JP6339224B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に制動力を付与するディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両に設けられるディスクブレーキは、車両の非回転部分に固定される取付部材と、該取付部材にディスクの軸方向へ移動可能に設けられたキャリパと、キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、取付部材に取付けられ該取付部材と一対の摩擦パッドとの間に配設されるパッドスプリングとを含んで構成されている(特許文献1)。
特開2011−12713号公報
ところで、摩擦パッドを取付部材に組付けるときは、摩擦パッドを、パッドスプリングが取付けられた取付部材に組付ける。このとき、パッドスプリングの形状によっては、その作業が面倒になり、組付け時の作業性が低下するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、摩擦パッドを取付部材に組付けるときの作業性を向上することができるディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明のディスクブレーキは、車両の非回転部分に固定され、ディスクの両側面に配置される一対の摩擦パッドを支持する支持部が前記ディスク回転方向両側に対向して形成される取付部材と、該取付部材にディスクの軸方向へ移動可能に設けられ、前記一対の摩擦パッドを前記ディスクに押圧するキャリパと、前記取付部材に取付けられ、該取付部材と前記摩擦パッドとの間に配設されるパッドスプリングと、を備え、前記支持部には、前記摩擦パッドのディスク回転方向両側の側縁部に形成される突出部が嵌合する溝部がそれぞれ形成され、前記パッドスプリングは、前記支持部の溝部のディスク径方向外方側面と該溝部の底面とに当接可能に取付けられ前記摩擦パッドの突出部が前記ディスク軸方向に摺動する案内板部と、該案内板部のうち前記溝のディスク径方向外方側面と当接する部位から延出し、前記ディスクから離れる方向で、かつ、前記摩擦パッドの移動方向に対して前記摩擦パッドの回転方向中央側に、その基端から傾いて延びる案内突出部とを備えている。
本発明によれば、摩擦パッドを取付部材に組付けるときの作業性を向上することができる。
実施形態によるディスクブレーキをディスク径方向外側からみた平面図。 ディスクブレーキをアウタ側からみた正面図。 ディスクブレーキを図2中のIII−III方向からみた側面図。 図2中の(IV)部の拡大図。 アウタ側の摩擦パッドとばね成形体を取出して図2と同方向からみた斜視図。 アウタ側の摩擦パッドとばね成形体を図5の右側からみた側面図。 図5中のばね成形体を取出して図5と同方向からみた斜視図。 図2中の右側(回入側)のパッドスプリングを取出して図2と同方向からみた斜視図。 図8中のパッドスプリングを背面側(図8の右上側)からみた斜視図。 図8中のパッドスプリングを矢示X方向からみた側面図。 図8中のパッドスプリングを矢示XI方向からみた要部平面図。 摩擦パッドを取付部材に組付ける途中の状態の摩擦パッド、パッドスプリング、取付部材を示す斜視図。 図12中の(XIII)部の拡大図。 変形例によるパッドスプリングを図11と同方向からみた要部平面図。
以下、実施形態によるディスクブレーキを、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図13は、実施形態を示している。車輪(図示せず)と共に回転するディスク1(図2参照)は、例えば車両が前進方向に走行するときに、矢示A方向(図2参照)に回転し、車両が後退するときには矢示B方向(図2参照)に回転するものである。
キャリアと呼ばれる取付部材2は、車両の非回転部分(図示せず)に固定され、ディスク1の外周側を跨いで形成されている。ここで、取付部材2は、一対の腕部2A,2Aと、支承部2Bと、補強ビーム2Cとを含んで構成されている。各腕部2A,2Aは、ディスク1の回転方向(図1および図2の左,右方向、図3の表,裏方向、本出願においてはディスク回転方向、ディスク接線方向、または、ディスク周方向という)に離間してディスク1の外周を跨ぐようにディスク1の軸方向(図1の上,下方向、図2の表,裏方向、図3の左,右方向、本出願においてはディスク軸方向という)に延びている。各腕部2A,2Aは、それぞれ、後述の一対の摩擦パッド6を支持する支持部としてディスク回転方向両側に対向して形成される。
支承部2Bは、各腕部2Aの基端側を一体化するように接続して設けられ、ディスク1のインナ側となる位置で車両の非回転部に固定されている。補強ビーム2Cは、ディスク1のアウタ側となる位置で各腕部2Aの先端側を互いに連結している。これにより、取付部材2の各腕部2Aは、ディスク1のインナ側で支承部2Bにより一体的に連結されるとともに、アウタ側で補強ビーム2Cにより一体的に連結されている。
取付部材2の各腕部2Aのうちディスク軸方向に関する中間部には、ディスク1の外周(回転軌跡)に沿って弧状に延びるディスクパス部(図示せず)が形成されている。取付部材2のうちディスクパス部の両側(ディスク軸方向の両側)には、インナ側,アウタ側のパッドガイド3(アウタ側のみ図示)が形成されている。即ち、取付部材2には、ディスク回転方向の両側に位置してインナ側とアウタ側とでパッドガイド3(溝部)が形成されている。
パッドガイド3は、ディスク1の径方向外側寄りに位置するディスク径方向外方側面としての外壁面3Aと、ディスク1の径方向内側寄りに位置するディスク径方向内方側面としての内壁面3Bと、これらの壁面3A,3B間を奥所側で連結する底面としての奥壁面3Cとにより構成されている。パッドガイド3は、これらの壁面3A,3B,3Cによりディスク軸方方向に延びる凹状の溝部(凹溝)として形成され、外壁面3Aと内壁面3Bとは、図2中の上,下に離間して互いに平行に配設されている。
パッドガイド3は、摩擦パッド6を構成する裏板7の耳部7B,7Cを外壁面3Aと内壁面3Bとの間で上,下方向(ディスク径方向)から挟み、これらの壁面3A,3B間で摩擦パッド6をディスク1の軸方向にガイドするものである。パッドガイド3の奥壁面3Cは、所謂トルク受部として機能し、ブレーキ操作時に摩擦パッド6がディスク1から受ける制動トルクを、摩擦パッド6の耳部7B,7Cと後述するパッドスプリング11の案内板部15とを介して受承する。
即ち、図2中における左,右のパッドガイド3,3のうち、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向出口側(以下、回出側という)に位置する図中左側のパッドガイド3(の奥壁面3C)は、車両が前進しているときのブレーキ操作時に、摩擦パッド6がディスク1から受ける制動トルクを摩擦パッド6の裏板7の耳部7Bおよびパッドスプリング11の案内板部15を介して受承する。一方、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(以下、回入側という)に位置する右側のパッドガイド3(の奥壁面3C)は、車両が後退しているときのブレーキ操作時に、摩擦パッド6がディスク1から受ける制動トルクを摩擦パッド6の裏板7の耳部7Cおよびパッドスプリング11の案内板部15を介して受承する。
キャリパ5は、取付部材2にディスク1の軸方向へ移動可能に設けられている。キャリパ5は、インナ脚部5Aと、ブリッジ部5Bと、アウタ脚部5Cとにより構成されている。インナ脚部5Aは、ディスク1の軸方向一側であるインナ側に設けられている。ブリッジ部5Bは、取付部材2の各腕部2A間でディスク1の外周側を跨ぐようにインナ脚部5Aからディスク1の軸方向他側であるアウタ側へと延設されている。アウタ脚部5Cは、ブリッジ部5Bの先端側であるアウタ側からディスク径方向の内向きに延び、先端側が二又状をなした爪部となっている。
キャリパ5のインナ脚部5Aには、例えばシングルボアとなる1個のシリンダ(図示せず)が設けられている。このシリンダ内には、ピストン5D(図2参照)が摺動可能に挿嵌されている。インナ脚部5Aには、図1および図2に示すように、ディスク回転方向に突出する一対の取付部5E,5Eが一体に設けられている。これら各取付部5E,5Eは、キャリパ5全体を摺動ピン(図示せず)を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持するものである。
インナ側,アウタ側の摩擦パッド6,6は、ディスク1の軸方向両側面に対向して配置されている。各摩擦パッド6は、取付部材2にディスク軸方向の移動可能に取付けられ、キャリパ5によってディスク1の両面に押圧されるものである。ここで、図5等に示すように、各摩擦パッド6は、ディスク回転方向に延びる平板状の裏板7と、該裏板7の表面のうちディスク対向面7Aに接合(固着)されディスク1の表面(軸方向側面)に摩擦接触する摩擦材としてのライニング8とを含んで構成されている。なお、裏板7は金属や樹脂等で成形することができる。
摩擦パッド6の裏板7は、ディスク回転方向の両側の側縁部に位置してそれぞれ凸形状をなした突出部としての耳部7B,7Cを有している。これら各耳部7B,7Cは、後述するパッドスプリング11の各案内板部15を介して取付部材2のパッドガイド3にそれぞれ摺動可能に挿入(挿嵌)されている。そして、各耳部7B,7Cは、車両のブレーキ操作時にディスク1から摩擦パッド6が受ける制動トルクを、取付部材2のパッドガイド3(奥壁面3C)に伝達するトルク伝達部を構成するものである。
摩擦パッド6(裏板7)の耳部7B,7Cは、左,右対称に形成され、互いに同一の形状をなしている。ここで、一方(図5の右方)の耳部7Cは、車両の前進時に矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(回入側)に配置され、他方(図5の左方)の耳部7Bは、ディスク1の回転方向出口側(回出側)に配置されている。各耳部7B,7Cのうちディスク1の回入側に位置する一方の耳部7Cには、後述の戻しばね21とサイド押しばね26とを含むばね成形体20が取付けられている。実施形態では、ディスク1の回入側にのみばね成形体20が設けられており、回出側には設けられていない。但し、必要に応じて回出側にも設けてもよい。
摩擦パッド6の裏板7には、各耳部7B,7Cの基端(根元)側寄りに位置してそれぞれ突起9,9が設けられている。これら各突起9は、裏板7の背面7D(ライニング8が設けられるディスク対向面7Aに対して反対側となる面、裏面)側に突出して設けられており、その横断面形状は、非円形(欠円形)に形成されている。各突起9のうちディスク1の回入側に位置する一方の突起9は、後述するばね成形体20を裏板7に対して位置決めするためのものである。即ち、一方の突起9には、ばね成形体20のかしめ穴22Aが係合(かしめ結合)されている。
裏板7の各耳部7B,7Cのうちパッドガイド3の奥壁面3Cとの対向面7Eには、それぞれ段差部10,10が形成されている。これら各段差部10は、耳部7B,7Cの先端側(突出側)の端面である対向面7Eを部分的にL字状に切欠くことにより形成されている。各段差部10は、耳部7B,7Cの幅方向(ディスク径方向)の中心位置よりも径方向外側寄りとなる位置に配置されている。
各段差部10のうちディスク1の回入側に位置する段差部10は、後述する戻しばね21と一体成形されたサイド押しばね26の一部を収納するための収容隙間を構成している。この段差部10には、サイド押しばね26がディスク軸方向に延出して配置されている。この場合、サイド押しばね26の先端となる振動部28の一部(突起部28B)が、裏板7のディスク対向面7Aとディスク1との間に入り込んでいる。なお、実施形態では、サイド押しばね26の先端はライニング8の摩耗検知機能を兼ねているので、サイド押しばね26の先端をディスク対向面7Aとディスク1との間まで延ばしているが、摩耗検知機能を兼ねない場合は、ディスク対向面7Aとディスク1との間まで延ばさなくてもよい。
パッドスプリング11,11は、取付部材2の各腕部2Aにそれぞれ取付けられている。これら各パッドスプリング11は、取付部材2とインナ側,アウタ側の摩擦パッド6との間に配設され、それぞれの摩擦パッド6を弾性的に支持すると共に、これら各摩擦パッド6の摺動変位を滑らかにするものである。パッドスプリング11は、ばね性を有するステンレス鋼板等の金属製の板材を曲げ加工(プレス成形)することにより形成されている。
図8および図9に詳示するように、パッドスプリング11は、後述の連結板部12、平板部13、係合板部14、案内板部15、径方向付勢板部16、当接板部17、ガイド板部18を有して一体に形成されている。連結板部12は、後述する各案内板部15をディスク1のインナ側とアウタ側とで一体的に連結するために、ディスク1の外周側を跨いだ状態でディスク軸方向に延びて形成されている。連結板部12の長さ方向両端側には、一対の平板部13,13がディスク径方向の内向きに延びて一体に形成されている。
係合板部14は、一対の平板部13,13間に位置して連結板部12と一体に形成され、腕部2Aのディスクパス部にディスク径方向内方から係合するように取付部材2に取付けられている。これにより、パッドスプリング11は、取付部材2の腕部2Aに対してディスク1の軸方向で位置決めされるとともにディスク1の回転方向に変位しないようになっている。
一対の案内板部15,15は、連結板部12の両端側に各平板部13を介して設けられている。各案内板部15は、平板部13のディスク径方向内端側からパッドガイド3に沿う形状(略U字状、略コ字状)に折曲げられることにより形成されている。一対の案内板部15のうち一方の案内板部15は、インナ側のパッドガイド3内に嵌合して取付けられ、他方の案内板部15は、アウタ側のパッドガイド3内に嵌合して取付けられている。各案内板部15は、摩擦パッド6の裏板7を、凸形状の耳部7B,7Cを介してディスク軸方向に案内する機能を有している。
即ち、案内板部15は、パッドガイド3の外壁面3Aと奥壁面3Cとに当接可能(必ずしも完全に当接させる必要はなく、隙間を介して対面する場合も含むものとする)に取付けられている。より具体的には、案内板部15は、パッドガイド3の外壁面3Aに当接(ないし対面)する部位となる外側部15Aと、パッドガイド3の奥壁面3Cに当接(ないし対面)する部位となる底部15Bとを有している。さらに、案内板部15には、外側部15Aからディスク軸方向の外側に向けて延び、かつ、ディスク回転方向の開出側に向けて斜めに傾斜する案内突出部15Cが設けられている。言い換えれば、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の移動方向に対して摩擦パッド6の回転方向中央側に傾いて延びている。
案内突出部15Cは、パッドスプリング11が取付けられた取付部材2に摩擦パッド6を組み付けるときに、摩擦パッド6の耳部7B,7Cのディスク径方向外側面(上面)が当接し、該耳部7B,7Cをディスク軸方向に案内するものである。即ち、パッドスプリング11が取付けられた取付部材2に摩擦パッド6を組み付けるときに、摩擦パッド6は、図5に示すように、後述のばね成形体20を取付けた状態で取付部材2に取付ける。このとき、ばね成形体20のサイド押しばね26は、案内板部15の底部15Bに当接させて弾性変形させる必要がある。
このため、図12および図13に示すように、摩擦パッド6を取付部材2に組み付けるときに、摩擦パッド6は、ディスク1に対して斜めになる。即ち、摩擦パッド6は、ばね成形体20が設けられた側となるディスク1の回入側の耳部7Cが回出側の耳部7Bよりもディスク軸方向の内側に位置するように斜めになる。なお、図12および図13では、摩擦パッド6が斜めになっていることが明確になるように、ばね成形体20は省略して示している。しかし、実際の組み付け時は、図5に示すように、摩擦パッド6の回入側の突起9にばね成形体20が取付けられている。
ここで、案内突出部15Cは、摩擦パッド6が斜めになって組み付けられることから、摩擦パッド6の斜め姿勢に合せて、ディスク回転方向の回出側に向けて傾斜している。即ち、図11に示すように、案内突出部15Cは、ディスク軸方向に延びる軸線S−S(摩擦パッド6がキャリパ5によって移動する方向;摩擦パッド6の移動方向)に対し、ディスク回転方向の回出側(サイド押しばね26が押圧する側)に向けて傾斜している(角度をなしている)。すなわち、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の移動方向に対して摩擦パッド6の回転方向中央側に傾いて延びている。さらに、図10に示すように、案内突出部15C(の先端側)は、ディスク回転方向に傾斜することに加えて、ディスク径方向外方にも(屈曲部15C1となって)傾斜している。すなわち、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の移動方向に対してディスク径方向外方にも傾いて延びている。
案内突出部15Cは、摩擦パッド6の一対の耳部7B,7C(突出部)のうち、一側の耳部7Cが一の案内板部15に配置されている状態で、摩擦パッド6の一対の耳部7B,7C(突出部)のうち、他側の耳部7Bを他の案内板部15に挿入するときの他側の耳部7Bの挿入方向と同方向に延びている。これにより、摩擦パッド6をパッドスプリング11が取付けられた取付部材2に組付けるときに、案内突出部15Cに沿って摩擦パッド6の回入側の耳部7Cの上面(ディスク径方向外側面)を該耳部7Cが進む方向に円滑に案内することができる。これにより、摩擦パッド6の組み付け性を向上できる。
より具体的には、案内突出部15Cは、ばね成形体20のサイド押しばね26を弾性変形させた状態で摩擦パッド6を取付部材2に取付けるときの摩擦パッド6の回出側の耳部7Bの取付け方向と同方向に延びている。これにより、ばね成形体20が取付けられた摩擦パッド6をパッドスプリング11が取付けられた取付部材2に組付けるときに、案内突出部15Cに沿って摩擦パッド6の回出側の耳部7Bの上面(ディスク径方向外側面)を該耳部7Bが進む方向に円滑に案内することができる。これにより、摩擦パッド6の組み付け性を向上できる。
さらに、案内突出部15Cの先端側は、ディスク径方向の外側に向けて屈曲している。即ち、案内突出部15Cの先端側は、ディスク径方向の外側に向けて屈曲する屈曲部15C1となっている。これにより、摩擦パッド6を組み付けるときに耳部7B,7Cが挿入される開口T1(図9参照)の寸法を大きく(広く)することができる。この結果、摩擦パッド6の耳部7B,7Cを案内板部15内に挿入するときの摩擦パッド6のディスク径方向に関する自由度を確保(大きく)することができ、この面からも、摩擦パッド6の組み付け性を向上できる。
径方向付勢板部16は、各案内板部15のディスク径方向内側部位に一体形成されている。各径方向付勢板部16は、案内板部15のディスク径方向内側の部分からディスク軸方向に延び、略360度円弧状に向きを変え、先端が各摩擦パッド6(裏板7)の耳部7B,7Cに当接するように該耳部7B,7Cのディスク径方向内側まで延びている。各径方向付勢板部16は、取付部材2の各パッドガイド3内で各摩擦パッド6(裏板7)の耳部7B,7Cに弾性的に当接し、各摩擦パッド6の裏板7をディスク径方向の外側に向けて付勢している。これにより、各径方向付勢板部16は、各摩擦パッド6のがたつきを抑えつつ、ブレーキ操作時には、摩擦パッド6を案内板部15に沿ってディスク軸方向へと円滑に案内することができる。
当接板部17は、各平板部13のディスク軸方向外側に設けられ、各平板部13から略90度屈曲してディスク回転方向に延びるように一体形成されている。当接板部17は、後述する戻しばね21の先端側(当接部25)が弾性変形状態で当接する受け座面となるものである。即ち、実施形態では、戻しばね21の取付部材2側への当接は、金属製の当接板となる当接板部17を介して行う構成としている。この場合、当接板部17は、パッドスプリング11から延設させる構成となっている。また、当接板部17の先端側は、ディスク1から離れる方向に斜めないし直角に折り曲げ形成された先端ガイド部17Aとなっている。先端ガイド部17Aは、戻しばね21の先端側、より具体的には、戻しばね21の当接部25が、ディスク回転方向に関し摩擦パッド6から離れる側(回出側)への移動を規制するものである。
ガイド板部18は、連結板部12の長さ方向両端側(ないし各平板部13のディスク軸方向外側のうち当接板部17よりもディスク径方向外側)に設けられている。ガイド板部18は、連結板部12(ないし各平板部13)からディスク軸方向に関しディスク1から離れる方向(外側)に延出すると共に、該ディスク1から離れるに従ってディスク径方向の内側に湾曲する略四分の一円弧状に形成されている。ガイド板部18は、戻しばね21の中間部側面、より具体的には、戻しばね21の第2延設部24の側面を支承するものである。このために、ガイド板部18は、平板部13と同一の平面上をディスク軸方向に延びると共に、平板部13と当接板部17とが接続する部位(平板部13と当接板部17とが略90度屈曲する部位)に沿うように、ディスク径方向の外側から内側に(湾曲して)延びている。
これにより、ガイド板部18は、戻しばね21の先端側、即ち、第2延設部24から当接部25にわたる部位が、ディスク回転方向に関し摩擦パッド6側への移動を規制する構成となっている。即ち、戻しばね21の先端側は、ディスク回転方向に関し摩擦パッド6から離れる側への移動が、当接板部17の先端ガイド部17Aによって規制され、これとは逆の摩擦パッド6に近付く側への移動が、ガイド板部18によって規制される。これにより、戻しばね21の先端側を所望の位置(当接板部17)に当接させることができる。
なお、実施形態の場合は、ガイド板部18を円弧状に形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、ガイド板部18を、連結板部12(ないし各平板部13)からディスク軸方向に直線状に延びる軸方向延出部と、該軸方向延出部の先端からディスク径方向の内側に延びる径方向延出部とを有する構成、即ち、全体として略L字状に形成したものとしてもよい。換言すれば、ガイド板部18は、戻しばね21の中間部側面のうち支承すべき部位に向けて延出する構成とすることができる。
また、実施形態の場合は、回入側と回出側との両方のパッドスプリング11に当接板部17およびガイド板部18を設ける構成としたが、戻しばね21が設けられる側である回入側のパッドスプリング11にのみ当接板部17およびガイド板部18を設ける構成としてもよい。即ち、戻しばね21が設けられない側となる回出側のパッドスプリング11は、当接板部17およびガイド板部18を省略することができる。ただし、回入側と回出側のパッドスプリング11の部品共通化や組み付け作業の容易化の面からは、実施形態のような、当接板部17およびガイド板部18を設けたパッドスプリング11を回入側と回出側との両方に組み込む構成とすることが好ましい。
次に、摩擦パッド6に取付けられたばね成形体20について説明する。なお、ばね成形体20は、摩擦パッド6をディスク1から離間する戻し方向に付勢する戻しばね21と、摩擦パッド6をディスク回転方向(の回出側)に付勢する回転方向付勢部材としてのサイド押しばね26とを一体成形した構成となっている。さらに、サイド押しばね26は、運転者等に摩擦パッド6の交換時期がきたこと(ライニング8が摩耗限界である旨)を警報する摩耗報知部材としての役割も有している。
即ち、ばね成形体20は、摩擦パッド6をディスク1から離間させた戻し位置に戻す機能(戻し機能)を有する戻しばね21と、摩擦パッド6をディスク回転方向(の回出側)に押圧する機能(サイド押し機能)、および、ライニング8の摩耗限界を警報する機能(摩耗検知機能)の2つの機能を有するサイド押しばね26とにより、全体として3つの機能を合わせ持つ金属製の一体成形ばね部材として形成されている。なお、実施形態では、3つの機能を合わせ持つ金属製の一体成形ばね部材として構成することにより、低コスト性、組付け性を高めることができる。しかし、これに限らず、それぞれの機能を別々に備えた3つの部材を設ける構成としてもよく、または、戻し機能、摩耗検知機能を省略したサイド押し機能のみのサイド押しばねを設ける構成としてもよい。
ばね成形体20は、インナ側,アウタ側の摩擦パッド6を構成する裏板7の各側縁部(耳部7B,7C)のうち、車両前進時にディスク回入側となる側縁部(耳部7C)に設けられている。ばね成形体20は、ステンレス鋼板等のばね性を有する金属板からプレス成形等の手段を用いて型取りされたばね素材を折り曲げ加工することにより、戻しばね21とサイド押しばね26とを一体に成形してなるものである。なお、インナ側のばね成形体20とアウタ側のばね成形体20とは、ディスク1を挟んで対称(面対称)に形成されている点が相違する以外、同様の構成としており、以下の説明は、主としてアウタ側のばね成形体20を中心に説明する。
ばね成形体20を構成する戻しばね21は、摩擦パッド6と取付部材2との間、より具体的には、ディスク回入側の耳部7Cと取付部材2に取付けられたパッドスプリング11との間に設けられている。戻しばね21は、摩擦パッド6をディスク1から離間する戻し方向に付勢するもので、サイド押しばね26と共に、金属板のばね素材を折り曲げ加工することにより形成されるものである。
戻しばね21は、基端側が摩擦パッド6の裏板7に固定され、先端側が基端側よりもディスク径方向外方で取付部材2側に弾性的に当接する構成となっている。このために、戻しばね21は、固定部22と、第1延設部23と、第2延設部24と、当接部25とを含んで構成されている。
平板状の固定部22は、摩擦パッド6(裏板7)の耳部7C側の突起9にかしめ固定することで、回転方向も含めた位置決めをするものである。このために、固定部22のほぼ中央には、耳部7C突起9が挿嵌される非円形のかしめ穴22Aが穿設されている。なお、ここでは、ばね成形体20をかしめ固定する例を示しているが、これに限らず、摩擦パッド6の裏板7の各耳部7B,7Cにクランプすることで固定してもよく、固定方法は、適宜設計可能である。
第1延設部23は、固定部22から垂直に立上げるようにL字状に折曲げて形成され、先端側がディスク1の表面から垂直に離間する方向に延設されている。即ち、第1延設部23は、基端側が立上がり部23Aとなってディスク軸方向に延びると共に、その途中部位から先端側は、傾斜部23Bとなってディスク軸方向に対し斜めに、具体的には、取付部材2のパッドガイド3の奥壁面3Cに近付く方向に斜めに延びている。
第2延設部24は、第1延設部23の先端側からディスク径方向の外方、および、パッドスプリング11の当接板部17に近付く方向に、鋭角ないし直角(略45〜90度)に折曲げられ、パッドスプリング11の当接板部17に向けてディスク径方向の外方に延びている。当接部25は、第2延設部24の先端側からパッドスプリング11の当接板部17に向けて略直角(70〜90度)に折曲げられ、その先端側となるU字状に折返された折返し部25Aを、パッドスプリング11の当接板部17に弾性的に当接させている。これにより、戻しばね21は、先端側(当接部25)を基端側(固定部22)よりもディスク径方向外方で取付部材2側(パッドスプリング11)に弾性的に当接する構成となっている。
ここで、第1延設部23は、その途中部位から先端側が、傾斜部23Bとなって基端側の立上がり部23Aに対し斜めに延びている。これにより、戻しばね21は、その基端側(固定部22と立上がり部23Aとの接続部)を、先端側(当接部25)に対しディスク1の接線方向にオフセットさせ(ずらし)、後述するサイド押しばね26との干渉を回避すると共に戻しばね21のばね力を調整している。
また、第2延設部24は、第1延設部23の先端からディスク径方向に直角または鋭角に折曲げられ、パッドスプリング11の当接板部17に向けて延設されている。これにより、第2延設部24は、サイド押しばね26のディスク軸方向の外側を通るように設け、サイド押しばね26との干渉を回避している。さらに、当接部25は、第2延設部24の先端からディスク軸方向に略L字状に折曲げられ、その先端側のU字状に折り返された折返し部25Aを、パッドスプリング11の当接板部17に線接触により弾性を持って当接させている。
これにより、戻しばね21は、摩擦パッド6(裏板7)をディスク1から離れる戻し方向に常に付勢し、例えば車両のブレーキ操作を解除したときに摩擦パッド6を戻し位置(初期位置、待機位置)に向け安定して戻すことができる。この場合、戻しばね21は、先端側となる当接部25が基端側となる固定部22よりもディスク径方向外方で、取付部材2側となるパッドスプリング11の当接板部17に弾性を持って当接する。これにより、戻し位置での摩擦パッド6の姿勢を、その径方向外側が径方向内側よりもディスク1から離れる方向に傾斜する傾向、換言すれば、外開き(上開き)の傾向にできる。なお、上記戻し位置での摩擦パッド6の姿勢は、内開き(下開き)傾向を抑えられれば、外開き(上開き)の姿勢となるまでの戻しばね21の付勢力は必ずしも必要ない。
また、実施形態では、ばね成形体20(戻しばね21)を摩擦パッド6と共に取付部材2に組み付けた状態で、戻しばね21の中間部側面となる第2延設部24の側面は、パッドスプリング11のガイド板部18に近接対向する。即ち、第2延設部24の側面は、摩擦パッド6と共に取付部材2に組み付けるときに、ガイド板部18に支承(案内)され、これにより、第2延設部24および当接部25は、ディスク回転方向に関し摩擦パッド6側への移動が規制される。この結果、組み付け完了後の状態で、戻しばね21の当接部25の当接位置は、パッドスプリング11の当接板部17に規制される。さらに、例えば、未舗装路等を走行中に飛び石等が当たる等により、戻しばね21に外力が加わり、戻しばね21の先端側が当接板部17からずれる傾向となっても、戻しばね21の中間部側面(第2延設部24の側面)がパッドスプリング11のガイド板部18によって支承されることにより、そのずれを抑制することもできる。
次に、戻しばね21に一体的に設けられた回転方向付勢部材としてのサイド押しばね26について説明する。
サイド押しばね26は、戻しばね21と共にばね成形体20を構成するもので、サイド押しばね26は、車両前進時にディスク回入側となる耳部7Cと、これに対向する取付部材2のパッドガイド3の奥壁面3Cとの間に設けられている。サイド押しばね26は、パッドガイド3を付勢して摩擦パッド6をディスク1の回出側となるディスク回転方向に押圧する押圧機能を有している。また、これと共に、サイド押しばね26は、摩擦パッド6の裏板7とディスク1との間に配置される先端、即ち、振動部28(の先端28A)が、ディスク1と接触したときに音を発生することにより、運転者等にライニング8の摩耗限界を警報する機能を有するものである。
サイド押しばね26は、戻しばね21と共用の固定部22と、押付部27と、振動部28とにより大略構成され、これら固定部22と押付部27と振動部28とは一体成形されている。押付部27は、固定部22から裏板7の背面7D側で断面U字状に回曲して形成され、折曲げ片部27Aと、折返し部27Bと、当接部27Cとにより構成されている。
折曲げ片部27Aは、戻しばね21の第1延設部23から離間した位置で固定部22から垂直に立上げるようにL字状に折曲げて形成され、先端側がディスク1の表面から垂直に離間する方向に延びている。折返し部27Bは、折曲げ片部27Aの先端側を略U字状に折返して形成され、ディスク軸方向に逆向きに延びている。当接部27Cは、折返し部27Bの先端側に接続され、該先端側から裏板7のディスク対向面7A側へとディスク1に近付く方向に延びている。
ここで、当接部27Cは、ディスク1に近付く程幅寸法が小さくなる先細部27C1と、幅寸法が変化せずに(一定で)ディスク1に向けて延びる同幅部27C2とにより構成されている。また、当接部27Cには、先細部27C1から同幅部27C2にわたって突出部27C3が設けられている。
当接部27C(突出部27C3)は、取付部材2のパッドガイド3の奥壁面3Cにパッドスプリング11の案内板部15を介して弾性変形状態で当接(弾接)する。サイド押しばね26の押付部27は、当接部27Cがパッドスプリング11を介して奥壁面3Cに弾接することにより、摩擦パッド6をディスク回転方向、より具体的には、ディスク1の回出側に付勢する。
サイド押しばね26を構成する振動部28は、押付部27(当接部27C)の先端側からディスク1に向けて延びている。振動部28は、摩擦パッド6のライニング8が予め設定した所定部位(摩耗限界)まで摩耗したときに、その先端28Aがディスク1の軸方向側面(表面)と接触して振動することにより、音(異音)を発生するものである。
即ち、図6に示すように、ライニング8が摩耗することにより、制動時における裏板7のディスク対向面7Aがディスク1に対して近付くと、振動部28の先端28Aは、ディスク1の側面と接触して振動することで音を発生する。これにより、運転者等に摩擦パッド6の交換時期がきたこと(ライニング8が摩耗限界である旨)を警報することができる。なお、図6では、サイド押しばね26は、摩擦パッド6およびばね成形体20を取付部材2に組み付ける前の自由状態(弾性変形してない状態)を実線で示し、組み付けた後の弾性変形した状態を二点鎖線で示している。
実施形態によるディスクブレーキは、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、キャリパ5のインナ脚部5A(シリンダ)にブレーキ液圧を供給することによりピストン5Dをディスク1に向けて摺動変位させ、これによりインナ側の摩擦パッド6をディスク1の一側面に押圧する。そして、このときにはキャリパ5がディスク1からの押圧反力を受けるため、キャリパ5全体が取付部材2の腕部2Aに対してインナ側に摺動変位し、アウタ脚部5Cがアウタ側の摩擦パッド6をディスク1の他側面に押圧する。
これにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド6は、例えば図2中の矢示A方向(車両の前進時)に回転しているディスク1を、両者の間で軸方向両側から強く挟持することができ、このディスク1に制動力を与えることができる。そして、ブレーキ操作を解除したときには、ピストン5Dへの液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド6がディスク1から離間し、再び非制動状態に復帰する。このとき、インナ側とアウタ側の摩擦パッド6は、戻しばね21によりディスク1から離間した戻し位置(初期位置、待機位置)に安定して戻される。
このようなブレーキ操作時、解除時(非制動時)には、摩擦パッド6の耳部7B,7Cのうちディスク1の回入側に位置する耳部7Cが、サイド押しばね26の押付部27によって、図2中のC方向に付勢され、摩擦パッド6は、ディスク1の回出側(図2中の矢示A方向)に弱い力で常時付勢される。そして、ディスク1の回出側に位置する耳部7Bは、このときの付勢力によりパッドスプリング11の案内板部15を介してパッドガイド3の奥壁面3Cに弾性的に押付けられる。
このため、摩擦パッド6が車両走行時の振動等でディスク回転方向にがたつくことを、ディスク1の回入側の耳部7Cと奥壁面3Cとの間に設けたサイド押しばね26により規制することができる。そして、車両前進時のブレーキ操作時には、摩擦パッド6がディスク1から受ける制動トルク(矢示A方向の回転トルク)を、回出側の腕部2A(パッドガイド3の奥壁面3C)により受承することができる。
これにより、ディスク1の回出側に位置する摩擦パッド6の耳部7Bは、パッドガイド3の奥壁面3Cに案内板部15を介して当接し続ける。しかも、回出側の耳部7Bは、ブレーキ操作前にサイド押しばね26の押付部27の付勢力により案内板部15に当接し、クリアランス(隙間)がない状態となっているので、制動トルクによって摩擦パッド6が移動して異音(ラトル音)が発生することを抑制することができる。
また、摩擦パッド6の耳部7B,7Cは、ディスク1の回入側,回出側に位置するパッドガイド3,3内にパッドスプリング11の案内板部15を介して摺動可能に挿嵌され、各径方向付勢板部16によってディスク1の径方向外側へと付勢されている。これにより、摩擦パッド6の耳部7B,7Cを案内板部15の外側部15A(ディスク径方向外方側面)側へと弾性的に押付けることができる。
このため、走行時の振動等により摩擦パッド6がディスク1の径方向にがたつくことを、パッドスプリング11の径方向付勢板部16により抑制することができる。そして、ブレーキ操作時には、摩擦パッド6の耳部7B,7Cを案内板部15の外側部15A側に摺接させた状態に保持しつつ、インナ側,アウタ側の摩擦パッド6を案内板部15に沿ってディスク1の軸方向へと円滑に案内することができる。
ところで、ディスクブレーキの組立て作業時や摩擦パッド6の交換時には、ばね成形体20(戻しばね21、サイド押しばね26)を摩擦パッド6の耳部7C側の突起9に取付けた状態で、該摩擦パッド6をパッドスプリング11が取付けられた取付部材2に組付ける。このとき、ばね成形体20のサイド押しばね26は、摩擦パッド6の耳部7Cとパッドスプリング11の案内板部15との間で弾性変形させ、かつ、この状態で、耳部7Cをパッドガイド3内に挿嵌(挿入)する。この場合、パッドスプリング11の案内突出部15Cが、例えば、ディスク軸方向の外側に真直ぐ(図11の軸線S−Sと平行に)延びていると、耳部7Cの上面(ディスク径方向外側面)と案内突出部15Cとが点当たりする可能性がある。これにより、組付け時の作業性が低下するおそれがある。
そこで、実施形態では、案内突出部15Cは、すなわち、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の移動方向に対して摩擦パッド6の回転方向中央側に傾いて延びている。ディスク軸方向の外側に向けて延び、かつ、ディスク回転方向に傾斜している。このため、サイド押しばね26が取付けられた摩擦パッド6をパッドスプリング11が取付けられた取付部材2に組付けるときに、傾斜した案内突出部15Cに沿って摩擦パッド6の耳部7Cの上面を該耳部7Cが進む方向に案内することができる。このとき、摩擦パッド6の耳部7Cの上面と案内突出部15Cとをほぼ直角に当てることができる。しかも、案内突出部15Cを傾斜させることにより、傾斜させない構成と比較して、ディスク軸方向寸法をを同じにした場合でも、案内突出部15Cを長くすることができる。このため、組付けを行うときに、摩擦パッド6の耳部7Cを案内突出部15Cに早く到達させることができる。これにより、摩擦パッド6の耳部7Cをパッドガイド3(パッドスプリング11の案内板部15)内に挿入する作業を円滑に行うことができ、摩擦パッド6を取付部材2に組付けるときの作業性を向上することができる。
実施形態では、案内突出部15Cは、ディスク回転方向に傾斜することに加えて、ディスク径方向外方にも傾斜している。すなわち、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の移動方向に対してディスク径方向外方にも傾いて延びている。このため、摩擦パッド6の耳部7Cをディスク径方向外方から内方に向けて案内することができ、この面からも、作業性を向上することができる。
実施形態では、案内突出部15Cは、摩擦パッド6の一対の耳部7B,7C(突出部)のうち、一側の耳部7Cが一の案内板部15に配置されている状態で、摩擦パッド6の一対の耳部7B,7C(突出部)のうち、他側の耳部7Bを他の案内板部15に挿入するときの他側の耳部7Bの挿入方向と同方向に延びている。これにより、摩擦パッド6をパッドスプリング11が取付けられた取付部材2に組付けるときに、案内突出部15Cに沿って摩擦パッド6の回入側の耳部7Cの上面(ディスク径方向外側面)を該耳部7Cが進む方向に円滑に案内することができる。これにより、摩擦パッド6の組み付け性を向上できる。
実施形態では、案内突出部15Cは、サイド押しばね26を弾性変形させた状態で摩擦パッド6を取付部材2に取付けるときの摩擦パッド6の取付け方向と同方向に延びている。このため、案内突出部15Cの延びる方向と摩擦パッド6の耳部7Cの進む方向とを一致させることができ、この面からも、作業性を向上することができる。
なお、実施形態では、案内突出部15Cを直線状に延びる構成とした場合を例に上げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、図14に示す変形例のように、案内突出部41を湾曲させてもよい。この場合は、湾曲した案内突出部41に沿って摩擦パッド6の耳部7Cの上面(ディスク径方向外側面)を該耳部7Cの進む方向に案内することができる。図14では、案内突出部41の先端側は、ディスク径方向の外側に向けて屈曲する屈曲部41Aとなっている。
実施形態では、ばね成形体20(戻しばね21、サイド押しばね26)を金属板からなる板ばねとして構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば金属板以外の素材(例えば樹脂材等)により形成したばね、板材以外の素材(例えば線材)により形成した線ばね等、各種のばねを戻しばねやサイド押しばねとして用いることができる。
実施形態では、ディスク1のインナ側とアウタ側とに各案内板部15、径方向付勢板部16等を有した所謂一体型のパッドスプリング11を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えばパッドスプリングをディスクのインナ側とアウタ側とで切り離したような形状をもつ2個のパッドスプリングを、ディスクのインナ側、アウタ側にそれぞれ配設する構成としてもよい。
実施形態では、キャリパ5のインナ脚部5Aに1個のピストン5Dを設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、キャリパのインナ脚部に2個のピストンを設けるツインボアの構成としてもよいし、キャリパのインナ脚部に3個以上のピストンを設ける構成としてもよい。
実施形態では、キャリパ5のインナ脚部5Aにシリンダを介してピストン5Dを摺動可能に設け、キャリパ5のアウタ脚部5Cをアウタ側の摩擦パッド6に当接させる構成とした所謂フローティングキャリパ型のディスクブレーキを例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えばキャリパのインナ側とアウタ側とにそれぞれピストンを設ける構成とした所謂対向ピストン型のディスクブレーキに適用してもよい。
以上、本発明の幾つかの実施形態のみを説明したが、本発明の新規の教示や利点から実質的に外れることなく例示の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には容易に理解できるであろう。従って、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含むことを意図する。上記実施形態を任意に組み合わせても良い。
本願は、2014年11月19日付出願の日本国特許出願第2014−234512号に基づく優先権を主張する。2014年11月19日付出願の日本国特許出願第2014−234512号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1 ディスク 2 取付部材 3 パッドガイド(支持部) 3A 外壁面(ディスク径方向外方側面) 3C 奥壁面(底面) 5 キャリパ 6 摩擦パッド 7B,7C
耳部(突出部) 11 パッドスプリング 15 案内板部 15A 外側部(パッドガイドのディスク径方向外方側面と当接する部位) 15C,41 案内突出部 26 サイド押しばね(回転方向付勢部材)

Claims (5)

  1. 車両の非回転部分に固定され、ディスクの両側面に配置される一対の摩擦パッドを支持する支持部が前記ディスク回転方向両側に対向して形成される取付部材と、
    該取付部材にディスクの軸方向へ移動可能に設けられ、前記一対の摩擦パッドを前記ディスクに押圧するキャリパと、
    前記取付部材に取付けられ、該取付部材と前記摩擦パッドとの間に配設されるパッドスプリングと、
    を備え、
    前記支持部には、前記摩擦パッドのディスク回転方向両側の側縁部に形成される突出部が嵌合する溝部がそれぞれ形成され、
    前記パッドスプリングは、
    前記支持部の溝部のディスク径方向外方側面と該溝部の底面とに当接可能に取付けられ前記摩擦パッドの突出部が前記ディスク軸方向に摺動する案内板部と、
    該案内板部のうち前記溝のディスク径方向外方側面と当接する部位から延出し、前記ディスクから離れる方向で、かつ、前記摩擦パッドの移動方向に対して前記摩擦パッドの回転方向中央側に、その基端から傾いて延びる案内突出部とを備えたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記案内突出部は、更に、前記摩擦パッドの移動方向に対してディスク径方向外方にも傾いて延びていることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記案内突出部は、前記摩擦パッドの一対の突出部のうち、一側の突出部が前記一の案内板部に配置されている状態で、前記摩擦パッドの一対の突出部のうち、他側の突出部を前記他の案内板部に挿入するときの前記他側の突出部の挿入方向と同方向に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記摩擦パッドの側縁部の少なくとも一方には、前記摩擦パッドをディスク回転方向に押圧する回転方向付勢部材が取付けられ、
    前記案内突出部は、前記回転方向付勢部材を弾性変形させた状態で前記摩擦パッドを前記取付部材に取付けるときの前記摩擦パッドの取付け方向と同方向に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記案内突出部は、延出方向に湾曲して形成されることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載のディスクブレーキ。
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