JP2003053237A - ペースト塗布方法及びペースト塗布機 - Google Patents

ペースト塗布方法及びペースト塗布機

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JP2003053237A
JP2003053237A JP2001250405A JP2001250405A JP2003053237A JP 2003053237 A JP2003053237 A JP 2003053237A JP 2001250405 A JP2001250405 A JP 2001250405A JP 2001250405 A JP2001250405 A JP 2001250405A JP 2003053237 A JP2003053237 A JP 2003053237A
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nozzle
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JP2001250405A
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English (en)
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Yoshiaki Tokuyasu
良紀 徳安
Fukuo Yoneda
福男 米田
Shigeru Ishida
茂 石田
Yukihiro Kawasumi
幸宏 川隅
Junichi Matsui
淳一 松井
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Hitachi Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸引きが発生するペーストを用いる場合であ
っても、所望のペースト形状を得ることができ、かつ、
生産性を向上することができるようにする。 【解決手段】 ノズル13を移動させながら(a)、ノ
ズル13で基板7にペーストPを塗布することにより、
基板7上にペーストパターンが塗布描画される。描画終
了位置Eに達し(b)、ペーストの吐出を停止してノズ
ル13を位置G2まで持ち上げると、ペーストPの糸引
き部PSが生じ(c)、その位置G2でしばらくそのま
まの状態とすることにより、糸引き部PSが細くなる。
しかる後、ノズル13を位置G3まで降下させて直ちに
位置G2まで上昇させ、ノズル関しようカメラ19でこ
の糸引き部PSを監視しながら、このノズル13の上下
動を糸引き部PSが切れるまで繰り返す。糸引き部PS
が切れると、ペーストP側のその切れた部分PIはペー
ストP上に残り、ペーストPに吸収されていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト塗布機に
係り、特に、塗布描画されたペーストパターンの終端で
発生する糸引き現象を抑制するペースト塗布方法及びペ
ースト塗布機に関する。
【0002】
【従来の技術】ペースト塗布機は、基板にノズルを対向
させ、ノズルと基板とで相対移動させながら、基板上の
所望の位置にノズルからペーストを塗布することによ
り、基板上に所望形状のペーストパターンを塗布描画す
るものである。
【0003】かかるペースト塗布機では、ペーストパタ
ーンの終端部でその描画が終了すると、ノズルを基板の
面から離すように上昇させるが、このペーストパターン
の終端とノズル先端のペースト吐出口との間にペースト
が糸状に連なる糸引き現象が生ずる。
【0004】ところで、特開平11−290745号公
報には、ペーストの吐出停止時の液切れ性を高め、ペー
スト吐出後の液垂れを防止し、吐出サイクルタイムを短
縮するために、シリンジ(ペースト収納筒)に加圧力を
加える手段と液体保持用の負圧力を与える負圧力供給手
段とを備え、これら手段の圧力を切り換える切替弁を設
けた液体吐出装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ペースト
は、ペースト供給の際の基板への転写性を高めるため、
粘着力を持たせている。この粘着力はペースト固有の特
性であり、ペーストの種類により、強固なものもあれ
ば、微弱なものもあるが、強い粘着力をもったペースト
は、ペーストとノズルとの界面で粘着力が強く、塗布後
にペースト供給を止めてノズルを上方に移動させて基板
から引き離す際にペーストの切れが悪く、基板表面とノ
ズルとの間でペーストの糸引きが発生する。上記従来例
には、この糸引き現象に関しては何ら配慮されていな
い。
【0006】ノズルを高速に引き離せば離す程、糸引き
は長くて細いものとなり、これが切ると、基板上の本来
ペーストを塗布しない部分に不規則に倒れ、所望のペー
ストパターンを形成できなくなるなどの不具合が発生す
る。
【0007】このため、従来のペースト塗布機では、ペ
ーストを吐出して基板へ転写した後では、ノズルの上昇
速度を遅くてペーストの糸引きが極力発生しないように
している。しかし、強い粘着力を持つペーストを用いた
ときの糸引き現象を防ぐためには、ノズルの上昇速度を
十分に遅くする必要があり、このたる、単位時間当たり
の基板の処理枚数が低下して生産性が低下するし、ま
た、ノズルの上昇速度を十分に遅くしたとしても、糸引
き現象を皆無にすることは極めて困難であった。
【0008】また、従来のペースト塗布機における糸引
き現象を回避する別の方法としては、サックバックによ
る糸引き部の吸引があるが、ペーストの比重(単位体積
当りの重量)が大きい場合やノズルの開孔径が小さい場
合には、糸引き部分の十分な吸引を行なうことができ
ず、糸引き現象の発生を回避することは極めて困難であ
った。
【0009】このように、糸引き現象が発生するペース
トを用いる場合においては、所望形状のペーストパター
ンを得ることと生産性の向上とは相反する要求であっ
た。
【0010】本発明の目的は、かかる問題を解消し、糸
引きが発生し易いペーストを用いる場合であっても、所
望形状のペーストパターンをりょうこうに得ることがで
き、かつ、生産性を向上させることができるようにした
ペースト塗布方法及びペースト塗布機を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ノズルを基板に対向させ、ノズルと基板
の相対位置関係を変化させながら、基板上にノズルから
ペーストを塗布するようにし、基板上でのペースト塗布
の終端部でノズルからのペースト吐出を停止させた後、
ノズルを基板に対して上昇させ、このとき生ずるペース
トの糸引き部が切れるまで、ノズルを基板上に塗布され
たペースト上で上下方向に繰り返し移動させる。
【0012】糸引き部の切れた基板側の部分は、塗布済
みのペースト上に倒れて吸収される。強い粘着力を持っ
たペーストでは、ノズルを高速に移動させる程、発生す
る糸引き部は細いものとなり、これが塗布済のペースト
に吸収される量は僅かであって、塗布量に大幅な変動は
生じず、倒れる方向が定まっているため、所望形状のペ
ーストパターンが高精度で得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明によるペースト塗布機の
一実施形態を示す斜視図であって、100はこの実施形
態のペースト塗布機、1は架台、2はX軸テーブル、3
はX軸サーボモータ、4はY軸テーブル、5はY軸サー
ボモータ、6は基板吸着台、7は基板、8は支持フレー
ム、9はZ軸テーブル、10はZ軸サーボモータ、11
は保持アーム、12はシリンジ(ペースト収納筒)、1
3はノズル、14は制御装置、データ入力装置、16は
モニタ、17は外部記憶装置、18は光学式距離計、1
9はノズル監視用カメラである。
【0014】同図において、ペースト塗布機100の架
台1上には、X軸テーブル2が設けており、このX軸テ
ーブル2上には、X軸サーボモータ3によってX軸方向
に駆動されるY軸テーブル4を設置されている。また、
Y軸テーブル4上には、Y軸サーボモータ5によってY
軸方向に駆動される基板吸着台6が搭載している。基板
吸着台6は基板7を真空吸着して保持するものであっ
て、その内部にθ軸サーボモータ(図示せず)を備えて
いる。このθ軸サーボモータは、基板吸着部6をθ方向
に回転駆動する。
【0015】以上により、基板吸着台6上に吸着保持さ
れた基板7をX,Y,θ軸方向に移動させる基板保持/
駆動機構が形成される。なお、基板7の代わりに、ノズ
ル13を移動させるようにしてもよい。
【0016】また、架台1上の支持フレーム8によって
Z軸テーブル9が支持されており、このZ軸テーブル9
上には、Z軸サーボモータ10によってZ軸方向(垂直
方向)に移動する保持アーム11が取り付けられてい
る。この保持アーム11には、下端部にノズル13を有
するシリンジ12と基板7のうねりを測定する光学式距
離計18とが設けられている。
【0017】さらに、架台1上には、ノズル13の部分
を撮像するノズル監視用カメラ31や、データ入力装置
15,モニタ16などが設けられている。また、架台1
内には、外部記憶装置17を備えた制御装置14が設け
られている。
【0018】図2は図1における制御装置14とその制
御系統の一具体例を示す構成図であって、14aはマイ
クロコンピュータ(以下、マイコンという)、14bは
外部インターフェース、14cはモータコントローラ、
14d〜14gはモータドライバ、20はθ軸サーボモ
ータ、21は正圧源、22はレギュレータ、23は電磁
弁、24は圧力センサ、25は排気弁、26は配管、2
7はD/A変換器、28はA/D変換器であり、図1に
対応する部分には同一符号を付けている。
【0019】同図において、制御装置14は、マイクロ
コンピュータ14aと外部インターフェース14bとモ
ータコントローラ14cとX,Y,Z各軸サーボモータ
3,5,10のモータドライブ14d,14e,14g
と基板吸着台6をθ軸方向に回転させるθ軸サーボモー
タ20のモータドライブ14fを備えている。外部イン
ターフェース14bには、データ入力装置15とモニタ
16と外部記憶装置17とD/A変換器27とA/D変
換器28とノズル監視用カメラ19とが接続されてい
る。
【0020】これらサーボモータ3,5,10,20の
回転量は、夫々に設けられているエンコーダe3,e
5,e10,e20で検出され、その検出結果が該当す
るモータドライバ14d〜14gに取り込まれる。
【0021】シリンジ12には、正圧源21から正圧
が、レギュレータ22で所定圧に調圧された後、電磁弁
23と圧力センサ24と排気弁25とを介して、配管2
6で供給される。これにより、ノズル13からペースト
Pが吐出されて基板7上に塗布される。レギュレータ2
2と電磁弁23と排気弁25には、制御装置14の外部
インターフェース14bからD/A変換器27を介して
制御信号が送信され、圧力センサ24の検出結果は、A
/D変換器28を介して、この外部インターフェース1
4bから制御装置14に受信している。
【0022】マイコン14aは、図示していないが、主
演算部とペーストの塗布などの各種の処理を行なうソフ
ト処理プログラムなどが格納されたROMと、この主演
算部での処理結果や外部インターフェース14b及びモ
ータコントローラ14cからの入力データを格納するR
AMと、外部インターフェース14b及びモータコント
ローラ14cとデータをやりとりする入出力部などを備
えている。
【0023】データ入力装置15は、キーボードなどの
ペースト塗布に関する設定値などのデータを入力するた
めのものであり、モニタ17は、ペースト塗布機100
(図1)における設定値や運転状況などを表示するため
のものである。また、外部記憶装置17は、ペースト塗
布機100の電源立ち上げ時、マイコン14aに内蔵の
RAMに格納する各種設定値を記憶しているものであ
る。
【0024】各サーボモータ3,5,10,20の動作
指令は、マイコン14aからモータコントローラ14
c,モータドライバ14d〜14gを介して伝達され
る。
【0025】ペースト塗布のためにシリンジ12に印加
される正圧(圧縮空気)は、レギュレータ22で調整さ
れた後、電磁弁23の開放で排気弁25を介して供給す
る。ペーストの塗布停止時には、電磁弁23を閉じて排
気弁25を開放することにより、シリンジ12内を大気
開放する。圧力センサ24は、所望の正圧がシリンジ1
2に印加されているか否かを確認し、フィードバック制
御をするためのものである。
【0026】なお、この実施形態では、電磁弁23をD
/A変換器27からの制御信号に応じてリレーをON、
OFFさせることにより、開閉するようにしているが、
外部インターフェース14bから直接制御信号を出力
し、これでもってリレーをON,OFFさせることによ
り、電磁弁23を開閉させるようにしてもよい。
【0027】また、この実施形態では、ノズル13と基
板7との間のギャップ(Z軸方向での間隔:以下、ノズ
ルの高さという)の設定をサーボモータ10の駆動量で
行なうようにするが、図1に示すように、保持アーム1
1にシリンジ12と一体に設けた光学式距離計30で基
板7のうねりを測定しながら、追従制御するとよい。
【0028】次に、本実施例に係るペースト塗布機の塗
布処理を図3、図4を用いて説明する。
【0029】図3はこの実施形態のペースト塗布の処理
手順の一具体例を示すフローチャートである。また、図
4は図3に示す処理手順に伴うペースト塗布の時間的経
緯を示す図である。以下、図1及び図2を参照してこの
具体例を説明する。
【0030】図3において、まず、X軸サーボモータ3
とY軸サーボモータ5とに対して回転数(駆動操作量)
の設定を行ない、基板吸着台6を所定位置へ移動する
(ステップS1)。この所定位置とは、図4に示すよう
に、制御装置14の外部記憶装置17にペースト塗布の
各パターン毎に記憶されている塗布開始位置(ノズル始
端位置)Sである。
【0031】次に、Z軸サーボモータ10に対して回転
数(駆動操作量)の設定を行ない、保持アーム11を下
方(Z軸方向)に移動させて所定位置に設定する(ステ
ップS2)。ここでの所定位置とは、図4に示すよう
に、ノズル13の高さ、即ち、ノズル13の先端のペー
スト吐出口と基板7の表面との間のギャップG1が所望
値(例えば、0.005mm)となる位置である。な
お、このギャップG1は、制御装置14の外部記憶装置
17に各パターンデータ毎に記憶されている値を用いて
もよい。
【0032】次いで、レギュレータ22に対し、シリン
ジ12内のペーストに掛ける圧力の設定を行なう(ステ
ップS3)。ここで、レギュレータ22によって設定さ
れる圧力値は、制御装置14により、外部記憶装置17
に各ペーストデータの吐出量に応じて記憶されている設
定圧力値から所望の設定圧力値が選択されるものであ
る。この設定圧力値がレギュレータ22に指令され、正
圧源21から供給された圧縮空気の圧力がシリンジ12
に供給すべき所望の圧力に変換される。
【0033】次いで、電磁弁23を開け、レギュレータ
22からの圧縮空気をシリンジ12に供給する(ステッ
プS4)。これにより、ノズル13のペースト吐出口か
らペーストPの吐出が開始される。
【0034】これとともに、X軸サーボモータ3とY軸
サーボモータ5に対する回転数(駆動操作量)の設定が
行なわれ、図4(a)に示すように、基板吸着台6が、
従って、基板7がX,Y軸方向に移動し、ペーストパタ
ーンの塗布描画が開始する(ステップS5)。ここで、
図4(a)では、図面の都合上、基板7に対してノズル
13が移動するように図示しており、白抜き矢印はその
移動方向を示している。なお、ここで、ノズル13は所
望の位置Eまで移動するが、この所望位置とは、制御装
置14の外部記憶装置17に記憶されているペースト塗
布終了位置である。
【0035】次に、図4(b)に示すように、ノズル1
3がペースト塗布終了位置Eに達して、ステップS5の
ペーストパータン塗布描画の処理が終了すると、電磁弁
23が閉められて、シリンジ12への圧縮空気の供給を
終了する。これと同時に、ノズル13の内部に残留した
圧縮空気を排気弁25を介して大気へ開放し、ペースト
Pの吐出を終了する(ステップS6)。
【0036】このようにして、ステップS4〜S6によ
り、基板7上の塗布開始位置Sから塗布終了位置Eまで
ペーストPが塗布され、ペーストパターンが塗布描画さ
れるが、塗布開始位置Sから塗布終了位置Eまでの区間
は、塗布描画するペーストパターンの形状に応じて、ノ
ズル13の移動として、基板7を、X軸サーボモータ3
のみを駆動してX軸方向に直線移動、Y軸サーボモータ
5のみを駆動したY軸方向に直線移動、X軸サーボモー
タ3とY軸サーボモータ5とを同時に駆動して直線また
は曲線移動のいずれでもよい。
【0037】次いで、Z軸サーボモータ10を駆動し
て、ノズル13の上下動作を行なう。ここで、ノズル1
3は、まず、塗布終了位置Eを起点として、Z軸サーボ
モータ10により、所望位置G2(例えば、1mm上
方)まで上方に移動される。ノズル13の上方移動に伴
い、図4(c)に示すように、塗布したペーストPとノ
ズル13の界面では、ペースト固有の粘着力に起因する
糸引きPSが発生する。
【0038】そこで、ペーストPを基板7に十分付着さ
せ、なおかつ、ノズル13が低い位置でペーストPが切
れるようにするために、ノズル13側の糸状ペーストP
Sの一部が、その表面張力や凝集力により、縮むまでノ
ズル13の下方移動を行なわない。即ち、微小時間(例
えば、0.1sec)そのままの位置G2を保持させ
る。その後、ノズル13側のペーストPSが基板7の面
のペーストPに付くような位置G3(例えば、0.2m
m)まで下方へ移動させる。この移動後、時間をおかず
に再びG2の位置へ移動させる。このとき、ノズル監視
用カメラ19を用いてペーストPの糸引き状態を確認
し、糸引きが切れていなければ、時間を置かず再びG3
の位置に降下させる(ステップS7)。かかる動作を、
糸引きの一部PSが切れるまで続ける(ステップS
9)。糸引きの一部PSが切れると、このノズル13の
上下動を停止する。このとき、ノズル13はG3の位置
で動作が終了するようにする。この切れた糸引き部PS
は、必ず既に線状に塗布したペーストP上に倒れて吸収
一体化するので、強い粘着力を持ったペーストを連続的
に吐出しても、糸引き部が近接する他のペーストに倒れ
て付着したり、基板7上に飛散するなどのワーク構成上
の不具合を防止できる。
【0039】また、ここでは、糸引きを「不良」と考え
るのではなく、必ず発生する「自然現象」と位置付けて
おり、この糸引きに対処するために、ノズル13の上昇
及び下降速度を遅くする必要はなく、生産性の低下を招
かない。
【0040】そして、ノズル13を高速に上下動させる
程糸引き部PSは細くなり、図4(d)にPIで示すよ
うに、これが既に塗布したペーストPに吸収されるとし
ても、塗布量を大幅に増加させることはない。吸収され
た糸引き部PSは、一時的にPIで示すように突出して
いても、流動性があるので、平坦化して障害にならな
い。
【0041】以上のように、糸引き部PSが切れると、
次に、Z軸サーボモータ10に対して回転数(駆動操作
量)の設定を行ない、ノズル13を所望位置(原点位
置)へ上方移動(復帰)させ(ステップS8)、基板7
へのペースト塗布を終了する。ここでの所望位置(原点
位置)は、基板7が任意位置に移動しても、ノズル13
と干渉しない位置である。
【0042】以上のように、この実施形態では、強い粘
着力を持ったペーストを高速で連続的に吐出しても、切
れた糸引き部が近接する他の塗布パターンと接着するこ
とがない。従って、糸引き部を防止するためにノズル1
3の上昇速度の低速化するといったことが不要となるか
ら、糸引き部の防止に伴う生産性の低下を招くことがな
く、生産性の低下を回避して、糸引き不良のない所望形
状のペーストパターンを精度良く得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
糸引きが発生し易いペーストを用いても、生産性の低下
を回避して、所望形状のペーストパターンを精度良く得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるペースト塗布機の一実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1における制御装置とその制御系統及び空圧
系統の一具体例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施形態のペースト塗布処理手順の
一具体例を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す手順に伴うペースト塗布状況を示す
図である。
【符号の説明】
2 X軸テーブル 3 X軸サーボモータ 4 Y軸テーブル 5 Y軸サーボモータ 6 基板吸着台 7 基板 9 Z軸テーブル 10 Z軸サーボモータ 12 シリンジ 13 ノズル 14 制御装置 19 ノズル監視用カメラ 100 ペースト塗布機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 福男 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 (72)発明者 石田 茂 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 (72)発明者 川隅 幸宏 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 (72)発明者 松井 淳一 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 Fターム(参考) 4D075 AC08 AC88 AC93 DA06 EA14 4F041 AA02 AB01 BA21 BA52 4F042 AA02 AB00 BA07 BA08 DF28 ED05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを基板に対向させ、該ノズルと該
    基板との相対位置関係を変化させながら該基板上の所望
    の位置に該ノズルからペーストを塗布するペースト塗布
    方法において、 ペースト塗布したパターンの終端部で該ノズルからのペ
    ースト吐出を止めた後、既に該基板上に塗布されたペー
    スト上で、該ノズルを上下方向に繰り返し動作させつ
    つ、該ノズルを該基板の塗布面に垂直な該基板から離れ
    る方向に移動させることを特徴としたペースト塗布方
    法。
  2. 【請求項2】 ペーストを吐出するノズルと、基板の面
    に垂直方向に該ノズルを移動させる駆動機構と、該ノズ
    ルからペーストを吐出するための圧力を加える正圧源
    と、該ノズルに対向するように該基板を保持し該基板を
    水平方向に回転もしくは移動させる基板保持機構と、該
    ノズルと該基板との間隔を所定量に保つために該間隔を
    測定する距離計と、記録装置に記録されたパターンデー
    タに基づいて該基板上にペーストを塗布する制御を行な
    う制御装置とを備えたペースト塗布機において、 該制御装置は、ペースト塗布によって形成されたペース
    トパターンの終端部で該正圧源からの加圧力の供給を停
    止させ、該駆動機構を制御して該ノズルを該基板上に塗
    布したペーストパターン上で上下方向に移動を繰り返え
    させ、カメラにで該ノズルを該基板のペースト塗布面か
    ら垂直な方向に離す際の該ノズルと該基板との間のペー
    ストの状態を撮像させ、その撮像結果をもとに、ペース
    トの糸引き状態に応じて該ノズルの上下動を繰り返し制
    御することを特徴とするペースト塗布機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100341113C (zh) * 2003-07-23 2007-10-03 东京毅力科创株式会社 涂布方法和涂布装置
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