JP3951094B2 - チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents

チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブを加圧し、チューブの変形を利用して圧力を発生するチューブポンプ、およびこのチューブポンプを搭載し、チューブポンプにより発生する負圧を利用して記録ヘッドよりインクを排出するインク吐出能力の回復手段を備えたインクジェット式記録装置、またメインタンク(インクパック)からサブタンクへのインク供給手段としてこのホンプを備えたインクンクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を中心とした多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。
【0003】
インクジェット式記録装置は、このようにインクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへのインクの充填や、インク溶媒の揮散によるノズル開口の目詰まりを防止するために、記録ヘッドからインクを強制的に吸引排出させるインク吐出能力の回復処理が実行される。このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識し、クリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0004】
このクリーニング操作においては、記録ヘッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させることで、記録ヘッドのノズル開口よりインクを排出させると共に、キャッピング手段内に排出されたインクを負圧により吸引して廃インクタンクに送り出し、その後にゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材により、記録ヘッドのノズルプレートをワイピングするシーケンスが実行される。
【0005】
前記キャッピング手段内に負圧を与える手段としては、比較的構造が簡単で小形化が図りやすく、しかもインクの吸引および排出する機構部分で汚染を生じさせない、いわゆるチューブポンプが用いられている。このチューブポンプについて、図20に基づいて具体的に詳述する。
このチューブポンプ74には、可撓性チューブ75の外形を円弧状に規制するチューブ支持面76を有するポンプフレーム72と、駆動手段としての例えば紙送りモータからの動力により回動するポンプホイル70と、このポンプホイル70の軸芯方向と外周方向との間に径方向に勾配を持って形成された一対のローラ支持溝70a,70bに、当該支持溝70a,70bの長手方向に移動可能に、かつ回転可能にそれぞれ取り付けられたローラ71a,71bとが具備されている。
【0006】
また、ポンプフレーム72に形成されたチューブ支持面70と対向する位置に、ポンプホイール70の軸芯方向に突出させた弾性素材による一対のガイド部材73a,73bを配置している。
即ち、ポンプフレーム72にL字状の係止溝72a,72bが形成され、この各係止溝72a,72bにそれぞれガイド部材73a,73bを植設させた構成とされている。
この構成によると、前記一対のガイド部材73a,73bは、ポンプホイールの回動に伴い前記各ローラを支持溝の回転後退方向へ案内するように作用する。図20に示すようにホイール42が正転駆動(A方向の回転)されると、ローラ71a,71bは可撓性素材によるガイド部材73a,73bによって押し戻される作用を受け、これによってローラ71a,71bはローラ支持溝70a,70bの外周方向に移動して、チューブ75を順次押しつぶすようになされる。これによりポンプの駆動作用の信頼性を向上させることができる。
【0007】
このようなチューブポンプにおいては、図20に示すようにポンプホイル70を正方向(矢印A方向)に回転させることにより、各ローラ71a,71bはローラ支持溝70a,70bの外周方向に移動して、チューブ75を順次押しつぶしながら回転し、これによりチューブ内に圧力を発生させてキャッピング手段に負圧を与えようになされる。そして、記録ヘッドから負圧により強制的にインクを排出させると共に、さらにキャッピング手段内に排出されたインクを吸引して、廃インクタンクに送り出すように作用する。
また、前記した場合と反対に、ポンプホイル70を逆方向(矢印B方向)に回転させることにより、各ローラ71a,71bはローラ支持溝70a,70bの内周方向に移動し、これによりローラはチューブに少しだけ接するレリース状態を保ち、チューブのはり付きなどの故障が発生するのが防止できるように構成されている。
【0008】
また、前記チューブポンプは、前記したような記録ヘッドよりインクを排出するインク吐出能力の回復手段に用いられるほか、インクを貯留するメインタンクから記録ヘッド側に設けられたサブタンクへインクを供給する供給手段として、用いられている。
【0009】
すなわち、オフィス向けまたは業務用に提供されるインクジェット式記録装置においては、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジを配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジ(インクパック)としてのメインタンクを例えば装置本体の側部に配置された装着装置(カートリッジホルダ)に装填される。
一方、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、前記メインタンクからサブタンクに対してインク補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらにサブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
そして、この種のインクジェット式記録装置において、前記チューブポンプがメインタンクからサブタンクヘのインク供給手段として用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように従来のチューブポンプでは、ローラがチューブを順次押し潰しながら回転し、これによりチューブ内に圧力を発生させて負圧を与えるようになされている。
したがって、前記ローラが通過した後、押し潰されたチューブが初期の状態に復元するのは、可撓性チューブ自身の弾性力(自己復元力)によっていた。
そのため、可撓性チューブの肉厚(外径と内径との差)はある程度必要とし、可撓性チューブの肉厚が薄いと、復元力に欠け所定の吸引力を得ることができないという技術的課題があった。
【0011】
また一方、可撓性チューブの肉厚が厚いと、可撓性チューブの内径が小さくなり、所定の吸引量を確保できないという技術的課題があった。また可撓性チューブの内径を一定の径にすれば、外径も大きくなり、ひいてはチューブポンプ全体が大型化するという技術的課題があり、それに伴いインクジェット式記録装置自体も大型化するという技術的課題があった。
更に、従来のチューブポンプでは、押し潰されたチューブは自己の弾性力(自己復元力)によって、初期状態に復元するものであるため、チューブの材質が限定されるという技術的課題があった。すなわち、アルミ製等の金属チューブ等は弾性力が乏しいため、従来のチューブポンプのチューブに用いることができなかった。
【0012】
また、チューブ自身の弾性力(自己復元力)は押し潰し時に反力となり、押し潰し荷重の増加を招き、ひいてはポンプの効率を低下させるという課題があった。
更に、押し潰されたチューブが初期の状態に復元するのは、可撓性チューブ自身の弾性力(自己復元力)によるため、チューブのはり付きを十分に考慮する必要があった。
【0013】
本発明は、前記したような従来の課題に着目してなされたものであり、従来のチューブポンプと基本的構成を異にし、自己復元力ないチューブも用いることができ、またより小型化で高効率のチューブポンプを提供することを目的とするものであり、更にはこれを用いたインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるチューブポンプは、駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースあるいはチューブ固定板に固定されたチューブとから構成され、かつ前記揺動手段が、前記回転円板に一端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板上を移動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を保持する球保持体とを備え、前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元されることを特徴としている。
【0015】
このように構成されているため、チューブはチューブ押圧手段の揺動動作によって順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。したがって、自己復元力のないチューブ、剛性が低いチューブを用いることができ、またチューブの肉厚が薄いものを用いることができ、結果として、小型化のチューブポンプを得ることができる。
また、自己復元力のないチューブ、または剛性が低いチューブを用いた場合には、チューブの押し潰し荷重を軽減でき結果として、効率の高いポンプとすることができる。
また、前記揺動手段が、前記回転円板に一端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板を移動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を保持する球保持体とを備えていることが望ましい。このように、スプリングを介してチューブ押圧板に球を押しつけているため、一定の押圧力でチューブ押圧板を揺動させることができる。
なお、固定とは、チューブをチューブ押圧手段(チューブ押圧板)、チューブ固定板等に接着剤を介して固定する場合のみならず、溶着により固定する場合も含み、更には、チューブ押圧板等とチューブの少なくとも一部が一体成形されることにより固定される場合も含むものである。
ここで、前記チューブ押圧手段が、前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板であることが望ましい。
【0016】
また、駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、かつ前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定されたチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するように構成され、かつ前記揺動手段が、前記回転円板に一端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板上を移動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を保持する球保持体とを備え、前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元されるようになしても、前記した作用効果を得ることができる。
また、このように、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するため、回転体がばね性を有する材質でない材質によって構成されている場合にも、チューブ押圧板によってチューブは、一定の押圧力で潰される。
【0017】
また、駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、かつ前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定されたチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するように構成され、前記駆動軸の先端部に形成された鍔部と、一端が前記鍔部に係止されたばねと、前記ばねの他端が係止されるばね係止板と、前記ばね係止板とチューブ固定板との間に設けられたボールベアリングとを備え、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するように構成してもよい。
【0018】
ここで、前記回転体が、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転円板、あるいは回転する回転円錐体であることが望ましく、あるいは前記駆動軸に一端が固定され、駆動軸回りに回転する棒体であることが望ましい。
【0019】
また、前記揺動手段が、前記回転円板とチューブ押圧板との間に介装された球であって、前記球は、チューブ押圧板の上面に形成されたV字状の溝に嵌り、前記V字状の溝内を移動可能になされていることが望ましい。
このように、球がチューブ押圧板の上面に形成されたV字状の溝に嵌り、前記V字状の溝内を移動可能になされているため、チューブ押圧板の安定した揺動動作を得ることができる。
【0021】
更に、前記揺動手段が、前記回転円錐体の側面に、その軸線が回転円錐体の母線に平行に設けられた円錐台体であることが望ましく、また前記揺動手段が、駆動軸回りに回転する棒体の軸線を回転中心とした円柱体であることが望ましい。
【0022】
また、前記チューブ押圧板の中央部分には、駆動軸が挿通される、前記駆動軸の径よりも大きな径を有する貫通孔が設けられると共に、その下面側の貫通孔の周囲には先端部が円弧状の周壁部が形成されていることが望ましい。
このように構成されているため、チューブを押し潰す状態にあっては、チューブ押圧板は、周壁部とケースの接点、球との接点、チューブとの接触部分で支えられ、チューブ押圧板の安定した揺動動作を得ることができる。
なお、チューブ押圧板の揺動が大きい場合には、駆動軸はチューブ押圧板の貫通孔内壁と接する場合があるが、この場合には、駆動軸とチューブ押圧板との接触により、ポンプ効率が低下するので、あまり好ましくない。
【0023】
また、前記チューブ押圧板が円錐形状をなし、前記円錐形状の頂点を中心に揺動するように構成しても良い。
このように、チューブ押圧板を円錐形状、即ち、いわゆる皿形状に形成することにより、前記したようなチューブ押圧板の下面側の貫通孔の周囲に周壁部を形成することなく、チューブ押圧板をその頂点を中心に揺動させることができる。
【0024】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるチューブポンプは、駆動軸と、前記駆動軸の回転によって揺動可能に形成されたチューブ押圧板と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースあるいはチューブ固定板に固定されたチューブとから構成され、前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元されるチューブポンプにおいて、前記駆動軸と前記チューブ押圧板はボールベアリングを介して接続されていることを特徴としている。
このように、前記駆動軸と前記チューブ押圧板はボールベアリングを介して接続し、前記駆動軸の回転によってチューブ押圧板を揺動可能に形成しているため、構成を簡単にすることができる。
【0025】
また、前記チューブ押圧板の下面とチューブの上壁、及びケースあるいはチューブ固定板とチューブの下壁が接着剤により接着固定され、あるいは前記チューブ押圧板の下面とチューブの上壁、及びケースあるいはチューブ固定板とチューブの下壁が溶着により溶着固定されていることが望ましい。
このように構成されてたいるため、取りつけ後のチューブはチューブ押圧板の揺動動作によって順次押し潰されかつ初期状態に復元され、安定した動作を得ることができる。
特に、前記チューブ押圧板、チューブ、ケースあるいはチューブ固定板とが一体的に構成されている場合には、固定作業を省略することができるため、望ましい。
【0026】
また、チューブとチューブ固定板とが一体的に構成され、チューブの上壁には、チューブ押圧板の下面に設けられた係止突起に係止されるフックが形成されていることが望ましい。このようにフックが形成されているため、チューブ押圧板の下面にチューブを容易に固定することができる。
また、前記チューブの下壁とチューブ固定板とが一体的に構成され、チューブの上壁とチューブ押圧板とが一体的に構成され、前記チューブの下壁とチューブの上壁を連結することにより、チューブとして形成するようにしても良い。
【0027】
更に、前記チューブ押圧板の下面に、チューブの上壁に設けられた係止突起を固定するための連通孔が設けられ、かつケースあるいはチューブ固定板に、チューブの下壁に設けられた係止突起を固定するための、連通孔が設けられていることが望ましい。
このように構成されてたいるため、前記チューブを容易にチューブ押圧板および、ケースあるいはチューブ固定板に取り付けることができる。また、取りつけ後のチューブはチューブ押圧板の揺動動作によって順次押し潰されかつ初期状態に復元され、安定した動作を得ることができる。
【0028】
また、前記チューブは、自己復元力の少ない材質によって形成されていても良く、また剛性の低い材質によって形成されていても良い。前記チューブは、チューブ押圧板の揺動動作によって順次押し潰されかつ初期状態に復元されるため、自己復元力の少ない材質、あるいは剛性の低い材質によって形成されていても良い。
例えば、アルミ製のチューブ、あるいはアルミ製のチューブ表面に樹脂コートされたもの、あるいはまたアルミ製のチューブに樹脂がラミネートされたもの、ビニール製のチューブ等であっても良い。
このように、自己復元力の少ない材質、あるいは剛性の低い材質のチューブを用いることで、チューブの押し潰し荷重を軽減でき結果として、効率の高いポンプとすることができる。
【0029】
また、前記チューブ押圧板の揺動動作において、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていることが望ましい。
常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていない場合には、逆流を防止するため、少なくとも一か所に逆止弁を設ける必要がある。
【0030】
また、前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、上記したチューブポンプを記録ヘッドよりインクを吸引するポンプユニットとして用いることにより、装置自体を小型化することができると共に、高効率で安定した吸引動作を行うことができる。
【0031】
また、前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、上記したチューブポンプを前記メインタンクよりサブタンクにインクを供給するインク供給手段として用いることにより、装置自体を小型化することができると共に、高効率で安定した供給動作を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるインク吐出能力の回復手段としてチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成を示すものである。
図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。
キャリッジ1の記録用紙6に対向する側には、インクジェット式記録ヘッド7が搭載され、またその上部には前記記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカートリッジ8、およびカラーインクカートリッジ9が着脱可能に装填されている。
【0033】
図中符号10は、非印字領域(ホームポジション)に配置されたキャッピング手段であって、キャリッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上昇し、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように構成されている。そしてキャッピング手段10の下方には、キャッピング手段10の内部空間に負圧を与えるためのポンプユニットとしての後述するチューブポンプ11が配置されている。
前記キャッピング手段10は記録装置の休止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記チューブポンプ11からの負圧を記録ヘッドに作用させて、インクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【0034】
そして、キャッピング手段10における印字領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピング手段12が、水平方向に進退可能となるように配置されていて、キャリッジ1がキャッピング手段10側に往復移動する際に、記録ヘッドの移動経路上にワイピング部材が進出できるように構成されている。
【0035】
次に図2に基づいて、チューブポンプ11とキャッピング手段10との関係について説明する。図2は、図1に示す記録装置に搭載されたキャッピング手段10と、これに接続されたチューブポンプ11等の構成を模式的に示したものである。
キャッピング手段10は、上面が開放された方形状のキャップケース10aと、このキャップケース10a内に収納されたゴム素材などの可撓性物質よりなるキャップ部材10bとが具備され、キャップ部材10bはその上側縁がキャップケース10aよりも若干突出した状態に形成されている。そしてキャップ部材10bの内底部には、多孔質材料により形成されたインク吸収材10cが収納されており、このインク吸収材10cはキャップ部材10bに一体に形成された保持体10dにより保持されている。
【0036】
またキャップケース10aの下底部には、キャップケース10aおよびキャップ部材10bをそれぞれ貫通するようにして、吸引口10eおよび大気開放口10fが形成されている。そして、キャップケース10aの吸引口10eにはチューブT1を介してチューブポンプ11が接続されており、このチューブポンプ11の排出側端部は後述するように、廃インクタンク13に収納されたインク吸収材に接続されている。さらに、キャップケース10aの大気開放口10fには、チューブT2を介して大気開放バルブ14が接続されている。
一方、図2における符号7は、記録ヘッドを示しており、この記録ヘッド7はキャリッジの移動に伴いキャッピング手段10の上部に位置した時、ノズル形成面7aが前記キャップ部材10bによって封止(キャッピング)されるように構成されている。前記ノズル形成面7aには複数のノズル開口7bが形成されており、各ノズル開口7bに対応して配置された圧電振動子7cの振動作用によって、ブラックインク、およびイエロー、シアン、マゼンタなどの各カラーインクが吐出されるように構成されている。
【0037】
以上の構成において、前記記録ヘッドまたはインク供給路内の残留気泡の排出、およびノズル開口の目詰まりを解消させるためのインクの吸引作用は、図2に示すようにキャップ部材10bを記録ヘッド7のノズル形成面7aに密着させると共に、大気開放バルブ14を閉弁した状態で行われる。
この状態でチューブポンプ11を駆動させることで、キャップ部材10bの内部空間に負圧が与えられ、記録ヘッド7のノズル開口7bからインクが吸引排出される。一定時間チューブポンプ11を駆動した後、停止する。その後、キャップ部材内部の負圧がある程度減少した時点で、前記大気開放バルブ14を開弁させると、キャップ部材内に大気が導入され内部の負圧は解除される。続いて、大気開放バルブ14を開弁させた状態でチューブポンプ11を再び駆動させることにより、キャップ部材内に排出されたインクはチューブT1を介して廃インクタンク13に送り込む動作がなされる。
【0038】
次に、チューブポンプ11の構造について、図3に基づいて説明する。
このチューブポンプ11は、駆動軸21と、前記駆動軸21に固定された弾性を有する回転体である回転円板22と、前記回転円板22と相対向して揺動自在に形成されたチューブ押圧手段としてのチューブ押圧板23と、前記回転円板22とチューブ押圧板23との間に介装され、前記チューブ押圧板23を下方向に押圧する、揺動手段としての金属球24と、前記チューブ押圧板23に上壁が固定され、また下壁がケースに固定されたチューブ25から構成されている。
【0039】
前記駆動軸21には鍔部21aが設けられ、前記鍔部21aには、前記回転円板22がねじ等の固定手段28によって固定され、駆動軸21の回転によって、前記駆動軸21と共に回転するように構成されている。また、前記回転円板22は金属等の弾性体からなり、前記した金属球24を介して、チューブ押圧板23を下方向に押圧する力を発生させる。
また、前記チューブ押圧板23の上面には、前記金属球24が転動可能なV字形状の溝23aが形成されている。また、チューブ押圧板23の中央部分には、前記駆動軸21を挿通させる貫通孔23bが設けられている。前記貫通孔23bの先端部分には、径が徐々に小さくなるテーパ部23cが形成され、そのテーパ部23cに連続して、径が一定な孔部23dが形成されている。また、前記貫通孔23bの後端部の周囲には先端が円弧状になされた周壁部23eが形成され、前記周壁部23eがケース26の内壁と接するように構成されている。
【0040】
また、チューブ押圧板23はその下面に、チューブ25の上壁に設けられた係止突起25aを固定するための、連通孔23fが設けられている。この連通孔23fは前記チューブ25に沿って連続的に形成されている。
一方、ケース26には、チューブ25の下壁に設けられた係止突起25bを固定するための、連通孔26aが設けられている。
また、前記チューブ25は従来のように自己復元力を有しない材質、または剛性の低い材質、言い換えれば弾性を有する材質でなくてもよく、例えば、例えば、アルミ製のチューブ、あるいはアルミ製のチューブ表面に樹脂コートされたもの、あるいはまたアルミ製のチューブに樹脂がラミネートされたもの、あるいはビニール製のものであっても良い。
また、従来のように自己復元力は必要とされないため、チューブ25の肉厚は薄いものであってもよい。
【0041】
次に、図3乃至図5に基づいて、このチューブポンプ11の動作について説明する。
図3に示す状態から、駆動軸21を矢印方向に回転させると、駆動軸21の回転に伴って、金属球24はチューブ押圧板23の上面のV字形状の溝23a内を移動する。このとき、前記金属球24は回転円板22によって押えられているため、前記チューブ押圧板23を上位置から下位置に傾けながら移動する。
すなわち、金属球24が移動し位置すると、チューブ押圧板23は上位置から下位置に傾き(揺動し)、チューブ25を押圧し押し潰す。前記金属球24は、上記したように順次移動するため、チューブ押圧板23は上位置から下位置に順次傾き(揺動し)、チューブは順次押圧、押し潰される。
【0042】
そして、チューブ25の上壁及び下壁はチューブ押圧板23及びケース26に固定されているため、金属球24が遠ざかるにつれてチューブ押圧板23が下位置から上位置に移動し、それにつれてチューブ25は押し潰された状態から初期状態に復元される。
このようにチューブ押圧板23によって、チューブ25は初期状態に復元されるため、前記したように、チューブ25は自己復元力がない材質であっても、あるいはまた肉厚は薄いものであって、所定の吸引動作をなすことができる。
【0043】
その結果、図5に模式的に示すように、金属球24がチューブ押圧板23を順次傾動(揺動)させることにより、キャップ部材10bの内部空間に負圧が与えられ、記録ヘッド7のノズル開口7bからインクが吸引排出される。
そして、一定時間チューブポンプ11を駆動した後、駆動軸21の回転を停止する。その後、キャップ部材内部の負圧がある程度減少した時点で、前記大気開放バルブ14を開弁させると、キャップ部材内に大気が導入され内部の負圧は解除される。続いて、大気開放バルブ14を開弁させた状態で駆動軸21を再び回転させ、キャップ部材内に排出されたインクは廃インクタンク13に送り込む動作がなされる。
【0044】
次に、前記チューブポンプの変形例を図6乃至図8に示す。
図6に示した変形例は、回転円板22に金属球24の一部が嵌合する孔22aが形成されているものである。このように、金属球24の一部が嵌合する孔22aが設けられているため、駆動軸21の回転を逃すことなく金属球24に伝達することができ、前記金属球24によってチューブ押圧手段としてのチューブ押圧板23を傾動させることができる。
図7に示した変形例は、回転円板22の弾性力によって付与していた金属球24のチューブ押圧板23に対する押圧力を、チューブ固定板31に付与したものである。
すなわち、図7に示すように、チューブ固定板31とケース26との間にばね30を介装し、チューブ固定板31によって前記チューブ25をチューブ押圧板23方向に押圧したものである。この場合、前記押圧力を受けるため回転円板22は堅固なものが良い。
【0045】
また、図8に示した変形例は、図7に示した構成の変形例であって、チューブ固定板31と駆動軸21との間にばね32を介装したものである。
すなわち、図8に示すように、駆動軸21の端部に鍔部21bを形成し、前記鍔部21bとばね係止板33との間にばね32を介装し、ばね係止板33とチューブ固定板31との間にボールベアリング34を設けたものである。
このような構成により、ばね係止板33とチューブ固定板31は押し上げられ、このチューブ固定板31によって前記チューブ25をチューブ押圧板23方向に押圧したものである。なお、駆動軸21を回転させた場合、ばね係止板33も一体となって回転する。
【0046】
なお、上記実施形態では、揺動手段として金属球を用いた場合を示したが、これ以外に、例えば、回転円板にチューブ押圧板の方向に突出した突起を形成し、前記突起を用いても良い。また、金属球ではなく、円筒状のいわゆるコロを用いても良い。また、特に金属製に限定されるものではなく、樹脂製であっても良い。また、駆動軸と回転円板とは別体のものとして説明したが、駆動軸と回転円板とが一体構造のものであってもよい。
【0047】
更に、図9に示した第4の変形例は、図3に示した構成の変形例であって、回転円盤22、金属球24を省略し簡単な構成にしたものである。
このチューブポンプは、駆動軸21と、前記駆動軸21の回転によって揺動可能に形成されたチューブ押圧板35と、前記チューブ押圧板35の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースに固定されたチューブ25とから構成され、前記駆動軸と前記チューブ押圧板35はボールベアリング36を介して接続されている。特に、前記駆動軸21には、駆動軸と一体となって回転する回転体に相当する傾斜部21cが形成され、前記傾斜部21cにボールベアリング36が装着されている。
したがって、駆動軸21が回転すると、チューブ押圧板35は揺動運動をなし、チューブは順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
なお、一定の押圧力でチューブを押し潰ようになすため、前記チューブ押圧板35は金属等の弾性体により形成されるのが好ましい。
【0048】
また、図10、11に示した第5の変形例は、図3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属球24を変更したものである。
このチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され一体となって回転する回転体である回転円板37の下面に凹部37aが形成され、この凹部37aの底面にスプリング37bの一端が固定され、そのスプリング37bの他端が保持体37cの上面に固定されている。また、保持体37cの下面には、チューブ押圧板23上を押圧しながら摺動する球37dが保持されている。なお、前記球37dは摺動方向に2個または1個配置されている。
したがって、駆動軸21が回転すると、球37dがチューブ押圧板23上を押圧しながら摺動する。その結果、チューブ押圧板23は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
【0049】
なお、この実施形態にあっては、回転円板37は金属等の弾性体により形成される必要はない。即ち、前記スプリング37cによって、球37dが一定の押圧力でチューブ押圧板23に作用するため、チューブ25は一定の押圧力で押し潰される。
【0050】
また、図12に示した第6の変形例は、図3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属球24、チューブ押圧板23を変更したものである。
このチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され一体となって回転する回転体である回転円錐体38の斜面に凹部38aが形成され、この凹部38aにはチューブ押圧板40上を押圧しながら摺動する円錐台体39が保持されている。前記チューブ押圧板40は円錐形状をなし、駆動軸21がこの円錐形状の頂点を貫通し、前記頂点を中心に揺動するように構成されている。なお、駆動軸21は、チューブ押圧板40の揺動を許容するようにチューブ押圧板40の貫通孔40aに遊嵌されている。
前記円錐台体39の軸線は、前記回転円錐体38の母線に平行に配置され、円錐台体39の側面がチューブ押圧板40を押圧しながら、回転しながら移動するように構成されている。
【0051】
また、チューブ固定板31は、チューブ25が配置される部分のみ形成され、その下面にはスプリング30が配置されている。
したがって、駆動軸21が回転すると、円錐台体39がチューブ押圧板23上を押圧、回転しながら移動する。その結果、チューブ押圧板40は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
【0052】
なお、この実施形態にあっても、回転円錐体38は金属等の弾性体により形成される必要はない。即ち、前記スプリング30によって、チューブ25には一定の押圧力が作用し、一定の押し潰しがなされる。
【0053】
また、図13に示した第7の変形例は、図3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属球24、チューブ押圧板23を変更したものである。
このチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され、一体となって駆動軸と共に回転する棒体41が形成され、この棒体41の先端部には、棒体41の軸線を回転の中心とする円柱体42が配置されている。
また、前記チューブ押圧板40は円錐形状をなし、駆動軸21がこの円錐形状の頂点を貫通し、前記頂点を中心に揺動するように構成されている。なお、駆動軸21は、チューブ押圧板40の揺動を許容するようにチューブ押圧板40の貫通孔40aに遊嵌されている。
また、円柱体42の側面がチューブ押圧板40を押圧しながら回転、移動するように構成されている。
【0054】
更に、チューブ固定板31は、チューブ25が配置される部分のみ形成され、その下面にはスプリング30が配置されている。
したがって、駆動軸21が回転すると、円柱体42がチューブ押圧板40上を押圧、回転しながら移動する。その結果、チューブ押圧板40は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。なお、この実施形態にあっても、前記スプリング30によって、チューブ25には一定の押圧力が作用し、一定の押し潰しがなされる。
【0055】
また、図14に示した第8の変形例は、図3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属球24、チューブ押圧板23、ケース26を変更したものである。
このチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され、一体となって駆動軸と共に回転する棒体50が形成されている。この棒体50には、棒体41が貫通する貫通穴51aを有するチューブ押圧手段としてのチューブ押圧体51が配置されている。
このチューブ押圧体51の下部は円錐形状をなし、チューブ押圧部51cを構成している。また、チューブ押圧体51の上部には、前記貫通穴51aが形成された突起部51bが形成されている。
【0056】
また、棒体41にはスプリング52が遊嵌され、スプリング52の一端は駆動軸21に、他端は突起部51bに係止されている。その結果、スプリング52によって、チューブ押圧体51は傾いた状態になされ、この状態を維持しつつ駆動軸21によって回転させられる。
一方、ケース26側の上面は円錐形状の凹面として形成され、その凹面にチューブ25が配置されている。
【0057】
なお、棒体50に代えて、図3に示すような駆動軸21と共に回転する回転円板22を設けても良い。この場合、回転円板21に貫通穴を設け、該貫通穴にチューブ押圧体51の突起部51bを遊嵌する。またチューブ押圧体51が一定の押圧力でチューブ25を押し潰すように、チューブ押圧体51と回転円板22の間にスプリングを介装すると良い。
【0058】
したがって、駆動軸21が回転すると、チューブ押圧体51は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。なお、この実施形態にあっても、前記スプリング52によって、チューブ25には一定の押圧力が作用し、一定の押し潰しがなされる。
【0059】
更に、上記実施形態において、図3、図7、図8、図10に示すように、前記チューブ押圧板の下面に連通孔を設け、チューブの上壁に設けられた係止突起を固定し、またケースあるいはチューブ固定板に連通孔を設け、チューブの下壁に設けられた係止突起を固定したが、これ以外に接着剤、あるいは溶着等の手段によりチューブをチューブ押圧板、ケースあるいはチューブ固定板に固定しても良い。
また、前記チューブ押圧板と、チューブと、ケースあるいはチューブ固定板とが一体的に構成されていても良い。
【0060】
なお、前記チューブ押圧板の揺動動作において、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていることが望ましいが、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていない場合には、逆流を防止するため、少なくとも一か所に逆止弁を設ける必要がある。
例えば、チューブポンプとキャッピング手段の間、あるいはチューブポンプと廃インクタンク間に、いわゆる逆流を防止するため逆止弁を設けると良い。
【0061】
また、図15乃至図19に示したものは、チューブの変形例を示したものである。
第1のチューブの変形例である図15に示したチューブ43の下面にはチューブ固定板31を挟持する脚部43a、43aが設けられている。このチューブ43aにあっては、両脚部43a、43aによって形成される凹部内面が接着剤を介してチューブ固定板31に固定され、一方、チューブ43aの上面が接着剤を介してチューブ押圧板23、40に固定されている。
このように、チューブ43の下面にはチューブ固定板31を挟持する脚部43a、43aが設けられているため、チューブ43を強固に固定することができる。
【0062】
第2のチューブの変形例である図16に示したチューブ44は、チューブ固定板31の上部に一体成形により、一体的に構成されている。即ち、チューブ44の内側壁44aはチューブ固定板31の上部側壁と一体となり、またチューブ44の内底壁44bはチューブ固定板31の上面と分離可能に成形されている。また、チューブ44の上面(上壁)にはチューブ押圧板の下面に設けられた係止突起(図示せず)に係止されるフック44cが形成されている。
したがって、図16(b)に示すようにフック44cが引き上げられると、チューブ44は、流路が形成されたいわゆるチューブ形状になされる。また、フック44cが戻されると、チューブ44は図16(a)示すように、流路が閉塞された板形状になされる。
このように、チューブ固定板31の成形時に、チューブ44も一体成形することにより、安価に形成することができる。また、チューブ固定板31とチューブとの接着作業を省略することができる。
【0063】
第3のチューブの変形例である図17に示したチューブ45はL字形状を有し、その立設部45aを湾曲させて底部45bに接着剤によって貼着することにより、チューブ45が形成される。即ち、図17(a)に示すようにチューブ45の底部45bはチューブ固定板31の上面に固定されている。そして、図17(b)に示すようにチューブ45の立設部45aを湾曲させ、立設部45aの先端部を底部45bに接着剤によって貼着することにより、チューブ45が形成される。
【0064】
また、立設部45aを湾曲させた状態である図17(b)に示すように、チューブ44の上面(上壁)にはチューブ押圧板の下面に設けられた係止突起(図示せず)に係止されるフック45cが形成されている。このフック45cはチューブ45と一体に形成される。
【0065】
また、チューブ固定板31には、立設部45aの先端部が保持される保持部31aが設けられている。即ち、保持部31aとチューブ底部45bとの間に立設部45aの先端部を挿入し、立設部45aの先端部を底部45bに接着剤によって貼着する。なお、保持部31aとチューブ底部45bとの間に立設部45aの先端部を圧入、圧着することにより、接着剤による貼着を省略しても良い。
好ましくは、前記保持部31a、立設部45aの先端部、底部45bとを接着剤によって貼着するのが良い。このように、前記保持部31aと立設部45aの先端部とを接着剤によって貼着することにより、チューブを強固にチューブ固定板31に固定することができる。
このチューブにおいても、チューブ押圧板が揺動運動をなし、フック45cが引き上げ、戻しが行われると、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
【0066】
第4のチューブの変形例である図18に示した板状のチューブ46は、チューブ固定板31の上面に一体成形により、一体に構成される。即ち、チューブ46の底面側部46a、46aはチューブ固定板31の上面と一体となっている。なお、チューブ46の中央部46bはチューブ固定板31の上面と分離可能に成形されている。また、チューブ46の上面は、チューブ押圧板40の下面に接着剤を介して固定されている。
このように構成されているため、板状のチューブ46とチューブ固定板31の上面との間でいわゆる流路が形成され、チューブ押圧板40が揺動運動によって、チューブ46は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
また、チューブ固定板31の成形時に、チューブ46も一体成形することにより、安価に形成することができる。
【0067】
第5のチューブの変形例である図19に示したチューブ47の下壁部47bは、チューブ固定板31の上面に一体成形により一体に構成されている。またチューブ47の上壁部47aは、チューブ押圧板40の下面に一体成形により一体に構成されている。
そして、図19に示すようにチューブ47の上壁部47a及び下壁部47bを接着剤を介して貼着すると共に、係止部材48a、48bによって上壁部47a及び下壁部47bを固定する。この際、上壁部47a、下壁部47bと係止部材48a、48bとを接着剤を介して貼着、固定すると良い。なお、上壁部47a、下壁部47bとを係止部材48a、48bにより圧着することにより、接着剤による接着を省略しても良い。
【0068】
このように、上壁部47a及び下壁部47bを接着剤を介して貼着することによって、チューブ47が形成される。そして、チューブ押圧板40が揺動運動によって、チューブ47は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。
また、このチューブにあっては、チューブ固定板31、チューブ押圧板40の成形時に、チューブの下壁部47b、上壁部47aも一体成形できるため、安価に形成することができる。
【0069】
また、上記実施形態では、インク吐出能力の回復手段としてチューブポンプを用いたインクジェット式記録装置について説明したが、本発明はこのインクジェット式記録装置に限定されるものではなく、インクを貯留するメインタンク(インクパック)から記録ヘッド側に設けられたサブタンクへインクを供給する供給手段として、チューブポンプを用いたインクジェット式記録装置についても当然に適用されるものである。
また前記した場合と同様に、チューブ押圧板の揺動動作において、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていることが望ましいが、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていない場合には、メインタンクとポンプの間またはポンプとサブタンクの間に、あるいはメインタンクとポンプの間及びポンプとサブタンクの間に、いわゆる逆流を防止するため逆止弁を設けると良い。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明によれば、自己復元力ないチューブ、または剛性の低いチューブでも用いることができ、またより小型化にしたチューブポンプを得ることができる。
また、これを用いたインクジェット式記録装置は、より安定した吸引動作、供給動作を行うことができると共に、より小型化、高効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備されたキャッピング手段及びチューブポンプを示した概念図である。
【図3】本発明にかかる実施形態のチューブポンプを示す断面図である。
【図4】図3に示すチューブポンプを駆動した状態を示す断面図である。
【図5】図3に示したチューブポンプの動作概念図である。
【図6】図3に示したチューブポンプの変形例を示す断面図である。
【図7】図3に示したチューブポンプの第2の変形例を示す断面図である。
【図8】図3に示したチューブポンプの第3の変形例を示す断面図である。
【図9】図3に示したチューブポンプの第4の変形例を示す断面図である。
【図10】図3に示したチューブポンプの第5の変形例を示す断面図である。
【図11】図10に示した要部拡大図である。
【図12】図3に示したチューブポンプの第6の変形例を示す断面図である。
【図13】図3に示したチューブポンプの第7の変形例を示す断面図である。
【図14】図3に示したチューブポンプの第8の変形例を示す断面図である。
【図15】チューブの第1の変形例を示す断面図である。
【図16】チューブの第2の変形例を示す断面図である。
【図17】チューブの第3の変形例を示す断面図である。
【図18】チューブの第4の変形例を示す断面図である。
【図19】チューブの第5の変形例を示す断面図である。
【図20】従来のチューブポンプを示す概略図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 キャリッジモータ
6 記録用紙
7,8 インクカートリッジ
10 キャッピング手段
11 ポンプユニット(チューブポンプ)
12 ワイピング手段
21 駆動軸
22 回転円板
23 チューブ押圧板
23a V字形状の溝
23b 貫通孔
23e 周壁部
24 金属球
25 チューブ
26 ケース
30 ばね
32 ばね
33 ばね係止板
34 ボールベアリング
37 回転円板
38 回転円錐体
39 円錐台体
40 チューブ押圧板
41 棒体
42 円柱体
43 チューブ
44 チューブ
45 チューブ
46 チューブ
47 チューブ
50 棒体
51 チューブ押圧体
51a 貫通穴
51b 突起部
70 ポンプホイール
70a,70b ローラ支持溝
73a,73b ローラ
72 ポンプフレーム
72a,72b 係止溝
73a,73b ガイド部材
74 チューブポンプ
75 可撓性チューブ
76 チューブ支持面

Claims (11)

  1. 駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースあるいはチューブ固定板に固定されたチューブとから構成され、かつ前記揺動手段が、前記回転円板に一端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板上を移動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を保持する球保持体とを備え、
    前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元されることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記チューブ押圧板が、前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板であることを特徴とする請求項1に記載されたチューブポンプ。
  3. 駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、かつ前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定されたチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するように構成され、かつ前記揺動手段が、前記回転円板に一端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板上を移動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を保持する球保持体とを備え、
    前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元されることを特徴とするチューブポンプ。
  4. 駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回転体と、かつ前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定されたチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧するように構成され、
    前記駆動軸の先端部に形成された鍔部と、一端が前記鍔部に係止されたばねと、前記ばねの他端が係止されるばね係止板と、前記ばね係止板とチューブ固定板との間に設けられたボールベアリングとを備え、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対して押圧することを特徴とするチューブポンプ。
  5. 前記チューブは、自己復元力の少ない材質によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  6. 前記チューブは、剛性の低い材質によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  7. 前記チューブ押圧板の揺動動作において、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  8. 印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピング手段とを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記ポンプユニットとして、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  9. 印刷データに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドから吐出されるインクを貯留するメインタンクと、前記メインタンクからインクの供給を受ける記録ヘッド側に設けられたサブタンクと、前記メインタンクよりサブタンクにインクを供給するインク供給手段を備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記インク供給手段が、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  10. 前記ポンプユニットには逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項8に記載されたインクジェット式記録装置。
  11. 前記メインタンクとサブタンクとの間、あるいはインク供給手段に逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項9に記載されたインクジェット式記録装置。
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