JP6559467B2 - プレススルーパックの蓋材 - Google Patents

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本発明は、プレススルーパックの蓋材に関する。
医薬品などの錠剤やカプセルなどの包装には、プレススルーパック(以下、PTPという)と呼ばれる包装形態が採用されている。PTPは、例えば、樹脂シートを包装容器に成形し、包装容器内に錠剤やカプセルなどの内容物を収納したのち、通常、アルミニウム箔と熱接着層とで構成される蓋材を、包装容器のフランジ部に熱接着層を介して熱接着し、内容物を封緘することにより得られる。
PTPからの錠剤などの取り出しは、包装容器の部分に指で圧力をかけると、内容物である薬剤が蓋材を突き破り、容易に取り出せるようになっている。このように、PTPは開封の容易さから、老人や子供でも簡単に薬剤を取り出すことができるため、病院、薬局などに広く普及してきたが、幼児でも簡単に開封できるため幼児が誤って薬剤を飲み込んでしまう事故が生じ、大きな問題となっている。
この問題を解消するためには、蓋材の構成が重要であり、高齢者などには開封できるが、幼児には開け難い、いわゆるチャイルドレジスタンス機能付きのPTP用蓋材や包装形態が提案されている。
特許第4196189号公報 特許第4978295号公報 特許第5053864号公報 特開2012−176802号公報
本発明は、より簡単な構成でチャイルドレジスタンス機能を有するPTP用蓋材を得るために、アルミニウム箔に積層する樹脂フィルム、積層方法について試験、検討を行った結果としてなされたものであり、その目的は、薬剤などの内容物を取り出す際の開封性の容易さを保持するとともに、幼児の誤飲の問題を解消することができるチャイルドレジスタンス機能を有するプレススルーパックの蓋材を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるプレススルーパックの蓋材は、樹脂フィルム、アルミニウム箔、容器に接着するための熱接着層を備えてなるプレススルーパックの蓋材であって、前記樹脂フィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであり、該フィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度で突き刺した場合、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.4mm以上0.8mm未満であり、該ポリエチレンテレフタレートフィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度で突き刺した場合、ポンチの貫通に要する最大荷重が5〜6Nであり、該アルミニウム箔の厚さが15〜25μm、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さが2.5〜4μmであり、アルミニウム箔の厚さに対するポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さの比、(ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さ(μm)/アルミニウム箔の厚さ(μm))が0.15〜0.20であることを特徴とする。
本発明によれば、薬剤などの内容物を取り出す際の開封性の容易さを保持するとともに、幼児の誤飲の問題を解消することができるチャイルドレジスタンス機能を有するプレススルーパックの蓋材が提供される。また、本発明による蓋材をそなえたPTPをポケットや袋などに入れて持ち歩いたり、他のPTPと一緒にしても、蓋材が破れたりすることもない。
実施例における突き刺し試験の装置構成を示す図である。
以下、本発明によるプレススルーパックの蓋材について説明すると、本発明によるプレススルーパックの蓋材は、樹脂フィルム、アルミニウム箔、容器に接着するための熱接着層を備えてなる。
(アルミニウム箔):
アルミニウム箔としては、公知のPTPで使用されているアルミニウム箔、例えば、JIS等で規定される1N30、1070、1100、8021、8079材などの硬質材(厚さ:10〜30μm程度)を適用するのが望ましい。
(樹脂フィルム):
樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルムが望ましく、アルミニウム箔とポリエチレンテレフタレートフィルムとの積層は、ウレタン系、オレフィン系、ブチルゴム系、アクリル樹脂系、ポリエステル系、エポキシ系、シリコーン樹脂系のドライラミネート接着剤を用いたドライラミネート法によるのが好ましい。接着層の厚さは0.5〜5μmが好ましい。
(熱接着層):
熱接着層は、蓋材を包装容器のフランジ部に接着して包装容器に収納された薬剤などの内容物を封緘するためのもので、公知のPTPで用いられている熱接着剤で構成することができ、ポリプロピレン系接着剤、塩化ビニル系接着剤、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体系接着剤などが適用される。
上記は本発明によるプレススルーパックの蓋材の主要構成であり、具体的には、必要に応じて、印刷層、着色層、バーコード層、接着層、オーバーコート層などを設けることができる。
樹脂フィルム、アルミニウム箔、熱接着層を備えてなる本発明によるプレススルーパックの蓋材の特徴は、ポリエチレンテレフタレートフィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度でフィルム面と垂直方向に突き刺した場合、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離(蓋材がポンチで押されて破断までに撓んだ距離)が0.4mm以上0.8mm未満であることを特徴とする。
市販の包装容器に錠剤を収納して包装容器のフランジにこの蓋材を熱接着してPTP包装体を作製し、包装容器の底を圧迫して、錠剤が蓋材を破って取り出せるかどうか評価した結果、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離(蓋材がポンチで押されて破断までに撓んだ距離)が0.4mm未満では、蓋材が破れ易く、チャイルドレジスタンス機能を達成することができ難い。ポンチの移動距離が0.8mm以上では蓋材が破れ難く、錠剤の取り出しが困難であった。
上記の特性を備えるためには、前記ポリエチレンテレフタレートフィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度で突き刺した場合、ポンチの貫通に要する最大荷重が5〜6Nであることが望ましい。下限未満では蓋材が破れ易く、チャイルドレジスタンス機能を達成することができ難い。上限を超えると蓋材が破れ難く、薬剤の取り出しが困難となる。
また、前記アルミニウム箔の厚さが15〜25μm、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さが2.5〜4μmで、アルミニウム箔の厚さに対するポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さの比、(ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さ(μm)/アルミニウム箔の厚さ(μm))が0.15〜0.20であることが望ましい。この比が下限未満では蓋材が破れ易く、チャイルドレジスタンス機能を達成することができ難い。上限を超えると蓋材が容易に破れ難く、薬剤の取り出しが困難となる。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明し、その効果を実証する。なお、これらの実施例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれらに限定されない。
実施例1、比較例1
片面に印刷層を有するアルミニウム箔(1N30、硬質箔、厚さ20μm)の印刷層面に、表1に示す厚さを有する市販のポリエチレンテレフタレートフィルムを、ウレタン系のドライラミネート接着剤(乾燥後重量4g/m)を用いてドライラミネートし、アルミニウム箔の他の片面(非印刷面)にポリプロピレン系の熱接着剤(乾燥後重量4g/m)を塗布し、乾燥させて表1に示す蓋材No.1〜4を作製した。
Figure 0006559467
突き刺し試験:得られた蓋材1を、図1に示すように、内径30mmの穴2Hを有する治具2上に置き、その上に内径25mmの穴3Hを有する治具3を、治具2の穴2Hおよび治具3の穴3Hの中心を一致させるよう載置して蓋材1を押さえ、先端が平坦円形状でその直径が1.8mmのポンチ4により、穴3Hの中心部から蓋材1のPET面を垂直方向に10mm/分の速度で突き刺し、蓋材1が破断するまでのポンチ4の移動距離(蓋材がポンチで押されて破断までに撓んだ距離)、およびポンチ4の貫通に要する最大荷重を測定した。
開封試験:得られた蓋材を市販のPTP用容器のフランジに熱接着し、容器内に予め錠剤を収納したPTP包装体を作製して、作製されたPTP包装体の包装容器の底を指で圧迫して、錠剤が蓋材を破って取り出せるかどうかを評価した。
表1に示すように、アルミニウム箔に厚さ2μmのPETフィルムを積層した蓋材No.1は、アルミニウム箔の厚さに対するPETフィルムの厚さの比が0.1、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.36mm、ポンチの貫通に要する最大荷重が4.7Nで、開封試験では蓋材が簡単に破れ、本発明の効果を達成することができなかった。また、PETフィルムを積層しないアルミニウム箔のみの蓋材No.4も、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.29mm、ポンチの貫通に要する最大荷重が3.7Nで、開封試験では蓋材が簡単に破れ、本発明の効果を達成することができなかった。
アルミニウム箔に厚さ3.5μmのPETフィルムを積層した蓋材No.2は、アルミニウム箔の厚さに対するPETフィルムの厚さの比が0.175、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.42mm、ポンチの貫通に要する最大荷重が5.3Nで、開封試験において指で圧したとき、少し硬いが開封は可能であり、チャイルドレジスタンス機能が確認でき、本発明の効果が達成できるものと認められた。
アルミニウム箔に厚さ4.5μmのPETフィルムを積層した蓋材No.3は、アルミニウム箔の厚さに対するPETフィルムの厚さの比が0.225、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.88mm、ポンチの貫通に要する最大荷重が6.3Nで、開封試験において指で圧したとき、開封が困難であり、本発明の効果を達成することができなかった。
1 蓋材
2 治具
3 治具
2H 穴
3H 穴
4 ポンチ

Claims (1)

  1. 樹脂フィルム、アルミニウム箔、容器に接着するための熱接着層を備えてなるプレススルーパックの蓋材であって、前記樹脂フィルムがポリエチレンテレフタレートフィルムであり、該フィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度で突き刺した場合、蓋材が破断するまでのポンチの移動距離が0.4mm以上0.8mm未満であり、該ポリエチレンテレフタレートフィルム面を先端が直径1.8mmの平坦円形状のポンチにより10mm/分の速度で突き刺した場合、ポンチの貫通に要する最大荷重が5〜6Nであり、該アルミニウム箔の厚さが15〜25μm、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さが2.5〜4μmであり、アルミニウム箔の厚さに対するポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さの比、(ポリエチレンテレフタレートフィルムの厚さ(μm)/アルミニウム箔の厚さ(μm))が0.15〜0.20であることを特徴とするプレススルーパックの蓋材。
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