JP5371491B2 - 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器 - Google Patents

静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5371491B2
JP5371491B2 JP2009054457A JP2009054457A JP5371491B2 JP 5371491 B2 JP5371491 B2 JP 5371491B2 JP 2009054457 A JP2009054457 A JP 2009054457A JP 2009054457 A JP2009054457 A JP 2009054457A JP 5371491 B2 JP5371491 B2 JP 5371491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
switch
terminal
electrically connected
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009054457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009246351A (ja
JP2009246351A5 (ja
Inventor
潤 小山
好文 棚田
英明 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2009054457A priority Critical patent/JP5371491B2/ja
Publication of JP2009246351A publication Critical patent/JP2009246351A/ja
Publication of JP2009246351A5 publication Critical patent/JP2009246351A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5371491B2 publication Critical patent/JP5371491B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/04Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/20Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for electronic equipment
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

本発明は、静電保護回路に関する。特に、薄膜半導体で構成される光電変換装置における光電変換回路を保護するための静電保護回路に関する。また、当該静電保護回路を具備する光電変換装置及び当該光電変換装置を具備する電子機器に関する。
一般的に電磁波の検知用途に用いられる光電変換装置は数多く知られており、例えば紫外線から赤外線にかけて感度を有するものは総括して光センサと呼ばれている。その中でも波長400nm〜700nmの可視光線領域に感度を持つものは特に可視光センサと呼ばれ、人間の生活環境に応じて照度調整や、オンまたはオフの制御などが必要な機器類に数多く用いられている。
表示装置では、表示装置の周囲の明るさを検出し、その表示輝度を調整することが行なわれているものもある。光センサにより、周囲の明るさを検出して適度な表示輝度を得ることによって、表示装置の無駄な電力を減らすことができるからである。例えば、輝度調整用の光センサを具備する表示装置としては、携帯電話、コンピュータが挙げられる。
また表示部周囲の明るさだけではなく、表示装置、特に液晶表示装置のバックライトの輝度を光センサにより検出し、表示画面の輝度を調節することも行われている。
光センサは、光のセンシング部分にフォトダイオードなどの光電変換素子を用い、光電変換素子の出力電流を増幅回路にて増幅することが行われている。光センサの増幅回路としては、例えばカレントミラー回路が用いられている(例えば特許文献1参照)。
特許第3444093号公報
光電変換装置では、負荷であるフォトダイオード及びカレントミラー回路に電気的に接続された高電源電位及び低電源電位が入力される配線の経路に、静電気等の電気的ストレスから保護するための回路(静電保護回路、または保護回路ともいう)を設ける。静電保護回路は、光電変換装置に限らず、電気的なストレスを保護するためにさまざまな半導体装置の負荷に電気的に接続することで用いられている。なお、半導体装置とは、半導体特性を利用して動作する装置全般を指すものである。
静電保護回路が有する機能としては、負荷に流れる電流を制限する機能が挙げられる。具体的には、負荷に電気的に直列の数kΩ以上の抵抗素子を設け、負荷に流れる電流を制限する、または高電源電位及び低電源電位が入力される配線にローパスフィルタを設ける等によって実現することができる。また、静電保護回路が負荷に流れる電流を制限することを実現するためには、負荷に流れる電流をバイパスする構成を有することが挙げられる。具体的には、高電源電位及び低電源電位が入力される配線間にダイオード素子を設け、バイパスする等によって実現することができる。
なお、本明細書において、バイパスとは新たに設けた電流の迂回経路のことをいい、バイパスするとは新たに設けた迂回経路より電流を流すことをいうものとする。
しかしながら、負荷に電気的に直列の数kΩ以上の抵抗素子を設ける構成や、高電源電位及び低電源電位が入力される配線にローパスフィルタを設ける構成では、光電変換装置の正常な動作(実動作ともいう)に支障がでるといった課題がある。また、高電源電位及び低電源電位が入力される配線間にダイオード素子を設け、バイパスを形成する構成については、電気的なバイパスとして機能するために負荷よりも十分小さい抵抗値と、大電流を流せることが要求される。そのため、ダイオード素子の接合面積が大きい方が効果的であるものの、大きな接合面積のダイオード素子はその接合面による電気容量が増大してしまうといった課題がある。
本発明は上述の課題を解決するために案出されたものであり、正常な動作を阻害することなく、十分に静電気等の電気的ストレスから回路を保護できる静電保護回路を提供することを課題の一とする。
上述の課題を解決するため、本発明の一態様は、第1の配線及び第2の配線に電気的に接続された比較回路から出力される信号に基づいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチのオンまたはオフを制御し、容量素子による電荷の蓄積を行うか否かを切り替えることを特徴とするものである。
本発明の一態様は、高電源電位が入力される第1の配線と、低電源電位が入力される第2の配線と、第1の配線の電位及び第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、第1端子が第1の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、第1端子が第2の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、一方の電極が第1のスイッチの第2端子、他方の電極が第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有する静電保護回路である。
本発明の一態様は、高電源電位が入力される第1の配線と、低電源電位が入力される第2の配線と、第1の配線及び第2の配線に電気的に接続された負荷と、第1の配線の電位及び第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、第1端子が第1の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、第1端子が第2の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、一方の電極が第1のスイッチの第2端子、他方の電極が第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有する静電保護回路である。
また別の本発明の一態様は、高電源電位が入力される第1の配線と、低電源電位が入力される第2の配線と、光電変換素子と、増幅回路部と、を有し、第1の配線及び第2の配線に電気的に接続された光電変換回路と、第1の配線の電位及び第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、第1端子が第1の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、第1端子が第2の配線に電気的に接続され、信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、一方の電極が第1のスイッチの第2端子、他方の電極が第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有する光電変換装置である。
また本発明の一態様は、光電変換回路の入力端子は、第1の抵抗素子を介して前記第1の配線と電気的に接続されており、光電変換回路の出力端子は、第2の抵抗素子を介して前記第2の配線と電気的に接続されている。光電変換回路が光電変換素子のみを含む場合、「光電変換回路の入力端子」は光電変換素子の電位の高い側の端子(n型端子、第1の端子)に相当し、「光電変換回路の出力端子」は光電変換素子の電位の低い側の端子(p型端子、第2の端子)に相当する。また、光電変換回路が光電変換素子と増幅回路を含む場合、「光電変換回路の入力端子」は光電変換素子の電位の高い側の端子(n型端子)に相当し、「光電変換回路の出力端子」は、増幅回路が含む端子であって、第2の配線に接続された端子に相当する。
光電変換装置等における負荷の実動作を妨げることなく、電気的なストレスから負荷を保護することができる。
実施の形態1を説明するための図。 実施の形態1を説明するための図。 実施の形態1を説明するための図。 実施の形態1を説明するための図。 実施の形態1を説明するための図。 実施の形態2を説明するための図。 実施の形態2を説明するための図。 実施の形態2を説明するための図。 実施の形態2を説明するための図。 実施の形態3を説明するための図。 実施の形態3を説明するための図。 実施の形態3を説明するための図。 実施の形態4を説明するための図。 実施の形態4を説明するための図。 実施の形態4を説明するための図。 実施の形態4を説明するための図。 実施の形態4を説明するための図。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
静電保護回路の構成について、説明する。なお本実施の形態で説明する静電保護回路は、負荷の実動作について妨げることなく、半導体特性を利用して動作する負荷を、電気的なストレスから保護するための回路である。
まず静電保護回路のブロック図及び回路図について説明する。図1に示す静電保護回路100は、第1の配線101及び第2の配線102に電気的に接続された比較回路103、第1のスイッチ104、第2のスイッチ105、並びに容量素子106によって構成され、第1の配線101及び第2の配線102を介して負荷107に電気的に接続されている。静電保護回路100は、第1の配線101に入力される高電源電位Vddまたは第2の配線102に供給される低電源電位Vssの他に、負荷107を構成する素子を静電破壊(ESD;Electrostatic Discharge)する静電気等の電気的ストレスによる電位(以下静電電位ともいう)VESDが第1の配線101及び第2の配線102に印加された際に、負荷107に印加される電圧を緩和し、負荷107が静電破壊されるのを防ぐ回路である。また、比較回路103は、第1の配線101及び第2の配線102に入力される電位がそれぞれ高電源電位Vdd及び低電源電位Vssであるか、あるいは静電電位VESDであるかを比較し、比較結果に基づいた信号によって第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105のオンまたはオフを制御するための回路である。第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105は、比較回路103から出力される信号にオンまたはオフを制御されるスイッチである。容量素子106は、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105が共にオンになっている際に、第1の配線101または第2の配線102に印加された静電電位VESDによって流れる電荷を充電するための容量素子である。負荷107は、電気的に接続された第1の配線101に入力される高電源電位Vdd及び第2の配線102に入力されるVssが供給されることによって、正常な動作をするものである。
なお本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
なお本明細書において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが電気的に接続されているものを含むものとする。なお、AとBとが電気的に接続されている場合には、AとBとの間に何らかの電気的作用を有する対象物が存在する場合も含むものとする。
なお本明細書において、スイッチは、一方の端子と他方の端子との導通または非導通を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。スイッチとしては、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがあり、一例として薄膜トランジスタをもちいればよい。
なお、第1の配線101及び第2の配線102には、負荷107との間に抵抗素子を設けてもよい。なおここでいう抵抗素子の抵抗値は負荷の実動作に影響を与えない大きさの抵抗値のことをいう。第1の配線101及び第2の配線102と、負荷107との間に抵抗素子を設けることにより、静電保護回路100内における配線容量による信号の遅延や、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105のオンまたはオフの動作の遅延による負荷への静電電位VESDによる電圧の印加を緩和することができる。
なお、比較回路103は、第1の配線101または第2の配線102に、高電源電位VDDより高い電位、すなわち静電電位VESDが生じた際、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105を共にオンにする信号を出力するものである。また比較回路103は、第1の配線101または第2の配線102に、負荷が実動作可能な高電源電位Vdd及び低電源電位Vssが入力される際、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105を共にオフにする信号を出力するものである。
なお第1のスイッチ104は、第1端子(一方の端子)が第1の配線101と電気的に接続され、オンまたはオフが比較回路103により制御される。また第2のスイッチ105は、第1端子が第2の配線102と電気的に接続され、オンまたはオフが比較回路103により制御される。また容量素子106の一方の電極は、第1のスイッチ104の第2端子(他方の端子)に電気的に接続されており、他方の電極は、第2のスイッチ105の第2端子に電気的に接続されている。本実施形態の構成において、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105のオンまたはオフは、比較回路103からの信号に応じて同じ動作をするように構成する。一例としては、図2に示すように、第1のスイッチ104としてpチャネル型トランジスタ114、第2のスイッチ105としてnチャネル型トランジスタ115を用いることが好ましい。第1のスイッチ104としてpチャネル型トランジスタ114、第2のスイッチ105としてnチャネル型トランジスタ115を用いることにより、トランジスタのソース及びドレインが決まるため、pチャネル型トランジスタ114及びnチャネル型トランジスタ115のオンまたはオフの制御を行うことが容易にすることができる。トランジスタのオンまたはオフの制御を容易に行うことができるのは、トランジスタのゲートとソースの間の電圧の絶対値を大きくできるためであり、スイッチとして、動作がさせやすくすることができる。
なお、pチャネル型トランジスタ114及びnチャネル型トランジスタ115のようなトランジスタは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有しており、ドレイン領域とチャネル領域とソース領域とを介して電流を流すことができる。ここで、ソースとドレインとは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難な場合もある。そこで、本実施の形態においては、ソース及びドレインとして機能する領域のそれぞれを、第1端子、第2端子と表記するものとする。またゲートとして機能する端子については、ゲート端子と表記するものとする。
なお、pチャネル型トランジスタ114及びnチャネル型トランジスタ115のようなトランジスタとして、様々な形態のトランジスタを用いることができる。例えば、非晶質シリコン、多結晶シリコン、微結晶(マイクロクリスタル、セミアモルファスとも言う)シリコンなどに代表される非単結晶半導体膜を有する薄膜トランジスタ(TFT)などを用いることができる。TFTを用いる場合、比較的に低温のプロセスで作製することができるため製造装置を大きくでき、大型基板上に製造できる。そのため、一度の製造工程で多くの取り数を得ることができ、低コストで製造することができる。さらに、比較的に低温のプロセスで作製するため、耐熱性の弱い基板を用いることができる。そのため、透光性を有する基板(例えば、絶縁表面を有するガラス基板)上にトランジスタを製造でき、透光性を有する基板上のトランジスタを用いて光の透過を利用した装置に用いることができる。
なお容量素子106の静電容量は、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105がオフしている際に第1端子と第2端子との間に生じる静電容量により十分大きく、且つ第1の配線に生じる静電電位VESDによって流れる電荷を充電できる容量を備えておくことが望ましい。
次に静電保護回路の具体的な動作について、図3(A)、図3(B)を用いて説明する。図3(A)には、第1の配線101に静電電位VESDが生じた際の動作、図3(B)には、第1の配線101及び第2の配線102に負荷107が実動作することができる高電源電位Vdd及び低電源電位Vssが入力された際の動作について示している。
図3(A)に示す状態において、第1の配線101には、静電電位VESDが入力されている。そのため、比較回路103は、上記説明したように、第1のスイッチ104及び第2のスイッチを共にオンにするための信号を出力する。
また図3(B)に示す状態において第1の配線101には高電源電位Vdd、第2の配線102には低電源電位Vss、が入力され、負荷107が実動作可能な電圧が印加された状態となっている。そのため、比較回路103は、上記説明したように、第1のスイッチ104及び第2のスイッチを共にオフにするための信号を出力する。
図3(A)に示した第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105の動作により、静電保護回路100は図4(A)に示す状態となる。すなわち、負荷107に電気的に並列に設けられ、且つ第1の配線101及び第2の配線102に電気的に接続された容量素子106を有する状態となる。容量素子106の静電容量は、第1の配線に生じる静電電位VESDによって流れる電荷を充電できる容量を備えており、電気的なストレスから負荷107を保護することができる。
また、図3(B)に示した第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105の動作により、静電保護回路100は図4(B)に示す状態となる。すなわち、負荷107に電気的に並列に設けられ、且つ第1の配線101及び第2の配線102に電気的に接続された容量素子124、容量素子106、容量素子125が直列に設けられる状態となる。なお、図4(B)で説明する容量素子124は、オフ状態の第1のスイッチ104において第1端子と第2端子との間に生じる静電容量を、説明のため、容量素子として表したものである。また、図4(B)で説明する容量素子125は、オフ状態の第2のスイッチ105において第1端子と第2端子との間に生じる静電容量を、説明のため、容量素子として表したものである。
ここで、図4(B)に示す容量素子124、容量素子106、及び容量素子125の静電容量をC、C、及びCとすると、電気的に直列に接続された容量素子124、容量素子106、及び容量素子125の静電容量の合計値Cは、1/C=1/C+1/C+1/Cとなる。そのため、容量素子106の静電容量であるCの容量として、第1の配線に生じる静電電位VESDによって流れる電荷を充電できる程度に大きな容量を設けていたとしても、負荷の実動作を妨げることなく、図4(A)の状態と、図4(B)の状態を切り替えることで、電気的なストレスから負荷107を保護することができる。
また図5には、上記説明した負荷の一例について示す。図5に示す負荷として光電変換回路500を示している。すなわち、静電保護回路100に電気的に接続された光電変換回路500を具備する光電変換装置の構成について示している。図5に示す光電変換回路500は、光電変換素子であるフォトダイオード501及び増幅回路502を有する。増幅回路502は、カレントミラー回路で構成されており、トランジスタ503に流れる電流を、複数のトランジスタ504の数に応じて増幅し出力する回路である。
図5に示すように光電変換回路500は、第1の配線101及び第2の配線102より、実動作に必要な電圧、または電気的なストレスによる静電電位VESDに起因した高電圧が印加されることとなる。図5に示す光電変換回路500においては、フォトダイオード501に比べて比較的電気的な耐圧の低い増幅回路502のトランジスタ504に高電圧が印加された場合、トランジスタが破壊されてしまうことが懸念される。特に増幅回路502のトランジスタ504は、トランジスタのドレイン側の端子と高電源電位Vddが入力される第1の配線101と直接接続されているため、高電圧に起因するトランジスタの破壊が懸念される。
本実施の形態は、図5に示した光電変換回路のように、負荷として、電気的に耐圧の小さいトランジスタ等の素子を具備し、且つ実動作を行う際に必要な電圧を印加する構成について特に有効である。また本実施の形態は、負荷から出力される電流値を静電保護回路によって変化させたくない場合や、静電保護回路が有する静電容量により、入力する信号の遅延を生じさせたくない場合に特に有効である。静電保護回路は、第1の配線に生じる静電電位VESDによって流れる電荷を充電できる容量素子を具備することで電気的なストレスから負荷を保護することができ、且つ実動作を行う際には第1のスイッチ及び第2のスイッチをオンに切り替えることで容量素子が静電保護回路の実動作に与える影響を小さくすることができる。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明した静電保護回路の構成の比較回路の構成について具体的に示し、説明する。本実施の形態では、上記実施の形態1の図5で説明した負荷として光電変換回路を具備する静電保護回路に接続された光電変換装置の構成として説明するものとする。
図6に示す光電変換装置には、静電保護回路100及び光電変換回路500を有する。静電保護回路100は、第1の配線101及び第2の配線102に電気的に接続された比較回路103、第1のスイッチ104、第2のスイッチ105、並びに容量素子106を有する。静電保護回路100は、第1の配線101に入力される高電源電位Vddまたは第2の配線102に供給される低電源電位Vssの他に、光電変換回路500を構成する素子を静電破壊する静電電位VESDが第1の配線101及び第2の配線に102に印加された際に、光電変換回路500に印加される電圧を緩和し、光電変換回路500が静電破壊されるのを防ぐ回路である。また、比較回路103は、第1の配線101及び第2の配線102に入力される電位がそれぞれ高電源電位Vdd及び低電源電位Vssであるか、あるいは静電電位VESDであるかを比較し、比較結果に基づいた信号によって第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105のオンまたはオフを制御するための回路である。第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105は、比較回路103から出力される信号に応じてオンまたはオフを切り替えるスイッチである。容量素子106は、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105が共にオンになっている際に、第1の配線101または第2の配線102に印加された静電電位VESDによって流れる電荷を充電するための容量素子である。光電変換回路500は、フォトダイオード及び増幅回路を有し、フォトダイオードに照射された光量に応じて流れる電流を増幅回路で増幅し出力するものである。なお、第1のスイッチ104及び第2のスイッチ105は、以下本実施の形態ではpチャネル型トランジスタ及びnチャネル型トランジスタとして説明するものとする。
次に比較回路103の構成について説明する。比較回路103は、第1の抵抗素子601、複数のダイオード素子602、第2の抵抗素子603、第1のnチャネル型トランジスタ604、第3の抵抗素子605、第2のnチャネル型トランジスタ606を有する。
第1の抵抗素子601、第2の抵抗素子603、及び第3の抵抗素子605は、様々な素子を用いて実現する事ができ、具体的には、電流が流れたときに電圧降下する素子を用いて実現することができる。抵抗素子としては、シリコン層、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの酸化物半導体、配線をメアンダ状にして配線長を長くした導体、などを用いることができる。また第1の抵抗素子601の一方の端子は、第1の配線101に電気的に接続され、他方の端子は複数のダイオード素子602を構成するダイオード素子の陽極に接続される。また、第2の抵抗素子603の一方の端子は、第1の配線101に電気的に接続され、他方の端子(第2の端子とも呼ぶ)は第1のnチャネル型トランジスタ604の第1端子、及びpチャネル型トランジスタ114のゲート端子に電気的に接続される。また、第3の抵抗素子605の一方の端子は、第1の配線101に電気的に接続され、他方の端子は第2のnチャネル型トランジスタ606の第1端子、及びnチャネル型トランジスタの115のゲート端子に電気的に接続される。
複数のダイオード素子602は、ダイオード素子が電気的にN個(Nは2以上の自然数)直列に接続された構成をとる。すなわち、1段目のダイオード素子の陽極は、上述したように第1の抵抗素子601の第2の端子に電気的に接続され、1段目のダイオード素子の陰極は2段目のダイオード素子の陽極に電気的に接続される。また、2段目のダイオード素子の陰極は3段目のダイオード素子の陽極に電気的に接続される。また、N段目のダイオード素子607の陽極は(N―1)段目のダイオード素子の陰極に電気的に接続され、N段目のダイオード素子の陰極は、第2の配線102に電気的に接続される。また、N段目のダイオード素子607の陽極は、第1のnチャネル型トランジスタ604のゲート端子に電気的に接続されている。
なお本実施の形態においては、説明のためN段目のダイオード素子607の陽極を、第1のnチャネル型トランジスタ604のゲート端子に電気的に接続する構成について説明を行うが、(N−1)段目のダイオード素子の陽極が電気的に接続される構成でもよい。
なお、ダイオード素子は、トランジスタのドレインとなる端子と、ゲート端子を電気的に接続する、所謂ダイオード接続した素子で形成しても良いし、半導体膜にp型及びn型の導電型を付与する不純物元素を含む領域を形成したPN接合やPIN接合のダイオードで形成してもよい。
なお、高電源電位が入力される第1の配線101及び低電源電位が入力される第2の配線102の間に、複数のダイオード素子602のダイオード素子とは逆向き、すなわちダイオード素子の陽極を第2の配線102に電気的に接続し、ダイオード素子の陰極を第1の配線101に電気的に接続して配置したダイオード素子を設けてもよい。複数のダイオード素子602のダイオード素子とは逆向きに設けるダイオード素子は、第2の配線102側に静電電位VESDが生じた際に、第1の配線101側にバイパスとして電流を流し、負荷である光電変換回路500が破壊されるのを防ぐことができる。なお、静電電位VESDが生じる際に流れる電流の大きさを考慮して、ダイオード素子の大きさは複数のダイオード素子602のダイオード素子より大きくすることが好ましい。
第1のnチャネル型トランジスタ604の第1端子は、第2のnチャネル型トランジスタ606のゲート端子に電気的に接続される。また第1のnチャネル型トランジスタ604の第2端子は、第2の配線102に電気的に接続されている。
第2のnチャネル型トランジスタ606の第1端子は、nチャネル型トランジスタ115のゲート端子に電気的に接続される。また第2のnチャネル型トランジスタ606の第2端子は、第2の配線102に電気的に接続されている。
ついで、図7、図8を用いて図6に示した光電変換装置の動作について説明する。まず、図7において、第1の配線101に高電源電位Vdd及び第2の配線102に低電源電位Vssが入力され、負荷である光電変換回路が実動作可能な場合の比較回路103の動作について説明する。
第1の配線101に入力される高電源電位Vddと低電源電位Vssとの間の電圧は、第1の抵抗素子601及び複数のダイオード素子602によって、分圧される。分圧された結果、N段目のダイオード素子の陽極の電位と第2の配線102の電位との電位差、すなわち第1のnチャネル型トランジスタのゲートとソースの間の電圧Vgsが、第1のnチャネル型トランジスタのしきい値電圧Vthより小さくなるように、複数のダイオード素子602の段数を予め決めておく。そして第1のnチャネル型トランジスタがオフ(高抵抗状態)であるため、第2の抵抗素子603と第1のnチャネル型トランジスタ604との間のノードで分圧される電位は、おおよそ高電源電位Vddとなる。そして第2のnチャネル型トランジスタ606がオン(低抵抗状態)であるため、第3の抵抗素子605と第2のnチャネル型トランジスタ606との間のノードで分圧される電位は、おおよそ低電源電位Vssとなる。そのため、比較回路103は、pチャネル型トランジスタ114のゲート端子に高電源電位Vdd、nチャネル型トランジスタ115のゲート端子に低電源電位Vssを印加することで、pチャネル型トランジスタ114、およびnチャネル型トランジスタ115をともにオフにすることができる。以上により、上記実施の形態1で説明した図4(B)の状態が実現する。
次に図8において、第1の配線101に静電電位VESD及び第2の配線102に低電源電位Vssが入力され、負荷である光電変換回路に高電圧が印加されないよう静電保護回路100が動作する場合の比較回路103の動作について説明する。
第1の配線101に入力される静電電位VESDと低電源電位Vssとの間の電圧は、第1の抵抗素子601及び複数のダイオード素子602によって、分圧される。静電電位VESDと低電源電位Vssとの間の電圧は、高電源電位Vddと低電源電位Vssとの間の電圧より十分に大きい電圧であるため、図7で説明した場合と異なり、分圧された結果、第1のnチャネル型トランジスタのゲートとソースの間の電圧Vgsが、第1のnチャネル型トランジスタのしきい値電圧Vthより大きくなる。そのため、第1のnチャネル型トランジスタがオン(低抵抗状態)となり、第2の抵抗素子603と第1のnチャネル型トランジスタ604との間のノードで分圧される電位は、おおよそ低電源電位Vssとなる。そして第2のnチャネル型トランジスタ606がオフ(高抵抗状態)になるため、第3の抵抗素子605と第2のnチャネル型トランジスタ606との間のノードで分圧される電位は、おおよそ高電源電位Vddとなる。そのため、比較回路103は、pチャネル型トランジスタ114のゲート端子に低電源電位Vss、nチャネル型トランジスタ115のゲート端子に高電源電位Vddを印加することで、pチャネル型トランジスタ114、およびnチャネル型トランジスタ115をともにオンにすることができる。
なお、図8に示すようにpチャネル型トランジスタ114、およびnチャネル型トランジスタ115がともにオンになるのは、比較回路103における複数のトランジスタのオンまたはオフの動作を経た後である。そのため、各配線における寄生容量、及びトランジスタにおけるゲート容量等による信号の遅延を考慮することが望ましい。そのため、静電電位VESDにより負荷である光電変換回路500に高電圧を印加されるのを緩和することを目的として、図9に示すように、抵抗素子901及び抵抗素子902を光電変換回路と、第1の配線101及び第2の配線102との間に設けてもよい。なお、抵抗素子901及び抵抗素子902の抵抗値は光電変換回路の実動作に影響を与えない大きさであることが好ましい。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態2で述べた光電変換装置の作製例について説明する。本実施の形態では特に、絶縁基板上に形成された半導体膜により薄膜トランジスタ(TFT)を作製し光電変換装置を作製する形態について説明する。
まず本実施の形態で示す光電変換装置の上面図の一例について、図10に示す。図10に示す光電変換装置は、静電保護回路801と、光電変換回路802を含んでいる。光電変換回路802は、半導体層を積層して形成したフォトダイオード803Aと、複数のトランジスタによって構成される増幅回路803Bを有する。また静電保護回路801は、比較回路を構成する第1の抵抗素子804、複数のダイオード素子805、第2の抵抗素子806、第1のnチャネル型トランジスタ807、第3の抵抗素子808、及び第2のnチャネル型トランジスタ809と、pチャネル型トランジスタ810、nチャネル型トランジスタ811、並びに容量素子812とを有する。図10に示す光電変換装置の各素子の接続、及び動作については実施の形態2と同様である。
次いで、光電変換装置の作製方法について、一例として、断面図を用いて述べる。図11(A)〜図11(D)、及び図12(A)〜図12(C)を用いて説明する。
まず、基板(第1の基板1110)上にフォトダイオード及び薄膜トランジスタを形成する。ここでは基板1110として、ガラス基板の一つであるAN100を用いる。基板上に形成するトランジスタとして、薄膜トランジスタを用いることにより、基板上に、フォトダイオードと薄膜トランジスタを同一工程で作製することができるため、光電変換装置の量産化がし易いといった利点がある。
次いで、プラズマCVD法で下地絶縁膜1112となる窒素を含む酸化珪素膜(膜厚100nm)を形成し、さらに大気にふれることなく、半導体膜例えば水素を含む非晶質珪素膜(膜厚54nm)を積層形成する。また、下地絶縁膜1112は酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜を用いた積層してもよい。例えば、下地絶縁膜1112として、酸素を含む窒化珪素膜を50nm、さらに窒素を含む酸化珪素膜を100nm積層した膜を形成してもよい。なお、窒素を含む酸化珪素膜や窒化珪素膜は、ガラス基板からのアルカリ金属などの不純物拡散を防止するブロッキング層として機能する。
次いで、上記非晶質珪素膜を公知の技術(固相成長法、レーザ結晶化方法、触媒元素を用いた結晶化方法など)により結晶化させて、結晶構造を有する半導体膜(結晶性半導体膜)、例えば多結晶珪素膜を形成する。ここでは、触媒元素を用いた結晶化方法を用いて多結晶珪素膜を得る。重量換算で10ppmのニッケルを含む酢酸ニッケル溶液をスピナーで添加する。なお、溶液を添加する方法に代えてスパッタ法でニッケル元素を全面に散布する方法を用いてもよい。次いで、加熱処理を行い結晶化させて結晶構造を有する半導体膜(ここでは多結晶珪素膜)を形成する。ここでは熱処理(500℃、1時間)の後、結晶化のための熱処理(550℃、4時間)を行って多結晶珪素膜を得る。
次いで、多結晶珪素膜表面の酸化膜を希フッ酸等で除去する。その後、結晶化率を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修するためのレーザ光(XeCl:波長308nm)の照射を大気中、または酸素雰囲気中で行う。
レーザ光には波長400nm以下のエキシマレーザ光や、YAGレーザの第2高調波又は第3高調波を用いる。ここでは、繰り返し周波数10〜1000Hz程度のパルスレーザ光を用い、当該レーザ光を光学系にて100〜500mJ/cmに集光し、90〜95%のオーバーラップ率をもって照射し、シリコン膜表面を走査させればよい。本実施の形態では、繰り返し周波数30Hz、エネルギー密度470mJ/cmでレーザ光の照射を大気中で行なう。
なお、大気中、または酸素雰囲気中で行うため、レーザ光の照射により表面に酸化膜が形成される。なお、本実施例ではパルスレーザを用いた例を示したが、連続発振のレーザを用いてもよく、半導体膜の結晶化に際し、大粒径に結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい。代表的には、Nd:YVOレーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を適用すればよい。
連続発振のレーザを用いる場合には、出力10Wの連続発振のYVOレーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO結晶と非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、10〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射すればよい。
次いで、上記レーザ光の照射により形成された酸化膜に加え、オゾン水で表面を120秒処理して合計1〜5nmの酸化膜からなるバリア層を形成する。このバリア層は、結晶化させるために添加した触媒元素、例えばニッケル(Ni)を膜中から除去するために形成する。ここではオゾン水を用いてバリア層を形成したが、酸素雰囲気下の紫外線の照射で結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法や酸素プラズマ処理により結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法やプラズマCVD法やスパッタ法や蒸着法などで1〜10nm程度の酸化膜を堆積してバリア層を形成してもよい。また、バリア層を形成する前にレーザ光の照射により形成された酸化膜を除去してもよい。
次いで、バリア層上にスパッタ法にてゲッタリングサイトとなるアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を10nm〜400nm、ここでは膜厚100nmで成膜する。ここでは、アルゴン元素を含む非晶質珪素膜は、シリコンターゲットを用いてアルゴンを含む雰囲気下で形成する。プラズマCVD法を用いてアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を形成する場合、成膜条件は、モノシランとアルゴンの流量比(SiH:Ar)を1:99とし、成膜圧力を6.665Paとし、RFパワー密度を0.087W/cmとし、成膜温度を350℃とする。
その後、650℃に加熱された炉に入れて3分の熱処理を行い触媒元素を除去(ゲッタリング)する。これにより結晶構造を有する半導体膜中の触媒元素濃度が低減される。炉に代えてランプアニール装置を用いてもよい。
次いで、バリア層をエッチングストッパとして、ゲッタリングサイトであるアルゴン元素を含む非晶質珪素膜を選択的に除去した後、バリア層を希フッ酸で選択的に除去する。なお、ゲッタリングの際、ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動しやすい傾向があるため、酸化膜からなるバリア層をゲッタリング後に除去することが望ましい。
なお、触媒元素を用いて半導体膜の結晶化を行わない場合には、上述したバリア層の形成、ゲッタリングサイトの形成、ゲッタリングのための熱処理、ゲッタリングサイトの除去、バリア層の除去などの工程は不要である。
次いで、得られた結晶構造を有する半導体膜(例えば結晶性珪素膜)の表面にオゾン水で薄い酸化膜を形成した後、第1のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離された半導体膜(本明細書では「島状半導体領域1131」という)を形成する(図11(A)参照)。島状半導体領域を形成した後、レジストからなるマスクを除去する。
次いで、必要があればTFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ホウ素またはリン)のドーピングを行う。ここでは、ジボラン(B)を質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法を用いる。
次いで、フッ酸を含むエッチャントで酸化膜を除去すると同時に島状半導体領域1131の表面を洗浄した後、ゲート絶縁膜1113となる珪素を主成分とする絶縁膜を形成する。ここでは、プラズマCVD法により115nmの厚さで窒素を含む酸化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成する。
次いで、ゲート絶縁膜1113上に金属膜を形成した後、第2のフォトマスクを用いて、ゲート電極1134、配線1114及び1115、端子電極1150を形成する(図11(B)参照)。この金属膜として、例えば窒化タンタル及びタングステン(W)をそれぞれ30nm、370nm積層した膜を用いる。
また、ゲート電極1134、配線1114及び1115、端子電極1150として、上記以外にもチタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ネオジム(Nd)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる単層膜、或いは、これらの窒化物、例えば、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化モリブデンからなる単層膜を用いることができる。
次いで、島状半導体領域1131への一導電型を付与する不純物の導入を行って、TFT1193のソース領域またはドレイン領域1137の形成を行う(図11(C)参照)。本実施の形態では一例として、nチャネル型TFTを形成するので、n型の不純物、例えばリン(P)、砒素(As)を島状半導体領域1131に導入する。pチャネル型TFTを形成する際には、p型の不純物を島状半導体領域1131に導入する。
次いで、CVD法により酸化珪素膜を含む第1の層間絶縁膜(図示しない)を50nm形成した後、それぞれの島状半導体領域に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工程は、ランプ光源を用いたラピッドサーマルアニール法(RTA法)、或いはYAGレーザまたはエキシマレーザを裏面から照射する方法、或いは炉を用いた熱処理、或いはこれらの方法のうち、いずれかと組み合わせた方法によって行う。
次いで、水素及び酸素を含む窒化珪素膜を含む第2の層間絶縁膜1116を、例えば10nmの膜厚で形成する。
次いで、第2の層間絶縁膜1116上に絶縁物材料から成る第3の層間絶縁膜1117を形成する(図11(D)参照)。第3の層間絶縁膜1117はCVD法で得られる絶縁膜を用いることができる。本実施の形態においては密着性を向上させるため、第3の層間絶縁膜1117として、900nmの膜厚で形成した窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
次に、熱処理(300〜550℃で1〜12時間の熱処理、例えば窒素雰囲気中410℃で1時間)を行い、島状半導体膜を水素化する。この工程は第2の層間絶縁膜1116に含まれる水素により島状半導体膜のダングリングボンドを終端させるために行うものである。ゲート絶縁膜1113の存在に関係なく島状半導体膜を水素化することができる。
また第3の層間絶縁膜1117として、シロキサンを用いた絶縁膜、及びそれらの積層構造を用いることも可能である。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造で構成される。置換基として、少なくとも水素を含む化合物(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フッ素を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む化合物と、フッ素とを用いてもよい。
第3の層間絶縁膜1117としてシロキサンを用いた絶縁膜、及びそれらの積層構造を用いた場合は、第2の層間絶縁膜1116を形成後、島状半導体膜を水素化するための熱処理を行い、次に第3の層間絶縁膜1117を形成することもできる。
次いで、第3のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、第1の層間絶縁膜、第2の層間絶縁膜1116及び第3の層間絶縁膜1117またはゲート絶縁膜1113を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。
なお、第3の層間絶縁膜1117は必要に応じて形成すればよく、第3の層間絶縁膜1117を形成しない場合は、第2の層間絶縁膜1116を形成後に第1の層間絶縁膜、第2の層間絶縁膜1116及びゲート絶縁膜1113を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。
次いで、スパッタ法で金属積層膜を成膜した後、第4のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に金属膜をエッチングして、配線1119、接続電極1120、端子電極1151、TFT1193のソース電極またはドレイン電極1141を形成する。そして、レジストからなるマスクを除去する。なお、本実施の形態の金属膜は、膜厚100nmのTi膜と、膜厚350nmのSiを微量に含むAl膜と、膜厚100nmのTi膜との3層を積層したものとする。
また配線1119、接続電極1120、端子電極1151、及びTFT1193のソース電極又はドレイン電極1141を単層の導電膜により形成する場合は、耐熱性及び導電率等の点からチタン膜(Ti膜)が好ましい。またチタン膜に変えて、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ネオジム(Nd)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる単層膜、或いは、これらの窒化物、例えば、窒化チタン、窒化タングステン、窒化タンタル、窒化モリブデンからなる単層膜を用いることができる。配線1119、接続電極1120、端子電極1151、及びTFT1193のソース電極又はドレイン電極1141を単層膜にすることにより、作製工程において成膜回数を減少させることが可能となる。
以上の工程で、多結晶珪素膜を用いたトップゲート型TFT1193を作製することができる。
次いで、後に形成される光電変換素子(代表的にはアモルファスシリコン)と反応して合金になりにくい導電性の金属膜(チタン(Ti)またはモリブデン(Mo)など)を成膜した後、第5のフォトマスクを用いてレジストからなるマスクを形成し、選択的に導電性の金属膜をエッチングして配線1119を覆う保護電極1118、保護電極1145、保護電極1146、及び保護電極1148を形成する(図12(A))。ここではスパッタ法で得られる膜厚200nmのTi膜を用いる。なお、同様に接続電極1120、端子電極1151、TFT1193のソース電極またはドレイン電極1141も導電性の金属膜で覆われる。従って、導電性の金属膜は、これらの電極における2層目のAl膜が露呈されている側面も覆い、導電性の金属膜は光電変換素子へのアルミニウム原子の拡散も防止できる。
ただし、配線1119、接続電極1120、端子電極1151、及びTFT1193のソース電極またはドレイン電極1141を、単層の導電膜で形成する場合、保護電極1118、保護電極1145、保護電極1146、及び保護電極1148は形成しなくてもよい。
次に第3の層間絶縁膜1117上に、p型半導体層1111p、i型半導体層1111i及びn型半導体層1111nを含む光電変換素子1111を形成する。
p型半導体層1111pは、周期表第13属の不純物元素、例えばホウ素(B)を含んだセミアモルファスシリコン膜をプラズマCVD法にて成膜して形成すればよい。
また配線1119及び保護電極1118は光電変換素子1111の最下層、本実施例ではp型半導体層1111pと接している。
p型半導体層1111pを形成したら、さらにi型半導体層1111i及びn型半導体層1111nを順に形成する。これによりp型半導体層1111p、i型半導体層1111i及びn型半導体層1111nを有する光電変換素子1111が形成される。
i型半導体層1111iとしては、例えばプラズマCVD法でセミアモルファスシリコン膜を形成すればよい。またn型半導体層1111nとしては、周期表第15属の不純物元素、例えばリン(P)を含むセミアモルファスシリコン膜を形成してもよいし、セミアモルファスシリコン膜を形成後、周期表第15属の不純物元素を導入してもよい。
またp型半導体層1111p、i型半導体層1111i、n型半導体層1111nとして、セミアモルファス半導体膜だけではなく、アモルファス半導体膜を用いてもよい。
次いで、全面に絶縁物材料(例えば珪素を含む無機絶縁膜)からなる封止層1124を厚さ1μm〜30μmで形成して図12(B)の状態を得る。ここでは絶縁物材料膜としてCVD法により、膜厚1μmの窒素を含む酸化珪素膜を形成する。CVD法による絶縁膜を用いることによって密着性の向上を図っている。
次いで、封止層1124をエッチングして開口部を設けた後、スパッタ法により端子電極1121及び1122を形成する。端子電極1121及び1122は、チタン膜(Ti膜)(100nm)と、ニッケル膜(Ni膜)(300nm)と、金膜(Au膜)(50nm)との積層膜とする。こうして得られる端子電極1121及び端子電極1122の固着強度は5Nを超え、端子電極として十分な固着強度を有している。
以上の工程で、半田接続が可能な端子電極1121及び端子電極1122が形成され、図12(C)に示す構造が得られる。
なお上記工程で得られる光電変換装置は、基板より個々に切断して複数の光電変換装置を切り出すことで大量生産が可能である。1枚の大面積基板(例えば600cm×720cm)からは大量の光電変換装置(例えば2mm×1.5mm)を製造することができる。
なお、本実施の形態で示す島状半導体領域1131の作製方法としては、上記作製方法に限らず他の作製方法を用いて形成することもできる。一例としては、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板を用いて島状半導体領域1131を形成してもよい。SOI基板としては、公知のSOI基板を用いればよく、その作製方法や構造は特に限定されない。SOI基板としては、代表的にはSIMOX基板や貼り合わせ基板が挙げられる。また、貼り合わせ基板の例として、ELTRAN(登録商標)、UNIBOND(登録商標)、スマートカット(登録商標)等が挙げられる。
SIMOX基板は、単結晶シリコン基板に酸素イオンを注入し、1300℃以上で熱処理して埋め込み酸化膜層(BOX;Buried Oxide)を形成することにより、表面に薄膜シリコン層を形成し、SOI構造を得ることができる。薄膜シリコン層は、埋め込み酸化膜層により、単結晶シリコン基板と絶縁分離されている。また、埋め込み酸化膜層形成後に、さらに熱酸化するITOX(Internal Thermal Oxidation−SIMOX)と呼ばれる技術を用いることもできる。
貼り合わせ基板は、酸化膜層を介して2枚の単結晶シリコン基板(第1単結晶シリコン基板、第2単結晶シリコン基板)を貼り合わせ、一方の単結晶シリコン基板を貼り合わせた面ではない方の面から薄膜化することにより、表面に薄膜シリコン層を形成したSOI基板のことをいう。酸化膜層は、一方の基板(ここでは第1単結晶シリコン基板)を熱酸化して形成することができる。また、2枚の単結晶シリコン基板は、接着剤なしで直接貼り合わせることができる。
なお、貼り合わせ基板としては、2枚の単結晶基板を貼り合わせることに限らず、ガラス基板等の絶縁表面を有する基板と、単結晶基板とを貼り合わせてSOI基板を作製してもよい。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、静電保護回路を有する光電変換装置を様々な電子機器に組み込んだ例について説明する。静電保護回路、または当該静電保護回路を含む光電変換装置を具備する電子機器として、コンピュータ、ディスプレイ、携帯電話、テレビなどが挙げられる。それらの電子機器の具体例を図13、図14(A)〜図14(B)、図15(A)〜図15(B)、図16、及び図17に示す。
図13は携帯電話であり、本体(A)1301、本体(B)1302、筐体1303、操作キー1304、音声入力部1305、音声出力部1306、回路基板1307、表示パネル(A)1308、表示パネル(B)1309、蝶番1310、透光性材料部1311、光電変換装置1312を有している。静電保護回路は光電変換装置1312に適用することができる。
光電変換装置1312は透光性材料部1311を透過した光を検知し、検知した外部光の照度に合わせて表示パネル(A)1308及び表示パネル(B)1309の輝度コントロールを行なったり、光電変換装置1312で得られる照度に合わせて操作キー1304の照明制御を行う。これにより携帯電話の消費電流を抑えることができる。
図14(A)及び図14(B)に携帯電話の別の例を示す。図14(A)及び図14(B)において、本体1421、筐体1422、表示パネル1423、操作キー1424、音声出力部1425、音声入力部1426、光電変換装置1427、光電変換装置1428を示している。
図14(A)に示す携帯電話では、本体1421に設けられた光電変換装置1427により外部の光を検知することにより表示パネル1423及び操作キー1424の輝度を制御することが可能である。
また図14(B)に示す携帯電話では、図14(A)の構成に加えて、本体1421の内部に光電変換装置1428を設けている。光電変換装置1428により、表示パネル1423に設けられているバックライトの輝度を検出することも可能となる。
図15(A)はコンピュータであり、本体1531、筐体1532、表示部1533、キーボード1534、外部接続ポート1535、ポインティングデバイス1536等を含む。
また図15(B)は表示装置でありテレビ受像器などがこれに当たる。本表示装置は、筐体1541、支持台1542、表示部1543などによって構成されている。
図15(A)のコンピュータに設けられる表示部1533、及び図15(B)に示す表示装置の表示部1543として、液晶パネルを用いた場合の詳しい構成を図16に示す。
図16に示す液晶パネル1662は、筐体1661に内蔵されており、基板1651a及び基板1651b、基板1651a及び基板1651bに挟まれた液晶層1652、偏光フィルタ1652a及び偏光フィルタ1652b、及びバックライト1653等を有している。また筐体1661には光電変換装置1654が形成されている。
作製された光電変換装置1654はバックライト1653からの光量を感知し、その情報がフィードバックされて液晶パネル1662の輝度が調節される。
図17(A)及び図17(B)は、静電保護回路を備えた光電変換装置をカメラ、例えばデジタルカメラに組み込んだ例を示す図である。図17(A)は、デジタルカメラの前面方向から見た斜視図、図17(B)は、後面方向から見た斜視図である。図17(A)において、デジタルカメラには、リリースボタン1701、メインスイッチ1702、ファインダ窓1703、フラッシュ1704、レンズ1705、鏡胴1706、筺体1707が備えられている。
また、図17(B)において、ファインダ接眼窓1711、モニタ1712、操作ボタン1713が備えられている。
リリースボタン1701は、半分の位置まで押下されると、焦点調整機構および露出調整機構が作動し、最下部まで押下されるとシャッターが開く。
メインスイッチ1702は、押下又は回転によりデジタルカメラの電源のON/OFFを切り替える。
ファインダ窓1703は、デジタルカメラの前面のレンズ1705の上部に配置されており、図17(B)に示すファインダ接眼窓1711から撮影する範囲やピントの位置を確認するための装置である。
フラッシュ1704は、デジタルカメラの前面上部に配置され、被写体輝度が低いときに、リリースボタンが押下されてシャッターが開くと同時に補助光を照射する。
レンズ1705は、デジタルカメラの正面に配置されている。レンズは、フォーカシングレンズ、ズームレンズ等により構成され、図示しないシャッター及び絞りと共に撮影光学系を構成する。また、レンズの後方には、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子が設けられている。
鏡胴1706は、フォーカシングレンズ、ズームレンズ等のピントを合わせるためにレンズの位置を移動するものであり、撮影時には、鏡胴を繰り出すことにより、レンズ1705を手前に移動させる。また、携帯時は、レンズ1705を沈銅させてコンパクトにする。なお、本実施の形態においては、鏡胴を繰り出すことにより被写体をズーム撮影することができる構造としているが、この構造に限定されるものではなく、筺体1707内での撮影光学系の構成により鏡胴を繰り出さずともズーム撮影が可能なデジタルカメラでもよい。
ファインダ接眼窓1711は、デジタルカメラの後面上部に設けられており、撮影する範囲やピントの位置を確認する際に接眼するために設けられた窓である。
操作ボタン1713は、デジタルカメラの後面に設けられた各種機能ボタンであり、セットアップボタン、メニューボタン、ディスプレイボタン、機能ボタン、選択ボタン等により構成されている。
光電変換装置を図17(A)及び図17(B)に示すカメラに組み込むと、光電変換装置が光の有無及び強さを感知することができ、これによりカメラの露出調整等を行うことができる。静電保護回路を備えた光電変換装置は、実動作に影響のなく、静電保護回路としての機能を果たすことができる。そのため、動作不良に対する信頼性が高く、歩留まりの高い光電変換装置を具備するカメラとすることができる。
また静電保護回路を有する光電変換装置はその他の電子機器、例えばプロジェクションテレビ、ナビゲーションシステム等に応用することが可能である。すなわち光を検出する必要のあるものであればいかなるものにも用いることが可能である。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
100 静電保護回路
101 第1の配線
102 第2の配線
103 比較回路
104 第1のスイッチ
105 第2のスイッチ
106 容量素子
107 負荷
114 pチャネル型トランジスタ
115 nチャネル型トランジスタ
124 容量素子
125 容量素子
500 光電変換回路
501 フォトダイオード
502 増幅回路
503 トランジスタ
504 トランジスタ
601 抵抗素子
602 ダイオード素子
603 抵抗素子
604 nチャネル型トランジスタ
605 抵抗素子
606 nチャネル型トランジスタ
607 ダイオード素子
801 静電保護回路
802 光電変換回路
803A フォトダイオード
803B 増幅回路
804 抵抗素子
805 ダイオード素子
806 抵抗素子
807 nチャネル型トランジスタ
808 抵抗素子
809 nチャネル型トランジスタ
810 pチャネル型トランジスタ
811 nチャネル型トランジスタ
812 容量素子
901 抵抗素子
902 抵抗素子
1110 基板
1111 光電変換素子
1112 下地絶縁膜
1113 ゲート絶縁膜
1114 配線
1116 層間絶縁膜
1117 層間絶縁膜
1118 保護電極
1119 配線
1120 接続電極
1121 端子電極
1122 端子電極
1124 封止層
1131 島状半導体領域
1134 ゲート電極
1137 ドレイン領域
1141 ドレイン電極
1145 保護電極
1146 保護電極
1148 保護電極
1150 端子電極
1151 端子電極
1193 TFT
1301 本体(A)
1302 本体(B)
1303 筐体
1304 操作キー
1305 音声出力部
1306 音声入力部
1307 回路基板
1308 表示パネル(A)
1309 表示パネル(B)
1310 蝶番
1311 透光性材料部
1312 光電変換装置
1421 本体
1422 筐体
1423 表示パネル
1424 操作キー
1425 音声出力部
1426 音声入力部
1427 光電変換装置
1428 光電変換装置
1531 本体
1532 筐体
1533 表示部
1534 キーボード
1535 外部接続ポート
1536 ポインティングデバイス
1541 筐体
1542 支持台
1543 表示部
1652 液晶層
1653 バックライト
1654 光電変換装置
1661 筐体
1662 液晶パネル
1701 リリースボタン
1702 メインスイッチ
1703 ファインダ窓
1704 フラッシュ
1705 レンズ
1706 鏡胴
1707 筺体
1711 ファインダ接眼窓
1712 モニタ
1713 操作ボタン
1111i i型半導体層
1111n n型半導体層
1111p p型半導体層
1651a 基板
1651b 基板
1652a 偏光フィルタ
1652b 偏光フィルタ

Claims (13)

  1. 高電源電位が入力される第1の配線と、
    低電源電位が入力される第2の配線と、
    前記第1の配線の電位及び前記第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、
    第1端子が前記第1の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、
    第1端子が前記第2の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、
    一方の電極が前記第1のスイッチの第2端子、他方の電極が前記第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有することを特徴とする静電保護回路。
  2. 高電源電位が入力される第1の配線と、
    低電源電位が入力される第2の配線と、
    前記第1の配線の電位及び前記第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、
    第1端子が前記第1の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、
    第1端子が前記第2の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、
    一方の電極が前記第1のスイッチの第2端子、他方の電極が前記第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有し、
    前記比較回路は、前記高電源電位より高い電位が前記第1の配線に入力された際に、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオンにし、前記高電源電位が前記第1の配線に入力された際に、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフにすることを特徴とする静電保護回路。
  3. 請求項1または2において、前記第1のスイッチはpチャネル型トランジスタであり、前記第2のスイッチはnチャネル型トランジスタであることを特徴とする静電保護回路。
  4. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、及び前記比較回路を構成するトランジスタは、薄膜トランジスタであることを特徴とする静電保護回路。
  5. 高電源電位が入力される第1の配線と、
    低電源電位が入力される第2の配線と、
    前記第1の配線及び前記第2の配線に電気的に接続された負荷と、
    前記第1の配線の電位及び前記第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、
    第1端子が前記第1の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、
    第1端子が前記第2の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、
    一方の電極が前記第1のスイッチの第2端子、他方の電極が前記第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有し、
    前記比較回路、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記容量素子は、前記負荷に前記高電源電位が入力される前記第1の配線及び前記低電源電位が入力される前記第2の配線の経路に設けられることを特徴とする半導体装置
  6. 高電源電位が入力される第1の配線と、
    低電源電位が入力される第2の配線と、
    光電変換素子及び増幅回路を有し、前記第1の配線及び前記第2の配線に電気的に接続された光電変換回路と、
    前記第1の配線の電位及び前記第2の配線の電位に応じた信号を出力する比較回路と、
    第1端子が前記第1の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第1のスイッチと、
    第1端子が前記第2の配線に電気的に接続され、前記信号でオンまたはオフが制御される第2のスイッチと、
    一方の電極が前記第1のスイッチの第2端子、他方の電極が前記第2のスイッチの第2端子に電気的に接続された容量素子と、を有し、
    前記比較回路、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記容量素子は、前記光電変換回路に前記高電源電位が入力される前記第1の配線及び前記低電源電位が入力される前記第2の配線の経路に設けられることを特徴とする半導体装置
  7. 請求項5または6において、
    前記比較回路は、前記高電源電位より高い電位が前記第1の配線に入力された際に、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオンにし、前記高電源電位が前記第1の配線に入力された際に、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオフにすることを特徴とする半導体装置
  8. 請求項5乃至7のいずれか一において、前記第1のスイッチはpチャネル型トランジスタであり、前記第2のスイッチはnチャネル型トランジスタであることを特徴とする半導体装置
  9. 請求項乃至のいずれか一において、前記光電変換素子は、p型半導体層、i型半導体層及びn型半導体層が積層して形成されていることを特徴とする半導体装置
  10. 請求項乃至のいずれか一において、前記増幅回路部を構成するトランジスタは、薄膜トランジスタであることを特徴とする半導体装置
  11. 請求項乃至10のいずれか一において、前記光電変換回路の入力端子は、第1の抵抗素子を介して前記第1の配線と電気的に接続されており、前記光電変換回路の出力端子は、第2の抵抗素子を介して前記第2の配線と電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置
  12. 請求項乃至11のいずれか一において、
    前記光電変換装置は、透光性基板上に設けられていることを特徴とする半導体装置
  13. 請求項乃至12のいずれか一に記載の半導体装置を具備することを特徴とする電子機器。
JP2009054457A 2008-03-14 2009-03-09 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器 Expired - Fee Related JP5371491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009054457A JP5371491B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-09 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008065273 2008-03-14
JP2008065273 2008-03-14
JP2009054457A JP5371491B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-09 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009246351A JP2009246351A (ja) 2009-10-22
JP2009246351A5 JP2009246351A5 (ja) 2012-03-29
JP5371491B2 true JP5371491B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=41061984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009054457A Expired - Fee Related JP5371491B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-09 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8115160B2 (ja)
JP (1) JP5371491B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5388632B2 (ja) * 2008-03-14 2014-01-15 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP2012142502A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Sony Corp 保護素子及び保護素子を備えた半導体装置
CN102856109A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 拨动开关及具有该拨动开关的电子装置
CN104617570A (zh) * 2015-01-08 2015-05-13 武汉电信器件有限公司 一种大光输入a/d采样过压保护电路
JP6906978B2 (ja) 2016-02-25 2021-07-21 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、半導体ウェハ、および電子機器
JP2019186623A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 ソニー株式会社 過電流判定回路及び発光制御装置

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6245193A (ja) * 1985-08-23 1987-02-27 Hitachi Ltd 光電子装置
JPH0243385U (ja) * 1988-09-19 1990-03-26
JPH02303013A (ja) * 1989-05-17 1990-12-17 Nippon Oil & Fats Co Ltd 基板内蔵コンデンサの容量値調整方法
EP0513920B1 (en) * 1991-05-15 1995-11-08 Matsushita Electric Works, Ltd. Apparatus for operating discharge lamps
JP2750072B2 (ja) * 1993-07-27 1998-05-13 松下電工株式会社 電力変換装置
US5463520A (en) * 1994-05-09 1995-10-31 At&T Ipm Corp. Electrostatic discharge protection with hysteresis trigger circuit
JPH08243084A (ja) * 1995-03-09 1996-09-24 Seiko Epson Corp 携帯用電子機器
JPH09264610A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Matsushita Seiko Co Ltd 電気蓄熱暖房器
JP3444093B2 (ja) * 1996-06-10 2003-09-08 株式会社デンソー 光センサ回路
US6069521A (en) * 1997-06-27 2000-05-30 Sun Microsystems Voltage regulation method for attenuating inductance-induced on-chip supply variations
JPH11330557A (ja) * 1998-05-08 1999-11-30 Canon Inc 光源装置及び電子機器
FR2801745B1 (fr) * 1999-11-30 2007-05-25 St Microelectronics Sa Transpondeur electromagnetique a desaccord en frequence
TWI264106B (en) * 2002-04-30 2006-10-11 Winbond Electronics Corp Static charge protection circuit of adopting gate-coupled MOSFET (metal-oxide-semiconductor field effect transistor)
DE10356259B4 (de) * 2003-12-03 2010-07-22 Atmel Automotive Gmbh Verfahren und Schaltungsanordnung zum Vergrößern einer Funktionsreichweite bei einer aus einem elektromagnetischen Feld mit Energie versorgten Vorrichtung
US7471188B2 (en) * 2003-12-19 2008-12-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and driving method thereof
JP2007165865A (ja) * 2005-11-18 2007-06-28 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置
JP2007287853A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 静電気保護回路および信号線路および電源線路
JP2008085125A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Oki Electric Ind Co Ltd Esd保護回路及び半導体集積回路装置
DE602007013986D1 (de) * 2006-10-18 2011-06-01 Semiconductor Energy Lab ID-Funktransponder
JP5325415B2 (ja) * 2006-12-18 2013-10-23 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
US8358202B2 (en) * 2006-12-26 2013-01-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US7923800B2 (en) * 2006-12-27 2011-04-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and electronic device
JP2008270757A (ja) * 2007-03-26 2008-11-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8164933B2 (en) * 2007-04-04 2012-04-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Power source circuit
JP2009130119A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Toshiba Corp 半導体集積回路

Also Published As

Publication number Publication date
US8115160B2 (en) 2012-02-14
US20090230292A1 (en) 2009-09-17
JP2009246351A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5388632B2 (ja) 半導体装置
JP5411437B2 (ja) 光電変換装置
JP5222649B2 (ja) 光電変換装置及びその光電変換装置を具備する電子機器
US7531784B2 (en) Semiconductor device and electronic appliance using the same
KR101401528B1 (ko) 광전변환장치 및 그 광전변환장치를 구비하는 전자기기
US8368145B2 (en) Semiconductor device and electronic device
JP5371491B2 (ja) 静電保護回路、半導体装置、及び半導体装置を具備する電子機器
KR20080061291A (ko) 반도체장치 및 전자기기
JP2010004025A (ja) 光電変換装置、及び当該光電変換装置の駆動方法、並びに当該光電変換装置を具備する電子機器
JP4619318B2 (ja) 光電変換装置
JP4750070B2 (ja) 半導体装置及びそれを用いた電子機器
JP4532418B2 (ja) 光センサ及びその作製方法
US8207487B2 (en) Photoelectric conversion device including charge/discharge circuit
JP5132443B2 (ja) 光電変換装置、並びに当該光電変換装置を具備するフォトic及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5371491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees