JP2023077240A - 情報伝達用ラベル及び物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字用基材の引き剥がしが容易であり、かつ、印字用基材の意図しない界面等での剥がれを抑制できる情報伝達用ラベル及び物品を提供すること。【解決手段】印字用基材層101と、粘着剤層103と、印字用基材層101と粘着剤層103との間に配置された疑似接着層102とを含む情報伝達用ラベル10であって、粘着剤層103の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、印字用基材層101の表面には、情報伝達用ラベル10の断面視において、非接着端部から印字用基材層101の方向に向けて切断誘導が可能となるように、印字用基材層101から少なくとも疑似接着層102までに到達する深さの破断線105が設けられている、情報伝達用ラベル10を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報伝達用ラベル及び物品に関する。
情報伝達用ラベルの一部は、粘着剤や接着剤で被着物に貼り付けた後、ラベル表面の印字用基材を容易に剥離できることが求められており、剥離容易とするために、疑似接着層が設けられている。このように表面の印字用基材を容易に剥離できることが求められる情報伝達用ラベルとしては、例えば、配送伝票や情報隠蔽ラベル等が挙げられる。
配送伝票は、配送業者が、商品等の各種物品を配送する際に、その物品管理及び授受管理等を行うために、印字用基材に、配送先、配送元、及び配送内容等に関する情報を記載されたものである。そして、配送伝票を、疑似接着層を介して、被着物である物品に接着される。そして、配送完了時等に、配送情報が記載された印字用基材が、引き剥がされる。
このような配送伝票等に使用される情報伝達用ラベルに関するものとして、例えば、特許文献1には、疑似接着紙の疑似接着層面側にラベル紙を備え、疑似接着剤層の反対面側に粘着剤、剥離紙が順次積層される配送伝票用紙等が開示されている。また、特許文献2には、厚み方向において、印字用基紙と、接着剤層と、支持基材と、粘着剤層と、剥離紙とを備え、前記印字用基紙の一部が剥離可能な疑似接着構造を備えた矩形状の配送伝票であって、上辺に前記粘着剤層が上辺の側より下辺の側に後退した粘着剤層非形成領域を備えることを特徴とする配送伝票等が開示されている。
特開2021-038488号公報 特開2018-079647号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された配送伝票等のような、従来の情報伝達用ラベルは、印字用基材を、容易に、かつ、きれいに引き剥がすことができない場合がある。確かに、従来の情報伝達用ラベルには、疑似接着剤層を設けること等によって接着力を低減する等、剥離に関して一定の工夫がなされているが、印字用基材を引き剥がす際に、使用者が印字用基材を上手く摘まむことができなかったり、印字用基材が意図しない箇所で剥がれてしまったりすることがある。特に、配送伝票等では、手袋をした状態で印字用基材を引き剥がすことが多いため、指先の細かな把持動作ができないので、かかる不具合が起こりやすい。また、印字用基材を引き剥がす際に、粘着剤層がついた状態で印字用基材が剥がれたり、被着物表面を破壊する形で剥がれることで、剥がした印字用基材の持ち帰り時に他の印字用基材等と貼り付いて不便が生じたり、荷物の包装材を破損することがある。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、印字用基材の引き剥がしが容易であり、かつ、印字用基材の意図しない界面等での剥がれを抑制できる情報伝達用ラベル及び物品を提供することである。
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、印字用基材層と、粘着剤層と、印字用基材層と粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルであって、粘着剤層の端部の少なくとも一部に、非接着端部を形成し、印字用基材層の表面には、情報伝達用ラベルの断面視において、非接着端部から印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、印字用基材層から少なくとも疑似接着層までに到達する深さの破断線を設けることに知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)
印字用基材層と、粘着剤層と、前記印字用基材層と前記粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルであって、前記粘着剤層の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、前記印字用基材層の表面には、前記情報伝達用ラベルの断面視において、前記非接着端部から前記印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、前記印字用基材層から少なくとも前記疑似接着層までに到達する深さの破断線が設けられている、情報伝達用ラベルである。
(2)
前記粘着剤層の前記疑似接着層側とは反対側の表面に、剥離ライナー層が配置された、(1)に記載の情報伝達用ラベルである。
(3)
前記非接着端部は、糊殺し処理が施された部分である、(1)又は(2)に記載の情報伝達用ラベルである。
(4)
前記非接着端部は、粘着剤が塗布されていない部分である、(1)又は(2)に記載の情報伝達用ラベルである。
(5)
前記破断線は、前記情報伝達用ラベルの上面視において、前記非接着端部の内側端縁から、0mm以上5mm以下の領域内に設けられている、(1)~(4)のいずれかに記載の情報伝達用ラベルである。
(6)
前記破断線は、カット部及びアンカット部が連続配置されたミシン目であり、前記カット部の長さ:前記アンカット部の長さの比が、3:1~1:3である、(1)~(5)のいずれかに記載の情報伝達用ラベルである。
(7)
印字用基材層と、粘着剤層と、前記印字用基材層と前記粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルが、被着物の表面に貼り付けられた物品であって、前記粘着剤層には、前記印字用基材層側と反対側の表面の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、前記印字用基材層の表面には、前記情報伝達用ラベルの断面視において、前記非接着端部から前記印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、前記印字用基材層から少なくとも前記疑似接着層までに到達する深さの破断線が設けられている、物品である。
本発明によれば、印字用基材の引き剥がしが容易であり、かつ、印字用基材の意図しない界面等での剥がれを抑制できる情報伝達用ラベル及び物品を提供できる。
図1は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの断面図である。 図2は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの使用状態の一例の説明に供する概略図である。 図3は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの使用状態の一例の説明に供する概略図である。 図4は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの上面概略図である。 図5は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルにおいて、非接着端部及び破断線の変更例の上面概略図である。 図6は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルにおいて、非接着端部及び破断線の配置の別の変更例の上面概略図である。 図7は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの断面図である。 図8は、第1実施形態に係る情報伝達用ラベルを被着物に貼り付けた物品の部分断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
そして、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
また、本明細書において、「略」を付した用語は、当業者の技術常識の範囲内でその「略」を除いた用語の意味を示すものであり、「略」を除いた意味自体をも含むものとする。
本実施形態に係る情報伝達用ラベルは、印字用基材層と、粘着剤層と、印字用基材層と粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルであって、粘着剤層の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、印字用基材層の表面には、情報伝達用ラベルの断面視において、非接着端部から印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、印字用基材層から少なくとも疑似接着層までに到達する深さの破断線が設けられている、情報伝達用ラベルである。本実施形態に係る情報伝達用ラベルは、粘着剤層の端部に非接着端部を設けていることによって、少なくとも剥離ライナーや被着物と接する表面の接着性が無い状態、又は接着力が低減された状態であるため、使用者が摘まみやすく、印字用基材の引き剥がしが容易である。この非接着端部は、例えば、糊殺し処理を施した部分(糊殺し部;第1実施形態参照)とすることや、粘着剤を塗布しない部分(非塗布部;第2実施形態参照)とすること等によって、形成することができる。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの断面図であり、図2及び図3は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの使用状態の一例の説明に供する概略図である。図4は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの上面概略図である。
剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1は、印字用基材層101と、粘着剤層103と、印字用基材層101と粘着剤層103との間に配置された疑似接着層102とを含む。そして、粘着剤層103には、引き剥がしの起点となり得る糊殺し部104が設けられている。また、印字用基材層101の上面視において、切断誘導を可能とする破断線105が設けられている。
(印字用基材層)
印字用基材層101としては、印字可能又は印刷可能な基材を用いることができる。そして、印字用基材層101に印字又は印刷される情報としては、例えば、情報伝達用ラベル10が配送伝票である場合、発送者、宛先、及び配送業者に関する情報(氏名・名称、住所・居所、電話番号等)、並びに発送物の内容等が挙げられる。
印字用基材層101としては、例えば、紙類、樹脂フィルム、合成紙、これらを2層以上積層した積層シート等が挙げられる。紙類としては、例えば、サーマル紙、熱転写印字用用紙、感圧紙、インクジェット用紙、レーザープリンター用紙、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、レーヨン紙、コート紙、合成繊維紙等が挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等のフィルムが挙げられる。樹脂フィルムは、疑似接着層102と反対側の表面にコート層を有してもよい。合成紙としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を主原料として作製された紙が挙げられる。これらの中でも、印字用基材層101としては、サーマル紙、クラフト紙、上質紙、グラシン紙であることがより好ましい。
印字用基材層101の厚さは、情報伝達用ラベル10の用途に応じて適宜選択できるが、取扱性の観点から、10μm以上200μm以下であることが好ましく、20μm以上150μm以下であることがより好ましく、30μm以上100μm以下であることが更に好ましい。
印字用基材層101の坪量は、情報伝達用ラベル10の用途に応じて適宜選択できるが、10g/m以上100g/m以下であることが好ましく、15g/m以上80g/m以下であることがより好ましい。
(疑似接着層)
疑似接着層102の「疑似接着」(「擬似接着」等と記載されることもある。)とは、特定の条件(例えば、材料の組合せ、温度範囲、及び圧力)で貼合させた一方の層と他方の層との界面において、又は疑似接着層102内部において、容易に剥離でき、剥離後には再接着性及び再粘着性を示さない態様の接着をいう。情報伝達用ラベル10としては、例えば、一方の層としての印字用基材層101と、他方の層としての疑似接着層102との界面等において剥離でき、剥離後の印字用基材層101の界面側表面及び疑似接着層102の界面側表面は、再接着性及び再粘着性を示さないものが挙げられる。疑似接着層102内部において剥離した場合も、疑似接着層102同士は、再接着性及び再粘着性を示さない。疑似接着層102は、印字用基材層101に直接積層されていることが好ましい。疑似接着層102は、例えば、熱可塑性樹脂を主成分としたものを用いることができる。
疑似接着層102が含有する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂が挙げられる。疑似接着層102は、熱可塑性樹脂を1種含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
疑似接着層102が含有する熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂であることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンモノマーに由来する構成単位を少なくとも有する重合体である。オレフィンモノマーは、炭素数2以上8以下のオレフィンであることが好ましい。炭素数2以上8以下のオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、1-ヘキセン等が好ましく;エチレン、プロピレン、ブチレンであることがより好ましく;エチレン、プロピレンであることが更に好ましい。ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンモノマー1種を単独で用いた重合体でもよいし、2種以上のオレフィンモノマーを併用した共重合体でもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン-プロピレン共重合体、オレフィン系エラストマー(TPO)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン-プロピレン-(5-エチリデン-2-ノルボルネン)等のオレフィン系三元共重合体等が挙げられる。EVAやEMMA等のように、オレフィンに由来する構成単位だけでなく、極性部位を含有する構成単位等も含む共重合体も使用可能である。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、及びエチレン-酢酸ビニル共重合体からなる群から選択できる少なくともいずれかの樹脂であることが好ましく、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びエチレン-酢酸ビニル共重合体からなる群から選択できる少なくともいずれかの樹脂であることがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂における、オレフィンに由来する構成単位の含有量は、使用する樹脂の種類等にもよるが、オレフィン系樹脂の全構成単位(100質量%)に対して、50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、60質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、70質量%以上100質量%以下であることが更に好ましく、80質量%以上100質量%以下であることがより更に好ましく、85質量%以上100質量%以下であることがより一層好ましい。
ポリエチレン樹脂としては、例えば、超低密度ポリエチレン(VLDPE、密度:880kg/m以上910kg/m未満)、低密度ポリエチレン(LDPE、密度:910kg/m以上915kg/m未満)、中密度ポリエチレン(MDPE、密度:915kg/m以上942kg/m未満)、高密度ポリエチレン(HDPE、密度:942kg/m以上)、及び直鎖状ポリエチレン等が使用可能である。
エチレン-酢酸ビニル共重合体等の場合、例えば、酢酸ビニルに由来する構成単位の含有量は、共重合体の全構成単位(100質量%)に対して、3質量%以上15質量%以下であることが好ましく、4質量%以上12質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上9質量%以下であることが更に好ましい。
疑似接着層102は、熱可塑性樹脂としてのポリオレフィン系樹脂を1種含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
印字用基材層101が紙基材である場合、紙基材との良好な疑似接着性を実現するという観点、及び紙基材への熱圧着が容易であるという観点から、疑似接着層102が含有する熱可塑性樹脂は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、及びエチレン-酢酸ビニル共重合体の少なくともいずれかであることが好ましい。
疑似接着層102は、本実施形態の作用効果を損なわない範囲で、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤、アンチブロッキング剤等が挙げられる。添加剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疑似接着層102が、添加剤を含有する場合、添加剤の含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.0001質量部以上25質量部以下であることが好ましく、0.0005質量部以上20質量部以下であることがより好ましく、0.001質量部以上15質量部以下であることが更に好ましい。
疑似接着層102の厚さは、特に限定されない。疑似接着層102の厚さは、5μm以上50μm以下であることが好ましく、5μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上40μm以下であることが更に好ましく、10μm以上30μm以下であることがより更に好ましい。また、例えば、疑似接着層102がポリオレフィン系樹脂を含有する場合、疑似接着層102の厚さは、10μm以上25μm以下であることが特に好ましい。
(粘着剤層)
粘着剤層103は、情報伝達用ラベル10を被着物30(図8参照)に貼着するための層であり、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等から構成される。その中でも、粘着力制御の容易性及び経済性の観点から、アクリル系粘着剤、合成ゴム系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤としては、例えば、溶剤型アクリル系粘着剤、水系エマルション型アクリル系粘着剤、ホットメルト型アクリル系粘着剤等が挙げられる。合成ゴム系粘着剤としては、溶剤型合成ゴム系粘着剤、水系エマルション型合成ゴム系粘着剤、ホットメルト型合成ゴム系粘着剤等が挙げられる。
粘着剤層103は、粘着付与樹脂(タッキファイヤー等と称することもある。)を含有してもよい。粘着付与樹脂は、情報伝達用ラベル10の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、水添石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
粘着剤層103は、必要に応じて、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、充填剤、軟化剤、熱光安定剤、酸化防止剤、架橋剤等が挙げられる。充填剤としては、例えば、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられる。軟化剤としては、例えば、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤等が挙げられる。熱光安定剤としては、例えば、ベンゾフェノン系安定剤、ベンゾトリアゾール系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、アニリド系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエステル系酸化防止剤等が挙げられる。
粘着剤層103の厚さは、情報伝達用ラベル10の用途に応じて適宜選択できる。粘着剤層103の厚さは、5μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましく、10μm以上40μm以下であることが更に好ましく、10μm以上30μm以下であることがより更に好ましく、10μm以上25μm以下であることがより一層好ましい。
(糊殺し部)
非接着端部としての糊殺し部104は、少なくとも剥離ライナー層11と接着しないよう処理されていればよく、例えば、粘着剤層103に非粘着材料を被覆又は塗布することによって、形成することができる。糊殺しは、例えば、情報伝達用ラベル10が形成された後、打ち抜き加工等を施す前に行うことができる。具体的には、粘着剤層103から剥離ライナー層11を剥離して露出された、粘着剤層103の片面の端部に、非粘着材料を塗布することによって、糊殺し部104を形成する。その後、剥離ライナー層11を粘着剤層103に再び貼着する。あるいは、剥離ライナー層11を粘着剤層103に積層させる前に、あらかじめ、粘着剤層103の片面の端部に、非粘着材料を塗布することによって、糊殺し部104を形成してもよい。糊殺しで使用する非粘着材料は、特に限定されないが、例えば、非粘着樹脂材料(印刷インキ、ニス、キルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム等)が挙げられる。糊殺し部104は、印字用基材層101を引き剥がす際の持ち手、剥がし口等として機能し、引き剥がしの起点とすることができる。
糊殺し部104の幅wは、特に限定されないが、糊殺し部104の引き剥がし易さと、情報伝達用ラベル10の被着物30(図8参照)からの剥がれ難さとを両立させる観点から、1mm以上20mm以下であることが好ましく、3mm以上18mm以下であることがより好ましく、5mm以上15mm以下であることが更に好ましい。1mm以上であれば、使用者が容易に摘まむことができ、20mm以下であれば、情報伝達用ラベル10が意図せずに剥離ライナー層11や被着物30から剥がれることを効果的に抑制できる。
(破断線)
破断線105は、印字用基材層101の表面に設けられており、その深さは、印字用基材層101から少なくとも疑似接着層102までに到達する深さである。このような破断線105を設けることによって、剥離の際に、端部を、正確な折り曲げ予定位置(所望の位置)で折り曲げ易いことや、疑似接着層102を印字用基材層101の方向(上方;矢印F1参照)に向かって切断誘導できること等の利点がある。具体的には、非接着端部である糊殺し部104を起点として、そこから上方に(矢印F1参照)引き上げることにより、非接着端部である糊殺し部104から、印字用基材層101の方向(矢印F1参照)に向けて、容易に切断できるよう誘導できる。破断線105は、例えば、ミシン目とすることができる。
換言すれば、このような条件の破断線105を設けない場合は、剥離しようとする際に所望の位置で端部を折り曲げることが難しい。また、疑似接着層102を所望の位置で切り離すことも難しく、例えば、粘着剤層103と被着物30との間で、意図せずに部分的に剥がれてしまったり、剥がしたラベルに粘着剤がくっ付いてしまったりする。さらに、被着物30の表面が弱い場合には、被着物30の表面を破ってしまう。この点、本実施形態の構成とすることで、このような不具合の発生を抑制できる。
ここで、図2及び図3を参照しつつ、被着物30に貼り付けた情報伝達用ラベル10から印字用基材層101を引き剥がす態様の一例を詳しく説明する。まず、情報伝達用ラベル10から印字用基材層101を引き剥がす起点として、粘着剤層103の非接着端部である糊殺し部104に指を入れて、把持する(指を入れて起立させてもよい)。続いて、糊殺し部104から上方(矢印F1参照)に引き上げることによって、近傍に設けられた破断線105に沿って切り取られる。そして、切断が、情報伝達用ラベル10と疑似接着層102の界面L1に到達すれば、そこから界面L1に沿って(図2及び図3の水平方向に沿って)、印字用基材層101を剥がすことができる。このようにして、疑似接着層102の端部の疑似接着層102a、粘着剤層103の端部の粘着剤層103a、及び糊殺し部104が、印字用基材層101にくっついた状態で、印字用基材層101が剥がされていく(図3参照)。
また、印字用基材層101側の表面から破断線105を入れることで、破断線105の位置を目視により容易に視認することができる(図4参照)。このようなことからも、印字用基材層101を引き剥がし易い。この点について、例えば、印字用基材層101の裏面から破断線やスリット等を入れているものであれば、使用者は、引き剥がしの起点となる箇所を、目視では認識できず、どこからどのように引き剥がせば、印字用基材層101をきれいに引き剥がすことができるのか把握できない、といった不具合が生じ得る。また、印字用基材層101まで破断線105があることで、印字用基材層101の折り曲げが容易となるため、剥がす際の持ち手として使用しやすい。
なお、印字用基材層101の引き剥がしについては、必ずしも情報伝達用ラベル10と疑似接着層102の界面L1に沿って剥がされることに限定されない。例えば、断面視において、疑似接着層102を二分するように(界面L2参照)、印字用基材層101が剥がされてもよい。疑似接着層102を二分するように剥離させ易くするには、例えば、疑似接着層102を2層形成とし、その層間を界面L2となるよう設計してもよい。また、疑似接着層102が、ワックス粒子(例えば、パラフィンワックス;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンワックス;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の金属セッケンワックス;ステアリン酸ワックス;カルバナワックス;モンタン酸エステルワックス等)とバインダー樹脂(例えば、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂等)を含む層とすることによって、凝集破壊が進みやすいように設計してもよい。
破断線105による切断誘導を可能とする観点から、情報伝達用ラベル10の上面視における、糊殺し部104の内側端縁1041と破断線105との距離d(図4参照)を制御することが好ましい。具体的には、情報伝達用ラベル10の上面視において、破断線105が、非接着端部である糊殺し部104の内側端縁1041から、0mm以上5mm以下の領域内に設けられていることが好ましい。なお、ここでいう内側とは、情報伝達用ラベル10の上面視において、面内の重心に近づく向きをいい、外側とは、内側と反対の向きをいう。
例えば、図4は、一例として、破断線105が、糊殺し部104の内側端縁1041の内側(矢印F2参照)に配置されている場合を例示しているが、外側(すなわち、内側端縁1041と外側端縁1042の間)に配置されていてもよい。
距離dは、上述したように0mm以上5mm以下であることが好ましく、0mm以上3mm以下であることがより好ましく、1mm以上2mm以下であることが更に好ましい。これにより、糊殺し部104から、印字用基材層101の方向(矢印F1参照)に向けて、一層容易に切断誘導できる。
破断線105の深さは、印字用基材層101から少なくとも疑似接着層102までに到達する深さであればよいが、非接着端部の構成や、破断線105と非接着端部との位置関係等を考慮して、好適な深さを決定することができる。
例えば、第1実施形態のように、非接着端部が粘着剤層103に糊殺し処理を施すことによって形成されている場合、破断線105の深さは、印字用基材層101から粘着剤層103までに到達する深さとすることが可能である。例えば、上面視において、破断線105が非接着端部である糊殺し部104の内側端縁1041よりも内側に配置されている場合(図4参照)には、破断線105は、印字用基材層101から粘着剤層103までに到達する深さとすることができる。また、上面視において、破断線105が非接着端部である糊殺し部104の領域内に配置されている場合(不図示)には、破断線105は、印字用基材層101から粘着剤層103a(図3参照)までに到達する深さとすることができる。
破断線105としては、例えば、カット部及びアンカット部が連続配置されたミシン目であり、カット部の長さc:アンカット部の長さuの比が、3:1~1:3であることが好ましく、2:1~1:2であることがより好ましく、2:1~1:1であることが更に好ましい。カット部の長さc及びアンカット部の長さuの比を、上記範囲とすることによって、印字用基材層101を剥がす際に、印字用基材層101も切断されてしまうといった不具合を抑制でき、かつ、ミシン目による疑似接着層102等の切断誘導を一層容易とすることができる。
例えば、カット部の長さc:アンカット部の長さuの比について、3:1よりもカット部の長さcを短くすることによって、ミシン目の入れすぎとなり、印字用基材層101を剥がす際に、印字用基材層101自体も切断されてしまうといった不具合を、効果的に防止できる。
また、カット部の長さc:アンカット部の長さuの比について、1:3よりもカット部の長さcを長くすることによって、ミシン目の入れ具合が不十分となり、糊殺し部104から上方(矢印F1参照)に引き上げる際に、ミシン目による切断の誘導が十分に行われず、疑似接着層102等を引きちぎったような断面になってしまい、きれいに切断できないといった不具合を、効果的に防止できる。
カット部の長さcは、特に限定されないが、0.1mm以上5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上4mm以下であることがより好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましく、1mm以上2mm以下であることがより更に好ましい。また、例えば、マイクロミシン目である場合は、0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
アンカット部の長さuは、特に限定されないが、0.1mm以上5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上4mm以下であることがより好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましく、1mm以上2mm以下であることがより更に好ましい。また、例えば、マイクロミシン目である場合は、0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
図4に示すように、剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1は、矩形状であり、その1対の対向する端縁と略並行に、糊殺し部104及び破断線105が形成されている。図4では、一例として、4辺のうちの対向する2辺の端縁に、糊殺し部104及び破断線105を形成した態様を例示したが、本実施形態には、1辺の端縁にのみ、糊殺し部104及び破断線105を形成した態様や、3辺の端縁に、糊殺し部104及び破断線105を形成した態様等が包含されることは、いうまでもない。このように、本実施形態によれば、非接着端部である糊殺し部104及び破断線105の配置、形状、数、及びその位置関係等は、図4に示す態様に限定されることなく、情報伝達用ラベル10の使用態様に応じて、適宜好適な条件を選択できる。
図5は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルにおいて、非接着端部及び破断線の変更例の上面概略図である。
図5に示す剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1aは、矩形状であり、2対の対向する端縁と略並行に、糊殺し部104及び破断線105が形成されている。すなわち、四周に沿って糊殺し部104及び破断線105が形成されている。
図6は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルにおいて、非接着端部及び破断線の配置の別の変更例の上面概略図である。
図6に示す剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1bは、矩形状であり、その四隅を中心として、略四半円状の糊殺し部104、及び略円弧状の破断線105が、それぞれ形成されている。すなわち、四隅に糊殺し部104及び破断線105が形成されている。
(剥離ライナー層)
剥離ライナー層11は、粘着剤層103の疑似接着層102側とは反対側の表面に、配置されている。剥離ライナー層11は、粘着剤層103から剥離可能な材質であればよい。例えば、本実施形態に係る情報伝達用ラベル10を配送伝票として使用する場合、配送伝票用紙の状態では、粘着剤層103に剥離ライナー層11が積層された剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1となっており、配送伝票用紙を荷物等の被着物30に貼り付ける際は、粘着剤層103から剥離ライナー層11を剥離して、粘着剤層103の表面を被着物30の表面等に貼り付ける。
さらに、本実施形態の作用効果が得られる範囲であれば、情報伝達用ラベル10に、必要に応じて、上記以外の機能層を設けてもよい。例えば、蒸着層、隠蔽層等が挙げられる。
(製造方法)
情報伝達用ラベル10は、公知の方法によって製造することができる。例えば、(i)印字用基材層101に疑似接着層102を疑似接着することによって積層体を得る工程と、(ii)積層体の疑似接着層102に、粘着剤層103を積層させる工程とを含む製造方法によって、製造することができる。
(i)工程において積層体を得る方法としては、例えば、疑似接着層102の材料を、Tダイ等を用いて、印字用基材層101の上に溶融押出する工程等を採用することができる。溶融押出工程の後に、必要に応じて、冷却ロールや空冷による冷却工程を行ってもよい。
(ii)工程において粘着剤層103を積層させる方法としては、例えば、粘着剤組成物を積層体の疑似接着層102の表面に塗布することによって、粘着剤層103を形成する工程等を採用することができる。粘着剤組成物を塗布する方法としては、例えば、ロールコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールナイフコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等が挙げられる。さらに、疑似接着層102と粘着剤層103の密着性を向上させる観点から、疑似接着層102の表面にコロナ処理等を施した後に、粘着剤層103を形成することが好ましい。
そして、剥離ライナー付き情報伝達用ラベル1とする場合は、上述した剥離ライナーを、粘着剤層103の表面に積層させればよい。あるいは、剥離ライナー側に粘着剤層103を形成した後、(i)工程で製造した積層体の疑似接着層102表面と粘着剤層103を貼り合わせて製造することもできる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベルの断面図である。
第2実施形態に係る剥離ライナー付き情報伝達用ラベル2は、接着剤が塗布されていない非塗布部204によって非接着端部が構成された情報伝達用ラベル20に、剥離ライナー層11が積層されたものである。すなわち、第2実施形態は、粘着剤を塗布する領域(粘着剤層203参照)と粘着剤を塗布しない領域(非塗布部204参照)とを、設けており、これにより少なくとも剥離ライナー層11と接着しないように制御されている。もちろん、剥離ライナー層11及び疑似接着層102の両方と接着しないよう制御されていてもよい。
第2実施形態は、非接着端部が非塗布部204である点で、第1実施形態と相違する。すなわち、第2実施形態は、第1実施形態の印字用基材層101、疑似接着層102、剥離ライナー層11、及び破断線105と同様であり、粘着剤層203については、第1実施形態の粘着剤層103として説明した内容を適宜採用することができる。また、第1実施形態において説明した糊殺し部104と破断線105との位置関係や種々の条件等についても、非塗布部204と破断線105との位置関係及び条件として、選択することができる。
なお、第1実施形態において説明したように、破断線105の深さは、非接着端部の構成や、破断線105と非接着端部との位置関係等を考慮して、好適な深さを決定することができる。例えば、第2実施形態のように、非接着端部が粘着剤を塗布しない非塗布部204によって形成されている場合、(i)上面視において、破断線105が非接着端部である非塗布部204の内側端縁よりも内側に配置されている場合(図7参照)には、破断線105は、印字用基材層101から疑似接着層102まで到達するが、粘着剤層203までには到達しない深さにとどめておいてもよいし(図7参照)、印字用基材層101から粘着剤層203までに到達する深さとしてもよい(不図示)。
一方、(ii)上面視において、破断線105が非接着端部である非塗布部204の領域内に配置されている場合(不図示)には、破断線105の深さは、印字用基材層101から疑似接着層102までに到達する深さにとどめておく構成となる。この場合は、破断線105が、非接着端部である非塗布部204の内側端縁よりも外側に配置されており、内側端縁と外側端縁の間に配置されている場合である。
<物品>
図8は、第1実施形態に係る情報伝達用ラベルを被着物に貼り付けた物品の部分断面図である。
図8に示す物品3は、第1実施形態に係る情報伝達用ラベル10を、被着物30に貼り付けたものである。物品3は、印字用基材層101と、粘着剤層103と、印字用基材層101と粘着剤層103との間に配置された疑似接着層102とを含む情報伝達用ラベル10が、被着物30の表面に貼り付けられた物品3であって、粘着剤層103には、印字用基材層101側と反対側の表面の端部の少なくとも一部に、糊殺し部104が形成され、情報伝達用ラベル10の断面視において、印字用基材層101の表面には、糊殺し部104から印字用基材層101の方向に向けて切断誘導が可能となるように、印字用基材層101から少なくとも疑似接着層102までに到達する深さの破断線105が設けられている。第2実施形態に係る情報伝達用ラベル20についても、同様に、被着物30に貼り付けることができるのはいうまでもない。
本実施形態に係る情報伝達用ラベル10、20は、種々の被着物30に貼り付けて使用することができる。被着物30の材質は、粘着剤層103が貼着可能なものであればよい。例えば、情報伝達用ラベル10、20を配送伝票として使用する場合、被着物30としては、配送物等が挙げられる。配送物は、通常、配送する物品と、当該物品を包装する包装材と、で構成される。包装材としては、例えば、包装紙、包装フィルム、包装箱、包装容器等が挙げられる。包装材の材質としては、ダンボール、紙、プラスチック、及び金属等が挙げられる。情報伝達用ラベル10、20は、配送物の包装材に貼着されるため、粘着剤層103は、包装材に対する適度な粘着力を有する。
以上説明したように、本実施形態に係る情報伝達用ラベル10、20は、印字用基材層101の引き剥がしが容易であり、かつ、印字用基材層101の意図しない箇所での剥がれを抑制することができるため、配送伝票、包装伝票、入出庫伝票、各種作業伝票、情報隠蔽ラベル(例えば、本人が受領後に印字用基材層101を剥離して情報を確認できるラベル)、改ざん防止ラベル、個人情報保護ラベル等として、好適に使用することができる。
1、1a、1b、2:剥離ライナー付き情報伝達用ラベル
3:物品
10、20:情報伝達用ラベル
11:剥離ライナー層
30:被着物
101:印字用基材層
102、102a:疑似接着層
103、103a、203:粘着剤層
104:糊殺し部(非接着端部)
105:破断線
1041:糊殺し部(非接着端部)の内側端縁
1042:糊殺し部(非接着端部)の外側端縁
204:非塗布部(非接着端部)
c:カット部の長さ
u:アンカット部の長さ
w:糊殺し部の幅
d:距離
L1、L2:界面
F1、F2:矢印

Claims (7)

  1. 印字用基材層と、粘着剤層と、前記印字用基材層と前記粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルであって、
    前記粘着剤層の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、
    前記印字用基材層の表面には、前記情報伝達用ラベルの断面視において、前記非接着端部から前記印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、前記印字用基材層から少なくとも前記疑似接着層までに到達する深さの破断線が設けられている、
    情報伝達用ラベル。
  2. 前記粘着剤層の前記疑似接着層側とは反対側の表面に、剥離ライナー層が配置された、
    請求項1に記載の情報伝達用ラベル。
  3. 前記非接着端部は、糊殺し処理が施された部分である、
    請求項1又は2に記載の情報伝達用ラベル。
  4. 前記非接着端部は、粘着剤が塗布されていない部分である、
    請求項1又は2に記載の情報伝達用ラベル。
  5. 前記破断線は、前記情報伝達用ラベルの上面視において、前記非接着端部の内側端縁から、0mm以上5mm以下の領域内に設けられている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の情報伝達用ラベル。
  6. 前記破断線は、カット部及びアンカット部が連続配置されたミシン目であり、前記カット部の長さ:前記アンカット部の長さの比が、3:1~1:3である、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の情報伝達用ラベル。
  7. 印字用基材層と、粘着剤層と、前記印字用基材層と前記粘着剤層との間に配置された疑似接着層とを含む情報伝達用ラベルが、被着物の表面に貼り付けられた物品であって、
    前記粘着剤層には、前記印字用基材層側と反対側の表面の端部の少なくとも一部に、非接着端部が形成され、
    前記印字用基材層の表面には、前記情報伝達用ラベルの断面視において、前記非接着端部から前記印字用基材層の方向に向けて切断誘導が可能となるように、前記印字用基材層から少なくとも前記疑似接着層までに到達する深さの破断線が設けられている、
    物品。
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