JP4190662B2 - 半導体装置及びタイミング制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路中の信号の遅延を変更してタイミングの制御を行うタイミング制御回路、更にはそのようなタイミング制御回路を有する半導体装置に関し、例えばシンクロナスDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)やシンクロナスSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)等のクロック同期型メモリに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロック同期式LSI(ラージ・スケール・インテグレーテッドサーキッツ)におけるクロックアクセス時間(LSIがクロック信号を受けてからデータ信号の出力を行うために必要な時間)は、例えば入力クロックバッファにおける動作遅延、クロックバッファから出力データバッファに至るクロック信号の配線遅延、及び出力データバッファにおけるデータ信号の出力動作遅延などにより律速されている。例えば,上述の出力データバッファの出力タイミングを規定するクロック信号が外部クロック端子に入力され出力データバッファからデータが出力されるまでに、入力クロックバッファで生じる遅延時間td1、配線で生じる遅延時間td2及び出力データバッファ(データレジスタ及び出力バッファ)で生じる遅延時間td3の和td(=td1+td2+td3)の遅延時間が生じている。
【0003】
またプロセスばらつきや電源電圧、温度の変動により、入力クロックバッファで生じる遅延時間td1、長配線で生じる遅延時間td2及びデータレジスタ及び出力バッファで生じる遅延時間td3がそれぞればらついて、遅延時間の和tdのばらつきを大きくしていた。
【0004】
このため、使用されるクロックが高速になりサイクル時間が短くなると、例えば出力データバッファからLSI外部に出力されるデータを受けるデータ受信側においてデータを受信することができる時間域が狭くなり、システムの設計を困難にしてしまう。
【0005】
そこで前記の問題を解決するために、タイミング制御回路を適用することが考案されている。これはLSIが受けるクロック信号とデータの出力タイミングを同期させるために、タイミング制御回路を用いてLSI中を伝搬するクロック信号の位相を整えようとするものである。
【0006】
前記タイミング制御回路を例えば入力クロックバッファの直後に配置したとき、入力クロックバッファの生成するクロック信号は外部クロック端子におけるクロック信号に対しtd1だけ遅延する。タイミング制御回路ではm×tck−(td1+td2+td3)の遅延を生じさせる。ここでtckはクロックサイクル時間である。mは1以上の整数で、m×tck−(td1+td2+td3)>0を満足する様に決める。するとタイミング制御回路の生成するクロック信号は外部クロック端子におけるクロック信号に対してm×tck−(td2+td3)だけ遅延する。この結果出力データ端子における出力データ信号は外部クロック端子におけるクロック信号に対しm×tckつまりmクロックサイクルだけ遅延することになるが、これは外部クロック端子におけるクロック信号に同期していることと等価である。このようにしてタイミング制御回路を用いて出力データ信号をLSIが受ける外部クロック信号に同期させることができる。またプロセスや電源電圧、温度の変動があり、入力クロックバッファで生じる遅延時間td1、長配線で生じる遅延時間td2及びデータレジスタ及び出力バッファで生じる遅延時間td3が変動したとしても、タイミング制御回路501がm×tck−(td1+td2+td3)の遅延をある精度でつくり、データ出力のタイミングをクロック信号に同期させるので、データ出力のタイミングばらつきは上記精度以内に低減できる。
【0007】
前記タイミング制御回路としてDLL(Delay−Locked Loop:ディレイ・ロックト・ループ)回路が知られている。DLLは主に可変遅延回路、位相比較回路、遅延制御回路、チップ内の特定回路における遅延tdrepを再現するダミー遅延回路から構成される。DLLの機能は外部クロック信号に対し、m×tck−tdrepだけ遅延した内部クロック信号を出力することである。ここでmは1以上の整数で、m×tck−tdrep>0を満足する様に決める。
【0008】
DLL回路について記載された第1の文献として、1998年11月、米国電気電子学会(IEEE)発行、IEEE Journal of Solid−state Circuits,Vol.33, No. 11,C. H.Kim他著、「A 64−Mbit,640−Mbyte/s Bidirectional Data Strobed,Double−Data−Rate SDRAM with a 40−mW DLL for a 256−MbyteMemory System」(pp.1703−1709)がある。これに記載されたDLL回路は、可変遅延回路、可変遅延回路の出力クロック信号を受けるパッドルーティングディレイ、パッドルーティングディレイの出力と可変遅延回路に入力されるクロック信号との位相を比較する位相比較回路、及ぶ位相比較結果に基づいて可変遅延回路の遅延制御を行う遅延制御回路によって構成される。可変遅延回路の内部は差動型バッファとインバータの多段構成になっており、各差動段の出力に電圧制御容量による負荷を有している。この電圧制御容量を制御することによって信号の遅延すなわち位相を変更する。このDLL回路において、クロック信号が可変遅延回路に送られ、所定の遅延時間の後に内部クロック信号として出力される。この時、可変遅延回路における遅延時間は遅延制御回路により制御される。この制御は次の様に行われる。まず、入力されたクロック信号は可変遅延回路と共に位相比較回路にも送られる。そのクロック信号は可変遅延回路を通過した後、パッドルーティングディレイを通過し、位相比較回路に入る。位相比較回路はクロック信号の1周期後の位相と、可変遅延回路及びパッドルーティングディレイを通過してきたクロック信号の位相とを比較する。比較結果を受ける遅延制御回路は可変遅延回路及びパッドルーティングディレイを通過してきたクロック信号の位相がクロック信号の1周期後の位相に対して遅れている場合には可変遅延回路における遅延時間を遅延刻み1つ分短くし、逆に進んでいる場合には可変遅延回路における遅延時間を遅延刻み1つ分長くするようにして、可変遅延回路における遅延時間を制御する。以上の制御を充分な時間行なうことにより、可変遅延回路及びパッドルーティングディレイを通過してきたクロック信号のタイミングはクロック信号のタイミングと揃えることができ、入力されたクロック信号に対してm×tck−tdrep(ただしm=1)だけ遅延した内部クロック信号を得る事ができる。
【0009】
DLL回路に関する上記同様の基本的な構成については特開平8−147967号公報にも記載がある。
【0010】
DLLについて記載された第2の文献として、1997年2月、米国電気電子学会(IEEE)発行、1997 IEEE International Solid−State Circuits Conference Digest of Technical Papers,Atsushi Hatakeyama他著、「A 256Mb SDRAM Using a Register−Controlled Digital DLL」(pp. 72−73)がある。前記第2の文献に記載されたタイミング制御技術は、外部からの入力クロック信号を分周回路で分周し、分周したクロック信号をDLL回路に供給すると共に、当該DLL回路内の可変遅延回路と同じ第2の可変遅延回路を設け、当該第2の可変遅延回路に分周前のクロック信号を供給し、この第2の可変遅延回路をDLL回路内の可変遅延回路と同じように遅延制御回路で遅延制御して、入力されたクロック信号に対してm×tck−tdrepだけ遅延した内部クロック信号を得ようとするものである。この技術では、分周回路によってDLL回路の動作速度が遅くされているから、この点において第1の文献に記載の技術よりも低消費電力である。特開平10-269773号公報にも上記同様に分周回路によってDLL回路の動作速度を遅くした発明に関する記載がある。
【0011】
特開平10-209857号公報及び特開平11-17529号公報には、可変遅延回路の数は増やさず、位相比較回路の入力に対してだけ分周回路で分周して位相比較動作速度を遅くした発明に関する記載がある。更に、特開平11-17530号公報にはロック・イン後に位相比較動作を停止するDLL回路について記載されている。DLL回路について記載されたその他の文献として特開平11-15555号公報がある。
【0012】
また、特開平6−350440号公報において、DLL回路と考えられる回路を備えた半導体集積回路は、位相比較回路の比較結果によって制御される可変遅延回路を有し、当該可変遅延回路の入力と出力には夫々分周回路が設けられ、可変遅延回路の出力に結合された分周回路の出力は半導体集積回路の外部に出力される。その出力信号は、当該半導体集積回路と共に実装基板に実装されたクロック分配バッファ上の固定遅延バッファ及び実装配線を通って前記位相比較回路の一方の入力に帰還されるようになっている。可変遅延回路の入力側分周回路の出力は位相比較回路の他方の入力に結合される。可変遅延回路には前記クロック分配バッファからクロック信号が供給される。但し、これに記載の技術は、可変遅延回路からクロック分配バッファの固定遅延回路に至る帰還経路に半導体チップ外部の実装基板上の配線が介在されるので、周波数が高いと信号伝達を正確に行なうことができなくなるので、そのような経路の信号周波数を下げて位相同期の制御を行なえるようにする為に分周回路を設けてあると考えられる。この特開平6−350440号公報には、可変遅延回路の出力側だけに分周回路を設けたDLL回路相当の構成も示唆されており、実装ボード上の信号周波数を低くするために必要な範囲でだけ分周回路を設けるようになっている。分周回路を設けて低消費電力を図り、且つ可変遅延回路を1つとするためにその入出力双方に分周回路を配置するという発明思想は皆無である。
【0013】
更に1つの半導体チップ上にクロック再生回路の全ての構成要素を形成するという発想は開示されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の文献や特開平8−147967号公報に記載のDLL回路は回路全体をクロック信号の周波数で動作させるために消費電力が大きい。遅延ループに分周したクロック信号を供給する第2の文献等に記載された技術はその問題を解決することができる。
【0015】
しかしながら、可変遅延回路は遅延回路の段数が遅延刻みの数に等しいので、遅延刻みが微細であるほど、また遅延時間の可変範囲が広いほど段数は多くなり、回路面積は大きくなってしまう。第2の文献記載の技術では可変遅延回路を2個用いているので、その分だけ回路面積が増加してしまうという新たな問題を生ずる。また2個の可変遅延回路を用いているので、製造ばらつきにより両者の特性に差を生ずると、タイミング制御の精度が低下してしまう。
【0016】
また、可変遅延回路の数を増やさず、遅延ループの一部にだけ分周クロック信号を用いるようにした特開平10−209857号公報、特開平11−17529号公報に記載の技術はチップ面積の増加は抑えられているが、ダミー遅延回路などは外部からのクロック信号と同様の周波数で動作しなければならないから、低消費電力という点で劣っている。すなわちダミー遅延回路の消費電力の低減化は図られていない。
【0017】
また、分周信号を用いた上記何れの技術においても、分周信号を用いて位相比較を行なうと、DLLのロックインに必要な動作サイクル数が増大するという問題点のあることが本発明者によって明らかにされた。すなわち立ち上がりでタイミングを示す信号A及び信号Bがあり、これらの周期は同じでかつ両信号の位相差に比べて充分長いとする。このとき信号Aの位相に対して信号Bの位相が進んでいるか、遅れているかを判定する場合、フリップフロップ回路のクロック入力に信号Aを、またデータ入力に信号Bを入力する。このフリップフロップが位相比較回路とされ、前記信号Aの立ち上がりタイミングにおいてデータ出力から位相比較結果の信号(位相比較信号)が出力される。ここでデータ出力が”L(ローレベル若しくは論理値0)”であれば、信号Aの立ち上がり時刻において信号Bはまだ立ち上がる前だったことを示している。つまり信号Aの位相に対して信号Bの位相は遅れていると判定できる。また逆にデータ出力が“H(ハイレベル若しくは論理値1)”であれば信号Aの立ち上がり時刻において信号Bはすでに立ち上がった後だったことを示している。つまり信号Aの位相に対して信号Bの位相は進んでいると判定できる。
【0018】
ところが前記信号A及び信号Bの周期が短く信号Aの位相に対して信号Bの位相が半周期以上遅れていた場合、信号Aの立ち上がり時刻は信号Bにとっては1周期前の立ち下がり前にあたるので、フリップフロップ回路のデータ出力は”H”となり信号Aの位相に対して信号Bの位相は進んでいると誤判定されるという問題がある。この問題を回避するためパルス幅の広い分周されたクロック信号を用いて位相比較を行なう意味もある。
【0019】
例えば第2の文献に記載された形式のDLLにおいて分周クロック信号を用いて位相比較を行なう場合、比較する信号の位相差の最大はtdrep+tdmax−m×tckとなる。ここでtdrepはダミー遅延回路における遅延時間、tdmaxは2個の可変遅延回路の夫々における最大遅延時間である。前記の通り、比較する信号の位相差が信号の半周期より大きいと位相比較は誤判定してしまうので、比較する信号の位相差の最大が信号の半周期より小さくする必要がある。つまり位相比較にn分周クロック信号を用いる場合、位相比較を誤判定しない条件は次の(式1)のようになる。nは自然数である。
【0020】
tdrep+tdmax−m×tck<n×tck/2…(式1)
例えば、同期式メモリにおいては、クロック信号が外部クロック端子から出力データバッファに到達するまでに入力クロックバッファで生じる遅延時間td1および長配線で生じる遅延時間td2の和td1+td2の遅延時間が生じる。近年、計算機システムにおけるCPU(中央処理装置)のクロックの高速化に伴って他の様々な電子回路とのインタフェース部分の高速化を図る必要がでてきており、同期式メモリのクロックも100〜200MHz以上といった高い周波数領域が要求される。前述のようにDLL回路の機能は外部クロック信号に対し、m×tck−(td1+td2+td3)だけ遅延した内部クロック信号を出力することであり、DLL回路の可変遅延回路ではm×tckmax−(td1+td2+td3)の遅延時間を作る必要がある。ここでtckmaxは最大クロックサイクル時間である。またmは1以上の整数で、m×tck−(td1+td2+td3)>0を満足する様に決める。ここでクロック周波数が高くなりtck<td1+td2+td3となった場合にはmは2以上の整数となる。クロック周波数100〜200MHzではtckは10〜5ナノ秒となり、このクロック周波数範囲で動作するDLL回路において仮にm=2とした場合、可変遅延回路が作るべき遅延時間の最大tdmaxは、tck=10ナノ秒とした時のm×tckつまり20ナノ秒となる。tdrep=td1+td2+td3=5ナノ秒とするとクロック周波数200MHzにおいて位相比較を誤判定しない条件は前記(式1)より5(ナノ秒)+20(ナノ秒)−2×5(ナノ秒)<n×5(ナノ秒)/2。これより必要となる分周数nはn>6となる。この分周数はクロック周波数が高くなるほど大きいものが必要となる。
【0021】
このことから明らかなように、DLL回路において分周クロック信号を用いて位相比較を行なっても、誤判定を防止するには、クロック周波数が高い場合には分周数のより大きい信号によって位相比較する事が必要なるので、可変遅延回路の遅延時間を制御するタイミング間隔が長くなり、DLL回路のロックインサイクルが増大し、チップ内環境変動に伴う内部クロックの追従性能が悪くなるという問題を生ずることが本発明者によって明らかにされた。そのような問題点を放置すれば、DLL回路を用いた同期式LSIにおいて、DLL回路のロックインサイクルの増大に伴い、スタンバイ状態からの復帰に必要なクロックサイクル数が増大して、クロック周波数の向上によるシステムの性能向上が阻害される事態を生ずる。
【0022】
本発明の目的は、可変遅延回路を増やさず小面積のまま遅延ループ上の回路(ダミー遅延回路を含む)に対して低消費電力を実現できるタイミング制御回路、更にはそのようなタイミング制御回路を有する半導体装置を提供することにある。
【0023】
本発明の別の目的は、可変遅延回路を増やさず小面積のまま低消費電力を実現できると共に、ロックインサイクルを短縮できるタイミング制御回路、更にはそのようなタイミング制御回路を有する半導体装置を提供することにある。
【0024】
本発明の別の目的は、位相判定に誤判定が無く高精度にクロック位相制御を行なう事ができるタイミング制御回路、更にはそのようなタイミング制御回路を有する半導体装置を提供することにある。
【0025】
本発明の更に別の目的は、誤判定の虞なく位相比較タイミングの間隔を短くすることができ、ロックインに要する時間を短縮できるタイミング制御回路、更にはそのようなタイミング制御回路を有する半導体装置を提供することにある。
【0026】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0028】
〔1〕低消費電力及び小面積化に着目した本願発明による半導体装置は、可変遅延回路の出力から可変遅延回路の遅延制御入力までの遅延ループの動作速度制御を行なう。例えば、可変遅延回路の入力と出力の夫々に分周回路を配置し、可変遅延回路の出力信号を分周した信号がダミー遅延回路を介して位相比較回路の一方の入力に、可変遅延回路の入力を分周した信号が位相比較回路の他方の入力に供給され、双方の位相を比較した結果に従って、位相制御を行なう。
【0029】
更に詳しくは、半導体集積回路は、外部クロック信号を入力するクロック入力回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号を入力して第2の内部クロック信号を出力するタイミング制御回路と、前記タイミング制御回路から出力される前記第2の内部クロック信号を入力する内部回路と、を半導体チップに有する。前記タイミング制御回路は、前記第1の内部クロック信号を入力して第2の内部クロック信号を出力する可変遅延回路と、前記半導体チップ上の所定の回路の動作遅延時間を再現して前記第2の内部クロック信号に与えるダミー遅延回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号と前記ダミー遅延回路の出力信号との位相を比較する位相比較回路と、前記位相比較回路による比較結果に基づいて前記可変遅延回路の遅延時間を制御する遅延制御回路と、前記ダミー遅延回路、位相比較回路及び遅延制御回路を前記第1の内部クロック信号よりも低い周波数で動作可能にする速度制御手段と、を有する。
【0030】
上記半導体集積回路によれば、位相比較回路、遅延制御回路、ダミー遅延回路が分周されたクロックの周波数で動作するので消費電力が低減される。従来2つあった可変遅延回路を1つにすることができ、回路面積の増大を抑えながら消費電力を小さくすることができる。
【0031】
〔2〕位相比較判定誤動作防止及びロックインサイクル増大防止の観点による位相比較信号のステップ信号化に着目した本願発明による半導体集積回路は、ステップ波形を有する位相比較用タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路を採用する。また、位相比較動作の後、遅延ループに送出されている位相比較用タイミング信号を消去若しくはリセットする手段を採用する。
【0032】
さらに詳しく説明すると、半導体装置は、外部クロック信号を入力するクロック入力回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号を入力して第2の内部クロック信号を出力するタイミング制御回路と、前記タイミング制御回路から出力される前記第2の内部クロック信号を入力する内部回路と、を半導体チップに有する。前記タイミング制御回路は、前記第1の内部クロック信号を入力して前記第2の内部クロック信号を出力する可変遅延回路と、前記可変遅延回路と同等の信号伝播遅延時間をもって入力信号を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出力信号に前記半導体チップ上の所定の回路の動作遅延時間を再現して与えるダミー遅延回路と、前記ダミー遅延回路の出力信号の位相を位相判定タイミングで判定する位相判定回路と、前記位相判定回路の判定結果に基づいて前記可変遅延回路の遅延時間を制御する遅延制御回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号の複数サイクル毎に、前記遅延回路に位相判定用レベル信号を与えると共に、位相判定回路に帰還されてくる前記位相判定用レベル信号に対する位相判定タイミングを前記位相判定回路に与えるタイミング信号発生回路とを有して成る。
【0033】
また前記位相判定タイミングの後に、前記遅延回路及びダミー遅延回路の出力を夫々初期レベルにするリセット制御回路を更に設ける。
【0034】
前記遅延回路は、前記可変遅延回路と同じ回路を持ち、前記可変遅延回路に対する前記遅延制御回路の制御と同じ制御を受ける別の可変遅延回路によって構成しても良い。即ち、可変遅延回路を並設することになる。
【0035】
前記遅延回路の回路規模を減らすには、前記遅延回路は、前記可変遅延回路の遅延信号経路に順次シフト制御端子が結合されたシフトレジスタによって構成すればよい。
【0036】
前記タイミング信号発生回路は、可変遅延回路へ供給される第1のクロック信号の複数サイクル毎に、位相比較用タイミング信号として位相判定用レベル信号(第1の位相比較用タイミング信号)と位相判定タイミング信号(第2の位相比較用タイミング信号)を発生する。第2の位相比較用タイミング信号は第1の位相比較用タイミング信号に対してmクロックサイクル遅れている。第1の位相比較用タイミング信号は遅延ループを構成する可変遅延回路に送られ、第2の位相比較用タイミング信号は位相比較回路に送られる。位相比較動作が終了すると、例えば次に位相比較制御回路はタイミング信号発生回路に新たな位相比較用タイミング信号の発生を要求するタイミング信号要求信号を出力する。遅延ループを形成する可変遅延回路及びダミー遅延回路、そしてタイミング信号発生回路は、遅延ループ内に残存する位相比較用タイミング信号を消去し、タイミング信号発生回路は新たに第1及び第2の位相比較用タイミング信号を発生させる。
【0037】
このように本発明のタイミング制御回路は、位相比較において分周クロック信号とは異なるステップ波形を有するタイミング信号を用い、また位相比較動作の完了と共に遅延ループ内に残存する位相比較用タイミング信号を消去し、ただちに次の位相比較を開始するので、誤判定することなく位相比較するタイミングの間隔を最小限に短縮することができる。したがって、前記タイミング制御回路は従来技術に対し位相比較するタイミング及び可変遅延回路の遅延時間を制御するタイミングの間隔を短くすることができ、ロックインサイクルの短縮が可能となる。
【0038】
〔3〕前記遅延ループのステップ信号化の構成において遅延ループに分周クロック信号を投入することも可能である。
【0039】
即ち、半導体装置は、外部クロック信号を入力するクロック入力回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号を入力して第2の内部クロック信号を出力するタイミング制御回路と、前記タイミング制御回路から出力される前記第2の内部クロック信号を入力する内部回路と、を半導体チップに有する。前記タイミング制御回路は、前記第1の内部クロック信号を入力して前記第2の内部クロック信号を出力する第1の可変遅延回路と、前記第1の可変遅延回路と同じ回路構成を有する第2の可変遅延回路と、前記第2の可変遅延回路の出力信号に前記半導体チップ上の所定の回路の動作遅延時間を再現して与えるダミー遅延回路と、前記ダミー遅延回路の出力信号の位相を位相判定タイミングで判定する位相判定回路と、前記位相判定回路の判定結果に基づいて前記第1可変遅延回路及び第2の可変遅延回路の遅延時間を同一に制御する遅延制御回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号をそのまま又は分周して出力する分周回路と、前記分周回路から出力されるクロック信号の複数サイクル毎に、前記第2の可変遅延回路に位相判定用レベル信号を与えると共に、位相判定回路に帰還されてくる前記位相判定用レベル信号に対する位相判定タイミングを前記位相判定回路に与えるタイミング信号発生回路と、を有する。前記分周回路がロックイン後に分周を行えば、ロックイン動作を速く完了でき、ロックイン後は低消費電力に寄与する。
【0040】
また、分周信号を用いる場合、前記タイミング制御回路には、遅延回路としてシフトレジスタのような追尾回路を採用してもよい。この観点のタイミング制御回路は、前記第1の内部クロック信号を入力して前記第2の内部クロック信号を出力する可変遅延回路と、前記可変遅延回路の遅延信号経路に順次シフト制御端子が結合され前記可変遅延回路と同等の信号伝播遅延時間をもって入力信号を遅延させるシフトレジスタ構成の遅延回路と、前記遅延回路の出力信号に前記半導体チップ上の所定の回路の動作遅延時間を再現して与えるダミー遅延回路と、前記ダミー遅延回路の出力信号の位相を位相判定タイミングで判定する位相判定回路と、前記位相判定回路の判定結果に基づいて前記可変遅延回路の遅延時間を負帰還制御する遅延制御回路と、前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号をそのまま又は分周して出力する分周回路と、前記分周回路から出力されるクロック信号の複数サイクル毎に、前記遅延回路に位相判定用レベル信号を与えると共に、位相判定回路に帰還されてくる前記位相判定用レベル信号に対する位相判定タイミングを前記位相判定回路に与えるタイミング信号発生回路と、を有して成る。前記分周回路はロックイン後に分周を行う。これにより、ロックイン動作を速く完了でき、ロックイン後は低消費電力に寄与する。
【0041】
前記位相判定タイミングの後に、前記遅延回路及びダミー遅延回路の出力を夫々初期レベルにリセットすればよい。
【0042】
〔4〕前記遅延ループのステップ信号化の構成を適用した半導体集積回路において、前記内部回路が、前記第2の内部クロック信号の変化に同期して外部出力動作を行なう出力回路であるとき、前記ダミー遅延回路は、前記クロック入力回路の動作遅延時間と、前記出力回路の動作遅延時間と、前記クロック入力回路から前記タイミング制御回路へ至る配線遅延時間と、前記タイミング制御回路から前記出力回路に至る配線遅延時間との合計時間を再現する遅延回路である。
【0043】
そのような半導体装置は、例えばクロック同期型メモリを実現する。例えば、クロック同期型メモリは、前記出力回路に接続され前記出力回路から出力すべきデータを処理する処理回路をさらに含み、当該処理回路は、メモリセルアレイと、前記メモリセルアレイからメモリセルを選択する選択回路とを有する。前記出力回路は、メモリセルアレイで選択されたメモリセルの記憶情報をラッチする出力データラッチ回路と、前記出力データラッチ回路に接続されたデータ出力バッファであり、前記出力タイミング信号は前記出力データラッチ回路のラッチ制御信号である。
【0044】
【発明の実施の形態】
《半導体装置》
図3には本発明に係る半導体装置の一例が全体的に示される。外部クロック端子401に入ったクロック信号CLKは入力クロックバッファ402、タイミング制御回路501、長配線403を経てデータレジスタ405に入る。データレジスタ405からデータ信号が出力バッファ406に入り、出力データ端子407から出力データDATAOUTが出力される。外部クロック端子401は半導体装置(LSIとも記す)の受けるクロック信号CLKを受ける端子である。
【0045】
図4にはクロック信号とデータ信号の位相関係が示されている。入力クロックバッファ402の生成するクロック信号CIBCLKは外部クロック端子401におけるクロック信号CLKに対しtd1だけ遅延する。次にタイミング制御回路501ではm×tck−(td1+td2+td3)の遅延を生じさせる。ここでtckはクロックサイクル時間である。mは1以上の整数で、m×tck−(td1+td2+td3)>0を満足する様に決める。td1は入力クロックバッファで生じる動作遅延時間td1、td2は長配線403で生じる配線遅延時間、td3はデータレジスタ405及び出力バッファ406で生じる動作遅延時間である。このとき、タイミング制御回路501の生成するクロック信号DLLCLKは外部クロック端子401におけるクロック信号CLKに対しm×tck−(td2+td3)だけ遅延する。この結果出力データ端子DATAOUTにおける出力データ信号は、外部クロック端子401におけるクロック信号CLKに対しm×tckつまりmクロックサイクルだけ遅延することになる。これは外部クロック端子401におけるクロック信号CLKに同期していることと等価である。このようにしてタイミング制御回路501を用いて出力データ信号DATAOUTをLSIが受ける外部クロック信号CLKに同期させることができる。またプロセスや電源電圧、温度の変動があり、入力クロックバッファ402で生じる遅延時間td1、長配線403で生じる遅延時間td2及びデータレジスタ405及び出力バッファ406で生じる遅延時間td3が変動したとしても、タイミング制御回路501がm×tck−(td1+td2+td3)の遅延をある精度でつくり、データ出力のタイミングをクロック信号に同期させるので、データ出力のタイミングばらつきは上記精度以内に低減できる。
【0046】
《遅延ループ分周型タイミング制御回路》
図1には前記タイミング制御回路501として帰還ループを分周する形式のDLL回路114の一例が示される。図2には図1の回路による位相同期の動作タイミングが例示されている。
【0047】
図1に示されるタイミング制御回路はDLL回路114であって、外部クロック入力端子101、内部クロック出力端子102、可変遅延回路(第1遅延回路)103、位相比較回路104、遅延制御回路105、チップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepを再現するダミー遅延回路(第2遅延回路)106、外部クロック信号を8分周する8分周回路(第1分周回路)107、内部クロック信号を8分周する8分周回路(第2分周回路)108から構成される。ここで、外部クロック入力端子101はタイミング制御回路501(DLL回路114)の外部クロック入力端子を意味している。従って、タイミング制御回路501(DLL回路114)の外部クロック信号EXTCLK(第1クロック)は図3のクロック信号CIBCLKに相当するものと理解されたい。また、クロック端子102から出力されるクロック信号INTCLK(第2クロック)は、図3のDLLCLKに相当する。
【0048】
図1の回路では、まず外部クロック信号EXTCLKが外部クロック入力端子101に入る。次に外部クロック信号EXTCLKは8分周回路107に入り8分周され第1の8分周クロック信号110(第3クロック)となる。ここで8分周回路107の出力信号は入力された信号のmクロックサイクル分遅延しているとする。ここでmは1以上の整数で、m×tck−tdrep>0を満足する様に決める。ただしtckはクロックサイクル時間である。また外部クロック信号は可変遅延回路103を通って内部クロック出力信号端子102から内部クロック信号として出力されるとともに8分周回路108に入力され8分周されて出力される(第4クロック)。次にこの信号は前記LSIの入力クロックバッファ402、長配線403及び出力データバッファ405,406の遅延時間tdrepを再現するダミー遅延回路106を通り第2の8分周クロック信号(第5クロック)111となり、位相比較回路104に入る。次に位相比較回路104において上記第1の8分周クロック信号110と第2の8分周クロック信号111の位相が比較される。比較した結果は位相比較信号112として遅延制御回路105へ出力され、遅延制御回路105は第2の8分周クロック信号111が第1の8分周クロック信号110に対して遅れている場合には可変遅延回路103における遅延時間を遅延刻み1つ分短くし、逆に進んでいる場合には可変遅延回路103における遅延時間を遅延刻み一つ分長くするように遅延制御信号113を出力し、可変遅延回路103における遅延時間を制御する。以上の制御を充分な時間行なうことにより、第2の8分周クロック信号111のタイミングは第1の8分周クロック信号110のタイミングと揃えることができ、外部クロック信号に対してm×tck−tdrepだけ遅延した内部クロック信号を得る事ができる。
【0049】
図5には図1のDLL回路114の更に詳細な一例が示される。図5において、外部クロック入力端子101は非反転端子101T,反転端子101Bの差動構成になっており、第1の外部クロック入力端子101Tには非反転クロックEXTCLKTが、第2の外部クロック入力端子101Bには反転クロックEXTCLKBが供給される。また内部クロック出力端子102も非反転端子102T、反転端子102Bの差動構成になっており、第1の内部クロック出力端子102Tから非反転クロックINTCLKTが出力され、第2の内部クロック出力端子102Bから反転クロックINTCLKBが出力される。可変遅延回路103の遅延制御信号113は遅延を1刻みづつ進める指示を与えるための信号CNTLP、遅延を1刻みづつ遅らせる指示を与えるための信号CNTLNから構成される。また8分周回路107のダミー負荷1406は可変遅延回路103の信号EXTCLKB側の入力信号線にかかる負荷を他方の信号EXTCLKT側の負荷に等しくするためのものであり、8分周回路108のダミー負荷1407は可変遅延回路103の一方の信号INTCLKB側の出力信号線にかかる負荷を他方の信号INTCLKT側の出力信号線にかかる負荷と等しくするためのものである。またリセット信号端子1405から入力されるリセット信号RESETは、8分周回路107、8分周回路108及び位相比較回路104を初期化する。
【0050】
図6には可変遅延回路の一例が示される。図7には1つの遅延段の回路構成が例示される。可変遅延回路103は、入力された信号を遅延制御信号113に応じ一定時間遅らせて出力する回路である。図6に従えば、可変遅延回路103は差動の遅延段801を多段で直列接続した構成を有し、クロック信号入力端子101及びクロック信号出力端子102が差動構成となっている。遅延段801は、回路の接地電圧VSSと回路の電源電圧VDDとを動作電源とし、nチャンネル型の差動入力MOSトランジスタQ1n,Q2nに、pチャンネル型の負荷トランジスタQ3p〜Q6pが接続され、nチャンネル型の電流源トランジスタQ7nのオン動作によって活性化される。遅延制御信号入力端子113から入力される信号CNTLNはMOSトランジスタQ7nをスイッチ制御し、信号CNTLPは負荷MOSトランジスタQ4p,Q5pをスイッチ制御する。出力信号OUT1はMOSトランジスタQ2nのドレイン電圧とされ、出力信号OUT2はMOSトランジスタQ1nのドレイン電圧とされる。前記MOSQ3p,Q6pのゲートは自らのドレインに結合されたダイオード接続形態を有する。
【0051】
可変遅延回路103の動作を説明する。まず差動信号INP、INNが入力される。この信号INP、INNは差動遅延段801を複数段に亘って通過し、ある遅延時間を持ってクロック信号出力端子102から信号OUTP、OUTNとして出力される。各差動遅延段801の遅延時間は負荷MOSトランジスタの抵抗と出力部の寄生容量による時定数となる。ここで遅延制御信号CNTLPの電圧を変化させると各差動遅延801段の出力抵抗が変化するので、遅延制御信号CNTLPの電圧を変化させる事により各差動遅延段801の出力抵抗と出力部の寄生容量による時定数つまり遅延時間を制御する事ができる。尚、後のバイアス回路の箇所で述べるように信号CNTLNはその電圧によってNMOS電流源トランジスタQ7nの電流を変化させ、プロセスばらつきや電源電圧変動に対する差動遅延段の出力電圧振幅の変動を抑制するのに用いられる。
【0052】
図8には遅延制御回路の一例が示される。遅延制御回路105は、位相比較信号901に基づいて内部クロック信号の位相が外部クロック信号に対して進んでいる時は可変遅延回路103の遅延時間が長くなるように、また内部クロック信号の位相が外部クロック信号に対して遅れている時は可変遅延回路103の遅延時間が短くなるように遅延制御信号113を出力する回路である。遅延制御信号113は可変遅延回路103における差動遅延段801のMOSトランジスタQ7nを制御する信号CNTLN及び前記負荷MOSトランジスタQ4p,Q5pを制御する信号CNTLPとしてのバイアス信号となる。図8の構成によれば、遅延制御回路105は、位相比較信号入力端子901、8分周クロック入力端子902、CNTLP信号の出力端子903、CNTLN信号の出力端子904、パルス発生回路905、チャージポンプ回路906、チャージ容量907、及びバイアス回路908から構成される。
【0053】
図9には前記パルス発生回路906の一例が示される。位相比較信号端子901から位相比較信号112が、また8分周クロック端子902から8分周クロック信号110がパルス発生回路905に入力される。このパルス発生回路905において位相比較信号112が内部クロック信号の位相が進んでいる事を示す“H”レベルであればUP信号端子910に、また位相比較信号が内部クロック信号の位相が遅れている事を示す“L”レベルであればDOWN信号端子909に、8分周クロック信号110に同期したパルス信号を出力する。尚、複数段のインバータを直列接続したインバータ段911、912は遅延回路であり、前記パルス信号のパルス幅はこれの遅延時間に等しくされる。また、遅延回路としてのインバータ段913は8分周クロック信号110を位相比較信号112に対して遅らせ、UP信号端子910及びDOWN信号端子909におけるハザードを防止するためのものである。
【0054】
図10にはチャージポンプ回路906の一例が示される。チャージポンプ回路906のUP信号端子910もしくはDOWN信号端子909にはパルス信号が入力される。チャージポンプ回路906のUP信号端子910にパルス信号が入ると、そのパルス幅で決まるある有限の期間、チャージ容量907の負極にチャージ電流即ち正電荷が注入され、その分VB信号端子914の電圧が上がる。またDOWN信号端子909にパルス信号が入るとパルス幅で決まるある有限の期間、チャージ容量907の負極からチャージ電流即ち正電荷が引き抜かれ、その分VB信号端子914の電圧が下がる。なお図中915の回路はカレントミラー電流源であり、ダイオード接続されたnチャンネル型MOSトランジスタ919を流れる電流と同じ量の電流をチャージ電流として生成する。
【0055】
図11に前記バイアス回路908の一例が示される。前記バイアス回路908においてVB信号端子914の電圧から可変遅延回路103における差動遅延段801のMOSトランジスタQ7nを制御する信号CNTLN及びMOSトランジスタQ4p,Q5pを制御する信号CNTLPを生成する。可変遅延回路103を構成する各差動遅延段の遅延時間はMOSトランジスタQ4p,Q5pのオン抵抗と出力部の寄生容量とによる時定数になる。遅延制御信号端子CNTLPの電圧を変化させると各差動遅延段の出力抵抗が変化するので、遅延制御信号端子の信号CNTLPの電圧を変化させる事により、各差動遅延段の出力抵抗と出力部の寄生容量による時定数つまり遅延時間を制御する事ができる。すなわち信号CNTLPの電圧を下げるとPチャンネル型MOSトランジスタの相互コンダクタンス(gm)が上がり、出力抵抗(1/gd)が下がる。時定数は出力抵抗と出力部の寄生容量の積なので、このとき時定数は下がり、遅延時間は短くなる。また逆に信号CNTLPの電圧を上げると、Pチャンネル型MOSトランジスタQの相互コンダクタンスが下がり、出力抵抗が上がる。このとき時定数は上がり、遅延時間は長くなる。
【0056】
このように、内部クロック信号の位相が遅れている場合にはVB信号端子914の電圧を下げ、可変遅延回路103における差動遅延段801のバイアス信号端子903の信号CNTLPの電圧を可変遅延回路103における差動遅延段801の出力抵抗及び出力部の寄生容量の積による時定数を小さくして遅延時間が短くなるように制御する。また内部クロック信号の位相が進んでいる場合には、可変遅延回路103における差動遅延段801のバイアス信号端子903の信号CNTLPの電圧を上げ、可変遅延回路103における差動遅延段801の出力抵抗及び出力部の寄生容量の積による時定数を大きくして遅延時間が長くなるように制御する。バイアス回路908は差動遅延段801と同じ差動遅延段920を持っており、差動遅延段920の入力端子の1つが電圧の高い方の電源VDDに接続されている。従って差動遅延段920においてノード917は、差動遅延段801の出力ノードに対応しており、その電圧は出力信号電圧の下限電圧と同じとなる。オペアンプ916の働きによって差動遅延段920のMOSトランジスタ918にはノード917の電圧をVB信号端子914の電圧と等しくするような電流が流れる。この時のオペアンプ916の出力電圧が信号CNTLNとして出力端子904から出力される。さらに差動遅延段920の信号CNTLPが出力端子903からノード917の電圧、即ち端子914のVB信号と同じ電圧が出力される。換言すれば、バイアス回路908は端子914の信号VBの電圧が可変遅延回路103における差動遅延段801の出力電圧の下限となるように可変遅延回路103における差動遅延段801の信号CNTLNの出力端子904の電圧を与える。
【0057】
以上述べたように図8の回路は位相比較信号901に基づいて内部クロック信号の位相が外部クロック信号に対して進んでいる時は可変遅延回路103の遅延時間が長くなるように、また内部クロック信号の位相が外部クロック信号に対して遅れている時は可変遅延回路103の遅延時間が短くなるように、遅延制御信号113を出力する。
【0058】
図12には8分周回路107の一例が示される。8分周回路107はクロック信号の入力端子1001、リセット信号RESETの入力端子1003、出力信号の端子1002、直列接続された3個の2分周回路1004,1005,1006、直列接続された2個のフリップフロップ1007,1008によって構成される。
【0059】
8分周回路107の動作を説明する。初期化のためにリセット信号RESETが入力端子1003に入力される。これにより第1のフリップフロップ回路1007、第2のフリップフロップ回路1008、そして第1の2分周回路1004乃至第3の2分周回路1006が初期化され、出力信号は“L”レベルとなる。ここでリセット信号RESETは正のパルス信号とする。次にクロック信号の入力端子1001にクロック信号が与えられる。このクロック信号は第1の2分周回路1004に入る。このクロック信号は第1の2分周回路1004で2分周され2分周クロック信号となる。そして第2の2分周回路1005でさらに2分周されて4分周クロック信号となる。そして第3の2分周回路でさらに2分周されて8分周クロック信号となる。この後、この8分周クロック信号は第1のフリップフロップ回路1007及び第2のフリップフロップ回路1008を2クロックサイクルかけて通過し、出力信号端子1002から出力信号として出力される。図12の回路は入力されたクロック信号から2クロックサイクル遅れた8分周クロック信号を出力することができる。
【0060】
図13には2分周回路1004の一例が示されている。フリップフロップ(F/F)1023はDラッチであり、端子1017から供給される信号の立ち上がり変化に同期して端子1018の出力を反転する。その他の2分周回路1005,1006も図13の構成を有する。
【0061】
図14には図13のフリップフロップ回路1023の一例が示される。このフリップフロップ回路1023はマスタ段1005Mとスレーブ段1005Sとを有している。
【0062】
図15には8分周回路108の一例が示される。8分周回路108はクロック信号IN8bの入力端子1009、リセット信号RESETの入力端子1012、出力信号の端子1010、直列は位置された3個の2分周回路1013、1014、1015、ダミー遅延回路1016から構成される。ダミー遅延回路1016は、フリップフロップ回路1008の遅延時間を再現する回路である。第1乃至第3の2分周回路1013、1014、1015の夫々は、図13の2分周回路1004と同じ回路構成を有する。
【0063】
図16にはフリップフロップ回路1008の遅延時間を再現するダミー遅延回路1016の一例が示される。同図に示される回路は、フリップフロップ回路1023のクロック信号の入力端子1301から出力信号端子1304までの経路を、負荷をそのままにして抽出したものであり、フリップフロップ回路1008の遅延時間を再現する。
【0064】
図15の8分周回路108の動作を説明する。初期化のためにリセット信号入力端子1012にリセット信号RESETが入力される。これにより第1乃至第3の2分周回路1013〜1015が初期化され、出力信号が“L”レベルにされる。ここでリセット信号RESETは正のパルス信号とする。次にクロック信号がクロック信号入力端子1009に入力される。するとクロック信号は第1乃至第3の2分周回路1013〜1015において前記図12の回路と同様に、入力クロック信号が8分周される。その後、8分周クロック信号がフリップフロップ回路1008の遅延時間を再現するダミー遅延回路1016を通り、フリップフロップ回路1008の遅延時間だけ遅れたクロック信号とされ、出力信号として端子1010から出力される。この図15の回路による遅延時間はフリップフロップ回路1008の遅延時間だけ遅れたクロック信号を図12の回路と同じ3つの2分周回路で8分周しているので前記図12の回路即ち8分周回路1107の遅延時間と同じになる。以上述べたように図15の回路は8分周クロック信号を出力し、その遅延時間は8分周回路107と同じとなる。
【0065】
図17にはダミー遅延回路106の一例が示される。ダミー遅延回路106の機能はチップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepを再現する事である。図17に従えば、ダミー遅延回路106は主に、信号の入力信号端子1110、出力信号の端子1120、第1乃至第7の遅延回路1101〜1107、及びそれぞれに対応する第1乃至第7のフューズ回路1111〜1117、第8の遅延回路1108、バッファ1109から構成されている。
【0066】
第1乃至第7の遅延回路1101〜1107はチップのプロセスばらつきによる遅延時間のばらつきを補正するのに用いられる。本回路における信号経路は、信号の入力信号端子1110から第8の遅延回路1108を通り、バッファ1109を介して信号の出力信号端子1120に至るが、第8の遅延回路1108とバッファ1109との間の経路として第1乃至第7の遅延回路1101〜1107を選択できるようになっている。ここで第1乃至第7の遅延回路1101〜1107はインバータの直列段から構成されているが、それぞれの回路を構成するMOS回路定数が異なっており(MOSトランジスタサイズが異なっており)遅延時間が異なる。ただし第1乃至第7の遅延回路1101〜1107の何れを選択しても本回路の遅延時間はチップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepに近くなる様に設計されており、第1乃至第7の遅延回路1101〜1107の間の遅延時間の差は充分小さくされている。そこでチップ製造後に本回路の遅延時間がチップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファによる遅延時間tdrepに最も近くなるような第1乃至第7の遅延回路1101〜1107を第1乃至第7のフューズ回路1111〜1117を用いて選択する。例えば、第7の遅延回路1107を選択する場合を説明する。まず、第1乃至第7のフューズ回路1111〜1117内のフューズが何れも切断されていないとする。この時、第1乃至第7のフューズ回路1111〜1117のインバータの入力は“H”レベルであるので、その出力は“L”レベルであり、第1乃至第7のフューズ回路1111〜1117中のNAND回路(NANDゲート)1122及び第1乃至第7の遅延回路1101〜1107中の最終段にあるクロックトインバータ1123は高出力インピーダンス状態(オフ状態)である。従ってバッファ1109の入力は不定である。次に第7のフューズ回路1117内のフューズ1118を切断する。そうすると、第7のフューズ回路1117内のMOSトランジスタ1121のリーク電流により第7のフューズ回路1117内のインバータ1119の入力電圧が下がり、インバータ1119の出力電圧が反転し“H”レベルとなる。これにより、第7のフューズ回路1117内のNAND回路1122及び第7の遅延回路1107内の最終段クロックトインバータ1123が出力動作可能になり、第7の遅延回路1107が信号経路として有効となる。以上述べた様に図17の回路の遅延時間はチップ製造後にチップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファによる遅延時間tdrepに近くなるように調節できるので、チップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepを再現するダミー遅延回路106として最適である。
【0067】
図18には前記位相比較回路104の一例が示される。位相比較回路104の機能は入力される2つのタイミング信号を比較し、第1のタイミング信号の立ち上がりタイミングに対して第2の信号の立ち上がりタイミングが進んでいるならば“H”レベルを出力し、遅れているならば“L”を出力する事である。図18に従えば、位相比較回路104は第1のタイミング信号(T1)を入力する端子1201、第2のタイミング信号(T2)を入力する端子1202、リセット信号RESETの入力端子1204、出力端子1203、及びDラッチ1205から構成される。ここで第1のタイミング信号(T1)を入力する端子1201はDラッチ1205のCLK信号入力端子に接続されている。また第2のタイミング信号(T2)を入力する端子1202はDラッチ1205のD信号入力端子に接続されている。またリセット信号RESET入力端子1204はDラッチ1205のRESET信号入力端子に、また出力端子1203はDラッチ1205のQ信号出力端子に接続されている。
【0068】
図18に位相比較回路104は、動作に先立ってDラッチ1205を初期化するためにリセット信号RESETを入力する。これによりDラッチ1205のQ出力が“L”レベルに初期化される。次に第1及び第2のタイミング信号T1,T2が入力される。ここで第1のタイミング信号(T1)はDラッチ1205のCLK信号入力端子に入る。また第2のタイミング信号(T2)はDラッチ1205のD信号入力端子に入る。Dラッチ1205はCLK入力信号の立ち上がりタイミングにおいてD入力信号のレベルが“H”ならばQ出力信号を“H”レベルとし、逆にD信号のレベルが“L”ならばQ出力信号を“L”レベルとする。なおQ出力信号のレベルは次のCLK入力信号の立ち上がりタイミングまで保持される。そこで第2のタイミング信号(T2)の立ち上がりタイミングが第1のタイミング信号(T1)の立ち上がりタイミングより進んでいれば、Dラッチ1205のCLK信号が立ち上がった時、D信号は既に立ち上がった後なので“H”レベルとなっており、Q信号として“H”レベルが出力される。また第2のタイミング信号(T2)の立ち上がりタイミングが第1のタイミング信号(T1)の立ち上がりタイミングより遅れていれば、Dラッチ1205のCLK信号が立ち上がった時、D信号はまだ立ち上がる前なので“L”レベルとなっており、Q信号として“L”レベルが出力される。以上述べたように図18の回路は、入力される2つのタイミング信号(T1,T2)を比較し、第1のタイミング信号(T1)の立ち上がりタイミングに対して第2の信号(T2)の立ち上がりタイミングが進んでいるならば“H”レベルを出力し、遅れているならば“L”を出力するという形態で、位相比較を行なう。
【0069】
以上のように構成されるタイミング制御回路114によれば、可変遅延回路とダミー遅延回路の中間に分周回路108を備え、可変遅延回路を増やす事なくダミー遅延回路106を分周クロックで動作させるので、小面積で低電力を実現できる。
【0070】
上記による面積削減効果をさらに詳細に検証する。例えば図19に例示されるような可変遅延回路を2個用いるタイミング制御回路の可変遅延回路において、遅延刻みを100ps、最大遅延時間を20nsとすると、遅延段数は200必要となる。ここで遅延段1段をインバータ5つ分の面積を持つと仮定して遅延段1段の面積を推測すると100ΣWL=19.2um^2となる。記号^2は2乗を意味する。よって可変遅延回路の面積は遅延段200段分で100ΣWL=384000um=0.38mm^2にもなる。DLL回路として可変遅延回路以外の面積を0.15mm^2とするとタイミング制御回路の面積は、図19のタイミング制御回路の構成の場合は2×0.38+0.15=0.91mm^2になる。図1に示されるタイミング制御回路の場合は1×0.38+0.15=0.53mm^2となり約60%に縮小することができる。なお消費電力は、分周回路の分周比をnとすると、図19の構成と同等かそれ以下、図20の構成の1/nと推測できる。
【0071】
《位相比較信号ステップ信号化タイミング制御回路》
図21にはタイミング制御回路501として位相比較信号をステップ信号化したタイミング制御回路の一例が示される。
【0072】
図21に示されるタイミング制御回路は、端子101から供給されるクロック信号EXTCLK(第1の内部クロック信号)を入力して端子からクロック信号INTCLK(第2の内部クロック信号)を出力する第1の可変遅延回路201の他に、前記第1の可変遅延回路201と同じ回路構成を有する第2の可変遅延回路202を有する。前記第2の可変遅延回路202の出力信号(第1信号)に所定の遅延時間を再現して与えるダミー遅延回路207が設けられ、前記ダミー遅延回路207の出力信号の位相を位相判定タイミングで判定する位相比較回路(位相判定回路)203が設けられている。遅延制御回路204は、前記位相比較回路203の判定結果に基づいて、前記第1の可変遅延回路201及び第2の可変遅延回路202の遅延時間を同一に負帰還制御する。前記クロック信号EXTCLKの複数サイクル毎に、前記可変遅延回路202に位相判定用レベル信号(第1の位相比較用タイミング信号)211を与えると共に、位相判定回路203に帰還されてくる前記位相判定用レベル信号に対する位相判定タイミングを与える第2の位相比較用タイミング信号212(第3クロック)を前記位相比較回路203に与えるタイミング信号発生回路205が設けられている。位相比較制御回路(リセット制御回路)216は前記位相判定タイミングの後に、前記遅延回路及びダミー遅延回路の出力を夫々初期レベルにリセットする。リセットはタイミング信号要求信号219(第4クロック)によって行われる。
【0073】
クロック端子101よりクロック信号EXTCLKが入力され、このクロック信号は第1の可変遅延回路201へ送られるともに、別にタイミング信号発生回路205へも送られる。タイミング信号発生回路205では第1の位相比較用タイミング信号211及び第2の位相比較用タイミング信号212を生成する。ここで第1の位相比較用タイミング信号211及び第2の位相比較用タイミング信号212はそれぞれ1つの立ち上がりもしくは立ち下がりでタイミングを示すステップ波形をした信号であり、第2の位相比較用タイミング信号212は第1の位相比較用タイミング信号211に対してmクロックサイクル遅れているとする。ここで次に第1の位相比較用タイミング信号211は第2の可変遅延回路202に送られ、第2の位相比較用タイミング信号212は位相比較回路203に送られる。第2の可変遅延回路202における第1の位相比較用タイミング信号211の遅延時間は第1の可変遅延回路201における遅延時間と同様、遅延制御回路204により出力される遅延制御信号210により制御される。第1の位相比較用タイミング信号211は第2の可変遅延回路202を通過した後、ダミー遅延回路207を通過し、位相比較回路203に入る。次に位相比較回路203において第2の位相比較用タイミング信号212と、第1の位相比較用タイミング信号211が第2の可変遅延回路202及びダミー遅延回路207を通過してできた位相比較用タイミング信号213(第2信号)のタイミングを比較する。比較した結果は位相比較信号214として遅延制御回路204へ出力され、遅延制御回路204は第2の可変遅延回路202及びダミー遅延回路207を通過してできた位相比較用タイミング信号213が第2の位相比較用タイミング信号212に対して遅れている場合には第1及び第2の可変遅延回路201、202における遅延時間を短くし、逆に進んでいる場合には第1及び第2の可変遅延回路201、202における遅延時間を長くするように遅延制御信号210を出力して、第1及び第2の可変遅延回路201、202における遅延時間を制御する。
【0074】
また位相比較制御回路216は第2の位相比較用タイミング信号212を受け、タイミング信号発生回路205に新たな第1及び第2の位相比較用タイミング信号211、212の発生を要求するタイミング信号要求信号219を出力する。次に遅延ループを形成する可変遅延回路202、ダミー遅延回路207は前記タイミング信号要求信号219を得ると出力を“L”レベルにリセットし、内部に残存する位相比較用タイミング信号を消去する。またタイミング信号発生回路205は前記タイミング信号要求信号219を得ると、次の外部クロックの立上りに同期して新たな第1及び第2の位相比較用タイミング信号211、212を発生させる。
【0075】
以上のm+1クロックサイクルにわたる位相比較制御を繰り返すことにより、第2の可変遅延回路202及びダミー遅延回路207を通過してできた位相比較用タイミング信号213のタイミングは第2の位相比較用タイミング信号212のタイミングと揃えることができ、端子101に入ったクロック信号EXTCLKに対してm×tck−tdrepだけ遅延した内部クロック信号INTCLKを端子102に得る事ができる。なおタイミング信号要求信号219は正のパルス波形を有する信号とする。
【0076】
図22には図21のタイミング制御回路による位相同期の動作タイミングが例示されている。図22に示されるタイミング信号発生許可信号はタイミング信号要求信号219に同期するタイミング信号発生回路205の内部信号である。事項t0にタイミング信号要求信号219が発生されると、その直後のクロック信号EXTCLKの立ち上がりに同期して、タイミング信号発生回路205は、第1の位相比較用タイミング信号211をハイレベルに変化させる(時刻t1)。第1の位相比較用タイミング信号211は可変遅延回路202、ダミー遅延回路207を伝播して、信号213として位相比較回路203に到達する。このとき、タイミング信号発生回路205は、第1の位相比較用タイミング信号211の変化からクロック信号EXTCLKの2サイクルを経過したときから(時刻t2)、第2の位相比較用タイミング信号212を一定期間パルス変化させる。位相比較回路203は、第2の位相比較用タイミング信号212のハイレベル期間に第2の位相比較用タイミング信号212のレベルをラッチして位相比較信号214として出力する。第2の位相比較用タイミング信号212は位相比較制御回路216にも供給され、第2の位相比較用タイミング信号212のハイレベルに同期して、タイミング信号要求信号219をアサートする。タイミング信号要求信号219は、タイミング信号発生回路205の他に、可変遅延回路202、ダミー遅延回路207にも供給され、それら回路202、207の出力は“L”にリセットされる(時刻t3)。したがって、次に第1の位相比較用タイミング信号211が立ち上がって(時刻t4)、それが信号213に伝播されてくるまで、当該信号213は“L”を維持することができる。クロック信号を位相比較する場合のように、早すぎる位相を逆に遅いと判定したり、遅すぎる位相を逆に早いと判定するような誤判定を確実に防止することができる。
【0077】
図21の前記位相比較回路216には例えば図18で説明した回路を用いることができる。
【0078】
図23にはリセット機能付きの可変遅延回路202の一例が示される。可変遅延回路202の機能は、入力された信号を遅延制御信号210に応じ一定時間遅らせて出力する事に加え、タイミング信号要求信号219を受けて内部に残存する位相比較用タイミング信号を消去する事である。
【0079】
可変遅延回路202は、可変遅延段703にリセット回路1604が付加されて構成される。可変遅延段703は、2個の2入力NANDゲート710,711と、インバータ712とから成る遅延段を多段に直列接続し、複数ビットの信号210(S1〜S4))の1つを“H”とすることにより、当該“H”の信号を受ける遅延段を基点にクロック信号CLKINを通過させる。このように、信号CLKINを通す遅延段数を制御することによって信号の遅延、即ち信号の位相を可変にする。
【0080】
リセット回路1604は、出力をCLKOUTを“L”レベルにリセットし内部に残存する位相比較用タイミング信号を消去する回路である。このリセット回路1604は各遅延段のNANDゲート710の出力と電源端子VDDとの間にpチャンネル型スイッチMOSトランジスタ720を有し、それらMOSトランジスタ720のゲートをリセット信号RESETの反転信号で制御するように成っている。前記MOSトランジスタ720が全てがオン状態になると、全ての遅延段においてインバータ712の入力が電源電圧VDDの“H”になりる。これにより、リセット端子1602にリセット信号として正のパルス波形を有するタイミング信号要求信号219が入ると、インバータ721を経由してMOSトランジスタ720のゲートが“L”にされ、全ての遅延段の出力は”L”にリセットされる。
【0081】
前記可変遅延回路201も可変遅延回路202と同じものを用いてもよいが、リセットの必要はないので、リセット信号入力端子1602は接地電圧VSSにプルダウンして”L”レベルに固定しておけば良い。
【0082】
図21に示される前記遅延制御回路204は、特に図示はしないが、位相比較信号214受けてUP信号、DOWN信号を形成する図9で説明したパルス発生回路905のようなパルス発生回路、このパルス発生回路から出力されるUP信号、DOWN信号を受け手アップカウント、ダウンカウントを行なうアップ・ダウンカウンタ、前記アップ・ダウンカウンタの出力をデコードして前記信号210(S1〜S4)を形成するデコーダによって構成することができる。デコーダは、アップ・ダウンカウンタの計数値をデコードして信号S1〜S4の内の何れか1つを“H”にする。
【0083】
図24には前記ダミー遅延回路207の一例が示される。ダミー遅延回路207はチップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepを再現する事に加え、タイミング信号要求信号219を受けて内部に残存する位相比較用タイミング信号を消去する事である。図24に示されるダミー遅延回路207の基本的な回路構成は図17のダミー遅延回路106に類似し、複数個の遅延回路1705〜1708と、それら遅延回路1705〜1708の前段に共通に設けられた遅延回路2604、そしてそれら遅延回路1705〜1708の後段に共通に設けられた遅延回路1109を有する。図25には前記遅延回路1704の具体例が示され、図26には前記遅延回路1705〜1708の具体例が示される。図25、図26に示される遅延回路と前記図17に示したダミー遅延回路106における遅延回路との相違点は、それら遅延回路を構成する直列インバータ中の奇数段目の入力に回路の接地電圧VSSに接続するnチャンネル型のリセット用MOSトランジスタ1720を追加した点である。
【0084】
即ち、図11の前記ダミー遅延回路106の遅延回路1108に対応する図24のダミー遅延回路207の遅延回路1704には、図25に例示されるように、MOSトランジスタ1720から成るリセット用スイッチ回路が形成されている。また、図17のダミー遅延回路106のフューズ回路1111と遅延回路1101に対応する図24のダミー遅延回路207の遅延回路1705には、図26に例示されるように、前記MOSトランジスタ1720によって構成されたスイッチ1713が設けられている。前記MOSトランジスタ1720のドレイン電極は遅延回路中の奇数段目のインバータの入力端子に、ソース電極は回路の接地電圧VSSに接続されており、リセット信号入力端子1702から入力されるタイミング信号要求信号219の正のパルス信号を受けることによって、そのパルス幅の期間にオン状態にされ、これによって、遅延回路中の奇数段目の入力が“L”レベルにされ、図24の回路の内部に残存するタイミング信号が消去、即ち初期化される。
【0085】
図27には前記タイミング信号発生回路205の詳細な一例が示される。タイミング信号発生回路205はタイミング信号要求信号219を受け、第1の位相比較用タイミング信号211及び第2の位相比較用タイミング信号212を生成する。ここで第1及び第2の位相比較用タイミング信号211,212はそれぞれ1つの立ち上がりもしくは立ち下がりでタイミングを示すステップ波形をした信号であり、第2の位相比較用タイミング信号212として第1の位相比較用タイミング信号211よりmクロックサイクル遅れている必要がある。ここでmは1以上の整数である。
【0086】
図27において、タイミング信号発生回路205は、タイミング信号要求信号219を入力する端子1501、クロック信号を入力する端子1502、回路のリセット信号を入力する端子1503、第1の位相比較用タイミング信号211を出力する端子1504、第2の位相比較用タイミング信号212を出力する端子1505、NORゲートから構成される第1のRS型ラッチ1506、クロックの立下がりで出力するDフリップフロップ1507、ANDゲート1508、パルス発生回路1509、第2のRS型ラッチ1511、遅延回路1512、m段のDフリップフロップ1513、1514から構成される。
【0087】
図28にはタイミング信号発生回路205の動作タイミングが例示される。これを参照しながら、タイミング信号発生回路205の動作を説明する。
【0088】
先ず、動作に先立ちリセット信号を入力する端子1503に正のパルス波形を有するリセット信号が与えられる。これによりDフリップフロップ1507が初期化される。次に端子1501に正のパルス波形を有するタイミング信号要求信号219が与えられる。すると第2のRSラッチ1511及びm段のDフリップフロップ1513、1514が初期化され各段の出力が“L”レベルとなる。またこの時、第1のRSラッチ1506がセットされ出力信号1515が“H”レベルになる。さて端子1502にはクロック信号が与えられている。クロックの立下がりタイミングにおいてDフリップフロップ1507が第1のRSラッチ1506の出力データを出力する。この信号1515はタイミング信号の発生を許可するタイミング発生許可信号である。この信号1515はAND回路1508へ入る。次にクロックの立ち上がりタイミングにおいてANDゲート1509からタイミング発生許可信号1515が“H”レベルの時は“H”レベルが、またタイミング発生許可信号1515が“L”レベルの時は“L”レベルが出力される。するとタイミング発生許可信号1515が“H”レベルの時は第2のRSラッチ1511の出力に“H”レベルが現われ、立ち上がりのステップ波形を出力する。このステップ波形は端子1504に現われ、第1の位相比較用タイミング信号となる。この時この第1の位相比較用タイミング信号はパルス発生回路1509にも入力され、パルス発生回路1509内の遅延回路1510の遅延時間で決まるパルス幅を持ったパルス信号を発生させる。このパルス信号が第1のRSラッチ1506のリセット端子Rに入り次のクロックの立下がりタイミングにおいてタイミング発生許可信号を“L”レベルにする。
【0089】
尚、第2のRSラッチ1511が出力した前記ステップ波形を有する第1の位相比較用タイミング信号211は遅延回路1512を通過した後m段のDフリップフロップ1513、1514に入り、mクロックサイクル後に端子1505に現われる。これが第2の位相比較用タイミング信号212となる。なお遅延回路1512の遅延はDフリップフロップ1513の入力部における信号変化タイミングとクロック信号の立ち上がりのタイミングが接近した場合にDフリップフロップ1513の出力にハザードが起きる事を防止するためのものであり、Dフリップフロップ1513の入力部における信号変化タイミングをクロック信号の立ち上がりのタイミングから離すものである。
【0090】
図29には前記位相比較制御回路216の一例が示される。位相比較制御回路216は、第2の位相比較用タイミング信号212に基づいてタイミング信号要求信号219を生成する。
【0091】
図29において、位相比較制御回路216は、第2の位相比較用タイミング信号212を入力する端子1801、タイミング信号要求信号219を出力する端子1803、ANDゲート1805、パルス発生回路1806から構成される。ここでパルス発生回路1806は遅延回路1807、イクスクルッシブ・OR(EXOR)ゲート1808から構成され、入力信号の変化に対し正のパルス信号を発生する。また遅延回路1807はインバータの多段偶数段接続で構成されており、入力信号を一定時間遅延させて出力する。
【0092】
次に位相比較制御回路216の動作を説明する。まず立ち上がりのステップ波形を有する第2の位相比較用タイミング信号212が端子1801に入力されると、この信号はパルス発生回路1806に入り、正のパルス波形を有する信号を出力する。尚、このパルス発生回路1806は端子1801に立ち下がりステップ波形を出力した時も正のパルス波形を有する信号を出力する。次にパルス発生回路1806が出力した正のパルス信号はANDゲート1805の一方の入力端子に入力される。この時、ANDゲート1805の他方の入力端子には第2の位相比較用タイミング信号212が供給される。これにより端子1803には、第2の位相比較用タイミング信号212が立ち上がりステップ波形の時だけ、正のパルス波形を有する信号が出力され、第2の位相比較用タイミング信号212が立ち下がりステップ波形の時に現われるパルス発生回路1806の出力するパルス信号はANDゲート1805によって遮断されて出力されない。つまり、立ち上がりのステップ波形を有する第2の位相比較用タイミング信号212が入力された時、端子1803から正のパルス波形を有する信号が出力される。これはタイミング信号要求信号219となる。
【0093】
以上説明した図21のタイミング制御回路は、DLL回路を主体としているが、従来のように分周クロックによる一定のタイミング間隔で位相比較を行なうものではない。位相比較回路の判定動作、位相比較回路への位相比較用タイミング信号の到達といった内部状態を監視する機構を備え、位相比較動作の完了を検知すると、直ちに次の位相比較を開始する。これにより、位相比較を行なうタイミング及び可変遅延回路の遅延時間を制御するタイミングの間隔を最小限に短縮することができる。要するに、ロックインを即座に完了できるようになる。
【0094】
図21のタイミング制御回路によるロックイン時間の短縮効果を推測する。DLLのループ内で生成している遅延時間をmクロックサイクル(ただしここでmはm>1の整数)、する場合、1回の位相比較に必要な時間は従来例2の構成ではnクロックサイクル(ただしnは式1を満たす自然数)なのに対し、図21の構成ではm+1サイクルとなるので、ロックイン時間が(m+1)/n倍となる。例えば、前記従来の問題点で述べたようにm=2、クロック周波数200MHzとすると、前記式1よりn>6となるので、ロックイン時間は従来例2に対し1/2に短縮されると推測できる。
【0095】
《遅延ループの速度制御と位相比較信号ステップ信号化》
図30にはタイミング制御回路501として位相比較信号をステップ信号化し且つ遅延ループの速度制御を可能にしたタイミング制御回路の一例が示される。
【0096】
図30に示されるタイミング制御回路は、外部クロック入力端子101、内部クロック出力端子102、可変遅延回路302、追尾回路2218、外部クロック信号を8分周する8分周回路303、8分周回路303における遅延時間より長い遅延時間を有するダミー遅延回路301、タイミング信号発生回路304、タイミング信号発生回路306、チップの入力クロックバッファや長配線、出力データバッファの遅延時間tdrepを再現するダミー遅延回路307、位相比較回路308、遅延制御回路309、タイミング信号の発生を制御する位相比較制御回路312、ロックインを判別しロックインの後、分周器を有効にするロック時分周切替回路310から構成される。
【0097】
可変遅延回路302は、ダミー遅延回路301の出力信号を入力して、端子102にクロック信号を出力する。前記追尾回路2218は、前記可変遅延回路302の遅延信号経路に順次シフト制御端子が結合され前記可変遅延回路302と同等の信号伝播遅延時間をもって入力信号を遅延させるシフトレジスタ構成の遅延回路である。前記ダミー遅延回路307は、前記タイミング信号発生回路306の出力信号に所定の遅延時間を再現して与えることになる。前記ダミー遅延回路307の出力信号の位相は、信号313によって与えられる位相判定タイミングにおいて位相比較回路308で比較される。遅延制御回路309は、前記位相比較回路308の判定結果に基づいて前記可変遅延回路302の遅延時間を負帰還制御する。8分周回路303は、端子101から与えられるクロック信号をそのまま又は分周して出力する。タイミング制御回路304は、前記8分周回路303から出力されるクロック信号の複数サイクル毎に、前記遅延回路2218に位相判定用レベル信号としての比較パルス追尾要求信号320を与えると共に、位相比較回路308に帰還されてくる前記位相判定用レベル信号に対する位相判定タイミングを前記位相比較回路308に信号313によって与える。位相比較制御回路312は、前記位相判定タイミングの後に、前記追尾回路2218及びダミー遅延回路307等の出力を夫々初期レベルにするリセット制御回路として機能される。
【0098】
前記8分周回路303は、前記位相比較回路308による位相判定結果からロックイン状態を検出する前は前記端子101からのクロック信号をそのまま出力し、位相比較結果からロックイン状態に到達したことを検出した後は分周した信号を選択して出力する。これに応じて、前記タイミング信号発生回路306は、前記位相比較回路308による位相判定結果によってロックイン状態を検出する前は可変遅延回路302の出力信号を選択し、位相比較結果からロックイン状態を検出した後は前記追尾回路2218の出力を選択する。
【0099】
図31には図30のタイミング制御回路の動作タイミングが例示される。図31をも参照しながら図30のタイミング制御回路の動作を説明する。
【0100】
図30のタイミング制御回路の動作は初期状態からロックインするまでの第1の動作とロックインした後の第2の動作の2つに分かれる。
【0101】
まずロックインするまでの第1の動作においては8分周回路303は端子101からの外部クロック信号EXTCLK(第1クロック)をそのまま通過させる。ロック後の第2の動作においては8分周回路303は外部クロック信号を8分周する。これらの切り替えはロック時分周切替回路310が出力する分周切替信号322に基づいて行われる。
【0102】
まず動作に先立って回路中のフリップフロップやラッチの出力を“L”レベルにするためにリセット信号をいれる。これは正のパルス信号である。次に第1の動作において外部クロック信号が外部クロック入力端子101に入る。このクロック信号はダミー遅延回路301及び8分周回路303に送られる。第1の動作では8分周回路303は入力されたクロック信号をそのまま出力する。
【0103】
次に8分周回路303から出力された信号はタイミング信号発生回路304に入る。タイミング信号発生回路304はこの時点で事前にタイミング信号要求信号319を受けていれば、追尾回路2218に位相比較に用いるタイミングに対応するクロックパルスを追尾することを要求する比較パルス追尾要求信号320を追尾回路2218へ、また位相比較回路308に第1の位相比較用タイミング信号313を出力する。
【0104】
ここで第1の位相比較用タイミング信号313は1つの立ち上がり波形でタイミングを示すステップ波形をした信号であり、8分周回路303の出力信号に対してmクロックサイクル遅れているとする。またタイミング信号要求信号319は正のパルス信号である。さて外部クロック信号のうちダミー遅延回路301に送られたものは、ダミー遅延回路301による遅延の後に可変遅延回路302及び追尾回路2218へ出力される。ダミー遅延回路301と可変遅延回路302が第1の遅延回路を構成する。これは比較パルス追尾要求信号320が追尾回路2218へ到達した後に可変遅延回路302へクロック信号が入るようにするためのものである。次に、この遅延したクロック信号は可変遅延回路302に入り、遅延制御信号323で制御される遅延時間の後、出力されて内部クロック信号INTCLK(第2クロック)として内部クロック出力信号端子102から出力される。
【0105】
またこの時、タイミング信号発生回路306には、可変遅延回路302の出力と追尾回路2218から出力される比較パルス到達予告信号321とが与えられる。比較パルス到達予告信号321は、正のステップ信号であり、位相比較に用いるタイミングに対応するクロックパルスがタイミング信号発生回路306に到達する1クロックサイクル以内前に入力される。つまり比較パルス到達予告信号321を受けてから最初に到達するクロックパルスが位相比較に用いるタイミングに対応するクロックパルスとなる。なお比較パルス到達予告信号321はタイミング信号要求信号319によってリセットされる。次に内部クロック信号はタイミング信号発生回路306に入る。この時、タイミング信号発生回路306に比較パルス到達予告信号321が来ていれば、第2の位相比較用タイミング信号316を出力する。
【0106】
ここで第2の位相比較用タイミング信号(第1信号)316は1つの立ち上がり波形でタイミングを示す正のステップ波形をした信号である。第2の位相比較用タイミング信号316はダミー遅延回路(第2の遅延回路)307を通過し、位相比較回路308に入る。次に位相比較回路308において第1の位相比較用タイミング信号313と第2の位相比較用タイミング信号316がダミー遅延回路1307を通過してできたタイミング信号(第2信号)314のタイミングを比較する。比較した結果は位相比較信号315として遅延制御回路309へ出力され、遅延制御回路309はタイミング信号314が第1の位相比較用タイミング信号(第3クロック)313に対して遅れている場合には可変遅延回路302における遅延時間を短くし、逆に進んでいる場合には可変遅延回路302における遅延時間を長くするように遅延制御信号323を出力し、可変遅延回路302における遅延時間を制御する。
【0107】
次に位相比較制御回路312はタイミング信号発生回路304に新たな第1の位相比較用タイミング信号313の発生を要求するタイミング信号要求信号(第4クロック)319を出力する。次にタイミング信号発生回路304は前記タイミング信号要求信号319を得ると新たな第1の位相比較用タイミング信号313を発生させる。
【0108】
以上の制御を充分な時間行なうことにより、第2の位相比較用タイミング信号316がダミー遅延回路1307を通過してできたタイミング信号314のタイミングは第1の位相比較用タイミング信号313のタイミングと揃えることができ、端子101に入った外部クロック信号に対してm×tck−tdrepだけ遅延した内部クロック信号を端子102に得る事ができる。なお位相比較完了信号317及び遅延信号到達信号318は立ち上がりステップ波形を有する信号、またタイミング信号要求信号319は正のパルス波形を有する信号とする。
【0109】
次にロックイン後の第2の動作について説明する。まず第2の動作に先立ってロック時分周切替回路310が位相比較信号315の時系列的変化からロックインしたか否かを判別し、ロックインしたことを判別したら、分周切替信号322を出力する。8分周回路3303は分周切替信号322を受けると出力を8分周クロック信号に切り替える。これで第2の動作へ移行したことになる。第2の動作では8分周回路3303が有効になりクロック信号が通過するダミー遅延回路301及び可変遅延回路302以外の部分が8分周クロックで動作する。
【0110】
尚、図21で説明したタイミング制御回路についても、同様にしてロックイン後に可変遅延回路201以外の部分を8分周クロックで動作させることは可能である。図21のタイミング信号発生回路219の前段に、分周比選択可能な分周回路を配置し、ロックイン後に8分周等行なって遅延ループの動作速度を遅くすればよい。
【0111】
図32には8分周回路303の一例が示される。8分周回路303は分周切替信号によって、8分周クロック信号を出力するか、入力信号をそのまま出力するかを切換え可能である。8分周回路303は入力信号端子1902、分周切替信号入力端子1903、リセット信号入力端子1904、出力信号端子1905、3つの2分周回路1004、及びセレクタ1906から構成される。図33にはセレクタ1906の具体例が示される。図33においてCMOSトランスファゲートの代わりにクロックドインバータを用いても良い。
【0112】
前記8分周回路303は、先ずリセット信号入力端子1904に正のパルス信号が入れられ、3つの2分周回路1004の出力が“L”レベルに初期化される。次に入力信号端子1902にクロック信号が入れられる。入力されたクロック信号は、一方において前記3個の2分周回路1004を通過して8分周信号とされセレクタ1906の第1の入力端子IN1に入り、他方においてそのままセレクタ1906の第2の入力端子IN0に入る。セレクタ1906は選択信号端子SELに与えられる信号が“H”レベルならば入力信号端子IN1に入った信号を、また選択信号端子SELに与えられる信号が“L”レベルならば入力信号端子IN0に入った信号を出力する。つまり8分周回路303は選択信号端子SELに与えられる信号が“H”レベルならば8分周クロック信号を出力し、選択信号端子SELに与えられる信号が“L”レベルならば入力されたクロック信号をそのまま出力する。
【0113】
図34には前記タイミング信号発生回路304の一例が示される。タイミング信号発生回路304はタイミング信号要求信号319を受け、第1の位相比較用タイミング信号313及び比較パルス追尾要求信号320を生成する。ここで第1の位相比較用タイミング信号313及び比較パルス追尾要求信号320はそれぞれ1つの立ち上がり波形でタイミングを示すステップ波形をした信号であり、第1の位相比較用タイミング信号313はタイミング信号要求信号319を受けて次の8分周回路303の出力信号の立ち上がりからmクロックサイクル遅れている必要がある。ここでmは1以上の整数である。また比較パルス追尾要求信号320はタイミング信号要求信号319を受けて次の8分周回路303の出力信号の立ち上がりに同期している必要がある。
【0114】
図34において前記タイミング信号発生回路304は、タイミング信号要求信号を入力する端子2001、8分周回路303から出力されるクロックを入力する端子2002、回路のリセット信号を入力する端子2003、比較パルス追尾要求信号320を出力する端子2004、第1の位相比較用タイミング信号を出力する端子2005、外部クロックを入力する端子2017、NORゲートから構成される第1のRS型ラッチ2006、クロックの立下がりで出力するDフリップフロップ2007、ANDゲート2008、パルス発生回路2009、第2のRS型ラッチ2011、遅延回路2012、及び直列m段のDフリップフロップ2013、2014から構成される。
【0115】
次に前記タイミング信号発生回路304の動作を説明する。先ず、動作に先立ちリセット信号を入力する端子2003に正のパルス波形を有するリセット信号が与えられる。これによりDフリップフロップ2007が初期化される。次に端子2001に正のパルス波形を有するタイミング信号要求信号が与えられる。すると第2のRS型ラッチ2011及びm段のDフリップフロップ2013、2014が初期化され各段の出力が“L”レベルとなる。またこの時、第1のRSラッチ2006がセットされ出力信号2015が“H”レベルになる。
【0116】
前記端子2002には8分周回路303から出力されるクロック信号が与えられている。クロックの立下がりタイミングにおいてDフリップフロップ2007が第1のRSラッチ2006の出力データを出力する。この信号2015はタイミング信号の発生を許可するタイミング発生許可信号である。この信号2015はANDゲート2008へ入力される。
【0117】
次に8分周回路303から出力されるクロックの立ち上がりタイミングにおいて、タイミング発生許可信号2015が“H”レベルの時はANDゲート2008から“H”レベルが、またタイミング発生許可信号2015が”L”レベルの時はANDゲート2008から“L”レベルが出力される。これにより、タイミング発生許可信号2015が“H”レベルの時は第2のRSラッチ2011の出力に“H”レベルが現われ、立ち上がりのステップ波形を出力する。このステップ波形は端子2004に現われ、比較パルス追尾要求信号320となる。この時比較パルス追尾要求信号320はパルス発生回路2009にも入力され、パルス発生回路2009内の遅延回路2010の遅延時間で決まるパルス幅を持ったパルス信号2015を発生させる。このパルス信号2015が帰還されて第1のRSラッチ2006のリセット端子Rに入り、次のクロックの立下がりタイミングにおいてタイミング発生許可信号を“L”レベルにする。なお第2のRSラッチ2011が出力した前記ステップ波形を有するタイミング信号は遅延回路2012を通過した後、m段のDフリップフロップ2013、2014に入る。これらのDフリップフロップ2013、2014のクロック入力端子には外部クロック信号が入っているので、ステップ波形を有するタイミング信号は8分周回路303から出力されるクロックの立ち上がりタイミングからmクロックサイクル後に端子2005に現われる。これが第1の位相比較用タイミング信号313となる。
【0118】
尚、遅延回路2012の遅延はDフリップフロップ2013の入力部における信号変化タイミングとクロック信号の立ち上がりのタイミングが接近した場合にDフリップフロップ2013の出力にハザードが起きる事を防止するためのものであり、Dフリップフロップ2013の入力部における信号変化タイミングをクロック信号の立ち上がりのタイミングから離すものである。
【0119】
このように、図34の回路はタイミング信号要求信号319を受け、比較パルス追尾要求信号320、そして、8分周回路303から出力されるクロックの立ち上がりタイミングからmクロックサイクル遅れた第1の位相比較用タイミング信号313を生成する。
【0120】
図35にはタイミング信号発生回路306の一例が示される。タイミング信号発生回路306は、可変遅延回路302から出力される比較パルス到達予告信号321を受けた後、可変遅延回路302の出力における最初の立ち上がりに同期した正のステップ波形を有する第2の位相比較用タイミング信号を生成する。
【0121】
タイミング信号発生回路306は、比較パルス到達予告信号321を入力する比較パルス到達予告信号入力端子2101、可変遅延回路302から出力されるクロックを入力するクロック入力端子2102、リセット信号を入力するリセット信号入力端子2103、第2の位相比較用タイミング信号を出力する位相比較用タイミング信号出力端子2104、ANDゲート2106、RS型ラッチ2105から構成される。
【0122】
タイミング信号発生回路306の動作について説明する。先ず、動作に先立ってリセット信号を入力する端子2103に正のパルス信号を有するリセット信号が入力される。これによりRSラッチ2105の出力が“L”レベルに初期化される。リセット信号にはタイミング信号要求信号319を用いる。次に、追尾回路2218から比較パルス到達予告信号321が比較パルス到達予告信号入力端子2101に入力される。そしてその後端子2102に可変遅延回路302の出力信号における最初の立ち上がりが来るとRSラッチ2105はセットされ“H”レベルを出力し、位相比較用タイミング信号出力端子2104から第2の位相比較用タイミング信号316を出力する。この状態は次のリセット信号即ちタイミング信号要求信号319が与えられるまで保持される。
【0123】
また比較パルス到達予告信号321を受けていない場合、可変遅延回路302の出力信号はANDゲート2106を通過できないので、RSラッチ2105はセットされず“L”レベルを出力し続ける。
【0124】
このように、図35のタイミング信号発生回路306は比較パルス到達予告信号321を受けた後、可変遅延回路302の出力における最初の立ち上がりに同期して正のステップ波形を有する第2の位相比較用タイミング信号316を生成することができる。
【0125】
図36には前記可変遅延回路302及び比較パルス追尾回路2218の一例が示される。
【0126】
可変遅延回路302は入力された信号を遅延制御信号323に応じ一定時間遅らせて出力する。比較パルス追尾回路2218は、位相比較に用いるタイミングに対応するクロックパルスを出力する際、事前にタイミング信号発生回路306に対してクロックパルスの到達を予告する比較パルス到達予告信号321を出力する。尚、前記比較パルス到達予告信号321の出力タイミングと位相比較に用いるタイミングに対応するクロックパルスを出力するタイミングとの間隔は1クロックサイクル時間以内とする。
【0127】
図36において可変遅延回路302は、第1のクロック信号入力端子2202、第2のクロック信号入力端子2201、比較パルス追尾要求信号入力端子2203、比較パルス追尾回路リセット信号入力端子2204、第1の遅延制御信号入力端子2205、第2の遅延制御信号入力端子2206、第1のクロック信号出力端子2207、第2のクロック信号出力端子2208、比較パルス到達予告信号出力端子2209、第1乃至第8の8つの遅延回路段2210〜2217及びダミー負荷2227から構成される。比較パルス追尾回路2218は遅延回路段2211、2213、2215の片方の出力端子において負荷を形成しており、これとバランスをとるために前記遅延回路段のもう片方の出力端子に同様の負荷として前記ダミー負荷2227を設けている。
【0128】
尚、可変遅延回路302はダミー負荷2227を除いては図1に示される可変遅延回路103と同じであり、第1乃至8の遅延回路段2210〜2217には差動バッファ回路801を用いているので、遅延時間の生成及び制御に関する動作は前記可変遅延回路103の場合と同じである。
【0129】
比較パルス追尾回路2218は、可変遅延回路302が位相比較タイミングに対応するクロックパルスを出力する際、事前にタイミング信号発生回路306に対してクロックパルスの到達を予告する比較パルス到達予告信号321を出力する回路であり、4個のANDゲート2219〜2222、4個のRS型ラッチ2223〜2226によって構成されている。
【0130】
この比較パルス追尾回路2218は、先ず、動作に先立ち比較パルス追尾回路リセット信号入力端子2204に正のパルス波形を有する比較回路リセット信号が入力される。これは比較パルス追尾回路2218中の4つのRSラッチ2223〜2226をリセットするためのもので、タイミング信号要求信号319を使えばよい。このタイミング信号要求信号319が入力されると、次に、端子2203から供給されるANDゲート2219の第1の入力信号が“H”レベルになる。次に可変遅延回路302の第1のクロック信号入力端子2202に位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスが入力され、これがANDゲート2219の第2の入力信号に正のパルスとして供給される。するとANDゲート2219の出力信号に正のパルスが現われ、RSラッチ2223はセット状態となり“H”レベルの信号を出力する。この時、ANDゲート2220の第1の入力信号が“H”レベルとなる。次に可変遅延回路302に入力された位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスが第1の遅延回路段2210、第2の遅延回路段2211を通過すると、第2の遅延回路段2211の第1の出力端子に正のパルスが現われ、これがANDゲート2220の第2の入力にも印加され、ANDゲート2220の出力信号に正のパルスが現われ、RSラッチ2224はセットとなり、“H”レベルの信号を出力する。この時、ANDゲート2221の第1の入力信号が“H”レベルとなる。続いて可変遅延回路302に入力された位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスが第3の遅延回路段2212〜第6の遅延回路段2215を通過すると、同様に第2のRSラッチ2224〜第4のRSラッチ2226がセット状態となり、比較パルス到達予告信号出力端子2209に“H”レベルの信号が現われ、正のステップ信号、即ち、比較パルス到達予告信号321が出力される事になる。
【0131】
この後、位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスは第7及び第8の遅延回路段2216、2217を通過した後、可変遅延回路302から出力される。即ち比較パルス到達予告信号321と位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスの出力タイミングの間隔は遅延回路段2段分の遅延時間からAND回路2222及びRSラッチ2226の遅延時間分短くした時間である。1段の遅延回路段においては信号の立ち上がりもしくは立下がりを遅延させるので半クロックサイクル以上の遅延時間を作ることはできない。よってまた遅延回路段2段では1クロックサイクル以上の遅延時間は作ることはできない。従って遅延回路段2段分の遅延時間からANDゲート2222及びRSラッチ2226の遅延時間分短くした時間、つまり端子2209から出力される比較パルス到達予告信号2209と位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスの出力タイミングの間隔は1クロックサイクル時間より短いと言える。
【0132】
以上より明らかなように、図36の可変遅延回路302は、入力された信号を遅延制御信号323に応じ一定時間遅らせて出力し、前記比較パルス追尾回路2218は可変遅延回路302が位相比較タイミングに対応するクロックパルスを出力する際に事前にタイミング信号発生回路2306に対してクロックパルスの到達を予告する比較パルス到達予告信号321を出力し、比較パルス到達予告信号321と位相比較に用いられるタイミングに対応するクロックパルスの出力タイミングの間隔は1クロックサイクル時間より短い。
【0133】
図37にはロック時分周切替回路310の一例が示される。ロック時分周切替回路310は位相比較回路308から出力される位相比較信号315を用いて、タイミング制御回路がロックインしたか否かを判定し、ロックインしてない場合には“L”レベルを出力、ロックインしたと判定すれば”H”レベルの信号を出力する。
【0134】
図37に従えば、ロック時分周切替回路310は、位相比較信号入力端子2301、位相比較用タイミング信号入力端子2302、リセット信号入力端子2303、ロック時分周切替信号出力端子2304、第1乃至第4のフリップフロップ2305〜2308、デコーダ回路2309、及びRSラッチ2314から構成される。
【0135】
前記ロック時分周切替回路310の動作について説明する。まず、動作に先立ちリセット信号入力端子2303に正のパルス信号が入力される。これは第1乃至第4のフリップフロップ2305〜2308及びRSラッチ2314の出力を“L”レベルに初期化するのに必要なもので、電源投入時もしくはDLL起動時になされる。次に位相比較信号入力端子2301には第1の位相比較用タイミング信号313に対応した位相比較信号が入力され、位相比較用タイミング信号入力端子2302には第1の位相比較用タイミング信号313が入力される。位相比較信号は位相比較回路308において内部クロックが外部クロックに対して進んでいれば“H”レベル、遅れていれば“L”レベルである。これらの信号は第1のフリップフロップ2305へ入力され、位相比較用タイミング信号313の立ち上がりタイミングにおいて、第2乃至第4のフリップフロップ2306〜2308へ順次、供給される。
【0136】
次に、ロックインした後、位相比較信号のレベルは“H”、“L”、“H”、“L”…のように、“H”レベルと“L”レベルが交互に現われる様になる。そうすると、第1乃至第4のフリップフロップの出力2310〜2313において“H”、“L”、“H”、“L”というパターンが現われる。デコーダ回路2309は第1乃至第4のフリップフロップの出力2310〜2313が“H”、“L”、“H”、“L”というパターンになった時だけ”H”レベルを出力し、それ以外の場合は“L”レベルを出力する。よって、デコーダ回路2309は第1乃至第4のフリップフロップの出力2310〜2313が“H”、“L”、“H”、“L”というパターンになった時だけ”H”レベルとなるパルス信号を出力する。
【0137】
次にこのパルス信号はRSラッチ2314のセット端子Sに入力され、RSラッチ2314はセット状態にされて出力が“H”レベルになり、リセットされるまで、その出力状態を維持する。
【0138】
このように、前記ロック時分周切替回路310は、DLLのロックインを判定し、ロックインした後、出力を“L”から“H”レベルに反転して維持することができる。
【0139】
図38には前記ダミー遅延回路301の一例が示される。ダミー遅延回路301は8分周回路303の遅延時間より長い遅延時間を生成する回路である。ダミー遅延回路301は、遅延させる信号を差動入力する遅延信号入力端子2401、2402、分周切替信号を入力する分周切替信号入力端子2403、遅延させた信号を差動出力する遅延信号出力端子2404、2405、及びシングルエンド型の入出力を有する2個の8分周回路分遅延回路2406によって構成される。
【0140】
前記8分周回路分遅延回路2406は、図39に例示されるように、直列3段のダミー遅延回路607、セレクタ2410、及び直列2段のインバータ2411から構成される。ダミー遅延回路607は図16で説明したようにフリップフロップと同じ遅延時間を有するようにされている。8分周回路分遅延回路2406は8分周回路301の2分周回路604をフリップフロップと同じ遅延時間を有するダミー遅延回路607に交換したものである。無論リセット信号は必要ないのでリセット信号入力端子は削除してある。
【0141】
セレクタ2410は図33のセレクタ1906と同じ回路でよい。またセレクタ2410と遅延信号出力端子2409の間に2段のインバータ2411が接続されている。
【0142】
次に、前記ダミー遅延回路301の動作について説明する。分周切替信号が“L”の場合、8分周回路303では入力された信号はセレクタ1906を通って出力されるが、図38、図39の回路では、入力された信号はセレクタ2410及び2段のインバータ2411を通って出力される。よってこの場合、図38のダミー遅延回路301は8分周回路303の遅延時間より2段のインバータ2411の遅延時間分だけ長い遅延時間を有する。また分周切替信号が“H”の場合、8分周回路303では入力された信号は2分周回路604を3段通って8分周信号となり、セレクタ1906を通過して出力されるが、図39の回路で入力された信号はダミー遅延回路607を3段通り、セレクタ2410及び2段のインバータ2411を通って分周されずに出力される。ダミー遅延回路607はフリップフロップと同じ遅延時間を有しているので2分周回路604と同じ遅延時間を有している。つまりダミー遅延回路607が3段分で8分周回路と同じ遅延時間を有する。よってこの場合も、図38の回路は8分周回路303の遅延時間より2段のインバータ2411の遅延時間分だけ長い遅延時間を有する。このように、図38の回路は8分周回路303の遅延時間より長い遅延時間を有している。
【0143】
以上から明らかなように、図30のタイミング制御回路の構成によれば、DLLのロックインの際の位相比較において分周クロック信号とは異なる専用のタイミング信号を用い、また位相比較動作の完了を監視する機構を備え、位相比較動作の完了を検知すると、直ちに次の位相比較を開始するので、位相比較するタイミング及び可変遅延回路の遅延時間を制御するタイミングの間隔を最小限に短縮することができ、ロックイン時間の短縮が可能となる。さらに、従来のように可変遅延回路を2個必要とする事なく、1個の可変遅延回路とそれよりも回路構成の簡単な追尾回路2218とを用いれば良く、また、ロックイン後はタイミング制御回路のクロックライン上の回路以外の回路制御回路やチップ内部の遅延を再現するダミー遅延回路を間欠的に動作させればよいから、小面積で低電力のタイミング制御回路を実現することができる。
【0144】
《SDRAM》
図40には前記タイミング制御回路を適用した半導体装置の具体的な一例としてSDRAMを示す。同図に示されるSDRAMは、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような一つの半導体基板に形成される。
【0145】
SDRAM1は、バンクAを構成するメモリアレイ10AとバンクBを構成するメモリアレイ10Bを備える。夫々のメモリアレイ10A,10Bは、マトリクス配置されたダイナミック型のメモリセルMCを備え、図に従えば、同一列に配置されたメモリセルMCの選択端子は列毎のワード線WLに結合され、同一行に配置されたメモリセルのデータ入出力端子は行毎に相補データ線BL,BLbに結合される。同図にはワード線と相補データ線は一部だけが代表的に示されているが、実際にはマトリクス状に多数配置されている。
【0146】
上記メモリアレイ10Aのワード線WLはロウデコーダ11Aによるロウアドレス信号のデコード結果に従って選ばれた1本がワードドライバ23Aによって選択レベルに駆動される。
【0147】
メモリアレイ10Aの相補データ線はセンスアンプ及びカラム選択回路12Aに結合される。センスアンプ及びカラム選択回路12Aにおけるセンスアンプは、メモリセルMCからのデータ読出しによって夫々の相補データ線に現れる微小電位差を検出して増幅する増幅回路である。それにおけるカラムスイッチ回路は、相補データ線を各別に選択して相補共通データ線14に導通させるためのスイッチ回路である。カラムスイッチ回路はカラムデコーダ13Aによるカラムアドレス信号のデコード結果に従って選択動作される。メモリアレイ10B側にも同様にロウデコーダ11B、ワードドライバ23B、センスアンプ及びカラム選択回路12B、そしてカラムデコーダ13Bが設けられている。上記相補共通データ線14はデータ入力バッファ20の出力端子及びデータ出力バッファ21の入力端子に接続される。データ入力バッファ20の入力端子及びデータ出力バッファ21の出力端子は16ビットのデータ入出力端子I/O0〜I/O15に接続される。
【0148】
アドレス入力端子A0〜A9から供給されるロウアドレス信号とカラムアドレス信号はカラムアドレスバッファ15とロウアドレスバッファ16にアドレスマルチプレクス形式で取り込まれる。供給されたアドレス信号は夫々のバッファが保持する。ロウアドレスバッファ16は、リフレッシュ動作モードではリフレッシュカウンタ18から出力されるリフレッシュアドレス信号をロウアドレス信号として取り込む。カラムアドレスバッファ15の出力はカラムアドレスカウンタ17のプリセットデータとして供給され、カラムアドレスカウンタ17は後述のコマンドなどで指定される動作モードに応じて、上記プリセットデータとしてのカラムアドレス信号、又はそのカラムアドレス信号を順次インクリメントした値を、カラムデコーダ13A,13Bに向けて出力する。
【0149】
コントローラ22は、特に制限されないが、クロック信号CLK、クロックイネーブル信号CKE、チップセレクト信号CSb(サフィックスbはそれが付された信号がローイネーブルの信号又はレベル反転信号であることを意味する)、カラムアドレスストローブ信号CASb、ロウアドレスストローブ信号RASb、及びライトイネーブル信号WEbなどの外部制御信号と、アドレス入力端子A0〜A9からの制御データとが供給され、それら信号のレベルや変化のタイミングなどに基づいてSDRAMの動作モード及び上記回路ブロックの動作を制御するための内部タイミング信号を形成するもので、そのためのコントロールロジックを備える。
【0150】
クロック信号CLKはSDRAMのマスタクロックとされ、その他の外部入力信号は当該クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して有意とされる。
【0151】
チップセレクト信号CSbはそのローレベルによってコマンド入力サイクルの開始を指示する。チップセレクト信号がハイレベルのとき(チップ非選択状態)その他の入力は意味を持たない。但し、後述するメモリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作はチップ非選択状態への変化によって影響されない。
【0152】
RASb,CASb,WEbの各信号は通常のDRAMにおける対応信号とは機能が相違され、後述するコマンドサイクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0153】
クロックイネーブル信号CKEは次のクロック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CKEがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジが有効とされ、ローレベルのときは無効とされる。パワーダウンモード(SDRAMにおいてデータリテンションモードでもある)とする場合にはクロックイネーブル信号CKEはローレベルとされる。
【0154】
さらに、図示はしないがリードモードにおいてデータ出力バッファ21に対するアウトプットイネーブルの制御を行う外部制御信号もコントローラ22に供給され、その信号が例えばハイレベルのときはデータ出力バッファ21は高出力インピーダンス状態にされる。
【0155】
上記ロウアドレス信号は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期する後述のロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおけるA0〜A8のレベルによって定義される。
【0156】
A9からの入力は、上記ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおいてバンク選択信号とみなされる。即ち、A9の入力がローレベルの時はメモリバンクAが選択され、ハイレベルの時はメモリバンクBが選択される。メモリバンクの選択制御は、特に制限されないが、選択メモリバンク側のロウデコーダのみの活性化、非選択メモリバンク側のカラムスイッチ回路の全非選択、選択メモリバンク側のみのデータ入力バッファ20及びデータ出力バッファ21への接続などの処理によって行うことができる。
【0157】
上記カラムアドレス信号は、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期するリード又はライトコマンド(後述のカラムアドレス・リードコマンド、カラムアドレス・ライトコマンド)サイクルにおけるA0〜A7のレベルによって定義される。そして、この様にして定義されたカラムアドレスはバーストアクセスのスタートアドレスとされる。
【0158】
コマンドによって指示されるSDRAMの動作モードには、モードレジスタセットコマンド、ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンド、カラムアドレス・リードコマンド等がある。
【0159】
前記モードレジスタセットコマンドは、上記モードレジスタ220をセットするためのコマンドである。このコマンドは、CSb,RASb,CASb,WEb=ローレベルによって当該コマンドが指定され、セットすべきデータ(レジスタセットデータ)はA0〜A9を介して与えられる。レジスタセットデータは、特に制限されないが、バーストレングス、CASレイテンシー、ライトモードなどとされる。特に制限されないが、設定可能なバーストレングスは、1,2,4,8,フルページ(256)とされ、設定可能なCASレイテンシーは1,2,3とされ、設定可能なライトモードは、バーストライトとシングルライトとされる。
【0160】
上記CASレイテンシーは、後述のカラムアドレス・リードコマンドによって指示されるリード動作においてCASbの立ち下がりからデータ出力バッファ211の出力動作までにクロック信号CLKの何サイクル分を費やすかを指定するものである。読出しデータが確定するまでにはデータ読出しのための内部動作時間が必要とされ、それをクロック信号CLKの使用周波数に応じて設定するためのものである。換言すれば、周波数の高いクロック信号CLKを用いる場合にはCASレイテンシーを相対的に大きな値に設定し、周波数の低いクロック信号CLKを用いる場合にはCASレイテンシーを相対的に小さな値に設定する。
【0161】
前記ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドは、ロウアドレスストローブの指示とA9によるメモリバンクの選択を有効にするコマンドであり、CSb,RASb=ローレベル、CASb,WEb=ハイレベルによって指示され、このときA0〜A8に供給されるアドレスがロウアドレス信号として、A9に供給される信号がメモリバンクの選択信号として取り込まれる。取り込動作は上述のようにクロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して行われる。例えば、当該コマンドが指定されると、それによって指定されるメモリバンクにおけるワード線が選択され、当該ワード線に接続されたメモリセルが夫々対応する相補データ線に導通される。
【0162】
前記カラムアドレス・リードコマンドは、バーストリード動作を開始するために必要なコマンドであると共に、カラムアドレスストローブの指示を与えるコマンドであり、CSb,CASb,=ロウレベル、RASb,WEb=ハイレベルによって指示され、このときA0〜A7に供給されるアドレスがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによって取り込まれたカラムアドレス信号はバーストスタートアドレスとしてカラムアドレスカウンタ17に供給される。これによって指示されたバーストリード動作においては、その前にロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにおけるワード線の選択が行われており、当該選択ワード線のメモリセルは、クロック信号CLKに同期してカラムアドレスカウンタ17から出力されるアドレス信号に従って順次選択されて連続的に読出される。連続的に読出されるデータ数は上記バーストレングスによって指定された個数とされる。また、出力バッファ21からのデータ読出し開始は上記CASレイテンシーで規定されるクロック信号CLKのサイクル数を待って行われる。
【0163】
ここで、図3で説明した入力クロックバッファ402、DLLのようなタイミング制御回路501は前記コントローラ22に内蔵されている。データ出力バッファ21には前記データレジスタ405及び出力バッファ406が設けられている。前記長配線403はタイミング制御回路501とデータレジスタ405とを結ぶクロック配線に相当される。尚、出力バッファ406は出力動作モードにおいて出力動作可能にされている。データラッチ405のデータラッチタイミングがクロック信号CLKとほぼ同位相にされ、SDRAMをアクセスする図示を省略するマイクロプロセッサなどは、システムクロック信号のようなクロック信号CLKに同期してデータのリードを行なうことができる。
【0164】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0165】
例えば、分周回路の分周数は8に限定されず、4或いは16等であってもよい。また、本発明はSDRAMに限定されず、SSRAM、メモリ混載型のシステムLSI等、クロック同期型の半導体装置に広く適用することができる。
【0166】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0167】
すなわち、従来のように可変遅延回路を2つ必要とする事なく、可変遅延回路とダミー遅延回路の中間に分周器を備え、可変遅延回路を増やす事なくダミー遅延回路を分周クロックで動作させるので、小面積で低電力のタイミング制御回路を提供することができる。
【0168】
また、従来のDLL型タイミング制御回路と比べて位相比較するタイミング及び可変遅延回路の遅延時間を制御するタイミング間隔が短いので、ロックイン時間の短縮及び内部クロックの追従性能の向上を実現できる。
【0169】
さらに、本発明に係るタイミング制御回路はロックイン時間が短いので、これを同期式LSIに応用すればスタンバイ状態からの復帰時間の短い同期式LSIを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング制御回路の一例として帰還ループを分周する形式のDLL回路の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の回路による位相同期の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。
【図3】本発明に係る半導体装置の一例を全体的に示すブロック図である。
【図4】図3の半導体装置におけるクロック信号とデータ信号の位相関係を示すタイミングチャートである。
【図5】図1のDLL回路の更に詳細な一例を示すブロック図である。
【図6】可変遅延回路の一例を示す論理回路図である。
【図7】可変遅延回路における1つの遅延段の回路構成を例示する回路図である。
【図8】遅延制御回路の一例を示すブロック図である。
【図9】遅延制御回路に含まれるパルス発生回路906の一例を示す論理回路図である。
【図10】遅延制御回路に含まれるチャージポンプ回路906の一例を示す論理回路図である。
【図11】遅延制御回路に含まれるバイアス回路908の一例を示す回路図である。
【図12】8分周回路107の一例を示すブロック図である。
【図13】8分数回路に含まれる2分周回路1004の一例を示す論理回路図である。
【図14】フリップフロップ回路1023の一例を示す論理回路図である。
【図15】8分周回路108の一例を示すブロック図である。
【図16】フリップフロップ回路1008の遅延時間を再現するダミー遅延回路1016の一例を示す論理回路図である。
【図17】ダミー遅延回路106の一例を示す論理回路図である。
【図18】位相比較回路104の一例を示す論理回路図である。
【図19】可変遅延回路を2個用いる比較例としてのタイミング制御回路のブロック図である。
【図20】遅延ループで速度制御を行なわない比較例としてのタイミング制御回路のブロック図である。
【図21】位相比較信号をステップ信号化したタイミング制御回路の一例を示すブロック図である。
【図22】図21のタイミング制御回路による位相同期の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。
【図23】リセット機能付きの可変遅延回路202の一例を示す論理回路図である。
【図24】ダミー遅延回路207の一例を示す論理回路図である。
【図25】遅延回路1704の具体例を示す論理回路図である。
【図26】遅延回路1705〜1708の具体例を示す論理回路図である。
【図27】タイミング信号発生回路205の詳細な一例を示す論理回路図である。
【図28】タイミング信号発生回路205の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。
【図29】位相比較制御回路216を例示する論理回路図である。
【図30】位相比較信号をステップ信号化し且つ遅延ループの速度制御を可能にしたタイミング制御回路を例示するブロック図である。
【図31】図30のタイミング制御回路の動作タイミングを例示するタイミングチャートである。
【図32】8分周回路303を例示する論理回路図である。
【図33】セレクタ1906を例示する回路図である。
【図34】タイミング信号発生回路304を例示する論理回路図である。
【図35】タイミング信号発生回路306を例示する論理回路図である。
【図36】可変遅延回路302及び比較パルス追尾回路2218を例示する論理回路図である。
【図37】ロック時分周切替回路310を例示する論理回路図である。
【図38】ダミー遅延回路301を例示する論理回路図である。
【図39】分遅延回路2406を例示する論理回路図である。
【図40】タイミング制御回路を適用した半導体装置の具体例としてSDRAMを示すブロック図である。
【符号の説明】
103 可変遅延回路
104 位相比較回路
105 遅延制御回路
106 ダミー遅延回路
107、108 8分周回路
112 位相比較信号
113 遅延制御信号
201,202 可変遅延回路
204 遅延制御回路
205 タイミング制御回路
207 ダミー遅延回路
210 遅延制御信号
211 第1の位相比較用タイミング信号
212 第2の位相比較用タイミング信号
214 位相比較信号216 位相比較制御回路
216 位相比較回路
219 タイミング信号要求信号
301,307 ダミー遅延回路
302 可変遅延回路
2218 追尾回路
304、306 タイミング信号発生回路
308 位相比較回路
309 遅延制御回路
310 ロック時分周切替回路
315 位相比較信号
319 タイミング信号要求信号
320 比較パルス追尾要求信号
321 比較パルス到達予告信号
322 分周切替信号
323 遅延制御信号
402 入力クロックバッファ
501 タイミング制御回路
403 長配線
405 データレジスタ
406 出力バッファ

Claims (7)

  1. 外部クロック信号が入力され第1の内部クロック信号を出力するクロック入力回路と、前記第1の内部クロック信号が入力され第2の内部クロック信号を出力するタイミング制御回路と、記第2の内部クロック信号が入力される内部回路と、を有し、
    前記タイミング制御回路は、前記第1の内部クロック信号入力され前記第2の内部クロック信号を出力する可変遅延回路と、前記可変遅延回路に対応する信号伝播遅延時間をもって構成されると共に位相判定用レベル信号が入力され遅延させた位相判定用レベル信号を出力する遅延回路と、所定の回路の動作遅延時間に関連付けた時間だけ前記遅延させた位相判定用レベル信号を遅延させて出力するダミー遅延回路と、前記ダミー遅延回路の出力信号と位相比較用タイミング信号の位相を比較し判定結果を出力する位相判定回路と、前記位相判定回路の判定結果に基づいて前記可変遅延回路の遅延時間を制御する遅延制御回路と、記第1の内部クロック信号の複数サイクル毎に、前記遅延回路に前記位相判定用レベル信号を供給し、前記位相判定用レベル信号に対して所定クロック遅れた前記位相判定タイミング信号を前記位相判定回路に与えるタイミング信号発生回路と、前記位相判定タイミング信号に同期して、前記遅延回路及びダミー遅延回路の出力を夫々初期レベルにするリセット制御回路と、を有して成るものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記遅延回路は、前記可変遅延回路と同じ回路を持ち、前記可変遅延回路に対する前記遅延制御回路の制御と同じ制御を受ける別の可変遅延回路であることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  3. 前記遅延回路は、前記可変遅延回路の遅延信号経路に順次シフト制御端子が結合されたシフトレジスタであることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  4. 前記クロック入力回路から出力される第1の内部クロック信号をそのまま又は分周して出力する分周回路をさらに含み、前記分周回路から出力されるクロック信号の複数サイクル毎に、前記第2の可変遅延回路に位相判定用レベル信号を与えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記分周回路は、前記位相判定回路による位相判定結果が所定の状態に到達する前は前記第1の内部クロック信号をそのまま出力し、位相判定結果が所定の状態に到達した後は前記第1の内部クロック信号を分周して出力するものであることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 前記内部回路は前記第2の内部クロック信号の変化に同期して外部出力動作を行なう出力回路であり、前記ダミー遅延回路は、前記クロック入力回路の動作遅延時間と、前記出力回路の動作遅延時間と、前記クロック入力回路から前記タイミング制御回路へ至る配線遅延時間と、前記タイミング制御回路から前記出力回路に至る配線遅延時間との合計時間を再現する遅延回路であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の半導体集積回路。
  7. 前記出力回路に接続され前記出力回路から出力すべきデータを処理する処理回路を有し、前記処理回路は、メモリセルアレイと、前記メモリセルアレイからメモリセルを選択する選択回路とを有し、前記出力回路は、メモリセルアレイで選択されたメモリセルの記憶情報をラッチする出力データラッチ回路と、前記出力データラッチ回路に接続されたデータ出力バッファであり、
    前記第2の内部クロック信号は前記出力データラッチ回路のラッチ制御信号であることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
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