JP2001304131A - チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置 - Google Patents

チューブポンプおよびこれを用いたインクジェット式記録装置

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JP2001304131A JP2001011437A JP2001011437A JP2001304131A JP 2001304131 A JP2001304131 A JP 2001304131A JP 2001011437 A JP2001011437 A JP 2001011437A JP 2001011437 A JP2001011437 A JP 2001011437A JP 2001304131 A JP2001304131 A JP 2001304131A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自己復元力ないチューブまたは剛
性の低いチューブを用いることができ、またより小型
化、高効率化したチューブポンプを提供するものであ
り、更にはインク吸引あるいはインク供給手段としてか
かるチューブポンプをを用いたインクジェット式記録装
置を提供するものである。 【解決手段】 駆動軸21と、前記駆動軸に固定され、
一体となって回転する回転体である回転円板22と、揺
動自在に形成されたチューブ押圧板23と、前記回転円
板とチューブ押圧板との間に介装され、前記チューブ押
圧板を揺動させる揺動手段24と、前記チューブ押圧板
の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースあるいはチ
ューブ固定板に固定されたチューブ25とから構成さ
れ、前記チューブ押圧板23の揺動動作によってチュー
ブ25が順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブを加圧
し、チューブの変形を利用して圧力を発生するチューブ
ポンプ、およびこのチューブポンプを搭載し、チューブ
ポンプにより発生する負圧を利用して記録ヘッドよりイ
ンクを排出するインク吐出能力の回復手段を備えたイン
クジェット式記録装置、またメインタンク(インクパッ
ク)からサブタンクへのインク供給手段としてこのホン
プを備えたインクンクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を中心とし
た多くの印刷に使用されている。このようなインクジェ
ット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの
供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙
を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を
備え、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記
録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで
記録が行われる。
【0003】インクジェット式記録装置は、このように
インクという液体を扱う関係上、記録ヘッドへのインク
の充填や、インク溶媒の揮散によるノズル開口の目詰ま
りを防止するために、記録ヘッドからインクを強制的に
吸引排出させるインク吐出能力の回復処理が実行され
る。このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、また
は記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるイ
ンクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ば
れ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合
や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識し、ク
リーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0004】このクリーニング操作においては、記録ヘ
ッドをキャッピング手段により封止して負圧を作用させ
ることで、記録ヘッドのノズル開口よりインクを排出さ
せると共に、キャッピング手段内に排出されたインクを
負圧により吸引して廃インクタンクに送り出し、その後
にゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材により、
記録ヘッドのノズルプレートをワイピングするシーケン
スが実行される。
【0005】前記キャッピング手段内に負圧を与える手
段としては、比較的構造が簡単で小形化が図りやすく、
しかもインクの吸引および排出する機構部分で汚染を生
じさせない、いわゆるチューブポンプが用いられてい
る。このチューブポンプについて、図20に基づいて具
体的に詳述する。このチューブポンプ74には、可撓性
チューブ75の外形を円弧状に規制するチューブ支持面
76を有するポンプフレーム72と、駆動手段としての
例えば紙送りモータからの動力により回動するポンプホ
イル70と、このポンプホイル70の軸芯方向と外周方
向との間に径方向に勾配を持って形成された一対のロー
ラ支持溝70a,70bに、当該支持溝70a,70b
の長手方向に移動可能に、かつ回転可能にそれぞれ取り
付けられたローラ71a,71bとが具備されている。
【0006】また、ポンプフレーム72に形成されたチ
ューブ支持面70と対向する位置に、ポンプホイール7
0の軸芯方向に突出させた弾性素材による一対のガイド
部材73a,73bを配置している。即ち、ポンプフレ
ーム72にL字状の係止溝72a,72bが形成され、
この各係止溝72a,72bにそれぞれガイド部材73
a,73bを植設させた構成とされている。この構成に
よると、前記一対のガイド部材73a,73bは、ポン
プホイールの回動に伴い前記各ローラを支持溝の回転後
退方向へ案内するように作用する。図20に示すように
ホイール42が正転駆動(A方向の回転)されると、ロ
ーラ71a,71bは可撓性素材によるガイド部材73
a,73bによって押し戻される作用を受け、これによ
ってローラ71a,71bはローラ支持溝70a,70
bの外周方向に移動して、チューブ75を順次押しつぶ
すようになされる。これによりポンプの駆動作用の信頼
性を向上させることができる。
【0007】このようなチューブポンプにおいては、図
20に示すようにポンプホイル70を正方向(矢印A方
向)に回転させることにより、各ローラ71a,71b
はローラ支持溝70a,70bの外周方向に移動して、
チューブ75を順次押しつぶしながら回転し、これによ
りチューブ内に圧力を発生させてキャッピング手段に負
圧を与えようになされる。そして、記録ヘッドから負圧
により強制的にインクを排出させると共に、さらにキャ
ッピング手段内に排出されたインクを吸引して、廃イン
クタンクに送り出すように作用する。また、前記した場
合と反対に、ポンプホイル70を逆方向(矢印B方向)
に回転させることにより、各ローラ71a,71bはロ
ーラ支持溝70a,70bの内周方向に移動し、これに
よりローラはチューブに少しだけ接するレリース状態を
保ち、チューブのはり付きなどの故障が発生するのが防
止できるように構成されている。
【0008】また、前記チューブポンプは、前記したよ
うな記録ヘッドよりインクを排出するインク吐出能力の
回復手段に用いられるほか、インクを貯留するメインタ
ンクから記録ヘッド側に設けられたサブタンクへインク
を供給する供給手段として、用いられている。
【0009】すなわち、オフィス向けまたは業務用に提
供されるインクジェット式記録装置においては、比較的
大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカート
リッジを配備する必要が生じ、このためにインクカート
リッジ(インクパック)としてのメインタンクを例えば
装置本体の側部に配置された装着装置(カートリッジホ
ルダ)に装填される。一方、記録ヘッドが搭載されたキ
ャリッジ上にはサブタンクが配置され、前記メインタン
クからサブタンクに対してインク補給チューブを介して
それぞれインクを補給し、さらにサブタンクからそれぞ
れ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成され
ている。そして、この種のインクジェット式記録装置に
おいて、前記チューブポンプがメインタンクからサブタ
ンクヘのインク供給手段として用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
チューブポンプでは、ローラがチューブを順次押し潰し
ながら回転し、これによりチューブ内に圧力を発生させ
て負圧を与えるようになされている。したがって、前記
ローラが通過した後、押し潰されたチューブが初期の状
態に復元するのは、可撓性チューブ自身の弾性力(自己
復元力)によっていた。そのため、可撓性チューブの肉
厚(外径と内径との差)はある程度必要とし、可撓性チ
ューブの肉厚が薄いと、復元力に欠け所定の吸引力を得
ることができないという技術的課題があった。
【0011】また一方、可撓性チューブの肉厚が厚い
と、可撓性チューブの内径が小さくなり、所定の吸引量
を確保できないという技術的課題があった。また可撓性
チューブの内径を一定の径にすれば、外径も大きくな
り、ひいてはチューブポンプ全体が大型化するという技
術的課題があり、それに伴いインクジェット式記録装置
自体も大型化するという技術的課題があった。更に、従
来のチューブポンプでは、押し潰されたチューブは自己
の弾性力(自己復元力)によって、初期状態に復元する
ものであるため、チューブの材質が限定されるという技
術的課題があった。すなわち、アルミ製等の金属チュー
ブ等は弾性力が乏しいため、従来のチューブポンプのチ
ューブに用いることができなかった。
【0012】また、チューブ自身の弾性力(自己復元
力)は押し潰し時に反力となり、押し潰し荷重の増加を
招き、ひいてはポンプの効率を低下させるという課題が
あった。更に、押し潰されたチューブが初期の状態に復
元するのは、可撓性チューブ自身の弾性力(自己復元
力)によるため、チューブのはり付きを十分に考慮する
必要があった。
【0013】本発明は、前記したような従来の課題に着
目してなされたものであり、従来のチューブポンプと基
本的構成を異にし、自己復元力ないチューブも用いるこ
とができ、またより小型化で高効率のチューブポンプを
提供することを目的とするものであり、更にはこれを用
いたインクジェット式記録装置を提供することを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるチューブポンプは、駆動
軸と、前記駆動軸に固定され、一体となって回転する回
転体と、揺動自在に形成されたチューブ押圧手段と、前
記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板を揺動
させる揺動手段と、前記チューブ押圧手段の下面に上壁
が固定され、かつ下壁がケースあるいはチューブ固定板
に固定されたチューブとから構成され、前記チューブ押
圧板の揺動動作によってチューブが順次押し潰され、か
つ初期状態に復元されることを特徴としている。
【0015】このように構成されているため、チューブ
はチューブ押圧手段の揺動動作によって順次押し潰さ
れ、かつ初期状態に復元される。したがって、自己復元
力のないチューブ、剛性が低いチューブを用いることが
でき、またチューブの肉厚が薄いものを用いることがで
き、結果として、小型化のチューブポンプを得ることが
できる。また、自己復元力のないチューブ、または剛性
が低いチューブを用いた場合には、チューブの押し潰し
荷重を軽減でき結果として、効率の高いポンプとするこ
とができる。なお、固定とは、チューブをチューブ押圧
手段(チューブ押圧板)、チューブ固定板等に接着剤を
介して固定する場合のみならず、溶着により固定する場
合も含み、更には、チューブ押圧板等とチューブの少な
くとも一部が一体成形されることにより固定される場合
も含むものである。ここで、前記チューブ押圧手段が、
前記回転体と相対向して配置され、かつ揺動自在に形成
されたチューブ押圧板であることが望ましい。
【0016】また、駆動軸と、前記駆動軸に固定され、
一体となって回転する回転体と、前記回転体と相対向し
て配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板
と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板
を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に
上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定され
たチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装
し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対
して押圧するように構成し、前記チューブ押圧板の揺動
動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態
に復元されるようになしても、前記した作用効果を得る
ことができる。また、このように、前記ばね力によって
チューブをチューブ押圧板に対して押圧するため、回転
体がばね性を有する材質でない材質によって構成されて
いる場合にも、チューブ押圧板によってチューブは、一
定の押圧力で潰される。
【0017】また、前記駆動軸の先端部に形成された鍔
部と、一端が前記鍔部に係止されたばねと、前記ばねの
他端が係止されるばね係止板と、前記ばね係止板とチュ
ーブ固定板との間に設けられたボールベアリングとを備
え、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対
して押圧するように構成してもよい。
【0018】ここで、前記回転体が、前記駆動軸に固定
され、一体となって回転する回転円板、あるいは回転す
る回転円錐体であることが望ましく、あるいは前記駆動
軸に一端が固定され、駆動軸回りに回転する棒体である
ことが望ましい。
【0019】また、前記揺動手段が、前記回転円板とチ
ューブ押圧板との間に介装された球であって、前記球
は、チューブ押圧板の上面に形成されたV字状の溝に嵌
り、前記V字状の溝内を移動可能になされていることが
望ましい。このように、球がチューブ押圧板の上面に形
成されたV字状の溝に嵌り、前記V字状の溝内を移動可
能になされているため、チューブ押圧板の安定した揺動
動作を得ることができる。
【0020】また、前記揺動手段が、前記回転円板に一
端が固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板を移
動する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球
を保持する球保持体とを備えていることが望ましい。こ
のように、スプリングを介してチューブ押圧板に球を押
しつけているため、一定の押圧力でチューブ押圧板を揺
動させることができる。
【0021】更に、前記揺動手段が、前記回転円錐体の
側面に、その軸線が回転円錐体の母線に平行に設けられ
た円錐台体であることが望ましく、また前記揺動手段
が、駆動軸回りに回転する棒体の軸線を回転中心とした
円柱体であることが望ましい。
【0022】また、前記チューブ押圧板の中央部分に
は、駆動軸が挿通される、前記駆動軸の径よりも大きな
径を有する貫通孔が設けられると共に、その下面側の貫
通孔の周囲には先端部が円弧状の周壁部が形成されてい
ることが望ましい。このように構成されているため、チ
ューブを押し潰す状態にあっては、チューブ押圧板は、
周壁部とケースの接点、球との接点、チューブとの接触
部分で支えられ、チューブ押圧板の安定した揺動動作を
得ることができる。なお、チューブ押圧板の揺動が大き
い場合には、駆動軸はチューブ押圧板の貫通孔内壁と接
する場合があるが、この場合には、駆動軸とチューブ押
圧板との接触により、ポンプ効率が低下するので、あま
り好ましくない。
【0023】また、前記チューブ押圧板が円錐形状をな
し、前記円錐形状の頂点を中心に揺動するように構成し
ても良い。このように、チューブ押圧板を円錐形状、即
ち、いわゆる皿形状に形成することにより、前記したよ
うなチューブ押圧板の下面側の貫通孔の周囲に周壁部を
形成することなく、チューブ押圧板をその頂点を中心に
揺動させることができる。
【0024】前記した目的を達成するためになされた本
発明にかかるチューブポンプは、駆動軸と、前記駆動軸
の回転によって揺動可能に形成されたチューブ押圧板
と、前記チューブ押圧板の下面に上壁が固定され、かつ
下壁がケースあるいはチューブ固定板に固定されたチュ
ーブとから構成され、前記チューブ押圧板の揺動動作に
よってチューブが順次押し潰され、かつ初期状態に復元
されるチューブポンプにおいて、前記駆動軸と前記チュ
ーブ押圧板はボールベアリングを介して接続されている
ことを特徴としている。このように、前記駆動軸と前記
チューブ押圧板はボールベアリングを介して接続し、前
記駆動軸の回転によってチューブ押圧板を揺動可能に形
成しているため、構成を簡単にすることができる。
【0025】また、前記チューブ押圧板の下面とチュー
ブの上壁、及びケースあるいはチューブ固定板とチュー
ブの下壁が接着剤により接着固定され、あるいは前記チ
ューブ押圧板の下面とチューブの上壁、及びケースある
いはチューブ固定板とチューブの下壁が溶着により溶着
固定されていることが望ましい。このように構成されて
たいるため、取りつけ後のチューブはチューブ押圧板の
揺動動作によって順次押し潰されかつ初期状態に復元さ
れ、安定した動作を得ることができる。特に、前記チュ
ーブ押圧板、チューブ、ケースあるいはチューブ固定板
とが一体的に構成されている場合には、固定作業を省略
することができるため、望ましい。
【0026】また、チューブとチューブ固定板とが一体
的に構成され、チューブの上壁には、チューブ押圧板の
下面に設けられた係止突起に係止されるフックが形成さ
れていることが望ましい。このようにフックが形成され
ているため、チューブ押圧板の下面にチューブを容易に
固定することができる。また、前記チューブの下壁とチ
ューブ固定板とが一体的に構成され、チューブの上壁と
チューブ押圧板とが一体的に構成され、前記チューブの
下壁とチューブの上壁を連結することにより、チューブ
として形成するようにしても良い。
【0027】更に、前記チューブ押圧板の下面に、チュ
ーブの上壁に設けられた係止突起を固定するための連通
孔が設けられ、かつケースあるいはチューブ固定板に、
チューブの下壁に設けられた係止突起を固定するため
の、連通孔が設けられていることが望ましい。このよう
に構成されてたいるため、前記チューブを容易にチュー
ブ押圧板および、ケースあるいはチューブ固定板に取り
付けることができる。また、取りつけ後のチューブはチ
ューブ押圧板の揺動動作によって順次押し潰されかつ初
期状態に復元され、安定した動作を得ることができる。
【0028】また、前記チューブは、自己復元力の少な
い材質によって形成されていても良く、また剛性の低い
材質によって形成されていても良い。前記チューブは、
チューブ押圧板の揺動動作によって順次押し潰されかつ
初期状態に復元されるため、自己復元力の少ない材質、
あるいは剛性の低い材質によって形成されていても良
い。例えば、アルミ製のチューブ、あるいはアルミ製の
チューブ表面に樹脂コートされたもの、あるいはまたア
ルミ製のチューブに樹脂がラミネートされたもの、ビニ
ール製のチューブ等であっても良い。このように、自己
復元力の少ない材質、あるいは剛性の低い材質のチュー
ブを用いることで、チューブの押し潰し荷重を軽減でき
結果として、効率の高いポンプとすることができる。
【0029】また、前記チューブ押圧板の揺動動作にお
いて、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰され
ていることが望ましい。常時、少なくともチューブの一
か所が押し潰されていない場合には、逆流を防止するた
め、少なくとも一か所に逆止弁を設ける必要がある。
【0030】また、前記した目的を達成するためになさ
れた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、上記
したチューブポンプを記録ヘッドよりインクを吸引する
ポンプユニットとして用いることにより、装置自体を小
型化することができると共に、高効率で安定した吸引動
作を行うことができる。
【0031】また、前記した目的を達成するためになさ
れた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、上記
したチューブポンプを前記メインタンクよりサブタンク
にインクを供給するインク供給手段として用いることに
より、装置自体を小型化することができると共に、高効
率で安定した供給動作を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインク吐出
能力の回復手段としてチューブポンプを用いたインクジ
ェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づ
いて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェッ
ト式記録装置の全体構成を示すものである。図1におい
て符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャ
リッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を
介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に
往復移動されるように構成されている。キャリッジ1の
記録用紙6に対向する側には、インクジェット式記録ヘ
ッド7が搭載され、またその上部には前記記録ヘッドに
インクを供給するブラックインクカートリッジ8、およ
びカラーインクカートリッジ9が着脱可能に装填されて
いる。
【0033】図中符号10は、非印字領域(ホームポジ
ション)に配置されたキャッピング手段であって、キャ
リッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に
上昇し、記録ヘッドのノズル形成面を封止できるように
構成されている。そしてキャッピング手段10の下方に
は、キャッピング手段10の内部空間に負圧を与えるた
めのポンプユニットとしての後述するチューブポンプ1
1が配置されている。前記キャッピング手段10は記録
装置の休止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾
燥を防止する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷
とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出さ
せるフラッシング動作時のインク受けとして機能し、さ
らに前記チューブポンプ11からの負圧を記録ヘッドに
作用させて、インクを吸引するクリーニング手段として
の機能も兼ね備えている。
【0034】そして、キャッピング手段10における印
字領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピ
ング手段12が、水平方向に進退可能となるように配置
されていて、キャリッジ1がキャッピング手段10側に
往復移動する際に、記録ヘッドの移動経路上にワイピン
グ部材が進出できるように構成されている。
【0035】次に図2に基づいて、チューブポンプ11
とキャッピング手段10との関係について説明する。図
2は、図1に示す記録装置に搭載されたキャッピング手
段10と、これに接続されたチューブポンプ11等の構
成を模式的に示したものである。キャッピング手段10
は、上面が開放された方形状のキャップケース10a
と、このキャップケース10a内に収納されたゴム素材
などの可撓性物質よりなるキャップ部材10bとが具備
され、キャップ部材10bはその上側縁がキャップケー
ス10aよりも若干突出した状態に形成されている。そ
してキャップ部材10bの内底部には、多孔質材料によ
り形成されたインク吸収材10cが収納されており、こ
のインク吸収材10cはキャップ部材10bに一体に形
成された保持体10dにより保持されている。
【0036】またキャップケース10aの下底部には、
キャップケース10aおよびキャップ部材10bをそれ
ぞれ貫通するようにして、吸引口10eおよび大気開放
口10fが形成されている。そして、キャップケース1
0aの吸引口10eにはチューブT1を介してチューブ
ポンプ11が接続されており、このチューブポンプ11
の排出側端部は後述するように、廃インクタンク13に
収納されたインク吸収材に接続されている。さらに、キ
ャップケース10aの大気開放口10fには、チューブ
T2を介して大気開放バルブ14が接続されている。一
方、図2における符号7は、記録ヘッドを示しており、
この記録ヘッド7はキャリッジの移動に伴いキャッピン
グ手段10の上部に位置した時、ノズル形成面7aが前
記キャップ部材10bによって封止(キャッピング)さ
れるように構成されている。前記ノズル形成面7aには
複数のノズル開口7bが形成されており、各ノズル開口
7bに対応して配置された圧電振動子7cの振動作用に
よって、ブラックインク、およびイエロー、シアン、マ
ゼンタなどの各カラーインクが吐出されるように構成さ
れている。
【0037】以上の構成において、前記記録ヘッドまた
はインク供給路内の残留気泡の排出、およびノズル開口
の目詰まりを解消させるためのインクの吸引作用は、図
2に示すようにキャップ部材10bを記録ヘッド7のノ
ズル形成面7aに密着させると共に、大気開放バルブ1
4を閉弁した状態で行われる。この状態でチューブポン
プ11を駆動させることで、キャップ部材10bの内部
空間に負圧が与えられ、記録ヘッド7のノズル開口7b
からインクが吸引排出される。一定時間チューブポンプ
11を駆動した後、停止する。その後、キャップ部材内
部の負圧がある程度減少した時点で、前記大気開放バル
ブ14を開弁させると、キャップ部材内に大気が導入さ
れ内部の負圧は解除される。続いて、大気開放バルブ1
4を開弁させた状態でチューブポンプ11を再び駆動さ
せることにより、キャップ部材内に排出されたインクは
チューブT1を介して廃インクタンク13に送り込む動
作がなされる。
【0038】次に、チューブポンプ11の構造につい
て、図3に基づいて説明する。このチューブポンプ11
は、駆動軸21と、前記駆動軸21に固定された弾性を
有する回転体である回転円板22と、前記回転円板22
と相対向して揺動自在に形成されたチューブ押圧手段と
してのチューブ押圧板23と、前記回転円板22とチュ
ーブ押圧板23との間に介装され、前記チューブ押圧板
23を下方向に押圧する、揺動手段としての金属球24
と、前記チューブ押圧板23に上壁が固定され、また下
壁がケースに固定されたチューブ25から構成されてい
る。
【0039】前記駆動軸21には鍔部21aが設けら
れ、前記鍔部21aには、前記回転円板22がねじ等の
固定手段28によって固定され、駆動軸21の回転によ
って、前記駆動軸21と共に回転するように構成されて
いる。また、前記回転円板22は金属等の弾性体からな
り、前記した金属球24を介して、チューブ押圧板23
を下方向に押圧する力を発生させる。また、前記チュー
ブ押圧板23の上面には、前記金属球24が転動可能な
V字形状の溝23aが形成されている。また、チューブ
押圧板23の中央部分には、前記駆動軸21を挿通させ
る貫通孔23bが設けられている。前記貫通孔23bの
先端部分には、径が徐々に小さくなるテーパ部23cが
形成され、そのテーパ部23cに連続して、径が一定な
孔部23dが形成されている。また、前記貫通孔23b
の後端部の周囲には先端が円弧状になされた周壁部23
eが形成され、前記周壁部23eがケース26の内壁と
接するように構成されている。
【0040】また、チューブ押圧板23はその下面に、
チューブ25の上壁に設けられた係止突起25aを固定
するための、連通孔23fが設けられている。この連通
孔23fは前記チューブ25に沿って連続的に形成され
ている。一方、ケース26には、チューブ25の下壁に
設けられた係止突起25bを固定するための、連通孔2
6aが設けられている。また、前記チューブ25は従来
のように自己復元力を有しない材質、または剛性の低い
材質、言い換えれば弾性を有する材質でなくてもよく、
例えば、例えば、アルミ製のチューブ、あるいはアルミ
製のチューブ表面に樹脂コートされたもの、あるいはま
たアルミ製のチューブに樹脂がラミネートされたもの、
あるいはビニール製のものであっても良い。また、従来
のように自己復元力は必要とされないため、チューブ2
5の肉厚は薄いものであってもよい。
【0041】次に、図3乃至図5に基づいて、このチュ
ーブポンプ11の動作について説明する。図3に示す状
態から、駆動軸21を矢印方向に回転させると、駆動軸
21の回転に伴って、金属球24はチューブ押圧板23
の上面のV字形状の溝23a内を移動する。このとき、
前記金属球24は回転円板22によって押えられている
ため、前記チューブ押圧板23を上位置から下位置に傾
けながら移動する。すなわち、金属球24が移動し位置
すると、チューブ押圧板23は上位置から下位置に傾き
(揺動し)、チューブ25を押圧し押し潰す。前記金属
球24は、上記したように順次移動するため、チューブ
押圧板23は上位置から下位置に順次傾き(揺動し)、
チューブは順次押圧、押し潰される。
【0042】そして、チューブ25の上壁及び下壁はチ
ューブ押圧板23及びケース26に固定されているた
め、金属球24が遠ざかるにつれてチューブ押圧板23
が下位置から上位置に移動し、それにつれてチューブ2
5は押し潰された状態から初期状態に復元される。この
ようにチューブ押圧板23によって、チューブ25は初
期状態に復元されるため、前記したように、チューブ2
5は自己復元力がない材質であっても、あるいはまた肉
厚は薄いものであって、所定の吸引動作をなすことがで
きる。
【0043】その結果、図5に模式的に示すように、金
属球24がチューブ押圧板23を順次傾動(揺動)させ
ることにより、キャップ部材10bの内部空間に負圧が
与えられ、記録ヘッド7のノズル開口7bからインクが
吸引排出される。そして、一定時間チューブポンプ11
を駆動した後、駆動軸21の回転を停止する。その後、
キャップ部材内部の負圧がある程度減少した時点で、前
記大気開放バルブ14を開弁させると、キャップ部材内
に大気が導入され内部の負圧は解除される。続いて、大
気開放バルブ14を開弁させた状態で駆動軸21を再び
回転させ、キャップ部材内に排出されたインクは廃イン
クタンク13に送り込む動作がなされる。
【0044】次に、前記チューブポンプの変形例を図6
乃至図8に示す。図6に示した変形例は、回転円板22
に金属球24の一部が嵌合する孔22aが形成されてい
るものである。このように、金属球24の一部が嵌合す
る孔22aが設けられているため、駆動軸21の回転を
逃すことなく金属球24に伝達することができ、前記金
属球24によってチューブ押圧手段としてのチューブ押
圧板23を傾動させることができる。図7に示した変形
例は、回転円板22の弾性力によって付与していた金属
球24のチューブ押圧板23に対する押圧力を、チュー
ブ固定板31に付与したものである。すなわち、図7に
示すように、チューブ固定板31とケース26との間に
ばね30を介装し、チューブ固定板31によって前記チ
ューブ25をチューブ押圧板23方向に押圧したもので
ある。この場合、前記押圧力を受けるため回転円板22
は堅固なものが良い。
【0045】また、図8に示した変形例は、図7に示し
た構成の変形例であって、チューブ固定板31と駆動軸
21との間にばね32を介装したものである。すなわ
ち、図8に示すように、駆動軸21の端部に鍔部21b
を形成し、前記鍔部21bとばね係止板33との間にば
ね32を介装し、ばね係止板33とチューブ固定板31
との間にボールベアリング34を設けたものである。こ
のような構成により、ばね係止板33とチューブ固定板
31は押し上げられ、このチューブ固定板31によって
前記チューブ25をチューブ押圧板23方向に押圧した
ものである。なお、駆動軸21を回転させた場合、ばね
係止板33も一体となって回転する。
【0046】なお、上記実施形態では、揺動手段として
金属球を用いた場合を示したが、これ以外に、例えば、
回転円板にチューブ押圧板の方向に突出した突起を形成
し、前記突起を用いても良い。また、金属球ではなく、
円筒状のいわゆるコロを用いても良い。また、特に金属
製に限定されるものではなく、樹脂製であっても良い。
また、駆動軸と回転円板とは別体のものとして説明した
が、駆動軸と回転円板とが一体構造のものであってもよ
い。
【0047】更に、図9に示した第4の変形例は、図3
に示した構成の変形例であって、回転円盤22、金属球
24を省略し簡単な構成にしたものである。このチュー
ブポンプは、駆動軸21と、前記駆動軸21の回転によ
って揺動可能に形成されたチューブ押圧板35と、前記
チューブ押圧板35の下面に上壁が固定され、かつ下壁
がケースに固定されたチューブ25とから構成され、前
記駆動軸と前記チューブ押圧板35はボールベアリング
36を介して接続されている。特に、前記駆動軸21に
は、駆動軸と一体となって回転する回転体に相当する傾
斜部21cが形成され、前記傾斜部21cにボールベア
リング36が装着されている。したがって、駆動軸21
が回転すると、チューブ押圧板35は揺動運動をなし、
チューブは順次押し潰され、かつ初期状態に復元され
る。なお、一定の押圧力でチューブを押し潰ようになす
ため、前記チューブ押圧板35は金属等の弾性体により
形成されるのが好ましい。
【0048】また、図10、11に示した第5の変形例
は、図3に示した構成の変形例であって、回転円板2
2、金属球24を変更したものである。このチューブポ
ンプにあっては、駆動軸21に固定され一体となって回
転する回転体である回転円板37の下面に凹部37aが
形成され、この凹部37aの底面にスプリング37bの
一端が固定され、そのスプリング37bの他端が保持体
37cの上面に固定されている。また、保持体37cの
下面には、チューブ押圧板23上を押圧しながら摺動す
る球37dが保持されている。なお、前記球37dは摺
動方向に2個または1個配置されている。したがって、
駆動軸21が回転すると、球37dがチューブ押圧板2
3上を押圧しながら摺動する。その結果、チューブ押圧
板23は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰さ
れ、かつ初期状態に復元される。
【0049】なお、この実施形態にあっては、回転円板
37は金属等の弾性体により形成される必要はない。即
ち、前記スプリング37cによって、球37dが一定の
押圧力でチューブ押圧板23に作用するため、チューブ
25は一定の押圧力で押し潰される。
【0050】また、図12に示した第6の変形例は、図
3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属
球24、チューブ押圧板23を変更したものである。こ
のチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され一
体となって回転する回転体である回転円錐体38の斜面
に凹部38aが形成され、この凹部38aにはチューブ
押圧板40上を押圧しながら摺動する円錐台体39が保
持されている。前記チューブ押圧板40は円錐形状をな
し、駆動軸21がこの円錐形状の頂点を貫通し、前記頂
点を中心に揺動するように構成されている。なお、駆動
軸21は、チューブ押圧板40の揺動を許容するように
チューブ押圧板40の貫通孔40aに遊嵌されている。
前記円錐台体39の軸線は、前記回転円錐体38の母線
に平行に配置され、円錐台体39の側面がチューブ押圧
板40を押圧しながら、回転しながら移動するように構
成されている。
【0051】また、チューブ固定板31は、チューブ2
5が配置される部分のみ形成され、その下面にはスプリ
ング30が配置されている。したがって、駆動軸21が
回転すると、円錐台体39がチューブ押圧板23上を押
圧、回転しながら移動する。その結果、チューブ押圧板
40は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰さ
れ、かつ初期状態に復元される。
【0052】なお、この実施形態にあっても、回転円錐
体38は金属等の弾性体により形成される必要はない。
即ち、前記スプリング30によって、チューブ25には
一定の押圧力が作用し、一定の押し潰しがなされる。
【0053】また、図13に示した第7の変形例は、図
3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属
球24、チューブ押圧板23を変更したものである。こ
のチューブポンプにあっては、駆動軸21に固定され、
一体となって駆動軸と共に回転する棒体41が形成さ
れ、この棒体41の先端部には、棒体41の軸線を回転
の中心とする円柱体42が配置されている。また、前記
チューブ押圧板40は円錐形状をなし、駆動軸21がこ
の円錐形状の頂点を貫通し、前記頂点を中心に揺動する
ように構成されている。なお、駆動軸21は、チューブ
押圧板40の揺動を許容するようにチューブ押圧板40
の貫通孔40aに遊嵌されている。また、円柱体42の
側面がチューブ押圧板40を押圧しながら回転、移動す
るように構成されている。
【0054】更に、チューブ固定板31は、チューブ2
5が配置される部分のみ形成され、その下面にはスプリ
ング30が配置されている。したがって、駆動軸21が
回転すると、円柱体42がチューブ押圧板40上を押
圧、回転しながら移動する。その結果、チューブ押圧板
40は揺動運動をなし、チューブ25は順次押し潰さ
れ、かつ初期状態に復元される。なお、この実施形態に
あっても、前記スプリング30によって、チューブ25
には一定の押圧力が作用し、一定の押し潰しがなされ
る。
【0055】また、図14に示した第8の変形例は、図
3に示した構成の変形例であって、回転円板22、金属
球24、チューブ押圧板23、ケース26を変更したも
のである。このチューブポンプにあっては、駆動軸21
に固定され、一体となって駆動軸と共に回転する棒体5
0が形成されている。この棒体50には、棒体41が貫
通する貫通穴51aを有するチューブ押圧手段としての
チューブ押圧体51が配置されている。このチューブ押
圧体51の下部は円錐形状をなし、チューブ押圧部51
cを構成している。また、チューブ押圧体51の上部に
は、前記貫通穴51aが形成された突起部51bが形成
されている。
【0056】また、棒体41にはスプリング52が遊嵌
され、スプリング52の一端は駆動軸21に、他端は突
起部51bに係止されている。その結果、スプリング5
2によって、チューブ押圧体51は傾いた状態になさ
れ、この状態を維持しつつ駆動軸21によって回転させ
られる。一方、ケース26側の上面は円錐形状の凹面と
して形成され、その凹面にチューブ25が配置されてい
る。
【0057】なお、棒体50に代えて、図3に示すよう
な駆動軸21と共に回転する回転円板22を設けても良
い。この場合、回転円板21に貫通穴を設け、該貫通穴
にチューブ押圧体51の突起部51bを遊嵌する。また
チューブ押圧体51が一定の押圧力でチューブ25を押
し潰すように、チューブ押圧体51と回転円板22の間
にスプリングを介装すると良い。
【0058】したがって、駆動軸21が回転すると、チ
ューブ押圧体51は揺動運動をなし、チューブ25は順
次押し潰され、かつ初期状態に復元される。なお、この
実施形態にあっても、前記スプリング52によって、チ
ューブ25には一定の押圧力が作用し、一定の押し潰し
がなされる。
【0059】更に、上記実施形態において、図3、図
7、図8、図10に示すように、前記チューブ押圧板の
下面に連通孔を設け、チューブの上壁に設けられた係止
突起を固定し、またケースあるいはチューブ固定板に連
通孔を設け、チューブの下壁に設けられた係止突起を固
定したが、これ以外に接着剤、あるいは溶着等の手段に
よりチューブをチューブ押圧板、ケースあるいはチュー
ブ固定板に固定しても良い。また、前記チューブ押圧板
と、チューブと、ケースあるいはチューブ固定板とが一
体的に構成されていても良い。
【0060】なお、前記チューブ押圧板の揺動動作にお
いて、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰され
ていることが望ましいが、常時、少なくともチューブの
一か所が押し潰されていない場合には、逆流を防止する
ため、少なくとも一か所に逆止弁を設ける必要がある。
例えば、チューブポンプとキャッピング手段の間、ある
いはチューブポンプと廃インクタンク間に、いわゆる逆
流を防止するため逆止弁を設けると良い。
【0061】また、図15乃至図19に示したものは、
チューブの変形例を示したものである。第1のチューブ
の変形例である図15に示したチューブ43の下面には
チューブ固定板31を挟持する脚部43a、43aが設
けられている。このチューブ43aにあっては、両脚部
43a、43aによって形成される凹部内面が接着剤を
介してチューブ固定板31に固定され、一方、チューブ
43aの上面が接着剤を介してチューブ押圧板23、4
0に固定されている。このように、チューブ43の下面
にはチューブ固定板31を挟持する脚部43a、43a
が設けられているため、チューブ43を強固に固定する
ことができる。
【0062】第2のチューブの変形例である図16に示
したチューブ44は、チューブ固定板31の上部に一体
成形により、一体的に構成されている。即ち、チューブ
44の内側壁44aはチューブ固定板31の上部側壁と
一体となり、またチューブ44の内底壁44bはチュー
ブ固定板31の上面と分離可能に成形されている。ま
た、チューブ44の上面(上壁)にはチューブ押圧板の
下面に設けられた係止突起(図示せず)に係止されるフ
ック44cが形成されている。したがって、図16
(b)に示すようにフック44cが引き上げられると、
チューブ44は、流路が形成されたいわゆるチューブ形
状になされる。また、フック44cが戻されると、チュ
ーブ44は図16(a)示すように、流路が閉塞された
板形状になされる。このように、チューブ固定板31の
成形時に、チューブ44も一体成形することにより、安
価に形成することができる。また、チューブ固定板31
とチューブとの接着作業を省略することができる。
【0063】第3のチューブの変形例である図17に示
したチューブ45はL字形状を有し、その立設部45a
を湾曲させて底部45bに接着剤によって貼着すること
により、チューブ45が形成される。即ち、図17
(a)に示すようにチューブ45の底部45bはチュー
ブ固定板31の上面に固定されている。そして、図17
(b)に示すようにチューブ45の立設部45aを湾曲
させ、立設部45aの先端部を底部45bに接着剤によ
って貼着することにより、チューブ45が形成される。
【0064】また、立設部45aを湾曲させた状態であ
る図17(b)に示すように、チューブ44の上面(上
壁)にはチューブ押圧板の下面に設けられた係止突起
(図示せず)に係止されるフック45cが形成されてい
る。このフック45cはチューブ45と一体に形成され
る。
【0065】また、チューブ固定板31には、立設部4
5aの先端部が保持される保持部31aが設けられてい
る。即ち、保持部31aとチューブ底部45bとの間に
立設部45aの先端部を挿入し、立設部45aの先端部
を底部45bに接着剤によって貼着する。なお、保持部
31aとチューブ底部45bとの間に立設部45aの先
端部を圧入、圧着することにより、接着剤による貼着を
省略しても良い。好ましくは、前記保持部31a、立設
部45aの先端部、底部45bとを接着剤によって貼着
するのが良い。このように、前記保持部31aと立設部
45aの先端部とを接着剤によって貼着することによ
り、チューブを強固にチューブ固定板31に固定するこ
とができる。このチューブにおいても、チューブ押圧板
が揺動運動をなし、フック45cが引き上げ、戻しが行
われると、チューブ25は順次押し潰され、かつ初期状
態に復元される。
【0066】第4のチューブの変形例である図18に示
した板状のチューブ46は、チューブ固定板31の上面
に一体成形により、一体に構成される。即ち、チューブ
46の底面側部46a、46aはチューブ固定板31の
上面と一体となっている。なお、チューブ46の中央部
46bはチューブ固定板31の上面と分離可能に成形さ
れている。また、チューブ46の上面は、チューブ押圧
板40の下面に接着剤を介して固定されている。このよ
うに構成されているため、板状のチューブ46とチュー
ブ固定板31の上面との間でいわゆる流路が形成され、
チューブ押圧板40が揺動運動によって、チューブ46
は順次押し潰され、かつ初期状態に復元される。また、
チューブ固定板31の成形時に、チューブ46も一体成
形することにより、安価に形成することができる。
【0067】第5のチューブの変形例である図19に示
したチューブ47の下壁部47bは、チューブ固定板3
1の上面に一体成形により一体に構成されている。また
チューブ47の上壁部47aは、チューブ押圧板40の
下面に一体成形により一体に構成されている。そして、
図19に示すようにチューブ47の上壁部47a及び下
壁部47bを接着剤を介して貼着すると共に、係止部材
48a、48bによって上壁部47a及び下壁部47b
を固定する。この際、上壁部47a、下壁部47bと係
止部材48a、48bとを接着剤を介して貼着、固定す
ると良い。なお、上壁部47a、下壁部47bとを係止
部材48a、48bにより圧着することにより、接着剤
による接着を省略しても良い。
【0068】このように、上壁部47a及び下壁部47
bを接着剤を介して貼着することによって、チューブ4
7が形成される。そして、チューブ押圧板40が揺動運
動によって、チューブ47は順次押し潰され、かつ初期
状態に復元される。また、このチューブにあっては、チ
ューブ固定板31、チューブ押圧板40の成形時に、チ
ューブの下壁部47b、上壁部47aも一体成形できる
ため、安価に形成することができる。
【0069】また、上記実施形態では、インク吐出能力
の回復手段としてチューブポンプを用いたインクジェッ
ト式記録装置について説明したが、本発明はこのインク
ジェット式記録装置に限定されるものではなく、インク
を貯留するメインタンク(インクパック)から記録ヘッ
ド側に設けられたサブタンクへインクを供給する供給手
段として、チューブポンプを用いたインクジェット式記
録装置についても当然に適用されるものである。また前
記した場合と同様に、チューブ押圧板の揺動動作におい
て、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されて
いることが望ましいが、常時、少なくともチューブの一
か所が押し潰されていない場合には、メインタンクとポ
ンプの間またはポンプとサブタンクの間に、あるいはメ
インタンクとポンプの間及びポンプとサブタンクの間
に、いわゆる逆流を防止するため逆止弁を設けると良
い。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
よれば、自己復元力ないチューブ、または剛性の低いチ
ューブでも用いることができ、またより小型化にしたチ
ューブポンプを得ることができる。また、これを用いた
インクジェット式記録装置は、より安定した吸引動作、
供給動作を行うことができると共に、より小型化、高効
率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に具備されたキャッピング
手段及びチューブポンプを示した概念図である。
【図3】本発明にかかる実施形態のチューブポンプを示
す断面図である。
【図4】図3に示すチューブポンプを駆動した状態を示
す断面図である。
【図5】図3に示したチューブポンプの動作概念図であ
る。
【図6】図3に示したチューブポンプの変形例を示す断
面図である。
【図7】図3に示したチューブポンプの第2の変形例を
示す断面図である。
【図8】図3に示したチューブポンプの第3の変形例を
示す断面図である。
【図9】図3に示したチューブポンプの第4の変形例を
示す断面図である。
【図10】図3に示したチューブポンプの第5の変形例
を示す断面図である。
【図11】図10に示した要部拡大図である。
【図12】図3に示したチューブポンプの第6の変形例
を示す断面図である。
【図13】図3に示したチューブポンプの第7の変形例
を示す断面図である。
【図14】図3に示したチューブポンプの第8の変形例
を示す断面図である。
【図15】チューブの第1の変形例を示す断面図であ
る。
【図16】チューブの第2の変形例を示す断面図であ
る。
【図17】チューブの第3の変形例を示す断面図であ
る。
【図18】チューブの第4の変形例を示す断面図であ
る。
【図19】チューブの第5の変形例を示す断面図であ
る。
【図20】従来のチューブポンプを示す概略図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7,8 インクカートリッジ 10 キャッピング手段 11 ポンプユニット(チューブポンプ) 12 ワイピング手段 21 駆動軸 22 回転円板 23 チューブ押圧板 23a V字形状の溝 23b 貫通孔 23e 周壁部 24 金属球 25 チューブ 26 ケース 30 ばね 32 ばね 33 ばね係止板 34 ボールベアリング 37 回転円板 38 回転円錐体 39 円錐台体 40 チューブ押圧板 41 棒体 42 円柱体 43 チューブ 44 チューブ 45 チューブ 46 チューブ 47 チューブ 50 棒体 51 チューブ押圧体 51a 貫通穴 51b 突起部 70 ポンプホイール 70a,70b ローラ支持溝 73a,73b ローラ 72 ポンプフレーム 72a,72b 係止溝 73a,73b ガイド部材 74 チューブポンプ 75 可撓性チューブ 76 チューブ支持面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 5/00 341 B41J 3/04 102R 102N 102Z Fターム(参考) 2C056 EA23 JA10 JA13 JA16 JA17 JC08 JC13 JC20 KB02 KB09 KB11 KB37 3H077 AA06 BB03 CC04 CC08 CC10 DD12 EE02 EE36 FF03 FF07 FF08 FF09 FF22 FF37 FF44

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体
    となって回転する回転体と、揺動自在に形成されたチュ
    ーブ押圧手段と、前記回転体の回転運動を受けて前記チ
    ューブ押圧板を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押
    圧手段の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースある
    いはチューブ固定板に固定されたチューブとから構成さ
    れ、 前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが順次
    押し潰され、かつ初期状態に復元されることを特徴とす
    るチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記チューブ押圧手段が、前記回転体と
    相対向して配置され、かつ揺動自在に形成されたチュー
    ブ押圧板であることを特徴とする請求項2に記載された
    チューブポンプ。
  3. 【請求項3】 駆動軸と、前記駆動軸に固定され、一体
    となって回転する回転体と、かつ前記回転体と相対向し
    て配置され、かつ揺動自在に形成されたチューブ押圧板
    と、前記回転体の回転運動を受けて前記チューブ押圧板
    を揺動させる揺動手段と、前記チューブ押圧板の下面に
    上壁が固定され、かつ下壁がチューブ固定板に固定され
    たチューブとを備え、チューブ固定板下面にばねを介装
    し、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対
    して押圧するように構成され、前記チューブ押圧板の揺
    動動作によってチューブが順次押し潰され、かつ初期状
    態に復元されることを特徴とするチューブポンプ。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸の先端部に形成された鍔部
    と、一端が前記鍔部に係止されたばねと、前記ばねの他
    端が係止されるばね係止板と、前記ばね係止板とチュー
    ブ固定板との間に設けられたボールベアリングとを備
    え、前記ばね力によってチューブをチューブ押圧板に対
    して押圧することを特徴とする請求項3に記載されたチ
    ューブポンプ。
  5. 【請求項5】 前記回転体が、前記駆動軸に固定され、
    一体となって回転する回転円板であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたチューブ
    ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記回転体が、前記駆動軸に固定され、
    一体となって回転する回転円錐体であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたチュー
    ブポンプ。
  7. 【請求項7】 前記回転体が、前記駆動軸に一端が固定
    され、駆動軸回りに回転する棒体であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたチュー
    ブポンプ。
  8. 【請求項8】 前記揺動手段が、前記回転円板とチュー
    ブ押圧板との間に介装された球であって、前記球は、チ
    ューブ押圧板の上面に形成されたV字状の溝に嵌り、前
    記V字状の溝内を移動可能になされていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたチュ
    ーブポンプ。
  9. 【請求項9】 前記揺動手段が、前記回転円板に一端が
    固定されたスプリングと、前記チューブ押圧板上を移動
    する球と、前記スプリングの他端に固定され、前記球を
    保持する球保持体とを備えていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載されたチューブポン
    プ。
  10. 【請求項10】 前記揺動手段が、前記回転円錐体の側
    面に、その軸線が回転円錐体の母線に平行に設けられた
    円錐台体であることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4、請求項6のいずれかに記載された
    チューブポンプ。
  11. 【請求項11】 前記揺動手段が、駆動軸回りに回転す
    る棒体の軸線を回転中心とした円柱体であることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項7のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  12. 【請求項12】 前記チューブ押圧板の中央部分には、
    駆動軸が挿通される、前記駆動軸の径よりも大きな径を
    有する貫通孔が設けられると共に、その下面側の貫通孔
    の周囲には先端部が円弧状の周壁部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記
    載されたチューブポンプ。
  13. 【請求項13】 前記チューブ押圧板が円錐形状をな
    し、前記円錐形状の頂点を中心に揺動するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のい
    ずれかに記載されたチューブポンプ。
  14. 【請求項14】 駆動軸と、前記駆動軸の回転によって
    揺動可能に形成されたチューブ押圧板と、前記チューブ
    押圧板の下面に上壁が固定され、かつ下壁がケースある
    いはチューブ固定板に固定されたチューブとから構成さ
    れ、前記チューブ押圧板の揺動動作によってチューブが
    順次押し潰され、かつ初期状態に復元されるチューブポ
    ンプにおいて、 前記駆動軸と前記チューブ押圧板はボールベアリングを
    介して接続されていることを特徴とするチューブポン
    プ。
  15. 【請求項15】 前記チューブ押圧板の下面とチューブ
    の上壁、及びケースあるいはチューブ固定板とチューブ
    の下壁が接着剤により接着固定され、あるいは前記チュ
    ーブ押圧板の下面とチューブの上壁、及びケースあるい
    はチューブ固定板とチューブの下壁が溶着により溶着固
    定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項14
    のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  16. 【請求項16】 前記チューブ押圧板と、チューブと、
    ケースあるいはチューブ固定板とが一体的に構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれ
    かに記載されたチューブポンプ。
  17. 【請求項17】 前記チューブとチューブ固定板とが一
    体的に構成され、チューブの上壁には、チューブ押圧板
    の下面に設けられた係止突起に係止されるフックが形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項15の
    いずれかに記載されたチューブポンプ。
  18. 【請求項18】 前記チューブの下壁とチューブ固定板
    とが一体的に構成され、チューブの上壁とチューブ押圧
    板とが一体的に構成され、前記チューブの下壁とチュー
    ブの上壁を連結することにより、チューブとなしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれかに記載
    されたチューブポンプ。
  19. 【請求項19】 前記チューブ押圧板の下面に、チュー
    ブの上壁に設けられた係止突起を固定するための連通孔
    が設けられ、かつケースあるいはチューブ固定板に、チ
    ューブの下壁に設けられた係止突起を固定するための、
    連通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項15のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  20. 【請求項20】 前記チューブは、自己復元力の少ない
    材質によって形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項19のいずれかに記載されたチューブポン
    プ。
  21. 【請求項21】 前記チューブは、剛性の低い材質によ
    って形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項20のいずれかに記載されたチューブポンプ。
  22. 【請求項22】 前記チューブ押圧板の揺動動作におい
    て、常時、少なくともチューブの一か所が押し潰されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれ
    かに記載されたチューブポンプ。
  23. 【請求項23】 印刷データに対応してインク滴を吐出
    するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの
    ノズル形成面を封止すると共に、ポンプユニットからの
    負圧を受けて記録ヘッドよりインクを吸引するキャッピ
    ング手段とを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記ポンプユニットとして、請求項1乃至請求項22の
    いずれかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴
    とするインクジェット式記録装置。
  24. 【請求項24】 印刷データに対応してインク滴を吐出
    するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドか
    ら吐出されるインクを貯留するメインタンクと、前記メ
    インタンクからインクの供給を受ける記録ヘッド側に設
    けられたサブタンクと、前記メインタンクよりサブタン
    クにインクを供給するインク供給手段を備えたインクジ
    ェット式記録装置であって、 前記インク供給手段が、請求項1乃至請求項22のいず
    れかに記載のチューブポンプを具備したことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  25. 【請求項25】前記ポンプユニットには逆止弁が設けら
    れていることを特徴とする請求項23に記載されたイン
    クジェット式記録装置。
  26. 【請求項26】 前記メインタンクとサブタンクとの
    間、あるいはインク供給手段に逆止弁が設けられている
    ことを特徴とする請求項24に記載されたインクジェッ
    ト式記録装置。
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