JP5949630B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
複合機10(本発明の画像記録装置の一例)は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
給紙トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給紙トレイ20は、複数の用紙12を支持可能である。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に設けられている。また、排紙トレイ21は、排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する支持面21Aを有する。支持面21Aは、排紙トレイ21の上面を形成し、且つ排出ローラ部55による用紙12の挟持位置より鉛直方向(すなわち、上下方向7)の下側に位置している。
給紙部15は、図2に示されるように、プリンタ部11の開口13に装着された状態の給紙トレイ20の上側に設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25と、給紙アーム26と、軸27とを備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給紙ローラ25は、搬送モータ102(図3参照)から駆動力を付与されて、用紙12を搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。給紙アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給紙アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給紙トレイ20側へ回動付勢されている。
搬送路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送路65は、給紙トレイ20の後端部を基点としてプリンタ部11の後方側に延び、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排紙トレイ21に至る通路である。より詳細には、搬送路65は、搬送ローラ部54の挟持位置、プラテン42の上側、及び排出ローラ部55の挟持位置を経て排紙トレイ21へ通じている。なお、搬送路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、搬送路65における給紙部15よりも搬送向き16の下流側で、且つ搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の上流側に設けられている。搬送ローラ部54は、搬送モータ102によって駆動される搬送ローラ60と、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回るピンチローラ61とを有する。搬送ローラ60とピンチローラ61とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
排出ローラ部55は、図2に示されるように、搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の下流側に設けられている。排出ローラ部55は、搬送モータ102によって駆動される排出ローラ62と、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る拍車63とを有する。排出ローラ62は、用紙12を搬送向き16に搬送する正回転(図2の例では、時計回り)に回転可能である。また、図2に示される拍車63は、正回転する排出ローラ62に伴って反時計回りに回転する。その結果、排出ローラ62と拍車63とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。なお、排出ローラ62及び拍車63による用紙12の挟持位置(すなわち、排出ローラ62の用紙12との当接位置)は、排紙トレイ21の支持面21Aより鉛直方向の上側に位置する。
また、図3に示されるように、搬送モータ102の駆動力は、駆動伝達機構104によって給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62に伝達される。駆動伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。駆動伝達機構104は、搬送モータ102の正回転によって、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正回転させ、且つ給紙ローラ25への駆動伝達を解除する。また、駆動伝達機構104は、搬送モータ102の逆回転によって、給紙ローラ25を正回転させ、搬送ローラ60を逆回転させ、且つ排出ローラ62への駆動伝達を解除する。
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16において、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に設けられている。プラテン42は、記録部24に対向して搬送路65の下側に配置され、搬送路65を搬送される用紙12を下側から支持する。
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16において、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に設けられている。また、記録部24は、プラテン42に対向して搬送路65の上側に配置されている。記録部24は、ガイドレールに沿って左右方向9に移動可能なキャリッジ23と、キャリッジ23に搭載された記録ヘッド39と、記録ヘッド39の下面に形成されたノズル40とを備える。
図2に示されるように、搬送路65の搬送ローラ部54よりも搬送向き16の上流側には、公知のレジストセンサ160が設けられている。レジストセンサ160は、用紙12が当該レジストセンサ160の設置位置(以下、「検知位置」と表記する。)に存在するか否かを検出するためのセンサである。レジストセンサ160は、用紙12が検知位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を後述する制御部130に出力する。一方、レジストセンサ160は、用紙12が検知位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。
また、複合機10は、図3に示されるように、搬送ローラ60の回転(換言すれば、搬送モータ102の回転)に応じてパルス信号を発生させる周知のロータリエンコーダ170を備えている。ロータリエンコーダ170は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。
図3に示されるように、制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
図4〜図9を参照して、複合機10による画像記録処理を説明する。以下では、給紙トレイ20に支持されている先行用紙12Aと、先行用紙12Aの次の後続用紙12Bとに画像を記録する例を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。
図8の状態から後続用紙12Bに対する1回目の間欠記録処理が実行されると、図9に示されるように、後続用紙12Bは、最初に画像が記録される後続用紙12B上の領域が記録ヘッド39に対面する位置に到達するまで搬送向き16に搬送される。また、搬送モータ102を正回転させることによって排出ローラ62も正回転するので、先行用紙12Aは、間欠記録処理において搬送向き16に搬送される。すなわち、先行用紙12Aは、後続用紙12Bに対する1回以上の間欠記録処理(S13)及び排出処理(S16)が実行される過程で間欠排出される。
本実施形態によれば、座屈の危険性が低い(すなわち、剛性が閾値以上)先行用紙12Aは、後続用紙12Bの間欠記録処理(S13)及び排出処理(S16)に連動して正回転する排出ローラ部55によって間欠排出される。これにより、先行用紙12Aに対する排出処理(S19)の時間分だけ画像記録処理のスループットが向上する。一方、座屈の危険性が高い(すなわち、剛性が閾値未満)先行用紙12Aは、後続用紙12Bの間欠記録処理(S13)に先立って実行される排出処理(S19)によって排出される。
上記の実施形態では、用紙12の一方側の面(以下、「表面」と表記する。)のみに画像を記録する複合機10の例を説明したが、本発明はこれに限定されず、用紙12の他方側の面(以下、「裏面」と表記する。)にも画像を記録する両面印刷機能を有する画像記録装置にも適用可能である。両面印刷機能を有する画像記録装置は、図2の構成に加えて、反転搬送路と、反転ローラ部と、再搬送ローラ部とをさらに備える。
12A・・・先行用紙
12B・・・後続用紙
20・・・給紙トレイ
21・・・排紙トレイ
21A・・・支持面
25・・・給紙ローラ
60・・・搬送ローラ
62・・・排出ローラ
102・・・搬送モータ
104・・・駆動伝達機構
130・・・制御部
Claims (9)
- 複数の用紙を支持する給紙トレイと、
正回転して用紙を搬送向きに搬送する搬送ローラと、
上記搬送ローラより上記搬送向きの下流側に配置されており、用紙に画像を記録する記録部と、
上記記録部より上記搬送向きの下流側に配置されており、上記搬送ローラの正回転に伴って正回転して用紙を上記搬送向きに搬送する排出ローラと、
上記排出ローラより上記搬送向きの下流側に配置されており、上記排出ローラによって排出される用紙を支持する排紙トレイと、
用紙への画像の記録を制御する制御部と、を備えており、
上記制御部は、
上記給紙トレイに支持されている用紙の先端を上記搬送ローラに到達させる給紙処理と、
上記搬送ローラ及び上記排出ローラを正回転させることによって用紙を上記搬送向きの所定の改行幅ずつ搬送させ、且つ所定の改行幅だけ搬送された用紙に対して上記記録部に画像を記録させる間欠記録処理と、
用紙の剛性を判定する剛性判定処理と、を先行用紙に対して実行し、
上記剛性判定処理において上記先行用紙の剛性が閾値以上であると判定された場合に、上記先行用紙に対する画像記録が終了し且つ上記先行用紙の後端が上記搬送ローラと上記排出ローラとの間に位置することを条件として、上記排出ローラを停止させた状態で上記先行用紙の次の後続用紙に対する上記給紙処理を実行し、さらに上記後続用紙に対する上記間欠記録処理を実行し、
上記剛性判定処理において上記先行用紙の剛性が上記閾値未満であると判定された場合に、上記搬送ローラ及び上記排出ローラを停止することなく正回転させることによって画像記録が終了した上記先行用紙を上記排紙トレイに排出する排出処理を、上記後続用紙に対する上記間欠記録処理に先立って実行する画像記録装置。 - 上記給紙トレイに支持されている用紙を上記搬送ローラに給紙する正回転が可能な給紙ローラと、
正回転及び逆回転が可能なモータと、
上記モータの逆回転によって上記給紙ローラを正回転させ、上記搬送ローラを逆回転させ、且つ上記排出ローラへの駆動伝達を解除し、上記モータの正回転によって上記搬送ローラ及び上記排出ローラを正回転させ且つ上記給紙ローラへの駆動伝達を解除する駆動伝達機構と、をさらに備えており、
上記制御部は、
上記給紙処理において上記モータを逆回転させ、
上記間欠記録処理及び上記排出処理において上記モータを正回転させ、
上記剛性判定処理において上記先行用紙の剛性が上記閾値未満であると判定された場合に、上記排出処理を上記後続用紙に対する上記給紙処理に先立って実行する請求項1に記載の画像記録装置。 - 上記制御部は、上記排出処理における上記モータの回転速度を、上記間欠記録処理における上記モータの回転速度より遅くする請求項2に記載の画像記録装置。
- 上記記録部は、用紙にインクを吐出することによって画像を記録するものであり、
上記制御部は、上記剛性判定処理において、上記間欠記録処理において用紙に吐出されたインク量が閾値インク量よりも大きい場合に、当該用紙の剛性が上記閾値未満であると判定する請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。 - 上記制御部は、用紙の繊維方向が上記搬送向きに沿う場合に上記閾値インク量に第1の値を設定し、上記繊維方向が上記搬送向きと交差する場合に上記閾値インク量に上記第1の値より小さい第2の値を設定する請求項4に記載の画像記録装置。
- 上記制御部は、上記剛性判定処理において、用紙の上記搬送向きの中央領域に吐出されたインク量と上記閾値インク量とを比較する請求項4又は5に記載の画像記録装置。
- 当該画像記録装置は、用紙の表面及び裏面に画像を記録することが可能であり、
上記制御部は、上記剛性判定処理において上記先行用紙の剛性が上記閾値未満であると判定され且つ当該先行用紙の表面及び裏面の両方に画像が記録された場合に、予め定められた待機時間だけ上記排出処理の実行を待機する請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。 - 上記制御部は、上記排出処理における上記搬送ローラ及び上記排出ローラの回転量を、用紙の表面及び裏面に画像が記録された場合に、用紙の表面にのみ画像が記録された場合より多くする請求項7に記載の画像記録装置。
- 排出された用紙が支持される上記排紙トレイの支持面は、上記排出ローラの用紙との当接位置より上記搬送向きと交差する鉛直下側に位置する請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
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