JP7084694B2 - 衣料製品 - Google Patents
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Description
1つの実施形態において、上記後身頃部の裾が、上記前身頃部の裾よりも5mm~80mm長い。
1つの実施形態において、上記上前立て部と上記下前立て部とがともに、裏前立てである。
1つの実施形態において、上記身生地の厚みと上記上前立て部の厚みとの差が、0.60mm以下である。
1つの実施形態において、上記セルロース系繊維が、綿を20質量%以上含む。
1つの実施形態において、上記セルロース系繊維が、架橋剤によって架橋されている。
1つの実施形態において、上記衣料製品は、ドレスシャツ、ブラウス、パジャマまたはユニフォームである。
本発明の別の局面によれば、包装済衣料製品が提供される。該包装済衣料製品は、収納容器と、該収納容器内に折り巻かれた状態で収納されている上記衣料製品と、を含む。
1つの実施形態において、上記収納容器が、円形状または内接円を有する多角形状の底面部と開口していてもよい上面部と側面部とを有する収納袋であり、該円または内接円の直径が、60mm~90mmであり、該収納袋の高さが、190mm~250mmである。
1つの実施形態において、上記収納容器が、円形状または内接円を有する多角形状の底面部と開口していてもよい上面部と側面部とを有する収納箱であり、該円または内接円の直径が、60mm~75mmであり、該収納箱の高さが、190mm~220mmである
本発明のさらに別の局面によれば、衣料製品の製造方法が提供される。該製造方法は、英式綿番手が20~80番手であるセルロース系繊維を用いて製織された、経糸密度が50~250本/2.54cmであり、緯糸密度が50~200本/2.54cmであり、セルロース繊維を20質量%以上含む織地を縫製して、前身頃部、後身頃部、上前立て部、下前立て部、袖部および襟部を有する衣料製品を製造する方法であって、該織地の厚みが、0.15mm~0.31mmであり、該上前立て部の厚みを、0.35mm~0.80mmにすることを含む。
A-1.衣料製品の全体構成
図1は、本発明の1つの実施形態による衣料製品の概略正面図であり、図2は、その概略背面図である。図1および図2に示される衣料製品100aは、前身頃部10、後身頃部20、上前立て部30、下前立て部40、袖部50、襟部60およびポケット部70を有する。また、図3は、本発明の別の実施形態による衣料製品の概略正面図であり、図4は、その概略背面図である。図3および図4に示される衣料製品100bは、前身頃部10、後身頃部20、上前立て部30、下前立て部40、袖部50、襟部60およびポケット部70に加えて、ヨーク部80をさらに有する。なお、上前立て部とは、衣料製品を着用し、ボタンをつけた状態で表側になる部分をいい、下前立て部とは、裏側(以下、「肌側」と称する)になる部分をいう。
上記身生地は、英式綿番手が20~80番手であるセルロース系繊維を織糸として用いて製織された織地である。該織地は、必要に応じて、該セルロース系繊維以外の繊維を織糸(代表的には、緯糸)として含み得る。
本発明の衣料製品は、例えば、上記織地を型紙に基づいて型取りおよび裁断し、これにより得られた各部材(例えば、前身頃部、後身頃部、袖部、襟部、上前立て部、下前立て部ならびに任意にヨーク部およびポケット部)を任意の適切な方法で縫い合わせる工程(縫合工程)を含む製造方法によって得られる。該縫合工程において、着用感の向上の観点から、好ましくは、上記織地を、その緯方向が前身頃部、後身頃部、袖部、ポケット部、上前立て部、下前立て部、および必要に応じてヨーク部の横方向となるように縫い合わせる。上記製造方法は、代表的には、上前立て部の所定の位置にボタン穴を設ける工程および下前立て部の所定の位置にボタンを固定する工程をさらに含む。
本発明の包装済衣料製品は、収納容器と、該収納容器内に折り巻かれた状態で収納されているA項に記載の衣料製品と、を含む。
収納容器としては、上記衣料製品を折り巻いた状態で収納可能な袋または箱が用いられ得る。ここで、袋とは、比較的柔軟な材料で形成され、それ自身で形状を保持できない容器を意味する。また、箱とは、比較的硬質な材料で形成され、それ自身で形状を保持し得る容器を意味する。
上記衣料製品は、折り巻かれた状態で上記収納容器内に収納される。衣料製品の折り巻き方法としては、衣料製品を容器内に収納可能な大きさにすることができ、かつ、容器内から取り出して着用に供した際にしわや上前立て部の凹凸が目立たない方法が好ましい。
(1)身生地および上前立て部の厚み
JIS L-1096 厚さ A法に準じて身生地および上前立て部の厚みを測定した。具体的には、厚み測定器(新潟精機株式会社製、ダイヤルシクネスゲージDS-1211)を用いて、一定時間(10秒間)、一定圧力(23.5kPa)の下で、試料の異なる5か所について厚みを測定し、その平均値を用いた。
上前立て部の厚みについては、上前立て部の全長に渡って芯地を用いた場合は、異なる5か所の厚みを測定し、その平均値を採用する。上前立て部の一部に芯地を用いた場合は、芯地を用いた場所の異なる5か所の厚みの平均値(Amm)と芯地を用いていない場所の異なる5か所の厚みの平均値(Bmm)を求め、また、上前立て部の全長(Ccm)および芯地を使用している部分の長さ(Dcm)を測定して、式(1)より、算出する。
上前立て部の平均厚み(mm)={A×D+B×(C-D)}/C …式(1)
上前立て部の全長や芯地を使用している部分の長さの測定には、JIS B 7522に規定する繊維製巻尺またはこれらと同等以上の精度がある繊維製巻尺(例えば、ムラテックKDS株式会社製 カクロング10)を用いた。また、上前立て部の測定箇所は、ボタンホール部とボタンホール部の間に直線を引き、その線上の厚みを測定する。
JIS L-1096 長さ A法に準じて、後身頃部と前身頃部の長さの差を測定した。具体的には、シャツを平らな台の上にしわや張力を取った状態で広げ、シャツの前身頃部(前立て部)の裾から後身頃裾の最下位点までの距離を後身頃と前身頃の長さの差(図11中の「L」で表わされる長さ)として測定した。測定治具は、上記(1)で使用したものを用いた。
JIS L-1096 長さ A法に準じて、カフスの長さを測定した。具体的には、シャツを平らな台の上に置き、しわや張力を取った状態で広げ、図12に示すように袖生地とカフス部とを縫合しているミシン目に垂直方向となる直線上でカフス部の両端の距離を測定した。測定治具は、上記(1)で使用したものを用いた。
JIS L-1096 D法(ペンジュラム法)に準拠して測定した。具体的には、経10cm×緯6.3cmの試験片をそれぞれ3枚以上採取した。エレメンドルフ形引裂強さ試験機を用い、両つかみの中央で該試験片の長辺のほぼ中央に該辺と直角に鋭利な刃によって2cmの切れ目を入れ、残りの4.3cm分の経糸が引裂かれたときに示す荷重(cN)を測定した。平均値を生地の緯方向の引裂強力とした。上記測定方法は緯方向の引裂強力の測定方法であるが、経方向の引裂強力は、試験片の長辺を緯方向とすること以外は同様にして測定できる。
JIS L-1096 伸長率 定荷重法に準じて実施した。具体的には、試料の寸法を幅2.5cm、把握長を10cmとし、試料の長さ方向の伸びを定量するために、長さ方向に8cmの直線(印間8cmの意味)を引いた後、定荷重14.7N(伸長速度30cm/分で試料を伸長させ14.7Nの荷重がかかった段階で伸長状態を保持)で60秒間伸長させ、その時の直線の長さを計測し、計算より伸長率(%)(直線の長さの増分(cm)/8cm×100)を求めた。伸長率測定時の温湿度は、温度23℃、湿度70RH%とした。
JIS L-1096 洗濯後のしわ A法に準じて、洗濯を実施した。脱水後はタンブル乾燥を実施した。試験点数は1点とした。W&W性は、3名の判定者の平均値として、レプリカ(AATCC TEST METHOD 124にて規定)と比較して判定した。判定標準間は0.1級刻みで評価した。例えば、等級3.0から等級3.5の場合、3.1級と3.2級、3.3級、3.4級、3.5級とした。なお、一般に、W&W性が2.0級以上であれば、衣料製品のしわが少なくなり、3.0級以上であればさらにしわが目立ちにくくなり、さらに3.2級以上とすると、アイロン掛けをしなくてもしわが目立ちにくいレベルになり得る。
被験者10名が各自の体型にあったシャツ(成人男子Sサイズ2枚、Mサイズ3枚、Lサイズ3枚、LLサイズ2枚。S、M、サイズは、それぞれJIS L4107 附属書1表1Y型のえり回り37cm、39cmとした。L、LLサイズは、それぞれJIS L4107 附属書1表2A型のえり回り41cm、43cmに準拠し、Lサイズの胴回りは100cm、胸回りは110cm、LLサイズの胴回りは108cm、胸回りは116cmとした)を折り巻いて収納容器に入れ、1日後に該収納容器から取り出して着用した。着用した状態におけるシャツのしわ、上前立て部の凹凸および襟のカールを以下の基準に基づいて目視により評価した。各被験者の評価点の平均値を小数点一位で四捨五入して評価結果とした。なお、上記成人男子Sサイズのシャツは成人女子Lサイズと、成人男子Mサイズのシャツは成人女子のブラウスのLLサイズと、それぞれ同等の評価ができる。
(しわの評価基準)
5点:しわが認められない
4点:少ししわが認められるが気にならない
3点:しわがあるがそのまま着用可能と判断できる
2点:着用すると気になるしわが多い
1点:しわがかなり多く、そのまま着用困難である
(上前立て部の凹凸の評価基準)
5点:凹凸が認められない
4点:少し凹凸が認められるが気にならない
3点:凹凸があるがそのまま着用可能と判断できる
2点:着用すると上前立て部の凹凸が気になる
1点:凹凸が激しく、そのまま着用困難である
(襟のカールの評価基準)
5点:カールが認められない
4点:少しカールが認められるが気にならない
3点:カールがあるがそのまま着用可能と判断できる
2点:着用すると襟のカールが気になる
1点:襟のカールが激しく、そのまま着用困難である
(収納箱A)
上面部および底面部が一辺の長さが3.75cmの正6角形であり、高さが21.0cmである、正六角柱形状の箱(ポリ塩化ビニル製、厚み0.29mm、内容積741.6cm3)を用いた。該上面部および底面部は、差し込み式の蓋として開閉可能である。該正六角柱の内接円柱の寸法は、直径が6.49cm、高さ21.0cmである(体積694.3cm3)。該正六角柱に対する該内接円柱の充填率は93.6%であった。
(収納箱B)
上面部および底面部が直径7.12cmの円形であり、高さが21.0cmである円柱形状の箱(ポリエチレンテレフタレート製、厚み0.56mm、内容積805.3cm3)を用いた。
(収納箱C)
上面部および底面部が一辺の長さが6.45cmの正方形であり、高さが21.0cmである正四角柱形状の箱(ポリエチレンテレフタレート製、厚み0.39mm、内容積849.5cm3)を用いた。該上面部および底面部は、差し込み式の蓋として開閉可能である。該正四角柱の内接円柱の寸法は、直径が6.45cm、高さ21.0cmである(体積685.8cm3)。該正四角柱に対する該内接円柱の充填率は80.7%であった。
(収納袋D)
図5および図6に示すような3組の面ファスナーで開閉可能な切れ込みを有する円柱形状の袋(生地厚み0.22mmの布製、底面部直径6.5cm、高さ23.7cm、体積786cm3)を用いた。
織機((株)豊田自動織機製エアージェット織機、型式JAT-710)に、英国式綿番手綿50番手(50番単糸、綿100%、サックス(日本工業規格群青色近似)先染め柄糸)を経糸として準備し、英国式綿番手綿40番手(40番単糸、綿100%、先晒糸)を緯糸として、回転数500rpm、経糸135本/2.54cm、緯糸80本/2.54cmの織密度で、ドビー織の織地を製織した。
得られた織地を、糊抜き、精練(90℃×1分の湯洗いで糊抜きを行った後、1.5質量%の過硫酸ナトリウム、2.0重量%の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、庫内90℃の飽和蒸気の条件下で30分間滞留)、漂白(1.2質量%の亜塩素酸ナトリウム液に浸漬し、マングルで絞った後、庫内90℃の飽和蒸気の条件下で30分間滞留)、水洗(60℃の水で1分間処理して残留薬剤を除去)の順で処理して乾燥した。
次に、織地を液体アンモニアに約2秒間浸漬した後、製織密度に対して経方向が107.4%、緯方向が97.5%の織密度(経糸145本/2.54cm、緯糸78本/2.54cmの織密度)で水洗乾燥した。
次に、織地を架橋処理液(水76質量部、架橋剤としてジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(固形分濃度60質量%)10質量部、触媒として固形分濃度20質量%の塩化マグネシウムの水溶液3質量部、ホルマリンキャッチャー剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスFC-KP」3質量部、柔軟剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスPE-140-E」3質量部、および日華化学(株)製、製品名「AMC-800E」5質量部)を付与したパッダーに浸漬し、マングルでパッドオン率(織地中に含まれる架橋処理液重量/架橋処理液付与前の織地の重量×100)65%として絞った後、架橋反応させた。条件は、155℃設定のピンテンターで4分間処理として、製織密度に対して経方向が106.7%、緯方向が97.5%の密度になるように(経糸密度が144本/2.54cm、緯糸密度が78本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定した。これにより、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は149cm、目付け量が122g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は800cNであり、経方向の引裂強力は850cNであった。W&W性は3.5級であった。
上記仕上がり生地を所定の寸法に型取りし、糸で縫い合わせることによって図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。このとき、袖部、袖下の脇部分、アームホールは、生地の重なりが多いことから、インターロック縫いにすることで縫合部の厚みを抑えた。また、身頃裾部は、巻縫いを採用し、その他の部分は本縫いを採用した。また、上前立て部の全長に渡って芯地を使用した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Aで円柱状(底面直径69mm、高さ200cm)に折り巻き、図6および図7に示すような円柱状の収納袋D(底面直径65mm、高さ237cm、生地厚み0.22mm)に入れた。次いで、収納袋Dを、側面部の切れ込みが閉じた状態で収納箱Aに入れて蓋をした。
織機((株)豊田自動織機製エアージェット織機、型式JAT-710)に、英国式綿番手綿50番手(50番単糸、綿100%、イエロー(日本工業規格黄色近似色))と同先晒糸の2色を経糸として準備し、英国式綿番手綿40番手(40番単糸、綿100%、先晒糸)を緯糸として、回転数500rpm、経糸130本/2.54cm、緯糸70本/2.54cmの織密度で、ドビー織の織地を製織した。
得られた織地を、液体アンモニア浸漬後の水洗乾燥を、製織密度に対して経方向が100.0%、緯方向が100.0%の織密度(経糸130本/2.54cm、緯糸70本/2.54cmの織密度)で実施したこと、架橋反応時のピンテンター処理として、製織密度に対して経方向が98.5%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が128本/2.54cm、緯糸密度が70本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様にしてドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は150cm、目付け量が98g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は710cNであり、経方向の引裂強力は800cNであり、横方向の伸長率は1.5%であった。W&W性は3.2級であった。
上記仕上がり生地を所定の寸法に型取りし、糸で縫い合わせることによって図1および図2に示すようなドレスシャツを作製した。縫製条件は実施例1と同様であるが、上前立て部における芯地の厚みおよび芯地の使用範囲を変更した。具体的には、上前立て部の最上位部(前立て部と襟台部の縫合部)から第3ボタン穴かがり下部までの範囲(上前立て部全長の18%)に芯地を適用した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Aで円柱状(底面直径69mm、高さ191cm)に折り巻き、収納袋Dに入れた。次いで、収納袋Dを、側面部の切れ込みが閉じた状態で収納箱Aに入れて蓋をした。
英国式綿番手綿40番手(40番単糸、綿100%)を経糸とし、英国式綿番手綿30番手(60番双糸、綿100%)を緯糸として、経糸120本/2.54cm、緯糸65本/2.54cmの織密度で平織地を製織したこと、液体アンモニアに浸漬する直前にシルケット加工処理を、製織密度に対して経方向が101.7%、緯方向が100%の織密度(経糸122本/2.54cm、緯糸65本/2.54cmの織密度)として、20質量%の水酸化ナトリウム水溶液に20℃で10秒浸漬し、マングルで絞った後に湯洗いし、酸による中和と水洗および乾燥を実施したこと、さらに続いて、液体アンモニアに約2秒間浸漬した後、製織密度に対して経方向が105.8%、緯方向が100.0%の織密度(経糸127本/2.54cm、緯糸65本/2.54cmの織密度)で水洗乾燥したこと、架橋処理液において、水60質量部、架橋剤としてジメチロールジヒドロキシエチレン尿素20質量部、触媒として固形分濃度20質量%の塩化マグネシウムの水溶液6質量部、ホルマリンキャッチャー剤としてファインテックスFC-KPを6質量部に変更したこと、架橋反応の際に、ピンテンターで、製織密度に対して経方向が105.8%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が127本/2.54cm、緯糸密度が65本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様に、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は152cm、目付け量が113.6g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は913cNであり、経方向の引裂強力は981cNであった。W&W性は4.0級であった。
上記仕上がり生地を用いて、縫製方法を身頃裾部は巻縫い、その他の部分は本縫いを採用したこと、および、芯地の厚みを変更したこと以外は実施例1と同様にして図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Bで円柱状(円の直径73mm、高さ202cm)に折り巻き、収納ボトルBへ収納した。
英国式綿番手綿60番手(60番単糸、綿100%、ネイビー(日本工業規格瑠璃色近似色))を経糸とし、英国式綿番手綿60番手(60番単双糸、綿100%)を緯糸として、経糸83本/2.54cm、緯糸80本/2.54cmの織密度で平織地を製織したこと、シルケット加工で、製織密度に対して経方向が106.0%、緯方向が100.0%の織密度(経糸88本/2.54cm、緯糸80本/2.54cmの織密度)としたこと、織地を液体アンモニアに約2秒間浸漬した後、製織密度に対して経方向が130.1%、緯方向が100.0%の織密度(経糸108本/2.54cm、緯糸80本/2.54cmの織密度)で水洗乾燥したこと、架橋処理液において、水70質量部、架橋剤としてジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(固形分濃度60 質量%)12質量部に変更したこと、架橋反応の際に、ピンテンターで、製織密度に対して経方向が127.7%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が106本/2.54cm、緯糸密度が80本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様にして、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は112cm、目付け量が88g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は1200cNであり、経方向の引裂強力は1900cNであった。W&W性は3.5級であった。
上記仕上がり生地を用いて、芯地を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Bで円柱状(円の直径67mm、高さ198cm)に折り巻き、円柱状の収納袋D入れた。次いで、収納袋Dを、側面部の切れ込みが閉じた状態で収納箱Cへ収納した。
英国式綿番手綿20番手(20番単糸、綿100%)を経糸とし、PTT繊維150デニール(帝人フロンティア(株)、商標SOLOTEX)と英国式綿番手綿20番手(20番単糸、綿100%)の2種類の糸を緯糸として、該PTT繊維150デニールを1本と該綿20番糸を1本の頻度で繰り返し準備し、経糸67本/2.54cm、緯糸48本/2.54cmの織密度で平織地を製織したこと、液体アンモニアに約2秒間浸漬した後、製織密度に対して経方向が122.4%、緯方向が100.0%の織密度(経糸82本/2.54cm、緯糸48本/2.54cmの織密度)で水洗乾燥したこと、架橋処理液のうち、水76質量部、架橋剤としてジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(固形分濃度60質量%)12質量部、触媒として固形分濃度20質量%の塩化マグネシウムの水溶液3質量部、ホルマリンキャッチャー剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスFC-KP」0.5質量部、柔軟剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスPE-140-E」1質量部、および日華化学(株)製、製品名「AMC-800E」1質量部)に変更したこと、架橋反応の際に、ピンテンターで、製織密度に対して経方向が119.4%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が80本/2.54cm、緯糸密度が48本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様にして、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は123.9cm、目付け量が170g/m2であり、セルロース繊維の含有率は90%、緯方向の引裂強力は2575cNであり、経方向の引裂強力は2933cNであった。W&W性は2.8級であった。
上記仕上がり生地を用いて、芯地の厚みを変更したこと以外は実施例3と同様にして図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Bで円柱状(円の直径85mm、高さ200cm)に折り巻き、収納箱Bへ収納しようとしたが、収納箱Bが小さすぎて収納不可能であった。
英国式綿番手綿50番手(50番単糸、綿100%、先晒糸)を経糸とし、英国式綿番手綿40番手(40番単糸、綿100%、先晒糸)を緯糸として、経糸110本/2.54cm、緯糸60本/2.54cmの織密度で平織地を製織したこと、シルケット加工で、製織密度に対して経方向が103.6%、緯方向が100.0%の織密度(経糸114本/2.54cm、緯糸60本/2.54cmの織密度)としたこと、架橋反応の際に、ピンテンターで、製織密度に対して経方向が103.6%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が114本/2.54cm、緯糸密度が60本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様にして、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は148.5cm、目付け量が135g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は790cNであり、経方向の引裂強力は820cNであった。W&W性は3.2級であった。
上記仕上がり生地を用いて、芯地の厚みを変更したこと、および、襟をボタンダウン仕様としたこと以外は実施例1と同様にして図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Bで円柱状(円の直径72mm、高さ200cm)に折り巻き、収納箱Bへ収納した。
英国式綿番手綿50番手(50番単糸、綿100%、先晒糸)を経糸とし、英国式綿番手綿40番手(40番単糸、綿100%、先晒糸)を緯糸として、経糸120本/2.54cm、緯糸85本/2.54cmの織密度でドビー織地を製織したこと、シルケット加工で、製織密度に対して経方向が104.2%、緯方向が100.0%の織密度(経糸125本/2.54cm、緯糸85本/2.54cmの織密度)としたこと、架橋反応の際に、ピンテンターで、製織密度に対して経方向が103.3%、緯方向が100.0%の密度になるように(経糸密度が124本/2.54cm、緯糸密度が85本/2.54cmとなるように)織地の幅を固定したこと以外は実施例1と同様にして、ドレスシャツ用の仕上がり生地を得た。
得られた仕上がり生地(織地)の仕上がり幅は146.5cm、目付け量が129g/m2であり、セルロース繊維の含有率は100%、緯方向の引裂強力は830cNであり、経方向の引裂強力は875cNであった。W&W性は3.2級であった。
上記仕上がり生地を用いて、芯地の厚みを変更したこと以外は実施例1と同様にして図3および図4に示すようなドレスシャツを作製した。
得られたドレスシャツを折り巻き方法Aで円柱状(円の直径81mm、高さ206cm)に折り巻き、収納箱Aへ収納した。
20 後身頃部
30 上前立て部
40 下前立て部
50 袖部
60 襟部
70 ポケット部
80 ヨーク部
100 衣料製品(ドレスシャツ)
200 収納袋
Claims (4)
- 収納容器と、該収納容器内に折り巻かれた状態で収納されている衣料製品と、を含む包装済衣料製品であって、
該衣料製品が、前身頃部、後身頃部、上前立て部、下前立て部、袖部および襟部を有し、かつ、英式綿番手が20~80番手であるセルロース系繊維を用いて製織された、経糸密度が50~250本/2.54cmであり、緯糸密度が50~200本/2.54cmであり、セルロース繊維を100質量%含む織地を身生地として含み、
該身生地の厚みが、0.15mm~0.28mmであり、
該上前立て部の厚みが、0.40mm~0.80mmであり、
該身生地の厚みと該上前立て部の厚みとの差が、0.60mm以下であり、
該セルロース系繊維が、架橋剤によって架橋されており、
該収納容器が、円形状または内接円を有する多角形状の底面部と、開口であってもよい上面部と、側面部とを有する収納袋であって、該円または内接円の直径が、60mm~90mmであり、該収納袋の高さが、190mm~250mmであるか、または、円形状または内接円を有する多角形状の底面部と、開口であってもよい上面部と、側面部とを有する収納箱であって、該円または内接円の直径が、60mm~75mmであり、該収納箱の高さが、190mm~220mmである、包装済衣料製品。 - 前記後身頃部の裾が、前記前身頃部の裾よりも5mm~80mm長い、請求項1記載の包装済衣料製品。
- 前記上前立て部と前記下前立て部とがともに、裏前立てである、請求項1または2記載の包装済衣料製品。
- 前記衣料製品が、ドレスシャツ、ブラウス、パジャマまたはユニフォームである、請求項1から3のいずれかに記載の包装済衣料製品。
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