JP6229304B2 - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波形に成形されたシートを搬送する搬送装置及び画像記録装置に関する。
従来の画像記録装置は、例えば、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されたシートに画像を記録する記録部と、記録部によって画像が記録されたシートを排出する排出部とを備えている。また、この画像記録装置の中には、シートの搬送向きと交差する主走査方向においてシートを波形状に成形する波形形成機構を備えるものが存在する。例えば特許文献1には、主走査方向に波打つ波打ちプラテンを用いることによって、記録紙にコックリングを発生させる装置が記載されている。
さらに、排出部によってシートが排出されたか否かを判断するためのセンサが記録部と排出部との間に設けられた画像記録装置が知られている。そして、この画像記録装置は、センサから出力される信号に基づいてシートが排出されていないと判断した場合において、シート詰まりの解消をユーザに促す報知処理を、後続シートに対する画像記録処理に先立って実行する。
特開2004−17586号公報
上記構成の画像記録装置において、シートを波形状にすることによって搬送部及び排出部における搬送負荷が増大する。その結果、特に、シートの汚れを防止するためにニップ力を弱く設定した排出部において、シートを確実に排出できない可能性がある。そして、上記構成の画像記録装置では、排出されずに残ったシートがセンサによって検出されて報知処理が実行されるので、残ったシートを除去するという煩雑な作業をユーザに強いると共に、スループットが低下するという課題を生じる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート詰まりによるスループットの低下を抑制した搬送装置及び画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の一形態に係る搬送装置は、シートを搬送向きに搬送する第1搬送部と、上記第1搬送部より上記搬送向きの下流側に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第2搬送部と、上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間におけるシートの有無に応じた信号を出力するセンサと、上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記搬送向きに直交する幅方向におけるシートの形状を波形に成形する波形状付与機構と、上記第1搬送部及び上記第2搬送部に複数のシートを順番に搬送させる制御部とを備える。上記制御部は、少なくともシートの先端が上記第2搬送部に到達するまで上記第1搬送部に当該シートを搬送させる第1搬送処理と、上記第1搬送処理において搬送されたシートが上記第2搬送部を通過するのに必要な搬送量だけ上記第2搬送部を駆動する第2搬送処理と、上記センサから出力される信号に基づいて、上記第2搬送処理後におけるシートの有無を判定する判定処理と、を上記先行シートに対して実行する。そして、上記制御部は、予め定められた第1条件を満たす場合に、上記判定処理の判定結果にかかわらず上記先行シートの次の後続シートに対する上記第1搬送処理を実行し、上記第1条件と異なる第2条件を満たし且つ上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定された場合に、上記後続シートに対する上記第1搬送処理を実行しない。
上記構成によれば、第1種別の先行シートが第2搬送部を通過していなくても後続シートの第1搬送処理が実行される。そして、第2搬送部に挟持された先行シートは、波形に成形されて腰が強くなった後続シートに押されて排出される。これにより、搬送処理のスループットの低下を抑制することができる。一方、第2種別の先行シートが第2搬送部を通過していない場合には後続シートの第1搬送処理が実行されないので、第2搬送部の位置に複数のシートが詰まることを抑制することができる。
(2) 一例として、上記制御部は、上記先行シート及び上記後続シートの種別を特定する情報であるシート種別を取得する取得処理を実行する。そして、上記制御部は、上記シート種別が第1種別である場合に上記第1条件を満たすと判断し、上記シート種別が上記第1種別と異なる第2種別である場合に上記第2条件を満たすと判断する。
より具体的には、第1種別とは相対的に腰の強いシート(例えば、封筒や厚紙など)であり、第2種別とは相対的に腰の弱いシート(例えば、普通紙など)である。但し、本発明はこれに限定されない。
(3) 好ましくは、当該搬送装置は、上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第3搬送部を備える。また、上記センサは、上記第3搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられている。さらに、上記波形状付与機構は、上記第1搬送部及び上記第3搬送部の間に設けられた第1波形状付与部と、上記第3搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられた第2波形状付与部とを有する。
上記構成によれば、第2波形状付与部によって先行シートが波形に成形され、第1波形状付与部によって後続シートが波形に成形される。これにより、先行シート及び後続シート双方の腰が強くなるので、後続シートによって先行シートを適切に押し出すことができる。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記シート種別によって特定される種別が上記第2種別であり、且つ上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定されたことを条件として、上記先行シートが上記第2搬送部を通過していないことを報知する報知処理を実行する。
上記構成によれば、後続シートによる先行シートの押し出しが難しい場合に、先行シートの除去をユーザに促すことができる。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記シート種別によって特定される種別が上記第1種別であり、上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定され、且つ上記後続シートが存在しないことを条件として、上記報知処理を実行する。
上記構成によれば、最後のシートが第2搬送部を通過できなかった場合に、当該シートの除去をユーザに促すことができる。
(6) 好ましくは、上記第1搬送部は、第1駆動ローラと、第1押圧力で上記第1駆動ローラに押圧された第1従動ローラとで構成されており、上記第1駆動ローラ及び上記第1従動ローラでシートを挟持して搬送する。また、上記第2搬送部は、第2駆動ローラと、上記第1押圧力より弱い第2押圧力で上記第2駆動ローラに押圧された第2従動ローラとで構成されており、上記第2駆動ローラ及び上記第2従動ローラでシートを挟持して搬送する。
本発明は、上記構成のように、下流側の搬送部(すなわち、第2搬送部)のニップ力が上流側の搬送部(すなわち、第1搬送部)より弱い場合に、特に有利な効果を奏する。
(7) 本発明に係る画像記録装置は、上記記載の搬送装置と、上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートに画像を記録する記録部とを備える。そして、上記第2従動ローラは、拍車である。
(8) 本発明の他の形態に係る搬送装置は、シートを搬送向きに搬送する第1搬送部と、上記第1搬送部より上記搬送向きの下流側に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第2搬送部と、上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記搬送向きに直交する幅方向におけるシートの形状を波形に成形する波形状付与機構と、上記第1搬送部及び上記第2搬送部に複数のシートを順番に搬送させる制御部とを備える。上記制御部は、少なくともシートの先端が上記第2搬送部に到達するまで上記第1搬送部に当該シートを搬送させる第1搬送処理と、上記第1搬送処理において搬送されたシートが上記第2搬送部を通過するのに必要な搬送量だけ上記第2搬送部を駆動する第2搬送処理と、を先行シートに対して実行する。そして、上記制御部は、上記第2搬送処理によって上記先行シートが上記第2搬送部を通過したか否かにかかわらず上記先行シートの次の後続シートに対する上記第1搬送処理を実行する。
本発明によれば、第2搬送部を通過できなかった先行シートが、波形に成形されて腰が強くなった後続シートによって押し出されるので、シート詰まりによるスループットの低下を抑制した搬送装置及び画像記録装置を得ることができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、ガイドレール43、44に支持された記録部24の斜視図である。 図4は、当接部材80とプラテン42とを示す斜視図である。 図5は、プラテン42の支持リブ52と当接部材80の当接リブ85との位置関係を示す断面図である。 図6は、複合機10が備える制御部130のブロック図である。 図7は、実施形態における画像記録処理のフローチャートである。 図8は、先行用紙12Aに対する画像記録の様子を示す図であって、(A)は給送処理(S12)の終了時点、(B)は頭出し処理(S13)の終了時点、(C)は先行用紙12Aの後端が第1排出部55を通過した時点を示す。 図9は、後続用紙12Bに対する画像記録の様子を示す図であって、(A)は給送処理(S20)の終了時点、(B)は後続用紙12Bの先端が先行用紙12Aの後端に当接した時点、(C)は後続用紙12Bが先行用紙12Aを排出した時点を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10(本発明の搬送装置或いは画像記録装置の一例)は、概ね直方体に形成されている。また複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照、本発明のシートの一例)に画像を記録するプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
プリンタ部11には、正面に開口13が形成されている。プリンタ部11には、各種サイズの用紙12を支持可能な給送トレイ20が、開口13を通じて前後方向8に挿抜可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に設けられている。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、搬送部54(本発明の第1搬送部の一例)と、記録部24と、第1排出部55(本発明の第3搬送部の一例)と、第2排出部56(本発明の第2搬送部の一例)と、プラテン42と、当接部材80と、コルゲート拍車68、69と、第1センサ160と、第2センサ165(本発明のセンサの一例)と、ロータリエンコーダ170とを主に備えている。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、プリンタ部11の開口13に装着された状態の給送トレイ20の上側に設けられている。給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20に支持されている用紙12に当接する。給送ローラ25は、搬送モータ102(図6参照)から逆転駆動力を付与されて順回転する。なお、給送ローラ25の順回転とは、用紙12を搬送路70に送り出し、且つ搬送路70上を搬送向き16に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た給送ローラ25の順回転は、時計回りの回転である。
[搬送路70]
搬送路70は、図2に示されるように、プリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって区画される空間を指す。搬送路70は、給送トレイ20の後端部を基点としてプリンタ部11の後方側に延び、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る通路である。より詳細には、搬送路70は、搬送部54の挟持位置、プラテン42の上側、第1排出部55の挟持位置、及び第2排出部56の挟持位置を経て排出トレイ21へ通じている。なお、搬送路70内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送部54]
搬送部54は、図2に示されるように、給送部15より搬送向き16の下流側で且つ記録部24より搬送向き16の上流側に設けられている。搬送部54は、搬送ローラ60(本発明の第1駆動ローラの一例)とピンチローラ61(本発明の第1従動ローラの一例)とを有する。搬送ローラ60は、搬送モータ102から駆動力を付与されて回転する。ピンチローラ61は、搬送ローラ60に対向して配置されており、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ60とピンチローラ61とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
搬送ローラ60は、搬送モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、搬送ローラ60の順回転とは、用紙12を搬送向き16に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た搬送ローラ60の順回転は反時計回りの回転であり、ピンチローラ61の順回転は時計回りの回転である。一方、搬送ローラ60は、搬送モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。搬送ローラ60の逆回転とは、用紙12を搬送向き16とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た搬送ローラ60の逆回転は時計回りの回転であり、ピンチローラ61の逆回転は反時計回りの回転である。
[第1排出部55]
第1排出部55は、記録部24より搬送向き16の下流側で且つ第2排出部56より搬送向き16の上流側に設けられている。第1排出部55は、第1排出ローラ62と拍車63とを有する。第1排出ローラ62は、搬送モータ102から駆動力を付与されて回転する。拍車63は、第1排出ローラ62に対向して配置されており、第1排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。第1排出ローラ62と拍車63とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
第1排出ローラ62は、搬送モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、第1排出ローラ62の順回転とは、用紙12を搬送向き16に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第1排出ローラ62の順回転は時計回りの回転であり、拍車63の順回転は反時計回りの回転である。一方、第1排出ローラ62は、搬送モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。第1排出ローラ62の逆回転とは、用紙12を搬送向き16とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第1排出ローラ62の逆回転は反時計回りの回転であり、拍車63の逆回転は時計回りの回転である。
[第2排出部56]
第2排出部56は、第1排出部55より搬送向き16の下流側で且つ排出トレイ21より搬送向き16の上流側に設けられている。第2排出部56は、第2排出ローラ64(本発明の第2駆動ローラの一例)と拍車65(本発明の第2従動ローラの一例)とを有する。第2排出ローラ64は、搬送モータ102から駆動力を付与されて回転する。拍車65は、第2排出ローラ64に対向して配置されており、第2排出ローラ64の回転に伴って連れ回る。第2排出ローラ64と拍車65とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
第2排出ローラ64は、搬送モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、第2排出ローラ64の順回転とは、用紙12を搬送向き16に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第2排出ローラ64の順回転は時計回りの回転であり、拍車65の順回転は反時計回りの回転である。一方、第2排出ローラ64は、搬送モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。第2排出ローラ64の逆回転とは、用紙12を搬送向き16とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第2排出ローラ64の逆回転は反時計回りの回転であり、拍車65の逆回転は時計回りの回転である。
なお、搬送部54のピンチローラ61は、第1押圧力で搬送ローラ60に押圧されている。一方、第2排出部56の拍車65は、第1押圧力より弱い第2押圧力で第2排出ローラ64に押圧されている。なお、第1排出部55における第1排出ローラ62と拍車63との押圧力は特に限定されないが、例えば、第2押圧力であってもよいし、第1押圧力より弱く且つ第2押圧力より強い第3押圧力であってもよい。
[第1センサ160、第2センサ165]
第1センサ160は、図2に示されるように、給送部15より搬送向き16の下流側で且つ搬送部54より搬送向き16の上流側に設けられている。第1センサ160は、軸161と、当該軸161を中心に回動可能な検出子162と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ163とを備えている。第2センサ165は、第1排出部55より搬送向き16の下流側で且つ第2排出部56より搬送向き16の上流側に設けられている。第2センサ165は、軸166と、当該軸166を中心に回動可能な検出子167と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ168とを備えている。
検出子162、167の一端は、搬送路70に突出している。検出子162、167の一端に外力が加えられていないとき、検出子162、167の他端は光学センサ163、168の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、当該光路を通る光を遮断している。このとき、光学センサ163、168は、後述する制御部130にローレベル信号(「信号レベルが閾値未満の信号」を指す。)を出力する。一方、検出子162、167の一端が用紙12の搬送向き16の下流端に押されて回転すると、検出子162、167の他端は上記光路から外れて、上記光路に光が通る。このとき、光学センサ163、168は、制御部130にハイレベル信号(「信号レベルが閾値以上の信号」を指す。)を出力する。すなわち、第1センサ160は、第1センサ160が設置された位置における用紙12の有無に応じた検知信号を制御部130に出力する。同様に、第2センサ165は、第2センサ165が設置された位置における用紙12の有無に応じた検知信号を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ170]
ロータリエンコーダ170は、図3及び図4に示されるように、搬送ローラ60に外嵌されて一体回転する。このロータリエンコーダ170は、搬送ローラ60の回転に伴ってパルス信号を発生させる。ロータリエンコーダ170は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。搬送ローラ60の回転と共にエンコーダディスクが回転し、回転するエンコーダディスクを光学センサが読み取る。これにより、光学センサは、パルス信号を発生し、発生したパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送部54より搬送向き16の下流側で且つ第1排出部55より搬送向き16の上流側において、プラテン42と対向して配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、キャリッジモータ103(図6参照)により駆動される。これにより、キャリッジ23は、左右方向9(主走査方向の一例)に往復移動可能である。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送部54より搬送向き16の下流側で且つ第1排出部55より搬送向き16の上流側において、記録部24に対向して配置されている。プラテン42は、搬送路70を搬送される用紙12を下側から支持する部材である。プラテン42の上面には、図5に示されるように、上方に突出し且つ前後方向8へ延出された複数の支持リブ52が形成されている。支持リブ52は、左右方向9において、相互に所定の間隔を空けて配置されている。搬送路70を搬送される用紙12は、プラテン42によって、詳細にはプラテン42の上面に形成された複数の支持リブ52によって支持される。
[当接部材80]
当接部材は、図2〜図4に示されるように、記録ヘッド39より搬送向き16の上流側の複数の位置に設けられている。複数の当接部材80は、左右方向9に離間して設けられている。各当接部材80は、固定部81と、湾曲部82と、当接部83とで構成されている。
固定部81は、概ね平板形状である。当接部材80は、各固定部81を介して、ガイドレール43に固定される。各固定部81の上面には、図3及び図4に示されるように、複数(本実施形態では4個)の係止部75が上側に突出している。係止部75がガイドレール43に設けられた開口74に係止されることによって、当接部材80がガイドレール43の下面に固定される。湾曲部82は、図2に示されるように、固定部81から前方(つまり、搬送向き16の下流側)及び下方に向かって湾曲している。湾曲部82の先端部には、当接部83が突設されている。
当接部83は、概ね平板形状であって、上下方向7においてプラテン42と対向する位置に設けられている。当接部83の下面84とプラテン42との間の間隔は、図5に示されるように、記録ヘッド39の下面とプラテン42との間の間隔より狭く、且つ用紙12の搬送に支障がない程度の間隔である。換言すれば、当接部83は、搬送向き16及び主走査方向に直交する対向方向(本実施形態では上下方向7)において、キャリッジ23とプラテン42との間に設けられている。当接部83の下面84には、図5に示されるように、下方に向かって突出する当接リブ85が設けられている。当接リブ85の下端は、プラテン42に支持された用紙12の画像記録面、つまり用紙12の上面に当接する。これにより、用紙12は、当接部83によって下側(つまりプラテン42)へ向けて押さえられる。
ここで、図5に示されるように、プラテン42には複数の支持リブ52が左右方向9に離間して形成され、当該複数の支持リブ52の間に各当接部83が位置する。換言すれば、各支持リブ52は、左右方向9に隣接する当接部材80の間の位置からキャリッジ23側に向けて突出している。つまり、当接リブ85と支持リブ52とは、左右方向9において交互に配列されている。また、各支持リブ52の上端は、当接リブ85の下端より情報に位置している。より詳細には、各支持リブ52は、当接リブ85と用紙12との当接位置より記録ヘッド39に近い位置で用紙12と当接する。これにより、プラテン42と当接部83との間の用紙12(すなわち、記録ヘッド39と対向する位置の用紙12)は、搬送向き16の上流側或いは下流側からみて波打った状態となる。すなわち、当接部材80とプラテン42の支持リブ52とは、搬送向き16に直交する幅方向における用紙12の形状を波形に成形する第1波形状付与部の一例である。
[コルゲート拍車68、69]
コルゲート拍車68、69は、図2及び図4に示されるように、第1排出部55より搬送向き16の下流側で第2排出部56より搬送向き16の上流側に設けられている。また、コルゲート拍車68、69は、図4に示されるように、左右方向9に離間した複数の位置に設けられている。また、コルゲート拍車68、69は、上下方向7において第2排出部56の拍車63より下方に配置されている。これにより、コルゲート拍車68、69は、用紙12の上面に当接する。さらに、各コルゲート拍車68、69は、左右方向9において当接部材80と概ね同じ位置に配置されている。換言すれば、各当接部材80及び各コルゲート拍車68、69は、前後方向8において一列に並んで配置されている。これにより、コルゲート拍車68、69と当接リブ85とは、用紙12の概ね同じ位置に当接する。コルゲート拍車68、69は、本発明の第2波形状付与部の一例である。
[駆動力伝達機構104]
図6に示される駆動力伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64へ伝達する。駆動力伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。
具体的には、駆動力伝達機構104は、搬送モータ102の正転駆動力を給送ローラ25に伝達せず、搬送モータ102の逆転駆動力によって給送ローラ25順回転させる。また、駆動力伝達機構104は、搬送モータ102の正転駆動力によって、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64を順回転させ、搬送モータ102の逆転駆動力によって、搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64を逆回転させる。
[制御部130]
制御部130は、図6に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えている。これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって正転駆動又は逆転駆動する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを回転させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、第1センサ160と、第2センサ165と、ロータリエンコーダ170とが電気的に接続されている。制御部130は、第1センサ160から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ170から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検出する。さらに、制御部130は、第1センサ160及び第2センサ165から出力される検知信号に基づいて、第1センサ160及び第2センサ165の設置位置における用紙12の有無を検出する。
[画像記録処理]
図7〜図9を参照して、複合機10による画像記録処理を説明する。画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、図7に示される画像記録処理は、複数の用紙12(すなわち、先行用紙12A及び先行用紙12Aの次の後続用紙12B)に対して順番に画像記録を行う手順を示している。より具体的には、ステップS12〜S15が先行用紙12Aに対する画像記録であり、ステップS20〜S23が後続用紙12Bに対する画像記録である。
制御部130は、図7に示されるように、ユーザから画像記録指示を取得したことを条件(S11:Yes)として、給送トレイ20に支持されている先行用紙12Aを搬送路70に給送する給送処理を実行する(S12)。画像記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作パネルを通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。画像記録指示には、例えば、画像記録を行うページ数、画像記録を行う先行用紙12A及び後続用紙12Bの種類(本発明のシート出別の一例)、及び各ページに記録される画像データ等が含まれる。なお、ステップS11は、本発明の取得処理の一例である。
制御部130は、給送処理(S12)において、搬送モータ102を逆回転させることによって、給送ローラ25を正回転させ且つ搬送ローラ60、第1排出ローラ62、及び第2排出ローラ64を逆回転させる。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20に支持されている複数の用紙12のうち、最も上に位置する先行用紙12Aを搬送路70に送り出す。また、制御部130は、ロータリエンコーダ170から出力されるパルス信号をカウントする。
制御部130は、第1センサ160からローレベル信号を取得した時点からのパルス信号の数が所定の閾値に達するまで給送処理(S12)を継続する。所定の閾値は、第1センサ160の位置に到達した先行用紙12Aの先端(「搬送向き16の下流側の端部」を指す。以下同じ。)が搬送ローラ60に到達するのに必要な搬送距離に相当するパルス信号の数である。すなわち、所定の閾値は、上述の搬送距離だけ先行用紙12Aを搬送させるのに必要な給送ローラ25の回転量(換言すれば、搬送モータ102の回転量)に相当するパルス信号の数である。これにより、図8(A)に示されるように、先行用紙12Aの先端が搬送ローラ60に到達する。また、先行用紙12Aの先端が逆回転している搬送ローラ60に当接することにより、用紙12の斜行が矯正される。
次に、制御部130は、頭出し処理を実行する(S13)。頭出し処理は、最初に画像が記録される領域が記録ヘッド39に対面可能な位置(以下、「頭出し位置」と表記する。)に到達するまで搬送部54に先行用紙12Aを搬送させる処理である。具体的には、制御部130は、搬送モータ102を正転駆動することによって、図8(B)に示されるように、先行用紙12Aが頭出し位置に到達するまで搬送ローラ60を順回転させる。なお、先行用紙12Aの位置は、ロータリエンコーダ170から出力されるパルス信号によって特定することができる。
次に、制御部130は、先行用紙12Aに画像を記録する記録処理を実行する(S14)。記録処理は、搬送向き16の所定の改行幅づつ先行用紙12Aを搬送する処理と、記録ヘッド39に対面する先行用紙12Aの領域にインクを吐出する処理とを、先行用紙12Aに画像を記録し終わるまで繰り返す処理である。なお、制御部130は、搬送モータ102を正転駆動することによって、搬送部54、第1排出部55、及び第2排出部56の少なくとも一つに先行用紙12Aを搬送させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103を駆動することによってキャリッジ23を左右方向9に移動させ、所定のタイミングで記録ヘッド39にインクを吐出させることによって先行用紙12Aに画像を記録する。
次に、制御部130は、先行用紙12Aを排出トレイ21に排出する排出処理を実行する(S15)。より具体的には、制御部130は、先行用紙12Aが第2排出部56を通過するのに必要な搬送量だけ搬送モータ102を正転駆動することによって、搬送部54、第1排出部55、及び第2排出部56に先行用紙12Aを搬送させる。なお、排出処理における搬送量は、記録処理が終了した時点における先行用紙12Aの位置に応じて変動する。すなわち、制御部130は、第1センサ160、第2センサ165、及びロータリエンコーダ170等から出力される信号に基づいて排出処理の開始時点における先行用紙12Aの位置を検出し、当該位置から第2排出部56を通過するのに必要な搬送量を算出する。
次に、制御部130は、排出処理(S15)によって先行用紙12Aが排出されたか否かを判断する(S16)。先行用紙12Aが排出された否かは、第2センサ165から出力される検知信号によって判断することができる。すなわち、制御部130は、第2センサ165からローレベル信号が出力されている場合に、先行用紙12Aが排出されたと判断する(S16:Yes)。一方、制御部130は、第2センサ165からハイレベル信号が出力されている場合に、先行用紙12Aが排出されていないと判断する(S16:No)。ステップS16の処理は、本発明の判定処理の一例である。
図8(C)は、排出処理によって先行用紙12Aが排出されなかった状態の一例を示している。より詳細には、図8(C)は、排出処理の過程で先行用紙12Aの後端(「搬送向き16の上流側の端部」を指す。以下同じ。)が第1排出部55を通過した状態を示している。このとき、先行用紙12Aは、コルゲート拍車68、69によって下方に向けて押圧されている。コルゲート拍車68、69から先行用紙12Aに負荷される押圧力は、先行用紙12Aを搬送向き16へ搬送するときの抵抗となる。その結果、単独で先行用紙12Aを挟持している第2排出部56は、先行用紙12Aとの間に滑りを生じて空転し、先行用紙12Aを搬送向き16にこれ以上搬送できない。
次に、制御部130は、先行用紙12A及び後続用紙12Bのシート種別を判断する(S17)。画像記録指示に含まれるシート種別は、先行用紙12A及び後続用紙12Bの種類であって、例えば、普通紙、光沢紙、封筒などが挙げられる。
そして、先行用紙12Aが排出されておらず(S16:No)且つシート種別が封筒でない場合(S17:No)、制御部130は、後続用紙12Bに対する給送処理(S20)に先立って、先行用紙12Aが第2排出部56を通過していないことを報知する報知処理を実行する(S18)。報知の方法は特に限定されないが、例えば、液晶パネルにメッセージ(或いは、エラーコード)を表示する、LEDランプを点灯(或いは、点滅)させる、スピーカから音声メッセージ(或いは、ビープ音)を出力することなどが考えられる。そして、先行用紙12Aが除去されたら(S19:Yes)、制御部130は、後続用紙12Bに対する画像記録を実行する(S20〜S23)。
一方、シート種別が封筒である場合(S17:Yes)、制御部130は、ステップS16における判定結果にかかわらず、後続用紙12Bに対する画像記録を実行する(S20〜S23)。すなわち、シート種別が封筒である場合(S17:Yes)、制御部130は、先行用紙12Aが排出されたか否かにかかわらず、後続用紙12Bに対する画像記録を実行する。
以下、図9を参照して、排出処理によって先行用紙12Aが排出されず(S16:No)且つシート種別が封筒であった(S16:Yes)ことを前提として、後続用紙12Bに対する画像記録を説明する。なお、後続用紙12Bに対する給送処理(S20)、頭出し処理(S21)、記録処理(S22)、及び排出処理(S23)は、先行用紙12Aに対する給送処理(S12)、頭出し処理(S13)、記録処理(S14)、及び排出処理(S15)と共通するので、相違点を中心に説明する。
まず、制御部130は、後続用紙12Bに対する給送処理を実行する(S20)。これにより、図9(A)に示されるように、後続用紙12Bの先端が搬送部54に到達する。なお、後続用紙12Bに対する給送処理(S20)において搬送モータ102が逆転駆動されると、先行用紙12Aを挟持している第2排出ローラ64も逆回転する。しかしながら、押圧力が最も弱い第2排出部56のみに挟持されている先行用紙12Aは、搬送向き16と逆向きに搬送されることはない。
次に、制御部130は、後続用紙12Bに対する頭出し処理(S21)、記録処理(S22)、及び排出処理(S23)を実行する。そうすると、ステップS21〜S23の処理を実行する過程において、図9(B)に示されるように、後続用紙12Bの先端が先行用紙12Aの後端に当接する。そして、図9(B)の状態でステップS21〜S23の処理をさらに継続することにより、先行用紙12Aは、図9(C)に示されるように後続用紙12Bに押されて排出される。
なお、図示は省略するが、排出処理(S23)によって後続用紙12Bが排出されなかった場合、制御部130は、ステップS18で説明した報知処理を実行する。また、排出処理(S15)によって先行用紙12Aが排出された場合、或いは排出されなかった先行用紙12Aが除去された場合(S19:Yes)場合において実行される後続用紙12Bに対する画像記録(S20〜S23)は、先行用紙12Aに対する画像記録(S12〜S15)と共通するので、再度の説明は省略する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、先行用紙12A及び後続用紙12Bが封筒である場合(S17:Yes)に、先行用紙12Aが第2排出部56を通過していなくても後続用紙12Bに対する給送処理(S20)が実行される。そして、第2排出部56に挟持された先行用紙12Aは、後続用紙12Bに押されて排出される。これにより、画像記録処理のスループットの低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1波形状付与部及び第2波形状付与部を通過した先行用紙12A及び後続用紙12Bは、波形に成形されて腰がさらに強くなるので、後続用紙12Bによって先行用紙12Aを適切に押し出すことができる。なお、第2波形状付与部は本発明の必須の構成要素ではなく、省略することができる。すなわち、後続用紙12Bのみが波形に成形されている場合でも、先行用紙12Aの後端と接触が確実となる。
一方、封筒以外の先行用紙12Aが第2排出部56を通過していない場合には後続用紙12Bに対する給送処理(S20)に先立って、先行用紙12Aの除去をユーザに促す報知処理(S18)が実行される。これにより、後続用紙12Bによって先行用紙12Aを押し出すのが難しい場合(例えば、腰の弱い用紙の場合)に、第2排出部56の位置に複数の用紙12が詰まることを抑制することができる。なお、封筒は相対的に腰の強いシートの一例(すなわち、本発明の第1種別のシートの一例)であり、他の例として厚紙などであってもよい。一方、相対的に腰の弱いシートの例(すなわち、本発明の第2種別のシートの例)としては、例えば、普通紙などが該当する。
また、本実施形態では、画像が記録された後の用紙12を挟持する第1排出部55及び第2排出部56において、従動ローラに拍車63、65を採用し且つ押圧力を搬送部54より弱くしている。これにより、用紙12に吐出されたインクが拍車63、65に付着し、さらに用紙12の他の部分に付着することを防止することができる。一方、第2排出部56を構成する第2排出ローラ64と拍車65との押圧力を弱くしたことによって、排出処理(S15)によって先行用紙12Aが排出されない可能性が高まる。すなわち、本発明は、第2排出部56の従動ローラに拍車65を採用し且つ押圧力を搬送部54より弱くした複合機10に適用することによって、特に有利な効果を奏する。
本実施形態における画像記録処理において、先行用紙12Aの先端は、頭出し処理(S13)、記録処理(S14)、及び排出処理(S15)のいずれかを実行している過程で第2排出部56に到達する。そこで、ステップS13〜S15の処理のうち、先行用紙12Aの先端が第2排出部56に到達するまでを第1搬送処理と定義し、第1搬送処理の実行後に先行用紙12Aの後端が第2排出部56を通過するのに必要な搬送量だけ搬送モータ102を駆動させる処理を第2搬送処理と定義する。後続用紙12Bに対する画像記録(S20〜S23)についても同様である。
そして、本実施形態における制御部130は、シート種別が封筒である場合(S17:Yes)、先行用紙12Aが排出されたか否かに関わらず、後続用紙12Bに対する第1搬送処理を実行する。一方、本実施形態における制御部130は、先行用紙12Aが排出されておらず(S16:No)且つシート種別が封筒でない場合(S17:No)、後続用紙12Bに対する第1搬送処理を実行しない。すなわち、図7に示される画像記録処理では、ステップS16〜S19の処理を後続用紙12Bに対する給送処理(S20)に先立って実行する。しかしながら、後続用紙12Bに対する給送処理は、ステップS16〜S19と並行して実行してもよい。
また、本実施形態では、先行用紙12A及び後続用紙12Bのシート種別が封筒であることを第1条件の一例とし、封筒以外であることを第2条件の一例としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、先行用紙12A及び後続用紙12Bの画像記録速度が第1速度であることを第1条件とし、第1速度より遅い第2速度であることを第2条件としてもよい。すなわち、本発明における画像記録処理は、予め定められた第1条件を満たす場合に先行用紙12Aが排出されたか否かにかかわらず後続用紙12Bに対する第1搬送処理を実行し、第1条件と異なる第2条件を満たし且つ先行用紙12Aが排出されていない場合に後続用紙12Bに対する第1搬送処理を実行しない。
また、本実施形態では、搬送装置或いは画像記録装置の一例としてインクジェット記録方式のプリンタ部11を備える複合機10の例を説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、画像記録装置の他の例として、例えば、レーザー記録方式のプリンタに本発明を適用してもよい。或いは、搬送装置の他の例として、画像読取装置において原稿を搬送するフィーダに本発明を適用してもよい。
さらに、本実施形態では、特定のシート種別(典型的には、封筒)の先行用紙12A及び後続用紙12Bに画像を記録する画像記録装置であってもよい。この場合、図7に示されるステップS16〜S19の処理を省略することができる。すなわち、上記構成の画像記録装置は、先行用紙12Aに対する画像記録(S12〜S15)を実行した後、先行用紙12Aが排出されたか否かにかかわらず後続用紙12Bに対する画像記録(S20〜S23)を実行してもよい。
10・・・複合機
24・・・記録部
54・・・搬送部
55・・・第1排出部
56・・・第2排出部
60・・・搬送ローラ
61・・・ピンチローラ
64・・・第2排出ローラ
65・・・拍車
68,69・・・コルゲート拍車
80・・・当接部材
130・・・制御部

Claims (8)

  1. シートを搬送向きに搬送する第1搬送部と、
    上記第1搬送部より上記搬送向きの下流側に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第2搬送部と、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間におけるシートの有無に応じた信号を出力するセンサと、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記搬送向きに直交する幅方向におけるシートの形状を波形に成形する波形状付与機構と、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部に複数のシートを順番に搬送させる制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    少なくともシートの先端が上記第2搬送部に到達するまで上記第1搬送部に当該シートを搬送させる第1搬送処理と、
    上記第1搬送処理において搬送されたシートが上記第2搬送部を通過するのに必要な搬送量だけ上記第2搬送部を駆動する第2搬送処理と、
    上記センサから出力される信号に基づいて、上記第2搬送処理後におけるシートの有無を判定する判定処理と、を先行シートに対して実行し、
    上記先行シート及び上記先行シートの次の後続シートが第1種別である場合に、上記判定処理の判定結果にかかわらず上記後続シートに対する上記第1搬送処理を実行し、
    上記先行シート及び上記後続シートが上記第1種別より腰の弱い第2種別であり且つ上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定された場合に、上記後続シートに対する上記第1搬送処理を実行しない搬送装置。
  2. 上記制御部は、
    上記先行シート及び上記後続シートの種別を特定する情報であるシート種別を取得する取得処理を実行し、
    上記取得処理で取得した上記シート種別に基づいて、上記先行シート及び上記後続シートの種別を特定する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第3搬送部を備えており、
    上記センサは、上記第3搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、
    上記波形状付与機構は、
    上記第1搬送部及び上記第3搬送部の間に設けられた第1波形状付与部と、
    上記第3搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられた第2波形状付与部と、を有する請求項2に記載の搬送装置。
  4. 上記制御部は、上記シート種別によって特定される種別が上記第2種別であり、且つ上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定されたことを条件として、上記先行シートが上記第2搬送部を通過していないことを報知する報知処理を実行する請求項3に記載の搬送装置。
  5. 上記制御部は、上記シート種別によって特定される種別が上記第1種別であり、上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定され、且つ上記後続シートが存在しないことを条件として、上記報知処理を実行する請求項4に記載の搬送装置。
  6. 上記第1搬送部は、第1駆動ローラと、第1押圧力で上記第1駆動ローラに押圧された第1従動ローラとで構成されており、上記第1駆動ローラ及び上記第1従動ローラでシートを挟持して搬送するものであり、
    上記第2搬送部は、第2駆動ローラと、上記第1押圧力より弱い第2押圧力で上記第2駆動ローラに押圧された第2従動ローラとで構成されており、上記第2駆動ローラ及び上記第2従動ローラでシートを挟持して搬送するものである請求項1〜5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置と、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートに画像を記録する記録部と、を備えており、
    上記第2従動ローラは、拍車である画像記録装置。
  8. シートを搬送向きに搬送する第1搬送部と、
    上記第1搬送部より上記搬送向きの下流側に設けられており、上記第1搬送部によって搬送されたシートを上記搬送向きに搬送する第2搬送部と、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられた記録部と、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間におけるシートの有無に応じた信号を出力するセンサと、
    上記第1搬送部及び上記第2搬送部の間に設けられており、上記搬送向きに直交する幅方向におけるシートの形状を波形に成形する波形状付与機構と、
    上記第1搬送部上記第2搬送部、及び上記記録部の動作を制御する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    少なくともシートの先端が上記第2搬送部に到達するまで上記第1搬送部に当該シートを搬送させる第1搬送処理と、
    上記第1搬送部によって搬送されたシートに対して上記記録部に画像を記録させる記録処理と、
    上記記録処理で画像が記録されたシートが上記第2搬送部を通過するのに必要な搬送量だけ上記第2搬送部を駆動する第2搬送処理と、
    上記センサから出力される信号に基づいて、上記第2搬送処理後におけるシートの有無を判定する判定処理と、を先行シートに対して実行し、
    上記第1搬送処理、上記記録処理、及び上記第2搬送処理の実行速度である画像記録速度が第1速度である場合に、上記判定処理の判定結果にかかわらず上記先行シートの次の後続シートに対する上記第1搬送処理を実行し、
    上記画像記録速度が上記第1速度より遅い第2速度であり且つ上記判定処理において上記先行シートが存在すると判定された場合に、上記後続シートに対する上記第1搬送処理を実行しない画像記録装置
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