JP4849738B2 - 工程シート付ラベルシート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工程シート付ラベルシート及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は一つのシートから、特にオンデマンド方式で印刷された単数又は複数の同一又は異なる剥離シート付ラベルを取り出すことができる工程シート付ラベルシート、及びこのものを効率よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、剥離シート付きのラベルやステッカーなどの単体を生産する場合、例えば裏面に粘着剤層及び剥離シートが設けられた基材シートの表面に、オフセット印刷やグラビア印刷、その他各種の方式による印刷を施したのち、所望形状に打抜く方法が用いられている。そして、この打抜き加工においては、所望形状の切断刃が必要であるために、求められるラベル形状の切断刃を個別に製造しなければならず、切断刃の製作に多大の費用を要するという問題があった。
近年、コンピュータ利用技術の普及により、コンピュータにより作成した文字や画像を各種のプリンターを用いてプリントアウトすることが頻繁に行われるようになってきた。それに伴い、熱転写方式やインクジェット方式などにより、基材シート表面に、オンデマンド印刷を施した印刷物が、様々な用途に用いられ始めている。この場合、印刷が施された基材シートは所望形状に打抜かれ様々な用途、例えばステッカーやラベル類、公告などのディスプレイ分野などで用いられる。
しかしながら、剥離シート付のステッカーやラベル類を打抜き法で作製する場合、前述のように所望形状の切断刃を必要とし、多大の設備費を要し、製造コストが高くつくのを免れないという問題があった。
一方、ラベル類の分野においては、一つのシートから、単数又は複数の同一又は異なる種類の剥離シート付ラベルを取り出すことができるラベルシートが利便性の面から望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、所望形状の切断刃を用いることなく、剥離シート付ラベルを作製でき、また一つのシートから、特にオンデマンド方式で印刷された単数又は複数の同一又は異なる剥離シート付ラベルを取り出すことができる、安価なラベルシートを提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、基材シートの片面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートが順次設けられた積層シートを用い、その基材シート表面に印刷を施すと共に、可動刃を用いて、先端が少なくとも工程シート層中に達するようにラベル切抜き用の切込みを設けることにより、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)表面に印刷が施された基材シートの裏面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートが順次積層され、かつ該基材シート表面から、ラベル切抜き用の切込みを、その先端が少なくとも工程シート層中に達するように設けてなる工程シート付ラベルシート、
(2)粘着剤層と剥離シート間、剥離シートと擬似接着層間及び擬似接着層と工程シート間の剥離強度の中で、擬似接着層と工程シート間の剥離強度が最も小さい第1項記載の工程シート付ラベルシート、
(3)印刷が、オンデマンド方式による印刷である第1項又は第2項記載の工程シート付ラベルシート、
(4)印刷を熱転写方式又はインクジェット方式で行う第1項、第2項又は第3項記載の工程シート付ラベルシート、
(5)印刷可能な表面を有する基材シートの反対側の面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートを順次設けてなる積層シートを用い、次いで該積層シートにおける前記基材シート表面に、印刷を施すと共に、前記基材シート表面から先端が少なくとも工程シート層中に達するようにラベル切抜き用の切込みを設けることを特徴とする工程シート付ラベルシートの製造方法、及び
(6)工程シート層中に達するラベル切抜き用の切込みを可動刃によって設ける第5項記載の工程シート付ラベルシートの製造方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の工程シート付ラベルシートは、基材シートの裏面に粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートが順次設けられた積層シートにおいて、前記基材シートの表面に、単数又は複数の同一又は異なる印刷が施されると共に、各ラベル切抜き用の切込みが、その先端が少なくとも工程シート層中に達するように設けられている。
そして、粘着剤層と剥離シート間、剥離シートと擬似接着層間及び擬似接着層と工程シート間の剥離強度の中で、擬似接着層と工程シート間の剥離強度を最も小さくすることができ、したがって、ラベルを手で剥がすと、擬似接着層と工程シート間で剥離が可能となり、剥離シート付のラベルを容易に取り出すことができる。また、このラベルの剥離シートの裏面に付着する擬似接着層は、実質上粘着性を有していない。
本発明のラベルシートにおける基材シート表面の印刷については、オンデマンド方式の適用が有利な印刷方法が好ましく用いられる。このような印刷方法としては、例えば熱転写方式、インクジェット方式、電子写真方式などがあるが、これらの中で、特に熱転写方式及びインクジェット方式が好適である。
このような構成の工程シート付ラベルシートは、本発明によれば、以下に示す方法によって製造することができる。
本発明の工程シート付ラベルシートの製造方法においては、まず、印刷可能な表面を有する基材シートの反対側の面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートを順次設けてなる積層シートを用意し、次いで該積層シートにおける前記基材シート表面に、単数又は複数の同一又は異なる印刷を施すと共に、先端が少なくとも工程シート層中に達するように各ラベル切抜き用の切込みを設ける。
本発明においては、基材シートとして印刷可能な表面を有するシートが用いられる。このようなものとしては、例えば紙、合成紙、プラスチックシート、金属箔などの中から、状況に応じて適宜選択して用いることができる。ここで、紙基材としては、例えば上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙などが挙げられる。
合成紙は、熱可塑性樹脂と無機充填剤との組合わせにより表層を紙化したものであって、印刷性に優れている。この熱可塑性樹脂合成紙としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂合成紙などを用いることができる。
一方、プラスチックシートとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、各種オレフィン系共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂及びこれらの樹脂の混合物又は積層物からなるシートを挙げることができる。これらのプラスチックシートは、印刷性を付与するために、印刷される面に所望により、各印刷方式に対応するインク受理層を形成したシートであってもよいし、多孔質のシートであってもよい。
【0006】
また、これらプラスチックシートは、その上に設けられる印刷層やインク受理層などの層との密着性を向上させるために、所望により酸化法や凹凸化法などの表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は基材シートの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー処理を施すこともできる。
金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
本発明においては、この基材シートの厚さは、得られるラベルの用途に応じて適宜選定されるが、通常20〜500μm、好ましくは30〜200μmの範囲である。
本発明においては、前記基材シートの印刷可能な表面とは反対側の面(以下、基材シートの裏面と称す。)に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートが順次積層される。上記粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に制限はなく、従来ラベルの粘着剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができるが、これらの中で、一般的にはアクリル系粘着剤、及びゴム系粘着剤がよく用いられる。
前記アクリル系粘着剤としては、主成分として、例えばアクリル酸エステル単独重合体、アクリル酸エステル単位2種以上を含む共重合体及びアクリル酸エステルと他の官能性単量体との共重合体の中から選ばれた少なくとも1種を含有するものが用いられる。該アクリル酸エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸ペンチルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステル、(メタ)アクリル酸ノニルエステル、(メタ)アクリル酸デシルエステルなどが挙げられる。また、官能性単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステルなどのヒドロキシル基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体、(メタ)アクリル酸などのカルボン酸基含有単量体などが挙げられる。
前記ゴム系粘着剤としては、主成分として、例えば天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体などの中から選ばれた少なくとも1種を含有するものが用いられる。
【0007】
これらの粘着剤には、所望に応じて粘着付与剤、酸化防止剤、充填剤などを配合することができる。
これらの粘着剤は、前記基材シートの裏面に直接塗布して粘着剤層を設けてもよいし、剥離シート上に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けたのち、これを基材シート裏面に貼付し、該粘着剤層を転写してもよい。この粘着剤層の厚みは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μm程度である。
上記剥離シートとしては、例えばグラシン紙、コート紙、上質紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが挙げられる、この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
次に、上記擬似接着層は、剥離シートと工程シートのいずれにも接着し、基材シートと粘着剤層と剥離シートと擬似接着層と工程シートとが一体化した積層シートを与えると共に、剥離シート付基材シートを工程シートから手で剥離することが可能な機能を有する層である。そして、工程シートと剥離シート付基材シートを剥離した場合該擬似接着層は工程シート又は剥離シートあるいはその両方に付着してもよいが、本発明においては、剥離シートに擬似接着層を付着させる方法が好ましく用いられる。そして剥離後の該擬似接着層は、実質上粘着性を有しないことが肝要である。
本発明における擬似接着層を構成する接着剤は、前記機能を有するものであればよく、特に制限されず、従来公知の接着剤の中から、適宜選択して用いることができる。
【0008】
このような擬似接着層としては、例えばエチレン−アクリル系共重合体樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル酸エステル共重合体樹脂、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、天然ゴム系樹脂及び塩化ビニリデン系樹脂などの中から選ばれた少なくとも1種の接着剤を含む層を挙げることができる。また、必要により、上記接着剤に酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナ、デンプン、シリカなどの充填剤を配合してもよい。
このような接着剤を用いて擬似接着層を形成するには、例えば該接着剤及び必要により用いられる充填剤を含むものを押出機により加熱溶融してフィルム状に押出し、このフィルムの片面に前記剥離シートを接触させると共に、他方の面に工程シートの表面又は後述する工程シートの離型層の表面を接触させ、基材シートと工程シートを貼合する方法、あるいは前記接着剤及び必要により用いられる充填剤を含む有機溶剤溶液、水性エマルジョン、水性溶液などを調製し、公知の方法により剥離シートあるいは工程シートの表面又は工程シートの離型層の上に塗工し、乾燥処理することにより、所望の擬似接着層を形成することができる。後者の場合、基材シートと工程シートとの貼合は加圧圧着又は加熱圧着により行われる。
本発明におけるこの擬似接着層の厚さは、通常1〜100μm、好ましくは5〜50μmの範囲で選定される。
本発明の方法において用いられる工程シートの材質としては特に制限はなく、例えば紙類やプラスチックシートなどが用いられる。ここで、紙類としては、上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、ラミネート紙などが挙げられ、一方、プラスチックシートとしては、例えば前記基材シートにおけるプラスチックシートの説明において例示したものと同じものを挙げることができるが、クッション性などの点で紙類が好ましい。この工程シートの厚さは、通常15〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲で選定される。
【0009】
この工程シートには、前記擬似接着層と接する側の面に、所望により離型層を設けることができる。この離型層を形成する材料としては、例えばオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。また、該離型層には、必要に応じ、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛などのフィラーを添加してもよい。
この離型層を工程シート上に設ける方法としては特に制限はなく、前記樹脂成分及び必要により添加されるフィラーを含むものを熱溶融してフィルム状に押出し、工程シート表面に設ける方法、又は適当な溶媒中に、前記樹脂成分及び所望により用いられるフィラーを含む塗工液を調製し、従来公知の方法により工程シート表面に塗布し、乾燥処理する方法などを用いることができる。この離型層の厚さは、通常0.1〜30μmの範囲である。
本発明の方法においては、このようにして作製された積層シートにおける基材シートの表面に、印刷を施すと共に、基材シート表面から各ラベル切抜き用の切込みを、その先端が少なくとも工程シート層中に達するように設ける。印刷操作と切込みを設ける操作の順序については特に制限はなく、いずれを先に行ってもよいが、通常、印刷を施したのち、切込みを設ける方法が用いられる。
本発明の方法は、オンデマンド方式の印刷に適しているので、印刷方法としては、前述したようにこのオンデマンド方式に有利な方法、例えば熱転写方式、インクジェット方式、電子写真方式などを挙げることができるが、特に熱転写方式及びインクジェット方式が好適である。
本発明の方法においては、通常、このようにして文字や図柄を印刷したのち、各ラベル切抜き用の切込みを設けるが、この切込みは、可動刃を用いて、その先端が少なくとも工程シート層中に達するように設けることが必要である。一般的には、切込みを設けるのに使用する刃の先端部が、工程シートに接する程度に行われる。このように、印刷された各個別ラベルを可動刃により、所望形状に切込みを設けることができる。この印刷や切込みを設ける操作は、コンピュータを操作することによって行うことができる。
前記印刷及び切込みを施す操作は、印刷機構とカッティング機構の両方を備えた装置を用いて行ってもよいし、印刷機構を備えた装置と、カッティング機構を備えた装置を別々に用いて行ってもよい。またこの印刷層上に、耐擦過性、耐傷付き性、耐水性、耐候性及び耐汚染性などを付与する目的で、従来公知の各種透明保護層を設けることができる。
このようにして、工程シート付ラベルシートが得られる。このラベルシートにおいては、各ラベルは、剥離シートが付着した状態で工程シートから容易に剥離することができる。工程シートから剥離した各ラベルを使用する場合には、剥離シートを剥がし、粘着剤層を介して被着体に貼付すればよい。
図1は、本発明の工程シート付ラベルシートの1例の断面図である。工程シート付ラベルシート10は、表面に印刷層7を有し、かつ裏面に粘着剤層2及び剥離シート3が設けられた基材シート1と、表面に離型層5を有する離型処理された工程シート6とが、擬似接着層4を介して貼合され、一体化された積層構造を有すると共に、基材シート1の表面から、先端が工程シート6の一部に貫入した切込み8が設けられている。
この工程シート付ラベルシート10において、各ラベルを手で剥がすと、裏面に剥離シートを有するラベルが、工程シート6の離型処理面(離型層5の表面)と擬似接着層4との界面で容易に剥離する。
【0010】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
基材シートとして厚さ200μmのコート紙[リンテック(株)製、商品名「印字上手」]、剥離シートとして厚さ95μmの剥離紙[リンテック(株)製、商品名「8LKY」]、及び工程シートとして、厚さ160μmの上質紙[日本製紙(株)製、商品名「EV−A125」]を用いた。
まず、剥離シートの剥離処理面にアクリル系粘着剤[リンテック(株)製、商品名「PA−T1」]を、ロールナイフコーターを用いて、乾燥塗膜の厚さが30μmになるように塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成した。
次に、基材シートである厚さ200μmの上記コート紙の片面に、上記剥離シートを該粘着剤層を介して貼り合わせた。
一方、工程シートである厚さ160μmの上記上質紙の片面に、スチレン系樹脂[昭栄化学工業社製、商品名:エスゾール]をロールコーティング法により、コーティングして、厚さ2μmの離型層を形成した。
次いで、低密度ポリエチレン樹脂[日本ポリオレフィン(株)製、商品名:L182]を押出機により加熱溶融して、上記基材シートに設けられた剥離シートと上記工程シートの剥離層間にフィルム状に押出し、厚さ20μmの擬似接着層を形成させると共に、上記基材シートと工程シートを、この擬似接着層を介して貼合し、積層シートを作製した。
次に、この積層シートにおける基材シート表面に、熱転写方式による印刷機構とカッティング機構を備えた装置[ローランドディー.ジー.(株)製、商品名「Color CAMM PRO Model PC−600」]を用いて複数のラベル用印刷を施したのち、各ラベル切抜き用の切込みを、その先端が工程シートの一部に貫入する程度に設け、図1に示す構成の工程シート付ラベルシートを作製した。
この工程シート付ラベルシートの各ラベルを手で剥がすと、擬似接着層と離型層間で、極めて容易に剥離し、剥離シート付ラベルを取り出すことができた。なお、剥離シートの裏面は、全く粘着性を有していなかった。
実施例2
実施例1と同様にして積層シートを作製した。
次に、この積層シートにおける基材シート表面に、インクジェット方式による印刷機構とカッティング機構を備えた装置[ローランドディー.ジー.(株)製、商品名「CAMMJET Model CJ−500」]を用いて複数のラベル用印刷を施したのち、各ラベル切抜き用の切込みを、その先端が工程シートの一部に貫入する程度に設け、図1に示す構成の工程シート付集合ラベルシートを作製した。
この工程シート付ラベルシートの各ラベルを手で剥がすと、擬似接着層と離型層間で、極めて容易に剥離し、剥離シート付ラベルを取り出すことができた。なお、剥離シートの裏面は、全く粘着性を有していなかった。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、所望形状の切断刃を用いることなく、剥離シート付ラベルを作製することができ、また、一つのシートから、特にオンデマンド方式で印刷された単数又は複数の同一又は異なる剥離シート付ラベルを取り出すことができる、安価な工程シート付ラベルシートを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の工程シート付ラベルシートの1例の断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート
2 粘着剤層
3 剥離シート
4 擬似接着層
5 離型層
6 工程シート
7 印刷層
8 切込み
10 工程シート付ラベルシート

Claims (6)

  1. 表面に印刷が施された基材シートの裏面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートが順次積層され、かつ該基材シート表面から、ラベル切抜き用の切込みを、その先端が少なくとも工程シート層中に達するように設けてなる工程シート付ラベルシート。
  2. 粘着剤層と剥離シート間、剥離シートと擬似接着層間及び擬似接着層と工程シート間の剥離強度の中で、擬似接着層と工程シート間の剥離強度が最も小さい請求項1記載の工程シート付ラベルシート。
  3. 印刷が、オンデマンド方式による印刷である請求項1又は2記載の工程シート付ラベルシート。
  4. 印刷を熱転写方式又はインクジェット方式で行う請求項1、2又は3記載の工程シート付ラベルシート。
  5. 印刷可能な表面を有する基材シートの反対側の面に、粘着剤層、剥離シート、擬似接着層及び工程シートを順次設けてなる積層シートを用い、次いで該積層シートにおける前記基材シート表面に、印刷を施すと共に、前記基材シート表面から先端が少なくとも工程シート層中に達するようにラベル切抜き用の切込みを設けることを特徴とする工程シート付ラベルシートの製造方法。
  6. 工程シート層中に達するラベル切抜き用の切込みを可動刃によって設ける請求項5記載の工程シート付ラベルシートの製造方法。
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