JP5795931B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、メニューを選んで調理する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器として、トッププレート上に載置した鍋の温度をトッププレート下面に密着させて設けたサーミスタで検出し、このサーミスタの出力に応じて鍋を加熱する加熱コイルの加熱出力を制御して調理を行うものがある。鍋の温度を検出するサーミスタは、鍋との間にトッププレートが介在するため、サーミスタの温度と鍋の温度とが一致せず温度の応答速度が遅いという問題がある。
そこで、特許文献1では、サーミスタに代え、赤外線センサを用いて鍋の温度を直接捕らえて、予めメニューを選択して、加熱を開始することにより、調理物を投入するのに適した温度になったことを知らせる機能をもった自動調理メニューを備えた誘導加熱調理器を開示する。
特開2010−33981号公報
特許文献1の赤外線センサは、同文献の段落0040でも説明されるように、150℃程度以下の低温では赤外線を検出しにくいといった性質があるため、特許文献1の自動調理は、主に200℃以上の高温で、高火力で加熱する炒め調理に対応するものであった。
そのため、調理温度が120〜130℃と低い場合には鍋の放射する赤外線を赤外線センサで十分に検出できないため、例えばホワイトソースを調理するときのように、じっくり加熱することが必要な調理を行う時は、火力を手動で設定して調理しなければならないという問題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本体の上面に設けられたトッププレートと、該トッププレートの下方に設けられ高周波電流を供給することで前記トッププレートに載置した鍋を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記トッププレート越しに前記鍋から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、調理する調理メニューを入力するメニュー設定手段と、設定した前記調理メニューの温度として120〜130℃を設定する温度・火力調整手段と、前記設定された温120〜130℃と前記赤外線センサからの情報を基に前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記鍋の予熱時は、前記鍋の温度を上昇させる第一の所定高火力で加熱を行い、前記鍋の保温時は、前記鍋の温度を上昇させ前記第一の所定高火力よりも低い第二の所定高火力と、前記鍋の温度を下降させる所定低火力と、を繰り返して加熱を行うものであり、前記保温時に行う繰り返し加熱は、前記赤外線センサが検出する前記鍋の温度が設定された加熱温度に対応した所定温度に到達したときに前記第二の所定高火力から前記所定低火力に切替え、前記所定低火力を予め記憶されている所定時間継続した後に前記第二の所定高火力に切替えるものである。
本発明によれば、120〜130℃という低温でも赤外線センサを用いた自動調理ができ、例えばホワイトソースのような水分の多い調理も自動調理できる。
一実施例の誘導加熱調理器の外観斜視図。 図1の誘導加熱調理器のトッププレートを除いた斜視図。 図1の誘導加熱調理器の右側に配設された加熱コイルの要部断面図と制御ブロック図。 図1の誘導加熱調理器の上面操作部と上面表示部の拡大図。 図3の制御手段18の説明図。 炒め設定における温度調節動作を示すフローチャート図。 炒め設定における温度調節運転のタイムチャート図。 卵焼き設定における温度調節動作を示すフローチャート図。 卵焼き設定における温度調節運転のタイムチャート図。
以下、本発明の一実施例を図1から図5に従って説明する。なお、本実施例では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型を例に説明するが、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
図1、図2において、誘導加熱調理器の本体1の上面にはトッププレート2が水平に配置されている。トッププレート2は、耐熱性の高い結晶化ガラス製の厚さ約4mmのもので構成され、鉄等の磁性体またはアルミ等の非磁性体よりなる鍋30等の調理容器を載置する。トッププレート2下方で、本体1内の上部で左右及び中央後部には、環状に形成された加熱コイル3が夫々配置されており、トッププレート2に載置された鍋30等を誘導加熱する。
トッププレート2の前面側上面には、夫々の加熱コイル3に対応した上面操作部7a、7b、7cが設けられていて、加熱コイル3の通電状態の設定や操作を行う。また、各上面操作部7a、7b、7cに対応して上面表示部8a、8b、8cが上面操作部7a、7b、7cの近傍に設けられており、夫々の加熱コイル3の通電状態等を表示する。上面操作部7aは、本体1右側の加熱コイル3の火力等を入力し、上面操作部7bは本体1中央後部の加熱コイル3の火力等を入力し、上面操作部7cは本体1左側の加熱コイル3の火力等を入力するものである。
本体1の後部右側には、上方に向けて開口した吸気口4が設けられており、本体1内に設けられたファン(図示せず)により、吸気口4から吸気した冷却風を本体1内に設けられた制御基板(図示せず)や加熱コイル3等に流して冷却する。本体1の後部左側には、本体1内部を冷却した冷却風を排気する排気口5が設けられている。
本体1の前面左部には、魚やピザ等を焼くグリル加熱手段6が設けられている。グリル加熱手段6は、前面が開口した箱型をしていて、内部の調理庫内にシーズヒータ等の発熱体と内部の温度を検出するサーミスタが設けられ、前面部はハンドル6aが取り付けられたグリルドア6bにより塞がれ、出し入れ自在に受け皿が収納されている。
本体1の前面右部には、本体1へ供給する電源の主電源スイッチ9と、グリル加熱手段6の加熱調理条件等を入力する前面操作部10が設けられている。前面操作部10は、下方に設けられた回動軸を中心として操作パネル11の上方が前面側に倒れ、操作キー12が上方側に向かって露出する所謂カンガルーポケット形態のものである。
図2に示すように、左右及び中央後部に配設された加熱コイル3は、夫々環状の内側加熱コイル3aと、その外側に環状の隙間3bを設けて配置された環状の外側加熱コイル3cとで構成されている。加熱コイル3に隙間3bを設ける理由は、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cとで発生する磁束を分散させて鍋30の温度を均一化するためである。なお、各加熱コイル3は隙間3bを設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とする構成であってもよい。
図3に示すように、加熱コイル3は、コイルベース13上に設置されており、コイルベース13は複数のバネ(図示せず)によりトッププレート2方向に付勢され、加熱コイル3がトッププレート2に対し略並行となるように構成されている。そして、加熱コイル3は、表皮効果を抑制するためリッツ線を採用していて、後述するインバータ回路19により数十kHz、数百Vの高周波電流が供給され、鍋30に対して高周波磁界を印加して鍋30に渦電流を発生させ、鍋30を自己発熱させて加熱する。なお、左側に配設された加熱コイル3及び中央後部に配設された加熱コイル3も同様な構成となっている。
内側加熱コイル3aの中心部近傍には、サーミスタで構成された温度センサの内側温度センサ15aがトッププレート2の下面に密着して取り付けられており、トッププレート2を介して鍋30の温度を測定する。また、加熱コイル3の隙間3bには、加熱コイル3の中心から等距離で約120度の等間隔にサーミスタで構成された温度センサの外側温度センサ15b、15c、15dが支持材14に緩衝材(図示せず)を介して設けられている。
コイルベース13の外周縁部に設けた突起部16は、トッププレート2に載置される鍋30と加熱コイル3とのギャップを一定に保持するためのものであり、コイルベース13の外周に適宜間隔を保持して設けられている。そして、支持材14に取り付けられた外側温度センサ15b、15c、15dは、コイルベース13がトッププレート2方向にバネにより付勢されているため、トッププレート2の下面に密着している。なお、左側に配設された加熱コイル3も同様な構成となっている。
また、外側温度センサ15b、15c、15dは、加熱コイル3の隙間3bに設ける構成としたが、特にこれに限定されることはない。例えば外側加熱コイル3cの外周近傍や、または、内側加熱コイル3aと外側加熱コイル3cを隙間無く巻回した隙間3bの無い加熱コイル3とした構成の外周近傍の設ける構成であってもよい。また、外側温度センサ15b、15c、15dは3個に限定されることはなく、1または2個であっても、または、3個以上であってもよい。
加熱コイル3の隙間3bの下方には、鍋30の底面から放射される赤外線を、トッププレート2を通して受光し、その受光した赤外線のエネルギーから温度を測定するための赤外線センサ17が設けられている。赤外線センサ17は、熱型検出素子を使用した方式のセンサであり、その受光面17aは、加熱コイル3の隙間3bの位置で、加熱コイル3下方のトッププレート2の下面から約35mm離れた位置に設けられている。また、受光面17aには図示していないが測定する赤外線の視野角を制限するレンズやフィルター、導光筒等が設けられ、図3に示すようにトッププレート2の下面の位置で10φから15φの温度検出スポット17bによって検出するような視野角としている。なお、赤外線センサ17は、鍋30の温度が約150℃以下の場合、鍋30から放射される赤外線エネルギーでは十分な出力が得られない特性がある。
次に、鍋30の加熱制御について図3を用いて簡単に説明する。なお、グリル加熱部6の制御、および本体1中央後部の加熱コイル3の制御については本実施例とは直接関係ないので、図3では省略している。図3において、上面操作部7aには、調理メニューを入力するメニュー設定手段71や、調理のメニューを設定した時に設定温度を設定する温度・火力調整手段73や、鍋30を加熱する火力を設定する火力設定手段72や、調理の切・スタートを行う切・スタートキー74が設けられており、これらの操作情報は制御手段18に入力される。上面表示部8aは、制御手段18により、入力された上面操作部7aの情報や調理の進行状況等が表示信号として送られて表示する。
加熱コイル3に設けられた内側温度センサ15aと外側温度センサ15b、15c、15dと、加熱コイル3の下方に設けられた赤外線センサ17の各温度センサの温度検知信号は、制御手段18に入力され、制御手段18は、各温度センサの検出温度に応じてインバータ回路19を制御し、加熱コイル3に流れる高周波電流を制御して鍋30を加熱制御する。また、制御手段18は、メニュー設定手段71や、火力設定手段72、温度・火力調整手段73で設定された情報に基づきインバータ回路19を制御して加熱コイル3に流れる高周波電流を制御して鍋30を加熱制御する。
鍋状態判定手段20は、加熱コイル3に設けられた赤外線センサ17の出力信号を入力し、検出した温度上昇値から加熱中の鍋30が加熱に適しているか否かを判定して制御手段18に入力する。なお、インバータ回路19、および鍋状態判定手段20は左右の加熱コイル3に対応して2個備えているが、制御手段18は全体を1個で構成している。
鍋状態判定手段20の詳細な動作を説明しないが、予め実験により、調理メニュー特有の加熱制御を行い、そのときの鍋30の状態、鍋30底の材質、厚さの違いに対し、加熱コイル3に設けた赤外線センサ17の温度上昇値を測定し、この温度上昇値データと調理メニュー特有の加熱制御を行ったときに問題のある鍋30の状態との相関をデータ化し、このデータを判定基準として鍋状態判定手段20で加熱中の鍋30が加熱に適しているか否かを判定するような構成とした。
図4で、上面操作部7aと上面表示部8aを説明する。上面操作部7cと上面表示部8cの内容は上面操作部7aと上面表示部8aの内容と同じものであるため説明は省略する。上面表示部8aは、表示81aと表示81bに分けられ、表示81aには、火力設定手段72で入力される火力や、メニュー設定手段71で入力される調理メニュー、調理メニューを設定した時に温度・火力調整手段73で入力される設定温度等が表示される。また表示81bには、自動調理のひとつである適温調理のメニューを選択したとき、鍋の温度を設定温度まで加熱する工程を表示する「予熱中」と、鍋の温度が設定温度に達した時に使用者に食材の投入タイミングを知らせるために表示する「適温」が表示される。
火力設定手段72で設定できる火力は“とろ火”キー72a、“弱火”キー72b、“中火”キー72c、“強火”キー72dの四段階に分かれ、必要な火力を一回の操作で入力できるように火力に応じて個別にキーが設けられている。設定する火力の目安は、最大で12段階の火力が設けられており、各火力と消費電力の関係は、「1」段階は0.1kW相当、「2」段階は0.2kW相当、「3」段階は0.3kW、「4」段階は0.4kW、「5」段階は0.5kW、「6」段階は0.8kW、「7」段階は1.1kW、「8」段階は1.4kW、「9」段階は1.6kW、「10」段階は2.0kW、「11」段階は2.5kW、「12」段階は3.0kWである。
図4(a)に示すように、表示81aの表示は火力の目安を示す数字である。火力を現す12段階の数字と火力設定手段72で設定できる四段階の火力の関係は、“とろ火”は「1」、“弱火”は「2」、「3」、「4」、「5」、“中火”は「6」、「7」、「8」、“強火”は「9」、「10」、「11」、「12」となる。
温度・火力調整手段73は、火力設定手段72で入力できない火力、例えば火力「9」を入力する場合、まず“中火”キー72cにより火力を「7」に設定し、次に、温度・火力調整UPキー73bを二回押すと、表示81aに表示されていた火力を示す数字が「7」から「8」、「8」から「9」へと変更され、火力が強火「9」に成ったことを示す。ちなみに、次に温度・火力調整DOWNキー73aを押すと火力「9」から「8」へ下げることができる。
メニュー設定手段71は、自動調理メニューの“炊飯”、“揚げもの”、“湯沸し”“煮込み”や、適温調理メニューの“ステーキ”、“炒め”、“卵焼き”等を設定するためのもので、メニュー設定手段71を押すことで表示81aにメニューが表示され、メニュー設定手段71を押すたびにメニューが切替わり表示される。これによって使用するメニューを選択する。メニュー設定手段71で“ステーキ”、“炒め”、“卵焼き”の適温調理メニューを設定した場合には、温度・火力調整手段73によって、設定温度を好みに応じて調整することができる。自動調理メニューの“炊飯”、“揚げもの”、“湯沸し”、“煮込み”については説明を省略する。
適温調理メニューでは、設定温度の初期値はメニューによって異なり、“ステーキ”は220℃、“炒め”は200℃、“卵焼き”は170℃である。また、温度調整範囲は全てのメニューで120℃〜250℃の範囲を10℃刻みで調整できる。
例えば、図4の(b)は、炒め調理の“炒め”を選択した後、設定温度初期値は「200」で、温度・火力調整UPキー73bを押す毎に10℃刻みで250℃まで上昇して設定ができる。図では温度を示す数字が「220」へと変更されたことを示す。また温度・火力調整DOWNキー73aを押す毎に10℃刻みで120℃まで下降して設定ができる。
また、卵焼き調理の“卵焼き”を選択した場合も同様に変更可能で、図4の(c)は“卵焼き”を選択して設定温度を設定温度初期値の「170」から温度・火力調整DOWNキー73aを押して「120」に調整した表示を示す。
図5は、制御手段18による温度制御の詳細を説明する図である。制御手段18の動作を切替える動作切替手段91は、温度・火力調整手段73で設定した設定温度によって設定温度が閾値温度140℃以上の場合は後述する温度調節動作を選択し、設定温度が閾値温度140℃未満の場合は後述する切替え加熱動作を選択する。
温度調節動作は、鍋30の平均温度を設定温度に維持するために、赤外線センサ17が検出した鍋の温度が設定温度より低い場合は所定高火力に、赤外線センサ17が検出した鍋の温度が設定温度より高い場合は所定低火力に、インバータ回路19から加熱コイル3に供給する高周波電流の出力を切替えて制御する。
また、切替え加熱動作は、赤外線センサ17が検出した鍋の温度が所定温度より高い場合はインバータ回路19から加熱コイル3に供給する高周波電流の出力を所定高火力から所定低火力に切替えて加熱し、所定低火力から所定高火力へ切替えるタイミングはタイマー時間によって行うものである。
例えば、前記所定温度を調理メニューや加熱温度などに応じて設けたり、前記所定温度を赤外線センサ17の検出可能な下限の温度(例えば150℃)に設定して、所定低火力から所定高火力へ切替えるタイマー時間を長く変化させることで、鍋30の温度変化の振幅を大きく変化させることで平均温度を所定温度よりも低く維持することが可能となる。
また、前記所定高火力とは、鍋30の温度を上昇させるためにインバータ回路19より加熱コイル3に供給される高周波電流出力のことである。また、前記所定低火力とは、鍋30の温度を降下させるためにインバータ回路19より加熱コイル3に供給される高周波電流出力のことで、この前記所定低火力にはインバータ回路19からの出力がゼロの状態も含まれる。
また、所定高火力は、設定温度が低くなるにしたがい、小さくなるように設定されている。具体的には、設定温度170℃以上では所定高火力は2.0kW、設定温度160℃、150℃、140℃では所定高火力は1.5kW、設定温度130℃では所定高火力は1.1kW、設定温度120℃では所定高火力は0.5kWとしている。ただし、設定温度120℃では、「適温」を表示して報知する前は、所定高火力を0.8kWとしている。
前記温度調節動作では、赤外線センサ17の検出した赤外線エネルギーを検出温度に変換した後、温度測定手段92で鍋30の温度と設定温度との関係を比較し、鍋30の平均温度が設定温度になるように、鍋30の温度が設定温度より低い場合は所定高火力になるようにインバータ回路19から出力される高周波電流を制御し、鍋30の温度が設定温度より高い場合は所定低火力になるようにインバータ回路19から出力される高周波電流を制御する。
前記切替え加熱動作では、赤外線センサ17の検出した赤外線エネルギーを検出温度に変換した後、温度測定手段92で鍋30の温度と設定温度との関係を比較し、鍋30の平均温度が設定温度になるように、加熱開始直後は、赤外線センサ17の検出温度が前記所定温度(例えば150℃)以上になるまでは鍋30の温度を上昇させるために所定高火力になるようにインバータ回路19から出力される高周波電流を制御し、鍋30の温度が前記所定温度(例えば150℃)以上になると鍋30の温度を下降させるために所定低火力になるようにインバータ回路19から出力される高周波電流を制御する。また、所定高火力から所定低火力に切替えたのと同時に、タイマー手段93によって前記切替えた後の経過時間を計時し、計時した時間がタイマー時間記憶手段94に予め記憶されている所定低火力を維持する時間を経過するまでは鍋30の温度を下降させるために所定低火力を維持し、経過時間が記憶された時間を経過した後は鍋の温度を上昇させるために所定高火力になるようにインバータ回路19から出力される高周波電流を制御する。
タイマー時間記憶手段94には、図5に示すように温度・火力調整手段73で設定された設定温度と、設定温度毎に所定低火力に切替わった回数と所定低火力に切替わった回数毎の所定低火力を維持する時間を記憶している。その所定低火力を維持する時間は設定温度毎に異なり設定温度の低いほど平均温度を下げる必要から長くなる。また同じ設定温度でも所定低火力に切替わる回数が初回を除いて2回目より3回目、3回目より4回目と回数を増すごとに長くなる。具体的には、設定温度130℃では初回は10秒、2、3、4回目は7、9、11秒、5回目以降は13秒、120℃では初回は15秒、2、3、4回目は13、16、19秒、5回目以降は22秒としている。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について適温調理のメニューで“炒め”と“卵焼き”の動作例を説明する。
まず、“炒め”調理を例に高温時の自動調理について、図6と図7を用いて説明する。
使用者が“炒め”調理を本体1右側の加熱コイル3を使って調理する場合、最初に主電源スイッチ9をオンして電源を入れ、加熱に使用する鍋30(フライパン)を本体1右側の加熱コイル3の中央に置き、表示81aを見ながら上面操作部7aのメニュー設定手段71を操作して、図4(b)に示すように、表示81aに「炒め」を表示させる。温度・火力調整手段73を操作して表示81aに表示する設定温度初期値「200」を希望の設定温度「220」に変更する。次に、切・スタートキー74を押し、調理を開始して加熱コイル3に通電し、鍋30に油を入れる。
通電が開始されると、図6に示すように、ステップ1で「予熱中」を表示81bに表示し、ステップ2で通電開始の最初の7秒間は2.0kWの高火力で鍋30を加熱し、その後ステップ3で0.5kWの低火力に火力を落として5秒間加熱する。ステップ4で火力を2.0kWの高火力にして加熱し、ステップ5では赤外線センサ17で検出する温度が設定温度T0(200℃)に達したとき予熱が終了したと判定する。ステップ6で鍋状態判定手段20により鍋30の加熱適否を判定し、加熱適の場合はステップ7に移行する。ステップ7で表示81bに「適温」を表示して報知した後、ステップ8の保温に移行して、鍋30の温度を平均温度で設定温度T0に維持するよう温度制御する。
ステップ8の保温では、設定温度が220℃なので、動作切替手段91は、温度調節動作を選択して鍋の平均温度を設定温度に維持する。その動作は、赤外線センサ17が検出した鍋30の温度に応じてインバータ回路19の出力する高周波電流を所定高火力から所定低火力、所定低火力から所定高火力に切替えて制御する。具体的には、赤外線センサ17の検出温度が220℃以上になると所定高火力の2.0kWから所定低火力の0.3kWに変更し、検出温度が220℃以下になると所定低火力の0.3kWから所定高火力の2.0kWに変更して加熱を続ける。そして、使用者は表示81bに「適温」の表示がなされたことを確認し、鍋30に食材を投入して炒め調理を行う。この時、食材を投入するタイミングである適温の報知が所定低火力加熱を行った後の所定高火力時に行われるので、食材を投入した時の鍋の温度低下を最低限に抑えるようにしている。
次に、“卵焼き”調理を例に低温時の自動調理について、図8と図9を用いて説明する。
使用者が卵焼き調理を行うために主電源スイッチ9をオンして電源を入れ、加熱に使用する鍋30(フライパン)を本体1右側の加熱コイル3の中央に置き、表示81aを見ながら上面操作部7aのメニュー設定手段71を操作して図4(c)に示すように表示81aに“卵焼き”を表示させる。温度・火力調整手段73を操作して表示81aに表示する設定温度を希望の「120」に変更する。次に、切・スタートキー74を押し、調理を開始して加熱コイル3に通電し、鍋30に油を入れる。
通電が開始されると、図8に示すように、ステップ1で「予熱中」を表示81bに表示する。ステップ2では予熱中は所定高火力の0.8kWで加熱し、ステップ3で赤外線センサ17の検出する温度が所定温度150℃に到達すると、ステップ4で鍋状態判定手段20により鍋30の加熱適否を判定し、加熱適の場合は、ステップ5に移行する。ステップ5で所定低火力の0.1kWで加熱して、ステップ6のタイマー手段93がタイマー時間記憶手段94に記憶している所定低火力を維持する時間の初回15秒を計時し、15秒経過したときに予熱が終了したと判定して、ステップ7で表示81bに「適温」を表示して報知する。その後、ステップ8の保温に移行して、切替え加熱動作により得られる温度振幅の平均温度が略設定温度になり、鍋30を略設定温度で維持するように温度制御する。
表示81bに「適温」を表示してステップ8の保温に移行すると、ステップ8aでは所定温度150℃に到達させるべく、制御手段18によりインバータ回路19から加熱コイル3に供給する高周波電流を所定高火力0.5kWで通電する。ステップ8bに示す150℃に到達すると、ステップ8cに示す所定低火力の0.1kWに切替わる。そしてステップ8dのタイマー手段93によりタイマー時間記憶手段94に予め記憶された設定温度毎に定められた所定低火力に切替わった回数に対する所定低火力を維持する時間データテーブルから回数が2回目は13秒、3回目は16秒、4回目は19秒で、5回目以降は22秒が選択されて計時される。例えば2回目の低火力の時間13秒の場合、13秒経過後、所定高火力0.5kWに切替わり、火力の切替えを繰り返すように制御手段18内部で処理されて、切替え加熱動作をするようにインバータ回路19の出力を制御する。そして使用者は表示81bに「適温」の表示がなされたことを確認し、鍋30に食材を投入して調理を行う。
このように、赤外線センサ17の検出できる下限の所定温度と、所定低火力を維持する時間の切替え加熱動作によって、鍋30の温度の平均温度が略設定温度として得られ、鍋30を略設定温度に維持することにより、卵焼き等低い温度での調理における設定温度を設定でき、使用者が設定した温度で食材の投入ができるので調理時に不便さを感じることなく快適に調理することができる。
また、所定低火力を維持する時間は、所定低火力に切替わる回数が初回を除いて2回目より3回目、3回目より4回目と回数を増すごとに長くなるように設定しているので、調理時間が長くなることで、鍋30や鍋30に入れた食材の平均温度が上昇して鍋30の温度が上昇するのを防ぐためである。
また、前記初回の所定低火力を維持する時間は、初回の所定高火力から所定低火力に切替えたときに発生するオーバーシュートのために鍋30の温度が下降するのに時間を要するため長めに設定されている。
また、被加熱物の容量や水分量が少ないと所定高火力で加熱している時間が短くなり、被加熱物の容量や水分量が多くなると所定高火力で加熱している時間が長くなるため、被加熱物の容量(量)に応じて自動的に通電率が変化するため、容量の設定をする必要が無く良好に調理ができる。
さらに、予熱時と保温時の所定高火力を異ならせることで、予熱は短時間に行い、保温は被加熱物を焦がさないように調理ができるようになった。
以上では設定温度が120℃の場合を説明したが、設定温度が130℃の切替え加熱動作でも、所定高火力から所定低火力に切替える所定温度は150℃と同じ温度で行い、所定低火力を維持する時間を調整することで可能である。
上記した本実施例によれば、予熱に費やす時間を長くすること無く、調理温度が120〜130℃の低い温度域で、水分の多い調理(例えばホワイトソース)でも赤外線センサを用いて自動調理ができるようになった。
1 本体
2 トッププレート
3 加熱コイル
15 温度センサ
17 赤外線センサ
18 制御手段
19 インバータ回路
71 メニュー設定手段
73 温度・火力調整手段
91 動作切替手段
93 タイマー手段
94 タイマー時間記憶手段

Claims (1)

  1. 本体の上面に設けられたトッププレートと、
    該トッププレートの下方に設けられ高周波電流を供給することで前記トッププレートに載置した鍋を加熱する加熱コイルと、
    該加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、
    前記トッププレート越しに前記鍋から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、
    調理する調理メニューを入力するメニュー設定手段と、
    設定した前記調理メニューの温度として120〜130℃を設定する温度・火力調整手段と、
    前記設定された温120〜130℃と前記赤外線センサからの情報を基に前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記鍋の予熱時は、前記鍋の温度を上昇させる第一の所定高火力で加熱を行い、
    前記鍋の保温時は、前記鍋の温度を上昇させ前記第一の所定高火力よりも低い第二の所定高火力と、前記鍋の温度を下降させる所定低火力と、を繰り返して加熱を行うものであり、
    前記保温時に行う繰り返し加熱は、前記赤外線センサが検出する前記鍋の温度が設定された加熱温度に対応した所定温度に到達したときに前記第二の所定高火力から前記所定低火力に切替え、前記所定低火力を予め記憶されている所定時間継続した後に前記第二の所定高火力に切替えるものであることを特徴とする誘導加熱調理器。
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