JP6877258B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられた加熱調理器に関する。
かかる加熱調理器の従来例として、調理メニューとして、被調理物の表面を加熱調理する表側調理運転に続いて、被調理物の裏面を加熱調理する裏側調理運転を行う表裏両面モードを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、被調理物としてホットケーキを加熱調理することが記載されている。つまり、ホットケーキの表面を、表側調理運転にて加熱調理し、その後、表裏反転させたホットケーキの裏面を、裏側調理運転にて加熱調理する形態でホットケーキを焼く調理メニューが、表裏両面モードとして備えられている。
特開2014‐202381号公報
調理メニューとしては、表面と裏面との2面の加熱調理に続いて、再度、表面を加熱調理することになるお好み焼きや、表面と裏面との2面の加熱調理に続いて、左右の横面等の多数の調理面をも加熱調理することになるローストビーフ等、3面以上の多数の調理面を加熱調理することになる調理メニューがあり、このような被調理物の多数の調理面を加熱する調理メニューを良好に行えることが望まれている。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、被調理物の多数の調理面を加熱調理する調理作業を良好に行うことができる加熱調理器を提供する点にある。
本発明の加熱調理器は、加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられたものであって、その特徴構成は、
前記調理メニューとして、初期調理時間が経過するまで、被調理物の初期調理面を加熱調理する初期調理運転を行い、その後、継続調理時間が経過するまで、前記被調理物の継続調理面を加熱調理する継続調理運転を、終了条件が満たされるまで複数回繰り返し行う多面調理モードが設けられ、
前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記多面調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記初期調理運転を実行し、続いて、前記継続調理運転を前記終了条件が満たされるまで複数回繰り返し実行すべく、前記加熱部の作動を制御するように構成され、且つ、前記継続調理運転の実行中においては、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を前記継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部に表示するように構成されている点にある。
すなわち、運転制御部が、調理メニュー指令部にて指令された多面調理モードの調理運転の開始が指令されると、初期調理時間が経過するまで、被調理物の初期調理面を加熱調理する初期調理運転を実行し、続いて、継続調理時間が経過するまで、被調理物の継続調理面を加熱調理する継続調理運転を、終了条件が満たされるまで複数回繰り返し実行することになるから、被調理物の多数の調理面を加熱調理することができる。
そして、運転制御部が、継続調理運転の実行中においては、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部に表示するように構成されているから、調理時間表示部に表示されている継続調理運転用残時間を見ることによって、ひとつの継続調理面を加熱調理する継続調理運転の進み具合や終了時点を的確に認識できるため、ひとつの継続調理運転が終了した時点において、被調理物の他の継続調理面を加熱する状態に移行する作業を適切に行うことができることになる。
つまり、多面調理モードにおいては、ひとつの継続調理運転が終了するごとに、被調理物を裏返す作業や被調理物を横向き姿勢にする作業等、被調理物の他の継続調理面を加熱する状態に移行する調理面変更作業を、遅滞なく行う必要があるが、このような調理面変更作業を、調理時間表示部に表示されている継続調理運転用残時間を見ながら適切に行うことができるものとなり、その結果、被調理物の多数の調理面を良好に加熱調理することができる。
要するに、本発明の加熱調理器の特徴構成によれば、被調理物の多数の調理面を加熱調理する調理作業を良好に行うことができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記初期調理時間を設定するための時間設定部が設けられ、
前記運転制御部が、前記時間設定部を用いて設定された前記初期調理時間、及び、前記初期調理時間と前記継続調理時間との長さの関係を定めた時間設定条件に基づいて、前記継続調理時間を定めるように構成されている点にある。
すなわち、初期調理時間を時間設定部にて設定すれば、運転制御部が、設定された初期調理時間と時間設定条件とに基づいて、継続調理時間を定めることになるから、繰り返し実行する複数の継続調理運転の夫々についての継続調理時間を、調理者が設定する面倒がなくなる。
つまり、発明者は、鋭意研究により、被調理物の継続調理面を加熱する継続調理運転の継続調理時間は、被調理物の種類により異なるものの、被調理物の初期調理面を加熱する初期調理時間との間に一定の関係があり、しかも、被調理物の初期調理面を加熱する初期調理時間が、被調理物の容量等により設定されることになるため、被調理物の初期調理面を加熱する初期調理時間が長くなるほど、被調理物の継続調理面を加熱する継続調理時間を長くすることが好ましいことに鑑みて、初期調理時間と継続調理時間との長さの関係を定めた時間設定条件を設定することができる点を見出したのである。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、多面調理モードにおける時間設定操作の簡略化を図ることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記時間設定条件が、繰り返し実行する前記継続調理運転の夫々における前記継続調理時間を全て同じ時間に設定する条件に定められている点にある。
すなわち、時間設定条件が、繰り返し実行する継続調理運転の夫々における継続調理時間を全て同じ時間に設定する条件に定められているから、ローストビーフ等の被調理物を加熱調理するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
つまり、例えば、ローストビーフ等の被調理物では、塊状の肉のひとつの面を初期調理面として加熱調理し、初期調理面の横側の両横面や裏面等の他の複数の面を継続調理面として加熱調理することになり、かつ、複数の継続調理面を加熱調理する継続調理時間を同じ時間にすることができることに鑑みて、ローストビーフ等の被調理物についての複数の継続調理運転における継続調理時間を同じ時間に設定するのである。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、ローストビーフ等の被調理物を加熱調理するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記時間設定条件が、最初の前記継続調理運転のときの初回用継続調理時間を、その後の前記継続調理運転の後続用継続調理時間よりも長くする条件に定められている点にある。
すなわち、時間設定条件が、最初の前記継続調理運転のときの初回用継続調理時間を、その後の継続調理運転の後続用継続調理時間よりも長くする条件に定められているから、お好み焼き、平板状の卵焼き、巻状の卵焼き等の被調理物を加熱するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
つまり、お好み焼きでは、お好み焼き粉やキャベツ等を粘土状にかき混ぜた原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、裏返した面を最初の継続調理面として加熱調理し、その後、再度裏返して、初期調理面を継続調理面として再度加熱調理する手順で加熱調理することになる。
尚、調理者の好み等により、初期調理面を継続調理面として再度加熱調理した後、さらに裏返して、裏返した面を継続調理面として加熱調理することもあり、その後、再び裏返して、継続調理運転を繰り返す場合もある。
そして、最初の継続調理面を加熱調理する初回用継続調理時間は、初期調理面を加熱調理する初期調理時間よりも少し短い程度の長い時間であるのに対して、初期調理面を再度加熱調理する継続調理時間は、初回用継続調理時間よりもかなり短い時間にすることが好ましいが、このようなお好み焼きの継続調理時間を良好に定めることができる。
また、平板状の卵焼きでは、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、裏返した面を最初の継続調理面として加熱調理することになり、その後、継続調理時間が経過する毎に裏返しながら、初期調理面や裏返した面を、継続調理面として加熱調理することを複数回行う手順で加熱調理することになる。
そして、最初の継続調理面を加熱調理する初回用継続調理時間に較べて、以降の継続調理面を加熱調理する継続調理時間は、短い時間にすることが好ましいが、このような平板状の卵焼きの継続調理時間を良好に定めることができる。
また、巻き状の卵焼きでは、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、その板状の卵(被調理物)を一端側に向けて巻きながら加熱調理し、且つ、一端側に巻き取った状態の卵焼きを加熱調理する。
尚、一端側に巻き取った状態の卵焼きの一回目の加熱調理が終了した段階で、表裏反転させ、表裏反転させた状態での被調理面を、継続調理面として加熱調理することが行われることもある。
このように、巻き状の卵焼きでは、一端側に向けて巻きながら加熱調理される板状の卵(被調理物)の被加熱面や、一端側に巻き取った状態の卵の被加熱面が、継続調理面となる。
そして、最初の継続調理面を加熱調理する初回用継続調理時間に較べて、以降の継続調理面を加熱調理する継続調理時間は、短い時間にすることが好ましいが、このような巻状の卵焼きの継続調理時間を良好に定めることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、お好み焼きや平板状の卵焼き等の被調理物を加熱するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記継続調理運転の実行中に、運転更新指令が指令されると、次に実行する前記継続調理運転の前記継続調理時間を、前記初回用継続調理時間に定め、かつ、その後の前記継続調理運転の前記継続調理時間を、前記後続用継続調理時間に定めるように構成されている点にある。
すなわち、運転制御部が、継続調理運転の実行中に、運転更新指令が指令されると、次に実行する継続調理運転の継続調理時間を、初回用継続調理時間に定め、かつ、その後の継続調理運転の継続調理時間を、後続用継続調理時間に定めるものであるから、巻き状の卵焼きを加熱調理するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
つまり、上述の如く、巻き状の卵焼きでは、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、その板状の卵(被調理物)を一端側に向けて巻きながら加熱調理し、且つ、一端側に巻き取った状態の卵焼きを加熱調理することになるが、巻き取った状態での加熱調理が終了した段階で、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)を追加投入することがある。
説明を加えると、巻き取った状態での加熱調理が終了すると、一端側に巻き取った状態の卵の下方に行き渡る状態で、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置する追加投入を行い、その板状の卵の載置面を被加熱面として加熱調理し、次に、一端側に巻き取った状態の卵に相当する部分を他端側に向けて回転させながら、板状の卵焼き(被調理物)を他端側に巻きながら加熱調理し、さらに、他端側に巻き取った状態の卵を加熱調理することがある。
この場合、液状の原料(被調理物)を追加投入したときの板状の卵(被調理物)の被加熱面、他端側に向けて巻きながら加熱調理される卵焼き(被調理物)の被加熱面、他端側に巻き取った状態の卵焼きの被加熱面が、継続調理面となり、これらの継続調理面の夫々に対して継続調理運転を行うことになる。
そして、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)を追加投入したときに、運転更新指令が指令されると、初期調理時間と時間設定条件とに基づいて、液状の原料(被調理物)を追加投入したときの板状の卵(被調理物)の被加熱面を加熱調理する継続調理時間が、初回用継続調理時間に定められ、他端側に向けて巻きながら加熱調理される卵焼き(被調理物)の被加熱面や他端側に巻き取った状態の卵焼きの被加熱面を加熱調理する継続調理時間が、後続用継続調理時間に定められることなる。
尚、他端側に巻き取った状態の卵焼きの一回目の加熱調理が終了した段階で、表裏反転させ、表裏反転させた状態での被調理面を、継続調理面として加熱調理することが行われることもあるが、このような加熱調理を行う継続調理時間が、後続用継続調理時間に定められることなる。
ちなみに、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)の追加投入は、1回でも良いが、2回以上行うようにしてもよい。つまり、一端側や他端側に巻き取った状態の卵の下方に行き渡る状態で、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をフライパン等の加熱調理容器に板状に載置する追加投入を行ないながら巻き上げることが、2回以上行われることもあるが、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)を追加投入するごとに、運転更新指令を指令することにより、上記の如く、初回用継続調理時間や後続用調理時間が定められることになる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、巻き状の卵焼を加熱調理するのに適する継続調理時間を良好に設定することができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記時間設定部が、前記初期調理運転が終了したタイミングで終了情報を入力する終了入力部であり、
前記運転制御部が、前記終了入力部にて前記終了情報が入力されると、前記初期調理時間が経過したとして、前記初期調理運転を終了して前記継続調理運転を開始し、且つ、前記初期調理運転を開始してから前記終了情報が入力されるまでの経過時間を前記初期調理時間に設定するように構成されている点にある。
すなわち、調理者が加熱調理の進み具合をみながら、初期調理運転が終了したタイミングにおいて、終了入力部にて終了情報を入力すれば、運転制御部が、初期調理運転を終了して継続調理運転を開始し、且つ、初期調理運転を開始してから終了情報が入力されるまでの経過時間を初期調理時間に設定することになる。
つまり、例えば、ローストビーフを作成するための塊状の肉は、種々の大きさのものが使用され、且つ、塊状の肉が焼ける進み具合が推測し難いものであるため、加熱調理運転を開始する前に、初期調理時間を設定し難いものとなるが、このように場合においても、調理者が加熱調理の進み具合を見ながら、初期調理運転が終了したタイミングにおいて、終了入力部にて終了情報を入力すれば、継続調理運転を適切に開始させることができ、また、初期調理時間を適切な時間に設定することができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、加熱調理の進み具合を見ながら、継続調理運転を適切に開始させることができ、また、初期調理時間を適切な時間に設定することができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記時間設定部が、前記初期調理時間に相当する時間を入力する時間入力部であり、
前記運転制御部が、前記時間入力部にて入力された時間を前記初期調理時間に設定するように構成されている点にある。
すなわち、調理者が、初期調理時間に相当する時間を時間入力部にて入力すれば、運転制御部が、時間入力部にて入力された時間を初期調理時間に設定することになる。
つまり、例えば、お好み焼きにおいては、被調理物の量に応じて多少の変動があるものの、初期調理時間を推測し易いものであるから、その初期調理時間に相当する時間を時間入力部にて入力することにより、初期調理時間が設定されることになる。
そして、初期調理時間が予め設定されていると、加熱調理運転を開始する際に、初期調理運転から継続調理運転に移行するまでの時期が予め分かるため、調理者は、初期調理運転から継続調理運転に移行するための作業を良好に行い易いものとなる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、初期調理運転から継続調理運転に移行するための作業を良好に行い易いものとなる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記初期調理運転中においては、当該初期調理運転を開始してからの経過時間を前記初期調理時間から減算した初期調理運転用残時間を調理時間表示部に表示するように構成されている点にある。
すなわち、初期調理運転中において、当該初期調理運転を開始してからの経過時間を初期調理時間から減算した初期調理運転用残時間が、調理時間表示部に表示されるから、調理者は、初期調理運転が終了する時点を適切に認識しながら、初期調理運転から継続調理運転に移行するための作業を適切なタイミングで良好に行うことができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、初期調理運転から継続調理運転に移行するための作業を適切なタイミングで良好に行うことができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、運転制御部が、調理運転の停止指令を指令する人為操作式の停止指令部から停止指令されると、前記終了条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
すなわち、人為操作式の停止指令部から停止指令を指令すると、運転制御部が、終了条件が満たされたと判別して、継続調理運転を繰り返すことを停止して、加熱調理運転を終了する。
つまり、ローストビーフや巻き状の卵焼き等の加熱調理においては、継続調理運転を繰り返す回数を予め定め難いものであるが、被調理物の焼き具合を見ながら、継続調理運転を繰り返すことを停止させるタイミングを決めて、人為操作式の停止指令部から停止指令を指令することにより、被調理物が適切に焼けた状態で、継続調理運転を繰り返すことを停止させることができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、被調理物の焼き具合を見ながら、被調理物が適切に焼けた状態で、継続調理運転を繰り返すことを停止させることができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記継続調理運転を実行する運転回数を入力する運転回数入力部が設けられ、
前記運転制御部が、前記継続調理運転を前記運転回数入力部にて入力された運転回数分実行すると、前記終了条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
すなわち、継続調理運転を運転回数入力部にて入力された運転回数分実行すると、運転制御部が、終了条件が満たされたと判別して、継続調理運転を繰り返すことを停止して、加熱調理運転を終了する。
つまり、お好み焼きや平板状の卵焼き等の加熱調理においては、継続調理運転を繰り返す回数は、好みにより変動があるものの、予め定めることができるものであり、継続調理運転を実行する運転回数を運転回数入力部にて入力しておくことにより、継続調理運転が運転回数入力部にて入力された運転回数分実行されると、継続調理運転が自動的に停止されることになる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、継続調理運転が自動的に停止させながら、加熱調理運転を自動的に終了することができる。
本発明の加熱調理器の更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記初期調理運転のときには、前記加熱部を初期加熱条件で加熱作動させ、前記継続調理運転のときには、前記加熱部を継続加熱条件で加熱作動させるように構成されている点にある。
すなわち、運転制御部が、初期調理運転のときには、加熱部を初期加熱条件で加熱作動させ、継続調理運転のときには、加熱部を継続加熱条件で加熱作動させるように構成されているから、初期調理運転及び継続調理運転において、被調理物を適切に加熱しながら、良好な加熱調理を行うことができる。
要するに、本発明の加熱調理器の更なる特徴構成によれば、被調理物を適切に加熱しながら、良好な加熱調理を行うことができる。
ガスコンロの斜視図 燃料ガス供給構成を示す回路図 コンロバーナの縦断側面図 設定操作部の平面図 制御構成を示すブロック図 ローストビーフの制御作動を示すフローチャート 卵焼き(巻状)の制御作動を示すフローチャート お好み焼きの制御作動を示すフローチャート ローストビーフの制御形態を示すグラフ 卵焼き(巻状)の制御形態を示すグラフ
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、加熱調理用の加熱部としてコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルGを備える形態に構成されている。
本実施形態においては、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備えている。
コンロ本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成され、コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、コンロ本体Hの上面部の後部側には、グリルGの調理排気を排気するためのグリル排気口4が形成されている。
天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等のコンロ用調理容器CK(調理容器の一例、図3参照)を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
本実施形態においては、コンロ用調理容器CK(調理容器の一例)として、取手を備えた調理容器(フライパン)を例示する。
図3に示すように、コンロバーナ1は、円筒状のコンロバーナ本体部1aと、そのコンロバーナ本体部1aに接続されるコンロバーナ混合管部1bとを備え、コンロバーナ本体部1aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。
コンロバーナ1の中央部には、コンロ用調理容器CKの底部に接触して、その底部温度を検出するコンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)が設けられている。
コンロ用容器温度検出センサ1Sは、上端部に温度検知部9aを備えた検出体9を上下動自在に且つ上方側に復帰付勢して設けて、温度検知部9aにてコンロ用調理容器CKの底部温度を検出するように構成され、また、五徳5に載置されたコンロ用調理容器CKにて検出体9が下方に移動したことを検出する検出スイッチ9bを設けて、コンロ用調理容器CKの存在を検出するように構成されている。
図示を省略するが、ケーシング2の内部には、グリルGを構成する加熱調理室としてのグリル庫が設けられ、このグリル庫の内部には、グリル扉8(図1参照)を開閉することにより出退操作されるグリル用調理容器(キャセロール容器等)が設けられている。
グリル庫には、図2に示すように、グリルバーナ7として、上部バーナ7Uと下部バーナ7Sとが設けられている。
尚、上部バーナ7Uが、グリル庫の内部に収納されるグリル用調理容器の上部を加熱し、且つ、下部バーナ7Sが、グリル用調理容器の底部を加熱するように構成されている。
図2に示すように、コンロバーナ1の夫々に対して、点火装置としての点火プラグP、及び、着火状態検出装置として、熱電対等を用いて構成される着火センサRが装備され、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々についても、同様に、点火プラグP及び着火センサRが装備されている。
(ガス燃料の供給構成)
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
グリルバーナ用分岐路15に、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ16が設けられ、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を下部バーナ7Sに導く下部バーナ用供給路17S、及び、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を上部バーナ7Uに導く上部バーナ用供給路17Uが、グリルバーナ用分岐路15から分岐されている。
標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b及び大火力バーナ用分岐路14cの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのコンロ用ガス量調整弁18が備えられている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリル用ガス量調整弁19が備えられている。
(ガスコンロの操作構成)
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。
また、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の上方箇所には、グリルバーナ7に対して点火及び消火や火力調節を指令するためのグリル操作具21が設けられている。
コンロ操作具20は、押し操作されるごとに点火指令と消火指令を交互に指令するコンロ用点消火スイッチ20A(図5参照)を押し操作し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するロータリエンコーダ(図示は省略)を操作するように構成されている。
また、グリル操作具21は、押し操作されるごとに点火指令と消火指令を交互に指令するグリル用点消火スイッチ21A(図5参照)を押し操作し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するロータリエンコーダ(図示は省略)を操作するように構成されている。
コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の下方箇所には、コンロバーナ1を用いた「多面調理モード」の設定を行う設定操作部22が、下端側を支点にした前後揺動により開閉自在に設けられている。本実施形態においては、コンロバーナ1を用いた多面調理モードは、標準火力バーナ1Aを用いて行うものとして説明する。
尚、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の下方箇所には、コンロバーナ1やグリルバーナ7を用いた種々の自動調理を設定するコンロ用操作部22Aが設けられているが、本実施形態においては、コンロ用操作部22Aの詳細やコンロバーナ1及びグリルバーナ7を用いた種々の自動調理の詳細についての記載は省略する。
「多面調理モード」とは、初期調理時間が経過するまで、被調理物の初期調理面を加熱調理する初期調理運転に続いて、継続調理時間が経過するまで、前記被調理物の継続調理面を加熱調理する継続調理運転を、終了条件が満たされるまで繰り返す調理メニューである(図9及び図10参照)。
すなわち、ガスコンロGCの運転を制御する運転制御部B(図5参照)が、多面調理モードの調理運転の開始が指令されると、初期調理運転を実行し、続いて、継続調理運転を終了条件が満たされるまで繰り返し実行すべく、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の作動を制御するように構成され、且つ、継続調理運転の実行中においては、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28(図4参照)に表示するように構成されている。
尚、本実施形態において、「多面調理モード」とは、被調理物をコンロ用調理容器CKに載置(投入)して加熱調理するものであって、具体的には、多面調理モードを行う際には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)にてコンロ用調理容器CKを予熱し、予熱が完了したタイミングにて、被調理物をコンロ用調理容器CKに載置(投入)して、多面調理モードを実質的に開始するように構成されている。
(設定操作部の詳細)
図4に示すように、設定操作部22の上面には、調理メニュー指令部Wとして、「多面調理モード」の1つである「ローストビーフ」を指令するローストビーフスイッチ23、「多面調理モード」の1つである「卵焼き(平板)」を指令する第1卵焼きスイッチ24、「多面調理モード」の1つである「卵焼き(巻状)」を指令する第2卵焼きスイッチ25、及び、「多面調理モード」の1つである「お好み焼き」を指令するお好み焼きスイッチ26が設けられている。
加えて、設定操作部22の上面には、時間増加操作部27U及び時間減少操作部27Dを備えた時間スイッチ27(時間入力部の一例)、当該時間スイッチ27に設定された時間等を表示する調理時間表示部28、継続調理運転の運転回数を増加させる回数増加操作部29U及び継続調理運転の運転回数を減少させる回数減少操作部29Dを備えた運転回数入力スイッチ29、当該運転回数入力スイッチ29に設定された運転回数を表示する運転回数表示部30、設定された内容を決定する決定スイッチ31、及び、設定された内容を取り消すとりけしスイッチ32が設けられている。
さらに、設定操作部22の上面には、初期調理運転が終了したタイミングで初期調理運転の終了情報を入力する終了入力部としての初期終了スイッチ33、及び、多面調理モードを開始した後においてコンロ用調理容器CKの予熱が完了したことを表示する予熱完了表示ランプ34が設けられている。
(ガスコンロの制御構成)
図5に示すように、ガスコンロGCの運転制御部Bが、コンロ用点消火スイッチ20Aによる点火指令や消火指令によって、コンロバーナ1に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行い、また、グリル用点消火スイッチ21Aによる点火指令や消火指令によって、グリルバーナ7に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行うように構成されている。
また、運転制御部Bが、設定操作部22の設定情報に基づいて、上述の通り、「多面調理モード」の調理メニューを実行することになり、その際に、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を実行するように構成されている。
尚、図示は省略するが、各種情報を音声で報知する音声報知部や注意音を報知する音報知部が設けられ、運転制御部Bが、音声報知部や音報知部を作動させて、各種情報を報知する報知処理を行うように構成されている。
すなわち、運転制御部Bは、調理メニュー指令部Wにて調理メニューが指令されたのち、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
又、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、コンロ用点消火スイッチ20Aにより消火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を閉状態に操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する消火処理を実行することになる。
標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の燃焼状態において、コンロ用ガス量調整弁18を操作して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の火力を、調理メニューごとに設定された火力に変更調節する火力調節処理を実行することになる。
つまり、運転制御部Bが、初期調理運転のときには、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を初期加熱条件で加熱作動させ、また、継続調理運転のときには、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を継続加熱条件で加熱作動させるように構成されている。
本実施形態においては、初期加熱条件と継続加熱条件とが同じ条件に設定されている。
つまり、「多面調理モード」における「ローストビーフ」「お好み焼き」については、初期加熱条件及び継続加熱条件として、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、150℃)に加熱する条件に設定されている。
つまり、初期加熱条件及び継続加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度(例えば、150℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、145℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を表用目標温度(例えば、150℃)に加熱する条件に設定されている。
また、「多面調理モード」における「卵焼き(平板)」「卵焼き(巻状)」については、初期加熱条件及び継続加熱条件として、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、140℃)に加熱する条件に設定されている。
つまり、初期加熱条件及び継続加熱条件が、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用目標温度(例えば、140℃)以上になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を低火力で燃焼させる状態に切換え、その状態において、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が表用下限温度(例えば、135℃)以下になると、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態に切換えることにより、コンロ用調理容器CKの底部温度を表用目標温度(例えば、140℃)に加熱する条件に設定されている。
また、調理メニューを実行しているときに、終了条件が満たされると、消火条件が満たされたとして、上述した消火処理を実行して、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を自動的に消火することになる。
尚、終了条件についての詳細は後述する。
(多面調理モードの詳細)
「多面調理モード」における「卵焼き(平板)」「お好み焼き」については、初期調理時間を時間スイッチ27にて予め入力することにより、運転制御部Bが、入力された初期調理時間が経過すると、初期調理運転を終了して継続調理運転を開始するように構成されている。
これに対して、「多面調理モード」における「ローストビーフ」「卵焼き(巻状)」については、被調理物の加熱具合を見て、初期調理運転が終了したタイミングで初期終了スイッチ33を操作して終了情報を入力することにより、運転制御部Bが、初期調理時間が経過したとして、初期調理運転を終了して継続調理運転を開始し、且つ、初期調理運転を開始してから終了情報が入力されるまでの経過時間を初期調理時間に設定するように構成されている。
つまり、本実施形態においては、時間スイッチ27及び初期終了スイッチ33が、初期調理時間を設定するための時間設定部Uとして機能するように構成されている。
そして、時間スイッチ27にて初期調理時間を設定した際には、運転制御部Bが、初期調理運転中において、当該初期調理運転を開始してからの経過時間を初期調理時間から減算した初期調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示するように構成されている。
また、運転制御部Bが、時間設定部Uを用いて設定された初期調理時間、及び、初期調理時間と継続調理時間との長さの関係を定めた時間設定条件に基づいて、継続調理時間を定めるように構成されている。
本実施形態においては、「ローストビーフ」についての時間設定条件が、繰り返し実行する継続調理運転の夫々の継続調理時間を全て同じ時間に設定する条件に定められ、これに対して、「卵焼き(平板)」「卵焼き(巻状)」「お好み焼き」についての時間設定条件が、最初の継続調理運転のときの初回用継続調理時間を、その後の継続調理運転の後続用継続調理時間よりも長くする条件に定められており、その詳細は後述する。
また、運転制御部Bが、「卵焼き(巻状)」の継続調理運転の実行中に、運転更新指令が指令されると、次に実行する継続調理運転の継続調理時間を、初回用継続調理時間に定め、かつ、その後の継続調理運転の継続調理時間を、後続用継続調理時間に定めるように構成されている。
本実施形態においては、継続調理運転の実行中において、コンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)の検出温度が目標温度(例えば、140℃)よりも設定値以上(例えば、6℃)以上低い温度に下降すると、運転制御部Bが、運転更新指令が指令されたと判別するように構成され、且つ、運転更新指令が指令されたと判別すると、現在実行中の継続調理運転を中断して、次の継続調理運転を開始するように構成されている。
さらに、運転制御部Bが、「多面調理モード」における「ローストビーフ」「卵焼き(巻状)」については、コンロ操作具20の操作によりコンロ用点消火スイッチ20Aから消火指令が指令されると終了条件が満たされたと判別して、加熱調理運転を停止するように構成されている。
すなわち、本実施形態では、コンロ用点消火スイッチ20Aを調理運転の停止指令を指令する人為操作式の停止指令部として用いて、コンロ用点消火スイッチ20Aからの消火指令を、調理運転の停止指令として用いるように構成されている。
つまり、「多面調理モード」における「ローストビーフ」「卵焼き(巻状)」では、被調理物の焼き具合等を見ながら、加熱調理運転(継続調理運転)を停止する場合には、コンロ操作具20を操作して、コンロ用点消火スイッチ20Aから消火指令を指令することになる。
加えて、「多面調理モード」における「卵焼き(平板)」「お好み焼き」については、運転制御部Bが、継続調理運転を運転回数入力スイッチ29にて入力された運転回数分実行すると、終了条件が満たされたと判別して、加熱調理運転を停止するように構成されている。
つまり、「多面調理モード」における「卵焼き(平板)」「お好み焼き」については、調理運転を開始する前に、継続調理運転を繰り返し行う回数を運転回数入力スイッチ29にて入力することになり、そして、継続調理運転が運転回数入力スイッチ29にて入力された運転回数分実行されると、加熱調理運転(継続調理運転)が停止されるように構成されている。
(ローストビーフの時間設定の詳細)
本実施形態においては、「ローストビーフ」についての時間設定条件が、繰り返し実行する継続調理運転の夫々における継続調理時間を全て同じ時間に設定する条件に定められている。
具体的には、「ローストビーフ」の時間設定条件が、全ての継続調理時間を、初期調理時間の2倍にする条件に定められている。
従って、例えば、初期調理時間が15秒の場合には、全ての継続調理時間が30秒に設定されることになる(図9参照)。
ちなみに、調理メニューの「ローストビーフ」とは、塊状の肉のひとつの面を初期調理面として加熱調理し、初期調理面の横側の両横面や裏面等の他の複数の面を継続調理面として加熱調理する調理メニューである。
(卵焼き(平板)の時間設定の詳細)
「卵焼き(平板)」の時間設定条件が、初回用継続調理時間を、初期調理時間の0.5倍にし、2回目の継続調理時間を、初期調理時間の0.4倍にし、3回目以降の継続調理時間を0.3倍に設定するように構成されている。
従って、例えば、初期調理時間が20秒の場合には、初回用継続調理時間が10秒、2回目の継続調理時間が8秒、3回目以降の継続調理時間が6秒に設定されることになる。
ちなみに、調理メニューの「卵焼き(平板)」とは、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をコンロ用調理容器CKに板状に載置(投入)して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、裏返した面を最初の継続調理面として加熱調理することになり、その後、継続調理時間が経過する毎に被調理物を裏返しながら、初期調理面や裏返した面を、継続調理面として加熱調理することを複数回行う手順で加熱調理する調理メニューである。
(卵焼き(巻状)の時間設定の詳細)
「卵焼き(巻状)」の時間設定条件が、初回用継続調理時間を、初期調理時間の0.5倍にし、2回目の継続調理時間を、初期調理時間の0.4倍にし、3回目以降の継続調理時間を0.3倍に設定するように構成されている。
従って、例えば、初期調理時間が20秒の場合には、初回用継続調理時間が10秒、後続用継続時間としての、2回目の継続調理時間が8秒、3回目以降の継続調理時間が6秒に設定されることになる(図10参照)。
調理メニューの「卵焼き(巻状)」とは、生卵をかき混ぜた液状の原料(被調理物)をコンロ用調理容器CKに板状に載置(投入)して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、その板状の卵焼き(被調理物)を一端側に向けて巻きながら加熱調理し、且つ、一端側に巻き取った状態の卵焼きを加熱調理する。
この場合、一端側に向けて巻きながら加熱調理される板状の卵焼き(被調理物)の被加熱面や一端側に巻き取った状態の卵焼きの被加熱面が、継続調理面となる。
その後、巻き取った状態での加熱調理が終了すると、一端側に巻き取った状態の卵の下方に行き渡る状態で、生卵をかき混ぜた液状の原料をコンロ用調理容器CKに板状に載置する追加投入を行い、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、一端側に巻き取った状態の卵に相当する部分を他端側に向けて回転させながら、板状の卵焼きを他端側に巻きながら加熱調理し、さらに、他端側に巻き取った状態の卵焼きを加熱調理する。
この場合、他端側に向けて巻きながら加熱調理される板状の卵焼き(被調理物)の被加熱面や他端側に巻き取った状態の卵焼きの被加熱面が、継続調理面となる。
そして、図10に示すように、「卵焼き(巻状)」においては、継続調理運転の実行中に、生卵をかき混ぜた液状の原料が追加投入されて、コンロ用容器温度検出センサ1Sの検出温度が目標温度(例えば、140℃)から設定値以上(例えば、6℃以上)低下した温度に下降すると、次に実行する継続調理運転の継続調理時間が、初回用継続調理時間に定められ、かつ、その後の継続調理運転の継続調理時間が、後続用継続調理時間に定められることになる。
図10においては、3回目の継続調理運転中に、生卵をかき混ぜた液状の原料が追加投入された場合を例示するものであり、生卵をかき混ぜた液状の原料が追加投入されると、3回目の継続調理運転を中断して、次の継続調理運転が実行されることになり、当該次の継続調理運転の継続調理時間が、初回用継続調理時間(10秒)に定められる。
(お好み焼きの時間設定の詳細)
「お好み焼き」の時間設定条件が、初回用継続調理時間を、初期調理時間の0.9倍にし、2回目以降の継続調理時間を、初期調理時間の0.2倍に設定するように構成されている。
従って、例えば、初期調理時間が180秒の場合には、初回用継続調理時間が162秒なり、2回目以降の継続調理時間が36秒に設定されることになる
ちなみに、調理メニューの「お好み焼き」とは、お好み焼き粉やキャベツ等を粘土状にかき混ぜた原料(被調理物)をコンロ用調理容器CKに板状に載置(投入)して、その載置面を初期調理面として加熱調理し、次に、裏返した面を最初の継続調理面として加熱調理し、その後、再度裏返して、初期調理面を継続調理面として再度加熱調理する手順で加熱調理することになる。
尚、調理者の好み等により、初期調理面を継続調理面として再度加熱調理した後、さらに裏返して、裏返した面を継続調理面として加熱調理することもあり、その後、再び裏返して、継続調理運転を繰り返す場合もある。
(ローストビーフの制御作動)
次に、図6のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの「ローストビーフ」における制御作動を説明する。
尚、「ローストビーフ」の加熱調理運転を行うときには、コンロ用調理容器CKを標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の上部に載置し、かつ、「ローストビーフ」をローストビーフスイッチ23にて選択した状態で、コンロ操作具20を操作することになる。
すなわち、「ローストビーフ」が選択された状態で、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されたと判別すると(#1)、初期調理運転用加熱処理が開始される(#2)。
ちなみに、初期調理運転用加熱処理とは、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が目標温度(例えば、150℃)になるまで、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力にて加熱作動させる予熱を行い、予熱が終了した後は、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、150℃)に維持する処理である。
初期調理運転用加熱処理を開始した後は、調理タイマーが開始済であるか否かを判別し(#3)、開始済でない場合には、上記予熱が完了したか否かを判別し(#4)、予熱が完了している場合には、調理タイマーの計時を開始し(#5)、予熱が完了していない場合には、#2の初期調理運転用加熱処理に移行する。
尚、図6のフローチャートでは記載を省略するが、予熱が完了すると、予熱完了ランプ34が点灯されることになり、この予熱完了ランプ34の点灯にて予熱の完了を理解した調理者が、ローストビーフを作成するための塊状の肉をコンロ用調理容器CKに載置(投入)することにより、初期調理運転が開始されることになる。
#5の処理を実行した後や#3にて調理タイマーが開始済であると判別した場合には、初期終了スイッチ33による初期調理運転の終了情報の入力、つまり、初期終了の入力が有ったか否かを判別し(#6)、初期終了の入力がない場合には、#2の初期調理運転用加熱処理に移行することになる。
#6の処理にて、初期終了の入力が有ったと判別した場合には、継続調理時間を設定する継続調理時間の設定処理を実行する(#7)。
この継続調理時間の設定処理とは、予熱が完了した時点を初期調理運転の開始時点として、初期調理運転を開始してから初期終了が入力されるまでの経過時間を初期調理時間に設定し、そして、設定した初期調理時間と「ローストビーフ」の時間設定条件とに基づいて、全ての継続調理時間を、初期調理時間の2倍に設定することになる。
続いて、継続調理運転用加熱処理(#8)、及び、継続調理運転用残時間を表示する継続調理運転用残時間の表示処理(#9)を順次実行する。
ちなみに、継続調理運転用加熱処理とは、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、150℃)に維持する処理である。
また、継続調理運転用残時間の表示処理とは、繰り返し実行される継続調理運転の夫々について、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示する処理である。つまり、継続調理運転用残時間が零になると、新たに、継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示することを、繰り返す処理である。
ちなみに、継続調理運転用残時間が零になったタイミングにて、次の継続調理運転に移行させるための合図として、音声の報知や警報音の報知を行うように構成してもよい。
その後、コンロ用操作具20が操作されて、コンロ用点消火スイッチ20Aにより消火指令が指令された否か、つまり、加熱調理運転の停止指令が有ったか否かを判別する(#10)。
そして、停止指令が指令されていない場合には、継続調理運転用加熱処理(#8)及び継続調理運転用残時間の表示処理(#9)を順次繰り返し、停止指令が指令されている場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する加熱停止処理を実行する(#10)。
(卵焼き(巻状)の制御作動)
次に、図7のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの「卵焼き(巻状)」における制御作動を説明する。
尚、「卵焼き(巻状)」の加熱調理運転を行うときには、コンロ用調理容器CKを標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の上部に載置し、かつ、「卵焼き(巻状)」を第2卵焼きスイッチ25にて選択した状態で、コンロ操作具20を操作することになる。
すなわち、「卵焼き(巻状)」が選択された状態で、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されたと判別すると(#21)、初期調理運転用加熱処理が開始される(#22)。
ちなみに、初期調理運転用加熱処理とは、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が目標温度(例えば、140℃)になるまで、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力にて加熱作動させる予熱を行い、予熱が終了した後は、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、140℃)に維持する処理である。
初期調理運転用加熱処理を開始した後は、調理タイマーが開始済であるか否かを判別し(#23)、開始済でない場合には、上記予熱が完了したか否かを判別し(#24)、予熱が完了している場合には、調理タイマーの計時を開始し(#25)、予熱が完了していない場合には、#22の初期調理運転用加熱処理に移行することになる。
尚、図7のフローチャートでは記載を省略するが、予熱が完了すると、予熱完了ランプ34が点灯されることになり、この予熱完了ランプ34の点灯にて予熱の完了を理解した調理者が、卵焼き(巻状)を作成するための原料(生卵をかき混ぜた液状の被調理物)をコンロ用調理容器CKに載置(投入)することにより、初期調理運転が開始されることになる。
#25の処理を実行した後や#23にて調理タイマーが開始済であると判別した場合には、初期終了スイッチ33による初期調理運転の終了情報の入力、つまり、初期終了の入力が有ったか否かを判別し(#26)、初期終了の入力がない場合には、#22の初期調理運転用加熱処理に移行することになる。
#26の処理にて、初期終了の入力が有ったと判別した場合には、継続調理時間を設定する継続調理時間の設定処理を実行する(#27)。
この継続調理時間の設定処理とは、予熱が完了した時点を初期調理運転の開始時点として、初期調理運転を開始してから初期終了が入力されるまでの経過時間を初期調理時間に設定し、そして、設定した初期調理時間と「卵焼き(巻状)」の時間設定条件とに基づいて、繰り返し実行する継続調理運転の継続時間を設定することになる。
つまり、初回用継続調理時間を、初期調理時間の0.5倍にし、2回目の継続調理時間を、初期調理時間の0.4倍にし、3回目以降の継続調理時間を0.3倍に設定する。
続いて、継続調理運転用加熱処理(#28)、及び、継続調理運転用残時間を表示する継続調理運転用残時間の表示処理(#29)を順次実行する。
ちなみに、継続調理運転用加熱処理とは、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、140℃)に維持する処理である。
また、継続調理運転用残時間の表示処理とは、繰り返し実行される継続調理運転の夫々について、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示する処理である。つまり、継続調理運転用残時間が零になると、新たに、継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示することを、繰り返す処理である。
ちなみに、継続調理運転用残時間が零になったタイミングにて、次の継続調理運転に移行させるための合図として、音声の報知や警報音の報知を行うように構成してもよい。
その後、コンロ用操作具20が操作されて、コンロ用点消火スイッチ20Aにより消火指令が指令された否か、つまり、加熱調理運転の停止指令が有ったか否かを判別する(#30)。
そして、停止指令が指令されている場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する加熱停止処理を実行する(#33)。
#30の処理にて、停止指令が指令されていないと判別した場合には、運転更新指令が有ったか否かを判別し(#31)、運転更新指令がない場合には、#28の継続調理運転用加熱処理に移行することになる。
#31の処理にて、運転更新指令があったと判別した場合、つまり、コンロ用容器温度検出センサ1Sの検出温度が目標温度(例えば、140℃)よりも設定値以上(例えば、6℃以上)低い温度に下降した場合には、次に実行する継続調理運転の継続調理時間を、初回用継続調理時間に定め、かつ、その後の継続調理運転の継続調理時間を、後続用継続調理時間に定める継続調理時間の更新処理を実行し(#32)、その後、継続調理運転用加熱処理(#28)に移行することになる。
尚、継続調理時間の更新処理においては、上述の如く、初回用継続調理時間を、初期調理時間の0.5倍にし、2回目の継続調理時間を、初期調理時間の0.4倍にし、3回目以降の継続調理時間を0.3倍に設定することになる。
そして、#32にて継続調理時間の更新処理が実行されると、#29の継続調理運転用残時間の表示処理においては、継続調理時間の更新処理が行われる前の継続調理運転に対する継続調理運転用残時間の表示を中断して、継続調理時間が初回用継続調理時間に定められた次の継続調理運転に対する継続調理運転用残時間の表示を開始することになる。
(お好み焼きの制御作動)
次に、図8のフローチャートに基づいて、運転制御部Bの「お好み焼き」における制御作動を説明する。
尚、「お好み焼き」の加熱調理運転を行うときには、コンロ用調理容器CKを標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)の上部に載置し、かつ、「お好み焼き」をお好み焼きスイッチ26にて選択した状態で、時間スイッチ27にて初期調理時間を設定し、かつ、運転回数入力スイッチ29にて継続調理運転を実行する運転回数を入力する。その後、コンロ用操作具20を操作して、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令を指令することになる。
すなわち、「お好み焼き」が選択されると、時間スイッチ27にて初期調理時間を設定し、かつ、運転回数入力スイッチ29にて継続調理運転を実行する運転回数を入力する初期設定処理を実行し(#40)、続いて、継続調理時間の設定処理を実行する(#41)。
継続調理時間の設定処理においては、時間スイッチ27により設定した初期調理時間と「お好み焼き」の時間設定条件とに基づき、初回用継続調理時間を初期調理時間の0.9倍に設定し、2回目以降の継続調理時間を初期調理時間の0.2倍に設定する。
次に、コンロ用点消火スイッチ20Aにより点火指令が指令されたと判別すると(#42)、初期調理運転用加熱処理を開始する(#43)。
ちなみに、初期調理運転用加熱処理とは、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度が目標温度(例えば、150℃)になるまで、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力にて加熱作動させる予熱を行い、予熱が終了した後は、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、150℃)に維持する処理である。
初期調理運転用加熱処理を開始した後は、調理タイマーが開始済であるか否かを判別し(#44)、開始済でない場合には、上記予熱が完了したか否かを判別し(#45)、予熱が完了している場合には、調理タイマーの計時を開始し(#46)、予熱が完了していない場合には、#43の初期調理運転用加熱処理に移行することになる。
尚、図8のフローチャートでは記載を省略するが、予熱が完了すると、予熱完了ランプ34が点灯されることになり、この予熱完了ランプ34の点灯にて予熱の完了を理解した調理者が、お好み焼きを作成するための原料(お好み焼き粉やキャベツ等を粘土状にかき混ぜた被調理物)をコンロ用調理容器CKに板状に載置(投入)することにより、初期調理運転が開始されることになる。
#46の処理を実行した後や#44にて調理タイマーが開始済であると判別した場合には、次に、初期調理運転を開始してからの経過時間を初期調理時間から減算した初期調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示する初期調理運転用残時間の表示処理を実行し(#47)、続いて、初期調理時間が経過したか否かを判別する(#48)。
#48の処理にて、初期調理時間が経過していないと判別した場合には、#43の初期調理運転用加熱処理に移行することになる。
#48の処理にて、初期調理時間が経過していると判別した場合には、続いて、継続調理運転用加熱処理(#49)、及び、継続調理運転用残時間を表示する継続調理運転用残時間の表示処理(#50)を順次実行する。
ちなみに、継続調理運転用加熱処理とは、上述の如く、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を高火力で燃焼させる状態と低火力で燃焼させる状態とを交互に切換えながら、コンロ用容器温度検出センサ1Sにて検出されるコンロ用調理容器CKの底部温度を、目標温度(例えば、150℃)に維持する処理である。
また、継続調理運転用残時間の表示処理とは、繰り返し実行される継続調理運転の夫々について、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示する処理である。つまり、継続調理運転用残時間が零になると、新たに、継続調理運転を開始してからの経過時間を継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部28に表示することを、繰り返す処理である。
ちなみに、継続調理運転用残時間が零になったタイミングにて、次の継続調理運転に移行させるための合図として、音声の報知や警報音の報知を行うように構成してもよい。
その後、継続調理運転を運転回数入力スイッチ29にて設定された設定運転回数分を行ったか、つまり、設定運転回数分の継続調理運転を終了したか否かを判別し(#51)、設定運転回数分の継続調理運転を終了していない場合には、継続調理運転用加熱処理(#49)及び継続調理運転用残時間の表示処理(#50)を繰り返し実行することになる。
また、#51の処理にて、設定運転回数分の継続調理運転を終了していると判別した場合には、標準火力バーナ1A(コンロバーナ1)を消火する加熱停止処理を実行する(#52)。
尚、本実施形態では、調理メニューとしての「卵焼き(平板)」の制御作動は、「お好み焼き」の制御作動と同様であるため、「卵焼き(平板)」の制御作動についての詳細な記載は省力する。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、初期調理運転の初期加熱条件と継続調理運転の継続加熱条件とを同じ条件に設定する場合を例示したが、初期加熱条件と継続加熱条件とを異なる条件に設定する形態で実施してもよい。
(2)上記実施形態では、コンロ用容器温度検出センサ1S(温度検出部の一例)の検出温度が目標温度よりも設定値以上低下した温度に下降すると、運転制御部Bが、運転更新指令が指令されたと判別するように構成する場合を例示したが、例えば、設定操作部22に、運転更新指令を指令する専用のスイッチを設けて、運転更新指令を指令する形態で実施してもよい。
(3)上記実施形態では、運転更新指令が指令されると、実行中の継続調理運転を中断して、次の継続調理運転を開始する場合を例示したが、これに代えて、運転更新指令が指令された際に、実行中の継続調理運転を終了してから、次の継続調理運転を開始する形態で実施してもよい。つまり、現在実行中の継続調理運転に対する継続調理運転用残時間が零になると、次の継続調理運転を開始する形態で実施してもよい。
(4)上記実施形態では、コンロ用容器温度検出センサ1Sとして、接触式の温度センサを設ける場合を例示したが、非接触式の温度センサを設ける形態で実施してもよい。
(5)上記実施形態では、加熱調理器として、グリルGを備えるガスコンロGC例示したが、加熱調理器としては、グリルGを備えないガスコンロGC、ガスコンロGCに組みこまれていない専用のガス燃焼式のグリルG、電磁誘導加熱式のコンロ等、種々の形態のものが適用できる。
(6)上記実施形態では、調理メニューの多面調理モードとして、「ローストビーフ」「卵焼き(平板)」「卵焼き(巻状)」「お好み焼き」を例示したが、被調理物の多面を加熱調理するその他の調理メニューについても、本発明は適用できるものである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 加熱部
1S 温度検出部
27 時間設定部
28 調理時間表示部
29 運転回数入力部
33 終了入力部
B 運転制御部
CK 調理容器
W 調理メニュー指令部

Claims (11)

  1. 加熱調理用の加熱部と、調理メニューを指令する調理メニュー指令部と、前記加熱部の作動を制御する運転制御部とが設けられた加熱調理器であって、
    前記調理メニューとして、初期調理時間が経過するまで、被調理物の初期調理面を加熱調理する初期調理運転を行い、その後、継続調理時間が経過するまで、前記被調理物の継続調理面を加熱調理する継続調理運転を、終了条件が満たされるまで複数回繰り返し行う多面調理モードが設けられ、
    前記運転制御部が、前記調理メニュー指令部にて指令された前記多面調理モードの調理運転の開始が指令されると、前記初期調理運転を実行し、続いて、前記継続調理運転を前記終了条件が満たされるまで複数回繰り返し実行すべく、前記加熱部の作動を制御するように構成され、且つ、前記継続調理運転の実行中においては、当該継続調理運転を開始してからの経過時間を前記継続調理時間から減算した継続調理運転用残時間を調理時間表示部に表示するように構成されている加熱調理器。
  2. 前記初期調理時間を設定するための時間設定部が設けられ、
    前記運転制御部が、前記時間設定部を用いて設定された前記初期調理時間、及び、前記初期調理時間と前記継続調理時間との長さの関係を定めた時間設定条件に基づいて、前記継続調理時間を定めるように構成されている請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記時間設定条件が、繰り返し実行する前記継続調理運転の夫々における前記継続調理時間を全て同じ時間に設定する条件に定められている請求項2記載の加熱調理器。
  4. 前記時間設定条件が、最初の前記継続調理運転のときの初回用継続調理時間を、その後の前記継続調理運転の後続用継続調理時間よりも長くする条件に定められている請求項2記載の加熱調理器。
  5. 前記運転制御部が、前記継続調理運転の実行中に、運転更新指令が指令されると、次に実行する前記継続調理運転の前記継続調理時間を、前記初回用継続調理時間に定め、かつ、その後の前記継続調理運転の前記継続調理時間を、前記後続用継続調理時間に定めるように構成されている請求項4記載の加熱調理器。
  6. 前記時間設定部が、前記初期調理運転が終了したタイミングで終了情報を入力する終了入力部であり、
    前記運転制御部が、前記終了入力部にて前記終了情報が入力されると、前記初期調理時間が経過したとして、前記初期調理運転を終了して前記継続調理運転を開始し、且つ、前記初期調理運転を開始してから前記終了情報が入力されるまでの経過時間を前記初期調理時間に設定するように構成されている請求項2〜5のいずれかに1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記時間設定部が、前記初期調理時間に相当する時間を入力するように構成され、
    前記運転制御部が、前記時間設定部にて入力させた時間を前記初期調理時間に設定するように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 前記運転制御部が、前記初期調理運転中においては、当該初期調理運転を開始してからの経過時間を前記初期調理時間から減算した初期調理運転用残時間を前記調理時間表示部に表示するように構成されている請求項7記載の加熱調理器。
  9. 前記運転制御部が、調理運転の停止指令を指令する人為操作式の停止指令部から停止指令されると、前記終了条件が満たされたと判別するように構成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 前記継続調理運転を実行する運転回数を入力する運転回数入力部が設けられ、
    前記運転制御部が、前記継続調理運転を前記運転回数入力部にて入力された運転回数分実行すると、前記終了条件が満たされたと判別するように構成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  11. 前記運転制御部が、前記初期調理運転のときには、前記加熱部を初期加熱条件で加熱作動させ、前記継続調理運転のときには、前記加熱部を継続加熱条件で加熱作動させるように構成されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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