JP7478927B2 - 貯湯給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ熱源機で加熱して貯湯タンクに貯湯した湯水を給湯する貯湯給湯システムに関し、特に貯湯タンクに湯水が長時間滞留している場合に貯湯タンクの加熱殺菌運転を行う貯湯給湯システムに関する。
従来から、貯湯運転によって貯湯タンクに貯湯した湯水を給湯する貯湯給湯システムが広く利用されている。湯水が出湯された貯湯タンクには、殺菌用の塩素系薬剤等が添加された上水が供給されるので、貯湯タンク内で雑菌が増殖することは殆ど無い。
しかし、貯湯運転によって貯湯された湯水が使用されずに滞留し続けると、例えばレジオネラ属菌等の雑菌が増殖する可能性はゼロではない。このような長時間滞留した湯水が、給湯されてシャワー等から供給されるのは衛生的に好ましくなく、雑菌が体内に取り込まれると健康を損なう虞もある。
そのため、貯湯給湯システムでは、貯湯タンクの湯水の滞留を許容する滞留設定時間を設定し、湯水の滞留時間を計時している。そして、滞留設定時間内に貯湯タンクの湯水の全量が入れ替わった場合には、滞留時間の計時をゼロから始める。一方、計時した滞留時間が滞留設定時間を超えた場合、即ち貯湯タンク内に滞留設定時間を超えて滞留している湯水がある場合には、例えば特許文献1のように加熱殺菌運転を行い、貯湯タンクの湯水の全量を高温に加熱して殺菌する。
特開2013-224786号公報
加熱殺菌運転によって60℃以上の高温に加熱された湯水の中では、レジオネラ属菌等は短時間で殆ど死滅する。貯湯給湯システムが、貯湯タンクの湯水を加熱する熱源機としてヒートポンプ熱源機のみを備えている場合、このヒートポンプ熱源機を用いて60℃以上の高温(例えば65℃)に加熱することにより加熱殺菌運転が行われる。
ヒートポンプ熱源機は、外気の熱を湯水に移動させて湯水を加熱するので、外気温度が高いほど湯水を加熱し易いが、ヒートポンプ熱源機が高温になり過ぎる虞があるため、特許文献1では外気温度が高い場合に加熱殺菌運転を禁止している。一方、外気温度が低くなるほど移動させる熱が少なくなるので、ヒートポンプ熱源機が湯水を高温に加熱するための所要時間が長くなる。そして、所定の基準外気温度以下では湯水の加熱が困難であるため、ヒートポンプ熱源機の作動を禁止している。
貯湯給湯システムは、加熱殺菌運転が完了するまで給湯することができなくなるので、外気温度が低温のときに加熱殺菌運転の時間が長くなると、貯湯給湯システムの使用者に不便をかけ、不快感を与える虞があった。また、長時間の加熱殺菌運転によって、エネルギー消費が増加するという課題があった。
本発明の目的は、ヒートポンプ熱源機を用いた加熱殺菌運転を適切に行うことができる貯湯給湯システムを提供することである。
請求項1の発明の貯湯給湯システムは、ヒートポンプ熱源機を用いて加熱された湯水を貯湯タンクに貯湯し、前記貯湯タンク内に予め設定された滞留設定時間以上滞留している湯水がある場合に、前記ヒートポンプ熱源機を用いて貯湯タンク内の湯水の加熱殺菌運転を行う貯湯給湯システムにおいて、外部の通信網から天気情報を取得する天気情報取得手段を備え、前記滞留設定時間となる日時に前記加熱殺菌運転の日時を予定し、前記取得した天気情報のうち、前記加熱殺菌運転の予定日時における予想気温が所定温度以下である場合に、前記加熱殺菌運転の予定日時を前記予定日時の前後の所定期間内で予想気温が最も高い時間帯の日時に変更することを特徴としている。
上記構成によれば、ヒートポンプ熱源機を用いて行う加熱殺菌運転は、滞留設定時間になる日時に予定される。そして、天気情報取得手段が取得した天気情報に応じて、加熱殺菌運転の予定日時を変更する。従って、天気情報に基づいて、ヒートポンプ熱源機を用いた加熱殺菌運転に適した時間帯に、加熱殺菌運転の予定日時を変更することができる。そして、変更された予定日時に加熱殺菌運転が実行された場合に、加熱殺菌運転の所要時間を短くして、加熱殺菌運転のエネルギー消費を抑えることが可能になる。
熱殺菌運転の予定日時において、所定温度以下の低い予想気温のため、ヒートポンプ熱源機を用いた加熱殺菌運転の所要時間が長くなる又は加熱殺菌運転ができないと予測される場合に、加熱殺菌運転の予定日時の前後の所定期間内でヒートポンプ熱源機での加熱に適した予想気温が最も高い時間帯の日時に加熱殺菌運転の予定日時を変更することができる。
請求項の発明の貯湯給湯システムは、請求項1の発明において、前記加熱殺菌運転の予定日時の変更を報知することを特徴としている。
上記構成によれば、給湯することができなくなる加熱殺菌運転の実行の時期を、貯湯給湯システムの使用者に事前に知らせることができ、給湯使用できないことによる使用者の不快感を軽減することができる。
本発明の貯湯給湯システムによれば、ヒートポンプ熱源機を用いた加熱殺菌運転を実行する時期を適切な時期に変更することができる。それ故、貯湯タンク内の衛生的な状態を維持すると共に、加熱殺菌運転の所要時間を短くして使用者に与える虞がある不快感を軽減し、加熱殺菌運転のエネルギー消費を抑えることもできる。
本発明の実施形態に係る貯湯給湯システムの構成図である。 本発明の実施形態に係る滞留時間の計時と記憶する出湯量の説明図である。 本発明の実施形態に係る貯湯給湯システムの加熱殺菌運転の制御フローチャートである。 本発明の実施形態に係る週間天気予報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る3日間天気予報の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図1~図5に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、貯湯給湯システム1は、湯水を貯湯するための貯湯タンク2を備えた貯湯給湯ユニット3と、貯湯タンク2の湯水を加熱するためのヒートポンプ熱源機4等を有する。貯湯給湯ユニットは、給湯する湯水の温度を調整するために、貯湯タンク2の湯水と上水を混合する混合装置5を有する。貯湯タンク2は、円筒状の容器の両端部(上部及び底部)に皿形又は半楕円形の鏡板を備えて外気に触れないように密閉状に構成されている。
貯湯タンク2の底部には、貯湯タンク2からヒートポンプ熱源機4に湯水を供給するための熱源機往き通路6が接続されている。熱源機往き通路6には、ヒートポンプ熱源機4に供給する湯水の温度を検知する熱源機往き温度センサ6aが配設されている。
貯湯タンク2の上部には、ヒートポンプ熱源機4で加熱された湯水を貯湯タンク2に戻すための熱源機戻り通路7が接続されている。熱源機戻り通路7には、ヒートポンプ熱源機4で加熱された湯水の温度を検知する熱源機戻り温度センサ7aが配設されている。
ヒートポンプ熱源機4は、熱源機往き通路6を介して供給される貯湯タンク2の湯水を加熱し、加熱した湯水を熱源機戻り通路7を介して貯湯タンク2の上部に戻して貯湯する貯湯運転を行う。貯湯運転時に貯湯タンク2の湯水をヒートポンプ熱源機4との間で循環させるために、図示外のポンプがヒートポンプ熱源機4に装備されているが、貯湯給湯ユニット5の熱源機往き通路6にポンプが介装されていてもよい。また、ヒートポンプ熱源機4には、図示外の外気温度センサが装備されている。
また、貯湯タンク2の底部には、矢印CWで示すように上水道から貯湯タンク2に上水を供給するための給水通路8が接続されている。給水通路8は、この通路を開閉するための給水弁8aと、給水温度を検知するための給水温度センサ8bを有する。給水通路8の貯湯タンク2との接続部の近傍には、排水弁9aを有する排水通路9が接続されている。貯湯タンク2の上部には、貯湯タンク2の湯水を混合装置5に供給するための出湯通路10が接続されている。
貯湯タンク2には、その内部の湯水の温度を検知するために、貯湯タンク2の高さ方向に所定の間隔を空けて並ぶように、複数の貯湯温度センサ2a~2eが配設されている。貯湯タンク2と貯湯温度センサ2a~2eは、外側を図示外の断熱部材に覆われており、貯湯運転により貯湯した湯水の放熱が抑制されている。
混合装置5には、出湯通路10と、給水通路8から分岐された給水分岐通路11と、給湯通路12が接続されている。混合装置5は、出湯通路10から供給される高温の湯水と給水分岐通路11から供給される低温の上水の混合比を調整可能に構成されている。混合装置5で混合された湯水は、矢印HWで示すように給湯通路12を介して図示外の給湯栓等に供給される。
混合装置5の高温水入口近傍の出湯通路10には、混合装置5に供給される湯水の温度を検知する混合装置入口温度センサ10aが配設されている。給湯通路12には、給湯流量を検知する給湯流量センサ12aと、給湯温度を検知する給湯温度センサ12bが配設されている。
貯湯給湯システム1は、貯湯運転、加熱殺菌運転等を制御するための制御部14を備えている。制御部14は、貯湯温度センサ2a等の各部に配設された温度センサの検知温度や、給湯流量センサ12a等の検知流量に基づいて、ヒートポンプ熱源機3や混合装置5等を作動させて各種運転の制御を行う。また、制御部14は、計時機能や、運転履歴情報として出湯量等を記憶する機能等を備えている。
貯湯給湯システム1の運転操作や給湯設定温度等の各種設定を行うために、例えばタッチパネル式の操作部を兼ねた表示部15aを有する操作端末15が制御部14に通信接続されている。貯湯給湯ユニット3やヒートポンプ熱源機4は屋外に設置され、操作端末15は室内の壁に取り付けられる。表示部15aには、貯湯給湯システム1の給湯設定温度や運転状況等の情報が表示される。操作端末15は、アラーム音等を出力する音声出力部を備えていてもよく、操作部が表示部15aと別に設けられていてもよい。
操作端末15は無線通信機能を有し、ルータ機能を有する回線終端装置16との無線通信が可能なように回線終端装置16に通信接続されている。回線終端装置16は、家庭の通信回線17を介して外部の通信網18(インターネット)に通信接続されている。そして、操作端末15を介して通信網18から天気予報の情報(天気情報)等を取得する機能を備えた制御部14が、天気情報取得手段に相当する。尚、操作端末15と回線終端装置16の通信接続は、有線の通信接続であってもよく、制御部14が回線終端装置16に直接通信接続されてもよい。
次に、貯湯運転について説明する。
制御部14は、設定された時刻に貯湯運転を行い、給湯設定温度よりも高温(例えば50℃)の湯水を貯湯タンク2に満たしておく。例えば電力料金が安価な深夜電力を使用するように設定されている場合に、深夜電力を使用して貯湯運転を行う。また、操作端末15から貯湯運転開始操作がなされると、制御部14は貯湯運転を開始させる。
次に、給湯運転について説明する。
給湯運転では、混合装置入口温度センサ10aと給水温度センサ8bと給湯流量センサ12aと給湯温度センサ12bの夫々の検知温度と検知流量に基づいて、制御部14が混合装置5の混合比を算出する。そして算出した混合比になるように混合装置5の混合比を調整することによって、給湯設定温度に調整した湯水を給湯する。このとき、貯湯タンク2からの出湯量に相当する上水が給水通路8から貯湯タンク2に供給される。また、制御部14は、給湯流量センサ12aの検知流量と混合装置5の混合比に基づいて、貯湯タンク2からの出湯量を算出して記憶する。
次に、貯湯タンク2における雑菌の増殖について説明する。
貯湯タンク2における雑菌の増殖には、増殖に適した温度が必要である。例えばレジオネラ属菌は、増殖に適した20℃~45℃程度の温度範囲で4~6時間毎に倍増し、10℃未満の低温では増殖が抑制され、60℃よりも高温では短時間で殆ど死滅することが知られている。
上水には殺菌用の塩素系薬剤が添加されているので、貯湯タンク2に新鮮な上水を満たした状態では貯湯タンク2内に雑菌は略存在せず、滞留による雑菌の増殖の虞も殆ど無い。しかし、雑菌が存在する可能性はゼロではなく、滞留する上水の残留塩素濃度は次第に低下するため、滞留時間が長くなるほど雑菌の増殖の虞が高まる。特に、貯湯運転によって加熱された湯水が滞留する場合には、増殖に適した温度になるので雑菌の増殖の虞が一層高まることになる。
ここで、一般に増殖する菌の総数を数えることは困難なので、菌を培養したときのコロニー形成数を数えるコロニー形成単位(CFU:Colony forming unit)を用いて増殖する菌の数が表される。貯湯タンク2内に雑菌が存在する可能性はゼロではないので、貯湯タンク2内に雑菌が最少の1[CFU]存在すると想定し、温度や貯湯タンク2の容量等が考慮され、滞留を許容する滞留設定時間が予め例えば100時間に設定されている。
貯湯タンク2に出湯されずに滞留設定時間以上滞留する湯水があると、その湯水に含まれている可能性がある雑菌が増殖して貯湯タンク2の湯水全体に広がる虞がある。それ故、制御部14は、湯水の滞留時間を計時し、この滞留時間が滞留設定時間になる日時に貯湯タンク2の加熱殺菌運転を予定しておく。
例えば図2に示すように、制御部14は、貯湯タンク2の湯水の滞留時間を計時しながら、記憶している出湯量から積算出湯量を算出する。また、計時する滞留時間が滞留設定時間になる日時に、最初に加熱殺菌運転を予定しておく。この予定日時は変更可能である。
折れ線L1で示すように、積算出湯量が貯湯タンク2の容量V(例えば200リットル)に到達する前に加熱殺菌運転の予定日時になった場合には、貯湯タンク2内の加熱殺菌運転を行う。加熱殺菌運転が終了したら、制御部14は積算出湯量及び滞留時間をゼロにリセットして、次の滞留時間の計時に移行し、次の滞留時間の計時を開始すると共に次の加熱殺菌運転の予定を設定する。
一方、折れ線L2で示すように、加熱殺菌運転の予定日時の前に積算出湯量が貯湯タンク2の容量Vに到達し、貯湯タンク2内の湯水の全量が入れ替わった場合には、制御部14は、積算出湯量及び滞留時間をゼロにリセットする。そして、予定していた加熱殺菌運転を行うことなく次の滞留時間の計時に移行すると共に、次の加熱殺菌運転の予定を設定する。この場合、積算出湯量が貯湯タンク2の容量を超えた際の給湯運転が終了したら、次の滞留時間の計時を開始する。
次に、加熱殺菌運転について説明する。
加熱殺菌運転は、貯湯タンク2の湯水の全量を加熱殺菌するために、ヒートポンプ熱源機4を用いて、貯湯タンク2の湯水の全量が例えば65℃以上になるように加熱する。ヒートポンプ熱源機4で加熱された湯水は、貯湯タンク2の上部から貯湯されていく。貯湯タンク2の底部まで高温の湯水が貯湯されて、熱源機往き温度センサ6aの検知温度が例えば65℃以上になると全量が加熱されたことになるので、加熱殺菌運転を終了する。
ヒートポンプ熱源機4は、外気の熱を湯水に移動させて湯水を加熱するので、外気温度が低くなるほど加熱殺菌運転の所要時間が長くなる。外気温度が基準外気温度以下(例えば-7℃以下)の場合、ヒートポンプ熱源機4で加熱することが困難であるためヒートポンプ熱源機4の作動が禁止される。この場合、ヒートポンプ熱源機4を用いた加熱殺菌運転ができないので、制御部14は貯湯タンク2の湯水の全量を排水させる。例えば給水通路8の給水弁8aを閉じ、排水通路9の排水弁9aを開けて、貯湯タンク2の排水が行われる。貯湯タンク2の全量排水後には排水弁9aを閉じ、給水弁8aを開けて貯湯タンク2及び排水された通路に上水を満たす。
上記のように、制御部14は、計時する滞留時間が滞留設定時間になる日時に最初に加熱殺菌運転を予定しておく。しかし、この予定日時における外気温度がヒートポンプ熱源機4を用いた加熱殺菌運転に適していない場合があるので、制御部14は天気情報に応じて予定日時を変更する。この制御部14による加熱殺菌運転の制御について、図3のフローチャートに基づいて説明する。図中のSi(i=1,2,・・・)はステップを表す。
S1において、加熱殺菌運転の予定日時と積算出湯量と滞留時間を読み込んで、S2に進む。そしてS2において、積算出湯量が貯湯タンク2の容量未満か否か判定する。S2の判定がYesの場合はS3に進み、S2の判定がNoの場合はS11に進む。
S3において、現在の日時が加熱殺菌運転の予定日時になっていないことを判定する。S3の判定がYesの場合はS4に進む。S3の判定がNoの場合は、加熱殺菌運転を実行するためにS8に進む。
S4において、通信網18から天気情報を取得し、この天気情報から加熱殺菌運転の予定日時が含まれる時間帯の予想気温と、その前後の複数の時間帯の予想気温を取得して、S5に進む。天気情報として、例えば図4に示すように、現在日を含む週間天気予報には6時間毎の天気と予想気温の情報が含まれている。また、例えば図5に示すように、週間天気予報よりも詳細な現在日を含む3日間天気予報には、1時間ごとの天気と予想気温の情報が含まれている。天気情報は、時間の経過と共に確度が高められた情報に適宜更新される。この天気情報は、ニュースサイト等で提供されているものでもよく、貯湯給湯システム1の製造者等が提供してもよい。
3日間天気予報に加熱殺菌運転の予定日時が含まれていない場合には、週間天気予報から加熱殺菌運転の予定日時が含まれる時間帯の予想気温を取得する。また、滞留時間が滞留設定時間になる日時より前の所定期間内に含まれる複数の時間帯の予想気温(予定日時の前後の所定時間内の予想気温)を取得する。所定期間は、滞留時間が滞留設定時間になる日時から例えば6時間前までの期間であり、この期間の時間幅は任意に設定可能であるが、長過ぎるとエネルギー消費が増加する虞があるため、数時間であることが好ましい。
例えば図4において現在が火曜日であって、加熱殺菌運転の予定日時及び滞留時間が滞留設定時間になる日時が土曜日の3時の場合に、所定期間内に一部が含まれている土曜日の0-6時と金曜日の18-24時の複数の時間帯の予想気温を取得する。また、例えば図5において現在が木曜日であって、加熱殺菌運転の予定日時が金曜日の21時、滞留設定時間になる日時が土曜日の3時の場合に、所定期間内の複数の時間帯(金曜日の21,22,23,24時、土曜日の1,2時)の予想気温を取得する。
次に図3のS5において、加熱殺菌運転の予定日時の時間帯における予想気温が所定温度(例えば5℃)未満か否か判定する。ヒートポンプ熱源機4を用いて効率的な湯水の加熱が可能か否か判定するものである。例えば図4では土曜日の0-6時の予想気温が3℃なので判定がYesになる。S5の判定がYesの場合はS6に進む。また、例えば図5では金曜日の21時の予想気温が6℃なので判定がNoになる。S5の判定がNoの場合は、加熱殺菌運転の予定日時を変更せずにリターンする。所定温度は、基準外気温度よりも高い温度に任意に設定可能である。
S6において、加熱殺菌運転の予定日時の前後の所定期間内に、加熱殺菌運転の予定日時の時間帯における予想気温よりも高い予想気温の時間帯が有るか否か判定する。例えば加熱殺菌運転の予定日時及び滞留時間が滞留設定時間になる日時が土曜日の3時である場合に、S4で取得した予想気温のうち、図4の金曜日の18-24時の予想気温が7℃なので、判定がYesになる。S6の判定がYesの場合はS7に進む。S6の判定がNoの場合は、加熱殺菌運転の予定日時を変更せずにリターンする。
S7において、加熱殺菌運転の予定日時を、加熱殺菌運転の予定日時の前後の所定期間内で予想気温が最も高い時間帯の日時に変更し、この変更を使用者に対して報知してリターンする。操作端末15の表示部15aに表示して報知するが、予め登録されている使用者のスマートフォン等に通信網18を介して変更内容を送信することにより報知してもよい。尚、使用者が報知を望まない場合には、報知を省略することも可能である。
例えば図4の金曜日の18-24時の時間帯のうち、所定期間内の金曜日の21時に加熱殺菌運転の予定日時を変更する。このように確度が高い情報に更新される天気情報に応じて、加熱殺菌運転の予定日時を所定期間内の加熱殺菌運転に適した日時に変更してゆく。一旦変更した予定日時も、その後に更新された天気情報によって変更され得る。
一方、図3のS3の判定がNoの場合にS8において、現在の外気温度が基準外気温度よりも高いか否か判定する。ヒートポンプ熱源機4の作動が禁止される温度ではないことを確認するものである。S8の判定がYesの場合はS9に進み、S9において加熱殺菌運転を実行し、加熱殺菌運転が完了したらS11に進む。S8の判定がNoの場合はS10に進み、S10において加熱殺菌運転以外の他の菌対策運転として例えば貯湯タンク2の全量を排水してS11に進む。尚、菌対策運転としては、外気温度が基準外気温度よりも高くなって加熱殺菌運転が実行され完了するまで給湯を禁止することも可能である。
積算出湯量が貯湯タンク2の容量を超えた場合、加熱殺菌運転を行った場合、排水等の菌対策運転を行った場合には、S11において、積算出湯量及び滞留時間をゼロにリセットし、次の加熱殺菌運転の予定日時を滞留時間が滞留設定時間となる日時に設定してリターンする。以上のように貯湯給湯システム1は、貯湯タンク2内の衛生的な状態を維持すると共に、加熱殺菌運転の所要時間を短くして使用者に与える虞がある不快感を軽減し、加熱殺菌運転のエネルギー消費を抑えている。
上記貯湯給湯システム1の作用、効果について説明する。
貯湯給湯システム1は、ヒートポンプ熱源機4を用いて加熱されて貯湯タンク2に貯湯された湯水を給湯する。また、貯湯タンク2内に予め設定された滞留設定時間以上滞留している湯水がある場合に、ヒートポンプ熱源機4を用いて加熱殺菌運転を行う。貯湯給湯システム1は、操作端末15を介して外部の通信網18から天気情報を取得する制御部14(天気情報取得手段)を備えている。
制御部14は、最初に計時している滞留時間が滞留設定時間になる日時に加熱殺菌運転を予定する。そして、この予定日時を、取得した天気情報に応じて変更する。従って、ヒートポンプ熱源機4での加熱に適した予想気温の時間帯に予定日時を変更して、加熱殺菌運転を効率的に実行することができる。これにより加熱殺菌運転の所要時間を短くして、加熱殺菌運転のエネルギー消費を抑えることができる。
また、取得した天気情報のうち、加熱殺菌運転の予定日時における予想気温が所定温度以下の場合に、加熱殺菌運転の予定日時を変更する。所定温度以下の低い外気温度のため、ヒートポンプ熱源機4で湯水の効率的な加熱が困難な場合に、加熱殺菌運転の予定日時を変更するので、ヒートポンプ熱源機4での加熱に適した予想気温の時間帯で加熱殺菌運転を実行することができる。
その上、加熱殺菌運転の予定日時の変更を、貯湯給湯システム1の使用者に報知する。加熱殺菌運転により給湯できないことを使用者に事前に知らせることができ、給湯使用できないことによる使用者の不快感を軽減することができる。
貯湯給湯システム1は、加熱殺菌運転の予定日時の変更を使用者が望まない場合や、制御部14を通信網18に通信接続しない場合には、予定日時の変更をせずに、滞留設定時間以上滞留している湯水がある場合に加熱殺菌運転を行うように設定することもできる。また、滞留設定時間を超過する日時に加熱殺菌運転の予定日時を変更するようにすることも可能であるが、安全性を考慮して例えば積算出湯量がゼロ等の条件を追加することが好ましい。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態をも包含するものである。
1 :貯湯給湯システム
2 :貯湯タンク
2a~2e :貯湯温度センサ
3 :貯湯給湯ユニット
4 :ヒートポンプ熱源機
5 :混合装置
6 :熱源機往き通路
6a :熱源機往き温度センサ
7 :熱源機戻り通路
8 :給水通路
8a :給水弁
8b :給水温度センサ
9 :排水通路
9a :排水弁
10 :出湯通路
11 :給水分岐通路
12 :給湯通路
12a :給湯流量センサ
12b :給湯温度センサ
14 :制御部
15 :操作端末
15a :表示部
16 :回線終端装置
17 :通信回線
18 :通信網

Claims (2)

  1. ヒートポンプ熱源機を用いて加熱された湯水を貯湯タンクに貯湯し、前記貯湯タンク内に予め設定された滞留設定時間以上滞留している湯水がある場合に、前記ヒートポンプ熱源機を用いて貯湯タンク内の湯水の加熱殺菌運転を行う貯湯給湯システムにおいて、
    外部の通信網から天気情報を取得する天気情報取得手段を備え、
    前記滞留設定時間となる日時に前記加熱殺菌運転の日時を予定し、前記取得した天気情報のうち、前記加熱殺菌運転の予定日時における予想気温が所定温度以下である場合に、前記加熱殺菌運転の予定日時を前記予定日時の前後の所定期間内で予想気温が最も高い時間帯の日時に変更することを特徴とする貯湯給湯システム。
  2. 前記加熱殺菌運転の予定日時の変更を報知することを特徴とする請求項1に記載の貯湯給湯システム。
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