JP3884448B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は、直列接続された複数のメモリセルを有するメモリセルユニットを用いて構成される半導体記憶装置に関する。
EEPROMのメモリセルは通常、半導体基板に電荷蓄積層と制御ゲートを積層したMISFET構造を有する。このメモリセルは、電荷蓄積層に電荷を注入した状態と、その電荷を放出した状態とのしきい値の差によりデータを不揮発に記憶する。電荷の注入、放出は、電荷蓄積層と基板チャネルとの間のトンネル絶縁膜を介してトンネル電流によって行われる。EEPROMのなかで、複数のメモリセルを直列接続してNANDセルユニットを構成する、いわゆるNAND型EEPROMは、NOR型EEPROMと比べて選択トランジスタ数が少なくて済むことから、高密度化が可能である。
NAND型EEPROMのデータ消去は通常ブロック単位で行われ、データ書き込みはページ単位で行われる(例えば、特許文献1参照)。
NAND型EEPROMのデータ読み出しは、NANDセル内の選択されたメモリセルの制御ゲートにしきい値判定を行うための読み出し電圧を印加し、残りの非選択メモリセルの制御ゲートには、データによらずメモリセルをオンさせる、読み出し電圧より高いパス電圧を印加して、NANDセルユニットを貫通する“読み出し電流”を検出することにより行われる。しかしこの読み出し電流は、選択メモリセルのデータが同じであっても、非選択メモリセルのデータ状態及び選択メモリセルのNANDセル内の位置によって異なる。また、メモリセルを通過した電荷量の多寡によってデータ読み出しを行うために、メモリセルの見かけ上のしきい値が変化してしまうという問題がある。
選択メモリセルのデータ状態と選択メモリセルの位置に応じて読み出し電流に差が生じることを、図面を用いて具体的に説明する。図18Aと図18Bは、16個のメモリセルM0〜M15を直列接続して構成されるNANDセルユニットNUについて、それぞれ異なる読み出し条件を示している。NANDセルユニットNUの一端は、選択トランジスタS1を介してデータ転送線(以下、ビット線という)BLに接続され、他端は選択トランジスタS2を介してメモリセルアレイに共通の基準電位線(以下、共通ソース線という)SLに接続されている。各メモリセルM0〜M15の制御ゲートはそれぞれ別のデータ制御線(以下、ワード線という)WL0〜WL15に接続され、選択トランジスタS1,S2のゲートはブロック選択を行うための選択ゲート線SSL,GSLにそれぞれ接続されている。
図18A及び図18Bでは、一つのNANDセルユニットNUのみ示しているが、通常この様なNANDセルユニットNUがビット線方向、およびワード線方向に複数個配列されてメモリセルアレイが構成される。また、ビット線BLには、センスアンプ/データラッチが接続される。フラッシュメモリの場合では、ワード線方向に並んだ複数のNANDセルユニットの範囲がデータを一括消去する単位となるブロックとなる。以下では、電荷蓄積層の電子を放出したしきい値の低い状態を”1”データ(消去状態)とし、電荷蓄積層に電子を注入したしきい値の高い状態を”0”データ状態として、説明する。
図18A及び図18Bでは、メモリセルM0〜M15のうちビット線BLに最も近いメモリセルM0を選択したときの読み出し電圧関係を示している。この場合、共通ソース線SLは接地電位GNDとし、ビット線BLには例えば、1V程度の正電圧VBLを与え、選択されたワード線WL0には、しきい値判定を行うための読み出し電圧Vrを、残りの非選択ワード線WL1〜WL15にはデータによらずセルをオンさせるに必要なパス電圧Vreadを与える。選択ゲート線SSL,GSLにもパス電圧Vreadを与える。
図20は、2値データを記憶する場合のメモリセルのしきい値分布例である。“0”データのしきい値の上限値Vthwは、例えば2V、“1”データ(消去状態)のしきい値の上限値Vtheは−1Vである。パス電圧Vreadとしては、4Vから5Vの間の電圧が用いられ、読み出し電圧Vrとしては例えば0Vが用いられる。図20には選択トランジスタS1,S2のしきい値を示したが、これらはメモリセルの書き込みしきい値上限値Vthwよりも低い。従って、パス電圧Vreadを与えることにより、選択トランジスタS1,S2はコンダクタンスがメモリセルよりも大きな導通状態を保つ。
図18Aは、選択メモリセルM0が“1”データであり、残りの非選択メモリセルM1〜M15も全て“1”データである場合を示している。一方図18Bでは、選択メモリセルM0が“1”データであるが、残りの非選択メモリセルM1〜M15が全て“0”データである場合を示している。この二つのケースで、NANDセルユニットNUに流れる読み出し電流ID1,ID2の関係は、ID1>ID2となる。図18Bの場合の方が図18Aの場合よりも非選択メモリセルM1〜M15でのソース・ドレイン間のオン抵抗が高いためである。
図19A,19Bは、NANDセルユニットNUの共通ソース線SLに最も近いメモリセルM15が選択された場合について、同様の読み出し電圧関係を示している。図19Aでは、全てのメモリセルM0〜M15が“1”データの場合であり、図19Bは、選択メモリセルM15が“1”データで、残りの非選択メモリセルM0〜M14が“0”データの場合である。この場合、メモリセルM0〜M14は、ビット線電圧VBLがVread−Vthwより小さいと活性領域(線形領域)で動作するが、図19Bの場合の方が図19Aの場合より直列抵抗が大きくなる。またメモリセルM15も線形領域で動作し、ドレイン・ソース間電圧は小さい。従って、図19A,19Bの読み出し電流ID3,ID4の関係は、ID3>ID4となる。
また、各メモリセルの基板バイアス効果を考慮すると、ビット線BLに近いメモリセルM0には、共通ソース線SLに近いメモリセルM15より高い基板バイアスがかかり、しきい値が高くなる。従ってID2はID4より小さく、ID1はID3よりも小さくなる。
ここまでは、NANDセルユニットの読み出し電流がそのNANDセル内の書き込みデータ状態に応じて異なることを説明した。このことは、NANDセルユニット内のあるメモリセルのデータしきい値が、他のメモリセルへのデータ書き込みの前後で異なることを示している。具体的に例えば、図21或いは図22に示す消去、書き込みおよび読み出しシーケンスを経ることにより、その様なしきい値変動が生じる。
図21では、まず、NANDセルユニットの全メモリセルM0〜M15が一括消去され、“1”データ状態に設定される(ステップSE1)。その後、ステップSE2では、図18Aの電圧関係でメモリセルM0のデータを読み出す。具体的には、一定レベルの判定電流Ithでデータが“0”か“1”かを判断する。判定電流Ithでの判定ではなく、例えばビット線をVBLにプリチャージして、浮遊状態にした後読み出しを行って、ビット線の電位変動をセンスアンプで検出する方法でもよい。更に、メモリセルM1からM15までに“0”データを書き込み、それらのしきい値を上昇させる(ステップSE3)。次いで、ステップSE4で、図18Bの電圧関係でメモリセルM0のデータを読み出し、判定電流Ithでデータが“0”か“1”かを判断する。
このようにすると、同じ消去状態のメモリセルM0でも、ステップSE2とSE4とでは、図18A,18Bで説明したように読み出し電流ID1,ID2の差があるため、ステップSE4では読み出し電流ID2が判定電流Ith以下、ステップSE2では読み出し電流ID1が判定電流Ith以上という事態が生じ得る。言い換えれば、同じ電流しきい値で見た“1”データのしきい値電圧が、見かけ上ステップSE4の方がステップSE2よりも正方向に高くなっていることを示している。即ち、図20に点線と実線で示すように、“1”データのしきい値分布が異なる状況が生じる。
図22では、まず、NANDセルユニットの全メモリセルM0〜M15が一括消去され、“1”データ状態に設定される(ステップSE1)。その後、ステップSE2’では、図19Aの電圧関係でメモリセルM15のデータを読み出して、一定レベルの判定電流Ithでデータが“0”か“1”かを判断する。更に、メモリセルM0からM14までに“0”データを書き込み、それらのしきい値を上昇させる(ステップSE3’)。次いで、ステップSE4’で、図19Bの電圧関係でメモリセルM15のデータを読み出し、判定電流Ithでデータが“0”か“1”かを判断する。
このようにすると、同じ消去状態のメモリセルM15でも、ステップSE2’とSE4’とでは、図19A,19Bで説明した読み出し電流ID3,ID4の差があり、ステップSE4’では読み出し電流ID4が判定電流Ith以下、ステップSE2’では読み出し電流ID3が判定電流Ith以上という事態が生じ得る。従ってこの場合も、ステップSE4’の方がSE2’よりも同じ電流しきい値で見た場合のしきい値分布がより正電圧の方に上昇し、やはり図20の点線と実線の状況が生じることになる。
一方、同じ論理値データを読む場合に、読み出し電流が選択メモリセルの位置と、非選択メモリセルのデータによって大きく変化すると、読み出し時間を短くし、かつ、セル電流によって生ずる電磁ノイズを低減することが困難になる。これは、読み出し時間の最大値が、選択セルの読み出し電流が最も小さくなる条件で決定され、電磁ノイズの最大値は、選択セルの読み出し電流が最も大きくなる条件で決定されるからである。
さらに、選択セルの読み出し電流が大きくなると、共通ソース線SLの電位の浮き上がりが大きくなり、書き込みとベリファイ読み出しを繰り返したとき、“0”データ書き込みが十分に行われなくなるという不良が生ずる(例えば、特許文献2参照)。また、ビット線に流れる最大電流も増大するため、電流ストレスによるエレクトロマイグレーションによる配線抵抗上昇や信頼性劣化、および、発熱増大によるトランジスタのしきい値変化やリーク電流の増大も問題となる。
さらに、“1”データの判定しきい値が高くなると、“0”データのしきい値分布の下限値(図20のVthw2)と“1”データのしきい値分布の上限値(図20のVthe)の差が小さくなる。この結果、例えば“1”データを誤って“0”データとして読み出す誤読み出しの確率が増加する。この様な誤読み出しをなくすためには、例えば“0”データのしきい値分布をより高い方まで広げる必要が生じる。しかしこれは、別の問題を招来する。
即ちデータの保持特性は、蓄積電荷の自己電界に影響されるので、高いしきい値の“0”データの保持特性は、低いしきい値の“1”データの保持特性に比べて悪い。従って“0”データのしきい値分布をあまり高くすることは、十分なデータ保持特性を保証することを困難にする。
またNANDセルユニットでは、非選択メモリセルでは、“0”データのしきい値上限値よりも高い電圧を印加するために、弱い書き込みモードになる。従って、読み出し動作を繰り返すことによって、非選択メモリセルでは電荷蓄積層に負の電荷が注入されて、消去状態のしきい値の上限値が上昇する。これは、データ破壊や誤読み出しの原因となる。
上述のように非選択メモリセルのデータ状態及び選択メモリセルの位置により読み出し電流が異なることに起因する非選択メモリセルでの読み出しストレスを緩和する一つの手法を本発明者等は先に提案している(特許文献3参照)。ここでは、選択メモリセルのドレインコンダクタンスに着目して、選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置に応じて非選択メモリセルに与えるパス電圧を切り換える手法、或いは、ビット側にある非選択メモリセルに与えるパス電圧と、ソース線側にある非選択メモリセルに与えるパス電圧を異ならせるといった手法を提案している。
特開2000−76882号公報 特開平11−260076号公報 特開2002−358792号公報
以上述べたように、従来のNAND型EEPROMでは、データ読み出し時に、非選択メモリセルのデータ状態、および選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置によって、読み出し電流に差があり、これが誤読み出しやデータ破壊等、EEPROMの高性能化にとって種々の問題をもたらす。特許文献3の手法も更なる改良が求められている。
この発明は、誤読み出しの可能性を低減した信頼性の高いデータ読み出しモードを持つ半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様による半導体記憶装置は、複数個直列接続された電気的書き換え可能なメモリセルを有し、その直列接続されたメモリセルの両端がそれぞれ選択トランジスタを介してデータ転送線及び基準電位線に接続されるメモリセルユニットを備え、
前記メモリセルユニット内の選択メモリセルにそのデータに応じてメモリセルがオン又はオフになる読み出し電圧を印加し、残りの非選択メモリセルにそのデータによらずメモリセルがオンするパス電圧を印加し、前記選択トランジスタをオンにして、前記データ転送線と基準電位線との間の電流の有無又は大小を検出して前記選択メモリセルのデータを判定するデータ読み出しモードを有しかつ、
前記データ読み出しモードにおいて、前記選択メモリセルのソース側にある非選択メモリセルに印加されるパス電圧はその非選択メモリセルの数が多い程高く設定される。
この発明によれば、選択メモリセルのソース直列抵抗に着目して、誤読み出しの可能性を低減した信頼性の高いデータ読み出しモードを持つ半導体記憶装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
以下の実施の形態において、トランジスタ(MISFET)の“オン”とは、トランジスタのしきい値電圧より高いゲート電圧印加により、ソースとドレイン間が導通状態になることをいい、トランジスタの“オフ”とは、トランジスタのしきい値電圧より低いゲート電圧印加により、ソースとドレイン間が遮断状態になることをいう。トランジスタの“しきい値電圧”は、ソースとドレイン間に流れる電流が、40nA×(チャネル幅W)/(ゲート長さL)となるゲート電圧として定義される。
また以下の実施の形態において、論理レベルは、しきい値電圧が正のNMOSトランジスタとしきい値電圧が負のPMOSトランジスタを用いたCMOSインバータを基本とするCMOS論理回路のそれに準じる。特に異なる言及をしない限り、論理“H”は、NMOSトランジスタのしきい値或いはCMOSインバータのしきい値電圧以上の正電圧の範囲(例えば0.5Vから6V)であり、それ未満が論理“L”である。以下の実施の形態では、“H”,“L”に相当する電圧をそれぞれ、“Vcc”,“GND”(或いは“Vss”)で記す場合があるが、これらはそれぞれ電源電圧Vccに対して、Vcc/2〜Vcc,Vcc/2〜0Vの範囲の電圧であればよい。しきい値が負のトランジスタを用いても、ゲート電圧の可変範囲にしきい値が含まれるようにすればよい。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1によるNAND型EEPROMの構成を示し、図2及び図3はメモリセルアレイ1とこれに接続されるセンスアンプ回路3の構成を示している。セルアレイ1は、図2に示すように、直列接続された複数のメモリセルを含むメモリセルユニット(即ちNANDセルユニット)NUをロウ方向及びカラム方向にそれぞれ複数個ずつ配列して構成される。
NANDセルユニットNUは、カラム方向に連続するデータ転送線(以下、ビット線という)BLとロウ方向に連続する基準電位線(以下、共通ソース線という)SLの間に接続される。NANDセルユニットNU内のメモリセルを選択駆動するデータ制御線(以下、ワード線という)WL(WL0−WL15)と、ブロック選択用の選択トランジスタを駆動する選択ゲート線SSL,GSLは、ロウ方向に配列されたNANDセルユニットNUに共通に配設される。
メモリセルアレイ1のビット線のデータをセンスし、あるいは書き込みデータを保持するためにセンスアンプ回路3が設けられている。センスアンプ回路3はデータレジスタを兼ねており、例えばフリップフロップ回路を主体として構成される。
センスアンプ回路3は、データバス15を介してデータ入出力バッファ6に接続されている。センスアンプ回路3とデータバス15の間の接続は、アドレスレジスタ5を介して転送されるアドレス信号をデコードするカラムデコーダ4の出力によって制御される。これにより、データ入出力ポートI/Oに与えられた書き込みデータをメモリセルアレイ1に書き込み、またメモリセルアレイ1のデータを入出力ポートI/Oへ読み出し可能となる。
ワード線WL及び選択ゲート線SSL,GSLの制御をするために、データ制御線駆動回路(以下、ワード線駆動回路という)2が設けられている。ワード線駆動回路2は、メモリセルアレイ1内のワード線及び選択ゲート線を駆動するワード線ドライバ2aと、メモリセルアレイ1内のブロック選択を行うブロック選択デコーダ(ロウデコーダ)2bと、ブロック内のページ選択を行うページ選択デコーダ2cとを有する。
この実施の形態では、ワード線ドライバ2aは、メモリセルアレイ1の各ブロック毎に設けられている。具体的に各ワード線ドライバ2aは、1ブロック内の16本のワード線WL0−WL15と2本の選択ゲート線SSL,GSLに必要な制御電圧を転送するための、共通ゲートを持つトランジスタ群である。ページ選択デコーダ2cは、メモリセルアレイ1の全ブロックに共通に用いられる、ブロック内ワード線電圧制御回路であり、内部電圧発生回路11から動作モードに応じて出力される各種電圧を入力ページアドレスに従ってブロック内の各ワード線及び選択ゲート線に割り当てる働きをする。
ページ選択デコーダ2cの出力は複数のワード線ドライバ2aに並列に入力されており、ワード線ドライバ2aはその共通ゲートがブロック選択デコーダ2bの出力により選択的に駆動される。これにより、選択ブロック対応のワード線ドライバ2aが選択的に活性化され、ページ選択デコーダ2cが出力する、選択ワード線、非選択ワード線及び選択ゲート線にそれぞれ与えるべき制御電圧が、選択されたワード線ドライバ2aを介して選択されたブロック内のワード線及び選択ゲート線に与えられる。
この様にこの実施の形態では、ブロック内ワード線選択を行うページ選択デコーダ2cを複数ブロックで共有させている。これにより、ワード線駆動回路2の回路面積を小さいものとすることができる。
ウェル電圧制御回路12は、セルアレイ1が形成される基板領域(通常p型ウェル)の電圧を制御するために設けられている。具体的にウェル電圧制御回路12は、制御回路7により制御されて、データ書き込み時及びデータ読み出し時は、接地電位GNDを発生し、データ消去時に10V以上の消去電圧を発生するように構成される。
内部電圧発生回路11は、制御回路7により制御されて、データ書き込み或いは読み出し時に、メモリセルアレイ1の選択されたメモリセルに必要な電圧を与えるための種々の内部電圧を発生するように構成されている。具体的に内部電圧発生回路11は、書き込み電圧(Vpgm)を発生するVpgm発生回路11a、書き込み時のパス電圧(Vpass)を発生するVpass発生回路11b、読み出し時の第1のパス電圧(Vread1)を発生するVread発生回路11c、読み出し時の第2のパス電圧(Vread2)を発生するVread2発生回路11d、読み出し時選択メモリセルに与えられる読み出し電圧(Vr)を発生するVr発生回路11e、及び選択トランジスタに与える制御電圧(VGSL)を発生するVGSL発生回路11fを有する。この実施の形態では、内部電圧発生回路11内に二種の読み出しパス電圧発生回路、Vread発生回路11cとVread2発生回路11dを備えていることが一つの特徴である。
Vpgm発生回路11aは、データ書き込み時に選択メモリセルの制御ゲート(即ち選択ワード線)に与えるための、電源電圧Vccよりも昇圧された書き込み電圧Vpgmを発生する。Vpass発生回路11bは、データ書き込み時に非選択メモリセルの制御ゲート(即ち非選択ワード線)に与えるための、書き込み電圧Vpgmより低く、電源電圧Vccより高いパス電圧Vpassを発生する。
Vread発生回路11cは、データ読み出し時に、データを読み出す選択メモリセルのドレイン側(即ちビット線BL側)に配置された非選択メモリセルの制御ゲート(即ち非選択ワード線)に与えるための、電源電圧Vccより高いパス電圧Vread1を発生する。Vread2発生回路11dは、データ読み出し時に、データを読み出す選択メモリセルのソース側(即ちソース線SL側)に配置された非選択メモリセルの制御ゲート(即ち非選択ワード線)に与えるための、電源電圧Vccより高いパス電圧Vread2を発生する。
この実施の形態では、選択メモリセルのソース側の非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread2を、選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置に応じて切り換えるようにしていることが基本的な特徴である。これに加えてこの実施の形態では、選択メモリセルのドレイン側の非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread1も、選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置に応じて切り換えられる。これらのVread1,Vread2の具体的な設定法は後述するが、この様に、読み出しパス電圧Vread1,Vread2をそれぞれ選択アドレスに応じて発生させるために、Vread発生回路11c及びVread2発生回路11dにはワード線選択アドレス(ページアドレス)が入力される。
Vr発生回路11eは、データ読み出し時に選択メモリセルの制御ゲート(即ち選択ワード線)に与えるしきい値判定のための読み出し電圧Vrを発生する。VGSL発生回路11fは、データ読み出し時に選択トランジスタのゲートに与えるための、選択電圧VGSLを発生する。この電圧VGSLは、非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread1またはVread2以下に設定される。特に、電圧VGSLを電源電圧Vcc以下にすれば、VGSL発生回路11fとして昇圧回路を必要とせず、回路面積を削減することができ、また選択トランジスタの電界ストレスを低減し、信頼性を向上することができる。
VGSL発生回路11fは、チップ形成後にプログラム可能な電源回路として構成することが好ましい。これにより、チップ間にしきい値ばらつきが存在しても、電圧VGSLをチップ毎に補正することができる。具体的に、VGSL発生回路11fに、幾つかの電圧値に対応するヒューズ回路や不揮発性メモリ素子を内蔵する。そしてメモリ出荷時にチップ毎のしきい値上昇量を測定し、そのデータを用いてヒューズ切断または不揮発性メモリ素子にプログラムする。これにより、ウェハダイシングを行った後でも、電圧VGSLを補正することができる。或いはまた、電圧VGSLを内部電源回路ではなく、外部から供給するように構成することも、チップのばらつきに対応するためには有効である。
書き込み電圧Vpgmは、例えば6V以上30V以下の電圧である。書き込みパス電圧Vpassは、3V以上15V以下の電圧である。読み出しパス電圧Vread1およびVread2は、1V以上9V以下の電圧である。これらの読み出しパス電圧Vread1およびVread2は、セルデータによらずメモリセルをオンさせるに必要な電圧である。具体的にパス電圧Vread1,Vread2は、“0”書き込みセルのしきい値上限値よりも1Vから3V程度高い値に設定することが、読み出し電流を十分確保し且つ、データ破壊等を防止する上で望ましい。Vread1およびVread2の詳細な設定法は、後述する。読み出し電圧Vrは、“0”,“1”データのしきい値分布の分離幅の中間に設定する。
ソース線電圧制御回路13は、制御回路7の制御によって、メモリセルアレイ1の基準電位線である共通ソース線SLの電圧を書き込み、消去および読み出しに応じて制御する。
制御回路7は、入出力ポートI/Oから供給されるコマンド“Com.”をデコードして、読み出し、書き込み及び消去の動作制御を行う。また制御回路7は、外部から供給されるアドレス“Add.”とデータ“Data”を判別して、それぞれ必要な回路への転送制御を行う。従って、制御回路7は、I/Oバッファ6、アドレスレジスタ5、センスアンプ回路3、ワード線駆動回路2に必要な制御信号を送るが、図1ではそれらの制御信号線は省略している。
NANDセルユニットNUの具体構成は後述するが、図2に示すように、NANDセルユニットNU内の16個のメモリセルを選択する16本のワード線WL0〜WL15はそれぞれ、ロウ方向に並ぶ全てのNANDセルユニットで共有されている。NANDセルユニットNUをビット線BL及びソース線SLに接続するための選択ゲート線(ブロック選択線)SSL、GSLも同様に、ロウ方向に並ぶ全NANDセルユニットで共有されている。
1ワード線に沿って配列されるNANDセルユニットの集合は、データ一括消去の単位となるブロックBLKとして定義される。また、1ワード線に沿って配列されるメモリセルの集合は、データ読み出し及び書き込みの単位となる1ページ(又は2ページ)として定義される。図2では、カラム方向(ビット線方向)に3つのブロックBLK0−BLK2が配置され、ロウ方向(ワード線方向)に2×528のNANDセルユニットが配置された例を示しているが、これは一般に複数個であれば良い。
ビット線BLxa,BLxb(x=0,1,2,…,527)は、カラム方向に並ぶ複数のNANDセルユニットNUで共有されるように、ワード線WLと交差して配設される。共通ソース線SLは、セルアレイ1のロウ方向に、複数のNANDセルユニットNUに共通に配設されている。この共通ソース線SLをカラム方向に短絡する配線SLyが設けられていて、共通ソース線SLと共に網目構造をなしている。これにより、共通ソース線SLの読み出し電流による電位上昇が抑えられる。配線SLyは、メモリセルアレイ1の半導体基板上の拡散領域やデータ転送線と同層の配線層で形成されているため、その領域にはメモリセルを配置することはできない。よって、ビット線BLの線密度を配線SLyの線密度よりも大きくすることにより、セルの占有面積を確保するようにしている。
図2の例では、528本のビット線BL毎に1つの短絡用配線SLyがされているが、短絡用配線SLy1本あたりのビット線の本数は複数であればよい。この共通ソース線SLは、ソース線電圧制御回路13に電気的に接続されている。このソース線電圧制御回路13は、データ読み出し時には接地電位GNDを出力する回路である。
ビット線BLxa,BLxbは、図3に示すようにビット線選択トランジスタQxa,Qxbによりいずれか一方が選択されて、センスアンブ回路3の各センスアンプSAxに接続される。センスアンプ回路3においては、メモリセルよりも大きなトランジスタを必要とするため、1つのセンスアンプSAxを2本のビット線BLxa,BLxbで共有することにより、センスアンプ回路3の占有面積を縮小している。
ビット線を選択するトランジスタQxaは、ゲートがロウ方向に共通に接続されて、制御信号SEL1により同時に駆動される。同様にトランジスタQxbもゲートがロウ向に共通接続され、制御信号SEL2により同時に駆動される。これにより、稠密に配置されたメモリセルアレイ1の選択を、制御信号SEL1およびSEL2を用いて小さな配線面積で行うことができる。
図3では、一つのセンスアンプに接続されるビット線が2本の例を示しているが、センスアンプのレイアウト上許容されるならば、ビット線毎にセンスアンプを用意してもよい。或いはまた、4本のビット線で一つのセンスアンプを共有してもよい。一般にセンスアンプが共有するビット線の本数は、2n(nは自然数)であることがアドレスデコード回路を簡略化できるため望ましい。
センスアンプ回路3は、前述のようにメモリセルのデータを読み出す働きと共に、メモリセルヘの書き込みデータを一時保持するデータレジスタを兼ねている。センスアンプ回路3は、カラムデコーダ4の出力により制御されるカラムゲートトランジスタQaxa,Qaxbを介して、I/Oバッファ6につながるデータバス15に接続される。
センスアンプ回路3の全センスアンプSAは、制御回路7から与えられる活性化信号により同時に活性化され、この実施の形態では、セルアレイ1の読み出し及び書き込みが1ページ(=528ビット=66バイト)単位で行われる。一方、センスアンプ回路3とデータ入出力ポートI/Oの間は例えば1バイトずつシリアルにデータ転送するものとして、データバス15は、8対の相補データ線DL0,DL0B〜DL7,DL7Bにより構成される。データバス15は、その電圧変動によるビット線BLへの容量結合ノイズを減らすためには、ビット線BLと直交するように、ロウ方向に長く形成されることが望ましい。
図4及び図5は、それぞれ、一つのNANDセルユニットNUの等価回路と3つのNANDセルユニット分の平面図を示している。NANDセルユニットNUは、電荷蓄積層である浮遊ゲート26を有するMISFET構造の不揮発性メモリセルM0〜M15が直列に接続され、その一端がMISFETからなる選択トランジスタS1を介してビット線BLに接続され、他端がMISFETからなる選択トランジスタS2を介して共通ソース線SLに接続される。メモリセルM0〜M15の制御ゲートは、ワード線27(WL0〜WL15)に接続されている。ビット線BLに沿った複数のNANDセルユニットから1つのNANDセルユニットを選択してビット線BLに接続するため、選択トランジスタS1,S2のゲート電極はそれぞれ選択ゲート線27(SSL),27(GSL)即ちブロック選択線SSL,GSLに接続されている。
選択トランジスタS1,S2のゲートが接続される選択ゲート線SSLおよびGSLは、メモリセルの制御ゲートが接続されるワード線WL0〜WL15とその下の浮遊ゲート26と同じ層の導電体によって、メモリセルアレイのロウ方向に連続的に形成される。なお、NANDセルユニットNUには、選択ゲート線SSLおよびGSLは少なくとも1本以上あればよい。この実施の形態では、NANDセルユニットNUとして16=24個のメモリセルが接続されている例を示したが、NANDセルユニット内のメモリセルの数は複数であればよく、2n個(nは正の整数)であることがアドレスデコードをする上で望ましい。
図6A,6B及び6Cはそれぞれ、図5のA−A’,B−B’,C−C’断面を示している。セルアレイは、p型シリコン基板21のn型ウェル22に形成されたp型ウェル23内に形成されている。P型ウェル23は例えば、ボロン濃度が1014cm−3から1019cm−3の間に設定されている。P型ウェル23は、n型ウェル22によってp型シリコン基板21とは分離されて、独立に電圧印加できるようになっており、これが消去時の昇圧回路負荷を減らし消費電力を抑える。
p型ウェル23の表面に、3nmから15nmの厚さのシリコン酸化膜またはオキシナイトライド膜からなるゲート絶縁膜25を介して、例えばリンまたは砒素を濃度1018cm−3から1021cm−3の範囲で添加したポリシリコンにより、各メモリセルの浮遊ゲート26及びこれと同時に形成された選択トランジスタS1,S2のゲート電極26(SSL),26(GSL)が10nmから500nmの厚さで形成されている。ゲート絶縁膜25は、メモリセルM0〜M15と選択トランジスタS1,S2とが同じ膜厚のものを用いている。
浮遊ゲート26は、シリコン酸化膜からなる素子分離絶縁膜24により区画された素子形成領域に形成されている。これは例えば、p型ウェル23上に全面的にゲート絶縁膜25を介して浮遊ゲート26の材料膜を堆積した後、これをパターニングし、更にp型ウェル23を例えば0.05〜0.5μmの深さエッチングし、素子分離絶縁膜24を埋め込むことで形成することができる。これにより浮遊ゲート26を段差のない平面に全面形成できる。但し浮遊ゲート26と同じ材料を用いて形成されるゲート電極26(SSL),26(GSL)は、セルアレイ1のロウ方向に連続的に形成されて、これらが選択ゲート線SSL,GSLとなる。
浮遊ゲート26上には厚さ5nmから30nmの間のシリコン酸化膜またはオキシナイトライド膜、またはシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜からなるブロック絶縁膜50を介して、例えばリン、砒素またはボロンを1017〜1021cm−3の濃度で添加したポリシリコン、またはWSi(タングステンシリサイド)とポリシリコンとのスタック構造、或いはNiSi,MoSi,TiSi,CoSiとポリシリコンのスタック構造からなる制御ゲート27,27(SSL),27(GSL)が10nmから500nmの厚さで形成されている。この制御ゲート27は、セルアレイのロウ方向に連続的に形成されて、ワード線WL0〜WL15となる。また制御ゲート27(SSL),27(GSL)は同様にロウ方向に連続的に形成されて、ゲート電極26(SSL),26(GSL)と短絡されて、選択ゲート線SSL,GSLを構成する。
この実施の形態のゲート形状では、浮遊ゲート26の形成後にP型ウェル23の素子形成領域の側壁が絶縁膜24で覆われるので、浮遊ゲート26を形成する前のエッチングでp型ウェル23が露出することがなく、浮遊ゲート26がP型ウェル23よりも下に来ることを防ぐことができる。よって、p型ウェル23と絶縁膜24との境界での、ゲート電界集中やしきい値低下した寄生トランジスタが生じにくい。さらに、電界集中に起因する書込みしきい値の低下現象が生じにくくなるため、より信頼性の高いトランジスタを形成することができる。
ゲート構造の上面はシリコン酸化膜または窒化膜51で覆われ、両側面も例えば5nmから490nmの厚さのシリコン窒化膜(またはシリコン酸化膜)からなる側壁絶縁膜43が形成される。そしてゲート電極に自己整合的にソース,ドレインとなるn型拡散層28が形成されている。これら拡散層28、浮遊ゲート26、および制御ゲート27により、浮遊ゲート26に蓄積された電荷量を情報量とする浮遊ゲート型EEPROMセルが形成されている。セルのゲート長は、0.5μm以下0.01μm以上とする。ソース,ドレインのn型拡散層28は、例えばリンや砒素、アンチモンを表面濃度が1017cm−3から1021cm−3となるように深さ10nmから500nmの間で形成されている。さらに、これらn型拡散層28は隣接するメモリセル同士で共有され、NANDセルユニットが実現されている。
この実施の形態において、選択トランジスタSl,S2のゲート電極26(SSL),26(GSL)のゲート長(チャネル長)は、メモリセルのゲート長よりも長く、例えば1μm以下0.02μm以上として形成している。これによりブロック選択時と非選択時のオンオフ比を大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止できる。また、これら選択トランジスタS1,S2は、メモリセルと同じゲート絶縁膜25を有することが工程を削減しコストを低下させるのに望ましい。
NANDセルユニットの両端部のn型拡散層28d,28sのうち、n型拡散層28dは、層間絶縁膜38に埋め込まれたコンタクトプラグ30dを介して中継電極33dに接続され、これが更にビット線36に接続される。ビット線36は、タングステンやタングステンシリサイド、チタン、チタンナイトライド、アルミニウム等により形成され、セルアレイのカラム方向に連続的に配設される。もう一方のn型拡散層28sはコンタクトプラグ30sを介して、中継電極33dと同時に形成された、セルアレイのロウ方向に連続する共通ソース線33に接続されている。共通ソース線33には、ビット線36と同じ材料を用いることができる。コンタクトプラグ30dおよび30sには、不純物がドープされた多結晶シリコン、タングステン、タングステンシリサイド、アルミニウム、チタン、チタンナイトライド等が用いられる。
但し、n型拡散層28sをセルアレイ1のロウ方向に連続的に形成して、これを共通ソース線SLとすることもできる。ビット線BLの上はSiO2、SiN、ポリイミド等の絶縁膜保護層37で覆われる。また、図には示していないが、ビット線BL上に、W,A1やCuからなる上部配線が形成されている。
この様に構成されたNAND型EEPROMにおいて、この発明はデータ読み出し法に特徴を有し、これについては後に詳細に説明する。データ消去及び書き込みについては従来と同様に、例えば特開2000−76882号公報に開示されている方法で行われる。簡単に説明すれば、データ消去は、メモリセルアレイ1内のワード線を共有するブロック(NANDセルブロック)単位で一括消去が行われる。このとき、基板電圧制御回路12から発生される昇圧された消去電圧Veraがメモリセルアレイのp型ウェル23に与えられ、選択されたブロックの全ワード線を0Vとする。これにより、選択ブロック内で全メモリセルの浮遊ゲートの電子がトンネル電流により基板に放出され、しきい値の低いオール“1”状態(消去状態)になる。
データ書き込みは、ビット線BLに書き込むべきデータに応じて例えば、Vcc(“1”データの場合、即ち書き込み禁止の場合)、Vss(“0”データの場合)を与え、これによりNANDセルチャネルをプリチャージする。高レベルにプリチャージされたNANDセルチャネルは、ビット線側選択トランジスタS1がオフになることで、フローティングになる。その後、選択されたワード線に昇圧された書き込み電圧Vpgmを与え、非選択ワード線には書き込みパス電圧Vpassを与える。
これにより、選択ワード線と低レベルに設定されたチャネルとの間には高電界がかかってFNトンネル電流により浮遊ゲートに電子が注入されて、しきい値の高い“0”データが書かれる。フローティングの高レベルにプリチャージされたチャネルは、容量カップリングにより電位上昇して電子注入が生ぜず、“1”データ状態(消去状態)を維持する。パス電圧が与えられた非選択ワード線に沿うメモリセルでも、電子注入は生ぜず、“1”データを保持する。
データ消去及び書き込み時には通常、消去及び書き込みを確認するためのベリファイ読み出しが行われる。即ち消去パルス印加と消去ベリファイ読み出しとを繰り返して、一定の消去しきい値範囲に追い込む。データ書き込みの場合にも、書き込みパルス印加と書き込みベリファイ読み出しとを繰り返すことにより、一定の書き込みしきい値範囲に追い込む。
次に、この実施の形態でのデータ読み出し動作を具体的に説明する。図7は、選択ブロック内のワード線WL2を選択して、読み出し電流がビット線BLから共通ソース線SL側に流れるようにした場合のデータ読み出しタイミング図を示す。図8A−8Dは、図7におけるビット線ディスチャージ期間及び引き続くセンス期間における、一つのNANDセルユニットNUに着目した印加電圧関係を示している。図8A−8Dではそれぞれ選択セルのNANDセルユニット内の位置が異なり、それに応じて、非選択ワード線に与えられる書き込みパス電圧Vread1,Vread2が異なることを示している。
図7は、NANDセルユニット内のビット線BLから3番目のメモリセルM2が選択された場合を示しており、これは図8Cに相当する。また、図8A,8B及び8Dでは、メモリセルM15,M13及びM0がそれぞれ選択された場合を示している。更に図7及び図8A−8Dでは、選択ワード線を、位置指標zを用いてWLz(z=0,1,…,15)と表したとき、NANDセルユニット内の選択ワード線位置に応じて異なる書き込みパス電圧Vread1/z,Vread2/zが用いられることを示している。
データ読み出し時、ブロックデコーダ2bにより選択されたブロックに対応するワード線ドライバ2aが活性化され、図7に示すように、時刻t0に、ビット線側選択ゲート線SSLにVcc(又はパス電圧Vread1/2又はVread2/2)が、選択ワード線WL2には読み出しVr、選択ワード線WL2よりビット線側の非選択ワード線WL0,WL1にはパス電圧Vread1/2が、ソース線側の非選択ワード線WL3−WL15にはパス電圧Vread2/2がそれぞれ与えられる。このとき、選択ゲート線GSLは接地電位GNDに保つ。
なお、非選択ブロックの選択ゲート線SSL,GSL及びワード線WL0〜WL15は、読み出し期間中フローティング又は0Vに維持され、データの誤読み出しや破壊が生じないようにする。
読み出し電圧Vrは、図12に示すように、“0”データのしきい値分布の下限値Vthw2と、“1”データのしきい値分布の上限値Vtheの間に設定される。読み出しマージンを考慮すると、Vr=(Vthw2+Vthe)/2程度とすることが、最も望ましく、例えば−0.5Vから4Vの間に設定される。特に、Vtheが負で、Vthw2が正となるように設定すれば、読み出し電圧Vrを接地電位GNDに設定できる。この場合にはVr発生回路11eが不要となる。
また、読み出し電圧Vrは、好ましくは接地電位GND以上の電圧となるように設定する。これにより、ワード線ドライバ2a内のトランジスタの拡散層に負電圧が印加されることがなくなり、また負電圧発生回路も不要となる。またワード線ドライバ2aのnチャネルMISFETが形成されたp型ウェルを接地電位GNDとして、p型基板21とn型領域で分離することなく形成することができる。これは、ワード線ドライバ2aの回路面積減少につながる。さらに、負電圧が印加されないので、拡散層が順バイアスされることによる少数キャリア注入がなくなり、ラッチアップを防ぐことが可能になる。またもしワード線WL0〜WL15がメモリセルアレイ1内でソース/ドレインのn型拡散層28と短絡不良がある場合、ワード線駆動に負電圧を用いると、n型拡散層28とp型ウェル23間に順方向電流が流れてデータ破壊の原因となる。しかし、ワード線駆動に負電圧を用いなければ、この様な読み出しデータ破壊が生じることはない。
非選択ワード線WL0,WL1,WL3−WL15(及び必要なら選択ゲート線SSL)に与えられるパス電圧Vread1/2,Vread2/2はそれぞれ、Vread発生回路11c及びVread2発生回路11dから出力される。これらは、図12に示すように、メモリセルの“0”データのしきい値分布の上限値Vthwよりも高い電圧に設定される。
この実施の形態では、図5および図6Aに示したように、選択トランジスタS1,S2のゲート長(チャネル長)は、メモリセルM0〜M15の制御ゲートのゲート長よりも大きい。一方、これらのゲート材料であるCoSiやTiSiでは、線幅が小さくなると抵抗が上昇する細線効果が存在することが知られている。よって、選択トランジスタS1,S2のゲート電極(選択ゲート線)の方がメモリセルM0〜M15の制御ゲート(ワード線)よりも低抵抗となり、選択トランジスタS1のゲートの方がメモリセルM0〜M15の制御ゲートより高速にパス電圧まで昇圧される。また、ワード線WL0〜WL15よりも抵抗の小さい選択ゲート線GSLをビット線ディスチャージ期間に駆動することによって、並列に接続されたメモリセルの読み出しタイミングのばらつきを低減することができる。
以上のワード線WL0〜WL15、選択ゲート線SSLの立ち上げに少し遅れて、ビット線BLをセンスアンプ回路3に内蔵された電源ノードを用いてVBLにプリチャージする(時刻t1)。プリチャージ電圧VBLは、接地電位GND以上電源電位Vcc以下とすることが望ましい。これは、センスアンプ回路3を構成するトランジスタの信頼性をVccまで保証すればよいからである。
また、VBLは、センスアンプトランジスタとしてnチャネルMISFETを用いた場合には、そのしきい値以上とすることがセンスアンプ感度を向上させるのに望ましく、例えば1V程度とする。このようにすることにより、選択メモリセルが“1”(消去状態)の場合には、選択トランジスタS1からメモリセルM0〜M15までのソース、ドレイン及びチャネル領域をVBLに充電することができる。
このビット線(BL)プリチャージ期間は、非選択ワード線が十分にパス電圧Vread1およびVread2に昇圧するまでの時間以上必要であり、例えば100nsecから10μsecの間の時間とする。BLプリチャージ期間経過後、共通ソース線SL側の選択ゲート線GSLに、選択トランジスタをオンさせる正の制御電圧VGSLを与える(時刻t2)。制御電圧VGSLは、選択トランジスタS1,S2のしきい値電圧上限値Vth以上で、パス電圧Vread1及びVread2以下の電圧とする。これにより、選択メモリセルM2のしきい値が読み出し電圧Vr以下ならば、NANDセルユニットNUが導通状態となり、ビット線BLの電位は低下する。選択メモリセルM2のしきい値が読み出し電圧Vrより高い場合、即ち“0”データならば、メモリセルM2はオフとなり、ビット線BLの電位低下はない。
つまりビット線BLは、選択メモリセルM2のデータ状態に応じて放電される。これがビット線(BL)ディスチャージ期間になる。このBLディスチャージ期間は、選択メモリセルが“1”データの場合にビット線BLが十分レベル低下するまでの時間以上必要であり、例えば100nsecから100μsecの間の時間とする。
ついで、ビット線BLの電圧変化を、センスアンプ回路3で判定して、データをデータラッチ内に読み出す(時刻t3)。この際、センスアンプ回路3内にビット線に対する電圧クランプ回路を備えれば、BL電位を大幅に変化させなくてもデータを高感度で読み出すことができる。センスアンプ回路は電流センス型でもよい。
センス期間が終了した後、時刻t4で選択ゲート線GSI,SSL、ワード線WL0〜WL15、及びビット線BLの電位を初期値に戻すための、リカバリ動作期間に入る。
次に、上述したデータ読み出しモードにおけるパス電圧Vread1/z,Vread2/zの設定法を、具体的に図8A−8D及び図12を参照して説明する。これらの図では、前述のようにワード線WLzが選択された場合のVread発生回路11cが出力するパス電圧を、Vread1/zと表している。図8Aは、最も共通ソース線SLに近いメモリセルM15が選択された場合、図8Bは、メモリセルM13が選択された場合、図8Cは、メモリセルM2が選択された場合、図8Dは最もビット線BLに近いメモリセルM0が選択された場合である。
この実施の形態では、ビット線BLから共通ソース線SLに読み出し電流を流しているから、NANDセルユニット内のメモリセル及び選択トランジスタのドレイン/ソース拡散層は、ビット線BL側がドレイン、ソース線SL側がソースとなる。
ワード線WL15が選択された図8Aの場合は、選択メモリセルM15のドレイン側(即ちビット線BL側)に最も多く非選択メモリセルが存在し、ワード線WL0が選択された図8Dの場合は、選択メモリセルM0よりビット線側には非選択セルはない。そして、図8Aのとき選択メモリセルM15のビット線側の非選択メモリセル(非選択ワード線)に与えられるパス電圧Vread1/15と、図8Bのとき選択メモリセルM13のビット線側の非選択メモリセル(非選択ワード線)に与えられるパス電圧Vread1/13、図8Cのとき選択メモリセルM2のビット線側の非選択メモリセル(非選択ワード線)に与えられるパス電圧Vread1/2とは、Vread1/15>Vread1/13>Vread1/2に設定される。
即ちこの実施の形態では、図12に示すように、データを読み出す選択セルよりもビット線BL側に存在する非選択セルの数が多くなるにつれて(即ち、zが大きくなるにつれて)、選択メモリセルのビット線BL側の非選択セルに与えるパス電圧を上昇させることが一つの特徴である。より一般的に、ワード線WLzの位置指標zについて、その整数zが任意の値i,jをとるとものとして、i>jとなる場合に、Vread1/i≧Vread1/jとする。
一方、選択メモリセルのソース(即ち共通ソース線SL側)の非選択メモリセル(非選択ワード線)に与えられるパス電圧Vread2/zに付いては、次の通りである。図8Bのとき選択メモリセルM13のソース側の非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread2/13と、図8Cのとき選択メモリセルM2のソース側の非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread2/2、図8Dのとき選択メモリセルM0のソース側の非選択メモリセルに与えられるパス電圧Vread2/0とは、Vread2/0>Vread2/2>Vread2/13に設定される。即ち図12に示すように、データを読み出す選択セルよりもソース線SL側に存在する非選択メモリセルの数が多くなるにつれて(即ち、zが小さくなるにつれて)、選択メモリセルのソース線SL側の非選択メモリセルに与えるパス電圧を上昇させることが特徴である。より一般的に、ワード線WLzの位置指標zについて、その整数zが任意の値i,jをとるとものとして、i>jとなる場合に、Vread2/j≧Vread2/iとする。
この実施の形態によると、データ読み出し時の非選択メモリセルのデータ状態に影響される選択メモリセルのしきい値変動を効果的に抑制することができる。データ読み出し時、選択メモリセルに直列に接続された非選択メモリセルのコンダクタンスが書き込み/消去状態に応じて変化し、その結果として選択メモリセルのしきい値が変化する問題に対しては、原理的には、非選択メモリセルの制御ゲート電圧を上昇させて、非選択メモリセルのコンダクタンスを上昇させればよい。しかし、非選択メモリセルの制御ゲート電圧を余り高くすると、非選択メモリセルは書き込みストレスが印加され、誤書き込み(read distuerb)が生じてしまう。
この実施の形態では、選択メモリセルのドレイン側の非選択メモリセルに与えるパス電圧Vread1を、選択メモリセル位置に応じて切り換える。これにより、選択メモリセルのドレイン側に多くの“0”データの非選択メモリセルが接続される状態での選択メモリセルのドレインコンダクタンスを低下させることなく、非選択メモリセルでの誤書き込みを防止しながら、選択メモリセルのしきい値上昇を抑えることができる。一方、選択メモリセルのドレイン側の“0”データの非選択メモリセル数に拘わらず、選択メモリセルでのしきい値上昇を一定にするという条件を適用したとすると、ドレイン側の非選択メモリセルのデータが全てデータ“0”という最悪時のドレインコンダクタンスを上昇させることができる。
特に、ドレイン側の非選択セルに対するVread1/z(z=1,2,…,15)なるパス電圧の切り換え設定は、ブロック一括消去後のデータ書き込み法としてソース線SL側から順に行う方式を適用した場合に有効である。この書き込み方式を適用した場合、ある選択メモリセルについての書き込みベリファイ読み出し動作とその後の通常読み出し動作での選択メモリセルのソース側の非選択メモリセルのデータ状態は同じである。即ちこれら二つの読み出し動作の間で選択メモリセルのソース直列抵抗の変化はない。従って、選択メモリセルのソース電位変動による見かけのしきい値変動が抑えられる。
上述した選択メモリセルのドレイン側の非選択メモリセル数に応じたパス電圧Vread1の設定に加えて、或いはそれと独立にこの実施の形態では、選択メモリセルのソース側の非選択メモリセル数に応じたパス電圧Vrea2/z(z=0,1,…,14)の設定法に特徴を有する。即ちこの実施の形態によれば、選択メモリセルのソース側に多くの“0”データの非選択メモリセルが接続されることによる選択メモリセルのソース直列抵抗を増大させることなく、非選択メモリセルでの誤書き込みを防止しながら、選択メモリセルのしきい値上昇を抑えることができる。これも、選択メモリセルでのしきい値上昇を一定にする条件に変更すれば、ソース側の非選択メモリセルのデータが全てデータ“0”という最悪時のソース直列抵抗を低減でき、誤書き込みを防止することができる。
特に、このパス電圧Vread2の設定法は、ブロック一括消去後のデータ書き込み法として、ブロック内のランダムな順序による書き込みを行う場合にも有効になる。即ちこの書き込み方式では、書き込みベリファイ読み出し動作とその後の通常読み出し動作との間で、選択メモリセルのソース側非選択メモリセルのデータ状態、従って選択メモリセルのソース直列抵抗が異なる。しかし、選択メモリセルのソース側非選択メモリセルの数が多くなる程パス電圧Vread2を高くすることにより、選択メモリセルのソース直列抵抗の変動を実質的に抑えることができ、選択メモリセルのソース電位変動による見かけのしきい値変動を抑える効果が得られる。
以上のようにこの実施の形態では、非選択メモリセルに与えるパス電圧を、選択メモリセルのドレイン側とソース側でそれぞれ、選択メモリセルの位置に応じて最適設定する。そのために前述のように、内部電圧発生回路11は二つのパス電圧発生回路、即ちVread発生回路11cおよびVread2発生回路11dを備えかつ、その出力電圧を制御する制御入力として、選択ページアドレスが入力されている。
次に、上述のようなレベル切り換え可能なパス電圧を発生するVread発生回路11cの具体的に構成例を、図9に示す。Vread2発生回路11dの構成も同様である。リングオシレータ回路101とその発振出力により駆動されるチャージポンブ回路102とが昇圧回路を構成しており、これにより電源電圧を昇圧した高電圧であるパス電圧Vreadが発生される。チャージポンブ回路102の出力端子には、その昇圧動作を制限するための電圧(または電流)モニタ回路103が接続されている。このモニタ回路103は、パス電圧Vreadが定められた値以上に上昇した場合に、チャージポンプ回路102を停止または、駆動力を低下させる制御を行う。このモニタ回路103によって、Vread出力動作に対して負帰還が形成され、安定した出力電圧を得られるようになっている。
リングオシレータ101,チャージポンプ回路102及びモニタ回路103の部分には、公知の回路が用いられる(例えば、特開2000−105998公報)。また、参照信号(電圧又は電流)に応じて異なる昇圧電圧を得るための回路方式として、例えば、複数のチャージポンプ回路を備えてこれを切り換え制御する方式を用いてもよい(例えば、特開平7−111095号公報)。
モニタ回路103は、Vread出力と参照電圧とを比較する比較器により構成される。モニタ回路103は、出力パス電圧Vreadを例えば抵抗によって、分圧または分流してから参照電圧や基準電圧と比較する回路を含んでもよい。これにより、例えば3V以上のパス電圧Vreadをフィードバックするモニタ回路103を、Vreadよりも低電圧で動作する能動素子回路で構成することができ、より耐圧が小さく面積の小さい能動回路素子を用いることができる。よって、モニタ103の回路面積をより縮小することができる。
参照電流を利用する場合には、モニタ回路103は、参照電流と、Vread出力を例えば抵抗分割によって分流した値とを比較器で比較することにより構成される。参照電圧発生回路は、ディジタルデータが入力される論理回路105とその出力をアナログ値に変換するD/A変換回路104を備えて構成される。D/A変換回路104の出力が、Vread電圧を設定するための参照電圧(または参照電流)値となる。
論理回路105は、読み出し時に選択したページアドレス信号と、配線層をすべて積層後にその論理値を設定可能なトリミング設定値の二つのディジタル信号を入力として、これらの論理和を作成し出力する。トリミング設定値は、昇圧電圧を最適値に調整するためのデータであって、ウェハテストの結果に応じて例えばフューズやアンチフューズその他の不揮発性メモリに書き込み保持され、メモリの電源投入時に自動的に読み出されて、調整に用いられる。出荷テスト時に、あるページに対するパス電圧Vreadを設定した後は、その後電源を遮断しても値が保たれるようにすることがパス電圧を調整後一定範囲に保つため望ましい。
図10は、論理回路105の構成例であり、全加算器201を直列接続したいわゆるマンチェスタ型加算器を構成している。A3〜A0は選択ページアドレス信号(ディジタル信号)の信号線であり、B3〜B0はトリミング設定値(ディジタル信号)の信号線である。この様なマンチェスタ型加算器に選択ページアドレス信号とトリミング設定値を入力することにより、C4〜C0には選択ページアドレスとトリミング設定値の和の値をディジタル出力することができる。
この様に論理回路105の出力がディジタルで与えられているため、選択ページアドレスからアナログ信号を作成し、トリミング設定値ディジタル入力からアナログ信号を作成し、それらをアナログ信号として足し合わせる場合よりも、ノイズの影響を受けにくくダイナミックレンジを広く確保することができる。また、D/A変換回路104は1つでよいので、選択ページアドレスとトリミング設定値の和に対して、容易に単調性(monotonicity)が保証され、温度変化による特性変化保証も容易である。これにより、設定する電圧ステップが小さくても精度良くパス電圧を設定することができる。
なお論理回路105において、A1、A0に例えば、選択ページの上位アドレスのみを割り当て、A3,A2をGNDとすることにより、ワード線を、WL0〜WL3、WL4〜WL7、WL8〜WL11、WL12〜WL15のようにグループに分ければ、グループ毎に異なり、各グループ内では一定のパス電圧を発生させることができる。
このようにして、選択ページアドレスの差による電圧ステップとトリミング入力の電圧ステップを変えて割り当てることも容易にできる。さらに、選択ページのディジタル値を割り算回路で割ることにより、トリミング入力ステップの任意の整数倍を選択ページのアドレスの差による電圧ステップに割り当てることもできる。
この実施の形態においては、パス電圧Vread1/z,Vread2/zの設定法により、読み出し選択メモリセルに直列接続される非選択メモリセルの書き込み/消去状態、いわゆる“バックパターン”による選択セルのしきい値変動を効果的に抑制することができる。この点を以下に具体的に説明する。
バックパターンによる選択セルのしきい値変動についての解析モデルは、既に本発明者等が報告している(特許文献3参照)。即ち、バックパターンによりコンダクタンスが変化することに起因する、選択セルのしきい値電圧の最大変化量をΔVthとし、しきい値電圧を定義するしきい値電流をIthとしたとき、図11に示すように、Ith/ΔVthはほぼ、(Vread1−Vthw)の線形関数となる。ここで、Vread1は、選択セルのドレイン側の非選択セルに与えられるパス電圧を示している。
図11は具体的に、読み出し選択セルを共通ソース線SLに最も近いM15とし、パス電圧Vread1とメモリセルM0〜M15の書き込みしきい値Vthwを様々に変化させた場合のIth/ΔVthを示している。消去しきい値Vtheは−2Vに固定し、Ithは10pA以上2μA以下の範囲内の値を用いている。また、さらに、パス電圧Vread1は3Vから6Vの範囲内の値を、選択セルのソース側のパス電圧Vread2は3Vから6Vの範囲内の一定の値で固定している。Vthwは0Vから4Vの範囲内の値を用いている。
図11の特性は、次のように説明することができる。選択セルのドレインコンダクタンスが直列非選択セルや選択トランジスタのドレインコンダクタンスよりも十分低く且つ、選択セルが電流飽和領域(5極管動作領域)で動作する場合には、ビット線と共通ソース線の間の電圧の大部分が選択セルのドレインとソースとの間に印加される。このため、選択セルのソース電位はドレイン電位よりも大きく低下する。選択セルよりビット線側に接続された非選択セルは、線形動作するものとすると、その一つ当たりのコンダクタンスは、しきい値Vthwの書き込み状態のとき最低であり、V0を定数として、βcell×(Vread1/z−Vthw−V0)となる。ビット線側の非選択セルの全体のコンダクタンスは、ビット線側の非選択セルの数nkが増えるほど減少し、基板バイアス効果を無視すれば、ほぼβcell×(Vread1/z−Vthw−V0)/nkとなる。
非選択セルが消去状態では、そのしきい値はVtheであるから、選択セルに直列に接続されたビット線側の非選択セルの書き込み/消去状態に依ってコンダクタンスが変化することに起因する選択セルのドレイン電圧の変化量ΔVDは、下記式(1)のように近似できる。
ΔVth∝ΔVD
=(Ith・nk/βcell)[1/(Vread1/z −Vthw−V0)
−1/(Vread1/z−Vthe−V0)] …(1)
式(1)は、例えば、Vthw=1V,Vthe=−2Vとしたとき、中括弧内の第1項に比べて小さい第2項を無視することができる。従って式(1)は近似的に、下記式(2)で表すことができる。
ΔVD〜Ith・nk/[βcell・(Vread1/z−Vthw−V0)] …(2)
即ち、しきい値変動ΔVthが(Vread1/z−Vthw−V0)に逆比例するという近似式が得られる。選択セルのソース側電位は、Ithの一定電流を流している場合には変化しない。従って、ドレイン電圧によるしきい値低下効果(Drain−Induced Barrier Lowering)による選択セルのしきい値低下ΔVthは、ΔVDに比例するため、図11の実験特性を説明できることになる。
図8A−8Dにおいて、選択セルよりもビット線BL側の非選択セル数nkが少ない場合には、式(2)から、ΔVthが小さくなる。よって、選択セルの位置zによって、(Vread1/z−Vthw−V0)/nkを一定となるようにすれば、ΔVthをほぼ一定となるようにすることができる。
図12はその様なパス電圧設定例を示している。即ち、Vread1/15>Vread1/14>Vread1/13>…>Vread1/1とし、これらの間隔をほぼ等間隔として、式(2)よりΔVthが一定となるようにしている。ここで、zを1以上として、Vread1/zは、Vthw+VBL以上となるように設定されている。
更に、非選択メモリセルのゲート電圧を一定とした場合、読み出し選択メモリセルのソース線SL側に接続されるメモリセルの個数が増大するほど、そのチャネル抵抗の和は増加する。よって、読み出しメモリセルのソース線側に接続されるメモリセルの個数が増大するにしたがって、パス電圧Vread2を上昇させることによって、従来に比べて、ソース線側に接続される非選択メモリセルによる抵抗増大を抑制することができる。特に、非選択メモリセルのチャネルコンダクタンスの変化は、そのメモリセルが消去しきい値から書き込みしきい値に変化した場合、ドレイン側のパス電圧Vread1の検討と同様に、[1/(Vread2/z −Vthw−V0)−1/(Vread2/z−Vthe−V0)]に比例する。
よって、図12に示すように、ソース線側の非選択セルの増加につれてパス電圧Vread2/zを上昇させることによって、読み出しセルよりもソース側に接続される非選択メモリセルのしきい値変化による抵抗増大を抑制することができる。
以上のようにこの実施の形態では、選択メモリセルのドレイン側またはソース線側に接続されるいずれの非選択メモリセルを消去から書き込み状態に変化させても、データ読み出しを行うメモリセルのソース電位変化によるしきい値変動を抑制することができる。特に、選択メモリセルのソース線側に接続される非選択メモリセルの抵抗上昇は、基板バイアス効果によるしきい値上昇を伴うので、選択メモリセルのドレイン線側に接続される非選択メモリセルの抵抗が同じだけ上昇した場合よりも大きくしきい値を増大させてしまう。そこで図12のように、Vread2の最大電圧Vread2/0は、Vread1の最大電圧Vread1/15以上とすることが、より効果的にしきい値変動を抑制するには望ましい。
この実施の形態では、全てのメモリセルM0〜M15を一定回読み出すこととすると、全てのメモリセル読み出しをVread2/0と同じ一定のパス電圧を用いて行う従来例よりも、読み出し電流の最小値を確保しながら、すべての非選択セルのVreadストレスの総量を低減できる。即ち、あるパス電圧Vreadを与えた時の読み出しディスターブによる電荷蓄積層の蓄積量上昇を△Qとすると、すべてのメモリセルM0からM15までを一定回数読み出すこととしたときの全Vreadストレスの最大値は、max[Σ△Q(Vread1/z), (Vread2/z)] に比例する。
ただし、ストレスを評価すべきメモリセル位置を、z=mとし、NANDセルユニット内の順次選択されるメモリセル位置をk=0〜15として、Σはkについて0〜15の範囲で和をとるものとする。また、k>mの時Vread2/zを選択し、k=mの場合は加算せず、k<mのときVread1/zを選択するものとする。読み出し電流の必要最小限の値を確保するように、Vread1/z,Vread2/zを選択セル位置に応じて選択することにより、読み出しストレス総量を低減できることが明らかである。
図13は、別のパス電圧設定例を示している。ここでは、選択セルの位置zを0〜15の範囲で、連続する位置の3グループに分けて、各グルーブ内では同じパス電圧値を用いる。即ち、Vread1/15=Vread1/14=Vread1/13,Vread1/12=Vread1/11=Vread1/10,…,Vread1/3=Vread1/2=Vread1/1とし、Vread2/14=Vread2/13=Vread2/12,Vread2/11=Vread2/10=Vread2/9,…,Vread2/2=Vread2/1=Vread2/0とする。
このように、パス電圧Vread1/zおよびVread2/zをグルーブ化して与えても良い。一般に選択セルの位置zに対応する整数i,jを任意の1以上15以下の値として、i>jとなる場合に、Vread1/i≧Vread1/jかつVread2/j≧Vread2/iとすれば、従来例に比較して読み出しディスターブによる消去しきい値上昇を抑制可能である。このように、パス電圧Vreadをグルーブ化して与えると、論理加算回路を含む論理回路105とD/A変換回路104の信号ビット数を減らすことができ、より回路面積を縮小することができる。
またこの実施の形態において、パス電圧Vreadの設定を、読み出しディスターブによるしきい値上昇を従来例と同じにする条件、つまりmax[Σ△Q(Vread1/z), (Vread2/z)]を従来例と同じにする条件とし、更に、選択セルの位置zに対応する整数i,jを任意の1以上15以下の値として、i>jの条件でVread1/i≧Vread1/jかつVread2/j≧Vread2/iとすれば、メモリセルM15が選択された時の非選択セルのドレインコンダクタンスは従来例に比較して上昇させることができる。従って、読み出し電流の最大値と最小値の差(読み出し電流の変動分)を小さくすることができる。この結果、読み出し電流により決まる読み出し時間の最大値と最小値の差を小さくして、読み出しタイミングを揃え、高速のデータ判定を可能とする。更にこのことは、電磁ノイズ起因の誤読み出しの確率を減少させ高信頼性を得ることを可能とする。
さらに、選択セルに直列に接続された非選択セルの、読み出し時の誤書き込みストレスを低減することができるので、データの“1”データと”0”データとのしきい値分離幅を削減できる。よって、異なるデータのしきい値分布が重なることに起因するデータ破壊を減少させることができる。また、削減したしきい値電圧分離幅分“0”しきい値を低下させることができ、書き込みに要する時間や、書き込み電圧、およびVread電圧上限値を下げることができる。よって、書き込み電圧発生回路やVread電圧発生回路の面積をより削減することができる。
この実施の形態によるデータ読み出し手法による効果をまとめると、次の通りである。
(a)選択メモリセルのソース側にある非選択メモリセルに与えるパス電圧Vread2を、選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置に応じて切り換えることにより、それらの非選択メモリセルのデータおよび位置に起因する選択メモリセルのソース直列抵抗の変動を小さくでき、従って読み出し電流の変動を小さくすることができる。加えて、選択メモリセルのドレイン側の非選択セルに与えるパス電圧Vread1を、同様に、選択メモリセルのNANDセルユニット内の位置に応じて切り換えれば、読み出し電流変動はより効果的に抑えられる。その結果として、読み出しタイミングを揃えることができ、高速のデータ判定が可能になる。
(b)読み出し時間の最大値を一定としたままで、読み出し電流によって生ずる電磁ノイズの最大値を低減することができる。具体的に、より小さな読み出し電流を用いて、隣接するデータ転送線間の容量結合による電位変化の影響を受けることなく読み出しを行うことができる。即ち、電磁ノイズ起因の誤読み出しの確率を減少させ高信頼性を得ることができる。
(c)読み出し最大電流を小さくできることから、発熱増大によるトランジスタのしきい値変化やリーク電流の増大も小さく抑えることができ、また共通ソース線の電位変動を抑えることができる。更に、共通ソース線の電位変動が抑えられる結果、共通ソース線を短絡するための配線領域面積を小さくでき、従ってメモリセルアレイのチップ面積占有率を向上させることができる。
(d)“1”データしきい値(消去しきい値)上限値の正方向へのシフト量が抑えられる。このため、消去しきい値分布と“0”データしきい値分布(書込みしきい値分布)との分離電圧幅を従来と同じにしても、大きなデータマージンを確保することができる。また電荷保持特性の劣化や温度変化によるしきい値シフトが生じても、異なるデータのしきい値分布が重なることを起因とするデータ破壊を減少させることができる。
(e) 消去しきい値のシフト量が抑えられることから、消去しきい値分布と書込みしきい値分布との分離電圧幅を小さくすることができ、その場合でも異なるデータのしきい値分布が重なることを起因とするデータ破壊を減少させることができる。この結果、書き込みしきい値を低下させること、具体的に書き込みしきい値分布の上限値を従来よりも低く設定でき、書き込みに要する時間を短縮することができる。
(f)書き込み電界を低下させても高速で書き込みが行えるので、書き込みを繰り返すことによるメモリセルのトンネル絶縁膜やONO膜の信頼性の劣化を小さくすることができる。さらに、蓄積電荷の自己電界が小さくなり電荷の保持特性を良好に保つことができる。さらに、非選択セルに与えるパス電圧を低下させることが可能となる。更にまた、読み出し操作を繰り返すことによって電荷蓄積層に負の電荷が注入されしきい値が上昇する問題も改善され、消去しきい値分布と書き込みしきい値分布の間の分離幅を安定に確保することができる。
(g)読み出し時の判定しきい値と、“0”,“1”データのしきい値分布との間の分離電圧幅を大きく確保できる。言い換えれば、データ判定マージンを大きく確保することができ、従って誤読み出し頻度を小さくすることができる。よって、選択メモリセルのしきい値が判定しきい値より高い場合の読み出し電流を一定としたままで、選択メモリセルのしきい値が判定しきい値より低い場合の読み出し電流を増大させ、読み出し速度を高速化することができる。
[実施の形態2]
次に、読み出し電流を実施の形態1とは逆に、共通ソース線SLからビット線BLの方向に流すようにした実施の形態2を説明する。図1〜図6Cに示したEEPROMの構成は、実施の形態1と同様であり、図9,10に示したVread発生回路の構成もそのまま用いられる。
図14は、この実施の形態2の読み出しタイミング図を、先の実施の形態1の図7と対応させて示している。また図15A−15D,図16及び17は、パス電圧Vreadの設定例を、先の実施の形態の図8A−8C,図12及び13とそれぞれ対応させて示している。
ここでは、図2及び図3に示すビット線BLxa,BLxb(以下では、xを省くことがある)のうち、一方のビット線BLbに接続されたメモリセルをセンスアンプで読み出し、非選択状態の他方のビット線BLaは読み出し時に例えば、共通ソース線SLとほぼ同じ電位に保つことによって、電位変動を抑制するシールド線として動作させることとする。図2及び図3では、1つのセンスアンプに2本のビット線BLa,BLbが接続される例を示しているが、更に多くのビット線がセンスアンプを共有する場合にも、非選択ビット線の少なくとも一本をシールド線とすれば、シールド効果が生じる。
このシールド効果については、読み出しセルのつながった複数のビット線BLbについて、それぞれの間に少なくとも1本のシールドビット線BLaが存在する、図2で示した構成が、読み出しに伴うビット線の容量結合ノイズを削減するには望ましい。そしてこの実施の形態では、シールドビット線に接続されたメモリセルの読み出しディスターブも抑制することができる。
図14では、16本のワード線WLz(z=0,1,2,…,15)のうち、ワード線WL2により駆動されてビット線BLbに接続されたメモリセルを読み出す場合を示しており、このときのNANDセルユニット内の電圧関係は、図15Cである。図15Aは、最も共通ソース線SLに近いメモリセルM15が選択された場合、図15Bは、メモリセルM13が選択された場合、図15Dは最もビット線BLに近いメモリセルM0が選択された場合である。他のメモリセルが選択された場合も、選択セルのドレイン側とソース側の非選択セルに与えられるパス電圧の関係は、同様に設定される。
共通ソース線SLからビット線BLへ読み出し電流を流すこの実施の形態では、NANDセルユニット内のメモリセル及び選択トランジスタのソース/ドレイン拡散層は、実施の形態1とは逆になること、即ちソース線SL側がドレイン、ビット線BL側がソースとなることに注意を要する。図15A−15Dに示すように、選択メモリセルのドレイン側(即ち共通ソース線SL側)にある非選択ワード線にはパス電圧Vread1/zを与え,選択メモリセルのソース側(即ちビット線BL側)にある非選択ワード線には、パス電圧Vread2/zを与える。
先の実施の形態と同様に、データ読み出し時、ブロック選択デコーダ2b及びページ選択デコーダ2cによって、データを読み出す選択ブロックのワード線ドライバ2aが活性化される。図14に示すように、時刻t0で、共通ソース線SL側の選択ゲート線GSLにVcc(又はVread1/2又はVread2/2)を、非選択ワード線WL3−WL15にパス電圧Vread1/2を、選択ワード線WL2に読み出し電圧Vrを、非選択ワード線WL0、WL1にはパス電圧Vread2/2をそれぞれ与える。
そして、時刻t1で、共通ソース線SL及び非選択ビット線BLaに同じ電圧VSLを与える。その後、時刻t2でビット線側の選択ゲート線SSLに選択トランジスタをオンにする電圧VGSLを与える。これにより、予め0Vにプリチャージされた選択ビット線BLbは、読み出しデータに応じて、共通ソース線SL側から流れ込む読み出し電流により充電され(データ“1”のとき)、或いは充電されない(データ“0”のとき)。
一定のビット線充電動作の後、時刻t3でデータセンスを行う。選択ビット線があるレベル以上に充電されていれば、データ“1”、それ以下であればデータ“0”と判定される。時刻t4から、ビット線、ソース線及びワード線を放電させるリカバリ動作が行われる。
読み出し動作の間、非選択のブロックの選択ゲート線SSL,GSL及びワード線WL0〜WL15は読み出し期間中フローティングまたは0Vに保持され、データの誤読み出しや破壊が生じないようにする。
読み出し電圧Vrは、“0”データしきい値の最低値Vthw2と、“1”データしきい値の最大値Vtheとの間に設定される。これは特に、(Vthw2+Vthe)/2程度とすることが、最も読み出しマージンを得るのに望ましい。具体的に例えば読み出し電圧Vrは、−0.5Vから4Vの間に設定される。Vtheが負で、Vthw2が正となるように設定すれば、読み出し電圧VrをGNDに設定でき、Vr発生回路11eが不要となるので望ましい。
また、読み出し電圧Vrは、GND以上の電圧となるように設定することが望ましい。これにより、ワード線ドライバ2aのワード線WL0〜WL15に接続されたトランジスタの拡散層に負電圧を印加されることがなくなり、負電圧発生回路が不要となる。更に、ワード線ドライバ2aのn型MISFETが形成されたp型ウェル電圧をGNDとしp型基板21とn型領域で分離することなく形成することができる。この結果、ワード線ドライバ2aの回路面積を減少させることができる。また、負電圧が印加されないので、拡散層が順バイアスされることによる少数キャリア注入が生じなくなり、ラッチアップを防ぐことができる。
さらに、この実施の形態では、図14のように、シールドビット線BLaには、読み出し時にソース線SLと同じ電位VSLが印加される。よって、非選択のシールドビット線BLに接続されたメモリセルの誤書き込み電圧ストレスは最大で、Vread1/z−VSL,Vread2/z−VSLのうち大きい方となり、これは通常シールドビット線BLaに接続されたメモリセルに印加されるVread−GNDより小さい。また読み出し時に共通ソース線SLと非選択ビット線BLaは同電位に保っているので、非選択ビット糠BLaがシールド線として機能し、複数のビット線BLb間の容量結合ノイズを低減できる。
図16は、この実施の形態2でのデータしきい値とパス電圧Vread1/zおよびVread2/zの関係を、図12と対応させて示している。データを読み出す選択セルのドレイン側(共通ソース線SL側)に存在する非選択セルの数の増加につれて、その非選択セルのパス電圧Vread1/zを上昇させる。例えば、最もビット線BL側のメモリセルM0が選択された場合のパス電圧Vread1/0と、共通ソース線SL側のメモリセルM14が選択されたときのパス電圧Vread1/14の関係は、Vread1/0>Vread1/14と設定する。
一般に、NANDセルユニット内のワード線位置を示す整数zについて、i,jを任意の値として、i>jである場合に、Vread1/j≧Vread1/iとする。これにより、読み出しディスターブによる消去しきい値上昇を抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、図15Aのとき選択メモリセルのソース側(ビット線側)の非選択セル(非選択ワード線)に与えられるパス電圧Vread2/15と、図15Bのとき選択メモリセルのソース側の非選択セルに与えられるパス電圧Vread2/13、及び図15Cのとき選択メモリセルのソース側の非選択セルに与えられるパス電圧Vread2/2とは、Vread2/15>Vread2/13>Vread2/2に設定される。
即ちこの実施の形態では、データを読み出す選択セルのソース側(ビット線BL側)に存在する非選択セルの数の増加につれて、選択メモリセルのソース側の非選択セルに与えるパス電圧Vread2/zを上昇させることが特徴である。より一般的に、ワード線WLzの位置指標zについて、その整数zが任意の値i,jをとるとものとして、i>jとなる場合に、Vread2/i≧Vread2/jとする。
この実施の形態によっても先の実施の形態と同様の効果が得られる。即ち選択メモリセルのビット線側に接続される非選択メモリセルの個数が増大するにしたがって、それに与えるパス電圧Vread2を高くすることによって、選択メモリセルのソース直列抵抗の増大を抑制することができる。更に、選択メモリセルのソース線側に接続される非選択メモリセルの数の増加に従って、それに与えるパス電圧Vread1を高くすることにより、選択メモリセルのドレインコンダクタンスの変動を抑えることができる。
また選択メモリセル位置や非選択メモリセルのデータに依存する読み出し電流の変動を抑えることができるので、高速読み出しが可能になる。更に読み出し時間の最大値を一定としたままで、セル読み出し電流によって生ずる電磁ノイズの最大値を削減することができる。即ち、隣接するビット線間の容量結合による電位変化の影書を受けることなく読み出しを行うことができ、高速でデータ判定をすることができ、電磁ノイズ起因の誤読み出しの確率を減少させ高信頼性を得ることができる。
さらに、読み出しセルの最大電流を小さく保つことができるので、電位基準線SLの電位の変動が小さくなり、メモリセルのドレイン電圧変動に伴うしきい値変動が生じにくくなる。また、ビット線に流れる最大電流も減少するため、電流ストレスによるエレクトロマイグレーションによる配線抵抗上昇が生じず、信頼性劣化も抑えられる。発熱増大によるトランジスタのしきい値変化やリーク電流の増大の問題も小さくすることができる。また、読み出し電流の最小値は従来と同じに保つことができるので、最小の読み出し電流が減少することによる読み出し時間の増大も生じない。
さらに、選択メモリセルに直列に接続された非選択メモリセルの、読み出し時の誤書き込みストレスを低減することができるので、データの“1”データと”0”データとの電圧マージンを削減できる。よって、読み出し時のパス電圧Vread1/zおよびVread2/zをさらに下げることができるので、パス電圧発生回路の面積や昇圧時間を低減することができ、より信頼性の高いメモリを実現することができる。
非選択メモリセルのチャネルコンダクタンスの変化は、そのメモリセルが消去しきい値から書き込みしきい値に変化した場合、実施の形態1におけるパス電圧Vread1/zの検討と同様に、[1/(Vread2/z -Vthw−V0)−1/(Vread2/z−Vthe−V0)]に比例する。よって、Vread2/zを上昇させることによって、読み出しセルよりもソース側に接続される非選択メモリセルのしきい値変化による抵抗増大を抑制することができる。従って本発明では、選択メモリセルのドレイン側またはソース線側に接続されるいずれの非選択メモリセルを消去から書き込み状態に変化させても、データ読み出しを行うメモリセルのソース電位変化によるしきい値変動を抑制することができる。
なお、選択メモリセルのソース側に接続される非選択メモリセルの抵抗上昇は、基板バイアス効果によるしきい値上昇を伴うので、選択メモリセルのドレイン側に接続される非選択メモリセルの抵抗が同じだけ上昇した場合よりも大きくしきい値を増大させてしまう。よって、図16のように、Vread2/zの最大電圧Vread2/15は、Vread1/zの最大電圧Vread1/0以上とすることが、しきい値変動を抑制するにはより望ましい。
この実施の形態では、すべてのメモリセルM0〜M15を一定回読み出すこととすると、Vread2/15と同じ一定のパス電圧を用いてすべてのセル読み出しを行う従来例よりも、セルに流れる電流の最小値を確保しながら、すべての非選択セルのVreadストレスの総量を低減できる。これは先の実施の形態と同様である。
図17は、別のパス電圧設定例を示している。ここでは、選択セルの位置zを0〜15の範囲で、連続する3位置ずつグループに分けて、各グルーブ内では同じパス電圧値を用いる。即ち、Vread2/15=Vread2/14=Vread2/13,Vread2/12=Vread2/11=Vread2/10,…,Vread2/3=Vread2/2=Vread2/1とし、Vread1/14=Vread1/13=Vread1/12,Vread1/11=Vread1/10=Vread1/9,…,Vread1/2=Vread1/1=Vread1/0とする。このように、パス電圧Vread1/zおよびVread2/zをグルーブ化して与えても良い。一般に選択セルの位置zに対応する整数i,jを任意の1以上15以下の値として、i>jとなる場合に、Vread1/j≧Vread1/iかつVread2/i≧Vread2/jとすれば、従来例に比較して読み出しディスターブによる消去しきい値上昇を抑制可能である。このように、パス電圧Vreadをグルーブ化して与えると、論理加算回路を含む論理回路105とD/A変換回路104の信号ビット数を減らすことができ、より回路面積を縮小することができる。
またこの実施の形態において、パス電圧Vreadの設定を、読み出しディスターブによるしきい値上昇を従来例と同じにする条件、つまりmax[Σ△Q(Vread1/k), (Vread2/k)]を従来例と同じにする条件にし、更に、選択セルの位置zに対応する整数i,jを0以上15以下の値として、i>jの条件でVread1/j≧Vread1/iかつVread2/i≧Vread2/jとすれば、メモリセルM15が選択された時の非選択セルのドレインコンダクタンスは従来例に比較して上昇させることができる。従って、メモリセルに流れる最大電流と最小電流との差を小さくすることができ、高速でデータ判定をすることができ、電磁ノイズ起因の誤読み出しの確率を減少させ高信頼性を得ることができる。
この実施の形態は、ブロック一括消去後に、ブロック内のメモリセルにランダムな順番にデータ書き込みを行う方式を採用した場合にも有効である。即ち、Vread2/z(z=1,2,…,15)をこの実施の形態のように変化させることは、データ読み出しを行うメモリセルのソース側(ビット線側)に接続された非選択メモリセルが多くソース直列抵抗が高い場合に、Vread2を増加させていることになる。言い換えれば、通常選択メモリセルの位置に依存するソース直列抵抗の変化を抑えている。従って、書き込みベリファイ読み出し時の選択メモリセルのソース直列抵抗とその後の通常読み出し時のそれとの差が小さくなり、選択メモリセルのソース電位変動による見かけのしきい値変動が抑えられる。
更に、ドレイン側の非選択セルに対するVread1/z(0,1,…,14)なるパス電圧の切り換え設定は、ブロック一括消去後のデータ書き込み法としてビット線BLから順に行う方式を適用した場合に特に有効である。この書き込み方式を適用した場合、ある選択メモリセルについての書き込みベリファイ読み出し動作とその後の通常読み出し動作での選択メモリセルのソース側(ビット線側)の非選択メモリセルのデータ状態は同じである。即ちこれらの読み出し動作の間で選択メモリセルのソース直列抵抗の変化はない。従って、選択メモリセルのソース電位変動による見かけのしきい値変動が抑えられる。
また、読み出し電流の変動分を小さくできるので、非選択セルの読み出し時の誤書き込みストレスを低減することができ、データの“1”データと”0”データとの電圧マージンを削減できる。よって、異なるデータのしきい値分布が重なることに起因するデータ破壊を減少させることができる。また、削減したマージン分“0”しきい値を低下させることができ、書き込みに要する時間や、書き込み電圧、およびVread電圧上限値を低減できる。よって、書き込み電圧発生回路やVread発生回路の面積をより削減することができる。
また図15A−15Dに示したように、選択トランジスタS1,S2の制御電極に与える電圧は従来と同様にVccを、又はパス電圧Vread1/z 或いはVread2/zを用いることができる。このようにすることで、選択ビット線に隣接するビット線をシールドビット線とする方式を用いた場合には、シールドビット線に接続されたメモリセルでの読み出しディスターブも抑制することができる。また、Vread2/15と同じパス電圧をすべてのセル読み出しに用いる従来例よりも、セルに流れる電流の最悪値は悪化させずにセルのVreadストレスの総量を低減できる。
[実施の形態3]
上記各実施の形態で説明したEEPROMフラッシュメモリは、種々の電子機器に着脱可能に装着されるフラッシュメモリカードとして、或いはその他のフラッシュメモリシステムとして、種々の用途に適用可能である。
図23は、その一つの応用例のフラッシュメモリシステムを示している。このフラッシュメモリシステムは、ホストプラットホーム601と、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)フラッシュ装置602より構成される。ホストプラットホーム601は、USBケーブル605を介して、USBフラッシュ装置602に接続されている。ホストプラットホーム601は、USBホストコネクタ604を介してUSBケーブル605に接続され、USBフラッシュ装置602はUSBフラッシュ装置コネクタ606を介してUSBケーブル605に接続される。
ホスト・プラットホーム601は、USBバス上のパケット伝送を制御するUSBホスト制御器603を有する。USBフラッシュ装置602は、少なくとも一つのフラッシュメモリモジュール608と、これを制御するとともに、USBフラッシュ装置602のUSBバスへのインタフェースを制御するUSBフラッシュ装置制御器607とを有する。フラッシュメモリモジュール608が実施の形態1−4で説明したEEPROMを含む。
USBフラッシュ装置602がホストプラットホーム601に接続されると、標準USB列挙処理が始まる。この処理において、ホストプラットホーム601は、USBフラッシュ装置602を認知してUSBフラッシュ装置602との通信モードを選択し、エンドポイントという、転送データを格納するFIFOバッファを介して、USBフラッシュ装置602との間でデータの送受信を行う。ホストプラットホーム601は、他のエンドポイントを介してUSBフラッシュ装置602の脱着等の物理的、電気的状態の変化を認識し、関連する受け取るべきパケットがあれば、それを受け取る。
ホストプラットホーム601は、USBホスト制御器603へ要求パケットを送ることによって、USBフラッシュ装置602からのサービスを求める。USBホスト制御器603は、USBケーブル605上にパケットを送信する。USBフラッシュ装置602がこの要求パケットを受け入れたエンドポイントを有する装置であれば、これらの要求はUSBフラッシュ装置制御器607によって受け取られる。
USBフラッシュ装置制御器607は、フラッシュメモリモジュール608から、あるいはフラッシュメモリモジュール608へ、データの読み出し、書き込み、あるいは消去等の種々の操作を行う。それとともに、USBアドレスの取得等の基本的なUSB機能をサポートする。USBフラッシュ装置制御器607は、フラッシュメモリモジュール608の出力を制御する制御ライン609を介して、また、チップイネーブル/CEその他の制御信号や、読み出しイネーブル信号、書き込みイネーブル信号等を送り、フラッシュメモリモジュール608を制御する。
フラッシュメモリモジュール608は、アドレス/データバス610によってもUSBフラッシュ装置制御器607に接続されている。アドレス/データバス610は、フラッシュメモリモジュール608に対する読み出し、書き込みあるいは消去のコマンドと、フラッシュメモリモジュール608のアドレス及びデータを転送する。
ホストプラットホーム601が要求した種々の操作に対する結果及び状態をホストプラットホーム601へ知らせるために、USBフラッシュ装置602は、状態エンドポイント(エンドポイント0)を用いて状態パケットを送信する。この処理において、ホストプラットホーム601は、状態パケットがないかどうかをチェックし(ポーリング)、USBフラッシュ装置602は、新しい状態メッセージのパケットが存在しない場合に空パケットを、あるいは状態パケットそのものを返す。
以上のようにこの実施の形態によれば、EEPROM応用としてのUSBフラッシュ装置のさまざまな機能を実施可能である。なお、USBケーブル605を省略して、コネクタ間を直接接続することも可能である。
この発明は上記各実施の形態に限られない。例えば、上記実施の形態で説明したデータ読み出し手法は、書き込みデータのしきい値分布を揃えるためのベリファイ読み出し動作にも同様に適用することができ、これによって、書き込み直後のしきい値と読み出し時のしきい値を揃えることができ、より有効である。
また上記各実施の形態は、例えば4値のしきい値を1つのメモリセルに記憶する多値メモリについても同様に適用できる。この場合、例えば4値データをしきい値の高い方から第1,第2,第3,第4のデータ状態とすれば、図12に示した”0”のしきい値上限値Vthwは、最も高いしきい値の第1データ状態のしきい値上限値と考え、しきい値Vthw2は、第3データ状態のしきい値の下限値と考えればよい。さらに、NAND型多値メモリ記憶装置の場合には、最も高いしきい値のデータ状態以外のしきい値分布について、すべてしきい値変化の問題が生じるので、2値記憶の場合よりしきい値分布間の分離幅を取る必要があるが、実施の形態1,2を適用することにより、より有効にしきい値分布幅を狭めることができる。
またこの発明は、浮遊ゲート型EEPROMのみならず、例えば、SiON,SiN,Alといった絶縁膜を電荷蓄積層として用いたいわゆるMONOS型EEPROMについても有効である。また、MISFET構造の不揮発性メモリセルを用いたEEPROMに限らず、原理的にメモリセルが電流の有無又は大小としてデータを不揮発に記憶するいわゆる電流読み出し型であって、これを複数個直列に接続した構成で用いられる場合に適用することが可能である。従って、残留分極によりデータを記憶する強誘電体メモリでも、或いは磁化の向きや強さでデータを記憶する強磁性体メモリでも、直列接続して同様の読み出しを行う場合には、この発明は有効である。
また、素子分離絶縁膜や絶縁膜形成法自身は、シリコンをシリコン酸化膜やシリコン窒化膜に変換するこれら以外の方法、例えば酸素イオンを堆積したシリコンに注入する方法や、堆積したシリコンを酸化する方法を用いてもよい。また、電荷蓄積層は、Ti02やAl23、タンタル酸化膜、チタン酸ストロンチウムやチタン酸バリウム、チタン酸ジルコニウム鉛、或いはこれらのそれら積層膜を用いてもよい。
実施の形態では、半導体基板としてp型Si基板を用いたが、n型Si基板やSOI基板を用いてもよいし、SiGe混晶、SiGeC混晶など、シリコンを含む他の単結晶半導体基板でもよい。さらに、ゲート電極は、SiGe混晶、SiGeC混晶、TiSi、NiSi、CoSi、TaSi、WSi、MoSiなどのシリサイドやポリサイド、Ti,A1,Cu,TiN,Wなどの金属を用いることができ、多結晶であってもよいし、これらの積層権造にしてもよい。また、ゲート電極にアモルファスSi、アモルフアスSiGe、アモルファスSiGeCを用いることができ、これらの積層構造にしてもよい。さらに、電荷蓄積層はドット状に形成されていてもよい。更に実施の形態ではメモリセル及び選択トランジスタ共にnチャネルの場合を説明したが、pチャネルを用いても同様に適用できる。
この発明の実施の形態によるフラッシュメモリの機能ブロックを示す図である。 同フラッシュメモリのメモリセルアレイの構成を示す図である。 同フラッシュメモリのセンスアンプ回路構成を示す図である。 同フラッシュメモリにおけるNANDセルユニットの等価回路を示す図である。 同フラッシュメモリの3NANDセルユニット分の平面図である。 図5のA−A’断面図である。 図5のB−B’断面図である。 図5のC−C’断面図である。 同フラッシュメモリのデータ読み出し動作のタイミング図である。 メモリセルM15が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM13が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM2が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM0が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 同フラッシュメモリの読み出しパス電圧発生回路の構成を示す図である。 図9の回路に用いられる論理回路の構成を示す図である。 バックパターン変化によるメモリセルのしきい値上昇を示すデータである。 この実施の形態のデータ読み出し動作におけるパス電圧設定例を示す図である。 この実施の形態のデータ読み出し動作における他のパス電圧設定例を示す図である。 この発明の他の実施の形態によるデータ読み出し動作タイミング図である。 メモリセルM15が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM13が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM2が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 メモリセルM0が選択された読み出し動作時のNANDセルユニットの電圧印加状態を示す図である。 この実施の形態のデータ読み出し動作におけるパス電圧設定例を示す図である。 この実施の形態のデータ読み出し動作における他のパス電圧設定例を示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおける読み出し時の電圧印加状態を示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおける読み出し時の電圧印加状態を示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおける読み出し時の電圧印加状態を示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおける読み出し時の電圧印加状態を示す図である。 NAND型フラッシュメモリのデータしきい値分布を示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおいて見かけのしきい値変化が生じる動作シーケンスを示す図である。 従来のNAND型フラッシュメモリにおいて見かけのしきい値変化が生じる他の動作シーケンスを示す図である。 この発明の実施の形態による電子デバイスを示す図である。
符号の説明
1…メモリセルアレイ、2…データ制御線駆動回路(ワード線駆動回路)、2a…ワード線ドライバ、2b…ブロック選択デコーダ、2c…ページ選択デコーダ、3…センスアンプ回路、4…カラムデコーダ、5…アドレスレジスタ、6…I/Oバッファ、7…制御回路、11…内部電圧発生回路、11a…書き込み電圧発生回路、11b…書き込みパス電圧発生回路、11c…読み出しパス電圧発生回路、11d…読み出しパス電圧発生回路、11e…読み出し電圧発生回路、11f…選択ゲート線電圧発生回路、12…ウェル電圧発生回路、13…ソース線電圧発生回路、15…データバス、NU…メモリセルユニット(NANDセルユニット)、BLxa,BLxb…データ転送線(ビット線)、WL0−WL15…データ制御線(ワード線)、SSL,GSL…選択ゲート線。

Claims (5)

  1. 複数個直列接続された電気的書き換え可能なメモリセルを有し、その直列接続されたメモリセルの両端がそれぞれ選択トランジスタを介してデータ転送線及び基準電位線に接続されるメモリセルユニットを備え、
    前記メモリセルユニット内の選択メモリセルにそのデータに応じてメモリセルがオン又はオフになる読み出し電圧を印加し、残りの非選択メモリセルにそのデータによらずメモリセルがオンするパス電圧を印加し、前記選択トランジスタをオンにして、前記データ転送線と基準電位線との間の電流の有無又は大小を検出して前記選択メモリセルのデータを判定するデータ読み出しモードを有しかつ、
    前記データ読み出しモードにおいて、前記選択メモリセルのソース側にある非選択メモリセルに印加されるパス電圧はその非選択メモリセルの数が多い程高く設定される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 複数個直列接続された電気的書き換え可能なメモリセルを有し、その直列接続されたメモリセルの両端がそれぞれ選択トランジスタを介してデータ転送線及び基準電位線に接続されるメモリセルユニットを備え、
    前記メモリセルユニット内の選択メモリセルにそのデータに応じてメモリセルがオン又はオフになる読み出し電圧を印加し、残りの非選択メモリセルにそのデータによらずメモリセルがオンするパス電圧を印加し、前記選択トランジスタをオンにして、前記データ転送線と基準電位線との間の電流の有無又は大小を検出して前記選択メモリセルのデータを判定するデータ読み出しモードを有しかつ、
    前記データ読み出しモードにおいて、前記選択メモリセルのドレイン側にある非選択メモリセルに印加される第1のパス電圧と、ソース側にある非選択メモリセルに印加される第2のパス電圧がそれぞれ、前記選択メモリセルの前記メモリセルユニット内の位置に応じて切り換えられる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記第1のパス電圧は、前記選択メモリセルのドレイン側にある非選択メモリセルの数が多い程高く設定され、前記第2のパス電圧は、前記選択メモリセルのソース側にある非選択メモリセルの数が多い程高く設定される
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 制御ゲートがそれぞれ異なるデータ制御線に接続された、複数個直列接続された電気的書き換え可能なメモリセルを有し、その両端がそれぞれ選択トランジスタを介してデータ転送線と基準電位線に接続されるメモリセルユニットと、
    動作モードに応じて前記データ制御線に与えられる種々の制御電圧を発生する内部電圧発生回路と、
    アドレス入力に応じて、前記内部電圧発生回路が出力する電圧を転送して前記データ制御線を駆動するデータ制御線駆動回路と、
    前記データ転送線に接続されて、前記メモリセルユニットを貫通する読み出し電流を検出することによって選択メモリセルのデータを判定するセンスアンプ回路とを備え、
    前記内部電圧発生回路は、データ読み出し時に選択データ制御線により駆動される選択メモリセルのドレイン側にある非選択データ制御線に与えるための、データ制御線の選択アドレスに応じてレベルが切り換えられる第1のパス電圧を出力する第1のパス電圧発生回路と、データ読み出し時に選択データ制御線より駆動される選択メモリセルのソース側にある非選択データ制御線に与えるための、データ制御線の選択アドレスに応じてレベルが切り換えられる第2のパス電圧を出力する第2のパス電圧発生回路とを有する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 前記第1のパス電圧は、前記選択メモリセルのドレイン側にある非選択データ制御線数が多い程高く設定され、第2のパス電圧は、前記選択メモリセルのソース側にある非選択データ制御線数が多い程高く設定される
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
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