JP5657379B2 - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、保護層を使用して電子装置を製造する方法と、この方法によって製造され改良された電子装置、特に、有機電界効果トランジスタ(OFET)とに関する。
有機電界効果トランジスタ(OFET)は、ディスプレイ装置および論理能力のある回路において使用される。従来のOFETは、典型的には、ソース、ドレインおよびゲート電極、有機半導体(OSC)材料を含む半導体層、および誘電体材料を含むゲート絶縁体層を含む。
ボトムゲート装置を製造するためには、通常、金属または酸化金属を含むソースおよび/またはドレイン電極層を、基体上に提供された誘電体層の上に堆積する。このことは、典型的には、スパッタリング法、および引き続いてリソグラフィーエッチング法により不要な領域を除去して行われる。
ボトムゲートOFETを製造するためのもう一つの従来法は誘電体およびソース/ドレイン電極層の上にパターン化されたバンク構造を適用することを含み、続いて、バンク構造、誘電体および電極層上に、通常、インクジェット印刷によりOSC層を堆積する。OSC層を堆積する目的のために、OSC層を形成する前に、しばしば、例えば、CFプラズマまたはOプラズマに曝露することで、バンク構造の表面にプラズマ処理法を施す。CF4−プラズマによりテフロン様の非常に疎水性の表面(非常に低い表面エネルギー)に至り、十分正確には堆積されなかったインクジェットの液滴がバンク構造の窩洞に導かれる。
しかしながら、上記のOFETを製造する方法においては、電極のスパッタ法およびプラズマ処理法によって、誘電体層の表面の曝露部分に重大な損傷を引き起こされ得ることが観察された。結果として、その様な方法を施された装置の性能が劣化する。
従って、電子装置、特にOFETを製造するための改良された方法を提供することが本発明の目的であり、先行技術の方法の欠点を有しておらず、電子装置の大規模で時間的、コスト的および材料的に効果的な生産を行え、特に、装置の製造方法中に適用されるプラズマ表面処理技術またはプラズマ支援堆積技術に対して、誘電体層および他の機能層の保護が改良されている。本発明のもう一つの目的は、その様な方法によって得られる改良された電子装置、特に、OFETを提供することである。本発明の他の目的は、以下の詳細な記載より専門家には直ちに明らかとなる。
これらの目的は、本発明において特許請求される通りの方法、材料および装置を提供することで達成できることが見出された。
本発明は、誘電体層および少なくとも1つの更なる機能層を含む電子装置の製造方法であって、前記誘電体層または機能層の最上部の上に、1つ以上の追加の層または構成要素を形成する工程を含み、追加の層または構成要素を形成する前に、前記誘電体層の最上部または前記機能層の最上部の上に保護層を形成する方法に関する。保護層は、誘電体層においてまたは更なる機能層において、装置の引き続く製造または方法工程、特に、1つ以上の追加の層または構成要素を形成または加工する引き続く工程によって生じることがある損傷を低減または防止する目的を有している。
本発明は、更に、保護層の上に少なくとも1つの追加の機能層を形成し、および、任意工程として、少なくとも1つの前記追加の層を形成または加工後に保護層を部分的に除去する電子装置の製造方法に関する。
本発明は、更に、誘電体層(3)の最上部または有機半導体(OSC)層(7)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、任意工程として、前記保護層にプラズマ処理を施す工程および/または少なくとも保護層(4)のある部分の上に更なる層を形成する工程と、任意工程として、前記更なる層をパターニングする工程と、任意工程として、パターニング後にプラズマに曝露されたか、または更なる層で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程とを含む電子装置の製造方法に関する。好ましくは、前記更なる層は導電体、非常に好ましくは、電極である。
本発明は、更に、保護層上に提供された導電体または電極層では覆われていない部分の保護層(4)を除去し、上および下に記載される通りに電子装置を製造する方法に関する。
本発明は、更に、上および下で記載される通りの方法によって得られる電子装置に関する。
好ましくは、電子装置は、有機電界効果トランジスタ(OFET)、集積回路(IC)、薄膜トランジスタ(TFT)、無線識別(RFID)タグ、有機光起電(OPV)装置、センサーまたは記憶装置である。
先行技術によるOFETを図示する。 本発明による方法で得られるOFETを図示する。 本発明による方法で得られるボトムゲートOFETを例示する。 本発明による方法で得られるボトムゲートOFETを例示する。 本発明による方法で得られるトップゲートOFETを例示する。 本発明による方法で得られるトップゲートOFETを例示する。 本発明によるOFETを製造する好ましい方法を例として図解する。 本発明によるOFETを製造する好ましい方法を例として図解する。 比較例1によるOFET装置の輸送特性を示す。 比較例1によるOFET装置の輸送特性を示す。 例1によるOFET装置の輸送特性を示す。 例1によるOFET装置の輸送特性を示す。 例1によるOFET装置の輸送特性を示す。 例2によるOFET装置の輸送特性を示す。 例3によるOFET装置の輸送特性を示す。 例3によるOFET装置の輸送特性を示す。
本発明による電子装置を製造する方法においては、犠牲または保護用の薄層(以降、「保護層」と言う)を(架橋されていてもよい)誘電体の最上部の上に堆積する。保護層は、電極の堆積またはプラズマ処理などの、装置を製造する間、引き続くプロセスまたは製造工程により生じることがある損傷より誘電体の表面を保護する。
図1aに、基体(1a)、機能層(例えば、平坦化または遮光のため)(1b)、ゲート電極(2)、誘電体層(3)、ソースおよびドレイン電極(5)、第1よび第2のバンク構造(6a、6b)、OSC層(7)、およびインクジェットパッシベーション層(8)を含む先行技術による従来のOFETを示す。
装置の製造の間、典型的には、スパッタリング法により誘電体(3)の上に電極(5)を形成し、エッチングおよび/またはリソグラフィーパターニングによりパターン化する。リソグラフィー法により、バンク構造(6a、b)を形成およびパターン化する。通常、インクジェット堆積により、OSC層(7)およびパッシベーション層(8)を形成する。OSC層(7)をインクジェットする前に、典型的には、バンク構造(6b)にプラズマ処理(例えば、OまたはArまたはCFプラズマで)を施し、インクジェット法のためにバンク構造の表面を改良する。上記の電極堆積/パターニングおよびプラズマ処理法の結果、しばしば、誘電体(3)およびOSC(7)の間の重要な接合部分が著しく損傷を受けることが観察された。結果として、装置の性能が劣化する。
今回、電極の堆積およびバンク構造の処理の前に誘電体を保護層で覆うと、これらの損傷を低減または完全に防ぐことすらでき、装置性能を著しく向上できるのことが見出された。
このことを、本発明による方法で得られ、図1aの構成要素を含み、保護層(4)を追加的に含む装置を示す図1bにおいて図解する。ソースおよびドレイン電極(5)の堆積前で、バンク構造(6b)のプラズマ処理前に、保護層(4)が誘電体層(3)を完全に覆うように、保護層(4)を形成した。結果として、電極で覆われずプラズマに曝露された(図1bには示されていない)部分の保護層(4)がプラズマまたは電極スパッタリング法によって損傷を受け、よって、この損傷より誘電体(3)を防ぎ、それにより、誘電体のための「犠牲層」として働く。従って、本来の誘電体/OSC接合部分(3)/(7)(矢印で表されている)が回復されるように、好ましくは、プラズマ処理後でOSC層(7)のインク堆積前に保護層のこれらの部分を除去する。
本発明による電子装置を製造する方法は、プラズマアシストプロセス、即ち、高エネルギー粒子またはビームのプラズマへ曝露することで、例えば、O、ArまたはCFまたはそれらの混合物のプラズマによる処理で生じる損傷から誘電体を保護するのに適している。また、その方法は、例えば、電極を形成またはパターニングする際の堆積法のために生じる損傷から誘電体を保護するのにも適しており、限定することなく、スパッタリング法、蒸着または真空堆積法、および引き続くリソグラフィーエッチングが挙げられる。
好ましい電子装置は、以下の構成要素:
−任意の構成要素として、基体(1)と、
−1つ以上の導電体、好ましくは、電極(2、5)と、
−OSC(7)と、
−誘電体(3)を含む絶縁体と、
−絶縁体および導電体の間および/またはOSCおよび導電体の間の保護層(4)と
を含む。
本発明の好ましい実施形態は、下記の順序で以下の構成要素:
−任意の構成要素として、基体(1)と、
−ゲート電極(2)と、
−誘電体(3)を含む絶縁体層と、
−ソースおよびドレイン電極(5)と、
−OSC層(7)と、
−絶縁体層およびソースおよびドレイン電極間の保護層(4)と
を含むボトムゲート(BG)、ボトムコンタクト(BC)電子装置の製造方法に関する。
図2aに、例として、この実施形態による単純化されたBG/BC OFETを図示する。そこにおいて、(1)は基体、(2)はゲート電極、(3)は誘電体層、(4)は保護層、(5)はソースおよびドレイン電極、および(7)はOSC層である。
この装置の製造方法は、基体(1)の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)および基体(1)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、任意工程としてソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層を除去する工程と、電極(5)および誘電体層(3)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程とを含む。
もう一つの好ましい実施形態は、下記の順序で以下の構成要素:
−任意の構成要素として、基体(1)と、
−ゲート電極(2)と、
−誘電体(3)を含む絶縁体層と、
−OSC層(7)と、
−ソースおよびドレイン電極(5)と、
−OSC層およびソースおよびドレイン電極間の保護層(4)と
を含むBG、トップコンタクト(TC)電子装置の製造方法に関する。
図2bに、例として、この実施形態による単純化されたBG/TC OFETを図示する。そこにおいて、(1)は基体、(2)はゲート電極、(3)は誘電体層、(4)は保護層、(5)はソースおよびドレイン電極、および(7)はOSC層である。
この装置の製造方法は、基体(1)の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)および基体(1)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程と、OSC層(7)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、任意工程としてソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層を除去する工程とを含む。
もう一つの好ましい実施形態は、下記の順序で以下の構成要素:
−基体(1)と、
−ソースおよびドレイン電極(5)と、
−OSC層(7)と、
−誘電体(3)を含む絶縁体層と、
−ゲート電極(2)と、
−絶縁体層およびゲート電極間の保護層(4)と
を含むトップゲート(TG)、ボトムコンタクト電子装置の製造方法に関する。
図3aに、例として、この実施形態による単純化されたTG/BC OFETを図示する。そこにおいて、(1)は基体、(5)はソースおよびドレイン電極、(7)はOSC層、(3)は誘電体層、(2)はゲート電極、および(4)は保護層である。
この装置の製造方法は、基体(1)の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、電極(5)および基体(1)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程と、OSC層(7)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にゲート電極(2)を形成する工程と、任意工程としてゲート電極(2)で覆われていない部分の保護層を除去する工程とを含む。
もう一つの好ましい実施形態は、下記の順序で以下の構成要素:
−基体(1)と、
−OSC層(7)と、
−ソースおよびドレイン電極(5)と、
−誘電体(3)を含む絶縁体層と、
−ゲート電極(2)と、
−OSC層およびソースおよびドレイン電極間の保護層(4a)および/または絶縁体層およびゲート電極間の保護層(4b)と
を含むTG、トップコンタクト電子装置の製造方法に関する。
図3bに、例として、この実施形態による単純化されたTG/TC OFETを図示する。そこにおいて、(1)は基体、(5)はソースおよびドレイン電極、(7)はOSC層、(3)は誘電体層、(2)はゲート電極、および(4a)および(4b)は保護層である。
この装置の製造方法は、基体(1)の上にOSC層(7)を形成する工程と、任意工程としてOSC層(7)の最上部の上に保護層(4a)を形成する工程と、OSC層(7)または保護層(4a)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、任意工程としてソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層(4a)を除去する工程と、ソースおよびドレイン電極(5)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、任意工程として誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4b)を形成する工程と、誘電体層(3)または保護層(4b)の最上部の上にゲート電極(2)を形成する工程と、任意工程としてゲート電極(2)で覆われていない部分の保護層(4b)を除去する工程とを含む。
図4に、例として、本発明のもう一つの好ましい実施形態によるBG/BC電子装置の製造方法を図解する。その様な好ましい方法は、以下の工程:
a)基体(1)の上に1つ以上の第1の電極(2)を提供する工程と、
b)基体(1)および第1の電極(2)の上に誘電体(3)の層を提供する工程と、
c)誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を提供する工程と、
d)保護層(4)の最上部の上に1つ以上の第2の電極(5)を提供する工程と、
e)第2の電極(5)の最上部の上にフォトレジスト層(6)を提供する工程と、
f)適切な方法でフォトレジスト(6)を処理して、第2の電極(5)の最上部の上にフォトレジスト(6)の有無によるパターン領域を残す工程と、
g)フォトレジスト(6)で覆われていない部分の第2の電極(5)を除去する工程と、
h1)フォトレジスト(6)を除去する工程と、
i1)第2の電極(5)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
k1)任意工程として、保護層(4)の残存部分を処理、例えば、洗浄して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
m1)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と、
または、工程h1)〜m1)の代わりに、
h2)第2の電極(5)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
i2)任意工程として、保護層(4)の残存部分を硬化する工程と、
k2)フォトレジスト(6)を除去する工程と、
m2)任意工程として、保護層(4)の残存部分を処理、例えば、洗浄して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
n2)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と
を含む。
図5に、例として、本発明のもう一つの好ましい実施形態によるBG/BCゲート電子装置の製造方法を図解する。その様な好ましい方法は、以下の工程:
a)基体(1)の上に1つ以上の第1の電極(2)を提供する工程と、
b)基体(1)および第1の電極(2)の上に誘電体(3)の層を形成する工程と、
c)誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を提供する工程と、
d)保護層(4)の最上部の上に1つ以上の第2の電極(5)を提供する工程と、
e)バンク構造層(6)が保護層(4)および第2の電極(5)を少なくとも部分的に覆うように、保護層(4)および第2の電極(5)の最上部の上にバンク構造層(6)を提供する工程と、
f)バンク構造層(6)と、第2の電極(5)またはバンク構造層(6)で覆われていない部分の保護層(4)とにプラズマ処理を施す工程と、
g)第2の電極(5)またはバンク構造層(6)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
h)任意工程として、保護層(4)の残存部分を処理、例えば、洗浄して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
i)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と
を含む。
上に記載され図4および5に示される方法において、第1の電極(2)は、好ましくは、ゲート電極であり、第2の電極(5)は、好ましくは、ソース/ドレイン電極である。トップゲートおよび/またはトップコンタクト装置は、上および図4および5に記載される方法に類似して製造できる。
一度形成されてしまえば、保護層は、装置の少なくともある部分において、好ましくは、最終装置中に残存し、即ち、更なる製造または方法工程の間に保護層は除去されない。例えば、保護層は、通常、電極で覆われた部分の誘電体またはOSC層の上に残存する。この目的のためには、それらの部分において保護層が(電極と共に)除去され得ないようにするため、好ましくは、保護層を安定化しなければならず、例えば、加熱または保護層の溶解性を変える他の適切な方法による。一方、引き続く工程において少なくとも部分的に保護層を除去できるように、電極によって覆われていない部分において、好ましくは、保護層は可溶性を保たなければならない。
このことは、電極を形成またはパターン化するために行われるスパッタ/エッチング法工程の間または後に、保護層の材料を化学的に改変することで達成できる。
加えて、保護層は、それの上に形成される電極に対して十分な接着性を示さなければならない。このことは、保護層の材料および保護層の厚みを適当に選択することで達成できる。
もう一つの好ましい実施形態においては、例えば、より親水的にするなど保護層の溶解性を変え、保護層を直交極性溶媒中で現像できるように、プラズマへの曝露の間に保護層を改変する。この場合、保護層の侵されていない部分は装置中に残存し、損傷を受けた部分のみが除去される。
プラズマ処理または電極形成の後、電極で覆われていない部分の誘電体またはOSC層より保護層を除去できる。このことは、例えば、湿式化学的除去などの標準的な方法で達成できる。保護層の(部分的)湿式化学的除去の後、誘電体層の初期特性が回復する。
例えば、プラズマアシストプロセスにおいて形成される高反応性種の衝突より初期の誘電体表面を保護するのに十分な厚みであるよう、保護層を選択しなければならない。好ましくは、保護層の厚みは、1〜500nm、非常に好ましくは、1〜100nmである。
もう一つの好ましい実施形態において、マスクを通して堆積される電子(スパッタされたイオンの貫通の結果)が保護層の底面を(リフトオフが起きないように)「安定化」するように、および、曝露されていない保護層が適切な溶媒において現像される(「自己パターン化の考え方」)ことで、初期の誘電体/OSC層表面を回復できるように、保護層は十分に薄い。この好ましい実施形態による保護層の厚みは、好ましくは、1〜500nm、非常に好ましくは、1〜100nmである。
保護層の材料は、好ましくは、有機材料であるが、例えば、真空堆積された酸化物、溶液加工可能なナノ粒子などの無機材料でもよく、導電性でも非導電性でもよく、それらの混成体でもよい。好ましくは、保護層の材料は、溶液プロセス可能または真空堆積技術で堆積できる材料、例えば、パラ−キシリレンなどのパリレン(米国特許第3,342,754号明細書に記載される通り)、非常に好ましくは、溶液プロセス可能な有機ポリマーより選択される。
広範囲の材料が保護層における使用に適している。上述の通り、電極に対する良好な接着性に加え、保護層の材料は、好ましくは、以下の特性の1つ以上を示さなければならない:
−電子装置を製造するために使用される標準的な誘電体上での良好な接着性、
−高い構造的完全性、例えば、高いガラス温度の重合体またはアモルファス材料または架橋された材料を使用することによる、または、例えば、熱硬化または光硬化による引き続くプロセスまたは現像工程(即ち、誘電/OSC層上に形成後)において架橋され得る1個以上の官能基を含む材料を使用することによる、
−良好なドライエッチング耐性、例えば、Si含有またはフッ化ポリマー、脂肪族籠構造のポリマー(アダマンチルなど)、ポリイミドなどを使用することによる、
−低誘電率、好ましくは、誘電体層の誘電率の範囲内である、
−高いUV吸収、例えば、混合された高UV吸収分子を通して、
−抗酸化特性、基または成分を含む材料、
−導電体または半導体特性、基または成分を含む材料、
−低いガス透過率、
−フォトレジスト剥離に対する高い耐性。
このことは、単一の材料または材料の組み合わせ(混合物)のいずれかを使用することで達成でき、特定の方法を選択的に採用できる。
OSC層および電極(1つおよび複数)の間に保護層を形成する場合(例えば、図2bに示される通りのBG/TC装置において)、装置性能が悪影響を受け過ぎないようにするため、保護層の材料それ自身または選択された厚みが絶縁的過ぎてはならない。
もう一つの好ましい実施形態において、保護層の材料は、プラズマを基礎とする方法に対して高いエッチング耐性を有している。保護層は、とりわけ、高エネルギー粒子またはビームの衝突に対して層の底面を保護する機能を有する。この保護機能は、保護層の厚みを増加する、または、そのような高エネルギー粒子またはビームに対する安定性が増加された保護層材料を使用することで増強できる。安定性の高い材料を使用する場合、厚みを減少でき、装置配置に有利である。
高いUV吸収性(特に300nmより短い波長範囲において)を有する、または、高いUV吸収性(特に300nmより短い波長範囲において)を有する官能基または成分を1つ以上含む保護層材料が更に好ましい。
トランジスタの性能に対して、特に、電極によって覆われ最終装置に残存する部分の保護層において、特に、トランジスタのチャネルの近傍に位置する部分において、保護層材料が悪影響を及ぼさないか、僅かな程度のみであるように保護層材料を選択しなければならない。例えば、保護層が絶縁材料を含み大きな厚みを有する場合、OSC層中への電荷キャリアの注入が保護層によって阻害されることがある。一方、高い誘電体誘電率の材料を含む保護層は、電荷キャリアの移動度を低下させることがある。加えて、プラズマ処理法で生じる反応性生成物が、保護層よりOSC層へ輸送されることもある。場合によっては、イオンやドーピング部位などの反応性生成物を、選択的処理(例えば、洗浄)工程によって除去できる。
適切で好ましい保護層材料としては、制限することなく、ペルフルオロ化または部分的にフッ素化された有機ポリマー、例えば、商業的に入手可能なHIMAL(登録商標)シリーズ(日立社)からのものなどのポリイミド、例えば、商業的に入手可能なAvatrel(登録商標)シリーズ(Promerus社)、Topas(登録商標)シリーズ(Ticona社)またはZeonor(登録商標)シリーズ(Zeon Chemicals社)からのものなどのポリシクロオレフィン、追加の官能基を有する誘電体ポリマー、例えば、商業的に入手可能なAlkoxysilane Aprima(登録商標)シリーズ(Promerus社)からのものなどのアルコキシシランまたはビニルアルコキシシラン基を有するポリシクロオレフィン、ポリアセナフチレンまたはそれのコポリマーなどのUV吸収性ポリマー、または前述のポリマーの硬化性前駆体が挙げられる。
特に好ましくは、保護層材料は高溶解性のフルオロポリマーより選択され、例えば、式1[ポリ(1,1,2,4,4,5,5,6,7,7−デカフルオロ−3−オキサ−1,6−ヘプタジエン]のペルフルオロ(1−ブテニルビニルエーテル)ホモシクロポリマーなどの商業的に入手可能なCytop(登録商標)シリーズ(旭硝子社)
Figure 0005657379

または、式2のポリ[4,5−ジフルオロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソール−co−テトラフルオロエチレンなどの商業的に入手可能なTeflonAF(登録商標)シリーズ(DuPont社)
Figure 0005657379

更に、式3のポリアセナフチレン
Figure 0005657379

式4のポリ−N−ビニルカルバゾール
Figure 0005657379

式5のポリ(2−ビニルナフタレン
Figure 0005657379

式6のポリ(4−ビニルビフェニル)
Figure 0005657379

または、式7のポリ(1−ビニルナフタレン)
Figure 0005657379

式中、nは1より大きい整数、0<x<1および0<y<1であり、または、上記の式1〜7の1つ以上の単位を含むコポリマーである。式3〜7のポリマーは、Aldrich社より商業的に入手できる。
装置にCFプラズマ処理を施す場合、Oプラズマ法と比較して、UV吸収による損傷の危険性がより高くなる。それらの条件下において、多くの材料が架橋する傾向にある。この場合、保護層材料を含有するシリコンが特に好ましく、例えば、硬化性ポリシルセスキオキサン、例えば、HardSil(商標)シリーズ(Gelest社、Morrisville市、ペンシルベニア州、アメリカ合衆国より商業的に入手可能)のもの、またはAS4000 Hardcoat(商標)、AS4700 Hardcoat(商標)またはSHC(商標)5020などのAS Hardcoat(商標)またはSHC(商標)シリーズ(Momentive Performance Materials社、Wilton市、コネティカット州、アメリカ合衆国より商業的に入手可能)の材料、または、熱硬化性ポリシロキサン樹脂、例えば、Techneglas社、Perrysburg市、オハイオ州、アメリカ合衆国より商業的に入手可能なものなどである。
本発明のもう一つの好ましい実施形態においては、保護層は、誘電体層と同一の材料を含むか、好ましくは、それより成る。このことは、保護層の接着性が改良され、加工の際の応力(例えば、個々の層の異なる熱係数のため生じる)が低減されると言う利点を有する。
もう一つの好ましい実施形態においては、誘電体層の材料が1個以上の反応性基を有する化合物を含み、引き続く反応工程において、例えば、グラフト化または共重合化など、保護層材料と反応させることができ、材料間の共有結合を達成できる。
基体、絶縁体、導電体または電極、およびOSCなどの電子装置の他の構成要素または機能層は標準的な材料より選択でき、標準的な方法によって製造および装置に形成できる。これらの構成要素および層にとって適切な材料および製造方法は当業者に既知であり、文献に記載されている。
形成方法としては、液体塗布および蒸着または真空堆積が挙げられる。好ましい堆積技術としては、限定することなく、浸漬塗布、スピン塗布、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレード塗布、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、噴霧塗布、はけ塗り塗布またはパッド印刷が挙げられる。インクジェット印刷により高解像度の層および装置を製造できるため、インクジェット印刷が特に好ましい。
一般に、本発明による電子装置における機能層の厚みは1nm(単層の場合)から10μm、好ましくは、1nm〜1μm、より好ましくは、1nm〜500nmである。
種々の基体を有機電子装置の製造のために使用でき、例えば、ガラスまたはプラスチックであり、プラスチック材料が好ましく、例として、アルキド樹脂、アリルエステル、ベンゾシクロブテン、ブタジエン−スチレン、セルロース、セルロースアセテート、エポキシド、エポキシポリマー、エチレン−クロロトリフルオロエチレン、エチレン−テトラ−フルオロエチレン、ガラス繊維強化プラスチック、フルオロカーボンポリマー、ヘキサフルオロプロピレンビニリデンフルオリドコポリマー、高密度ポリエチレン、パリレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアラミド、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリケトン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、シリコーンが挙げられる。好ましい基体材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドおよびポリエチレンナフタレートである。基体は、上の材料で被覆された任意のプラスチック材料、金属またはガラスでもよい。基体は、好ましくは、良好なパターン鮮明度を保証するために均質でなければならない。また、押出、延伸、ラビングまたは光化学的技術によって基体を均一に事前に配向してもよく、キャリアの移動度を高めるための、有機半導体の配向を誘発する。
絶縁体層のための誘電体材料は、無機または有機、またはその2種類の複合体でよい。絶縁体は周辺の環境で加工できる液体塗布されることが好ましいが、各種の真空堆積技術によって堆積することもできる。絶縁体がパターン化されている場合、それは層間絶縁体の機能を担うことができるか、OFETのためのゲート絶縁体として働くことができる。好ましい堆積技術としては、限定することなく、浸漬塗布、スピン塗布、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレード塗布、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィー印刷、フレキソ印刷、ウェブ印刷、噴霧塗布、はけ塗り塗布またはパッド印刷が挙げられる。インクジェット印刷により高解像度の層および装置を製造できるため、インクジェット印刷が特に好ましい。場合によっては、誘電体材料を架橋または硬化でき、溶媒に対するより良好な耐性および/または構造的完全性および/またはパターン可能化(フォトリソグラフィー)を達成する。好ましいゲート絶縁体は、OSCに低誘電率の接合部分を提供するものである。
適切で好ましい有機誘電体材料としては、限定することなく、フッ化パラ−キシレン、フルオロポリアリールエーテル、フッ化ポリイミド、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポリ(α−ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルトルエン)、ポリエチレン、シス−ポリブタジエン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(4−メチルスチレン)、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、ポリ(2−メチル−1,3−ブタジエン)、ポリ(p−キシリレン)、ポリ(α−α−α’−α’テトラフルオロ−p−キシリレン)、ポリ[1,1−(2−メチルプロパン)ビス(4−フェニル)カーボネート]、ポリ(シクロヘキシルメタクリレート)、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリイソブチレン、ポリ(ビニルシクロヘキサン)、ポリ(ビニルケイ皮酸)、ポリ(4−ビニルビフェニル)、ポリ(1,3−ブタジエン)、ポリフェニレンが挙げられる。更に、コポリマーが好ましく、ポリ(エチレン/テトラフルオロエチレン)、ポリ(エチレン/クロロトリフルオロ−エチレン)、フッ化エチレン/プロピレンコポリマー、ポリスチレン−co−α−メチルスチレン、エチレン/エチルアクリレートコポリマー、ポリ(スチレン/10%ブタジエン)、ポリ(スチレン/15%ブタジエン)、ポリ(スチレン/2,4ジメチルスチレン)などの規則的、ランダムまたはブロックコポリマーが挙げられる。更に、商業的に入手可能なTopas(登録商標)シリーズ(Ticona社)からのポリマー、商業的に入手可能なAvatrel(登録商標)シリーズ(Promerus社)からのものなどのポリシクロオレフィンおよび商業的に入手可能なCytop(登録商標)シリーズ(旭硝子社)またはTeflonAF(登録商標)シリーズ(DuPont社)からのものなどの高溶解性ペルフルオロポリマーが好ましい。
特定の装置のためには、高い誘電率の誘電体材料を使用することが好ましい場合もある。このタイプの適切で好ましい有機誘電体材料としては、限定することなく、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリメチルメタクリレート、シアノエチルプルランなどのシアノエチル化多糖類、ポリフッ化ビニリデンなどの高誘電率フルオロポリマー、ポリウレタンポリマーおよびポリ(塩化ビニル/酢酸ビニル)ポリマーが挙げられる。このタイプの適切で好ましい無機誘電体材料としては、限定することなく、例えば、TiO、Ta、SrTiO、BiTi12、BaMgF、チタン酸バリウムジルコニウムまたはチタン酸バリウムストロンチウムの複合体が挙げられる。
本発明の好ましい実施形態において、絶縁体層は、低い誘電率を有する、好ましくは、例えば、国際特許出願公開第03/052841号パンフレットに記載される通り、1.1〜3.0未満の比誘電率を有する有機誘電体材料を含むか、または、それより成る。この実施形態のために適切で好ましい材料としては、限定することなく、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリイソプレン、ポリ(ビニルシクロヘキサン)、またはこれらの材料の少なくとも1つのモノマー単位を含有するコポリマー、Avatrel(登録商標)シリーズからのものなどのポリシクロオレフィンおよびフルオロポリマー、特に、Cytop(登録商標)またはTeflonAF(登録商標)シリーズからのものが挙げられる。
本発明のもう一つの好ましい実施形態において、誘電体層は、保護層と同一の材料を含むか、または、それより成る。
導電体は、例えば、OFETまたは他の電子装置の電極、またはOFETおよび他の素子の間の相互接続である。また、導電体は、OFET回路におけるパッシブ回路素子、例えば、RFIDタグ用のキャパシタ、導電体またはアンテナなどの部分として機能する場合もある。導電体または電極は、噴霧、浸漬、ウェブまたはスピン塗布などの液体塗布、または真空堆積または蒸着法で堆積できる。
適切な導電体および電極材料およびそれらを形成する方法は、当業者に既知である。適切な電極材料としては、限定することなく、無機または有機材料、またはその2種類の複合体が挙げられる。適切な導電体または電極材料の例としては、ポリアニリン、ポリピロール、PEDOTまたはドープされた共役ポリマー、更に、グラファイトまたはAu、Ag、Cu、Al、Niまたはそれらの混合物などの金属の粒子の分散物またはペースト、ならびに、例えば、Cu、Cr、Pt/Pdなどのスパッタコートまたは蒸着金属、および、例えば、ITOなどのスパッタコートまたは蒸着半導体が挙げられる。また、有機金属前駆体も液相より沈積して使用できる。
OSC材料およびOSC層を形成する方法は、当業者に既知で文献に記載されている標準的な材料および方法より選択できる。
OFET層がOSCであるOFET装置の場合、OSCはn型またはp型OSCのいずれでもよく、真空堆積または蒸着によって堆積でき、または、好ましくは、溶液より堆積できる。好ましいOSCは、10−5cm−1−1を超えるFET移動度を有する。
OSCは、例えば、OFETにおけるアクティブチャネル材料または有機整流ダイドードの層成分として使用される。周辺の環境で加工できる液体塗布によって堆積されるOSCが好ましい。OSCは、好ましくは、任意の液体塗布技術により、噴霧、浸漬、ウェブ、スピン塗布または堆積される。また、インクジェット堆積も適切である。OSCを真空堆積または蒸着することもできる。
また、半導体チャネルは、同じ型の半導体の2種類以上の複合体でもよい。更に、層をドープする効果のために、例えば、p型チャネル材料をn型材料と混合してもよい。また、多層の半導体層も使用できる。例えば、絶縁体との接合部分の近傍において半導体は真性でよく、真性層に隣接して高度にドープされた領域を追加的に塗布することもできる。
OSC材料は、少なくとも3個の芳香族環を含有する任意の共役芳香族分子でよい。OSCは、好ましくは、5員、6員または7員の芳香族環を含有し、より好ましくは、5員または6員の芳香族環を含有する。材料はモノマー、オリゴマーまたはポリマーでよく、混合物、分散物および配合物でもよい。
それぞれの芳香族環は、Se、Te、P、Si、B、As、N、OまたはSより、好ましくは、N、OまたはSより選ばれる1個以上のヘテロ原子を含有してもよい。
芳香族環は、アルキル、アルコキシ、ポリアルコキシ、チオアルキル、アシル、アリールまたは置換アリール基、ハロゲン(特にフッ素)、シアノ、ニトロまたは−N(R)(R)で表される置換されていてもよい2級または3級アルキルアミンまたはアリールアミンで置換されていてもよく、ただし、RおよびRは、それぞれ独立に、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、アルコキシまたはポリアルコキシ基である。RおよびRがアルキルまたはアリールの場合、これらはフッ素化されていてもよい。
環は縮合されていてもく、または−C(T)=C(T)−、−C≡C−、−N(R’)−、−N=N−、(R’)=N−、−N=C(R’)−などの共役結合基で結合されていてもよい。TおよびTは、それぞれ独立に、H、Cl、F、−C≡Nまたは低級アルキル基、特にC1〜4アルキル基を表し;R’はH、置換されていてもよいアルキルまたは置換されていてもよいアリールを表す。R’がアルキルまたはアリールの場合、これらはフッ素化されていてもよい。
本発明において使用できる他のOSC材料としては、以下の化合物、オリゴマーおよび化合物の誘導体が挙げられる:ポリアセン、ポリフェニレン、ポリ(フェニレンビニレン)、ポリフルオレンなどの共役炭化水素ポリマー(これらの共役炭化水素ポリマーのオリゴマーを含む);テトラセン、クリセン、ペンタセン、ピレン、ペリレン、コロネン、またはこれらの置換誘導体などの縮合芳香族炭化水素;p−クオターフェニル(p−4P)、p−クインクエフェニル(p−5P)、p−セクシフェニル(p−6P)、またはこれらの可溶性置換誘導体などのパラ置換フェニレンオリゴマー;ポリ(3−置換チオフェン)、ポリ(3,4−二置換チオフェン)、ポリベンゾチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換ピロール)、ポリ(3−置換ピロール)、ポリ(3,4−二置換ピロール)、ポリフラン、ポリピリジン、ポリ−1,3,4−オキサジアゾール、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換アニリン)、ポリ(2−置換アニリン)、ポリ(3−置換アニリン)、ポリ(2,3−二置換アニリン)、ポリアズレン、ポリピレンなどの共役へテロ環式ポリマー;ピラゾリン化合物;ポリセレノフェン;ポリベンゾフラン;ポリインドール;ポリピリダジン;ベンジジン化合物;スチルベン化合物;トリアジン;置換されたメタロ−または金属を含まない−ポルフィン、フタロシアニン、フルオロフタロシアニン、ナフタロシアニンまたはフルオロナフタロシアニン;C60およびC70フラーレン;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール−1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸ジイミドおよびフッ化誘導体;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド;バソフェナントロリン;ジフェノキノン;1,3,4−オキサジアゾール;11,11,12,12−テトラシアノナフト−2,6−キノジメタン;α,α’−ビス(ジチエノ[3,2−b2’,3’−d]チオフェン);2,8−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリールアントラジチオフェン;2’,2’−ビベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン。好ましい化合物は、上記リストからのもの、およびそれらの可溶性な誘導体である。
特に好ましいOSC材料は置換されたヘテロアセンまたはペンタセンで、特には、6,13−ビス(トリアルキルシリルエチニル)ペンタセン、またはヘテロアセン誘導体またはそれの置換誘導体で、米国特許第6,690,029号明細書または国際特許出願公開第2005/055248号パンフレットに記載される通りである。
任意成分として、例えば、国際特許出願公開第2005/055248号パンフレットに記載される通り、粘弾性特性を調節するために、OSC層は1つ以上の有機バインダーを含む。
文意が他に明瞭に示唆しない限り、本明細書において使用される場合、ここで用語の複数形は単数形を含むものとして構成され、逆もそうである。
本明細書の記載および特許請求の範囲を通して、用語「含む」および「含有する」およびその用語の変形、たとえば、「含んでいる」および「含む」は、「限定はされることなく含む」ことを意味し、他の成分を除外することを意図するもの(除外するもの)ではない。
本発明の先述の実施形態の変形も、本発明の範囲内に収まる限り行うことができることが分かるであろう。本明細書で開示されるそれぞれの様態は、他に明言しない限り、同一、同等または同様な目的として働く代わりの様態によって置き換えることができる。よって、他に明言しない限り、開示されるそれぞれの様態は、包括的な一連の同等または同様な様態の単なる1つの例である。
本明細書で開示される全ての様態は、そのような様態および/または工程の少なくとも幾つかが互いに両立しない組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わせてもよい。特に、本発明の好ましい様態は、本発明の全ての態様で適用でき、任意の組み合わせで使用できる。同様に、必須ではない組み合わせにおいて記載される様態を、(組み合わせることなく)別々に使用してもよい。
上に記載される様態、特に好ましい実施形態の多くは、それら自体で発明であり、本発明の実施形態の単なる一部分ではないことが分かるであろう。本願において特許請求される任意の発明に追加するか代わりに、これらの様態に対しても独立した特許保護を考えることができる。
ここで、以下の例を参照して、本発明を更に詳細に記載するが、それは単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。
他に明言しない限り、例で記載されるOFETはボトムゲートOFETで、以下の材料およびパラメータを含む:
ソースおよびドレイン電極(S/D):Au
ゲート電極(G):パターン化されたAlゲート
チャネル幅(W):1000μm(それぞれ互いに面しているSおよびDの長さ)
チャネル長(L):50μm(それぞれ互いからのSおよびDの距離)
静電容量(C):3nF/cm=推定厚み1000nm
誘電体材料:Avatrel(登録商標)(Promerus社)
OSC材料:1%の式Iのポリトリアリールアミン(PTAA)、n=50、完全にHで末端封止
Figure 0005657379
他に明言しない限り、例で記載されるOFETは以下の方法工程で製造され、ただし、工程7(保護層の形成)、工程9(プラズマ処理)および工程10(保護層の現像および除去)は任意工程である:
1)商業的に入手可能なガラス基体(Corning Glass社製Eagle(登録商標)2000)を30分間50℃より高温で3%Deconex中において超音波洗浄し、次いで、DI水で濯ぎ、
2)シャドーマスクを通して、25nmのAlゲート電極層を蒸着し、
3)接着促進剤Lisicon M009(メルク社製)をスピンコートすることで基体の表面を処理し、
4)30秒間1500rpmで光開始剤を含有するMAK中において絶縁体材料Avatrel(登録商標)(Promerus社)の溶液をスピンコートすることで誘電体層を形成し、
5)1分間120℃までホットプレート上で誘電体層を加熱し、30秒間UV光(254nm)に曝露することで硬化し、続いて、3分間120℃までホットプレート上で再加熱し、
6)Lisicon(商標)M008(メルク社製)で反応的に洗浄し、
7)保護層をスピンコートし、ホットプレート上で乾燥(1分間100℃)し、
8)マスク(25nm)を通してAu電極を蒸着し、
9)Teplaマイクロ波オーブン中において500Wで1分間、装置をOプラズマに曝露し、
10)保護層を現像(1分未満の浸漬時間、スピンオフ)し、適当な溶媒を使用して洗浄し、
11)SAM処理(Lisicon(商標)M001、メルク社)および、必要に応じて、OSC層で装置をコートする。
OFETの性能を測定するために、ソース電極の電位に対して相対的にトランジスタに電圧を印加する。p型ゲート材料の場合、負電位をゲートに印加すると、ゲート誘電体の反対側の半導体中に正の電荷キャリア(正孔)が蓄積する(nチャネルFETについては、正の電圧を印加する)。これは、蓄積モードと呼ばれる。静電容量/ゲート誘電体の面積Ciによって、そのようにして誘発される電荷の量が決定される。負の電位VDSをドレインに印加すると、蓄積されたキャリアによってソース−ドレイン電流IDSが生じ、それは、蓄積したキャリアの密度、および、重要なことに、ソース−ドレインチャネルにおけるキャリアの移動度に主に依存する。ドレインおよびソース電極の配置、大きさおよび距離などの形状的要因も、電流に影響する。典型的には、ゲートおよびドレイン電圧の範囲を、装置の研究中に走査する。ソース−ドレイン電流は、式(1)で記述される:
Figure 0005657379
式中、Vはオフセット電圧であり、IΩはゲート電圧から独立した抵抗電流であり、材料の有限導電率によるものである。他のパラメータは、上で定義される通りである。
電気的測定のために、トランジスタサンプルをサンプルホルダーに搭載する。Karl Suss社製PH100ミニチュアプローブヘッドを使用して、ゲート、ドレインおよびソース電極にマイクロプローブを接続する。これらを、Hewlett−Packard社製4155Bパラメータアナライザに連結する。ドレイン電圧を−5Vに設定し、ゲート電圧を+20〜−60Vに0.5V刻みに走査する。このあと、ドレインを−60Vに設定し、+20Vおよび−60Vの間でゲートを再び走査する。蓄積中、|V|>|VDS|であれば、ソース−ドレイン電流はVに対して直線的に変化する。よって、電界効果移動度は、式(2)で与えられるVに対するIDSの勾配(S)より計算できる:
Figure 0005657379
下で引用される全ての電界効果移動度は、(他に言及しなければ)この方式を使用して計算される。電界効果移動度がゲート電圧によって変化する場合、その値は、蓄積モード中で|V|>|VDS|である方式において達する最も高いレベルとする。
トランジスタのオフ電流は、+20Vから−60Vにゲート走査の間で記録される最低の電流として定義される。このことは、使用されるドレイン電圧の両者について言う。装置のオン/オフ比は、Vが−60Vにおける電流をV=−60Vへの走査における最低のオフ電流によって割ることで定義される。
<比較例1:プラズマ処理工程を使用するか使用しないで、保護層のないOFETを製造する>
第1のシリーズのOFET装置を、上記の通り工程1〜6、8および11により、保護層を形成および現像(工程7、10)せず、プラズマ処理(工程9)なしで製造する。
第2のシリーズのOFET装置を上記の通り製造するが、工程8における電極の形成前にプラズマ処理(工程9、Tepla 400マイクロ波オーブン中において1000Wで1分間、Oプラズマに曝露)を施す。装置の性能を、上記の通り測定する。
表1および図6aに、プラズマ処理工程なしで製造されたOFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
表2および図6bに、プラズマ処理工程ありで製造されたOFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
誘電体のOプラズマ処理は、OFETの性能に悪影響を有することが見て取れる。移動度ならびにオン電流は2桁にわたり減少している。処理により誘電体の表面が分極し、よって高いkになると説明することが可能である。そして、これにより装置の性能が著しく低下する。
<例1:500WのOプラズマ処理工程を使用して、厚みを変化させた保護層を有するOFETを製造する>
上記の通り工程1〜11により、厚みを変化させた保護層を有する一連のOFETを製造し、プラズマ処理を施す。誘電体材料(工程4)はAvatrel(登録商標)(Promerus社製)である。保護層材料(工程7)は、以下の式のアセナフテンポリマー(ポリアセナフチレン、Aldrich社)である。
Figure 0005657379
ただし、Mw=5000〜10000である。
プラズマ処理(Tepla 400マイクロ波オーブン中、500ml/分、500W、1分間、Oプラズマに曝露)を施す前に、両方の一連の装置にソースおよびドレイン電極を形成する(工程8)。Oプラズマで処理(工程9)後、1:1のイソプロピルアルコール:シクロヘキサノン混合物を使用して、保護層を現像および洗浄(10秒浸漬、5秒スピンコート、イソプロピルアルコールで洗浄)する(工程10)。
OSC材料(工程11)は、上で示した式IのPTAAである。
装置の性能を上記の通り測定する。
表3および図7aに、500WのO2プラズマ処理(工程9)後、保護層(工程7、10)なしで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
表4および図7bに、500WのOプラズマ処理(工程9)後、60nmの保護層(工程7、10)ありで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
表5および図7cに、500WのO2プラズマ処理(工程9)後、15nmの保護層(工程7、10)ありで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
保護されていない誘電体のOプラズマ処理は、OFETの性能に悪影響を有することが見て取れる。移動度ならびにオン電流は2桁にわたり減少している。対して、保護層を有する装置は、高い移動度およびオン/オフ比と共に著しく改良された性能を有する。
上の例より、500Wのプラズマ処理後にOFETの性能を保持するためには、15nmの厚みであれば保護層を使用できることが見て取れる。
<例2:1kWのOプラズマ処理工程を使用して、60nm厚の保護層を有するOFETを製造する>
表6および図8に、プラズマ処理(工程9)後、60nmの保護層(工程7、10)ありで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。例1と比較して、O2プラズマの強度は2倍(500Wの代わりに1kW)である。
Figure 0005657379
プラズマを生成するためにより高いマイクロ波出力(1kW)を使用すると、初期の装置性能(比較例を参照)を完全に回復するためには、より厚い保護層(最小で60nm)が必要となる。より薄い保護層は初期の装置特性を回復せず、結果として、より低い移動度、オン/オフおよび正のターンオンとなる。
<例3:CFプラズマ処理工程を使用して、保護層を有するおよび有さないOFETを製造する>
第1のシリーズのOFET装置を、上記の通り工程1〜6、8および11〜12により、保護層を形成(工程7、10)せず製造する。第2のシリーズのOFET装置を、60nm厚の先述の保護層(工程7、10)を含んで、上記の通り製造する。誘電体材料(工程4)はAvatrel(登録商標)(Promerus社製)である。保護層材料(工程7)はHardsil AR(Gelest社製)である。
プラズマ処理(工程9、1:1のCF:アルゴンプラズマに曝露、1分間、1000W、250ml/分のCF、250ml/分のアルゴン、Tepla 400マイクロ波オーブン中、)を施す前に、両方のシリーズの装置にソースおよびドレイン電極を形成する(工程8)。これらのプラズマ条件は、バンク構造の表面を改変(接触H2O角を約110°に変える)するために、頻繁に使用されるものである。CF:Arプラズマで処理(工程9)後、1:1のイソプロピルアルコール:シクロヘキサノン混合物を使用して、保護層を現像および洗浄(10秒浸漬、5秒スピンコート、イソプロピルアルコールで洗浄)する(工程10)。
OSC材料(工程11)は、上で定義される通りの式IのPTAAである。
装置の性能を上記の通り測定する。
表7および図9aに、プラズマ処理(工程9)後、保護層(工程7、10)なしで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
表8および図9bに、プラズマ処理(工程9)後、保護層(工程7、10)ありで製造される装置において典型的に測定される通りの、OFETの輸送特性、移動度およびオン/オフ比を示す。
Figure 0005657379
プラズマ条件(例1、2)よりもCF:Arプラズマの条件の方が非常に過酷であり、そのため、保護層がない場合、妥当な電界効果を観察できないことが見て取れる。60nmの保護層を使用することは、OFETの性能低下を防ぐのに適切である。

Claims (24)

  1. 誘電体層(3)および有機半導体(OSC)層(7)を含む電子装置の製造方法であって、
    前記誘電体層(3)または有機半導体(OSC)層(7)の最上部の上に、電極(2、5)を形成する工程を含み、ただし、
    電極(2、5)を形成または加工する前に、前記誘電体層(3)の最上部または前記有機半導体(OSC)層(7)の最上部の上に保護層(4)を形成し、
    前記保護層(4)にプラズマ処理を施し、
    少なくとも保護層(4)のある部分の上に電極(2、5)を形成または加工し、
    電極(2、5)を形成または加工後に、保護層(4)を部分的に除去する方法であって、
    前記保護層(4)は、部分的にフッ化またはペルフルオロ化された有機ポリマー、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、アルコキシシランまたはビニルアルコキシシラン基を有するポリシクロオレフィン、硬化性ポリシルセスキオキサン、熱硬化性ポリシロキサン樹脂、ポリアセナフチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ(2−ビニルナフタレン)、ポリ(4−ビニルビフェニル)およびポリ(1−ビニルナフタレン)、またはそれらの前駆体から成る群より選択されるポリマーを含む材料から成る
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記ポリマーまたは前駆体は、以下の群より選択される1種類以上の部分構造を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数であり、0<x<1および0<y<1である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
    Figure 0005657379
    (式中、nは1より大きい整数である。)
  3. 前記プラズマ処理は、前記電極(2、5)を形成または加工するために行われることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記プラズマ処理は、バンク構造の表面を改質するために行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. プラズマに曝露された部分の保護層(4)を除去する工程を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 保護層上に提供された電極(2、5)では覆われていない部分の保護層(4)を除去する請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記電極(2、5)をパターニングする工程と、
    パターニング後に、電極(2、5)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程とを含む請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 電子装置が下記の順序で以下の構成要素:
    −基体(1)と、
    −ゲート電極(2)と、
    −誘電体(3)を含む絶縁体層と、
    −ソースおよびドレイン電極(5)と、
    −OSC層(7)と、
    −絶縁体層およびソースおよびドレイン電極間の保護層(4)と
    を含むボトムゲート(BG)、ボトムコンタクト(BC)電子装置である請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  9. 基体(1)の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)および基体(1)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、ソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層を除去する工程と、電極(5)および誘電体層(3)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程とを含む請求項に記載の方法。
  10. 電子装置が下記の順序で以下の構成要素:
    −基体(1)と、
    −ゲート電極(2)と、
    −誘電体(3)を含む絶縁体層と、
    −OSC層(7)と、
    −ソースおよびドレイン電極(5)と、
    −OSC層とソースおよびドレイン電極との間の保護層(4)と
    を含むBG、トップコンタクト(TC)電子装置である請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  11. 基体(1)の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)および基体(1)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程と、OSC層(7)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、ソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層を除去する工程とを含む請求項10に記載の方法。
  12. 電子装置が下記の順序で以下の構成要素:
    −基体(1)と、
    −ソースおよびドレイン電極(5)と、
    −OSC層(7)と、
    −誘電体(3)を含む絶縁体層と、
    −ゲート電極(2)と、
    −絶縁体層およびゲート電極間の保護層(4)と
    を含むトップゲート(TG)、BC電子装置である請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  13. 基体(1)の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、電極(5)および基体(1)の最上部の上にOSC層(7)を形成する工程と、OSC層(7)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を形成する工程と、保護層(4)の最上部の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)で覆われていない部分の保護層を除去する工程とを含む請求項12に記載の方法。
  14. 電子装置が下記の順序で以下の構成要素:
    −基体(1)と、
    −OSC層(7)と、
    −ソースおよびドレイン電極(5)と、
    −誘電体(3)を含む絶縁体層と、
    −ゲート電極(2)と、
    −OSC層およびソースおよびドレイン電極間の保護層(4a)および/または絶縁体層およびゲート電極間の保護層(4b)と
    を含むTG、TC電子装置である請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  15. 基体(1)の上にOSC層(7)を形成する工程と、OSC層(7)の最上部の上に保護層(4a)を形成する工程と、OSC層(7)または保護層(4a)の最上部の上にソースおよびドレイン電極(5)を形成する工程と、ソースおよびドレイン電極(5)で覆われていない部分の保護層(4a)を除去する工程と、ソースおよびドレイン電極(5)の最上部の上に誘電体層(3)を形成する工程と、誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4b)を形成する工程と、誘電体層(3)または保護層(4b)の最上部の上にゲート電極(2)を形成する工程と、ゲート電極(2)で覆われていない部分の保護層(4b)を除去する工程とを含む請求項14に記載の方法。
  16. a)基体(1)の上に1つ以上の第1の電極(2)を提供する工程と、
    b)基体(1)および第1の電極(2)の上に誘電体(3)の層を提供する工程と、
    c)誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を提供する工程と、
    d)保護層(4)の最上部の上に1つ以上の第2の電極(5)を提供する工程と、
    e)第2の電極(5)の最上部の上にフォトレジスト層(6)を提供する工程と、
    )フォトレジスト(6)を処理して、第2の電極(5)の最上部の上にフォトレジスト(6)の有無によるパターン領域を残す工程と、
    g)フォトレジスト(6)で覆われていない部分の第2の電極(5)を除去する工程と、
    h1)フォトレジスト(6)を除去する工程と、
    i1)第2の電極(5)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
    k1)保護層(4)の残存部分を処理して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
    m1)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と、
    または、工程h1)〜m1)の代わりに、
    h2)第2の電極(5)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
    i2)保護層(4)の残存部分を硬化する工程と、
    k2)フォトレジスト(6)を除去する工程と、
    m2)保護層(4)の残存部分を処理して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
    n2)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と
    を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  17. a)基体(1)の上に1つ以上の第1の電極(2)を提供する工程と、
    b)基体(1)および第1の電極(2)の上に誘電体(3)の層を形成する工程と、
    c)誘電体層(3)の最上部の上に保護層(4)を提供する工程と、
    d)保護層(4)の最上部の上に1つ以上の第2の電極(5)を提供する工程と、
    e)バンク構造層(6)が保護層(4)および第2の電極(5)を少なくとも部分的に覆うように、保護層(4)および第2の電極(5)の最上部の上にバンク構造層(6)を提供する工程と、
    f)バンク構造層(6)と、第2の電極(5)またはバンク構造層(6)で覆われていない部分の保護層(4)とにプラズマ処理を施す工程と、
    g)第2の電極(5)またはバンク構造層(6)で覆われていない部分の保護層(4)を除去する工程と、
    )保護層(4)の残存部分を処理して、工程f)によって生じるイオンまたはドーピング部位などの残渣を除去する工程と、
    i)誘電体層(3)および第2の電極(5)の覆われていない部分の上にOSC層(7)を形成する工程と
    を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  18. 保護層(4)を形成後に、高エネルギー粒子またはビームのプラズマに装置を曝露する請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記プラズマは、O、ArまたはCFまたはそれらの混合物のプラズマである請求項18に記載の方法。
  20. 保護層の厚みは1〜500nmである請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 保護層は有機または無機材料を含む請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 保護層は、有機ポリマー、無機酸化物、ナノ粒子、またはそれらの混成物から成る群より選択される材料を含み、それら全ては溶液加工性であるか、または真空蒸着性である請求項21に記載の方法。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法によって得られる電子装置。
  24. OFET、集積回路(IC)、薄膜トランジスタ(TFT)、無線識別(RFID)タグ、有機光起電(OPV)装置、センサーまたは記憶装置であることを特徴とする請求項23に記載の電子装置。
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