JP2527247B2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JP2527247B2
JP2527247B2 JP2033663A JP3366390A JP2527247B2 JP 2527247 B2 JP2527247 B2 JP 2527247B2 JP 2033663 A JP2033663 A JP 2033663A JP 3366390 A JP3366390 A JP 3366390A JP 2527247 B2 JP2527247 B2 JP 2527247B2
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英治 望月
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘッドランプの左右方向の照射方向、即ち
ランプの左右方向の照射角が正規位置にあるかどうかを
確認するための測定器を備えた自動車用ヘッドランプに
係り、照射角が正規位置にない場合には、正規位置とな
るように容易に調整することのできる自動車用ヘッドラ
ンプに関する。
〔従来技術〕
ヘッドランプは、所定の水平軸回りおよび鉛直軸回り
にそれぞれ傾動できるようなエイミング機構を備えてお
り、このエイミング機構によって、ヘッドランプの照射
方向、即ちヘッドランプの照射角が所定の範囲内にある
ように調整(以下、これをエイミング調整という)され
ている。そしてこのヘッドランプのエイミング機構は、
暗室内においてヘッドランプを実際に点灯させて、ヘッ
ドランプから一定距離隔てたスクリーン上に照射させ、
スクリーン上の照射スポットが所定の位置にあるように
調整するようになっている。
〔発明の解決しようとする課題〕
しかし前記した従来のエイミング調整では、大きな暗
室やスクリーンなどの多くの設備機器が必要である。さ
らにヘッドランプの照射スポットが所定の位置にくるよ
うに、スクリーンを見ながらエイミング調整しなければ
ならず、調整作業に時間がかかるという問題点もあっ
た。
また米国内で使用されるヘッドランプでは、前面レン
ズに測定基準面である3個のロケーションボスが突設さ
れており、一般にエイマーと称される測定器をこのロケ
ーションボスに当接させてセットし、ヘッドランプの水
平面に対する傾きがあるかどうかを測定するようになっ
ている。即ち、自動車を水平状態とした場合に、ロケー
ションボスの前端面は鉛直面となるように形成されてお
り、このロケーションボス前端面を当接基準面としてエ
イマーをセットすれば、水平面に対するヘッドランプの
傾斜量が測定できるようになっている。そしてこのエイ
マーによる測定値(傾斜量)が所定範囲内であることが
要求されている。従って米国向けのヘッドランプにおい
ては、ロケーションボスを必ず形成しなければならず、
日本および欧州向けのヘッドランプとは別に、米国向け
のヘッドランプを独自に製造しなければならないという
煩わしさもあった。
そこで出願人は簡単にヘッドランプの左右方向の傾斜
を測定できる傾斜測定器を提案し、まだ公知となってい
ないが、特願平1−292265等において出願している。し
かし、先の提案技術においては、ランプボディ背面壁を
貫通させて測定器を取付けており、測定器取付部からラ
ンプボディ内に水や塵等が侵入するおそれがあるという
問題があった。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その第1の目的は、暗室やスクリーンやエイマーな
どの大掛かりな設備機器が一切不要で、簡潔な構成にし
て、ヘッドランプの左右方向の照射角に狂いがあるかど
うかを容易に確認できるとともに、誰にでも簡単にヘッ
ドランプの左右方向の照射角の調整を行うことの可能な
自動車用ヘッドランプを提供することにある。
さらに本発明の第2の目的は基準部材の測定器取付部
からランプの照射方向を設定する傾動部材側に水や塵等
が侵入することを確実に防止できる左右方向照射角測定
器付自動車用ヘッドランプを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、請求項(1)に係る自動
車用ヘッドランプにおいては、ランプの照射方向を設定
するリフレクターがヘッドランプのランプボディを基準
にして上下方向及び左右方向にそれぞれ傾動されること
により、ヘッドランプの照射角を調整できるリフレクタ
ー可動型の自動車用ヘッドランプにおいて、 前記ランプボディとリフレクターとの間に、ヘッドラ
ンプの照射角の左右方向の傾斜を測定するための傾斜測
定器を介装し、 この傾斜測定器を、左右に延びるフランジ部がランプ
ボディの裏側に当接されて固定され、ランプボディの開
口部を貫通して前後に延びる筒形状の固定ホルダーと、
前記固定ホルダーに螺合してランプボディの前方に突出
する可動ホルダーと、前記可動ホルダー内に挿通される
とともに、可動ホルダーに内蔵されたばね部材に押圧さ
れて可動ホルダーから前方に突出する先端部がリフレク
ターの裏側に当接状態に保持されて、リフレクターの左
右方向の傾動に連動して前後摺動する摺動子と、摺動子
と可動ホルダー間所定位置に形成されて、両者の相対変
位量を示す目盛とから構成し、 ランプボディと固定ホルダー間、及び固定ホルダーと
可動ホルダー間に、それぞれの組付部をシールするシー
ル部材を介在させるようにしたものである。
〔作用〕
リフレクターの左右方向(垂直軸回り)の傾動により
摺動子が摺動し、この摺動子の摺動量(変位量)、即ち
リフレクターの垂直軸周りの変位は摺動子と可動ホルダ
ー間の目盛の変化としてあらわれる。従ってこの目盛の
ずれからリフレクターの左右方向の傾斜、即ちヘッドラ
ンプの左右方向の照射角の傾きを知ることができる。
また摺動子はばね部材に押圧されて先端部をリフレク
ターに当接した状態に保持されており、可動ホルダーを
回動すると、可動ホルダーはランプボディに固定された
固定ホルダーに対し進退し、摺動子に対しても進退す
る。従ってリフレクターの左右方向の傾斜、即ちヘッド
ランプの左右方向の照射角が適正位置にあるときに、可
動ホルダーを回動操作して可動ホルダーと摺動子間の目
盛の零点調整をしておくことにより、目盛のずれからリ
フレクターの垂直軸周りの傾き、即ち、ヘッドランプの
左右方向の照射角の傾きを読み取ることができる。そし
て目盛がずれていれば、この目盛のずれをなくすように
リフレクターを傾動調整すればよい。
また、ランプボディと固定ホルダー間、おびび固定ホ
ルダーと可動ホルダー間にはそれぞれシール部材が介在
されており、これらのシール部材が、ランプボディ裏側
の水や塵がランプボディの測定器取付部を介してランプ
ボディ内部に侵入することを防ぐ。
また、傾斜側容器をランプボディに組付けるには、ラ
ンプボディの裏側から組付を行うが、固定ホルダーの左
右に延びるフランジ部がランプボディに当接することで
傾斜検出器がランプボディに対し位置決めされる。固定
ホルダーに対する可動ホルダーの軸方向位置は、傾斜検
出器を組付ける際にランプボディの裏側から可動ホルダ
ーを回動して略適正位置にしておくことで、傾斜測定器
の組付後に可動ホルダーの軸方向位置を調整するにして
も可動ホルダーの回動調整量はわずかで済む。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第7図は、照射角調整装置の組み付けられて
いるリフレクター可動型の自動車用ヘッドランプを示
し、図1は同ランプの正面図、第2図は同ランプの平面
図、第3図は同ランプの水平断面図(第1図に示す線II
I−IIIに沿う断面図)、第4図は同ランプの縦断面図
(第1図に示す線IV−IVに沿う断面図)、第5図はヘッ
ドランプの左右方向の傾斜を測定する傾斜測定器配設位
置周辺の同ランプの縦断面図(第1図に示す線V−Vに
沿う拡大断面図)、第6図は同傾斜測器の拡大斜視図、
第7図はヘッドランプの上下方向の傾斜を測定する傾斜
測定器である水準器の組付部の縦断面図(第1図に示す
線VII−VIIに沿う断面図)である。
これらの図において、符号2は容器形状のランプボデ
ィで、内部にリフレクター4が組み付けられ、さらにラ
ンプボディ2の矩形状の前面開口部には前面レンズ6が
組み付けられてヘッドランプとして一体化されている。
リフレクター4は、第1図,第3図および第4図に示
されるように、玉継手10および調整スクリュー20,30の
3点によって支持されている。玉継手10の球部12側は、
ランプボディ2側に支持され、リフレクター4はこの球
継手10を中心に揺動できるようになっている。また調整
スクリュー20,30はいずれもランプボディ2に回動自在
に支承されるとともに、リフレクター4側のナット22,3
2にそれぞれ螺合し、調整スクリュー20,30を回動させる
ことによってナット22,32を調整スクリュー20,30に沿っ
て前後に移動させ、これによってリフレクター4の傾き
が変わるようになっている。なお符号14は玉部12を支承
するソケットで、リフレクター4の裏側に固定されたブ
ラケット16に固定支持されている。また調整スクリュー
20,30の螺合するナット22,32は、リフレクター4の裏面
に突設されたブラケット26,36によって支持されてい
る。符号24,34はスナップリング、符号27,37はOリン
グ、符号28,38は調整スクリュー20,30に突設されたフラ
ンジ部である。
なお、調整スクリュー20によるリフレクター4の支持
点(調整スクリュー20とナット22の螺合部)は、ランプ
の照射軸l(第3図参照)に直交し、かつ玉継手10を通
る水平軸Lx上に位置し、調整スクリュー30によるリフレ
クター4の支持点(調整スクリュー30とナット32の螺合
部)は、ランプ照射軸lに直交し、かつ玉継手10を通る
垂直軸Ly上に位置している。このため調整スクリュー20
の回動により、リフレクター4は垂直軸Ly回りに揺動
し、リフレクター4の左右方向の傾斜、即ちヘッドラン
プの左右方向の照射角を調整することができる。一方、
調整スクリュー30の回動により、リフレクター4は垂直
軸Lyと直交する水平軸Lx回りに揺動し、リフレクター4
の上下方向の傾斜、即ちヘッドランプの上下方向の照射
角を調整することができる。このように2本の調整スク
リュー20,30によってリフレクター4の傾動調整、即ち
ヘッドランプの照射角の調整ができるようになってい
る。
また第3図において、符号40は、バルブ41が連結され
て一体化されたバルブソケット、符号42はバルブ41の装
着される口金部、符号44は内部に接続端子の設けられた
L字型のコネクタ部である。ランプボディ2の裏側には
バルブソケット着脱用の開口部2aが形成されており、こ
のランプボディの裏側開口部2aには、リフレクター4の
後頂部に形成されているソケット孔5が露呈しており、
このソケット孔5にバルブソケット40が取着されてい
る。ソケット孔5を取り囲む筒状後方突出部5aにはソケ
ットフィクチャー5bが装着され、バルブソケット40はこ
のソケットフィクチャー5bにバヨネット係合することに
よりソケット孔5に挿着固定されている。
リフレクター4の筒状後方突出部5aとランプボディの
開口周縁部2b間には、中央の開口する円盤形状のゴムカ
バー46が取着されて、ランプボディの開口部2aを閉塞し
ている。ゴムカバー46の開口47は、リフレクターの筒状
後方突出部5aの外径に整合する大きさとされており、ラ
ンプボディの開口周縁部2bに装着されるとゴムカバーの
開口47の周縁部47aがリフレクターの筒状後方突出部5a
の外側面に密着して、ゴムカバー46と後方突出部5aの接
触面からランプボディ内側に水や塵が侵入することを防
ぐようになっている。またゴムカバー46はバルブソケッ
ト40の挿着されるソケット孔5周りの後方突出部5a周り
に圧接されるが、バルブソケット40とは一切係合してお
らず、バルブ交換の際にゴムカバーをいちいち取り外す
という面倒がない。
また第1図〜第4図において、符号3はランプボディ
2の前面開口部周縁に形成されているシール溝で、この
シール溝3内にシール剤3aが装填されて、前面レンズ6
の脚が係合されている。また符号7は前面レンズ6とラ
ンプボディ2とを機械的に締結するためのクリップであ
る。なお第2図符号Sは前面レンズ6の側壁内周面に形
成されている拡散ステップで、前面レンズ側面からの漏
光が目立たないようにするためのものである。
第1図〜第3図および第5図〜第7図において、符号
50は水平軸Lxを含む水平面位置に設けられ、リフレクタ
ー4の左右方向の傾き、即ちヘッドランプの照射方向の
左右方向の傾きを測定する第1の傾斜測定器である。
この第1の傾斜測定器50は、第5図〜第7図において
その詳細が示されており、ランプボディ2の背面壁に形
成された開口部2cに取付けられ、前後に延びる筒形状の
固定ホルダー52と、この固定ホルダー52に螺合して前後
方向に延出する筒形状の可動ホルダー56と、可動ホルダ
ー56内に挿通されて前後方向摺動可能に組付けられた棒
状の摺動子60と、可動ホルダー56内に収容されて摺動子
60を可動ホルダー先端開口部56aから突出する方向に付
勢する圧縮コイルスプリング64とから構成されている。
固定ホルダー52は前端側小径部53と後端側大径部54と
が連続する段付パイプ形状とされ、ランプボディ側開口
部2cを取り囲む凹部2dに段部55を係合させるとともに、
前端側小径部53をランプボディ側開口部2cに挿通させた
状態に組付けられ、大径部54の左右に延びるフランジ部
54aがランプボディ2の背面に突設されたボス部51(第
3図参照)にねじ締結されている。符号54bはフランジ
部54aに形成された締結ねじ54c挿通用の孔、符号57はラ
ンプボディ側凹部2dと固定ホルダー側段部55間に介在さ
れて、ランプボディ側開口部2aをシールするシールパッ
キンである。このシールパッキン57は、ランプボディ2
の固定ホルダー組付部を介してランプボディ内に水や塵
が侵入することを防止している。
透明な合成樹脂よりなる可動ホルダー56は、固定ホル
ダー52の小径部53の雌ねじ部53aに螺合して前方に突出
し、可動ホルダーの前端部はリフレクター4の左上コー
ナ部に形成された凹部4a上に延びている。符号56aは雄
ねじ部である。また可動ホルダー56は、後端の閉塞され
た円筒形状で、前端部には摺動子60の先端部を突出させ
るための開口部56bが形成されている。可動ホルダー56
の後端部56cの横断面は六角形に形成され、可動ホルダ
ー56の回動操作がし易くなっている。可動ホルダー56の
後端部近傍にはリング状のブッシング58が装着され、ブ
ッシング58は固定ホルダー52の大形部内周面に圧接状態
となって、固定ホルダー52と可動ホルダー56間をシール
するようになっている。即ち、このブッシング58は、可
動ホルダー56と固定ホルダー52の螺合部からランプボデ
ィ2内に水や塵が侵入することを防止している。
可動ホルダー56内には段付摺動子60が収容されてお
り、圧縮コイルスプリング64によって摺動子60の先端側
小径部61が前方に付勢突出し、先端がリフレクター4の
上面壁上に突出形成されている縦壁4cに当接状態に保持
されている。そして摺動子60はリフレクター4の垂直軸
Ly回りの傾動に連動して可動ホルダー56内をスライドす
る。摺動子60の後端側大径部62には目盛63が形成されて
おり、可動ホルダー56に形成されている基準線59に対応
している。目盛63の中央目盛63aは赤色、その他63bは青
色とされており、予め基準線59に赤色の中央目盛63aを
一致させておく(以下、零点調整という)ことにより、
リフレクター4の傾き具合をこの目盛のずれから読み取
ることができる。
なお目盛の読取りは、ランプボディ2に形成されてい
るのぞき窓90を介して行う。即ち、ランプボディ2の上
面壁の測定器50に対応する位置に開口部が形成され、こ
の開口部に凸レンズ構造の透明な合成樹脂製キャップ92
が装着されている。そしてのぞき窓90によって測定器50
の目盛が拡大されて見えるので、読取りに便利となって
いる。なお符号94はキャップ92装着部におけるシールを
確保するためのシーリングである。
また目盛の零点調整は可動ホルダー56によって行う。
即ち、可動ホルダー56を回動すると、ランプボディ2に
固定されている固定ホルダー52に対し可動ホルダー56が
進退する。そして摺動子60は圧縮コイルスプリング64に
押圧されて先端部がリフレクター4に当接状態に保持さ
れているので、可動ホルダー56は摺動子60に対し前後ス
ライドすることとなり、摺動子側の目盛63に沿って可動
ホルダー側の基準線59がスライドする。このためリフレ
クターの左右方向の傾斜が適正なときに、この可動ホル
ダー56の回動操作によって測定器50の目盛の零点調整を
簡単に行うことができる。
またこの零点調整後、何らかの原因でリフレクター4
が垂直軸Ly回りに傾動してリフレクター4の垂直軸Ly回
りの配置が変わった場合、即ち、ヘッドランプの左右方
向の照射角が変化した場合には、リフレクター4の傾動
量は測定器50の目盛のずれ(中央目盛63aと基準線59と
のずれ)としてあらわれるので、ただちにリフレクター
4の傾き具合、即ちヘッドランプの照射角の左右方向の
傾き量を知ることができる。そしてこのような場合に
は、調整スクリュー20を回動操作して測定器50の目盛の
ずれがなくなるようにリフレクター4の傾動調整を行え
ばよい。
なお第5図に示されるように、リフレクターの縦壁4c
の摺動子先端部当接面4c1は、水平軸Lxを中心とする半
径Rの曲面とされており、リフレクター4の上下方向の
傾動(水平軸Lx回りの傾動)によっては摺動子60の位置
が変位しない、即ち第1の傾動測定器50の目盛が変動し
ないようになっている。
第1図〜第3図および第7図において、符号70は、リ
フレクター4の上下方向の傾き、即ちヘッドランプの照
射方向の上下方向の傾きを測定する第2の傾斜測定器で
ある水準器70である。リフレクター上部壁に一体に形成
された水準器ケーシング72内に、蓋体74の裏側に取着一
体化された直線型気泡管80が収容された構造となってい
る。蓋体74には開口部76が形成されており、この開口部
76から気泡管80の目盛形成位置が露呈している。なお符
号82は気泡管の目盛、符号82aは目盛の零点位置、符号8
3は気泡である。そして気泡管80はケーシング72内にお
いてその目盛82が水平軸Lxと直交するように配置されて
おり、予め気泡83を目盛零点位置に調整しておくことに
より、リフレクター4の水平軸Lx回りの傾動が気泡83の
目盛零点位置82aに対するずれとしてあらわれるように
なっている。また符号78は零点調整ねじ、符号79は板ば
ねであり、この零点調整ねじ78の回動調節によって気泡
管80内の気泡位置の調整、即ち零点調整ができる。
またランプボディ上面壁の水準器70に対応する位置に
も、透明なのぞき窓90が設けられ、こののぞき窓90を通
して水準器70の目盛の読取り、即ちリフレクター4の上
下方向の傾斜量を読取るようになっている。
次に、ヘッドランプを車体に組付けた場合に行う傾斜
測定器50,70の調整手順およびその後に行うヘッドラン
プの照射角調整の手順について説明する。
ヘッドランプ単品としては、第1の傾斜測定器50の摺
動子60の目盛63の中央目盛63aが基準線59位置に一致し
た時に、ヘッドランプの左右方向の配光特性が適正位置
となり、第2の傾斜測定器である水準器70の気泡83が直
線目盛82の零点位置82aにきた時に、ヘッドランプの上
下方向の配光特性が適正位置となるように設定されてい
る。
そしてこれらの第1および第2の傾斜測定器50,70を
内蔵するヘッドランプを車体に組み付けたときには、種
々の誤差からそれぞれの傾斜測定器の目盛表示が適正位
置にはこない。そこで第1,第2の傾斜測定器の目盛を適
正な状態に調整しておく必要がある。
次に、この目盛調整方法の一例を説明する。
第1の傾斜測定器50においては、自動車を水平な場所
に位置させ、自動車の前方所定位置に配光スクリーンを
セットし、ヘッドランプを点灯する。そして調整スクリ
ュー20を回動操作してヘッドランプの配光が配光スクリ
ーン上の左右方向所定位置にくるように(ヘッドランプ
の照射軸lが車軸に一致するように)調整する。しかし
このとき車体側のランプ取付面のばらつき等により、基
準線59位置と中央目盛63aとは一致しない。そこで可動
ホルダー56を回動操作して、軸方向前後に移動させ、第
1の傾斜測定器の中央目盛63aを基準線59に一致させて
零点調整を行う。こうしてヘッドランプの左右方向の照
射角が適正な位置にあるときに、第1の傾斜測定器50の
基準線位置59の目盛零点(中央目盛63a)を表示するよ
うに調整される。
一方、第2の傾斜測定器である水準器70においては、
調整スクリュー30を回動操作して、ヘッドランプのホッ
トゾーンが配光スクリーン上の上下方向所定位置にくる
ように調整する。しかし車体側のランプ取付面のばらつ
き等により、気泡位置が目盛82の零点位置82aに一致し
ない場合がある。そしてこのような場合には零点調整ね
じ78を回動操作し、気泡83が目盛の零点位置82aにくる
ように調整する。こうしてヘッドランプの上下方向の照
射角が適正な位置であるときに、第2の傾斜測定器であ
る水準器70の気泡が目盛の零点82aを表示するように調
整される。
その後はユーザー側でヘッドランプの照射角調整を行
うこととなる。そしてのぞき窓90からヘッドランプ内を
のぞき、第1の傾斜測定器50の基準線59が中央目盛63a
を示していなかったり、第2の傾斜測定器である水準器
70の気泡84が目盛の零点位置82aからずれていたりした
場合には、これらのずれ量からランプボディの左右方向
または上下方向の傾斜量、即ちヘッドランプの左右方向
又は上下方向の傾斜化のずれを読み取ることができる。
そしてこのような場合には、調整スクリュー20又は30を
それぞれ回動操作し、第1の傾斜測定器50では基準線59
位置に中央目盛63aがくるように、また第2の傾斜測定
器である水準器70では、気泡83が目盛零点位置82aにく
るようにそれぞれ調整する。このようにしてヘッドラン
プの左右方向または上下方向の照射角を調整することが
できる。
なお前記した実施例においては、ランプボディ2に傾
斜測定器50,70の目盛を読取るためののぞき窓90を形成
しているが、傾斜測定器の目盛が前面レンズ6を透して
読取り可能な位置にあるときには、前面レンズ6にステ
ップの形成されないのぞき窓領域を形成するようにして
もよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明に係る自動車
用ヘッドランプにおいては、リフレクターの左右方向
(垂直軸回り)の傾動により傾斜測定器の摺動子が可動
ホルダーに対し摺動し、可動ホルダーと摺動子間に形成
されている目盛のずれがリフレクターの左右方向(垂直
軸回り)の傾斜量を示すので、この目盛のずれ量を読み
取ることにより、ヘッドランプの左右方向の照射角の傾
きを知ることができる。そしてこの左右方向の照射角が
ずれている場合には、この目盛のずれ量をなくすように
リフレクターを左右方向に傾動調整することにより、誰
でも簡単にヘッドランプの左右方向の照射角を調整する
ことができる。
特に本発明に係る自動車用ヘッドランプによれば、傾
斜測定器をスムーズにかつ適正な形態にランプボディに
組付けることができるので、傾斜測定器の組付作業が容
易となるとともに、傾斜測定器を組付けた後の零点調整
作業も可動ホルダーの回動調整がわずかな分、容易とな
る。
またランプボディと傾斜測定器との取付部におけるシ
ールが確保されているので、ランプボディ裏側の水や塵
がランプボディ内部に侵入することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので、照射角調整装
置の組み付けられているリフレクター可動型の自動車用
ヘッドランプの正面図、第2図は同ランプの平面図、第
3図は一部を破断して示す同ランプの水平断面図(第1
図に示す線III−IIIに沿う断面図)、第4図は同ランプ
の縦断面図(第1図に示す線IV−IVに沿う断面図)、第
5図はヘッドランプの左右方向の傾斜を測定する傾斜測
定器組付部における同ランプの縦断面図(第1図に示す
線V−Vに沿う拡大断面図)、第6図は同傾斜測定器の
拡大斜視図、第7図はヘッドランプの上下方向の傾斜を
測定する傾斜測定器である水準器の組付部における同ラ
ンプの縦断面図(第1図に示す線VII−VIIに沿う断面
図)である。 2……ランプボディ、 4……リフレクター、 6……前面レンズ、 10……リフレクターの揺動支点である玉継手、 20……左右方向の調整スクリュー、 30……上下方向の調整スクリュー、 50……ヘッドランプの左右方向の照射角の傾斜を測定す
る第1の傾斜測定器、 52……固定ホルダー、 56……可動ホルダー、 57……シール部材であるパッキン、 58……シール部材であるブッシング、 59……可動ホルダー側の目盛である基準線、 60……摺動子、 63……摺動子側目盛、 64……ばね部材である圧縮コイルスプリング、 70……ヘッドランプの上下方向の照射角の傾斜を測定す
る第2の傾斜測定器である水準器、 80……直線型気泡管、 90……のぞき窓、 Lx……水平軸、 Ly……垂直軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプの照射方向を設定するリフレクター
    がヘッドランプのランプボディを基準にして上下方向及
    び左右方向にそれぞれ傾動されることにより、ヘッドラ
    ンプの照射角を調整できるリフレクター可動型の自動車
    用ヘッドランプにおいて、 前記ランプボディとリフレクターとの間には、ヘッドラ
    ンプの照射角の左右方向の傾斜を測定するための傾斜測
    定器が介装され、 この傾斜測定器は、左右に延びるフランジ部がランプボ
    ディの裏側に当接されて固定され、ランプボディの開口
    部を貫通して前後に延びる筒形状の固定ホルダーと、前
    記固定ホルダーに螺合してランプボディの前方に突出す
    る可動ホルダーと、前記可動ホルダー内に挿通されると
    ともに、可動ホルダーに内蔵されたばね部材に押圧され
    て可動ホルダーから前方に突出する先端部がリフレクタ
    ーの裏側に当接状態に保持されて、リフレクターの左右
    方向の傾動に連動して前後摺動する摺動子と、摺動子と
    可動ホルダー間所定位置に形成されて、両者の相対変位
    量を示す目盛とから構成し、 ランプボディと固定ホルダー間、及び固定ホルダーと可
    動ホルダー間には、それぞれの組付部をシールするシー
    ル部材が介在されていることを特徴とする自動車用ヘッ
    ドランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0230002A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Koito Mfg Co Ltd 自動車用ヘッドランプの照射角調整装置

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