JPH1117530A - 多相クロック生成回路 - Google Patents

多相クロック生成回路

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JPH1117530A
JPH1117530A JP9162466A JP16246697A JPH1117530A JP H1117530 A JPH1117530 A JP H1117530A JP 9162466 A JP9162466 A JP 9162466A JP 16246697 A JP16246697 A JP 16246697A JP H1117530 A JPH1117530 A JP H1117530A
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clock
delay
phase
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output
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JP9162466A
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Narihiro Arai
成浩 新井
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生成されるN相の多相クロックの相間に生じ
るジッタを抑制し、多相クロックを安定に供給する。 【解決手段】 基本クロックの位相と位相比較用クロッ
クの位相とを比較し、両者が一致したときは第1のレベ
ルの信号を出力し、両者が不一致のときは第2のレベル
の信号を出力する位相比較部1−1と、この位相比較用
クロックに所定量の遅延を付加して出力する遅延素子2
と、基本クロックの位相と遅延素子2から出力されたク
ロックの位相とを比較し、両者が一致したときは第1の
レベルの信号を出力し、両者が不一致のときは第2のレ
ベルの信号を出力する位相比較部1−2と、位相比較部
1−1,1−2から出力された信号のレベルを互いに比
較し、両者が一致したときは遅延制御部4における遅延
の付加または削除の制御を実施し、両者が不一致のとき
は遅延制御部4における遅延の付加または削除の制御を
停止する一致検出部3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本クロックと同
一周波数でありかつ互いに位相の異なる多相クロックを
生成して出力する多相クロック生成回路に関し、特にD
PLL(DigitalPhase Locked Loop )を用いた多相ク
ロック生成回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からデータ伝送においては、多相ク
ロックの生成にDPLLを用いた多相クロック生成回路
が用いられている。例えば、このような多相クロック生
成回路としては、基本クロックに固定遅延を与え、位相
を順次1/N(N:2以上の自然数)周期ずつずらすこ
とにより、周期が基本クロックと同じであるN相の多相
クロックを生成するものがある。
【0003】従来のDPLLを用いた多相クロック生成
回路について図を用いて説明する。図4は従来の多相ク
ロック生成回路を示すブロック図である。図4におい
て、従来の多相クロック生成回路は、入力された基本ク
ロックをM(M:自然数)分周して生成した2種類の位
相のクロック(以下、クロックa,bという)を出力す
る分周部6−1と、基本クロックに遅延を付加してN相
のクロックを出力する可変遅延部5と、可変遅延部5か
ら出力されるN相のクロックのうち所定のクロック(以
下、位相比較用クロックという)をM分周して出力する
分周部6−2と、M分周された基本クロック(クロック
a)およびM分周された位相比較用クロック(クロック
c)の入力位相を比較する位相比較部1と、位相比較部
1の位相比較結果に基づいて可変遅延部5における遅延
付加(または削除)制御を実施する遅延制御部4とから
構成されている。
【0004】位相比較部1はDFF1a,1bによって
構成されている。DFF1aは分周部6−2においてM
分周された位相比較用クロック(以下、クロックcとい
う)を、分周部6−1においてM分周された基本クロッ
ク(クロックa)でラッチし、その結果を信号dとして
出力するDフリップフロップである。DFF1bはDF
F1aの出力する信号dを分周部6−1においてM分周
された基本クロック(クロックb)に同期してラッチ
し、その結果を信号eとして出力するDフリップフロッ
プである。
【0005】次に、上記従来例の動作について説明す
る。通常、DPLLを用いた多相クロック生成回路は、
入力された基本クロックと同一周波数でありかつ1/N
周期ずつ位相が異なるN相の多相クロックが得られるよ
うに基本クロックに付加または削除する遅延量を制御し
ている。この遅延量の制御としては、位相比較部1にお
ける位相比較結果に基づき、遅延制御部4によって遅延
の付加または削除の何れかが実施されている。
【0006】さて、DFF1aは上記のとおり、クロッ
クaに同期してクロックcをラッチするが、これら2個
のクロックのDFF1aへの入力位相は、DFF1aの
AC規格を満たさない場合があり、その結果ラッチが適
切に行われないことがある。そこで、位相比較部1に
は、DFF1bがさらに設けられ、このDFF1bはD
FF1aから出力される信号dをクロックbに同期して
ラッチし、その結果を信号eとして出力する。なお、こ
の位相比較の後にDFF1bから出力される信号は、
「H」レベルと「L」レベルの2値信号であり、遅延制
御部4に供給される。
【0007】一方、遅延制御部4は、位相比較結果が
「H」レベルの場合は基本クロックに付加する遅延量が
少ないと判断し、遅延を付加するように可変遅延部5の
制御を行う。また、位相比較結果が「L」レベルの場合
は基本クロックに付加する遅延量が多いと判断し、遅延
を削除するように可変遅延部5の制御を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の多
相クロック生成回路は、可変遅延部5において常に遅延
を付加または削除するように構成されていたため、生成
される多相クロックに常にジッタが生じ、すなわち多相
クロックの立上がりが変動してしまうという問題点があ
った。また、従来の多相クロック生成回路は、位相比較
用クロックの周期と基本クロックの周期とがほぼ1周期
ずれた場合、クロックa,cのDFF1aへの入力位相
差が非常に小さくなりDFF1aのAC規格を満たさな
くなることがある。その結果、DFF1aが「H」レベ
ルまたは「L」レベルのどちらをラッチするかが不確定
となり可変遅延部5の誤った制御が行われ、生成される
多相クロックのジッタをさらに増大させるという問題点
もあった。本発明はこのような課題を解決するためのも
のであり、生成されるN相の多相クロックの相間に生じ
るジッタを抑制し、多相クロックを安定に供給すること
ができる多相クロック生成回路を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る多相クロック生成回路は、基本
クロックの位相と位相比較用クロックの位相とを比較
し、両者が一致したときは第1のレベルの信号を出力
し、両者が不一致のときは第2のレベルの信号を出力す
る第1の位相比較部と、位相比較用クロックが供給さ
れ、この位相比較用クロックに所定量の遅延を付加して
出力する遅延素子と、基本クロックの位相と遅延素子か
ら出力されたクロックの位相とを比較し、両者が一致し
たときは第1のレベルの信号を出力し、両者が不一致の
ときは第2のレベルの信号を出力する第2の位相比較部
と、第1および第2の位相比較部から出力された信号の
レベルを互いに比較し、両者が一致したときは遅延制御
部における遅延の付加または削除の制御を実施し、両者
が不一致のときは遅延制御部における遅延の付加または
削除の制御を停止する一致検出部とを備えたものであ
る。このように構成することにより、本発明は通常の位
相比較と所定の遅延量を付加した位相比較とを同時並行
して実施し、基本クロックおよび位相比較用クロックの
位相がほぼ同相になった場合には遅延の付加または削除
を停止するため、多相クロック中に生じるジッタを抑制
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一つの実施の形態
について図1を用いて説明する。図1は本発明の一つの
実施の形態を示すブロック図である。図1において、図
4と同一符号の部品は同一または同等の部品を示す。図
1に係る多相クロック生成回路は、基本クロックに遅延
を付加する可変遅延部5と、この可変遅延部5から得ら
れる位相比較用クロックを遅延させる遅延素子2と、基
本クロックおよび位相比較用クロックの入力位相の比較
を行う位相比較部1−1(第1の位相比較部)と、遅延
素子2によって遅延された位相比較用クロックおよび基
本クロックの入力位相の比較を行う位相比較部1−2
(第2の位相比較部)と、位相比較部1−1,1−2の
位相比較結果の相互の一致を検出する一致検出部3と、
一致検出部3における一致検出結果によって可変遅延部
5における遅延制御を行う遅延制御部4とから構成され
る。
【0011】次に、図1に係る多相クロック生成回路の
動作について説明する。従来例と同様に、本発明に係る
DPLLを用いた多相クロック生成回路は、基本クロッ
クと同一周波数で1/N(2以上の自然数)周期ずつ位
相が異なるN相の多相クロックが得られるように基本ク
ロックに付加する遅延を制御する。
【0012】この遅延量の制御は基本クロックおよび位
相比較用クロックの入力位相の比較にて行われる。位相
比較部1−1は基本クロックと位相比較用クロックとの
位相比較を行い、位相比較部1−2は位相比較用クロッ
クを遅延素子2を介して遅延させたものと基本クロック
との位相比較を行う。これら位相比較部1−1,1−2
は何れとも入力された2個のクロックの位相が一致すれ
ば第1のレベルの信号を出力し、不一致のときは第2の
レベルの信号を出力する。
【0013】なお、遅延素子2は、基本クロックおよび
位相比較用クロックの位相が同相に近づき、得られる多
相クロックの相間位相差が理想に近づいた場合に遅延の
付加または削除の制御を停止して現状の遅延付加状態を
保持し、多相クロックの相間ジッタを抑制するためのも
のである。したがって、遅延素子2の遅延量が遅延の付
加または削除の停止範囲になり、この停止範囲内に基本
クロックの位相が存在するときは、可変遅延部5の遅延
制御は停止される。
【0014】しかし、遅延素子2の遅延量を大きく過ぎ
ると停止制御範囲の広くなり過ぎて基本クロックの位相
変動に対する多相クロック生成回路の追従性が劣化し、
得られる多相クロックの相間位相差を最適に保つことが
できなくなる。そのため、位相比較用クロックの位相
は、基本クロックの位相に最も近くなったときの多相ク
ロックの相間ジッタ量よりも小さく設定されていばよ
い。このようにすることにより、外的変動による基本ク
ロックの基本クロックの変動に対する追従性が劣化する
ことを防止することができる。
【0015】位相比較部1−1,1−2は、各位相比較
結果を一致検出部3に伝達する。一致検出部3は、位相
比較部1−1,1−2の出力された信号のレベルの一致
を検出し、遅延制御部4に伝達する。一致検出部3にて
位相比較部1−1,1−2の位相比較結果の一致を検出
した場合、遅延制制御部4は可変遅延部5における遅延
の付加または削除の制御を行う。
【0016】一方、一致検出部3にて位相比較部1−
1,1−2の位相比較結果の不一致を検出した場合は、
遅延制御部4は可変遅延部5の遅延付加(または削除)
制御を停止することにより前回の遅延付加(または削
除)制御において基本クロックに付加(または削除)し
た遅延量を保持する。そして、一致検出部3が位相比較
部1−1,1−2の位相比較結果の新たな相互の一致を
検出するまで基本クロックへの遅延の付加(または削
除)制御を行わない。その結果、可変遅延部5での遅延
の付加(または削除)制御が的確に行え、定常動作時の
多相クロックに生じるジッタを抑制することができる
【0017】次に、本発明の詳細な構成について図2を
参照して説明する。図2は図1に係る多相クロック生成
回路の詳細な構成を示す回路図である。この多相クロッ
ク生成回路は、分周部6−1,6−2と、遅延バッファ
2−1と、位相比較部1−1,1−2と、エクスクルー
シブノア素子(以下、EXNORという)3−1と、ア
ップダウンカウンタ4−1と、デコーダ4−2と、可変
遅延部5とから構成されている。なお、エクスクルーシ
ブノア素子3−1は図1における一致検出部3を構成す
る。アップダウンカウンタ4−1およびデコーダ4−2
は、遅延制御部2を構成している。
【0018】分周部6−1は、基本クロックをM(M:
自然数)分周し、互いに位相の異なる2個のクロックを
出力する(以下、クロックa,bという)。分周部6−
2は、分周部6−1と同様の構成をし、可変遅延部5か
ら出力された位相比較用クロックをM分周して出力す
る。ただし、Mの値は通常「2」以上の自然数が設定さ
れるが、基本クロックを分周する必要がなければ「1」
にしてもよい。なお、この位相比較用クロックとして
は、可変遅延部5から出力される(N+1)相のクロッ
クのうち、予め選択された任意の1個が用いられる。例
えば、図2においては第(N+1)相目のものを使用し
ている。
【0019】遅延バッファ2−1は、分周部6−2でM
分周されて出力された位相比較用クロック(以下、クロ
ックcという)に所定量の遅延を付加してクロックc’
として出力する。この遅延量は、図1で説明したのと同
様に設定する。
【0020】位相比較部1−1は、DFF1−1a,1
−1bとから構成されている。DFF1−1aはクロッ
クcをクロックaに同期してラッチし、その結果を信号
dとして出力するDフリップフロップである。DFF1
−1bは信号dをクロックbに同期してラッチし、その
結果を信号eとして出力するDフリップフロップであ
る。
【0021】位相比較部1−2は、DFF1−2a,1
−2bとから構成されている。DFF1−2aはクロッ
クc’をクロックaに同期してラッチし、その結果を信
号fとして出力するDフリップフロップである。DFF
1−2bは信号fをクロックbに同期してラッチし、そ
の結果を信号gとして出力するDフリップフロップであ
る。
【0022】EXNOR3−1は、位相比較部1−1,
1−2の出力(以下、信号e,gという)の対等を求め
て出力する。すなわち、信号e,gの出力のレベルがと
もに「H」レベルであればEXNOR3−1からは
「H」レベルの信号hが出力され、同様に信号e,gの
出力のレベルがともに「L」レベルであればEXNOR
3−1からは「H」レベルの信号hが出力される。ま
た、信号e,gのレベルが互いに異なるときは「L」レ
ベルの信号hが出力される。
【0023】アップダウンカウンタ4−1は、信号eが
「H」レベルでありかつ信号hが「H」レベルのときは
カウントアップし、信号eが「L」レベルでありかつ信
号hが「H」レベルのときはカウントダウンする。さら
に、信号hが「L」レベルのときは信号eにかかわらず
カウントを停止し、これらカウントされた値はパラレル
に出力される。
【0024】デコーダ4−2は、アップダウンカウンタ
4−1から出力されたカウント値をデコードし、可変遅
延部5を構成するセレクタ5−1〜5−(N+1)の切
り替え制御信号を生成する。すなわち、アップダウンカ
ウンタ4−1から出力されたカウント値を受信し、この
カウント値をデコードすることにより可変遅延部5にお
いて付加または削除される遅延量を制御する。
【0025】可変遅延部5は、従属接続された(N+
1)個の2対1セレクタ5−1〜5−(N+1)によっ
て構成され、デコーダ4−2の制御によってこれら各セ
レクタは選択され、その結果基本クロックに順次1/N
相ずつの遅延を付加または削除して(N+1)相のクロ
ックを出力する。なお、これら(N+1)相のクロック
のうちの予め選択された1個は位相比較用クロックに用
いられる。
【0026】次に図2に係る多相クロック生成回路の動
作について図3を参照して詳細に説明する。図3は図2
に係る多相クロック生成回路の動作を示すタイムチャー
トである。図1と同様に図2に係るDPLLを用いた多
相クロック生成回路は、基本クロックと同一周波数で、
1/N周期ずつ位相が異なるN相の多相クロックが得ら
れるように、基本クロックに付加する遅延量を制御す
る。この遅延量の制御は、クロックaとクロックcとの
位相比較によって行う。位相比較はDFF1−1a,1
−2aにおいて、クロックc,c’をクロックaに同期
してラッチすることにより行われる。
【0027】これらDFF1−1a,1−2aの出力
は、さらにDFF1−1b,1−2bにてクロックbに
同期してそれぞれラッチされ、その出力はEXNOR3
−1に伝達される。なお、DFF1−1bの出力は、ア
ップダウンカウンタ4−1にも伝達される。EXNOR
3−1は、DFF1−1b,1−2bの出力のレベルの
一致を検出した場合、アップダウンカウンタ4−1に
「H」レベルの信号を出力する。
【0028】このとき、DFF1−1bから出力された
信号eが「H」レベルの場合はアップダウンカウンタは
カウントアップ動作を行い、信号eが「L」レベルの場
合はカウントダウン動作を行う。アップダウンカウンタ
4−1によってカウントされた値は、デコーダ4−2に
パラレルに伝達され、デコーダ4−2はアップダウンカ
ウンタ4−1のカウント値をデコードし、可変遅延部5
のセレクタ5−1〜5−(N+1)の切り替え制御信号
を生成して出力する。
【0029】ところで、アップダウンカウンタ4−1と
デコーダ4−2の組み合わせによる可変遅延部5のセレ
クタ5−1〜5−(N+1)の遅延制御は、アップダウ
ンカウンタ4−1から伝達されたカウンタ値に基づいて
行われ、結果的に以下のように可変遅延部5は動作す
る。
【0030】EXNOR3−1の出力が「H」レベルの
場合、位相比較部1−1のDFF1−4の出力が「H」
レベルであれば、基本入力クロックに遅延が付加される
ように、セレクタ5−1〜5−(N+1)の切り替え制
御が行われる。
【0031】位相比較部1−1のDFF1−4の出力が
「L」レベルであれば、基本入カクロックから遅延を削
除するようにセレクタ5−1〜5−(N+1)の切り替
え制御を行う。EXNOR3−1の出力が「L」レベル
の場合は、アップダウンカウンタ4−1はカウント動作
を停止する。
【0032】このとき、可変遅延部5のセレクタ5−1
〜5−(N+1)の切り替え制御状態は、前回の切替制
御で設定された状態が保持され、EXNOR3−1にお
いて位相比較部1−1,1−2の位相比較結果の新たな
一致を検出するまでセレクタの切り替え制御は行わな
い。その結果、可変遅延部5へ遅延付加制御を的確に行
うことができ、電源投入後の定常動作時における多相ク
ロックに生じるジッタを抑制することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基本クロ
ックおよび位相比較用クロックの通常の位相比較と、基
本クロックおよび所定の遅延量を付加した位相比較用ク
ロックの位相比較とを同時並行に実施し、その後に各位
相比較結果の相互の一致を検出している。そのため、上
記遅延量以内の位相変動であれば可変遅延部における遅
延の付加または削除が行われずその結果ジッタの発生を
抑制することができる。また、位相比較用クロックの位
相と基本クロックの位相とが近づき、この位相差が位相
比較器におけるAC規格を満たさなくなっても、上記遅
延量以内のときは遅延の付加または削除を停止するよう
に構成されているため、可変遅延部における誤った遅延
付加(または削除)制御を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態を示すブロック図
である。
【図2】 本発明のその他の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図3】 図2に係る多相クロック生成回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図4】 従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1,1−2…位相比較部、2…遅延素子、3…一致
検出部、4…遅延制御部、5…可変遅延部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された基本クロックに所定量の遅延
    を付加または削除することにより、この基本クロックの
    周波数と同一周波数でありかつ順次1/N周期(N:2
    以上の自然数)ずつ位相の異なるN相のクロックを生成
    して出力する可変遅延部と、この可変遅延部において付
    加または削除される前記遅延の量を制御する遅延制御部
    とを備え、前記基本クロックの位相と前記N相のクロッ
    クのうちの所定の位相比較用クロックの位相との比較結
    果に基づき前記遅延制御部における遅延の付加または削
    除を実施する多相クロック生成回路において、 前記基本クロックの位相と前記位相比較用クロックの位
    相とを比較し、両者が一致したときは第1のレベルの信
    号を出力し、両者が不一致のときは第2のレベルの信号
    を出力する第1の位相比較部と、 前記位相比較用クロックが供給され、この位相比較用ク
    ロックに所定量の遅延を付加して出力する遅延素子と、 前記基本クロックの位相と前記遅延素子から出力された
    クロックの位相とを比較し、両者が一致したときは第1
    のレベルの信号を出力し、両者が不一致のときは第2の
    レベルの信号を出力する第2の位相比較部と、 第1および第2の位相比較部から出力された信号のレベ
    ルを互いに比較し、両者が一致したときは前記遅延制御
    部における遅延の付加または削除の制御を実施し、両者
    が不一致のときは前記遅延制御部における遅延の付加ま
    たは削除の制御を停止する一致検出部とを備えたことを
    特徴とする多相クロック生成回路。
  2. 【請求項2】 入力された基本クロックに所定量の遅延
    を付加または削除することにより、この基本クロックの
    周波数と同一周波数でありかつ順次1/N周期(N:2
    以上の自然数)ずつ位相の異なるN相のクロックを生成
    して出力する可変遅延部と、この可変遅延部において付
    加または削除される前記遅延の量を制御する遅延制御部
    とを備え、前記基本クロックの位相と前記N相のクロッ
    クのうちの所定の位相比較用クロックの位相とを比較
    し、前記遅延制御部における遅延の付加または削除を実
    施する多相クロック生成回路において、 前記基本クロックをM分周(M:自然数)し、位相が互
    いに異なる第1および第2のクロックを生成して出力す
    る第1の分周部と、 前記位相比較用クロックをM分周することにより、第3
    のクロックを生成して出力する第2の分周部と、 第1のクロックに同期して第3のクロックをラッチして
    出力する第1のフリップフロップと、第2のクロックに
    同期して第1のフリップフロップの出力をラッチして出
    力する第2のフリップフロップとから構成された第1の
    位相比較部と、 第3のクロックに所定の遅延を付加して出力する遅延バ
    ッファと、 第1のクロックに同期して前記遅延バッファの出力をラ
    ッチして出力する第3のフリップフロップと、第2のク
    ロックに同期して第3のフリップフロップの出力をラッ
    チして出力する第4のフリップフロップとから構成され
    た第2の位相比較部と、 第1および第2の位相比較部からの出力が供給され、両
    出力のレベルの対等を求めて出力するエクスクルーシブ
    ノア素子と、 第1の位相比較部および前記エクスクルーシブノア素子
    からの各出力が供給され、第1の位相比較部の出力が第
    1のレベルでありかつ前記エクスクルーシブノア素子の
    出力が第1のレベルであるときはカウントアップを実施
    してその結果を出力し、第1の位相比較部の出力が第2
    のレベルでありかつ前記エクスクルーシブノア素子の出
    力が第1のレベルであるときはカウントダウンを実施し
    てその結果を出力し、前記エクスクルーシブノア素子の
    出力が第2のレベルのときはカウントを停止するアップ
    ダウンカウンタと、 このアップダウンカウンタの出力を解読し、その結果を
    前記可変遅延部に出力することにより前記可変遅延部に
    おいて付加または削除される遅延量を制御するデコーダ
    とを備えたことを特徴とする多相クロック生成回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記可変遅延部は、従属接続された(N+1)個(N:
    2以上の自然数)のセレクタによって構成され、前記デ
    コーダからの出力に応じて各セレクタの切替制御が行わ
    れ、入力された基本クロックに所定量の遅延を付加また
    は削除することにより、この基本クロックの周波数と同
    一周波数でありかつ順次1/N周期ずつ位相の異なるN
    相のクロックを生成して出力することを特徴とする多相
    クロック生成回路。
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