JP2006269928A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Yoshitaka Kitamura
嘉孝 北村
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Abstract

【課題】洗浄工程、加熱工程、冷却工程、および塗布工程を含む一連の基板処理において、基板の裏面から異物が除去された状態で塗布工程を実行することができる技術を提供する。
【解決手段】塗布工程前の冷却工程において、基板9を冷却するとともに基板9の裏面9aに窒素ガスを吹き付け、基板9の裏面9aから異物を吹き飛ばす。このため、基板9の裏面9aから異物が除去された状態で塗布工程を実行することができる。このようにすれば、塗布工程の際にテーブル上において基板が部分的に浮き上がることはなく、基板9の表面にレジスト液を均一に塗布することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板等の基板に対して、洗浄、加熱、冷却、塗布等の処理を行う基板処理方法および基板処理装置に関する。
従来より、基板の製造工程においては、洗浄部、加熱部、冷却部、レジスト塗布部等の処理部を備えた基板処理装置が使用される。このような基板処理装置では、基板に対して、洗浄部における洗浄処理と、加熱部における加熱脱水処理と、冷却部における常温への冷却処理と、レジスト塗布部におけるレジスト液の塗布処理と、を順に行う。このような従来の基板処理装置は、たとえば特許文献1に開示されている。
また、近年の基板処理装置では、レジスト塗布部にスリットコータを用いる場合がある。スリットコータは、図9に示したように、基板200を保持面111上に保持するステージ110と、スリット状の吐出口を有するノズル120とを備える。ノズル120は、吐出口からレジスト液300を吐出しつつ基板200上を走査することにより、基板200の上面にレジスト液300を塗布する。スリットコータを用いると、基板200を静止させたままレジスト液300による所望の膜厚の薄膜を形成することができるので、基板の大型化に対応することができる。このようなスリットコータは、たとえば特許文献2に開示されている。
特開平11−274265号公報 特開2003−275648
しかしながら、スリットコータにおいては、基板の裏面にパーティクルが付着していると、図10に示すように基板200は部分的に浮き上がる。このような状態でノズル120を走査させると、浮き上がった部分210の塗布状態が他の部分と異なり、基板200上に形成されるレジスト膜は不均一なものとなる。また、基板200の浮き上がった部分210とノズル120とが接触し、ノズル120を損傷させてしまう恐れもある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、洗浄工程、加熱工程、冷却工程、および塗布工程を含む一連の基板処理において、基板の裏面から異物が除去された状態で塗布工程を実行することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、基板処理方法であって、基板を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程の後に基板を加熱する加熱工程と、前記加熱工程の後に基板を冷却する冷却工程と、前記冷却工程の後に基板の裏面を保持面にて保持しつつ基板の表面に塗布液を供給する塗布工程と、を含み、前記冷却工程以降から前記塗布工程前の期間において、基板の裏面を洗浄する塗布前裏面洗浄工程をさらに含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板処理方法において、前記塗布前裏面洗浄工程は、基板の裏面に気体を吹き付けることにより基板の裏面に付着した異物を除去する気体吹き付け工程を含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の基板処理方法において、前記塗布前裏面洗浄工程は、前記気体吹き付け工程と同時に基板の裏面付近の気体を吸い出す排気工程をさらに含むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の基板処理方法において、前記塗布前裏面洗浄工程は、前記気体吹き付け工程による気体の吹き付けと前記排気工程による気体の吸い出しとにより、プレート上に基板を浮上させつつ実行されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2から4までのいずれかに記載の基板処理方法において、前記冷却工程は、前記気体吹き付け工程における気体の吹き付けによって基板を冷却することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、基板処理装置であって、基板を洗浄する洗浄部と、前記洗浄部において洗浄された基板を加熱する加熱部と、前記加熱部において加熱された基板を冷却する冷却部と、前記冷却部において冷却された基板の裏面を保持面にて保持しつつ基板の表面に塗布液を供給する塗布部と、を備え、前記冷却部または前記冷却部から前記塗布部の保持面までの基板の搬送経路において、基板の裏面を洗浄する塗布前裏面洗浄手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の基板処理装置において、前記塗布前裏面洗浄手段は、基板の裏面に気体を吹き付けることにより基板の裏面に付着した異物を除去する気体吹き付け手段を有することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の基板処理装置において、前記塗布前裏面洗浄手段は、前記気体吹き付け手段による気体の吹き付けと同時に基板の裏面付近の気体を吸い出す排気手段をさらに有することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の基板処理装置において、前記塗布前裏面洗浄手段は、前記気体吹き付け手段による気体の吹きつけと前記排気手段による気体の吸い出しとにより、プレート上に基板を浮上させつつ、基板の裏面を洗浄することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項7から9までのいずれかに記載の基板処理装置において、前記冷却部は、前記気体吹き付け手段よる気体の吹き付けによって基板を冷却することを特徴とする。
請求項1〜10に記載の発明によれば、基板を冷却すると同時に、または、基板を冷却した後塗布液を塗布する前に、基板の裏面を洗浄することができる。このため、基板の裏面から異物が除去された状態で塗布工程を実行でき、塗布工程において基板が部分的に浮き上がることを防止できる。
特に、請求項2または6に記載の発明によれば、基板の裏面に気体を吹き付け、その風圧によって異物を吹き飛ばして除去する。このため、乾燥状態を維持しつつ基板の裏面を洗浄することができる。その後に基板を乾燥させる必要がないため、工程を簡略化できる。
特に、請求項3または8に記載の発明によれば、基板の裏面から吹き飛ばされた異物を、気体とともに吸い出すことができる。このため、一旦基板から引き離された異物が再度基板に付着することを防止できる。
特に、請求項4または9に記載の発明によれば、プレート上に基板を浮上させつつ、基板の裏面を洗浄する。このため、プレートから基板への異物の付着を防止することができる。また、プレート上に基板が直接に接していないため、プレートから基板を引き離すときに剥離帯電が発生しにくく、静電的作用による異物の付着も防止することができる。
特に、請求項5または10に記載の発明によれば、基板の冷却と基板の裏面洗浄とを、同時に実行することができる。このため、塗布前の処理を効率よく行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の全体構成について>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示している。この基板処理装置は、複数の処理ユニットを接続して一貫した処理を行うコータ/デベロッパ装置である。この基板処理装置は、露光機50、タイトラー60、およびエッジ露光機70と接続され、液晶ガラス基板のフォトリソグラフィ工程において、洗浄、加熱、冷却、レジスト塗布、露光、現像等の処理を、連続して行う。
基板処理装置は、主として、インデクサー部2、洗浄ユニット10、脱水ベークユニット20a,20b、レジスト塗布ユニット30、プリベークユニット40a,40b、現像ユニット80およびポストベークユニット90a,90b、空冷ユニット99の各処理部と、搬送ロボット4a〜4eとを備えている。図1の紙面下側に示すインデクサー部2から露光機50までの行きラインには、洗浄ユニット10、ポストベークユニット90b、脱水ベークユニット20a、レジスト塗布ユニット30、プリベークユニット40a等が配置される。一方、図1の紙面上側に示す露光機50からの帰りラインには、プリベークユニット40b、現像ユニット80、脱水ベークユニット20b、ポストベークユニット90a、空冷ユニット99等が配置される。また、搬送ロボット4eの近傍には、露光機50に対して基板を受け渡す際の受け渡し場所あるいは一時的な待避場所となるバッファ部8a〜8cが設けられている。
この基板処理装置はユニカセット方式であり、インデクサー部2に載置されたカセット3から液晶ガラス基板を取り出して各処理部へ送り出し、各処理工程を終えた基板を同じカセット3に収納する。カセット3からの基板の取り出しおよびカセット3への基板の収納は、インデクサーロボット2aにより行う。インデクサーロボット2aは、基板を保持しつつ旋回可能なアームを備え、カセット3の列に沿って移動可能となっている。
洗浄ユニット10は、連続枚葉式の処理部であり、搬入部12、洗浄部13、液滴除去部14および搬出部15を備えている。また、搬入部12の上部には、UVオゾン洗浄室11が設けられている。UVオゾン洗浄室11から搬入部12への基板の搬送は、インデクサーロボット2aが担当する。また、搬入部12から搬出部15までの基板の搬送は、コンベアによって行う。洗浄部13は、純水あるいは薬液を用いたブラシ,超音波,高圧スプレー等により、基板の洗浄を行う。
脱水ベークユニット20a,20bは、静止式の処理室、コンベア室(搬送室)および通過室が多段に積み上げられたユニットである。図2は、脱水ベークユニット20a,20bの構成を示した図である。脱水ベークユニット20aは、下から順に、冷却室(CP)25a、搬入用コンベア室(IN C/V)21、搬出用コンベア室(OUT C/V)26、冷却室(CP)25c、および密着強化室(AP)24を多段に配置している。脱水ベークユニット20bは、下から順に、冷却室(CP)25b、通過室(THROUGH C/V)27、バッファ室(BF)22、および2つの加熱室(HP)23a,23bを多段に配置している。脱水ベークユニット20bは、搬送ロボット4bを挟んで脱水ベークユニット20aと反対側に配置されている。バッファ室内には、基板を保管するための複数の載置部が設けられている。搬入用コンベア室、搬出用コンベア室、および通過室には、それぞれコンベアが設けられている。
レジスト塗布ユニット30は、枚葉式の処理部であり、搬入部31、レジストコータ部32、レベリング処理部33、エッジリンス部34および搬出部35を備えている。搬入部31から搬出部35までの基板の搬送は、基板を隣接する処理部へ順送りするスライダー5a〜5dによって行う。レジストコータ部32は、スリット状の吐出部を有するノズルと、基板を回転させるステージとを備えた、いわゆるスリット&スピンコータである。すなわち、図9に示したスリットコータにおいて、ステージ110を回転可能に構成したものである。
プリベークユニット40a,40bは、静止式の処理室および搬送室が多段に積み上げられたユニットである。プリベークユニット40aは、下から順に、冷却室、空室、搬入用コンベア室、冷却室、および加熱室を多段に配置している。プリベークユニット40bは、下から順に、冷却室、通過室、空室、および2つの加熱室を多段に配置している。プリベークユニット40bは、搬送ロボット4cを挟んでプリベークユニット40aと反対側に配置されている。搬入用コンベア室および通過室には、それぞれコンベアが設けられている。
現像ユニット80は、連続枚葉式の処理部であり、搬入部81、現像部82、水洗部83、乾燥部84および搬出部85を備えている。搬入部81から搬出部85までの基板の搬送は、コンベアによって行う。
ポストベークユニット90a,90bは、静止式の処理室、搬送室および通過室が多段に積み上げられたユニットである。ポストベークユニット90aは、下から順に、冷却室、搬入用コンベア室、搬出用コンベア室、および2つの加熱室を多段に配置している。ポストベークユニット90bは、下から順に、冷却室、通過室、バッファ室、空室、および加熱室を多段に配置している。ポストベークユニット90bは、搬送ロボット4aを挟んでポストベークユニット90aと反対側に配置されている。バッファ室内には、基板を保管するための複数の載置部が設けられている。搬入用コンベア室、搬出用コンベア室、および通過室には、それぞれコンベアが設けられている。
搬送ロボット4a〜4eは、旋回可能なクラスタタイプのロボットである。たとえば、搬送ロボットは4bは、図2に示すように、旋回と昇降とを行う胴部51と、胴部51から伸びるアーム部52と、アーム部52の先端に装着され基板を保持する保持部53とを有している。搬送ロボット4bは、胴部51の旋回によって脱水ベークユニット20aまたは20bに正対し、胴部51の昇降によって矢印AR21に示すように保持部53を昇降させ、アーム部52の伸縮によって保持部53を水平に進退させる。このような動作により、搬送ロボット4bは、脱水ベークユニット20a,20bの各処理部対して基板を搬出入する。また、他の搬送ロボット4a,4c,4d,4eも、搬送ロボット4bと同様の構成を備えており、同様の動作を行う。
スライダー5a〜5dは、レジスト塗布ユニット30において、基板をスライド搬送する搬送装置である。例えば、スライダー5aは、両腕を広げて搬入部31の基板をすくい上げ、レジストコータ部32に水平移動して基板を下ろす。このような動作を複数のスライダー5a〜5dが繰り返し、搬入部31から搬出部35まで基板が搬送される。
<2.脱水ベークユニットの冷却室の構成について>
上記したように、脱水ベークユニット20a,20bには、冷却室25a,25b,25cが配置されている。以下では、これらの冷却室25a,25b,25cの構成についてさらに説明する。
冷却室25a,25b,25cには、それぞれ基板を冷却するためのクールプレートが設けられている。図3は、冷却室25aに設けられたクールプレート28の上面図であり、図4は、冷却室25aに設けられたクールプレート28の断面図である。なお、冷却室25b、25cにも、同様のクールプレートが設けられている。
図3,図4に示したように、クールプレート28は、冷却室25a内に水平姿勢で設けられる。クールプレート28には、複数の給気穴28aと複数の排気穴28bとが形成されている。図3では、給気穴28aの位置を○印で示し、排気穴28bの位置を×印で示している。また、図4では、説明の便宜上、給気穴28aと排気穴28bとを1つの断面上に示している。
給気穴28aは、クールプレート28を上下に貫通し、クールプレート28の下面側において、給気配管28cと接続されている。給気配管28cの他端側には窒素ガス供給源28dが接続され、給気配管28cの経路途中には可変流量バルブV1が介挿されている。このため、可変流量バルブV1を開放すると、窒素ガス供給源28dから窒素ガスが供給され、給気穴28aからクールプレート28の上方へ向けて、窒素ガスが吹き出される。
一方、排気穴28bは、クールプレート28を上下に貫通し、クールプレート28の下面側において、排気配管28eと接続されている。排気配管28eの他端側には、真空ポンプ等により強制排気を行う排気部28fが接続されている。また、排気配管eの経路途中には、可変流量バルブV2が介挿されている。このため、可変流量バルブV2を開放すると、クールプレート28上部の気体が排気穴28bに吸い込まれ、排気配管28eを通って排気部28fへ排気される。
複数の給気穴28aは、基板9の裏面9aへ向けて窒素ガスを吹き付けることにより、基板9に上方への浮力を与える。一方、複数の排気穴28bは、基板9の下方の気体を吸い出すことにより、基板9を下方へ引きつける吸着力を発生させる。基板9は、これらの浮力と吸着力とを受け、クールプレート28上に非接触で保持される。
給気穴28aからの窒素ガスの吹き出し量は、可変流量バルブV1の開度により調節可能である。また、排気穴28bへの排気量は、可変流量バルブV2の開度により調節可能である。これらの調節により、基板に与える浮力と吸着力とを加減し、クールプレート28上に保持される基板9の高さを調節することができる。
このように、クールプレート28は、基板9を浮上させつつ保持する。このため、基板9の裏面9aにおいて接触による傷の発生を防止することができる。また、クールプレート28と基板9とは接触しないため、基板9をクールプレート28から引き離すときにも、剥離帯電が発生しにくい。したがって、静電的作用による基板9へのパーティクルの付着も防止することができる。また、基板9にはまだレジスト液が塗布されていないため、窒素ガスを吹き付けることでの温度変化により基板の表面状態にムラができることはない。
クールプレート28上に基板9が保持されているときには、給気穴28aから基板9の裏面9aへ向けて、窒素ガスが吹き付けられている。このため、基板9の裏面9aにパーティクルが付着している場合にも、窒素ガスの風圧により、パーティクルは基板9の裏面9aから吹き飛ばされる。吹き飛ばされたパーティクルは排気穴28bへ吸い込まれ、気体とともに排気部28fへ排出される。このため、一旦基板9から引き離されたパーティクルが、再度基板9に付着する恐れはない。このように、クールプレート28は、基板9の裏面9aからパーティクルを除去する洗浄処理を行うことができる。
排気穴28bは、給気穴28aより吹き付けられた気体を排気でき、かつ、パーティクルを吸い込むことができる程度の排気口径を有することが望ましい。具体的には、クリーンルームの清浄度に応じて、想定されるパーティクルのサイズより大きな排気口径を有することが望ましい。たとえば、一般的な液晶用ガラス基板の製造工程においては、排気穴28bは、数百ミクロン程度以上の排気口径を有することが望ましい。
複数の給気穴28aと複数の排気穴28bとは、図3に示したように、上面視において格子状に交互に配置される。このように配置すれば、クールプレート28上において、給気穴28aと排気穴28bとをいずれも均等に配置することができる。
また、クールプレート28には、クールプレート28を上下に貫通する貫通穴28gが形成されている。貫通穴28gには、基板9をクールプレート28に載置するときや、基板9をクールプレート28から引き上げるときに、基板9を下方から支持するための支持ピン28hが挿通されている。複数の支持ピン28hは、図示しない駆動機構により、一体的に昇降する。
図5(a)〜(c)は、クールプレート28への基板9の載置動作を示した図である。基板9をクールプレート28に載置するときには、まず、支持ピン28hを上昇させてクールプレート28上に突出させておく。そして、搬送ロボット4bにより基板9を支持ピン28h上に載置する(図5(a)の状態)。搬送ロボット4bを退避させた後、支持ピン28hを下降させ、基板9をクールプレート28に接近させる(図5(b)の状態)。支持ピン28hを下降させるときには、給気穴28aから窒素ガスを吹き出すとともに、排気穴28bへの排気を行う。基板9は、所定の高さまで下降すると、窒素ガスによる浮力と排気による吸着力とを受け、クールプレート28上に非接触で保持される(図5(c)の状態)。
図6(a),(b)は、クールプレート28からの基板9の引き上げ動作を示した図である。基板9をクールプレート28から引き上げるときには、支持ピン28hを上昇させ、基板9を下方から持ち上げる(図6(a)の状態)。このとき、排気穴28bからの排気は停止しておく。これにより、基板9とクールプレート28との吸着力を弱め、基板9を滑らかに引き上げる。引き上げられた基板9は、搬送ロボット4bにより搬出される(図6(b)の状態)。
図3および図4に戻り、クールプレート28の下面には、温調用の循環配管28iが設けられている。循環配管28i内には、温調部28jにより一定の温度に調節された温調水が流れている。このため、クールプレート28は、温調水の作用によってほぼ室温に保たれる。このため、クールプレート28上に高温の基板9を載置すると、クールプレート28またはクールプレート28内の給気穴28aを通過することにより温調される窒素ガスによって、基板9は室温まで冷却される。
<3.基板処理の流れについて>
次に、上記の基板処理装置における基板の処理について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。以下では、基板処理装置における一連の処理のうち、レジスト塗布までの工程について、特に詳しく説明する。
基板はまず、インデクサー部2においてインデクサーロボット2aによりカセット3から取り出され、UVオゾン洗浄室11に運ばれる。UVオゾン洗浄室11においては、基板に紫外線が照射され、基板表面の有機汚染物が酸化分解される(ステップS1)。
次に、基板は、インデクサーロボット2aにより搬入部12に移される。基板は、搬入部12から洗浄部13へと搬送され、ロールブラシによるスクラブ洗浄、超音波スプレー洗浄、および高圧ジェットスプレーによる純水での洗浄が行われる(ステップS2)。洗浄部13における洗浄は、例えば、アルカリ洗浄液等を用いた洗浄であってもよい。その後、基板は、液滴除去部14へ搬送され、エアーナイフにより表面の液滴が飛ばされる。
洗浄ユニット10における処理を終えた基板は、コンベアによりポストベークユニット90bの通過室を通過して、脱水ベークユニット20aの搬入用コンベア室21へ搬送される。搬入用コンベア室21へ搬送された基板は、搬送ロボット4aにより、まず加熱室23aまたは23bへ搬送される。加熱室23aまたは23bにおいて、基板は、ホットプレートにより加熱され、水分除去される(ステップS3)。
次に、基板は、搬送ロボット4aにより、密着強化室24へ搬送される。密着強化室24では、レジスト膜と基板との密着性を向上させるため、基板に対して加熱を施しつつHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気を供給する(ステップS4)。
次に、基板は、搬送ロボット4aにより、冷却室25a,25b,または25cへ搬送される。冷却室25a,25b,または25cでは、上記のように、クールプレート28上に基板が非接触で載置され、冷却される。また、クールプレート28に設けられた給気穴28aから基板の裏面に向けて窒素ガスが吹き付けられ、基板の裏面が洗浄される。すなわち、冷却室25a,25b,または25cにおいて、基板の冷却と、基板の裏面の洗浄とが、同時に実行される(ステップS5)。
このようにレジスト塗布前の処理が終了すると、基板は、搬出用コンベア室26へ搬送され、さらに、コンベアによりレジスト塗布ユニット30の搬入部31へ搬送される。レジスト塗布ユニット30では、まず、スライダー5aにより、基板がレジストコータ部32に搬送される。レジストコータ部32では、基板に対してレジスト液が塗布される(ステップS6)。具体的には、ステージ上に保持された基板の表面にレジスト液を塗布しつつ、ノズルが基板上を走査する。そして、レジスト液の塗布後に基板を回転させて、基板上に均一なレジスト膜を形成する。
レジスト膜が形成された基板は、スライダー5bによりレベリング処理部33へ搬送され、レジスト膜のレベリング及び乾燥処理が行われる。その後、基板は、スライダー5cによりエッジリンス部34へ搬送され、周縁部分のレジスト膜が除去される。そして、基板は、スライダー5dにより搬出部35へ搬送される。
その後、基板は、プリベークユニット40a,40b、露光機50、現像ユニット80、ポストベークユニット90a,90bへ順次に搬送され、各ユニットにおいて所定の処理を受ける(ステップS7)。プリベークユニット40a,40bにおいては、レジスト塗布後の加熱や冷却を行う。露光機50においては、基板上のレジストを露光する。現像ユニット80においては、基板の表面に現像液を供給し、その後、基板の洗浄および乾燥を行う。ポストベークユニット90a,90bにおいては、現像液やリンス液を除去するために熱処理を行う。そして、これらの処理を終えた基板は、インデクサーロボット2aによって元のカセット3に収容される。
上記の通り、この基板処理装置では、冷却室25a,25b,または25cにおいて、基板を冷却するとともに、基板の裏面に窒素ガスを吹き付けて基板の裏面からパーティクルを除去する。このため、レジスト塗布ユニット30においては、基板の裏面から異物が除去された状態でレジスト液の塗布を行うことができる。したがって、レジストコータ部32のテーブル上において基板が部分的に浮き上がることはなく、基板の表面にレジスト液を均一に塗布することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、図3および図4において、循環配管28iはクールプレート28の下面に設けられていたが、クールプレート28の内部に埋め込まれていてもよい。
また、上記の冷却室25a,25b,25cでは、窒素ガスは、クールプレート28を介して温調される構成となっていたが、図8のように、窒素ガスを直接的に温調する構成としてもよい。図8のクールプレート28においては、給気配管28cにヒータ28kと冷却部28lとが介挿されている。このため、ヒータ28kおよび冷却部28lの動作を制御することにより、給気配管28cを流れる窒素ガスを温調することができる。このような構成とすれば、より高精度に温調された窒素ガスを基板9に吹き付けることができる。このため、より効率よく基板を冷却することができる。
また、上記の例では、クールプレート28上に給気穴28aと排気穴28bとを均等に配置したが、給気穴28aの数と排気穴28bの数は、均等でなくてもよい。例えば、排気穴28bよりも多数の給気穴28aを設けてもよい。給気穴28aを排気穴28bよりも多数配列すれば、基板9の裏面9aのより多くの領域に、直接的に窒素ガスを吹き付けることができる。したがって、より効率よくパーティクルを除去することができる。
また、上記の例では、クールプレート28上の基板9の裏面9aに窒素ガスを吹き付けたが、他の気体を吹き付けるようにしてもよい。ただし、窒素ガス等の不活性ガスを使用すれば、気体が基板9に与える化学的影響を抑制することができる。また、基板9の裏面9aに与えられる洗浄媒体は気体に限定されるものではなく、液体であってもよい。ただし、気体を使用すれば、その後に基板を乾燥させる必要がないため、工程を簡略化できる。また、揮発性の高い溶剤のミストを基板9の裏面9aに吹き付けるようにしてもよい。
また、上記のレジストコータ部32は、レジスト液を塗布した後に基板を回転させるスリット&スピンコータであったが、基板を回転させないスリットコータであってもよい。基板を回転させない場合には、大型の基板にも対応することができる一方、基板の浮き上がりによる塗布ムラがより顕著な問題となる。本発明に係る基板処理装置によれば、基板を回転させないスリットコータであっても、基板の表面にレジスト液を均一に塗布することができる。
また、上記の例では、冷却室25a,25b,または25cにおいて冷却と同時に基板の裏面を洗浄するようにしたが、基板の裏面を洗浄するのは、冷却と同時でなくてもよい。たとえば、冷却室25a,25b,または25cからレジストコータ部32の保持面までの基板の搬送経路に、基板の裏面を洗浄するための処理部を設けてもよい。すなわち、冷却工程以降から前記塗布工程前の期間において、基板の裏面を洗浄すればよい。
また、本発明の塗布液はレジスト液に限定されるものではなく、現像液等の他の処理液であってもよい。また、本発明の処理対象となる基板は、液晶表示用ガラス基板に限定されるものではなく、半導体ウエハやプラズマディスプレイ用ガラス基板等の他の基板であってもよい。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示した図である。 脱水ベークユニットの構成を示した図である。 クールプレートの上面図である。 クールプレートの断面図である。 クールプレートへの基板の載置動作を示した図である。 クールプレートからの基板の引き上げ動作を示した図である。 基板処理装置における基板処理の流れを示したフローチャートである。 変形例に係る基板処理装置の構成を示した図である。 スリットコータの構成を示した図である。 基板の裏面にパーティクルが付着しているときのスリットコータの様子を示した図である。
符号の説明
9,200 基板
9a 基板の裏面
10 洗浄ユニット
13 洗浄部
20a,20b 脱水ベークユニット
23a,23b 加熱室
25a,25b,25c 冷却室
28 クールプレート
28a 吸気穴
28b 排気穴
28h 支持ピン
28i 循環配管
28j 温調部
30 レジスト塗布ユニット
32 レジストコータ部
110 ステージ
111 保持面

Claims (10)

  1. 基板を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の後に基板を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程の後に基板を冷却する冷却工程と、
    前記冷却工程の後に基板の裏面を保持面にて保持しつつ基板の表面に塗布液を供給する塗布工程と、
    を含み、
    前記冷却工程以降から前記塗布工程前の期間において、基板の裏面を洗浄する塗布前裏面洗浄工程をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 請求項1に記載の基板処理方法において、
    前記塗布前裏面洗浄工程は、基板の裏面に気体を吹き付けることにより基板の裏面に付着した異物を除去する気体吹き付け工程を含むことを特徴とする基板処理方法。
  3. 請求項2に記載の基板処理方法において、
    前記塗布前裏面洗浄工程は、前記気体吹き付け工程と同時に基板の裏面付近の気体を吸い出す排気工程をさらに含むことを特徴とする基板処理方法。
  4. 請求項3に記載の基板処理方法において、
    前記塗布前裏面洗浄工程は、前記気体吹き付け工程による気体の吹き付けと前記排気工程による気体の吸い出しとにより、プレート上に基板を浮上させつつ実行されることを特徴とする基板処理方法。
  5. 請求項2から4までのいずれかに記載の基板処理方法において、
    前記冷却工程は、前記気体吹き付け工程における気体の吹き付けによって基板を冷却することを特徴とする基板処理方法。
  6. 基板を洗浄する洗浄部と、
    前記洗浄部において洗浄された基板を加熱する加熱部と、
    前記加熱部において加熱された基板を冷却する冷却部と、
    前記冷却部において冷却された基板の裏面を保持面にて保持しつつ基板の表面に塗布液を供給する塗布部と、
    を備え、
    前記冷却部または前記冷却部から前記塗布部の保持面までの基板の搬送経路において、基板の裏面を洗浄する塗布前裏面洗浄手段をさらに備えたことを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置において、
    前記塗布前裏面洗浄手段は、基板の裏面に気体を吹き付けることにより基板の裏面に付着した異物を除去する気体吹き付け手段を有することを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記塗布前裏面洗浄手段は、前記気体吹き付け手段による気体の吹き付けと同時に基板の裏面付近の気体を吸い出す排気手段をさらに有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記塗布前裏面洗浄手段は、前記気体吹き付け手段による気体の吹きつけと前記排気手段による気体の吸い出しとにより、プレート上に基板を浮上させつつ、基板の裏面を洗浄することを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項7から9までのいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記冷却部は、前記気体吹き付け手段よる気体の吹き付けによって基板を冷却することを特徴とする基板処理装置。
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