JP2015014630A - 感熱ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】PETボトル用の感熱ラベルにおいて、ボトルの胴部分、特に周方向に形成されたリブ部分に貼着されても接着性を有し、かつ使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離できる感熱ラベルを提供することにある。
【解決手段】ラベルを容器本体に貼着する感熱ラベルであって、始端部11および終端部12の感熱接着剤層5,5が、ラベル巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、感熱接着剤層5,5の間の領域に、感熱接着剤層面側、周方向に、斜め線状の感熱接着線7が形成され、感熱接着線7が、感熱接着剤からなる接着部8を点とする点線状に形成されていることを特徴とする感熱ラベル40である。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂からなるボトル用の感熱ラベルに関するものである。特に、優れた接着強度が有し、ラベルを剥離する際は、易剥離できる感熱ラベルに関するものである。
従来より、ジュース、コーヒー、水などの飲料や、醤油、麺つゆなどの調味料、化粧品などに使用されているPETボトル用のラベルは、印刷したラベル基材の裏面に、接着層として水性の糊剤、カゼイングル―などのコールドグルー糊や、粘着剤、また、ディレートタック接着剤、ホットメルト接着剤などの感熱接着剤などが使用され、胴部分に巻き付け貼着されている。
グルー糊を用いる方法は、通常、ボトルへ貼り付け直前にラベル基材の裏面に糊を塗布し、その後加圧し貼着するが、糊の塗布量の設定、糊の追加、交換、使用後の清掃など人手を必要とする。糊量の調整、粘度管理などオペレーターの熟練を要する欠点がある。
また、粘着剤は、ラベルが貼り付けされる直前までセパレータ―と呼ばれる剥離紙が積層され、該セパレータ―から剥離され、ボトルに貼着される。このセパレータ―は、使用後廃棄されるため、材料の無駄使いであることや、高価なためコストアップの要因になっている。また貼着スピードが遅く、大量に貼着するものには不向きである。
剥離紙を使用しない接着剤として、感熱接着剤がある。常温では、粘着性がなく、加熱により粘着性を発現する、ディレートタック型感熱接着剤がある。利便性のよい感熱接着剤である。
また、ラベルを使用せず、筒状の熱収縮するシュリンクラベルを充填後に熱収縮させたものがある。糊を使用していなために、易剥離が容易にできるが、シュリンクラベルを筒状に加工する工程を必要とし、作業工程が増え、装置も大掛かりなものとなり、生産コスト面がアップする欠点がある。
このような中で、生産性を有し、利便性のよい感熱接着剤を用いた感熱ラベルの提案がある。ボトルと強固に接着し、その反面、リサイクルの観点から、使用後、ラベルを易剥離でき、ボトルに接着剤が残らない(以下、糊残りという。)ラベルの提案である。
粘着付与剤が添加された感熱樹脂を溶融押出しによりラベル基材裏面に形成したものがある(特許文献1)。しかしながら、ラベルの製造には溶融押し出し工程が必要となり、コスト面や生産性の面で不利であり、また形成された感熱接着層が比較的厚くなるため、コストがさらに向上する欠点がある。
また、ラベルの一端をボトルに接着、他端を一端部分上(ラベル表面)に接着するラベルで、ボトルに接着する一端には、糊残りし難い接着剤を、ラベルの表面に接着する他端には接着力の優れる接着剤を用いて、接着性と易剥離性の両立を図った提案がある(特許文献2)。しかしながら、この場合、ラベル製造工程において、異なる二種類の接着剤を高い精度でフィルムに塗布することが必要となり、コスト面や生産性の面で不利である。
また、ディレートタック型感熱接着剤の塗布される面積、形状、位置、塗布量を任意のパターンに組み合わせることにより、接着性と易剥離性を備えるようにする提案がある(
特許文献3)。しかし、ラベルの両端部で剥がれてしまう恐れや、ボトルの形状などにより、適宜設計をする必要があり、生産効率が向上しない欠点がある。
また、ボトルの胴部には、横方向からの力に対して、凹みや変形を防ぐために、周方向に複数のリブが形成されているものが多い。このリブ部分にラベルが周方向に貼着されると、輸送時に、ラベルの浮きや脱落などが生じる問題もある。
よって、ボトルの胴部分、特に周方向に形成されたリブ部分に貼着されても接着性を有し、かつ使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離できる感熱ラベルが要望されている。
特開2004−85651号公報 特開2004−219621号公報 特開2003−228292号公報
PETボトル用の感熱ラベルにおいて、ボトルの胴部分、特に周方向に形成されたリブ部分に貼着されても接着性を有し、かつ使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離できる感熱ラベルを提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、長方形状のラベル基材の裏面に感熱接着剤が塗布された感熱ラベルにおいて、
両端部に感熱接着剤層が形成され、ラベルの始端部と容器本体とを感熱接着剤層を介して加熱接着し、容器本体の周方向にラベルを巻き付け、ラベル終端部とラベル始端部の表面とを感熱接着剤層を介して加熱接着し、ラベルを容器本体に貼着する感熱ラベルであって、
前記始端部および前記終端部の感熱接着剤層が、ラベル巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、
前記始端部と前記終端部との間の領域に、感熱接着剤層面側、周方向に、斜め線状の感熱接着線が形成され、
前記感熱接着線が、感熱接着剤からなる接着部を点とする点線状に形成されていることを特徴とする感熱ラベルである。
本発明の請求項2に係る発明は、前記感熱接着線が、前記始端部の感熱接着剤層の上端近傍から前記終端部の感熱接着剤層の下端近傍まで、または、前記始端部の感熱接着剤層の下端近傍から前記終端部の感熱接着剤層の上端近傍まで、周方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の感熱ラベルである。
本発明の請求項3に係る発明は、前記感熱接着線が、前記始端部の感熱接着剤層の上端近傍および下端近傍から、それぞれ、周方向に前記終端部の感熱接着剤層の下端近傍および上端近傍まで形成されていることを特徴とする請求項1記載の感熱ラベルである。
本発明の請求項4に係る発明は、前記感熱接着線が、略平行に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱ラベルである。
本発明の請求項5に係る発明は、前記接着部が、円、ひし形、四角、三角のいずれかの形状で、その面積が1mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱ラベルである。
本発明の請求項6に係る発明は、前記感熱接着剤が、ディレート型感熱接着剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の感熱ラベルである。
本発明の感熱ラベルは、PETボトルの胴部分、特に周方向に形成されたリブ部分に貼着されても接着性を有し、かつ使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離性を有するものである。輸送時でのラベルの浮きや、剥がれ、破れなどがなく優れた接着性を有するものである。
本発明によれば、ラベルの始端部およびラベルの終端部の感熱接着剤層が帯状に形成され、始端部と終端部との間の領域に、感熱接着剤層面側、周方向に、斜め線状の感熱接着線が形成され、感熱接着線が、感熱接着剤からなる接着部を点とする点線状に形成されることにより、ボトルに対し優れた接着性を有し、また、使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離性を有することができる。
PETボトルの胴部分、周方向に形成されたリブ部分に貼着されても、接着部がリブにしっかりと接着されているために、輸送時でのラベルの浮きや、剥がれ、破れなどがなく、また、使用後に剥離する際は、糊残りがなく、易剥離性を有することができる。
また、感熱接着線が、始端部の感熱接着剤層の上端近傍から終端部の感熱接着剤層の下端近傍まで、または、前記始端部の感熱接着剤層の下端近傍から前記終端部の感熱接着剤層の上端近傍まで、周方向に形成されていることにより、ボトルに対する接着性を有し、また、使用後に剥離する際は、易剥離性を有することができる。
また、感熱接着線が、始端部の感熱接着剤層の上端近傍および下端近傍から、それぞれ、周方向に、終端部の感熱接着剤層の下端近傍および上端近傍まで、形成されていることにより、さらにボトルに対する接着性を向上させることができる。また、使用後に剥離する際は、易剥離性を有することができる。
また、感熱接着線が、略平行に複数形成されていることにより、さらにボトルに対する接着性を向上させることができる。また使用後に剥離する際は、易剥離性を有することができる。
また、接着部が、円、ひし形、四角、三角のいずれかの形状で、その面積が1mm以上であることにより、ボトルに対する優れた接着性を発現させ、また、使用後に剥離する際は、易剥離性を有するものである。
また、感熱接着剤が、ディレート型感熱接着剤であることにより、常温では、粘着性がなく、加熱により粘着性が発現させるために、大掛かりな設備を必要とせず、生産性を有したラベルができる。ボトルに対する接着性と、易剥離性を有することができる。
本発明の感熱ラベルの層構成の一例を示す断面図である。 本発明の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの一例を示す説明図である。 本発明の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの他の一例を示す説明図である。 本発明の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの他の一例を示す説明図である。 本発明の感熱ラベルをPETボトルに貼着するときの状態の一例を示す説明図である。 従来の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの一例を示す説明図である。 比較例3の感熱接着剤層のパターンを示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の感熱ラベルの層構成の一例を示す断面図である。感熱ラベル40は、図1−1に示す、少なくとも、印刷層2/ラベル基材層1/感熱接着剤層4、感熱接着層7が順に積層された層構成からなるものである。感熱接着剤層4は、ラベルの始端部11と終端部12に形成されている。また、感熱接着線7が、始端部11の感熱接着剤層4と終端部12の感熱接着剤層4との間に形成されている。また、必要に応じて、印刷層の耐摩耗、耐汚れなどを付与するために印刷層の上にオーバーコート層3を積層することもできる。図1−2に示す、オーバーコート層3/印刷層2/ラベル基材層1/感熱接着剤層4、感熱接着層7の層構成からなるものである。また、ラベル基材層1と感熱接着剤層4の接着性を向上させるために、アンカーコート層6を積層することもできる。図1−3に示す、印刷層2/フィルム基材層1/アンカー層6/感熱接着剤層4、感熱接着層7の層構成からなるものである。
図2は、本発明の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの一例を示す説明図である。感熱ラベル40の裏面10を示している。図2−1には、ラベル40の両端部には感熱接着剤層5,5がそれぞれ帯状に形成され、始端部11の帯状の感熱接着剤層5の上端近傍から、周方向に、終端部12の帯状の感熱接着剤層5の下端近傍まで、感熱接着剤層面側、周方向に、斜め線状の感熱接着線7が形成されている一例を示している。感熱接着線7は、感熱接着剤からなる接着部8を点とする点線状に形成されている。また、図2−2には、始端部11の感熱接着剤層5の下端近傍から、周方向に、終端部12の感熱接着剤層5の上端近傍まで、感熱接着層面側に、斜め線状の感熱接着線7を形成されている一例を示している。
図3には、感熱接着剤層のパターンの他の一例を示す説明図である。感熱ラベル40の裏面10を示したものである。感熱接着線7が、始端部11の帯状の感熱接着剤層5の上端近傍および下端近傍から、それぞれ、感熱接着剤層面側、周方向に、終端部12の帯状の感熱接着剤層5の下端近傍および上端近傍まで形成されている。感熱接着線7が、対角線状に形成されている一例を示している。感熱接着線7は、感熱接着剤からなる接着部8を点とする点線状に形成されたものである。
図4には、感熱接着剤層のパターンの他の一例を示す説明図である。感熱ラベル40の裏面10を示したものである。感熱接着線7が、斜め線状に形成され、略平行に二本形成されている一例を示している。
図5は、本発明の感熱ラベルをPETボトルに貼着するときの状態の一例を示す説明図である。PETボトル20には、横方向からの力に対して、凹みや変形を防ぐために、図5−1に示すような、周方向に複数のリブ21が形成されている。このようなリブ部分に、感熱ラベル40を周方向に巻くために、例えば、図5−2に示すように、まず始端部11の感熱接着剤層5を周方向に形成されたリブ部分に加熱接着し、周方向に貼着させる。次いで、接着部8を、それぞれ、複数のリブ21に接着させ、次いで、終端部12を始端部11の表面に重ね、加熱接着し、感熱接着剤層5を介してラベルを貼着する。矢印Aは、接着部8がリブ21と接着する方向を示している。接着部8がリブ21に接着するため、輸送時に、ラベルの浮きや、剥がれ、破れがなく、接着性が維持できる。図2−2、図3、図4に示すラベルでも同様である。
図6は、従来の感熱ラベルの感熱接着剤層のパターンの一例を示す説明図である。図6−1は、ラベル30は、ラベル基材層の裏面全体に感熱接着剤層4が形成された一例を示している。ボトルに対して接着力が強すぎて剥離がし難い欠点を有している。また図6−2は、両端部、即ち、始端部11、終端部12に帯状の感熱接着剤層5が形成された一例を示している。感熱接着剤層5,5の間の領域で、ラベルの浮きや、剥がれ、破れなどが生じる恐れがある。
よって、両端部の感熱接着樹脂層の間の領域に、斜め線状に感熱接着線を形成し、該感熱接着線が、感熱接着剤からなる接着部を点とする点線状であることにより、ボトルへの接着性、使用後に剥離する際には、糊残りがなく易剥離性を有しているものである。特に周方向のリブ部分に貼着されても、ラベルの浮きや、剥がれ、破れが生じないラベルである。
以下に、本発明の実施するための形態につき、更に詳しく説明する。
ラベル基材層1としては、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有する紙材料を用いることができる。紙、合成紙、クレーコート紙、クラフト紙、模造紙、その他加工紙などが使用できる。表面の美粧性からコート紙、アート紙、AL蒸着紙などを用いることができる。基材の坪量として50〜250g/mの範囲のものが使用できる。また、紙材料の強度を向上させるために、フィルムとの複合材料なども使用できる。フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、などが使用できる。フィルムの厚みとしては、12〜100μmの範囲が好ましい。
感熱接着剤層4としては、ディレート型感熱接着剤を用いることができる。ディレート型感熱接着剤としては、一般的に、エチレン系共重合体、粘着付与剤および固体可塑剤とから構成される主剤と、ウレタン系樹脂からなる補助剤と、を含有するものからなる。主剤は、粘着性や接着性の発現の役割を担い、補助剤は、接着剤層の凝集力を高め、剥離性を発現させ、糊残りを防止する役割を担い、また主剤中の固体可塑剤は、接着剤の固化速度を調節し、ディレート性を付与する役割を担うものである。
エチレン共重合体としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EEA)などが挙げられる。
粘着付与剤は、接着性を向上させる作用を示し、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。
固体可塑剤としては、フタル酸エステル化合物やヒンダードフェノール系化合物、トリアゾール系化合物などが挙げられる。
補助剤としては、脂肪族系ウレタン樹脂が用いられ、保存時には黄変が生じないものがよい。凝集力により、適宜重量平均分子量を選定して決めればよい。
ディレート型接着剤の厚みとしては、接着性、生産コストなどを考量して適宜選択すればよく、特に限定されないが、3〜20g/mの範囲が好ましく、より好ましくは8〜15g/mの範囲が好ましい。
ディレート型感熱接着剤は、通常、エマルジョン型で用いられる。塗布方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷など公知の方法で可能である。
また、感熱接着剤層には、ホットメルト接着剤を塗布しても可能である。熱可塑性樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル樹脂などのオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ゴム系樹脂などが使用できる。しかし、ホットメルト接着剤は、塗布時に高温にして溶融させる必要がある上、高粘度である。これに対して、ディレート型感熱接着剤は、塗布時に高温にする必要はなく、低粘度である。また、ディレート型感熱接着剤は、ラベル基材に塗布した後は、常温で粘着性がなく、加熱すると粘着性を発現し、粘着性が発現され、この粘着性が冷却後も継続されることなどから、ホットメルト接着剤より好ましい。
ラベルの両端部に帯状に形成する感熱接着剤層の幅は、1mm以上が好ましい。始端部の感熱接着剤層は、ボトルとの接着、終端部の感熱接着剤層は、始端部の表面との接着に用いられる。ともに1mm以上にすることで、接着性を維持できる。
接着部8の形状は、円、ひし形、四角、三角のいずれかであることにより、易剥離性を向上することができる。また接着部の面積を1mm以上にすることで、接着性と易剥離性を同時に備えることができる。
また、ラベル基材層の表面に、例えば、文字、図形、絵柄、記号、その他所望の印刷層2を印刷することができる。印刷方法は、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷など公知の方法が可能である。また、アルミニウム蒸着した紙系材料を用いることで、美粧性を向上させることができる。また、印刷層の耐磨耗や耐汚れを向上させるために、印刷層の上にオーバーコート層を設けてもよい。オーバーコート剤としは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、ポリエステルなどの樹脂からなる塗布液を用いて、グラビア印刷にて形成することができる。
また、ラベル基材層と感熱接着剤層との層間にアンカーコート層を設けてもよい。ラベル基材層と感熱接着剤層との接着性を向上させ、ラベルを剥がす際に、紙剥け、糊残りを防ぐことができる。アンカーコート剤としは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、ポリエステルなどの樹脂からなる塗布液を用いて、グラビア印刷にて形成することができる。
本発明の感熱ラベルを製造する方法の一例について説明する。
ラベル基材層の表面に印刷層を形成する。印刷層を形成する方法は、美粧性、生産性などから公知の方法の中から適宜決めればよい。
印刷ラベル基材層の裏面に、ディレート型感熱接着剤を塗布する。塗布する際は、ラベルを作成する際に、両端部に帯状の感熱接着剤層が形成されように、また、感熱接着剤層の間の領域に、斜め線状の感熱接着線が形成されるように塗布する。帯状の感熱接着剤層の厚さ、感熱接着線の接着部の厚さ、面積、などが所定の範囲になるように形成する。また、ボトルの周方向に形成されたリブ部分に貼着する場合は、ラベリング時に、接着部がリブに接着されるようにする。
作成された原反をスリットし、所定の幅のロール状にして、ラベリング機に載置する。
ラベリング機上で所定の長さに切断され、ボトルにラベルの始端部より加熱加圧され、感熱接着層を介して接着され、次いで周方向に感熱接着線が同様に接着され、最後に終端部が感熱接着剤層を介して始端部の表面に接着して、ラベルが貼着されたボトルが形成される。
使用後に剥離する際は、ラベルの始端部の端部をつまみ、剥離することができる。ボトルには、糊残りがなく、易剥離することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
ラベル基材層として坪量60g/mのコート紙を使用した。このコート紙の表面に、ポリアミド樹脂を主成分としたインキを用いてグラビア印刷を行い、次いでウレタン系樹脂を主成分としたインキを用いてオーバーコート層を形成した。印刷ラベル基材層を形成した。
次に、印刷ラベル基材層の裏面に、ディレート型感熱接着剤(ダイセルファインケム(株)、商品名、エコブリット)を用いてグラビア印刷を行い、感熱接着剤層と感熱接着線を形成した。尚、感熱接着剤および感熱接着線の塗布量は、10g/m(dry)相当として形成した。
この際、ラベル化されるときに、図4に示すパターンを形成するために、ラベルの両端部の帯状の感熱接着剤層の幅を10mm、また、感熱接着剤層の間の領域に、斜め線状に感熱接着剤からなる接着部を点とする点線状の感熱接着線を二本形成するようにした。その接着部は円状で、面積は2.0mmで、間隔を1mmにして、感熱接着線を形成した。次いで、断裁し、感熱ラベルのサイズを縦76mm、横250mmで形成した。
次に、この感熱ラベルを、図5−1に示す、内容量1LのPETボトルの周方向に形成されたリブ部分に加熱加圧して貼着した。ラベルの始端部を、感熱接着剤層を介してボトルと接着し、次いで、周方向に感熱接着線を接着、終端部と始端部の表面とを、感熱接着剤層を介して接着させ、ラベルが貼着されたボトルを作成した。この際、接着部をリブに接着させた。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
印刷ラベル基材層の裏面に感熱接着剤層を全面に塗布して形成した以外は、実施例1と同様に行い。感熱ラベルが貼着されたボトルを作成した。
<比較例2>
印刷ラベル基材層の裏面の両端部に、帯状の感熱接着剤層の幅を10mm形成し、感熱接着線を形成しない以外は、実施例1と同様に行い。ラベルが貼着されたボトルを作成した。
<比較例3>
印刷ラベル基材層の裏面の両端部に、帯状の感熱接着剤層の幅を10mm形成し、その感熱接着剤層の間の領域に、図7に示す、ラベルの縦方向中央近傍に、横方向に、直線状に感熱接着線を形成した。その接着部は、円状で、面積は2.0mmで、間隔を1mmで感熱接着線を形成した以外は、実施例1と同様に行い。ラベルが貼着されたボトルを作成した。
<評価方法>
・接着強度:ラベル端部をつまみ、ラベルが剥離する際の接着強度を測定した(引張速度:300mm/min)。
・ラベルの浮きおよび脱落の確認(輸送テスト);それぞれの、ラベルが貼着されたボトルを段ボールに8本収納し、3ケースを作成した。それを東京〜大阪間を1往復させ、ラベルの脱落、破れの有無を確認した。
<評価結果>
表1に記す。
Figure 2015014630
実施例1、比較例1のラベルでは、浮き、破れ、脱落などは観られなかった。しかし、剥離性については、実施例1では、糊残りがなく易剥離できたが、比較例1では、官能であるが重く感じて剥離し難かった。また、比較例2および比較例3は、輸送テストで、それぞれ破れや脱落が観られた。
本発明の感熱ラベルは、周方向に形成されたリブ部分に貼着されても、優れた接着性を有し、剥離する際も、糊残りがなく易剥離できるものであることが判った。
1 ラベル基材層
2 印刷層
3 オーバーコート層
4 感熱接着剤層
5 帯状の感熱接着剤層
6 アンカーコート層
7 感熱接着線
8 接着部
10 ラベル基材層の裏面
11 始端部
12 終端部
20 PETボトル
21 リブ
30 従来の感熱ラベル
40 本発明の感熱ラベル
A 接着方向

Claims (6)

  1. 長方形状のラベル基材の裏面に感熱接着剤が塗布された感熱ラベルにおいて、
    両端部に感熱接着剤層が形成され、ラベルの始端部と容器本体とを感熱接着剤層を介して加熱接着し、容器本体の周方向にラベルを巻き付け、ラベル終端部とラベル始端部の表面とを感熱接着剤層を介して加熱接着し、ラベルを容器本体に貼着する感熱ラベルであって、
    前記始端部および前記終端部の感熱接着剤層が、ラベル巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、
    前記始端部と前記終端部との間の領域に、感熱接着剤層面側、周方向に、斜め線状の感熱接着線が形成され、
    前記感熱接着線が、感熱接着剤からなる接着部を点とする点線状に形成されていることを特徴とする感熱ラベル。
  2. 前記感熱接着線が、前記始端部の感熱接着剤層の上端近傍から前記終端部の感熱接着剤層の下端近傍まで、または、前記始端部の感熱接着剤層の下端近傍から前記終端部の感熱接着剤層の上端近傍まで、周方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の感熱ラベル。
  3. 前記感熱接着線が、前記始端部の感熱接着剤層の上端近傍および下端近傍から、それぞれ、周方向に前記終端部の感熱接着剤層の下端近傍および上端近傍まで形成されていることを特徴とする請求項1記載の感熱ラベル。
  4. 前記感熱接着線が、略平行に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱ラベル。
  5. 前記接着部が、円、ひし形、四角、三角のいずれかの形状で、その面積が1mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱ラベル。
  6. 前記感熱接着剤が、ディレート型感熱接着剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の感熱ラベル。
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