JP5084308B2 - ステージ装置、及びステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置 - Google Patents

ステージ装置、及びステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステージ装置、及びステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置に関する。
特許文献1のビデオカメラは、レンズ群の一部が補正レンズ(レンズ群103)であり、この補正レンズ103は光軸に対して直交する平面上を移動可能である。補正レンズ103を収納するレンズ鏡筒104の内周面には複数の電磁石105が装着してあり、補正レンズ103の外周部には各電磁石105と対向する固定鉄芯106が固定してある。
このビデオカメラでは、電磁石105のコイルに電流を流して電磁石105に磁力を発生させることにより、補正レンズ103をレンズ鏡筒104の内周面から離間させる(浮き上がらせる)。
そして、このように補正レンズ103がレンズ鏡筒104の内周面から離間した状態(浮き上がった状態)でビデオカメラに手振れが生じたときに、電磁石105のコイルに電流を流して電磁石105に磁力を発生させ、この磁力を利用して各電磁石105と対向する固定鉄芯106の間の距離を変化させる。すると補正レンズ103の上記平面上の位置が変化するので、ビデオカメラに生じた手振れが打ち消される。
特開平9−43663号公報
特許文献1のビデオカメラでは、電磁石105と固定鉄芯106を利用して補正レンズ103を駆動しているので、手振補正動作を行うためには電磁石105のコイルに大きな電流を流させなければならない。しかも、補正レンズ103をレンズ鏡筒104の内周面から離間させるためには、電磁石105のコイルに電流を流す必要があるので、省エネルギー化を図るのが難しい。
本発明の目的は、電磁石を利用して手振補正動作を行なうタイプでありながら、少ない電力によって手振補正動作を実現できるステージ装置及びカメラの手振れ補正装置を提供することにある。
本発明のステージ装置は、固定支持基板に固定した特定のX方向に並ぶ一対のX用第1磁石と、上記固定支持基板に対して特定の基準平面上を相対移動可能なステージ部材と、上記ステージ部材に固定した、上記一対のX用第1磁石とそれぞれ上記X方向に対向し、対向するX用第1磁石との間に上記X方向の吸引力または反発力を発生する一対のX用第2磁石と、を備え、上記固定支持基板に固定した上記X方向に対して直交するY方向に並ぶ一対のY用第1磁石と、上記ステージ部材に固定した、上記2つのY用第1磁石とそれぞれ上記Y方向に対向し、対向するY用第1磁石との間に上記Y方向の吸引力または反発力を発生する一対のY用第2磁石と、を備え、互いに対向する上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方を永久磁石としかつ他方を電磁石とし、互いに対向する上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方を永久磁石としかつ他方を電磁石とし、上記ステージ部材を挟んで上記固定支持基板と反対側に該ステージ部材を移動可能に支持する支持部材を設け、上記X用第2磁石を上記X用第1磁石より上記支持部材側に位置させ、かつ、上記Y用第2磁石を上記Y用第1磁石より上記支持部材側に位置させたことを特徴としている。
X用第1磁石とX用第2磁石が共に上記基準平面と平行な特定の平面上に位置しているのが好ましい。
さらに、上記X用第1磁石に、上記基準平面と平行でX方向に直交するY方向に互いに離間する一対の磁界発生部を設け、かつ、上記X用第2磁石に該磁界発生部とそれぞれ対向する、互いにY方向に離間する一対の磁界発生部を設けるのが好ましい。
この場合は、上記X用第1磁石とX用第2磁石のうち永久磁石のものに、該永久磁石のN極とS極にそれぞれ連続しかつ磁性体からなる一対の上記磁力発生部を設けるのが好ましい。
さらに、上記永久磁石と磁性体に互いに面一をなす平面を形成し、該永久磁石と磁性体の上記平面同士にPETからなる連結板を接着してもよい。
さらに、上記X用第1磁石とX用第2磁石の少なくとも一方のY方向の両端部に上記磁界発生部を形成するのがよい。
さらに、上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方の上記磁界発生部のY方向寸法が他方の上記磁界発生部より大きいのが好ましい。
上記X用第2磁石の板厚を該ステージ部材以下とし、上記X用第2磁石の表裏両面を上記ステージ部材の表裏両面から突出させず該ステージ部材の板厚内に収めるのが好ましい。
上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方を構成する上記電磁石は、例えば、磁性体からなる芯材にコイルを巻回した構造とすることにより具現化できる。
上記Y用第1磁石とY用第2磁石が共に上記基準平面と平行な特定の平面上に位置しているが好ましい。
さらに、上記Y用第1磁石に、上記基準平面と平行でX方向に互いに離間する一対の磁界発生部を設け、かつ、上記Y用第2磁石に該磁界発生部とそれぞれ対向する、互いにX方向に離間する一対の磁界発生部を設けるのが好ましい。
この場合は、上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうち永久磁石のものに、該永久磁石のN極とS極にそれぞれ連続しかつ磁性体からなる一対の上記磁力発生部を設けるのが好ましい。
さらに、上記永久磁石と磁性体に互いに面一をなす平面を形成し、該永久磁石と磁性体の上記平面同士にPETからなる連結板を接着してもよい。
さらに、上記Y用第1磁石とY用第2磁石の少なくとも一方のX方向の両端部に上記磁界発生部を形成するのがよい。
さらに、上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方の上記磁界発生部のX方向寸法が他方の上記磁界発生部より大きいのが好ましい。
さらに、上記Y用第2磁石の板厚を該ステージ部材以下とし、上記Y用第2磁石の表裏両面を上記ステージ部材の表裏両面から突出させず該ステージ部材の板厚内に収めるのが好ましい。
上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方を構成する上記電磁石は、磁性体からなる芯材にコイルを巻回した構造とすることにより具現化できる。
X用第1磁石とX用第2磁石のみならずY用第1磁石とY用第2磁石を具備する場合は、カメラに内蔵した上記ステージ装置と、上記ステージ部材の前面に固定された撮像素子と、上記カメラのX方向の振動とY方向の振動を検出する振動検出センサと、上記電磁石に電力を供給する電力供給手段と、を備え、上記電力供給手段が、上記振動検出センサが検出した振動情報に基づいて、上記カメラに生じた手振れを打ち消すように上記X用第1磁石とX用第2磁石のうちの電磁石のもの、及び上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうちの電磁石のものに電流を流すことにより、カメラの手振れ補正装置が得られる。
さらにカメラの手振れ補正装置は、カメラに内蔵した上記ステージ装置と、上記ステージ部材に固定された補正レンズと、上記カメラのX方向の振動とY方向の振動を検出する振動検出センサと、上記電磁石に電力を供給する電力供給手段と、を備え、上記電力供給手段が、上記振動検出センサが検出した振動情報に基づいて、上記カメラに生じた手振れを打ち消すように上記X用第1磁石とX用第2磁石のうちの電磁石のもの、及び上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうちの電磁石のものに電流を流すことによっても得られる。
本発明のステージ装置によると、固定支持基板に固定したX用第1磁石(及びY用第1磁石)とステージ部材に固定したX用第2磁石(及びY用第2磁石)の間に生じる磁力を利用してステージ部材を固定支持基板に対してX方向とY方向に移動させるので、電磁石と鉄芯を利用した従来技術に比べてより少ない電力でステージ部材を駆動できる。
さらに、電磁石の芯材を永久磁石にすれば、電磁石に電流を流さなくてもステージ部材を特定の位置に保持できるので、さらなる省エネルギー化を図ることが可能である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。以下の説明では図1及び図2の矢線で示すように、カメラデジタルカメラ10の手振補正装置20の左右方向をX方向、上下方向をY方向、前後方向をZ方向と定義する。
まずはカメラデジタルカメラ10及び手振補正装置20の基本構造について説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10(カメラ)のレンズ鏡筒11内には、複数のレンズL1、L2、L3からなる光学系が配設してあり(符号Oはカメラの光軸)、カメラボディ12内にはレンズL3の直後に位置する手振補正装置20が配設されている。
手振補正装置20は図2から図4に示す構造である。
図2から図4に示すように手振補正装置20は、正面視長方形の前側固定支持基板(固定支持基板)21と、正面形状が前側固定支持基板21と同一である後側固定支持基板22と、を備えている。前側固定支持基板21の後面と後側固定支持基板22の前面の対応する4カ所同士は連結支柱23によって連結してあり、前側固定支持基板21と後側固定支持基板22は互いに平行をなしている。そして、図示を省略した3つの固定ねじによって後側固定支持基板22をカメラボディ12の内面に固定している。
前側固定支持基板21の中央部には正面視略方形の窓孔24が穿設してある。窓孔24には、正面視方形の枠体である支持枠25の後端部が嵌合固定してあり、支持枠25の前端開口部には赤外線カットフィルタ26が嵌合固定してある。前側固定支持基板21の後面の4カ所には支持突部28が突設してある。各支持突部28の後面には半球状の凹部(図示略)が凹設してあり、各凹部には金属製のボール29の前半部が回転可能に嵌合している。
さらに前側固定支持基板21の後面には、前側固定支持基板21の4つの側辺に沿う態様で4つの台座30が固定してあり、各台座30の後面には電磁石31A(Y用第1磁石)、電磁石31B(X用第1磁石)、電磁石31C(Y用第1磁石)、電磁石31D(X用第1磁石)が固着してある。
電磁石31A、電磁石31B、電磁石31C、電磁石31Dは共に、正面視略長方形の鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32D(鉄芯32Aと鉄芯32Cは互いに同一仕様であり、鉄芯32Bと鉄芯32Dは互いに同一仕様)と、鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32Dの中央部に数百回巻回された導電性のコイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dとを具備している(コイル33Aとコイル33Cの巻き方向と巻き数は同一であり、コイル33Bとコイル33Dの巻き方向と巻き数は同一である)。各コイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dの前面は対応する台座30の後端面に固定されており、鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32Dは総て前側固定支持基板21及び後側固定支持基板22と平行な特定の一平面上に位置している。
鉄芯32A及び鉄芯32CはX方向と平行な方向に延びており、鉄芯32B及び鉄芯32DはY方向と平行な方向に延びている。鉄芯32Aの両端部から下方に突出する突部はそれぞれコイル33Aに電流が流れたときにS極(磁界発生部)とN極(磁界発生部)を構成する。同様に、鉄芯32Bの両端部から左方に向かって突出する突部はそれぞれコイル33Bに電流が流れたときにS極(磁界発生部)とN極(磁界発生部)を構成し、鉄芯32Cの両端部から上方に向かって突出する突部はそれぞれコイル33Cに電流が流れたときにS極(磁界発生部)とN極(磁界発生部)を構成し、鉄芯32Dの両端部から右方に向かって突出する突部はそれぞれコイル33Dに電流が流れたときにS極(磁界発生部)とN極(磁界発生部)を構成する。
後側固定支持基板22の前面の各支持突部28と対応する位置には支持突部35が前向きに突設してあり、各支持突部35に凹設した半球状の凹部(図示略)には金属製のボール36の後半部が回転可能に嵌合している。
さらに、後側固定支持基板22の前面の中心部には永久磁石37が固着してある。
前側固定支持基板21と後側固定支持基板22の間には前側固定支持基板21及び後側固定支持基板22と平行で正面視略方形のステージ板40(ステージ部材)が位置している。このステージ板40の前面4カ所にはボール29が回転可能に接触しており、ステージ板40の後面4カ所にはボール36が回転可能に接触している。即ち、ステージ板40は4つのボール29及び4つのボール36によって前後から挟持されている。従って、ステージ板40は前側固定支持基板21及び後側固定支持基板22と平行な特定の基準平面上をX方向とY方向に直線移動できるだけでなく、該基準平面上を回転可能である。
ステージ板40の各側縁部にはそれぞれ切欠41A、切欠41B、切欠41C、切欠41Dが凹設してある(切欠41Aと切欠41Cの形状は同一であり、切欠41Bと切欠41Dの形状は同一)。
切欠41Aには、永久磁石42A(Y用第2磁石)のN極とS極の端面に左右一対の鉄材43Aをそれぞれ固着した磁石ユニットが嵌合固定してある。左右の鉄材43Aは同一仕様であり、右側の鉄材43Aから上側に突出する突部は鉄芯32AのN極と対向するS極を構成し、左側の鉄材43Aから上側に突出する突部は鉄芯32AのS極と対向するN極を構成している。同様に、切欠41Cには永久磁石42Aと同一仕様の永久磁石42C(Y用第2磁石)のN極とS極の端面に鉄材43Aと同一仕様の鉄材43Cをそれぞれ固着した磁石ユニットが嵌合固定してあり、右側の鉄材43Cから下側に突出する突部は鉄芯32CのN極と対向するS極を構成し、左側の鉄材43Cから下側に突出する突部は鉄芯32CのS極と対向するN極を構成している。
切欠41Bには、永久磁石42Aと同一仕様の永久磁石42B(X用第2磁石)のN極とS極の端面に上下一対の鉄材43Bをそれぞれ固着した磁石ユニットが嵌合固定してある。上下の鉄材43Bは同一仕様であり、上側の鉄材43Bから右側に突出する突部は鉄芯32BのS極と対向するN極を構成し、下側の鉄材43Bから右側に突出する突部は鉄芯32BのN極と対向するS極を構成している。同様に、切欠41Dには永久磁石42Bと同一仕様の永久磁石42D(X用第2磁石)のN極とS極の端面に鉄材43Bと同一仕様の鉄材43Dをそれぞれ固着した磁石ユニットが嵌合固定してあり、上側の鉄材43Dから左側に突出する突部は鉄芯32DのS極と対向するN極を構成し、下側の鉄材43Dから左側に突出する突部は鉄芯32DのN極と対向するS極を構成している。
永久磁石42A、永久磁石42B、永久磁石42C、永久磁石42D、鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C及び鉄材43DのZ方向の板厚はステージ板40と同一であり、ステージ板40、永久磁石42A、永久磁石42B、永久磁石42C、永久磁石42D、鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C及び鉄材43Dの前面と後面は総て連続している(面一である)。
図示は省略してあるが、前側固定支持基板21にはステージ板40の移動範囲を特定の範囲に規制する移動範囲規制手段が設けてあるので、鉄芯32AのS極とN極は鉄材43AのN極とS極とそれぞれ常に対向し、鉄芯32CのS極とN極は鉄材43CのN極とS極とそれぞれ常に対向する。同様に、鉄芯32BのS極とN極は鉄材43BのN極とS極とそれぞれ常に対向し、鉄芯32DのS極とN極は鉄材43DのN極とS極とそれぞれ常に対向する。
図2に示すように、鉄芯32A及び鉄芯32CのS極とN極は鉄材43A及び鉄材43CのN極とS極より広幅であり、鉄芯32B及び鉄芯32DのS極とN極は鉄材43B及び鉄材43DのN極とS極より広幅である。さらに図3に示すように、ステージ板40、永久磁石42A、永久磁石42B、永久磁石42C、永久磁石42D、鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C及び鉄材43Dは、鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C及び鉄芯32Dが位置する平面上に位置している。
ステージ板40の後面中央部には永久磁石37とZ方向に対向する2軸ホールセンサ45が固着してある。この2軸ホールセンサ45は、永久磁石37が作り出す磁界を利用して、ステージ板40の後側固定支持基板22に対するX方向位置とY方向位置を検出するものである。
ステージ板40の前面中央部には、その前面が撮像面48を構成する撮像素子47が固着してある。図2に示すように撮像素子47は、ステージ板40の上辺及び下辺と平行な上下一対のX方向辺47Xと、ステージ板40の右辺及び左辺と平行な左右一対のY方向辺47Yとを具備している。図2に示すように、ステージ板40が撮像面48の中心と光軸Oが重なる初期位置に位置するとき、一対のX方向辺47XはX方向と平行となり、一対のY方向辺47YはY方向と平行になる。ステージ板40の前面の撮像素子47の周囲にはホルダ49の後端部が固着してあり、ホルダ49の前面には撮像面48とZ方向に対向する窓孔50が穿設してある。さらに、ホルダ49の前壁の後面には光学ローパスフィルタ51が固定してある。
図1に示すようにカメラボディ12の内部にはカメラボディ12の振動を検出するための2軸ジャイロセンサGS(振動検出センサ)が固定してあり、この2軸ジャイロセンサGSはカメラボディ12の内部に固定したCPU等によって構成される制御手段C(電力供給手段)と電気的に接続している。さらに、この制御手段Cはコイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33D、2軸ホールセンサ45、撮像素子47及びバッテリB(図1参照。電力供給手段)と電気的に接続している。
次にデジタルカメラ10及び手振補正装置20の動作について説明する。
撮影者がカメラボディ12に設けたメインスイッチMS(図1参照)を押すと、制御手段CがバッテリBの電力をコイル33A、コイル33B、コイル33C及びコイル33Dに流す。このとき、コイル33Aとコイル33Cには同じ方向の電流が、コイル33Aの方がコイル33Cより大きくなるように流れる。そのため、鉄芯32AのN極と鉄材43AのS極の間、鉄芯32AのS極と鉄材43AのN極の間、鉄芯32CのN極と鉄材43CのS極の間、及び鉄芯32CのS極と鉄材43CのN極の間には総て吸引力が生じる。さらに、ステージ板40、永久磁石42A、永久磁石42B、永久磁石42C、永久磁石42D、鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C、鉄材43D及び2軸ホールセンサ45等からなる一体物を上方に引き上げる吸引力である、鉄芯32AのN極と鉄材43AのS極の間、及び鉄芯32AのS極と鉄材43AのN極の間の吸引力が、鉄芯32CのN極と鉄材43CのS極の間、及び鉄芯32CのS極と鉄材43CのN極の間の吸引力より大きくなる。
一方、コイル33Bとコイル33Dには同じ方向かつ同じ大きさの電流が流れるので、鉄芯32BのN極と鉄材43BのS極の間、鉄芯32BのS極と鉄材43BのN極の間、鉄芯32DのN極と鉄材43DのS極の間、及び鉄芯32DのS極と鉄材43DのN極の間には総て同じ大きさの吸引力が生じる。
そのため、ステージ板40は図2に示す初期位置に移動し、該初期位置に保持される。
次いでカメラボディ12に設けた手振補正スイッチSW(図1参照)をONにすると、カメラボディ12に設けた2軸ジャイロセンサGSがカメラボディ12のX方向とY方向の手振れ量を検出する。従って、例えばカメラボディ12にX方向右側(手振補正装置20を後方から見たときの右方向。「左側」の場合も同様である)の手振れが生じ2軸ジャイロセンサGSがこの手振れを検出すると、制御手段Cはコイル33Dに流す電流の大きさをより大きくする(または、コイル33Bに流す電流の大きさを小さくする)。すると、鉄芯32Dと鉄材43Dの間に生じる吸引力が鉄芯32Bと鉄材43Bの間に生じる吸引力より大きくなるので、ステージ板40が前側固定支持基板21及び後側固定支持基板22に対して図2の位置からX方向左側に移動し、2軸ホールセンサ45によって検出されるステージ板40の左側への移動量がカメラボディ12の右側への手振れ量と一致することにより手振れが補正される。
カメラボディ12にX方向左側の手振れが生じた場合は、制御手段Cがコイル33Bにより大きな電流を流し(またはコイル33D流す電流の大きさを小さくし)てステージ板40をX方向右側に移動させることにより手振れを補正する。また、カメラボディ12にY方向上側の手振れが生じた場合は、制御手段Cがコイル33Cにより大きな電流を流して(または、コイル33Aにより小さい電流を流して)ステージ板40をY方向下側に移動させることにより手振れを補正し、カメラボディ12にY方向下側の手振れが生じた場合は、制御手段Cがコイル33Aにより大きな電流を流して(またはコイル33Cに流す電流の大きさを小さくし)ステージ板40を上側に移動させることにより手振れを補正する。
このように手振れを補正した状態で図示を省略したシャッターボタンを全押しすると、撮像素子47により像ぶれのない画像が撮像される。
さらに、撮像素子47による撮像前または撮像後に手振れが無くなると、2軸ジャイロセンサGSが手振れがなくなったことを検知する。すると、制御手段Cがコイル33A、コイル33B、コイル33C、及びコイル33Dに流す電流を制御してステージ板40を初期位置に復帰させ、該初期位置に保持する。
以上説明した本実施形態によれば、前側固定支持基板21に固定した電磁石31A、電磁石31B、電磁石31C及び電磁石31Dと、ステージ板40に固定した永久磁石42A(鉄材43A)、永久磁石42B(鉄材43B)、永久磁石42C(鉄材43C)及び永久磁石42D(鉄材43D)との間に生じる磁力を利用してステージ板40を前側固定支持基板21及び後側固定支持基板22に対してX方向とY方向に移動させるので、電磁石と鉄芯を利用した従来技術に比べてより少ない電力でステージ板40を駆動できる。
さらに、ステージ板40に切欠41A、切欠41B、切欠41C及び切欠41Dを形成しこれらに永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、永久磁石42Cと鉄材43C及び永久磁石42Dと鉄材43Dをその前面と後面がステージ板40の前面と後面とそれぞれ連続するように嵌合し、しかもステージ板40、永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、永久磁石42Cと鉄材43C及び永久磁石42Dと鉄材43Dを、鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C及び鉄芯32Dと同一平面上に位置させたので、永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、永久磁石42Cと鉄材43C及び永久磁石42Dと鉄材43Dをステージ板40の前面または後面に固定する場合に比べて手振補正装置20を薄く構成できる。
しかも、鉄芯32A及び鉄芯32CのS極とN極が鉄材43A及び鉄材43CのN極とS極より広幅であり、鉄芯32B及び鉄芯32DのS極とN極が鉄材43B及び鉄材43DのN極とS極より広幅なので、ステージ板40が初期位置から移動しても鉄芯32A及び鉄芯32CのS極とN極を鉄材43A及び鉄材43CのN極とS極とそれぞれ常に対向させることができ、鉄芯32B及び鉄芯32DのS極とN極を鉄材43B及び鉄材43DのN極とS極とそれぞれ常に対向させることが可能である。
次に本発明の第2の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の特徴は手振補正装置20にあり、第1の実施形態の手振補正装置20と比べた場合の相違点は2つである。
一つ目の相違点は、電磁石60A、電磁石60B、電磁石60C及び電磁石60Dの構成である。即ち、電磁石60A(Y用第1磁石)、電磁石60B(X用第1磁石)、電磁石60C(Y用第1磁石)及び電磁石60D(X用第1磁石)は軟磁性体61A、軟磁性体61B、軟磁性体61C及び軟磁性体61Dにコイル33A、コイル33B、コイル33C及びコイル33Dを巻回し、かつ軟磁性体61A、軟磁性体61B、軟磁性体61C及び軟磁性体61Dの両端部に、永久磁石61AN(磁界発生部)と永久磁石61AS(磁界発生部)、永久磁石61BN(磁界発生部)と永久磁石61BS(磁界発生部)、永久磁石61CN(磁界発生部)と永久磁石61CS(磁界発生部)、永久磁石61DN(磁界発生部)と永久磁石61DS(磁界発生部)とをそれぞれ設けた構成である。永久磁石61CN、61CSは永久磁石61AN、61ASよりも強く(永久磁石61CNと永久磁石61CSは同じ強さであり、永久磁石61ANと永久磁石61ASは同じ強さ)、永久磁石61BN、61BS、61DN、61DSは総て同じ強さである。永久磁石61AS、61BS、61CS、61DSは、鉄材43A、43B、43C、43Dの各S極との対向部がS極であり、永久磁石61AN、61BN、61CN、61DNは、鉄材43A、43B、43C、43Dの各N極との対向部がN極である。
コイル33A、コイル33B、コイル33C及びコイル33Dは台座30を介さずに前側固定支持基板21に直接固定してある。上記移動範囲規制手段の働きにより、永久磁石61AN、永久磁石61BN、永久磁石61CN、永久磁石61DNのN極は鉄材43AのN極、鉄材43BのN極、鉄材43CのN極、鉄材43DのN極と常にそれぞれ対向し、永久磁石61AS、永久磁石61BS、永久磁石61CS、永久磁石61DSのS極は鉄材43AのS極、鉄材43BのS極、鉄材43CのS極、鉄材43DのS極と常にそれぞれ対向する。
電磁石60A、電磁石60B、電磁石60C及び電磁石60Dをこのように構成したので、コイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dに電流を流さなくても、永久磁石61ANのN極と鉄材43AのN極の間、及び永久磁石61ASのS極と鉄材43AのS極の間には同じ大きさの反発力が生じ、永久磁石61CNのN極と鉄材43CのN極の間、及び永久磁石61CSのS極と鉄材43CのS極の間には互いに同じ大きさでかつ永久磁石61ANのN極と鉄材43AのN極の間、及び、永久磁石61ASのS極と鉄材43AのS極の間の反発力より大きい反発力が生じる。一方、永久磁石61BNと鉄材43BのN極の間、永久磁石61BSと鉄材43BのS極の間、永久磁石61DNと鉄材43DのN極の間、及びS極61SNと鉄材43DのS極の間には同じ大きさの反発力が生じる。従って、コイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dに電流を流さなくてもステージ板40は初期位置の近傍に保持される。
撮影者がカメラボディ12に設けたメインスイッチMSを押すと、制御手段CがバッテリBの電力をコイル33A、コイル33B、コイル33C及びコイル33Dに流し、ステージ板40を初期位置に移動させる。上述のように、コイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dに電流を流さなくてもステージ板40は初期位置の近傍に保持されるので、ステージ板40の初期位置への移動に必要な電流は少量である。
そしてカメラボディ12に手振が生じたときに、制御手段Cがコイル33A、コイル33B、コイル33C、及びコイル33Dに流す電流を制御(増減)すれば、ステージ板40がX方向及び(または)Y方向に移動するので、第1の実施形態と同様に手振れを補正できる。
2つ目の相違点は、図6から明らかなように、永久磁石61AS、61AN、61BS、61BN、61CN、61CS、61DN、61DSが位置する平面に比べて、ステージ板40、永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、永久磁石42Cと鉄材43C及び永久磁石42Dと鉄材43Dが位置する平面が後側固定支持基板22側に位置する点である。
このような位置関係でステージ板40、永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、永久磁石42Cと鉄材43C及び永久磁石42Dと鉄材43Dを配置したので、図6の矢印で示すように、鉄材43Aには永久磁石61ASのS極及び永久磁石61ANのN極から後側固定支持基板22側への付勢力が掛かり、鉄材43Cには永久磁石61CSのS極及び永久磁石61CNのN極から後側固定支持基板22側への付勢力が掛かる。同様に鉄材43Bには永久磁石61BSのS極及び永久磁石61BNのN極から後側固定支持基板22側への付勢力が掛かり、鉄材43Dには永久磁石61DSのS極及び永久磁石61DNのN極から後側固定支持基板22側への付勢力が掛かるので、ステージ板40の後面は常にボール36(支持部材)に回転可能に接触する。
このように本実施形態では、コイル33A、コイル33B、コイル33C、コイル33Dに電流を流さなくてもステージ板40を初期位置近傍に保持できるので、第1の実施形態に比べてさらに省エネルギー化を図ることが可能である。
さらに、微弱な電流でステージ板40が初期位置に移動及び保持できるので、手振補正時における制御も第1の実施形態に比べて容易である。
また、コイル33A、33B、33C、33Dの巻き線を第1の実施形態に比べて少なくできる。従って、手振補正装置20をより小型化かつ軽量化することが可能である。
しかも、永久磁石61AS、61AN、61BS、61BN、61CN、61CS、61DN、61DSの磁力によってステージ板40の後面が常にボール36に回転可能に接触するので、第1の実施形態では必要だった4つの支持突部28及びボール29が不要になる。従って、第1の実施形態に比べて部品点数を少なくすることが可能である。
以上、上記実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、図7及び図8に示すように、第1の実施形態の前側固定支持基板21の左右両側部に切欠27を形成し、左右の切欠27に電磁石70B(X用第1磁石)と電磁石70D(X用第1磁石)を嵌合固定してもよい。
電磁石70Bと電磁石70Dは、側面視略長方形をなす板状の鉄芯71Bと鉄芯71Dにコイル33Bとコイル33Dを巻回し、鉄芯71Bと鉄芯71Dの上下の端面に磁性体からなるS極部材72BS(磁界発生部)、N極部材72BN(磁界発生部)、S極部材72DS(磁界発生部)及びN極部材72DN(磁界発生部)をそれぞれ固着し、コイル33Bとコイル33Dを切欠27の壁面に固着したものである。鉄芯71Bと鉄芯71DはX方向よりもZ方向の板厚が大きい板状部材であり、S極部材72BS、N極部材72BN、S極部材72DS及びN極部材72DNはZ方向よりX方向の板厚が大きい板状部材である。
このような変形例によれば、電磁石70Bと電磁石70DのX方向寸法を第1の実施例の電磁石31B及び電磁石31Dより小さくすることができるので、手振補正装置20のX方向寸法を第1の実施形態により小さくすることが可能である。
なお、第1の実施形態の電磁石31Aや電磁石31Cを電磁石70B及び電磁石70Dと同一の構成にしたり、第2の実施形態の電磁石60A、電磁石60B、電磁石60C、電磁石60Dを電磁石70B及び電磁石70Dと同一の構成にすることも可能である。
また図9に示すように、第1または第2の実施形態(上記変形例を含む)の永久磁石42Cと鉄材43Cの共に平面である前後両面を互いに連続させ、永久磁石42Cと鉄材43Cの前面間及び後面間にPET(ポリエチレンテレフタレート)製の連結板75を接着し、前後の連結板75により永久磁石42Cと鉄材43Cを結合してもよい。
このようにすれば、永久磁石42Cと鉄材43Cの端面同士を接着する場合に比べて、永久磁石42Cと鉄材43Cをより簡単かつ確実に固定することができる。
なお、このように連結板75を用いた結合方法は、永久磁石42Aと鉄材43A、永久磁石42Bと鉄材43B、あるいは永久磁石42Dと鉄材43Dの間にも当然適用可能である。
さらに、図10に示すように電磁石31Cの鉄芯32Cの左右両端部よりやや内側にS極とN極を構成する突部を構成してもよい。
また、図11に示すように左右の軟磁性体61Cの端部よりやや内側に永久磁石61CNと永久磁石61CSを突設してもよい。
なお、図10の変形例は電磁石31A、電磁石31B及び電磁石31Dにも当然適用可能であり、図11の変形例は電磁石60A、電磁石60B及び電磁石60Dにも当然適用可能である。
さらに、第1の実施形態において鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32Dを第2の実施形態のように永久磁石に代えて、この4つの永久磁石と鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C及び鉄材43Dの間に吸引力を発生させてもよい。また、このように鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32Dを永久磁石に代えた場合に、この永久磁石よりもステージ板40を前側固定支持基板21側または後側固定支持基板22側に位置させて、この永久磁石と鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C及び鉄材43Dの間に生じる吸引力を利用してステージ板40を前側固定支持基板21側または後側固定支持基板22側に吸引し、ステージ板40の前面または後面をボール29とボール36の一方に接触させ、ボール29(及び支持突部28)とボール36(及び支持突部35)の他方を省略してもよい。
また、ステージ板40に固定した鉄材43A及び鉄材43CのS極とN極のX方向寸法を鉄芯32Aと鉄芯32CのS極とN極のX方向寸法より大きくしたり、永久磁石61AS、永久磁石61AN、永久磁石61CS、永久磁石61CNのX方向寸法より大きくしてもよい。同様に、鉄材43B及び鉄材43DのS極とN極のY方向寸法を鉄芯32Bと鉄芯32DのS極とN極のY方向寸法より大きくしたり、永久磁石61BS、永久磁石61BN、永久磁石61DS、永久磁石61DN、S極部材72BS、N極部材72BN、S極部材72DS、N極部材72DNのY方向寸法より大きくしてもよい。
さらに、第1及び第2の実施形態において、永久磁石42A、鉄材43A、永久磁石42B、鉄材43B、永久磁石42C、鉄材43C、永久磁石42D、鉄材43Dの板厚をステージ板40の板厚より薄くし、永久磁石42A、鉄材43A、永久磁石42B、鉄材43B、永久磁石42C、鉄材43C、永久磁石42D、鉄材43Dをステージ板40の前後両面から突出させずに切欠41A、切欠41B、切欠41C、切欠41D内に収めて実施してもよい。
また、前側固定支持基板21に固定した磁石を(電磁石ではなく)永久磁石とし、ステージ板40に固定した磁石を電磁石としてもよい。
さらに、鉄芯32A、鉄芯32B、鉄芯32C、鉄芯32D、鉄材43A、鉄材43B、鉄材43C、鉄材43D、鉄芯71B、鉄芯71D、S極部材72BS、S極部材72DS、N極部材72BN、N極部材72DNの材料として鉄を用いたが、これらの材料として鉄以外の磁性体を利用してもよい。
また図12に示すように、手振補正装置20をレンズL1とレンズL3の間に設けて(手振補正装置20の他のレンズとの位置関係はこれに限定されない)、ステージ板40の中心部にレンズ保持孔を貫通孔として設け、このレンズ保持孔に補正レンズCLを嵌合固定し、さらに、カメラボディ12の内部にレンズL3の直後に位置する撮像素子47を固定して実施してもよい。
このような手振補正装置20の補正レンズCLをX方向とY方向に直進移動させても、手振れ補正を行うことが可能である。さらに、このような補正レンズCLを用いた手振補正装置20は、撮像素子47を省略することにより銀塩カメラにも適用可能となる。
さらに、本発明は手振補正装置とは用途が異なるステージ装置(特定の部材がX方向やY方向への直線移動や回転が可能な装置)にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態の手振れ補正装置を内蔵したデジタルカメラの縦断側面図である。 手振れ補正装置を、その後側固定支持基板を省略して示す背面図である。 図2のIII−III矢線に沿う断面図である。 図2のIV矢線方向に見た平面図である。 本発明の第2の実施形態の手振れ補正装置の図2と同様の背面図である。 図5のVI−VI矢線に沿う断面図である。 変形例の図2と同様の背面図である。 図7のVI矢線方向に見た底面図である。 別の変形例のステージ板の底面図である。 さらに別の変形例の永久磁石及び鉄材と電磁石の平面図である。 さらに別の変形例の永久磁石及び鉄材と電磁石の平面図である。 さらに別の変形例のデジタルカメラの縦断側面図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ(カメラ)
11 レンズ鏡筒
12 カメラボディ
20 手振補正装置
21 前側固定支持基板(固定支持基板)
22 後側固定支持基板
23 連結支柱
24 窓孔
25 支持枠
26 赤外線カットフィルタ
28 支持突部
29 ボール
30 台座
31A 31B 31C 31D 電磁石(X用第1磁石、Y用第1磁石)
32A 32B 32C 32D 鉄芯
33A 33B 33C 33D コイル
35 支持突部
36 ボール(支持部材)
40 ステージ板(ステージ部材)
41A 41B 41C 41D 切欠
42A 42B 42C 42D 永久磁石(X用第2磁石、Y用第2磁石)
43A 43B 43C 43D 鉄材
45 2軸ホールセンサ
47 撮像素子
47X X方向辺
47Y Y方向辺
48 撮像面
49 ホルダ
50 窓孔
51 光学ローパスフィルタ
60A 60B 60C 60D 電磁石(X用第1磁石、Y用第1磁石)
61A 61B 61C 61D 軟磁性体
61AN 61BN 61CN 61DN 永久磁石(磁界発生部)
61AS 61BS 61CS 61DS 永久磁石(磁界発生部)
70B 70D 電磁石(X用第1磁石)
71B 71D 鉄芯
72BS 72DS S極部材(磁界発生部)
72BN 72DN N極部材(磁界発生部)
75 連結板
B バッテリ(電力供給手段)
C 制御手段(電力供給手段)
CL 補正レンズ
GS 2軸ジャイロセンサ(振動検出センサ)
O 光軸
MS メインスイッチ
SW 手振補正スイッチ

Claims (19)

  1. 固定支持基板に固定した特定のX方向に並ぶ一対のX用第1磁石と、
    上記固定支持基板に対して特定の基準平面上を相対移動可能なステージ部材と、
    上記ステージ部材に固定した、上記一対のX用第1磁石とそれぞれ上記X方向に対向し、対向するX用第1磁石との間に上記X方向の吸引力または反発力を発生する一対のX用第2磁石と、を備え、
    上記固定支持基板に固定した上記X方向に対して直交するY方向に並ぶ一対のY用第1磁石と、
    上記ステージ部材に固定した、上記2つのY用第1磁石とそれぞれ上記Y方向に対向し、対向するY用第1磁石との間に上記Y方向の吸引力または反発力を発生する一対のY用第2磁石と、を備え、
    互いに対向する上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方を永久磁石としかつ他方を電磁石とし、
    互いに対向する上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方を永久磁石としかつ他方を電磁石とし、
    上記ステージ部材を挟んで上記固定支持基板と反対側に該ステージ部材を移動可能に支持する支持部材を設け、
    上記X用第2磁石を上記X用第1磁石より上記支持部材側に位置させ、かつ、上記Y用第2磁石を上記Y用第1磁石より上記支持部材側に位置させたことを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1記載のステージ装置において、
    X用第1磁石とX用第2磁石が共に上記基準平面と平行な特定の平面上に位置しているステージ装置。
  3. 請求項1または2記載のステージ装置において、
    上記X用第1磁石に、上記基準平面と平行でX方向に直交するY方向に互いに離間する一対の磁界発生部を設け、かつ、上記X用第2磁石に該磁界発生部とそれぞれ対向する、互いにY方向に離間する一対の磁界発生部を設けたステージ装置。
  4. 請求項3記載のステージ装置において、
    上記X用第1磁石とX用第2磁石のうち永久磁石のものに、該永久磁石のN極とS極にそれぞれ連続しかつ磁性体からなる一対の上記磁力発生部を設けたステージ装置。
  5. 請求項4記載のステージ装置において、
    上記永久磁石と磁性体に互いに面一をなす平面を形成し、該永久磁石と磁性体の上記平面同士にPETからなる連結板を接着したステージ装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記X用第1磁石とX用第2磁石の少なくとも一方のY方向の両端部に上記磁界発生部を形成したステージ装置。
  7. 請求項3から6のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方の上記磁界発生部のY方向寸法が他方の上記磁界発生部より大きいステージ装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記X用第2磁石の板厚を該ステージ部材以下とし、上記X用第2磁石の表裏両面を上記ステージ部材の表裏両面から突出させず該ステージ部材の板厚内に収めたステージ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記X用第1磁石とX用第2磁石の一方を構成する上記電磁石が、磁性体からなる芯材にコイルを巻回した構造であるステージ装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石とY用第2磁石が共に上記基準平面と平行な特定の平面上に位置しているステージ装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石に、上記基準平面と平行でX方向に互いに離間する一対の磁界発生部を設け、かつ、上記Y用第2磁石に該磁界発生部とそれぞれ対向する、互いにX方向に離間する一対の磁界発生部を設けたステージ装置。
  12. 請求項11記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうち永久磁石のものに、該永久磁石のN極とS極にそれぞれ連続しかつ磁性体からなる一対の上記磁力発生部を設けたステージ装置。
  13. 請求項12記載のステージ装置において、
    上記永久磁石と磁性体に互いに面一をなす平面を形成し、該永久磁石と磁性体の上記平面同士にPETからなる連結板を接着したステージ装置。
  14. 請求項11から13のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石とY用第2磁石の少なくとも一方のX方向の両端部に上記磁界発生部を形成したステージ装置。
  15. 請求項11から14のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方の上記磁界発生部のX方向寸法が他方の上記磁界発生部より大きいステージ装置。
  16. 請求項1から15のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第2磁石の板厚を該ステージ部材以下とし、上記Y用第2磁石の表裏両面を上記ステージ部材の表裏両面から突出させず該ステージ部材の板厚内に収めたステージ装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項記載のステージ装置において、
    上記Y用第1磁石とY用第2磁石の一方を構成する上記電磁石が、磁性体からなる芯材にコイルを巻回した構造であるステージ装置。
  18. 請求項1から17のいずれか1項記載のステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置であって、
    カメラに内蔵した上記ステージ装置と、
    上記ステージ部材の前面に固定された撮像素子と、
    上記カメラのX方向の振動とY方向の振動を検出する振動検出センサと、
    上記電磁石に電力を供給する電力供給手段と、を備え、
    上記電力供給手段が、上記振動検出センサが検出した振動情報に基づいて、上記カメラに生じた手振れを打ち消すように上記X用第1磁石とX用第2磁石のうちの電磁石のもの、及び上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうちの電磁石のものに電流を流すカメラの手振れ補正装置。
  19. 請求項1から17のいずれか1項記載のステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置であって、
    カメラに内蔵した上記ステージ装置と、
    上記ステージ部材に固定された補正レンズと、
    上記カメラのX方向の振動とY方向の振動を検出する振動検出センサと、
    上記電磁石に電力を供給する電力供給手段と、を備え、
    上記電力供給手段が、上記振動検出センサが検出した振動情報に基づいて、上記カメラに生じた手振れを打ち消すように上記X用第1磁石とX用第2磁石のうちの電磁石のもの、及び上記Y用第1磁石とY用第2磁石のうちの電磁石のものに電流を流すカメラの手振れ補正装置。
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