JP6365014B2 - インクジェット記録装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来より、用紙に対してインクを吐出する記録処理と、記録処理の実行後に用紙を搬送する搬送処理とを繰り返し実行することによって、当該用紙に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。
また、記録処理の実行後に所定の待ち時間が経過するのを待って搬送処理を実行するインクジェット記録装置が存在する(例えば特許文献1)。これにより、用紙に付着したインクの乾燥が促進されるため、インクを吸収して変形した用紙が搬送経路内に詰まる(以下、「ジャム状態」と表記する。)ことを抑制することができる。
特開平11−123818号公報
しかしながら、インクを吸収した用紙の変形量は、用紙の種類や品質等によって大きく異なる。そのため、搬送処理の前に待ち時間だけ待機する待機処理の実行頻度を、どの程度の変形量の用紙を基準として決定するかが問題となり得る。例えば、変形量の大きい用紙を基準として待機処理の実行頻度が決定されたインクジェット記録装置において、変形量の小さい用紙が使用されると、画像記録のスループットが低下する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録のスループット低下を抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の一形態に係るインクジェット記録装置は、搬送向きに沿って用紙を搬送する搬送部と、上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出することによって、当該用紙に画像を記録する記録部と、上記搬送向きの所定の改行幅だけ用紙を上記搬送部に搬送させる搬送処理、及び当該用紙に対して上記記録部にインクを吐出させる吐出処理を交互に実行することによって、当該用紙に画像を記録する記録動作を実行する制御部とを備える。上記制御部は、上記記録動作中において、用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後に実行する上記記録動作において、上記吐出処理で吐出したインク量をカウントするカウント処理と、上記インク量を所定の閾値量と比較する比較処理とをさらに実行する。そして、上記制御部は、上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行する。
上記構成によれば、ジャム状態が検知されるまでは、待機時間の経過を待たずに搬送処理が実行される。すなわち、ジャム状態が発生しにくい用紙が使用された場合は、画像記録のスループット低下を抑制することができる。
本発明の他の形態に係るインクジェット記録装置は、搬送向きに用紙を搬送する搬送部と、上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出することによって、当該用紙に画像を記録する記録部と、上記搬送向きの所定の改行幅だけ用紙を上記搬送部に搬送させる搬送処理、及び当該用紙に対して上記記録部にインクを吐出させる吐出処理を交互に実行することによって、当該用紙に画像を記録する記録動作を実行する制御部とを備える。上記制御部は、上記記録動作中において、用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、上記吐出処理で吐出したインク量をカウントするインク量カウント処理と、上記検知処理で上記ジャム状態が検知されなかった上記記録動作の連続実行回数をカウントする記録動作カウント処理と、上記インク量を、上記連続実行回数が大きくなるほど小さくなる閾値量と比較する比較処理とをさらに実行する。そして、上記制御部は、上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行する。
本発明に係る方法は、所定の改行幅だけ用紙を搬送部に搬送させる搬送処理と、用紙に対してインクを記録部に吐出させる吐出処理と、上記搬送処理及び上記吐出処理のいずれかの処理を実行中に用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、上記吐出処理において吐出したインク量をカウントするカウント処理と、上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後において、上記吐出処理において吐出したインク量を所定の閾値量と比較する比較処理とを備える。そして、上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、上記吐出処理後に所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行する。
本発明によれば、ジャム状態が検知されるまでは、待機時間の経過を待たずに搬送処理が実行されるので、画像記録のスループット低下を抑制することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、プリンタ部11のブロック図である。 図5は、実施形態に係る画像記録処理のフローチャートである。 図6は、実施形態に係る記録動作のフローチャートである。 図7は、用紙位置判定処理のフローチャートである。 図8は、用紙12の先端と比較位置P1、P2、P2との位置関係を示す図である。 図9は、変形例に係る画像記録処理のフローチャートである。 図10は、変形例に係る記録動作のフローチャートである。 図11は、変形例に係る閾値選択処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。さらに、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42とを備えている。複合機10は、インクジェット記録装置の一例である。給送部15、搬送ローラ部54、及び排出ローラ部55は、搬送部の一例である。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13(図1参照)を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、給送部15によって搬送路65に給送される複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、正面に形成された開口13を通じて排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ102(図4参照)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送路65]
搬送路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向するガイド部材18、30及びガイド部材19、31によって形成される空間を指す。搬送路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。なお、搬送路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に沿って搬送される。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に沿って搬送される。
[第1センサ120、第2センサ122]
プリンタ部11は、図2に示されるように、第1センサ120及び第2センサ122を備える。第1センサ120は、搬送ローラ部54より搬送向き16の上流側に設置されている。第2センサ122は、排出ローラ部55より搬送向き16の下流側に設置されている。第1センサ120及び第2センサ122は、各々の設置位置に用紙12が存在することを検知するためのセンサである。
第1センサ120及び第2センサ122は、用紙12が設置位置に存在していることに応じて、検知信号としてローレベル信号を後述する制御部130(図4参照)に出力する。一方、第1センサ120及び第2センサ122は、用紙12が設置位置に存在していないことに応じて、検知信号としてハイレベル信号を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ121]
また、プリンタ部11は、図4に示されるように、搬送ローラ60の回転(換言すれば、搬送モータ102の回転駆動)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aとを備えている。また、キャリッジ23には、図3に示されるように、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が接続されている。インクチューブ32は、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。なお、このベルト機構は、キャリッジモータ103(図4参照)によって駆動される。つまり、キャリッジモータ103の駆動により周運動するベルト機構に接続されたキャリッジ23は、左右方向9に沿う主走査方向へ往復移動することができる。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが配置されている。エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bに対面する位置において、キャリッジ23の下面に搭載されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図4に示されるキャリッジセンサ38を構成する。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の少なくとも一方によって搬送される用紙12を下側から支持する。
[制御部130]
制御部130は、図4に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ(例えば、後述するジャムフラグ、及びジャム位置情報)等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を基に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正転又は逆転する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを駆動させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。また、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、第1センサ120と、ロータリエンコーダ121と、第2センサ122とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検知する。また、制御部130は、第1センサ120から出力される検知信号と、第2センサ122から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検知する。
[画像記録処理]
図5〜図8を参照して、本実施形態における画像記録処理を説明する。以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、画像記録処理は、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62の回転、及びキャリッジ23の移動に着目して説明する。これらの動作は、前述したように、搬送モータ102及びキャリッジモータ103を駆動させることによって実現される。
制御部130は、ユーザから記録指示を取得したことに応じて、図5に示される画像記録処理を実行する。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10が備える操作部を通じて取得してもよいし、通信ネットワークを通じて外部装置から取得してもよい。制御部130は、取得した記録指示に従って、各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39の動作を制御することによって、用紙12に画像を記録する。
まず、制御部130は、頭出し処理を実行する(S11)。頭出し処理は、用紙12上の最初に画像が記録される領域が記録ヘッド39に対面する位置に到達するまで、当該用紙12を搬送する処理である。具体的には、制御部130は、給送トレイ20に支持された用紙12の先端(「搬送向き16の下流側の端部」を指す。)が搬送ローラ部54に到達するまで、給送ローラ25を正回転させる。次に、制御部130は、用紙12上の最初に画像が記録される領域が記録ヘッド39に対面する位置に到達するまで、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正回転させる。なお、給送ローラ25の正回転は、制御部130が搬送モータ102を逆転駆動させることで実現される。また、搬送ローラ60及び排出ローラ62の正回転は、制御部130が搬送モータ102を正転駆動させることで実現される。
また、制御部130は、用紙12の先端が第1センサ120の設置位置に到達した時点からの、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号数のカウントを開始する。パルス信号数は、頭出し処理(S11)、搬送処理(S29)、及び排紙処理(S15)において積算され、新たな用紙12に対する頭出し処理が実行される時点において初期化される。なお、用紙12の先端が第1センサ120の設置位置に到達した時点とは、例えば、第1センサ120から出力される検知信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化した時点である。以下、用紙12の先端位置は、カウントされたパルス信号数によって特定される。
次に、制御部130は、記録動作を開始する(S12)。記録動作は、頭出し処理によって記録ヘッド39に対面された用紙12に、記録指示で示される画像を記録する動作である。図6を参照して、記録動作の詳細を説明する。なお、制御部130は、記録動作(S12)を開始してから当該記録動作が終了するまでの間(S14:No)、ジャム状態の発生を監視する(S13)。ジャム状態については、後述する。
まず、制御部130は、吐出処理を実行する(S21)。吐出処理は、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、記録すべき画像に応じた吐出タイミングで記録ヘッド39にインクを吐出させる処理である。制御部130は、例えば、記録指示に含まれる画像データに基づいて、用紙12に画像を記録するための吐出タイミングを算出する。そして、制御部130は、キャリッジモータ103を駆動させることによってキャリッジ23を移動させる過程において、算出した吐出タイミングで記録ヘッド39にインクを吐出させる。
次に、制御部130は、吐出処理で記録ヘッド39が吐出したインク量をカウントする(S22)。また、制御部130は、カウントしたインク量を用紙12上の所定の領域(例えば、図8を参照して後述する第1領域12A、第2領域12B、第3領域13C)毎に積算してRAM133等に記憶させる。記録ヘッド39が吐出したインク量の特定方法は特に限定されないが、例えば、画像データから特定してもよいし、記録ヘッド39に出力した制御信号に基づいて特定してもよい。ステップS22の処理は、カウント処理或いはインク量カウント処理の一例である。
次に、制御部130は、ジャムフラグに”OFF”が設定されていることに応じて(S23:No)、ステップS24〜S27の処理を実行することなく、ステップS28の処理に進む。そして、制御部130は、1枚の用紙12に対する画像記録が終了していないことに応じて(S28:No)、搬送処理を実行する(S29)。搬送処理は、次に画像が記録される用紙12の領域を記録ヘッド39に対面させる処理である。制御部130は、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の少なくとも一方に、搬送向き16に沿う所定の改行幅だけ用紙12を搬送させる。
制御部130は、1枚の用紙12に対する画像記録が終了するまで(S28:No)、ステップS21〜S29の処理を繰り返し実行する。そして、制御部130は、1枚の用紙12に対する画像記録が終了したことに応じて(S28:Yes)、記録動作を終了する。制御部130は、ジャムフラグに”OFF”が設定されている場合の記録動作において、吐出処理(S21)、カウント処理(S22)、及び搬送処理(S29)を繰り返し実行する。なお、ステップS24〜S27の処理の詳細は、後述する。
図5に戻って、制御部130は、上述のように、記録動作が終了するまでの間(S14:No)、ジャム状態の発生を監視する(S13)。ジャム状態とは、搬送路65内において用紙12が搬送不能な状態を指す。ジャム状態は、典型的には、インクを吸収した用紙12が変形することによって、記録部24に接触することによって発生し得る。ステップS13の処理は、検知処理の一例である。ジャム状態の検知方法は特に限定されないが、例えば以下の方法が考えられる。
一例として、制御部130は、キャリッジモータ103に駆動信号を出力したにも拘わらず、キャリッジセンサ38からパルス信号が出力されない(すなわち、キャリッジ23が移動しない)ことに応じて、用紙12のジャム状態を検知する。他の例として、制御部130は、カウントしたロータリエンコーダ121のパルス信号数が所定の値(具体的には、搬送路65上における第1センサ120と第2センサ122との間の距離に相当する値)に達したにも拘わらず、第2センサ122からローレベル信号が出力されないことに応じて、用紙12のジャム状態を検知する。
そして、制御部130は、ジャム状態が検知されることなく記録動作が終了したことに応じて(S13:No&S14:Yes)、排紙処理を実行する(S15)。排紙処理は、画像記録が終了した用紙12を排出トレイ21に排出する処理である。具体的には、制御部130は、用紙12の後端(「搬送向き16の上流側の端部」を指す。)が排出ローラ部55を通過するまで、排出ローラ62を正回転させる。制御部130は、記録指示に含まれる、複数枚の用紙12の全てに画像を記録するまで(S16:Yes)、ステップS11〜S19の処理を繰り返し実行する。そして、制御部130は、記録指示に含まれる、複数枚の用紙12の全てに画像を記録したことに応じて(S16:No)、画像記録処理を終了する。
一方、制御部130は、記録動作中にジャム状態が検知されたことに応じて(S13:Yes)、EEPROM134に記憶されたジャムフラグに”ON”を設定する(S17)。なお、制御部130は、記録動作中にジャム状態が検知されたことに応じて(S13:Yes)、記録動作を停止する。ここで、ジャムフラグは、複合機10において過去に用紙12のジャム状態が発生したか否かを示すフラグである。ジャムフラグには、例えば、未だジャム状態が発生していない場合(すなわち、複合機10の出荷時)に”OFF”が設定されており、ジャム状態が発生した場合(S13:Yes)に”ON”が設定される(S17)。
また、制御部130は、ジャム状態を検知した時点における用紙12の位置であるジャム位置を特定する(S18)。制御部130は、例えば、ジャム状態を検知した時点におけるロータリエンコーダ121のパルス信号数を、ジャム位置を示すジャム位置情報としてEEPROM134に記憶させる。さらに、制御部130は、ジャム状態の発生を報知する(S19)。報知の具体的な方法は特に限定されないが、例えば、複合機10が備える表示部にメッセージ或いはアニメーションを表示してもよいし、複合機10が備えるスピーカからガイド音声を出力してもよい。そして、前述の報知を確認したユーザによってジャム状態の用紙12が複合機10から取り除かれることによって、画像記録処理が異常終了する。より具体的には、用紙12を取り除いたことを示す指示を操作部を通じてユーザから取得したことに応じて、制御部130は、画像記録処理を異常終了する。
ここで、ステップS17、S18でEEPROM134に設定されたジャムフラグ及びジャム位置情報は、記録動作及び画像記録処理の終了によって初期化されない。すなわち、次以降に実行される記録動作(以下、「後続記録動作」と表記する。)において、ステップS24〜S27の処理が実行される。なお、後続記録動作は、ジャム状態が検知されて異常終了した記録動作が再実行されたものであってもよいし、新規の記録指示に基づくものであってもよい。
制御部130は、後続記録動作において、ジャムフラグに”ON”が設定されていることに応じて(S23:Yes)、用紙位置判定処理を実行する(S24)。本実施形態における用紙位置判定処理は、直前に実行された搬送処理において、用紙12の先端位置が直近比較位置を通過したか否かを判定する処理である。図7及び図8を参照して、用紙位置判定処理の詳細を説明する。
まず、例えば図8に示されるように、用紙12の先端が位置し得る複数の比較位置P1、P2、P3を想定する。比較位置P1、P2、P3は、搬送路65上或いは搬送路65の延長線上において搬送向き16に沿って離間した位置である。搬送路65の延長線上とは、例えば排出トレイ21上の位置である。比較位置P1、P2、P3は、例えば、ロータリエンコーダ121のパルス信号数(すなわち、第1センサ120から各比較位置までの搬送向き16に沿う距離に相当するパルス信号数)によって特定することができる。
なお、複合機10内における比較位置P1、P2、P3の具体的な位置は特に限定されないが、下記に各比較位置の一例を示す。例えば、搬送ローラ部54のみに挟持された用紙12の先端が到達し得る位置が、比較位置P1に相当する。また、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の両方に挟持された用紙12の先端が到達し得る位置が、比較位置P2に相当する。また、排出ローラ部55のみに挟持された用紙12の先端が到達し得る位置が、比較位置P3に相当する。なお、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の一方のみに挟持された用紙12の先端が到達し得る位置に、比較位置を設定するのが特に望ましい。
また、本明細書では、用紙12のジャム位置が比較位置P2、P3の間に位置する場合に、図8に示される比較位置P1、P2、P3を下記のように表記する。例えば、ジャム位置より搬送向き16の下流側に位置する比較位置P3を「下流側比較位置」と表記する。また、ジャム位置より搬送向き16の上流側に位置する比較位置P1、P2を「上流側比較位置」と表記する。また、ジャム位置より搬送向き16の上流側で且つジャム位置に最も近い比較位置P2を「直近比較位置」と表記する。
用紙位置判定処理において、制御部130は、現在の用紙12の先端が直近比較位置P2より搬送向き16の上流側に位置していることに応じて(S31:No&S32:No)、処理フラグに”OFF”を設定する(S34)。すなわち、用紙12、ジャム位置、及び直近比較位置P2が図8(A)の位置関係の場合に、処理フラグに”OFF”が設定される。
また、制御部130は、現在の用紙12の先端がジャム位置より搬送向き16の上流側で且つ直近比較位置P2より搬送向き16の下流側に位置していることに応じて(S31:No&S32:Yes)、処理フラグに”ON”を設定する(S33)。すなわち、用紙12、ジャム位置、及び直近比較位置P2が図8(B)の位置関係の場合に、処理フラグに”ON”が設定される。
さらに、制御部130は、現在の用紙12の先端がジャム位置より搬送向き16の下流側に位置していることに応じて(S31:Yes)、処理フラグに”OFF”を設定する(S34)。すなわち、用紙12、ジャム位置、及び直近比較位置P2が図8(C)の位置関係の場合に、処理フラグに”OFF”が設定される。
図6に戻って、制御部130は、用紙位置判定処理において処理フラグに”ON”が設定され、且つカウントしたインク量が閾値量に達したことに応じて(S25:Yes&S26:Yes)、待機時間が経過するまで次の処理の実行を待機する(S27:No)。ステップS26の処理は、比較処理の一例である。待機時間の具体的な長さは特に限定されないが、例えば、直前の吐出処理(S21)において用紙12に着弾したインクがある程度乾燥するのに必要な時間に設定される。
なお、ステップS26において閾値量と比較されるインク量は、例えば、図8に示される第1領域12A、第2領域12B、第3領域12Cのうち、直近比較位置に対応づけられた領域であってもよい。第1領域12A、第2領域12B、及び第3領域13Bは、搬送向き16において互いにずれた領域である。但し、搬送向き16において隣接する2つの領域は、その一部同士が互いに重なっていてもよい。また、各比較位置P1、P2、P3には、例えば、用紙12が当該比較位置を通過する直前のn(nは自然数)回の吐出処理において吐出されたインクが着弾する領域が対応づけられるのが望ましい。本実施形態において、第1領域12Aは比較位置P1に対応づけられ、第2領域12Bは比較位置P2に対応づけられ、第3領域12Cは比較位置P3に対応づけられている。
そして、制御部130は、待機時間が経過したことに応じて(S27:Yes)、当該用紙12に対する画像記録が終了していなければ搬送処理を実行(S28:No→S29)する。また、制御部130は、待機時間が経過したことに応じて(S27:Yes)、当該用紙12に対する画像記録が終了していれば排紙処理を実行する(S28:Yes→S15)。なお、制御部130は、例えば、直前の吐出処理が終了した後、或いはインク量が閾値量に達したと判断した後に、待機時間の計測を開始する。すなわち、インク量が閾値量に達した場合の搬送処理又は排紙処理は、直前の吐出処理を実行してから待機時間以上が経過した後に実行される。
また、制御部130は、インク量が閾値量未満であることに応じて(S26:No)、ステップS27の処理を実行することなく、搬送処理或いは排紙処理を実行する。さらに、制御部130は、用紙位置判定処理において処理フラグに”OFF”が設定されたことに応じて(S25:No)、ステップS26、S27の処理を実行することなく、搬送処理或いは排紙処理を実行する。
[実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、ジャム状態が検知されるまでは、待機時間の経過を待たずに搬送処理が実行される。すなわち、ジャム状態が発生しにくい用紙12が使用された場合に、画像記録処理のスループット低下を抑制することができる。一方、ジャム状態が検知された後は、待機時間が経過してから搬送処理又は排紙処理が実行される。すなわち、ジャム状態が発生しやすい用紙12が使用された場合に、ジャム状態の発生を抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、直近比較位置P2でのみ比較処理が実行される。これにより、用紙12に着弾したインクを充分に乾燥させてからジャム位置を通過させることができるので、ジャム状態の発生を抑制することができる。また、ジャム位置から遠い比較位置では待機時間を待たずに搬送処理が実行されるので、不必要な画像記録処理のスループットの低下を抑制することができる。なお、複数枚の用紙12に対する画像記録処理を繰り返し実行する過程で複数の位置でジャム状態が検知された場合は、以下のように比較処理を実行してもよい。例えば、各ジャム位置に対応する複数の直近比較位置を用紙12が通過したタイミングで比較処理を実行してもよい。また、最新のジャム位置に対応する直近比較位置を用紙12が通過したタイミングでのみ比較処理を実行してもよい。
なお、比較処理を実行するタイミングは上記の実施形態の例に限定されない。例えば、ジャム位置より搬送向き16の上流側に位置する全ての比較位置(図8の例では、上流側比較位置P1、P2)を用紙12が通過したタイミングで比較処理を実行してもよい。また、ジャム位置との位置関係に関わらず全ての比較位置を用紙12が通過したタイミングで比較処理を実行してもよい。なお、比較処理を実行する比較位置が多いほどジャム状態の発生が抑制され、比較処理を実行する比較位置が少ないほど画像記録処理のスループットの低下が抑制される。
また、上記の実施形態における比較処理では、カウント処理でカウントしたインク量そのものと閾値量とを比較する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カウント処理でカウントしたインク量を当該インクが吐出された領域の面積で除した値(以下、「Duty値」と表記する。)と閾値量とを比較してもよい。
また、上記の実施形態におけるカウント処理では、左右方向9における用紙12の全域に着弾するインク量をカウントする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部130は、カウント処理において、左右方向9における用紙12の端部領域に着弾するインク量をカウントしてもよい。また、インク量がカウントされる端部領域は、左右方向9の一方側のみであってもよいし、両側であってもよい。用紙12の端部領域は、インクの吸収に起因する変形量が中央領域と比較して大きくなる傾向がある。そこで上記構成のように、端部領域に吐出されたインク量をカウントすることにより、ジャム状態の発生を効率的に抑制することができる。
さらに、上記の実施形態では、ジャムフラグの設定値に関係なくカウント処理が実行される例を説明したが、カウント処理の実行タイミングはこれに限定されない。例えば、ジャムフラグに”ON”が設定されている場合にのみカウント処理を実行し、ジャムフラグに”OFF”が設定されている場合にカウント処理を省略してもよい。すなわち、カウント処理は、少なくともジャムフラグに”ON”が設定されている場合に実行されればよい。また、記録動作は、少なくとも吐出処理及び搬送処理を交互に繰り返せばよい。
[変形例の説明]
図9〜図11を参照して、変形例1、2に係る画像記録処理を説明する。なお、上記の実施形態と共通する処理には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明するものとする。なお、変形例1、2に係る画像記録処理では、図5に示されるステップS18が省略される。また、図9に示される画像記録処理において、変形例1ではステップS41が省略され、変形例2ではステップS17が省略される。また、実施形態及び変形例1、2は、それぞれを独立して実現してもよいし、任意の組み合わせで組み合わせてもよい。
[変形例1]
変形例1に係る制御部130は、図10に示される記録動作において、カウント処理(S22)と比較処理(S26)との間に、図6のステップS23〜S25に代えてステップS42、S43を実行する。具体的には、制御部130は、直前の搬送処理によって用紙12の先端が比較位置を通過したことに応じて(S42:Yes)、図11(A)に示される閾値選択処理を実行する(S43)。一方、制御部130は、直前の搬送処理によって用紙12の先端が比較位置を通過していないことに応じて(S42:No)、ステップS43、S26、S27を実行することなく、搬送処理又は排紙処理を実行する。
図11(A)に示される閾値選択処理は、比較処理(S26)でカウントしたインク量と比較する閾値量を選択する処理である。変形例1に係る制御部130は、図11(A)に示される閾値選択処理において、ジャムフラグに”OFF”が設定されていることに応じて(S44:No)、比較処理で用いる閾値量として第1閾値量を選択する(S45)。一方、制御部130は、ジャムフラグに”ON”が設定されていることに応じて(S44:Yes)、比較処理で用いる閾値量として第2閾値量を選択する(S46)。なお、第1閾値量は、第2閾値量より大きい。換言すれば、第2閾値量は、第1閾値量より小さい。
変形例1によれば、ジャム状態が検知されたか否かに拘わらず、用紙12が比較位置を通過する度に比較処理が実行される。しかしながら、変形例1に係る比較処理では、ジャム状態が検知される前は相対的に大きな値の第1閾値量とインク量とが比較され、ジャム状態が検知された後は相対的に小さな値の第2閾値量とインク量とが比較される。これにより、ジャム状態が検知される前は画像記録処理のスループット低下の抑制が優先される。一方で、ジャム状態が検知された後は、ジャム状態が検知される前と比較して、搬送処理又は排紙処理の実行が待機される頻度(以下、「待機頻度」と表記する。)が高くなる。その結果、ジャム状態発生の抑制が優先される。その結果、画像記録処理のスループット低下の抑制と、ジャム状態発生の抑制とを、使用される用紙12に応じて両立することができる。
なお、変形例1では、ジャム状態の検知の前後において、比較処理でインク量と比較する閾値量を変更する例を説明した。しかしながら、例えば以下のように比較処理で閾値量と比較するインク量を変更してもよい。制御部130は、例えばカウント処理において、左右方向9における用紙12の端部領域に向けて吐出された第1インク量、又は左右方向9における用紙12の全域に向けて吐出された第2インク量をカウント可能であってもよい。そして、制御部130は、ジャムフラグが”OFF”である場合の比較処理において、第1インク量を閾値量と比較してもよい。また、制御部130は、ジャムフラグが”ON”である場合の比較処理において、第2インク量を閾値量と比較してもよい。
上記構成によれば、ジャム状態が検知される前は、変形量が大きい端部領域に多くのインクが吐出された場合にのみ搬送処理又は排紙処理の実行が待機される。その結果、画像記録処理のスループットを大きく低下させることなく、ジャム状態の発生を効率的に抑制することができる。一方、ジャム状態が検知された後は、ジャム状態の発生を抑制することができる。
[変形例2]
変形例2に係る制御部130は、図9に示される画像記録処理において、ジャム状態が検知されることなく記録動作が終了したことに応じて(S13:No&S14:Yes)、ジャム状態が検知されなかった記録動作の連続実行回数をカウントする(S41)。すなわち、連続実行回数は、ジャム状態が検知されることなく記録動作が終了する度に1ずつインクリメントされ、ジャム状態が検知されたことに応じてリセットされる。ステップS41の処理は、記録動作カウント処理の一例である。また、図10に示される記録動作において、制御部130は、直前の搬送処理によって用紙12の先端が比較位置を通過したことに応じて(S42:Yes)、図11(B)に示される閾値選択処理を実行する(S43)。
図11(B)に示される閾値選択処理は、比較処理(S26)でカウントしたインク量と比較する閾値量を選択する処理である。変形例2に係る制御部130は、図11(B)に示される閾値選択処理において、連続実行回数が所定の閾値回数に到達したことに応じて(S47:Yes)、比較処理で用いる閾値量として第1閾値量を選択する(S48)。一方、制御部130は、連続実行回数が閾値回数未満であることに応じて(S47:No)、比較処理で用いる閾値量として第2閾値量を選択する(S49)。なお、第1閾値量は、第2閾値量より大きい。換言すれば、第2閾値量は、第1閾値量より小さい。
変形例2によれば、連続実行回数が閾値回数に到達したことによって、比較処理で用いる閾値量が大きくなる。すなわち、変形例2に係る複合機10によれば、ジャム状態が発生しにくい用紙12が継続して使用されるにつれて待機頻度が低下する。すなわち、変形例2によっても、画像記録のスループット低下の抑制と、ジャム状態発生の抑制とを、使用される用紙12に応じて両立することができる。
なお、変形例2では、比較処理で用いられる閾値量を、連続実行回数の大きさに応じて第1閾値量及び第2閾値量のどちらかに決定する例を説明したが、閾値量は2種類に限定されない。制御部130は、例えば閾値選択処理において、連続実行回数が大きくなるほど閾値量を大きくしてもよい。閾値量の具体的な算出方法は特に限定されないが、例えば、連続実行回数を入力することによって、当該連続実行回数に応じた閾値量が出力される関数を用いてもよい。すなわち、変形例2における比較処理では、連続実行回数が大きくなるほど大きくなる閾値量とインク量とを比較すればよい。
10・・・複合機
24・・・記録部
54・・・搬送ローラ部
55・・・排出ローラ部
130・・・制御部

Claims (9)

  1. 搬送向きに沿って用紙を搬送する搬送部と、
    上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出することによって、当該用紙に画像を記録する記録部と、
    上記搬送向きの所定の改行幅だけ用紙を上記搬送部に搬送させる搬送処理、及び当該用紙に対して上記記録部にインクを吐出させる吐出処理を交互に実行することによって、当該用紙に画像を記録する記録動作を実行する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記記録動作中において、用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後に実行する上記記録動作において、
    上記吐出処理で吐出したインク量をカウントするカウント処理と、
    上記インク量を所定の閾値量と比較する比較処理と、をさらに実行し、
    上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行するインクジェット記録装置。
  2. 上記制御部は、
    上記検知処理において、上記ジャム状態を検知した時点における用紙の位置であるジャム位置を特定し、
    上記ジャム状態を検知した後に実行する上記記録動作において、用紙が上記ジャム位置より上記搬送向きの上流側に位置していることに応じて、上記比較処理を実行する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記制御部は、上記ジャム状態を検知した後に実行する上記記録動作において、上記搬送向きに沿って離間した複数の比較位置のうち、上記ジャム位置より上記搬送向きの上流側で且つ上記ジャム位置に最も近い上記比較位置を用紙が通過したことに応じて、上記比較処理を実行する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記制御部は、上記カウント処理において、上記搬送向きと交差する幅方向における用紙の端部領域に向けて吐出された上記インク量をカウントする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記制御部は、上記検知処理で上記ジャム状態を検知する前に実行する上記記録動作において、上記カウント処理及び上記比較処理をさらに実行し、
    上記カウント処理において、上記搬送向きと交差する幅方向における用紙の端部領域に向けて吐出された第1インク量、又は上記幅方向における用紙の全域に向けて吐出された第2インク量をカウント可能であり、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知する前の上記比較処理において、上記第1インク量を上記閾値量と比較し、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後の上記比較処理において、上記第2インク量を上記閾値量と比較する請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記制御部は、上記検知処理で上記ジャム状態を検知する前に実行する上記記録動作において、上記カウント処理及び上記比較処理をさらに実行し、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知する前の上記比較処理において、上記インク量を第1閾値量と比較し、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後の上記比較処理において、上記インク量を上記第1閾値量より小さい第2閾値量と比較する請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記制御部は、
    上記検知処理で上記ジャム状態が検知されなかった上記記録動作の連続実行回数をカウントする記録動作カウント処理をさらに実行し、
    上記比較処理において、上記インク量を、上記連続実行回数が大きくなるほど大きくなる上記閾値量と比較する請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 搬送向きに用紙を搬送する搬送部と、
    上記搬送部によって搬送された用紙にインクを吐出することによって、当該用紙に画像を記録する記録部と、
    上記搬送向きの所定の改行幅だけ用紙を上記搬送部に搬送させる搬送処理、及び当該用紙に対して上記記録部にインクを吐出させる吐出処理を交互に実行することによって、当該用紙に画像を記録する記録動作を実行する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、上記記録動作中において、
    用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、
    上記吐出処理で吐出したインク量をカウントするインク量カウント処理と、
    上記検知処理で上記ジャム状態が検知されなかった上記記録動作の連続実行回数をカウントする記録動作カウント処理と、
    上記インク量を、上記連続実行回数が大きくなるほど大きくなる閾値量と比較する比較処理と、をさらに実行し、
    上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行するインクジェット記録装置。
  9. 所定の改行幅だけ用紙を搬送部に搬送させる搬送処理と、
    用紙に対してインクを記録部に吐出させる吐出処理と、
    上記搬送処理及び上記吐出処理のいずれかの処理を実行中に用紙が搬送不能なジャム状態を検知する検知処理と、
    上記吐出処理において吐出したインク量をカウントするカウント処理と、
    上記検知処理で上記ジャム状態を検知した後において、上記吐出処理において吐出したインク量を所定の閾値量と比較する比較処理と、を備え、
    上記比較処理で上記インク量が上記閾値量に達したことに応じて、上記吐出処理後に所定の待機時間が経過した後で次の上記搬送処理を実行する方法。
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