JP2006352092A - 半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体基板へのスーパージャンクション構造の形成後の、チャージバランスの劣化を抑制し、良好な耐圧特性を維持する。
【解決手段】 基板本体13表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層11がそれぞれ形成され、複数の第1エピタキシャル層11間のトレンチ14に複数の第2エピタキシャル層12がそれぞれ形成される。第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布は、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布に合うように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トレンチ内にエピタキシャル層が形成された半導体基板と、トレンチ内にエピタキシャル成長法によりエピタキシャル層を形成する半導体基板の製造方法に関するものである。
従来、この種の半導体基板の製造方法として、エピタキシャル成長法によりトレンチ内を含めた半導体基板上にエピタキシャル膜を形成し、このエピタキシャル膜の一部のエッチング処理とエピタキシャル膜の成膜処理とを複数回繰返して、トレンチ内を重ねたエピタキシャル膜で埋込む半導体基板の製造方法(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。
このような方法で製造された半導体基板では、エピタキシャル膜の一部をエッチング処理することにより、トレンチでの開口部が広がるので、この状態でエピタキシャル膜を成膜すると、トレンチの開口部の塞がりを阻止することができる。この結果、トレンチ内に埋込不良(す)が発生するのを抑制できるようになっている。
特開2001−196573号公報(請求項4、段落[0015]、段落[0016])
しかし、上記従来の特許文献1に示された半導体基板の製造方法では、トレンチ内に埋込不良(す)が発生するのを抑制できるけれども、半導体基板上部の柱状部のドーパント濃度分布とトレンチ内のエピタキシャル膜のドーパント濃度分布が不連続であるため、スーパージャンクション構造の形成後にチャージバランスが劣化し、半導体基板の電気的特性、特に耐圧特性が低下する不具合があった。ここで、スーパージャンクション構造とは、ドリフト領域において、N型領域とP型領域とが交互にかつ電流方向に対して垂直に並んだ構造をいい、チャージバランスとは、オフ時にドリフト領域を構成するN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層を生じさせて高耐圧を確保するための、N型半導体層及びP型半導体層のそれぞれのキャリア量をいう。
また、エピタキシャル膜の成膜ガスとして、モノシラン(SiH4)に代えて、ジクロルシラン(SiH2Cl2)、トリクロルシラン(SiHCl3)等の塩素混合ガスを用いたり、HClガスを混入させる、即ちSiソースガスにハロゲン化物を混合した混合ガスを用いると、混合ガスの供給量をより精密に制御できるため、エピタキシャル膜中のボイドを低減できるけれども、上記混合ガスを用いてエピタキシャル膜を形成すると、このエピタキシャル膜内のドーパント濃度分布の変化が大きくなり、特にハロゲン化物としてHClを用いると、Clによる反応距離が短くなるため、半導体基板上部の柱状部のドーパント濃度分布とトレンチ内のエピタキシャル膜のドーパント濃度分布の不連続性が更に顕著になる問題点があった。
本発明の目的は、スーパージャンクション構造の形成後の、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる、半導体基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、第2エピタキシャル層中のボイドを低減できるとともに、第2エピタキシャル層内の基板本体表面に平行な面又は垂直な面におけるドーパント濃度分布を一致させることができる、半導体基板及びその製造方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、基板本体13表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層11がそれぞれ形成され、複数の第1エピタキシャル層11間のトレンチ14に複数の第2エピタキシャル層12がそれぞれ形成された半導体基板の改良である。
その特徴ある構成は、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布に合うように構成されたところにある。
この請求項1に記載された半導体基板では、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布と同様の傾向であるため、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。これにより半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。
請求項2に係る発明は、図4及び図5に示すように、基板本体13表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層11がそれぞれ形成され、複数の第1エピタキシャル層11間のトレンチ14に複数の第2エピタキシャル層12がそれぞれ形成された半導体基板の改良である。
その特徴ある構成は、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布に合うように構成されたところにある。
この請求項2に記載された半導体基板では、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布と同様の傾向であるため、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。これにより半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。
請求項3に係る発明は、図6に示すように、基板本体13表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層11がそれぞれ形成され、複数の第1エピタキシャル層11間のトレンチ14に複数の第2エピタキシャル層12がそれぞれ形成された半導体基板の改良である。
その特徴ある構成は、第1エピタキシャル層11の幅をH1(μm)とし、第2エピタキシャル層12の幅をH2(μm)とし、第1エピタキシャル層11のキャリア濃度をC1(/cm3)とし、第2エピタキシャル層12のキャリア濃度をC2(/cm3)とするとき、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方が設定されたところにある。
この請求項3に記載された半導体基板では、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方が設定されるので、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。これにより半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。
請求項7に係る発明は、図1〜図3に示すように、基板本体13表面に第1エピタキシャル層11を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層11にトレンチ14を形成する工程と、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法の改良である。
その特徴ある構成は、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、第1エピタキシャル層11を成長させるときに、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布を、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布に合せる工程とを更に含むところにある。
この請求項7に記載された半導体基板の製造方法では、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布と同様の傾向になるので、請求項1に記載された半導体基板10、即ちチャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる半導体基板10が得られる。
請求項8に係る発明は、図4及び図5に示すように、基板本体13表面に第1エピタキシャル層11を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層11にトレンチ14を形成する工程と、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法の改良である。
その特徴ある構成は、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、第1エピタキシャル層11を成長させるときに、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布を、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布に合せる工程とを更に含むところにある。
この請求項8に記載された半導体基板の製造方法では、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布と同様の傾向になるので、請求項2に記載された半導体基板10、即ちチャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる半導体基板10が得られる。
請求項9に係る発明は、図6に示すように、基板本体13表面に第1エピタキシャル層11を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層11にトレンチ14を形成して第1エピタキシャル層11を複数の柱状にする工程と、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法の改良である。
その特徴ある構成は、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程を更に含み、柱状の第1エピタキシャル層11の幅をH1(μm)とし、第2エピタキシャル層12の幅をH2(μm)とし、第1エピタキシャル層11のキャリア濃度をC1(/cm3)とし、第2エピタキシャル層12のキャリア濃度をC2(/cm3)とするとき、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、柱状の第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方を設定するところにある。
この請求項9に記載された半導体基板の製造方法では、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方を設定するので、請求項3に記載された半導体基板10、即ちチャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる半導体基板10が得られる。
請求項13に係る発明は、請求項7ないし12いずれか1項に係る発明であって、更に図4に示すように、第2エピタキシャル層12を成膜する原料ガスが、半導体ソースガスにハロゲン化物を混合した混合ガスであることを特徴とする。
この請求項13に記載された半導体基板の製造方法では、第2エピタキシャル層12を成膜するための原料ガスとして、半導体ソースガスにハロゲン化物を混合した混合ガスを用いることにより、混合ガスの供給量をより精密に制御できるので、第2エピタキシャル層12中のボイドを低減できるとともに、第2エピタキシャル層12内の基板本体13に平行な面又は垂直な面におけるドーパント濃度分布を一致させることができる。
以上述べたように、本発明によれば、基板本体表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層をそれぞれ形成し、複数の第1エピタキシャル層間のトレンチに複数の第2エピタキシャル層をそれぞれ形成し、更に第1エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布に合うように構成したので、隣接する第1エピタキシャル層に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層に含まれるキャリア量が略同一になる。この結果、半導体基板にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。従って、チャージバランスの劣化を抑制できるので、良好な耐圧特性を維持できる。
また第1エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に垂直な面における濃度分布に合うように構成したり、或いは第1及び第2エピタキシャル層の幅と第1及び第2エピタキシャル層のキャリア濃度とが所定の関係を満たすように、第1エピタキシャル層の幅を設定しても、上記と同様にの効果が得られる。
また第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定し、第1エピタキシャル層を成長させるときに、第1エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布を、第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布に合せれば、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる半導体基板が得られる。
また第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に垂直な面における濃度分布を予め実験により測定し、第1エピタキシャル層を成長させるときに、第1エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に垂直な面における濃度分布を、第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に垂直な面における濃度分布に合せたり、或いは第1及び第2エピタキシャル層に含まれるドーパントの基板本体表面に平行な面における濃度分布を予め実験によりそれぞれ測定し、第1及び第2エピタキシャル層の幅と第1及び第2エピタキシャル層のキャリア濃度とが所定の関係を満たすように、柱状の第1エピタキシャル層の幅又は第2エピタキシャル層の幅のいずれか一方又は双方を設定しても、チャージバランスの劣化を抑制できるので、良好な耐圧特性を維持できる半導体基板が得られる。
更に第2エピタキシャル層を成膜する原料ガスとして、半導体ソースガスにハロゲン化物を混合した混合ガスを用いれば、この混合ガスの供給量をより精密に制御できるので、第2エピタキシャル層中のボイドを低減できるとともに、第2エピタキシャル層内の基板本体に平行な面又は垂直な面におけるドーパント濃度分布を一致させることができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、基板本体13表面には、所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層11がそれぞれ形成され、複数の第1エピタキシャル層11間のトレンチ14には、複数の第2エピタキシャル層12がそれぞれ形成される。基板本体13はリン、ヒ素、アンチモン等の不純物のドープされたN+型のシリコン単結晶基板であり、第1エピタキシャル層11はリン、ヒ素、アンチモン等の不純物のドープされたN型シリコン単結晶層であり、第2エピタキシャル層12はホウ素、ガリウム、インジウム等の不純物のドープされたP型シリコン単結晶層である。本実施の形態の特徴ある構成は、図2に詳しく示すように、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布(以下、ドーパントの第1平行濃度分布という)が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布(以下、ドーパントの第2平行濃度分布という)に合うように構成されたところにある。ドーパントの第1平行濃度分布はドーパントの第2平行濃度分布に対して±10%、好ましくは±5%の範囲内に収まるように構成される。ここで、ドーパントの第1平行濃度分布がドーパントの第2平行濃度分布に対して±10%の範囲内にあることを許容したのは、ドーパントの第1平行濃度分布をドーパントの第2平行濃度分布に厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるからである。
このように構成された半導体基板10の製造方法を図3を用いて説明する。
実験的に半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1200℃の温度範囲内で第1エピタキシャル層11を成長させる。この第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチ14を形成した後に、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。ここで、気相成長法により第2エピタキシャル層12を成長させるときの全体の温度範囲を400〜1150℃の範囲内に限定したのは、400℃未満では多結晶化や欠陥増加という不具合があり、1150℃を越えるとオートドープによるプロファイル劣化が起こるという不具合があるからである。また気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させるのは、基板本体13及び第1エピタキシャル層11からトレンチ14内部の第2エピタキシャル層12に拡散される不純物量を階段状に少なくすることにより、トレンチ14内部の第2エピタキシャル層12の抵抗率を階段状に変化させ、基板本体13及び第1エピタキシャル層11からのオートドープの影響を抑制して、トレンチ14の埋込み特性を向上させるためである。気相成長法としては、化学気相成長法(CVD法)や物理気相成長法(PVD法)などが挙げられる。次いで上記第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布、即ちドーパントの第2平行濃度分布を測定する。ドーパントの第2平行濃度分布は、第2エピタキシャル層12に含まれるキャリアの基板本体13表面に平行な面における濃度分布(以下、キャリアの第2平行濃度分布という)に等しいため、このキャリアの第2平行濃度分布をCV測定法により測定する。ここで、CV測定法とは、半導体−絶縁体−金属からなる半導体装置の静電容量Cがバイアス電圧Vによりどのように変化するかを測定して半導体等の電気的特性を評価する方法である。この第2エピタキシャル層12の成長及びキャリアの第2平行濃度分布の評価は、第1エピタキシャル層11及びトレンチ14の存在しないPW(Polished Wafer)を用いて実施してもよい。
次に製品となる半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により第1エピタキシャル層11を成長させる。気相成長法による第1エピタキシャル層11の成長時に、ドーパントの第1平行濃度分布をドーパントの第2平行濃度分布に合せるように、炉内を昇温するための複数のハロゲンランプの出力をそれぞれ制御する。若しくは、第1エピタキシャル層11の成長時のドーパント流量分布を制御することによって、ドーパントの第1平行濃度分布をドーパントの第2平行濃度分布に合せてもよい。ここで、ドーパントの第1平行濃度分布をドーパントの第2平行濃度分布に厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるため、ドーパントの第1平行濃度分布をドーパントの第2平行濃度分布に対して±10%、好ましくは±5%の範囲内に収める。この第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチ14を形成した後に、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。なお、シランガスに代えて、Siソースガス(半導体ソースガス)に塩化水素、塩素、フッ素、三フッ化塩素、フッ化水素、臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。
このように製造された半導体基板10では、ドーパントの第1平行濃度分布がドーパントの第2平行濃度分布と同様の傾向であるため、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。この結果、半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。従って、チャージバランスの劣化を抑制できるので、良好な耐圧特性を維持できる。
<第2の実施の形態>
図4及び図5は本発明の第2の実施の形態を示す。図4において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布(以下、第1垂直濃度分布という)が、第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布(以下、第2垂直濃度分布という)に合うように構成される(図4及び図5)。ドーパントの第1垂直濃度分布はドーパントの第2垂直濃度分布に対して±10%、好ましくは±5%の範囲内に収まるように構成される。ここで、ドーパントの第1垂直濃度分布がドーパントの第2垂直濃度分布に対して±10%の範囲内にあることを許容したのは、ドーパントの第1垂直濃度分布をドーパントの第2垂直濃度分布に厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるからである。
このように構成された半導体基板10の製造方法を説明する。
実験的に半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとして、Siソースガス(半導体ソースガス)を供給しながら、気相成長法により400〜1200℃の温度範囲内で第1エピタキシャル層11を成長させる。この第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチ14を形成した後に、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。なお、シランガスに代えて、Siソースガス(半導体ソースガス)に塩化水素、塩素、フッ素、三フッ化塩素、フッ化水素、臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。次いで上記第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布、即ちドーパントの第2垂直濃度分布を測定する。ドーパントの第2垂直濃度分布は、第2エピタキシャル層に含まれるキャリアの基板本体13表面に垂直な面における濃度分布(以下、キャリアの第2垂直濃度分布という)に等しいため、このキャリアの第2垂直濃度分布をSR測定法により測定する。この第2エピタキシャル層12の成長及びキャリアの第2垂直濃度分布の評価は、第1エピタキシャル層11及びトレンチ14の存在しないPW(Polished Wafer)を用いて実施してもよい。
次に製品となる半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により第1エピタキシャル層11を成長させる。このときドーパントの第1垂直濃度分布をドーパントの第2垂直濃度分布に合せるように、第1エピタキシャル層11の成長時に炉内を昇温するための複数のハロゲンランプの出力をそれぞれ制御する。若しくは、第1エピタキシャル層11の成長時のドーパント流量分布を制御することによって、ドーパントの第1垂直濃度分布をドーパントの第2垂直濃度分布に合せてもよい。ここで、ドーパントの第1垂直濃度分布をドーパントの第2垂直濃度分布に厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるため、ドーパントの第1垂直濃度分布をドーパントの第2垂直濃度分布に対して±10%、好ましくは±5%の範囲内に収める。この第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチを形成した後に、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。なお、シランガスに代えて、Siソースガス(半導体ソースガス)に塩化水素、塩素、フッ素、三フッ化塩素、フッ化水素、臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。
このように製造された半導体基板10では、第2エピタキシャル層12を成膜するための原料ガスとして、半導体ソースガスとハロゲン化物との混合ガスを用いたので、混合ガスの供給量を第1の実施の形態より精密に制御でき、第2エピタキシャル層12中のボイドを第1の実施の形態より低減できる。またドーパントの第1垂直濃度分布がドーパントの第2垂直濃度分布と同様の傾向であるため、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。この結果、半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。従って、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できる。
<第3の実施の形態>
図6は本発明の第3の実施の形態を示す。図6において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、第1エピタキシャル層11の幅をH1(μm)とし、第2エピタキシャル層12の幅をH2(μm)とし、第1エピタキシャル層11のキャリア濃度をC1(/cm3)とし、第2エピタキシャル層12のキャリア濃度をC2(/cm3)とするとき、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方が設定される。上記(C1×H1)が(C2×H2)に対して±10%の範囲内に収まるように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方を設定したのは、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるドーパント量と第2エピタキシャル層12に含まれるドーパント量を厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるからである。
このように構成された半導体基板10の製造方法を説明する。
実験的に半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1200℃の温度範囲内で第1エピタキシャル層11を成長させる。このとき上記第1エピタキシャル層11に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布、即ちドーパントの第1平行濃度分布を測定する。ドーパントの第1平行濃度分布は、第1エピタキシャル層11に含まれるキャリアの基板本体13表面に平行な面における濃度分布(以下、キャリアの第1平行濃度分布という)に等しいため、このキャリアの第1平行濃度分布をCV測定法により測定する。次にこの第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチを形成した後に、第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。更に上記第2エピタキシャル層12に含まれるドーパントの基板本体13表面に平行な面における濃度分布、即ちドーパントの第2平行濃度分布を測定する。ドーパントの第2平行濃度分布は、第2エピタキシャル層12に含まれるキャリアの基板本体13表面に平行な面における濃度分布(以下、キャリアの第2平行濃度分布という)に等しいため、このキャリアの第2平行濃度分布をCV測定法により測定する。この第2エピタキシャル層12の成長及びキャリアの第2平行濃度分布の評価は、第1エピタキシャル層11及びトレンチ14の存在しないPW(Polished Wafer)を用いて実施してもよい。
次に製品となる半導体基板10を作製する。具体的には、先ず基板本体13表面に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により上記実験と同じ温度条件で、即ち400〜1200℃の温度範囲内で第1エピタキシャル層11を成長させる。次にこの第1エピタキシャル層11にフォトエッチング法によりトレンチ14を形成する。このときC1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅C1を設定する。即ち、第1エピタキシャル層11の幅C1が設定値になるようにトレンチ14を形成する。ここで、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるドーパント量と第2エピタキシャル層12に含まれるドーパント量を厳密に一致させることは極めて難しく、また±10%の範囲内であれば半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、チャージバランスの劣化を抑制でき、良好な耐圧特性を維持できるため、(C1×H1)を(C2×H2)に対して±10%の範囲内に収める。更に第1エピタキシャル層11表面及びトレンチ14内部に、原料ガスとしてシランガスを供給しながら、気相成長法により400〜1150℃の温度範囲内で段階的に温度を下げて第2エピタキシャル層12を成長させる。これにより第1エピタキシャル層11表面を第2エピタキシャル層12で被覆し、トレンチ14内部に第2エピタキシャル層12を充填する。
このように製造された半導体基板10では、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、第1エピタキシャル層11の幅H1又は第2エピタキシャル層12の幅H2のいずれか一方又は双方が設定されるので、隣接する第1エピタキシャル層11に含まれるキャリア量と第2エピタキシャル層12に含まれるキャリア量が略同一になる。この結果、半導体基板10にスーパージャンクション構造を形成した後に、隣接するN型領域とP型領域のキャリア量が略同一になるので、オフ時にN型領域及びP型領域によるPN接合から空乏層が生じてドリフト領域が完全に空乏化される。従って、チャージバランスの劣化を抑制できるので、良好な耐圧特性を維持できる。
なお、上記第1〜第3の実施の形態では、基板本体、第1及び第2エピタキシャル層をシリコン単結晶により形成したが、GaAs単結晶、InP単結晶、ZnS単結晶、或いはZnSe単結晶等により形成してもよい。GaAs単結晶の場合には、エピタキシャル層形成のための原料ガスとして、トリメチルガリウム,トリエチルガリウム,トリメチルヒ素,トリエチルヒ素,アルシン等の半導体ソースガスに、塩化水素,塩素,フッ素,三フッ化塩素,フッ化水素,臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。またInP単結晶の場合には、エピタキシャル層形成のための原料ガスとして、トリメチルインジウム,トリエチルインジウム,塩化インジウム,トリメチルリン,トリエチルリン,ホスフィン等の半導体ソースガスに、塩化水素,塩素,フッ素,三フッ化塩素,フッ化水素,臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。またZnS単結晶の場合には、エピタキシャル層形成のための原料ガスとして、トリメチル亜鉛,トリエチル亜鉛,硫化水素等の半導体ソースガスに、塩化水素,塩素,フッ素,三フッ化塩素,フッ化水素,臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。更にZnSe単結晶の場合には、エピタキシャル層形成のための原料ガスとして、トリメチル亜鉛,トリエチル亜鉛,セレン化水素等の半導体ソースガスに、塩化水素,塩素,フッ素,三フッ化塩素,フッ化水素,臭化水素等のハロゲン化物を混合した混合ガスを用いてもよい。
本発明第1実施形態の半導体基板の断面構成図である。 第1及び第2エピタキシャル層の基板本体表面に平行な面におけるドーパント濃度分布を示す図である。 その半導体基板の製造方法を示す工程図である。 本発明第2実施形態の半導体基板の断面構成図である。 第1及び第2エピタキシャル層の基板本体表面に垂直な面におけるドーパント濃度分布を示す図である。 本発明第3実施形態の半導体基板の断面構成図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 第1エピタキシャル層
12 第2エピタキシャル層
13 基板本体
14 トレンチ

Claims (13)

  1. 基板本体(13)表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層(11)がそれぞれ形成され、前記複数の第1エピタキシャル層(11)間のトレンチ(14)に複数の第2エピタキシャル層(12)がそれぞれ形成された半導体基板において、
    前記第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布が、前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布に合うように構成されたことを特徴とする半導体基板。
  2. 基板本体(13)表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層(11)がそれぞれ形成され、前記複数の第1エピタキシャル層(11)間のトレンチ(14)に複数の第2エピタキシャル層(12)がそれぞれ形成された半導体基板において、
    前記第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布が、前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布に合うように構成されたことを特徴とする半導体基板。
  3. 基板本体(13)表面に所定の間隔をあけて柱状の複数の第1エピタキシャル層(11)がそれぞれ形成され、前記複数の第1エピタキシャル層(11)間のトレンチ(14)に複数の第2エピタキシャル層(12)がそれぞれ形成された半導体基板において、
    前記第1エピタキシャル層(11)の幅をH1(μm)とし、前記第2エピタキシャル層(12)の幅をH2(μm)とし、前記第1エピタキシャル層(11)のキャリア濃度をC1(/cm3)とし、前記第2エピタキシャル層(12)のキャリア濃度をC2(/cm3)とするとき、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、前記第1エピタキシャル層(11)の幅H1又は前記第2エピタキシャル層(12)の幅H2のいずれか一方又は双方が設定されたことを特徴とする半導体基板。
  4. 第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布に対して±10%の範囲内に収まるように構成された請求項1記載の半導体基板。
  5. 第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布に対して±10%の範囲内に収まるように構成された請求項2記載の半導体基板。
  6. (C1×H1)が(C2×H2)に対して±10%の範囲内に収まるように、第1エピタキシャル層(11)の幅H1又は第2エピタキシャル層(12)の幅H2のいずれか一方又は双方が設定された請求項3記載の半導体基板。
  7. 基板本体(13)表面に第1エピタキシャル層(11)を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層(11)にトレンチ(14)を形成する工程と、前記第1エピタキシャル層(11)表面及び前記トレンチ(14)内部に第2エピタキシャル層(12)を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法において、
    前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、
    前記第1エピタキシャル層(11)を成長させるときに、前記第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布を、前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布に合せる工程と
    を更に含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 基板本体(13)表面に第1エピタキシャル層(11)を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層(11)にトレンチ(14)を形成する工程と、前記第1エピタキシャル層(11)表面及び前記トレンチ(14)内部に第2エピタキシャル層(12)を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法において、
    前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、
    前記第1エピタキシャル層(11)を成長させるときに、前記第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布を、前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布に合せる工程と
    を更に含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  9. 基板本体(13)表面に第1エピタキシャル層(11)を成長させる工程と、この第1エピタキシャル層(11)にトレンチ(14)を形成して前記第1エピタキシャル層(11)を複数の柱状にする工程と、前記第1エピタキシャル層(11)表面及び前記トレンチ(14)内部に第2エピタキシャル層(12)を成長させる工程とを含む半導体基板の製造方法において、
    前記第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と、
    前記第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布を予め実験により測定する工程と
    を更に含み、
    前記柱状の第1エピタキシャル層(11)の幅をH1(μm)とし、前記第2エピタキシャル層(12)の幅をH2(μm)とし、前記第1エピタキシャル層(11)のキャリア濃度をC1(/cm3)とし、前記第2エピタキシャル層(12)のキャリア濃度をC2(/cm3)とするとき、C1×H1=C2×H2の関係を満たすように、前記第1エピタキシャル層(11)の幅H1又は前記第2エピタキシャル層(12)の幅H2のいずれか一方又は双方を設定することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  10. 第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に平行な面における濃度分布に対して±10%の範囲内に収まる請求項7記載の半導体基板の製造方法。
  11. 第1エピタキシャル層(11)に含まれるドーパントの基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布が、第2エピタキシャル層(12)に含まれるドーパントの前記基板本体(13)表面に垂直な面における濃度分布に対して±10%の範囲内に収まる請求項8記載の半導体基板の製造方法。
  12. (C1×H1)が(C2×H2)に対して±10%の範囲内に収まるように、柱状の第1エピタキシャル層(11)の幅H1又は第2エピタキシャル層(12)の幅H2のいずれか一方又は双方を設定する請求項9記載の半導体基板の製造方法。
  13. 第2エピタキシャル層(12)を成膜する原料ガスが、半導体ソースガスにハロゲン化物を混合した混合ガスである請求項7ないし12いずれか1項に記載の半導体基板の製造方法。
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