JP6384831B2 - 水素分離装置および水素分離方法 - Google Patents

水素分離装置および水素分離方法 Download PDF

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Description

本発明は、水素分離装置および水素分離方法に関する。
水素含有ガスから水素を選択的に透過させて分離する水素分離膜としてPd系合金膜、特にPd−Ag合金膜がある。このPd系合金の水素分離膜の透過性能は、温度の上昇に伴って向上し、また膜の両面の水素分圧差の増加に伴って向上することが知られている。
合金組成、使用温度、圧力は任意に設定することができるが、必要な水素透過性能を確保する為に高温で使用する必要があり、300℃未満の温度では十分な水素透過能が得られないとされている。これは、Pd−Ag合金膜の水素透過能が温度の低下に伴い単調に(ほぼ直線状に)低下してしまうからである(例えば、特許文献1〜4を参照)。特許文献4には、パラジウム合金膜の典型的な運転温度は300〜600℃であると記載されており、実用上は350℃〜450℃(中心温度400℃近傍)の温度範囲で水素分離処理が行われているのが現状である。
特許2651610 特許4917787 特開2005−254191 特開2002−153737
上記特許文献1〜4のようにPd系水素分離膜は、高温(300℃〜600℃)で水素分離処理を行うことによって水素透過性能の向上が図られているが、この場合、加熱のためのエネルギー消費量が多いと共に、水素分離膜及びその他の水素分離装置の構成部材を耐熱性の高いものとする必要があり、部材コストが高くなる。また、高温で使用するほど、部材の劣化も早くなる。さらに、水素分離膜の使用温度が450℃より高温では、Pd系水素分離膜にガスリークの原因となるピンホールが容易に形成されるため、膜の耐久性が著しく低下する問題がある。このため、膜の水素透過性能および耐久性と、構成部材の耐熱性およびコストの観点から、実用上は350℃〜450℃(中心温度400℃近傍)の温度範囲で水素分離処理が行われている。
本発明は、従来、Pd系合金膜について、実用的な水素透過速度が得られないと考えられてきた300℃未満の低温において、従来の高い温度と同程度の水素を効率よく分離することができる水素分離装置および水素分離方法を提供することを目的とする。
上記課題は以下の手段により解決される。
<1> パラジウム膜およびパラジウム以外の元素成分を含むパラジウム合金膜のいずれか一方である水素分離膜と、前記水素分離膜を300℃未満の温度に加熱して水素を分離する加熱手段と、を備える、水素分離装置。
<2> 前記元素成分は、パラジウムと固溶体を形成する元素成分である、<1>に記載の水素分離装置。
<3> 前記元素成分は、希土類元素、VIII族元素、金および銀からなる群より選択される少なくとも一つである、<1>または<2>に記載の水素分離装置。
<4> 前記元素成分は、ホルミウム、銀、金、ニッケルおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つである、<1>〜<3>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<5> 前記元素成分の含有量は、パラジウムと反応して化合物を形成しない範囲である、<1>〜<4>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<6> 前記元素成分の含有量は、前記パラジウム合金膜の全質量に対して、30質量%以下である、<1>〜<5>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<7> 前記元素成分の含有量は、前記パラジウム合金膜の全質量に対して、5質量%〜30質量%である、<1>〜<6>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<8> 前記元素成分は、ホルミウムおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つである、<1>〜<7>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<9> 前記加熱手段は、前記水素分離膜を295℃以下の温度に加熱して水素を分離する、<1>〜<8>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<10> 前記加熱手段は、水素透過能が極大値を示す300℃未満の温度をTとし、前記水素分離膜の加熱温度をTとしたときに、T−20(℃)≦T≦T+20(℃)を満たすように前記水素分離膜を加熱する、<1>〜<9>のいずれか1つに記載の水素分離装置。
<11> パラジウム膜およびパラジウム以外の元素成分を含むパラジウム合金膜のいずれか一方である水素分離膜を300℃未満に加熱することで、水素含有ガスから水素を分離する、水素分離方法。
<12> 前記水素分離膜を295℃以下に加熱して水素を分離する、<11>に記載の水素分離方法。
<13> 水素透過能が極大値を示す300℃未満の温度をTとし、前記水素分離膜の加熱温度をTとしたときに、T−20(℃)≦T≦T+20(℃)を満たすように前記水素分離膜を加熱する、<11>または<12>に記載の水素分離方法。
本発明によれば、300℃未満の低温において水素を効率よく分離することができる水素分離装置および水素分離方法を提供することができる。
水素分離膜としてPd膜を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Ag膜(20質量%)を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Ho膜を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Ni膜を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Y膜を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Au膜を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Ag膜(27質量%)を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 水素分離膜としてPd−Ag膜(23質量%)を用いた場合の水素透過流束を示すグラフである。 Pd−Y二元系の状態図である。 Pd−Ho二元系の状態図である。 水素透過試験用モジュールの断面図である。
本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
〔水素分離装置〕
本発明の水素分離装置は、パラジウム膜(Pd膜)およびパラジウム以外の元素成分を含むパラジウム合金膜(Pd合金膜)のいずれか一方である水素分離膜と、前記水素分離膜を300℃未満の温度に加熱して水素を分離する加熱手段と、を備える。
本発明者が種々研究を重ねたところ、Pd膜およびPd以外の元素成分を含むPd合金膜の水素透過流束が、500℃以下の温度領域において、温度の低下に伴い単調に(ほぼ直線状に)低下するのではなく、水素透過流束が300℃未満にて逆に大きくなる(極大値をとる)ことを見出した。
そして、本発明の水素分離装置では、高温(300℃〜600℃)で水素分離処理を行わずに水素透過性能の向上を図っている。そのため、本発明の水素分離装置を用いることにより、加熱のためのエネルギー消費量を抑えることができる。また、水素分離膜及びその他の水素分離装置の構成部材の耐熱性が従来ほど要求されず、安価な材料を適用できるため、コストを削減することができる。
つまり、本発明の水素分離装置は、従来、Pd膜およびPd合金膜について、実用的な水素透過速度が得られないと考えられてきた300℃未満の低温において水素を効率よく分離することができる装置である。
以下、本発明の一実施形態に係る水素分離装置について説明するが、本発明はこれに限定されない。
(水素分離膜)
本実施形態の水素分離装置は、Pd膜およびPd以外の元素成分を含むPd合金膜のいずれか一方である水素分離膜を備える。すなわち、水素分離膜としては、Pd以外の元素成分が含まれないPd膜、またはPdとPd以外の元素成分とを含むPd合金膜が挙げられる。
Pd膜としては、パラジウム以外の成分が存在しない純Pd膜だけでなく、本発明の効果を妨げない程度において、他の元素を含むPd膜も含まれる。
Pd合金膜は、Pdに元素成分を添加して形成される。添加される元素成分は、Pdと固溶体を形成する元素成分であることが好ましい。本明細書において、「固溶体」とは、Pdの結晶構造を維持したまま、Pdの一部を添加元素が占有するものをいう。
また、Pd合金膜は、本発明の効果を妨げない程度において、Pdおよび元素成分を含むパラジウム化合物を含んでいてもよい。
Pdと固溶体を形成する元素成分としては、例えば、金属元素、非金属元素が挙げられる。
金属元素としては、後述する希土類元素、VIII族元素(8族元素〜10族元素)、金(Au)、銀(Ag)の他、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タングステン(W)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)などが挙げられる。中でも、希土類元素を添加したPd合金膜は、水素透過能に優れており、好ましい。
非金属元素としては、例えば、ホウ素(B)、炭素(C)、硫黄(S)、ゲルマニウム(Ge)などが挙げられる。
添加される金属成分は、希土類元素、VIII族元素(8族元素〜10族元素)、金および銀からなる群より選択される少なくとも一つであることが好ましい。
希土類元素としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)などが挙げられる。
VIII族元素としては、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、オスニウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)などが挙げられる。
なお、Pd合金膜に含まれる元素成分としては、Pd以外の元素成分1種であってもよく、2種以上であってもよい。
中でも、Pd以外の元素成分としては、ホルミウム、銀、金、ニッケルおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つであることが好ましく、ホルミウム、銀およびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つであることがより好ましい。
特に、添加される元素成分は、前述の希土類元素であることが好ましい。希土類元素としては、イットリウム(Y)、セリウム(Ce)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)およびルテチウム(Lu)からなる群より選択される少なくとも一つであることが好ましく、中でも、ホルミウムおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つであることがより好ましい。例えば、Pd−Ho膜、Pd−Y膜を水素分離膜として用いた場合、より高い水素透過流束を得ることができる。
水素分離膜としては、Pd膜、Pd−Ag膜、Pd−Ho膜またはPd−Y膜であることが好ましい。これらの膜では、水素分離時の温度が300℃未満の低温において、水素透過流束が逆に大きくなる極大値をとる温度が存在し、かつ、この温度では、400℃程度の高温で水素を分離する際と同様の高い水素透過流束を得ることができる。
上記Pd膜またはPd合金膜は、パラジウムまたはPdおよびPd以外の元素成分を少なくとも一つ含む合金を溶製して得て、これを好ましくは厚さ1nm〜500μm、より好ましくは厚さ1nm〜50μm、さらに好ましくは厚さ100nm〜30μmにスパッタリングや圧延などによって製造することができる。なお、薄膜化には圧延またはスパッタリング以外の手段を採用してもよい。また、水素分離膜は、スパッタリング、CVD、めっきなどの成膜方法によって通気性の金属、セラミック、有機膜等の支持材料の表面に厚さ1nm〜500μm、特に100nm〜30μm程度に形成されたものであってもよい。
Pd以外の元素成分の含有量は、元素成分およびPdを含むパラジウム化合物を形成せずに、固溶体を得られる範囲であることが好ましく、Pd合金膜の全質量に対して、30質量%以下であることがより好ましく、5質量%〜30質量%であることがさらに好ましい。その中でも、元素成分の含有量は、Pd合金膜の全質量に対して、20質量%以下であることが好ましく、5質量%〜20質量%であることがより好ましく、5質量%〜10質量%であることがさらに好ましい。
元素成分がHo、Au、NiおよびYの少なくともいずれ一つである場合、その含有量は、Pd合金膜の全質量に対して、5質量%〜20質量%であることが好ましく、5質量%〜10質量%であることがより好ましい。
以下、元素成分がHoおよびYの少なくともいずれか一つである場合のHoおよびYの含有量として好ましい範囲を、図9、10を参照して説明する、図9は、Pd−Y二元系の状態図であり、図10は、Pd−Ho二元系の状態図である。
上述したように、元素成分の含有量は、元素成分およびPdを含むパラジウム化合物を形成せずに固溶体が得られる範囲であることが好ましいが、本発明の効果を妨げない程度において、パラジウム化合物を含んでいてもよい。そのため、Pd合金膜の製造時に不可避的に混入する微量(本発明の効果を妨げない程度の量)のパラジウム化合物がPd合金膜に存在することは許容される。
元素成分がYである場合、Yの含有量は、Pd合金膜の全質量に対して、5質量%〜11質量%(約13at%)であることが好ましく、5質量%〜6.5質量%(約7.5at%)以下であることがより好ましく、5質量%〜6質量%であることがさらに好ましい。
元素成分がHoである場合、Hoの含有量は、Pd合金膜の全質量に対して、5質量%〜20質量%(約12.5at%)であることが好ましく、5質量%〜16質量%(約10at%)であることがより好ましく、5質量%〜10質量%であることがさらに好ましい。
元素成分がAgである場合、Agの含有量は、Pd合金膜の全質量に対して、15質量%〜30質量%であってもよく、中でも20質量%〜30質量%であることが好ましい。
水素分離膜を備えた水素製造装置としては、水素分離膜がハウジング、ケーシング又は
ベッセル等と称される容器内に設置され、水素分離膜で隔てられた1次室と2次室とを有
し、さらに後述する加熱手段を有するものであることが好ましい。膜の形態としても、平膜型、円筒型などのいずれの形態であってもよい。水素分離膜は、多孔質の支持体や表面に溝を設けた支持板の上に重ね合わされてもよい。支持体の材質としては、金属、セラミックなどが挙げられる。
水素製造装置の1次室に供給される原料ガス(水素含有ガス)としては、水素を含むものであればよく、不純物を含む工業用純水素、水素と炭化水素ガス(都市ガス、LPガスなど)とを混合したガス、炭化水素の水蒸気改質ガス、燃料電池の燃料オフガス、水素を含むバイオガス、バイオマスガス化炉からの発生ガスなどが例示されるが、これに限定されない。
本実施形態において、水素分離時における水素分離装置の1次側の圧力(水素導入側の圧力)Pは、装置の耐圧強度、また高圧ガス保安法の規制の観点から1100kPa以下であることが好ましく、50kPa〜1100kPaであることがより好ましく、100〜1100kPaであることがさらに好ましい。また、水素分離時における水素分離装置の2次側の圧力(水素取り出し側の圧力)Pは、200kPa以下が好ましく、真空〜200kPaがより好ましく、100kPa〜200kPaがさらに好ましい。2次側の圧力Pが大気圧又は大気圧以上の圧力である場合、2次側を減圧するためのポンプが不要であるため、100kPa以上であることが好ましい。1次側の圧力Pと2次側の圧力Pとの比P/Pは、大きいほど水素透過流束が大きくなるため好ましく、具体的には1.1以上であることが好ましく、1.1〜200であることがより好ましく、1.4〜10であることがさらに好ましく、5〜10であることが特に好ましい。
(加熱手段)
本実施形態の水素分離装置は、前述した水素分離膜を300℃未満の温度に加熱して水素を分離する加熱手段を備える。加熱手段としては、水素分離膜の温度を一定に保つことができれば特に限定されず、ヒーター等があげられる。
従来では、300℃〜600℃という高温で水素分離処理を行うことにより、水素透過性能の向上を図っているが、本発明では、300℃未満という低温で水素分離処理を行うことにより、水素透過性能の向上を図っている。そのため、加熱手段としては、300℃未満の廃熱を供給する熱源を用いてもよい。
加熱手段は、水素透過能(水素透過流束)が極大値を示す300℃未満の温度をTとし、水素分離膜の加熱温度をTとしたときに、T−20(℃)≦T≦T+20(℃)を満たすように水素分離膜を加熱することが好ましく、T−10(℃)≦T≦T+10(℃)を満たすように水素分離膜を加熱することがより好ましく、T−10(℃)≦T<T+5(℃)を満たすように加熱することがさらに好ましい。
また、加熱手段は、水素分離膜を、295℃以下の温度で加熱することが好ましく、30℃〜295℃の温度で加熱することがより好ましく、90℃〜295℃の温度で加熱することがさらに好ましく、100℃〜295℃の温度で加熱することが特に好ましい。
水素分離膜がPd膜である場合、加熱手段はPd膜を80℃〜130℃の温度で加熱することが好ましく、100℃〜120℃の温度で加熱することがより好ましい。
水素分離膜がPd−Ho膜である場合、加熱手段はPd−Ho膜を120℃〜200℃で加熱することが好ましく、130℃〜190℃で加熱することがより好ましく、150℃〜180℃で加熱することがさらに好ましい。
また、水素分離膜がPd−Ag膜である場合、加熱手段はPd−Ag膜を、250℃〜295℃の温度で加熱することが好ましく、280℃〜295℃の温度で加熱することがより好ましい。あるいは、加熱手段はPd−Ag膜を、130℃〜250℃の温度で加熱することが好ましく、150℃〜250℃の温度で加熱することがより好ましい。
他にも、水素分離膜がPd−Au膜である場合、加熱手段はPd−Au膜を80℃〜120℃の温度で加熱することが好ましく、90℃〜110℃の温度で加熱することがより好ましい。
水素分離膜がPd−Ni膜である場合、加熱手段はPd−Ni膜を25℃〜60℃の温度で加熱することが好ましく、40℃〜50℃の温度で加熱することがより好ましい。
また、水素分離膜がPd−Y膜である場合、加熱手段はPd−Y膜を130℃〜200℃の温度で加熱することが好ましく、150℃〜190℃の温度で加熱することがより好ましく、150℃〜180℃の温度で加熱することがさらに好ましい。
また、加熱手段は、水素分離膜を250℃以下の温度で加熱してもよく、好ましくは200℃以下の温度で加熱してもよいが、このとき、1次側の圧力Pが500kPa以下であることが好ましい。水素分離膜を200℃以下または250℃以下の温度で加熱する場合には、水素分離膜を、好ましくは30℃以上、より好ましくは90℃以上、さらに好ましくは150℃以上の温度で加熱することが好ましい。
他にも、加熱手段は、水素分離膜を200℃以上300℃未満の温度で加熱してもよく、好ましくは250℃〜295℃の温度で加熱してもよいが、このとき、1次側の圧力Pが500kPa超であることが好ましい。
〔水素分離方法〕
パラジウム膜およびパラジウム以外の元素成分を含むパラジウム合金膜のいずれか一方である水素分離膜を300℃未満に加熱することで、水素含有ガスから水素を分離する、水素分離方法についても本発明の範囲に包含される。
本発明の水素分離方法についても、高温(300℃〜600℃)で水素分離処理を行わずに水素透過性能の向上を図っている。そのため、本発明の水素分離方法により、加熱のためのエネルギー消費量を抑えることができる。
以下に実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
〔実施例1〕
Pdを圧延して厚さ25μm、直径12mmの水素分離膜(Pd膜)を製造した。この水素分離膜を図11に示す試験用モジュール1にセットして水素透過流束を測定した。
この水素透過試験用モジュール1は、ガス導入管2の後端面とガス取出管6の前端面との間にガスケット3,5を介して水素分離膜4を配置したものである。導入管2にはナット7が外嵌しており、取出管6の先端のフランジ部6aにはキャップナット8が係合している。
該キャップナット8を導入管2側に延出させ、その内周面の雌ねじに対しナット7の外周面の雄ねじを螺合させる。ナット7の先端が導入管2の後端のフランジ部2aに当接することにより、キャップナット8を介して取出管6が導入管2側に引き付けられ、導入管2の後端面と取出管6の前端面との間でガスケット3,5を介して水素分離膜4が挟圧される。
ガスケット3,5は、同一大きさの円環状であり、その内孔の面積が水素分離膜4の膜透過面積Aとなる。キャップナット8には、ガスのリークテスト用の小孔8aが設けられている。
ガスケットの内孔は5.6mmであるが、キャップナット8で締め付けられた場合のガスケットと膜試料との接触部の直径は7.1mmであり、有効膜透過面積Aは39.6mm(3.96×10−5)である。
この水素透過試験用モジュール1を電気炉内に設置し、導入管2に原料ガスを供給し、取出管6から水素ガスを取り出す。
導入管2のガス圧Pを100kPaとし、取出管6内のガス圧Pを10kPaとした。原料ガスとしては、純度99.99999%以上の高純度水素を用いた。水素分離膜4を透過した水素ガスは回収容器(図示略)に回収した。電気炉の温度を58℃〜500℃の間で種々変えて運転を行った。水素透過流束を測定し、その結果を図1に示す。図1の通り、500℃〜150℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、150℃〜110℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約110℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。図1の通り、極大を示した約110℃における水素透過流束は、435℃における水素透過流束と同等の値であった。また、80℃〜110℃における水素透過流束の範囲は、300℃〜435℃における水素透過流束の範囲とほぼ同様であった。すなわち、80℃〜110℃で運転することによって、300℃〜435℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を220℃〜325℃低下させることが可能である。このため、運転コスト(加熱コスト)の削減、ならびに、装置を構成する部材の耐熱性の軽減によるコストの削減を図ることできる。また構成部材の熱劣化を抑制することができる。
〔実施例2〕
Pd80質量%、Ag20質量%の組成の合金溶湯からインゴットを得て、これを圧延して厚さ25μm、直径12mmのPd−20質量%Ag水素分離膜を製造した。この水素分離膜を図11に示す試験用モジュール1にセットして、実施例1同様に水素透過流束を測定した(測定対象は100℃〜500℃)。その結果を図2に示す。
図2の通り、500℃〜250℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、250℃〜165℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約165℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した165℃の水素透過流束は450℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、130℃〜165℃で運転することによって、300℃〜450℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を170℃〜285℃低下させることが可能である。
〔実施例3〕
Pd95質量%、Ho5質量%の組成の合金溶湯からインゴットを得て、これを圧延して厚さ25μm、直径12mmのPd−5質量%Ho水素分離膜を製造した。この水素分離膜を図11に示す試験用モジュール1にセットして、実施例1同様に水素透過流束を測定した(測定対象は100℃〜500℃)。その結果を図3に示す。
図3の通り、500℃〜250℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、250℃〜160℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約160℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した160℃の水素透過流束は約467℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、130℃〜160℃で運転することによって、400℃〜467℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を270℃〜307℃低下させることが可能である。
〔実施例4〕
Ho5質量%をNi5質量%に変更したこと以外は実施例3と同様にして、Pd−5質量%Ni水素分離膜を製造し、かつ水素透過流束を測定した(測定対象は25℃〜500℃)。その結果を図4に示す。
図4の通り、500℃〜80℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、80℃〜45℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約45℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した45℃の水素透過流束は200℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、25℃〜45℃で運転することによって、165℃〜200℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を140℃〜155℃低下させることが可能である。
〔実施例5〕
Ho5質量%をY5質量%に変更したこと以外は実施例3と同様にして、Pd−5質量%Y水素分離膜を製造し、かつ水素透過流束を測定した(測定対象は100℃〜500℃)。その結果を図5に示す。
図5の通り、500℃〜250℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、250℃〜160℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約160℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した160℃の水素透過流束は約400℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、150℃〜160℃で運転することによって、370℃〜400℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を220℃〜240℃低下させることが可能である。
〔実施例6〕
Pd90質量%、Au10質量%の組成の合金溶湯からインゴットを得て、これを圧延して厚さ25μm、直径12mmのPd−10質量%Au水素分離膜を製造した。そして、この水素分離膜を図11に示す試験用モジュール1にセットして、実施例1同様に水素透過流束を測定した(測定対象は50℃〜500℃)。その結果を図6に示す。
図6の通り、500℃〜150℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、150℃〜100℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約100℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した100℃の水素透過流束は約300℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、80℃〜100℃で運転することによって、240℃〜300℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を160℃〜200℃低下させることが可能である。
〔実施例7〕
実施例2と同様の方法により、Pd−27質量%Ag水素分離膜を製造し、この水素分離膜についても水素透過流束を測定した(測定対象は50℃〜500℃)。その結果を図7に示す。水素透過流束の測定条件は、実施例1と同様である。
図7の通り、500℃〜250℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、250℃〜175℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約175℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、極大を示した175℃の水素透過流束は350℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、160℃〜175℃で運転することによって、300℃〜350℃と同等の水素透過流束が得られ、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を140℃〜175℃低下させることが可能である。
よって、パラジウム以外の元素成分が27質量%(30質量%以下)含まれている場合であっても、300℃未満の低温において水素を効率よく分離できることが示された。
〔実施例8〕
実施例2と同様の方法により、Pd−23質量%Ag水素分離膜を製造し、この水素分離膜についても水素透過流束を測定した(測定対象は100℃〜500℃)。その結果を図8に示す。水素透過流束の測定条件は、導入管2のガス圧Pおよび取出管6内のガス圧Pを、それぞれ1000kPaおよび100kPa、または1000kPaおよび200kPaとしたこと以外は、実施例1と同様である。
図8に示すように、PおよびPを変更した場合であっても、水素透過流束が温度の低下に伴い単調に(ほぼ直線状に)低下するのではなく、300℃未満にて逆に大きくなっている。
具体的には、500℃〜400℃の間で、温度が低下するほど水素透過流束が低下する傾向があるが、400℃〜295℃の間では温度の低下するほど水素透過流束が増加する傾向にあり、約295℃に極大を示した後、水素透過流束は再び低下した。
また、PおよびPを変更した場合であっても、極大を示した295℃の水素透過流束は450℃における水素透過流束と同等の値である。すなわち、水素透過流束を犠牲にすることなく運転温度を155℃程度低下させることが可能である。
よって、導入管2のガス圧Pおよび取出管6内のガス圧Pを変更した場合であっても、300℃未満の低温において水素を効率よく分離できることが示された。
1 水素透過試験用モジュール
2 ガス導入管
3,5 ガスケット
4 水素分離膜
6 ガス取出管
7 ナット
8 キャップナット

Claims (9)

  1. パラジウム膜およびパラジウム以外の元素成分を含むパラジウム合金膜のいずれか一方である水素分離膜を300℃未満に加熱することで、水素含有ガスから水素を分離し、
    前記水素分離膜を加熱する条件は、水素透過能が極大値を示す300℃未満の温度をTとし、前記水素分離膜の加熱温度をTとしたときに、T−20(℃)≦T≦T+20(℃)を満たす、水素分離方法。
  2. 前記元素成分は、パラジウムと固溶体を形成する元素成分である、請求項1に記載の水素分離方法
  3. 前記元素成分は、希土類元素、VIII族元素、金および銀からなる群より選択される少なくとも一つである、請求項1または請求項2に記載の水素分離方法
  4. 前記元素成分は、ホルミウム、銀、金、ニッケルおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水素分離方法
  5. 前記元素成分の含有量は、パラジウムと反応して化合物を形成しない範囲である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の水素分離方法
  6. 前記元素成分の含有量は、前記パラジウム合金膜の全質量に対して、30質量%以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の水素分離方法
  7. 前記元素成分の含有量は、前記パラジウム合金膜の全質量に対して、5質量%〜30質量%である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の水素分離方法
  8. 前記元素成分は、ホルミウムおよびイットリウムからなる群より選択される少なくとも一つである、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の水素分離方法
  9. 記水素分離膜を295℃以下の温度に加熱して水素を分離する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の水素分離方法
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