JP4398786B2 - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理基板上に液体を塗布して塗布膜を形成する塗布方法および塗布装置に関する。
従来より、LCDや半導体デバイス等の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、被処理基板(ガラス基板、半導体ウエハ等)上にレジスト液を塗布するために用いるレジストノズルの一形式として、たとえば特許文献1に開示されるようなスリット状の吐出口を有する長尺型またはスリット型のノズルが知られている。
このようなスリット型のレジストノズルを用いる塗布装置では、載置台または保持板上に水平に載置される基板の上面(被処理面)とノズル下端部の吐出口との間に数百μm以下の微小ギャップを設定し、基板上方で該レジストノズルを基板に対して相対的に水平移動させながら基板の上面に向けてレジスト液を吐出させる。その際、吐出口から基板上に溢れたレジスト液を水平移動するノズルの下端部で平坦に延ばして、基板上に一定の膜厚でレジスト液の塗布膜を形成するようにしている。このように、ノズル下端と基板上面との間のギャップは塗布膜の膜厚やレジスト消費量を左右する重要なパラメータであり、このギャップを一定値に維持ないし管理する必要がある。
そこで、従来の塗布装置では、各々独立して作動する多数の真空吸着口を載置台上に設け、基板上に離散的に設定した複数の代表点においてノズル下端と基板上面との間のギャップをギャップセンサによって検出し、ギャップが設定値からずれている箇所についてはその付近の真空吸着口による真空吸着力を加減調整して基板の反りや歪みを補正するようにしている。この種のギャップセンサは、光学式距離センサとして構成され、たとえば半導体レーザまたは発光ダイオードからなる投光素子より基板の上面に向けて垂直下方に光線を出射し、基板上面からの反射光を集光レンズを介して位置検出素子に結像させ、その結像位置から距離間隔つまりギャップの大きさを求めるようにしている。
特開平8−138991
上記のような従来の塗布装置は、基板自体の反りや歪みに対してはこれを真空吸着力で矯正して対応できるが、基板の上面に付着している異物(パーティクル、ゴミ、破片等)や基板と載置台との間に挟まっている異物に対しては安全に対応するのが難しい。すなわち、上記のように基板上面から数百μm以内のギャップを空けてレジストノズルが基板に対して相対的に水平移動する際に、基板上面にギャップのサイズに近いかそれよりも大きな異物が付着していると、レジストノズルの下端部または吐出部が異物を介して基板上面を擦ってしまう。あるいは、基板と載置台との間に異物が挟まっていると、その付近で基板が盛り上がるため、レジストノズルの吐出部が基板上面に当って擦ってしまうといった問題がある。このようにレジストノズルの吐出部が基板を擦ると、基板が製品価値を失うだけでなく、非常に高価なレジストノズルの方も損傷ないし破損して使えなくなる。
なお、従来の塗布装置におけるギャップセンサは、一度に1地点のギャップを検出するものであり、基板上の不定な箇所に存在し得る異物を確実に検出することは難しい。また、基板自体が反っている場合とは異なり、基板と載置台との間に挟まっている異物によって基板が反っている場合は、載置台側でその付近の真空吸着力を如何様に調節しても基板上面を平坦化できるものではなく、レジストノズルと基板との間の当接ないし摺接を回避することは難しい。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、被処理基板の上面または被処理面に近接する高さ位置でノズルを走査させる塗布動作を安全に行うようにした塗布方法および塗布装置を提供することを主たる目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の塗布方法は、被処理基板を下から気体の圧力を加えて第1の高さ位置で水平に浮上させ前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動による塗布走査を行って、前記基板の上面に前記塗布液を塗布する塗布方法であって、前記塗布走査に先立って前記第1の高さ位置で浮上している前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを光ビーム出射部より出射し、前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置される受光部で前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換し、前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させ、前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定し、前記判定の結果にしたがって前記基板に対する前記塗布走査の実行、中止または中断を選択する。
本発明の第1の塗布装置は、被処理基板を下から気体の圧力を加えて第1の高さ位置で水平に浮上させる浮上支持部と、前記浮上支持部により前記第1の高さ位置で支持されている前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するためのノズルと、前記基板の上方で前記ノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動を行わせるための塗布走査部と、前記浮上支持部により前記第1の高さ位置で支持されている前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを出射する光ビーム出射部と、前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置され、前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換する受光部と、前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させるためのモニタ走査部と、前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定する第1の判定部と、前記第1の判定部における判定結果にしたがって前記基板に対する前記ノズルの走査の実行、中止または中断を選択する走査制御部とを有する。
また、本発明の第2の塗布装置は、被処理基板の下面に対して高圧気体を噴きつけて垂直上向きの圧力を加える数の気体噴出孔と、前記気体噴出孔と一定密度で混在する配置パターンで配置され、前記基板の下面に対して吸引による下向きの圧力を加える多数の気体吸入孔と、前記基板の高さ位置を第1の高さ位置に維持するために、前記気体噴出孔より前記基板に加えられる垂直上向きの圧力と前記気体吸引孔より前記基板に与えられる下向きの圧力とのバランスをとる浮揚制御部と、前記支持部に支持されている前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するためのノズルと、前記基板の上方で前記ノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動を行わせるための塗布走査部と、前記支持部に支持されている前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを出射する光ビーム出射部と、前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置され、前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換する受光部と、前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させるためのモニタ走査部と、前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定する第1の判定部と、前記第1の判定部における判定結果にしたがって前記基板に対する前記ノズルの走査の実行、中止または中断を選択する走査制御部とを有する。
本発明では、被処理基板を浮かした状態で、塗布走査による塗布処理が行われる。浮上状態の基板を第1の高さ位置で水平に支持するために、基板の下面に対して、気体噴出孔より高圧気体を噴きつけると同時に、吸引孔より吸引力を作用させて、上向きの圧力と下向きの圧力とのバランスをとるのが好ましい。この点に関して、本発明の第2の塗布装置は、被処理基板の下面に対して高圧気体を噴きつけて垂直上向きの圧力を加える数の気体噴出孔と、気体噴出孔と一定密度で混在する配置パターンで配置され、基板の下面に対して吸引による下向きの圧力を加える多数の気体吸入孔と、基板の高さ位置を第1の高さ位置に維持するために、気体噴出孔より基板に加えられる垂直上向きの圧力と気体吸引孔より前記基板に与えられる下向きの圧力とのバランスをとる浮揚制御部とにより、浮上支持部を構成している。
塗布走査が行われるときは、それに先立って、つまり塗布走査の方向においてノズルの前方で、基板を挟んで相対向する光ビーム出射部と受光部とが基板の上面近傍を第2の高さ位置で水平に横断すべき光ビームをやりとりする。その中で、基板上の何処かに異物が付着している場合は、モニタ走査の過程で光ビームが該異物によって遮られ、受光部より出力される電圧信号のレベルが光ビームの遮られる度合いに応じて低下する。
ここで、光ビームの遮られる度合いは、異物のサイズと、光ビームのビーム径および高さ位置とに依存する。本発明においては、第2の高さ位置が、基板とノズルとの間に形成されるギャップの高さ位置に応じて(好ましくはギャップの中心高さ位置に一致または近似するように)設定される。また、光ビームのビーム径は、該ギャップのサイズに応じて(好ましくはギャップのサイズに一致または近似するように)設定される。
本発明では、受光部より出力される電圧信号のレベルが所定の基準値と比較される。この比較において、電圧信号のレベルが基準値に対して所定の比率(たとえば50%)よりも下がらない間は正常であるとの判定がなされ、塗布走査が実行または継続される。しかし、電圧信号のレベルが基準値に対して上記所定の比率よりも下がったときは、その時点で、光ビームの遮られる度合いが一定の上限を超えたものとの判定がなされる。つまり、塗布走査に支障を来すおそれのある異物(実質的な障害物)が在るとの判定がなされる。この判定結果が出たときは、塗布走査をは中止または中断する。こうして、基板の上方近傍において塗布走査の前方に障害物が存在するときは、ノズルが行く着く前に塗布走査を止めてノズルと該障害物との接触を回避することができる。
また、発明においては、ノズルが万が一異物を介して基板に接触するようなことがあっても、ノズル側からの押圧力で浮上状態の基板が下方に変位できるため、接触による両者の損傷を軽微なものに済ますことができる。
本発明の塗布装置の一態様によれば、塗布液が塗布された後の基板の上面を撮像する撮像部と、この撮像部により得られる画像信号に基づいて画像認識により基板上の塗布膜に実質的な斑(ムラ)が存在する否かを判定する判定部とが設けられる。一般に、塗布膜に斑が発生するときはノズルの目詰まりが原因となっている場合が殆どであることから、塗布処理の後に塗布膜に斑が在るか否かを検査することで、膜質検査と同時にノズルの塗布液吐出機能を検査することができる。したがって、好ましくは、ノズルの塗布液吐出機能を正常状態に回復させるための処理をノズルに施すためのノズルリフレッシュ部と、判定部において基板上面に実質的な斑が存在するとの判定結果が出されたときにノズルリフレッシュ部に回復処理を行わせるリフレッシュ制御部とを併設するのが好ましい。
本発明の塗布方法または塗布装置によれば、上記のような構成および作用により、被処理基板の上面または被処理面に近接する高さ位置でノズルを走査させる塗布動作を安全に行い、基板およびノズルの安全性を保証することができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に、本発明の塗布方法および塗布装置を適用できる一構成例としての塗布現像処理システムを示す。この塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベーク等の一連の処理を行うものである。露光処理は、この処理システムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われる。
この塗布現像処理システム10は、中心部に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーション(C/S)14とインタフェースステーション(I/F)18とを配置している。
カセットステーション(C/S)14は、システム10のカセット搬入出ポートであり、角型のガラス基板Gを多段に積み重ねるようにして複数枚収容可能なカセットCを水平方向たとえばY方向に4個まで並べて載置可能なカセットステージ20と、このステージ20上のカセットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22とを備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
プロセスステーション(P/S)16は、システム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向きの一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまたは工程の順に配置している。より詳細には、カセットステーション(C/S)14側からインタフェースステーション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスラインAには、洗浄プロセス部24と、第1の熱的処理部26と、塗布プロセス部28と、第2の熱的処理部30とを横一列に配置している。一方、インタフェースステーション(I/F)18側からカセットステーション(C/S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、第2の熱的処理部30と、現像プロセス部32と、脱色プロセス部34と、第3の熱的処理部36とを横一列に配置している。このライン形態では、第2の熱的処理部30が、上流側のプロセスラインAの最後尾に位置するとともに下流側のプロセスラインBの先頭に位置しており、両ラインA,B間に跨っている。
両プロセスラインA,Bの間には補助搬送空間38が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に載置可能なシャトル40が図示しない駆動機構によってライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっている。
上流部のプロセスラインAにおいて、洗浄プロセス部24は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42を含んでおり、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42内のカセットステーション(C/S)10と隣接する場所にエキシマUV照射ユニット(e−UV)41を配置している。スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内の洗浄部は、基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でラインA方向に搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すようになっている。
洗浄プロセス部24の下流側に隣接する第1の熱的処理部26は、プロセスラインAに沿って中心部に縦型の搬送機構46を設け、その前後両側に複数の枚葉式オーブンユニットを基板受け渡し用のパスユニットと一緒に多段に積層配置してなる多段ユニット部またはオーブンタワー(TB)44,48を設けている。
たとえば、図2に示すように、上流側のオーブンタワー(TB)44には、基板搬入用のパスユニット(PASSL)50、脱水ベーク用の加熱ユニット(DHP)52,54およびアドヒージョンユニット(AD)56が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASSL)50は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42からの洗浄処理の済んだ基板Gを第1の熱的処理部26内に搬入するためのスペースを提供する。下流側のオーブンタワー(TB)48には、基板搬出用のパスユニット(PASSR)60、基板温度調整用の冷却ユニット(COL)62,64およびアドヒージョンユニット(AD)66が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASSR)60は、第1の熱的処理部26で所要の熱処理の済んだ基板Gを下流側の塗布プロセス部28へ搬出するためのスペースを提供する。
図2において、搬送機構46は、鉛直方向に延在するガイドレール68に沿って昇降移動可能な昇降搬送体70と、この昇降搬送体70上でθ方向に回転または旋回可能な旋回搬送体72と、この旋回搬送体72上で基板Gを支持しながら前後方向に進退または伸縮可能な搬送アームまたはピンセット74とを有している。昇降搬送体70を昇降駆動するための駆動部76が垂直ガイドレール68の基端側に設けられ、旋回搬送体72を旋回駆動するための駆動部78が昇降搬送体70に取り付けられ、搬送アーム74を進退駆動するための駆動部80が回転搬送体72に取り付けられている。各駆動部76,78,80はたとえば電気モータ等で構成されてよい。
上記のように構成された搬送機構46は、高速に昇降ないし旋回運動して両隣のオーブンタワー(TB)44,48の中の任意のユニットにアクセス可能であり、補助搬送空間38側のシャトル40とも基板Gを受け渡しできるようになっている。
第1の熱的処理部26の下流側に隣接する塗布プロセス部28は、図1に示すように、搬入ユニット(IN)81、レジスト塗布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)84、エッジリムーバ・ユニット(ER)86および搬出ユニット(OUT)87をプロセスラインAに沿って一列に配置している。塗布プロセス部28内の構成は後に詳細に説明する。
塗布プロセス部28の下流側に隣接する第2の熱的処理部30は、上記第1の熱的処理部26と同様の構成を有しており、両プロセスラインA,Bの間に縦型の搬送機構90を設け、プロセスラインA側(最後尾)に一方のオーブンタワー(TB)88を設け、プロセスラインB側(先頭)に他方のオーブンタワー(TB)92を設けている。
図示省略するが、たとえば、プロセスラインA側のオーブンタワー(TB)88には、最下段に基板搬入用のパスユニット(PASSL)が配置され、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば3段積みに重ねられてよい。また、プロセスラインB側のオーブンタワー(TB)92には、最下段に基板搬出用のパスユニット(PASSR)が配置され、その上に基板温度調整用の冷却ユニット(COL)がたとえば1段重ねられ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば2段積みに重ねられてよい。
第2の熱的処理部30における搬送機構90は、両オーブンタワー(TB)88,92のそれぞれのパスユニット(PASSL),(PASSR)を介して塗布プロセス部28および現像プロセス部32と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40や後述するインタフェースステーション(I/F)18とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
下流部のプロセスラインBにおいて、現像プロセス部32は、基板Gを水平姿勢で搬送しながら一連の現像処理工程を行う、いわゆる平流し方式の現像ユニット(DEV)94を含んでいる。
現像プロセス部32の下流側には脱色プロセス部34を挟んで第3の熱的処理部36が配置される。脱色プロセス部34は、基板Gの被処理面にi線(波長365nm)を照射して脱色処理を行うためのi線UV照射ユニット(i−UV)96を備えている。
第3の熱的処理部36は、上記第1の熱的処理部26や第2の熱的処理部30と同様の構成を有しており、プロセスラインBに沿って縦型の搬送機構100とその前後両側に一対のオーブンタワー(TB)98,102を設けている。
図示省略するが、たとえば、上流側のオーブンタワー(TB)98には、最下段に基板搬入用のパスユニット(PASSL)が置かれ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)がたとえば3段積みに重ねられてよい。また、下流側のオーブンタワー(TB)102には、最下段にポストベーキング・ユニット(POBAKE)が置かれ、その上に基板搬出および冷却用のパス・クーリングユニット(PASSR・COL)が1段重ねられ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)が2段積みに重ねられてよい。
第3の熱的処理部36における搬送機構100は、両多段ユニット部(TB)98,102のパスユニット(PASSL)およびパス・クーリングユニット(PASSR・COL)を介してそれぞれi線UV照射ユニット(i−UV)96およびカセットステーション(C/S)14と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
インタフェースステーション(I/F)18は、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行うための搬送装置104を有し、その周囲にバッファ・ステージ(BUF)106、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108および周辺装置110を配置している。バッファ・ステージ(BUF)106には定置型のバッファカセット(図示せず)が置かれる。エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108は、冷却機能を備えた基板受け渡し用のステージであり、プロセスステーション(P/S)16側と基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置110は、たとえばタイトラー(TITLER)と周辺露光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよい。搬送装置104は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム104aを有し、隣接する露光装置12や各ユニット(BUF)106、(EXT・COL)108、(TITLER/EE)110と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
図3に、この塗布現像処理システムにおける処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)14において、搬送機構22が、ステージ20上のいずれかのカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)16の洗浄プロセス部24のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41に搬入する(ステップS1)。
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41内で基板Gは紫外線照射による乾式洗浄を施される(ステップS2)。この紫外線洗浄では主として基板表面の有機物が除去される。紫外線洗浄の終了後に、基板Gは、カセットステーション(C/S)14の搬送機構22によって洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42へ移される。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42では、上記したように基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でプロセスラインA方向に平流しで搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すことにより、基板表面から粒子状の汚れを除去する(ステップS3)。そして、洗浄後も基板Gを平流しで搬送しながらリンス処理を施し、最後にエアーナイフ等を用いて基板Gを乾燥させる。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内で洗浄処理の済んだ基板Gは、第1の熱的処理部26の上流側オーブンタワー(TB)44内のパスユニット(PASSL)50に平流しで搬入される。
第1の熱的処理部26において、基板Gは搬送機構46により所定のシーケンスで所定のオーブンユニットに順次移送される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット(PASSL)50から加熱ユニット(DHP)52,54の1つに移され、そこで脱水処理を受ける(ステップS4)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)62,64の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。しかる後、基板Gはアドヒージョンユニット(AD)56に移され、そこで疎水化処理を受ける(ステップS6)。この疎水化処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)62,64の1つで一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。最後に、基板Gは下流側オーブンタワー(TB)48内のパスユニット(PASSR)60に移される。
このように、第1の熱的処理部26内では、基板Gが、搬送機構46を介して上流側の多段オーブンタワー(TB)44と下流側のオーブンタワー(TB)48との間で任意に行き来できるようになっている。なお、第2および第3の熱的処理部30,36でも同様の基板搬送動作が行なわれる。
第1の熱的処理部26で上記のような一連の熱的または熱系の処理を受けた基板Gは、下流側オーブンタワー(TB)48内のパスユニット(PASSR)60から下流側隣の塗布プロセス部28の搬入ユニット(IN)81へ移され、搬入ユニット(IN)81からレジスト塗布ユニット(CT)82へ移される。
レジスト塗布ユニット(CT)82において、基板Gは、後述するようにスリット型のレジストノズルを用いるスピンレス法により基板上面(被処理面)にレジスト液を塗布される。次いで、基板Gは、下流側隣の減圧乾燥ユニット(VD)84で減圧による乾燥処理を受け、さらに下流側隣のエッジリムーバ・ユニット(ER)86で基板周縁部の余分(不要)なレジストを取り除かれる(ステップS8)。
上記のようなレジスト塗布処理を受けた基板Gは、エッジリムーバ・ユニット(ER)86から隣の第2の熱的処理部30の上流側オーブンタワー(TB)88内のパスユニット(PASSL)に搬入される。
第2の熱的処理部30内で、基板Gは、搬送機構90により所定のシーケンスで所定のユニットに順次移送される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット(PASSL)から加熱ユニット(PREBAKE)の1つに移され、そこでプリベーキングの加熱処理を受ける(ステップS9)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。しかる後、基板Gは下流側オーブンタワー(TB)92側のパスユニット(PASSR)を経由して、あるいは経由せずにインタフェースステーション(I/F)18側のエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108へ受け渡される。
インタフェースステーション(I/F)18において、基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108から周辺装置110の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップS11)。
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると(ステップS11)、先ず周辺装置110のタイトラー(TITLER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS12)。しかる後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108に戻される。インタフェースステーション(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置12との基板Gのやりとりは搬送装置104によって行われる。
プロセスステーション(P/S)16では、第2の熱的処理部30において搬送機構90がエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108より露光済の基板Gを受け取り、プロセスラインB側のオーブンタワー(TB)92内のパスユニット(PASSR)を介して現像プロセス部32へ受け渡す。
現像プロセス部32では、該オーブンタワー(TB)92内のパスユニット(PASSR)から受け取った基板Gを現像ユニット(DEV)94に搬入する。現像ユニット(DEV)94において基板GはプロセスラインBの下流に向って平流し方式で搬送され、その搬送中に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理工程が行われる(ステップS13)。
現像プロセス部32で現像処理を受けた基板Gは下流側隣の脱色プロセス部34へ平流しで搬入され、そこでi線照射による脱色処理を受ける(ステップS14)。脱色処理の済んだ基板Gは、第3の熱的処理部36の上流側オーブンタワー(TB)98内のパスユニット(PASSL)に搬入される。
第3の熱的処理部36において、基板Gは、最初に該パスユニット(PASSL)から加熱ユニット(POBAKE)の1つに移され、そこでポストベーキングの加熱処理を受ける(ステップS15)。次に、基板Gは、下流側オーブンタワー(TB)102内のパスクーリング・ユニット(PASSR・COL)に移され、そこで所定の基板温度に冷却される(ステップS16)。第3の熱的処理部36における基板Gの搬送は搬送機構100によって行われる。
カセットステーション(C/S)14側では、搬送機構22が、第3の熱的処理部36のパスクーリング・ユニット(PASSR・COL)から塗布現像処理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板Gをステージ20上のいずれかのカセットCに収容する(ステップS1)。
この塗布現像処理システム10においては、塗布プロセス部28、特にレジスト塗布ユニット(CT)82に本発明を適用することができる。以下、図4〜図13を参照して本発明を塗布プロセス部28に適用した一実施形態を説明する。
図4に示すように、塗布プロセス部28は、支持台112の上に搬入ユニット(IN)81、レジスト塗布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)84、エッジリムーバ・ユニット(ER)86および搬出ユニット(OUT)87をX方向に(プロセスラインAに沿って)一列に配置している。X方向に延びる一対のガイドレール114,114が支持台112の両端部に平行に敷設され、両ガイドレール114,114に案内されて移動する一組または複数組の搬送アーム116,116により、ユニット間で基板Gをやりとりできるようになっている。
搬入ユニット(IN)81には、基板Gをほぼ水平に載置できるコロ118をX方向に一定間隔で敷設してなる平流し方式のコロ搬送路120が設けられている。このコロ搬送路120は、隣のオーブンタワー(TB)48内のパスユニット(PASSR)60から引き込まれており、たとえば駆動モータや伝動機構を有する搬送駆動部122によって駆動される。コロ搬送路120の下には、パスユニット(PASSR)60より搬送されてきた基板Gを水平姿勢で持ち上げて搬送アーム116,116に手渡すための昇降可能な複数本のリフトピン124が設けられている。また、コロ搬送路120の上には基板Gの上面をクリーニングするための基板上面クリーナ126が設けられるとともに、コロ搬送路120の下にはリフトピン124と干渉しない位置で基板Gの下面をクリーニングするための基板下面クリーナ128(図6)が設けられている。両クリーナ126,128の詳細な構成および作用は図6を参照して後に説明する。なお、パスユニット(PASSR)60内には、第1の熱的処理部26で所要の熱処理の済んだ基板Gを搬送機構46(図2)から受け取ってコロ搬送路120上に移載するための昇降可能なリフトピン130が設けられている。
レジスト塗布ユニット(CT)82は、基板Gを水平に載置して保持するためのステージ132と、このステージ132上に載置される基板Gの上面(被処理面)にスリット型のレジストノズル134を用いてスピンレス法でレジスト液を塗布するための塗布処理部136と、ステージ132の上面をクリーニングするためのステージクリーナ138と、基板G上に形成されたレジスト液の塗布膜について斑が存在するか否かを検査するための塗布膜検査部140と、レジストノズル134のレジスト液吐出機能を正常状態に維持またはリフレッシュするためのノズルリフレッシュ部142等を有する。レジスト塗布ユニット(CT)82内の各部の構成および作用は図6〜図13を参照して後に詳述する。
減圧乾燥ユニット(VD)84は、上面が開口しているトレーまたは底浅容器型の下部チャンバ144と、この下部チャンバ144の上面に気密に密着または嵌合可能に構成された蓋状の上部チャンバ(図示せず)とを有している。下部チャンバ144はほぼ四角形で、中心部には基板Gを水平に載置して支持するためのステージ146が配設され、底面の四隅には排気口148が設けられている。各排気口148は排気管(図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に通じている。下部チャンバ144に上部チャンバを被せた状態で、両チャンバ内の密閉された処理空間を該真空ポンプにより所定の真空度まで減圧できるようになっている。
エッジリムーバ・ユニット(ER)86には、基板Gを水平に載置して支持するステージ150と、基板Gを相対向する一対の角隅部にて位置決めするアライメント手段152と、基板Gの四辺の周縁部(エッジ)から余分なレジストを除去する4個のリムーバヘッド154等が設けられている。アライメント手段152がステージ150上の基板Gを位置決めした状態で、各リムーバヘッド154が基板Gの各辺に沿って移動しながら、基板各辺の周縁部に付着している余分なレジストをシンナーで溶解して除去するようになっている。
搬出ユニット(OUT)87は、上記した搬入ユニット(IN)81におけるものと同様のコロ搬送路およびリフトピン(図示せず)を有している。エッジリムーバ・ユニット(ER)86でレジスト除去処理を終えた基板Gを搬送アーム116,116が搬出ユニット(OUT)87に搬送し、リフトピンが搬送アーム116,116より基板Gを受け取ってコロ搬送路上に移載する。しかる後、基板Gを後述する隣のオーブンタワー(TB)88内のパスユニット(PASSL)まで平流しのコロ搬送で搬送するようになっている。
図5に、レジスト塗布ユニット(CT)82内およびその周辺の主要な各部の制御系の構成を示す。制御部160は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータからなり、所定のソフトウェアまたはプログラムにしたがって各部を制御する。この制御部160に、上記の基板上面クリーナ126、基板下面クリーナ128、塗布処理部136、ステージクリーナ138、塗布膜検査部140およびノズルリフレッシュ部142が制御系のインタフェースで接続されるとともに、ステージ機構166およびノズル障害モニタ168等も制御系のインタフェースで接続される。また、制御部160は、操作パネルのキーボードや表示装置(図示せず)あるいは外部のホストコンピュータまたはコントローラ(図示せず)等とも接続されている。
図6に、一実施例による基板上面クリーナ126および基板下面クリーナ128の構成を示す。基板上面クリーナ126は、コロ搬送路120上の基板Gを一端から他端までカバーできる長さでY方向(搬送方向と直交する水平方向)に延びる長尺状のクリーナ本体170を有し、このクリーナ本体170の下面に長手方向(Y方向)に延びるスリット状の吸引口172とこの吸引口172の両側から気体(たとえば清浄なエア)を噴出する気体噴出口174とを設けている。クリーナ本体170の上面および側面には吸気管176および気体供給管178がそれぞれ接続されている。クリーナ本体170の内側には、吸引口172と吸気管176とを接続する通気路または吸気路180が中心部に設けられるとともに、該吸気路180の両側に気体供給管178と気体噴出口174とを接続する通気路または給気路182が設けられている。給気路182の途中には気体噴出口174における噴出圧力を均一化するための多孔板184が設けられている。吸気路180にも、吸引口172における吸引力を均一化するための多孔板(図示せず)が設けられてよい。吸気管176は集塵フィルタ(図示せず)を介して真空装置たとえば真空ポンプまたはエジェクタ(図示せず)に通じており、気体供給管178は気体供給源たとえばコンプレッサ(図示せず)に接続されている。
第1の熱的処理部26で所要の熱処理の済んだ基板Gがオーブンタワー(TB)48内のパスユニット(PASSR)60からレジスト塗布ユニット(CT)82の搬入ユニット(IN)81に搬入される際に、基板Gはコロ搬送路120上で基板上面クリーナ126の真下をたとえば数mm以下の接近距離で通過する。このとき、基板Gの上面にパーティクル、ゴミ、破片等の異物Pが付着していると、それらの異物Pはクリーナ本体170の吸引口172より基板上面に与えられるバキューム吸引力によって吸引口172の中に吸い込まれ、吸気路180および吸気管176を通って集塵フィルタに捕捉される。吸引口172の周りで気体噴出口174より噴出される気体が基板上面に当たってから吸引口172に吸い込まれるので、エアカーテンが形成される。このため、周囲の空気を巻き込んで大気中のゴミを引き寄せるおそれはない。こうして、基板Gがコロ搬送路120上を平流しで搬入ユニット(IN)81に搬入される際に、基板上面クリーナ126におけるバキューム吸引式のクリーニングによって基板Gの上面から大抵の異物Pが除去される。
基板下面クリーナ128は、基板上面クリーナ126と同じ構成を有し、図6に示すように逆向き(上向き)でコロ搬送路120の下に配置される。したがって、基板Gがコロ搬送路120上を平流しで搬入ユニット(IN)81に搬入される際に、基板下面クリーナ128が基板Gの下面に対して基板上面クリーナ126と同様のバキューム吸引式のクリーニングを施すことにより、基板Gの下面から大抵の異物Pが除去される。なお、コロ搬送路120を構成する各コロ118はシャフト118aの両端部に一対の搬送ローラ118bを固着してなり、基板Gはそれら左右一対の搬送ローラ118に載って搬送される。したがって、基板Gの下面とシャフト118aの間には一定の隙間があり、基板Gの下面に付着している異物Pは該隙間を通り抜けるものの、基板下面クリーナ128で捕捉されることになる。また、この実施例のように基板上面クリーナ126と基板下面クリーナ128とを上下に対向させて配置する構成においては、両クリーナより基板Gにそれぞれ与えられる圧力を相殺させて基板Gの水平姿勢を安定に維持することができる。
図7に、一実施例によるステージ132およびステージクリーナ138の構成を示す。ステージ132は、基板Gの形状およびサイズに応じた直方体の載置台として構成されている。ステージ132の上面には、垂直方向に出没可能なリフトピン(図示せず)を収容する複数の穴190と、ステージ上の基板Gを固定するための多数の真空吸着口192とがそれぞれ適当な配置パターンで設けられている。
基板Gをステージ132上にローディングするときは、各穴190からリフトピンが垂直上方に突出して所定の高さ位置で搬送アーム116,116(図4)より基板Gを受け取り、次いでピン先端が穴190の中に入る高さ位置まで下降して基板Gをステージ132上に移載または載置する。各真空吸着口192は真空ポンプ等の真空源(図示せず)に接続されており、一定の高さ位置でステージ132上に載置されている基板Gを真空吸着力によって保持する。基板Gをステージ132からアンローディングするときは、真空吸着力を解除したうえで、各穴190からリフトピンが垂直上方に突出して基板Gを所定の高さ位置まで持ち上げて搬送アーム116,116に渡す。このようなリフトピンを用いるローディング/アンローディング機構や真空吸着口192を用いる基板保持機構は、ステージ機構166(図5)の一部として制御部160による制御の下で動作する。
図7において、ステージクリーナ138は、ステージ132を一端から他端までカバーできる長さでY方向に延びる長尺状のクリーナ本体194と、このクリーナ本体194をステージ132の上方でX方向に水平移動つまり走査させる走査部196とを有する。クリーナ本体194は、たとえば上記基板上面クリーナ126と同じ構造のものでよく、吸気管198を介して真空源(図示せず)に接続されるとともに、気体供給管200を介して気体供給源(図示せず)に接続されており、ステージ132と対向するスリット状の吸気口と気体噴出口とを有している。走査部196は、クリーナ本体194を水平に支持する逆さコ字状の支持体202と、この支持体202をX方向で双方向に直進移動させる走査駆動部204とを有する。この走査駆動部204は、たとえばガイド付きのボールねじ機構またはリニアモータ機構で構成されてよい。支持体202とクリーナ本体194とを接続するジョイント部には、クリーナ本体194の高さ位置を変更または調整するためのガイド付きの昇降機構206を設けるのが好ましい。
ステージクリーナ138は、ステージ132上に基板Gが載置されていない合間に制御部160による制御の下で動作する。より詳細には、ステージ132の上方をX方向で縦断するようにクリーナ本体194を走査部196により一定の速度で走査させながら、クリーナ本体194によりステージ132の上面の各部に対してバキューム吸引力を与えることにより、ステージ132の上面を一端から他端まで掃くようにクリーニングする。これによって、ステージ132上に付着または残存している異物はクリーナ本体194に捕捉されて除去される。
図8に、一実施例による塗布処理部136およびノズル障害モニタ168の構成を示す。塗布処理部136は、レジストノズル134を含むレジスト液供給部210と、このレジストノズル134をステージ132の上方でX方向に水平移動つまり走査させる走査部212と、レジストノズル134の高さ位置を変更または調節するためのノズル昇降機構220とを有している。
レジスト液供給部210において、レジストノズル134はステージ132上の基板Gを一端から他端までカバーできる長さでY方向に延びるスリット状の吐出口134aを有しており、レジスト液供給源(図示せず)からのレジスト液供給管214に接続されている。走査部212は、レジストノズル134を水平に支持する逆さコ字状の支持体216と、この支持体216をX方向で双方向に直進移動させる走査駆動部218とを有する。この走査駆動部218は、ボールねじ機構も使用可能であるが、塗布膜の均一性の観点からすれば機械振動の少ないリニアサーボモータ機構で構成されるのが好ましい。ノズル昇降機構220は、ボールねじ機構で構成されてよく、レジストノズル134の高さ位置を調節してノズル下端部の吐出口134aとステージ132上の基板Gの上面(被処理面)との間の距離間隔つまりギャップg(図9)の大きさを任意に設定または調整できるだけでなく、レジストノズル134を瞬時に上昇移動させることもできるようになっている。
塗布処理部136は、ステージ132上に基板Gが載置されている間に制御部160による制御の下で動作する。より詳細には、ステージ132の上方をX方向で縦断するようにレジストノズル134を走査部212により一定の速度で走査させながら、レジスト液供給部210においてレジストノズル134のスリット状吐出口134aよりステージ132上の基板Gの上面に対してY方向に延びるライン状の吐出流でレジスト液を供給する。その際、吐出口から基板G上に溢れたレジスト液をX方向に所定の向きで前進または水平移動するレジストノズル134の下端部で平坦に延ばして、基板G上にギャップgに応じた一定の膜厚でレジスト液の塗布膜CRを形成する(図9)。
ノズル障害モニタ168は、塗布処理部136において上記のようなレジスト塗布処理が行なわれる際にレジストノズル134の前方に障害があるか否かを検査するものである。上記のように基板Gを平流しのコロ搬送で搬入ユニット(IN)81に搬入する際に基板上面クリーナ126および基板下面クリーナ128により基板Gの上面および下面をそれぞれバキューム吸引法でクリーニングしており、さらにはステージ132の上面もステージクリーナ138により定期的にバキューム吸引法でクリーニングするので、ステージ132上に載置されている基板Gの上面に異物が付着している場合や、基板Gとステージ132との間に異物が挟まっている場合の発生頻度は従来装置におけるよりも格段に低い。しかしながら、搬入ユニット(IN)81からステージ132までの移送の間に基板Gの上面または下面に異物が付着する可能性や、ステージ132上に新たな異物が付着する可能性がある。また、クリーナ126,128,138によっても異物を完全に除去しきれない可能性もある。この実施形態では、リスクヘッジとしてノズル障害モニタ168を設けており、ステージ132上に載置されている基板Gの上面または下面に実質的な(塗布処理上支障のある)異物が付着していたり挟まっている場合には、以下に述べるようなノズル障害モニタ168の働きによってレジストノズル134と基板Gとの当接または摺接を未然に防止するようにしている。
図8において、ノズル障害モニタ168は、ステージ132上に載置されている基板Gの上面近傍を所定の高さ位置でY方向にほぼ水平に横断するように指向性の高い光ビームたとえばレーザビームLBを出射するレーザ出射部222と、ステージ132上の基板Gを挟んでY方向でレーザ出射部222と対向する位置に配置される受光部224とを有する。図示のように、レーザ出射部222および受光部224は支持体216の左右両側面から走査方向の前方に突き出ている一対の水平支持アーム226,226にそれぞれ取り付けられ、走査方向においてレジストノズル134よりも一定の距離(たとえば100mm〜200mm)だけ前方の位置でレーザビームLBを送受信するようになっている。受光部224は、レーザ出射部222からのレーザビームLBを受光すると、その受光したレーザビームLBの光量または光強度に応じたレベルの電圧信号を出力する。ノズル障害モニタ168は、信号処理回路を有しており、受光部224からの電圧信号を入力し、その電圧信号のレベルを所定の基準値と比較してモニタ判定を行う。ここで、基準値は、レーザ出射部222より出射されたレーザビームLBが何の障害に合うこともなく空中を伝搬して受光部224に到達した場合に受光部224より出力される電圧信号のレベルとしてよい。
塗布処理部136においてレジスト塗布処理が行なわれるとき、走査部212の走査駆動によってレジストノズル134と一緒に、かつその前方でノズル障害モニタ168の障害物検出用レーザビームLBも基板Gの上方をX方向に走査する。このレーザビームLBの走査において、基板Gの上面が設定の高さ位置に保持され、かつそこに何の異物も付着していない走査箇所では、図9の(A)に示すように、レーザ出射部222からのレーザビームLBは基板上面の近傍を何の障害にも合わずに伝搬して受光部224に到達し、受光部224より基準値に近似するレベルの電圧信号が得られる。したがって、ノズル障害モニタ168の信号処理回路はこの走査位置では「正常」である、つまりレジストノズル134に対する障害物は無いとのモニタ判定結果を出力する。こうしてノズル障害モニタ168より「正常」のモニタ判定結果が出されている限り、制御部160は塗布処理部136にレジスト塗布処理を続行または継続させる。
しかしながら、たとえば図9の(B)に示すように、基板Gとステージ132との間に異物Pが挟まっていてその付近で基板Gが盛り上がっている場合は、走査の過程でレーザビームLBが基板Gの盛り上がっている箇所に差し掛かると、レーザビームLBがレーザ出射部222と対向する側の基板Gの側面によって部分的に遮られるようになり、このビーム遮光の度合いは基板Gの盛り上がりの度合いに応じて次第に大きくなる。そうすると、受光部224では、レーザビームLBの受光量が次第に減少し、出力信号のレベルが次第に低下する。ノズル障害モニタ168の信号処理回路では、受光部224からの電圧信号のレベルが基準値に対して所定の比率(たとえば50%)よりも下がった時点で「異常」である、つまり当該走査位置にレジストノズル134に対する何らかの障害物が存在しているとのモニタ判定結果を出力する。
あるいは、図9の(C)に示すように、基板Gの上面の何処かに相当なサイズの異物Pが付着している場合でも、走査の過程でレーザビームLBが該異物Pによって遮られるので、この時点でノズル障害モニタ168の信号処理回路より上記と同様に「異常」のモニタ判定結果が出力される。
なお、図9に示すように、レーザビームLBの高さ位置およびサイズ(ビーム径d)は、レジストノズル134の下端つまり吐出口134aとステージ132上に正常に載置されている基板Gの上面との間に形成されるギャップgの高さ位置およびサイズ(距離間隔)に応じて設定されてよく、好ましくは両者(LB,g)の高さ位置およびサイズを一致または近似させてよい。たとえば、ギャップgを100μmに設定した場合は、レーザビームLBのビーム径dを100μmに設定し、レーザビームLBの中心高さ位置をギャップgの中心高さ位置に合わせてよい。
上記のようにしてノズル障害モニタ168より「異常」のモニタ判定結果が出力されると、制御部160は塗布処理部136にレジスト塗布処理の中断を指示する。
その際、第1の塗布処理中断方法として、制御部160は塗布処理部136に走査の中断も指示する。そうすると、塗布処理部136は、レジスト液供給部210においてレジスト液供給源からレジストノズル134へのレジスト液の給液を止めてノズル134のレジスト液吐出動作を中断するとともに、走査部212において走査駆動部218の前進駆動運転を止めてレジストノズル134の走査を中断し、次いで走査駆動部218に後退駆動運転を行わせてレジストノズル134をステージ132の上方からホームポジションへ後退または退避させる。
あるいは、第2の塗布処理中断方法として、制御部160は塗布処理部136にレジストノズル134の上方への退避移動を指示する。そうすると、塗布処理部136は、瞬時にノズル昇降機構220においてレジストノズル134を上昇移動させる。この場合、レジスト液供給部210においては、レジスト液吐出動作を中断するのがもちろん好ましい。また、走査駆動部218においては、前進駆動運転を止めてもよいが、止めなくても構わない。前進駆動運転を止めなくても、レジストノズル134が瞬時に上昇移動するので、図10および図11に示すように障害物(異物Pまたはそれによる基板の盛り上がり部分)を難なく避けて上方を移動する(飛び越える)ことができる。上記のようにノズル吐出口と基板上面との間のギャップgは100μm程度であり、障害物の高さも数百μm程度以下が普通である。ノズル障害モニタ168がレジストノズル134の前方に障害物を発見してからレジストノズル134が該障害物の位置に着くまでの水平移動距離(たとえば100mm〜200mm)の間にレジストノズル134が数mmも上昇すれば十分余裕をもって上方への退避を果たすことができる。
この第2の塗布処理中断方法は、走査駆動部218にリニアサーボモータを使用する場合に特に有利である。すなわち、リニアサーボモータは、機械振動が少ない反面、減速機構を持たないため、緊急の制動ないし停止を行う際に完全に止まるまでの移動距離が長いという一面がある。しかし、この第2の方法のように、レジストノズル134を数mm上昇させるだけの緊急動作であれば、昇降機構の駆動部(電気モータ)からみた負荷慣性モーメントは低く、レジストノズル134は迅速に上方へ退避することが可能であり、障害物の上方を移動することができる。
上記のようにして塗布処理部136でレジスト塗布処理を中断した場合は、当該基板Gを不良品と認定したうえで、後続の処理工程に流してもよく、あるいはシステム内の適所に設けたバッファ室または保管室に一時的に保管してもよい。また、この場面でステージクリーナ138を臨時的に作動させてステージ132の上面をクリーニングしてもよい。
このように、この実施形態では、レジスト塗布処理において、レジストノズル134の走査方向の前方に障害物が存在するとき、典型的には上記のように基板Gとステージ132との間に異物Pが挟まってその付近で基板Gが盛り上がっている場合や、基板Gの上面に異物Pが付着している場合には、ノズル障害モニタ168がそのような障害物(基板の盛り上がり部分、異物等)を事前に発見し、その時点でノズル走査を中断するようにしたので、レジストノズル134が基板Gの盛り上がり部分に接触ないし摺接したり、異物を介して基板Gの上面を擦ったりするような事態を未然に防ぐことができる。
しかも、この実施形態のノズル障害モニタ168では、基板Gの上方近傍で一方向(Y方向)に伝搬または横断する障害物検出用レーザビームLBを伝搬方向と直交する方向(X方向)に水平移動させるので、基板上面の全面を万遍無く走査することが可能であり、基板G上のどの箇所に異常箇所(障害物)があってもそれを確実に検出することができる。また、塗布処理部136における走査部212を利用してレジストノズル134と一緒に障害物検出用レーザビームLBを走査させるので、モニタ機構の簡素化と低コスト化も図れる。
図12および図13に一実施例による塗布膜検査部140の構成を示す。この塗布膜検査部140は、上記のような塗布処理部136でレジスト塗布処理を受けた後の基板Gの上面を撮像する撮像部230と、この撮像部230により得られる画像信号に基づいて画像認識技術により基板G上の塗布膜CRに斑(ムラ)が存在する否かを判定するモニタ処理部232とを有している。
撮像部230は、走査駆動部234(図4)の走査駆動によりランプ236、集光レンズ238およびCCDカメラ240をステージ132(図4)の上方でX方向に走査できるようになっており、図13に示すようにY方向に延びる管状のランプ236がステージ132上の基板Gの上面を照明し、CCDカメラ240が集光レンズ238を介して基板上面の被照射部分を撮像するようになっている。
図12において、モニタ処理部232は、CCDカメラ240より出力されるアナログの画像信号をA/D変換器242によりディジタルの画像信号に変換し、そのディジタル画像信号に基づいて画像認識部244、画像メモリ246、モニタ判定部248、設定部250およびモニタ出力部252等により後述するような塗布膜モニタリングのための画像処理ないし判定処理を行うようになっている。
画像認識部244は、A/D変換器242よりディジタルの画像信号を入力し、画像メモリ246を用いて、撮像部230で撮られた画像を合成して1コマの全体画像、つまり基板Gの上面の大部分が映っている画像を組み立てる。そして、たとえば2値化、ノイズ除去、ラベリング、連結図形解析等の公知の画像認識処理により、撮影画像の中に実質的な斑が存在していればその斑をパターン認識する。ここで、実質的にレジスト塗布膜の品質を落とさないような微小な斑は認識対象から除外してよい。次いで、パターン認識された斑については、その形状、サイズ、位置等を割り出し属性データとして数値化する。一般に、この種の斑は、レジストノズル134側の原因で、つまりレジストノズル134のスリット状吐出口の或る部位でゴミ等が付着したりレジストが固形化して目詰まりした場合に発生し、そのような目詰まりした部位に対応する基板上の位置に図13に示すように走査方向に線状に延びる筋斑(スジムラ)Mとして現れる。
モニタ判定部248は、画像認識部244からの認識結果として斑の属性データを受け取ったときは、設定部250で設定されている監視値と比較し、形状、サイズ、個数、位置等の点で監視値を超えるような斑があれば、当該基板G上のレジスト塗布膜は「斑有り」であると判定する。モニタ判定部248における判定結果はモニタ出力部252から制御部160へ送られる。
制御部160は、塗布膜検査部140より「斑有り」の判定結果を受け取ったときは、当該基板Gを不良品と認定したうえで、後続の処理工程に流してもよく、あるいはシステム内の適所に設けたバッファ室または保管室に一時的に保管してもよい。さらに、このようなレジスト塗布膜の不良(斑)が発生した場合は、上記のようにレジストノズル134の目詰まりが原因となっている場合が殆どであることから、制御部160はレジストノズル134のレジスト液吐出機能を回復させるべくノズルリフレッシュ部142を起動させる。
図14に、一実施例によるノズルリフレッシュ部142の構成を示す。このノズルリフレッシュ部142は、たとえばレジストノズル134のホームポジションに設置されてよく、レジストノズル134を出し入れするための開口を上面に設けた長尺状の桶型処理室254を有している。この処理室254の中には、室内の所定位置に収容されたレジストノズル134の吐出口付近に向けて洗浄液(たとえばシンナー)を噴き付けるための洗浄ノズル256が配置されている。この洗浄ノズル256は、垂直支持部材258および水平支持部材260を介して洗浄ノズル走査機構262の走査駆動によってノズル長手方向(Y方向)に水平移動し、同方向においてレジストノズル134の吐出部全体(一端から他端まで)に洗浄液を当てて吐出口付近を洗浄する。使用済みの洗浄液は処理室254の底に設けられたドレイン口255より廃液部(図示せず)へ送られる。かかるノズル洗浄により、レジストノズル134の吐出部に付着していたゴミや固形レジスト等は洗い落とされる。なお、洗浄液供給ラインは洗浄液供給源(図示せず)からの洗浄液供給管264で構成され、たとえば垂直支持部材258を筒状体で構成してその中に洗浄液供給管264を通して洗浄ノズル256に接続してよい。また、洗浄液供給管264の途中にノズル洗浄のオン・オフを制御するための開閉弁266を設けてよい。洗浄ノズル走査機構262は、たとえばガイド付きのボールねじ機構で構成することができる。
さらに、このノズルリフレッシュ部142では、レジストノズル134にレジスト液を吐き出させるダミーディスペンスを行うこともできる。この場合、レジスト液供給管214に設けられた切換弁268をレジスト液供給源側に切り換えておいて開閉弁270を一定時間オン(開)にする。このダミーディスペンスによって、レジストノズル134内部の詰まりをある程度の確率で除くことができる。
この実施例では、レジストノズル134内の詰まりをより効果的または十全に除くために、ノズル134内のレジスト流路を溶剤(たとえばシンナー)で置換してノズル134の内部をクリーニングすることもできる。すなわち、切換弁268を溶剤供給源側に切り換えて開閉弁270を一定時間オン(開)にすることにより、溶剤供給源からの溶剤をレジスト液供給管214を介してレジストノズル134に導入し、目詰まりの原因となっているノズル134内のレジスト固形分を溶かして吐出口より排出することができる。
図15に、上記した実施形態のレジスト塗布ユニット(CT)82に適用可能なステージ機構166の別の実施例を示す。この実施例では、基板Gを載置するためのステージ132に基板Gを一定の高さ位置で水平に浮かせる基板浮揚機構を設けている。より詳細には、ステージ132の上面に多数の気体噴出孔254と多数の吸引孔256とを一定密度で混在させる配置パターンで設ける。各気体噴出孔254は、ステージ132の内部に形成されている通気路258とステージ132の外部で引かれるガス管260とを介して高圧気体供給源262に通じている。一方、各吸引孔256は、ステージ132の内部に形成される通気路264とステージ132の外部で引かれるガス管266とを介して真空源268に通じている。高圧気体供給源262および真空源268は浮揚制御部270の制御の下で動作する。
この基板浮揚機構では、ステージ上面の各気体噴出孔254より高圧気体を垂直上方に噴出して基板Gの重力に勝る高圧気体の圧力を基板Gの下面全体に均一に加え、基板Gをステージ132の上面から水平に浮かす。さらに、基板Gの浮上位置をステージ上面から一定のギャップSだけ離れた一定の高さ位置に維持するように、気体噴出孔より噴出する気体の圧力とバランスをとってステージ上面の各吸引孔256より基板Gに下向きの吸引力を作用させる。ギャップSの大きさを検出するギャップセンサ(図示せず)あるいは基板Gの高さ位置を検出する高さ検出センサ(図示せず)等を用いてフィードバック制御を行うことも可能である。なお、基板Gをステージ132上に載置するときは、高圧気体供給源262および真空源268の運転を止める。
この実施例によれば、基板Gをステージ132から浮かした状態でレジスト塗布処理を行うので、基板Gの下面やステージ132の上面に異物が付いていてもその異物によって基板Gが盛り上がるようなことはなく、基板下の異物に起因するレジストノズル134と基板Gとの接触を回避することができる。また、基板Gの上面に異物が付着し、その異物を介してレジストノズル134が基板Gに接触するようなことがあっても、レジストノズル134側からの押圧力で浮上状態の基板Gが下方に変位できるため、接触による両者の損傷を軽微なものに済ますことができる。
上記した実施形態では、1つの塗布プロセス部28において、基板上面クリーナ126、基板下面クリーナ128、塗布処理部136、ステージクリーナ138、塗布膜検査部140、ノズルリフレッシュ部142、ステージ機構166、ノズル障害モニタ168等の各部の要素技術を集約または組み合わせて適用しており、それらの重畳的または相乗的な作用効果を得ることができる。もっとも、各部の要素技術を単独または個別に塗布プロセス部28に適用して各単独の作用効果を得ることも可能である。
上記実施形態では基板上面クリーナ126をコロ搬送路120の上方に配置したが、塗布処理部136における走査部212の支持体216に取り付けてレジストノズル134の前方で基板Gの上面をクリーニングさせるように構成することも可能である。あるいは、ステージクリーナ138に基板上面クリーナ126を兼用させることも可能である。
上記実施形態では、ノズル障害モニタ168におけるレーザ出射部222と受光部224とを塗布処理部136における走査部212の支持体216に取り付けてレジストノズル134と同時に基板上の走査を行うように構成した。しかしながら、ノズル障害モニタ168を塗布処理部136から独立させて構成し、レジスト塗布処理を開始させる前にノズル障害モニタ168を作動させて個別の走査部により上記のような障害物検出用レーザビームLBの走査を行うようにしてもよい。この場合、ノズル障害モニタ168より「異常」とのモニタ判定結果が出されたときは、塗布処理部136において当該基板Gに対するレジスト塗布処理を中止すればよい。
上記実施形態では、基板Gを載置するステージ132を固定配置し、ステージ132上の基板Gに対して所要の相対移動または走査を行うべき部品たとえばレジストノズル134、ノズル障害モニタ168のレーザ出射部222および受光部224、あるいはステージクリーナ138を走査駆動部によって所定の方向に移動させるように構成した。しかしながら、逆の関係で、それらの走査部品を固定配置し、ステージ132側を走査駆動部によって所定の方向に移動させる構成としてもよい。
上記実施形態では塗布膜検査部140をレジスト塗布ユニット(CT)82に設けたが、後段たとえば減圧乾燥ユニット(VD)84に設けることも可能である。減圧乾燥後の塗布膜検査は、斑の付いた不良の塗布膜に対する減圧乾燥処理が無駄になってしまうが、塗布膜上の斑は乾燥前よりも乾燥後の方が鮮明になるので画像認識で検出しやすいという利点がある。
本発明におけるレジストノズルとしては、上記した実施形態ではスリット状の吐出口を有するスリット型ノズルを用いたが、1個または複数個の微細径の吐出孔を有する微細径型のノズルも使用可能である。
上記した実施形態はLCD製造の塗布現像処理システムにおけるレジスト塗布装置に係るものであったが、本発明は被処理基板上に塗布液を供給する任意のアプリケーションに適用可能である。本発明における塗布液としては、レジスト液以外にも、たとえば層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の液体も可能である。本発明における被処理基板はLCD基板に限らず、他のフラットパネルディスプレイ用基板、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
本発明の適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。 実施形態の塗布現像処理システムにおける熱的処理部の構成を示す側面図である。 実施形態の塗布現像処理システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態の塗布現像処理システムにおける塗布プロセス部の構成を示す上面図である。 実施形態の塗布プロセス部における各部の制御系の構成を示すブロック図である。 一実施例による基板上面クリーナおよび下面基板クリーナの構成を示す一部断面側面図である。 一実施例によるステージ機構およびステージクリーナの構成を示す斜視図である。 一実施例による塗布処理部およびノズル障害モニタの構成を示す斜視図である。 実施例によるノズル障害モニタの作用を示す一部断面側面図である。 実施例による障害物飛び越し動作(ノズル退避動作)の一例を示す一部断面側面図である。 実施例による障害物飛び越し動作(ノズル退避動作)の一例を示す一部断面側面図である。 一実施例による塗布膜検査部の構成を示すブロック図である。 実施例の塗布膜検査部における撮像部の構成を示す斜視図である。 一実施例によるノズルリフレッシュ部の構成を示す図である。 別の実施例によるステージ機構の構成を示す一部断面側面図である。
符号の説明
10 プロセスステーション
28 塗布プロセス部
81 搬入ユニット(IN)
82 レジスト塗布ユニット(CT)
120 コロ搬送路
126 基板上面クリーナ
128 基板上面クリーナ
132 ステージ
134 レジストノズル
136 塗布処理部
138 ステージクリーナ
140 塗布膜検査部
142 ノズルリフレッシュ部
166 ステージ機構
168 ノズル障害モニタ
210 レジスト液供給部
212 走査部
220 ノズル昇降機構
222 レーザ出射部
224 受光部
254 高圧気体噴出孔
256 吸気孔
262 高圧気体供給源
268 真空源
270 浮揚制御部

Claims (16)

  1. 被処理基板を下から気体の圧力を加えて第1の高さ位置で水平に浮上させ、前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動による塗布走査を行って、前記基板の上面に前記塗布液を塗布する塗布方法であって、
    前記塗布走査に先立って前記第1の高さ位置で浮上している前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを光ビーム出射部より出射し、
    前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置される受光部で前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換し、
    前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させ、
    前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定し、
    前記判定の結果にしたがって前記基板に対する前記塗布走査の実行、中止または中断を選択する塗布方法。
  2. 前記第2の高さ位置を、前記ギャップの中心高さ位置に一致または近似させる、請求項1に記載の塗布方法。
  3. 前記光ビームのビーム径を、前記ギャップのサイズに一致または近似させる、請求項1または請求項2に記載の塗布方法。
  4. 前記電圧信号のレベルが前記基準値に対して所定の比率よりも下がった時は、前記塗布走査において前記ノズルの前方に実質的な障害物が有るとの判定結果を出し、前記塗布走査を中断する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗布方法。
  5. 前記電圧信号のレベルが前記基準値に対して所定の比率よりも下がった時は、前記塗布走査において前記ノズルの前方に実質的な障害物が有るとの判定結果を出し、直ちに前記ノズルを所定の高さ位置まで上昇移動させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗布方法。
  6. 前記基板の下面に対して、気体噴出孔より垂直上向きに高圧気体を噴きつけると同時に、吸引孔より下向きの吸引力を作用させて、前記基板を第1の高さ位置に保持する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の塗布方法。
  7. 前記塗布液が塗布された後の前記基板の上面を撮像して画像認識により前記基板上の塗布膜に実質的な斑が存在するか否かを判定する、請求項1〜のいずれか一項に記載の塗布方法。
  8. 前記基板上の塗布膜に乾燥処理を施した後に前記基板の上面を撮像して画像認識により前記基板上の塗布膜に実質的な斑が存在するか否かを判定する、請求項に記載の塗布方法。
  9. 前記基板上の塗布膜に実質的な斑が存在するとの判定結果が出されたときは前記塗布走査の終了後に前記ノズルの塗布液吐出機能を正常状態に回復させるための処理を行う、請求項または請求項に記載の塗布方法。
  10. 被処理基板を下から気体の圧力を加えて第1の高さ位置で水平に浮上させる浮上支持部と、
    前記浮上支持部により前記第1の高さ位置で支持されている前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するためのノズルと、
    前記基板の上方で前記ノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動を行わせるための塗布走査部と、
    前記浮上支持部により前記第1の高さ位置で支持されている前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを出射する光ビーム出射部と、
    前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置され、前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換する受光部と、
    前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させるためのモニタ走査部と、
    前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定する第1の判定部と、
    前記第1の判定部における判定結果にしたがって前記基板に対する前記ノズルの走査の実行、中止または中断を選択する走査制御部と
    を有する塗布装置。
  11. 前記光ビーム出射部が、前記第2の高さ位置を前記ギャップの中心高さ位置に一致または近似させる、請求項10に記載の塗布装置。
  12. 前記光ビーム出射部が、前記光ビームのビーム径を前記ギャップのサイズに一致または近似させる、請求項10または請求項11に記載の塗布装置。
  13. 被処理基板の下面に対して高圧気体を噴きつけて垂直上向きの圧力を加える数の気体噴出孔と、
    前記気体噴出孔と一定密度で混在する配置パターンで配置され、前記基板の下面に対して吸引による下向きの圧力を加える多数の気体吸入孔と、
    前記基板の高さ位置を第1の高さ位置に維持するために、前記気体噴出孔より前記基板に加えられる垂直上向きの圧力と前記気体吸引孔より前記基板に与えられる下向きの圧力とのバランスをとる浮揚制御部と、
    前記第1の高さ位置で浮上している前記基板に向けて上方の近接した位置から塗布液を吐出するためのノズルと、
    前記基板の上方で前記ノズルと前記基板との間で水平方向の相対的な移動を行わせるための塗布走査部と、
    前記第1の高さ位置で浮上している前記基板の上面近傍を前記ノズルと前記基板との間に形成されるギャップの高さ位置に応じた第2の高さ位置で水平に横断するように前記ギャップのサイズに応じたビーム径を有する指向性の高い光ビームを出射する光ビーム出射部と、
    前記基板を挟んで前記光ビーム出射部と対向する位置に配置され、前記光ビームを受光してその光強度に応じたレベルの電圧信号に変換する受光部と、
    前記光ビーム出射部および前記受光部を前記塗布走査の方向において前記ノズルの前方で前記基板に対して相対的に前記ノズルと一緒に移動させるためのモニタ走査部と、
    前記受光部より出力される前記電圧信号のレベルを所定の基準値と比較して、その比較結果に基いて、前記第2の高さ位置における実質的な障害物の有無を判定する第1の判定部と、
    前記第1の判定部における判定結果にしたがって前記基板に対する前記ノズルの走査の実行、中止または中断を選択する走査制御部と
    を有する塗布装置。
  14. 前記ノズルを昇降移動させるための昇降機構を有し、前記走査中に前記ノズルの前方に実質的な障害物が有るとの判定結果が前記判定部より出されたときは直ちに前記昇降機構により前記ノズルを所定の高さ位置まで上昇移動させる請求項10〜13のいずれか一項に記載の塗布装置。
  15. 前記塗布液が塗布された後の前記基板の上面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により得られる画像信号に基づいて画像認識により前記基板上の塗布膜に実質的な斑が存在するか否かを判定する第2の判定部と
    を有する請求項10〜14のいずれか一項に記載の塗布装置。
  16. 前記ノズルの塗布液吐出機能を正常状態に回復させるための処理を前記ノズルに施すためのノズルリフレッシュ部と、
    前記判定部において前記基板上面に実質的な斑が存在するとの判定結果が出されたときに前記ノズルリフレッシュ部に前記回復処理を行わせるリフレッシュ制御部と
    を有する請求項15に記載の塗布装置。
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