JP5442679B2 - エレベーター用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗りかごが昇降路内において昇降動作するエレベーターに係り、特に乗りかごが着床予定階に向かって着床する際、着床精度の異常箇所を把握するのに好適なエレベーター用制御装置に関するものである。
エレベーターにおいては、従来より昇降路内で乗りかご位置の検出が行われている。そして、コストアップと信頼性の低下を防ぐと共に着床精度の向上を図るため、例えば、乗りかご側に設けられた複数個の位置検出センサと、乗り場側に設けられた複数個の被検出体とにより、乗りかごの位置が戸開閉可能な昇降位置に到達した場合、乗客が乗降可能な領域を示すドアゾーンを検出している。そして、乗りかごの昇降に応じてパルスを発生するパルス発生器の出力パルス数に基づきマイクロコンピュータで計数することによって乗りかご位置を推定し、さらには制御諸量を算出することによって、乗りかごの床面と乗り場の床面の位置合わせを行い、レベルずれの少ない着床を実現している。
つまり、乗りかご側に設けられた位置検出センサと、昇降路側に設けられた被検出体による検出タイミングが、何らかの異常、例えば、被検出体の取り付け時の作業不良、あるいは地震発生等にて被検出体の取り付け位置がずれた等の原因によって、着床誤差が大きくなると、エレベーター利用者が乗降時に転倒する恐れがある。
そこで通常、点検を目的とした保守運転状態にて、各階停止運転を行った際、保守員の目視確認にて、異常箇所を判別している。このため、メンテナンス作業に長時間を要していた。
また、特許文献1に開示されているように、終端階付近に設けられた複数の乗りかご検出スイッチ(リミットスイッチ)が、正常動作区間外で動作した場合に、スイッチの異常を判定するものが知られている。
特開2008−7322号公報
特許文献1に開示された従来技術は、正常動作区間を設定できる位置に配置されている乗りかご検出スイッチである場合に限って採用できる異常判定方法であり、昇降路の多くの位置に配置された乗りかご検出スイッチの異常を判定することはできない。
また、この手法の延長によって、多くの乗りかご検出スイッチの異常を判定しようとすると、システム構成が複雑となると同時に、メンテナンス作業に費やす労力が増加してしまう。
本発明の目的は、格別な装置を追加することなく、例えばエレベーターの点検作業時に着床精度の異常箇所が一目で分かるエレベーター用制御装置を提供することである。
このため、地震などの災害発生時においては、復旧時の点検作業時間を短縮でき、ひいては、エレベーターの不稼働時間を短縮できるエレベーターの異常検出装置を提供することを目的とする。
本発明はその一面において、乗りかごに搭載された位置検出センサと、昇降路内の各停止階などに対応させて配置され、前記位置検出センサによって検知される被検出体を備え、前記位置検出センサの出力信号によって前記乗りかごの位置を検出するエレベーター用制御装置において、前記位置検出センサは、前記被検出体と対向する位置を通過するように前記乗りかごに搭載され、並設された少なくとも4つのセンサユニットを備え、前記被検出体は、昇降路内の複数の位置に配置され、それぞれが、かご下に並設された4つの前記センサユニットのうちの少なくとも2つのセンサユニットによって同時に検出される複数の被検出ユニットを備え、前記位置検出センサ内の少なくとも2つの前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出することを特徴とする。
本発明の実施形態においては、前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出したとき、エレベーターのドアが開いておれば、床に段差がある旨のアナウンスを行い、また、エレベーターのドアを閉じるときに、ブザーを鳴動させることが望ましい。
また、本発明の望ましい実施形態においては、位置検出センサの出力タイミングの第1のずれに応じてエレベーターの着床誤差を検出し、位置検出センサの出力タイミングの上記第1のずれよりも大きな第2のずれに応じてエレベーターの運転を停止させる。
本発明の望ましい実施態様によれば、各階の乗り場床面と乗りかご側床面の誤差である着床誤差に異常が生じるような、乗りかご位置検出の異常を所望の精度で検出することができる。
また、本発明の望ましい実施態様によれば、専門家以外の例えばビルのオーナー等でも容易にエレベーターの着床精度の異常に気づくことができる。
このため、地震などの災害発生時においては、点検作業時間を短縮でき、エレベーター不稼働時間を大幅に減らすことができる。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施例の中で明らかにする。
本発明の一実施例によるエレベーター用制御装置を備えたエレベーター装置の全体構成図である。 本発明の一実施例によるエレベーター用制御装置を構成する、乗りかごに搭載される位置検出センサと、乗り場敷居部に配置される被検出体を示す斜視図である。 本発明の一実施例による各階の被検出体の被検出ユニットと、かご下の位置検出センサ出力の組合せパターンを例示する図である。 本発明の一実施例による安全コントローラーの概略構成と位置検出センサとの接続を示す図である。 本発明の一実施例による動作を説明するためのエレベーターの運行軌跡を例示する図である。 本発明の一実施例による動作を説明するための位置検出センサ出力の組合せパターンの遷移を例示する図である。 本発明の一実施例によるエレベーター用制御装置における安全コントローラーの処理フロー図である。 図7における特定の処理ステップの詳細を例示する処理フロー図である。
以下、本発明の実施の形態を図1から図8を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例によるエレベーター用制御装置を備えたエレベーター装置の全体構成図である。ここでは、従来、機械系要素で構成されていた安全システムを電子部品化・ソフトウェア化された安全システムを備えた電子安全対応エレベーターの全体構成を示している。
乗りかご1は、モータ2がカウンターウェート11の繋がれた主ロープ10を駆動することにより、昇降路内を昇降移動する。モータ2は、遮断回路6を介して交流電源7に接続されたインバータ5により駆動される。乗りかごが移動中に、乗りかごドアスイッチ70や、乗りかごの居ない階の乗り場ドアスイッチ71〜73の作動を検出した場合などによって、安全のために遮断回路6が作動し、モータ2への電力供給を断つ。これにより、モータ2の駆動力を消失させとともに、巻上機ブレーキ3が作動する。巻上機ブレーキ3は、通電によってブレーキが解除される常時作動形である。
ガバナロープ12は、乗りかご1の移動に伴い牽引され、ガバナ13を回転させる。ガバナ13は把持装置14とロータリーエンコーダ21を備えており、把持装置14が作動するとガバナロープ12を把持し、そのとき乗りかご1が移動中であれば非常止め装置15がレール16を挟むことにより乗りかごを急停止させる。ロータリーエンコーダ21はガバナ13と共に回転してパルス信号を発生する。パルス信号の変化量を積算して乗りかご1の位置、変化量の時間平均を演算して乗りかご1の速度を求め、制御に利用している。
乗りかご1には、位置検出センサ80が搭載されている。位置検出センサ80は、乗りかご1が目的階に到着した際に、昇降路側の目的階に設置されている被検出体81〜83と対向することによって出力を変化させ、エレベーター制御装置50内の安全コントローラー40に、停止位置(戸開可能ゾーン)に対応した信号を送出している。
昇降路の下端には緩衝器17が設置されており、乗りかご1が巻上機ブレーキ3や非常止め装置15の制動力で完全に停止できない場合でも、乗りかご1を受け止め衝撃を吸収する。
昇降路の下端付近と上端付近にはファイナルリミットスイッチ22,23が備わっている。これらのスイッチは、常時オフ状態であるが、乗りかご1が各スイッチよりそれぞれ下方、上方に侵入するとオン状態となり、乗りかご1の位置が通常の運行範囲を超えたことを検出する。
昇降路付近の電子安全対応形のエレベーター制御装置50内には、制御コントローラー30と安全コントローラー40が設けられている。ここで、制御コントローラー30は、インバータ5を制御して、かご位置表示器付きかご内操作盤60内の行先階ボタン及び乗り場ボタン61〜63の入力情報などにて、乗りかご1を運行させる。一方、安全コントローラー40は、ロータリーエンコーダ21,ファイナルリミットスイッチ22,23の出力を入力して、所定位置に応じた乗りかごの速度超過や位置超過などの事象を検出し、巻上機ブレーキ3,遮断回路6,把持装置14を介した非常止め装置15により、乗りかご1を制動する。
図2は、本発明の一実施例によるエレベーター用制御装置を構成する、乗りかごに搭載される位置検出センサと、乗り場敷居部に配置される被検出体を示す斜視図である。
図2(A)は、乗りかご1に搭載される位置検出センサ80の斜視図と平面視図である。位置検出センサ80は、次に述べる被検出体81〜83を検出するため、4つのセンサユニット80A〜80Dを並列に配置した構成である。ここでは、光電センサを用いた例を示し、乗りかご下に、1軸の光電センサを4つ並列に配置している。80a〜80dは、各光電センサユニットの光ビームであり、以下に述べる被検出体の被検出ユニットの侵入によって遮光される。
図2(B)〜(D)は、各階の乗り場敷居部に配置される被検出体81〜83を示す斜視図である。81e〜83eは乗り場敷居であり、ブラスチックなどで構成される被検出体81〜83が取り付けられている。
図2(A)のかご下の位置検出センサ80の構成は、具体的な例としてセンサ4個80A〜80Dの場合を示しており、各センサユニット80A〜80Dの出力は、エレベーター制御装置50内の安全コントローラー40へ入力される。安全コントローラー40は、論理演算を行うマイクロコンピュータを備えており、その演算により、各階の停止位置(戸開可能ゾーン)等を検出している。
一方、位置検出センサ80で検出される昇降路側の被検出体81〜83は、それぞれ、4つの被検出ユニット(例えば遮蔽板)81a〜81d,82a〜82d,83a〜83dで構成されている。4つの被検出ユニットの位置は、かご下の位置検出センサ80の4つのセンサユニットの位置にそれぞれ対応して配置されており、被検出ユニットが存在すれば、センサユニットの発光部から受光部への光ビームが遮断される。被検出体81〜83の上下方向の長さは、各階乗り場にてドアを開閉可能なドアゾーンに一致させてある。
図3は、本発明の一実施例による各階の被検出体の被検出ユニットと、かご下の位置検出センサ出力の組合せパターンを例示する図である。図2の位置検出センサ80内のセンサユニットが4つである場合を例として、1階から5階までの各階床のドアゾーンの識別と、上方および下方終端階を識別するための被検出体81〜83内の被検出ユニットの構成例を示したものである。
1階の乗り場の敷居81eに取付けられた図2(B)の被検出体81は、乗りかご1が、1階の正規の停止位置にいるとき、センサユニット80Cと80Dが、それぞれ、被検出ユニット81cと81dによって遮光され、位置検出センサ80の出力は、図3の右端に示すように、「0,0,1,1」となる。
また、この実施例においては、1階の乗り場の敷居81eに取付けられた被検出体81は、下方終端階の識別機能を兼ねている。すなわち、乗りかご1が、1階乗り場のドアゾーンの下端まで下降すると、センサユニット80A〜80Dが、それぞれ、被検出ユニット81a〜81dによって遮光され、下方終端階に近づいていることを識別する。このため、位置検出センサ80の出力パターンは、図3の右端に示すように、「1,1,1,1」となる。なお、下方終端階に近づいていることの識別には、1階にいたことを示すパターン「0,0,1,1」から、このパターン「1,1,1,1」に遷移したことを識別条件に加える。
3階の乗り場の敷居82eに取付けられた図2(C)の被検出体82は、乗りかご1が、3階のドアゾーンにいるとき、センサユニット80Aと80Dが、それぞれ、被検出ユニット82aと82dによって遮光される。したがって、位置検出センサ80の出力パターンは、図3の右端に示すように、「1,0,0,1」となる。
5階の乗り場の敷居83eに取付けられた図2(D)の被検出体83は、乗りかご1が、5階の正規の停止位置にいるとき、センサユニット80Aと80Bが、それぞれ、被検出ユニット83aと83bによって遮光される。したがって、位置検出センサ80の出力パターンは、図3の右端に示すように、「1,1,0,0」となる。
また、この実施例においては、5階の乗り場の敷居83eに取付けられた被検出体83は、上方終端階の識別機能を兼ねている。すなわち、乗りかご1が、5階乗り場のドアゾーンの上端まで上昇すると、センサユニット80A〜80Dが、それぞれ、被検出ユニット83a〜83dによって遮光され、上方終端階に近づいていることを識別する。なお、上方終端階に近づいていることの識別には、5階にいたことを示すパターン「1,1,0,0」から、このパターン「1,1,1,1」に遷移したことを条件に加えて、前述した下方終端階との区別をつける。
なお、図3において、乗りかごが2階のドアゾーンにいる場合には、センサユニット80Bと80Dが、符号を付けていないb列とd列の被検出ユニットによって遮光され、位置検出センサ80の出力パターンは「0,1,0,1」となることが明らかである。同様に、乗りかごが4階のドアゾーンにいる場合には、センサユニット80Aと80Cが、符号を付けていないa列とc列の被検出ユニットによって遮光され、位置検出センサ80の出力パターンは「1,0,1,0」となることが明らかである。
このように、位置検出センサ80に対応した被検出体の構成は、各階という特定位置において特定の組合せパターンを出力できる構成となっている。このため、特定の組合せパターンを安全コントローラー40で認識することにより各階を識別することが可能である。
また、被検出体の形状の工夫によっては、前述したように、例えば、終端階での行過ぎを検出するためのリミットスイッチの機能を備えることもできる。
ここで、図2および図3から明らかなように、本発明の一実施例における被検出体81〜83の被検出ユニットは、正常であれば、必ず2つの被検出ユニットが、同時に2つ(複数)のセンサユニットによって検出されるように配置されている。これが後述する安全コントローラーによる異常検出の原理に利用される。
図4は、本発明の一実施例による安全コントローラーの概略構成と位置検出センサとの接続を示す図である。安全コントローラー40はマイクロコンピュータで構成されており、それぞれに位置検出センサ80の出力が入力される構成となっている。また、2つのマイクロコンピュータ間は、相互比較をすることによって、ソフトウェアエラー及びハードウェアエラーを検出する相互異常診断系を構成している。
安全コントローラー40は、制御コントローラー30に対して、戸開可能ゾーンや、センサの故障検出や、特定位置に到達した結果信号を出力するほか、安全コントローラー40自体でエレベーターの運転停止をさせる場合には、電源の遮断およびブレーキ作動指令を実行するための出力と共に、制御コントローラー30へ電源の遮断処理などを実行したことを報知する出力信号を送信する。
図5は、本発明の一実施例による動作を説明するためのエレベーターの運行軌跡を例示する図である。例えば1台のエレベーターが任意の時間帯において、2階より出発し、3階にて一旦停止し、4階へ出発した場合の運行軌跡である。この運行軌跡を例に採って、本発明の一実施例による異常検出動作を図6を参照して説明する。
図6は、本発明の一実施例による動作を説明するための、図5のケースに応じた位置検出センサ出力の組合せパターンの遷移を示す図である。
今、図3と図5とを見ながら、エレベーター乗りかごが、2階を過ぎたのち、3階に停止し、さらに、4階に向かって上昇するとき、例えば、10[ms]に1回の頻度で、位置検出センサの出力パターンを監視したときの、出力パターンの変遷を考える。すると、正常であれば、図6のケース1のような位置検出センサの出力パターンの遷移が得られる。すなわち、被検出体がなければ、位置検出センサの出力パターンは「0,0,0,0」であり、被検出体がある位置に来ると、2つの被検出ユニットを同時に検出し、また、被検出体がある位置から離れるとき、2つの被検出ユニットを同時に検出しなくなる。
図6のケース1は、3階に到着時(戸開可能なドアゾーンに居る状態)に、図3に示したセンサ出力パターン(1,0,0,1)であり、取り付け誤差の無い被検出体状態であるときの、図5の運行軌跡によるセンサ出力パターンの変遷を示す。本図に示すように、エレベーターが3階に到達する直前のセンサ出力は、ケース1における前から1番目の(0,0,0,0)であり、3階に到達直後に、2番目に示す(1,0,0,1)となる。その後、エレベーターが4階へ向かうため、3階から離れる直前まで、センサ出力は後から4番目に示す(1,0,0,1)を保ち、3階から離れた直後から、後ろから3番目以降に示す(0,0,0,0)となる。
次に、説明するケース2及びケース3は、取り付け誤差が有るケースである。例えば、ケース2は、本来2つのセンサユニットが同時に感知しなければいけないところ、被検出ユニットの取り付け状態に傾きあるいはずれがあり、僅かな誤差が発生している状態を示している。
本図に示すように、エレベーターが3階に到達した時点を今回の診断周期とすると、前から1番目に示す前々回の出力パターン(0,0,0,0)の次に、符号(a)で示す、本来あってはならない前から2番目に示す出力パターン(0,0,0,1)が現れている。その後、前から3番目に示す正常出力(1,0,0,1)となっているが、エレベーターが上の階へ向かうため、3階から離れる時に、やはり、本来、あってはならない符号(b)で示す出力パターン(1,0,0,0)が現れている。
また、ケース3では、取り付け状態がかなり悪い状態、つまり着床時の床段差が大きく、乗降客の転倒の恐れが有る状態を示すため、3階に到達時の前々回、前回、及び現在のセンサ出力は、符号(c)で示す前から2番目と3番目に同一の出力パターン(0,0,0,1)が続いた後で、前から3番目に示す正常なパターン(1,0,0,1)となっている。さらに、エレベーターが上の階へ向かうため、3階から離れる時にも同様に、符号(d)で示す異常な出力パターン(1,0,0,0)が2回検出されている。
このような、位置検出センサ80の異常な出力パターン(a)〜(d)によって、被検出ユニットの配置の誤差や、位置検出センサ80自体の故障も含めた乗りかご位置検出の異常を知ることができる。しかし、ケース2のように、1診断周期(例えば、10[ms])のみに異常パターン(a)や(b)が現れる僅かな狂いでは、乗りかごの着床誤差としては、無視できる程度であるとする。この場合には、ケース2のように、2診断周期(例えば、20[ms])に亘って異常パターン(c)や(d)が現れる狂いを検出できれば十分である。以下に、このような考えで異常検出を行う実施例について説明する。
図7は、本発明の一実施例によるエレベーターの異常検出装置における安全コントローラーの処理フロー図である。ここでは、図2および図3に示したように、位置検出センサ80のセンサユニット数が4個、被検出体81〜83の被検出ユニットが2個または4個であるものとする。そして、エレベーター乗降時に、乗客の転倒恐れのない着床精度を示す第1の許容動作時間を、前述したように、1回の診断周期(例えば、10[ms])までとした場合における図1の安全コントローラー30の処理の流れを示している。
まず、ステップ701で現在の位置検出センサの出力を一時記憶エリアに記憶してステップ702に進み、4つのセンサユニットの内、少なくとも1つ以上が検出しているか否かを判定し、1つでも検出していた場合にはステップ703へ進む。一方、未検出の場合には、ステップ710〜712に移って、位置検出センサの状態を判定及び次回の処理に備えるなどの処理を行い、そのまま終了する。
さて、ステップ703では、一時記憶エリアの記憶値が特定の組合せパターンに合致するか否かを判定し、一致する場合は、既に戸開可能なドアゾーンに居るか否かをチェックするステップ713と723に進んだ後ステップ704または705へ進む。ステップ703で不一致と判定した場合には、ステップ707へ進み、前々回及び前回にて位置検出センサが検出しており、かつ前回の位置検出センサ記憶エリアの記憶値が特定組合せパターンに一致していなかった場合、2診断周期(例えば、20[ms])に亘って異常が継続していることとなる。このため、利用者の転倒が懸念される着床誤差を生じるおそれがあるので、ステップ708にて、被検出体の取り付けズレを含む位置検出センサの異常と判定し、遮断回路6を作動させ、乗りかごを停止させ安全を確保してステップ710へ進む。
ステップ704では、前回の位置検出センサの状態を判定して、検出無しの場合、ステップ705へ進み位置検出センサは正常と判定する。本ステップは、図6内のケース1「取り付け位置誤差無しのセンサ状態」を示す。
ステップ704で検出有りの場合には、ステップ706へ進み、前々回の位置検出センサが検出していない場合、つまり図6内ケース2の第1の許容動作時間内の検出となるため正常と判定し、ステップ709からステップ710〜712へ進む。
また、ステップ706にて、前々回の位置検出センサが検出している場合は、2回の診断周期に亘るずれが検出され、利用者の転倒が懸念される着床誤差を生じるおそれがある。したがって、ステップ707と同様にステップ708へ進み、遮断回路6を作動させ、乗りかごを停止させ安全を確保してステップ710〜712へ進む。
ステップ710では、位置検出センサの状態を制御コントローラーへ出力して、制御コントローラーにて、異常箇所を報知する。例えば、保守員が、保守運転を開始するために保守スイッチを操作したとき、この保守スイッチの作動を検出して、位置検出装置に異常が検出されている乗り場に対応する乗りかご内の行先階ボタンを点滅させるなどによって、着床異常が生じる乗り場を知らせることができる。
以上の一連の処理は、安全コントローラー内のCPUのタイマーを利用して周期的に起動され、診断を行う。このため、複数の許容動作時間を設定したとしても、処理負荷を最小に抑えると共に着床誤差を容易かつ早期に検出可能な構成としている。例えば、10[ms]周期で図7の処理を起動する場合、前回の位置検出センサの出力は10[ms]前、前々回の位置検出センサの出力は20[ms]前のパターンを示しており、エレベーターの運転速度にもよるが、1診断周期内の誤差は、着床誤差として無視し得る場合が多い。
図8は、図7における処理ステップ708の詳細を例示する処理フロー図である。
まず、ステップ801で被検出体の取り付け位置ズレを含み位置検出センサ異常と検出したか否かを判定し、未検出の場合にはそのまま終了する。異常を検出した場合には、ステップ802から804のフローにおいてエレベーターの戸開状態に応じた処理を実行の上、ステップ805において戸閉じ後にエレベーターは正常階に移動し、自動着床する。
ステップ806では、ステップ807〜813までの前準備として、戸開き後、かご内の乗客に対する降車誘導のために、かご内照明を消灯し、開きボタンを点灯する。
ステップ807から811は、かご内に閉じ込められた乗客を正常な階で降車させ、戸閉じ後にエレベーターの運転停止を行う処理である。ここで、ステップ810にて、かご内の戸開きボタンが押されなかった場合には、ステップ812にてエレベーターの運転停止継続を行い、ステップ813において、保守員等による点検作業を検出するまで停止継続すると共に、かご内で乗客が閉じ込めに遭わないようにするため、ステップ810へ戻る。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、各階床面と乗りかご側床面の誤差である着床誤差に異常が生じるような、乗りかご位置検出装置の異常を所望の精度で検出することができる。
また、着床誤差に異常が生じるような、乗りかご位置検出装置の異常を検出した場合には、利用者に対して、段差があることをアナウンスすることにより、転倒等の危険を未然に防ぐことができる。
さらに、着床誤差に異常が生じるような、乗りかご位置検出装置の異常を検出した場合、自動的にエレベーターを運転停止させ、保守員による点検の後に、運転を再開できるようにして、エレベーターの安全な運転を実現できる。
特に、上記した本発明の望ましい実施例においては、異常を検出した場合、その異常箇所を見分けるのに専用の表示装置を設けることなく、アナウンスやブザーにより報知可能にしたので、専門家以外の者、例えばビルのオーナー等でも容易に着床精度の異常な階を一目で把握することができる。
さらに、地震などの災害発生時における点検作業時間を短縮することができ、エレベーター不稼働時間を大幅に減らせる効果が期待できる。
1…乗りかご、2…モータ、3…巻上機ブレーキ、5…インバータ、6…遮断回路、7…交流電源、10…主ロープ、11…カウンターウェート、12…ガバナロープ、13…ガバナ、14…把持装置、15…非常止め装置、16…レール、17…緩衝器、21…ロータリーエンコーダ、22,23…ファイナルリミットスイッチ、30…制御コントローラー、40…安全コントローラー、50…エレベーター制御装置、61〜63…乗り場ボタン、70…乗りかごドアスイッチ、71〜73…乗りかごの居ない階の乗り場ドアスイッチ、80…位置検出センサ(光電センサ)、80A〜80D…センサユニット、80a〜80d…各光電センサユニットの光ビーム、81〜83…昇降路側の被検出体(遮蔽体)、81a〜81d,82a,82d,83a〜83d…被検出センサユニット(遮蔽板)。

Claims (7)

  1. 乗りかごに搭載された位置検出センサと、昇降路内の各停止階などに対応させて配置され、前記位置検出センサによって検知される被検出体を備え、前記位置検出センサの出力信号によって前記乗りかごの位置を検出するエレベーター用制御装置において、
    前記位置検出センサは、前記被検出体と対向する位置を通過するように前記乗りかごに搭載され、並設された少なくとも4つのセンサユニットを備え、
    前記被検出体は、昇降路内の複数の位置に配置され、それぞれが、かご下に並設された4つの前記センサユニットのうちの少なくとも2つのセンサユニットによって同時に検出される複数の被検出ユニットを備え、
    タイマー割り込みにより周期的に前記位置検出センサ内の複数の前記センサユニットの出力タイミングのずれを監視し、少なくとも2つの前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出することを特徴とするエレベーター用制御装置。
  2. 請求項1において、前記位置検出センサ内のセンサユニットのうち、少なくとも2つの前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出したとき、エレベーターのドアが開いておれば、床に段差がある旨のアナウンスを行うことを特徴とするエレベーター用制御装置。
  3. 請求項1または2において、前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出したのちにエレベーターのドアを閉じるとき、ブザーを鳴動させることを特徴とするエレベーター用制御装置。
  4. 請求項1〜3にいずれかにおいて、複数の前記センサユニットの出力タイミングの第1のずれに応じてエレベーターの着床誤差を検出し、複数の前記センサユニットの出力タイミングの上記第1のずれよりも大きな第2のずれに応じてエレベーターの運転を停止させることを特徴とするエレベーター用制御装置。
  5. 請求項において、複数の前記センサユニット間の出力タイミングの第1のずれを第1の所定の監視周期内であることに応じて検出し、前記センサユニット間の出力タイミングの上記第1のずれよりも大きな第2のずれを前記第1の所定の監視周期よりも長い第2の監視周期に亘ることに応じてエレベーターの運転を停止させることを特徴とするエレベーター用制御装置。
  6. 請求項1〜のいずれかにおいて、前記位置検出センサ内の少なくとも2つの前記センサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出したとき、エレベーターを他の階に向かって運転させ、前記位置検出センサ内のセンサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出されない階床でエレベーターの運転を停止させることを特徴とするエレベーター用制御装置。
  7. 請求項1〜にいずれかにおいて、前記位置検出センサ内の複数のセンサユニットの出力タイミングのずれに応じて異常を検出し、所定のスイッチが操作されたことを検出したとき、異常を検出した階床を、異常を検出した階床に対応する乗りかご内の行先階ボタンにより報知することを特徴とするエレベーター用制御装置。
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