JPH0731448Y2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JPH0731448Y2
JPH0731448Y2 JP8487589U JP8487589U JPH0731448Y2 JP H0731448 Y2 JPH0731448 Y2 JP H0731448Y2 JP 8487589 U JP8487589 U JP 8487589U JP 8487589 U JP8487589 U JP 8487589U JP H0731448 Y2 JPH0731448 Y2 JP H0731448Y2
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洋彦 大塩
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Koito Manufacturing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、上下方向及び左右方向への照射角をそれぞれ
調整することのできる自動車用ヘッドランプに係り、特
に左右方向の照射角が適正か否かを検出する検出機構を
備えた自動車用ヘッドランプに関する。
〔従来の技術〕
ヘッドランプは、所定の水平軸回りおよび垂直軸回りに
それぞれ傾動できるようなエイミング機構を備えてお
り、このエイミング機構によって、ヘッドランプの照射
方向、いわゆるヘッドランプの照射角が所定の範囲内に
あるように調整(以下、これをエイミング調整という)
されている。そしてこのヘッドランプのエイミング機構
は、暗室内においてヘッドランプを実際に点灯させて、
ヘッドランプから一定距離隔てたスクリーン上に照射さ
せ、スクリーン上の照射スポットが所定の位置にあるよ
うに調整するようになっている。
〔考案の解決しようとする課題〕
しかし前記した従来のエイミング調整では、大きな暗室
やスクリーンなどの多くの設備機器が必要である。さら
にヘッドランプの照射スポットが所定の位置にくるよう
に、スクリーンを見ながらエイミング調整しなければな
らず、調整作業に時間がかかるという問題点もあった。
また米国内で使用されるヘッドランプでは、前面レンズ
に測定基準面である3個のロケーションボスが突設され
ており、一般にエイマーと称される測定器をこのロケー
ションボスに当接させてセットし、ヘッドランプの水平
面に対する傾きがあるかどうかを測定するようになって
いる。即ち、自動車を水平状態とした場合に、ロケーシ
ョンボスの前端面は鉛直面となるように形成されてお
り、このロケーションボス前端面を当接基準面としてエ
イマーをセットすれば、水平面に対するヘッドランプの
傾斜量が測定できるようになっている。そしてこのエイ
マーによる測定値(傾斜量)が所定範囲内であることが
要求されている。従って米国向けのヘッドランプにおい
ては、ロケーションボスを必ず形成しなければならず、
日本および欧州向けのヘッドランプとは別に、米国向け
のヘッドランプを独自に製造しなければならないという
煩わしさもあった。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、
その第1の目的は、暗室やスクリーンやエイマーなどの
大掛かりな設備機器が一切不要で、簡潔な構成にして、
ヘッドランプの左右方向の照射角に狂いがあるかどうか
を容易に確認できるとともに、誰にでも簡単にヘッドラ
ンプの左右方向の照射角の調整を行うことの可能な自動
車用ヘッドランプを提供することであり、さらに本考案
の第2の目的は、ヘッドランプの左右方向の照射角の狂
いの検出が容易な自動車用ヘッドランプを提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
自動車用ヘッドランプには、ランプボディ内にランプボ
ディとは別体のリフレクターがランプボディに対し傾動
可能に設けられているリフレクター可動型と、ランプボ
ディ内周面にリフレクターが一体に形成され、ランプボ
ディがランプハウジングに対し傾動可能に設けられてい
るユニット可動型の二種類があり、以下にそれぞれの場
合について構ずる手段を説明する。
まずリフレクター可動型のヘッドランプの場合には、ラ
ンプボディとリフレクター間に、 ばね付勢されることにより先端部をリフレクターの裏側
に当接状態として前後方向に配設され、リフレクターの
垂直軸回りの傾動に連動して摺動する摺動部材と、前記
摺動部材の変位量を機械的に拡大して伝達する変位量拡
大伝達機構と、前記変位量拡大伝達機構に連結され、摺
動部材の拡大された変位量相当だけ固定側基準点に対し
変位する変位量拡大表示部材とからなり、リフレクター
の水平軸回りの傾斜を測定する傾斜測定器を介装すると
ともに、 ランプボディ又は前面レンズに、前記拡大された変位量
を読取るための透明なのぞき窓を形成するようにしたも
のである。
一方、ヘッドランプがユニット可動型の場合には、ラン
プハウジングとランプボディ・リフレクターユニット間
に、 ばね付勢されることにより先端部をランプボディの裏側
に当接状態として前後方向に配設され、ランプボディ・
リフレクターユニットの垂直軸回りの傾動に連動して摺
動する摺動部材と、前記摺動部材の変位量を機械的に拡
大して伝達する変位量拡大伝達機構と、前記変位量拡大
伝達機構に連結され、摺動部材の拡大された変位量相当
だけ固定側基準点に対し変位する変位量拡大表示部材と
からなり、ランプボディ・リフレクターユニットの水平
軸回りの傾斜を測定する傾斜測定器を介装するようにし
たものである。
〔作用〕
リフレクター(ユニット可動型では、ランプボディ・リ
フレクターユニット)の垂直軸回りの傾動により摺動部
材が摺動し、この摺動部材の摺動量(変位量)は変位量
拡大伝達機構により機械的に拡大されて変位量拡大表示
部材に伝達され、変位量拡大表示部材の固定側基準点に
対する相対位置がヘッドランプの左右方向の照射角のず
れを拡大して示す。
そしてリフレクター可動型では、のぞき窓を通してこの
ずれ量を読み取り、一方、ユニット可動型では、直接こ
のずれ量を読み取る。
〔実施例〕 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第9図は、本考案の一実施例であるリフレクタ
ー可動型の自動車用ヘッドランプを示すもので、第1図
はエイミング機構の組み付けられているヘッドランプの
正面図、第2図はヘッドランプの平面図、第3図は一部
を破断して示すその水平断面図(第1図に示す線III-II
Iに沿う断面図)、第4図はその縦断面図、第5図はリ
フレクターの水平軸回りの傾斜を測定する第1の傾斜測
定器である水準器の組付部の縦断面図、第6図はリフレ
クターの垂直軸回りの傾斜を測定する第2の傾斜測定器
の組付部の縦断面図、第7図は第2の傾斜測定器の拡大
斜視図、第8図は第2の傾斜測定器の他の実施例の斜視
図、第9図は第2の傾斜測定器のさらに他の実施例の斜
視図である。
これらの図において、符号2は容器形状のランプボディ
で、内部にリフレクター4が組み付けられ、さらにラン
プボディ2の矩形状の前面開口部に形成されているシー
ル溝3にはシール剤3aを介して前面レンズ6が組み付け
られてヘッドランプとして一体化されている。
リフレクター4は、第1図,第3図および第4図に示さ
れるように、玉継手10および調整スクリュー20,30の3
点によって支持されている。玉継手10の球部12側は、ラ
ンプボディ2側に支持され、リフレクター4はこの球継
手10を中心に揺動できるようになっている。また調整ス
クリュー20,30はいずれもランプボディ2に回動自在に
支持されるとともに、リフレクター4側のナット22,32
にそれぞれ螺合し、調整スクリュー20,30を回動させる
ことによってナット22,32を調整スクリュー20,30に沿っ
て前後に移動させ、これによってリフレクター4の傾き
が変わるようになっている。なお符号14は玉部12を支承
するソケットで、リフレクター4の裏側に固定されたブ
ラケット16に固定支持されている。また符号22,32は調
整スクリュー20,30の螺合するナットで、リフレクター
4の裏面に固定されたブラケット26,36によって支持さ
れている。符号24,34は圧縮コイルスプリング、符号27,
37はOリング、符号28,38は調整スクリュー20,30に突設
したフランジ部である。
なお、調整スクリュー20によるリフレクター2の支持点
(調整スクリュー20とナット22の螺合部)は、後述する
バルブ41の光軸lに直交し、かつ玉継手10を通る水平軸
Lx上に位置し、調整スクリュー30によるリフレクター4
の支持点(調整スクリュー30とナット32の螺合部)は、
光軸lに直交し、かつ玉継手10を通る垂直軸Ly上に位置
している。このため調整スクリュー20の回動により、リ
フレクター4は垂直軸Ly回りに傾動し、リフレクター4
の左右方向の傾斜、即ちヘッドランプの左右方向の照射
角を調整することができる。一方、調整スクリュー30の
回動により、リフレクター4は垂直軸Lyと直交する水平
軸Lx回りに傾動し、リフレクター4の上下方向の傾斜、
即ちヘッドランプの上下方向の照射角を調整することが
できる。このように2本の調整スクリュー20,30によっ
てリフレクター4の傾動調整、即ちヘッドランプの照射
角の調整ができるようになっている。
また第3図において、符号40は、バルブ41が連結されて
一体化されたバルブソケットである。ランプボディ2の
裏側には、バルブソケット着脱用の開口部2aが形成され
ており、バルブソケット40は、このランプボディの裏側
開口部2aを貫通して、リフレクター4の後頂部に形成さ
れているソケット孔5に取着されている。リフレクター
4の後頂部の外周囲には、リフレクター4とランプボデ
ィ2間の開口部を閉塞するゴム製カバー46が取着され、
バルブソケット40の外周に配されたロッキングキャップ
47によって、バルブソケット40をランプボディのソケッ
ト孔5に押圧固定するとともに、ゴム製カバー46の内周
縁部46aをランプボディの裏側周壁4Aに押圧密着するよ
うになっている。なお符号42はバルブ41の装着される口
金部、符号44は内部に接続端子の設けられた円筒形状の
コネクタ部である。
また符号3はランプボディ2の前面開口部周縁に形成さ
れているシール溝で、このシール溝3内にシール剤3aが
装填されて、前面レンズ6の脚が係合されている。また
符号7は前面レンズ6とランプボディ2とを機械的に締
結するためのクリップである。
第1図〜第3図および第5図において、符号50は、リフ
レクター4の水平軸Lx回りの傾き、即ちヘッドランプの
上下方向の傾きを測定する第1の傾斜測定器である水準
器であり、リフレクター上部壁右コーナ部に形成された
凹部4bに配置されている。水準器50は水準器ケーシング
52内に直接型気泡管51が収容されて一体化されており、
ケーシング52はランプボディ縦壁4dとの凹凸係合とねじ
58によって凹部4bの底面4b1に固定されている。
気泡管50の上側側面には直線目盛54が付されており、気
泡管50の延在方向は光軸l方向と平行となっている。符
号56は気泡を示す。ケーシング52とランプボディの凹部
底面4b1との間には板ばね59が介装されており、ねじ58
を回動調整して気泡管50の気泡位置を調整することがで
きる。そしてリフレクター4の水平軸Lx回りの位置、即
ちリフレクター4の上下方向の傾斜が適正位置にある時
に、気泡管51の気泡56が直接目盛54の目盛零点位置55に
くるように調整ねじ58を使って気泡管51の傾きを調整す
る。そして前面レンズ6の、水準器50の目盛形成領域に
対応する領域6bには、ステップが形成されていない。即
ち、前面レンズ6の上部側壁内面には、第2図に示すよ
うに、光軸と略平行に延びる拡散ステップSが一定間隔
に形成されて、前面レンズ側面からの漏光が目立たない
ようになっているが、第1の傾斜測定器50に対応する前
面レンズ上部側壁領域6bにはノンステップ面ののぞき窓
Wが形成されており、こののぞき窓Wを通して第1の傾
斜測定器(水準器)50の目盛の読み取りが可能となって
いる。
第1図〜第3図、第6図および第7図において、符号60
は水平軸Lxを含む水平面位置に設けられ、リフレクター
4の垂直軸回りの傾き、即ちヘッドランプの照射方向の
左右方向の傾きを測定する第2の傾斜測定器である。
第2の傾斜測定器60は、取付保持部材59(第6図参照)
を介しランプボディ2に取着される透明な容器状のブラ
ケット61と、このブラケット61に支持されて光軸lと平
行に配設され、圧縮コイルスプリング63により先端部を
リフレクター4の縦壁4cの裏面に圧接状態に保持される
摺動ロッド64と、テコ式揺動レバー機構である変位量拡
大伝達機構65と、前記ブラケット61に支持されて前記摺
動ロッド64と平行に配置され、変位量拡大伝達機構65に
連結された変位量拡大表示ロッド68とから構成されてい
る。変位量拡大伝達機構65は、両端部にスリット67が形
成されて、垂直支軸66a回りに揺動可能な水平レバー66
と、摺動ロッド64及び変位量拡大表示ロッド68に突設さ
れ、前記スリット67にそれぞれ係合する係合ピン64a,68
aより構成されている。水平レバー66の支点から負荷作
用点までの腕の長さl1,l2の比はl1<l2とされており、
摺動ロッド64の摺動量は変位量拡大表示ロッド68におい
てl2/l1倍に拡大されるようになっている。表示ロッド
68には目盛69が付されており、ブラケット61の符号61a
で示される固定側基準点である端面における目盛69を読
むことにより、リフレクター4の垂直軸回りの傾斜量、
即ちヘッドランプの照射角の左右方向の傾きを読み取る
ことができる。なお傾斜測定器60の目盛の読み取りは、
前面レンズ6の上側縁部に形成されているのぞき窓Wを
通して行うが、表示ロッド68の移動量は摺動ロッド64の
移動量のl2/l1倍(l2>l1)に拡大されているため、非
常に読み取りが容易となっている。
また縦壁4cの摺動ロッド64先端部当接面4c1は、第6図
に示されるように、水平軸Lxを中心とする半径Rの曲面
とされており、リフレクターの水平軸回りの傾動によっ
ては第1の傾斜測定器60の目盛が変動しないようになっ
ている。そしてリフレクター4の垂直軸Ly回りの位置、
即ちリフレクターの左右方向の傾斜が適正なときに、ブ
ラケット端面61aに対向する目盛位置に基準点となる零
点69aが設定されており、ブラケットの端面61a位置にお
ける目盛がリフレクター4の左右方向の傾斜量を表わす
ようになっている。
そしてこの表示ロッド68の目盛形成位置は、前面レンズ
6の上部側壁に臨む位置とされ、前面レンズ6のこの目
盛読み取り点に対応する領域6aにもノンステップ面とさ
れたのぞき窓Wが形成されており、前面レンズの側縁部
上方よりこののぞき窓Wを通して第2の傾斜測定器60の
目盛の読み取りができるようになっている。
次に、ヘッドランプを車体に組付けた場合に行う傾斜測
定器50,60の調整手順およびその後に行うヘッドランプ
の照射角調整の手順について説明する。
ヘッドランプ単品としては、第1の傾斜測定器である水
準器50の気泡56が直線目盛54の零点位置55にきた時に、
ヘッドランプの上下方向の配光特性が適正位置となり、
第2の傾斜測定器60のロッド部材68の目盛の零点位置69
aがブラケット端面61a位置に一致した時に、ヘッドラン
プの左右方向の配光特性が適正位置となるように設定さ
れている。しかしこれらの第1および第2の傾斜測定器
50,60を内蔵するヘッドランプを車体に組み付けたとき
には、種々の誤差からそれぞれの傾斜測定器の目盛表示
が適正位置にはこない。そこで第1,第2の傾斜測定器の
目盛を適正な状態に調整しておく必要がある。
この目盛調整方法として、第1の傾斜測定器であるい水
準器50においては、車体とオプチカルエリマーとを正対
させ、調整スクリュー20,30を回動操作してヘッドラン
プの光軸lと車軸とを一致させる。このとき車体側のラ
ンプ取付面のばらつき等により、気泡位置が目盛54の零
点位置55に一致しない場合がある。そしてこのような場
合には、ねじ58を回動操作し、気泡56が目盛の零点位置
55にくるように調整する。こうしてヘッドランプの上下
方向の照射角が適正な位置にあるときに、第1の傾斜測
定器である水準器50の気泡56が目盛の零点55を表示する
ように調整される。
一方、第2の傾斜測定器60においても、ヘッドランプの
車体への組付け時には、車体側のランプ取付面のばらつ
き等により、基準点である端面61a位置と目盛零点69a位
置とは一致しない。そこで、第2の傾斜測定器の目盛69
の基準端面61aと整合する位置にマークMをつけてこの
マークMを目盛零点位置とする。必ずしも基準端面61a
を本来の零点位置69aに一致させなくてもリフレクター
4の変位量は表示ロッド68の基準端面61aに対する変位
量としてあらわれるので、このようにしても問題はな
い。こうしてヘッドランプの左右方向の照射角が適正な
位置にあるときに、第2の傾斜測定器60の基準端面61a
位置に新たに設定したマーク(零点)Mが一致した状態
に調整される。
その後はユーザー側でヘッドランプの照射角調整を行う
こととなる。そして前面レンズ6の上部側壁上方からの
ぞき窓Wを通してヘッドランプ内をのぞき、第1の傾斜
測定器である水準器50の気泡が目盛の零点位置55からず
れていたり、第2の傾斜測定器60の基準端面61a位置の
目盛が零点マークM位置を示していなかったりした場合
には、これらのずれ量からランプボディの上下方向また
は左右方向の傾斜量、即ちヘッドランプの上下方向又は
左右方向の照射角のずれを読み取ることができる。そし
てこのような場合には、調整スクリュー20又は30をそれ
ぞれ回動操作し、第1の傾斜測定器である水準器50で
は、気泡が目盛零点55位置にくるように、第2の傾斜測
定器60では基準端面61a位置に零点マークMがくるよう
にそれぞれ調整する。このようにしてヘッドランプの上
下方向または左右方向の照射角を調整することができ
る。
また第8図はリフレクターの垂直軸Ly回りの傾斜を測定
する第2の傾斜測定器の他の実施例を示すものである。
この図に示す傾斜測定器70では、変位量拡大伝達機構75
がラックと歯車との組合せにより構成されている点に特
徴がある。その他は前記第1の実施例と略同一であり、
同一部材は同一の符号を付すことによりその説明は省略
する。
変位量拡大伝達機構75は、ブラケット61に垂直状態に支
承され、大小2つの歯車(小径歯車を72a,大径歯車を72
bとする)が同軸状に一体化された2連歯車72と、摺動
ロッド64の側面に形成され、前記小径歯車72aと噛み合
うラック74と、変位量拡大表示ロッド68の側面に形成さ
れ、前記大径歯車72bと噛合うラック76とから構成され
ている。大小2つの歯車の歯車比は、小径歯車72aの歯
数をn1,大径歯車72bの歯数をn2(>n1)とするとn2/n1
となり、摺動ロッド64の摺動量は、変位量拡大表示ロッ
ド68においてはn2/n1倍に拡大されるようになってい
る。なお符号62は圧縮コイルスプリング収容部を形成す
る栓部材である。
第9図は第2の傾斜測定器のさらに他の実施例を示すも
のである。
この図に示す傾斜測定器80の変位量拡大伝達機構82は、
ブラケット61に垂直に支承されている1個の歯車83と、
摺動ロッド64の側面に形成され、前記歯車83と噛み合う
ラック74と、歯車83の軸部に軸着された変位量拡大表示
部材でもある指針84とによって構成されている。そして
歯車83の半径をr,指針84の長さをl3とすると、摺動ロッ
ド64の摺動量は、指針84の先端部ではl3/r倍に拡大され
る。また指針84の下方には目盛87の付された目盛プレー
ト板86がブラケット61に固定されて配置されている。目
盛87は指針先端部の移動軌跡に対応させて形成されてお
り、指針84の指す目盛を読むことによってヘッドランプ
の照射角の左右方向の傾きを知ることができる。
なお第7図及び第8図において、表示ロッド68に形成す
る目盛69及び目盛測定用基準点(基準端面61a)は図示
された位置に限定されるものではなく、表示ロッド68と
ブラケット61の任意の相対摺動部位置であって読み取り
可能な位置に形成すればよい。また第9図における指針
84の配設方向と目盛プレート86の板配置方向にしてもこ
の図に示される位置に限定されるものではない。
第10図は本考案の他の実施例であるヘッドランプの平面
図を示すものである。
前記した(第1図〜第9図参照)実施例では、リフレク
ター4の前端部と前面6レンズの上側縁部とが離間状態
ではあるが上下方向に重合する配置とされ、この重合部
位置に第1の傾斜測定器50及び第2の傾斜測定器60(7
0,80)を配置し、前面レンズ6の上側縁部にステップの
形成されない領域であるのぞき窓Wを設け、こののぞき
窓Wから傾斜測定器50,60(70,80)の目盛を読み取るよ
うになっているが、本実施例ではランプボディの上面壁
に対応するリフレクター上面壁位置に第1,第2の傾斜測
定器50,60Aを設けるとともに、ランプボディ4に透明な
のぞき窓Wを形成し、こののぞき窓Wから第1,第2の傾
斜測定器50,60Aの目盛の読み取りを行なうようになって
いる。なお傾斜測定器60Aにおける摺動ロッド64と変位
量拡大表示ロッド68の配置は、第6図に示す測定器50に
おける摺動ロッド64と表示ロッド68の配置とは逆配置と
なっている。
第11図は、本考案をランプボディ内周面にリフレクター
が一体化されているユニット可動型のヘッドランプに適
用した実施例を示すものである。
ランプボディ102の上部壁102aの水平軸Lxを含む水平面
内に、ランプボディ・リフレクターユニットの上下方向
の傾斜を測定する第1の傾斜測定器である水準器50およ
びランプボディ・リフレクターユニットの左右方向の傾
斜を測定する第2の傾斜測定器60がそれぞれ設けられて
いる。第2の傾斜測定器60は、ランプハウジング100に
取着された保持部材110に組み付けられ、摺動ロッド64
はランプボディの上部壁102aに突設された縦壁104に付
勢当接されている。縦壁104のロッド当接面104aは水平
軸Lxを中心とする曲面とされて、ランプボディの上下方
向の傾動には影響されないようになっている。また第1
の傾斜測定器である水準器50は、ランプボディの上部壁
102aにねじ58a,59bによって固定されている。また第1,
第2の傾斜測定器50,60の目盛読取点はヘッドランプの
上方より見やすい位置に設けられている。なお符号104
はバルブソケット、符号147はバルブソケット140をソケ
ット孔に固定するためのロッキングキャップである。
その他の構成は、前記したリフレクター可動型の場合と
同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省
略する。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案に係る自動車用
ヘッドランプにおいては、リフレクター(ユニット可動
型では、ランプボディ・リフレクターユニット)の垂直
軸回りの傾動により傾斜測定器の摺動部材が摺動し、こ
の摺動部材の摺動量(変位量)は変位量拡大伝達機構に
より機械的に拡大されて変位量拡大表示部材に伝達さ
れ、固定側基準点に対する変位量拡大表示部材の相対位
置がヘッドランプの左右方向の照射角のずれを拡大して
示すので、リフレクター可動型では、のぞき窓を通して
このずれ量を読み取り、ユニット可動型では、直接この
ずれ量を読み取ればよく、ヘドランプの左右方向の照射
角のずれの読み取りが非常に容易となっている。またず
れ量が拡大されて示されるので、それだけずれ量を精度
よく正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はリフレクター可動型ヘッドランプの正面図、第
2図はその平面図、第3図は第1図に示す線III-IIIに
沿う断面図、第4図は第1図に示す線IV-IVに沿う断面
図、第5図は第1の傾斜測定器である水準器の組付部の
縦断面図、第6図は第2の傾斜測定器の縦断面図、第7
図はリフレクターの左右方向の傾斜を測定する第2の傾
斜測定器の斜視図、第8図は第2の傾斜測定器の他の実
施例の斜視図、第9図は第2の傾斜測定器のさらに他の
実施例の斜視図、第10図は本考案の他の実施例のヘッド
ランプの平面図、第11図は本考案をユニット可動型ヘッ
ドランプに適用した実施例で、ヘッドランプの水平断面
図である。 Lx……水平軸、Ly……鉛直軸、2,102……ランプボデ
ィ、4……リフレクター、6……前面レンズ、50……第
1の傾斜測定器である水準器、60,70,80……ヘッドラン
プの左右方向の照射角の傾斜を測定する第2の傾斜測定
器、63……圧縮コイルスプリング、64……摺動ロッド、
65……てこ式揺動レバー機構である変位量拡大伝達機
構、68……変位量拡大表示ロッド、69,87……目盛、72
……ギヤとラックからなる変位量拡大伝達機構、82……
ギヤとラックと指針とからなる変位量拡大伝達機構、10
0……ランプハウジング、M……マーク、W……のぞき
窓。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リフレクターがランプボディ内において垂
    直軸及び水平軸回りにそれぞれ傾動可能に支持されたリ
    フレクター可動型の自動車用ヘッドランプであって、ラ
    ンプボディとリフレクター間には、リフレクターの垂直
    軸回りの傾斜を測定する傾斜測定器が介装されており、 この傾斜測定器は、ばね付勢されることにより先端部を
    リフレクターの裏側に当接状態として前後方向に配設さ
    れ、リフレクターの垂直軸回りの傾動に連動して摺動す
    る摺動部材と、前記摺動部材の変位量を機械的に拡大し
    て伝達する変位量拡大伝達機構と、前記変位量拡大伝達
    機構に連結され、摺動部材の拡大された変位量相当だけ
    固定側基準点に対し変位する変位量拡大表示部材とから
    なり、 ランプボディ又は前面レンズには前記拡大された変位量
    を読取るための形成された透明なのぞき窓が形成されて
    いることを特徴とする自動車用ヘッドランプ。
  2. 【請求項2】ランプボディ内にリフレクターが一体化さ
    れたランプボディ・リフレクターユニットがランプハウ
    ジング内において垂直軸及び水平軸回りにそれぞれ傾動
    可能に支持されたユニット可動型の自動車用ヘッドラン
    プであって、ランプハウジングとランプボディ・リフレ
    クターユニット間には、ランプボディ・リフレクターユ
    ニットの垂直軸回りの傾斜を測定する傾斜測定器が介装
    されており、 この傾斜測定器は、ばね付勢されることにより先端部を
    ランプボディの裏側に当接状態として前後方向に配設さ
    れ、ランプボディ・リフレクターユニットの垂直軸回り
    の傾動に連動して摺動する摺動部材と、前記摺動部材の
    変位量を機械的に拡大して伝達する変位量拡大伝達機構
    と、前記変位量拡大伝達機構に連結され、摺動部材の拡
    大された変位量相当だけ固定側基準点に対し変位する変
    位量拡大表示部材とからなることを特徴とする自動車用
    ヘッドランプ。
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