JP6960673B2 - 流体継手 - Google Patents

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Description

本発明は、流体継手に関する。
特許文献1の流体継手は、プラグと、ソケットとを備える。ソケットは、ソケット本体と、固定バルブと、スライドバルブと、スプリングとを備える。ソケット本体の一方の端部の内面には、スライドバルブのソケット本体からの脱落を防止するためのストッパが突設されており、ソケット本体の他方の端部の内面には配管と接続するためのねじ部が設けられている。また、ソケット本体の外周面には、複数の鋼球係止用孔が形成されており、この鋼球係止用孔に鋼球が収容されている。鋼球が、鋼球係止用孔からソケット本体の内部に突出して、ソケット本体の内部に挿入されたプラグの外周面に設けられたプラグ側外周溝に係合することで、プラグとソケットとがロックされる。
特開2013−68286号公報
しかし、特許文献1の流体継手では、ストッパの内径は、スライドバルブの外径よりも小さいため、スライドバルブを一方の端部側からソケット本体の内部に挿入できない。また、ねじ部の内径は、一般に、スライドバルブの外径よりも小さいため、スライドバルブを他方の端部側からソケットの内部に挿入できない。従来の流体継手では、ソケット本体を、第1ソケット本体と、第2ソケット本体とに分割し、第1ソケット本体にスライドバルブを挿入した後に第2ソケット本体をねじ接続により装着している。この場合、第1ソケット本体と第2ソケット本体とにねじ加工をする必要があり、第1ソケット本体と第2ソケット本体との間にシール部材を取り付ける必要がある。このため、ソケット本体を分割して構成することは、部品点数、重量、組立性、及びコスト面などの観点から好ましくない。
また、図5に示すように、従来の流体継手100では、プラグ110がソケット120に対して斜めに挿入された場合に、プラグ本体111の先端がスライドバルブ121の先端を押圧して、プラグ110とソケット120の間のシールが不十分な状態で固定バルブ122とスライドバルブ121との間のシールが開放されて、内部流体が外部に流出する恐れがある。
さらに、このような状態から、プラグ110をソケット120から引き抜いた場合、図6に示すように、スリーブ123によってソケット120の内面に突出するように保持された鋼球124が、スライドバルブ121の軸方向の移動を規制して、スライドバルブ121が初期位置に復帰できないことがある。このとき、固定バルブ122とスライドバルブ121との間のシールが不完全なまま、スライドバルブ121が保持されるため、内部流体の外部への流出を防止できない。
そこで、本発明は、ソケット本体を一体に形成でき、内部流体の外部への流出を防止できる流体継手を提供することを目的とする。
プラグと、
前記プラグと係合するソケットと
を備え、
前記ソケットは、
外周面に鋼球保持孔が設けられた円筒状のソケット本体と、
前記ソケット本体の内側に突出可能なように前記ソケット本体の前記鋼球保持孔に保持された鋼球と、
前記ソケット本体の内部に固定された固定バルブと、
前記固定バルブに対して軸方向に相対的に移動可能な円筒状のスライドバルブと、
径方向に拡縮可能であり、前記ソケット本体の内周に設けられた内周溝に拡径された状態で装着された、ストップリングと、
前記スライドバルブを前記ストップリングに当接させるように付勢するスプリングと
を備え
前記スライドバルブの外周面は、
前記スライドバルブの先端に設けられ、前記ソケット本体の内径よりも僅かに小さく、前記ソケット本体の内周面を摺動可能な外径を有する大径部と、
前記大径部の外径よりも小さな外径を有し、前記大径部に対して前記ソケット本体の軸方向の後方に隣接して設けられ、前記ストップリングが摺動嵌合する小径部と、
前記小径部に設けられ、前記ストップリングが縮径された状態で収納可能な凹部と
前記小径部に軸方向の後方に隣接して設けられ、前記大径部の外径よりも小さく前記小径部の外径よりも大きな外径を有する中径部と、
前記中径部に設けられ、外周面シール部材が装着されたシール溝と
を備える、流体継手。
この構成によれば、ストップリングは、ソケット本体と別体に構成されており、スライドバルブの凹部に縮径された状態で収納され、スライドバルブと共にソケット本体に挿入されて、ソケット本体の内周溝に一致する位置にくると、拡径して当該内周溝に装着される。このため、ソケット本体は分割することなく一体に形成して、その一方の端部に管接続用のねじ部を形成し、他方の端部にスライドバルブを挿入できる開口を形成すればよいので、ソケット本体が分割して構成されている場合と比較して、部品点数を削減でき、重量を減少できるうえ、組立性を向上でき、コスト面でも有利である。
また、スライドバルブは、先端側の端部において、ソケット本体の内径よりも僅かに小さな外径を有する大径部を外面に備えるため、ソケット本体の内面とスライドバルブの外面との間の隙間は僅かである。これにより、プラグがソケット本体に対して斜めに挿入され、スライドバルブの先端に当接して、スライドバルブが軸方向に移動した場合であっても、スライドバルブの大径部によって、鋼球がソケット本体の内側に突出することが防止される。このため、プラグとソケットとの間のシールが不完全な状態でスライドバルブが保持されることを防止でき、内部流体の外部への流出を防止できる。
また、プラグ本体の先端がスライドバルブの先端に斜めから当接した場合であっても、ソケット本体とスライドバルブとの間の隙間が小さいので、スライドバルブが傾いて固定バルブとスライドバルブとの間のシールが開放されることを防止できる。
さらに、この構成によれば、スライドバルブに傾きが生じた場合であっても、中径部に設けられたシール部材によってスライドバルブの傾きを吸収できるので、スライドバルブのスムースな摺動が確保できる。
前記ストップリングは、角線であってもよい。
この構成によれば、ストップリングは、丸線ではなく角線であるため、スライドバルブがストップリングの端面の平面部に当接するので、ストップリングが丸線である場合のようにストップリングに乗り上げることがなく、スライドバルブがソケット本体から脱落することを確実に防止できるとともに、動作の安定性が確保できる。
前記スライドバルブの内周面は、先端に向かって内径が大きくなるように傾斜しているテーパ部を備えていてもよく、
前記スライドバルブの外周面の前記大径部と、前記スライドバルブの内周面のテーパ部とは、先端において、円弧状の接続部によって接続されていてもよい。
スライドバルブが、先端側の端部にテーパ部を内面に備えるため、スライドバルブの先端とプラグ本体の先端との係合を抑制できる。さらに、テーパ部の存在により、スライドバルブの先端側の端部の厚み(径方向の寸法)は僅かである。また、スライドバルブの大径部とテーパ部とは先端において円弧状の接続部によって接続されているため、スライドバルブは、先端において径方向に平面部を有しない。このため、スライドバルブの先端側の端部とプラグ本体の先端とが当接した場合に、プラグ本体の先端によってスライドバルブが押し込まれることを防止できる。また、プラグ本体の先端部がテーパ部によってスライドバルブの内部へ案内されて、スライドバルブとプラグ本体との間のシール状態が確保した段階で、スライドバルブが軸方向の後方へと移動するため、シール不良が発生せず、内部流体の流出トラブルを防止できる。
前記ストップリングは、前記ソケット本体の内径より小さく縮径された状態で前記凹部に収納されるように構成されていることが望ましい。
この構成によれば、ストップリングを縮径した状態でスライドバルブの凹部に収納して、スライドバルブと共にソケット本体に挿入することで、ストップリングをソケット本体の内周溝にスムースに装着できるので、ストップリングの組付け性がよい。
前記スライドバルブは、内周面に設けられ、前記固定バルブの外面に設けられたシール部材と当接する突起部を備えていてもよく、
前記突起部と前記シール溝とは、前記スライドバルブの軸方向において離れた位置に設けられていてもよい。
この構成によれば、固定バルブがソケット本体の軸方向に対して傾いて固定された場合であっても、スライドバルブのシール溝に装着されたシール部材を基点としてスライドバルブが傾くことができ、シールの信頼性向上、シール部材の抵抗増大でのスライドバルブ動作の不安定化で、固定バルブの傾きの影響を吸収できる。
本発明の流体継手によれば、ソケット本体を分割することなく、一体に形成できるとともに、内部流体の外部への流出を防止できる。
本発明の実施形態に係る流体継手のプラグとソケットの半断面図。 ソケット本体と、固定バルブと、スライドバルブの半断面図。 スライドバルブをソケット本体に挿入する前におけるスライドバルブとソケット本体との半断面図。 プラグとソケットの結合時の半断面図。 従来の流体継手におけるプラグをソケットに対して斜めに挿入している状態を示す半断面図。 従来の流体継手におけるプラグをソケットに対して斜めに挿入した後に、プラグを引き抜いた状態のソケットを示す半断面図。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
図1を参照すると、本実施形態の流体継手1は、プラグ2と、先端でプラグ2と係合するソケット3とを備える。以下の説明において、プラグ2のソケット3と係合される側を先端側といい、プラグ2の配管と接続される側を後端側という場合がある。同様に、ソケット3のプラグ2と係合する側を先端側といい、ソケット3の配管と接続される側を後端側という場合がある。
プラグ2は、プラグ本体10と、プラグ本体10に対して相対的に移動できる可動バルブ20と、可動バルブ20を支持するバルブホルダ30と、可動バルブ20をプラグ2の先端側に向かって弾性的に付勢するスプリング40とを備える。
プラグ本体10は、内面に流路が形成された筒状である。プラグ本体10は、先端側の端部(図1において左側の端部)の内面に、弁座10aが設けられている。プラグ本体10は、弁座10aの後端側(図1において右側)の内面に、プラグ内周溝10bが形成されている。プラグ内周溝10bには、バルブホルダ30の後端側への移動を規制する欠円リングのようなストッパ11が装着されている。プラグ本体10は、後端側の端部(図1において右側の端部)の内面に、雌ねじ10cが設けられており、雌ねじ10cによって、図示しない配管とプラグ本体10とがねじ結合される。プラグ本体10は、外面に、プラグ外周溝10dが設けられている。プラグ本体10は、後端側の端部の外面に二面幅10eが設けられており、二面幅10eにスパナが掛けられるようになっている。
可動バルブ20は、弁頭21と、弁軸22とを備える。弁頭21の先端側の端面は、平坦面である。弁頭21の外面には、シール溝21aが形成されている。シール溝21aには、Oリングのようなシール部材23が取り付けられている。弁頭21は、シール溝21aよりも後端側(図1において右側)の外面に、プラグ本体10の弁座10aに係合する突起部21bを備える。可動バルブ20の突起部21bとプラグ本体10の弁座10aとが当接している状態では、図1に示すように、弁頭21の先端側の端面と、プラグ本体10の先端側の端面とは、面一になっている。
バルブホルダ30は、円環状の基部31と、基部31から先端側に突出した円筒状の支持部32とを備える。基部31は、周方向に等間隔に配置された複数の開口部31aを備える。バルブホルダ30の支持部32には、可動バルブ20の弁軸22が軸方向に移動できるように挿入されている。
スプリング40は、先端側の端部(図1において左側の端部)が可動バルブ20の弁頭21の突起部21bと当接しており、後端側の端部(図1において右側の端部)がバルブホルダ30の基部31と当接している。スプリング40は、可動バルブ20の弁頭21の突起部21bとバルブホルダ30の基部31との間に圧縮状態で設置され、可動バルブ20の弁頭21がプラグ本体10の弁座10aに係合するように付勢する。スプリング40は、バルブホルダ30の基部31の先端側への移動を規制している。
ソケット3は、ソケット本体50と、ソケット本体50の内部に固定された固定バルブ60と、ソケット本体50と固定バルブ60との間を軸方向に移動可能に設けられたスライドバルブ70と、ソケット本体50の外側に装着されたスリーブ80とを備える。
図2を参照すると、ソケット本体50は、内面に流路が形成された筒状である。ソケット本体50は、先端側の端部(図2において右側の端部)の内周において、プラグ2(図1に示す)が挿入できるように、プラグ2の外径よりも僅かに大きい内径を有している。ソケット本体50は、先端側の端部に、複数の鋼球保持孔50aが設けられている。鋼球保持孔50aには鋼球51が収容されている。
ソケット本体50は、鋼球保持孔50aよりも後端側(図2において左側)の内面に、ソケット内周溝50bが形成されている。ソケット内周溝50bには、金属製の角線リングであるストップリング52(図1に示す)が装着されている。また、ソケット本体50は、ソケット内周溝50bよりも後端側の内面に、固定バルブ60をソケット本体50に固定するための固定部50cを備える。固定部50cは、流体が通過できるように一部が開口している。ソケット本体50は、後端側の端部の内面に、雌ねじ50dが設けられており、雌ねじ50dによって図示しない配管とねじ接続される。
ソケット本体50は、先端側の端部の外面にストッパ溝50eが設けられている。ストッパ溝50eには、欠円リングのようなストッパ53が装着されている。ソケット本体50は、後端側の端部の外面に、二面幅50fが設けられており、二面幅50fにスパナが掛けられるようになっている。
固定バルブ60は、弁頭61と、弁軸62とを備える。弁頭61の先端側の端面は、平坦面である。弁頭61の外面には、シール溝61aが形成されている。シール溝61aには、Oリングのようなシール部材63が取り付けられている。固定バルブ60の弁頭61の先端側の端面は、ソケット本体50の先端よりも後端側に位置している。また、固定バルブ60の後端側の端部は、雄ねじ60aが形成されており、ナット64(図1に示す)と螺合することでソケット本体50の固定部50cに固定されている。
スライドバルブ70は、円筒状である。スライドバルブ70は、先端側の端部の内面に、先端側に向かって内径が大きくなるように傾斜したテーパ部70aが設けられている。スライドバルブ70は、テーパ部70aよりも後端側の内面に、シール溝70bが形成されており、シール溝70bには、Oリングのような外周面シール部材71がプラグ本体10の先端とスライドバルブ70との間のシール部材として装着されている。スライドバルブ70は、シール溝70bよりも後端側の内面に、図1に示すように固定バルブ60に装着されたシール部材63と当接する突起部70cを備える。
スライドバルブ70は、先端側の端部の外面に、大径部70dが設けられている。大径部70dは、ソケット本体50の内径よりも僅かに小さい外径を有し、ソケット本体50に嵌合するように構成されている。すなわち、スライドバルブ70の大径部70dとソケット本体50の内周面との隙間は、僅かであり、スライドバルブ70は、ソケット本体50の内周面に対して摺動できる。大径部70dの先端は、テーパ部70aの先端と接続している。また、スライドバルブ70は、大径部70dと軸方向の後端側に隣接した外面に、小径部70eが設けられている。小径部70eは、ソケット本体50に装着されたストップリング52と摺動嵌合するように形成されている。また、スライドバルブ70は、小径部70eの後端側の端部に、凹部70fが設けられており、凹部70fの底の径は、ストップリング52の外径がソケット本体50の内径以下になるように縮径された状態の内径よりも小さい。また、スライドバルブ70は、小径部70eよりも後端側の外面に、中径部70gが設けられている。中径部70gには、シール溝70hが形成されており、シール溝70hには、Oリングのようなシール部材72が装着されている。シール部材72は、ソケット本体50の内面と摺動可能に接触する。スライドバルブ70は、ソケット本体50との間に圧縮状態で配置されたスプリング73(図1に示す)により、固定バルブ60のシール部材63に当接するように弾性的に付勢されている。ここで、スライドバルブ70の突起部70cとシール溝70hとは、スライドバルブ70の軸方向において異なる位置に設けられている。
スライドバルブ70の大径部70dは、中径部70gよりも大きな外径寸法を有する。具体的には、スライドバルブ70の大径部70dの外径寸法φ1は、中径部70gの外径寸法φ2よりも大きい。また、中径部70gは、小径部70eよりも大きな外径寸を有する。したがって、小径部70eの外径寸法をφ3とすると、φ1>φ2>φ3の関係にある。
スライドバルブ70の内周面に設けられたテーパ部70aと、外周面に設けられた大径部とは、先端において、円弧状の接続部70iによって接続されている。
スライドバルブ70は、図3に示すように、ソケット本体50の先端側からソケット本体50の内部へ挿入される。具体的には、固定バルブ60とスリーブ80とが取り付けられたソケット本体50に、ストップリング52とスプリング73とが取り付けられたスライドバルブ70を先端側からソケット本体50の内部に挿入する(図中矢印A参照)。このとき、ストップリング52は、スライドバルブ70の凹部70fに縮径された状態で収納されており、スライドバルブ70の凹部70fとソケット本体50のソケット内周溝50bとの軸方向の位置が一致すると、ストップリング52は、拡径して、ソケット内周溝50bに装着される。ここで、固定バルブ60とスリーブ80とは、スライドバルブ70をソケット本体50に挿入した後にソケット本体50に固定されてもよく、スプリング73は、ソケット本体50の内部に予め配置されていてもよい。
図1を参照すると、スリーブ80は、ソケット本体50の先端側の端部に装着されている。スリーブ80は、先端側の端部(図1において右側の端部)に、スリーブ内周溝80aが設けられている。スリーブ80は、スリーブ80とソケット本体50との間に圧縮状態で配置されたスプリング81により、ソケット本体50のストッパ53に向かって弾性的に付勢されている。
スリーブ80がソケット本体50のストッパ53と当接しているとき、鋼球51は、スリーブ80の内面に押圧されて、ソケット本体50の内部に突出する。スリーブ80がスプリング81の付勢力に抗してソケット本体50の後端の端部側に移動すると、鋼球51は、スリーブ80のスリーブ内周溝80aに退避できる。ここで、鋼球51が鋼球保持孔50aからソケット本体50の内面に突出しているときのスリーブ80の位置を保持位置といい、鋼球51がスリーブ80のスリーブ内周溝80aに退避できるときのスリーブ80の位置を退避位置という。
プラグ2をソケット3に挿入すると、図4に示すように、プラグ2の可動バルブ20とソケット3の固定バルブ60とが当接して、可動バルブ20がスプリング40の付勢力に抗して、プラグ2の後端側(図4において右側)へと移動するとともに、固定バルブ60がプラグ本体10の内部に進入する。また、プラグ2のプラグ本体10とソケット3のスライドバルブ70とが当接して、スライドバルブ70がスプリング73の付勢力に抗してソケット3の後端側(図4において左側)へと移動するとともに、プラグ本体10がソケット本体50の内部に進入する。プラグ本体10がソケット本体50の内部に進入し、プラグ本体10のプラグ外周溝10dが鋼球51の位置にくると、鋼球51とプラグ外周溝10dとが係合する。鋼球51とプラグ外周溝10dとが係合すると、スリーブ80は、スプリング81の付勢力によって、ソケット3の先端側へと移動して、内面で鋼球51を押圧することで、鋼球51を係合位置に保持する。これにより、プラグ本体10の内部空間とソケット本体50の内部空間とが連通し、流路が開放される。この状態では、プラグ本体10とソケット本体50との間は、外周面シール部材71によってシールされる。
プラグ2とソケット3との係合を解除するためには、まず、スリーブ80をソケット3の後端側に移動させる。スリーブ80をソケット3の後端側に移動させて、スリーブ80のスリーブ内周溝80aが鋼球51の位置にくると、鋼球51がスリーブ80のスリーブ内周溝80aに退避可能になり、鋼球51とプラグ本体10のプラグ外周溝10dとの係合が解除される。この状態で、プラグ2とソケット3とを引き離す方向に引っ張ると、プラグ2の可動バルブ20は、スプリング40に付勢されて、シール部材23がプラグ本体10の先端側の端部の内面と摺接し、突起部21bは、プラグ本体10の弁座10aと当接する。また、ソケット3のスライドバルブ70は、スプリング73に付勢されて、突起部70cが固定バルブ60のシール部材63と摺接し、ソケット本体50のストップリング52と当接する。これにより、プラグ本体10の内部空間とソケット本体50の内部空間とを連通していた流路が閉じられる。
この構成によれば、ストップリング52は、ソケット本体50と別体に構成されており、スライドバルブ70の凹部70fに縮径された状態で収納され、スライドバルブ70と共にソケット本体50に挿入されソケット本体50のソケット内周溝50bに装着される。このため、ソケット本体50は、分割することなく一体に形成して、その一方の端部に管接続用のねじ部を形成し、他方の端部にスライドバルブ70を挿入できる開口を形成すればよいので、ソケット本体50が分割して構成されている場合と比較して、部品点数を削減でき、重量を減少できるうえ、組立性を向上でき、コスト面でも有利である。
また、ストップリング52は、丸線ではなく角線であるため、スライドバルブ70がストップリング52の端面の平面部に当接するので、ストップリング52が丸線である場合のようにスライドバルブ70がストップリング52に乗り上げることがなく、スライドバルブ70がソケット本体50から脱落することを確実に防止できるとともに、動作の安定性が確保できる。
スライドバルブ70は、先端側の端部において、ソケット本体50の内形よりも僅かに小さな外径を有する大径部70dを外面に備えるため、ソケット本体50の内面とスライドバルブ70の外面との間の隙間はほぼゼロである。これにより、プラグ2がソケット本体50に対して斜めに挿入され、スライドバルブ70の先端に当接して、スライドバルブ70が軸方向に移動した場合であっても、スライドバルブ70の大径部70dによって、鋼球51がソケット本体50の内側に突出することが防止される。このため、プラグ2とソケット3との間のシールが不完全な状態でスライドバルブ70が保持されることを防止でき、内部流体の外部への流出を防止できる。
また、プラグ本体10の先端がスライドバルブ70の先端に斜めから当接した場合であっても、ソケット本体50とスライドバルブ70との隙間が小さいので、スライドバルブ70が傾いて固定バルブ60とスライドバルブ70との間のシールが開放されることを防止できる。
また、スライドバルブ70が、先端側の端部の内面にテーパ部70aを備えるため、スライドバルブ70の先端とプラグ本体10の先端との係合を抑制できる。さらに、テーパ部70aの存在により、スライドバルブ70の先端側の端部の厚み(径方向の寸法)は僅かである。また、スライドバルブ70の大径部70dとテーパ部70aとは先端において円弧状の接続部70iによって接続されているため、スライドバルブ70は、先端において径方向に平面部を有しない。このため、スライドバルブ70の先端側の端部とプラグ本体10の先端とが当接した場合に、プラグ本体10の先端によってスライドバルブ70が押し込まれることを防止できる。また、プラグ本体10の先端部がテーパ部70aによってスライドバルブ70の内部へ案内されて、スライドバルブ70とプラグ本体10との間のシール状態が確保した段階で、スライドバルブ70が軸方向の後方へと移動するため、シール不良が発生せず、内部流体の流出トラブルを防止できる。
スライドバルブ70は、ストップリング52が収納される凹部70fを備える。また、凹部70fの底の径は、ストップリング52の外径がソケット本体50の内径以下になるように縮径された状態の内径よりも小さい。このため、ストップリング52を縮径した状態でスライドバルブ70の凹部70fに収納して、スライドバルブ70と共にソケット本体50に挿入することで、ストップリング52をソケット本体50のソケット内周溝50bにスムースに装着できるので、ストップリング52の組付け性がよい。
また、スライドバルブ70の大径部70dの外径寸法φ1は、中径部70gの外径寸法φ2よりも大きいため、スライドバルブ70に傾きが生じた場合であっても、中径部70gがソケット本体50の内周面と干渉せず、中径部70gに設けられたシール部材72によってスライドバルブ70の傾きを吸収できるので、スライドバルブ70のスムースな摺動及びシールの信頼性を確保でき、動作安定に寄与できる。
さらに、スライドバルブ70は、固定バルブ60のシール部材63と摺接する突起部70cと、ソケット本体50の内面と摺接するシール部材72が収納されたシール溝70hとが軸方向において離れた位置に設けられている。このため、固定バルブ60がソケット本体50の軸方向に対して傾いて固定された場合であっても、スライドバルブ70に装着されたシール部材72を基点としてスライドバルブ70が傾くことができ、シールの信頼性向上、シール部材の抵抗増大でのスライドバルブ70の動作が不安定になることを防止でき、固定バルブ60の傾きの影響を吸収できる。
本発明は、以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で適宜修正や変更をすることができる。
1 流体継手
2 プラグ
3 ソケット
10 プラグ本体
10a 弁座
10b プラグ内周溝
10c 雌ねじ
10d プラグ外周溝
10e 二面幅
11 ストッパ
20 可動バルブ
21 弁頭
21a シール溝
21b 突起部
22 弁軸
23 シール部材
30 バルブホルダ
31 基部
31a 開口部
32 支持部
40 スプリング
50 ソケット本体
50a 鋼球保持孔
50b ソケット内周溝
50c 固定部
50d 雌ねじ
50e ストッパ溝
50f 二面幅
51 鋼球
52 ストップリング
53 ストッパ
60 固定バルブ
61 弁頭
61a シール溝
62 弁軸
63 シール部材
64 ナット
70 スライドバルブ
70a テーパ部
70b シール溝
70c 突起部
70d 大径部
70e 小径部
70f 凹部
70g 中径部
70h シール溝
70i 接続部
71 外周面シール部材
72 シール部材
73 スプリング
80 スリーブ
80a スリーブ内周溝
81 スプリング

Claims (4)

  1. プラグと、
    前記プラグと係合するソケットと
    を備え、
    前記ソケットは、
    外周面に鋼球保持孔が設けられた円筒状のソケット本体と、
    前記ソケット本体の内側に突出可能なように前記ソケット本体の前記鋼球保持孔に保持された鋼球と、
    前記ソケット本体の内部に固定された固定バルブと、
    前記固定バルブに対して軸方向に相対的に移動可能な円筒状のスライドバルブと、
    径方向に拡縮可能であり、前記ソケット本体の内周に設けられた内周溝に拡径された状態で装着された、ストップリングと、
    前記スライドバルブを前記ストップリングに当接させるように付勢するスプリングと
    を備え
    前記スライドバルブの外周面は、
    前記スライドバルブの先端に設けられ、前記ソケット本体の内径よりも僅かに小さく、前記ソケット本体の内周面を摺動可能な外径を有する大径部と、
    前記大径部の外径よりも小さな外径を有し、前記大径部に対して前記ソケット本体の軸方向の後方に隣接して設けられ、前記ストップリングが摺動嵌合する小径部と、
    前記小径部に設けられ、前記ストップリングが縮径された状態で収納可能な凹部と
    前記小径部に軸方向の後方に隣接して設けられ、前記大径部の外径よりも小さく前記小径部の外径よりも大きな外径を有する中径部と、
    前記中径部に設けられ、外周面シール部材が装着されたシール溝と
    を備える、流体継手。
  2. 前記スライドバルブの内周面は、先端に向かって内径が大きくなるように傾斜しているテーパ部を備え、
    前記スライドバルブの外周面の前記大径部と、前記スライドバルブの内周面のテーパ部とは、先端において、円弧状の接続部によって接続されている、請求項1に記載の流体継手。
  3. 前記ストップリングは、前記ソケット本体の内径より小さく縮径された状態で前記凹部に収納されるように構成されている、請求項1又は2に記載の流体継手。
  4. 前記スライドバルブは、内周面に設けられ、前記固定バルブの外面に設けられたシール部材と当接する突起部を備え、
    前記突起部と前記シール溝とは、前記スライドバルブの軸方向において離れた位置に設けられている、請求項に記載の流体継手。
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