JP6079428B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートの表面及び裏面に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来より、用紙の両面に画像記録を行うことのできるインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置は、例えば、用紙を搬送向きに搬送する搬送部と、搬送部によって搬送された用紙に対してインクを吐出することによって画像を記録する記録部と、記録部によって画像が記録された用紙を反転させて搬送部に到達させる反転部とを備えている。
また、特許文献1には、用紙の有無を検出するメディアセンサが記録部に搭載された画像記録装置が記載されている。このメディアセンサは、光を照射する発光部と、発光部によって照射された光の反射光を受光する受光部とで構成されている。そして、受光部で受光された反射光の光量が閾値以上の場合に用紙が存在すると判断され、閾値未満の場合に用紙が存在しないと判断される。
特開2006−273507号公報
上記構成のインクジェット記録装置において、インクを吸収した用紙は浮き上がる傾向にあるので、裏面に画像を記録するために搬送部によって搬送された用紙が記録部と接触する可能性がある。そして、記録部に設けられたノズルに用紙が接触すると、用紙に汚れを生じる。特にノズルに接触した状態で用紙が搬送され続けると、汚れが大きくなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙の両面に画像記録を行う場合において、記録部に接触することによる用紙の汚れを防止したインクジェット記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、用紙を搬送向きに搬送する搬送部と、上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出する記録ヘッド、用紙の有無に応じた信号を出力するセンサ、及び上記記録ヘッド及び上記センサを搭載して上記搬送向きに直交する主走査方向に往復移動するキャリッジを有する記録部と、用紙の表裏を反転させて上記搬送部に到達させる反転部と、用紙の表面に画像を記録する記録処理である第1記録処理、上記第1記録処理が実行された用紙の表裏を反転させて上記搬送部に到達させる反転処理、及び上記反転処理によって反転された用紙の裏面に画像を記録する記録処理である第2記録処理を実行する制御部とを備える。上記記録処理は、最初に画像が記録される領域が上記記録ヘッドに対面可能な位置に到達するまで上記搬送部に用紙を搬送させる頭出し処理と、上記センサから出力される信号に基づいて、上記記録部の位置における用紙の有無を検出する検出処理と、上記搬送向きの所定の改行幅ずつ上記搬送部に用紙を搬送させ、且つ所定の改行幅だけ搬送された用紙に対して上記記録ヘッドにインクを吐出させる吐出処理とを少なくとも含む。そして、上記制御部は、上記第1記録処理において、上記搬送部によって搬送される用紙の通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行する。また、制御部は、上記第2記録処理において、上記通過領域から外れた位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行し、且つ上記頭出し処理によって搬送された用紙と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる用紙対面処理をさらに実行する。
上記構成によれば、第2記録処理においてキャリッジが用紙の通過領域から外れた状態で頭出し処理が実行されるので、頭出し処理時に用紙が記録ヘッドに接触することを防止できる。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記第1記録処理において、上記通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる通過領域対面処理を上記頭出し処理に先立って実行する。また、上記制御部は、上記第2記録処理において、上記通過領域から外れる位置に上記キャリッジを退避させるキャリッジ退避処理を上記頭出し処理に先立って実行する。
上記構成によれば、第1記録処理に含まれる頭出し処理の実行開始時点において、通過領域とセンサとを確実に対面させることができる。同様に、第2記録処理に含まれる頭出し処理の実行開始時点において、通過領域から外れた位置にキャリッジを確実に配置することができる。
(3) 好ましくは、上記制御部は、上記検出処理において、上記センサから出力される信号に基づいて上記主走査方向における用紙の両端位置を検出する。そして、制御部は、上記第2記録処理に含まれる上記キャリッジ退避処理において、上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において検出された用紙の両端位置の間から外れる位置に上記キャリッジを退避させる。
上記構成によれば、第2記録処理において、検出処理において検出された用紙の両端位置に基づいてキャリッジの退避位置を決定するので、キャリッジ退避処理及び用紙対面処理におけるキャリッジの移動距離を短くすることができる。その結果、記録処理のスループットがさらに向上する。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記第2記録処理に含まれる上記検出処理において、上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において検出された用紙の両端位置を含む予め定められた範囲を上記センサに走査させることによって、用紙の両端位置を検出する。
上記構成によれば、第2記録処理に含まれる検出処理において、用紙の両端位置を含む所定の範囲のみをセンサに走査させればよいので、記録処理のスループットがさらに向上する。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記記録処理において画像が記録される用紙のサイズを特定する情報を含む記録指示を取得する取得処理をさらに実行する。そして、制御部は、上記第1記録処理に含まれる上記通過領域対面処理において、上記取得処理において取得した用紙のサイズに基づいて、上記通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる。
(6) 具体的には、上記制御部は、上記第1記録処理に含まれる上記通過領域対面処理において、上記主走査方向に離間して設けられた複数の停止位置のうち、上記通過領域に含まれ且つ上記通過領域の端部に最も近い停止位置に上記キャリッジを移動させる。そして、制御部は、上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において用紙が検出できないことを条件として、上記搬送部によって搬送された用紙が上記記録指示に含まれる用紙のサイズと異なることを報知する報知処理を実行する。
上記構成によれば、搬送部によって現実に搬送された用紙のサイズが記録指示によって特定された用紙のサイズより小さい場合に、報知処理が実行される。これにより、用紙の外にインクが着弾することによる汚れを抑制することができる。
(7) 好ましくは、当該インクジェット記録装置は、上記キャリッジの移動範囲内で且つ上記通過領域から外れた位置に設けられており、上記記録ヘッドから排出されるインクを受けるインク受け部をさらに備える。そして、上記制御部は、上記第2記録処理に含まれる上記キャリッジ退避処理において、上記インク受け部に対面する位置に上記キャリッジを退避させる。
上記構成によれば、用紙のサイズに応じたキャリッジの退避位置を算出する処理を省略できる。
(8) 好ましくは、上記制御部は、上記第1記録処理の開始時点において上記通過領域から外れた位置に上キャリッジが配置されていることを条件として、上記通過領域対面処理を上記頭出し処理に先立って実行する。
上記構成によれば、第1記録処理の開始時点において通過領域から外れた位置にキャリッジが配置されている場合にのみ通過領域対面処理が実行される。換言すれば、上記の条件を満たさない場合には通過領域対面処理が実行されない。その結果、記録処理のスループットが向上する。
(9) 好ましくは、上記制御部は、上記第2記録処理の開始時点において上記通過領域と対面する位置に上記キャリッジが配置されていることを条件として、上記キャリッジ退避処理を上記頭出し処理に先立って実行する。
上記構成によれば、第2記録処理の開始時点において通過領域と対面する位置にキャリッジが配置されている場合にのみキャリッジ退避処理が実行される。換言すれば、上記の条件を満たさない場合にはキャリッジ退避処理が実行されない。その結果、記録処理のスループットが向上する。
(10) 一例として、上記制御部は、連続して順番に画像が記録される複数の用紙のうちの一の用紙の裏面に記録する画像がないことを条件として、当該用紙に対する上記第2記録処理において、上記通過領域から外れた位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行し、且つ上記用紙対面処理、上記検出処理、及び上記吐出処理の実行を省略する。
(11) 好ましくは、上記キャリッジは、上記主走査方向において上記記録ヘッドと隣接し且つ用紙と対面し得る位置に、上記記録ヘッドに近い側から遠い側に向かって上向きに傾斜した傾斜面を有する。
上記構成によれば、第2記録処理に含まれる用紙対面処理において、浮き上がった用紙を傾斜面に当接させて下向きに押さえ込むことができる。その結果、用紙が記録ヘッドに接触するのをさらに有効に防止できる。
(12) 一例として、当該インクジェット記録装置は、上記搬送向きである第1搬送向きに延びる第1搬送路と、分岐位置において上記第1搬送路から分岐し且つ上記分岐位置より上記第1搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路に合流しており、上記分岐位置から上記合流位置に向かう第2搬送向きに延びる第2搬送路とが形成された本体をさらに備える。上記搬送部は、上記合流位置より上記第1搬送向きの下流側において上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路上の用紙を上記第1搬送向きに搬送する第1搬送ローラ対と、上記第1搬送ローラ対より上記第1搬送向きの下流側で且つ上記分岐位置より上記第1搬送向きの上流側において上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路上の用紙を上記第1搬送向きに搬送する第2搬送ローラ対とを有する。上記反転部は、上記分岐位置より上記第1搬送向きの下流側において上記第1搬送路に設けられており、上記記録部によって画像が記録された用紙を、上記第1搬送向きの上流側の端部を先端として上記第2搬送路へ搬送する反転ローラ対と、上記第2搬送路に設けられており、上記反転ローラ対によって上記第2搬送路に搬送された用紙を上記第2搬送向きに搬送する再搬送ローラ対とを有する。そして、上記記録部は、上記第1搬送ローラ対より上記第1搬送向きの下流側で且つ上記第2ローラ対より上記第1搬送向きの上流側において上記第1搬送路に設けられている。
(13) 好ましくは、上記第1搬送路は、上記第1搬送向きに沿って湾曲する湾曲部を含む。そして、上記第1搬送ローラ対は、上記湾曲部の上記第1搬送向きの下流側の端部に設けられている。
本発明は、上記構成のように、記録部の上流側において湾曲する搬送路上を用紙が搬送される場合に、特に有利な効果が期待できる。
本発明によれば、第2記録処理においてキャリッジが用紙の通過領域から外れた状態で頭出し処理が実行されるので、頭出し処理時に用紙が記録ヘッドに接触することを防止できる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ40及びガイドレール53、54の平面図である。 図4は、キャリッジ40を示す図であって、(A)は背面図、(B)は底面図、(C)は右側面図である。 図5は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図6は、画像記録処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、記録処理の手順を示すフローチャートであって、(A)が第1記録処理を、(B)が第2記録処理を示す。 図8は、用紙12の通過領域と、キャリッジ40の停止位置との関係を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。複合機10は、図1に示す状態に設置されて使用される。本実施形態において、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が形成された側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側から見て左右方向9が定義される。図1に示す3つの方向は、他の図面においても同様に表示される。
[複合機10の全体構造]
複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。本実施形態における複合機10は、図1に示されるように、用紙12(図2参照)の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有するプリンタ部11(本発明の本体の一例)を備えている。プリンタ部11の正面には、開口13が形成されている。用紙12を支持可能な給紙トレイ20(図2参照)及び排出トレイ21(図2参照)は、開口13を通じて前後方向8に挿抜可能である。
プリンタ部11の内部には、給紙トレイ20の後端部から第1搬送路65が延出されている。第1搬送路65は、第1搬送向き15に沿って湾曲する湾曲部と、前後方向8に延設された直線部とを備える。第1搬送路65は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって区画されている。給紙トレイ20に支持された用紙12は、湾曲部を下方から上方へUターンするように搬送された後、記録部24に向かって直線部を搬送される。記録部24により画像記録が行われた用紙12は、直線部を搬送されて排出トレイ21に排出される。つまり、用紙12は、図2に一点鎖線の矢印で示される第1搬送向き15に搬送される。
また、プリンタ部11の内部には、第2搬送路67が設けられている。第2搬送路67は、分岐位置36において第1搬送路65から分岐し、分岐位置36より第1搬送向き15の上流側の合流位置37において第1搬送路65と合流するように延びた経路である。つまり、第2搬送路67は、分岐位置36及び合流位置37において第1搬送路65と接続されている。第2搬送路67は、上下方向7において対向するガイド部材31、32によって区画されている。分岐位置36においてスイッチバックされた用紙12は、第2搬送路67を分岐位置36から合流位置37に向かう第2搬送向き16(図2に二点鎖線の矢印で示される向き)に搬送され、再び第1搬送路65に導かれる。
図2に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給紙アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給紙アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給紙トレイ20側へ回動付勢されている。これにより、給紙ローラ25は、給紙トレイ20に支持された用紙12の上面に当接する。給紙ローラ25は、搬送用モータ102(図5参照)の逆転駆動力を付与されて順回転する。なお、給紙ローラ25の順回転とは、用紙12を第1搬送路65に送り出し、且つ第1搬送路65上を第1搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た給紙ローラ25の順回転は、時計回りの回転である。
[搬送ローラ対、排出ローラ対、反転ローラ対、再搬送ローラ対]
図2に示されるように、第1搬送路65には、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える搬送ローラ対(本発明の第1搬送ローラ対の一例)と、第2搬送ローラ62及び拍車63を備える排出ローラ対(本発明の第2搬送ローラ対の一例)と、第3搬送ローラ45及び拍車46を備える反転ローラ対とが設けられている。また、第2搬送路67には、第4搬送ローラ68及び従動ローラ69を備える再搬送ローラ対が設けられている。各ローラ対は、用紙12を挟持した状態で回転することによって、用紙12を搬送する。なお、搬送ローラ対及び排出ローラ対は、用紙12を第1搬送向き15に搬送する本発明の搬送部の一例を構成する。また、反転ローラ対及び再搬送ローラ対は、用紙12の表裏を反転させて搬送部に到達させる本発明の反転部の一例を構成する。
搬送ローラ対は、第1搬送向き15において、合流位置37より下流側で且つ記録部24より上流側に設けられている。より詳細には、搬送ローラ対は、第1搬送路65の湾曲部の終端(すなわち、第1搬送向き15の下流側の端部)の近傍に設けられている。第1搬送ローラ60は、正転駆動及び逆転駆動が可能な搬送用モータ102から駆動力が付与されて回転する軸34に外嵌されており、軸34と一体回転する。一方、ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60に対向して配置されており、第1搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。第1搬送ローラ60とピンチローラ61とは、用紙12を挟持して第1搬送向き15に搬送する。
第1搬送ローラ60は、搬送用モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、第1搬送ローラ60の順回転とは、用紙12を第1搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、プリンタ部11を図2の方向から見た第1搬送ローラ60の順回転は反時計回りの回転であり、ピンチローラ61の順回転は時計回りの回転である。以下、「搬送ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される第1搬送ローラ60が反時計回りに回転し、且つピンチローラ61が時計回りに回転することを指す。
一方、第1搬送ローラ60は、搬送用モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。第1搬送ローラ60の逆回転とは、用紙12を第1搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第1搬送ローラ60の逆回転は時計回りの回転であり、ピンチローラ61の逆回転は反時計回りの回転である。以下、「搬送ローラ対の逆回転」と表記したときは、図2に示される第1搬送ローラ60が時計回りに回転し、且つピンチローラ61が反時計回りに回転することを指す。
排出ローラ対は、第1搬送向き15において、記録部24より下流側で且つ分岐位置36より上流側に設けられている。第2搬送ローラ62は、搬送用モータ102から駆動力が付与されて回転する軸64に外嵌されており、軸64と一体回転する。一方、拍車63は、第2搬送ローラ62に対向して配置されており、第2搬送ローラ62の回転に伴って連れ回る。第2搬送ローラ62と拍車63とは、用紙12を挟持して第1搬送向き15に搬送する。
第2搬送ローラ62は、搬送用モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、第2搬送ローラ62の順回転とは、用紙12を第1搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第2搬送ローラ62の順回転は時計回りの回転であり、拍車63の順回転は反時計回りの回転である。以下、「排出ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される第2搬送ローラ62が時計回りに回転し、且つ拍車63が反時計回りに回転することを指す。
一方、第2搬送ローラ62は、搬送用モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。第2搬送ローラ62の逆回転とは、用紙12を第1搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第2搬送ローラ62の逆回転は反時計回りの回転であり、拍車63の逆回転は時計回りの回転である。以下、「排出ローラ対の逆回転」と表記したときは、図2に示される第2搬送ローラ62が反時計回りに回転し、且つ拍車63が時計回りに回転することを指す。
反転ローラ対は、分岐位置36より第1搬送向き15の下流側に設けられている。第3搬送ローラ45は、搬送用モータ102から駆動力が付与されて回転する軸44に外嵌されており、軸44と一体回転する。一方、拍車46は、第3搬送ローラ45に対向して配置されており、第3搬送ローラ45の回転に伴って連れ回る。第3搬送ローラ45と拍車46とは、用紙12を挟持して第1搬送向き15或いは第2搬送向き16に搬送する。
第3搬送ローラ45は、搬送用モータ102から正転駆動力を付与されて順回転する。ここで、第3搬送ローラ45の順回転とは、用紙12を第1搬送向き15に搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第3搬送ローラ45の順回転は時計回りの回転であり、拍車46の順回転は反時計回りの回転である。以下、「反転ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される第3搬送ローラ45が時計回りに回転し、且つ拍車46が反時計回りに回転することを指す。
一方、第3搬送ローラ45は、搬送用モータ102から逆転駆動力を付与されて逆回転する。第3搬送ローラ45の逆回転とは、用紙12を第1搬送向き15とは逆向きに搬送する向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第3搬送ローラ45の逆回転は反時計回りの回転であり、拍車46の逆回転は時計回りの回転である。以下、「反転ローラ対の逆回転」と表記したときは、図2に示される第3搬送ローラ45が反時計回りに回転し、且つ拍車46が時計回りに回転することを指す。
再搬送ローラ対は、第2搬送路67に設けられている。第4搬送ローラ68は、正転駆動及び逆転駆動が可能な搬送用モータ102から駆動力が付与されて回転する。一方、従動ローラ69は、第4搬送ローラ68に対向して配置されており、第4搬送ローラ68の回転に伴って連れ回る。第4搬送ローラ68と従動ローラ69とは、協同して用紙12を挟持し、第2搬送向き16に搬送する。
第4搬送ローラ68は、図2に示されるように、アーム70によって支持されている。アーム70は、その一端側において第4搬送ローラ68を回転可能に支持し、他端側がプリンタ部11に対して回動可能に支持されている。また、プリンタ部11に支持されている側の端部は、第4搬送ローラ68を支持している側の端部よりも第2搬送向き16の上流側に配置されている。これにより、アーム70は、第4搬送ローラ68を従動ローラ69に接離させることができる。より詳細には、再搬送ローラ対に挟持された用紙12に第2搬送向き16と逆向きの力が付与された際に、アーム70は、第4搬送ローラ68を従動ローラ69に押しつけるように動作する。
第4搬送ローラ68は、搬送用モータ102の回転向き(正転駆動及び逆転駆動)に拘わらず順回転する。ここで、第4搬送ローラ68の順回転とは、用紙12を第2搬送向き16に搬送させる向きの回転である。すなわち、図2の方向から見た第4搬送ローラ68の順回転は反時計回りの回転であり、従動ローラ69の順回転は時計回りの回転である。以下、「再搬送ローラ対の順回転」と表記したときは、図2に示される第4搬送ローラ68が反時計回りに回転し、且つ従動ローラ69が時計回りに回転することを指す。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、第1搬送路65において、第1搬送ローラ60より第1搬送向き15の下流側で且つ第2搬送ローラ62より第1搬送向き15の上流側に設けられている。記録部24の下側で且つ第1搬送路65を挟んで記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、第1搬送路65を搬送される用紙12を支持する。記録部24は、プラテン42に支持された用紙12に公知のインクジェット方式で画像を記録する。記録部24は、用紙12にインク滴を吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッド38と、メディアセンサ76(本発明のセンサの一例、図4参照)と、エンコーダセンサ78Aと、記録ヘッド38、メディアセンサ76、及びエンコーダセンサ78Aを搭載するキャリッジ40とを備えている。
キャリッジ40は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール53、54に支持されている。ガイドレール53、54は、プリンタ部11に支持されている。キャリッジ40は、ガイドレール54に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、左右方向9におけるガイドレール54の一端に設けられた駆動プーリ57と、他端に設けられた従動プーリ58と、駆動プーリ57及び従動プーリ58に巻回された無端環状のベルト59とを有する。駆動プーリ57は、キャリッジ駆動用モータ103(図5参照)によって駆動される。また、キャリッジ40は、その底面側においてベルト59に連結されている。キャリッジ駆動用モータ103によって駆動プーリ57が回転され、駆動プーリ57の回転によってベルト59が周運動することにより、ベルト59に連結されたキャリッジ40が左右方向9に往復移動する。
記録ヘッド38は、図2に示されるように、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38の下面には、図4に示されるように、複数のノズルが形成されている。記録ヘッド38には、インクチューブを通じてインクカートリッジからインクが供給される。記録ヘッド38は、ノズルからインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ40が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド38からインク滴が吐出されることによって、用紙12に画像が記録される。
[傾斜面40A]
キャリッジ40は、左右方向9において記録ヘッド38と隣接し且つ用紙12と対面し得る位置に、記録ヘッド38に近い側から遠い側に向かって上向きに傾斜した傾斜面40Aが形成されている。この傾斜面40Aは、キャリッジ40が右向きに移動する際に、浮き上がった用紙12に当接して当該用紙12を下方に押し下げるために設けられている。なお、本実施形態では、傾斜面40Aを記録ヘッド38の右側にのみ設けた例を示したが、これに限ることなく、記録ヘッド38の左側に傾斜面を設けてもよい。
[メディアセンサ76]
メディアセンサ76は、図4に示されるように、キャリッジ40の下面(プラテン42に対向する面)で、且つ左右方向9において記録ヘッド38と隣接する位置においてキャリッジ40に搭載されている。メディアセンサ76は、第1搬送路65を搬送される用紙12を検知するために用いられる。メディアセンサ76は、発光ダイオードなどからなる発光部と、光学式センサなどからなる受光部とを備えている。発光部は、制御部130によって指示された光量で、プラテン42へ向けて光を照射する。プラテン42へ照射された光は、プラテン42またはプラテン42に支持された用紙12において反射し、反射された光が受光部で受光される。メディアセンサ76は、受光部における反射光の受光量に応じた信号を制御部130へ出力する。例えば、メディアセンサ76は、受光量が大きい程、レベルの高い信号を制御部130へ出力する。
エンコーダセンサ78Aは、図2に示されるように、キャリッジ40の下面に搭載されている。また、ガイドレール54には、図3に示されるように、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ78Bが設けられている。そして、エンコーダセンサ78Aとエンコーダストリップ78Bとは、上下方向7において対向する位置に配置されている。キャリッジ40が移動する過程において、エンコーダセンサ78Aは、エンコーダストリップ78Bを読取ってパルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ78A及びエンコーダストリップ78Bは、図5に示されるキャリッジセンサ78を構成する。
[当接レバー80]
さらに、ガイドレール53の右端側には、図3に示されるように、当接レバー80が設けられている。当接レバー80は、キャリッジ40に当接され得る位置に配置されている。当接レバー80は、左から右に移動するキャリッジ40に当接されて右方に移動し、右から左に移動するキャリッジ40から離間して左方に復帰する。後述する駆動力伝達機構104は、当接レバー80の位置によって、搬送用モータ102の駆動力を給紙ローラ25に伝達するか否かを切り換える。以下、図3に示される当接レバー80の位置を第1位置と表記し、キャリッジ40に当接されて右方に移動した当接レバー80の位置を第2位置と表記する。
[第1センサ160及び第2センサ170]
図2に示されるように、第1搬送路65において、第1搬送ローラ60よりも第1搬送向き15の上流側で且つ合流位置37より第1搬送向き15の下流側には、第1センサ160が設けられている。第1センサ160は、軸161と、当該軸161を中心に回動可能な検出子162と、発光素子及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子を有する光学センサ163とを備えている。
検出子162の一端は、第1搬送路65に突出している。検出子162の一端に外力が加えられていないとき、検出子162の他端は光学センサ163の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、当該光路を通る光を遮断している。このとき、光学センサ163は、後述する制御部130にローレベル信号(「信号レベルが閾値未満の信号」を指す。)を出力する。一方、検出子162の一端が用紙12の第1搬送向き15の下流端に押されて回転すると、検出子162の他端は上記光路から外れて、上記光路に光が通る。このとき、光学センサ163は、制御部130にハイレベル信号(「信号レベルが閾値以上の信号」を指す。)を出力する。すなわち、第1センサ160は、第1センサ160が設置された位置における用紙12の有無に応じた検知信号を、制御部130に出力する。
第1搬送路65において、記録部24及び第2搬送ローラ62より第1搬送向き15の下流側で且つ分岐位置36より第1搬送向き15の上流側には、第2センサ170が設けられている。第2センサ170は、第1センサ160と同様に、軸171と検出子172と光学センサ173とを備えている。第2センサ170は、第1センサ160と同様に、第2センサ170が設置された位置における用紙12の有無に応じた検知信号を、制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ73]
第1搬送ローラ60には、図2に示されるように、第1搬送ローラ60の回転によってパルス信号を発生させるロータリエンコーダ73が設けられている。ロータリエンコーダ73は、第1搬送ローラ60の軸34に設けられて第1搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク74と、エンコーダディスク74を厚み方向(図2の紙面において垂直な方向)から挟むように設けられた光学センサ72とで構成されている。エンコーダディスク74には、光が透過される透過部と光が透過されない非透過部とが円周方向に等ピッチで交互に配置されている。光学センサ72は、エンコーダディスク74に向けて発光部(不図示)から光を照射し、エンコーダディスク74を通過した光を受光部(不図示)で受光する。
光学センサ72の発光部とエンコーダディスク74の透過部とが対面するとき、発光部から出力された光は受光部で受光される。このとき、光学センサ72は、ハイレベル信号を制御部130に出力する。一方、光学センサ72の発光部とエンコーダディスク74の非透過部とが対面するとき、発光部から出力された光は受光部で受光されない。このとき、光学センサ72は、ローレベル信号を制御部130に出力する。その結果、エンコーダディスク74が回転(換言すれば、搬送用モータ102或いは第1搬送ローラ60が回転)することによって、光学センサ72から制御部130にパルス信号が出力される。
[経路切替部材41]
図2に示されるように、第1搬送路65において、第2搬送ローラ62より第1搬送向き15の下流側で且つ第3搬送ローラ45より第1搬送向き15の上流側(すなわち、分岐位置36)には、経路切替部材41が設けられている。経路切替部材41は、補助ローラ47、48と、フラップ49と、軸87とを備えている。フラップ49は、軸87から概ね第1搬送向き15に延出されており、且つ軸87に回動可能に軸支されている。また、拍車状の補助ローラ47、48は、フラップ49に回転可能に軸支されている。フラップ49は、軸87を中心として回動することによって、内側ガイド部材19よりも分岐位置36の上方に位置する排出姿勢(図2に破線で示される姿勢)と、延出端部49Aが分岐位置36の下方に位置する反転姿勢(図2に実線で示される姿勢)とに姿勢変化が可能に構成されている。
通常状態におけるフラップ49は、自重によって反転姿勢である。そして、フラップ49は、第1搬送路65を搬送される用紙12に持ち上げられることによって、軸87周りに回動して反転姿勢から排出姿勢に姿勢変化する。以後、フラップ49(詳細には補助ローラ47、48)は、用紙12と当接して用紙12をガイドする。用紙12の第1搬送向き15の上流側の端部(すなわち、後端)が補助ローラ47を通過すると、フラップ49は、自重によって排出姿勢から反転姿勢に姿勢変化する。これにより、用紙12の第1搬送向き15の後端が下側(すなわち、第2搬送路67の入り口)を向く。この状態において第3搬送ローラ45が順回転を継続すると、用紙12は、第1搬送向き15に搬送されて排出トレイ21に排出される。一方、第3搬送ローラ45の回転が順回転から逆回転に切り換えられると、用紙12は、第1搬送向き15の上流側の端部を先端として、第2搬送路67に導かれる。
[排インクトレイ50]
図3に示されるように、キャリッジ40の移動範囲内における左右方向9の右端部(すなわち、用紙12の通過領域からはずれた位置)に、排インクトレイ50(本発明のインク受け部の一例)が設けられている。排インクトレイ50は、記録ヘッド38の下面に対面する上面が開口されており、フラッシング処理によって記録ヘッド38から排出されたインク滴を受けることができる。フラッシング処理とは、記録ヘッド38が各ノズルのノズル孔から排インクトレイ50に向けてインクを排出する処理である。乾燥等により粘性の高くなったインクは、フラッシング処理によって各ノズルから排出され、排インクトレイ50に着弾する。
[駆動力伝達機構104]
図5に示される駆動力伝達機構104は、搬送用モータ102の駆動力を、給紙ローラ25、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、第3搬送ローラ45、及び第4搬送ローラ68へ伝達する。駆動力伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。
具体的には、駆動力伝達機構104は、当接レバー80が第1位置である状態において、搬送用モータ102の正転駆動力を給紙ローラ25に伝達せず、搬送用モータ102の逆転駆動力によって給紙ローラ25順回転させる。一方、駆動力伝達機構104は、当接レバー80が第2位置である状態において、搬送用モータ102の正転駆動力及び逆転駆動力を給紙ローラ25に伝達しない。
また、駆動力伝達機構104は、当接レバー80の位置にかかわらず、搬送用モータ102の正転駆動力によって、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、第3搬送ローラ45、第4搬送ローラ68を順回転させ、搬送用モータ102の逆転駆動力によって、第4搬送ローラを順回転させ、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、及び第3搬送ローラ45を逆回転させる。
[制御部130]
制御部130は、複合機10の全体動作を制御する。制御部130は、図5に示されるように、CPU131と、ROM132と、RAM133と、EEPROM134と、ASIC135と、これらを相互に接続する内部バス137とを備えている。
ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送用モータ102及びキャリッジ駆動用モータ103が電気的に接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を対応するモータに出力する。各モータは、ASIC135から出力される駆動電流によって、所定の回転速度で正転駆動又は逆転駆動する。
また、ASIC135には、ロータリエンコーダ73と、メディアセンサ76と、キャリッジセンサ78と、第1センサ160と、第2センサ170とが電気的に接続されている。制御部130は、ロータリエンコーダ73から取得したパルス信号に基づいて、各ローラ25、60、62、45、68の回転量を検知する。また、制御部130は、メディアセンサ76から取得した信号に基づいて、キャリッジ40に対面する位置における用紙12の有無、或いは当該用紙12の幅方向の端部位置を検知する。また、制御部130は、キャリッジセンサ78から出力されたパルス信号に基づいて、左右方向9におけるキャリッジ40の位置を検知する。さらに、制御部130は、第1センサ160及び第2センサ170から取得した検知信号に基づいて用紙12の位置を検知する。
[画像記録処理]
図6〜図8を参照して、複合機10による画像記録処理を説明する。画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。
制御部130は、図6に示されるように、ユーザから画像記録指示を取得したことを条件(S11:Yes)として、給紙トレイ20に支持されている用紙12を第1搬送路65に給紙する給紙処理を実行する(S12)。画像記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作パネルを通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。画像記録指示には、例えば、画像記録を行うページ数、画像記録を行う用紙12のサイズ、及び各ページに記録される画像データ等が含まれる。
制御部130は、給紙処理(S12)において、当接レバー80が第1位置である状態で搬送用モータ102を逆回転させることによって、給紙ローラ25を正回転させ、且つ第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、第3搬送ローラ45、及び第4搬送ローラ68を逆回転させる。これにより、給紙ローラ25は、給紙トレイ20に支持されている複数の用紙12のうち、最も上に位置する用紙12を第1搬送路65に送り出す。また、制御部130は、ロータリエンコーダ73から出力されるパルス信号をカウントする。
制御部130は、第1センサ160からローレベル信号を取得した時点からのパルス信号の数が所定の閾値に達するまで給紙処理(S12)を継続する。所定の閾値は、第1センサ160の位置に到達した用紙12の先端(「第1搬送向き15の下流側の端部」を指す。以下同じ。)が第1搬送ローラ60に到達するのに必要な搬送距離に相当するパルス信号の数である。すなわち、所定の閾値は、上述の搬送距離だけ用紙12を搬送させるのに必要な給紙ローラ25の回転量(換言すれば、搬送用モータ102の回転量)に相当するパルス信号の数である。これにより、用紙12の先端が第1搬送ローラ60に到達する。また、用紙12の先端が逆回転している第1搬送ローラ60に当接することにより、用紙12の斜行が矯正される。
次に、用紙12の先端が搬送ローラ対に到達すると、制御部130は、第1記録処理を実行する(S13)。第1記録処理は、用紙12の表面に画像を記録する処理である。図7(A)を参照して、第1記録処理の詳細を説明する。
まず、制御部130は、図7(A)に示されるように、キャリッジセンサ78から出力されるパルス信号に基づいて、左右方向9におけるキャリッジ40の位置を特定する(S21)。そして、キャリッジ40が用紙12の通過領域から外れた位置に配置されている場合(S21:No)、制御部130は、通過領域対面処理を実行する(S22)。一方、通過領域とメディアセンサ76とが対面する位置にキャリッジ40が配置されている場合(S21:Yes)、通過領域対面処理(S22)の実行は省略される。なお、用紙12の通過領域は、例えば、画像記録指示に含まれる用紙12のサイズに基づいて特定してもよいし、第1搬送路65を通過し得る最大の用紙サイズに基づいて特定してもよい。
通過領域対面処理(S22)は、通過領域とメディアセンサ76とが対面する位置にキャリッジ40を移動させる処理である。より具体的には、制御部130は、通過領域対面処理において、例えば図8に示されるように、左右方向9に離間して予め設けられた複数の停止位置55A、55B、55Cのうち、用紙12の通過領域に含まれており且つ当該通過領域の端部に最も近い停止位置55Bにキャリッジ40を移動させる。なお、通過領域対面処理で選択される停止位置は、キャリッジ40全体が通過領域と対面している必要はなく、少なくとも通過領域とメディアセンサ76とが対面する位置であればよい。
なお、停止位置55A、55B、55Cは、複数の用紙サイズに対応して設計段階で予め決定されている。例えば、停止位置55Aは、第1搬送路65を通過し得る最大の用紙12の通過領域から外れた位置に設定される。また、停止位置55Bは、第1サイズの用紙12の通過領域に含まれ且つ第1サイズより小さい第2サイズの用紙12の通過領域から外れた位置に設定される。さらに、停止位置55Cは、第2サイズの用紙12の通過領域に含まれ且つ第2サイズより小さい第3サイズの用紙12の通過領域から外れた位置に設定される。
次に、制御部130は、最初に画像が記録される領域が記録ヘッド38に対面可能な位置(以下「頭出し位置」と表記する。)に到達するまで搬送ローラ対に用紙12を搬送させる頭出し処理を実行する(S23)。具体的には、制御部130は、当接レバー80が第1位置である状態で搬送用モータ102を正転駆動することによって、用紙12が頭出し位置に到達するまで第1搬送ローラ60を順回転させる。なお、用紙12の位置は、ロータリエンコーダ73から出力されるパルス信号によって特定することができる。
次に、制御部130は、メディアセンサ76から出力される信号に基づいて、記録部24(より具体的には、キャリッジ40)に対面する位置における用紙12の有無を検出する検出処理を実行する(S24)。具体的には、制御部130は、メディアセンサ76の発光部に光を出力させる。そして、メディアセンサ76から出力される信号の信号レベルが予め定められた閾値を上回る場合に、制御部130は、記録部24に対面する位置に用紙12が存在すると判断する(S25:Yes)。一方、メディアセンサ76から出力される信号の信号レベルが上述の閾値以下の場合に、制御部130は、記録部24に対面する位置に用紙12が存在しないと判断する(S25:No)。
そして、記録部24に対面する位置に用紙12が存在する場合(S25:Yes)、制御部130は、用紙12の表面に画像を記録するための吐出処理を実行する(S26)。吐出処理は、第1搬送向き15の所定の改行幅ずつ用紙12を搬送する処理と、記録ヘッド38に対面する用紙12の領域にインクを吐出する処理とを、用紙12の表面に画像を記録し終わるまで繰り返す処理である。なお、制御部130は、当接レバー80が第1位置である状態で搬送用モータ102を正転駆動することによって、搬送ローラ対及び排出ローラ対の少なくとも一方に用紙12を搬送させる。また、制御部130は、キャリッジ駆動用モータ103を駆動することによってキャリッジ40を左右方向9に移動させ、所定のタイミングで記録ヘッド38にインクを吐出させることによって用紙12の表面に画像を記録する。
一方、記録部24に対面する位置に用紙12が存在しない場合(S25:No)、制御部130は、第1記録処理に含まれる吐出処理(S26)及び図6に示されるステップS14〜S16の実行を省略して、報知処理を実行する(S17)。なお、記録部24に対面する位置に用紙12が存在しない場合とは、例えば、実際に搬送された用紙12のサイズが画像記録指示に含まれる用紙12のサイズより小さかった場合である。
そこで、制御部130は、図6に示される報知処理(S17)において、頭出し処理(S24)によって搬送された用紙12のサイズが画像記録指示に含まれる用紙サイズと異なることをユーザに報知する。報知の方法は特に限定されないが、例えば、液晶パネルにメッセージ(或いは、エラーコード)を表示する、LEDランプを点灯(或いは、点滅)させる、スピーカから音声メッセージ(或いは、ビープ音)を出力することなどが考えられる。
次に、制御部130は、用紙12の裏面に対する画像記録が必要か否かを判断する(S14)。用紙12の裏面に対する画像記録の要否は、画像記録指示に含まれる情報に基づいて判断される。そして、用紙12の裏面に対する画像記録が必要な場合(S14:Yes)、制御部130は、反転処理を実行する(S15)。一方、用紙12の裏面に対する画像記録が不要な場合(S14:No)、制御部130は、ステップS15、S16の実行を省略して排出処理を実行する(S18)。
反転処理(S15)は、第1記録処理(S13)が実行された用紙12の表裏を反転させて搬送ローラ対に到達させる処理である。具体的には、制御部130は、キャリッジ駆動用モータ103を駆動させてキャリッジ40を右方に移動させることにより、当接レバー80を第2位置に移動させる。次に、制御部130は、当接レバー80が第2位置である状態で搬送用モータ102を正転駆動することによって、搬送ローラ対、排出ローラ対、及び反転ローラ対に用紙12を第1搬送向き15に搬送させる。次に、制御部130は、用紙12の後端(「第1搬送向き15の上流側の端部」を指す。以下同じ。)が経路切替部材41を通過(すなわち、フラップ49が排出姿勢から反転姿勢に姿勢変化)したことを条件として、当接レバー80が第2位置である状態で搬送用モータ102を逆転駆動する。これにより、用紙12は、逆回転する反転ローラ対によって第1搬送向き15の上流側の端部を先頭として第2搬送路67に搬送され、且つ順回転する再搬送ローラ対によって第2搬送路67を第2搬送向き16に搬送される。上述の反転処理は、用紙12が合流位置37を通じて搬送ローラ対に到達するまで継続される。
次に、制御部130は、第2記録処理(S16)を実行する。第2記録処理は、用紙12の裏面に画像を記録する処理である。図7(B)を参照して、第2記録処理の詳細を説明する。なお、第1記録処理に含まれる各処理と共通する処理の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
まず、制御部130は、図7(B)に示されるように、キャリッジセンサ78から出力されるパルス信号に基づいて、左右方向9におけるキャリッジ40の位置を特定する(S31)。この処理は、図7(A)に示されるステップS21と共通する。そして、通過領域と対面する位置にキャリッジ40が配置されている場合(S21:Yes)、制御部130は、キャリッジ退避処理を実行する(S32)。一方、キャリッジ40が用紙12の通過領域から外れた位置に配置されている場合(S21:No)、キャリッジ退避処理(S32)の実行は省略される。
キャリッジ退避処理(S32)は、キャリッジ駆動用モータ103を駆動させることによって、通過領域から外れる位置にキャリッジ40を退避させる処理である。より具体的には、制御部130は、キャリッジ退避処理において、用紙12のサイズにかかわらず排インクトレイ50に対面する位置にキャリッジ40を移動させてもよいし、図8に示される複数の停止位置55A、55B、55Cのうち、用紙12の通過領域から外れており且つ当該通過領域に最も近い停止位置55Aにキャリッジ40を移動させてもよい。
次に、制御部130は、頭出し処理を実行する(S33)。第2記録処理に含まれる頭出し処理(S33)は、第1記録処理に含まれる頭出し処理(S23)と共通するので、再度の説明は省略する。但し、第1記録処理に含まれる頭出し処理(S23)は、キャリッジ40が通過領域に対面する位置に配置された状態で実行される。これに対して、第2記録処理に含まれる頭出し処理(S33)は、キャリッジ40が通過領域から外れた位置に配置された状態で実行される。
次に、制御部130は、用紙対面処理を実行する(S34)。用紙対面処理は、頭出し処理(S33)によって搬送された用紙12に対面する位置にキャリッジ40を移動させる処理である。用紙対面処理(S34)における制御部130の処理内容は、第1記録処理に含まれる通過領域対面処理(S22)と共通するので、再度の説明は省略する。但し、第1記録処理に含まれる通過領域対面処理(S22)は、頭出し処理(S23)に先立って実行される。これに対して、第2記録処理に含まれる用紙対面処理(S34)は、頭出し処理(S33)の終了後に実行される。
次に、制御部130は、検出処理を実行する(S35)。第2記録処理に含まれる検出処理(S35)は、第1記録処理に含まれる検出処理(S24)と共通するので、再度の説明は省略する。そして、記録部24に対面する位置に用紙12が存在する場合(S36:Yes)、制御部130は、用紙12の裏面に画像を記録するための吐出処理を実行する(S37)。第2記録処理に含まれる吐出処理(S37)は、第1記録処理に含まれる吐出処理(S26)と共通するので、再度の説明は省略する。一方、記録部24に対面する位置に用紙12が存在しない場合(S36:No)、制御部130は、第2記録処理に含まれる吐出処理(S37)の実行を省略して、報知処理を実行する(S17)。
次に、制御部130は、図6に示される排出処理を実行する(S18)。排出処理は、画像記録が終了した用紙12を排出トレイ21に排出する処理である。より具体的には、制御部130は、搬送用モータ102を正転駆動して搬送ローラ対、排出ローラ対、及び反転ローラ対を順回転させることによって、用紙12を排出トレイ21に排出する。なお、制御部130は、第1センサ160、第2センサ170、及びロータリエンコーダ73等から出力される信号に基づいて、用紙12が排出トレイ21に排出されたことを認識することができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第2記録処理(S16)においてキャリッジ40が用紙12の通過領域から外れた状態で頭出し処理(S33)が実行されるので、頭出し処理(S33)時に用紙12が記録ヘッド38に接触することを防止できる。一方、第1記録処理(S13)において通過領域とメディアセンサ76とが対面した状態で頭出し処理(S23)が実行されるので、頭出し処理後にキャリッジ40を移動させる必要がなく、記録処理のスループットが向上する。
本実施形態における通過領域対面処理(S22)は、第1記録処理の開始時点において通過領域から外れた位置にキャリッジ40が配置されている場合(S21:No)にのみ実行される。これにより、第1記録処理のスループットが向上する。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、第1記録処理の開始時点において図8の停止位置55Bと異なる位置にキャリッジ40が配置されている場合に、通過領域対面処理によってキャリッジ40を停止位置55Bに移動させてもよい。
また、本実施形態における通過領域対面処理(S22)では、画像記録指示に含まれる用紙12のサイズに合わせて停止位置を決定するので、現実に搬送された用紙12のサイズが画像記録指示によって特定された用紙のサイズより小さい場合に、報知処理(S17)が実行される。これにより、用紙12の外にインクが着弾することによる汚れを抑制することができる。
但し、通過領域対面処理におけるキャリッジ40の停止位置は上述の例に限定されない。例えば、第1搬送路65を通過し得る全ての用紙に対面可能な位置にキャリッジ40を停止させてもよい。これにより、通過領域対面処理において、用紙12のサイズに応じて停止位置を決定する処理を省略することができる。
本実施形態における検出処理(S24、S35)では、記録部24に対面する位置における用紙12の有無のみを検出している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、左右方向9における用紙12の両端位置をさらに検出してもよい。具体的には、制御部130は、メディアセンサ76の発光部から光を照射させた状態でキャリッジ40を移動させ、メディアセンサ76から出力される信号の信号レベルが大きく変動した位置を用紙12の端部位置と判断すればよい。
なお、発光部から光を照射した状態でのキャリッジ40の移動範囲(以下、「走査範囲」と表記する。)は、例えば、画像記録指示に含まれる用紙12のサイズに応じて特定される用紙12の端部位置を含む予め定められた範囲内とすればよい。また、第2記録処理に含まれる検出処理(S35)における走査範囲は、例えば、第1記録処理に含まれる検出処理(S35)において検出された用紙12の端部位置を含む予め定められた範囲内としてもよい。そして、上述の処理において用紙12の端部位置を検出できなかった場合、報知処理(S17)において用紙サイズが異なることを報知してもよい。或いはキャリッジ40の移動可能範囲の全域を走査範囲として用紙12の端部位置の検出をリトライしてもよい。
本実施形態におけるキャリッジ退避処理(S32)は、第2記録処理の開始時点において通過領域と対面する位置にキャリッジが配置されている場合(S31:Yes)にのみ実行される。これにより、第2記録処理のスループットが向上する。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、第2記録処理の開始時点において図8の停止位置55Aと異なる位置にキャリッジ40が配置されている場合に、キャリッジ退避処理によってキャリッジを停止位置55Aに移動させてもよい。
また、本実施形態におけるキャリッジ退避処理(S32)では、画像記録指示に含まれる用紙12のサイズに合わせて停止位置を決定するので、キャリッジ退避処理(S32)及び用紙対面処理(S34)におけるキャリッジ40の移動距離を短くすることができる。その結果、第2記録処理のスループットがさらに向上する。
但し、キャリッジ退避処理におけるキャリッジ40の停止位置は上述の例に限定されない。例えば、第1搬送路65を通過し得る全ての用紙の通過領域から外れた位置(典型的には、排インクトレイ50に対面する位置)にキャリッジ40を退避させてもよい。これにより、キャリッジ退避処理において、用紙12のサイズに応じて停止位置を決定する処理を省略することができる。
或いは、キャリッジ退避処理におけるキャリッジ40の停止位置を、第1記録処理に含まれる検出処理(S24)によって検出された用紙12の端部位置に基づいて決定してもよい。すなわち、制御部130は、検出処理(S24)で検出した用紙12の端部位置をRAM133に記憶させる。そして、制御部130は、キャリッジ退避処理(S32)において、RAM133に記憶されている端部位置から所定の距離(例えば、1mm)だけ用紙12から離れた位置を停止位置と決定してもよい。これにより、第2記録処理に含まれる頭出し処理(S33)において、搬送される用紙12の通過領域から外れた位置に確実にキャリッジ40を配置することができる。また、用紙対面処理(S34)において、キャリッジ40の移動時間を短縮することができる。
または、第1記録処理に含まれる検出処理(S24)において用紙12の両端位置を検出した場合、当該検出処理において検出された用紙12の両端位置の間から外れる位置にキャリッジ40を退避させてもよい。すなわち、制御部130は、停止位置55A、55B、55Cのうち、検出処理(S24)において検出された用紙12の両端位置の間から外れており且つ用紙12の端部位置に最も近い停止位置にキャリッジ40を移動させればよい。これにより、より確実にキャリッジ40を通過領域から外れた位置に退避させることができる。
また、本実施形態によれば、キャリッジ40に傾斜面40Aを設けたことにより、用紙対面処理(S34)において、浮き上がった用紙12を下向きに押さえ込むことができる。その結果、用紙12が記録ヘッド38に接触するのをさらに有効に防止できる。
さらに、本実施形態における画像記録処理では、用紙12の裏面に記録すべき画像が存在しない場合(S14:No)に反転処理(S15)及び第2記録処理(S16)が省略されているが、複数の用紙に連続して画像を記録する場合はこの限りではない。すなわち、制御部130は、連続して画像が記録される複数の用紙それぞれに対して、図6に示される画像記録処理を実行する。そして、複数の用紙のうちの一の用紙に対する画像記録処理のステップS14において、当該用紙の裏面に記録する画像がないことを条件として、制御部130は、反転処理(S15)及び図7(B)のステップS31〜S33を実行し、且つ図7(B)のステップS34〜S37の実行を省略してもよい。これにより、排出トレイ21上において、画像が記録された複数の用紙の向きを揃えることができる。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
15・・・第1搬送向き
16・・・第2搬送向き
24・・・記録部
36・・・分岐位置
37・・・合流位置
38・・・記録ヘッド
40・・・キャリッジ
40A・・・傾斜面
50・・・排インクトレイ
55A,55B,55C・・・停止位置
76・・・メディアセンサ
130・・・制御部

Claims (13)

  1. 用紙を搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出する記録ヘッド、用紙の有無に応じた信号を出力するセンサ、及び上記記録ヘッド及び上記センサを搭載して上記搬送向きに直交する主走査方向に往復移動するキャリッジを有する記録部と、
    用紙の表裏を反転させて上記搬送部に到達させる反転部と、
    用紙の表面に画像を記録する記録処理である第1記録処理、上記第1記録処理が実行された用紙の表裏を反転させて上記搬送部に到達させる反転処理、及び上記反転処理によって反転された用紙の裏面に画像を記録する記録処理である第2記録処理を実行する制御部と、を備えており、
    上記記録処理は、
    最初に画像が記録される領域が上記記録ヘッドに対面可能な位置に到達するまで上記搬送部に用紙を搬送させる頭出し処理と、
    上記センサから出力される信号に基づいて、上記記録部の位置における用紙の有無を検出する検出処理と、
    上記搬送向きの所定の改行幅ずつ上記搬送部に用紙を搬送させ、且つ所定の改行幅だけ搬送された用紙に対して上記記録ヘッドにインクを吐出させる吐出処理と、を少なくとも含み、
    上記制御部は、
    上記第1記録処理において、上記搬送部によって搬送される用紙の通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行し、
    上記第2記録処理において、上記通過領域から外れた位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行し、且つ上記頭出し処理によって搬送された用紙と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる用紙対面処理をさらに実行するインクジェット記録装置。
  2. 上記制御部は、
    上記第1記録処理において、上記通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる通過領域対面処理を上記頭出し処理に先立って実行し、
    上記第2記録処理において、上記通過領域から外れる位置に上記キャリッジを退避させるキャリッジ退避処理を上記頭出し処理に先立って実行する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記制御部は、
    上記検出処理において、上記センサから出力される信号に基づいて上記主走査方向における用紙の両端位置を検出し、
    上記第2記録処理に含まれる上記キャリッジ退避処理において、上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において検出された用紙の両端位置の間から外れる位置に上記キャリッジを退避させる請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記制御部は、上記第2記録処理に含まれる上記検出処理において、上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において検出された用紙の両端位置を含む予め定められた範囲を上記センサに走査させることによって、用紙の両端位置を検出する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記制御部は、
    上記記録処理において画像が記録される用紙のサイズを特定する情報を含む記録指示を取得する取得処理をさらに実行し、
    上記第1記録処理に含まれる上記通過領域対面処理において、上記取得処理において取得した用紙のサイズに基づいて、上記通過領域と上記センサとが対面する位置に上記キャリッジを移動させる請求項2から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記制御部は、
    上記第1記録処理に含まれる上記通過領域対面処理において、上記主走査方向に離間して設けられた複数の停止位置のうち、上記通過領域に含まれ且つ上記通過領域の端部に最も近い停止位置に上記キャリッジを移動させ、
    上記第1記録処理に含まれる上記検出処理において用紙が検出できないことを条件として、上記搬送部によって搬送された用紙が上記記録指示に含まれる用紙のサイズと異なることを報知する報知処理を実行する請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記キャリッジの移動範囲内で且つ上記通過領域から外れた位置に設けられており、上記記録ヘッドから排出されるインクを受けるインク受け部をさらに備えており、
    上記制御部は、上記第2記録処理に含まれる上記キャリッジ退避処理において、上記インク受け部に対面する位置に上記キャリッジを退避させる請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記制御部は、上記第1記録処理の開始時点において上記通過領域から外れた位置に上キャリッジが配置されていることを条件として、上記通過領域対面処理を上記頭出し処理に先立って実行する請求項2から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 上記制御部は、上記第2記録処理の開始時点において上記通過領域と対面する位置に上記キャリッジが配置されていることを条件として、上記キャリッジ退避処理を上記頭出し処理に先立って実行する請求項2から8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 上記制御部は、連続して画像が記録される複数の用紙のうちの一の用紙の裏面に記録する画像がないことを条件として、当該用紙に対する上記第2記録処理において、上記通過領域から外れた位置に上記キャリッジが配置された状態で上記頭出し処理を実行し、且つ上記用紙対面処理、上記検出処理、及び上記吐出処理の実行を省略する請求項1から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 上記キャリッジは、上記主走査方向において上記記録ヘッドと隣接し且つ用紙と対面し得る位置に、上記記録ヘッドに近い側から遠い側に向かって上向きに傾斜した傾斜面を有する請求項1から10のいずれかにインクジェット記録装置。
  12. 上記搬送向きである第1搬送向きに延びる第1搬送路と、分岐位置において上記第1搬送路から分岐し且つ上記分岐位置より上記第1搬送向きの上流側の合流位置において上記第1搬送路に合流しており、上記分岐位置から上記合流位置に向かう第2搬送向きに延びる第2搬送路とが形成された本体をさらに備えており、
    上記搬送部は、
    上記合流位置より上記第1搬送向きの下流側において上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路上の用紙を上記第1搬送向きに搬送する第1搬送ローラ対と、
    上記第1搬送ローラ対より上記第1搬送向きの下流側で且つ上記分岐位置より上記第1搬送向きの上流側において上記第1搬送路に設けられており、上記第1搬送路上の用紙を上記第1搬送向きに搬送する第2搬送ローラ対と、を有しており、
    上記反転部は、
    上記分岐位置より上記第1搬送向きの下流側において上記第1搬送路に設けられており、上記記録部によって画像が記録された用紙を、上記第1搬送向きの上流側の端部を先端として上記第2搬送路へ搬送する反転ローラ対と、
    上記第2搬送路に設けられており、上記反転ローラ対によって上記第2搬送路に搬送された用紙を上記第2搬送向きに搬送する再搬送ローラ対と、を有しており、
    上記記録部は、上記第1搬送ローラ対より上記第1搬送向きの下流側で且つ上記第2ローラ対より上記第1搬送向きの上流側において上記第1搬送路に設けられている請求項1から11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 上記第1搬送路は、上記第1搬送向きに沿って湾曲する湾曲部を含んでおり、
    上記第1搬送ローラ対は、上記湾曲部の上記第1搬送向きの下流側の端部に設けられている請求項12に記載のインクジェット記録装置。
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