JPH09264610A - 電気蓄熱暖房器 - Google Patents

電気蓄熱暖房器

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Publication number
JPH09264610A
JPH09264610A JP8072726A JP7272696A JPH09264610A JP H09264610 A JPH09264610 A JP H09264610A JP 8072726 A JP8072726 A JP 8072726A JP 7272696 A JP7272696 A JP 7272696A JP H09264610 A JPH09264610 A JP H09264610A
Authority
JP
Japan
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heat storage
heat
unit
room temperature
temperature
Prior art date
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Application number
JP8072726A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Kurosaki
尚良 黒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP8072726A priority Critical patent/JPH09264610A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定室温と現在室温との温度差△Tの値に応
じて複数の放熱運転方式の一つを自動的に選定し、△T
の値が大のときは部屋の暖房速度を高めるとともに、室
内温度を一定に維持することを目的とする。 【解決手段】 蓄熱ユニット2の上部に放熱調整用ダン
パー6を設け、下部に送風部4を設け、室温センサー1
2を本体ケース1背面に備え、操作部8で設定された設
定温度と現在室温との温度差△Tによりダンパー6の開
閉と放熱用送風部4の運転・停止を組合せた放熱方法か
ら一つを自動選択することにより適正な自動運転が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房用ヒーターを
内蔵する蓄熱部を備えた電気蓄熱暖房器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、蓄熱部に蓄えた熱を放出して暖房
する電気蓄熱暖房器が利用されている。従来、この種の
電気蓄熱暖房器は図7に示すような構成が一般的であっ
た。すなわち本体ケース101内に設けた蓄熱ユニット
102には、中央に流通路103と発熱部104を備
え、周囲にそれぞれ蓄熱体105および断熱材106を
有し、この蓄熱ユニット102の上部に放熱口107と
放熱ダンパー108を備えている。前記本体ケース10
1の前面上部に放熱口107からの熱気を本体ケース1
01外に放出する吹出口109を備え、放熱ダンパー1
08を開閉する開閉装置110を有している。開閉装置
110はバイメタル(図示せず)の熱変形を応用したも
ので、蓄熱体105が高温時は本体ケース101の上部
も高温となるため、バイメタルが変形して放熱ダンパー
108を閉じ、蓄熱体105の温度が下がると放熱ダン
パー108を開くものである。
【0003】上記構成において、蓄熱運転を行う時は2
4時間タイマーを用い、所定開始時刻から発熱部104
に通電して蓄熱体105に蓄熱を開始するとともに、開
閉装置110により放熱ダンパー108が閉じ、所定時
間通電後に発熱部104の通電を停止して蓄熱が完了す
る。
【0004】次に放熱ダンパー108を閉じた状態で放
熱運転に入り、蓄熱体105の温度が下がるにつれて開
閉装置110の働きで放熱ダンパー108が開き、吹出
口109から放熱されて室内を暖房する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
蓄熱暖房器では、開閉装置のダンパーの開閉のみによる
放熱が主体であり、また放熱量の調整範囲も狭いため、
使用状態に合わせて放熱量の調整範囲を拡げるととも
に、さらにきめ細かく運転制御できることが要求されて
いる。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、設定温度と室内温度の温度差に応じて、また
は設定温度と室内温度の温度差、蓄熱体の温度を共に判
断条件として、ダンパーの開閉と放熱用送風部の運転・
停止を組合せた運転手段の一つを選択して運転制御する
ことのできる電気蓄熱暖房器を提供することを目的とし
ている。
【0007】また、従来の電気蓄熱暖房器では、蓄熱量
は一定のタイマー時間による設定または使用者の操作部
を用いた設定が行われているが、気温の移り変わりに対
応した設定が難しいため、気温の変動があっても適正な
蓄熱量を自動的に設定できることが要求されている。
【0008】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、日々の気温変化があっても適正な蓄熱量の設定
が自動的にできる電気蓄熱暖房器を提供することを目的
としている。
【0009】また、従来の電気蓄熱暖房器では、比較的
暖かい日があると、無駄な蓄熱運転によりエネルギーを
浪費することがあり、エネルギーロスのない経済的な運
転が要求されている。
【0010】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、気温が比較的高い日や使用者が暖かく感じる日
には蓄熱量を低減した蓄熱運転ができる電気蓄熱暖房器
を提供することを目的としている。
【0011】また、従来の電気蓄熱暖房器では、本体に
蓄熱体の200v電源と制御部などの100v電源が供
給されているが、運転中に異常が発生した場合に、継電
器の場所が離れているとそれぞれの電源を即座に遮断で
きないことがあり、2種類の電源を即座に入切できるこ
とが要求されている。
【0012】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、運転中に異常が発生した場合に即座に電源を遮
断することができる電気蓄熱暖房器を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の電気蓄熱暖房器の一つの手段は、本体ケース
内に設けた蓄熱ユニットと、この蓄熱ユニットに送風す
る放熱用送風部と、前記蓄熱ユニットの上部に設けた放
熱口を開閉する放熱調整用ダンパーと、前記本体ケース
の背面に設けた室温センサーと、設定室温を入力する操
作部と、前記放熱用送風部と前記放熱調整用ダンパーを
制御する制御部を有し、この制御部は前記操作部で入力
された設定室温と前記室温センサーで検出された現在室
温との温度差に応じて、放熱用調整ダンパーの開閉と放
熱用送風部の運転・停止とを組合せた放熱運転手段の一
つを自動的に選択して運転制御できる構成としたもので
ある。
【0014】そして本発明によれば上記手段により、設
定温度と室内温度の温度差に応じて、ダンパーの開閉と
放熱用送風部の運転・停止を組合せた運転手段の一つを
選択して運転制御することのできる電気蓄熱暖房器が得
られる。
【0015】また他の手段は、本体ケース内に設けた蓄
熱ユニットと、この蓄熱ユニットに送風する放熱用送風
部と、前記蓄熱ユニットの上部に設けた放熱口を開閉す
る放熱調整用ダンパーと、前記蓄熱ユニット内に設けた
蓄熱体の温度を検出する蓄熱センサーと、前記本体ケー
スの背面に設けた室温センサーと、設定室温を入力する
操作部と、前記放熱用送風部と前記放熱調整用ダンパー
を制御する制御部を有し、この制御部は前記操作部で入
力された設定室温と前記室温センサーで検出された現在
室温との温度差、および前記蓄熱センサーの検出温度に
応じて、放熱用調整ダンパーの開閉と放熱用送風部の運
転・停止とを組合せた放熱運転手段の一つを自動的に選
択して運転制御ができる構成としたものである。
【0016】そして本発明によれば上記手段により、設
定温度と室内温度の温度差、蓄熱体の温度を共に判断条
件として、ダンパーの開閉と放熱用送風部の運転・停止
を組合せた運転手段の一つを選択して運転制御すること
のできる電気蓄熱暖房器が得られる。
【0017】また他の手段は、発熱体を備えた蓄熱体
と、蓄熱ユニット内に設けた補助発熱体と、前記蓄熱体
と前記補助発熱体の過去数日間の熱使用量を個々に記憶
する制御部を有し、前記制御部は前記発熱体および前記
補助発熱体を通電制御して先に記憶した個々の熱使用量
の最大値より大なる熱量を供給可能としたものである。
【0018】そして本発明によれば上記手段により、日
々の気温変化があっても適正な蓄熱量を自動的に設定す
ることができる電気蓄熱暖房器が得られる。
【0019】また他の手段は、蓄熱体に設けた発熱体
と、蓄熱体の温度を検出する蓄熱センサと、蓄熱体の蓄
熱量を多段階に設定できる蓄熱量手動設定部と、この蓄
熱量手動設定部の設定値に応じて前記蓄熱体の蓄熱量を
調整する制御部を有し、この制御部は前記蓄熱量手動設
定部の設定値を蓄熱設定温度に換算して、前記蓄熱セン
サの検出値が換算した蓄熱設定温度となるまで前記発熱
体を通電制御する構成としたものである。
【0020】そして本発明によれば上記手段により、気
温の高い日や使用者が暖かく感じる日には蓄熱量を低減
した蓄熱運転をすることができる電気蓄熱暖房器が得ら
れる。
【0021】また他の手段は、蓄熱ユニットの発熱体に
供給する200v電源と、補助発熱体と放熱用送風部に
供給する100v電源と、この100v電源と前記20
0v電源の両方を本体側で入切制御可能な両切りスイッ
チを有する構成としたものである。
【0022】そして本発明によれば、運転中に異常が発
生した場合に即座に電源を遮断することができる電気蓄
熱暖房器が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体ケース内に設けた蓄熱ユニットと、この蓄熱ユ
ニットに送風する放熱用送風部と、前記蓄熱ユニットの
上部に設けた放熱口を開閉する放熱調整用ダンパーと、
前記本体ケースの背面に設けた室温センサーと、設定室
温を入力する操作部と、前記放熱用送風部と前記放熱調
整用ダンパーを制御する制御部を有し、この制御部は前
記操作部で入力された設定室温と前記室温センサーで検
出された現在室温との温度差に応じて、放熱用調整ダン
パーの開閉と放熱用送風部の運転・停止とを組合せた放
熱運転手段の一つを自動的に選択して運転制御するもの
であり、設定室温から検知室温を差し引いた温度差に応
じて放熱用調整ダンパーの開閉および放熱用送風部の運
転・停止を組み合わせた放熱運転手段(強制対流、自然
対流、自然放熱)の一つを選択して運転制御することに
より、短時間で室温を設定温度に近づけ維持することが
できる。
【0024】請求項2に記載の発明は、蓄熱本体ケース
内に設けた蓄熱ユニットと、この蓄熱ユニットに送風す
る放熱用送風部と、前記蓄熱ユニットの上部に設けた放
熱口を開閉する放熱調整用ダンパーと、前記蓄熱ユニッ
ト内に設けた蓄熱体の温度を検出する蓄熱センサーと、
前記本体ケースの背面に設けた室温センサーと、設定室
温を入力する操作部と、前記放熱用送風部と前記放熱調
整用ダンパーを制御する制御部を有し、この制御部は前
記操作部で入力された設定室温と前記室温センサーで検
出された現在室温との温度差、および前記蓄熱センサー
の検出温度に応じて、放熱用調整ダンパーの開閉と放熱
用送風部の運転・停止とを組合せた放熱運転手段の一つ
を自動的に選択して運転制御するものであり、設定室温
から検知室温を差し引いた温度差と、蓄熱センサーによ
る蓄熱体の温度とに応じて放熱用調整ダンパーの開閉お
よび放熱用送風部の運転・停止を組み合わせた放熱運転
手段(強制対流、自然対流、自然放熱)の一つを選択し
て運転制御することにより短時間で室温を設定温度に近
づけ維持することができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、発熱体を備えた
蓄熱体と、蓄熱ユニット内に設けた補助発熱体と、前記
蓄熱体と前記補助発熱体の過去数日間の熱使用量を個々
に記憶する制御部を有し、前記制御部は前記発熱体およ
び前記補助発熱体を通電制御して先に記憶した個々の熱
使用量の最大値より大なる熱量を供給可能とするもので
あり、制御部が記憶する過去数日間の熱使用量の最大値
より大なる熱使用量を自動設定することにより、気温変
化があっても運転中に熱量不足となることが未然に防止
できる。
【0026】請求項4に記載の発明は、蓄熱体に設けた
発熱体と、蓄熱体の温度を検出する蓄熱センサと、蓄熱
体の蓄熱量を多段階に設定できる蓄熱量手動設定部と、
この蓄熱量手動設定部の設定値に応じて前記蓄熱体の蓄
熱量を調整する制御部を有し、この制御部は前記蓄熱量
手動設定部の設定値を蓄熱設定温度に換算して、前記蓄
熱センサの検出値が換算した蓄熱設定温度となるまで前
記発熱体を通電制御するものであり、暖房器の使い始め
などの比較的に暖かい日には蓄熱量手動設定部を選択し
て、蓄熱量を少なく設定することにより、無駄な蓄熱運
転することなくエネルギーロスのない経済的な暖房をす
ることができる。
【0027】請求項5に記載の発明は、蓄熱ユニットの
発熱体に供給する200v電源と、補助発熱体と放熱用
送風部に供給する100v電源と、この100v電源と
前記200v電源の両方を本体側で入切制御可能な両切
りスイッチを有する構成であり、この両方の電源を制御
可能な両切りスイッチにより、運転中に異常が発生した
場合に本体側で即座に電源を遮断することができる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)図1〜図2は電気蓄熱暖房器の断面図を示
し、図1において本体ケース1の中央に蓄熱ユニット2
を配し、蓄熱ユニット2の下部に送風部4、上部に放熱
口5を設けている。蓄熱ユニット2は蓄熱部3および断
熱材11で構成されている。蓄熱部3は複数の蓄熱体1
0を積み重ねたもので上下方向の貫通穴3aを形成し、
蓄熱体10間に発熱体3bを挟持している。断熱材11
は送風部4と蓄熱部3の貫通穴3aを連通する下部開口
穴11aを備え、また上部の放熱口5と前記貫通穴3a
を連通する上部開口穴11bを備えている。本体ケース
1の前面上部に開口する放熱吹出口9を設け、放熱吹出
口9を開閉する放熱ガイド板9aを設けている。本体ケ
ース1の背面に室温センサー12を備え、本体ケース1
前面に希望室温を設定入力する操作部8を設けている。
【0029】図2において放熱口5の上部に放熱調整用
ダンパー6を設け、この放熱調整用ダンパー6をモータ
ー7aで開閉する開閉装置7を備えている。本体ケース
1内に制御部13を有し、制御部13は室温センサー1
2の検出温度および操作部8入力による設定温度データ
ーを取り込み、発熱体3b、モーター7aおよび送風部
4を通電制御するものである。
【0030】図3は放熱運転手段をパラメーターとした
放熱特性図を示し、図3において放熱運転手段(自然放
熱、自然対流、強制対流)の違いにより放熱特性は各々
異なるものである。
【0031】上記構成により、まず蓄熱段階では、放熱
ガイド板9aを手動で上方に開き、操作部8に設定温度
を入力する。制御部13は開閉装置7のモーター7a駆
動により放熱調整用ダンパー6を回動して放熱口5を閉
じ、蓄熱部3の発熱体3aに約8時間通電して蓄熱体1
0に熱を蓄える。
【0032】次に放熱運転に入る時は、制御部13は操
作部8で設定された設定温度と室温センサー12の検出
温度との温度差△Tを算出し、(表1)に示すように温
度差△Tの値により、放熱調整用ダンパー6を開閉装置
7により開閉するとともに、蓄熱ユニット2の下部の送
風部4の運転を調節し、蓄熱体10の放熱量を制御す
る。
【0033】
【表1】
【0034】すなわち、設定温度から室温センサー12
の検出温度を差し引いた温度差△Tが5℃以上のとき
は、放熱調整用ダンパー6を開くとともに、送風部4を
運転する強制対流運転を行い、−1℃<△T<5℃のと
きは放熱調整用ダンパー6が開のみの自然対流運転を行
い、△T≦−1℃のときは放熱調整用ダンパー6を閉じ
た自然放熱運転を行うことにより、温度差△Tが大のと
きは放熱量を多くして短時間で室内温度を設定温度に近
づけ、温度差△Tが小になると放熱量も順次少なくして
設定温度付近に維持することができるという作用を有す
る。
【0035】(実施例2)図1および図2は電気蓄熱暖
房器の断面図を示し、図3は蓄熱体の放熱特性を示し、
図4は蓄熱体の蓄熱特性を示している。なお第1実施例
に記載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳
しい説明は省略する。図2において蓄熱ユニット2内部
の蓄熱体10の温度を検知する蓄熱センサー14を設け
ている。
【0036】制御部13は図1に示す室温センサー12
の検出温度と操作部8で設定された設定温度との温度差
△Tと、蓄熱センサー14の検出温度Tcを取り込み、
発熱体3b、モーター7aおよび送風部4を運転制御す
るものである。
【0037】図3および図4において、蓄熱体10の検
出温度が高くなると蓄熱量は大となり、放熱特性が良く
なる。
【0038】上記構成において、蓄熱部3の発熱体3b
に約8時間通電して蓄熱体10に熱を蓄えた後、蓄熱セ
ンサー14で検出した蓄熱体10の温度Tcと、操作部
8で設定された設定温度と室温センサー12との温度差
△Tにより、送風部4の運転・停止と放熱調整用ダンパ
ー6の開閉を組み合わせた放熱運転手段の一つを選択す
る。この放熱運転手段をまとめて(表2)に示してい
る。
【0039】
【表2】
【0040】すなわち、蓄熱体10の温度TcがTc≧
100℃のときは設定温度と室温センサー12との温度
差△Tの大きさにより、自然対流運転と自然放熱運転の
いずれかを自動的に選択する。また50℃≦Tc≦10
0℃およびTc<50℃についても温度差△Tの大きさ
により(表2)に基づいて放熱運転手段の一つを選択す
る。
【0041】すなわち制御部13は蓄熱体10の温度T
cと、設定温度と室温センサー12との温度差△Tを判
断条件として、送風部4と放熱調整用ダンパー6の動作
を組み合わせた放熱運転手段の一つを選択することによ
り、設定温度に近づけるときに蓄熱体10の蓄熱量に合
わせた適正な運転方式で暖房することができるという作
用を有する。
【0042】(実施例3)図1および図2は電気蓄熱暖
房器の断面図を示し、図4は蓄熱体の温度特性を示し、
図5は蓄熱量設定図を示す。なお第1〜第2実施例に記
載したものと同一構成のものは同一番号を付して詳しい
説明は省略する。
【0043】図2において蓄熱ユニット2内部の蓄熱体
10の上部に補助発熱体15を設けている。
【0044】図5において制御部13は蓄熱センサー1
4にて、過去7日間の一日の蓄熱完了時の蓄熱体10の
温度Tsと放熱終了時の蓄熱体10の温度Teと、補助
発熱体15の通電時間taにより、使用熱量を算出して
記憶し、記憶した使用熱量の最大値を選び、その20%
増しの蓄熱量を自動的に設定するものである。
【0045】上記構成において、日々の使用放熱量Qa
の計算は蓄熱完了時の蓄熱体10の温度Tsと放熱終了
時の蓄熱体10の温度Teの差から求めた量と、補助発
熱体15の通電時間taから求めた量を加える。
【0046】Qa={(Ts−Te)A+taB}
[A、B:熱量換算係数] 制御部13は日々の使用放熱量Qaを記憶しその中から
最大値Qamaxの20%増しの設定蓄熱量Qbを計算
する。
【0047】設定蓄熱量Qb=Qamax.×1.2 すなわち、制御部13は日々の運転時に蓄熱センサー1
4にて蓄熱体10の温度TsとTeを検出し、さらに補
助発熱体15の通電時間から使用放熱量Qaを計算して
記憶し、その最大値の20%増しの設定蓄熱量を設定す
ることにより運転時に不足しない蓄熱量を自動設定でき
るという作用を有する。
【0048】(実施例4)図1および図2は電気蓄熱暖
房器の断面図を示し、図4は蓄熱体の温度特性を示す。
【0049】なお第1〜第3実施例に記載したものと同
一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略す
る。図2において本体ケース1前面の操作部8内に蓄熱
量を多段階に設定できる手動スイッチ16を設けてい
る。
【0050】図4において、手動スイッチ16の設定範
囲を「蓄熱量少」「蓄熱量中」「蓄熱量多」の3段階に
設け、各設定操作に応じて制御部13は蓄熱センサー1
4の検出温度がそれぞれ80℃、105℃、150℃と
なると発熱体3bの通電を停止して、蓄熱量を通常の5
0%、70%、100%に調整し、所望の蓄熱量を得る
ようにしている。
【0051】上記構成において、運転開始時に気温が比
較的高い場合は手動スイッチ16により「蓄熱量少」の
設定を行うと、制御部13は蓄熱センサー14の検出温
度が約80℃となると発熱体3bへの通電を停止して、
蓄熱体への蓄熱量を通常の約50%に溜める。次に放熱
運転では、蓄熱量が少ないため放熱量も少なく、気温が
比較的高い場合の省エネルギー暖房を行うことができ
る。
【0052】すなわち、蓄熱量を多段階に設定できる手
動スイッチ16を設けることにより、比較的暖かい日に
は手動スイッチ16の「蓄熱量少」または「蓄熱量中」
を設定すれば、蓄熱量を低減したエネルギーロスの少な
い経済的運転ができるという作用を有する。
【0053】(実施例5)図1および図2は電気蓄熱暖
房器の断面図を示し、図6は両切スイッチを備えた回路
図を示している。
【0054】なお第1〜第4実施例に記載したものと同
一構成のものは同一番号を付して詳しい説明は省略す
る。図2において本体ケース1前面の操作部8内に蓄熱
ユニット2の発熱体3bに供給する200v電源17
と、補助発熱体15と放熱用送風部4に供給する100
v電源18の両方を入切制御できる両切スイッチ19を
設けている。
【0055】図6において、200v電源17は両切ス
イッチ19の接点19c、19dを介して発熱体3bに
接続され、100v電源18は両切スイッチ19の接点
19a、19bを介して、補助発熱体15および放熱用
送風部4に接続されている。
【0056】上記構成において、両切スイッチ19を制
御部13と供給電源17、18との間に接続することに
より、蓄熱ユニット2の発熱体3b、補助発熱体15、
送風部4への負荷通電を本体側で入切にすることができ
る。
【0057】すなわち、両切スイッチ19を本体側の操
作部8に設けることにより、運転中に異常が発生した場
合に100v電源18と200v電源17の両供給電源
を即座に遮断することができるという作用を有する。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、設定室温
と室温センサーで検出された現在室温との温度差に応じ
て放熱用調整ダンパーの開閉および放熱用送風部の運転
・停止を組合せた放熱運転を選択し、短時間で設定温度
に近づけ、その温度に維持するという有利な効果が得ら
れる。
【0059】また、蓄熱体の温度状態と、設定室温と室
温センサーで検出された現在室温との温度差に応じて放
熱用調整ダンパーの開閉および放熱用送風部の運転・停
止を組合せた放熱運転を選択し、蓄熱体の蓄熱量に応じ
て最適な放熱運転を選択できるという有利な効果が得ら
れる。
【0060】また、制御部は過去数日間の蓄熱使用量と
補助発熱体の使用量を記憶し、運転開始前に蓄熱使用量
の過去最大値より大なる蓄熱量を自動設定して蓄熱量の
不足が起こらない放熱運転ができるという有利な効果が
得られる。
【0061】また、蓄熱体の温度を制御して蓄熱量を多
段階に設定できる蓄熱量手動設定を備え、蓄熱暖房器を
使い始める比較的暖かい日に、蓄熱量を低減した省エネ
ルギーの蓄熱運転ができるという有利な効果が得られ
る。
【0062】また、蓄熱ユニットの発熱体に供給する2
00v電源と、補助発熱体と制御部に供給する100v
電源の両方を本体側で切制御可能な両切スイッチを備
え、本体に異常が発生した場合に即座に両方の電源を遮
断することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜5による電気蓄熱暖房器の
側断面図
【図2】同正面図
【図3】同実施例1および2による放熱特性図
【図4】同実施例2〜4による蓄熱量温度特性図
【図5】同実施例3による蓄熱量自動設定の説明図
【図6】同実施例5による回路図
【図7】従来の電気蓄熱暖房器の側断面図
【符号の説明】
1 本体ケース 2 蓄熱ユニット 3b 発熱体 4 放熱用送風部 5 放熱口 6 ダンパー 8 操作部 10 蓄熱体 12 室温センサー 13 制御部 14 蓄熱センサー 15 補助発熱体 16 手動スイッチ 17 200v電源 18 100v電源 19 両切スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース内に設けた蓄熱ユニットと、
    この蓄熱ユニットに送風する放熱用送風部と、前記蓄熱
    ユニットの上部に設けた放熱口を開閉する放熱調整用ダ
    ンパーと、前記本体ケースの背面に設けた室温センサー
    と、設定室温を入力する操作部と、前記放熱用送風部と
    前記放熱調整用ダンパーを制御する制御部を有し、この
    制御部は前記操作部で入力された設定室温と前記室温セ
    ンサーで検出された現在室温との温度差に応じて、放熱
    用調整ダンパーの開閉と放熱用送風部の運転・停止とを
    組合せた放熱運転手段の一つを自動的に選択して運転制
    御してなる電気蓄熱暖房器。
  2. 【請求項2】 本体ケース内に設けた蓄熱ユニットと、
    この蓄熱ユニットに送風する放熱用送風部と、前記蓄熱
    ユニットの上部に設けた放熱口を開閉する放熱調整用ダ
    ンパーと、前記蓄熱ユニット内に設けた蓄熱体の温度を
    検出する蓄熱センサーと、前記本体ケースの背面に設け
    た室温センサーと、設定室温を入力する操作部と、前記
    放熱用送風部と前記放熱調整用ダンパーを制御する制御
    部を有し、この制御部は前記操作部で入力された設定室
    温と前記室温センサーで検出された現在室温との温度
    差、および前記蓄熱センサーの検出温度に応じて、放熱
    用調整ダンパーの開閉と放熱用送風部の運転・停止とを
    組合せた放熱運転手段の一つを自動的に選択して運転制
    御してなる電気蓄熱暖房器。
  3. 【請求項3】 発熱体を備えた蓄熱体と、蓄熱ユニット
    内に設けた補助発熱体と、前記蓄熱体と前記補助発熱体
    の過去数日間の熱使用量を個々に記憶する制御部を有
    し、前記制御部は前記発熱体および前記補助発熱体を通
    電制御して先に記憶した個々の熱使用量の最大値より大
    なる熱量を供給可能とした電気蓄熱暖房器。
  4. 【請求項4】 蓄熱体に設けた発熱体と、蓄熱体の温度
    を検出する蓄熱センサーと、蓄熱体の蓄熱量を多段階に
    設定できる蓄熱量手動設定部と、この蓄熱量手動設定部
    の設定値に応じて前記蓄熱体の蓄熱量を調整する制御部
    を有し、この制御部は前記蓄熱量手動設定部の設定値を
    蓄熱設定温度に換算して、前記蓄熱センサーの検出値が
    換算した蓄熱設定温度となるまで前記発熱体を通電制御
    する電気蓄熱暖房器。
  5. 【請求項5】 蓄熱ユニットの発熱体に供給する200
    v電源と、補助発熱体と放熱用送風部に供給する100
    v電源と、この100v電源と前記200v電源の両方
    を本体側で入切制御可能な両切りスイッチを有する電気
    蓄熱暖房器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009246351A (ja) * 2008-03-14 2009-10-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 静電保護回路、当該静電保護回路を具備する光電変換装置、及び光電変換装置を具備する電子機器

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