JP4060755B2 - ホースクランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に用いられ、油圧機器に接続される複数の油圧ホースを整列させて保持するホースクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
【0003】
そして、下部走行体を走行させる走行用油圧モータ、上部旋回体を旋回させる旋回用油圧モータ、作業装置に設けられる油圧シリンダ等の各種の油圧アクチュエータは、複数の油圧配管、油圧ホース等を介して油圧源に接続され、これら複数の油圧ホースは、通常、ホースクランプ装置を用いて整列状態に保持される構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平5−81355号公報
【0005】
ここで、上述した従来技術によるホースクランプ装置は、油圧ホースの外周面に対応する半円弧状のホース嵌合部が凹設されたゴム製の2個の挟持部材を備え、これら2個の挟持部材によって各油圧ホースを径方向から挟込むことにより、各挟持部材の長さ方向に各油圧ホースを整列させて保持する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術によるホースクランプ装置を用いて油圧ホースを保持する場合には、作業者は、複数の油圧ホースを予め各挟持部材の長さ方向に整列させた状態で、該各油圧ホースを2個の挟持部材によって挟持する必要がある。
【0007】
このため、例えば各油圧ホースがそれぞれ異なる方向に捩れている場合には、これら各油圧ホースを予め挟持部材の長さ方向に整列させる作業が難しく、各油圧ホースをホースクランプ装置によって保持するときの作業性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、複数の油圧ホースを保持するときの作業性を高めることができるようにしたホースクランプ装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、請求項1の発明に係るホースクランプ装置は、可撓性材料を用いて前面と後面、長さ方向に延びる2つの側面、長さ方向の両端面からなる6面をもった単一の角柱状体として形成されたクランプ部材と、クランプ部材の前面と後面との間を貫通して形成され該クランプ部材の長さ方向に列設された多数のホース嵌合孔と、該各ホース嵌合孔毎にクランプ部材の2つの側面のうち一の側面との間を間欠的に一箇所ずつ切欠くことにより形成されたホース挿入スリットとにより構成し、前記各ホース嵌合孔は、前記クランプ部材の一側面寄りに設けられた一側ホース嵌合孔と、前記クランプ部材の他側面寄りに設けられた他側ホース嵌合孔とを有し、前記一側ホース嵌合孔間に前記他側ホース嵌合孔が配置されるように、あるいは前記他側ホース嵌合孔間に前記一側ホース嵌合孔が配置されるように長さ方向に沿って千鳥状に配置する構成とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間には、薄肉な部位を有してこの部位を折曲部とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間の厚肉な部位にそれぞれ前記ホース挿入スリットを形成し、前記薄肉な部位からなる前記折曲部は、前記厚肉な部位からなる前記ホース挿入スリット間に配設する構成としる。
【0010】
このように構成したことにより、クランプ部材の2つの側面の両面からホース挿入スリットを通じて、クランプ部材に形成された各ホース嵌合孔内に油圧ホースを挿入することができる。従って、複数の油圧ホースを予めクランプ部材の長さ方向に整列させた状態でクランプ部材の各ホース嵌合孔に嵌合させる必要がなく、これら各油圧ホースをクランプ部材によって保持するときの作業性を高めることができる。
【0011】
この場合、前記各ホース嵌合孔は、クランプ部材の一側面寄りに設けられた一側ホース嵌合孔とクランプ部材の他側面寄りに設けられた他側ホース嵌合孔とを有し、前記一側ホース嵌合孔間に前記他側ホース嵌合孔が配置されるように、あるいは前記他側ホース嵌合孔間に前記一側ホース嵌合孔が配置されるように長さ方向に沿って千鳥状に配置する構成としている。
【0012】
このように構成したことにより、例えば2個の一側ホース嵌合孔間に他側ホース嵌合孔を千鳥状に配置することができ、あるいは2個の他側ホース嵌合孔間に一側ホース嵌合孔を千鳥状に配置することができる。これにより、例えば各ホース嵌合孔をクランプ部材の長さ方向に沿って直線状に配置する場合に比較して、クランプ部材の長さ方向の寸法を小さく抑えることができる。
【0013】
しかも前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間には、薄肉な部位を有してこの部位を折曲部とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間の厚肉な部位にそれぞれ前記ホース挿入スリットを形成し、前記薄肉な部位からなる前記折曲部は、前記厚肉な部位からなる前記ホース挿入スリット間に配設する構成としている。
【0014】
このように構成したことにより、薄肉な部位からなる前記各折曲部を、それぞれ厚肉な部位からなる前記各ホース挿入スリット間に配設することができる。そして、前記一側ホース嵌合孔内に油圧ホースを挿入するときには、この一側ホース嵌合孔とクランプ部材の一側面との間の薄肉な折曲部を中心としてホース挿入スリットを大きく開くことができる。従って、当該ホース挿入スリットを通じてクランプ部材の他側面から一側ホース嵌合孔内に油圧ホースを容易に挿入することができる。一方、他側ホース嵌合孔内に油圧ホースを挿入するときには、この他側ホース嵌合孔とクランプ部材の他側面との間の薄肉な折曲部を中心としてホース挿入スリットを大きく開くことができる。従って、当該ホース挿入スリットを通じてクランプ部材の一側面から他側ホース嵌合孔内に油圧ホースを容易に挿入することができる。
【0015】
請求項の発明によると前記クランプ部材は、各ホース嵌合孔内に油圧ホースを嵌合させた状態で一対の板部材間に挟持される構成としたことにある。このように構成したことにより、可撓性を有するクランプ部材を、一対の板部材間に挟込んで補強することができ、クランプ部材の各ホース嵌合孔内に各油圧ホースを確実に保持しておくことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るホースクランプ装置の実施の形態を油圧ショベルに用いた場合を例に挙げ、図1ないし図13を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
図中、1は土砂等の掘削作業に用いられる油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な装軌式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
【0018】
ここで、作業装置4は、後述のスイングポスト11に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cとによって大略構成されている。
【0019】
また、スイングポスト11とブーム4Aとの間にはブームシリンダ4Dが設けられ、ブーム4Aとアーム4Bとの間にはアームシリンダ4Eが設けられ、アーム4Bとバケット4Cとの間にはバケットシリンダ4Fが設けられ、これらブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fは作業装置4側の油圧機器を構成している。さらに、ブーム4Aの背面には、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fに向けて延びる複数本(例えば、4本)の油圧配管4Gが設けられている。
【0020】
5は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム5は、左,右方向の中間部に位置するセンタフレーム6と、該センタフレーム6の左,右両側に配設された左,右のサイドフレーム7(左側のみ図示)とにより強固な支持構造体を構成している。
【0021】
ここで、センタフレーム6は、図3に示すように、厚肉な鋼板等により前,後方向に延びる平板状に形成された底板6Aと、該底板6A上に立設され前,後方向に延びる左,右の縦板6B,6Cと、各縦板6B,6Cの前部上端側に固着して設けられ底板6Aと上,下方向で対面する上板6Dとを有している。また、センタフレーム6の前端部には、後述のスイングポスト11がピン結合され、左縦板6Bと右縦板6Cとの間には、後述の制御弁装置20が配設されている。
【0022】
そして、旋回フレーム5の前部左側には、運転室を画成するキャブ8が設けられ、旋回フレーム5の後部側には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト9が設けられ、旋回フレーム5の前,後方向の中間部位には、エンジン等(図示せず)を収容する建屋カバー10が設けられている。
【0023】
11は旋回フレーム5の前端部に連結ピン12を用いて左,右方向に揺動可能にピン結合されたスイングポストで、該スイングポスト11は、旋回フレーム5に対して作業装置4を左,右方向に揺動可能に支持するものである。
【0024】
ここで、スイングポスト11は、図3ないし図6に示すように、旋回フレーム5の前端部を上,下方向から挟むようにコ字状に屈曲し上,下方向に延びた後面板13と、該後面板13の左,右両側に互いに対向した状態で前方に突出して設けられた左側面板14,右側面板15と、右側面板15から右側方に突出して設けられたシリンダブラケット16とによって大略構成されている。
【0025】
そして、後面板13の上,下方向の両端側は、後方に向けて水平に延びる上面部13A,底面部13Bとなり、これら上面部13A,底面部13Bには、連結ピン12が挿嵌されるピン挿嵌穴13C,13Dが形成されている。また、上面部13Aのうちピン挿嵌穴13Cを左,右方向から挟む位置には、後述のホースクランプ装置35を取付けるための2個のボルト穴(雌ねじ穴)13E,13Eが螺設されている。
【0026】
一方、左,右の側面板14,15の上端側には、作業装置4を構成するブーム4Aの基端部がピン結合されるブーム取付部14A,15Aがそれぞれ設けられ、左,右の側面板14,15の前端側には、作業装置4を構成するブームシリンダ4Dの基端側(ボトム側)がピン結合されるブームシリンダ取付部14B,15Bがそれぞれ設けられている。
【0027】
17はスイングポスト11に設けられたホース収容空間で、該ホース収容空間17は、後面板13と左,右の側面板14,15とによって囲まれた空間により構成されている。そして、ホース収容空間17は、後述の油圧ホース群21の途中部位を収容するもので、スイングポスト11が左,右方向に揺動したときに、この油圧ホース群21の弛みを許すだけのスペースをもって形成されている。
【0028】
18は後面板13と左側面板14との間に設けられたホース挿通孔で、該ホース挿通孔18は、後面板13及び左側面板14からホース収容空間17に開口する大きな開口面積をもった孔として形成され、後述のホースクランプ装置24に保持された油圧ホース群21を、ホース収容空間17内へと導くものである。これにより、スイングポスト11が揺動するときに、該スイングポスト11の後面板13、左側面板14が、油圧ホース群21に接触するのを抑えることができる構成となっている。
【0029】
19は旋回フレーム5とスイングポスト11との間に設けられたスイングシリンダで、該スイングシリンダ19は、図2に示すように、ボトム側が旋回フレーム5の右前端側にピン結合され、ロッド側がスイングポスト11のシリンダブラケット16にピン結合されている。従って、スイングシリンダ19を伸縮させることにより、スイングポスト11が連結ピン12を中心として左,右方向に揺動する構成となっている。
【0030】
20は旋回フレーム5に搭載された上部旋回体3側の油圧機器としての制御弁装置で、該制御弁装置20は図3に示すように、センタフレーム6を構成する左,右の縦板6B,6C間に配置されている。そして、制御弁装置20は、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F、スイングシリンダ19、旋回モータ、走行モータ(いずれも図示せず)等の油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御し、当該油圧アクチュエータの動作を制御するものである。
【0031】
21は制御弁装置20から作業装置4の各シリンダ4D,4E,4Fへと延びる油圧ホース群で、該油圧ホース群21は図6に示すように、6本の油圧ホース21A,21B,21C,21D,21E,21Fによって構成されている。この場合、油圧ホース21A,21Dはバケットシリンダ4Fに圧油を給排し、油圧ホース21B,21Cはアームシリンダ4Eに圧油を給排し、油圧ホース21E,21Fはブームシリンダ4Dに圧油を給排するものである。
【0032】
ここで、各油圧ホース21A〜21Fは、図3に示すように、基端側が制御弁装置20に接続され、センタフレーム6の左,右の縦板6B,6C間を通って前方へと延び、左縦板6Bに形成されたホース挿通孔(図示せず)を通じてセンタフレーム6の外部に導出される。そして、センタフレーム6の外部に導出された各油圧ホース21A〜21Fは、センタフレーム6の左縦板6Bに固定された後述のホースクランプ装置24に保持された後、スイングポスト11のホース挿通孔18を通じてホース収容空間17内に収容される。
【0033】
そして、図6に示すように、スイングポスト11のホース収容空間17内に収容された6本の油圧ホース21A〜21Fのうち、2本の油圧ホース21E,21Fは、スイングポスト11からブームシリンダ4Dに向けて前方に延び、該各油圧ホース21E,21Fの途中部位は、スイングポスト11の右側面板15(ブームシリンダ取付部15B)に固定具22を用いて固定される構成となっている。
【0034】
一方、6本の油圧ホース21A〜21Fのうち、他の4本の油圧ホース21A〜21Dは、スイングポスト11に沿って上方へと延び、該スイングポスト11に固定された後述のホースクランプ装置35に保持された後、ブーム4Aの背面に設けられた油圧配管4Gに継手23を用いて接続される構成となっている(図1,図2参照)。
【0035】
24は旋回フレーム5を構成するセンタフレーム6の左縦板6Bに設けられた旋回フレーム5側のホースクランプ装置で、該ホースクランプ装置24は、図6に示すように、制御弁装置20から延びた6本の油圧ホース21A〜21Fを上,下方向に並べて保持するものである。そして、ホースクランプ装置24は、図7に示すように、後述のクランプ部材25、スペーサ30、固定板31、カバー板32、組付ボルト33等により構成されている。
【0036】
25は各油圧ホース21A〜21Fを保持するクランプ部材で、該クランプ部材25は、例えばゴム等の可撓性材料を用いて形成され、長さ方向に延びる前面25Aと後面25B、同じく長さ方向に延びる一側面(左側面)25Cと他側面(右側面)25D、及び長さ方向の両端面となる上端面25Eと下端面25Fからなる6面をもった単一の角柱状体として構成されている。そして、クランプ部材25には、後述する6個のホース嵌合孔26A〜26F、ホース挿入スリット27A〜27F等が設けられている。
【0037】
26A,26B,26C,26D,26E,26Fはクランプ部材25の長さ方向に列設された6個のホース嵌合孔で、これら各ホース嵌合孔26A〜26Fは、クランプ部材25の前面25Aと後面25Bとの間を貫通して設けられ、上述の各油圧ホース21A〜21Fが嵌合するものである。
【0038】
ここで、図8に示すように、6個のホース嵌合孔26A〜26Fのうち3個のホース嵌合孔26A,26C,26Eは、クランプ部材25の一側面25C寄りに設けられた一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eとなっている。また、他の3個のホース嵌合孔26B,26D,26Fは、クランプ部材25の他側面25D寄りに設けられた他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fとなっている。
【0039】
そして、一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eの孔中心を結ぶ直線L1と、他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fの孔中心を結ぶ直線L2とは距離Sだけ離間している。従って、一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eと、他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fとは、クランプ部材25の長さ方向に沿って千鳥状(ジグザグ状)に配置されている。これにより、例えば各ホース嵌合孔26A〜26Fを直線状に配置する場合に比較して、クランプ部材25の長さ方向の寸法を小さく抑えることができる構成となっている。
【0040】
27A,27C,27Eは各一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eとクランプ部材25の他側面25Dとの間の厚肉な部位を切欠くことにより間欠的に形成された3個の他側ホース挿入スリットで、他側ホース挿入スリット27Aは、例えば図9に示すように、油圧ホース21Aをクランプ部材25の他側面25Dから一側ホース嵌合孔26A内に挿入するためのものである。また、他側ホース挿入スリット27C,27Eは、油圧ホース21C,21Eを、クランプ部材25の他側面25Dから一側ホース嵌合孔26C,26E内に挿入するためのものである。
【0041】
27B,27D,27Fは各他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fとクランプ部材25の一側面25Cとの間の厚肉な部位を切欠くことにより間欠的に形成された他の3個の一側ホース挿入スリットで、一側ホース挿入スリット27Bは、例えば図10に示すように、油圧ホース21Bをクランプ部材25の一側面25Cから他側ホース嵌合孔26B内に挿入するためのものである。また、一側ホース挿入スリット27D,27Fは、油圧ホース21D,21Fを、クランプ部材25の一側面25Cから他側ホース嵌合孔26D,26F内に挿入するためのものである。
【0042】
ここで、3個の他側ホース挿入スリット27A,27C,27Eと、他の3個の一側ホース挿入スリット27B,27D,27Fとは、クランプ部材25の長さ方向に沿って交互に形成されている。
【0043】
28A,28C,28Eは各一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eとクランプ部材25の一側面25Cとの間の薄肉な部位に設けられた一側折曲部で、一側折曲部28Aは、例えば図9に示すように、クランプ部材25を折曲げて他側ホース挿入スリット27Aを開くときの曲げ中心となるものである。
【0044】
この場合、一側折曲部28Aは、一側ホース嵌合孔26Aとクランプ部材25の一側面25Cとの間の薄肉な部位に設けられているので、この一側折曲部28Aを中心としてクランプ部材25を大きく折曲げることにより、他側ホース挿入スリット27Aを大きく開くことができ、当該他側ホース挿入スリット27Aを通じて一側ホース嵌合孔26A内に油圧ホース21Aを容易に挿入することができる構成となっている。そして、他の一側折曲部28C,28Eについても、一側折曲部28Aと同様な役目を果たすものである。
【0045】
28B,28D,28Fは各他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fとクランプ部材25の他側面25Dとの間の薄肉な部位に設けられた他側折曲部で、他側折曲部28Bは、例えば図10に示すように、クランプ部材25を折曲げて一側ホース挿入スリット27Bを開くときの曲げ中心となるものである。
【0046】
この場合、他側折曲部28Bは、他側ホース嵌合孔26Bとクランプ部材25の他側面25Dとの間の薄肉な部位に設けられているので、この他側折曲部28Bを中心としてクランプ部材25を大きく折曲げることにより、一側ホース挿入スリット27Bを大きく開くことができ、当該一側ホース挿入スリット27Bを通じて他側ホース嵌合孔26B内に油圧ホース21Bを容易に挿入することができる構成となっている。そして、他の他側折曲部28D,28Fについても、他側折曲部28Bと同様な役目を果たすものである。
【0047】
26G,26Hは各ホース嵌合孔26A〜26Fと共にクランプ部材25に設けられた2個の予備孔で、予備孔26Gはホース嵌合孔26B,26C間に配置され、予備孔26Hはホース嵌合孔26D,26E間に配置されている。また、予備孔26G,26Hの孔中心は、クランプ部材25の一側面25Cと他側面25Dとの中間部(上記直線L1,L2の中間となる部位)に設定されている。ここで、各予備孔26G,26Hは、各ホース嵌合孔26A〜26Fよりも大きな孔径を有し、例えばタンパ、削岩機等の予備的な油圧アクチュエータに圧油を給排する油圧ホース(図示せず)を保持するものである。
【0048】
そして、予備孔26Gとクランプ部材25の一側面25Cとの間には一側ホース挿入スリット27Gが形成され、予備孔26Hとクランプ部材25の他側面25Dとの間には他側ホース挿入スリット27Hが形成されている。
【0049】
29,29はクランプ部材25の長さ方向の両端側に穿設された2個のスペーサ挿通孔で、該各スペーサ挿通孔29は、クランプ部材25の一側面25Cと他側面25Dとの間を貫通して形成され、後述のスペーサ30が挿通されるものである。
【0050】
30,30はクランプ部材25のスペーサ挿通孔29内に挿通されるスペーサで、該スペーサ30は、クランプ部材25の一側面25Cと他側面25Dとの間隔とほぼ等しい長さ寸法を有する円筒体により構成されている。そして、スペーサ30は、クランプ部材25を挟持する後述の固定板31とカバー板32との間に挟まれて両者の間隔を設定することにより、各油圧ホース21A〜21Fに対するクランプ部材25の締付力を適正に保つものである。
【0051】
31は旋回フレーム5の左縦板6Bに固定される板部材としての固定板で、該固定板31は、後述のカバー板32と対をなし、該カバー板32との間でクランプ部材25を挟持するものである。ここで、固定板31は、鋼板材等を用いて全体としてほぼ矩形な平板状に形成され、後述の組付ボルト33が挿通される2個のボルト挿通孔31Aと、後述のボルト34が挿通される2個のボルト挿通孔31Bとが穿設されている。また、固定板31のうちボルト挿通孔31Aの近傍部位には、カバー板32との間でクランプ部材25を挟持するときに該クランプ部材25に係合する2個の突起片31Cが突設されている。
【0052】
32は固定板31と対をなす板部材としてのカバー板で、該カバー板32は、鋼板材等を用いて全体としてほぼ矩形な平板状に形成され、固定板31との間でクランプ部材25を挟持するものである。そして、カバー板32には、固定板31の各ボルト挿通孔31Aと対応する位置に組付ボルト33が挿通される2個のボルト挿通孔32Aが穿設されている。また、カバー板32のうちボルト挿通孔32Aの近傍部位には、固定板31との間でクランプ部材25を挟持するときに該クランプ部材25に係合する2個の突起片32Bが突設されている。
【0053】
33,33は組付ボルトで、該各組付ボルト33は、クランプ部材25、スペーサ30、固定板31、カバー板32を一体的に組付けるものである。ここで、組付ボルト33は、固定板31とカバー板32との間にクランプ部材25を挟込んだ状態で、カバー板32のボルト挿通孔32A、スペーサ30、固定板31のボルト挿通孔31Aに挿通される。そして、固定板31の裏面側に突出した組付ボルト33の先端部にナット(図示せず)を螺着することにより、ホースクランプ装置24が組立てられる構成となっている。
【0054】
そして、旋回フレーム5側のホースクランプ装置24は、固定板31の各ボルト挿通孔31Bに挿通したボルト34を、旋回フレーム5(センタフレーム6)の左縦板6Bに螺着することにより、図6に示すように、上,下方向に延びた状態で左縦板6Bに固定されている。
【0055】
35はスイングポスト11に設けられたホースクランプ装置で、該ホースクランプ装置35は、図6に示すように、スイングポスト11に沿って上方に延びる4本の油圧ホース21A〜21Dを、左,右方向に並べて保持するものである。
【0056】
ここで、ホースクランプ装置35は、図11に示す如く、上述した旋回フレーム5側のホースクランプ装置24と同様に、ホース嵌合孔26A〜26F、ホース挿入スリット27A〜27F等が設けられたクランプ部材25と、スペーサ30と、固定板31と、カバー板32と、組付ボルト33とにより構成されている。
【0057】
そして、ホースクランプ装置35は、固定板31の各ボルト挿通孔31Bに挿通したボルト34を、スイングポスト11の後面板13に設けたボルト穴13E(図5参照)に螺着することにより、図6に示すように、左,右方向に延びた状態でスイングポスト11の左側面板14と右側面板15との間に固定される構成となっている。
【0058】
本実施の形態によるホースクランプ装置24,35は上述の如き構成を有するもので、次に、制御弁装置20からスイングポスト11を経由して作業装置4へと延びる油圧ホース21A〜21Fを、ホースクランプ装置24,35によって保持する作業について述べる。
【0059】
まず、制御弁装置20から延びる6本の油圧ホース21A〜21Fをホースクランプ装置24によって保持する場合には、ホースクランプ装置24の固定板31をボルト34によって旋回フレーム5(センタフレーム6)の左縦板6Bに固定する。
【0060】
そして、例えば図9に示す如くクランプ部材25を折曲げて他側ホース挿入スリット27Aを開くことにより、クランプ部材25の他側面25Dから他側ホース挿入スリット27Aを通じて一側ホース嵌合孔26A内に油圧ホース21Aを挿入する。この場合、一側ホース嵌合孔26Aは、クランプ部材25の一側面25C寄りに設けられているので、一側ホース嵌合孔26Aとクランプ部材25の一側面25Cとの間に薄肉な一側折曲部28Aを形成することができる。これにより、一側折曲部28Aを中心としてクランプ部材25を大きく折曲げ、他側ホース挿入スリット27Aを大きく開くことができる。従って、この大きく開いた他側ホース挿入スリット27Aを通じて一側ホース嵌合孔26A内に油圧ホース21Aを容易に挿入することができる。
【0061】
また、これと同様に、他側ホース挿入スリット27Cを通じて一側ホース嵌合孔26C内に油圧ホース21Cを容易に挿入することができ、他側ホース挿入スリット27Eを通じて一側ホース嵌合孔26E内に油圧ホース21Eを容易に挿入することができる。
【0062】
次に、例えば図10に示す如くクランプ部材25を折曲げて一側ホース挿入スリット27Bを開くことにより、クランプ部材25の一側面25Cから一側ホース挿入スリット27Bを通じて他側ホース嵌合孔26B内に油圧ホース21Bを挿入する。この場合、他側ホース嵌合孔26Bは、クランプ部材25の他側面25D寄りに設けられているので、他側ホース嵌合孔26Bとクランプ部材25の他側面25Dとの間に薄肉な他側折曲部28Bを形成することができる。これにより、他側折曲部28Bを中心としてクランプ部材25を大きく折曲げ、一側ホース挿入スリット27Bを大きく開くことができる。従って、この大きく開いた一側ホース挿入スリット27Bを通じて他側ホース嵌合孔26B内に油圧ホース21Bを容易に挿入することができる。
【0063】
また、これと同様に、一側ホース挿入スリット27Dを通じて他側ホース嵌合孔26D内に油圧ホース21Dを容易に挿入することができ、一側ホース挿入スリット27Fを通じて他側ホース嵌合孔26F内に油圧ホース21Fを容易に挿入することができる。
【0064】
このように、本実施の形態によるホースクランプ装置24は、一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eとクランプ部材25の他側面25Dとの間に他側ホース挿入スリット27A,27C,27Eを間欠的に形成し、他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fとクランプ部材25の一側面25Cとの間に一側ホース挿入スリット27B,27D,27Fを間欠的に形成する構成としている。
【0065】
このため、6本の油圧ホース21A〜21Fのうち3本の油圧ホース21A,21C,21Eを、クランプ部材25の他側面25Dから他側ホース挿入スリット27A,27C,27Eを通じて、一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eにそれぞれ嵌合させることができる。また、他の3本の油圧ホース21B,21D,21Fを、クランプ部材25の一側面25Cから一側ホース挿入スリット27B,27D,27Fを通じて、他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fにそれぞれ嵌合させることができる。
【0066】
従って、6本の油圧ホース21A〜21Fを予めクランプ部材25の長さ方向に整列させた状態で各ホース嵌合孔26A〜26Fに嵌合させる必要がなく、各油圧ホース21A〜21Fを、クランプ部材25の一側面25C、他側面25Dの両面からクランプ部材25のホース嵌合孔26A〜26Fに嵌合させることができ、その作業性を高めることができる。
【0067】
そして、クランプ部材25の各スペーサ挿通孔29にスペーサ30を挿通した後、このクランプ部材25を、旋回フレーム5に固定された固定板31とカバー板32との間に挟込む。この状態で、カバー板32のボルト挿通孔32A、スペーサ30、固定板31のボルト挿通孔31Aに組付ボルト33を挿通し、固定板31の裏面側に突出した組付ボルト33の先端部にナット(図示せず)を螺着する。
【0068】
これにより、固定板31とカバー板32との間にクランプ部材25が挟持され、クランプ部材25を、固定板31とカバー板32とによって補強することができるので、クランプ部材25の各ホース嵌合孔26A〜26Fによって6本の油圧ホース21A〜21Fを確実に保持することができる。
【0069】
一方、スイングポスト11を経由して作業装置4へと延びる4本の油圧ホース21A〜21Dをホースクランプ装置35によって保持する場合には、まず、ホースクランプ装置35の固定板31を、ボルト34によってスイングポスト11に固定する。
【0070】
そして、図6に示すように、クランプ部材25の6個のホース嵌合孔26A〜26Fのうち4個のホース嵌合孔26B,26C,26D,26Eに、油圧ホース21A,21B,21C,21Dをそれぞれ嵌合させる。
【0071】
この場合にも、4本の油圧ホース21A〜21Dを予めクランプ部材25の長さ方向に整列させた状態で各ホース嵌合孔26B〜26Eに嵌合させる必要がなく、各油圧ホース21A〜21Dを、クランプ部材25の一側面25C、他側面25Dの両面からクランプ部材25のホース嵌合孔26B〜26Eに嵌合させることができるので、その作業性を高めることができる。
【0072】
そして、油圧ホース21A〜21Dを保持したクランプ部材25を、スイングポスト11に固定した固定板31とカバー板32との間に挟込み、これらクランプ部材25、固定板31、カバー板32等を組付ボルト33によって一体的に組付ける。これにより、スイングポスト11側のホースクランプ装置35によって4本の油圧ホース21A〜21Dを確実に保持することができる。
【0073】
なお、本実施の形態では、ホースクランプ装置24の予備孔26G,26Hと、ホースクランプ装置35の予備孔26G,26Hとは空いているが、例えばタンパ、削岩機等の予備的な油圧アクチュエータを油圧ショベル1に搭載した場合には、当該油圧アクチュエータに接続される油圧ホースをホースクランプ装置24,35の予備孔26G,26Hによって保持することができる。
【0074】
また、上述した実施の形態では、クランプ部材25に3個の一側ホース嵌合孔26A,26C,26Eと、3個の他側ホース嵌合孔26B,26D,26Fと、これら各ホース嵌合孔26A〜26Fよりも大径な2個の予備孔26G,26Hとを設け、各ホース嵌合孔26A〜26Fをクランプ部材25の長さ方向に沿って千鳥状に配置した場合を例示している。
【0075】
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図12に示す変形例のようにクランプ部材25′を構成してもよい。即ち、クランプ部材25′は、等しい孔径を有する8個のホース嵌合孔26A′,26B′,26C′,26D′,26E′,26F′,26G′,26H′を有し、これら各ホース嵌合孔26A′〜26H′のうち4個のホース嵌合孔26A′,26C′,26E′,26G′を一側ホース嵌合孔としてクランプ部材25′の一側面25C′寄りに配置し、他の4個のホース嵌合孔26B′,26D′,26F′,26H′を他側ホース嵌合孔としてクランプ部材25′の他側面25D′寄りに配置する構成としてもよい。この場合には、各一側ホース嵌合孔26A′,26C′,26E′,26G′とクランプ部材25′の他側面25D′との間に他側ホース挿入スリット27A′,27C′,27E′,27G′が形成され、各他側ホース嵌合孔26B′,26D′,26F′,26H′とクランプ部材25′の一側面25C′との間に一側ホース挿入スリット27B′,27D′,27F′,27H′が形成される。
【0076】
また、図13に示す他の変形例のようにクランプ部材25″を構成してもよい。即ち、クランプ部材25″は、等しい孔径を有する8個のホース嵌合孔26A″,26B″,26C″26D″,26E″,26F″,26G″,26H″を有し、クランプ部材25″の長さ方向に連続する2個のホース嵌合孔26A″,26B″と2個のホース嵌合孔26E″,26F″とを一側ホース嵌合孔としてクランプ部材25″の一側面25C″寄りに配置し、他の2個のホース嵌合孔26C″,26D″と2個のホース嵌合孔26G″,26H″とを他側ホース嵌合孔としてクランプ部材25″の他側面25D″寄りに配置する構成としてもよい。この場合には、各一側ホース嵌合孔26A″,26B″,26E″,26F″とクランプ部材25″の他側面25D″との間に他側ホース挿入スリット27A″,27B″,27E″,27F″が形成され、各他側ホース嵌合孔26C″,26D″,26G″,26H″とクランプ部材25″の一側面25C″との間に一側ホース挿入スリット27C″,27D″,27G″,27H″が形成される。
【0077】
また、上述した実施の形態では、ホースクランプ装置24,35によって油圧ショベル1に搭載された油圧ホース群21を保持する場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の他の建設機械に適用してもよい。また、例えば油圧機器を搭載した産業機械、工作機械等の複数本の油圧ホースを整列状態に保持する用途に広く適用することができるものである。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、クランプ部材の長さ方向に列設した多数のホース嵌合孔毎に、クランプ部材の2つの側面のうち一の側面との間を間欠的に一箇所ずつ切欠いてホース挿入スリットを形成し、前記各ホース嵌合孔は、前記クランプ部材の一側面寄りに設けられた一側ホース嵌合孔と、前記クランプ部材の他側面寄りに設けられた他側ホース嵌合孔とを有し、前記一側ホース嵌合孔間に前記他側ホース嵌合孔が配置されるように、あるいは前記他側ホース嵌合孔間に前記一側ホース嵌合孔が配置されるように長さ方向に沿って千鳥状に配置する構成とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間には、薄肉な部位を有してこの部位を折曲部とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間の厚肉な部位にそれぞれ前記ホース挿入スリットを形成し、前記薄肉な部位からなる前記折曲部は、前記厚肉な部位からなる前記ホース挿入スリット間に配設する構成としたので、クランプ部材の2つの側面の両面からホース挿入スリットを通じて、クランプ部材に形成された各ホース嵌合孔内に油圧ホースを挿入することができる。従って、複数の油圧ホースを予めクランプ部材の長さ方向に整列させた状態でクランプ部材の各ホース嵌合孔に嵌合させる必要がなく、クランプ部材の両面から各ホース嵌合孔に油圧ホースを嵌合させることができるので、これら各油圧ホースをクランプ部材によって保持するときの作業性を高めることができる。
【0079】
この場合、クランプ部材の一側面寄りに設けられた一側ホース嵌合孔とクランプ部材の他側面寄りに設けられた他側ホース嵌合孔とを、例えば2個の一側ホース嵌合孔間に他側ホース嵌合孔を千鳥状に配置し、あるいは2個の他側ホース嵌合孔間に一側ホース嵌合孔を千鳥状に配置するようにしたので、例えば各ホース嵌合孔をクランプ部材の長さ方向に沿って直線状に配置する場合に比較して、クランプ部材の長さ方向の寸法を小さく抑えることができる。
【0080】
しかも前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間には、薄肉な部位を有してこの部位を折曲部とし、前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間の厚肉な部位にそれぞれ前記ホース挿入スリットを形成し、前記薄肉な部位からなる前記折曲部は、前記厚肉な部位からなる前記ホース挿入スリット間に配設する構成としている。これにより、一側ホース嵌合孔とクランプ部材の一側面との間の薄肉な折曲部を中心としてホース挿入スリットを大きく開くことができ、当該ホース挿入スリットを通じてクランプ部材の他側面から一側ホース嵌合孔内に油圧ホースを容易に挿入することができる。一方、他側ホース嵌合孔とクランプ部材の他側面との間の薄肉な折曲部を中心としてホース挿入スリットを大きく開くことができ、当該ホース挿入スリットを通じてクランプ部材の一側面から他側ホース嵌合孔内に油圧ホースを容易に挿入することができる。
【0081】
さらに、請求項の発明によれば、クランプ部材を、各ホース嵌合孔内に油圧ホースを嵌合させた状態で一対の板部材間に挟持する構成としたので、可撓性を有するクランプ部材を、一対の板部材間に挟込んで補強することにより、クランプ部材の各ホース嵌合孔内に各油圧ホースを確実に保持しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを上方からみた平面図である。
【図3】旋回フレーム、スイングポスト、油圧ホース、ホースクランプ装置等を示す平面図である。
【図4】スイングポストを単体で示す正面図である。
【図5】スイングポストを単体で示す平面図である。
【図6】旋回フレーム、スイングポスト、油圧ホース、ホースクランプ装置等をスイングポストの左前方からみた斜視図である。
【図7】旋回フレーム側のホースクランプ装置を単体で示す分解斜視図である。
【図8】ホースクランプ装置のクランプ部材を単体で示す正面図である。
【図9】クランプ部材の一側ホース嵌合孔に油圧ホースを挿入する状態を示す正面図である。
【図10】クランプ部材の他側ホース嵌合孔に油圧ホースを挿入する状態を示す正面図である。
【図11】スイングポスト側のホースクランプ装置を単体で示す分解斜視図である。
【図12】クランプ部材の変形例を示す図8と同様な正面図である。
【図13】クランプ部材の他の変形例を示す図8と同様な正面図である。
【符号の説明】
21A,21B,21C,21D,21E,21F 油圧ホース
24,35 ホースクランプ装置
25,25′,25″ クランプ部材
25A 前面
25B 後面
25C,25C′,25C″ 一側面(側面)
25D,25D′,25D″ 他側面(側面)
25E 上端面
25F 下端面
26A,26C,26E,26A′,26C′,26E′,26G′,26A″,26B″,26E″,26F″ 一側ホース嵌合孔
26B,26D,26F,26B′,26D′,26F′,26H′,26C″,26D″,26G″,26H″ 他側ホース嵌合孔
27A,27C,27E,27A′,27C′,27E′,27G′,27A″,27B″,27E″,27F″ 他側ホース挿入スリット
27B,27D,27F,27B′,27D′,27F′,27H′,27C″,27D″,27G″,27H″ 一側ホース挿入スリット
28A,28C,28E 一側折曲部
28B,28D,28F 他側折曲部
31 固定板(板部材)
32 カバー板(板部材)

Claims (2)

  1. 可撓性材料を用いて前面と後面、長さ方向に延びる2つの側面、長さ方向の両端面からなる6面をもった単一の角柱状体として形成されたクランプ部材と、
    前記クランプ部材の前面と後面との間を貫通して形成され該クランプ部材の長さ方向に列設された多数のホース嵌合孔と、
    該各ホース嵌合孔毎に前記クランプ部材の2つの側面のうち一の側面との間を間欠的に一箇所ずつ切欠くことにより形成されたホース挿入スリットとにより構成し
    前記各ホース嵌合孔は、前記クランプ部材の一側面寄りに設けられた一側ホース嵌合孔と、前記クランプ部材の他側面寄りに設けられた他側ホース嵌合孔とを有し、前記一側ホース嵌合孔間に前記他側ホース嵌合孔が配置されるように、あるいは前記他側ホース嵌合孔間に前記一側ホース嵌合孔が配置されるように長さ方向に沿って千鳥状に配置する構成とし、
    前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間には、薄肉な部位を有してこの部位を折曲部とし、
    前記一側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の他側面との間、および前記他側ホース嵌合孔と前記クランプ部材の一側面との間の厚肉な部位にそれぞれ前記ホース挿入スリットを形成し、
    前記薄肉な部位からなる前記折曲部は、前記厚肉な部位からなる前記ホース挿入スリット間に配設する構成としてなるホースクランプ装置。
  2. 前記クランプ部材は、前記各ホース嵌合孔内に油圧ホースを嵌合させた状態で一対の板部材間に挟持される構成としてなる請求項に記載のホースクランプ装置。
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