JP2005068962A - 建設機械の燃料配管構造 - Google Patents

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毅 土居
Hiroaki Shirai
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Abstract

【課題】 燃料ホースの敷設作業性を向上させることができるようにする。
【解決手段】 一対のサイドプレート2A,2Bとエンドプレート3Cとをそなえたスイングフレーム1と、スイングフレーム1上における一対のサイドプレート2A,2Bの外側方に配設された燃料タンク5と、スイングフレーム1上におけるサイドプレート2A,2Bのうち少なくとも一方のサイドプレート2A,2Bを跨いで配設され、燃料タンク5の燃料を使用して駆動する原動機4と、燃料タンク5と原動機4とを接続する燃料配管部材7A,7B,7Cとをそなえ、燃料配管部材7A,7B,7Cが、一対のサイドプレート2A,2Bの外側に位置するスイングフレーム1の外縁部に沿ってサイドプレート2A,2Bの端部付近まで敷設されるとともに、一方のサイドプレート2A,2Bを跨ぎ、エンドプレート3Cの上縁に沿って敷設されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建設機械の燃料配管構造に関する。
一般的に、建設機械においては、下部構造体の上部に上部構造体が配設され、この上部構造体のフレーム上に運転室や種々の作業機器が設けられている。なお、ここでは建設機械として油圧ショベルを例にあげて説明する。
油圧ショベルは、下部構造体としての下部走行体の上部に、上部構造体としての上部旋回体をそなえ、この上部旋回体にはエンジン,油圧駆動装置,作動油タンク,エンジン用の燃料タンクなどが配設されている。また、車体重量のバランス、他の装置や油圧配管との関係、さらには、エンジンから発せられる熱の影響を受けにくいなどの観点などから、この燃料タンクはエンジンから離れた箇所(例えば、上部旋回体上の側方等)に配設されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このような場合、上部旋回体上において、エンジンから離れた位置に燃料タンクを配設するためは、上部旋回体の幅方向に亘ってエンジンと燃料タンクとを接続する燃料供給ホースパイプ(燃料ホース)を敷設する必要がある。
特開2000−266377号公報
しかしながら、上部旋回体には、強度確保のためのサイドプレートが長手方向に亘って設けられているため、燃料ホースを上部旋回体の幅方向に亘って敷設するためには、サイドプレートに対して燃料ホース配管用穴を穿設することが必要となる。これを、図4を用いて説明する。
図4には上部旋回体の基台であるスイングフレーム101が示されている。このスイングフレーム101には長手方向に亘って一対のサイドプレート102A,102Bが並設され、その右側方には燃料タンク103が配設されている。また、このスイングフレーム101上にはエンジン104が配設されるとともに、燃料タンク103が配設された側とは反対側のサイドプレート102Bの側方(左側方)には燃料フィルタ105が配設されている。
また、燃料タンク103と燃料フィルタ105とは燃料ホース106によって接続され、燃料フィルタ105とエンジン104とは燃料ホース107によって接続され、さらに、エンジン104と燃料タンク103とは燃料ホース108によって接続されている。これにより、燃料タンク103内の燃料は、燃料ホース106を介して燃料フィルタ105へ送給され、その後、燃料フィルタ105でろ過された燃料は燃料ホース107を介してエンジン104へ供給されるようになっている。また、エンジン104においてオーバーフローした燃料は燃料ホース108を介して燃料タンク103へ戻されるようになっている。
また、これらの燃料ホース106,107,108を敷設するため、サイドプレート102A,102Bやクロスメンバ109A,109Bには燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dが穿設され、燃料ホース106,107,108は燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dを通すようにして敷設されるのが一般的である。
しかしながら、このように燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dを穿設すると、サイドプレート102A,102Bやクロスメンバ109A,109Bの強度低下を招いてしまうという課題がある。
また、燃料ホース106,107,108の端部は、図6(A)に示すように、直線的な形状(ストレートタイプ)の口金111Aが設けられたり、図6(B)に示すように、L字状に折れ曲がった形状(90°タイプ)の口金111Bなどが設けられているため、燃料ホース106,107,108を燃料ホース敷設用の穴110A,110B,110C,110Dに通すには、まず、上記の口金111A,111Bを上記の燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dに差し込むことが必要となる。
しかしながら、これらの口金111A,111Bは金属製であって曲げることができないので、燃料ホース106,107,108の敷設作業性を著しく低下させる原因になっている。
特に、90°タイプの口金111Bを燃料ホース敷設用の穴110A,110B,110C,110Dに通す場合には、上記の作業性の低下を招くという課題に加え、燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dの径を大きくしなければならないという課題もある。しかしながら、サイドプレート102A,102Bなどに穿設された燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dの径を大きくするということは、サイドプレート102A,102Bなどの強度を低下させるおそれがある。
ところで、スイングフレーム101上には、種々の電装用ハーネスも敷設されており、これを図5に示す。この図5は図4に示した図と原則的に同じであるが、電装用ハーネス112がスイングフレーム101上に敷設されていることも示している点で、図4と異なる。
そして、この図5に示すように、これらの電装用ハーネス112の敷設ルートは、燃料ホース106,107,108の敷設ルートと同様である場合が多い。これは、上述したように、サイドプレート102A,102Bやクロスメンバ109A,109Bには既に燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dが穿設されており、この燃料ホース敷設用穴110A,110B,110C,110Dを用いて電装用ハーネス112を敷設しているためである。これは、電装用ハーネス112を敷設するための穴を新たにサイドプレート102A,102Bなどの部材に穿設すると、さらに部材強度が低下してしまうための措置である。
しかしながら、燃料用ホース106,107,108と電装用ハーネス112とを近接させて敷設するのは作業性の観点から好ましくない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、燃料ホースの敷設作業性を向上させることができるようにした、建設機械の燃料配管構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の建設機械の燃料配管構造は、建設機械の燃料配管構造において、一対のサイドプレートと、該一対のサイドプレートの端部間を結合するエンドプレートとをそなえたスイングフレームと、該スイングフレーム上における該一対のサイドプレート外側方に配設された燃料タンクと、該スイングフレーム上における該一対のサイドプレートのうち少なくとも一方のサイドプレートを跨いで配設され、該燃料タンクの燃料を使用して駆動する原動機と、該燃料タンクと該原動機とを接続する燃料配管部材とをそなえ、該燃料配管部材が、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨ぎ、更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設されることを特徴としている。
また、請求項2記載の建設機械の燃料配管構造は、上記請求項1記載の構成において、該一対のサイドプレートに対し該燃料タンクとは反対側の該スイングフレーム側方に配設された燃料フィルタをそなえ、該燃料配管部材が、上記の燃料タンク,燃料フィルタおよび原動機を接続するように構成されるとともに、該一対のサイドプレートの他方のサイドプレートをも跨いで敷設されることを特徴としている。
また、請求項3記載の建設機械の燃料配管構造は、建設機械の燃料配管構造において、一対のサイドプレートと、該一対のサイドプレートの端部間を結合するエンドプレートとをそなえたスイングフレームと、該スイングフレーム上における該一対のサイドプレート外側方に配設された燃料タンクと、該スイングフレーム上における該一対のサイドプレートのうち少なくとも一方のサイドプレートを跨いで配設され、該燃料タンクの燃料を使用して駆動する原動機と、該燃料タンクと該原動機とを接続する燃料配管部材と、該スイングフレーム上に設けられた電装用ハーネスとをそなえ、上記の燃料配管部材と電装用ハーネスとが相互に隔離するように敷設されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の建設機械の燃料配管構造は、請求項3記載の構成において、該燃料配管部材が、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨いで更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設されることを特徴としている。
また、請求項5記載の建設機械の燃料配管構造は、請求項3記載の構成において、該一対のサイドプレートを挟んだ該燃料タンクとは反対側の該スイングフレーム上に配設された燃料フィルタをそなえ、
該燃料配管部材が、上記の燃料タンク,燃料フィルタおよび原動機を接続するように構成されるとともに、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨いで更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設され、且つ、該一対のサイドプレートの他方のサイドプレートをも跨いで敷設されることを特徴としている。
本発明の建設機械の燃料配管構造によれば、燃料ホースの敷設作業性を格段に向上させることができる。つまり、燃料配管部材をスイングフレームの外縁部およびエンドプレートの上縁に沿って敷設することによって、燃料配管部材の敷設作業性を容易にするとともに、サイドプレートの強度の低下を防ぐことが可能となる。
また、一対のサイドプレートに対し燃料タンクとは反対側のスイングフレーム側方に配設された燃料フィルタをそなえ、燃料配管部材が、上記の燃料タンク,燃料フィルタおよび原動機を接続するように構成され、且つ、該燃料配管部材が更に上記一対のサイドプレートの他方のサイドプレートをも跨いで敷設されることによって、燃料フィルタと原動機と燃料タンクとが離隔して配置されている場合であっても、燃料配管部材の敷設によってサイドプレートの強度低下を招くことなく、燃料配管部材の敷設作業を向上させることが可能となる。
また、燃料配管部材と電装用ハーネスとの双方がスイングフレーム上に敷設されている場合であっても、これらの燃料配管部材と電装用ハーネスとを離隔して敷設することにより、燃料配管部材の敷設作業性および電装用ハーネスの配線作業性をともに向上させることが可能となるとともに、安全性の向上にも寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる建設機械の燃料配管構造について図1〜図3を用いて説明すると、図1はその構成を模式的に示すとともに燃料ホースの敷設ルートを説明するための斜視図、図2はその構成を模式的に示すブロック図、図3はその構造を模式的に示すとともに燃料ホースおよび電装用ハーネスの敷設ルートを説明するための斜視図である。なお、本実施形態においては、建設機械として、油圧ショベルを例にとって説明する。
まず、図1に示すように、油圧ショベルの上部旋回体の基台であるスイングフレーム1はメインフレーム21とスカート22,22とから主に構成され、また、メインフレーム21には、その前後方向(長手方向;図中矢印A,B方向)に亘って一対のサイドプレート2A,2Bが並設され、スイングフレーム1の強度を保つようになっている。なお、このスイングフレーム1の前端(図中矢印A側の端部)には、図示しないブームやバケットなどによって構成される作業装置が取り付けられるようになっている。
また、この一対のサイドプレート2A,2B間にはクロスメンバ3A,3B,3Cが設けられ、この一対のサイドプレート2A,2Bを支持するようになっている。なお、これらのクロスメンバ3A,3B,3Cのうち、サイドプレート2A,2Bの後端部を結合して支持するクロスメンバ3Cをエンドプレート3Cという。
また、スイングフレーム1上におけるサイドプレート2A,2Bのうち一方のサイドプレート2Aの外側(矢印D側;右側部)には、エンジン(原動機)4を駆動するための燃料を蓄える燃料タンク5が配設されるとともに、この燃料タンク5とは反対側(矢印C側;左側部、即ちスイングフレーム1上における他方のサイドプレート2Bの外側)には、燃料内の水分を取り除いたり、燃料をろ過したりする燃料フィルタ6が配設されている。なお、燃料タンク5をスイングフレーム1の左側部に配設し、燃料フィルタ6をスイングフレーム1の右側部に配設するようにしてもかまわない。
また、エンジン4が一対のサイドプレート2A,2Bの一方のサイドプレート2Aを跨いで、スイングフレーム1上にマウントされている。
さらに、このスイングフレーム1上には、燃料タンク5とエンジン4とを接続する第1燃料ホース(燃料配管部材)7Aと、燃料タンク5と燃料フィルタ6とを接続する第2燃料ホース(燃料配管部材)7Bと、燃料フィルタ5とエンジン4とを接続する第3燃料ホース(燃料配管部材)7Cとがそれぞれ敷設されている。なお、これらの燃料配管部材7A〜7Cは合成ゴムによって作られている。
この第2燃料ホース7Bは、図2に示すように、燃料タンク5内に蓄えられた燃料を燃料フィルタ6へ送給するものであり、また、第3燃料ホース7Cは、燃料フィルタ6によって水分が取り除かれるとともにろ過された燃料をエンジン4に送給するものであり、また、第1燃料ホース7Aは、エンジン4においてオーバーフローした燃料を燃料タンク5内へ戻すものである。
また、上記の第1〜3燃料ホース7A,7B,7Cは、図1に示すように、それぞれ、燃料タンク5からスイングフレーム1の右側(図中矢印D方向)外縁に設けられたクリップ8Aによって保持されながらスイングフレーム1の右側縁に沿ってスイングフレーム1の後方(図中矢印B方向)へ向けて敷設されるとともに、スイングフレーム1の後方外縁に設けられたクリップ8Bによって保持されながら、スイングフレーム1の後方縁に沿って敷設される。
そして、サイドプレート2A,2Bのうち一方のサイドプレート2Aを横切る箇所(図中矢印E参照)においても、サイドプレート2Aに対して燃料ホース敷設用の穴を形成することなく、サイドプレート2Aを跨ぐように、エンドプレート3Cの上縁に沿って燃料ホース7A,7Bが敷設される。
同様に、サイドプレート2A,2Bのうち他方のサイドプレート2Bを横切る箇所(図中矢印F参照)においても、サイドプレート2Bに対して燃料ホース敷設用の穴を形成することなく、サイドプレート2Bを跨ぐように、エンドプレート3Cの上縁に沿って燃料ホース7B,7Cが敷設される。
つまり、燃料ホース7A,7B,7C(燃料配管部材)が、燃料タンク5,燃料フィルタ6およびエンジン4を接続するように構成されるとともに、一対のサイドプレート2A,2Bの外側に位置するスイングフレーム1の外縁部に沿って、サイドプレート2A,2Bの後端部付近まで敷設され、更に、一対のサイドプレート2A,2Bの少なくとも一方のサイドプレート(ここでは、サイドプレート2A)を跨ぐとともに、エンドプレート3Cの上縁に沿って敷設され、且つ、一対のサイドプレートの他方のサイドプレート(ここでは、サイドプレート2B)をも跨いで構成されている。これにより、燃料ホース7A,7B,7Cを敷設するための穴をサイドプレート2A,2Bに穿設することが不要となるので、サイドプレート2A,2Bの剛性を低下させること無く、また、燃料ホース敷設用の穴を形成するための加工コストや労力を削減しながら、燃料ホース7A,7B,7Cを容易に敷設することができるようになっている。
また、一般に、燃料ホースは長いものでは約6m以上もあるため、このような長い燃料ホースを燃料ホース敷設用の穴に通す作業は非常に手間がかかる。さらに、図4を用いて上述したように、燃料ホースの先端には口金が設けられているため、燃料ホースを燃料ホース敷設用の穴に通す作業は非常に困難であり、敷設作業性が悪い。
これに対して、本実施形態によれば、燃料ホース7A,7B,7Cを燃料ホース敷設用の穴に通す作業を不要にすることができるので、作業性を大幅に向上でき、容易にスイングフレーム1上に燃料ホース7A,7B,7Cを敷設することができる。
ところで、スイングフレーム1上には種々の電装系機器用のハーネスも敷設されている。これを図3に示す。この図3は図1に示した図と原則的に同じ図であるが、電装用ハーネス9がスイングフレーム1上に敷設されていることも示されている点で図1と異なっている。
この電装用ハーネス9は、バッテリ(図示略)と接続されたリレーボックス(図示略)から各電装系機器(図示略)に対して、スイングフレーム1の中心部を通じて配線されている。なお、電装系機器とは、例えば、いずれも図示しない、エンジン始動用のセルモータ,油圧を発生させる油圧ポンプ,燃料タンク内の燃料残量を検出する燃料レベルセンサ,ドラム缶などに蓄えられた燃料を燃料タンクへ吸い入れる燃料移送ポンプ(フュエルトランスファーポンプ)などである。
これらの電装用ハーネス9は、上述した燃料ホース7A,7B,7Cのようにスイングフレーム1の外縁に沿って敷設されるのではなく、サイドプレート2A,2Bに穿設された電装用ハーネス9を敷設するための穴(ハーネス敷設用穴)10A,10Bを通じ、スイングフレーム1の中心部を通じて敷設され、燃料ホース7A,7B,7Cと電装用ハーネス9とが、スイングフレーム1上、離隔して敷設されるようになっている。
電装用ハーネス9をこのようなルートで敷設しているのは、電装用ハーネス9の外径は燃料ホース7A,7B,7Cの外径に比べて細いため、サイドプレート2A,2Bやサイドメンバ3A,3Bなどの部材にハーネス敷設用穴10A,10Bを穿設したとしてもその穴径は比較的小さくてもよく、サイドプレート2A,2Bやクロスメンバ3A,3Bなどの部材の強度を低下させることはないという理由による。
また、電装用ハーネス9の敷設ルートも、上述した燃料ホース7A,7B,7Cの場合と同様に、サイドプレート2A,2Bを跨ぐようにすることも考えられるが、電装用ハーネス9は燃料ホース7A,7B,7Cに比べて剛性が非常に低いため、サイドプレート2A,2Bを跨いでエンドプレート3C上に沿うように配線するためには、クリップのような固定部材が大量に必要になってしまうという事態を回避するという理由もある。
このように、燃料ホース7A,7B,7Cがスイングフレーム1の外縁に沿うように敷設されるとともに電装用ハーネス9がスイングフレーム1内を縦断するように敷設されることによって、燃料ホース7A,7B,7Cの敷設ルートと、電装用ハーネス9の敷設ルートとを異なるルートにして、燃料ホース7A,7B,7Cと電装用ハーネス9とを離隔して配線することができるので、燃料ホース7A,7B,7Cの敷設作業性や電装用ハーネス9の配線作業性を向上させることが可能となり、また、安全性の向上にも寄与しうる。
本実施形態は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果が得られる。
まず、上記の第1および第2燃料ホース7A,7Bは、それぞれ、燃料タンク5からスイングフレーム1の右方(図中矢印D方向)外縁に設けられたクリップ8Aによって保持されているので、スイングフレーム1の右側縁に沿ってスイングフレーム1の後方(図中矢印B方向)へ向けて敷設でき、また、これらの第1および第2燃料ホースはスイングフレームの後方外縁に設けられたクリップ8Bによって保持されているので、スイングフレーム1の後縁に沿って敷設できる。同様に、第2および第3燃料ホース7B,7Cは、クリップ8C,8Dによって保持されているので、それぞれ燃料フィルタ6からスイングフレーム1の後縁に沿って敷設できる。
これにより、サイドプレート2A,2Bを横切る箇所においても、サイドプレート2A,2Bに対して燃料ホース敷設用穴を穿設することなく、このサイドプレート2A,2Bを跨ぐように上記の燃料ホース7A,7B,7Cを敷設することで、サイドプレート2A,2Bなどの部材の剛性を低下させること無く、また、燃料ホース敷設用の穴を形成するための加工コストや労力を削減することができる。
また、燃料ホース7A,7B,7Cを燃料ホース敷設用の穴に通す作業を不要とすることができるので、作業性を向上させ、容易にスイングフレーム1上に燃料ホース7A,7B,7Cを敷設することができる。
また、上記の電装用ハーネス9は、上述した燃料ホース7A,7B,7Cのようにスイングフレーム1の外縁に沿って敷設されるのではなく、サイドプレート2A,2Bに形成されたハーネス敷設用穴10A,10Bを通じて敷設されるので、燃料ホース7A,7B,7Cの敷設ルートと、電装用ハーネス9の敷設ルートとを異なるルートにし、燃料ホース7A,7B,7Cと電装用ハーネス9とを離隔することが可能となり、燃料ホース7A,7B,7Cの敷設作業性および電装用ハーネス9の配線作業性を向上させ、更に、安全性の向上にも寄与することが可能となる。
このように、本実施形態に係る建設機械の燃料配管構造によれば、第1燃料ホース7Aや第2燃料ホース7Bをスイングフレーム1の外縁およびエンドプレート3Cの上縁に沿って敷設することによって、燃料ホースの敷設作業性を向上させるとともに、サイドプレート2A,2Bの強度の低下を防ぐことが可能となる。
また、第2燃料ホース7Bや第3燃料ホース7Cを、エンドプレート3Cの上縁に沿って敷設することによって、燃料ホースの敷設作業性を向上させるとともに、サイドプレート2A,2Bの強度の低下を防ぐことが可能となる。
また、第1燃料ホース7Aや第2燃料ホース7Bをスイングフレーム1の外縁およびエンドプレート3Cの上縁に沿って敷設することによって、燃料ホースの敷設作業性を向上させるとともに、電装用ハーネス9をスイングフレーム1の中心部近傍を通じて敷設することによって、第1燃料ホース7Aと電装用ハーネス9とを離隔して敷設することが可能となる。
また、第2燃料ホース7Bおよび第3燃料ホース7Cをエンドプレート3Cの上縁に沿って敷設することによって、燃料ホースの敷設作業性を向上させるとともに、電装用ハーネス9をスイングフレーム1の中心部近傍を通じて敷設することによって、第2燃料ホース7Bおよび第3燃料ホース7Cと電装用ハーネス9とを離隔して敷設することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、建設機械として油圧ショベルを例にとって説明したが、スイングフレームを有する建設機械であれば、どのような建設機械に対しても適用可能である。
また、上述の実施形態においては、燃料配管部材として合成ゴム製の燃料ホースを適用した場合を例にとって説明したが、金属管のような燃料パイプを適用してもよい。
また、上述の実施形態においては、燃料フィルタが燃料タンクとは反対側のスイングフレーム上に配設された場合を例にとって説明したが、このような配設位置に限定するものではなく、例えば、燃料フィルタが燃料タンクと同側のスイングフレーム上に配設されるようにしてもよい。この場合、燃料ホースは、一対のサイドプレートのうち一方のサイドプレートのみを跨ぐように敷設されることになる。
また、上述の実施形態においては、燃料ホースがスイングフレームの外縁部に沿って敷設されるとともに電装用ハーネスがスイングフレームの中心部に配線される場合を例にとって説明したが、このような敷設ルートおよび配線ルートのみに限定するものではなく、燃料ホースの敷設ルートと電装用ハーネスの配線ルートとが異なるルートで敷設することによって、燃料ホースと電装用ハーネスとが離隔されていればよい。
本発明の一実施形態に係る建設機械の構成を模式的に示すとともに燃料ホースの敷設ルートを説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態に係る建設機械の燃料配管構造の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る建設機械の燃料配管構造を模式的に示すとともに燃料ホースおよび電装用ハーネスの敷設ルートを説明するための斜視図である。 従来の建設機械の燃料配管構造を模式的に示す斜視図である。 従来の建設機械の燃料配管構造を模式的に示す斜視図であって、電装用ハーネスの敷設ルートを説明するための斜視図である。 (A),(B)はそれぞれ、燃料ホースの口金の形状を示す模式図である。
符号の説明
1 スイングフレーム
2A,2B サイドプレート
3C エンドプレート
4 エンジン(原動機)
5 燃料タンク
6 燃料フィルタ
7A 第1燃料ホース(燃料配管部材)
7B 第2燃料ホース(燃料配管部材)
7C 第3燃料ホース(燃料配管部材)

Claims (5)

  1. 建設機械の燃料配管構造において、
    一対のサイドプレートと、該一対のサイドプレートの端部間を結合するエンドプレートとをそなえたスイングフレームと、
    該スイングフレーム上における該一対のサイドプレート外側方に配設された燃料タンクと、
    該スイングフレーム上における該サイドプレートの該一対のサイドプレートのうち少なくとも一方のサイドプレートを跨いで配設され、該燃料タンクの燃料を使用して駆動する原動機と、
    該燃料タンクと該原動機とを接続する燃料配管部材とをそなえ、
    該燃料配管部材が、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨ぎ、更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設される
    ことを特徴とする、建設機械の燃料配管構造。
  2. 該一対のサイドプレートに対し該燃料タンクとは反対側の該スイングフレーム側方に配設された燃料フィルタをそなえ、
    該燃料配管部材が、上記の燃料タンク,燃料フィルタおよび原動機を接続するように構成されるとともに、該一対のサイドプレートの他方のサイドプレートをも跨いで敷設される
    ことを特徴とする、請求項1記載の建設機械の燃料配管構造。
  3. 建設機械の燃料配管構造において、
    一対のサイドプレートと、該一対のサイドプレートの端部間を結合するエンドプレートとをそなえたスイングフレームと、
    該スイングフレーム上における該一対のサイドプレート外側方に配設された燃料タンクと、
    該スイングフレーム上における該一対のサイドプレートのうち少なくとも一方のサイドプレートを跨いで配設され、該燃料タンクの燃料を使用して駆動する原動機と、
    該燃料タンクと該原動機とを接続する燃料配管部材と、
    該スイングフレーム上に設けられた電装用ハーネスとをそなえ、
    上記の燃料配管部材と電装用ハーネスとが相互に隔離するように敷設されている
    ことを特徴とする、建設機械の燃料配管構造。
  4. 該燃料配管部材が、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨いで更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設される
    ことを特徴とする、請求項3記載の建設機械の燃料配管構造。
  5. 該一対のサイドプレートを挟んだ該燃料タンクとは反対側の該スイングフレーム上に配設された燃料フィルタをそなえ、
    該燃料配管部材が、上記の燃料タンク,燃料フィルタおよび原動機を接続するように構成されるとともに、該一対のサイドプレートの外側に位置する該スイングフレームの外縁部に沿って該サイドプレートの端部付近まで敷設されるとともに、上記一方のサイドプレートを跨いで更に該エンドプレートの上縁に沿って敷設され、且つ、該一対のサイドプレートの他方のサイドプレートをも跨いで敷設される
    ことを特徴とする、請求項3記載の建設機械の燃料配管構造。
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