JPH05218051A - イントリンシックゲッタリング処理方法 - Google Patents

イントリンシックゲッタリング処理方法

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JPH05218051A
JPH05218051A JP4444592A JP4444592A JPH05218051A JP H05218051 A JPH05218051 A JP H05218051A JP 4444592 A JP4444592 A JP 4444592A JP 4444592 A JP4444592 A JP 4444592A JP H05218051 A JPH05218051 A JP H05218051A
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JP
Japan
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substrate
temperature
layer
precipitation nuclei
oxygen
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JP4444592A
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Shinji Maekawa
真司 前川
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過飽和酸素を析出核として有する半導体基板
に対してイントリックゲッタリング(IG)処理を行なう
場合に、基板表面により完全性の高いデニューデッドゾ
ーン(DZ)層を形成する。 【構成】 過飽和酸素を析出核として有する半導体基板
(シリコン結晶)を、第3の温度1200℃に1時間保持
する(S1)。これにより、従来よりもサイズが大きい析
出核まで溶解させる。続いて、上記基板を第1の温度1
100℃に7時間保持する(S2)。これにより、基板の
表面部分に存する酸素を外方拡散させて、基板表面に結
晶欠陥密度が低いDZ層を形成する。続いて、上記基板
を第2の温度650℃に6時間保持して、基板内部に酸
素の析出核を形成する(S3)。最後に、上記基板を第4
の温度1000℃に3時間保持して、上記析出核を成長
させる(S4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イントリンシックゲ
ッタリング(以下「IG」と略す。)処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、DRAM(ダイナミック・ラン
ダム・アクセス・メモリ)やCCD(チャージ・カップル
ド・デバイス)などの基板の結晶欠陥に敏感な半導体素
子の製造工程においては、IG処理が採用されている。
IG処理は、基板に内在している酸素を析出させて結晶
欠陥を意図的につくり、これにより、素子特性に悪影響
を及ぼす不純物金属等を上記結晶欠陥にゲッタリングす
る処理方法である。
【0003】図6は、IG処理後のウェハー断面を示
し、図7は、従来のIG処理工程を示す。
【0004】従来、IG処理は、一般に、図7に示すよ
うに3ステップで行われている。すなわち、ステップS
11では、基板(図6に示す)10を温度1100℃に9
時間保持することによって(高温熱処理)、基板10に内
在している析出核を溶解させると共に基板10の表面部
分1の酸素を外方拡散させて、結晶欠陥密度が低いデニ
ューデッドゾーン(以下「DZ」と略す。)層1を形成
する。ステップS12では、基板10を温度650℃に
6時間保持して(低温熱処理)、基板内部2に酸素の析出
核を形成する。ステップS13では、基板10を温度1
000℃に3時間保持して(中間熱処理)、上記析出核を
成長させる。この一連の処理により、IG層2における
酸素の析出量を制御してゲッタリング能力を確保し、完
全性の高いDZ層1を得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のIG処理方法では、同一の酸素濃度の基板10を用
いたとしても、処理後の酸素析出量がばらつくことがあ
る。この原因は、酸素の析出状態すなわち微小な析出核
の状態が、酸素濃度だけでなく基板10の熱履歴の違い
等によりばらつくからである。
【0006】また、通常、高温外方拡散は酸素雰囲気中
で行うが、このため、図5の従来のIG処理後の格子間
シリコンが注入されたウェハー断面に示すように、シリ
コン基板10中に格子間シリコン7が注入される。該格
子間シリコン7がゲッタリングサイトとして機能するた
め、基板10表面の酸素濃度が低下しても格子間シリコ
ン7のゲッタリング効果により、IG処理工程間にDZ
層1に結晶欠陥8が発生する。
【0007】このため、図6(a)の従来のIG処理後
のウェハー断面図に示すように、一見完全性の高いDZ
層1が形成されているように見えても、詳細に調べると
図6(b)の従来のIG処理後のウェハー断面の拡大図
に示すように、結晶欠陥8が106〜107/cm3程度存
在していることが分かる。集積度が低い素子ではこの程
度の結晶欠陥8は無視できるけれども、集積度が上がれ
ばこのような低密度の結晶欠陥8でも問題となる。すな
わち、酸化膜耐圧の不良やリーク電流の増加を引き起こ
し、素子の歩幅を低下させる。
【0008】以上の理由により、従来のIG処理方法で
は、DZ層1に様々な不完全性が存在している。
【0009】また、格子間シリコン7は、塩酸により酸
化膜を形成し、塩素とシリコンとの反応により、DZ層
1に原子空孔を形成し、該原子空孔に格子間シリコン7
が位置することにより、枯渇することが知られている
が、IG処理での高温雰囲気中では酸化の進行が速いた
め、次のプロセスに進む際に厚く形成された酸化膜を剥
離する必要があり、このとき、基板10の表面状態が劣
化することがある。
【0010】そこで、この発明の目的は、より完全性の
高いDZ層1を形成できるIG処理方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、図1の請求項1記載の本
発明の一実施例のIG工程図に示す通り、過飽和酸素を
析出核として有する半導体基板10を第1の温度に保持
して、上記析出核を溶解させると共に上記基板10の表
面部分に存する酸素を外方拡散させて、上記基板10表
面に結晶欠陥密度が低いDZ層1を形成する工程と、上
記基板10を上記第1の温度よりも低い第2の温度に保
持して、上記基板10の内部に酸素の析出核を形成し
て、上記基板10内部を、上記基板10に存する不純物
をゲッタリングするIG層2となす工程を有するイント
リンシックゲッタリング処理方法において、上記基板1
0を上記第1の温度に保持する前に、上記第1の温度よ
りも高い第3の温度に保持する工程を有することを特徴
としている。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、図3の請
求項2記載の本発明の一実施例のIG処理時のウェハー
の状態図及び図7に示すように、過飽和酸素を析出核と
して有する半導体基板10を第1の温度に保持して、上
記析出核を溶解させると共に上記基板10の表面部分に
存する酸素を外方拡散させて、上記基板表面10に結晶
欠陥密度が低いDZ層1を形成する工程と、上記基板1
0を上記第1の温度よりも低い第2の温度に保持して、
上記基板10の内部に酸素の析出核を形成して、上記基
板10内部を、上記基板10に存する不純物をゲッタリ
ングするIG層2となす工程を有するイントリンシック
ゲッタリング処理方法において、上記基板10を上記第
1の温度に保持する前に、上記基板10を上記第1の温
度に保持する前に、イオン注入を行い、上記DZ層1を
アモルファス化する工程を有することを特徴としてい
る。
【0013】更に、請求項3記載の本発明は、図4の本
発明に係る方法によるIG処理後のウェハーの状態図及
び図7に示すように、過飽和酸素を析出核として有する
半導体基板10を第1の温度に保持して、上記析出核を
溶解させると共に上記基板10の表面部分に存する酸素
を外方拡散させて、上記基板10表面に結晶欠陥密度が
低いDZ層1を形成する工程と、上記基板10を上記第
1の温度よりも低い第2の温度に保持して、上記基板1
0の内部に酸素の析出核を形成して、上記基板10内部
を、上記基板10に存する不純物をゲッタリングするI
G層2となす工程を有するイントリンシックゲッタリン
グ処理方法において、上記基板を上記第1の温度に保持
する前に、上記基板10表面に膜厚10nm以下のシリ
コン酸化膜6を形成し、窒素雰囲気中で上記基板10を
上記第1の温度に保持する工程を有することを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】上記発明によりDZ層1の完全性が増す理由
は、以下のように説明できる。まず、請求項1記載の本
発明を用いることにより、処理前(アズ・グロウン)に
は、基板10(シリコン結晶)内の析出核は、図2のIG
処理前の基板10(シリコン結晶)が有する析出核の大
きさの分布図に例示するような分布となっている。すな
わち、サイズが小さい析出核が多くサイズが大きい析出
核が少ない分布となっている。この状態で、従来のよう
に第1の温度1100℃に所定時間保持する場合、大き
さR1以下の析出核は溶解する一方、R1よりも少し大き
い析出核(大きさR1〜R2のもの)は一定時間の遅れの後
成長を始める。すなわち、第1の温度1100℃に保持
する段階で、溶解せず成長を始めてしまう析出核が無視
できない程度に存在する。これに対して、本発明では、
上記第1の温度よりも高い第3の温度まで昇温してから
第1の温度に保持するので、大きさR2の析出核までが
溶解する。なお、R2よりも大きい析出核は、成長速度
が飽和なため第1の温度では容易には成長できない。し
たがって、基板表面部分(DZ層)1の結晶欠陥速度が従
来に比して低下し、DZ層1の完全性が高くなる。
【0015】また、請求項2記載の本発明を用いること
により、処理前(アズ・グロウン)のDZ層1を一度ア
モルファス化し、該DZ層1を固相成長法を用いて、再
結晶させる。したがって、基板表面部分(DZ層)1の結
晶欠陥8の核を完全に消滅させ、そのためDZ層1の完
全性が高くなる。
【0016】更に、請求項3記載の本発明を用いること
により、基板10表面に、10nm以下のシリコン酸化
膜6を形成した後、IG処理を行う場合、シリコン酸化
膜と基板との界面において、下記のような反応が起こ
る。
【0017】SiO2+Si→2SiO すなわち、図4に示すように、シリコン酸化膜6と基板
10のシリコンとが反応して、揮発性のSiOが発生す
ることにより、界面付近のシリコンが消費されるため、
基板10中に原子空孔5が形成され、この原子空孔5に
格子間シリコン7が取り込まれ、このため、DZ層1内
のゲッタリングサイトが減少し、DZ層1の完全性が高
くなる。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明のIG処理
方法を詳細に説明する。
【0019】まず、請求項1記載の本発明について説明
する。図1は、請求項1記載の本発明の一実施例のIG
工程図である。
【0020】まず、過飽和酸素を析出核として有する半
導体基板10(シリコン結晶)を、図1に示すように、第
3の温度1200℃に1時間保持する(ステップS1)。
この第3の温度1200℃は図2に示した大きさR2
下の析出核がすべて溶解する温度であり、また、保持す
る時間(1時間)はR2よりも大きい析出核が成長し始め
ない時間である。続いて、図1に示すように、上記基板
10を第1の温度1100℃に7時間保持する(ステッ
プS2)。これにより、基板10の表面部分に存する酸
素を外方拡散させて、上記基板10表面に結晶欠陥密度
が低いDZ層1を形成する。続いて、上記基板10を第
2の温度650℃に6時間保持して、上記基板10の内
部に酸素の析出核を形成する(ステップS3)。最後に、
上記基板10を第4の温度1000℃に3時間保持し
て、上記析出核を成長させる。このようにして、基板1
0表面にDZ層1を形成する一方、基板10内部に不純
物をゲッタリングするIG層2を作り込む。
【0021】このように、このIG処理方法では、基板
10を第1の温度1100℃に保持する前に、より高温
である第3の温度1200℃に保持している。したがっ
て、従来は溶解させることができなかったR1からR2
で(図2に示した)の大きさの析出核を溶解させることが
できる。したがって、DZ層1の結晶欠陥密度を低減で
き、DZ層1の完全性を増すことができる。
【0022】次に、請求項2記載の本発明について説明
する。図3(a)は、請求項2記載の本発明の一実施例
のイオン注入後のウェハー状態図であり、同(b)は、
同実施例の熱処理後のウェハー状態図である。
【0023】まず、析出核として過飽和酸素を有する半
導体基板10(シリコン結晶)上に、熱酸化法又はCV
D法を用いて膜厚が約10nm程度のシリコン酸化膜を
保護膜3として形成し、次に、シリコンイオンを加速エ
ネルギー50keV及び150keVで、それぞれドー
ズ量1×1015/cm2づつ注入し、上記基板10表面
から深さ約200nmまでをアモルファス層4とする
(図3(a))。
【0024】次に、再結晶化のためのアニール工程を兼
ねて、図7に示す従来のIG工程における窒素雰囲気中
で上記基板10を第1の温度1100℃に9時間保持
し、高温外方拡散処理(ステップS11)を行う(図3
(b))。アニール工程は、残留欠陥を残さないように
約1000℃以上の高温で行うのが望ましい。IG処理
を行わない場合には、約1000℃で30分間、窒素雰
囲気中でアニールを行い再結晶化する。
【0025】続いて、高温外方拡散処理後、上記基板1
0を第2の温度650℃に6時間保持して、上記基板1
0の内部に酸素の析出核を形成する(ステップS1
2)。最後に、上記基板10を第4の温度1000℃に
3時間保持して、上記析出核を成長させる(ステップS
13)。このようにして、基板10表面にDZ層1を形
成する一方、基板10内部に不純物をゲッタリングする
IG層2を作り込む。
【0026】このように、請求項2記載の本発明に係る
IG処理方法では、基板10を第1の温度1100℃に
保持する前に、イオン注入により、基板10の表面から
所定の深さまでをアモルファス化しているため、DZ層
1内の結晶欠陥密度を低減でき、DZ層1の完全性を増
すことができる。
【0027】次に、請求項3記載の本発明について説明
する。図4は、本発明に係る方法によるIG処理後のウ
ェハーの状態図である。
【0028】まず、析出核として過飽和酸素を有する半
導体基板10(シリコン結晶)上に、熱酸化法又はCV
D法を用いて膜厚が約10nm以下の薄いシリコン酸化
膜6を形成する。シリコン酸化膜6の膜厚を10nm以
下としたのは、10nmを超えると逆に格子間シリコン
7が注入されるからである。また、該シリコン酸化膜6
は基板10表面のシリコンと反応して消費されるため、
格子間シリコン7を十分に除去するためには5nm以上
の膜厚が望ましい。
【0029】次に、上記と同様にステップS11、ステ
ップS12及びステップS13を行い、基板10表面に
DZ層1を形成する一方、基板10内部に不純物をゲッ
タリングするIG層2を作り込む。
【0030】このように請求項3記載の本発明に係るI
G処理方法では、10nm以下のシリコン酸化膜6を形
成した後、基板10を第1の温度1100℃に保持する
ことによって、シリコン酸化膜6と基板10表面のシリ
コンとが反応し、原子空孔5を形成し、格子間シリコン
7を原子空孔5に位置させることによって、結晶欠陥8
の原因の一つである格子間シリコン7を除去し、DZ層
1の完全性を増すことができる。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1記載
の本発明のIG処理方法は、より高温である第3の温度
に保持しているので、従来は溶解させることができなか
った大きさの析出核を溶解させることができる。したが
って、DZ層の結晶欠陥密度を低減でき、その完全性を
増すことができる。
【0032】また、請求項2記載の本発明のIG処理方
法は、過飽和酸素を析出核として有する基板を第1の温
度1100℃に保持する前に、イオン注入によりアモル
ファス化するので、DZ層内の結晶欠陥の核を完全に除
去することができ、DZ層の完全性を増すことができ
る。
【0033】更に、請求項3記載の本発明のIG処理方
法は、過飽和酸素を析出核として有する基板と該基板表
面に形成されたシリコン酸化膜とを窒素雰囲気中でアニ
ール処理することによって、結晶欠陥の原因である格子
間シリコンを除去することができるので、DZ層の完全
性を増すことができる。
【0034】これらにより、酸化膜耐圧の不良やリーク
電流の増加を防止でき、素子歩留まりを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明の一実施例のIG処理工
程を示す図である。
【図2】処理前の基板(シリコン結晶)が有する析出核
の大きさの分布を示す図である。
【図3】請求項2記載の本発明の一実施例のIG処理時
のウェハー状態を示す図である。
【図4】請求項3記載の本発明に係る方法によるIG処
理後のウェハーの状態を示す図である。
【図5】IG処理後の格子間シリコンが注入されたウェ
ハーの断面を示す図である。
【図6】従来の熱処理後のウェハーの状態を示す図であ
る。
【図7】従来のIG処理工程を示す図である。
【符号の説明】
1 DZ層 2 IG層 3 保護膜 4 アモルファス層 5 原子空孔 6 薄いシリコン酸化膜 7 格子間シリコン 8 結晶欠陥 10 基板
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】このため、図6(a)の従来のIG処理後
のウェハー断面図に示すように、一見完全性の高いDZ
層1が形成されているように見えても、詳細に調べると
図6(b)の従来のIG処理後のウェハーの断面の拡大
図に示すように、結晶欠陥8が106〜10 7/cm3
程度存在していることが分かる。集積度が低い素子では
この程度の結晶欠陥8は無視できるけれども、集積度が
上がればこのような低密度の結晶欠陥8でも問題とな
る。すなわち、酸化膜耐圧の不良やリーク電流の増加を
引き起こし、素子の歩留まりを低下させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、塩酸により基板10の表面に酸化膜
が形成され、塩素とシリコンとの反応により、DZ層1
に原子空孔が注入され、該原子空孔と格子間シリコン7
とが反応して消滅することにより、格子間シリコン7が
枯渇することが知られているが、IG処理での高温雰囲
気中では酸化の進行が速いため、次のプロセスに進む際
に厚く形成された酸化膜を剥離する必要があり、このと
き、基板10の表面状態が劣化することがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】上記発明によりDZ層1の完全性が増す理由
は、以下のように説明できる。まず、請求項1記載の本
発明を用いることにより、処理前(アズ・グロウン)に
は、基板10(シリコン結晶)内の析出核は、図2のIG
処理前の基板10(シリコン結晶)が有する析出核の大
きさの分布図に例示するような分布となっている。すな
わち、サイズが小さい析出核が多くサイズが大きい析出
核が少ない分布となっている。この状態で、従来のよう
に第1の温度1100℃に所定時間保持する場合、大き
さR1以下の析出核は溶解する一方、R1よりも少し大き
い析出核(大きさR1〜R2のもの)は一定時間の遅れの後
成長を始める。すなわち、第1の温度1100℃に保持
する段階で、溶解せず成長を初めてしまう析出核が無視
できない程度に存在する。これに対して、本発明では、
上記第1の温度よりも高い第3の温度まで昇温してから
第1の温度に保持するので、大きさR2の析出核までが
溶解する。なお、R2よりも大きい析出核は、第1の温
度では容易には成長できない。したがって、基板表面部
分(DZ層1)の結晶欠陥速度が従来に比して低下し、D
Z層1の完全性が高くなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過飽和酸素を析出核として有する半導体
    基板を第1の温度に保持して、上記析出核を溶解させる
    と共に上記基板の表面部分に存する酸素を外方拡散させ
    て、上記基板表面に結晶欠陥密度が低いDZ層を形成す
    る工程と、上記基板を上記第1の温度よりも低い第2の
    温度に保持して、上記基板の内部に酸素の析出核を形成
    して、上記基板内部を、上記基板に存する不純物をゲッ
    タリングするIG層となす工程とを有するイントリンシ
    ックゲッタリング処理方法において、 上記基板を上記第1の温度に保持する前に、上記第1の
    温度よりも高い第3の温度に保持する工程を有すること
    を特徴とするイントリンシックゲッタリング処理方法。
  2. 【請求項2】 過飽和酸素を析出核として有する半導体
    基板を第1の温度に保持して、上記析出核を溶解させる
    と共に上記基板の表面部分に存する酸素を外方拡散させ
    て、上記基板表面に結晶欠陥密度が低いDZ層を形成す
    る工程と、上記基板を上記第1の温度よりも低い第2の
    温度に保持して、上記基板の内部に酸素の析出核を形成
    して、上記基板内部を、上記基板に存する不純物をゲッ
    タリングするIG層となす工程とを有するイントリンシ
    ックゲッタリング処理方法において、 上記基板を上記第1の温度に保持する前に、イオン注入
    を行い、上記DZ層をアモルファス化する工程を有する
    ことを特徴とするイントリシックゲッタリング処理方
    法。
  3. 【請求項3】 過飽和酸素を析出核として有する半導体
    基板を第1の温度に保持して、上記析出核を溶解させる
    と共に上記基板の表面部分に存する酸素を外方拡散させ
    て、上記基板表面に結晶欠陥密度が低いDZ層を形成す
    る工程と、上記基板を上記第1の温度よりも低い第2の
    温度に保持して、上記基板の内部に酸素の析出核を形成
    して、上記基板内部を、上記基板に存する不純物をゲッ
    タリングするIG層となす工程とを有するイントリンシ
    ックゲッタリング処理方法において、 上記基板を上記第1の温度に保持する前に、上記基板表
    面に膜厚10nm以下のシリコン酸化膜を形成し、窒素
    雰囲気中で上記基板を上記第1の温度に保持する工程を
    有することを特徴とするイントリシックゲッタリング処
    理方法。
JP4444592A 1991-12-13 1992-03-02 イントリンシックゲッタリング処理方法 Pending JPH05218051A (ja)

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JP3-330407 1991-12-13
JP33040791 1991-12-13

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532939B1 (ko) * 1999-09-29 2005-12-02 매그나칩 반도체 유한회사 반도체소자의 기판 형성방법
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