JPH0731450Y2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JPH0731450Y2
JPH0731450Y2 JP1989091538U JP9153889U JPH0731450Y2 JP H0731450 Y2 JPH0731450 Y2 JP H0731450Y2 JP 1989091538 U JP1989091538 U JP 1989091538U JP 9153889 U JP9153889 U JP 9153889U JP H0731450 Y2 JPH0731450 Y2 JP H0731450Y2
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headlamp
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英治 望月
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、照射角を調整することのできる自動車用のヘ
ッドランプに係り、特に1つのランプボディ内にそれぞ
れバルブが装着されてなる2つのリフレクターが隣接配
置され、又はバルブが装着されてなる楕円反射鏡と投射
レンズの一体化された投射ユニット2個が隣接配置され
た自動車用ヘッドランプに関する。
〔従来技術〕
ヘッドランプは、所定の水平軸回りおよび鉛直軸回りに
それぞれ傾動できるようなエイミング機構を備えてお
り、このエイミング機構によって、ヘッドランプの照射
方向、いわゆるヘッドランプの照射角が所定の範囲内に
あるように調整(以下、これをエイミング調整という)
されている。そしてこのヘッドランプのエイミング機構
は、暗室内においてヘッドランプを実際に点灯させて、
ヘッドランプから一定距離隔てたスクリーン上に照射さ
せ、スクリーン上の照射スポットが所定の位置にあるよ
うに調整するようになっている。
〔考案の解決しようとする課題〕
しかし前記した従来のエイミング調整では、大きな暗室
やスクリーンなどの多くの設備機器が必要である。さら
にヘッドランプの照射スポットが所定の位置にくるよう
に、スクリーンを見ながらエイミング調整しなければな
らず、調整作業に時間がかかるという問題点もあった。
また米国内で使用されるヘッドランプでは、前面レンズ
に測定基準面である3個のロケーションボスが突設され
ており、一般にエイマーと称される測定器をこのロケー
ションボスに当接させてセットし、ヘッドランプの水平
面に対する傾きがあるかどうかを測定するようになって
いる。即ち、自動車を水平状態とした場合に、ロケーシ
ョンボスの前端面は鉛直面となるように形成されてお
り、このロケーションボス前端面を当接基準面としてエ
イマーをセットすれば、水平面に対するヘッドランプの
傾斜量が測定できるようになっている。そしてこのエイ
マーによる測定値(傾斜量)が所定範囲内であることが
要求されている。従って米国向けのヘッドランプにおい
ては、ロケーションボスを必ず形成しなければならず、
日本および欧州向けのヘッドランプとは別に、米国向け
のヘッドランプを独自に製造しなければならないという
煩わしさもあった。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は、暗室やスクリーンやエイマーなどの大掛か
りな設備機器が一切不要で、簡潔な構成にして、ヘッド
ランプの照射角に狂いがあるかどうかを容易に確認でき
るとともに、誰にでも簡単にヘッドランプの照射角の調
整を行うことの可能な自動車用ヘッドランプを提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、請求項(1)に係る自動車
用ヘッドランプにおいては、バルブがそれぞれ装着され
た2つのリフレクターが1つのランプボディ内において
隣接して設けられ、前記それぞれのリフレクターは水平
軸及び垂直軸回りにそれぞれ傾動可能に支持されてなる
自動車用ヘッドランプにおいて、 前記隣接するそれぞれのリフレクターを互いに接続し一
体化し、この一体化したリフレクターユニットを1つの
水平軸及び1つの垂直軸回りにそれぞれ傾動するように
構成し、 前記リフレクターユニットとランプボディ間所定位置に
は、リフレクターユニットに連動して摺動する摺動部材
の固定側基準点に対する摺動量からリフレクターユニッ
トの垂直軸回りの傾斜を測定する第1の傾斜測定器を介
装し、 リフレクターユニットの所定位置には、リフレクターユ
ニットの水平軸回りの傾斜を測定する第2の傾斜測定器
である水準器を取着し、 前記ランプボディまたは前面レンズには、前記第1及び
第2の傾斜測定器の目盛を読み取るための透明なのぞき
窓を形成するようにしたものである。
また前記目的を達成するために、請求項(2)に係る自
動車用ヘッドランプにおいては、バルブがそれぞれ装着
された2つの楕円反射鏡の前方にそれぞれ投射レンズが
設けられてそれぞれ一体化された2つの投射ユニットが
1つのランプボディ内に隣接して設けられ、前記それぞ
れの投射ユニットは水平軸及び垂直軸回りにそれぞれ傾
動可能に支持されてなる自動車用ヘッドランプにおい
て、 前記隣接するそれぞれの投射ユニットをアタッチメント
を介して互いに一体化し、この2つの投射ユニットを一
体化するアタッチメントを、1つの水平軸及び1つの垂
直軸回りに傾動するように構成し、 前記アタッチメントとランプボディ間所定位置には、ア
タッチメントに連動して摺動する摺動部材の固定側基準
点に対する摺動量から投射ユニットの垂直軸回りの傾斜
を測定する第1の傾斜測定器を介装し、 前記アタッチメントの所定位置には、投射ユニットの水
平軸回りの傾斜を測定する第2の傾斜測定器である水準
器を取着し、 前記ランプボディまたは前面レンズには、前記第1及び
第2傾斜測定器の目盛を読み取るための透明なのぞき窓
を形成するようにしたものである。
〔作用〕
リフレクターユニット(請求項(2)では投射ユニット
・アタッチメント一体物)の垂直軸回りの傾斜は第1の
傾斜測定器の摺動部材の摺動量としてあらわれ、リフレ
クターユニット(投射ユニット・アタッチメント一体
物)の水平軸回りの傾斜は第2の傾斜測定器である水準
器の気泡の移動量としてあらわれる。そして1個の第1
の傾斜測定器によって2つのリフレクター(2つの投射
ユニット)の垂直軸回りの傾斜を同時に測定でき、1個
の第2の傾斜測定器である水準器によって2つのリフレ
クター(2つの投射ユニット)の水平軸回りの傾斜を同
時に測定できる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第6図は、四灯式自動車用ヘッドランプの片側
である左側のヘッドランプを示すもので、第1図はエイ
ミング機構を備えたヘッドランプの正面図、第2図はそ
の平面図、第3図はその水平断面図で、第1図に示す線
III-IIIに沿う断面図、第4図は垂直軸位置におけるヘ
ッドランプの縦断面図(第1図に示す線IV-IVに沿う断
面図)、第5図は第1の傾斜測定器組付部の縦断面図
(第1図に示す線V−Vに沿う断面図)、第6図は第2
の傾斜測定器である水準器組付部の縦断面図(第1図に
示す線VI-VIに沿う断面図)である。
これらの図において、符号2は横長容器形状のランプボ
ディで、ランプボディ2の内部には左右に2つのリフレ
クター4A,4Bが一体に形成されている合成樹脂製のリフ
レクターユニット4が組み付けられている。符号4Cはリ
フレクター4A,4B接合部の裏側に形成されている補強用
リブである。リフレクター4A,4Bの後頂部にはそれぞれ
バルブ挿着孔が設けられ、ここにバルブ5A,5Bが装着さ
れている。左側(車両巾方向内側)のバルブ5Aはメイン
ビーム用のフィラメント及びサブビーム用のフィラメン
トを内蔵したダブルフィラメント構造で、右側(車両巾
方向外側)のバルブ5Bはサブビーム用のフィラメントの
みが内蔵されたシングルフィラメント構造とされてい
る。符号40はランプボディ背面壁に形成されているバル
ブ着脱用の開口部で、この開口部にはランプ内を閉塞す
るゴム製カバー42が装着されている。またランプボディ
2の矩形状の前面開口部周縁にはシール溝3が形成さ
れ、このシール溝3にシール剤を介して前面レンズ6の
シール脚を係合することにより、前面レンズ6がランプ
ボディ2に組み付け一体化されてヘッドランプが構成さ
れている。符号7は前面レンズ6とランプボディ2とを
機械的に締結するためのクリップである。
リフレクターユニット4は、正面から見て右上方コーナ
部に設けられた玉継手10と、左上方コーナ部に設けられ
た調整スクリュー20と、右下方コーナ部に設けられた調
整スクリュー30の3点によって支持されている。玉継手
10の球部12側は、ランプボディ2側に支持され、リフレ
クターユニット4はこの玉継手10を中心に揺動できるよ
うになっている。また調整スクリュー20,30はいずれも
ランプボディ2に回動自在に支持されるとともに、リフ
レクターユニット4の裏面に突設されたブラケット26,3
6に嵌着されたナット22,32にそれぞれ螺合している。符
号14は玉部12を支承するソケットで、リフレクターユニ
ット4の裏側に固定されたブラケット16に固定支持され
ている。符号27,37はOリング、符号28,38は調整スクリ
ュー20,30に突設したフランジ部である。
したがって調整スクリュー20の回動操作により、ナット
22がスクリュー20に沿って移動し、このためリフレクタ
ーユニット4は垂直軸Ly回りに傾動し、リフレクターユ
ニット4の垂直軸Ly回りの傾斜、即ちリフレクター4A,4
Bの左右方向の傾斜を同時に調整することができる。一
方、調整スクリュー30の回動操作により、ナット32がス
クリュー30に沿って移動し、このためリフレクターユニ
ット4は垂直軸Lyと直交する水平軸Lx回りに傾動し、リ
フレクターユニット4の傾斜、即ちリフレクター4A,4B
の上下方向の傾斜を同時に調整することができる。この
ように2本の調整スクリュー20,30によって2つのリフ
レクター4A,4Bを同時に調整することができる。
符号50は、水平軸Lxを含む水平面位置においてランプボ
ディ2とリフレクターユニット4間に介装され、リフレ
クターユニット4の垂直軸Ly回りの傾きを測定する第1
の傾斜測定器である。ランプボディ2の内側には、ラン
プボディ2に一体成形された円筒形状の突出部2aが左側
のリフレクター4Aに向かって突出し、リフレクター4Aの
上部壁左側コーナ部領域に形成され凹部4a上に延出して
いる。そしてこのランプボディ内側突出部2aに傾斜測定
器50が組付けられている。傾斜測定器50は、円筒形状の
支持部材52と、この支持部材52内に挿通されたロッド部
材54と、支持部材52内にあってロッド部材54を前方に付
勢する圧縮コイルスプリング56よりなる。ランプボディ
内側突出部2aの先端には雌ねじ部材51が固着され、この
雌ねじ部材51に合成樹脂製の透明な支持部材52が螺合さ
れている。支持部材52の後端部には膨径部53が形成され
ており、この膨径部53の外周にはランプボディ内側突出
部2aとの摺動面をシールするOリング55が装着されてい
る。またこの膨径部53にはドライバー係合部59の形成さ
れたキャップ58が溶着されて支持部材52に一体化されて
おり、ドライバー(図示せず)によってこの支持部材52
を雌ねじ部材51に対し回動させ、ランプボディ2に対す
る支持部材52の位置を軸方向前後に移動調整することが
できる。
支持部材52内に挿通されているロッド部材54は段付ロッ
ドとされており、圧縮コイルスプリング56によってロッ
ド小径部61が前方に突出し、リフレクターユニット4の
縦壁4c裏面に付勢当接状態となっている。そして支持部
材52の先端部外周には周回する基準線52aが付され、一
方、ロッド小径部61には軸方向に直線目盛62が付されて
おり、リフレクターユニット4が垂直軸Ly回りに傾動す
ると、これに応じてロッド部材54も軸方向前後に摺動
し、基準線52a位置の目盛が変動するようになってい
る。また縦壁4cのロッド小径部当接面4c1は、第5図に
示されるように、水平軸Lxを中心とする半径Rの曲面と
されており、リフレクターの上下方向の傾動によっては
第1の傾斜測定器50の目盛が変動しないようになってい
る。そしてリフレクターユニット4の垂直軸Ly回りの傾
斜が適正なときに、基準線52a位置に目盛62の零点62aが
一致するように設定されており、基準線52a位置の目盛
がリフレクターユニット4の垂直軸Ly回りの傾斜量、即
ちリフレクター4A及び4Bの左右方向の傾斜量を表わすよ
うになっている。
そしてこの目盛読み取り点である基準線52a位置は、前
面レンズ6の上部側壁に臨む位置とされ、前面レンズ6
のこの目盛読み取り点に対応する領域6aはステップが形
成されていないのぞき窓Wとなっている。即ち、前面レ
ンズ6の側壁内周面には、第2図に示すように、光軸と
略平行に延びる拡散ステップSが一定間隔に形成され
て、前面レンズ側面からの漏光が目立たないようになっ
ているが、第1の傾斜測定器50に対応する前面レンズ側
壁領域6aはノンステップ面とされて、このノンステップ
面であるのぞき窓Wを通して傾斜量の読み取りが可能と
なっている。
符号70は、水平軸Lxを含む水平面上に配置されて、リフ
レクターユニット4の上下方向の傾きを測定する第2の
傾斜測定器である水準器であり、水準器70は透明容器内
に液体と気泡72とが封止された直線型気泡管によって構
成されている。
リフレクターユニット4の上部壁右側コーナ部領域には
凹部4bが形成され、この凹部4bは水平な底面4b1を有し
ており、この底面4b1に直線目盛74の方向が水平軸Lxに
直交する方向に一致するように、水準器70が載置固定さ
れている。なお符号76は、凹部4bを形成するリフレクタ
ーユニット4の縦壁4dに形成され、水準器端部70aが係
合される係合凹部である。符号78は水準器70をリフレク
ターユニット4に固定するための固定ネジ、符号79は水
準器70と凹部底面4b1との間に介装された板バネで、水
準器70は端部70aを係合凹部76に係合させて、固定ネジ7
8によって固定されるが、固定ネジ78の締付量によって
水準器70の水平度を調整できるようになっている。
そしてリフレクターユニット4の水平軸回りの傾斜、即
ち、リフレクター4Aおよびリフレクター4Bの傾斜が上下
方向適正位置にある時に、水準器70の気泡72が直線目盛
74の中央位置(零点位置)74aにくるようにセットされ
ている。なお前面レンズ6の水準器70に対応する領域6b
にもノンステップ面とされたのぞき窓Wが形成されてお
り、前面レンズの側縁部上方より、こののぞき窓Wを介
して傾斜量の読み取りができるようになっている。
次に、ヘッドランプを車体に組付けた場合に行う傾斜測
定器の調整手順およびその後に行うヘッドランプの照射
角調整の手順について説明する。
ヘッドランプ単品としては、第1の傾斜測定器50のロッ
ド部材54の目盛の零点位置62aが基準線52a位置に一致し
た時に、リフレクター4A,4Bの垂直軸Ly回りの傾斜、即
ちヘッドランプの左右方向の照射角、さらに換言すれば
ヘッドランプのメインビーム及びサブビームの左右方向
の配光特性が適正位置となり、第2の傾斜測定器である
水準器70の気泡72が直線目盛74の零点位置74aにきた時
に、リフレクター4A,4Bの水平軸Lx回りの傾斜、即ちヘ
ッドランプの上下方向の照射角、さらに換言すればヘッ
ドランプのメインビーム及びサブビームの上下方向の配
光特性が適正位置となるように設定されている。しかし
これらの第1および第2の傾斜測定器50,70を内蔵する
ヘッドランプを車体に組み付けたときには、種々の誤差
からそれぞれの傾斜測定器の目盛表示が適正位置にはこ
ない。そこで第1,第2の傾斜測定器の目盛を適正な状態
に調整しておく必要がある。
この目盛調整方法として、第1の傾斜測定器50において
は、車体とオプチカルエイマーとを正対させ、調整スク
リュー20,30を回動操作してヘッドランプの光軸lと車
軸とを一致させる。このとき車体側のランプ取付面のば
らつき等により、基準線位置52aと目盛零点位置62aとは
一致しない。そこでドライバーによって支持部材52を回
動操作し軸方向前後に移動して、第1の傾斜測定器の目
盛零点位置62aを基準線位置52aに一致させる。こうして
リフレクターユニット4の左右方向の傾斜、即ちヘッド
ランプの左右方向の照射角が適正な位置にあるときに、
第1の傾斜測定器50の基準線位置52aの目盛が零点を表
示するように調整される。
一方、第2の傾斜測定器70においても、ヘッドランプの
車体への組付け時には、車体側のランプ取付面のばらつ
き等により、気泡72位置が目盛74の零点位置74aに一致
しない場合がある。そしてこのような場合には、固定ネ
ジ78を回動操作し、気泡72が目盛の零点位置74aにくる
ように調整する。こうしてリフレクターユニット4の上
下方向の傾斜、即ちヘッドランプの上下方向の照射角が
適正な位置にあるときに、第2の傾斜測定器70の気泡72
が目盛の零点74aを表示するように調整される。
その後はユーザー側でヘッドランプの照射角調整を行う
こととなる。そして前面レンズ6ののぞき窓W位置から
ヘッドランプ内をのぞき、第1の傾斜測定器50の基準線
位置52aが目盛の零点位置62aを示していなかったり、第
2の傾斜測定器70の気泡72が目盛の零点位置74aからず
れていたりした場合には、これらのずれ量からリフレク
ターユニット4の左右方向または上下方向のずれを読み
取ることができる。そしてこのような場合には、調整ス
クリュー20又は30をそれぞれ回動操作し、第1の傾斜測
定器50では基準線位置52aに目盛零点位置62aがくるよう
に、また第2の傾斜測定器70では、気泡72が目盛零点位
置74aにくるようにそれぞれ調整する。このようにして
リフレクターユニット4の傾動調整、即ち左右方向また
は上下方向の照射角を調整することができる。
第6図及び第7図は、バルブの装着された楕円反射鏡の
前方に投射レンズが配置されて一体化された投射ユニッ
トが1つのランプボディ内に隣接して配置された本考案
の他の実施例であるヘッドランプを示すもので、第7図
はヘッドランプの平面図、第8図はその水平断面図であ
る。なお前記第1の実施例と同一の部分は同一の符号を
付すことにより、その重複した説明を省略する。
これらの図において、符号80(80A,80B)は投射ユニッ
トであり、それぞれの投射ユニット80A,80Bは、楕円反
射鏡81と、この反射鏡81の焦点近傍位置に発光源である
フィラメントが位置するように装着されたバルブ82と、
バルブ82の前方に配置された投射レンズ83と、投射レン
ズ83の後方に投射レンズの焦点距離だけ離れて設けられ
たクリアカット形成用シェード84とが円筒枠体85により
一体化された構造となっている。円筒枠体85の外周に
は、符号86に示されるブラケットが複数個突設されてお
り、このブラケット86がアタッチメント90にねじ締結さ
れ、これによって2つの投射ユニット80A,80Bが屈曲し
た平板状のアタッチメント90によって一体化されてい
る。そして2つの投射ユニット80A,80Bはランプボディ
2内において平行に隣接配置されており、左側(車両巾
方向の内側)及び右側(車両巾方向外側)の投射ユニッ
ト80A,80Bによってインビームが形成され、右側の投射
ユニット80B単独でサブビームが形成されるようになっ
ている。またこのアタッチメント90は前記第1の実施例
と同様に揺動支点10,調整スクリュー20,30の3点によっ
て支持されており、アタッチメント90によって一体化さ
れた2つの投射ユニット80A,80Bは水平軸Lx,垂直軸Ly回
りにそれぞれ一体に傾動できるようになっている。した
がって投射ユニット80A,80Bの照射角、即ちヘッドラン
プの照射角は、調整スクリュー20,30の回動操作によっ
て上下方向および左右方向に調整できる。
またランプボディ2とアタッチメント90間には第1の傾
斜測定器50が介装され、さらにアタッチメント上部に
は、第2の傾斜測定器である水準器70が取着されてい
る。またランプボディ上面壁の前記傾斜測定器50,70の
目盛形成領域に対応する部位には透明なのぞき窓Wが形
成されており、こののぞき窓Wを通して傾斜測定器50,7
0の目盛を読み取ることができる。なおこののぞき窓W
は、例えばランプボディ上面壁に形成した開口部に透明
な合成樹脂製キャップをパッチン係合させた構造とされ
ている。したがって投射ユニット80A,80Bの左右方向及
び上下方向のずれ量、即ちヘッドランプの照射角の左右
方向及び上下方向のずれ量はこれらの傾斜測定器50,70
によって測定することができ、ヘッドランプの照射角が
ずれている場合には、調整スクリュー20,30をそれぞれ
回動操作することにより簡単にこのずれを調整すること
ができる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案に係る自動車用
ヘッドランプにおいては、2つのリフレクターが一体化
されたリフレクターユニット(請求項(2)では2つの
投射ユニット・アタッチメント一体物)の垂直軸回りの
傾斜は第1の傾斜測定器の摺動部材の摺動量としてあら
われ、リフレクターユニット(投射ユニット・アタッチ
メント一体物)の水平軸回りの傾斜は第2の傾斜測定器
である水準器の気泡の移動量としてあらわれるので、1
個の第1の傾斜測定器によって2つのリフレクター(2
つの投射ユニット)の垂直軸回りの傾斜を測定でき、1
個の第2の傾斜測定器である水準器によって2つのリフ
レクター(2つの投射ユニット)の水平軸回りの傾斜を
同時に測定できる。
また2つのリフレクター(2つの投射ユニット)の垂直
軸または水平軸回りの傾斜角にずれがある場合、即ちヘ
ッドランプの照射角に左右方向または上下方向のずれが
ある場合には、エイミング機構を使って2つのリフレク
ター(2つの投射ユニット)の照射角を同時にしかも簡
単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの正面図、第2図はその平面図、第3図は第1図に
示す線III-IIIに沿う断面図、第4図は第1図に示す線I
V-IVに沿う断面図、第5図は第1の傾斜測定器組付部の
縦断面図、第6図は第2の傾斜測定器の組付部の縦断面
図、第7図は本考案の他の実施例である自動車用ヘッド
ランプの平面図、第8図はその水平断面図である。 2……ランプボディ、4……リフレクターユニット、4
A,4B……リフレクター、5(5A,5B)……バルブ、6…
…前面レンズ、10……リフレクターユニット(アタッチ
メント)の揺動支点、20……ヘッドランプの左右方向の
照射角調整スクリュー、30……ヘッドランプの上下方向
照射角調整スクリュー、50……ヘッドランプの照射角の
左右方向のずれを測定する第1の傾斜測定器、70……ヘ
ッドランプの照射角の上下方向のずれを測定する第2の
傾斜角測定器である水準器、80(80A,80B)……投射ユ
ニット、90……アダプター、Lx……水平軸、Ly……垂直
軸、W……のぞき窓。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブがそれぞれ装着された2つのリフレ
    クターが1つのランプボディ内において隣接して設けら
    れ、前記それぞれのリフレクターは水平軸及び垂直軸回
    りにそれぞれ傾動可能に支持されてなる自動車用ヘッド
    ランプにおいて、 前記隣接するそれぞれのリフレクターは互いに接続され
    て一体化され、この一体化されたリフレクターユニット
    は1つの水平軸及び1つの垂直軸回りにそれぞれ傾動す
    るように構成され、 前記リフレクターユニットとランプボディ間所定位置に
    は、リフレクターユニットに連動して摺動する摺動部材
    の固定側基準点に対する摺動量からリフレクターユニッ
    トの垂直軸回りの傾斜を測定する第1の傾斜測定器が介
    装され、 リフレクターユニットの所定位置には、リフレクターユ
    ニットの水平軸回りの傾斜を測定する第2の傾斜測定器
    である水準器が取着され、 前記ランプボディまたは前面レンズには、前記第1及び
    第2の傾斜測定器の目盛を読み取るための透明なのぞき
    窓が形成されてなることを特徴とする自動車用ヘッドラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】バルブがそれぞれ装着された2つの楕円反
    射鏡の前方にそれぞれ投射レンズが設けられてそれぞれ
    一体化された2つの投射ユニットが1つのランプボディ
    内に隣接して設けられ、前記それぞれの投射ユニットは
    水平軸及び垂直軸回りにそれぞれ傾動可能に支持されて
    なる自動車用ヘッドランプにおいて、 前記隣接するそれぞれの投射ユニットはアタッチメント
    を介して互いに一体化され、この2つの投射ユニットを
    一体化するアタッチメントは、1つの水平軸及び1つの
    垂直軸回りに傾動するように構成され、 前記アタッチメントとランプボディ間所定位置には、ア
    タッチメントに連動して摺動する摺動部材の固定側基準
    点に対する摺動量から投射ユニットの垂直軸回りの傾斜
    を測定する第1の傾斜測定器が介装され、 前記アタッチメントの所定位置には、投射ユニットの水
    平軸回りの傾斜を測定する第2の傾斜測定器である水準
    器が取着され、 前記ランプボディまたは前面レンズには、前記第1及び
    第2傾斜測定器の目盛を読み取るための透明なのぞき窓
    が形成されてなることを特徴とする自動車用ヘッドラン
    プ。
JP1989091538U 1989-08-04 1989-08-04 自動車用ヘッドランプ Expired - Lifetime JPH0731450Y2 (ja)

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