JP5931822B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本実施の形態は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
電気的書き換えが可能でかつ、高集積化が可能な不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュメモリが知られている。NAND型フラッシュメモリのメモリセルは、半導体基板にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層とその上にゲート間絶縁膜を介して積層された制御ゲートとを有し、電荷蓄積層の電荷蓄積状態によりデータを不揮発に記憶する。
このNAND型フラッシュメモリは、メモリセルへの書き込み動作の後に、メモリセルに所望のデータが書き込まれたかを検証する書き込みベリファイ動作を実行する。複数のメモリセルに対して順番に書き込み動作及び書き込みベリファイ動作を行う場合、前半のメモリセルに対する書き込みベリファイ動作と、後半のメモリセルに対する書き込みベリファイ動作とでは、動作条件が変わってしまい、書き込みベリファイ動作を正確に実行できないおそれがある。
特開2007−87526号公報
本実施の形態は、メモリセルに対する書き込みベリファイ動作を正確に実行することのできる不揮発性半導体記憶装置を提供する。
一の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセルを直列接続してなるメモリストリング、並びに前記メモリストリングの両端にそれぞれ接続される第1の選択トランジスタ及び第2の選択トランジスタを含むNANDストリングを配列してなるメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルの制御ゲート電極にそれぞれ接続される複数のワード線と、前記NANDストリングの第1の端部に前記第1の選択トランジスタを介してそれぞれ接続される複数のビット線と、前記NANDストリングの第2の端部に前記第2の選択トランジスタを介して接続されるソース線と、選択ワード線にベリファイ電圧を、非選択ワード線にセルデータによらず非選択メモリセルを導通させる読み出しパス電圧を、選択ビット線に所定の値のビット線電圧を印加して、選択メモリセルが所望のしきい値電圧を有するか否かを判定する書き込みベリファイ動作を実行する制御回路とを備える。前記制御回路は、前記選択ワード線の前記NANDストリング内の位置に基づいて、前記ビット線電圧又は前記読み出しパス電圧の電圧値を変更可能に構成されている。
第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のブロック図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ及び周辺回路を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを示す回路図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時のセル電流を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の閾値電圧分布を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の閾値電圧を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時に印加される電圧を説明する模式図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時のセル電流を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の閾値電圧分布を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の閾値電圧を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流・閾値電圧分布を示す図である。 第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第5の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流を示す図である。 第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流を示す図である。 第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第7の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第7の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第7の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第8の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。 第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のブロック図である。
このNAND型フラッシュメモリは、NANDチップ10及びこのNANDチップ10を制御するコントローラ11を備える。NANDチップ10を構成するメモリセルアレイ1は、半導体基板にトンネル絶縁膜を介して形成された電荷蓄積層とその上にゲート間絶縁膜を介して積層された制御ゲートとを有する、浮遊ゲート型の複数のメモリセルをマトリクス状に配置して構成される。このメモリセルアレイ1には、必要に応じて、ユーザからアクセスできないROMヒューズ領域1aを設けても良い。このROMヒューズ領域1aには、データ書き込み時など装置の制御に必要な各種情報が記憶される。
メモリセルアレイ1の周辺には、ロウデコーダ/ワード線ドライバ2a、カラムデコーダ2b、センスアンプ/ラッチ回路3、ロジック制御回路6、シーケンス制御回路7及び電圧発生回路8が配置されている。これら、ロウデコーダ/ワード線ドライバ2a、カラムデコーダ2b、センスアンプ/ラッチ回路3、ロジック制御回路6、シーケンス制御回路7及び電圧発生回路8は制御回路を構成するものであり、メモリセルアレイ1に対してページ単位でデータの書き込み、或いは読み出しを行う。
ロウデコーダ/ワード線ドライバ2aは、メモリセルアレイ1のワード線及び選択ゲート線を駆動する。センスアンプ/ラッチ回路3は、1ページ分のセンスアンプ回路とデータ保持回路を備えている。センスアンプ/ラッチ回路3の1ページ分の読み出しデータは、カラムデコーダ2bにより順次カラム選択されて、I/Oバッファ9を介して外部I/O端子に出力される。I/O端子から供給される書き込みデータは、カラムデコーダ2bにより選択されてセンスアンプ/ラッチ回路3にロードされる。センスアンプ/ラッチ回路3には、1ページ分の書き込みデータがロードされる。ロウアドレス信号及びカラムアドレス信号はI/Oバッファ9を介して入力され、それぞれ、ロウデコーダ2a及びカラムデコーダ2bに転送される。ロウアドレスレジスタ5aは、消去動作では、消去ブロックアドレスを保持し、書き込み動作や読み出し動作ではページアドレスを保持する。カラムアドレスレジスタ5bには、書き込み動作開始前の書き込みデータロードのための先頭カラムアドレスや、読み出し動作のための先頭カラムアドレスが入力される。書き込みイネーブル信号/WEや読み出しイネーブル信号/REが、所定の条件で変更されるまで、カラムアドレスレジスタ5bは入力されたカラムアドレスを保持する。
ロジック制御回路6は、チップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、書き込みイネーブル信号/WE、読み出しイネーブル信号/RE等の制御信号に基づいて、コマンドやアドレスの入力、データの入出力を制御する。読み出し動作や書き込み動作はコマンドで実行される。コマンドを受けて、シーケンス制御回路7は、読み出し動作や、書き込み或いは消去のシーケンス制御を行う。電圧発生回路8は、シーケンス制御回路7により制御されて、種々の動作に必要な所定の電圧を発生する。
コントローラ11は、NANDチップ10の現在の書き込み状態に適した条件でデータの書き込み及び読み出しの制御を実行する。なお、後述する書き込み動作の一部は、NANDチップ10側で行うようにしても良い。
[メモリセルアレイ]
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイ1及びセンスアンプ/ラッチ回路3について説明する。図2は、メモリセルアレイ1及び周辺の回路を示す回路図である。図3は、メモリセルアレイ1を示す回路図である。
図2及び図3に示すように、64個の直列接続されたメモリセルMC0〜MC63からなるメモリストリング、その両端にそれぞれ接続されたダミートランジスタDT、その両端に接続された選択ゲートトランジスタSG0、SG1により、NANDストリング4が構成されている。選択ゲートトランジスタSG0のソースは、共通ソース線CELSRCに接続され、選択ゲートトランジスタSG1のドレインはビット線BL(BL0〜BLn)に接続される。メモリセルMC0〜MC63の制御ゲート電極はそれぞれワード線WL(WL0〜WL63)に接続される。ダミートランジスタDTのゲート電極は、ダミーワード線DWLに接続される。選択ゲートトランジスタSG0、SG1のゲート電極は、選択ゲート線SGS、SGDに接続される。メモリストリングの一端に接続されるダミートランジスタDTの数は、1つに限定されることはなく、任意の数のダミートランジスタDTを設けることができる。
1つのワード線WLに沿う複数のメモリセルMCの範囲が、一括したデータの読み出し及び書き込みの単位となるページとなる。また、ワード線WL方向に並ぶ複数のNANDストリング4の範囲が、データの一括消去の単位となるブロックBLKを構成する。図2では、ビット線BL方向にビット線BLを共有する複数のブロックBLK0〜BLKnを配列して、メモリセルアレイ1が構成されている。ワード線WL、ダミーワード線DWL及び選択ゲート線SGS、SGDは、ロウデコーダ2aにより駆動される。
図3に示すメモリセルアレイ1において、後に説明する書き込みベリファイ動作時には、ワード線WLをNANDストリング4内の位置に基づいて複数の範囲に分割して説明することがある。図4に示す例では、ワード線WLを前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群の組に分けている。前半ワード線群は、共通ソース線CELSRCに近いワード線WLの組であり、後半ワード線群は、ビット線BLに近いワード線WLの組である。前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群にそれぞれ何本のワード線が含まれるかや、ワード線WLをいくつの範囲に分割するかは、任意に設定することができる。
[メモリセルのデータ記憶状態]
次に、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのメモリセルのデータ記憶状態について説明する。図4は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのメモリセルMCの閾値電圧分布を示す図である。
NAND型フラッシュメモリのメモリセルMCが2値データ(1ビット/セル)を記憶する場合、データの閾値電圧分布は、図4中A:2値データ記憶のようになる。閾値電圧が負の状態がデータ“1”(消去状態)、閾値電圧が正の状態がデータ“0”となっている。
また、NAND型フラッシュメモリのメモリセルMCが4値データ(2ビット/セル)を記憶する場合、データの閾値電圧分布は、図4中B:4値データ記憶のようになる。この場合、閾値電圧の低い方から、4種類の閾値電圧分布(E、A、B及びC)が設けられる。これらの閾値電圧分布に対して、4通りのデータ“11”、“01”、“00”、“10”が割り付けられる。ここで、閾値電圧分布Eは、消去動作時の一括ブロック消去によって得られる負の閾値電圧状態である。また、各閾値電圧分布間の電圧AR、BR、CRは読み出し動作時の判定電圧である。各閾値電圧分布の下限の電圧AV、BV、CVは書き込みベリファイ動作時の判定電圧である。また、電圧Vreadは、最も高い閾値電圧分布Cの上限よりも高い電圧である。この読み出しパス電圧Vreadは、読み出し動作又は書き込みベリファイ動作時において、非選択のワード線WLに加わる電圧である。
[書き込み動作及び消去動作]
不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作時には、選択されたNANDストリング4内の選択メモリセルMCに対して、選択ワード線WLから所定の書き込み電圧を印加する。この書き込み電圧により、選択メモリセルMCのボディから電荷蓄積層に電荷が移動し、選択メモリセルMCが導通するために必要な閾値電圧が高くなる。不揮発性半導体記憶装置の消去動作時には、ブロックBLKのボディに消去電圧を印加してブロックBLKのメモリセルMCを一括して消去状態の負の閾値電圧に変化させる。
[書き込みベリファイ動作]
次に、図5A〜図5D及び図6を参照して、比較例の書き込みベリファイ動作と、比較例の書き込みベリファイ動作の問題点について説明する。ここで、書き込み動作においては、NANDストリング4内で共通ソース線CELSRC側のメモリセルMCから順番に書き込むものとする。すなわち、前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群に接続されたメモリセルMCに順に書き込み動作を行い、書き込み動作の行われたメモリセルMCに対して、閾値電圧が所望の値に到達したか否かを判定する書き込みベリファイ動作を行う。
図5A〜図5Dは、比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流・閾値電圧分布・閾値電圧を示す図である。図6は、比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時に印加される電圧を説明する模式図である。
図6の上部には、前半ワード線群に含まれるワード線WL1に接続されたメモリセルMC1に対して書き込みベリファイ動作を実行する際の電圧印加状態を示している。選択ワード線WL1には、ベリファイ電圧Vcgvが印加される。このベリファイ電圧は、選択メモリセルMC1が所望の閾値電圧分布に到達したか否かを判定するためのものであり、各閾値電圧分布の下限の電圧AV、BV、CVのいずれかに設定される。また、非選択ワード線WL0及び非選択ワード線WL2〜WL63には、非選択メモリセルMC0及び非選択メモリセルMC2〜MC63の状態(セルの保持するデータ)にかかわらず、非選択メモリセルMC0及び非選択メモリセルMC2〜MC63を導通状態にさせる読み出しパス電圧Vreadが印加される。ダミーワード線DWLには、ダミートランジスタDTを導通状態にさせるダミー読み出し電圧Vread_dmyが印加される。また、選択ゲート線SGS、SGDには、選択ゲートトランジスタSG0、SG1を導通状態にさせる電圧Vsgが印加される。そして、ビット線BLにはビット線電圧Vblが印加される。この状態で、選択メモリセルMC1が導通してビット線BLが放電されるか否かを判定する。
図6の下部には、後半ワード線群に含まれるワード線WL62に接続されたメモリセルMC62に対して書き込みベリファイ動作を実行する際の電圧印加状態を示している。選択ワード線WL62には、ベリファイ電圧Vcgvが印加される。また、非選択ワード線WL0〜WL61及び非選択ワード線WL63には、非選択メモリセルMC0〜MC61及び非選択メモリセルMC63の状態(セルの保持するデータ)にかかわらず、非選択メモリセルMC0〜MC61及び非選択メモリセルMC63を導通状態にさせる読み出しパス電圧Vreadが印加される。ダミーワード線DWLには、ダミートランジスタDTを導通状態にさせるダミー読み出し電圧Vread_dmyが印加される。また、選択ゲート線SGS、SGDには、選択ゲートトランジスタSG0、SG1を導通状態にさせる電圧Vsgが印加される。そして、ビット線BLにはビット線電圧Vblが印加される。この状態で、選択メモリセルMC62が導通してビット線BLが放電されるか否かを判定する。
ここで、比較例の書き込みベリファイ動作においては、図5Aの電圧グラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあっても、非選択ワード線WLに印加される読み出しパス電圧Vreadの値、及びビット線電圧Vblの値は一定に保たれている。
図6に示すように、前半ワード線群の書き込みベリファイ動作時には、非選択メモリセルMC2〜MC63には書き込み動作は実行されておらず、非選択メモリセルMC2〜MC63は、負の閾値電圧分布に含まれるため、通常はオン状態にある。この場合、NANDストリング4には電流が流れやすくなり、NANDストリング4に流れるセル電流Icellの値は大きくなる。
一方、後半ワード線群の書き込みベリファイ動作時には、非選択メモリセルMC0〜MC61には既に書き込み動作が実行されており、非選択メモリセルMC0〜MC61には、正の閾値電圧分布に含まれているものが多く存在する。正の閾値電圧分布に含まれるメモリセルMCは、所定値以上の電圧を印加しなければ導通しない状態であるため、NANDストリング4には電流が流れにくい。その結果、NANDストリング4に流れるセル電流Icellの値は、前半ワード線群の書き込みベリファイ動作時に比べて小さくなる。
そのため、図5Bのセル電流Icellのグラフに示すように、書き込みベリファイ動作を実行するワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群へと変化すると、セル電流Icellの値が小さくなってしまう。
前半ワード線群に含まれるワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作では、セル電流Icellが大きいため、ビット線BLが放電されやすく、書き込みベリファイ動作は、パスしにくくなる。図5Dの閾値電圧のグラフに示すように、前半ワード線群の書き込みベリファイ後の閾値電圧が高くなる。その結果、書き込みベリファイパス後のメモリセルMCの閾値電圧分布は、閾値電圧が高い方に位置することになる(図5Cの書き込みベリファイ後の閾値電圧分布の図参照)。一方、後半ワード線群に含まれるワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作では、セル電流Icellが小さく、ビット線BLが放電されにくいため、書き込みベリファイ動作は、パスしやすい。図5Dの閾値電圧のグラフに示すように、後半ワード線群の書き込みベリファイ後の閾値電圧が低くなる。その結果、書き込みベリファイパス後のメモリセルMCの閾値電圧分布は、閾値電圧が低い方に位置することになる(図5Cの書き込みベリファイ後の閾値電圧分布の図参照)。
このように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあっても、読み出しパス電圧Vreadの値、及びビット線電圧Vblの値を一定にする比較例の書き込みベリファイ動作では、書き込みベリファイ動作後の閾値電圧分布がワード線WLの位置に依存してばらついてしまうおそれがある。
この問題に対して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、以下に説明するような書き込みベリファイ動作を実行する。以下、図7A〜図7Dを参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第1の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図7A〜図7Dは、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流・閾値電圧分布・閾値電圧を示す図である。本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、ビット線電圧の電圧値を変更している。この動作は、コントローラ11の制御信号に基づき、上述のNANDチップ内の各種の制御回路により実行される。
本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図7Aの電圧グラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ビット線電圧の値を、ビット線電圧Vbl1、Vbl2、Vbl3に変更している。なお、選択ワード線WLが前半ワード線群に含まれる場合は、ビット線電圧の値はビット線電圧Vbl1に固定されている。同様に、選択ワード線WLが中央ワード線群に含まれる場合は、ビット線電圧の値はビット線電圧Vbl2に固定され、選択ワード線WLが後半ワード線群に含まれる場合は、ビット線電圧の値はビット線電圧Vbl3に固定されている。
本実施の形態において、ベリファイ電圧Vcgv、読み出しパス電圧Vread、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
図7A〜図7Dを参照して、本実施の形態の書き込みベリファイ動作の効果を説明する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、前半ワード線群に含まれる選択ワード線WLのうち、最後の選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際には、ある程度セル電流Icellが低下する。しかし、中央ワード線群に含まれる選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際には、ビット線BLに印加される電圧が、ビット線電圧Vbl2に増加する。その結果、NANDストリング4を流れるセル電流Icellも増加し、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺する。後半ワード線群に含まれる選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際にも、ビット線BLに印加される電圧が、ビット線電圧Vbl3に増加し、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動を抑制することができる。
その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。その結果、図7Dの閾値電圧のグラフに示すように、前半ワード線群と後半ワード線群の書き込みベリファイ後の閾値電圧のばらつきが少なくなる。図7Cの書き込みベリファイ後の閾値電圧分布の図に示されるように、本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、比較例の書き込みベリファイ動作に比べて、動作終了後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図8を参照して説明する。第2の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、読み出しパス電圧の電圧値を変更する点において、第1の実施の形態と異なる。以下、図8を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第2の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図8は、第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流・閾値電圧分布を示す図である。本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、読み出しパス電圧の電圧値を変更している。この動作は、コントローラ11の制御信号に基づき、上述のNANDチップ内の各種の制御回路により実行される。
本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図8の電圧グラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、読み出しパス電圧の値を、読み出しパス電圧Vread1、Vread2、Vread3に変更している。なお、選択ワード線WLが前半ワード線群に含まれる場合は、読み出しパス電圧の値は読み出しパス電圧Vread1に固定されている。同様に、選択ワード線WLが中央ワード線群に含まれる場合は、読み出しパス電圧の値は読み出しパス電圧Vread2に固定され、選択ワード線WLが後半ワード線群に含まれる場合は、読み出しパス電圧の値は読み出しパス電圧Vread3に固定されている。
本実施の形態において、ビット線電圧Vbl、ベリファイ電圧Vcgv、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
図8を参照して、本実施の形態の書き込みベリファイ動作の効果を説明する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、前半ワード線群に含まれる選択ワード線WLのうち、最後の選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際には、ある程度セル電流Icellが低下する。しかし、中央ワード線群に含まれる選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際には、非選択ワード線WLに印加される電圧が、読み出しパス電圧Vread2に増加する。その結果、非選択メモリセルMCは導通しやすくなり、NANDストリング4を流れるセル電流Icellが増加し、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺する。後半ワード線群に含まれる選択ワード線WLに接続されたメモリセルMCの書き込みベリファイ動作を実行する際にも、非選択ワード線WLに印加される電圧が、読み出しパス電圧Vread3に増加し、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動を抑制することができる。
その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。図8の書き込みベリファイ後の閾値電圧分布の図に示されるように、本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、比較例の書き込みベリファイ動作に比べて、動作終了後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図9を参照して説明する。第3の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態は、ビット線電圧、又は読み出しパス電圧の電圧値を変更する際の選択ワード線の位置・電圧の変更値・電圧の変更回数を自由に設定することができる点において上述の実施の形態と異なる。以下、図9を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第3の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図9は、第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の電圧値を変更している。ビット線電圧及び読み出しパス電圧の電圧値の変更はいずれか一方でもよいし、両方行ってもよい。
本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図8のグラフに示されるように、選択ワード線WLの位置がワード線WLm、WLn、WLpの位置に到達した際に、読み出しパス電圧の値を、読み出しパス電圧Vread2、Vread3、Vread4に変更している。また、選択ワード線WLの位置がワード線WLoの位置に到達した際に、ビット線電圧の値を、ビット線電圧Vbl2に変更している。このとき、どのワード線WLに到達したらビット線電圧・読み出しパス電圧の値を変更するかは、動作条件を勘案して、任意に選択することができる。また、ビット線電圧・読み出しパス電圧の値の変更回数や、電圧値をどれだけ変更するかも任意に選択することができる。
本実施の形態において、ベリファイ電圧Vcgv、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の変更条件を自由に設定することができ、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動をより確実に抑制することができる。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を、図10を参照して説明する。第4の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態は、ビット線電圧、又は読み出しパス電圧の電圧値を変更する際の選択ワード線の位置・電圧の変更回数が上述の実施の形態と異なる。以下、図10を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第4の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図10は、第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の電圧値を変更している。ビット線電圧及び読み出しパス電圧の電圧値の変更はいずれか一方でもよいし、両方行ってもよい。なお、図10では、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の電圧値を1つにまとめて表示している。これは、ビット線電圧及び読み出しパス電圧が同一の電圧であることを示しているわけではなく、以下に説明する実施の形態の動作がビット線電圧及び読み出しパス電圧のいずれにも適用可能であることを表している。後の実施の形態の図においても同様の方法で図示することがある。
本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図10上部のグラフに示されるように、選択ワード線WL毎に、それぞれビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を変更している。このように全ての選択ワード線について、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を変更することも可能である。また、その際、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値が増加する割合を示す傾きΔVの値も任意に変更可能である。また、図10下部のグラフに示されるように、選択ワード線WLの位置が所定位置(ワード線WLn)よりも共通ソース線CELSRCに近い範囲に含まれる場合、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値をビット線電圧Vbl1・読み出しパス電圧Vread1に固定する。そして、選択ワード線WLの位置が所定位置(ワード線WLn)よりもビット線BLに近い範囲に含まれる場合、選択ワード線WL毎に、それぞれビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を変更することもできる。
本実施の形態において、ベリファイ電圧Vcgv、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の変更条件を自由に設定することができ、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動をより確実に抑制することができる。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を、図11を参照して説明する。第5の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、ビット線電圧及び読み出しパス電圧に加えて、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、ベリファイ電圧の電圧値を変更する点において、上述の実施の形態と異なる。以下、図11を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第5の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図11は、第5の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流を示す図である。図11のビット線電圧及び読み出しパス電圧のグラフに示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択ワード線WLのNANDストリング4内の位置に基づいて、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の少なくともいずれか一方の電圧値を変更している。
また、本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図11のベリファイ電圧のグラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ベリファイ電圧の値を、ベリファイ電圧Vcgv1、Vcgv2、Vcgv3に変更している。なお、選択ワード線WLが前半ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv1に固定されている。同様に、選択ワード線WLが中央ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv2に固定され、選択ワード線WLが後半ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv3に固定されている。
本実施の形態において、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。また、ベリファイ電圧を変更することによっても、セル電流Icellの変動を抑制することができる。本実施の形態の書き込みベリファイ動作によれば、ビット線電圧、読み出しパス電圧及びベリファイ電圧の変更条件を自由に設定することができ、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動をより確実に抑制することができる(図11下部のセル電流のグラフ参照)。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を、図12A及び図12Bを参照して説明する。第6の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、選択ワード線WLがある範囲に含まれる場合、ビット線電圧、読み出しパス電圧、及びベリファイ電圧のいずれか1つを固定値とし、残りの電圧値を可変とする点において、上述の実施の形態と異なる。以下、図12及び図12Bを参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第6の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図12Aは、第6の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧・セル電流を示す図である。図12Aの電圧のグラフに示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ベリファイ電圧の値を、ベリファイ電圧Vcgv1、Vcgv2、Vcgv3に変更している。なお、選択ワード線WLが前半ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv1に固定されている。同様に、選択ワード線WLが中央ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv2に固定され、選択ワード線WLが後半ワード線群に含まれる場合は、ベリファイ電圧の値はベリファイ電圧Vcgv3に固定されている。
また、本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図12Aの電圧のグラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群にあるとき、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の少なくともいずれか一方を変更している。例えば、ビット線電圧の値を、ビット線電圧Vbl1、Vbl2、Vbl3に変更し、読み出しパス電圧の値を、読み出しパス電圧Vread1、Vread2、Vread3に変更している。同様に、選択されるワード線WLの位置が中央ワード線群又は後半ワード線群にあるときも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の少なくともいずれか一方を変更している。
また、図12Bの電圧のグラフに示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて固定される電圧は、ビット線電圧であってもよいし、読み出しパス電圧であってもよい。この場合にも、図12Aで説明した例と同様に、残りの電圧(ビット線電圧、読み出しパス電圧、ベリファイ電圧等)の電圧値を変更することができる。
本実施の形態において、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧、読み出しパス電圧、及びベリファイ電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。ビット線電圧、読み出しパス電圧、ベリファイ電圧のいずれか1つを固定する動作と、残りの電圧の電圧値を変更する動作を組み合わせることにより、書き込みベリファイ動作時にNANDストリング4を流れるセル電流Icellの変動をより確実に抑制することができる(図12A下部のセル電流のグラフ参照)。この場合、セル電流Icellは実線で示す状態になり、上述の実施の形態で示した破線の状態よりも変動が低減されている。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。本実施の形態の動作によれば、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態を、図13Aを参照して説明する。第7の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、既に書き込み動作が終了したメモリセルMCに接続された非選択ワード線WLと、まだ書き込み動作が行われていないメモリセルMCに接続された非選択ワード線WLとの読み出しパス電圧を異なる値にする点において、上述の実施の形態と異なる。以下、図13Aを参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第7の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図13Aの下部には、メモリセルMCnに対して書き込みベリファイ動作を実行する際の電圧印加状態を示している。選択ワード線WLnには、ベリファイ電圧Vcgvが印加される。また、選択ワード線WLnより共通ソース線CELSRC側に位置し、既に書き込み動作が終了した非選択メモリセルMC0〜MCn−1に接続された非選択ワード線WL0〜WLn−1には、非選択メモリセルMC0〜MCn−1の状態にかかわらず、非選択メモリセルMC0〜MCn−1を導通状態にさせるソース側読み出しパス電圧Vread_sが印加される。また、選択ワード線WLnよりビット線BL側に位置し、まだ書き込み動作が行われていない非選択メモリセルMCn+1〜MC63に接続された非選択ワード線WLn+1〜WL63には、非選択メモリセルMCn+1〜MC63の状態にかかわらず、非選択メモリセルMCn+1〜MC63を導通状態にさせるドレイン側読み出しパス電圧Vread_dが印加される。
本実施の形態の書き込みベリファイ動作においては、図13の上部の電圧グラフに示されるように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ソース側読み出しパス電圧の値を、読み出しパス電圧Vread_s1、Vread_s2、Vread_s3に変更している。なお、選択ワード線WLが前半ワード線群に含まれる場合は、ソース側読み出しパス電圧の値はソース側読み出しパス電圧Vread_s1に固定されている。同様に、選択ワード線WLが中央ワード線群に含まれる場合は、ソース側読み出しパス電圧の値はソース側読み出しパス電圧Vread_s2に固定され、選択ワード線WLが後半ワード線群に含まれる場合は、ソース側読み出しパス電圧の値はソース側読み出しパス電圧Vread_s3に固定されている。
一方、ドレイン側読み出しパス電圧は、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかにかかわらず、ドレイン側読み出しパス電圧Vread_dに固定されている。このとき、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ビット線電圧の値を、ビット線電圧Vbl1、Vbl2、Vbl3に変更してもよい。
本実施の形態において、ベリファイ電圧Vcgv、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。なお、既に書き込み動作が終了した非選択メモリセルMCと、まだ書き込み動作が行われていない非選択メモリセルMCとでは、導通する条件が異なる。そのため、これらのメモリセルに印加する読み出しパス電圧をそれぞれ異なる値に設定することにより、書き込みベリファイ動作をより細かく制御することが可能となり、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第7の実施の形態の他の例1]
図13Bは、第7の実施の形態の他の例の動作を示す図である。上述の実施の形態では、ドレイン側読み出しパス電圧Vread_dを固定値としていた。しかし、図13Bに示すように、ソース側読み出しパス電圧Vread_sを固定値とし、ドレイン側読み出しパス電圧を、ドレイン側読み出しパス電圧Vread_d1、Vread_d2、Vread_d3のように変更することも可能である。このようにしても、書き込みベリファイ動作をより細かく制御することが可能となり、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第7の実施の形態の他の例2]
図14は、第7の実施の形態のさらに他の例の動作を示す図である。上述の実施の形態では、ソース側読み出しパス電圧Vread_s及びドレイン側読み出しパス電圧Vread_dのいずれか一方を固定値としていた。しかし、図14に示すように、ソース側読み出しパス電圧を、ソース側読み出しパス電圧Vread_s1、Vread_s2、Vread_s3のように変更し、ドレイン側読み出しパス電圧を、ドレイン側読み出しパス電圧Vread_d1、Vread_d2、Vread_d3のように変更することも可能である。このようにしても、書き込みベリファイ動作をより細かく制御することが可能となり、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態を、図15を参照して説明する。第8の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、メモリセルMCに1ビットデータを保持させるか、2ビット以上の多値データを保持させるかにより、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を異なる値にする点において、上述の実施の形態と異なる。以下、図15を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第8の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図15は、第8の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。図15の電圧のグラフに示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、メモリセルMCが1ビットデータを保持するシングルレベルセル(SLC)であるか、2ビット以上の多値データを保持するマルチレベルセル(MLC)であるかに基づいて、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の少なくともいずれか一方を変更している。
シングルレベルセルの場合、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を、ビット線電圧Vblsl1、Vblsl2、Vblsl3又は読み出しパス電圧Vread_sl1、Vread_sl2、Vread_sl3に変更している。マルチレベルセルの場合、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を、ビット線電圧Vblml1、Vblml2、Vblml3又は読み出しパス電圧Vread_ml1、Vread_ml2、Vread_ml3に変更している。
本実施の形態において、ベリファイ電圧Vcgv、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。なお、メモリセルMCに書き込まれるデータによっては、メモリセルMCの状態が異なることがある。そのため、書き込まれるデータが2値であるか多値であるかによって、ビット線電圧及び読み出しパス電圧をそれぞれ異なる値に設定することにより、書き込みベリファイ動作をより細かく制御することが可能となり、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態を、図16及び図17を参照して説明する。第9の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の全体構成は、第1の実施の形態と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。本実施の形態の書き込みベリファイ動作は、2ビット以上の多値データを保持させる場合、各データに対する書き込みベリファイ動作の間で、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を異なる値にする点において、上述の実施の形態と異なる。以下、図16及び図17を参照して、本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作を説明する。
[第9の実施の形態に係る書き込みベリファイ動作]
図16は、第9の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作時の電圧を示す図である。本実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込みベリファイ動作では、メモリセルMCが2ビットの4値データを保持するものとして説明する。図16の電圧のグラフに示すように、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに加えて、書き込まれるデータの状態に基づいて、ビット線電圧及び読み出しパス電圧の少なくともいずれか一方を変更している。
メモリセルMCをAレベルの閾値電圧分布に書き込む際、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ビット線電圧又は読み出しパス電圧の値を、ビット線電圧Vbl1a、Vbl2a、Vbl3a又は読み出しパス電圧Vread1a、Vread2a、Vread3aに変更している。メモリセルMCをBレベル、Cレベルの閾値電圧分布に書き込む際も同様に変更することができる。
また、図17に示すように、メモリセルMCをAレベル、Bレベル、Cレベルの閾値電圧分布に書き込む際に、選択されるワード線WLの位置が前半ワード線群、中央ワード線群、後半ワード線群のいずれにあるかに基づいて、ベリファイ電圧を変更することも可能である。図17では、メモリセルMCをAレベルの閾値電圧分布に書き込む際に、ベリファイ電圧をベリファイ電圧AV1、AV2、AV3に変更している。メモリセルMCをBレベル、Cレベルの閾値電圧分布に書き込む際も同様に変更することができる。
本実施の形態において、選択ゲートトランジスタSG0、SG1に印加される電圧Vsg等の設定は、比較例の書き込みベリファイ動作と同様である。この電圧印加により、選択メモリセルMCへの書き込みベリファイ動作を実行する。
[効果]
本実施の形態の書き込みベリファイ動作でも、ビット線電圧及び読み出しパス電圧を変更することにより、書き込み済みのメモリセルMCの増加に起因するセル電流Icellの減少を相殺することができる。その結果、セル電流Icellの変動により引き起こされる書き込みベリファイ後の閾値電圧分布のばらつきを低減することができる。また、メモリセルMCに書き込まれるデータに基づいて、書き込みベリファイ動作時のビット線電圧及び読み出しパス電圧をそれぞれ異なる値に設定することにより、書き込みベリファイ動作をより細かく制御することが可能となり、より正確な書き込みベリファイ動作を実行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、シーケンス制御回路7によりメモリセルMCに対して書き込み動作及び消去動作が行なわれた回数を計数して保持し、メモリセルに対して書き込み動作及び消去動作が行なわれた回数に基づいて、ビット線電圧、及び読み出しパス電圧の少なくとも一方の電圧値を変更可能に構成することもできる。また、ベリファイ動作時にダミーワード線DWLに印加されるダミー読み出し電圧Vread_dmyの値を、選択ワード線WLの位置や書き込み動作及び消去動作が行なわれた回数に基づいて、変更することも可能である。ここで、ダミー読み出し電圧Vread_dmyの変更は、ダミーワード線DWLでない通常のワード線WLの読み出しパス電圧Vreadの変更に追随してダミーワード線DWLのダミー読み出し電圧Vread_dmyを必ず変更させるというものではない。ダミー読み出し電圧Vread_dmyの変更は、ダミーワード線DWLでない通常のワード線WLの読み出しパス電圧の変更にさらに組み合わせることの可能な任意の構成要素である。
1・・・メモリセルアレイ、 2a・・・ロウデコーダ/ワード線ドライバ、 2b・・・カラムデコーダ、 3・・・センスアンプ/ラッチ回路、 4・・・NANDストリング、 5a・・・ロウアドレスレジスタ、 5b・・・カラムアドレスレジスタ、 6・・・ロジック制御回路、 7・・・シーケンス制御回路、 8・・・電圧発生回路、 9・・・I/Oバッファ、 10・・・NANDチップ、 11・・・コントローラ、 BL・・・ビット線、 WL・・・ワード線、 CELSRC・・・共通ソース線、 MC・・・メモリセル。

Claims (3)

  1. 複数のメモリセルを直列接続してなるメモリストリング、並びに前記メモリストリングの両端にそれぞれ接続される第1の選択トランジスタ及び第2の選択トランジスタを含むNANDストリングを配列してなるメモリセルアレイと、
    前記複数のメモリセルの制御ゲート電極にそれぞれ接続される複数のワード線と、
    前記NANDストリングの第1の端部に前記第1の選択トランジスタを介してそれぞれ接続される複数のビット線と、
    前記NANDストリングの第2の端部に前記第2の選択トランジスタを介して接続されるソース線と、
    選択ワード線にベリファイ電圧を、非選択ワード線にセルデータによらず非選択メモリセルを導通させる読み出しパス電圧を、選択ビット線に所定の値のビット線電圧を印加して、選択メモリセルが所望のしきい値電圧を有するか否かを判定する書き込みベリファイ動作を実行する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記選択ワード線の前記NANDストリング内の位置に基づいて、前記ビット線電圧又は前記読み出しパス電圧の電圧値を変更可能に構成され
    前記制御回路は、前記NANDストリングにおける前記ソース線側の前記メモリセルから順番にデータが書き込まれるよう書き込み動作を実行し、前記選択ワード線が前記NANDストリング内の所定の位置よりも前記ソース線に近い範囲に含まれる場合、前記ビット線電圧又は前記読み出しパス電圧を同一の電圧値に設定し、前記選択ワード線が前記NANDストリング内の所定の位置よりも前記ビット線に近い範囲に含まれる場合、前記ビット線電圧又は前記読み出しパス電圧の電圧値を変更するよう構成されている
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記制御回路は、前記選択ワード線が前記NANDストリング内の所定の位置よりも前記ビット線に近い範囲に含まれる場合、前記選択ワード線毎に、それぞれ前記ビット線電圧又は前記読み出しパス電圧の電圧値を変更するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記制御回路は、前記選択ワード線の前記NANDストリング内の位置に基づいて、前記ベリファイ電圧の電圧値を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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