JP6420555B2 - 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 - Google Patents
擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6420555B2 JP6420555B2 JP2014056567A JP2014056567A JP6420555B2 JP 6420555 B2 JP6420555 B2 JP 6420555B2 JP 2014056567 A JP2014056567 A JP 2014056567A JP 2014056567 A JP2014056567 A JP 2014056567A JP 6420555 B2 JP6420555 B2 JP 6420555B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- pseudo
- thermal base
- adhesive
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Making Paper Articles (AREA)
Description
さらに、擬似接着ラベルを工業的に製造する際、ホットメルトコータ等により加熱した樹脂をサーマル紙上に塗工等する必要があるため、擬似接着ラベルにサーマル紙を用いると製造過程で発色することがある。したがって、サーマル紙を使用した際には、擬似接着ラベルの製造が工業的に困難になることがある。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(9)を提供するものである。
(1)第1のサーマル基材、熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤からなる樹脂層、第2のサーマル基材、粘着剤層、及び剥離シートがこの順に積層され、前記樹脂層と前記第2のサーマル基材との間が擬似接着性を有するように積層されており、
前記第1のサーマル基材が、第1の基材と、前記第1の基材の樹脂層側の面とは反対側の面に設けられる第1の感熱発色層とを有し、
前記第2のサーマル基材が、第2の基材と、前記第2の基材の樹脂層側の面に設けられる第2の感熱発色層とを有する擬似接着ラベル。
(2)前記ホットメルト接着剤の軟化点が90〜150℃である上記(1)に記載の擬似接着ラベル。
(3)前記ホットメルト接着剤の溶融粘度が、160℃において2000〜13000mPa・sである上記(1)又は(2)に記載の擬似接着ラベル。
(4)前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン樹脂である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
(5)前記樹脂層と第2のサーマル基材の間の剥離力が、100〜1400mN/50mmである上記(1)〜(4)のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
(6)前記第1のサーマル基材側の表面から前記第1及び第2のサーマル基材に同一の情報を印字可能である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
(7)配送伝票ラベルとして使用される上記(1)〜(6)のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
(8)擬似接着ラベルは、前記剥離シートを剥離除去した後、配送物品に前記粘着剤層を介して接着されるものであり、前記第1のサーマル基材が前記樹脂層とともに、前記第2のサーマル基材から剥離されて持ち帰られる受領票として使用される上記(7)に記載の擬似接着ラベル。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の擬似接着ラベルを製造する擬似接着ラベルの製造方法であって、
前記第1のサーマル基材の第1の感熱発色層が設けられる面とは反対側の面に、加熱され、かつ熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤を塗工する塗工工程と、その塗工されたホットメルト接着剤を冷却し、冷却されたホットメルト接着剤に、前記第2のサーマル基材の第2の感熱発色層が設けられる面を貼り合わせる貼合工程とを備える擬似接着ラベルの製造方法。
[擬似接着ラベル]
図1に示すように、本発明の擬似接着ラベル10は、第1のサーマル基材11、熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤からなる樹脂層12、第2のサーマル基材13、粘着剤層14、及び剥離シート15がこの順に積層されたものであり、樹脂層12と第2のサーマル基材13との間が擬似接着性を有するように積層されたものである。なお、擬似接着性とは、積層された2層の界面で剥離が容易であり、剥離された後では、剥離された層間で容易に再接着ができない性質をいう。以下、各部材についてより詳細に説明する。
第1のサーマル基材11は、第1の基材11Aと、第1の基材11Aの樹脂層12側の面とは反対側の面に積層される第1の感熱発色層11Bを有する。また、第2のサーマル基材13は、第2の基材13Aと、第2の基材13Aの樹脂層12側の面に積層される第2の感熱発色層13Bとを有する。
本発明の擬似接着ラベル10は、樹脂層12を介して2枚のサーマル基材11、13が設けられるとともに、これらサーマル基材11、13の感熱発色層11B、13Bは、それぞれラベルの表面側(図1の上側)にある。このような構成により、第1のサーマル基材11の表面からの一度の印刷で、同一の情報が2枚のサーマル基材11、13それぞれに同時に印字可能になる。なお、これらサーマル基材11、13への印刷は、通常、感熱式プリンターが使用される。
一方で、第2のサーマル基材13では、第2の感熱発色層13Bが樹脂層12側に設けられ樹脂層12に接触するが、第2のサーマル基材13は、樹脂層12との間に擬似接着性を有するものである。第2のサーマル基材13は、上記擬似接着性確保のために、通常、樹脂層12は厚みが薄く高温で塗布されてもすぐに冷却できるので、第2のサーマル基材13は、樹脂層12に貼り合わされる際の発色が防止される。すなわち、擬似接着ラベル10では、サーマル基材11、13の感熱発色層11B,13Bのいずれもがラベル製造時に発色しにくい構造となっている。
また、第1及び第2の基材11A,13Aとしては、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成繊維紙等の紙基材、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の樹脂フィルム、及びこれらの樹脂フィルムからなる合成紙等が挙げられるが、印字性を良好にする観点や、ホットメルト接着剤の余熱を第1の感熱発色層11Bに伝熱しにくくする観点から、紙基材であることが好ましい。
なお、第1のサーマル基材11は、上記したように第2のサーマル基材13への印字性を確保する観点から比較的薄くされるものであり、好ましくは第2のサーマル基材13よりも薄くなるものである。第2のサーマル基材13の厚みは、特に限定されないが、10〜200μmであることが好ましく、15〜150μmであることがより好ましい。
樹脂層12は、熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤から形成されるものである。
熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン樹脂であることが好ましく、ポリオレフィン樹脂としては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンと炭素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体であるエチレン・α−オレフィン共重合体、又はこれらの混合物等が例示される。
本発明では、樹脂層12にポリオレフィン樹脂を使用することで、適切な擬似接着性を発現しやすくなる。また、水不溶性であるから、例えば配達伝票として使用される場合に長時間雨中に晒されても、擬似接着性が失われることが防止される。
これらの中では、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、若しくはこれらの混合物が好ましい例として挙げられ、プロピレン・エチレン共重合体がより好ましい。また、プロピレン・エチレン共重合体を主成分とし、上記エチレン・α−オレフィン共重合体を加えたものも好ましい例として挙げられる。この際、エチレン・α−オレフィン共重合体としては、エチレン・1−オクテン共重合体が好ましい。
以上の樹脂を使用すると、低温でも溶融粘度が下がり、比較的低い温度でホットメルト接着剤を塗工可能になり、ラベル製造時のホットメルト接着剤の加熱に起因する感熱発色層11B,13Bの発色を防止しやすくなる。また、樹脂層12と第2のサーマル基材13の間の擬似接着性を優れたものとしやすくなる。
なお、ホットメルト接着剤においてポリオレフィン樹脂は、通常、主成分となるものであり、特に限定されないが、ホットメルト接着剤全量に対して、通常50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは85質量%以上含まれる。
酸変性ポリオレフィンとしては、例えば無水マレイン酸変性ポリプロピレンが挙げられ、具体的には、無水マレイン酸でポリプロピレン系樹脂の末端を変性したもの、又は無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン系樹脂が挙げられる。酸変性ポリオレフィンは、ホットメルト接着剤全量に対して、好ましくは2〜40質量%含有され、より好ましくは5〜30質量%含有される。ホットメルト接着剤が、無水マレイン酸変性ポリプロピレン等の酸変性ポリオレフィンを含有すると、サーマル基材が発色しない程度の比較的低い加熱温度で、高いタック性を有するものにしやすくなる。そのため、サーマル基材を発色させることなく、安定した擬似接着性を得やすくなる。
固形パラフィンワックスは、上記ポリオレフィン樹脂がプロピレン・エチレン共重合体である場合に使用されることが好ましい。その際、固形パラフィンワックスの融点は、プロピレン・エチレン共重合体よりも高いことが好ましい。
固形パラフィンは、ホットメルト接着剤全量に対して、1〜20質量%含有されることが好ましく、3〜15質量%含有されることがより好ましい。
一方で、樹脂層12と第1のサーマル基材11の間は、樹脂層12と第2のサーマル基材13との間の剥離力よりも強固に接着する。したがって、剥離シート15が剥がされた、擬似接着ラベル10が粘着剤層14により被着物に貼付された状態では、第1のサーマル基材11側を人手により引き剥がすと、サーマル基材11は、樹脂層12とともに第2のサーマル基材13から剥離されることなる。
樹脂層12の厚みは、特に限定されないが、例えば5〜40μm、好ましくは10〜30μmである。
粘着剤層14は、擬似接着ラベル10を被着物に接着するための層である。粘着剤層14は、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の従来公知の粘着剤から形成されるが、耐候性、価格の点からアクリル系粘着剤が好適に用いられる。粘着剤層13の厚みは、特に限定されないが、例えば5〜50μm、好ましくは10〜40μmである。
剥離シート15としては、特に制限なく従来公知のものが使用可能である。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンフィルム、クレーコート紙、グラシン紙、再生紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂がラミネートされたラミネート紙などの片面が剥離処理剤で剥離処理されたものが使用される。剥離処理剤としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等が例示されるが、コストや剥離性の観点からシリコーン系樹脂が好ましい。剥離シート15の厚みは、特に限定されないが、例えば20〜200μm、好ましくは40〜100μmである。
第1及び第2のサーマル基材11、13には、感熱式プリンターによる一度の印刷でいずれにも同じ情報が印字可能である。そのため、第1のサーマル基材11(受領票)が剥離された後も、受領票と同じ情報を配達票上に残すことが可能になる。また、本発明の擬似接着ラベル10では、同じ情報が印字される配達票及び受領票が重ねられて配置されるので、ラベルサイズを小さくすることができ、小さな配送物に使用することも可能になる。なお、これら第1及び第2のサーマル基材11、13に印字される情報は、依頼人、配達先、配送品名等の配達情報が挙げられる。
次に、擬似接着ラベルの製造方法について説明する。
本発明の一実施形態における擬似接着ラベルの製造方法は、第1のサーマル基材の第1の感熱発色層が設けられる面とは反対側の面に、加熱されたホットメルト接着剤を塗工する塗工工程と、その塗工されたホットメルト接着剤を冷却し、冷却されたホットメルト接着剤(樹脂層)に、第2のサーマル基材の第2の感熱発色層が設けられる面を貼り合わせる貼合工程とを備えるものである。
以上の製造方法によると、塗工工程において、加熱されたホットメルト接着剤を第1のサーマル基材に塗工することで第1のサーマル基材上に剥離不能に樹脂層を積層することが可能になる。このとき、加熱されたホットメルト接着剤は、第1の感熱発色層に直接接触されず、塗工時の加熱により第1のサーマル基材が発色されにくくなる。
一方で、貼合工程において、第2のサーマル基材の第2の感熱発色層は、樹脂層(ホットメルト接着剤)に直接接触するが、樹脂層は擬似接着性を確保できるように適温まで冷却されて第2のサーマル基材に貼り合わされ、それにより、第2のサーマル基材は発色されにくくなる。
なお、貼合工程において、樹脂層(ホットメルト接着剤)に貼り合わされるのは、第2のサーマル基材単体でもよいが、第2のサーマル基材に、他の層が積層された積層体であってもよい。具体的な積層体としては、剥離シート、粘着剤層、及び第2のサーマル基材がこの順に積層してなる粘着シート等が挙げられる。
また、第2のサーマル基材は、擬似接着性が発現するように樹脂層に貼り合わされるが、その貼り合わせ時の樹脂層表面の温度(貼り合わせ温度)は、例えば30〜90℃程度、好ましくは40〜60℃程度である。
擬似接着ラベル製造装置30は、第1のサーマル基材11の一面に、ホットメルト接着剤を塗工する接着剤塗工装置31と、接着剤塗工装置31に対向して設けられる塗工圧着ロール32と、塗工圧着ロール32に隣接するように設けられ、ホットメルト接着剤によって形成された樹脂層12に、第2のサーマル基材13を貼り合わせるための圧着ロール33とを備える。
次いで、塗工圧着ロール32に巻回された第1のサーマル基材11の第1の基材11A側の面に、ホットメルト接着剤が接着剤塗工装置31によって、所定の塗工温度で塗工される。接着剤塗工装置31は、例えば、加熱して溶融されたホットメルト接着剤を押し出し塗工するホットメルトコータ等である。
圧着ロール33と塗工圧着ロール32の間において、粘着シート20の第2のサーマル基材13側の面(すなわち、第2の感熱発色層13Bが設けられた面)が、樹脂層12に圧着されて貼り合わせられ、これにより、擬似接着ラベル10が得られ、巻き取りロール38に巻き取られる。
図2による擬似接着ラベル製造装置30によれば、樹脂層の形成と、樹脂層と第2のサーマル基材との貼り合わせが一連の工程で連続的に行うことが可能であるため、少ない工程数で擬似接着ラベルを製造可能になる。
このような印刷装置は、感熱発色によるような可変情報ではなく、固定されたロゴやデザインなどの図柄、罫線などの印刷パターンあるいは隠蔽のための全面印刷層を擬似接着ラベルに付与するために適用される。
(1)溶融粘度
ホットメルト接着剤の160℃における溶融粘度は、ブルックフィールドB型粘度計(ローターNo.27、回転数20rpm)により測定した。
(2)軟化点
ホットメルト接着剤の軟化点は、環球法(JIS K 7234 4.1)により測定した。
(3)製造機テスト
各実施例に示す方法で、図2に示す装置を用いて、図1に示す擬似接着ラベルを製造した際の生産性を評価した。生産性が良好なものを“A”とし、擬似接着力の安定性の点において生産性がやや劣るものの、生産が可能であるものを“B”とし、擬似接着ラベルが生産できないものを“F”とした。
(4)擬似接着性評価
擬似接着ラベルの擬似接着性は、剥離力と剥離状態によって評価した。すなわち、剥離シートを剥離した擬似接着ラベル(長さ:10cm、幅:5cm)を、SUS板に貼付した後、室温(23℃)下、引張試験機を用いて、第1のサーマル基材を樹脂層とともに剥離角度180°、剥離速度0.3m/分の条件で第2のサーマル基材から剥離し、その剥離に要した力を、樹脂層と第2のサーマル基材間の剥離力として測定した。
また、剥離力の測定において、第1サーマル基材も第2サーマル基材にも何のダメージもなく剥離できた場合は、剥離状態が良好であるとして、“A”とし、剥離力の測定において、剥離された第1サーマル基材がカールしているが受領票として使用可能とした場合を“B”とし、剥離力の測定において、剥離された第1サーマル基材がカールが大きく受領票として使用不可能である場合、あるいは、第1サーマル基材か第2サーマル基材のいずれかが引き千切れるなどの使用不可能なダメージをこうむった場合を、“F”と評価した。
(5)印字テスト
擬似接着ラベルの第1のサーマル基材表面側から、ゼブラテクノロジーズ社製「110Xi4」を用いて印字を行った。印字後、第1のサーマル基材を樹脂層とともに第2のサーマル基材から剥離して、第2のサーマル基材の印字状態を目視にて確認して以下の基準で評価した。
A:鮮明に文字を観察でき、印字性が良好であった。
B:印字された文字はやや不鮮明であるものの、文字を認識することができた。
F:印字された文字が見えず、又は認識できなかった。
図2に示す擬似接着ラベル製造装置30を用いて以下のように図1に示す擬似接着ラベルを製造した。
まず、第1のサーマル基材11として、日本製紙株式会社製のサーマル紙「TP50KS−HS」(厚み:64μm)を用意した。また、粘着シート20として、第2のサーマル基材13に日本製紙株式会社製のサーマル紙「TP50KS−HS」(厚み:64μm)、粘着剤層14にリンテック株式会社製のアクリル系粘着剤「PW」(厚み:20μm)、剥離シート15にリンテック株式会社製の剥離紙「SP−8Kアオ」からなる粘着シートを用意した。第2のサーマル基材の第2の感熱発色層は粘着剤層側の面とは反対側の面に設けられていた。
第1の繰り出しロール35に第1のサーマル基材11を、第2の繰り出しロール37に粘着シート20をセットした。第1の繰り出しロール35から繰り出された第1のサーマル基材を塗工圧着ロール32に巻回し、第1のサーマル基材の感熱発色層が設けられた面とは反対側の面に、ホットメルトコータによって、オレフィン樹脂系ホットメルト接着剤(MORESCO製、「EP−90」、軟化点:148℃、160℃溶融粘度:11000mPa・s)を樹脂押出温度(塗工温度)160℃で、樹脂層の厚みが20μmになるように押出塗工し、第1のサーマル基材の上に樹脂層を形成した。なお、塗工圧着ロール32の内部には、20℃の水が循環されていた。
次いで、圧着ロール33と塗工圧着ロール32の間で、上記樹脂層に、第2のサーマル基材側の面が接するように粘着シートを50℃(樹脂層表面の温度を赤外線による非接触温度計で測定した。)で貼り合わせ、その後、抜き加工が施されカス取りされることで図1に示す擬似接着ラベルを得た。
第1のサーマル基材として三菱製紙株式会社製のサーマル紙「P220AB」(厚み80μm)を使用した点を除いて実施例1と同様に実施した。
樹脂押出温度を180℃に変更した点を除いて実施例1と同様に実施した。
樹脂押出温度を200℃に変更した点を除いて実施例1と同様に実施した。
11…第1のサーマル基材
11A…第1の基材
11B…第1の感熱発色層
12…樹脂層
13…第2のサーマル基材
13A…第2の基材
13B…第2の感熱発色層
14…粘着剤層
15…剥離シート
20…粘着シート
30…擬似接着ラベル製造装置30
31…接着剤塗工装置
32…塗工圧着ロール
33…圧着ロール
Claims (8)
- 第1のサーマル基材、熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤からなる樹脂層、第2のサーマル基材、粘着剤層、及び剥離シートがこの順に積層され、前記樹脂層と前記第2のサーマル基材との間が擬似接着性を有するように積層されており、
前記第1のサーマル基材が、第1の基材と、前記第1の基材の樹脂層側の面とは反対側の面に設けられる第1の感熱発色層とを有し、
前記第2のサーマル基材が、第2の基材と、前記第2の基材の樹脂層側の面に設けられる第2の感熱発色層とを有しており、
前記ホットメルト接着剤の溶融粘度が、160℃において2000〜13000mPa・sである、擬似接着ラベル。 - 前記ホットメルト接着剤の軟化点が90〜150℃である請求項1に記載の擬似接着ラベル。
- 前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン樹脂である請求項1又は2に記載の擬似接着ラベル。
- 前記樹脂層と第2のサーマル基材の間の剥離力が、100〜1400mN/50mmである請求項1〜3のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
- 前記第1のサーマル基材側の表面から前記第1及び第2のサーマル基材に同一の情報を印字可能である請求項1〜4のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
- 配送伝票ラベルとして使用される請求項1〜5のいずれかに記載の擬似接着ラベル。
- 擬似接着ラベルは、前記剥離シートを剥離除去した後、配送物品に前記粘着剤層を介して接着されるものであり、前記第1のサーマル基材が前記樹脂層とともに、前記第2のサーマル基材から剥離されて持ち帰られる受領票として使用される請求項6に記載の擬似接着ラベル。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の擬似接着ラベルを製造する擬似接着ラベルの製造方法であって、
前記第1のサーマル基材の第1の感熱発色層が設けられる面とは反対側の面に、加熱され、かつ熱可塑性樹脂を含有するホットメルト接着剤を塗工する塗工工程と、その塗工されたホットメルト接着剤を冷却し、冷却されたホットメルト接着剤に、前記第2のサーマル基材の第2の感熱発色層が設けられる面を貼り合わせる貼合工程とを備える擬似接着ラベルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014056567A JP6420555B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014056567A JP6420555B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015179193A JP2015179193A (ja) | 2015-10-08 |
JP6420555B2 true JP6420555B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=54263279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014056567A Active JP6420555B2 (ja) | 2014-03-19 | 2014-03-19 | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6420555B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6913580B2 (ja) * | 2017-09-21 | 2021-08-04 | リンテック株式会社 | 積層フィルム |
JP6981349B2 (ja) * | 2018-04-16 | 2021-12-15 | 王子ホールディングス株式会社 | 情報伝達票を備えた物品 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4577204A (en) * | 1984-05-25 | 1986-03-18 | Ricoh Electronics, Inc. | Thermosensitive recording label |
JPS61100568U (ja) * | 1984-12-07 | 1986-06-27 | ||
JPH0617141Y2 (ja) * | 1987-12-08 | 1994-05-02 | 成就 宍戸 | 複層表示ラベル |
JP2896961B2 (ja) * | 1994-07-21 | 1999-05-31 | 株式会社サトー | 複合荷札ラベル |
JPH08230354A (ja) * | 1995-02-28 | 1996-09-10 | Toppan Moore Co Ltd | 配送伝票 |
JPH1159021A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-02 | Daio Paper Corp | 感熱記録用感圧接着プリント用シート |
JP3604345B2 (ja) * | 2001-02-14 | 2004-12-22 | 日本エヌエスシー株式会社 | コールドシール接着剤 |
JP5149096B2 (ja) * | 2008-08-05 | 2013-02-20 | リンテック株式会社 | 擬似接着ラベル |
-
2014
- 2014-03-19 JP JP2014056567A patent/JP6420555B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015179193A (ja) | 2015-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2015115642A1 (ja) | ホットメルト接着剤組成物、及び擬似接着ラベル | |
JP6420555B2 (ja) | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 | |
JP2010131869A (ja) | 情報記録用粘着シート | |
JP6520028B2 (ja) | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 | |
JP2013244718A (ja) | 配送伝票 | |
CN112368350A (zh) | 胶粘剂层压件和胶粘剂层压件的制造方法 | |
JPWO2009038234A1 (ja) | 粘着ラベルシート及びその製造方法 | |
JP7190949B2 (ja) | 擬似接着ラベル | |
JP6331734B2 (ja) | 配送伝票 | |
JP5377841B2 (ja) | 情報記録用粘着シート | |
JP2015230438A (ja) | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 | |
JP5948912B2 (ja) | 易引裂き性エンボスフィルム及びこれを用いた包装材料 | |
JP2018114661A (ja) | ラベル基材の製造方法及びラベル | |
JP6862269B2 (ja) | 熱転写用積層シート及びそれを用いた印刷体の製造方法 | |
JP2000204331A (ja) | 粘着ラベル及び粘着ラベルの加工方法 | |
JP5467352B2 (ja) | 感熱ラベル | |
JP2017134253A (ja) | 易剥離感熱樹脂ラベル | |
JP7149477B2 (ja) | 擬似接着ラベル | |
JP2015145081A (ja) | 擬似接着ラベル製造装置及び擬似接着ラベル製造方法 | |
JP4849738B2 (ja) | 工程シート付ラベルシート及びその製造方法 | |
JP7058999B2 (ja) | 接着シート及び積層体 | |
JP4913620B2 (ja) | 収納ラベル | |
JP2023077240A (ja) | 情報伝達用ラベル及び物品 | |
JP2015014630A (ja) | 感熱ラベル | |
JP2017226168A (ja) | 配送伝票および連続伝票シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170126 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170719 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180417 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6420555 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |