JP6292929B2 - 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法 - Google Patents

半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6292929B2
JP6292929B2 JP2014043989A JP2014043989A JP6292929B2 JP 6292929 B2 JP6292929 B2 JP 6292929B2 JP 2014043989 A JP2014043989 A JP 2014043989A JP 2014043989 A JP2014043989 A JP 2014043989A JP 6292929 B2 JP6292929 B2 JP 6292929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column layer
semiconductor column
test
semiconductor
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014043989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015170698A (ja
Inventor
橋本 誠
誠 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2014043989A priority Critical patent/JP6292929B2/ja
Publication of JP2015170698A publication Critical patent/JP2015170698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6292929B2 publication Critical patent/JP6292929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

本発明は、スーパージャンクション構造を備えた半導体装置とその製造方法および検査方法に関し、特に、製造工程途中で半導体装置のチャージアンバランス量を測定することができる半導体装置とその製造方法および検査方法に関する。
一般的なスーパージャンクション構造の半導体装置を製造する際には、例えばn+型シリコン基板の表面にn-型層をエピタキシャル成長させた半導体基板を用意し、n-型層にトレンチ溝を形成した後、そのトレンチ溝内にp-型層をエピタキシャル成長させることで、n-型層からなるn型カラム層とp-型層からなるp型カラム層が形成される。
ここで、n型カラム層の電荷量とp型カラム層の電荷量を一致させることで、半導体装置のオフ時に電荷は打ち消され、あたかも電荷を有していないように空乏層が拡がり、耐圧を得ることができる。
しかしながら、n型カラム層とp型カラム層とを形成する際の加工バラツキによって、n型カラム層の電荷量とp型カラム層の電荷量とに差(以下、チャージアンバランス量)が生じる。このチャージアンバランス量が大きいと、打ち消されずに残る電荷がスーパージャンクション構造内に電界を発生させ、所望の耐圧が得られなくなってしまう。
このような問題を解決する方法として、n型カラム層内に流れる電流およびp型カラム層とn+型シリコン基板によって形成されるダイオードに順方向の電圧を印加した際の電圧降下(以降、p型カラム層/n型基板間ダイオードの順方向電圧)を測定することでチャージアンバランス量を特定し、チャージアンバランス量を補償する量の不純物をn型カラム層および/またはp型カラム層に付加することが提案されている(特許文献1)。この提案よれば、チャージバランスが確保されたスーパージャンクション構造の半導体装置を製造することができる。
特開2007−251023号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、n型カラム層内に流れる電流およびp型カラム層/n型基板間ダイオードの順方向電圧を測定するために、n型カラム層、p型カラム層およびn+型シリコン基板にオーミックコンタクトを形成する必要がある。
通常n+型シリコン基板裏面は、オートドープを防止するため酸化膜で覆われている。従って、上記特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、n型カラム層内に流れる電流およびp型カラム層/n型基板間ダイオードの順方向電圧を測定するため、n+型シリコン基板裏面の酸化膜を除去する必要がある。
ところで、上記のような測定のため裏面酸化膜を除去したウエハは、n+型シリコン基板内の不純物が半導体製造装置内へ拡散することを防止できないため、このウエハが汚染源となり他のウエハに悪影響を及ぼすことになり、半導体装置の製造工場においては、それ以降の工程を流動することはない。
また、n型カラム層およびp型カラム層の幅はそれぞれ数μm程度であり、不純物濃度は1×1015〜1×1017cm-3であるため、それぞれの表面にオーミックコンタクトを形成することは、微細なパターニングを要し、さらに不純物濃度が低いため、オーミックコンタクトを形成することに困難性を伴うものであった。
このように、n型カラム層内に流れる電流およびp型カラム層/n型基層間ダイオードの順方向電圧を測定することによりチャージアンバランス量を測定することは、半導体装置を量産する製造工程中には採用できず、半導体装置が完成した後の特性テストによって良品、不良品の良否判定を行わざるをえないという問題があった。
本発明は上記問題点を解消し、製造工程中に、チャージアンバランス量を安定的、かつ簡便に測定し、チャージバランスが確保されたスーパージャンクション構造の半導体装置を製造することができる半導体装置とその製造方法および検査方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置において、前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層を含む半導体装置形成領域と、第1導電型の第1テスト用半導体カラム層と第2導電型の第2テスト用半導体カラム層とを含むテストパターン領域とを備え、前記テストパターン領域には、前記第1の半導体カラム層と同時に形成した前記第1テスト用半導体カラム層と、前記第2の半導体カラム層と同時に形成した前記第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有するテストパターンを備え、前記テストパターンは、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅を異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターンを複数組含み、各前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定することができる接続部を備えていることを特徴とする。
本願請求項2に係る発明は、第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置の製造方法において、前記第1半導体カラム層と同時に第1導電型の第1テスト用半導体カラム層を形成し、前記第2半導体カラム層と同時に第2導電型の第2テスト用半導体カラム層を形成することにより、前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造のテストパターンであって、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅を異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなる前記テストパターンを複数組含むように形成する工程と、前記第2の半導体カラム層および前記第2テスト用カラム層を形成した後、前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定する工程と、を含むことを特徴とする。
本願請求項3に係る発明は、第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置であって、前記第1の半導体カラム層と同時に形成した第1導電型の第1テスト用半導体カラム層と、前記第2の半導体カラム層と同時に形成した第2導電型の第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造のテストパターンを備え、前記テストパターンは、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅と異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターンを複数組含み、各前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層と間の容量値を測定することができる接続部を備えている半導体装置の検査方法において、各前記テストパターン毎に、前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定し、前記第1テスト用半導体カラム層または前記第2テスト用半導体カラム層の幅に対する前記電圧Vdepの変動から前記第1テスト用半導体カラム層の電荷量と前記第2テスト用半導体カラム層の電荷量が等しい前記第1テスト用半導体カラム層の幅と前記第2テスト用半導体カラム層の幅を検出することにより、前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層のチャージアンバランス量が許容範囲内であるか否かを判定し、半導体装置の良否判定を行うことを特徴とする。
本願請求項4に係る発明は、請求項3記載の半導体装置の検査方法において、前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定し、前記第1テスト用半導体カラム層または前記第2テスト用半導体カラム層の幅に対する前記電圧Vdepの変動から前記第1テスト用半導体カラム層の電荷量と前記第2テスト用半導体カラム層の電荷量が等しい前記第1テスト用半導体カラム層の幅と前記第2テスト用半導体カラム層の幅を検出することにより、前記第1半導体カラム層あるいは前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の不純物濃度が許容範囲内であるか否かを判定し、半導体装置の良否判定を行うことを特徴とする。

本発明の半導体装置およびその製造方法によれば、第2半導体カラム層および第2テスト用半導体カラム層の製造直後に、複数組のテストパターンのそれぞれの第1テスト用半導体カラム層と第2テスト用半導体カラム層との間の容量−電圧測定から、チャージアンバランス量が許容範囲内か否かを判断することができ、製造工程の途中で良否判定が可能となる。そのため、もし不良品と判断された場合には、それ以降の製造を行う必要がなくなる。また良品と判断された場合には、半導体基板裏面に形成した酸化膜を除去していないため、半導体装置の製造工程を継続することができ、半導体装置の製造コストを低減できる効果がある。またこの容量−電圧測定は、測定のための特別な加工を施す必要がなく、非常に簡便な方法である。
また本発明の半導体装置の検査方法によれば、第1テスト用半導体カラム層と第2テスト用半導体カラム層の幅を変えた複数のスーパージャンクション構造のテストパターンを形成し、容量−電圧特性を測定することで、チャージアンバランスの有無、チャージアンバランスを解消するための半導体カラム層の幅、不純物濃度等を算出することができ、半導体装置の歩留まり向上を図る上で、非常に有益となる。
特に、第1半導体カラム層の幅と第2半導体カラム層の幅の和、および第1テスト用半導体カラム層の幅と第2テスト用半導体カラム層の幅の和が一定であるように構成することで、チャージアンバランス量がゼロとなる第1半導体カラム層および第2半導体カラム層の幅を容易に特定できるため、効果的である。
本発明の実施例のスーパージャンクション構造のMOSFETの製造方法を説明する図である。 本発明の実施例のスーパージャンクション構造のMOSFETの製造方法を説明する図である。 スーパージャンクション構造のMOSFETの説明図である。 本発明の実施例のウエハの説明図である。 逆バイアスを印加した場合の空乏層の拡がりを示した断面図である。 本発明の実施例の容量−電圧特性を示す図である。 p型カラム層の電荷量がn型カラム層の電荷量より少ない場合の空乏層の拡がりを説明する図である。 p型カラム層の電荷量がn型カラム層の電荷量より多い場合の空乏層の拡がりを説明する図である。 p型カラム層の幅と電圧Vdepの関係を示す図である。 テストパターンの説明図である。 nカラム幅とpカラム幅の和が一定の場合におけるn型カラム幅と電圧Vdepの関係を示す図である。
本発明の実施例について、スーパージャンクション構造のMOSFETの製造工程を例にとり、詳細に説明する。
図1および図2は、スーパージャンクション構造のMOSFETと同一ウエハ上に形成される1つのテストパターンの製造工程を説明する図で、左図はMOSFET、右図はテストパターンの製造工程を示している。まず、n+型シリコン基板上1にn-型半導体層2がエピタキシャル成長された半導体基板を用意する。半導体基板の裏面側には外方拡散を抑制するために、酸化膜3が形成されている(図1a)。
次に、n-型半導体層2表面に、例えば、ウェット酸化法やドライ酸化法、あるいはCVD法等により酸化膜4を形成する。その後、トレンチ形成予定領域が開口するようにフォトレジスト5をパターニングし、フォトレジスト5をエッチングマスクとして使用して酸化膜4をエッチング除去し、n-型半導体層2表面を露出させる(図1b)。ここで、テストパターンを形成する際には、開口幅を変えた複数のテストパターンを形成する。一例として、エッチングして形成した開口幅と、エッチングせずに残る酸化膜4の幅の和が、一定となるような複数の組合せのテストパターンを用意する。この場合、MOSFETの開口幅と酸化膜4の幅の和も一致させるのが好ましい。
その後、酸化膜4をエッチングマスクとして使用して露出するn-型半導体層2をRIE法等による異方性エッチングを行い、ストライプ状の複数のトレンチ溝6を形成する(図1c)。ストライプ状に残るn-型半導体層2は、MOSFETのn型カラム層7(第1半導体カラム層に相当)を構成する。また、テストパターンのn型カラム層7T(第1テスト用半導体カラム層に相当)を構成する。
トレンチ溝6近傍の酸化膜4の一部をエッチング除去する(図2a)。その後、トレンチ溝6内を充填するように、p-型エピタキシャル層を成長させる。トレンチ溝6内に埋め込まれたp-型エピタキシャル膜は、MOSFETのp型カラム層8(第2半導体カラム層に相当)を構成する。また、テストパターンのp型カラム層8T(第2テスト用半導体カラム層に相当)を構成する。なお、p-型エピタキシャル膜を成長させる際には、各トレンチ溝6内が完全に埋め込まれるようにオーバーエピタキシャル成長させるため、図2(b)に示すように半導体基板の主表面上に1〜10μm程度のp-型エピタキシャル膜が形成されることになる。また、エピタキシャル成長させる際、シリコンソースガスとハロゲン化物の混合ガスを流すことで、酸化膜4上でのシリコンのエピタキシャル成長を抑制することができる。
次に、チャージアンバランス量を測定するために、カラム幅を変えた複数のテストパターンのn型カラム7Tとp型カラム8Tとの間の容量−電圧特性を測定する(図2b)。容量−電圧測定の詳細は、後述する。ここで、オーバーエピタキシャル成長されたp-型エピタキシャル膜と酸化膜3が、容量測定を行う際の接続部となる。
この容量−電圧測定により、MOSFETのチャージアンバランス量が許容値を大幅に超える場合には、不良と判断される。また、チャージアンバランス量が許容値の範囲内とするためのカラム層の幅や不純物濃度等を算出することができる。チャージアンバランス量がゼロあるいは許容値の範囲内の場合には、製造を続けるという判断を行うことができ、次工程に進む。
半導体基板の主表面上に形成されたp-型エピタキシャル膜7を除去して平坦化することで、スーパージャンクション構造を構成するn型カラム層7、p型カラム層8が形成される(図2c)。その後、半導体基板の主表面上にp型エピタキシャル膜10を成膜し、通常の半導体製造プロセス等を行った後、図3に示すスーパージャンクション構造を有するトレンチゲート型MOSFETの半導体装置が形成する。図3において、11はp型ボディー領域、12はn型ソース領域、13はゲート酸化膜、14はゲート電極、15はソース電極、16はドレイン電極である。
次に、テストパターンについて詳細に説明する。テストパターンは、MOSFETが形成されるウエハの一部に形成される、図4はその一例であり、ウエハ上の一部(図4では中央部の破線の円で囲まれた領域)にテストパターン領域17が形成され、その他の領域は半導体装置形成領域18が形成されている。テストパターン領域17には、複数のテストパターンが形成されており、n型カラム層7Tとp型カラム層8Tの幅の寸法を変えた組合せのテストパターンが形成されている。
次にチャージアンバランス量を測定する容量−電圧特性の測定について説明する。スーパージャンクション構造のテストパターンの容量−電圧特性の測定においては、半導体基板の裏面側の酸化膜3が形成する容量は、テストパターンの容量と比較して十分大きい。そのため、テストパターンの容量−電圧特性の測定において酸化膜3は、除去する必要はない。容量−電圧特性の測定は、一般的なステージを有するプローバーを用いて行う。
図2(b)右図に示すテストパターンのn型カラム層7Tおよびp型カラム層8Tとの間に逆バイアスを印加すると、図5(a)に模式的に示すように、n型カラム層7Tおよびp型カラム層8Tのpn接合界面からそれぞれ空乏層が拡がる。破線はp型カラム層8T中に延びる空乏層の先端と、n型カラム層7T中に延びる空乏層の先端を表している。さらに逆バイアスを印加していくと、空乏層は隣接する空乏層と接続し、カラム層全体が空乏化する。図5(b)はn型カラム層7Tの電荷量とp型カラム層8Tの電荷量が同じである場合、n型カラム層およびp型カラム層内に延びた空乏層が同時に横方向に全体が空乏化することを示している。
この場合の容量−電圧特性は、図6に実線で示す。n型カラム層およびp型カラム層が横方向に全体が空乏化する電圧Vdepで容量値が急激に低下することがわかる。
一方、n型カラム層7Tの電荷量Qnとp型カラム層8Tの電荷量Qpが異なる場合は、電荷量が少ないどちらか一方のカラム層が先に横方向に全体が空乏化する。図7は、p型カラム層8Tの電荷量Qpがn型カラム層7Tの電荷量Qnよりも少ない場合を示している。また図8は、p型カラム層の電荷量Qpがn型カラム層の電荷量Qnよりも多い場合を示している。いずれにおいても、容量値が急激に低下する電圧Vdepは、電荷量が少ないどちらか一方のカラムの電荷量に依存し、図6中の破線で示すように、n型カラム層の電荷量Qnとp型カラム層の電荷量Qpが同じ場合と比較して低下することになる。
そこで本発明のテストパターンでは、例えばn型カラム層7Tの幅を一定(MOSFETのn型カラム層の幅と同一)とし、p型カラム層の幅を変化させたパターン(例えば、MOSFETのp型カラム層の幅と同一の幅と、これより狭い幅および広い幅)を複数用意し、それぞれのテストパターンの容量−電圧特性を測定し、容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定する。その結果、図9に示すように、p型カラム層の幅の増加とともに電圧Vdepは増大し、p型カラム層の電荷量とn型カラム層の電荷量が同じとなるp型カラムの幅(図中Wpcbと表示)で飽和する。p型カラム層の幅がそれ以上の場合は、n型カラム層の電荷量がp型カラム層の電荷量より少なくなり、容量値が急激に低下する電圧Vdepは、n型カラム層の電荷量すなわちn型カラム層の幅で決まるためである。
同様に、テストパターンにおいて、p型カラム層の幅を一定とし、n型カラム層の幅を変化させると、容量値が急激に低下する電圧Vdepは、n型カラム層の幅の増加とともに増大し、n型カラム層の電荷量とp型カラム層の電荷量が同じとなるn型カラム層の幅で飽和する。
なお、n型カラム層の幅あるいはp型カラム層の幅の一方を固定した場合に限らず、両方のカラム層の幅を変化させても、容量値が急激に低下する電圧Vdepの変動より、n型カラム層の電荷量とp型カラム層の電荷量が等しい幅を検出できる。
p型カラムの電荷量とn型カラムの電荷量が同じとなるテストパターンにおいて、次式が成り立つ。
Wncb・Dn・Ln=Wpcb・Dp・Lp ・・・・(1)
ここで、Wncb、Wpcbはそれぞれn型カラム層およびp型カラム層の幅、Dn、Dpはそれぞれn型カラム層およびp型カラム層の不純物濃度、Ln、Lpはそれぞれn型カラム層およびp型カラム層の深さであり、Ln=Lp=Lである。
一旦、p型カラム層の電荷量とn型カラム層の電荷量が同じ、すなわちチャージアンバランス量がゼロとなるテストパターンのn型カラムおよびp型カラムの幅が決まれば、次式より半導体装置のカラム層1本あたりの奥行方向単位長あたりチャージアンバランス量Qが求められる。
Figure 0006292929
ここで、Wn、Wpはそれぞれ半導体装置のn型カラム層およびp型カラム層の幅、ΔWnはテストパターンのn型カラム層の幅と半導体装置のn型カラム層の幅の差であり、ΔWpはテストパターンのp型カラム層の幅と半導体装置のp型カラム層の幅の差である。
半導体装置において、例えば、p型カラム層の不純物濃度を調整してチャージバランスを確保するためには、(3)式が成り立つように以降の製造工程においてp型カラム層の不純物濃度をDpaに修正すればよい。
Figure 0006292929
すなわち、(4)式に示すように、p型カラム層の不純物濃度をDpの(1+ΔWn/Wp・Wpcb/Wncb+ΔWp/Wp)倍となるように、p型カラム層の製造条件を調整すればよいことがわかる。
複数のテストパターンにおいて、図10に示すように、n型カラム層の幅とp型カラム層の幅の和が一定であるように構成すると、チャージバランスする寸法以外のテストパターンは、必ずn型カラム層あるいはp型カラム層のどちらかの一方のカラムの電荷量がチャージバランスする電荷量より多く、他方のカラムの電荷量がチャージバランスする電荷量より少なくなる。従って、容量値が急激に低下する電圧は、図11に示すように、チャージアンバランス量がゼロの場合が最大となり、その他の場合は低くなり、チャージアンバランス量がゼロとなるテストパターンのn型カラム層の幅およびp型カラム層の幅を容易に決定できる。
なお、図10では5つのテストパターンのカラム幅の例を記載しているが、複数のテストパターンは5つに限定するものではなく、チャージアンバランス量がゼロとなるテストパターンの検出に必要なカラム幅および数は、適宜設定すれば良い。
以上説明した検査方法は、半導体装置の試作段階での半導体装置のデザインルールの決定に使用可能である他、量産段階での工程管理にも使用することも可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この発明は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、第1の導電型をn型、第2の導電型をp型として説明をしたが、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型としても実施可能である。また、MOSFETに限定するものではなく、スーパージャンクション構造を有するIGBTなどスーパージャンクション構造を有するすべてのデバイスへ適用することができる。
1:n+型シリコン基板、2:n-型半導体層、3:酸化膜、4:酸化膜、5:フォトレジスト、6:トレンチ溝、7:n型カラム層、8:p型カラム層、9:容量計、10:p型エピタキシャル層、11:p型ボディー領域、12:n型ソース領域、13:ゲート酸化膜、14:ゲート電極、15:ソース電極、16:ドレイン電極、17:テストパターン領域、18:半導体装置形成領域

Claims (4)

  1. 第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置において、
    前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層を含む半導体装置形成領域と、第1導電型の第1テスト用半導体カラム層と第2導電型の第2テスト用半導体カラム層とを含むテストパターン領域とを備え、
    前記テストパターン領域には、前記第1の半導体カラム層と同時に形成した前記第1テスト用半導体カラム層と、前記第2の半導体カラム層と同時に形成した前記第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有するテストパターンを備え、
    前記テストパターンは、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅を異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターンを複数組含み、
    各前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定することができる接続部を備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置の製造方法において、
    前記第1半導体カラム層と同時に第1導電型の第1テスト用半導体カラム層を形成し、前記第2半導体カラム層と同時に第2導電型の第2テスト用半導体カラム層を形成することにより、前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造のテストパターンであって、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅を異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなる前記テストパターンを複数組含むように形成する工程と、
    前記第2の半導体カラム層および前記第2テスト用カラム層を形成した後、前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置製造方法。
  3. 第1導電型の第1半導体カラム層と第2導電型の第2半導体カラム層が交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造を有する半導体装置であって、
    前記第1の半導体カラム層と同時に形成した第1導電型の第1テスト用半導体カラム層と、前記第2の半導体カラム層と同時に形成した第2導電型の第2テスト用半導体カラム層とが交互に繰り返し配置されているスーパージャンクション構造のテストパターンを備え、
    前記テストパターンは、前記第1半導体カラム層と同じ幅の前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2半導体カラム層と同じ幅の前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターン、あるいは前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の幅と異なる幅とした前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層とからなるテストパターンを複数組含み、
    各前記テストパターン毎に前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層と間の容量値を測定することができる接続部を備えている半導体装置の検査方法において、
    各前記テストパターン毎に、前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定し、前記第1テスト用半導体カラム層または前記第2テスト用半導体カラム層の幅に対する前記電圧Vdepの変動から前記第1テスト用半導体カラム層の電荷量と前記第2テスト用半導体カラム層の電荷量が等しい前記第1テスト用半導体カラム層の幅と前記第2テスト用半導体カラム層の幅を検出することにより、前記第1半導体カラム層と前記第2半導体カラム層のチャージアンバランス量が許容範囲内であるか否かを判定し、半導体装置の良否判定を行うことを特徴とする半導体装置の検査方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の検査方法において、
    前記第1テスト用半導体カラム層と前記第2テスト用半導体カラム層との間の容量値が急激に低下する電圧Vdepを測定し、前記第1テスト用半導体カラム層または前記第2テスト用半導体カラム層の幅に対する前記電圧Vdepの変動から前記第1テスト用半導体カラム層の電荷量と前記第2テスト用半導体カラム層の電荷量が等しい前記第1テスト用半導体カラム層の幅と前記第2テスト用半導体カラム層の幅を検出することにより、前記第1半導体カラム層あるいは前記第2半導体カラム層の少なくともいずれか一方の不純物濃度が許容範囲内であるか否かを判定し、半導体装置の良否判定を行うことを特徴とする半導体装置の検査方法。
JP2014043989A 2014-03-06 2014-03-06 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法 Active JP6292929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043989A JP6292929B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014043989A JP6292929B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015170698A JP2015170698A (ja) 2015-09-28
JP6292929B2 true JP6292929B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=54203184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014043989A Active JP6292929B2 (ja) 2014-03-06 2014-03-06 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6292929B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108258045A (zh) * 2016-12-29 2018-07-06 无锡华润华晶微电子有限公司 超结半导体器件的制备方法
WO2024127939A1 (ja) * 2022-12-14 2024-06-20 株式会社デンソー 炭化珪素半導体装置の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3799888B2 (ja) * 1998-11-12 2006-07-19 富士電機デバイステクノロジー株式会社 超接合半導体素子およびその製造方法
JP3827983B2 (ja) * 2001-09-25 2006-09-27 株式会社東芝 半導体評価方法および半導体評価装置
JP2004319974A (ja) * 2003-04-02 2004-11-11 Yokogawa Electric Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2006313892A (ja) * 2005-04-07 2006-11-16 Toshiba Corp 半導体素子
JP2006352092A (ja) * 2005-05-17 2006-12-28 Sumco Corp 半導体基板及びその製造方法
JP5150048B2 (ja) * 2005-09-29 2013-02-20 株式会社デンソー 半導体基板の製造方法
JP2007149974A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子の製造方法
US8698229B2 (en) * 2011-05-31 2014-04-15 Infineon Technologies Austria Ag Transistor with controllable compensation regions

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015170698A (ja) 2015-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9349659B2 (en) Methods for probing semiconductor fins and determining carrier concentrations therein
US7688083B2 (en) Analogue measurement of alignment between layers of a semiconductor device
US20120181615A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device and semiconductor device
JP5568856B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5751531B2 (ja) 半導体基板の評価方法、評価用半導体基板、半導体装置
JP6292929B2 (ja) 半導体装置、その半導体装置の製造方法および検査方法
JP2010161114A (ja) 半導体素子の製造方法
US7989232B2 (en) Method of using electrical test structure for semiconductor trench depth monitor
JP5434491B2 (ja) 半導体基板の評価方法及び半導体デバイスの製造方法
KR101030295B1 (ko) 반도체 소자의 소자 분리막 검사용 필드 트랜지스터
JP6541620B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US8890551B2 (en) Test key structure and method for measuring step height by such test key structure
JP5652379B2 (ja) 半導体基板の評価方法および評価用半導体基板
JP5397402B2 (ja) 半導体素子の製造方法
RU175042U1 (ru) Тестовый элемент для контроля качества анизотропного травления канавок
TW201320212A (zh) 測試鍵結構與使用此測試鍵結構以量測階段高度的方法
US8679864B2 (en) Method and system for determining semiconductor characteristics
JP2018037533A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
KR100698075B1 (ko) 반도체 소자의 테스트 패턴 및 패턴 쉬프트 측정방법
JP2010062420A (ja) 半導体装置の検査方法および半導体装置
JP2022186274A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2014075402A (ja) 半導体装置及び半導体装置の形成方法
JP5263935B2 (ja) 半導体装置製造用基板、および半導体装置
CN115642172A (zh) 半导体器件和制造半导体器件的方法
CN116741754A (zh) 金属绝缘层半导体结构及其制造方法、图像传感器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6292929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250