JP5978015B2 - 化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、染料として有用な化合物の製造方法に関する。
染料は、例えば、繊維材料、液晶表示装置、インクジェット用等の分野で反射光又は透過光を利用して色表示するために使用されている。このような染料として、(a―1)で表すローダミンBが知られており、その製造方法も知られている。(非特許文献1)。
一方、下記式(a−2)で表される、2つの炭素性置換基がアルキル基とアリール基のように異なる非対称置換性キサンテン化合物を効率的に製造する方法についてほとんど知られていない。
例えば、特許文献「US4307017、US4429142、US4304834」には、非対称置換性キサンテン化合物の製造方法が記載されているが、工業的に取扱いが難しい禁水性の塩基類を製造に使用しなければならず、目的物の収率も満足できるものではなかった。
細田豊著 「新染料化学」、(株)技報堂、1版、1973年5月、274頁
US4307017 US4429142 US4304834
本発明の目的は、非対称置換性キサンテン化合物を工業的に効率よく製造し得る方法を提供することにある。
本発明者らは、上記した課題を解決し得る非対称置換性キサンテン化合物の製造方法について検討した結果、取扱いが容易な塩基の存在下に、非対称置換性キサンテン化合物を効率よく製造し得ることを見出した。
即ち、本発明は、以下の[1]〜[8]の発明を提供するものである。
[1] アルカリ金属炭酸塩の存在下、式(1)で表される化合物に式(2)の化合物を反応させる工程を含む式(3)で表される化合物の製造方法。
[式(1)中、Rは、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基、または以下の式(i)で表される基を表し、
式(i)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基、−OR、−NR、−NO、−CN、−CF、−SONa、−SONRを表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよく、mは1〜5の整数を表し、mが2以上のとき、複数のRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、*は、窒素原子との結合手を表し、
は、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−ORで置換されていてもよく、Rは、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表し、
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表し、
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−ORで置換されていてもよく、
式(2)中、Rは、炭素数1〜8の飽和炭化水素基又は炭素数5〜8の脂環式炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、−OR、または−NRで置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数1〜3のアルキル基又は−ORで置換されていてもよく、
Xは、Br、I、OTを表し、Tは、トリフルオロメチルスルホニル基を表す。]
[2] 式(1)で表される化合物が、下記式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物との反応により得られる化合物である[1]に記載の製造方法。
(式(5)中、R、R、およびmは、前記と同じ意味を表す。)
[3] アルカリ金属炭酸塩が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムである[1]または[2]記載の製造方法。
[4] Rが、式(i)で表される基である[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5] Rが、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基である[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] Rが、メチル基である[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7] mが、1又は2である[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8] Rが、式(C−1)で表される基、又は式(C−2)で表される基である[1]〜[7]のいずれかに記載の製造方法。
(式(C−1)及び式(C−2)中、*は、窒素原子との結合手を表す。)
本発明によれば、取扱いが容易な塩基の存在下に、非対称置換性キサンテン化合物を効率よく製造することが可能となる。
本発明の製造方法は、アルカリ金属炭酸塩存在下に、式(1)で表される化合物(以下「化合物(1)」と記載することもある。)に、式(2)の化合物(以下「化合物(2)」と記載することもある。)を反応させることにより、式(3)で表される化合物(以下「化合物(3)」と記載することもある。)を高収率で得る方法である。本発明中の化合物(1)および(3)には、その互変異性体も含まれる。
式(1)中、Rは、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素、または以下の式(i)で表される基を表す。
式(i)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基、−OR、−NR、−NO、−CN、−CF、−SONa、−SONRを表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。mは1〜5の整数を表す。mが2以上のとき、複数のRは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。*は、窒素原子との結合手を表す。
は、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−ORで置換されていてもよい。
は、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表す。
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表す。
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−ORで置換されていてもよい。
式(1)中、Rは、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素、または以下の式(i)で表される基を表す。
式(1)中、Rとしては、式(i)で表される基が好ましい。
炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の直鎖状脂肪族炭化水素基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−(1−メチルエチル)ブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−n−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1−(1−メチルエチル)ペンチル基、1−ブチルブチル基、tert−ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メチルブチル基、2−エチル−1−メチルブチル基、2−エチル−3−メチルブチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,2−ジメチルヘキシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシル基、2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、3,4−ジメチルヘキシル基、3,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシル基、4,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−2−メチルペンチル基、1−エチル−3−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、2−エチル−1−メチルペンチル基、2−エチル−2−メチルペンチル基、2−エチル−3−メチルペンチル基、2−エチル−4−メチルペンチル基、3−エチル−1−メチルペンチル基、3−エチル−2−メチルペンチル基、3−エチル−3−メチルペンチル基、3−エチル−4−メチルペンチル基、1−プロピル−1−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルブチル基、1−プロピル−3−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−1−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−3−メチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,2−ジエチルブチル基等の分枝鎖状脂肪族炭化水素基;等が挙げられる。
式(i)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基、−OR、−NR、−NO、−CN、−CF、−SONa、−SONRを表す。
式(i)中、Rとしては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。また、これら炭素数1〜3のアルキル基に含まれる水素原子がハロゲンに置換された基としては、例えば、下記の基が挙げられる。
−ORのRは、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−ORで置換されていてもよい。Rは、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表す。
−ORのRとしては、炭素数1〜8の飽和炭化水素基が好ましい。
炭素数1〜8の飽和炭化水素基としては、例えば、前記と同じものが挙げられる。
炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、下記の基が挙げられる。*は結合手を表す。

炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
−ORとしては、例えば、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等が挙げられる。
−ORで置換されている−ORとしては、例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、メトキシペンチル基、1−エトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基、1−エトキシ−メチルエチル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−(1−メチルエトキシ)プロピル基、2−(1−メチルエトキシ)プロピル基、1−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、2−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、3−エトキシプロピル基等が挙げられる。
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表す。炭素数1〜8の飽和炭化水素基としては、前記と同じものが挙げられる。
は及びRとしては、炭素数1〜8の飽和炭化水素基が好ましい。
−NRとしては、例えば、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−プロピルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、N−ペンチルアミノ基、N,N−ジペンチルアミノ基、N−ヘキシルアミノ基、N,N−ジヘキシルアミノ基、N−ヘプチルアミノ基、N,N−ジヘプチルアミノ基、N−オクチルアミノ基、N,N−ジオクチルアミノ基等が挙げられる。
は及びRはそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表す。炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、それぞれ前記と同じものが挙げられる。
は及びRとしては、炭素数1〜8の飽和炭化水素基が好ましい。
−SONRとしては、例えば、無置換のスルファモイル基、N−1置換スルファモイル基、及びN,N−2置換スルファモイル基が挙げられる。
N−1置換スルファモイル基としては、例えば、N−メチルスルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−プロピルスルファモイル基、N−イソプロピルスルファモイル基、N−ブチルスルファモイル基、N−イソブチルスルファモイル基、N−sec−ブチルスルファモイル基、N−tert−ブチルスルファモイル基、N−ペンチルスルファモイル基、N−(1−エチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,1−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(2,2−ジメチルプロピル)スルファモイル基、N−(1−メチルブチル)スルファモイル基、N−(2−メチルブチル)スルファモイル基、N−(3−メチルブチル)スルファモイル基、N−シクロペンチルスルファモイル基、N−ヘキシルスルファモイル基、N−(1,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−(3,3−ジメチルブチル)スルファモイル基、N−ヘプチルスルファモイル基、N−(1−メチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,4−ジメチルペンチル)スルファモイル基、N−オクチルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシル)スルファモイル基、N−(1,5−ジメチル)ヘキシルスルファモイル基、N−(1,1,2,2−テトラメチルブチル)スルファモイル基、N−アリルスルファモイル基等の脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基、N−(3−ヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)スルファモイル基、N−(2−ヒドロキシブチル)スルファモイル基、N−(4−ヒドロキシブチル)スルファモイル基、N−(1−ヒドロキシメチルエチル)スルファモイル基等のヒドロキシ基を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(2−メトキシエチル)スルファモイル基、N−(2−エトキシエチル)スルファモイル基、N−(1−メトキシプロピル)スルファモイル基、N−メトキシプロピルスルファモイル基、N−エトキシプロピルスルファモイル基、N−プロポキシプロピルスルファモイル基、N−イソプロポキシプロピルスルファモイル基、N−ヘキシロキシプロピルスルファモイル基、N−(2−エチルヘキシロキシプロピル)スルファモイル基、N−(3−tert−ブトキシプロピル)スルファモイル基、N−(4,4−ジメトキシブチル)スルファモイル基、N−メトキシヘキシルスルファモイル基等のアルコキシ基を有するアルキル基又はシクロアルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−[1−(2−エトキシエトキシ)プロピル]スルファモイル基、等のアルコキシアルキル基を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−フェニルスルファモイル基、N−(1−ナフチル)スルファモイル基等のアリール基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−ベンジルスルファモイル基、N−(1−フェニルエチル)スルファモイル基、N−(2−フェニルエチル)スルファモイル基、N−(3−フェニルプロピル)スルファモイル基、N−(4−フェニルブチル)スルファモイル基、N−[2−(2−ナフチル)エチル]スルファモイル基、N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]スルファモイル基、N−(3−フェニル−1−プロピル)スルファモイル基、N−(3−フェニル−1−メチルプロピル)スルファモイル基等のアラルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N−(3,4,5−トリメトキシベンジル)スルファモイル基、N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]スルファモイル基、N−[2−(2−エトキシフェニル)エチル]スルファモイル基等の置換基を有するアラルキル基で置換されたN−1置換スルファモイル基;
N,N−2置換スルファモイル基としては、例えば、N,N−ジメチルスルファモイル基、N,N−エチルメチルスルファモイル基、N,N−ジエチルスルファモイル基、N,N−プロピルメチルスルファモイル基、N,N−イソプロピルメチルスルファモイル基、N,N−tert−ブチルメチルスルファモイル基、N,N−ブチルエチルスルファモイル基、N,N−ビス(1−メチルプロピル)スルファモイル基、N,N−ヘプチルメチルスルファモイル基等の2つの脂肪族炭化水素基で置換されたN,N−置換スルファモイル基;
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基、N,N−ビス(2−メトキシエチル)スルファモイル基、N,N−ビス(2−エトキシエチル)スルファモイル基等の置換を有する脂肪族炭化水素基で置換されたN,N−2置換スルファモイル基等が挙げられる。
−SONRにおけるR及びRとしては、炭素数6〜8の分枝鎖状アルキル基、アリル基、フェニル基、炭素数8〜10のアラルキル基、炭素数2〜8のヒドロキシ基含有アルキル基、炭素数2〜8のヒドロキシ基含有アリール基、炭素数2〜8のアルコキシ基含有アルキル基、炭素数2〜8のアリール基が好ましく、2−エチルヘキシル基であることがより好ましい。
は、原料入手の観点から、メチル基であることが好ましい。mは1〜5の整数を表し、1又は2であることが好ましい。
式(i)で表される基としては、例えば、下記の基が挙げられる。なかでも(C−1)で表される基又は式(C−2)で表される基が好ましい。
式(2)中、Rにおける炭素数1〜8の飽和炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の直鎖状脂肪族炭化水素基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、1−(1−メチルエチル)ブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−n−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1−(1−メチルエチル)ペンチル基、1−ブチルブチル基、tert−ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチル基、1−エチル−1−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−3−メチルブチル基、2−エチル−1−メチルブチル基、2−エチル−3−メチルブチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,2−ジメチルヘキシル基、1,3−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキシル基、2,3−ジメチルヘキシル基、2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、3,4−ジメチルヘキシル基、3,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシル基、4,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−2−メチルペンチル基、1−エチル−3−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、2−エチル−1−メチルペンチル基、2−エチル−2−メチルペンチル基、2−エチル−3−メチルペンチル基、2−エチル−4−メチルペンチル基、3−エチル−1−メチルペンチル基、3−エチル−2−メチルペンチル基、3−エチル−3−メチルペンチル基、3−エチル−4−メチルペンチル基、1−プロピル−1−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルブチル基、1−プロピル−3−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−1−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−2−メチルブチル基、1−(1−メチルエチル)−3−メチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,2−ジエチルブチル基等の分枝鎖状脂肪族炭化水素基;等が挙げられる。
炭素数1〜8の飽和炭化水素基に含まれる水素原子が置換されていてもよい炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。炭素数6〜10の芳香族炭化水素基に含まれる水素原子が置換されていてもよい基のうち、炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
炭素数6〜10の芳香族炭化水素基で置換された飽和炭化水素基としては、例えば、下記の基が挙げられる。
またRにおける炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基に含まれる水素原子が置換されていてもよい−ORとしては、例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、メトキシペンチル基、1−エトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基、1−エトキシ−メチルエチル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−(1−メチルエトキシ)プロピル基、2−(1−メチルエトキシ)プロピル基、1−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、2−(1−メチルエトキシ)−1−メチルエチル基、3−エトキシプロピル基等が挙げられる。
また−NRとしては、例えば、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−プロピルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N−ブチルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基、N−ペンチルアミノ基、N,N−ジペンチルアミノ基、N−ヘキシルアミン、N,N−ジヘキシルアミン、N−ヘプチルアミン、N,N−ジヘプチルアミン、N−オクチルアミン、N,N−ジオクチルアミン等が挙げられる。
で表される炭素数5〜8の脂環式炭化水素基としては、例えば、下記の基が挙げられる。
(式中、*は窒素原子との結合手を表す。)
が飽和炭化水素であると、有機溶媒への溶解性に優れることから好ましく、特に、Rが、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であることがより好ましい。
化合物(3)としては、例えば、表1及び2記載の化合物(3−1)〜(3−60)が挙げられる。表1及び2のR欄記載のうちA−1、A−10、A−19およびB−2は、前記の基を表し、R欄記載のC−1、C−2、C−3、C−4、C−5およびC−6は、前記の基を表す。
中でも、有機溶媒への溶解性に特に優れている点で、化合物(3−1)、化合物(3−2)、化合物(3−13)、化合物(3−14)、化合物(3−19)、化合物(3−20)、化合物(3−44)、化合物(3−50)又は化合物(3−56)が好ましく、化合物(3−1)、化合物(3−14)、化合物(3−50)がより好ましい。
次に化合物(3)の製造方法について説明する。
本発明の化合物(3)の製造方法は、化合物(1)と化合物(2)とをアルカリ金属炭酸塩存在下に反応させる工程を含む。かかる反応は、溶媒の存在下で実施することが好ましい。
式(1)中のR、および式(2)中のR、Xは、前記と同じ意味を表す。
前記アルカリ金属炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムが挙げられ、入手容易さの観点から、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが好ましい。
前記溶媒としては、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒;メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド溶媒;等が挙げられる。
反応温度は、30℃〜180℃が好ましく、70℃〜100℃がより好ましい。反応時間は1時間〜8時間が好ましく、3時間〜6時間がより好ましい。
化合物(2)の使用量は、化合物(1)1モルに対して、好ましくは2モル以上15モル以下であり、より好ましくは2モル以上10モル以下である。
本発明の化合物(3)の製造方法は、さらに化合物(3)を含む反応混合物から化合物(3)をと取得する工程を含んでいてもよい。
該反応混合物から目的物である化合物(3)を取得する方法は特に限定されず、公知の種々の手法が採用できる。該方法としては、例えば、反応混合物を濃縮して揮発性物質を除去した後、水または食塩水と混合し、析出した結晶をろ取する方法などを挙げることができる。前記食塩水との混合は、予め食塩の水溶液を調整してから、反応混合物を前記水溶液に添加することが好ましく、該食塩水の濃度としては、0.5%〜5%が好ましい。反応混合物を該食塩水に添加する時の温度としては、好ましくは10℃以上40℃以下、より好ましくは15℃以上35℃以下、さらに好ましくは、20℃以上30℃以下である。また反応混合物を水または食塩水に添加後は、同温度で0.5時間〜2時間程度攪拌することが好ましい。ろ取した結晶は、水などで洗浄し、ついで乾燥することが好ましい。また必要に応じて、再結晶などの公知の方法によってさらに精製してもよい。
化合物(3)の製造方法においては、原料として用いる化合物(1)を次の式(4)で表わされる化合物(以下「化合物(4)」と記載することがある)と式(5)で表される化合物(以下「化合物(5)」と記載することがある)の反応から製造する工程を含んでいてもよい。
式(5)中のRは、前記の式(1)中のRと同じ意味を表す。
かかる反応は、溶媒の存在下で実施することもできるが、収率の観点から、実質的に溶媒を用いることなく実施することが好ましい。ここで「実質的に溶媒を用いることなく」とは、化合物(4)と化合物(5)とをともに溶媒に溶解させて反応場を提供し得るのに十分な量の溶媒を用いないことを意味し、通常、化合物(4)と化合物(5)の使用量の合計に対して1質量%未満、好ましくは0.1質量%未満の量であることを意味する。
前記の溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素溶媒;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム等のハロゲン化水素溶媒;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒;ニトロベンゼン等のニトロ炭化水素溶媒;メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;1−メチル−2−ピロリドン等のアミド溶媒;が挙げられる。
反応温度は、30℃〜180℃が好ましく、80℃〜130℃がより好ましい。反応時間は、1時間〜12時間が好ましく、3時間〜8時間がより好ましい。
化合物(5)の使用量は、化合物(4)1モルに対して、好ましくは2モル以上30モル以下であり、より好ましくは2モル以上20モル以下である。
化合物(1)の製造方法には、さらに化合物(1)を含む反応混合物から化合物(1)を取得する工程を含んでいてもよい。
該反応混合物から目的物である化合物(1)を取得する方法は特に限定されず、公知の種々の手法が採用できる。該方法としては、例えば、反応混合物を酸(例えば、酢酸等)と共に混合し、析出した結晶をろ取する方法などを挙げることができる。前記酸との混合は、予め酸の水溶液を調整してから、反応混合物を前記水溶液に添加することが好ましい。反応混合物を添加する時の温度としては、好ましくは10℃以上40℃以下、より好ましくは15℃以上35℃以下、さらに好ましくは、20℃以上30℃以下である。また反応混合物を水または食塩水に添加後は、同温度で0.5時間〜2時間程度攪拌することが好ましい。ろ取した結晶は、水などで洗浄し、ついで乾燥することが好ましい。また必要に応じて、再結晶などの公知の方法によってさらに精製してもよい。
本発明の製造方法は、化合物(3)を高収率で製造するのに有用である。化合物(3)は染料として有用であり、モル吸光係数が高く、かつ有機溶媒へ高い溶解性を示すことから、特に、液晶表示装置等の表示装置のカラーフィルタに用いる染料として好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記しない限り、質量基準である。
以下の実施例において、化合物の構造は質量分析(LC;Agilent製1200型、MASS;Agilent製LC/MSD型)で確認した。
[実施例1]
式(4)で表される化合物40.5部と2−メチルアニリン(東京化成(株)製)64.4部とを混合し、さらにN−メチルピリドン(関東化学(株)製)263部を加え、120℃で8時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、水1200部、35%塩酸75部の混合液中に添加して室温で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。析出した結晶を吸引濾過の残渣として取得後、テトラヒドロフラン50部、水200部にて洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(1−1)で表される化合物49部を得た。収率は89%であった。
次いで、式(1−1)で表される化合物20.1部、ヨードエタン(東京化成(株)製)28.7部および炭酸カリウム25.4部、N−メチルピロリドン(関東化学(株)製)130.7部を混合し、遮光条件下80℃で4時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、水460部中に添加し10−15℃で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−1)で表される化合物20.6部を得た。収率は93%であった。
式(3−1)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]603.3
Exact Mass: 602.2
[実施例2]
フラスコ中、式(1−1)で表される化合物20.1部と、2−ヨードプロパン(東京化成(株)製)38.7部および炭酸カリウム25.4部をN−メチルピロリドン(関東化学(株)製)130.7部中に加え、遮光条件下にて85℃で6時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、ヘキサン700部中に添加したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−13)で表される化合物21.1部を得た。収率は91%であった。
式(3−13)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]631.4
Exact Mass: 630.3
[実施例3]
式(1−1)で表される化合物20.1部と、ベンジルブロミド(東京化成(株)製)31.4部および炭酸カリウム25.4部をN−メチルピロリドン(関東化学(株)製)85部中に加え、遮光条件下にて85℃で4時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、ヘキサン700部中に添加したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−19)で表される化合物23.5部を得た。収率は88%であった。
式(3−19)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]727.4
Exact Mass: 726.3
[実施例4]
式(4)で表される化合物40.5部と2,6−キシリジン(東京化成(株)製)60.5部とを遮光条件下混合し、N−メチルピリドン200部中、150℃で8時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、水1200部、35%塩酸75部の混合液中に添加し室温で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。析出した結晶を吸引濾過の残渣として取得後メタノール100部にて洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(1−2)で表される化合物49部を得た。収率は85%であった。
次いで、式(1−2)で表される化合物28.8部と、ヨードエタン51.1部および炭酸カリウム41.6部をN−メチルピリドン173部中に加え、90℃で4時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、水560部中に添加し10−15℃で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−2)で表される化合物30.4部を得た。収率は96%であった。
式(3−2)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]631.4
Exact Mass: 630.3
[実施例5]
式(1−2)で表される化合物28.8部と、1−ブロモプロパン21.6部および炭酸カリウム24.2部をN−メチルピリドン144部中に加え、90℃で4時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、水560部中に添加し10−15℃で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後乾燥し、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−44)で表される化合物30.0部を得た。収率は91%であった。
式(3−44)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]659.3
Exact Mass: 658.3
[実施例6]
式(1−2)で表される化合物20.1部と、2−ヨードプロパン59.5部および炭酸カリウム48.3部をN−メチルピリドン80部中に加え、90℃で6時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後、水460部中に添加し10−15℃で1時間攪拌したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−14)で表される化合物19.6部を得た。収率は85%であった。
式(3−14)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]659.3
Exact Mass: 658.3
[実施例7]
式(1−2)で表される化合物20.1部と、ベンジルブロミド(東京化成(株)製)35.9部および炭酸カリウム38.7部をN−メチルピロリドン(関東化学(株)製)128部中に加え、遮光条件下にて90℃で5時間攪拌した。得られた反応液を室温まで冷却後に濃縮し、ヘキサン700部中に添加したところ、結晶が析出した。生じた結晶を吸引濾過の残渣として取得後、20%メタノール水500部、イオン交換水1000部で洗浄後、1晩60℃減圧乾燥し、式(3−20)で表される化合物21.7部を得た。収率は82%であった。
式(3−20)で表される化合物の同定
(質量分析)イオン化モード=ESI+: m/z=[M+H]755.3
Exact Mass: 754.3
本発明によれば、取扱いが容易な塩基の存在下に、非対称置換性キサンテン化合物を効率よく製造することが可能となる。本発明により製造される非対称置換性キサンテン化合物は、繊維材料、液晶表示装置、インクジェット用等の分野で好適に使用し得る。

Claims (8)

  1. アルカリ金属炭酸塩の存在下、式(1)で表される化合物に式(2)の化合物を反応させる工程を含む式(3)で表される化合物の製造方法。
    [式(1)中、Rは、炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基、または以下の式(i)で表される基を表し、
    式(i)中、R2は、炭素数1〜3のアルキル基、−OR3、−NR56、−NO2、−CN、−CF3、−SO3Na、−SO2NR78を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよく、mは1〜5の整数を表し、mが2以上のとき、複数のR2は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、*は、窒素原子との結合手を表し、
    3は、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR4で置換されていてもよく、R4は、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表し、
    5は及びR6はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基を表し、
    7は及びR8はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜8の飽和炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、または炭素数6〜10の芳香族炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基、該アラルキル基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、−OR4で置換されていてもよく、
    式(2)中、R1は、炭素数〜8の飽和炭化水素基又は炭素数5〜8の脂環式炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、−OR4、または−NR56で置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数1〜3のアルキル基又は−OR4で置換されていてもよく、
    Xは、Br、I、OTfを表し、Tfは、トリフルオロメチルスルホニル基を表す。]
  2. 式(1)で表される化合物が、下記式(4)で表される化合物と式(5)で表される化合物との反応により得られる化合物である請求項1に記載の製造方法。
    (式(5)中、R、R2、およびmは、前記と同じ意味を表す。)
  3. アルカリ金属炭酸塩が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムである請求項1または2記載の製造方法。
  4. Rが、式(i)で表される基である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 1が、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 2が、メチル基である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. mが、1又は2である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. Rが、式(C−1)で表される基、又は式(C−2)で表される基である請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
    (式(C−1)及び式(C−2)中、*は、窒素原子との結合手を表す。)
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