JP5301480B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車体にアクチュエータによって動作する作業装置が設けられた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられたブーム、アーム、バケット、各油圧シリンダからなる作業装置とにより構成されている。また、上部旋回体には、旋回フレーム上に油圧ポンプを駆動するエンジンが搭載され、該油圧ポンプから吐出される圧油は、制御弁装置から複数本の油圧配管を経由して作業装置の油圧シリンダ、下部走行体の油圧モータ等に供給される。
ここで、制御弁装置と作業装置の油圧シリンダとを接続する油圧配管は、旋回フレーム上に搭載された制御弁装置から立上がって延び、作業装置に沿って油圧シリンダまで延びている。また、作業装置は、旋回フレームに対し俯仰動するから、制御弁装置とブームとの間には、両者間の動作を考慮して可撓性をもった長めの油圧ホースが設けられている。このため、各油圧ホースは、揺れて周囲に干渉しないように、ホース固定具を用いて複数本を束ねて固定する構成としている。
この場合、ブームのフート部の近傍に位置して旋回フレームに取付板を設け、該取付板の上側にホース固定具を取付けている。そして、ホース固定具は、対向するクランプにそれぞれ複数個の凹溝を形成し、油圧ホースを束ねたグロメットを該各凹溝間に挟んだ状態で、各クランプをねじで固定することにより、複数本の油圧ホースを立ち上げた状態で固定している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−115650号公報
ところで、上述した特許文献1によるホース固定具では、各グロメットによって全本数の油圧ホースを束ねつつ、各グロメットを各凹溝に装着しているから、このときに、各凹溝からグロメットが外れないように手で押さえなくてはならず、各クランプ体をねじで固定するのに手間を要してしまう。このように、全本数の油圧ホースを1度に保持する作業は、作業性が悪く人手を有するから、組立作業性の低下を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、クランプを安定させつつ、複数本の油圧ホースを順序良く保持することにより、これらの油圧ホースの組立作業性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、底板上に前,後方向に延びて一対の縦板が立設された車体と、フート部側が該車体の各縦板に取付けられアクチュエータによって動作する作業装置と、前記車体に設けられ前記アクチュエータへの圧油の給排を制御する制御弁装置と、該制御弁装置と前記作業装置のアクチュエータとを接続する複数本の油圧ホースと、前記作業装置のフート部の近傍に位置して設けられた取付板と、該取付板に取付けられ前記各油圧ホースを前記制御弁装置から前記作業装置に向け立上げた状態で固定するホース固定具とを備えてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ホース固定具は、前記取付板に設けられ前記各油圧ホースの伸長方向と交差する横方向に延びた案内ロッドと、該案内ロッドに案内されて横方向に並べて配置され前記各油圧ホースを挟む少なくとも2個のクランプと、前記取付板との間で該各クランプを挟んで固定するねじ部材とにより構成し、前記案内ロッドは、内部が中空となるパイプ状に形成し、前記ねじ部材は、前記案内ロッドの内部を通して前記取付板側のねじ部に締結する構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記ホース固定具には、前記各クランプを挟んだ前記取付板の反対側に位置して挟持用ブラケットを設け、該挟持用ブラケットにより前記各クランプを前記取付板に向けて押付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記各クランプのうち、隣合う一方のクランプには、前記油圧ホースが嵌合するホース嵌合凹部を設け、隣合う他方のクランプには、前記ホース嵌合凹部の開口部と嵌合することにより前記ホース嵌合凹部との間で油圧ホースを保持するホース保持凸部を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、車体上に立設された取付板には、横方向に延びた案内ロッドを設けているから、各クランプを案内ロッドに沿わせて取付けるときに、該各クランプ間に各油圧ホースを配置することにより、各クランプ間で各油圧ホースを挟むことができる。この状態で、ねじ部材は、各油圧ホースを挟んだ各クランプを取付板との間に挟んで固定することにより、各油圧ホースを立上げた状態で取付板側に固定することができる。
この結果、各クランプは、案内ロッドによって所定の位置に安定的に配置できるから、該各クランプと各油圧ホースとを順番に配置するだけで、各油圧ホースを簡単に、かつ確実に保持することができる。これにより、各油圧ホースを接続するときの作業を容易に行うことができ、組立作業性を向上することができる。
しかも、前記案内ロッドは、内部が中空となるパイプ状に形成し、ねじ部材は、前記案内ロッドの内部を通して取付板側のねじ部に締結する構成としている。これにより、ねじ部材は、強度をもった取付板に直接的に取付けることができるから、前記案内ロッドに引張り荷重等の負荷が作用するのを防止でき、ホース固定具の耐久性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、ホース固定具には、各クランプを挟んだ取付板の反対側に位置して挟持用ブラケットを設けているから、例えば各クランプが弾性材料によって形成されている場合でも、挟持用ブラケットは、各クランプの全体を取付板に向けて押付けることができ、各油圧ホースを立上げた状態で確実に固定することができる。
請求項3の発明によれば、各クランプのうち、隣合う一方のクランプには、油圧ホースが嵌合するホース嵌合凹部を設けているから、一方のクランプを案内ロッドに沿って装着したら、そのホース嵌合凹部に油圧ホースを嵌合するだけで、該油圧ホースをクランプの所定の位置に保持することができる。
また、隣合う他方のクランプには、ホース嵌合凹部の開口部と嵌合するホース保持凸部を設けているから、一方のクランプのホース嵌合凹部に油圧ホースを嵌合した状態で、他方のクランプのホース保持凸部をホース嵌合凹部の開口側に嵌合することにより、ホース嵌合凹部とホース保持凸部の間に油圧ホースを保持することができる。
このときに、ホース保持凸部を、例えばホース嵌合凹部の開口部に弾性変形させつつ押込む構成とした場合、一方のクランプに対し他方のクランプを仮止めすることができ、油圧ホースを容易に位置決めすることができる。これにより、作業者は、各油圧ホースを手で押える必要がないから、簡単な作業で複数本の油圧ホースを束ねることができる。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の上部旋回体を斜め上側から拡大してみた斜視図である。 ブームのフート部とブームシリンダと旋回フレームと制御弁装置と各油圧ホースとホース固定具とを拡大して示す平面図である。 図3中のブームのフート部とブームシリンダと旋回フレームと制御弁装置と各油圧ホースとホース固定具とを示す要部拡大の斜視図である。 旋回フレームに対する取付板の取付構造を右斜め上側からみた要部拡大の斜視図である。 旋回フレームに対する取付板の取付構造を左斜め上側からみた要部拡大の斜視図である。 取付板を単体で示す正面図である。 取付板にホース固定具によって油圧ホースを固定した状態を図4中の矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大の断面図である。 取付板とホース固定具を図8中の矢示IX−IX方向からみた要部拡大の断面図である。 ホース固定具を取付板から分離した状態で示す分解斜視図である。 隣合うクランプのホース嵌合凹部の幅寸法とホース保持凸部の幅寸法との関係を示す要部拡大の平面図である。 本発明の変形例によるホース固定具を取付板から分離した状態で示す分解斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態として、クローラ式の下部走行体を備えた油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図11に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に設けられた作業装置4とにより構成されている。
ここで、作業装置4は、土砂の掘削作業等を行うために上部旋回体3の前側に設けられたものである。この作業装置4は、後述の旋回フレーム5を構成する左,右の縦板5B,5Cの前側部位に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
また、作業装置4は、バケット4Cに交換して、岩石やコンクリートを破砕するブレーカ(図示せず)等の他の作業具を取付けることができ、このときには、後述の制御弁装置9からアーム4Bまで延びた駆動用の圧油を給排する予備油圧ホース13にブレーカの駆動部を接続することができる。
一方、作業装置4を構成するブーム4Aは、図4に示すように、その基端側となるフート部4A1が、左,右の縦板5B,5Cのうち、前側寄りの上部に位置するブーム取付ブラケット5B1,5C1に回動可能にピン結合されている。また、ブーム4Aを俯仰動させるためのブームシリンダ4Dは、その基端側が左,右の縦板5B,5Cの前側下部に位置するシリンダ取付ブラケット5B2,5C2に回動可能にピン結合されている。
さらに、作業装置4には、各シリンダ4D,4E,4F等に圧油を給排するための複数本の油圧配管4G,4H,4J,4Kが設けられ、該各油圧配管4G,4H,4J,4Kには、油圧ホース、金属配管等が用いられている。また、各油圧配管4G,4H,4J,4Kのうち、左,右のブームシリンダ4Dに圧油を給排する4本の油圧配管4G(図4中に2本のみ図示)は、ブームシリンダ4Dに沿って旋回フレーム5側に延びている。
次に、アームシリンダ4Eに圧油を給排する2本の油圧配管4Hは、図1に示すように、アームシリンダ4Eからブーム4Aの上面に沿ってフート部4A1側に延びた後に右側に折れ曲がり、基端側のホース接続部4H1が制御弁装置9側となるブーム4Aの右側面に配置されている。また、バケットシリンダ4Fに圧油を給排する2本の油圧配管4Jは、バケットシリンダ4Fからアーム4Bの左,右の側面を介してブーム4Aの上面に沿うようにフート部4A1側に延びている。そして、2本の油圧配管4Jは、アームシリンダ4E用の油圧配管4Hとほぼ同様に、右側に折れ曲がってブーム4Aの右側面にホース接続部4J1を配置している。
次に、ブレーカ等の他の作業具に圧油を給排するために設けられた2本の予備油圧配管4Kは、アーム4Bの左,右の側面からブーム4Aの上面に沿うようにフート部4A1側に延び、このブーム4Aの上面側にホース接続部4K1を配置している。そして、これらの油圧配管4G,4H,4J,4Kは、後述の油圧ホース10,11,12,13を介して制御弁装置9に接続されている。
一方、上部旋回体3は、図1、図2に示すように、後述の旋回フレーム5、キャブ6、カウンタウエイト7、制御弁装置9、油圧ホース10,11,12,13、建屋カバー14、取付板17、ホース固定具18等により構成されている。
5は上部旋回体3の旋回ベースとなる旋回フレームである。この旋回フレーム5は、図3ないし図6に示す如く、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cの左,右に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5D,右サイドフレーム5Eと、該右サイドフレーム5Eの前端部から左側に延びた右前フレーム5Fと、前記底板5A、縦板5B,5Cから左,右方向に張出し、その先端部に左,右のサイドフレーム5D,5Eを支持する複数本の張出しビーム5Gと、各張出しビーム5G間を覆うアンダカバー5Hとにより大略構成されている。
また、左縦板5Bの左側には後述のキャブ6が配設され、右縦板5Cの右側には後述の制御弁装置9、各油圧ホース10,11,12,13、取付板17、ホース固定具18等が配設されている。また、左,右の縦板5B,5Cは、前側寄りの上部にブーム取付ブラケット5B1,5C1が設けられ、前側下部にシリンダ取付ブラケット5B2,5C2が設けられている。さらに、右サイドフレーム5E、右前フレーム5F等には、建屋カバー14、仕切板16、取付板17等を取付けるためのねじ座部材5Jが立ち上げて設けられている。
6は左縦板5Bの左側に位置して旋回フレーム5上に搭載されたキャブ(図1、図2参照)である。このキャブ6は、オペレータが搭乗するもので、その内部にはオペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
7は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトを示している。このカウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるものであり、後面側が湾曲するように突出している。また、カウンタウエイト7の前側には、油圧ポンプを駆動するエンジン等(いずれも図示せず)が配設されている。さらに、エンジンの前側に位置して旋回フレーム5の右側には燃料タンク8が搭載され、該燃料タンク8の前側は、後述の制御弁装置9との間が仕切板16によって仕切られている。
9は旋回フレーム5の右前側に搭載された制御弁装置である(図3、図4参照)。この制御弁装置9は、油圧ポンプから供給される圧油を下部走行体2の走行モータ、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等に給排し、これらのアクチュエータをオペレータの操作に応じて動作させるものである。また、制御弁装置9は、主配管を介して油圧ポンプに接続され、複数組の油圧ホース10,11,12,13を介して作業装置4の各油圧配管4G,4H,4J,4K等に接続されている。
10は制御弁装置9と作業装置4の2本のブームシリンダ4Dとを接続する4本のブーム用油圧ホース(図4中に2本のみ図示)である。この4本のブーム用油圧ホース10は、例えば制御弁装置9と各ブームシリンダ4Dとの間を底板5Aに沿うように横方向に延びている。
11は制御弁装置9と作業装置4のアームシリンダ4Eとを接続するために設けられた2本のアーム用油圧ホースである。この2本のアーム用油圧ホース11は、制御弁装置9から後述の取付板17に沿って立上がった立上げ部11Aと、該立上げ部11Aの上側から後側に円弧を描くように弛ませて形成された湾曲部11Bからなり、該湾曲部11Bの先端は接続部11Cとなっている。そして、各アーム用油圧ホース11の接続部11Cは、作業装置4のアームシリンダ用油圧配管4Hのホース接続部4H1に接続されている。
また、12は制御弁装置9と作業装置4のバケットシリンダ4Fとを接続するために設けられた2本のバケット用油圧ホースである。この2本のバケット用油圧ホース12は、前述したアーム用油圧ホース11とほぼ同様に、立上げ部12Aと湾曲部12Bと接続部12Cとからなり、その接続部12Cは、作業装置4のバケットシリンダ用油圧配管4Jのホース接続部4J1に接続されている。
さらに、13は制御弁装置9とブレーカ等の他の作業具とを接続するために設けられた2本の予備油圧ホースである。この2本の予備油圧ホース13は、前述したアーム用油圧ホース11とほぼ同様に、立上げ部13Aと湾曲部13Bと接続部13Cとからなり、その接続部13Cは、作業装置4の予備油圧配管4Kのホース接続部4K1に接続されている。
ここで、ブーム4A側に向けて延びるアーム用油圧ホース11,バケット用油圧ホース12,予備油圧ホース13は、立上げ部11A,12A,13Aの上部が後述のホース固定具18によって固定されることにより、走行時や作業時に揺れて周囲に干渉しないようになっている。このときに、アーム用油圧ホース11とバケット用油圧ホース12と予備油圧ホース13とは、例えばバケット用油圧ホース12が前側に、アーム用油圧ホース11が中央に、予備油圧ホース13が後側に配置されている。
14は旋回フレーム5上に設けられた建屋カバー(図1、図2参照)である。この建屋カバー14は、キャブ6とカウンタウエイト7との間に位置してエンジン等の上側を覆った上面カバー14Aと、該上面カバー14Aの左側に位置して左サイドフレーム5Dに立設された左側面カバー14Bと、前記上面カバー14Aの右側に位置して右サイドフレーム5Eに立設された右側面カバー14Cと、旋回フレーム5の右前側に設けられた後述の右前カバー15とにより大略構成されている。
15は旋回フレーム5の右縦板5Cの右側に配設された建屋カバー14の一部をなす右前カバーである。この右前カバー15は、燃料タンク8等から前方に向けて延び、その内部に制御弁装置9等を収容している。また、右前カバー15は、制御弁装置9等を主として右側から覆う右側面板15Aと、制御弁装置9等を主として上側ないし前側から覆う前面板15Bとにより大略構成されている。
そして、右前カバー15は、右側面板15Aの下側が旋回フレーム5の右サイドフレーム5E等に取付けられ、前面板15Bの左縁側が後述の取付板17の上側部分に取付けられている。これにより、右前カバー15は、取付板17によって左側が閉塞されている。
16は燃料タンク8の前側に位置して旋回フレーム5の右側に立設された仕切板で、該仕切板16は、左,右方向に延びることにより、制御弁装置9を収容するための空間の後側を仕切っている。また、仕切板16は、左側が旋回フレーム5の右縦板5Cに取付けられ、右側の下部が右サイドフレーム5Eのねじ座部材5Jに取付けられている。そして、仕切板16は、右前カバー15の後部および取付板17の後部を取付けるための取付台としても機能している。
17は旋回フレーム5の中央右側寄りに設けられた取付板である。この取付板17は、作業装置4を構成するブーム4Aのフート部4A1の近傍に位置して旋回フレーム5の右縦板5Cに沿わせて設けられている。また、取付板17は、右前カバー15の左側を覆う左側面板としての機能を有し、また、上側には後述のホース固定具18が取付けられている。
そして、取付板17は、図5ないし図7に示す如く、金属板を折り曲げて当接部位を溶接することにより所望の形状に形成されている。即ち、取付板17は、右縦板5Cの各取付ブラケット5C1,5C2を避ける形状で前,後方向に延びて立設された垂直板部17Aと、該垂直板部17Aの略前端縁を右側に折り曲げて形成された前板部17Bと、前記垂直板部17Aの略上端縁を右側に折り曲げて形成された天板部17Cとにより構成されている。また、前板部17Bの下部が右前フレーム5Fのねじ座部材5Jに取付けられ、垂直板部17Aの後部上側が仕切板16を介して右縦板5Cに取付けられている。
一方、取付板17の天板部17Cには、ホース固定具18を設けるための開口部17Dが右側(右縦板5Cと反対側)に向けて開くように形成されている。また、開口部17Dの前,後位置には、ステップ状の切欠きが形成され、この切欠きの位置に後述の挟持用ブラケット23を固定するためのねじ座板17Eがそれぞれ設けられている。
さらに、垂直板部17Aの上側には、後述するホース固定具18の案内ロッド19を取付けるためのロッド取付部材17Fが設けられている。このロッド取付部材17Fは、図9、図10に示すように、天板部17Cに沿って前,後方向に延びると共に、両端が折り曲げられたコ字状に形成されている。そして、ロッド取付部材17Fは、開口部17Dの直下に配置され、折り曲げられた両端部が垂直板部17Aに溶接等の手段で固着されている。
また、ロッド取付部材17Fの裏面側(垂直板部17A側)には、前,後方向(長さ方向)に離間した位置に2個のナット17Gが固着されている。このナット17Gは、後述する固定ボルト24が締着される取付板17側のねじ部を構成するものである。
次に、作業装置4を構成するブーム4Aのフート部4A1の右側近傍で各油圧ホース11,12,13を立上げた状態で固定するホース固定具18について述べる。ここで、ホース固定具18は、3個のクランプ20,21,22の間で6本の油圧ホース11,12,13を挟んで保持する場合を例示している。
18は取付板17の上側に位置して設けられたホース固定具を示している。このホース固定具18は、制御弁装置9と作業装置4の各油圧配管4H,4J,4Kとを接続する各油圧ホース11,12,13を、前記制御弁装置9から作業装置4に向け立上げた状態で固定するものである。そして、ホース固定具18は、後述の案内ロッド19、第1クランプ20、第2クランプ21、第3クランプ22、挟持用ブラケット23、固定ボルト24により大略構成されている。
19は取付板17に設けられた2本の案内ロッドである。この2本の案内ロッド19は、各油圧ホース11,12,13の立上げ部11A,12A,13Aの伸長方向と交差する横方向となる左,右方向に延びている。また、2本の案内ロッド19は、図9に示すように、内部がボルト挿通孔19Aとなる中空なパイプ状に形成され、左側の基端部がナット17Gに対応するようにロッド取付部材17Fに溶接手段等を用いて固着されている。
ここで、各案内ロッド19は、後述する3個のクランプ20,21,22が上,下方向および前,後方向に正確に並ぶように案内すると共に、後述の固定ボルト24を締結する前の段階でも、各クランプ20,21,22を所定の位置に保持できるようにしている。また、案内ロッド19は、後述する挟持用ブラケット23の押付力を規定するスペーサとしても機能し、各クランプ20,21,22が過剰に変形するのを防止している。
さらに、案内ロッド19は、その内部をボルト挿通孔19Aとしたことにより、固定ボルト24を案内ロッド19の内部を通して取付板17側のナット17Gに直接的に締結することができる。このように構成したことにより、案内ロッド19には引張り荷重等の負荷が作用しないから、溶接部分の耐久性を向上することができる。
20は各案内ロッド19に案内されて奥部に配置される第1クランプである。この第1クランプ20は、前,後方向に長尺なブロック体として形成され、その奥部はロッド取付部材17Fを避けつつ取付板17の垂直板部17Aに当接できるように段差状に形成されている。また、第1クランプ20は、弾性、耐熱性、耐候性等をもったゴム材料または樹脂材料、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)等によって形成されている。そして、第1クランプ20の前,後方向の両端側には、案内ロッド19が挿通されるロッド挿通孔20Aが左,右方向に貫通して形成されている。
また、第1クランプ20には、隣合う第2クランプ21と対向する右側に開口して3個のホース嵌合凹部20B,20C,20Dが前,後方向に並べて形成されている。この3個のホース嵌合凹部20B,20C,20Dのうち、前側のホース嵌合凹部20Bにはバケット用油圧ホース12が嵌合し、中央のホース嵌合凹部20Cにはアーム用油圧ホース11が嵌合し、後側のホース嵌合凹部20Dには予備油圧ホース13が嵌合するようになっている。
ここで、各ホース嵌合凹部20B,20C,20Dのうち、前側のホース嵌合凹部20Bは、図11に示す如く、開口部から一定の幅寸法W1をもって延びたU字状の切欠きとして形成され、このときの幅寸法W1は、バケット用油圧ホース12の直径寸法よりも僅かに小さく、弾性変形させつつ手で押込むことができ、また、手を離してもバケット用油圧ホース12が脱落しないような幅寸法に設定されている。また、中央のホース嵌合凹部20C、後側のホース嵌合凹部20Dの幅寸法についても、アーム用油圧ホース11、予備油圧ホース13の直径寸法に対して同様の関係で形成されている。
21は各案内ロッド19に案内されて中央に配置される第2クランプで、該第2クランプ21は、第1クランプ20の右側に並べて配置されている。また、第2クランプ21は、第1クランプ20と同様のゴム材料または樹脂材料を用い、該第1クランプ20とほぼ同じ長さ寸法をもった前,後方向に長尺なブロック体として形成されている。そして、第2クランプ21の前,後方向の両端側には、案内ロッド19が挿通されるロッド挿通孔21Aが左,右方向に貫通して形成されている。
また、第2クランプ21には、隣合う第3クランプ22と対向する右側に開口して3個のホース嵌合凹部21B,21C,21Dが前,後方向に並べて形成されている。この3個のホース嵌合凹部21B,21C,21Dは、第1クランプ20のホース嵌合凹部20B,20C,20Dと同様の条件をもって形成されている。
一方、第2クランプ21には、隣合う第1クランプ20と対向する左側に開口して3個のホース保持凸部21E,21F,21Gが前,後方向に並べて形成されている。この3個のホース保持凸部21E,21F,21Gは、第1クランプ20に設けられたホース嵌合凹部20B,20C,20Dの開口側に嵌合することにより、該ホース嵌合凹部20B,20C,20Dとの間で油圧ホース12,11,13を保持するものである。
ここで、各ホース保持凸部21E,21F,21Gのうち、前側のホース保持凸部21Eは、図11に示す如く、ホース嵌合凹部20Bに向けて狭幅となる台形状の突起として形成されている。この台形状のホース保持凸部21Eは、その長さ寸法Lがホース嵌合凹部20Bに押込んで嵌合させたときにバケット用油圧ホース12を押圧して保持できる寸法に設定されている。また、ホース保持凸部21Eの先端部の幅寸法W2は、ホース嵌合凹部20Bの幅寸法W1と同等以下に設定され、該ホース嵌合凹部20Bに容易に押し込めるようになっている。
さらに、ホース保持凸部21Eの基端側の幅寸法W3は、ホース嵌合凹部20Bに押込んだときに、弾性変形しつつ、このときの摩擦抵抗によって嵌合状態を保持できるように、ホース嵌合凹部20Bの幅寸法W1よりも両側に寸法Gだけ広幅に設定されている。また、中央のホース保持凸部21F、後側のホース保持凸部21Gの長さ寸法、先端側の幅寸法、基端側の幅寸法についても、ホース嵌合凹部20C,20Dの幅寸法に対して同様の関係で形成されている。
これにより、第2クランプ21は、各ホース保持凸部21E,21F,21Gを第1クランプ20のホース嵌合凹部20B,20C,20Dに無理嵌め状態で嵌合することにより、第1クランプ20対し第2クランプ21を仮止めすることができる。従って、ホース嵌合凹部20B,20C,20Dに嵌合した油圧ホース11,12,13は、手で押さえることなく仮止め状態で保持することができる。
22は各案内ロッド19に案内されて右側に配置される第3クランプで、該第3クランプ22は、第2クランプ21の右側に並べて配置されている。また、第3クランプ22は、第1クランプ20と同様のゴム材料または樹脂材料を用い、該第1クランプ20とほぼ同じ長さ寸法をもった前,後方向に長尺なブロック体として形成されている。そして、第3クランプ22の前,後方向の両端側には、案内ロッド19が挿通されるロッド挿通孔22Aが左,右方向に貫通して形成されている。
また、第3クランプ22には、隣合う第2クランプ21と対向する左側に開口して3個のホース保持凸部22B,22C,22Dが前,後方向に並べて形成されている。この3個のホース保持凸部22B,22C,22Dは、第2クランプ21のホース保持凸部21E,21F,21Gと同様の条件をもって形成されている。
さらに、第3クランプ22には、後述するブレーカからの戻り油用油圧ホース25、その他の油圧ホース26を保持するためのホース挿嵌孔22E,22F,22Gが前,後方向に並べて設けられている。これらのホース挿嵌孔22E,22F,22Gには、挟持用ブラケット23側に位置してスリット22E1,22F1,22G1がそれぞれ設けられている。そして、ホース挿嵌孔22E,22F,22Gは、第3クランプ22を曲げてスリット22E1,22F1,22G1を広げることにより、このスリット22E1,22F1,22G1を介して各油圧ホース25,26を取付けたり、取外したりすることができる。
ここで、第3クランプ22は、ホース固定具18の最終段で挟持用ブラケット23に当接するものであるから、各スリット22E1,22F1,22G1を挟持用ブラケット23の押圧板23A、上板23B、下板23Cによって覆うことにより、各ホース挿嵌孔22E,22F,22Gに油圧ホース25,26を確実に固定することができる。
23は各クランプ20,21,22を挟んだ取付板17の反対側、即ち、第3クランプ22の右側に設けられた挟持用ブラケットを示している。この挟持用ブラケット23は、後述の固定ボルト24の締付け力によって各クランプ20,21,22が部分的に変形しないように、各クランプ20,21,22の全体を均等に押圧するものである。
そして、挟持用ブラケット23は、第3クランプ22の右側面に対面する長板状の押圧板23Aと、該押圧板23Aの上,下の端縁から第3クランプ22を上,下方向で挟むように延びた上板23Bと下板23Cとにより構成されている。また、押圧板23Aの前,後方向の両端側には、案内ロッド19に対応する位置にボルト挿通孔23Dが穿設されている。さらに、上板23Bの前,後方向の両端側には、左側に突出して位置決め板部23Eが設けられ、該各位置決め板部23Eは、取付板17のねじ座板17E上にボルト止めすることにより、各案内ロッド19等に作用する負荷を軽減するものである。
24はホース固定具18を構成するねじ部材としての2本の固定ボルトである。これらの固定ボルト24は、挟持用ブラケット23のボルト挿通孔23Dから案内ロッド19内のボルト挿通孔19Aを通して取付板17のナット17Gに締結することにより、取付板17と挟持用ブラケット23との間で3個のクランプ20,21,22を挟んで固定するものである。
ここで、固定ボルト24は、案内ロッド19内のボルト挿通孔19Aを通して取付板17のナット17Gに締結することにより、片持ち状態の案内ロッド19ではなく、強度をもった取付板17側に直接的に取付けている。これにより、各クランプ20,21,22の弾性変形の反力等が案内ロッド19に引張り荷重として作用するのを防止できる。
なお、25はブレーカからの戻り油用油圧ホース、26はその他の油圧ホース(図8中にのみ図示)を示し、これらの油圧ホース25,26は、ホース固定具18を構成する第3クランプ22のホース挿嵌孔22E,22F,22Gに保持されている。
本実施の形態による建設機械としての油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、本発明の特徴部分であるホース固定具18による各油圧ホース11,12,13の固定作業について説明する。
まず、ブーム4Aのフート部4A1の近傍に位置して右縦板5Cに沿わせて取付板17を旋回フレーム5上に取付けたら、第1クランプ20のロッド挿通孔20Aに案内ロッド19を挿入し、第1クランプ20を案内ロッド19に沿って取付板17側となる奥部に配置する。次に、奥部に配置した第1クランプ20のホース嵌合凹部20Bにバケット用油圧ホース12の立上げ部12Aの上部を嵌合し、ホース嵌合凹部20Cにアーム用油圧ホース11の立上げ部11Aの上部を嵌合し、ホース嵌合凹部20Dに予備油圧ホース13の立上げ部13Aの上部を嵌合する。このときに、各油圧ホース11,12,13は、各ホース嵌合凹部20B,20C,20Dを弾性変形させつつ押込んでいるから、押込んだ各油圧ホース11,12,13から手を離しても各ホース嵌合凹部20B,20C,20D内に留め置くことができる。
次に、各ホース嵌合凹部20B,20C,20D内に各油圧ホース11,12,13を嵌合したら、第2クランプ21を案内ロッド19に沿って第1クランプ20に押付け、第1クランプ20のホース嵌合凹部20B,20C,20Dに第2クランプ21の各ホース保持凸部21E,21F,21Gを嵌合させる。このときに、第2クランプ21の各ホース保持凸部21E,21F,21Gは、第1クランプ20のホース嵌合凹部20B,20C,20Dよりも広幅に形成しているから、弾性変形を利用して無理嵌め状態で嵌合させることができ、第1クランプ20に第2クランプ21を仮止めすることができる。
引き続き、第2クランプ21の各ホース嵌合凹部21B,21C,21D内に各油圧ホース11,12,13を嵌合するが、このときには、上述したように第1クランプ20と第2クランプ21とが仮止め状態にあるから、第1クランプ20のホース嵌合凹部20B,20C,20Dに嵌合されている各油圧ホース11,12,13は、手で押さえる必要がない。このため、第2クランプ21の各ホース嵌合凹部21B,21C,21D内に各油圧ホース11,12,13を容易に嵌合することができる。
そして、各ホース嵌合凹部21B,21C,21D内に各油圧ホース11,12,13を嵌合したら、上述した第2クランプ21の嵌合作業と同様に、第3クランプ22を案内ロッド19に沿って第2クランプ21に押付け、第2クランプ21のホース嵌合凹部21B,21C,21Dに第3クランプ22の各ホース保持凸部22B,22C,22Dを無理嵌め状態で嵌合させる。また、ブレーカからの戻り油用油圧ホース25、他の油圧ホース26を必要とする場合には、予め第3クランプ22の各ホース挿嵌孔22E,22F,22Gに挿通させる。
このように、各クランプ20,21,22を各案内ロッド19に沿って取付けたら、各クランプ20,21,22を均等に押圧できるように、第3クランプ22の右側に挟持用ブラケット23を押し当てる。また、固定ボルト24を挟持用ブラケット23のボルト挿通孔23Dから案内ロッド19内のボルト挿通孔23Dに挿通し、その先端部を取付板17のナット17Gに締結する。
ここで、固定ボルト24は、取付板17側のナット17Gに締結することにより、取付板17のロッド取付部材17Fと挟持用ブラケット23との間に案内ロッド19を支持している。これにより、ロッド取付部材17Fに対する案内ロッド19の溶接部位等への負荷を軽減することができる。しかも、各案内ロッド19は、取付板17と挟持用ブラケット23との距離寸法を規定するスペーサとして機能することにより、各固定ボルト24により挟持用ブラケット23を介して各クランプ20,21,22を押圧するときの押圧力を適正にすることができる。
そして、固定ボルト24により取付板17と挟持用ブラケット23との間で各クランプ20,21,22を挟んで固定したら、取付板17のねじ座板17E上に重ねた挟持用ブラケット23の位置決め板部23Eをボルト止めする。これにより、ねじ座板17Eと位置決め板部23Eとを主として上,下方向に位置決め固定し、各案内ロッド19への上,下方向の負荷を軽減している。
このように、ホース固定具18は、各クランプ20,21,22と各油圧ホース11,12,13を所定の順序で組付けることにより、各油圧ホース11,12,13等を手で押さえることなく、その立上げ部11A,12A,13Aを制御弁装置9から作業装置4のブーム4Aに向け立上げた状態で固定することができる。
次に、油圧ショベル1の動作について説明すると、オペレータは、キャブ6に搭乗して運転席に着座する。この状態で走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、運転席に着座したオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、上部旋回体3を旋回動作させつつ、作業装置4とを動作させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、旋回フレーム5側の取付板17に取付けられ、アーム用油圧ホース11、バケット用油圧ホース12、予備油圧ホース13等を制御弁装置9から立上げた状態で固定するホース固定具18は、取付板17の上部に設けられ各油圧ホース11,12,13の伸長方向と交差する横方向に延びた2本の案内ロッド19と、該各案内ロッド19に案内されて横方向に並べて配置されることにより前記各油圧ホース11,12,13を挟む3個のクランプ20,21,22と、該各クランプ20,21,22を挟んだ前記取付板17の反対側に位置して設けられた挟持用ブラケット23と、該挟持用ブラケット23と前記取付板17との間で前記各クランプ20,21,22を挟んで固定する固定ボルト24とにより構成している。
従って、各クランプ20,21,22は、各案内ロッド19に沿わせることにより正確な位置に簡単に配置でき、このときに、該各クランプ20,21,22間に各油圧ホース11,12,13を配置することにより、各クランプ20,21,22間で各油圧ホース11,12,13を挟むことができる。そして、固定ボルト24を用い、各油圧ホース11,12,13を挟んだ各クランプ20,21,22を取付板17との間に挟んで固定することにより、各油圧ホース11,12,13を立上げた状態で取付板17側に固定することができる。
この結果、各クランプ20,21,22は、案内ロッド19によって所定の位置に安定的に配置できるから、該各クランプ20,21,22と各油圧ホース11,12,13とを順番に配置するだけで、各油圧ホース11,12,13を簡単に、かつ確実に保持することができる。これにより、各油圧ホース11,12,13を接続するときの作業を容易に行うことができ、組立作業性を向上することができる。
また、案内ロッド19は、取付板17と挟持用ブラケット23との間でスペーサとして機能しているから、各クランプ20,21,22が過剰に変形するのを防止している。即ち、各固定ボルト24により挟持用ブラケット23を介して各クランプ20,21,22を押圧するときの押圧力を常に適正にすることができ、ホース固定具18の寿命、信頼性、組立作業性等を向上することができる。
また、挟持用ブラケット23は、弾性変形する各クランプ20,21,22を全体に亘って均等に押圧できるから、取付板17との間で各クランプ20,21,22を適正に挟持することができ、各油圧ホース11,12,13を立上げた状態で確実に固定することができる。
一方、例えば第1クランプ20は、弾性を有するゴム材料等により形成し、その第2クランプ21側には、油圧ホース11,12,13が嵌合するホース嵌合凹部20B,20C,20Dを設けているから、油圧ホース11,12,13を第1クランプ20の所定の位置に保持することができる。また、ホース嵌合凹部20B,20C,20Dは、嵌合される油圧ホース11,12,13の直径寸法よりも僅かに小さな幅寸法に設定しているから、弾性による摩擦力で各油圧ホース11,12,13をホース嵌合凹部20B,20C,20D内に留め置くことができる。
また、第1クランプ20と隣合う第2クランプ21には、ホース嵌合凹部20B,20C,20Dの開口部と嵌合するホース保持凸部21E,21F,21Gを設けているから、ホース嵌合凹部20B,20C,20Dとホース保持凸部21E,21F,21Gの間に油圧ホース11,12,13をがたつき無く保持することができる。
しかも、ホース保持凸部21E,21F,21Gを、ホース嵌合凹部20B,20C,20Dの開口部よりも広幅に形成し、弾性変形させつつ押込む構成としているから、第1クランプ20に対し第2クランプ21を仮止めすることができる。これにより、作業者は、各油圧ホース11,12,13を手で押える必要がないから、簡単な作業で複数本の油圧ホース11,12,13を束ねることができる。
さらに、案内ロッド19は、内部が中空となるパイプ状に形成し、固定ボルト24は、前記案内ロッド19内のボルト挿通孔19Aを通して取付板17のナット17Gに締結する構成としている。従って、固定ボルト24は、強度をもった取付板17側に直接的に取付けることができるから、案内ロッド19に引張り荷重等の負荷が作用するのを防止でき、ホース固定具18の耐久性を向上することができる。
なお、実施の形態では、3個のクランプ20,21,22を案内ピン19に沿って並べて配置し、右側に位置する第3クランプ22には、戻り油用油圧ホース25、他の油圧ホース26を保持するためのホース挿通孔22E,22F,22Gを設け、この第3クランプ22は、別個に設けられた挟持用ブラケット23によって第2クランプ21側に押付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図12に示す変形例のように構成してもよい。
この図12の変形例では、ホース固定具31は、戻り油用油圧ホース25、他の油圧ホース26を保持する構成とはなっておらず、これらを保持するホース挿通孔は省略されている。即ち、変形例によるホース固定具31の第3クランプ32は、ホース保持凸部33A,33B,33Cを有するクランプ本体33と、該クランプ本体33の右側面に接着、溶着等の手段で一体的に固着された挟持用ブラケット34とにより構成することができる。この変形例の構成では、部品点数を削減でき、組立作業性を向上できる。また、クランプ本体と挟持用ブラケットを金属材料を用いて一体形成する構成としてもよい。さらに、クランプを2個または4個以上設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、クランプ20,21に3個のホース嵌合凹部20B,20C,20D,21B,21C,21Dを設け、クランプ21,22に3個のホース保持凸部21E,21F,21G,22B,22C,22Dを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、対応するクランプに2個または4個以上のホース嵌合凹部、ホース保持凸部を設ける構成としてもよい。
一方、実施の形態では、案内ロッド19を内部が中空となるパイプ状に形成し、固定ボルト24を案内ロッド19内のボルト挿通孔19Aを通して取付板17のナット17Gに締結する構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば案内ロッドの先端側に雄ねじ部を設け、この雄ねじ部にねじ部材としてのナットを締結することにより、各クランプを挟持する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベルを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の上部旋回体に作業装置を備えた他の建設機械にも適用できるものである。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
4A ブーム
4A1 フート部
4B アーム
4C バケット
4D ブームシリンダ
4E アームシリンダ
4F バケットシリンダ
4G ブームシリンダ用の油圧配管
4H アームシリンダ用の油圧配管
4J バケットシリンダ用の油圧配管
4K 予備油圧配管
5 旋回フレーム
5A 底板
5B 左縦板
5C 右縦板
9 制御弁装置
10 ブーム用油圧ホース
11 アーム用油圧ホース
12 バケット用油圧ホース
13 予備油圧ホース
14 建屋カバー
17 取付板
17G ナット(ねじ部)
18,31 ホース固定具
19 案内ロッド
20 第1クランプ
20A,21A,22A ロッド挿通孔
20B,20C,20D,21B,21C,21D,33A,33B,33C ホース嵌合凹部
21 第2クランプ
21E,21F,21G,22B,22C,22D ホース保持凸部
22,32 第3クランプ
23,34 挟持用ブラケット
24 固定ボルト(ねじ部材)
33 クランプ本体

Claims (3)

  1. 底板上に前,後方向に延びて一対の縦板が立設された車体と、フート部側が該車体の各縦板に取付けられアクチュエータによって動作する作業装置と、前記車体に設けられ前記アクチュエータへの圧油の給排を制御する制御弁装置と、該制御弁装置と前記作業装置のアクチュエータとを接続する複数本の油圧ホースと、前記作業装置のフート部の近傍に位置して設けられた取付板と、該取付板に取付けられ前記各油圧ホースを前記制御弁装置から前記作業装置に向け立上げた状態で固定するホース固定具とを備えてなる建設機械において、
    前記ホース固定具は、前記取付板に設けられ前記各油圧ホースの伸長方向と交差する横方向に延びた案内ロッドと、該案内ロッドに案内されて横方向に並べて配置され前記各油圧ホースを挟む少なくとも2個のクランプと、前記取付板との間で該各クランプを挟んで固定するねじ部材とにより構成し
    前記案内ロッドは、内部が中空となるパイプ状に形成し、前記ねじ部材は、前記案内ロッドの内部を通して前記取付板側のねじ部に締結する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ホース固定具には、前記各クランプを挟んだ前記取付板の反対側に位置して挟持用ブラケットを設け、該挟持用ブラケットにより前記各クランプを前記取付板に向けて押付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記各クランプのうち、隣合う一方のクランプには、前記油圧ホースが嵌合するホース嵌合凹部を設け、隣合う他方のクランプには、前記ホース嵌合凹部の開口部と嵌合することにより前記ホース嵌合凹部との間で油圧ホースを保持するホース保持凸部を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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