JP6335158B2 - 給湯機 - Google Patents
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Description
給湯機の運転計画(一例として、沸き上げ計画)は、従来であれば、ほぼ画一化されたものであったが、このようなホームシステムによって、多様な運転計画が選択可能となっている。例えば、ホームシステムでは、太陽光パネル(太陽電池)の発電状況や、他の家電機器の動作状況に応じて、給湯機の運転計画をより柔軟に組み替えることができる。
貯湯式の給湯機であって、
前記給湯機を制御する制御装置と、
前記給湯機についての情報を報知し、ユーザからの操作を受け付けるリモコンと、
情報を報知しユーザからの操作を受け付ける機器との間で通信を行う通信装置と、を備え、
前記制御装置は、ユーザに報知すべき報知情報が生じ、又は、ユーザに要求する承認事項が生じると、ユーザが前記リモコンを使用したことに応答して、前記リモコンから前記報知情報を報知させ、又は、前記リモコンから前記承認事項の承認を要求させ、ユーザが前記機器を使用したことに応答して、前記通信装置を介して前記機器から前記報知情報を報知させ、又は、前記機器から前記承認事項の承認を要求させる、
給湯機。
<システム構成>
図1は、本発明が適用されるホームシステム1の全体構成の一例を示す模式図である。図示するように、ホームシステム1は、室外に設置された貯湯式ヒートポンプ給湯機100と、浴室BRに設置された浴室リモコン201、浴室シャワー301、浴槽用ヘッダ302、及び、浴槽304と、リビングLRに配置された携帯端末401、及び、テレビ402と、台所KTに設置された台所リモコン202、及び、台所水道303と、屋根RFに設置された太陽電池500と、を含んでいる。
なお、浴室シャワー301、浴槽用ヘッダ302、及び、台所水道303は、貯湯式ヒートポンプ給湯機100の給湯端末であり、貯湯式ヒートポンプ給湯機100とは水配管により接続されている。
なお、貯湯式ヒートポンプ給湯機100と通信可能な機器として、携帯端末401、及び、テレビ402を用いる場合について説明しているが、一例であり、他の機器を用いてもよい。
ところで、商用電力系統の需給バランスを保つために、電気事業者が需要家に対して時間帯(抑制期間)を指定して逆潮流の抑制を指示するための制度の整備が進められている。このような抑制期間において、太陽電池500は、パワーコンディショナから出力する電力を指示に従って抑制する。なお、抑制期間において、自家消費が発生している場合には、太陽電池500は、パワーコンディショナからその自家消費分まで(発電量が十分ある場合)、電力を出力できることが認められている。
そのため、例えば、太陽電池500は、抑制期間において、貯湯式ヒートポンプ給湯機100を運転するために必要な電力を含めて出力できるようになっている。なお、このような抑制期間に限らずに、太陽電池500にて発電された電力を貯湯式ヒートポンプ給湯機100を運転するために使用してもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る貯湯式ヒートポンプ給湯機100の詳細構成の一例を示す模式図である。
貯湯式ヒートポンプ給湯機100は、加熱手段であるヒートポンプユニット102で加熱された湯をタンクユニット101内のタンク111に蓄える。ヒートポンプユニット102は、例えば、圧縮機と、水冷媒熱交換器と、膨張弁と、空気熱交換器とを含んでいる。これらは、環状に接続され、冷媒を循環させるための冷凍サイクル回路(冷媒回路ともいう。)が形成されている。
図3に示すように、貯湯式ヒートポンプ給湯機100の制御を行う制御装置140は、測定部141、演算部142、制御部143、及び、記憶部144を含んで構成される。
両リモコンには、上述したように、表示部、操作部、スピーカ、及び、マイクが搭載されている。つまり、表示部は、例えば、貯湯式ヒートポンプ給湯機100の運転状態を表示する。また、操作部は、例えば、スイッチからなり、ユーザの操作を受け付ける。そして、制御装置140は、両リモコンを使用したユーザの操作や両リモコンの設定値も活用して、ヒートポンプユニット102、ふろ循環ポンプ117、切り替え弁128、一般混合弁112、ふろ混合弁113、及び、電磁弁120を駆動させ、貯湯式ヒートポンプ給湯機100の制御を実行する。
制御装置140において、測定部141は、一般給湯温度センサ114、一般給湯流量計115、ふろ給湯流量計116、及び、水位センサ118から入力した情報に従って、各諸量を測定する。
演算部142は、測定部141が計測した各諸量を処理し、日々の給湯負荷(負荷データ)を算出する。算出された負荷データは、記憶部144に蓄積される。蓄積された過去の負荷データを用いて演算部142は、当日の沸き上げ量、沸き上げ温度、及び、沸き上げタイミングを決定する。つまり、演算部142は、沸き上げ量、沸き上げ温度、及び、沸き上げタイミングを含む沸き上げ計画を演算する。
演算部142により再演算された沸き上げ計画は、台所リモコン202から、ユーザに報知される。この報知は、音声によってなされ、例えば、沸き上げ計画に変更がある旨、変更の内容、及び、計画変更による効果とリスクが伝えられる。その際、台所リモコン202は、図4に示すような変更報知画面P1を表示し、ユーザが沸き上げ計画の変更を視覚的にも認識できるようにする。
沸き上げ計画の報知・承認動作は、浴室リモコン201によってもなされる。上述した台所リモコン202と同様に、浴室リモコン201においても、報知は音声によってなされ、沸き上げ計画に変更がある旨、変更の内容、及び、計画変更による効果とリスクが伝えられる。その際、浴室リモコン201は、上述した図4の変更報知画面P1と同様の画面を表示し、ユーザが沸き上げ計画の変更を視覚的にも認識できるようにする。
沸き上げ計画の報知・承認動作は、携帯端末401によってもなされる。報知は、携帯端末401の機能に応じて、メールやお知らせ機能を用いてなされ、沸き上げ計画に変更がある旨、変更の内容、及び、計画変更による効果とリスクが伝えられる。例えば、メールが用いられる場合、上記報知内容の後に、承認手順が記載されており、ユーザはその手順に従い、沸き上げ計画の変更に対する回答を行うことができる。また、お知らせ機能が用いられる場合、携帯端末401は、上述した図4の変更報知画面P1と同様の画面を表示した後、上述した図5の承認要求画面P2と同様の画面を表示し、計画変更への承認をユーザに求める。ユーザによる承認又は否認の操作は、携帯端末401の表示パネルやボタン(スイッチ)への直接接触のほか、ユーザの音声によっても可能である。制御装置140は、ユーザから承認があった場合に、報知した内容に沿って、沸き上げ計画を変更する。一方、ユーザから否認があった場合、あるいは、ユーザからの回答が無い場合に、制御装置140は、沸き上げ計画を変更しない。
沸き上げ計画の報知・承認動作は、テレビ402によってもなされる。報知は、図6に示すように、テレビ402における画面の中央部を遮ることの無いよう、画面の端部に変更報知画面P1が表示される。また、テレビ402は、現在の放映内容を判断し、コマーシャル時のみ変更報知画面P1を表示するようにしてもよい。変更報知画面P1を表示した後、テレビ402は、上述した図5の承認要求画面P2と同様の画面を表示し、計画変更への承認をユーザに求める。ユーザによる承認又は否認の操作は、テレビ402のリモコンボタンへの直接接触のほか、ユーザの音声によっても可能である。制御装置140は、ユーザから承認があった場合に、報知した内容に沿って、沸き上げ計画を変更する。一方、ユーザから否認があった場合、あるいは、ユーザからの回答が無い場合に、制御装置140は、沸き上げ計画を変更しない。
浴室リモコン201、及び、台所リモコン202は、計画変更によりユーザの承認が必要な時、画面の発光や連絡音を発することで、ユーザの注意を喚起することができる。両リモコンは、画面を発光させ、スピーカから連絡音を発した後、上述した図4の変更報知画面P1や図5の承認要求画面P2を表示する。
浴槽304に湯や水が張られている状態において、浴槽水位が急激に変化した場合(一例として、一定時間内に水位センサ118の出力が一定値以上変化した場合)に、制御装置140は、浴槽304(浴室BR)内に人がいることを検出することができる。この場合、ユーザが浴室リモコン201の近傍にいることになるため、計画変更によりユーザの承認が必要であれば、浴室リモコン201から上述した注意喚起を行うと共に、上述した図4の変更報知画面P1や図5の承認要求画面P2を浴室リモコン201に表示させる。この場合、ユーザへの報知の実効性や、ユーザから承認を得る際の回答率を高めることができる。
一般給湯温度センサ114、及び、一般給湯流量計115から入力した各諸量によって、制御装置140は、湯が、浴室あるいは台所で利用されていることを検出することができる。このとき、ユーザが、浴室リモコン201あるいは台所リモコン202の近傍にいることが予想されるため、計画変更によりユーザの承認が必要であれば、両リモコン(浴室リモコン201、及び、台所リモコン202)から上述した注意喚起を行うと共に、上述した図4の変更報知画面P1や図5の承認要求画面P2を両リモコンに表示させる。この場合、ユーザへの報知の実効性や、ユーザから承認を得る際の回答率を高めることができる。
図7は、本発明の実施形態に係る沸き上げ計画変更処理の一例を示すフローチャートである。この沸き上げ計画変更処理は、制御装置140によって、実行される。
なお、他の電力情報として、ホームシステム1内で消費された過去の電力消費量(一例として、1日における単位時間毎の電力消費量の推移)も、外部のサーバ又はホームシステム1内の図示せぬ管理装置から入手する。
具体例を挙げて説明すると、電力情報によって、翌日の昼間の時間帯N(一例として、10:00〜12:00)に、太陽電池500からの出力を抑制することが定められている場合に、演算部142は、その時間帯Nにおける、太陽電池500の発電量と、ホームシステム1内で消費される電力消費量とを予測する。なお、太陽電池500の発電量は、天気情報に含まれる日照量の予想と、太陽電池500の規格や設置条件とに基づいて求められる。また、ホームシステム1内の電力消費量は、過去の電力消費量に基づいて求められる。その際、別途、スケジュール情報に従って使用される機器が消費する分を加味して、電力消費量を求めてもよい。
このようにして、時間帯Nにおける発電量と電力消費量とを予測した結果、その時間帯Nに、一定以上の電力量(貯湯式ヒートポンプ給湯機100の沸き上げ制御に必要な電力量以上)が確保できる場合に、演算部142は、時間帯Nも含めて沸き上げ制御を行うように、沸き上げ計画を再演算する。なお、時間帯Nに一定以上の電力量が確保できない場合には、通常通り、電気料金の安い深夜時間帯に沸き上げ制御を行う沸き上げ計画を再演算する。
制御装置140は、沸き上げ計画が変更されていないと判別すると(ステップS103;No)、後述するステップS123へ処理を進める。
制御装置140は、ユーザが台所リモコン202を使用していると判別すると(ステップS104;Yes)、後述するステップS115に処理を進める。
制御装置140は、ユーザが浴室リモコン201を使用していると判別すると(ステップS105;Yes)、後述するステップS117に処理を進める。
制御装置140は、浴槽水位に変化があったと判別すると(ステップS106;Yes)、ユーザが浴槽304内にいる(浴室リモコン201の付近にいる)ものとして、浴室リモコン201からユーザへ注意喚起する(ステップS107)。例えば、制御装置140は、浴室リモコン201の表示部を発光させ、また、浴室リモコン201のスピーカから連絡音を出力させる。そして、制御装置140は、後述するステップS115に処理を進める。
制御装置140は、ユーザが湯を使用していると判別すると(ステップS108;Yes)、ユーザが台所リモコン202あるいは浴室リモコン201の付近にいるものとして、台所リモコン202及び浴室リモコン201からユーザへ注意喚起する(ステップS109)。例えば、制御装置140は、両リモコン(台所リモコン202及び浴室リモコン201)の表示部を発光させ、また、両リモコンのスピーカから連絡音を出力させる。
制御装置140は、ユーザが携帯端末401やテレビ402を使用していると判別すると(ステップS111;Yes)、携帯端末401やテレビ402に変更通知画面を表示し、その後、承認要求画面を表示する(ステップS112)。つまり、制御装置140は、実際に使用されている機器の表示部に、図4に示す変更通知画面P1を表示することで、沸き上げ計画の変更をユーザに報知し、その後、図5に示す承認要求画面P2を表示することで、計画変更について、ユーザに承認を求める。そして、制御装置140は、後述するステップS119に処理を進める。
制御装置140は、時間T1が経過していないと判別すると(ステップS112;No)、上述したステップS104に処理を戻す。
制御装置140は、ユーザが台所リモコン202を操作したと判別すると(ステップS114;Yes)、台所リモコン202に変更通知画面を表示し、その後、承認要求画面を表示する(ステップS115)。例えば、制御装置140は、図4に示す変更通知画面P1を台所リモコン202の表示部に表示することで、沸き上げ計画の変更をユーザに報知し、その後、図5に示す承認要求画面P2を台所リモコン202の表示部に表示することで、計画変更について、ユーザに承認を求める。
制御装置140は、ユーザが浴室リモコン201を操作したと判別すると(ステップS116;Yes)、浴室リモコン201に変更通知画面を表示し、その後、承認要求画面を表示する(ステップS117)。例えば、制御装置140は、図4に示す変更通知画面P1を浴室リモコン201の表示部に表示することで、沸き上げ計画の変更をユーザに報知し、その後、図5に示す承認要求画面P2を浴室リモコン201の表示部に表示することで、計画変更について、ユーザに承認を求める。
制御装置140は、ユーザから回答がないと判別すると(ステップS119;No)、時間T2が経過したか否かを判別する(ステップS120)。なお、時間T2は、一定時間の経過を判別するための値であり、予め記憶部144に記憶されている。また、制御装置140は、例えば、承認要求画面を何れか(複数の場合もあり)の表示部に表示したことを契機に、経過時間の計時を開始しているものとする。そして、制御装置140は、現在の経過時間と時間T2とを比較し、一定時間が経過しているかどうかを判別する。
制御装置140は、時間T2が経過していないと判別すると(ステップS120;No)、上述したステップS119に処理を戻す。一方、時間T2が経過していると判別した場合(ステップS120;Yes)に、後述するステップS123に処理を進める。
制御装置140は、ユーザからの回答が承認であると判別すると(ステップS121;Yes)、沸き上げ計画を変更する(ステップS122)。つまり、制御装置140は、貯湯式ヒートポンプ給湯機100を、省エネとなる沸き上げ計画に基づいて制御する。
上記の実施形態では、沸き上げ計画の変更を報知する動作例、及び、計画変更について承認を得るための動作例について示したが、これら、報知内容や承認内容は一例であり、他の内容を報知し、その内容について承認を得る場合にも適宜適用可能である。
例えば、ホームシステム1が、一般家庭で使用される電力の管理を行う、いわゆる、HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムである場合に、HEMSコントローラ(管理装置)が、制御装置140に代わって、浴室リモコン201、台所リモコン202、及び、ネットワーク上の機器(携帯端末401,テレビ402)に対して、報知・承認動作を行う。
Claims (6)
- 貯湯式の給湯機であって、
前記給湯機を制御する制御装置と、
前記給湯機についての情報を報知し、ユーザからの操作を受け付けるリモコンと、
情報を報知しユーザからの操作を受け付ける機器との間で通信を行う通信装置と、を備え、
前記制御装置は、ユーザに報知すべき報知情報が生じ、又は、ユーザに要求する承認事項が生じると、ユーザが前記リモコンを使用したことに応答して、前記リモコンから前記報知情報を報知させ、又は、前記リモコンから前記承認事項の承認を要求させ、ユーザが前記機器を使用したことに応答して、前記通信装置を介して前記機器から前記報知情報を報知させ、又は、前記機器から前記承認事項の承認を要求させる、
給湯機。 - 前記機器は、放映される映像を表示するテレビであり、現在の放映内容を判断し、コマーシャル時のみ前記報知情報を報知させ、前記報知情報を報知した後に、前記承認事項の承認を要求させる、
請求項1に記載の給湯機。 - 前記リモコンは、
前記給湯機についての情報を表示する表示部と、
音を出力するスピーカとを備えており、
前記制御装置は、前記リモコンの近傍にユーザが存在する場合に、前記表示部又は前記スピーカを作動させて注意喚起を行った後に、前記表示部又は前記スピーカから前記報知情報を報知させ、又は、前記表示部又は前記スピーカから前記承認事項の承認を要求させる、
請求項1に記載の給湯機。 - 給湯先の浴槽の水位を検出する水位センサを更に備え、
前記制御装置は、前記水位センサが検出した水位の変化に基づいて、浴槽への入浴を検知し、前記リモコンの近傍にユーザが存在することを検出する、
請求項3に記載の給湯機。 - 給湯する湯水の温度を計測する温度センサと、
給湯する湯水の流量を検出する流量センサとを更に備え、
前記制御装置は、前記温度センサが検出した湯水の温度、及び、前記流量センサが検出した湯水の流量に基づいて、湯水の使用を検知し、前記リモコンの近傍にユーザが存在することを検出する、
請求項3に記載の給湯機。 - 前記報知情報は、沸き上げ計画の変更を報知するための情報であり、前記承認事項は、沸き上げ計画の変更についての承認である、
請求項1から5の何れか1項に記載の給湯機。
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