JP4159988B2 - N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3h−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1h−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶、その製法およびその組成物 - Google Patents

N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3h−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1h−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶、その製法およびその組成物 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本出願は、ここに引用してその全体を本明細書の一部とみなす2001年8月15日に出願された米国特許仮出願番号シリアル番号60/312,353の利益を主張する。
発明の分野
本発明は結晶およびその組成物に関し、ここに、該結晶はN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む。また、本発明はそのような結晶の製法にも関する。
背景
PKは、蛋白質のチロシン、セリンおよびスレオニン残基上のヒドロキシ基のリン酸化を触媒する酵素である。この見かけ上単純な活性の結果は膨大である;細胞の成長、分化および増殖、すなわち、細胞の生命の実質的に全ての態様はPKの活性に依存する。さらに、異常な活性は、乾癬のごとき比較的生命を脅かさない病気から膠芽腫(脳癌)のごとき極端に悪性な病気の範囲の障害を持つ宿主に関連付けられてきた。PKは便宜には2つのクラス、プロテインチロシンキナーゼ(PTK)およびセリン−スレオニンキナーゼ(STK)に分けることができる。
PTK活性の重要な態様の1つは、成長因子受容体とのその関連である。成長因子受容体は細胞−表面蛋白質である。成長因子リガンドによって結合されると、成長因子受容体は活性な形態に変換され、それは、細胞膜の内部表面の蛋白質と相互作用する。これは、受容体および他の蛋白質のチロシン残基上のリン酸化、および種々の細胞質シグナリング分子との複合体の細胞内部での形成に導き、それは、今度は、***(増殖)、細胞分化、細胞成長、細胞外ミクロ環境に対する代謝効果の発現を行う。
PK阻害剤として作用する小さな分子が同定されており、それは、例えば、PCT国際公開WO 01/60814(Tangら)に開示された3−ピロール置換2−インドリノン化合物を含む。3−ピロール置換2−インドリノン化合物は、例えば、PCT国際公開WO 01/60814(Tangら)に開示されたN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドを含む。しかしながら、該開示は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドの塩の特定の結晶形態の調製および性質に関しては沈黙している。薬物デリバリー適用において有用な優れた化学的および/または物理的特性を有する結晶形態のそのような物質に対する要望が存在する。
発明の概要
1つの態様において、本発明は構造式:
Figure 0004159988
を有する化合物のリンゴ酸塩を含む結晶を提供する。
前記構造式を持つ化合物はN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドとしても知られている。該リンゴ酸塩はD−リンゴ酸;D,L−リンゴ酸;L−リンゴ酸またはその組合せであってもよい。好ましくは、該リンゴ酸はL−リンゴ酸の塩である。好ましくは、結晶は、無水物である。好ましくは、結晶は、粉末X−線回折パターンにおいて、約13.2および24.2度θ、より好ましくは、約13.2、19.4、24.2および25.2度2θにおいて、最も好ましくは結晶形態Iについて表1にリストしたごとく特徴的な回折ピークを有する。好ましくは、結晶はせいぜい約2重量%の水、より好ましくはせいぜい約0.5重量%水、最も好ましくはせいぜい約0.2重量%の水を含む。好ましくは、結晶は少なくとも約190℃の融点、より好ましくは少なくとも約195℃の融点を有する。本明細書中に記載した結晶を含む組成物も提供される。好ましくは、組成物は治療上有効量の結晶を含む。所望により、組成物は賦形剤、好ましくは医薬上許容される賦形剤を含む。
もう1つの態様において、本発明は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶を提供し、ここに該結晶は、粉末X−線回折パターンにおいて、約3.0および27.7度2θ、より好ましくは約3.0、12.1、14.5および27.7度2θにおいて、最も好ましくは結晶形態IIについて表1にリストするごとく特徴的な回折ピークを有する。典型的には、該結晶は、80%相対湿度に暴露されると、少なくとも約5重量%の水を吸収し、かつせいぜい約185℃の融点を有する。また、本明細書中に記載する結晶を含む組成物も提供する。好ましくは、該組成物は治療上有効量の結晶を含む。所望により、組成物は賦形剤、好ましくは医薬上許容される賦形剤を含む。
もう1つの態様において、本発明は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩(例えば、結晶形態I)を含む無水結晶の製法を提供する。1つの具体例において該方法は、リンゴ酸;N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミド;および溶媒を合わせ、該塩が、せいぜい約100℃の結晶化溶液の初期および最終温度の間の差;1時間当たりせいぜい約50℃の冷却速度;シード添加無し;せいぜい約10の過飽和比;沈殿剤無し;および/またはその組合せを含めた1以上の因子を含む結晶化条件(例えば、結晶形態Iの結晶化条件)下で結晶するよう誘導することを含む。好ましくは、リンゴ酸はL−リンゴ酸である。好ましくは、溶媒は、例えば、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、トルエン、N−ブタノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、水、およびその組合せを含めた1以上の溶媒を含む。
もう1つの具体例において、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む無水結晶(例えば、結晶形態I)の製法は:N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶を溶媒と接触させることを含み、ここに、接触結晶は、該溶媒に対して実質的な溶解度を有し、ここに、接触結晶(例えば、結晶形態II)はX線回折パターンにおいて約3.0および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する。好ましくは、溶媒は、例えば、アセトニトリル、エタノール、メタノールおよびその組合せを含めた1以上の溶媒を含む。好ましくは、結晶と溶媒との接触により、スラリーが形成され、該スラリーを好ましくは撹拌し、および/または加熱する。所望により、無水結晶はスラリーから取り出すことができる。
もう1つの態様において、本発明はN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶(例えば結晶形態II)の製法を提供する。該方法は;リンゴ酸;N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミド;および溶媒を合わせ;次いで、該結晶が、少なくとも約25℃の結晶化溶液の初期および最終温度の間の差;1時間当たり少なくとも約25℃の冷却速度;シード添加;少なくとも約2の過飽和比;沈殿剤の存在およびまたはその組合せを含めた1以上の因子を含む結晶化条件(例えば結晶形態IIの結晶化条件)下で結晶化するよう誘導することを含む。好ましくは、リンゴ酸はL−リンゴ酸である。好ましくは、溶媒は、例えば、メタノール、水、テトラヒドロフラン/水混合液、およびその組合せを含めた1以上の溶媒を含む。好ましくは、該結晶は、粉末X−線回折パターンにおいて、約3.0および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する。
無水結晶形態Iは、多くの適用において結晶形態IIよりも有利である。なぜならば、結晶形態Iが供する特性は、好ましくは、例えば、結晶形態IIの各特性よりも、大きな熱力学的安定性、高い結晶化度、および低い吸湿性を含むからである。
多数の因子が結晶化条件に影響し、それらは当業者によく知られている。そのような因子は、例えば、結晶化溶液中における塩の濃度;もしあれば、結晶化溶液の初期および最終温度の差;もしあれば、冷却速度;もしあれば、溶媒の気化;シード添加;過飽和比;および沈殿剤の存在を含む。本明細書中に供される開示からのガイダンスに従い、当業者であれば、過度な実験なくして結晶化条件に到達するよう1以上の適切な因子を選択しおよび/または調整して、結晶形態Iおよび/または結晶形態IIを得ることができる。
定義
本明細書中で用いる「過飽和比」とは、結晶化温度における飽和溶液中での物質の濃度に対する溶液中の物質の濃度の比率を言う。
本明細書中で用いる「シード添加」とは「種子」結晶を結晶化溶液に加えて結晶の形成を促進する技術を言う。好ましくは種子結晶の組成は形成されるべき結晶の組成と同一である。
本明細書中で用いる「沈殿剤」とは、結晶化溶液に添加されると結晶化を誘導する傾向がある物質を意味する。有用な沈殿剤は、例えば、塩用の非溶媒および過剰の対イオンを含む溶液を含む。本明細書中で用いる非溶媒は、せいぜい約1重量%、より好ましくは約0.1重量%、最も好ましくは約0.01重量%の溶解度を該塩が好ましくはそれに対して有する溶媒である。
本明細書中で用いる「無水結晶」とは、水が特別には結合しない結晶を意味する。無水結晶は、好ましくは、実質量の水を含まない。水の含有量は、例えば、カールフィッシャー滴定を含めた当該分野で知られた方法によって測定することができる。好ましくは無水結晶はせいぜい約2重量%の水、より好ましくはせいぜい約0.5重量%の水、最も好ましくは約0.2重量%の水を含む。
本明細書中で用いる「結晶性」とは、秩序だった長い範囲の分子構造を有する物質を意味する。結晶形態の結晶化度は、例えば、粉末X−線回折、水分収着、示差、熱量分析、溶液比色、溶解特性を含めた多くの技術によって測定することができる。本明細書中で用いる「より結晶性」とは、それが比較される物質よりもより高い結晶化度を有する物質を意味する。より高い結晶化度を持つ物質は、一般に、より低い結晶化度を持つ物質よりも結晶構造がより欠陥の少ない高度に秩序だった長い範囲の分子構造を有する。より高い結晶化度は、例えば、粉末X−線、回折パターンにおけるより鋭い反射、特定の相対湿度において同様のサイズの粒子についてのより低い水分収着、より低い溶解熱、より高い融解熱、より低い溶解速度、およびその組合せを含めた技術によって他の形態に対して評価することができる。
本明細書中で用いる「より低い結晶性」とは、それが比較されるべき物質よりも低い結晶化度を物質が有することを意味する。より低い結晶化度を持つ物質は、一般に、より高い結晶化度を持つ物質よりも、より低い長い範囲の秩序、および結晶構造におけるより多い欠陥を有する。より低い結晶化度は、例えば、粉末X−線回折パターンにおけるより広いおよび/または少ない反射、特定の相対湿度において同様のサイズの粒子についてのより高い水分収着、より高い溶解熱、より低い融解熱、より速い溶解速度、およびその組合せを含めた技術によって他の形態に対して評価することができる。
本出願において言及されるごとく、バルク薬物安定性テストにおいて「安定な」とは、示された時間の間の示された条件下での貯蔵の後に、バルク薬物の少なくとも約97重量%、好ましくは少なくとも約98重量%、より好ましくは少なくとも約99重量%が不変なままであることを意味する。
好ましい具体例の詳細な記載
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドは、以下の構造式:
Figure 0004159988
を有する3−ピロール置換2−インドリノン化合物である。
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドは、例えば、PCT国際公開番号WO 01/60814(Tangら)に開示されたものを含めた標準的な合成手法によって遊離塩基として調製することができる。遊離塩基は小さな粒子として結晶化させることができるが、大規模な操作では、例えば、容易な濾過のためより大きな粒子サイズの結晶を有するのが望ましい。この目的では、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドの塩の調製は、塩の加工およびそれからの経口医薬組成物の調製に関連した得られた特性の評価のために行った。
遊離塩基およびその塩(例えば、シクラミン酸、マレイン酸、臭化水素酸、マンデル酸、酒石酸、フマル酸、アスコルビン酸、リン酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、およびリンゴ酸の塩)を含めたN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドの結晶形態を、例えば、結晶性(例えば、結晶性または非晶性、結晶化度、無水または水和結晶)、毒性、吸湿性、安定性および形態を含めた、塩の加工およびそれからの経口医薬組成物の調製に関連する特性につきスクリーニングした。前記スクリーニングに基づき、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩は、所望の特性の最良のバランスを提供すると判断された。さらに実験して、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩は複数の結晶形態にて結晶化することが判明した。
本発明は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶形態の製法、およびそれらの結晶形態の同定を提供する。リンゴ酸塩を含む無水結晶の調製は本明細書中に記載する。無水結晶形態Iは多くの適用において優れた特性を有する。
結晶形態I
1つの具体例において、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩は無水結晶として調製された(例えば結晶形態I)。無水結晶形態Iは他の結晶形態(例えば結晶形態II)よりも熱力学的に安定である。1つの方法において、結晶形態Iは、過飽和溶液からの結晶形態Iの結晶化条件下でのリンゴ酸塩の結晶化を誘導することによって調製することができる。
本明細書中で用いる「結晶形態Iの結晶化条件」とは、熱力学的結晶形態(例えば結晶形態I)を供する結晶化条件をいう。そのような条件は、通常は、「遅い」結晶化条件と呼ばれる。当業者であれば、例えば、好ましくはせいぜい約100℃、より好ましくはせいぜい約50℃、なおより好ましくはせいぜい約25℃、最も好ましくは約0℃の結晶化溶液の初期および最終温度の間の差;好ましくは1時間当たりせいぜい約50℃、より好ましくは1時間当たりせいぜい約20℃、なおより好ましくは1時間当たりぜいぜい約2℃、最も好ましくは1時間当たり約0℃の冷却速度;シード添加無し;好ましくはせいぜい約10、より好ましくはせいぜい約5、最も好ましくはせいぜい約1.5の過飽和比;沈殿剤無し;および/またはその組合せを含めた1以上の因子を選択して、結晶形態Iの結晶化条件を供することができる。
結晶化溶液を調製するための有用な溶媒は、例えば、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、トルエン、n−ブタノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、水、およびその組合せを含む。
もう1つの方法において、結晶形態Iは、例えば、結晶形態IIが実質的な溶解度を有する溶媒中の結晶形態IIのスラリーを供することによって調製することができる。本明細書中で用いる「実質的な溶解度」とは、結晶が、好ましくは、少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なくとも約1重量%、最も好ましくは少なくとも約10重量%の濃度にて、約室温(例えば、約15℃ないし約30℃)において溶媒に溶解することを意味する。所望により、結晶は、室温にて、示された濃度で溶媒に溶解させることができる。
そのような溶媒は、例えば、アセトニトリル、エタノール、メタノールおよびその組合せを含む。
結晶形態II
もう1つの具体例において、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩はもう1つの結晶形態(例えば結晶形態II)で調製された。結晶形態IIは、例えば、無水結晶形態Iの調製における中間体として有用である。
結晶形態IIは、例えば、過飽和溶液から結晶形態IIの結晶化条件下で結晶化するようリンゴ酸塩を誘導することによって調製することができる。
本明細書中で用いる「結晶形態IIの結晶化条件」とは、熱力学的形態以外の結晶形態を供する結晶化条件をいう。そのような条件は、通常、「迅速な」結晶化条件である。当業者であれば、例えば、結晶形態IIの結晶化条件を供するための、好ましくは少なくとも約25℃、より好ましくは少なくとも約50℃、最も好ましくは少なくとも約100℃の結晶化溶液の初期および最終温度の差;好ましくは1時間当たり少なくとも約25℃、より好ましくは1時間当たり少なくとも約100℃、最も好ましくは1時間当たり少なくとも約300℃の冷却速度;シード添加;好ましくは少なくとも約2、より好ましくは少なくとも約5、最も好ましくは少なくとも約10の過飽和比;沈殿剤の存在;および/またはその組合せを含めた1以上の因子を選択することができる。
結晶化溶液のための有用な溶媒は、例えば、メタノール、水、テトラヒドロフラン/水混合液、およびその組合せを含む。
粉末X−線回折(PXRD)
結晶性有機化合物は、3次元空間に周期的アレイで配置された多数の原子よりなる。構造周期性は、通常は、ほとんどの分光学的プローブ(例えば、X−線回折、赤外および固体状態NMR)による鋭い明示的なスペクトル特徴のごとき区別される物理的特性を発現する。X−線回折(XRD)は、固体の結晶性を測定するための最も感度の良い方法のうちの1つであると認められている。結晶は、ブラッグ則によって予測されるごとく、格子面間隔に合致する特定の角度に生起する明示的回折最大を生じる。対照的に、非晶質物質は長い範囲の秩序は保有しない。それは、しばしば、液体状態におけるごとく、分子の間にさらなる容量を保持する。非晶質固体は、通常は、反復する結晶格子の長い範囲の秩序の不存在のため、広い散漫なハローを伴う特徴のないXRDパターンを明らかにする。
粉末X−線回折は、報告されているところによると、有機化合物(例えば、医薬組成物で有用な化合物)の種々の結晶形態を特徴付けるために用いられてきた。例えば、米国特許第5,504,216(Holohanら), 5,721,359(Dunnら), 5,910,588 (Wangnickら), 6,066,647(Douglasら), 6,225,474 (Matsumotoら), 6,239,141 (Allenら), 6,251,355 (Murataら), 6,288, 057 (Harkness), 6,316,672 (Stowellら), 6,329,364(Groleau)および米国特許出願公開番号2001/0003752(Talleyら), 2002/0038021(Bartonら)および2002/0045746 (Bartonら)参照。
結晶性物質は多くの医薬適用で好ましい。結晶性形態は、同一物質の非晶質形態よりも一般に熱力学的に安定である。この熱力学的安定性は、好ましくは、結晶性形態のより低い溶解度および改良された物理的安定性に反映される。結晶性固体中の分子の規則的なパッキングは、好ましくは、化学的不純物の取り込みを否定する。よって、結晶性物質は、一般に、その非晶質カウンターパートよりも高い化学的純度を有する。結晶性固体中のパッキングは、一般には、分子をよく規定された格子位置に拘束し、化学反応の要件である分子運動を低下させる。よって、顕著な例外がほとんど少ない結晶性固体は、同一分子組成の非晶質固体よりも化学的に安定である。好ましくは、本出願で開示するN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩の結晶形態は、本明細書中に開示する1以上有利な化学的および/または物理的特性を保有する。
本出願で開示するN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩の結晶形態は、好ましくは、区別される粉末X−線回折プロフィールを有する。例えば、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む無水結晶は、好ましくは、特徴的な回折ピークの存在によって本明細書中に開示するリンゴ酸塩を含む他の結晶形態から区別することができる。本明細書中で用いる特徴的な回折ピークは、観察された回折パターンの最も強いピークから選択されるピークである。好ましくは、特徴的なピークは、回折パターンにおける最も強いピークの約20、より好ましくは最も強いピークの約10、最も好ましくは最も強いピークの約5から選択される。
図1および2は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の、各々、結晶形態IおよびIIについての粉末X−線回折パターンを示す。表1は、2および35度2θの間の各PXRDパターンからの最も強いピークのリストを含む。遊離塩基、結晶形態I、および結晶形態IIは、全て、それらのユニークなPXRDパターンによって容易に区別される。
好ましくは、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩(例えば結晶形態I)を含む無水結晶は、約13.2および24.2度2θにおいて、より好ましくは、約13.2、19.4、24.2および25.5度2θにおいて特徴的な回折ピークを有し、最も好ましくは、結晶形態Iについて表1にリストした特徴的な回折ピークを有する。
好ましくは、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩の結晶形態IIは、約3.0および27.7度2θにて、より好ましくは約3.0、12.1、14.5および27.7度2θにて特徴的な回折ピークを有し、最も好ましい結晶形態IIについて表1にリストした特徴的な回折ピークを有する。
Figure 0004159988
純度および固体状態の安定性
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩の結晶形態Iの純度は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって評価した。結果は、約98面積%の純度を示し、約2面積%未満の不純物が検出された(表2)。
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iの固体状態安定性の実験も行った(表2)。60℃/雰囲気相対湿度、60℃/75%相対湿度、および80℃/雰囲気相対湿度でのエージングの後における4週間データは、有意な分解は示さなかった。第2週の試料についての粉末X−線回折は、結晶形態の変化は示さなかった。
Figure 0004159988
水分収着データ
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態IおよびIIについての25℃の水分収着データを図3に示す。より結晶性の多形結晶形態Iは低い吸湿性であり、0ないし90%相対湿度の範囲にわたって0.5%未満の水を吸収する。結晶性の低い多形の結晶形態IIは非常に吸湿性であり、0ないし90%の相対湿度の範囲にわたって15%を超える水を吸収する。
熱的データ
示差走査熱量測定データを図4に示す。N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の無水結晶形態Iは、約196℃で融解し、他方、結晶形態IIは約181℃で融解する。初期融解後に観測される事象は、おそらくは融解に伴ってある程度の分解があることを示唆する。したがって、正確な融解熱は容易には測定できないであろう。
結晶形態IについてのTGAデータ(示さず)は、融点に至るまで有意な重量喪失は示さず、結晶中の残存する溶媒および/または水の欠如を示す。
投与および医薬組成物
本発明の結晶はそれ自体でヒト患者に投与することができるか、または、前記した結晶を適当な担体または賦形剤と混合した医薬組成物にて投与することができる。薬物の処方および投与のための技術は、「Remington's Pharmacological Sciences」 Mack Publishing Co., Easton, PA.最新版に見出すことができる。
本明細書中で用いる「投与する」または「投与」とは、本発明の結晶またはその医薬組成物を、PK−関連障害の予防または治療を目的として生物に送達することを言う。
適当な投与経路は、限定されるものではないが、経口、直腸、経粘膜または腸投与あるいは筋肉内、皮下、脊髄内、鞘内、直接的心室内、静脈内、硝子体内、腹腔内、鼻腔内、眼内、注射を含むことができる。好ましい投与経路は経口および非経口である。
別法として、本発明の結晶またはその医薬組成物は、しばしば、デポまたは徐放処方にて、本発明の結晶またはその医薬組成物の直接的固体腫瘍への注射を介して全身投与よりはむしろ局所投与にて投与することができる。
さらに、薬物は、例えば、腫瘍−特異的抗体をコートしたリポソームにて標的化薬物送達システムにて投与することができる。リポソームは腫瘍に標的化され、腫瘍によって選択的に取り込まれる。
本発明の医薬組成物は、当該分野でよく知られた製法によって、例えば、慣用的な混合、溶解、顆粒化、糖衣−作成、粉末化、乳化、カプセル化、包括、凍結乾燥プロセスによって製造することができる。
本発明で用いられる医薬組成物は、本発明の結晶の、医薬的に使用することができる製剤への製造を容易とする賦形剤および補助剤を含めた1以上の薬理学上許容される担体を用いて慣用的に処方することができる。適切な処方は、選択された投与経路に依存する。
注射では、本発明の結晶またはその医薬組成物は水性溶液、好ましくは、生理学上適合するハンクスの溶液、リンゲル液または生理食塩水のような緩衝液中で処方することができる。経粘膜投与では、浸透させるべきバリアーに適した浸透剤を処方で用いる。そのような浸透剤は一般に当該分野で知られている。
経口投与では、本発明の結晶またはその医薬上組成物は、本発明の結晶を当該分野でよく知られた医薬上許容される担体と合わせることによって処方することができる。そのような担体は、本発明の結晶が、患者による経口摂取のために、錠剤、丸剤、ロゼンジ、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁剤として処方するのを可能とする。経口用途の医薬製剤は、固体賦形剤を用い、所望であれば他の適切な補助剤を添加した後、得られた混合物を粉砕し、顆粒の混合物を処理して錠剤または糖衣錠コアを得ることによって作成することができる。有用な賦形剤は、特に、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含めた糖のごとき充填剤、例えば、とうもろこし澱粉、小麦澱粉、米澱粉およびじゃがいも澱粉のごときセルロース調製物およびゼラチン、トラガカントガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)のごとき他の物質である。所望であれば、架橋されたポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸のような崩壊剤を添加することができる。アルギン酸ナトリウムのごとき塩を用いることもできる。
糖衣錠コアは適当なコーティングを施す。この目的では、所望により、アラビアガム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポルゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適当な有機溶媒または溶媒混合物を含んでもよい濃縮糖溶液を用いることができる。色素または顔料を、確認のためまたは活性用量の異なる組合せを特徴付けるために錠剤または糖衣コーティングに加えることができる。
経口的に用いることができる医薬組成物は、ゼラチンで作成されたプッシュフィットカプセルならびにゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールのごとき可塑剤で作成された密封カプセルを含む。プッシュフィットカプセルはラクトースのごとき充填剤、澱粉のごときバインダーおよび/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムのごとき滑沢剤および所望により、安定化剤と混合した有効成分を含むことができる。ソフトカプセルでは本発明の結晶は、脂肪油、流動パラフィンまたは液状ポリエチレングリコールのごとき適当な液体に溶解または懸濁させることができる。安定化剤をこれらの処方に加えることもできる。
本発明の結晶またはその医薬組成物を光から保護するために、カプセルを茶色のガラスまたはプラスチック瓶に充填することができる。活性なカプセル処方を含む容器は制御された室温(例えば、約15℃ないし約30℃)で貯蔵しなければならない。
吸入による投与では、本発明の結晶またはその医薬組成物は、便宜には、加圧されたパックまたはネビュライザーおよび適当なプロペラント、例えば、限定されるものではないが、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンまたは二酸化炭素を用いてエアロゾルスプレーの形態で送達される。加圧エアロゾルの場合には、計量された量を送達するためにバルブを通すことによって投与単位を制御することができる。例えば、吸入器または散布器で用いるためのゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、本発明の結晶またはその医薬組成物、およびラクトースまたは澱粉のごとき適当な粉末基剤の粉末混合物を含むように処方することができる。
本発明の結晶または医薬組成物は、例えば、ボーラス注射または連続的注入により、非経口投与用に処方することもできる。注射用の処方は、単位投与形態、例えば、保存剤を添加したアンプルまたは多用量容器中に供することができる。組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、溶液剤、または乳剤のごとき形態をとることができ、また、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤のごとき処方物質を含むことができる。
非経口投与用の医薬組成物は、本発明の結晶または医薬組成物の水溶性形態の水溶液を含む。加えて、本発明の結晶または医薬組成物の懸濁液を親油性ビヒクル中で調製することができる。適当な親油性ビヒクルは、ゴマ油のごとき脂肪油、オレイン酸エチルおよびトリグリセリドのごとき合成脂肪酸エステル、またはリポソームのごとき物質を含む。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストランのごとき懸濁液の粘度を増加させる物質を含有することができる。所望により、懸濁液は、本発明の結晶またはその医薬組成物の溶解性を増加させて、高度に濃縮された溶液の調製を可能とする適当な安定化剤および/または剤を含有することができる。別法として、有効成分は、使用前に、適当なビヒクル、例えば、滅菌されたパイロジェンフリーの水での復元のために粉末形態とすることができる。
本発明の結晶またはその医薬組成物は、例えば、カカオバターまたは他のグリセリドのごとき慣用的な座薬基剤を用いて坐薬または保持浣腸のごとき直腸組成物に処方することができる。
前記した処方に加え、本発明の結晶またはその医薬組成物は、デポ製剤として処方することもできる。
そのような長期間作用する処方は移植(例えば、皮下または筋肉内)によって、または筋肉内注射によって投与することができる。本発明の結晶または医薬組成物は、イオン交換樹脂と共に適当なポリマーまたは疎水性物質(例えば、医薬上許容される油)の投与経路にて、または難溶解性誘導体として処方することができる。加えて、本発明の結晶またはその医薬組成物は、治療剤を含有する固体疎水性ポリマーの半浸透性マトリックスのごとき徐放系を用いて送達することがでてきる。種々の徐放物質は確立されており、当業者によく知られている。徐法カプセル、その化学的性質に応じて、塩または医薬組成物を数週間または100日以上の間放出する。治療剤の化学的性質および生物学的安定性に応じて、蛋白質安定化のためのさらなる戦略を使用することができる。
ここに、医薬組成物は、適当な固体またはゲル相の担体または賦形剤を含むこともできる。そのような担体またはデータの例は限定されるもものではないが、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖、澱粉、セルロース誘導体、ゼラチン、ポリエチレングリコールのごときポリマーを含む。
本発明で用いるのに適した医薬組成物は、有効成分が、意図した目的、例えば、PK活性の延長またはPK−関連障害の治療また予防を達成するのに十分な量に有効成分が含まれる組成物を含む。
より具体的には、治療上有効量とは、病気の兆候を妨げ、緩和し、または軽減し、あるいは治療すべき対象の生存を延長するのに効果的な本発明の結晶またはその医薬組成物の量を意味する。治療上有効量の決定は、特に、本明細書中で供した詳細な開示に照らし、十分に当業者の能力内のものである。
本発明の方法で用いられるいずれの本発明の結晶またはその医薬組成物についても、治療上有効な量は、最初に細胞培養アッセイから見積もることができる。次いで、細胞培養で決定されたIC50(すなわち、PK活性の最大の半分の阻害を達成する本発明の結晶またはその医薬組成物の濃度)を含む循環濃度範囲を達成するように、動物モデルで用いるために投与量を多く処方することができる。次いで、そのような情報を用いて、ヒトにおける有用な量をより正確に決定することができる。
本発明の結晶またはその医薬組成物の毒性および治療効果は、例えば、本発明の主題の結晶またはその医薬組成物についてのIC50およびLD50(その双方は本明細書中において他の場所で議論する)を決定することによって、細胞培養または実験動物において、標準的な医薬手法によって測定することができる。これらの細胞培養アッセイおよび動物実験から得られたデータは、ヒトで用いる投与量の範囲を処方するために用いることができる。投与量は、使用する投与形態および利用する投与経路に応じて変化させることができる。正確な処方投与経路および投与量は、患者の状態を考慮して個々の医師が選択することができる(例えば、Finglら, 1975, in“The Pharmacological Basis of Therapeutics”, Ch.1 p.l参照)。
投与の量および間隔は、キナーゼ変調効果を維持するのに十分な活性種の血漿レベルを供するように個々に調整することができる。これらの血漿レベルとは、最小の効果的濃度(MEC)をいう。該MECは本発明の各結晶または医薬組成物に対して変化させることができるが、イン・ビトロでデータから見積もることができる。例えばキナーゼの50ないし90%阻害を達成するのに必要な濃度は、ここに記載するアッセイを用いて確認することができる。MECを達成するのに必要な投与量は、個々の特徴および投与経路に依存するであろう。HPLCアッセイまたはバイオアッセイを用いて血漿濃度を測定することができる。
投与の間隔はMEC値を用いて決定することもできる。本発明の結晶または医薬組成物は、当該時間の10ないし90%、好ましくは30ないし90%、最も好ましくは50ないし90%の間、MECを超える血漿レベルを維持する方法を用いて投与することができる。局所投与または選択的摂取の場合には、薬物の効果的な局所濃度は血漿濃度に関連せず、当該分野で知られた他の処方を使用して、正確なに投与の量および間隔を決定することができる。
投与される組成物の量は、もちろん、治療すべき対象、病気の重症度、投与の様式、主治医の判断に依存するであろう。
組成物は、所望ならば、有効成分を含む1以上の単位投与形態を含有することができるFDA認可のキットのようなパックまたは分注デバイス中にて提供することができる。該パックは、例えば、ブリスターパックのごとき金属またはプラスチック箔を含むことができる。該パックまたは分注デバイスには投与の指示書を伴わせることができる。また、該パックまたは分注器には、医薬の製造、使用または販売を規制する政府当局によって規定される形態の容器に伴わせた注意書きを添付することもでき、その注意書きは、組成物の形態も、ヒトまたは動物投与の当局による認可を反映する。そのような注意書きは、例えば、処方箋薬物のための米国食料および薬物所によって認可されたラベルのもの、または認可された製品のインサートのものであってよい。適合する医薬担体中に処方された本発明の結晶を含む組成物を、示された疾患の治療のために、調製し、適当な容器に、ラベルを付すことができる。ラベルに示された適当な条件は腫瘍の治療、血管形成の阻害、線維症、糖尿病等の治療を含むことができる。
本発明の結晶またはその医薬組成物を、前記した病気および障害の治療のために他の化学療法剤と組合せることができるのも本発明の態様である。例えば、本発明の結晶またはその医薬組成物はフルオロウラシル(5−FU)単独のごときアルキル化剤と組合せることができ、あるいはロイコボリン;または限定されるものではないが、UFT、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビンのごとき他のピリミジンアナログ、アルキルスルホネート、例えば、ブスルファン(慢性顆粒球性白血病の治療で使用)、イムプロスルファンおよびピポスルファン;アジリジン、例えば、ベンゾデパ、カルボクオン、メツレデパおよびウレデパ;エチレンイミおよびメチルメラミン、例えば、アルトレタミン、トリエチルエンメラミン、トリエチレンホスファミド、トリエチレンチオホスファミドおよびトリメチロールメラミン;およびナイトロジェンマスタード、例えば、クロランブシル(慢性リンパ系白血病、原発性マクログロブリン血症および非−ホジキンリンパ腫の治療で使用)、シクロホスファミド(ホジキン病、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、乳癌、卵巣癌、肺癌、ウィルムス腫および横紋筋肉腫の治療で使用)、エストラモスチン、イフォスファミド、ノベムブリチン、プレドニムスチンおよびウラシルマスタード(原発性血小板増加症、非−ホジキンリンパ腫、ホジキン病および卵巣癌の治療で使用)、およびトリアジン、例えば、ダカルバジン(軟組織肉腫の治療で使用)とさらに組合せることができる。
本発明の結晶またはその医薬組成物は、限定されるものではないが、葉酸アナログ、例えば、メトトレキセート(急性リンパ系白血病、絨毛癌、菌状息肉腫乳癌、頭および首の癌および骨形成性肉腫の治療で使用)およびプレロプテリン;急性顆粒球性、急性リンパ系および慢性顆粒球性白血病の治療で用いられるメルカプトプリンおよびチオグアニンのごときプリンアナログのような他の抗代謝化学療法剤と組合せて用いることもできる。
本発明の結晶またはその医薬組成物は、限定されるものではないが、ビンカアルカロイド、例えば、ビンブラスチン(乳癌および精巣癌の治療で使用)、ビンクリスチンおよびビンデシン;エピポドフィロトキシン、例えば、エトポシドおよびテニポシド、(その双方は精巣癌およびカポシ肉腫の治療で有用である);抗生物質化学療法剤、例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、マイトマイシン(胃癌、頸癌、大腸癌、乳癌、膀胱癌およびすい臓癌を治療するのに使用)、ダクトマイシン、テモゾロミド、クリカマイシン、グレオマイシン(皮膚癌、食道癌および尿生殖器管癌の治療で使用);およびL−アスパラギナーゼのごとき酵素化学療法剤のような天然産物ベースの化学療法剤と組合せて用いることもできると考えられる。
前記に加えて、本発明の結晶またはその医薬組成物は、白金配位錯体(シスプラチン等);ヒドロキシ尿素のごとき置換された尿素;メチルヒドラジン誘導体、例えば、プロカルバジン;副腎皮質抑制剤、例えば、マイトタン、アミノグルテチミド;および副腎皮質ステロイド(例えば、フレドリゾン)、プロゲスチン(例えば、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート)のごときホルモンおよびホルモンアンタゴニスト;エストロゲン(例えば、ジエチルスチルベステロール);タモキシフェンのごとき抗エストロゲン;アンドロゲン、例えば、テストステロンプロピオネート;およびアナストロゾールのごときアロマターゼ阻害剤と組合せて用いることもできる。
最後に、本発明の結晶またはその医薬組成物の組合せは、限定されるものではないが、急性骨髄性(非−リンパ系)白血病のごとき固体腫瘍癌または白血病の治療のためにマイトキサントロンまたはパクリタキセルとの組合せで有効であろうと考えられる。
本発明を以下の実施例により説明する。特別な例、物質、量および手法は本明細書中に記載する発明の範囲および先進に従って広く解釈されるべきであることは理解されるべきである。
実施例
X−線回折(XRD)パターンは、θ−θゴニオメーターを備えたScintag X2ディフラクトメーター(Thermo ARL, Ecublens,スイス国)で測定した。融点は、標準的な波形パンを備えたTA Instruments 2920示差走査熱量測定器(TA Instruments, New Castle, DE)および10℃/分の加熱速度を用いて測定した。吸湿性は、制御された雰囲気のマイクロ天秤(Pharmacia Corp., Kalamazoo, MI)を用いて動的水分収着重量測定(DMSG)によって評価した。用いた全ての化学薬品は、特に示さない限り、Aldrich Chemical Co., Milwaukee, WAから入手可能である。N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドは、PCT国際公開番号WO 01/60814(Tangら)の実施例80に記載されたのと同様な手法によって遊離塩基として調製した。
方法
粉末X−線回折(XRD)。粉末X−線回折は、Scintag DMS/NT 1.30aおよびMicrosoft Windows NT 4.0ソフトウェア下で作動するScintag X2最新回折システムを用いて行った。該システムは45kVおよび40MAに維持してCuK(1.5406Åのα1発光)を供する銅X−線源および固体状態のペルチエ冷却したディテクターを用いる。ビーム開口は、2および4mmの管発散および抗−散乱スリットおよび0.5および0.2mm幅のディテクター抗−散乱および受光スリットを用いて制御した。データは、段階カウント時間当たり1秒にて0.03°/点の段階スキャンを用いて2ないし35°2−θで収集した。12mm直径のインサートを備えたScintagの丸い頂部負荷ステンレス鋼試料カップを実験で用いた。バルク薬物はそのままサンプリングし、いずれの調製もなくして試料トレイに入れた。いくらかの特定の試料は、それを実行する前に乳鉢および乳棒にて手で粉砕した。データの解析はOrigin 6.0(Microcal Software, Northampton MA)を用いて完了した。
動的水分収着重量測定(DMSG)。DMSG等温線は、可変温度制御雰囲気ミクロ天秤で収集した。ほぼ10mgの試料を天秤で用いた。試料は受光しつつ走査した。湿度は、順次、3%RH段階にて0および90%相対湿度(RH)の間に設定した。次いで、質量は2分ごとに測定した。試料の質量が480秒以内に0.5マイクログラム内に安定すると、RHは次の値に変化した。Visual Basic Programを用いてデータ収集を制御し、情報はExcelスプレッドシートに送り出した。
熱分析
示唆走査熱量測定(BSC)データは、粉末化試料を波形としてアルミニウムDSCパンに入れることによって得た。試料は受光しつつ走査し、サイズは約1mgであった。温度は、典型的には1分あたり10℃のスキャン速度にて320℃までスキャンした。DSCはTA instrument 2920熱量測定器であった。用いたデータ回折ソフトウェアはTAのUniversal Analysis V 1.1 OBであった。
熱重量測定分的(TGA)データはTA Instruments TGA 2950で得た。温度プログラムが開始する前に試料は25℃にて、20℃の露点で、30分間でTGA中で平衡化させた。温度ランプは10℃/分であったが、TAの所有の抗分解条件下でスキャンした。この技術は、転移が起こりつつある場合にスキャン速度を遅くし、独立した重量喪失事象を分解する装置の能力を改善する。
実施例1:
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の無水結晶形態Iの調製
調製A:N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミド(130mg,0.326ミリモル)を20mLのメタノールに添加し、混合物を撹拌した。L−リンゴ酸(47.2mg,0.352ミリモル)を添加し、その結果、全ての固体は迅速に溶解された。減圧下でメタノールを除去して貧結晶性オレンジ色固体が得られた。アセトニトリル5mLを添加し、スラリーを撹拌し、約10分間加熱した。スラリーを室温まで冷却させつつ、撹拌を継続した。結晶をろ過し、乾燥し、その結果、結晶形態Iの149mgの固体(86%収率)が得られた。
調製B:N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドは、L−リンゴ酸塩の形成に先立って水性pH11洗浄によって精製することができる。80:20のn−ブタノール水v/vの混合液中の遊離塩基の溶液を80℃で調製した。20℃まで冷却し、1時間撹拌した後、有意な結晶化が観測された。試料はPXRDによって回折し、結晶形態Iであることが判明した。結晶の濾過、乾燥および同時粉砕の結果、99%収率が得られた。
実施例2:N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態IIの調製
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩25mg)の結晶形態Iの結晶をテトラヒドロフラン(2mL)に添加し、続いて、水(250マイクロリットル)を添加した。混合物を加熱して結晶を溶解させた。溶媒を一晩蒸発させて結晶形態IIの結晶が得られた。
実施例3:結晶形態IIからのN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の無水結晶形態Iの調製
アセトニトリル(5mL)を結晶形態II(150mg)に添加した。スラリーを撹拌し、約10分間加熱した。スラリーを室温まで冷却しつつ、撹拌を継続した。結晶を濾過し、乾燥した結果、結晶形態Iの結晶が得られた。
実施例4:N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iの溶解度
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iの溶解度は、25℃において水中5mg/mLと測定された。これは、溶解度は、該物質の生物学的利用性において限定因子ではあるはずのないことを示す。
本明細書中で引用した全ての特許、特許出願および刊行物および電子的入手可能な試料(例えば、GenBankアミノ酸およびヌクレオチド配列提出物;および蛋白質データバンク(pdb)提出物)の完全な開示はここに、引用により一体化させる。これまでの詳細な記載および実施例は理解の明瞭性のためにだけ掲げた。不必要な限定は、それから理解されるべきではない。特許請求の範囲によって定義された発明に含まれる当業者に明白な典型につき、本発明は示され、記載された正確な詳細に限定されない。
図1は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iについての粉末X−線回折(PXRD)データを示す。パターンは該塩および遊離塩基の他の結晶形態から区別され、結晶形態IIよりも結晶性である。(例えば図2) 図2は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態IIについての粉末X−線回折(PXRD)データを示す。パターンは塩および遊離塩基の他の結晶形態から区別され、粉末X−線回折パターンにおけるよりブロードな反射によって証明されるごとく結晶形態Iよりも低い結晶性である(例えば、図1)。 図3はN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iおよび結晶形態IIについての水分収着プロフィールに対する動的水分収着量測定(DMSG)収着等温線を示す。より結晶性の多形結晶形態Iは吸湿性が低く、0ないし90%の相対湿度範囲にわたって0.5%未満の水を吸収する。結晶性が低い多形結晶形態IIは非常に吸湿性であり、0ないし90%相対湿度の範囲にわたって15%を超える水を吸収する。 図4は、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのL−リンゴ酸塩の結晶形態Iおよび結晶形態IIについての示差走査熱量測定(DSC)データを示す。発熱転移は上方向に示される。結晶Iは、より高い温度(約196℃)で融解し、約105J/gの融解エンタルピーにて約181℃で融解する結晶形態IIよりも高い融解エンタルピー(141J/g)を持つ。結晶が融解した後に分解が起こるが、2つの結晶形態はモノトロピックであることをこれは示唆する。モノトロピズムは、本明細書中に記載したごとく、室温スラリー中での結晶形態IIから結晶形態Iへの変換によって確認された。

Claims (9)

  1. N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶であって、該結晶が粉末X−線回折パターンにおいて約13.2および24.2度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する該結晶。
  2. 粉末X−線回折パターンにおいて約13.2、19.4、24.2および25.5度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する請求項1記載の結晶。
  3. 粉末X−線回折パターンにおいて約11.4、11.9、13.2、15.9、16.8、17.2、19.4、20.3、21.3、21.7、22.1、22.9、24.2、25.5、26.1、27.0、27.6、32.3、32.9および34.4度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する請求項2記載の結晶。
  4. 0.5重量%未満の水を含む請求項3記載の結晶。
  5. N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶であって、該結晶は粉末X−線回折パターンにおいて約3.0および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する該結晶。
  6. 粉末X−線回折パターンにおいて約3.0、12.1、14.5および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する請求項5記載の結晶。
  7. 粉末X−線回折パターンにおいて約3.0、5.9、7.6、9.3、12.1、14.5、17.5、19.5、23.4、24.8および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する請求項6記載の結晶。
  8. N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶を含み、該結晶が粉末X−線回折パターンにおいて約13.2および24.2度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する組成物。
  9. N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキシアミドのリンゴ酸塩を含む結晶を含み、ここに、該結晶が粉末X−線回折パターンにおいて約3.0および27.7度2θにおいて特徴的な回折ピークを有する組成物。
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