JP2011516488A - スニチニブ及びその塩の調製方法 - Google Patents

スニチニブ及びその塩の調製方法 Download PDF

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ビガッティ,エットーレ
カナベシ,アウグスト
リンゼイ マクドナルド,ピーター
スカルピッタ,フランチェスカ
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テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド
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Abstract

式(I)(式中、XはCl又はイミダゾールである)の新規中間体を用いてのスニチニブ又はその塩の調製方法が、記載されている。

Description

本発明は、スニチニブ(sunitinib)及びその塩の調製方法に関する。
下記式:
Figure 2011516488
で表されるスニチニブ塩基(“スニチニブ”)は、スニチニブ塩、例えば下記式:
Figure 2011516488
で表されるスニチニブマレートのための中間体である。
スニチニブマレートは、Pfizerにより商品名Sutent(商標)として市販されている。それは種々のタイプの癌の処理のために使用される経口、多標的チロシンキナーゼインヒビターである。
スニチニブ及びその塩類、その調製方法、及びそれらの塩の使用は、アメリカ特許第6,573,293 B2号(“USZ93”)に開示されている。
US’293に開示されるスニチニブの調製は、5−ホルミル−2,4−1H−ピロール−3−カルボン酸のアミド化により行われ、5−ホルミル−2,4−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ジエチルアミノエチル)アミドが43%の収率で得られる。次に、得られるアミドがピロリジンの存在下で、エタノール中、5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンにより縮合され、スニチニブが得られる。前記方法は、次のスキームに示され得る:
Figure 2011516488
US’293 におけるアミド化反応は、活性化されたカルボン酸誘導体に対して実施される。Journal of Organic Chemistry, 2003, 68, 6447によれば、この反応はまた、副産物の形成も導く。さらに、US’293に使用されるアミドカップリング試薬は、毒性で、危険で且つ高価な試薬である。
US 2006/0009510 (US '510)及びJournal of Organic Chemistry, 2003 , 68, 6447は、下記スキームに記載されるように、アセトニトリル及びVislmeier試薬の存在下で、N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドと5−フルオロ−2−オキシンドールとの反応による、74%の収率でのスニチニブの調製のための他の合成を開示する:
Figure 2011516488
アメリカ特許第7,119,209号はまた、下記スキームに記載されるように、アミドの現場調製のための第2段階に使用される、イミダゾール誘導体としてのピロール成分の第1の活性化による、スニチニブの調製のための他の方法も開示する:
Figure 2011516488
産業規模のために適切である、スニチニブ及びその塩の調製のための改良された方法についての必要性が当業界に存在する。
1つの態様においては、本発明は、下記式1:
Figure 2011516488
[式中、Xは、Cl又はイミダゾールのいずれかである]で表される5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基を包含する。
もう1つの態様においては、本発明は、式1の化合物から、下記式:
Figure 2011516488
[式中、nは0又は1のいずれかであり、HAは二酸、好ましくはリンゴ酸である]で表されるスニチニブ及びその塩の調製を包含する。
もう1つの態様においては、本発明は、下記構造:
Figure 2011516488
で表される5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(化合物4)と、塩素化剤又は1,1−カルボニルジイミダゾールのいずれかとを反応せしめることを含んで成る、式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−カルボニル置換基の調製方法を包含する。
もう1つの態様においては、本発明は、本発明の方法に従って、式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基を調製し、そしてそれをスニチニブ及びその塩に転換することを含んで成る、スニチニブ及びその塩の調製方法を包含する。好ましくは、スニチニブ塩は、スニチニブマレートである。
もう1つの態様においては、本発明は、下記構造:
Figure 2011516488
を有するスニチニブの調製方法を包含し、ここで前記方法は、下記式1:
Figure 2011516488
で表される化合物と、下記構造:
Figure 2011516488
で表される式3の2−ジエチルアミノエチルアミンとを反応することを含んで成る。
さらにもう1つの態様においては、本発明は、本発明の方法に従ってスニチニブを調製し、そしてそれをスニチニブ塩に転換することを含んで成る、スニチニブ塩の調製方法を包含する。好ましくは、スニチニブ塩はスニチニブマレートである。
図1は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形1の粉末XRDパターンを示す。 図2は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形1のFTIRスペクトルを示す。
図3は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形2の粉末XRDパターンを示す。 図4は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形2のFTIRスペクトルを示す。
図5は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形3の粉末XRDパターンを示す。 図6は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形3のFTIRスペクトルを示す。
図7は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形4の粉末XRDパターンを示す。 図8は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形4のFTIRスペクトルを示す。
図9は、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸のピロリジニウム塩のPXRDパターンを示す。
発明の特定の記載:
本発明は、スニチニブ及びその塩の調製方法を提供する。本発明の好ましい態様は、例えば下記構造:
Figure 2011516488
[式中、XはCl又はイミダゾールのいずれかである]で表される新規中間体を通して、既知方法に比較して、高い収率を達成できる。式1の化合物の調製は、式4のカルボン酸を提供する縮合反応まず行い、そして次に、それを塩素化するか、又はそれと1,1−カルボニルジイミダゾールとを反応せしめ、式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基を得ることにより実施される。
次に、得られる式1の化合物が式3の2−ジエチルアミノエチルアミンと反応せしめられる。好ましくは、スニチニブは、XがClである場合、約80%又はそれ以上、好ましくは少なくとも82%の収率で、及び少なくとも99.5%の純度で生成される。好ましくはスニチニブは、Xがイミダゾールである場合、約90%又はそれ以上、好ましくは少なくとも93%の収率で、及び/又は少なくとも98%の純度で生成される。
しかしながら、塩素化は、縮合反応の前、次のスキームに記載のようにして行われる:
Figure 2011516488
約48%の出発PCAが未反応のまま残る。例12を参照のこと。さらに、前記方法がさらに、PCA及びその塩素化された誘導体を含む混合物に対してアミド化反応を実施することにより続けられる場合、式5の化合物が非常に低い収率(3%)で形成される。例12を参照のこと。
XがClである場合、式1の化合物は、式1aと呼ばれる、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物を言及する。5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物は、1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz, 298 K): 513.84 (s, IH), 11.03 (s, IH), 7.78 ( dd, J 9.4,2.5 Hz, IH), 7.69 (s, IH), 6.90 (ddd, J 9.4,8.5,2.5, IH), 6.83 (dd, J 8.5,4.6. IH), 2.51 (s, 3H), 2.48 (s, 3H); 13C-NMR (DMSO-d6, 100.6 MHz, 298 K):δ170.0, 166.6, 158.7, 141.3, 135.2, 133.8, 127.4, 126.5, 125.1, 116.1, 114.7, 113.1; FTIR: 3168, 3043, 1739, 1676, 1570, 1480,1421,1329, 1195, 1151, 1037, 821, 800; MS: m/z 301((M+H)+に対応する)、及びそれらの組合せから成る群から選択されたデータにより特徴づけられ得る。
Xがイミダゾールである場合、式1の化合物は、式1bと呼ばれる、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)を言及する。5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)は、1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz, 298 K):δ13.99 (s, IH), 11.03 (s, IH), 8.18 (s, IH), 7.78 dd, J 9.3,2.5 Hz, IH), 7.75 (s, IH), 7.64 (m, IH), 7.13 (bs, IH), 6.96 (td, J 9.0,2.5 Hz, IH), 6.85 (dd, J 8.4,4.5 Hz, IH), 2.31 (s, 3H), 2.30 (s, 3H); 13C-NMR (DMSO-d6, 100.6 MHz, 298 K): δ170.0, 162.8, 158.8, 127.1, 117.7, 113.7, 110.8, 107.0, 13.8, 10.9; FTIR: 3106, 3047, 2829, 1658, 1570, 1478,1416,1334, 1200, 1153, 867, 803( GC/MS: m/z 350で、イオンは2つの主断片化m/z 283及び m/z 68を有する)及びそれらの組合せから成る群から選択されたデータにより特徴づけられ得る。
式1の化合物は、下記構造:
Figure 2011516488
[式中、nは0又は1のいずれかであり、HAは二酸、好ましくはリンゴ酸である]を有するスニチニブ及びその塩を調製するために使用され得る。
nが0である場合、上記式は、スニチニブ塩基(“スニチニブ”)に対応する。nが1である場合、上記式はスニチニブ塩、好ましくはスニチニブマレートに対応する。
最初に、前記方法は式1の調製を含んで成る。前記方法は、次のスキームにより示され得る:
Figure 2011516488
ここで、カルボン酸成分が塩素化剤又は1,1−カルボニルジイミダゾール(“CDI”)と反応する。前記方法は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸と、塩素化剤又は1,1−カルボニルジイミダゾールのいずれかとを反応することを含んで成る。好ましくは、塩素化剤は、塩化チオニル又は塩化オキサリル、より好ましくは塩化チオニルである。
1つの態様においては、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸は、下記式:
Figure 2011516488
で表される5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(PCA)、及び下記式:
Figure 2011516488
で表される5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(FDI)を、ピロリジンの存在下で反応せしめ、そして約25℃〜約70℃の温度でpHを酸性pHに調節し、懸濁液を得ることを含んで成る方法により調製される。
好ましくは、前記反応は、5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(PCA)、5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(FDI)及び溶媒を組合し、混合物を得ることを含んで成る。好ましくは、この混合物は、ピロリジン及び第2量の溶媒と共に組み合わされ、懸濁液が得られる。
好ましくは、溶媒は、エタノール、メタノール及びそれらの混合物から成る群から選択される。
好ましくは、懸濁液は、約5〜約20分間、より好ましくは約10〜約15分間、撹拌され、溶液が得られる。
さらに、次に前記溶液は、加熱され、反応が促進され得る。好ましくは、加熱は約40℃〜約70℃、より好ましくは約45℃〜約55℃、最も好ましくは約50℃の温度で行われる。
好ましくは、加熱は約0.3〜約16時間、より好ましくは約2〜約6時間、行われ;好ましくは5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸のピロリジニウム塩が形成し、そして沈殿する。
任意には、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の沈殿されたピロリジニウム塩が回収され得る。
5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸のピロリジニウム塩の回収は、前記懸濁液を冷却し、そして濾過し、沈殿物を洗浄し、そして乾燥することにより実施され得る。好ましくは、冷却は、約30℃〜約15℃、より好ましくは約25℃〜約20℃、最も好ましくは約25℃の温度で行われる。好ましくは、洗浄はメタノールにより行われる。
前記5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の回収されたピロリジニウム塩は、結晶性であり得る。好ましくは、それは、5.1, 10.2, 11.5, 13.7, 15.4, 19.5, 21.7, 22.1, 25.5 and 28.0°2θ±0.2°でピークを有するPXRDパターン、及び図9に示されるようなPXRDパターンにより特徴づけられ得る。
前記5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の回収されたピロリジニウム塩は次に、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸に、約25℃〜約70℃、好ましくは約40℃〜約60℃の温度でpHを酸性pHに調節することにより転換され、懸濁液が得られる。
好ましい方法は、溶媒、好ましくは水に、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸のピロリジニウム塩を懸濁し、そして前記懸濁液を、pHの調節の前、上記温度に加熱することを含んで成る。
より好ましくは、pHの調節は、約45℃〜約50℃の温度で行われる。最も好ましくは、pHの調節は、約50℃の温度で行われる。
典型的には、pHの調節は、鉱酸の添加により提供される。好ましくは、鉱酸はHClである。pHの調節は、酸性pHを提供し、好ましくはpHは、約0〜約5.0、より好ましくは約1.0〜約3.0である。
好ましくは、上記温度でのpHの調節は、懸濁液を提供し、この懸濁液から、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸が、増強された濾過能力のために容易に回収される。
回収された式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸は、洗浄され、そして乾燥される。洗浄は、溶媒及び水により行われる。好ましくは、回収段階における洗浄はまず、溶媒、及び次に水により行われる。好ましくは、回収段階における溶媒はエタノール又はメタノールのいずれかである。好ましくは、乾燥は、約60℃〜約80℃の温度で行われる。好ましくは、乾燥は、約16時間、行われる。
好ましい態様においては、得られる式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸は結晶性である。式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の4種の結晶が本明細書に報告されている。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第1の結晶形は、約5.0, 7.0, 7.6, 10.0, 10.7, 13.7, 15.0, 19.6, 22.7, 24.1, 25.5, 27.1及び30.2°θ±0.2°でピークを有するPXRDパターン、及び図1に示されるようなPXRDパターンから成る群から選択されたデータにより特徴づけられる。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第1の結晶形はさらに、図2に示されるようにFTIRスペクトルにより特徴づけられ得る。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第2の結晶形は、約5.0, 6.9, 7.5, 8.1, 9.9, 13.6, 14.9, 19.5 及び27.1°θ±0.2°でピークを有するPXRDパターン、及び図3に示されるようなPXRDパターンから成る群から選択されたデータにより特徴づけられる。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第2の結晶形はさらに、図4に示されるようにFTIRスペクトルにより特徴づけられ得る。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第3の結晶形は、約4.8, 6.9, 7.4, 9.8, 10.6, 13.6, 14.8及び 27.1°θ±0.2°でピークを有するPXRDパターン、及び図5に示されるようなPXRDパターンから成る群から選択されたデータにより特徴づけられる。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第3の結晶形はさらに、図6に示されるようにFTIRスペクトルにより特徴づけられ得る。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第4の結晶形は、約5.0, 7.0, 7.6, 8.1, 9.9, 13.0, 13.7, 14.9, 20.0, 24.1, 25.5, 27.1 及び30.2°θ±0.2°でピークを有するPXRDパターン、及び図7に示されるようなPXRDパターンから成る群から選択されたデータにより特徴づけられる。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の第4の結晶形はさらに、図8に示されるようにFTIRスペクトルにより特徴づけられ得る。
式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の上記結晶形は、式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基を調製するために使用され得る。
前に記載されたように、前記方法は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸と、塩素化剤又は1,1−カルボニルジイミダゾール(“CDI”)とを反応せしめることを含んで成る。
XがClである場合、式1の化合物は、式1aと称する5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物を言及する。
Xがイミダゾールである場合、式1の化合物は、式1bと称する5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)を言及する。
式1aと称する5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物が調製される場合、好ましい方法は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸と、塩化チオニルとを、触媒の存在又は不在下で反応せしめることを含んで成る。好ましくは、触媒はDMFである。
好ましくは、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸:塩化チオニルのモル比が、それぞれ約1:1.3〜約1:1.8、より好ましくは約1:1.4である。
好ましくは、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸:DMFのモル比が、それぞれ約1:0.1〜約1:0.3、より好ましくは約1:0.2である。
5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)(式1bと称する)が調製される場合、好ましい方法は、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸とCDIとを反応せしめることを含んで成る。
典型的には、両反応は溶媒の存在下で行われる。好ましくは、塩化チオニルとの反応は、芳香族炭化水素、環状エーテル及びそれらの混合物から成る群から選択された溶媒の存在下で行われる。
好ましくは芳香族炭化水素は、C6-C9芳香族炭化水素であり、より好ましくは、クロロベンゼン及びトルエンから成る群から選択され、最も好ましくはトルエンである。好ましくは、環状エーテルは、C4-C5環状エーテル、より好ましくはテトラヒドロフラン又はメチル−テトラヒドロフランである。
好ましくは、CDIとの反応は、極性非プロトン性溶媒の存在下で行われる。好ましくは、極性非プロトン性溶媒は、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドジオキサン及びテトラヒドロフランから成る群、より好ましくは1−メチル−2−ピロリドンから選択される。
典型的には、上記反応は、式1の化合物の形成を可能にするのに十分な時間、所定の温度で維持される。好ましくは、反応は、撹拌下で維持される。好ましくは、反応は、ほぼ室温〜ほぼ還流の温度で維持される。好ましくは、塩化チオニルとの反応は、約40℃〜約80℃、より好ましくは約65℃〜約75℃、最も好ましくは約70℃の温度で行われる。好ましくは、CDIとの反応は、ほぼ室温、より好ましくは約20℃〜約25℃で行われる。
上記反応は好ましくは、約4時間〜ほぼ一晩、維持される。好ましくは、塩化チオニルとの反応は、約3〜約5時間、より好ましくは約4時間、維持される。好ましくは、CDIとの反応は、一晩、約12〜約24時間、又は約15〜約18時間、維持される。
上記反応は、式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基を含んで成る懸濁液をもたらす。
次に、沈殿された式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基が回収され得る。回収は例えば、加熱された懸濁液を冷却し、それを濾過し、洗浄し、そして真空下で乾燥することにより行われ得る。好ましくは、乾燥は、約50℃〜約60℃の温度で、好ましくは約10〜約18時間、行われる。
好ましくは、塩化チオニルとの反応においては、回収方法は、ほぼ室温への冷却を包含する。好ましくは、冷却は、約1〜約3時間、より好ましくは約2時間、行われる。
得られる式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基は好ましくは、高い収率で回収される。例えば、XがClで有る場合、得られる式1aの5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物は好ましくは、少なくとも97.8%の収率で回収される。Xがイミダゾールである場合、得られる式1bの5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)は、少なくとも95%の収率で回収される。
式1の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル置換基は、下記に示されるように、スニチニブ及びその塩に転換され得る。
1つの態様においては、下記構造:
Figure 2011516488
を有するスニチニブへの転換は、下記式:
Figure 2011516488
[式中、XはCl又はイミダゾールである]を有する式1の化合物と、下記構造:
Figure 2011516488
を有する式3の2−ジエチルアミノエチルアミンとを反応せしめることを含んで成る。典型的には、この反応は、溶媒の存在下で生じる。
Xがイミダゾールである場合、反応は好ましくは、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドジオキサン及びテトラヒドロフランから成る群から選択され、より好ましくはテトラヒドロフランである。
XがClである場合、反応は好ましくは、トルエン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド及び1−メチル−2−ピロリドンから成る群から選択された溶媒の存在下で行われる。より好ましくは、溶媒として2−メチルテトラヒドロフランの存在下で行われる。
Xがイミダゾールである場合、反応は、式3のジエチルレンジアミン及び溶媒を含んで成る溶液を組合し、そしてこの溶液と、式1bと称する5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)とを反応することを含んで成る。
典型的には、過剰の塩化チオニルが、式3のジエチレンジアミンとの反応の前、蒸留により除去され得る。
好ましくは、蒸留は、約40℃〜約60℃、より好ましくは約50℃の温度で行われる。好ましくは、蒸留は真空下で行われる。
典型的には、両反応は、スニチニブの形成を可能にするために撹拌下で維持される。好ましくは、反応は、約1〜約24時間、より好ましくは約1〜約5時間、維持される。好ましくは、反応は、ほぼ室温〜約70℃の温度で維持される。
好ましくは、XはClである場合、反応は、約25℃〜約80℃、より好ましくは約40℃の温度で行われる。
好ましくは、Xがイミダゾールである場合、反応は約18〜約24時間、行われる。好ましくは、反応は、約40℃〜約80℃、より好ましくは約70℃の温度で行われる。
次に、得られるスニチニブは回収され得る。スニチニブの回収法方法は、反応混合物に水を添加し、スニチニブを沈殿し、沈殿されたスニチニブを濾過し、洗浄し、そして乾燥することを含んで成る。
好ましくは、XがClである場合、回収はさらに、濾過の前、得られる懸濁液を濃縮し、新規懸濁液を供給することを含んで成る。
好ましくは、濃縮は、いくらかの溶媒を、約40℃〜約60℃、より好ましくは50℃で蒸発することにより行われる。好ましくは、蒸発は真空下で行われる。
収率を高めるために、得られる新規懸濁液は好ましくは約1〜約3時間、より好ましくは約2時間、撹拌される。
好ましくは、乾燥は約50〜約80℃、より好ましくは約50℃〜約60℃の温度で行われる。好ましくは、乾燥は約4〜約一晩、より好ましくは約10〜約16時間、行われる。
好ましくは、XがClである場合、乾燥は、約70℃〜約80℃、より好ましくは約80℃の温度で行われる。好ましくは、乾燥は、約10〜約16時間、行われる。
好ましくは、Xがイミダゾールである場合、乾燥は、約40℃〜約65℃、より好ましくは約60℃の温度で行われる。好ましくは、乾燥は約1〜約4時間、行われる。
典型的には、次に回収されたスニチニブは、スニチニブ塩、好ましくはスニチニブマレートに転換され得る。転換は、スニチニブ塩基と酸、好ましくはリンゴ酸とを反応することにより行われる。酸がリンゴ酸である場合、転換は例えば、引用により本命明細書に組み込まれるアメリカ公開番号2003/0069298号に開示される方法に従って、行われ得る。
任意には、スニチニブは、転換の前、スニチニブ塩に精製され得る。好ましくは、精製は、スニチニブを酸性化し、スニチニブ塩を得、そして次に、塩と塩基との反応により、それをスニチニブに転換することを含んで成る。
前記方法は、水と酸との混合物にスニチニブを溶解し、スニチニブ塩を得ることを含んで成る。好ましくは、酸は無機酸、より好ましくは塩酸である。次に、前記溶液は、ケトン、好ましくはメチル−イソブチルケトン又は2−メチルTHFのいずれかにより抽出され、二相システムが提供される。典型的には、相が分離され、そして塩基がスニチニブを供給する水性相に添加される。好ましくは、反応が2−メチルTHFにおいて行われる場合、抽出は2−メチルTHFにより行われる。
好ましくは、塩基は水性アンモニウムである。好ましくは、水性相は約8〜約9のpH、より好ましくは約8.5のpHに塩基性化され、結晶形でスニチニブの沈殿物を含んで成る懸濁液が得られる。
次に、結晶性スニチニブが回収され得る。回収方法は、沈殿されたスニチニブを濾過し、洗浄し、そして乾燥することを含んで成る。好ましくは、乾燥は、約70℃〜約80℃の温度で行われる。好ましくは、乾燥は、約10〜約16時間、行われる。
PXRD
XRD回折を、X−線粉末回折器上で行った:PanAlytical X'pert Pro粉末回折器、Cukα放射線、λ=1.541874Å、X’Celerator検出器活性長さ(2θ)=2.122mm、実験温度22〜25℃、ゼロバックグラウンドサンプル−ホルダー。分析の前、サンプルを、微粉末を得るために、乳鉢及び乳棒により軽く粉砕した。粉砕されたサンプルを、サンプルホルダーのキャビティー中に調節し、そしてサンプルの表面をカバーガラススライドにより平滑にした。
FTIR
FTIRスペクトルを、分光計Nicolet Nexusにより集めた。ATR技法を、次の設定により測定のために使用した。
範囲:4000−550cm-1
サンプル走査の数:64
解像度:4.000
アポダイゼーション:Happ-Genzel
サンプル獲得:8.0
最終フォーマット:吸光度
空のATR結晶を、サンプルと同じ条件下でバックグラウンドとして測定した。次に、得られる記録は、サンプルのスペクトルから自動的に差し引かれた。
例1:5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物を通してのスニチニブの調製
US7125905号に記載のようにして得られた5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸31.2gを、310gのトルエン、15gの塩化チオニル及び1gのジメチルホルムアミドと共に、1Lのフラスコにおいて撹拌下で4時間、還流した。
撹拌された懸濁液を室温で2時間、冷却し、そして濾過し;ケークを50gのトルエンにより洗浄し、そして50℃で真空下で一晩、乾燥した。
収量は、NMR及びMSによれば、予測される構造に対応する化合物32.4g(97.8%)であった。
20gのジエチレンジアミンを、1Lのフラスコにおいて、300gのテトラヒドロフランに溶解し;約200gの溶媒を50℃で真空下で蒸留した。
上記のようにして調製された5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル塩化物20gを、撹拌下で添加し、そして得られた溶液を、さらなる加熱を伴わないで、1時間、放置し、反応せしめた。300gの水を添加し、そして懸濁液を50℃で真空下で蒸発し、ほとんどの有機溶媒を排除した。室温での2時間の撹拌の後、その懸濁液を濾過し、100gの水により洗浄し、そして50℃で真空下で一晩、乾燥し、23.5gの粗スニチニブを得た。
精製
粗材料を560gの水に溶解し、そして190gの1Mの塩酸に溶解し、200gのメチル−イソブチルケトンにより抽出した。
透明化された水性相を、pH8.5にするために濃水性アンモニアにより、撹拌下で塩基性にし、そして2時間後、その懸濁液を濾過し、そして結晶を100gの水により洗浄した。
生成物を50℃で真空下で一晩撹拌し、20.5g(82%の収率、HPLCによれば、99.6%の純度)のスニチニブを得た。
例2:5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)を通してスニチニブの調製
US7125905号に記載のようにして得られた5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸4.6gを、0.1Lのフラスコにおいて、46gの1−メチル−ピロリドン及び3gの1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)と共に4時間、撹拌し、この後、0.7gのCDIを添加し、そして反応を一晩、撹拌下で放置した。
46gの水を撹拌下で添加し、そして1時間後、懸濁液を濾過し、そしてケークを水により洗浄した。
生成物を60℃で真空下で乾燥し、5.1g(95%の収率)を得;NMR及びMSは予測される構造を確証した。
上記のようにして調製された5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−3Z−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−(カルボニル−1−イミダゾール)1gを、10gの1−メチル−2−ピロリドン及び0.5gのジエチレンジアミンに撹拌下で添加し、そしてその混合物を70℃で1日間、反応せしめた。
10gの水を添加し、そして室温での2時間後、懸濁液を濾過し、ケークを水により洗浄し、そして60℃で真空下で4時間、一定重量に乾燥した。
1.06gの粗生成物(93%の収率、HPLCによれば、98%の純度)を得た。
例3:スニチニブマレートへのスニチニブの転換(例1によれば、アメリカ出願番号2003/0069298号の調製A)
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドのL−リンゴ酸塩の無水結晶形Iの調製。
調製A
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド(130mg、0.326mモル)を、20mlのメタノールに添加し、そしてその混合物を撹拌した。リンゴ酸(47.2mg、0.352mモル)を添加し、すべての固形物の急速な溶解をもたらした。メタノールを減圧下で除去し、不良な結晶性のオレンジ色固形物を生成した。アセトニトリル(5ml)を添加し、そしてそのスラリーを撹拌し、そして約10分間、加熱した。撹拌を続け、そしてスラリーを室温に冷却した。結晶を濾過し、そして乾燥し、149mgの固形物(86%の収率)をもたらした。
例4:式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形1の調製
窒素雰囲気下での反応器に、450gのPCA(1.0当量)、447.6gのFDI(1.1当量)及び9Lの無水エタノールを充填し、そして室温で激しく撹拌した。次に、229.95gのピロリジン(1.2当量)及び447mlのエタノールを添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。
次に、前記混合物を50℃に加熱し、そして室温で8時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。次に、その混合物を1860gの塩酸(2モル/l)により中和し、そしてその懸濁液を50℃で2時間、維持した。
この段階の後、混合物を室温に2時間、冷却し、そして次に、固形物をグーチP3上で濾過し、そして2.7Lのエタノールにより洗浄した。濾過された生成物を13.5Lの水により洗浄し、それを真空下で80℃で一晩、乾燥し、96.1%の合計収率を伴って、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸誘導体777gを得た。
例5:式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形2の調製
窒素雰囲気下での反応器に、277gのPCA(1.0当量)、275.5gのFDI(1.1当量)及び5.54Lの無水エタノールを充填し、そしてその温度で激しく撹拌した。次に、141.54gのピロリジン(1.2当量)及び275mlのエタノールを添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。
次に、前記混合物を50℃に加熱し、そして室温で8時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。
その混合物を1144gの塩酸(2モル/l)により中和し、そしてその懸濁液を50℃で2時間、維持した。
この段階の後、混合物を室温に2時間、冷却し、そして次に、固形物をグーチP3上で濾過し、そして1.66Lのエタノールにより洗浄した。濾過された生成物を8.3Lの水により洗浄した。それを真空下で80℃で一晩、乾燥し、90.0%の合計収率を伴って、5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸誘導体448gを得た。
例6:式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形3の調製
窒素雰囲気下での反応器に、23gのPCA(1.0当量)、26.3gのFDI(1.265当量)及び633mLの無水エタノールを充填し、そして室温で激しく撹拌した。次に、26gのピロリジン(3当量)を添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。
次に、前記混合物を加熱還流し、そしてこの温度で6時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。
次に、混合物を室温に冷却し、そして固形物をグーチP3上で濾過し、そして100mlのエタノールにより洗浄した。得られる生成物を、反応器中に再び充填し、そしてそれを、アセトン/水40/60の混合物200m中に懸濁し、そして17.3gのHCl(37%)を添加した。懸濁液を25℃で2時間、撹拌し、そして次に、グーチP3上で濾過し、固形物を200mlの水により洗浄した。それを60℃で真空下で一晩、乾燥し、32.6gの5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸誘導体を得た。
例7:式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の結晶形4の調製
窒素雰囲気下での反応器に、20gのPCA(1.0当量)、19.9gのFDI(1.1当量)及び400mLの無水エタノールを充填し、そして室温で激しく撹拌した。次に、11.9mlのピロリジン(1.2当量)を添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。
次に、前記混合物を50℃に加熱し、そしてその温度で6時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。
次に、温度を50℃で維持し、そして68mlのHCl(2モル/l)をゆっくり添加し、pH1.5−3.0にした。懸濁液を50℃で2時間、撹拌し、そして次に、グーチP3上で濾過し、固形物を2x50mlのエタノールにより洗浄した。それを60℃で真空下で一晩、乾燥し、フィルター中に再び充填し、そして3x150mlの水により洗浄した。
オレンジ色の固形物を真空下で60℃で16時間、オーブンにおいて乾燥し、27gの5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸誘導体を得た。
例8:メタノール中、式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の調製
窒素雰囲気下での反応器に、5gの5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(PCA)(1.0当量)、4.97gの5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(FDI)(1.1当量)及び75mlのメタノールを充填し、そして室温で激しく撹拌した。次に、2.97mlのピロリジン(1.2当量)を添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。
次に、前記混合物を50℃に加熱し、そしてこの温度で2〜3時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。
次に、温度を50℃で維持し、そして20mlの2MのHClをゆっくり添加し、pH1.5−3.0にした。懸濁液を50℃で1時間、撹拌し、そして次に、グーチP3上で濾過し、固形物を2x12.5mlのメタノール及び3x50mlの水により洗浄した。
得られる生成物を真空下で60℃で一晩、乾燥し、8.4gのスニチニブカルボン酸誘導体を得た。
例9:スニチニブカルボン酸誘導体を通してのスニチニブの調製
500mlの反応器において、15.0gのスニチニブカルボン酸誘導体(化合物4)を、300mlのトルエン(20/1.0v/wの比率での出発材料)中に、室温での激しい撹拌下で懸濁した。0.755gのジメチルホルムアミド(0.2/1.0w/wの比率)を、前記混合物に添加した。
温度を70℃で設定し、そしてこの温度で、5.1gの塩化チオニル(1.4/1.0w/wの比率)を60分間で滴下した。反応を、撹拌下で7時間、70℃で維持した。
次に、140mlの溶媒を蒸留し、過剰の塩化チオニルを懸濁液から除去し、そして反応物をグーチP3上で濾過し、3v/wのトルエンにより洗浄した。湿った固形物(スニチニブアシル塩化物誘導体)を反応器中に再充填し、そして300mlのメチル−テトラヒドロフランを充填し、そして撹拌した。次に、反応混合物を70℃に加熱し、そして6.35gの2−ジエチルアミノ−エチルアミン(1.1/1.0w/wの比率の出発材料)を70℃で5分間で滴下した。1時間後、反応を完結し、そしてpH2まで、150mlの水及びHCl(2N)を懸濁液に添加した。
前記混合物を、デカライトパッドを用いて濾過し、透明な相を得た。2相を50℃で分離し、そして有機層を捨てた。水性層を300mlのメチル−テトラヒドロフランにより、撹拌下で50℃でもう1度、洗浄した。2相を再び分離し、そして有機相を捨てた。次に、水性相を、50℃で5%アンモニア溶液によりpH8.5に塩基性化した。1時間の撹拌の後、懸濁液をグーチP3上で濾過し、そして湿った固形物を、60℃で真空下で一晩、乾燥した。
15.9gのスニチニブ塩基を、HPLCによればNLT99.5%の純度で得た。
例10:5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸の調製
窒素雰囲気下での反応器に、10gの5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(PCA)(1.0当量)、9.94gの5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(FDI)(1.1当量)及び150mlのメタノールを充填し、そして室温で激しく撹拌した。次に、5.94mlのピロリジン(1.2当量)を添加し、そしてその懸濁液を溶解まで10〜15分間、撹拌した。次に、前記混合物を50℃に加熱し、そしてこの温度で2〜3時間、撹拌した(生成物の沈殿は、過熱の間、生じる)。
このようにして得られた5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸のピロリジニウム塩を25℃に冷却し、グーチP3上で濾過し、そして50mlのメタノールにより洗浄した。次に、湿った固形物(24g)を反応器中に再び充填し、そして150mlの水中に懸濁し、そしてその混合物を50℃に加熱した。
次に、温度を50℃で維持し、そして23mlの2MのHClをゆっくり添加し、pH1.5−3.0にした。懸濁液を50℃で1時間、撹拌し、そして次に、グーチP3上で濾過し、固形物を2x50mlの水により洗浄した。
得られる生成物を真空下で75℃で一晩、乾燥し、15.5gの5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸を得た。
例11:スニチニブカルボン酸誘導体を通してのスニチニブの調製
500mlの反応器において、15.0gのスニチニブカルボン酸誘導体(化合物4)を、300mlのトルエン(20/1.0v/wの比率での出発材料)中に、室温での激しい撹拌下で懸濁した。0.755gのジメチルホルムアミド(0.2/1.0のモル比のSM)を、前記混合物に添加した。
温度を70℃で設定し、そしてこの温度で、5.1gの塩化チオニル(1.4/1.0のモル比のSM)を60分間で滴下した。反応を、撹拌下で7時間、70℃で維持した。
次に、140mlの溶媒を蒸留し、過剰の塩化チオニルを懸濁液から除去し、そして反応物をグーチP3上で濾過し、3v/wのトルエンにより洗浄した。湿った固形物(スニチニブアシル塩化物誘導体)を反応器中に再充填し、そして225mlのメチル−テトラヒドロフランを、撹拌下で充填した。次に、反応混合物を40℃に加熱し、そして6.35gの2−ジエチルアミノ−エチルアミン(1.1/1.0w/wの比率の出発材料)を40℃で5分間で滴下した。1時間後、反応を完結し、そしてpH2まで、225mlの水及びHCl(2N)を懸濁液に添加した。
前記混合物を、デカライトパッドを用いて濾過し、透明な相を得た。2相を40℃で分離し、そして有機層を捨てた。水性層を225mlのメチル−テトラヒドロフランにより、撹拌下で40℃でもう1度、洗浄した。2相を再び分離し、そして有機相を捨てた。
次に、水性相を、40℃で5%アンモニア溶液によりpH8.5に塩基性化した。1時間の撹拌の後、懸濁液をグーチP3上で濾過し、そして湿った固形物を、80℃で真空下で一晩、乾燥した。
16.5gのスニチニブ塩基(83%の収率)を、HPLCによればNLT99.5%の純度で得た。
比較例12:塩化チオニルによるピロールカルボン酸の失敗した塩素化
100mlの反応器において、5.0gのPCAを、75mlのトルエン中に、室温で激しい撹拌下で懸濁した。15mlのトルエンを、真空下で50℃で蒸留し、50mlの最終体積に達した(重量SMに基づいて10体積)。
50℃で、0.44gのジメチルホルムアミド(0.2/1.0のモル比のSM)及び5gの塩化チオニル(1.4/1.0のモル比のSM)を、前記混合物に添加した。
反応を50℃で3時間、撹拌下で維持した。HPLC調節は、2時間後、まだ48%の未反応ピロールが存続し、そして調節に関する変化が行われなかったことを示す。反応は、多くのタールの存在により、非常に暗く見える。
次に、15mlの溶媒を蒸留し、過剰の塩化チオニルを懸濁液から除去し、そして次に、他の15mlの溶媒を添加し、75mlの出発トルエンに達した。
50℃で維持しながら、N, N’−ジエチルアミノエチルアミン(1.1/1.0w/wの比率の出発材料)を、5分間で滴下した。1時間後、反応は完結し、そして50mlの水及び2NのHClを、pH2まで、懸濁液に添加した。
沈殿物を濾過し、そして2相を分離し、水性相を、2MのNaOHによりpH9.0に塩基性化し、そして70mlのジクロロメタンにより抽出した。困難な分離が観察され、抽出が200mlの水及び500mlのジクロロメタンにより行われた。
水性相を、他の500mlのジクロロメタンにより、もう1度抽出した。次に、有機相を蒸発し、そして残渣をヘキサン/エチルエーテルの3:1混合物と共に粉砕した。
得られる固形物をグーチP3上で濾過し、そして真空下で35℃でオーブンにおいて乾燥し、0.25gの所望する生成物を得る(3%収率、80%純度)。
例13:塩素化
100mlの反応器において、6.0gのスニチニブカルボン酸誘導体を、室温で激しい撹拌下で60mlのトルエン中に懸濁した。30mlのトルエンを、真空下で50℃で蒸留し、60mlの最終体積に達した(重量SMに基づいて10体積)
70℃で、1.24mlのジメチルホルムアミド(0.8/1.0のモル比のSM)及び9.72mlの塩化チオニル(6.5/1.0のモル比のSM)を、前記混合物に添加した。反応を70℃で8時間、撹拌下で維持し、次にそれを室温に冷却し、そしてグーチ4P3上で濾過し、20mlのトルエンにより洗浄し、そして得られる固形物を、そのまま使用した。
3gの固形物を、20mlのMe−THFに50℃で懸濁し、1.45mlのN, N’−ジエチルアミノエチルアミン(1.1/1.0w/w比率の出発材料)を、5分間で滴下した。1時間後、反応は完結された。スニチニブを得た。
例14:塩素化
100mlの反応器において、6.0gのスニチニブカルボン酸誘導体を、室温で激しい撹拌下で60mlのトルエン中に懸濁した。30mlのトルエンを、真空下で50℃で蒸留し、60mlの最終体積に達した(重量SMに基づいて10体積)
40℃で、0.31mlのジメチルホルムアミド(0.2/1.0のモル比のSM)及び1.75mlの塩化チオニル(1.2/1.0のモル比のSM)を、前記混合物に添加した。反応を40℃で7時間、維持し、そしてそれをHPLCにより調べた。式1(XはClである)が得られた。

Claims (26)

  1. 下記式1:
    Figure 2011516488
    [式中、XはCl又はイミダゾールのいずれかである]で表される化合物。
  2. 下記構造:
    Figure 2011516488
    [式中、nは0又は1であり、そしてHAは二酸である]を有するスニチニブ(sunitinib)又はその塩の調製のためのへの請求項1記載の化合物の使用。
  3. nが1であり、そしてHAがリンゴ酸である、請求項2記載の使用。
  4. 下記式:
    Figure 2011516488
    で表される5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(化合物4)と、塩素化剤又は1,1−カルボニルジイミダゾールのいずれかとを反応せしめることを含んで成る、請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物の調製方法。
  5. 化合物4が、塩化チオニル及び塩化オキサリルから成る群から選択された塩素化剤と反応する、請求項4記載の方法。
  6. 前記塩素化剤が塩化チオニルである、請求項5記載の方法。
  7. DMFをさらに含んで成る、請求項4〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸:塩化チオニルのモル比が、それぞれ約1:1.3〜約1:1.8である、請求項4〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 式4の5−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール(3Z)−イリデンメチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸:DMFのモル比が、約1:0.1〜約1:0.3である、請求項4〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 化合物4が、芳香族炭化水素及び環状エーテルからなる群から選択された溶媒の存在下で、塩化チオニルと反応する、請求項4〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 前記溶媒がC6-C9芳香族炭化水素である、請求項10記載の方法。
  12. 前記溶媒が、クロロベンゼン及びトルエンから成る群から選択される、請求項10又は11記載の方法。
  13. 前記溶媒が、C4-C5環状エーテルである、請求項10記載の方法。
  14. 前記環上エーテルが、テトラヒドロフラン又はメチル−テトラヒドロフランのいずれかである、請求項13記載の方法。
  15. 化合物4が、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドジオキサン及びテトラヒドロフランから成る群から選択された極性非プロトン性溶媒の存在下でCDIと反応する、請求項4記載の方法。
  16. 前記溶媒が、1−メチル−2−ピロリドンである、請求項15記載の方法。
  17. 前記塩化チオニルとの反応が、約40℃〜約80℃の温度で行われる、請求項4〜14のいずれか1項記載の方法。
  18. 式1の化合物を回収する段階をさらに含んで成る、請求項4〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 前記式4の化合物が、下記式:
    Figure 2011516488
    で表される5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(PCA)、及び下記式:
    Figure 2011516488
    で表される5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(FDI)を、ピロリジンの存在下で反応せしめ、そして約25℃〜約70℃の温度でpHを酸性pHに調節し、化合物4を含む懸濁液を得ることを含んで成る方法により調製される、請求項4〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 下記構造:
    Figure 2011516488
    [式中、nは0又は1のいずれかであり、そしてHAは二酸である]を有するスニチニブ又はその塩の調製方法であって、
    請求項4〜19のいずれか1項記載の式1の化合物を調製し、そして
    それをスニチニブ又はその塩に転換することを含んで成る方法。
  21. 前記転換段階が、式1の化合物と、2−ジエチルアミノエチルアミンと反応せしめることを含んで成る、請求項20記載の方法。
  22. 式1の化合物におけるXがCl であり、そして前記反応が、トルエン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン及び1−メチル−2−ピロリドンから成る群から選択された溶媒の存在下で生じる、請求項20又は21記載の方法。
  23. 前記溶媒が2−メチルテトラヒドロフランである、請求項22記載の方法。
  24. 式1の化合物におけるXがイミダゾールであり、そして前記反応が、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキソン及びテトラヒドロフランから成る群から選択された溶媒の存在下で生じる、請求項20又は21記載の方法。
  25. 前記溶媒が1−メチル−2−ピロリドンである、請求項24記載の方法。
  26. スニチニブ又はその塩を回収する段階をさらに含んで成る、請求項20〜25のいずれか1項記載の方法。
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