JP5364291B2 - 接合材、接合部材、接合方法、固体電解質型燃料電池および固体電解質型燃料電池用接合材 - Google Patents

接合材、接合部材、接合方法、固体電解質型燃料電池および固体電解質型燃料電池用接合材 Download PDF

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Description

本発明は、固体電解質型燃料電池(以下、「SOFC」と記載する。)や水蒸気電解セル等の電極と他の構造部材を電気的に接合する場合に用いられる接合材、これを用いた接合部材および接合方法、ならびにこの接合部材を有するSOFCに関する。
SOFCの要部の一般的な構成として、図1に示すものが知られている。発電膜2は、イットリア安定化ジルコニアの固体電解質膜4と、その両面に形成された燃料側電極3と空気側電極5とから構成され、ディンプル状の形状をしている。発電膜2の燃料側電極3の側には、燃料側電極3と電気的に接続されたインターコネクタ7が設けられ、発電膜2の空気側電極5の側には、空気側電極5と電気的に接続されたインターコネクタ7が設けられている。こうした構成のSOFCにおいては、インターコネクタ7と燃料側電極3との間、インターコネクタ7と空気側電極5との間に一般的に導電性接合部材11、12が用いられている。
導電性接合部材11、12はペースト状の接合材を焼結して形成することができる。燃料側の導電性接合部材11を形成する接合材としては、例えば、酸化ニッケル(NiO)、酸化鉄(Fe)および酸化チタン(TiO)をベース材料として含む接合材が、良好な導電性、接合性を有する接合部材を形成する材料として提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−158268号公報
上記NiO、FeおよびTiOをベース材料として含む接合材を用いてSOFCを構成した場合、SOFCの運転中にNiOおよびFeがそれぞれNiおよびFeに還元されることで、燃料側導電性接合部材11の導電性を確保している。
しかし、NiOおよびFeが還元される際に体積収縮を伴うため、接合部材がやや多孔質になり、酸化雰囲気で製造したときと比べて、還元処理後の接合強度が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、還元処理後も接合強度の低下のないあるいは接合強度の低下が少ない接合部材を形成する接合材を提供することを目的とする。
また本発明は、前記接合材より形成され、SOFCの運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部材を提供することを目的とする。
また本発明は、前記接合材を用いて、SOFCにおける燃料側電極とインターコネクタ等の他の部材とのあいだ等に、運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部を形成する接合方法を提供することを目的とする。
また本発明は、燃料側電極とインターコネクタ等の他の部材とのあいだ等において、運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部を有し、信頼性が向上したSOFCを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の接合材は、酸化ニッケル(NiO)と、酸化マンガン(MnO)とを、合計100重量部含有するベース材料を含み、前記酸化マンガンの量を20重量部以上30重量部以下とした。
上記本発明の接合材は、ベース材料に酸化マンガンを用いることにより、SOFCの燃料側導電性接合部材に用いても、還元処理後の収縮が小さくなり、還元処理後の強度低下を抑えることができる。
本発明に係る接合部材は、複数の部材の間に配置された前記本発明の接合材を焼結して得られる。
従って、本発明の接合部材は、上述の通り、SOFCの燃料側に用いた場合に、還元処理後の収縮が小さくなり、還元処理後の強度低下を抑えることができる。
本発明に係る接合方法は、前記本発明の接合材を複数の部材の間に配置し、該接合材を焼結する方法である。
従って、本発明の接合方法によれば、SOFCにおける燃料側電極とインターコネクタ等の部材間に、接合強度に優れた接合部を形成することができる。
本発明に係るSOFCは、複数の部材と、該複数の部材の間を接合する前記本発明の接合部材とを有する。
従って、本発明のSOFCは、燃料側電極とインターコネクタ等の部材間の接合部の接合強度を高めることができるので、信頼性に優れる。
本発明によれば、還元処理後も接合強度の低下のないあるいは接合強度の低下が少ない接合部材を形成する接合材を提供することができる。
また本発明によれば、SOFCの運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部材を提供することができる。
また本発明によれば、SOFCにおける燃料側電極とインターコネクタ等の他の部材とのあいだ等に、運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部を形成する接合方法を提供することができる。
また本発明によれば、燃料側電極とインターコネクタ等の他の部材とのあいだ等において、運転等において還元雰囲気で使用しても接合強度が低下しにくい接合部を有し、信頼性が向上したSOFCを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態は、酸化ニッケル(NiO)と、酸化マンガン(MnO)とを、合計100重量部含有するベース材料を含み、前記酸化マンガンの量が20重量部以上30重量部以下(酸化ニッケルの量を80重量部以下70重量部以上)である接合材である。
酸化マンガンは還元処理後の接合部材の収縮を低減し、還元処理後の強度低下を抑えるために添加される。酸化マンガンが20重量部未満では所望の還元収縮低減効果が得られず、還元処理後の接合強度が低下するので好ましくない。また、酸化マンガンが30重量部を超えた場合は、還元処理後の接合部材が膨張することがあり、この場合も還元処理後の接合強度が低下するので好ましくない。
酸化ニッケルの粒径は、0.3μm以上5μm以下が好ましい。酸化ニッケルの粒径が0.3μm未満では、接合部材の収縮率が大きくなり、大気熱処理時にひび割れが発生して接合強度が低下するので好ましくない。酸化ニッケルの粒径が5μmを超えると、接合部材の焼結性が低下し、接合部材の接合強度が低下するので好ましくない。酸化ニッケルの粒径は、0.5μm以上1.5μm以下がより好ましい。
酸化マンガンの粒径は、0.5μm以上5μm以下が好ましい。酸化マンガンの粒径が0.5μm未満では、接合部材の収縮率が大きくなり、大気熱処理時にひび割れが発生して接合強度が低下するので好ましくない。酸化マンガンの粒径が5μmを超えると、接合部材の焼結性が低下し、接合部材の接合強度が低下するので好ましくない。酸化マンガンの粒径は、0.8μm以上2μm以下がより好ましい。
前記ベース材料は、その100重量部に対し、熱膨張調整材を10重量部以上20重量部以下含有してもよい。
一般に、接合部材は還元される際に体積収縮を伴うため、やや多孔質になり、酸化雰囲気で製造したときと比べて、還元処理後の接合強度が低下するという問題がある。このような還元収縮を防止する目的で、前記熱膨張調整材が添加される。
前記熱膨張調整材の含有量が10重量部未満では、還元収縮防止の効果が小さく不充分となる場合があり好ましくない。また、前記熱膨張調整材の含有量が20重量部を超えると導電性の低下を生ずる場合があるので好ましくない。
前記熱膨張調整材は、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素およびコージェライトからなる群より選ばれる少なくとも一種の材料を含むことが好ましい。
これら材料の熱膨張係数は、アルミナが約8×10−6/℃、窒化ケイ素が約4×10−6/℃、炭化ケイ素が約5×10−6/℃、コージェライトが約2×10−6/℃であり、いずれの材料も本発明の接合材において良好な還元収縮防止効果を有する熱膨張調整材として機能する。
前記熱膨張調整材は、平均粒径5μm以上15μm以下の粒子状の熱膨張調整材であることが好ましい。
前記熱膨張調整材の平均粒径が5μmより小さいと、接合部材の収縮率が大きくなり、大気熱処理時にひび割れが発生して接合強度が低下するので好ましくない。また、熱膨張調整材の平均粒径が15μmより大きいと、接合部材の焼結性が低下し、接合部材の接合強度が低下するので好ましくない。
前記接合材は前記ベース材料に加えてビヒクルを含むものが望ましい。
ビヒクルは、接合材を焼結する際に蒸発し、焼結後の接合部材中には残留しない原料であるが、ビヒクルを用いることにより接合材のベース材料をペースト状にし、取り扱いを容易にすることができる。
ビヒクルは、粉体を分散できるものであれば特に限定されないが、好ましくは、ブチルカルビトール、テレピン油、ブタノール等が挙げられ、特に好ましくはブチルカルビトールである。ビヒクルの添加量は、ビヒクルの種類によって異なるが、ベース材料を100重量部とすると、30重量部以上50重量部以下添加することが好ましい。
本発明の第2の実施形態は、前記第1の実施形態による接合材を複数の部材の間に配置し、該接合材を焼結する接合方法ならびにこの接合方法により前記接合材から得られた接合部材である。
接合の対象となる前記複数の部材としては、SOFCの構成部材が挙げられ、SOFCの運転時に還元雰囲気となる燃料側部材が、還元時の接合強度の低下を抑制できるという本発明の接合材の効果が発揮できるので好適である。従って、本実施形態の接合方法は、SOFCの燃料側電極と他の燃料側部材(例えばインターコネクタ)との接合に好適に適用できる。
本実施形態の接合方法においては、公知の塗布方法が採用され、例えばスクリーンプリント法を採用することができる。例えば、インターコネクタとディンプル状の固体電解質上に製膜された燃料側電極とをスクリーンプリント法で接合する場合には、まずペースト状の接合材を、スクリーンにあいた穴から印刷するスクリーンプリントの方法により、インターコネクタの平板上に100〜200μmの厚さに均一に塗布し、発電膜を載せて、空気中で熱処理を行う。熱処理では、200℃までにビヒクルを蒸発させ、その後さらにSOFCの作業温度を考慮して1000℃以上、好ましくは1000〜1250℃で処理して焼結させる。この熱処理は、特に好ましくは1250℃で4時間の処理である。この熱処理により前記接合材が焼結し、本実施形態の接合部材となる。
本発明の第3の実施形態は、複数の部材と、該複数の部材の間を接合する前記第2の実施形態による接合部材とを有するSOFCである。
前記複数の部材としては、SOFCの運転時に還元雰囲気となる燃料側部材が、還元時の接合強度の低下を抑制できるという本発明の接合材の効果が発揮できるので好適である。従って、本実施形態のSOFCとしては、SOFCの燃料側電極と他の燃料側部材(例えばインターコネクタ)とが前記第2の実施形態による接合部材で接合されたSOFCが挙げられる。
本実施形態のSOFCは、燃料側で用いられる接合部材を前記第2の実施形態による接合部材に代えた以外は、従来のSOFCと同様の構成とすることができる。従って、以下、前述の図1を参照して本実施形態のSOFCの構成例を説明する。前述の構成要素と同様の機能を有する構成要素については、同じ符号を用いて説明する。なお、本発明のSOFCは、以下の構成例に限定されない。
図1に示すように、発電膜2は、イットリア安定化ジルコニアの固体電解質膜4と、その両面に形成された燃料側電極3と空気側電極5とから構成され、ディンプル状の形状をしている。発電膜2の燃料側電極3の側には、燃料側電極3と電気的に接続されたインターコネクタ7が設けられ、発電膜2の空気側電極5の側には、空気側電極5と電気的に接続されたインターコネクタ7が設けられている。インターコネクタ7と空気側電極5との間には、この部位の使用環境に適合した導電性接合部材12が用いられている。またインターコネクタ7と燃料側電極3との間には、前記第2の実施形態による接合部材11が用いられている。
次に、本発明を実験例に基づき説明するが、本発明はこれら実験例に限定されるものではない。
実験例1
表1に示した分量の酸化ニッケル粉末と酸化マンガン粉末に、ビヒクル(混合溶媒)としてブチルカルビトールを加えて、アルミナ製3本ロールミルを用いて混練し、ペースト状として、実施例1および2ならびに比較例1および2の接合材ペーストのサンプルを得た。
また、上記酸化ニッケル粉末と酸化マンガン粉末の混合粉末に代えて酸化ニッケル粉末と酸化鉄粉末を重量比70:30で含む混合粉末を用いた以外は上記と同様にして、比較例3の接合材ペーストのサンプルを得た。
これら接合材ペーストのサンプルを用いて、図2に示す発電膜とインターコネクタの接合サンプルを作製し、以下に説明する方法で接合部の接合強度を測定した。
まず、接合材ペーストを30mm角のインターコネクタ22の片面に100〜200μmの厚さに均一に塗布し、この塗布部分に、30mm角の発電膜23の燃料側電極側を接着した。次に接合材ペーストを大気中1250℃で4時間にわたって焼付処理をしたのち炉冷し、導電性接合部材21の大気焼成後サンプルとした。また、さらに1000℃で4%H−Nバランス雰囲気で還元処理を施したものを、導電性接合部材21の還元処理後サンプルとした。
上記大気焼成後サンプルおよび還元処理後サンプルのそれぞれについて、インターコネクタ22と、固体電解質膜4の両面に燃料極電極13及び空気側電極15を形成してなる発電膜23の燃料側電極13側との接合強度を測定するために、インターコネクタ22を接着剤でアクリル板25に接着し、発電膜23の空気側電極15側には重しを入れられるような容器27を取り付けた。この容器に重しを入れていき、インターコネクタ22と発電膜23の燃料側電極側とがはがれる重量を測定し、導電性接合部材21の接合強度を評価した。測定結果を表1に示す。
また、上記接合材ペーストのサンプルを大気中で焼成して棒状の焼結体を作製して長さを測定した。この焼結体をさらに1000℃で4%H−Nバランス雰囲気で還元処理し、再び長さを測定した。大気焼成後の焼結体の長さと還元処理後の焼結体の長さから、各サンプルの還元収縮率を求めた。結果を表1に示す。
表1に示した結果から、酸化ニッケルと、酸化マンガンとを、合計100重量部含有するベース材料を含み、前記酸化マンガンの量が20重量部以上30重量部以下である接合材でSOFCの燃料側接合部材を形成することにより、還元処理後の収縮が小さくなり、還元処理後の強度低下が抑えられることが分かる。
酸化マンガンが20重量部未満では所望の還元収縮低減効果が得られず、還元処理後の接合強度が低下することがわかる。また、酸化マンガンが30重量部を超えた場合は、還元処理後の接合部材が膨張することがあり、この場合も還元処理後の接合強度が低下することがわかる。
Figure 0005364291
実験例2
重量比70:30の酸化ニッケル粉末(粒径1μm)および酸化マンガン粉末(粒径1μm)を合計85重量部とし、これに表2に示す熱膨張調整用粉末を15重量部加えて、実施例3〜8ならびに比較例4および5のベース材料とした。また従来例として、酸化ニッケル(NiO)粉末、酸化鉄(Fe)粉末および酸化チタン(TiO)粉末を重量比40:40:20で混合したものを比較例6のベース材料とした。これらベース材料にビヒクル(混合溶媒)としてブチルカルビトールを加えて、アルミナ製3本ロールミルを用いて混練し、ペースト状として、接合材ペーストの各サンプルを得た。
これら接合材ペーストのサンプルを用いて、実験例1と同様の方法で接合部の接合強度を測定した。測定結果を表2に示す。
表2に示した結果から、酸化ニッケル、酸化マンガンおよび粒径5μm以上15μm以下の熱膨張調整材を含有するベース材料を含む接合材を用いて形成された接合部材は、還元処理後の接合強度が従来の接合部材より高いということが分かる。
熱膨張調整材(アルミナ)の粒径が5μm未満の比較例4では、接合部材の収縮率が大きくなるので、大気焼成後サンプルではひび割れが発生し、接合強度が低下することが分かる。従って、熱膨張調整材の粒径が5μm未満では好ましくないことが分かる。
また、熱膨張調整材(アルミナ)の粒径が15μmより大きい比較例5では、接合材の焼結性が低下するので、接合強度が低下することが分かる。従って、熱膨張調整材の粒径が15μmより大きいと好ましくないことが分かる。
また、実施例6〜8より、熱膨張係数が約8×10−6/℃のアルミナだけでなく、約4×10−6/℃の窒化ケイ素、約5×10−6/℃の炭化ケイ素、約2×10−6/℃のコージェライト等も良好な還元収縮防止効果を有する熱膨張調整材として機能することがわかる。
Figure 0005364291
実験例3
酸化ニッケル粉末および酸化マンガン粉末の粒径を表3に示すとおりに変え、アルミナ粉末の粒径を全て10μmとした以外は実験例2と同様の方法により、実施例9〜11ならびに比較例7および8の接合材ペーストのサンプルを作製し、これを用いて、実験例1と同様の方法で接合部の接合強度を測定した。測定結果を表3に示す。
酸化ニッケルの粒径が0.3μm未満の比較例7では、接合部材の収縮率が大きくなるので、大気焼成後サンプルではひび割れが発生し、接合強度が低下することが分かる。従って、酸化ニッケルの粒径が0.3μm未満では好ましくないことが分かる。
酸化ニッケルの粒径が5μmより大きい比較例8では、接合材の焼結性が低下するので、接合強度が低下することが分かる。従って、酸化ニッケルの粒径が5μmより大きいと好ましくないことが分かる。
また、酸化マンガンの粒径が0.5μm未満の比較例7では、接合部材の収縮率が大きくなるので、大気焼成後サンプルではひび割れが発生し、接合強度が低下することが分かる。従って、酸化マンガンの粒径が0.5μm未満では好ましくないことが分かる。
酸化マンガンの粒径が5μmより大きい比較例8では、接合材の焼結性が低下するので、接合強度が低下することが分かる。従って、酸化マンガンの粒径が5μmより大きいと好ましくないことが分かる。
Figure 0005364291
SOFCの一例を示す概略図である。 実験例1ないし実験例3において大気焼成後および還元処理後の接合強度測定を行った接合サンプルを示す概略図である。
符号の説明
11,12,21 導電性接合部材
2,23 発電膜
3,13 燃料側電極
4,14 固体電解質膜
5,15 空気側電極
7,22 インターコネクタ

Claims (13)

  1. 還元雰囲気で使用される接合材であり、
    酸化ニッケルと、
    酸化マンガンと
    を、合計100重量部含有するベース材料を含み、
    前記酸化マンガンの量が20重量部以上30重量部以下である接合材。
  2. 前記ベース材料100重量部のうち、熱膨張調整材を10重量部以上20重量部以下含有する請求項1に記載の接合材。
  3. 前記熱膨張調整材が、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素およびコージェライトからなる群より選ばれる少なくとも一種の材料を含む請求項1または請求項2に記載の接合材。
  4. 前記熱膨張調整材が、平均粒径5μm以上15μm以下の粒子状の熱膨張調整材である請求項2から請求項3のいずれか一項に記載の接合材。
  5. 前記ベース材料とビヒクルとを含む請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の接合材。
  6. 複数の部材の間に配置された請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の接合材を焼結して得られた接合部材。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の接合材を複数の部材の間に配置し、
    該接合材を焼結する接合方法。
  8. 前記複数の部材が、固体電解質型燃料電池における燃料側部材を含む請求項7に記載の接合方法。
  9. 前記複数の部材が、固体電解質型燃料電池における燃料側電極と他の燃料側部材とを含む請求項7に記載の接合方法。
  10. 複数の部材と、
    該複数の部材の間を接合する請求項6に記載の接合部材と
    を有する固体電解質型燃料電池。
  11. 前記複数の部材が、燃料側部材を含む請求項10に記載の固体電解質型燃料電池。
  12. 前記複数の部材が、固体電解質型燃料電池における燃料側電極と他の燃料側部材とを含む請求項10に記載の固体電解質型燃料電池。
  13. 酸化ニッケルと、
    酸化マンガンと
    を、合計100重量部含有するベース材料を含み、
    前記酸化マンガンの量が20重量部以上30重量部以下である固体電解質型燃料電池用接合材。
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