JP4547331B2 - 照明装置及び金属蒸気放電ランプ - Google Patents
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Description
従来の照明装置は、上述のメタルハライドランプの他、凹状の反射面を有してメタルハライドランプから発せられた光を所望方向に反射させる反射板を備えている。この反射板には、通常、反射板の開口(光取り出し口)が、例えば、前面ガラス板によって塞がれた、所謂、閉塞型が使用されている。これは、メタルハライドランプが何らかの原因で破損したときに、その破片が反射板の外部に飛散するのを防止するためである。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置は、内部に一対の電極を備える発光管が一端部にピンチシール部を有する気密容器内に収納され、且つ当該気密容器が前記ピンチシール部側の端部に口金を有する外管内に収納されてなる金属蒸気放電ランプと、凹状の反射面を有し且つ内部に配置された前記金属蒸気放電ランプから発せられた光を反射させる反射板とを備え、前記反射板は、前記凹状を構成する開口が開放された開放型であり、前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって、前記外管を通って出射する光の量を、前記気密容器に入射する光の量よりも削減させる光削減手段を、前記外管と前記気密容器との間の大気下に備え、さらに、前記光削減手段は大気下で表面酸化しうる金属製部材から形成されていることを特徴とする。
ここでいう「光削減手段」とは、例えば、凹凸状の拡散部や遮光機能のある囲繞部材等を含んだ概念である。
また、内部に一対の電極を備える発光管が一端部にピンチシール部を有する気密容器内に収納され、且つ当該気密容器が前記ピンチシール部側の端部に口金を有する外管内に収納されてなる金属蒸気放電ランプと、凹状の反射面を有し且つ内部に配置された前記金属蒸気放電ランプから発せられた光を反射させる反射板とを備え、前記反射板は、前記凹状を構成する開口が開放された開放型であり、前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光を拡散させる拡散部が、前記気密容器の内、前記一対の電極間の中央に相当する位置を通り且つ金属蒸気放電ランプの長手方向の中心軸と略直交する仮想平面よりも前記ピンチシール部と反対側に位置する領域の少なくとも一部に形成されていることを特徴としている。
また、前記光削減部材には、複数の貫通孔と、前記貫通孔を閉塞しないように覆う小片とが形成されていることを特徴とし、又は、前記光削減部材は、ランプ点灯時に前記発光管から発生した熱を前記気密容器の外部へと放出するための複数の貫通孔と、前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって当該貫通孔を通過した光が前記外管に到達するのを遮る遮光部とを有することを特徴としている。
一端部にピンチシール部を有し、かつ前記発光管を内包する気密容器と、前記ピンチシール部側の端部に口金を有し、かつ前記気密容器を内包する外管と、を含み、凹状の反射面を有する反射板に装着されて使用され、前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって、前記外管を通って出射する光の量を、前記気密容器に入射する光の量よりも削減させる光削減手段を、前記外管と前記気密容器との間の大気下に備え、さらに、前記光削減手段は大気下で表面酸化しうる金属製部材から形成されていることを特徴としている。
本発明に係る金属蒸気放電ランプは、反射板に装着されて使用した場合を想定して、反射板の開口から直接外部に放射される光の量を減少させているので、例えば、凹状の反射面を有する開放型の反射板に装着して使用されても、金属蒸気放電ランプからの直接光が人の目に触れることが少なくなり、グレアの発生を抑制できる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置、当該照明装置の光源として用いられているメタルハライドランプについてそれぞれ図面を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態では、本発明に係る光到達抑制手段を拡散部で構成している。
1.照明装置
図1は、本実施の形態に係る照明装置の全体図であり、反射板の内部が分かるように一部を切り欠いている。
照明器具12は、内部に配置されたメタルハライドランプ14から発せられた光を前方に反射させる反射板16と、反射板16内に組み込まれ且つメタルハライドランプ14が取り付けられるソケット(図示省略)と、反射板16を壁や天井に取着するための取着具18とを備える。
ソケットは、メタルハライドランプ14の口金と電気的に接続され、メタルハライドランプ14に電力を供給する。なお、メタルハライドランプ14を点灯させるための安定器(不図示)は、例えば、天井内に埋め込まれる等しており、後述の供給線24を介してメタルハライドランプ14に給電を行う。
図2は、金属蒸気放電ランプの一例として示すメタルハライドランプ14の正面図である。なお、ここで説明するメタルハライドランプ14は、例えば定格電力は70[W]である。
メタルハライドランプ14は、内部に一対の電極を有し、放電空間を形成している発光管30と、当該発光管30を収納する気密容器である内管32と、当該内管32に被せられた保護容器である外管34とを備える3重管構造であって、照明器具12のソケットから給電を受けるための口金36を有する。なお、本メタルハライドランプ14は、発光管30がなんらかの原因で破損して、その破片によって内管32が破損した場合でも、外管34を備えているので、通常、発光管30の破損によって外管34が破損することはない。
発光管30は、内部に気密封止された放電空間38を有する本管部40と当該本管部40の管軸方向両側に延出するように形成された細管部42,44とからなる外囲器46を有している。本管部40および細管部42,44は、例えば、透光性セラミックで形成されている。透光性セラミックには、例えば、アルミナセラミックを用いることができる。なお、他のセラミック、あるいは、石英ガラス等で構成しても良い。
本管部40は、放電空間38の内部で、メタルハライドランプ14の長手方向の中心軸(以下、単に、「ランプ軸」ともいう。)上、あるいはランプ軸と平行な軸上で互いに略対向する一対の電極50,52を備える。また、放電空間38には、発光物質である金属ハロゲン化物、始動補助ガスである希ガス、及び緩衝ガスである水銀がそれぞれ所定量封入されている。金属ハロゲン化物としては、例えば、ヨウ化ナトリウムやヨウ化ジスプロシウム等が用いられる。
細管部42,44の各々には、先端部に前記各電極50,52が接合された給電体66,68が挿入されている。給電体66,68は、それぞれの細管部42,44における、本管部40とは反対側の端部部分に流し込まれたフリットからなるシール材67,69によって封着されている。なお、図2、図3に現れているシール材67,69の部分は、細管部42,44の端部からはみ出た部分である。
給電体66における電極50がある側と反対側の端部は、図2に示すように、電力供給線72に電気的に接続されており、同じく、給電体68の電極52がある側と反対側の端部が電力供給線74に電気的に接続されている。なお、電力供給線72,74はそれぞれ金属箔78,80等を介して口金36のシェル部82とアイレット部84に接続されている。
上記した発光管30等は、図2に示すように、筒状、例えば円筒状をした内管32内に収納されている。内管32は、例えば石英ガラスからなり、前記金属箔78,80の存する側の端部(本発明の「一端部」に相当する。)部分は、いわゆるピンチシール法によって圧潰され当該金属箔78,80に相当する部分において気密封止されている。
内管32は、ピンチシール部86と反対側にある端(図2では下端に相当する。)と、放電空間38における発光管30の長手方向の略中央に相当する位置との間であってその一部の領域Rに、発光管30から発せられた光の内、反射板16の反射面20で反射されずに反射板16の開口22へ向かう光を拡散させる拡散部88が形成されている。この拡散によって、発光管30から発せられ、反射面20で反射されずに反射板16の開口22へ向かう光であって、外管34を通って出射する光の量を、内管32に入射する光の量よりも削減させることができる(このため、拡散部88は、本発明の「光削減手段」にも相当する。)。
内管32の他端部の先端にある凸部90は、当該内管32内を真空引きする際に用いた排気管の残部であるチップオフ部である。内管32内を真空にするのは、ランプ点灯時に高温にさらされる給電体66,68、電力供給線72,74等の酸化を防止するためである。酸化防止の観点から考えれば、内管32の内部(であって、発光管30の外部)は、真空にするのではなく、不活性ガスを充満させることも可能である。
3.ランプ点灯について
図4は、ランプ点灯時の光路を示す図である。
一方、発光管30から発せられた光の内、反射板16の反射面20がない領域(本発明の「前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光」に相当する。)、つまり、図4における仮想線X1と仮想線X2との間に位置しない領域であって反射板16の開口に相当する領域に向かう光は、内管32の拡散部88で拡散されるので、反射板16で反射せずに直接的に照明器具12から照射される光の量が削減される。これにより、人が直接光源(メタルハライドランプ14)を見てもグレアを生じることが少なくなる。
しかも、拡散部88で拡散された光の内、反射板16側に拡散された光は、反射板16によって照明器具12の前方へと反射されるので、例えば、拡散部88が形成されている領域にグレアキャップを被せた場合よりも、輝度の低下を抑えることができる。
(1)形成位置
上記説明では、拡散部88は、内管32の外面に形成されていたが、照明器具12から外部に直接照射される光の光路上に形成されていれば良い。例えば、内管32の内面に拡散部を形成しても良いし、さらには、外管34における、照明器具12から外部に直接照射される光の光路上に位置する部分に形成しても良い。この場合、外管34の内面及び/又は外面に形成しても良い。但し、外管の外面に凹凸加工を行うと、外管が壊れやすくなる。
(2)構成
上記説明では、拡散部88は、内管32の外面に形成された凹凸により構成されているが、発光管から発せられた光を拡散できるものであれば良く、例えば、拡散膜を内管の相当領域に形成しても良い。当然上記(1)形成位置で説明した位置に形成しても良い。
発明者らは、種々の検討・試験により拡散部を内管に形成することに至ったが、検討当初は、メタルハライドランプの外管外面に拡散部を形成しようとした。しかしながら、外管外面に凹凸状の拡散部を形成すると、メタルハライドランプ(外管)に何らかの衝撃が作用すると外管が非常に割れやすくなることが判明した。そこで、拡散部を外管の内周、内管の外面又は内面に形成した。
以下、本発明の第2の実施の形態に係るメタルハライドランプについて図面を参照しながら説明する。
第1の実施の形態では内管32に拡散部88を形成していたが、第2の実施の形態では、発光管からの光を遮光するために気密容器を囲繞する状態で外管と気密容器との間に配置された光削減部材を備えている。なお、本発明では、気密容器を囲繞する状態で配置された光削減作用のある部材を、単に囲繞部材とも称する。
図5は、第2の実施の形態に係るメタルハライドランプの正面断面の拡大図である。
図5に示すように、メタルハライドランプ110は、第1の実施の形態と同様に、発光管30、内管32、外管34、口金36の他、内管32の先端部(図5における下端部)を套嵌する上記囲繞部材112を備える。
図6は、囲繞部材の拡大斜視図である。
囲繞部材112は、図6に示すように、一端が閉鎖した筒形状をし、横断面が6角形状をした筒部114と、当該筒部114の一端に設けられた截頭6角錐形状をした蓋部116とを備える。
遮光片120は、放熱孔118を閉塞しないように覆っており、上記で説明したように、発光管30から発せられた光の内、反射鏡の反射面で反射されずに反射板の開口側へと直接向かい且つ放熱孔118を通過した光が、直接外管34から人の目へと達するのを阻止すると共に、放熱孔118を通過した光が反射板側へと反射するのを抑える角度(この角度は、反射面、電極間の距離等算出できる。)で囲繞部材112の外部に張り出すように傾斜している。この遮光片120は、囲繞部材112の蓋部116側から開口側に移るに従って、囲繞部材112の中心軸から離れるように傾斜している。
囲繞部材112は、厚さ0.25mmのSUS製で構成されている。筒部114は、平面視において、一辺が8.2mmの正六角形をし、当該正六角形の1辺を短辺とする長方形状の6個の側面114aを周方向に連結した形状をしている。なお、前記長方形状は、幅(短辺)が上記8.2(mm)で、長さ(長辺)が25(mm)である。
上記の構成のメタルハライドランプ110を光源とする照明装置を点灯させた場合も、第1の実施の形態と同様に、発光管30から発せられた光の内、照明器具12の反射板16で反射せずに直接的に照明器具から照射される光が少なくなり、人が直接光源を見てもグレアを生じることが少なくなる。以下、グレアが少なくなる理由について、概略図を用いて説明する。
まず、発光管30から発せられた光の内、反射板16の反射面20がある領域に、つまり、図7における仮想線1X1と仮想線1X2との間に位置する領域に向かう光は、内管32、外管34を通って、その後、反射板16で反射して照明器具12から前方(開口22がある側)へと放射される(図4の光路Aと同じである。)。
一方、発光管30から発せられた光の内、反射板16の反射面20がない領域、つまり、図7における仮想線2X1と仮想線2X2との間に位置しない領域であって反射板16の開口22に相当する領域に向かう光は、囲繞部材112がないと、図4の光路Bで示した光のように、反射板16の開口22から前方へと直接照射される。しかしながら、第2の実施の形態のように外管34内に囲繞部材112があると、前記光が、囲繞部材112の遮光片120で遮光され、直接外管34を通って、照明器具12から直接外部へ照射されることは少なくなる。
一方、放熱孔118を通過した光は、遮光片120で吸収されるが、吸収されなかった光は、遮光片120で口金36側に反射される。反射された光の殆どが、反射板におけるメタルハライドランプ110を保持している部分に進むので、照明装置の配光特性に及ぼす影響が少ない。
さらに、囲繞部材112は、その後、ランプ点灯によって表面の酸化は進行しないので、遮光片120の反射率が略一定となり、照明装置は、点灯初期と同じ配光特性を長期間維持できる。
(1)囲繞領域
上記説明では、囲繞部材112は、内管32の外周面を囲繞するように設けられているが、その囲繞領域は、照明器具12から外部に直接照射される光の光路上であれば良い。
従って、例えば、内管32の内側に囲繞部材を設けても良い。但し、囲繞部材が導電性を有する材料の場合は、電力供給線と接触しないようにしたり、あるいはどちらかの部材を絶縁加工したりする必要がある。さらには、外管の外部に囲繞部材を装着しても良い。但し、意匠性が劣るほか、囲繞部材の外管からの外れ防止対策等が必要となる。
(2)形状
上記説明では、囲繞部材の筒部は、その横断面形状が六角形状をしていたが、当然、他の形状、例えば、楕円(円を含む)形状、多角形状であっても良い。なお、多角形の場合は、光の反射むらを考慮すると、五角形状以上の多角形状が好ましい。
さらに、囲繞部材は、例えば、筒部のみで構成しても良い。この場合、筒部に形成される放熱孔の有無は問わない。これは、第2の実施の形態での囲繞部材と異なり、蓋部を有しないため、ランプ点灯時の熱が、開口した端部から放出するからである。当然、囲繞部材は、蓋部のみから構成することも可能である。但し、筒部或いは蓋部のみの囲繞部材では、第2の実施の形態で説明した囲繞部材ほどのグレア抑制効果は得られないのは言うまでもない。
上記説明では、囲繞部材の材料は、金属材料であったが、当然、他の材料、例えば、セラミックで構成することもできる。なお、囲繞部材は、内管を構成している材料よりも光透過特性が悪い材料で構成した方が好ましい。さらには、例えば、石英ガラスで囲繞部材を構成し、その壁面に第1の実施の形態で説明した拡散部を形成しても良い。
上記説明では、囲繞部材112は遮光片120を有していたが、有していなくても、筒部の周壁があれば、例えば、周壁に放熱孔が形成されていても、照明器具12から外部に直接照射される光を遮ぎることができ、グレアの発生を抑制することもできる。なお、放熱孔を通過した光は、照明器具12から外部に照射されるので、第2の実施の形態で説明した囲繞部材のグレア抑制効果よりも悪くなる。
発明者らは、種々の検討・試験により外管内に囲繞部材を設けることに至ったが、検討当初は、メタルハライドランプの外管外面に囲繞部材を設けようとした。しかしながら、外管外面に囲繞部材を設けると、メタルハライドランプ自体が大型化したり、囲繞部材が外れたりする問題が生じた。
<その他>
1.メタルハライドランプ
上記の各実施の形態に係るメタルハライドランプは、1対の電極50、52(電極棒)がメタルハライドランプの軸と平行な方向に延伸し、1対の電極50,52の先端同士がメタルハライドランプの軸上で略対向するタイプであったが、他のタイプでも良い。
メタルハライドランプ200は、図8に示すように、一対の電極201,203を内部の放電空間205に有する発光管207と、当該発光管207を収納する気密容器である内管209と、当該内管209に被せられた保護容器である外管211とを備える3重管構造であって、照明器具のソケットから給電を受けるための口金36を有する。
容器部213は、図8から分かるように、略楕球状をし、この長軸がメタルハライドランプのランプ軸と略直交する状態で、内管209内に収納されている。細管部215,217は、容器部213から、容器部213の長軸と直交する方向(つまり、ランプ軸と平行な方向)であってその外方側に延出している。
一対の電極201,203は、第1の実施の形態と同様に、電極棒221,223と、電極棒221,223の先端側(放電空間205側)の端部に設けられた電極コイル225,227とを備える構造を有し、電極棒221,223の端部には、第1の実施の形態と同様に給電体が接続されている。
また、電極棒221,223と細管部215,217との隙間には、第1の実施の形態と同様に、発光物質の前記隙間への侵入を防ぐためのモリブデンコイルが設けられている。なお、電極201,203は、金属箔を介して口金36に電気的に接続されている。
内管209は、ピンチシール部229と反対側にある端(図8では下端に相当する。)と、電極201,203の先端同士を結ぶ仮想線分L1との間に存する領域R1に拡散部231が形成されている。
照明装置240は、図9に示すように、照明器具242と、当該照明器具242に装着されるメタルハライドランプ200とで構成される。なお、当該照明装置240は、スポットライト用で、また開放型である。
拡散部231が形成されている領域R1は、上述したが、図8に示すように、一対の電極201,203の先端同士を結ぶ仮想線分L1よりも口金36と反対側に位置する部分であったが、照明器具242との関係では、図9に示すように、メタルハライドランプ200が照明器具242に組み込まれた状態で、前記仮想線分L1上であって両電極201,203の略中央に位置3Oと、反射板244の開口246の周縁とを結ぶ仮想線L2よりも反射板244の開口246側に位置する部分を含んでいることが好ましい。
上記各実施の形態及び変形例における電極は、電極棒の一端に電極コイルが取着されている構造をしている。これらの電極には、例えば、図3に示すように、電極棒の先端が、電極コイルよりも対向する電極側に張り出しているタイプや、電極コイル内に位置するタイプがある。
従って、電極棒の先端が電極コイルから張り出している電極では、電極棒の内、電極コイルが取着されている部分における中心軸上であって対向する電極に最も近い位置が電極の先端となる。一方、電極棒の先端が電極コイル内に位置する電極では、電極コイルの内、電極コイルが取着されている電極棒部分の中心軸の延長上であって対向する電極に最も近い位置が電極の先端となる。なお、上記構成の電極でない場合でも、電極の先端については同じように当てはめることができる。
12 照明器具
14 メタルハライドランプ
16 反射板
30 発光管
32 内管
34 外管
36 口金
86 ピンチシール部
88 拡散部
120 囲繞部材
Claims (5)
- 内部に一対の電極を備える発光管と、
一端部にピンチシール部を有し、かつ前記発光管を内包する気密容器と、
前記ピンチシール部側の端部に口金を有し、かつ前記気密容器を内包する外管と、
を有する金属蒸気放電ランプ、および
凹状の反射面を有し且つ内部に配置された前記金属蒸気放電ランプから発せられた光を反射させる反射板、
を備え、
前記反射板は、前記凹状を構成する開口が開放された開放型であり、
前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって、前記外管を通って出射する光の量を、前記気密容器に入射する光の量よりも削減させる光削減手段を、前記外管と前記気密容器との間の大気下に備え、
さらに、前記光削減手段は大気下で表面酸化しうる金属製部材から形成されていることを特徴とする照明装置。 - 内部に一対の電極を備える発光管と、
一端部にピンチシール部を有し、かつ前記発光管を内包する気密容器と、
前記ピンチシール部側の端部に口金を有し、かつ前記気密容器を内包する外管と、
を有する金属蒸気放電ランプ、および
凹状の反射面を有し且つ内部に配置された前記金属蒸気放電ランプから発せられた光を反射させる反射板、
を備え、
前記反射板は、前記凹状を構成する開口が開放された開放型であり、
前記金属蒸気放電ランプは、前記気密容器における前記一対の電極先端間の略中央に相当する位置を通り且つ金属蒸気放電ランプの長手方向の中心軸と略直交する仮想平面よりも前記ピンチシール部と反対側の領域の少なくとも一部を囲繞している光削減部材を、前記外管と前記気密容器との間の大気下に備え、
さらに、前記光削減部材は大気下で表面酸化しうる金属製部材から形成されていることを特徴とする照明装置。 - 前記光削減部材は、複数の貫通孔と、前記貫通孔を閉塞しないように覆う小片と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記光削減部材は、ランプ点灯時に前記発光管から発生した熱を前記気密容器の外部へと放出するための複数の貫通孔と、
前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって当該貫通孔を通過した光が前記外管に到達するのを遮る遮光部と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 内部に一対の電極を備える発光管と、
一端部にピンチシール部を有し、かつ前記発光管を内包する気密容器と、
前記ピンチシール部側の端部に口金を有し、かつ前記気密容器を内包する外管と、
を含み、
凹状の反射面を有する反射板に装着されて使用され、
前記発光管から発せられた光の内、前記反射面で反射されずに前記反射板の開口側へ向かう光であって、前記外管を通って出射する光の量を、前記気密容器に入射する光の量よりも削減させる光削減手段を、前記外管と前記気密容器との間の大気下に備え、
さらに、前記光削減手段は大気下で表面酸化しうる金属製部材から形成されていることを特徴とする金属蒸気放電ランプ。
Priority Applications (6)
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