JPH036289A - X線増感紙用蛍光体の製造方法 - Google Patents

X線増感紙用蛍光体の製造方法

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JPH036289A
JPH036289A JP14053789A JP14053789A JPH036289A JP H036289 A JPH036289 A JP H036289A JP 14053789 A JP14053789 A JP 14053789A JP 14053789 A JP14053789 A JP 14053789A JP H036289 A JPH036289 A JP H036289A
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phosphor
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silicon dioxide
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Satoru Iwamoto
悟 岩本
Takatoshi Minamitani
南谷 隆敏
Shoichi Bando
坂東 正一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はX線増感紙用蛍光体の製造方法に係り、特に表
面に二酸化硅素薄膜を有するX線蛍光体の製造方法に関
する。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題]X線増感
紙は、主に医療用放射線撮影あるいは工業用放射線撮影
において、X線の吸収量を増し、X線像のコントラスト
を上げ、X線フィルムの感光性を増すためにX線フィル
ムの両側に密着して用いられる。
一般にこのX線増感紙は、増感紙ベースと、その上に塗
布された有機バインダー及び蛍光体を含む蛍光体層と、
この蛍光体層上を覆う10μm程度の透明な保護膜とを
有する。 X線フィルムは、その両側に20〜30μm
程度の厚さで塗布された乳剤とを保護膜とが接するよう
に2枚1組のX線増感紙に挟まれて使用される。X線画
像の鮮鋭度の点から、このX線フィルムと増感紙とは密
着した状態であることが重要である。
また、前記保護膜は、発光の吸収、散乱が起こらないよ
うに透明であることが必要であるとともに、その厚みは
10μm程度であることが好ましい。しかしながら保護
膜の膜厚が薄くなるに従って膜中にピンホールを生じや
すく、このピンホールを通って保護フィルムより内部に
水分が浸入すると、増感紙を変質させたり、X線フィル
ムの乳剤層に悪影響を与える恐れがある。
例えばGd2O2S:Tb5Y202S:TbおよびL
a202 S : Tb等の酸硫化物希土類蛍光体が用
いられたオルソフィルムタイプの増感紙の場合、この増
感紙を湿度の高い状態で保存すると、保:jk膜のピン
ホールから水分が流入し、この微全の水分により蛍光体
表面が加水分解を起こし、硫化水素ガスを発生する。こ
の硫化水素ガスはフィルム乳剤の一成分であるハロゲン
化銀と反応し、黒色の硫化銀を生成する。この黒色の硫
化銀はその部分の蛍光体の輝度を低下させ、使用に際し
誤判断を招く。
このようにX線増感紙用の蛍光体は耐水性を必要とする
。しかしながら従来のX線増感紙用蛍光体には十分な耐
水性がなかった。
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、耐水性に優
れたX線増感紙用蛍光体を提供することを目的とする。
[発明を解決するための手段] 本発明者らは、X線増感紙用蛍光体の耐水性を改善する
ため、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、ストロンチ
ウム等のリン酸塩、ホウ酸塩、水酸化物、フッ化物等の
無機物質を付着剤として用い、蛍光体の表面処理を試み
た。そこで、いずれの場合も付着物質が蛍光体表面で粒
状に付着するため、蛍光体に十分な耐水性を付与するこ
とはできなかった。しかしながら、本発明者らは、付着
剤として有機硅素を用いることにより、蛍光体上に付着
物質の被膜が形成されることを見出し、本発明をなすに
至った。
本発明の方法は、アルコール中にX線増感紙用蛍光体を
分散し、蛍光体分散液を調製する工程と、該分散液のp
Hを8以上に調整し、かつ該分散液の温度を40〜70
℃に保持しながら、該分散液中の蛍光体100重量部に
対し毎分0,1重量部以下の添加速度で有機硅素を添加
することにより蛍光体表面に二酸化硅素薄膜を形成する
工程とを含むことを特徴とする。
本発明においては、有機硅素を添加する間、前記分散液
のpH値を常に8以上に好ましく9以上に維持する。p
H値が8未満であると、本発明に用いる二酸化硅素を生
ずるための有機硅素の加水分解が進行しにくくなり、蛍
光体表面に二酸化硅素薄膜が形成できない。また、有機
硅素の添加中、前記分散液の温度は40〜70℃に保持
する必要がある。この温度が40℃未満であると有機硅
素の加水分解が進行しがたく、70℃を越えると、アン
モニア水の蒸発が起こるため、pHが低下する。また、
有機硅素の添加速度は、前記分散液中の蛍光体100重
量部に対し毎分0.1重量部以下の有機硅素を滴下する
。有機硅素の1分間当りの添加量が0.1を量を越える
と、有機硅素の加水分解により生じた二酸化硅素が蛍光
体上で膜を形成せず粒状に付着してしまう。また、分散
液の濃度は蛍光体100重量部に対し、ioo重量部以
上が好ましく、100重量部未満であると蛍光体が十分
分散せず不均一な膜を形成する傾向がある。
本発明に用いるアルコールとしては、メチルアルコール
、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアル
コール等の低級アルコール好ましくはエチルアルコール
を使用することができる。
また、本発明に用いる蛍光体としては、G d 202
 S : T b s Y 202 S : T b 
5(Gd、Y)202 S : Tb、La2 o2S
 :Tb等の酸硫化物希土類蛍光体の他、La0B r
TmSLaOBr:Tb等酸臭化物希土類蛍光体、Ba
FC:Eu5BaFBr:Eu5BaFC:Eu等のバ
リウムハライド蛍光体等、通常X線増感紙用に用いられ
るものを用いることができる。
本発明に用いる有機ケイ素としては、メチルシリケート
、エチルシリケート及びプロピルシリケート、ブチルシ
リケート等があるが、好ましくはエチルシリケートを用
いることができる。
さらに、本発明に用いる有機硅素の添加量は、得られる
蛍光体100重量部に対する二酸化硅素の付effiが
0.01〜5重量部となるように調整されていることが
好ましい。
[作用] 従来の蛍光体は、第1図すに示すように付着剤例えばホ
ウ酸アルミニウムによって処理すると、蛍光体上に物質
が粒状に付着してしまうため、耐水性が不十分である。
また、この粒状の付着物質の存在により輝度が低下する
。本発明の方法を用いると、第1図aに示すように、そ
の表面に二酸化硅素の透明で均一な薄膜が付着した構造
を有する蛍光体を得ることができる。この均一な薄膜に
より、水の浸入を防ぐことができる。また、この均一な
薄膜は透明で、光を十分に透過させることができる。ま
た、二酸化硅素は水だけでなく、酸にも強いことから、
耐水性とともに耐酸性をも有する [実施例] 以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例1 次の組成を有する溶液Aを4つ調整し、これを撹拌しな
がら50℃に加熱した。
溶液A エタノール          ・・・200g15%
アンモニア水     ・・・10g蛍光体(Gd  
OS二Tb)・・・loogまた、エタノール40gに
対し、各々エチルシリケート2.5g、5g、7.5g
、12. 5gを混合し、溶液B1、B2、B3、B4
を調製した。なお、エチルシリケートとしては二酸化ケ
イ素換算含量40重量%のものを使用した。たとえば溶
液B1はエチルシリケート2.5g中1gの二酸化ケイ
素を含有している。
さらに、溶液Cとして5%アンモニア水を4つ用意した
前記溶液Aを撹拌しながら50〜55℃に保ちつつ、溶
液B1及び溶液Cを撹拌している溶液A中に滴下した。
滴下時間は約12分とし、滴下中はpHを9.2〜9.
4に保った。滴下終了後、蛍光体が十分沈降させ、その
後上澄み液を捨て、脱水し、130℃で15時間乾燥し
た。得られた粒体をふるい分けし、蛍光体D1を得た。
さらにまた溶液B1を用いるかわりに溶液B2、B3、
B4を用い、その滴下時間を24分、36分、60分と
し、それ以外は同様にして蛍光体D2、B3、B4を得
た。これらの4つの蛍光体は各々下記に示す特性を有す
る。
Di  B2  B3  B4 全蛍光体量に体する 二酸化ケイ素付着量 (重量%)   0.94. 1.813 2.82 
4.80耐水性 (%)     98  100 1
00 100輝度低下(%)     1  4  6
  12これに対し、二酸化ケイ素を付着させないGd
OS:Tb蛍光体の耐水性は85%であった。
なお、耐水性は、以下のようにして評価した。
まず、200μmの厚さの蛍光体層を有するX線増感紙
の蛍光体表面の一部に水分を強制的に吸収させ、保護膜
を設けずに直接X線フィルムを密着させて3日間放置す
る。その後X線フィルムを取り除き、水分を吸わせた部
分と水分を吸わせない部分とのX線発光輝度を測定した
。前記蛍光体DIないしB4についてこの相対輝度(吸
湿成分の輝度/無吸湿成分の輝度)と、全蛍光体量に対
する二酸化硅素付着量との関係を第2図に示す。
第2図から明らかなように、二酸化ケイ素の付着量が多
いほど相対輝度が高く、耐水性に優れている。
また、第3図に、実施例1で得られた4つの蛍光体と、
従来の付着剤(ホウ酸アルミニウム)で処理した蛍光体
の蛍光体粉体に各々直接X線を照射し、その発光輝度と
、全蛍光体量に対する付着物質の付着量との関係を、各
々実線C1実線dに示す。この図から明らかなように付
着量の増加にともなっていずれの蛍光体も輝度の低下か
見られるが、本発明に係る蛍光体においては、二酸化硅
素付着量の増加に対する輝度の低下が少ないことがわか
る。
実施例2 蛍光体としてY20□S:Tb100gを用いる以外は
実施例1の蛍光体D1と同様にして蛍光体を得た。得ら
れた蛍光体は全蛍光体量に対し0.90重二%の二酸化
ケイ素が付着しており、耐水性100%、輝度低下1%
であった。また二酸化ケイ素を付着させないY20□S
:Tb蛍光体の耐水性は95%であった。
実施例3 蛍光体として(Gd、Y)2 o2 S :Tb100
gを用いる以外は実施例1の蛍光体D1と同様にして蛍
光体を得た。得られた蛍光体は全蛍光体量に対し0.9
0重量%の二酸化ケイ素が付着しており、耐水性95%
、輝度低下2%であった。また二酸化ケイ素を付着させ
ない(Gd、Y) 20□S:Tb蛍光体の耐水性は7
7%であった。
実施例4 蛍光体としてLa202 S : Tb2100gを用
いる以外は実施例1の蛍光体D1と同様にして蛍光体を
1)た。得られた蛍光体は全蛍光体量に対し0.87重
−%の二酸化ケイ素が付着しており、耐水性9196、
輝度低下2%であった。また二酸化ケイ素を付着させな
いLa202 S : Tb蛍光体の耐水性は56%で
あった。
[発明の効果] 本発明の方法を用いることにより、付着物質による輝度
の低下が少なく、優れた耐水性を有する蛍光体を得るこ
とができる。このような蛍光体はまた、耐水性を有する
ことにより、蛍光体の加水分解による化学変化を防ぎ、
均一な輝度を有する蛍光体を提供することができる。こ
のように本発明に係る蛍光体を用いると、輝度が高く、
X線フィルムに好適なX線増感紙を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本発明の一実施例に係る蛍光体の粒子の構
造を示す図、第1b図は、従来の蛍光体の粒子の構造を
示す図、第2図は、本発明に係る蛍光体の二酸化硅素付
着量と、相対輝度(吸湿させた蛍光体の輝度/吸湿させ
ない蛍光体の輝度)との関係を表わす図、第3図は、本
発明に係る蛍光体及びホウ酸アルミニウムを付着させた
蛍光体の、輝度低下と二酸化硅素の付着量との関係を表
わす図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  アルコール中にX線増感紙用蛍光体を分散し、蛍光体
    分散液を調製する工程と、該分散液のpHを8以上に調
    整し、かつ該分散液の温度を40〜70℃に保持しなが
    ら、該分散液中の蛍光体100重量部に対し毎分0.1
    重量部以下の添加速度で有機硅素を添加することにより
    蛍光体表面に二酸化硅素薄膜を形成する工程とを含むX
    線増感紙用蛍光体の製造方法。
JP1140537A 1989-06-02 1989-06-02 X線増感紙用蛍光体の製造方法 Expired - Fee Related JPH07119412B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160155A (ja) * 1998-09-24 2000-06-13 Konica Corp 希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体、その防湿処理方法、放射線像変換パネルおよび輝尽性蛍光体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160155A (ja) * 1998-09-24 2000-06-13 Konica Corp 希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体、その防湿処理方法、放射線像変換パネルおよび輝尽性蛍光体の製造方法

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