JPH0449767Y2 - - Google Patents

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JPH0449767Y2
JPH0449767Y2 JP12119588U JP12119588U JPH0449767Y2 JP H0449767 Y2 JPH0449767 Y2 JP H0449767Y2 JP 12119588 U JP12119588 U JP 12119588U JP 12119588 U JP12119588 U JP 12119588U JP H0449767 Y2 JPH0449767 Y2 JP H0449767Y2
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reflector
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用ヘツドランプの照射角が正
規位置にあるかどうかを容易に判別でき、正規位
置にない場合には、ヘツドランプの照射角が正規
位置となるように容易に調整することのできるヘ
ツドランプに関する。
〔従来技術〕
ヘツドランプは、所定の水平軸回りおよび鉛直
軸回りにそれぞれ傾動できるようなエイミング機
構を備えており、このエイミング機構によつて、
ヘツドランプの照射方向、いわゆるヘツドランプ
の照射角が所定の範囲内にあるように調整(以
下、これをエイミング調整という)されている。
そしてこのヘツドランプのエイミング機構は、暗
室内においてヘツドランプを実際に点灯させて、
ヘツドランプから一定距離隔てたスクリーン上に
照射させ、スクリーン上の照射スポツトが所定の
位置にあるように調整するようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし前記した従来のエイミング調整では、大
きな暗室やスクリーンなどの多くの設備機器が必
要である。さらにヘツドランプの照射スポツトが
所定の位置にくるように、スクリーンを見ながら
エイミング調整しなければならず、調整作業に時
間がかかるという問題点もあつた。
また米国内で使用されるヘツドランプでは、前
面レンズに測定基準面である3個のロケーシヨン
ボスが突設されており、一般にエイマーと称され
る測定器をこのロケーシヨンボスに当接させてセ
ツトし、ヘツドランプの水平面に対する傾きがあ
るかどうかを測定するようになつている。即ち、
自動車を水平状態とした場合に、ロケーシヨンボ
スの前端面は鉛直面となるように形成されてお
り、このロケーシヨンボス前端面を当接基準面と
してエイマーをセツトすれば、水平面に対するヘ
ツドランプの傾斜量が測定できるようになつてい
る。そしてこのエイマーによる測定値(傾斜量)
が所定範囲内であることが要求されている。従つ
て米国向けのヘツドランプにおいては、ロケーシ
ヨンボスを必ず形成しなければならず、日本およ
び欧州向けのヘツドランプとは別に、米国向けの
ヘツドランプを独自に製造しなければならないと
いう煩わしさもあつた。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、その目的は、暗室やスクリーンやエイマ
ーなどの大掛かりな設備機器が一切不要で、簡潔
な構成にして、ヘツドランプの照射角に狂いがあ
るかどうかを容易に確認できるとともに、誰にで
も簡単にヘツドランプの照射角の調整を行うこと
が可能で、特に上下方向の照射角の傾き具合の読
み取りに有効な自動車用ヘツドランプを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
自動車用ヘツドランプには、ランプボデイ内に
ランプボデイとは別体のリフレターがランプボデ
イに対し傾動可能に設けられているリフレクター
可動タイプと、ランプボデイ内周面に光反射面が
一体に形成され、ランプボデイが車体に対し傾動
可能に設けられているユニツト可動タイプの二種
類があり、以下にそれぞれの場合について講ずる
手段を説明する。
先ず、リフレクター可動タイプのヘツドランプ
の場合には、自動車用ヘツドランプのランプボデ
イ内において、リフレクターが上下方向および左
右方向にそれぞれ傾動可能に支持されるととも
に、このリフレクターに、リフレクターの上下方
向の傾斜を測定する気泡管が取付けられた自動車
用ヘツドランプであつて、 一端部がリフレクター内に臨むとともに、他端
部が気泡管の目盛読取部に臨み、気泡管の気泡移
動領域にバルブ光の一部を導く導光部材を配設す
るようにしたものである。
一方、ヘツドランプがユニツト可動タイプの場
合には、車体側のランプ取付面において、内周面
に光反射面が形成された自動車用ヘツドランプの
ランプボデイが上下方向および左右方向にそれぞ
れ傾動可能に支持されるとともに、このランプボ
デイに、ランプボデイの上下方向の傾斜を測定す
る気泡管が取り付けられた自動車用ヘツドランプ
であつて、 一端部がランプボデイ内に臨むとともに、他端
部が気泡管の目盛読取部に望み、気泡管の気泡移
動領域にバルブ光の一部を導く導光部材を配設す
るようにしたものである。
〔作用〕
リフレクター(ユニツト可動タイプでは、ラン
プボデイ)を上下左右方向に傾動させることによ
り、ヘツドランプの照射角調整が可能である。そ
してリフレクター(ユニツト可動タイプでは、ラ
ンプボデイ)の上下方向の傾きは気泡管の気泡位
置にあらわれ、この気泡管の気泡位置に基づいて
リフレクター(ユニツト可動ライプでは、ランプ
ボデイ)を上下方向に傾動調整する。また気泡管
の気泡移動領域は、導光部材によつてバルブ光の
一部が導かれて明るく照明されるので、気泡位置
の読み取りが容易となる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図〜第7図は、本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は照射角調整機構の組み付けられて
いるリフレクター可動タイプのヘツドランプの正
面図、第2図はその平面図、第3図は一部をさら
に破断して示すその水平断面図、第4図はその縦
断面図、第5図は第1の傾斜測定器組付部の縦断
面図、第6図は第2の傾斜測定器組付部の縦断面
図、第7図は第6図に示す線−に沿う断面図
である。これらの図において、符号2は容器形状
のランプボデイで、内部にリフレクター4が組み
付けられ、さらにランプボデイ2の矩形状の前面
開口部には前面レンズ6が組み付けられてヘツド
ランプとして一体化されている。
リフレクター4は、第1図、第3図および第4
図に示されるように、玉継手10および調整スク
リユー20,30の3点によつて支持されてい
る。玉継手10の球部12は、ランプボデイ2側
に支持され、リフレクター4はこの球継手10を
中心に揺動できるようになつている。また調整ス
クリユー20,30はいずれもランプボデイ2に
回動自在に支持されるとともに、リフレクター4
側のナツト22,32にそれぞれ螺合し、調整ス
クリユー20,30を回動させることによつてナ
ツト22,32を調整スクリユー20,30に沿
つて前後に移動させ、これによつてリフレクター
4の傾きが変わるようになつている。なお符号1
4は玉部12を支承するソケツトで、リフレクタ
ー4の裏側に固定されたブラケツト16に固定支
持されている。また符号22,32は調整スクリ
ユー20,30の螺合するナツトで、リフレクタ
ー4の裏面に固定されたブラケツト26,36に
よつて支持されている。符号27,37はOリン
グ、符号28,38は調整スクリユー20,30
に突設したフランジ部である。
なお、調整スクリユー20によるリフレクター
4の支持点(調整スクリユー20とナツト22の
螺合部)は、後述するバルブ41の光軸lに直交
し、かつ玉継手10を通る水平軸Lx上に位置し、
調整スクリユー30によるリフレクター4の支持
点(調整スクリユー30とナツト32の螺合部)
は、光軸lに直交し、かつ玉継手10を通る鉛直
軸Ly上に位置している。このため調整スクリユ
ー20の回動により、リフレクター4は鉛直軸
Ly回りに揺動し、リフレクター4の左右方向の
傾斜、即ちヘツドランプの左右方向の照射角を調
整することができる。一方、調整スクリユー30
の回動により、リフレクター4は鉛直軸Lyと直
交する水平軸Lx回りに揺動し、リフレクター4
の上下方向の傾斜、即ちヘツドランプの上下方向
の照射角を調整することができる。このように2
本の調整スクリユー20,30によつてリフレク
ター4の傾動調整、即ちヘツドランプの照射角の
調整ができるようになつている。
また第3図において、符号40は、バルブ41
が連結されて一体化されたバルブソケツトであ
る。ランプボデイ2の裏側には、バルブソケツト
着脱用の開口部2aが形成されており、バルブソ
ケツト40は、このランプボデイの裏側開口部2
aを貫通して、リフレクター4の後頂部に形成さ
れているソケツト孔5に取着されている。リフレ
クター4の後頂部の外周囲には、リフレクター4
とランプボデイ2間の開口部を閉塞するゴム製カ
バー46が取着され、バルブソケツト40の外周
に配されたロツキングキヤツプ47によつて、バ
ルブソケツト40をリフレクターのソケツト孔5
に押圧固定するとともに、ゴム製カバー46の内
周縁部46aをリフレクターの裏側周壁4Aに押
圧密着するようになつている。なお符号42はバ
ルブ41の装着された口金部、符号44は内部に
接続端子の設けられた円筒形状のコネクタ部であ
る。
また第1図〜第4図において、符号3はランプ
ボデイ2の前面開口部周縁に形成されているシー
ル溝で、このシール溝3内にシール剤3aが装填
されて、前面レンズ6の脚が係合されている。ま
た符号7は前面レンズ6とランプボデイ2とを機
械的に締結するためのクリツプである。
第1〜第3図および第5図において、符号50
は水平軸Lxを含む水平面位置に設けられ、リフ
レクター4の左右方向の傾きを測定する第1の傾
斜測定器である。ランプボデイ2の内側には、ラ
ンプボデイに一体成形された円筒形状の突出部2
bがリフレクター4に向かつて突出し、リフレク
ター4の上部壁左側コーナ部領域に形成された凹
部4a上に延出している。そしてこのランプボデ
イ突出部2bに傾斜測定器50が組付けられて、
光軸lと平行に配設されている。傾斜測定器50
は、円筒形状の支持部材52と、この支持部材5
2内に挿通されたロツド部材54と、支持部材5
2内にあつてロツド部材54を前方に付勢する圧
縮コイルスプリング56よりなる。
ランプボデイ突出部先端には雌ねじ部材51が
固着され、この雌ねじ部材51に合成樹脂製の透
明な支持部材52が螺合されている。支持部材5
2の端部には膨径部53が形成されており、この
膨径部53の外周にはランプボデイ突出部2bと
の摺動面をシールするOリング55が装着されて
いる。またこの膨径部53にはドライバー係合部
59の形成されたキヤツプ58が溶着されて支持
部材52に一体化されており、ドライバー(図示
せず)によつてこの支持部材52を雌ねじ部材5
1に対し回動させ、ランプボデイ2に対する支持
部材52の位置を軸方向前後に移動調整すること
ができる。
支持部材52内に挿通されているロツド部材5
4は段付ロツドとされており、圧縮コイルスプリ
ング56によつてロツド小径部61が前方に突出
し、リフレクター4の立壁4c裏面に付勢当接状
態となつている。そして支持部材52の先端部外
周には周回する基準線52aが付され、一方、ロ
ツド小径部61には軸方向に直線目盛62が付さ
れており、リフレクター4が鉛直軸Ly回りに揺
動すると、これに応じてロツド部材54も軸方向
前後に摺動し、基準線52a位置の目盛が変動す
るようになつている。また立壁4cのロツド小径
部当接面4c1は、第5図に示されるように、水平
軸Lxを中心とする半径Rの曲面とされており、
リフレクターの上下方向の傾動によつては第1の
傾斜測定器50の目盛が変動しないようになつて
いる。そしてリフレクター4の左右方向の傾斜が
適正なときに、基準線52a位置に目盛62の零
点62aが一致するように設定されており、基準
線52a位置の目盛がリフレクター4の左右方向
の傾斜量を表わすようになつている。
そしてこの目盛読み取り点である基準線52a
位置は、前面レンズ6の上部側壁に臨む位置とさ
れ、前面レンズ6のこの目盛読み取り点に対応す
る領域6aにはステツプが形成されていない。即
ち、前面レンズ6の側壁内周面には、第2図に示
すように、光軸と略平行に延びる拡散ステツプS
が一定間隔に形成されて、前面レンズ側面からの
漏光が目立たないようになつているが、第1の傾
斜測定器50に対応する前面レンズ側壁領域6a
はノンステツプ面とされて、このノンステツプ面
を通して傾斜量の読み取りが可能となつている。
第1図〜第3図、第6図および第7図におい
て、符号70は、水平軸Lxを含む水平面上に配
置されて、リフレクター4の上下方向の傾きを測
定する第2の傾斜測定器である気泡管で、樹脂製
透明容器71内に液体76と気泡77とが封止さ
れて直線型気泡管によつて構成されている。
樹脂製透明容器71は直方体形状とされ、容器
内側には、液体76と接する上方に凸なる断面山
形五角形の凹部72が形成されている。そしてこ
の凹部72の頂部領域72aは上方に凸なる円弧
形状とされており、気泡管載置面の傾斜状態に応
じて気泡77がこの頂部領域72aに沿つてスム
ーズに移動できるようになつている。なお符号7
3は透明容器71の底面壁、符号75は気泡管取
付台である。符号72b,72cは頂部領域72
aを形成する直交斜面で、ここには直線目盛74
が形成されている。符号74aは目盛中央の零点
位置である。
リフレクター4の上部壁右側コーナ部領域には
凹部4bが形成され、この凹部4bは水平な底面
4b1を有しており、この底面4b1にその直線目盛
74の方向が光軸lの方向に一致するように、気
泡管70が載置固定されている。なお符号4d1
は、凹部4bを形成するリフレクター4の立壁4
dに形成され、気泡管取付台端部75aが係合さ
れる係合凹部、符号80a,80bは気泡管70
をリフレクター4に固定するための固定ネジ、符
号82は気泡管取付台75と凹部底面4b1との間
に介装された板バネで、気泡管取付台端部75a
を係合凹部4d1に係合され、固定ネジ80a,8
0bによつて気泡管70を固定するが、固定ネジ
80aは、その締付量によつて気泡管70の水平
度を調整できるようになつている。
そしてリフレクター4の上下方向の傾斜、即
ち、ヘツドランプの照射角が上下方向適正位置に
ある時に、気泡管70の気泡77が直線目盛74
の中央位置(零点位置)74aにくるようにセツ
トされている。なお前面レンズ6の気泡管70に
対応する領域6bもノンステツプ面とされて、前
面レンズの側縁部上方より、このノンステツプ面
を介して傾斜量の読み取りができるようになつて
いる。
また符号78は気泡管載置面である凹部底面4
b1を貫通して配設された導光板である。なお符号
4b2は、リフレクターの凹部底面4b1に形成され
た導光板挿通用の挿通孔である。導光板78は屈
曲形状とされて、リフレクターの内外に延びてお
り、導光板78のリフレクター内の端部78aは
バルブ41と対向するように配置され、他端部7
8bは気泡管70の側面の長手方向略中央に接近
して配置されている。このためバルブ41の光の
一部が端部78aから導光板78内を通り、端部
78bから第7図矢印に示されるように気泡77
に向けて出射される。この導光板端部78bから
出射する光のうち、気泡77を通る光は、屈折率
の大きい容器71側から屈折率の小さい気泡77
側への界面に入射するが、この光の入射角は臨界
角を超えた45度となるため、符号l1で示すように
全反射して、いわゆるプリズム作用によつては上
方に向かう。一方、気泡77を通らない光は、符
号l2で示すように気泡管70を透過直進する。こ
のため気泡77および目盛74の導光板78側領
域が明るく浮き上がるので、気泡位置の読み取り
が容易となる。特に周りが明るくても気泡管表面
が手暗がりとなつたり、あるいは照明があつても
気泡管表面での反射等のために、気泡位置が読み
取り難い場合があるが、本実施例では、このよう
な場合においても常に正確な読取りが可能とな
る。
次に、ヘツドランプを車体に組付けた場合に行
う傾斜測定器の調整手順およびその後に行うヘツ
ドランプの照射角調整の手順について説明する。
ヘツドランプ単品としては、第1の傾斜測定器
50のロツド部材54の目盛の零点位置62aが
基準線52a位置に一致した時に、ヘツドランプ
の左右方向の配光特性が適正位置となり、第2の
傾斜測定器である気泡管70の気泡77が直線目
盛74の零点位置74aにきた時に、ヘツドラン
プの上下方向の配光特性が適正位置となるように
設定されている。
そしてこれらの第1および第2の傾斜測定器5
0,70を内蔵するヘツドランプを車体に組み付
けたときには、種々の誤差からそれぞれの傾斜測
定器の目盛表示が適正位置にはこない。そこで第
1、第2の傾斜測定器の目盛を適正な状態に調整
しておく必要がある。
この目盛調整方法として、第1の傾斜測定器5
0においては、車体とオプチカルエイマーとを正
対させ、調整スクリユー20,30を回動操作し
てヘツドランプの光軸lと車軸とを一致させる。
このとき車体側のランプ取付面のばらつき等によ
り、基準線位置52aと目盛零点位置62aとは
一致しない。そこでドライバーによつて支持部材
52を回動操作し、軸方向前後に移動させて、第
1の傾斜測定器の目盛零点位置62aを基準線位
置52aに一致させる。こうしてヘツドランプの
左右方向の照射角が適正な位置にあるときに、第
1の傾斜測定器50の基準線位置52aの目盛が
零点を表示するように調整される。
一方、第2の傾斜測定器である気泡管70にお
いても、ヘツドランプの車体への組付け時には、
車体側のランプ取付面のばらつき等により、気泡
77位置が目盛74の零点位置74aに一致しな
い場合がある。そしてこのような場合には、ヘツ
ドランプを点灯状態として、固定ネジ80aをし
て、気泡77が目盛の零点位置74aにくるよう
に調整する。なお周りが暗くて気泡位置の読み取
りができないような悪条件下においても、導光板
78によつて気泡管70の側面を照明するように
なつているので、気泡77および目盛74が明る
く浮き上がり、正確な読取りができる。こうして
ヘツドランプの上下方向の照射角が適正な位置に
あるときに、気泡管70の気泡77が目盛の零点
74aを表示するように調整される。
その後はユーザー側でヘツドランプの照射角調
整を行うこととなる。そして前面レンズ6の上部
側壁上方からヘツドランプ内をのぞき、第1の傾
斜測定器50の基準線位置52aが目盛の零点位
置62aを示していなかつたり、第2の傾斜測定
器である気泡管70の気泡77が目盛の零点位置
74aからずれていたりした場合には、これらの
ずれ量からリフレクターの左右方向または上下方
向の傾斜量、即ちヘツドランプの左右方向又は上
下方向の照射角のずれを読み取ることができる。
そしてこのような場合には、調整スクリユー20
又は30をそれぞれ回動操作し、第1の傾斜測定
器50では基準線位置52aに目盛零点位置62
aがくるように、また第2の傾斜測定器である気
泡管70では、気泡77が目盛零点位置74aに
くるようにそれぞれ調整する。このようにしてヘ
ツドランプの左右方向または上下方向の照射角を
調整することができる。
第8図は気泡管の変形例を示すもので、気泡管
70Aの容器71の左側面上方コーナ部が45度の
角度でカツトされ、凹部72を形成する斜面72
bと平行な斜面71aが形成されている。また気
泡管取付台75及び気泡管載置面であるリフレク
ターの凹部底面4b1を貫通して導光部材79が設
けられている。導光部材79のリフレクター内側
の端部79aはバルブに対向し、気泡管側の端部
79bは斜面71aの真下位置において気泡管の
底面壁73に接して配置されている。
このためバルブ光の一部が導光部材79によつ
て導かれ、導光部材端部79bの端面から第8図
矢印に示されるように出射する。出射光は気泡管
容器71の斜面71aで全反射し、気泡77を通
る光は斜面72bにて再び全反射し、符号l3で示
すように上方に向かう。一方、気泡77を通らな
い光は、符号l4で示すように、気泡管70Aを直
進透過する。
第9図は、本考案の第2の実施例を示すもの
で、ユニツト可動タイプのヘツドランプの平面図
である。
ランプボデイ102の上部壁102aの水平揺
動軸Lxを含む水平面内に、ランプボデイの左右
方向の傾斜を測定する第1の傾斜測定器150お
よびランプボデイの上下方向の傾斜を測定する第
2の傾斜測定器である気泡管70がそれぞれ設け
られている。
第1の傾斜測定器150は、透明な支持部材5
2がヘツドランプの車体100側取付面に保持部
材152を介して組み付けられ、目盛の付された
ロツド部材54はランプボデイの上部壁102a
に当接された立壁104に付勢当接されている。
立壁104のロツド小径部61当接面104aは
水平軸Lxを中心とする曲面とされて、ランプボ
デイの上下方向の傾動には影響されないようにな
つている。また第1、第2の傾斜測定器150,
70は、いずれもランプボデイの上部壁上に設け
られ、その目盛読取点はいずれもヘツドランプの
側面上方より見やすい位置に設けられている。そ
して導光板78はランプボデイの上部壁102を
貫通し、バルブ光の一部を気泡管の側面に導くよ
うに配設されている。なお符号140はバルブソ
ケツト、符号147はバルブソケツト140をソ
ケツト孔に固定するためのロツキングキヤツプで
ある。
その他の構成は、前記したリフレクター可動タ
イプの場合と同一であり、同一の符号を付すこと
によりその説明は省略する。
なお前記した第1、第2の実施例では、いずれ
の場合も導光板78,79を用いて気泡管70の
気泡移動領域を照明するようになつているが、導
光板に代えて光フアイバー等の他の導光部材を用
いるものであつてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案に係る
自動車用ヘツドランプにおいては、リフレクター
(ユニツト可動タイプでは、ランプボデイ)を上
下左右方向に傾動させることにより、ヘツドラン
プの上下左右方向の照射角調整が可能である。そ
してリフレクター(ユニツト可動タイプでは、ラ
ンプボデイ)の上下方向の傾きは気泡管の気泡の
移動量となつてあらわれるので、気泡位置に基づ
いて、リフレクター(ユニツト可動タイプでは、
ランプボデイ)を上下方向に傾動調整するが、気
泡管の気泡移動領域は、導光部材によつてバルブ
光の一部が導かれて明るく照明されるので、気泡
位置の読み取りが容易となつている。このため誰
にでも簡単にヘツドランプの照射角の調整を行う
ことが可能で、特にヘツドランプの照射角の上下
方向の傾斜量の読み取りが容易となるので、それ
ぞれ照射角調整作業を正確かつ迅速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は照射角調整機構を内蔵したヘツドラン
プ(リフレクター可動タイプ)の正面図、第2図
はその平面図、第3図は第1図に示す線−に
沿う断面図、第4図は第1図に示す線−に沿
う断面図、第5図は第1の傾斜測定器の組付部の
縦断面図、第6図は第2の傾斜測定器の組付部の
縦断面図、第7図は第6図に示す線−に沿う
断面図、第8図は気泡管の変形例を示す断面図、
第9図は照射角調整機構を内蔵したヘツドランプ
(ユニツト可動タイプ)の平面図である。 2,102……ランプボデイ、4……リフレク
ター、6……前面レンズ、6a,6b……前面レ
ンズのノンステツプ領域、10……リフレクター
の揺動支点である玉継手、20……リフレクター
の左右方向傾動用調整スクリユー、30……リフ
レクターの上下方向傾動用調整スクリユー、5
0,150……第1の傾斜測定器、52……目
盛、62a……目盛零点位置、70,70A……
第2の傾斜測定器である気泡管、74……目盛、
74a……目盛零点位置、77……気泡、78,
79……導光部材である導光板、Lx……水平軸、
Ly……鉛直軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車用ヘツドランプのランプボデイ内にお
    いて、リフレクターが上下方向および左右方向
    にそれぞれ傾動可能に支持されるとともに、こ
    のリフレクターに、リフレクターの上下方向の
    傾斜を測定する気泡管が取付けられた自動車用
    ヘツドランプであつて、 一端部がリフレクター内に臨むとともに、他
    端部が気泡管の目盛読取部に臨み、気泡管の気
    泡移動領域にバルブ光の一部を導く導光部材が
    配設されたことを特徴とする自動車用ヘツドラ
    ンプ。 (2) 車体側のランプ取付面において、内周面に光
    反射面が形成された自動車用ヘツドランプのラ
    ンプボデイが上下方向および左右方向にそれぞ
    れ傾動可能に支持されるとともに、このランプ
    ボデイに、ランプボデイの上下方向の傾斜を測
    定する気泡管が取り付けられた自動車用ヘツド
    ランプであつて、 一端部がランプボデイ内に臨むとともに、他
    端部が気泡管の目盛読取部に臨み、気泡管の気
    泡移動領域にバルブ光の一部を導く導光部材が
    配設されたことを特徴とする自動車用ヘツドラ
    ンプ。
JP12119588U 1988-09-17 1988-09-17 Expired JPH0449767Y2 (ja)

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JPH0242303U JPH0242303U (ja) 1990-03-23
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