JP3835264B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3835264B2
JP3835264B2 JP2001358093A JP2001358093A JP3835264B2 JP 3835264 B2 JP3835264 B2 JP 3835264B2 JP 2001358093 A JP2001358093 A JP 2001358093A JP 2001358093 A JP2001358093 A JP 2001358093A JP 3835264 B2 JP3835264 B2 JP 3835264B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inflator
airbag
gas
diffuser
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001358093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003160018A (ja
Inventor
哲也 尾方
栄七 中村
利則 棚瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001358093A priority Critical patent/JP3835264B2/ja
Priority to US10/299,656 priority patent/US6860506B2/en
Priority to DE10254453A priority patent/DE10254453B4/de
Publication of JP2003160018A publication Critical patent/JP2003160018A/ja
Priority to US11/028,302 priority patent/US7040652B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3835264B2 publication Critical patent/JP3835264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/261Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow with means other than bag structure to diffuse or guide inflation fluid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/232Curtain-type airbags deploying mainly in a vertical direction from their top edge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/233Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration comprising a plurality of individual compartments; comprising two or more bag-like members, one within the other
    • B60R2021/23316Inner seams, e.g. creating separate compartments or used as tethering means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように展開膨張するエアバッグを備えた頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
通常、この種の頭部保護エアバッグ装置では、膨張したエアバッグによって、乗員を的確に保護する見地から、所要時に、エアバッグを迅速に展開させることが望まれている。そこで、エアバッグを迅速に展開させる構成の頭部保護エアバッグ装置として、特開2000−296753等に示す構成のものがあった。
【0003】
この頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグの前後方向における中間位置付近の上縁側に、前後方向で対向するように二つの接続口部を配設させ、二つの接続口部に対して、インフレーターの前後両端をそれぞれ挿入させて、直列的に接続させていた。
【0004】
そして、作動時、インフレーターの両端からインフレーターの軸方向に沿って吐出される膨張用ガスを、エアバッグの二つの接続口部を経て、車両の前後方向に沿う前方側と後方側との二方向で、エアバッグ内に流入させる構成であった。
【0005】
しかし、従来の頭部保護エアバッグ装置では、一つのインフレーターの両端から吐出される膨張用ガスを、エアバッグに配置される二つの接続口部を介して、エアバッグ内に案内する構成であることから、インフレーターと接続口部との接続部位が二箇所もあることから、シール性を考慮した接続作業が複雑となり、エアバッグ装置の組立工数や組立コストがかかっていた。
【0006】
特に、従来の頭部保護エアバッグ装置では、各接続口部に対して、インフレーターの前後両端をそれぞれ挿入させ、各接続口部をインフレーターの外周面に圧接するようにシールして、直列的に両者を接続する構成であり、かつ、インフレーター軸方向に沿って吐出される膨張用ガスの流れが各接続口部の軸方向に沿う方向であることから、各接続口部のインフレーター外周面への圧接力が弱ければ、簡単に接続口部がインフレーターの端部から抜けることとなって、シール性を含めて、各接続口部とインフレーターとの接続強度を強固にする必要が生じ、一層、組立工数や組立コストの増加を招いていた。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、迅速なエアバッグの展開膨張を確保して、インフレーターとエアバッグとの接続構造を簡素化でき、組立工数や組立コストを低減可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側の窓の周縁における前後方向に沿った上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
を備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、
膨張用ガスの流入時に、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張して、前記窓を遮蔽可能な膨張部と、
前記エアバッグの上縁側における車両の前後方向の略中間位置に配置されて、前記膨張部と連通するとともに前記膨張部から上方へ突出するように形成され、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部に案内可能な一つの筒状の接続口部と、
を備えて構成され、
前記接続口部が、軸方向を略上下方向として前記膨張部と連通する連通口を下端に有し、前記膨張部に膨張用ガスを流出可能な流出側部と、該流出側部の上方側に配置されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを流入可能に前記インフレーターと接続される流入側部と、を備えて構成され、
前記インフレーターが、膨張用ガスを吐出するガス吐出口を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部と、前記ガス吐出口の位置の前記本体部の外周面の周方向の全周を覆うように、前記本体部に外装させ、かつ、両端を前記本体部の外周面の周方向に沿った全周にそれぞれ圧接させることにより、前記本体部に組み付けられる筒状の金属製として、膨張用ガスを流出可能なガス流出口を外周面に開口させたディフューザーと、を備えて構成され、
前記インフレーターが、前記エアバッグの接続口部の流入側部に挿入されて、前記接続口部とシール性を確保して接続されるとともに、前記ガス流出口を、前記接続口部の前記連通口に対向させるとともに、前記膨張部側へ向けて、配設されていることを特徴とする。
そして、エアバッグの接続口部における流入側部が、流出側部の上部から前後方向に屈曲するように筒状に配設されて、端部にインフレーターを挿入可能な開口を備えて構成される場合には、インフレーターは、流入側部の端部を、ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、流入側部とシール性を確保して接続する。あるいは、エアバッグの接続口部における流入側部が、流出側部の上部から前後両側に突出するように筒状に配設されて、前後両端にインフレーターを挿入可能な開口を備えて構成される場合には、インフレーターは、流入側部の前後両端の一方の端部を、ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、他方の端部を、ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に、若しくは、本体部の外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、流入側部とシ ール性を確保して接続する。
【0009】
なお、接続口部の配置されるエアバッグの前後方向の略中間位置とは、エアバッグの前後方向の中央付近に限らず、接続口部の前方側と後方側とに、共に、膨張部の一部が配置される位置を言う。
【0010】
そして、前記ガス流出口は、膨張用ガスを斜め前下方向と斜め後下方向との二方向に流出可能に、前記ディフューザーに二つ配設させることが望ましい。
【0011】
また、前記ガス吐出口が、前記本体部の端部側に配設される場合には、前記ガス流出口は、前記ガス吐出口から離れた側の前記インフレーターの中央側若しくは端部側にずれて、配設させることが望ましい。
【0012】
【0013】
【0014】
さらに、前記インフレーターは、前記流出側部を間にする前後両側の二箇所で、車体に取り付けることが望ましい。
【0015】
また、前記流入側部における前記インフレーターの外周面への少なくとも一つのシール部位が、前記ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に圧接される部位として、構成される場合には、
前記シール部位における前記ディフューザーの部位は、前記本体部の外周面との間に、隙間を設けている部位とすることが望ましい。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、作動時、インフレーターの本体部のガス吐出口から吐出された膨張用ガスが、本体部の外周面とディフューザーの内周面との間を経て、ディフューザーのガス流出口からエアバッグの一つの接続口部内に流入され、さらに、その接続口部の連通口から、エアバッグの膨張部内に流入される。そして、エアバッグは、膨張用ガスを流入させ、膨張部を膨張させて、窓の上縁側から下方へ展開することとなる。
【0017】
すなわち、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、インフレーターからの膨張用ガスが、一つの接続口部を経て、エアバッグ内に供給されるものであり、従来の二つの接続口部に対して、インフレーターの両端を接続するものでなく、一つの接続口部とインフレーターとを接続させればよいことから、インフレーターと接続口部との接続作業が容易となる。
【0018】
また、膨張用ガスがエアバッグの膨張部内に流入する際には、インフレーターのガス流出口が、接続口部の下端の連通口に対向するとともに、膨張部側へ向いて、配設されている。そして、ガス流出口は、ディフューザーの外周面に開口して、その軸方向を、インフレーターの軸方向と略直交する方向としていることから、接続口部の流出側部における連通口は、その軸方向を、ガス流出口と同様に、インフレーターの軸方向に対して、略直交させることとなって、インフレーターを挿入させた接続口部の流入側部が、連通口の軸方向と略直交する状態として、すなわち、流出側部と略直交状態に屈曲するような状態として、車両に配設されることとなる。
【0019】
そのため、インフレーターからの膨張用ガスは、インフレーターの本体部やディフューザーの軸方向と略直交する方向に噴出して、流出側部内に流入し、エアバッグの膨張部内に流入することから、流出側部が膨張用ガスの噴出力でインフレーターから離れようとしても、流入側部の内周面、特に、内周面における連通口から離れた側の部位が、インフレーターの外周面における連通口から離れた部位によって規制されて、流出側部のインフレーターからの離脱が防止される。その結果、インフレーターと接続口部の流入側部との接続構造を簡素化して、接続強度を弱くしても、エアバッグ装置の作動時、インフレーター自体が、その外周面の一部によって、接続口部を保持することとなって、接続口部のインフレーターからの外れを防止できる。
【0020】
また、ディフューザーにおけるインフレーターの本体部への組付が、ディフューザーの両端を本体部に圧接させる簡便な構造であっても、膨張用ガスは、ディフューザーのガス流出口から、本体部やディフューザーの略軸直交方向に噴出することから、ディフューザーの両端における本体部への組付力が弱くとも、ディフューザーが本体部から外れることは、防止される。そのため、ディフューザーと本体部とを組み付けるインフレーター自体の組立も、簡便に行える。
【0021】
そして、勿論、エアバッグの膨張部内へ流入する膨張用ガスは、接続口部を経て、膨張部の前後方向の略中間位置に、流入することから、膨張部の前後方向両端へ、迅速に到達でき、エアバッグの膨張部の迅速な展開膨張を確保することができる。
【0022】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、迅速なエアバッグの展開膨張を確保して、インフレーターとエアバッグとの接続構造を簡素化でき、さらに、インフレーター自体の組立も簡便に行えることから、エアバッグ装置の組立工数や組立コストを低減することが可能となる。
【0023】
また、インフレーターのディフューザーは、両端を本体部に圧接させるように、本体部に外装されて組み付けられることから、インフレーター自体の軸方向の長さを長くすること無く、コンパクトに、インフレーターを構成することができる。
さらに、エアバッグの接続口部の流入側部が、車両の前後方向に沿うように配設されて、インフレーターが、その流入側部に挿入されるため、インフレーターを、エアバッグにおける膨張部と平行な車両の前後方向に沿って配設させることができ、インフレーターを、車両の窓の上縁側における厚さの薄い部位に、容易に配設させることが可能となる。
この場合、請求項1に記載したように、接続口部の流入側部を流出側部からL字状に屈曲させてもよいが、請求項2に記載するように、流入側部の前後両端を、開口させるとともに、流出側部の上部から前後方向両側に突出させるように、形成し、すなわち、流出側部をT字の縦棒部とし、流入側部をT字の横棒部として、接続口部をT字状にする態様として、流入側部のシール部位を、流出側部を間にする前後両側の二箇所に、形成すれば、流入側部の前後両端のどちらからも、インフレーターを挿入することができて、インフレーターとエアバッグとの接続作業の自由度を向上させることができる。そして、流入側部のインフレーターへのシール部位は、流出側部を間にする前後両側の二箇所に、形成されるものの、それらのシール部位は、それぞれ、インフレーターの外周面の周方向に沿って圧接させて、形成されている。すなわち、それらのシール部位は、ディフューザーのガス流出口から噴出する膨張用ガスの噴出方向と略直交する方向の周方向で、シール圧を確保するものであり、高いシール圧でなくとも、十分なシール性を確保できることから、シール構造を簡便化することができ、インフレーターと接続口部との接続作業性の低下を抑えることができる。
【0024】
そして、請求項3に記載したように構成する場合には、膨張用ガスが、ディフューザーの二つのガス流出口から、流出側部の連通口を経て、斜め前下方向と斜め後下方向との二方向で、膨張部内に流入する。そのため、膨張用ガスが、膨張部の前後方向両端へ円滑に到達できて、一層、エアバッグの迅速な展開膨張を確保することができる。
【0025】
また、請求項4に記載したように構成する場合には、本体部のガス吐出口側を接続口部の流入側部に挿入できないようなインフレーター、例えば、コールドガスを充填させたストアードガスタイプのような、本体部のガス吐出口の配置されている端部側に、作動用のリード線が配置されるインフレーター、を使用する場合、リード線の配置されるインフレーターの端部側を、接続口部の流入側部の開口から露出させるように、リード線の配置されないインフレーターの端部側から、接続口部の流入側部に挿入させても、円滑に、ディフューザーのガス流出口を、連通口に対向させることができる。
【0026】
【0027】
【0028】
さらに、請求項5に記載するように、インフレーターが、流出側部を間にする前後両側の二箇所で、車体に取り付けられる構成であれば、インフレーター自体の車体への取付を安定させることができる。また、インフレーターの作動時、流出側部が膨張用ガスの噴出力でインフレーターから離れようとしても、流出側部の上部で前後両側に突出するように配設された流入側部に、インフレーターが挿入されているため、インフレーター自体が、流入側部における流出側部を間にする両側で、その移動を規制でき、接続口部を安定して支持することができる。
【0029】
さらにまた、請求項6に記載するように構成する場合には、流入側部をシールするディフューザーの部位が、本体部の外周面との間に、隙間を設けているため、流入側部をディフューザーにシールするためのシール圧を所定以上に高くしても、ディフューザーが、本体部との隙間を狭めるように、撓むことができるため、シール圧を厳密に設定しなくともよくなり、接続口部とディフューザーとの接続作業が容易となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と省略する)M1は、図1に示すように、折り畳んだエアバッグ11を、車両Vにおける車内側の窓W(W1・W2・W3)の上縁側周縁におけるフロントピラー部FPの下縁側、ルーフサイドレール部RRの下縁側、及び、リヤピラー部RPの上方側の各位置にわたって、収納させている。なお、実施形態の車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、二つの第1・2中間ピラー部P1・P2を配設させており、エアバッグ11は、それらのピラー部P1・P2の上方を跨いで、収納されている。
【0032】
エアバッグ装置M1は、エアバッグ11、インフレーター36、取付ブラケット33・57、クランプ55、及び、エアバッグカバー8を、備えて構成されている。
【0033】
エアバッグカバー8は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5と、のそれぞれの下縁4a・5a側から構成されている。そして、エアバッグカバー8は、折り畳まれて収納されたエアバッグ11の車内側を覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ11を車内側へ突出可能とするために、エアバッグ11に押されて車内側へ開き可能に構成されている。
【0034】
エアバッグ11は、ポリアミド糸等を使用した袋織りにより製造されて、図1〜3に示すように、インフレーター36からの膨張用ガスGを流入させて、窓W1・W2・W3や第1・2中間ピラー部P1・P2・リヤピラー部RPのピラーガーニッシュ7・6の車内側を覆うように、窓Wの上縁側から下方へ展開して膨張するように構成されている。また、エアバッグ11は、膨張用ガスGを内部に流入可能なガス流入部13と、膨張用ガスGを流入させない非流入部25と、から構成されている。
【0035】
ガス流入部13は、膨張部14と接続口部19とを備えて構成されている。膨張部14は、膨張用ガスGの流入時に、車内側壁部14aと車外側壁部14bとを離すように膨張して、窓Wを遮蔽するとともにピラー部P1・P2の車内側を覆うこととなる。接続口部19は、インフレーター36からの膨張用ガスGを膨張部14に案内するものであり、車内側から見てT字状とする筒形状として、エアバッグ11の上縁11a側における車両Vの前後方向の略中間位置に配置されて、膨張部14と連通するとともに膨張部14から上方へ突出するように、形成されている。
【0036】
そして、膨張部14は、エアバッグ11の上縁11a側で、車両Vの前後方向に沿って配設される供給路部15と、供給路部15の下方に配設されて、窓Wやピラー部P1・P2の車内側を実質的に覆う遮蔽本体部16と、エアバッグ11の下縁11b側で、車両の前後方向に沿って配設される連通路部17と、を備えて構成されている。遮蔽本体部16は、上下方向の棒状に膨らむ複数の縦セル16aを前後方向に並設させて構成されている。供給路部15は、膨張部14の前後両端に膨張用ガスGを円滑に供給するために形成されており、各縦セル16aは、接続口部19の直下の縦セル16abに前後で隣接する縦セル16aa・16acを除いて、上端側を供給路部15に連通させている。また、各縦セル16aの下端は、連通路部17に連通されている。連通路部17は、縦セル16abの下端に到達した膨張用ガスGを、膨張部14の前後両側に円滑に供給させるためのものである。
【0037】
そして、接続口部19は、インフレーター36からの膨張用ガスGを流入可能にインフレーター36と接続される流入側部20と、膨張部14に膨張用ガスGを流出可能な流出側部21と、を備えて構成されている。流出側部21は、軸方向を略上下方向として、膨張部14の供給路部15と連通する連通口21aを下端に有した略円筒形状としている。流入側部20は、流出側部21の上方に配設されて、軸方向を車両Vの前後方向に配設させ、前後両端部20a・20cに開口20b・20dを備えた略円筒形状としている。流出側部21の上端は、流入側部20の前後方向の略中間位置に連通している。
【0038】
非流入部25は、車内側壁部14aと車外側壁部14bとを結合させたように構成されており、実施形態の場合、取付部26、周縁部27、厚さ規制部28、連結部29、及び、板状部30、から構成されている。
【0039】
周縁部27は、ガス流入部13に隣接する部位に配設されて、ガス漏れが生じないように密に織成されている。取付部26は、エアバッグ11の上縁11a側における周縁部27や後述する三角板状部30aから上方へ突出するように、複数(実施形態では九個)配設されている。各取付部26には、エアバッグ11を車両Vのボディ1に取り付けるための取付ブラケット33が固着され、取付ボルト34を挿通させるための取付孔26aが形成されている。そして、各取付部26は、取付ボルト34を使用して、取付ブラケット33ごと、ボディ1側の板金製のインナパネル2に固定されている。
【0040】
板状部30は、エアバッグ11の全体形状を確保するとともに、ガス流入部13の容積を小さくして、エアバッグ11の膨張完了までの時間を短くするために配設されている。そして、板状部30は、エアバッグ11の前端側に配置される三角板状部30aと、エアバッグ11の後端側に配置される三角板状部30bと、から構成されている。厚さ規制部28は、各縦セル16aを分割するように、上下方向に配設されている。なお、縦セル16aaの前方側の厚さ規制部28Aは、他の厚さ規制部28に比べて、その幅寸法を広くして、構成されている。
【0041】
さらに、連結部29は、縦セル16aa・16acの上方を塞いで、各縦セル16aa・16acの前後の厚さ規制部28・28相互を連結するように、形成されている。
【0042】
また、接続口部19の直下における縦セル16abの上端側で相互に対向する厚さ規制部28・28には、縦セル16abの開口を狭めるように、突起28aが形成されている。これらの突起28aは、接続口部19の流出側部21から膨張部14内に流入する膨張用ガスGが、多量に縦セル16abに流入することを防止して、供給路部15の前後両側へ流れ易くするために、形成されている。
【0043】
インフレーター36は、図1・3・4に示すように、膨張用ガスGを吐出するガス吐出口42を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部37と、本体部37のガス吐出口42を覆い、かつ、本体部37の外周面の周方向に沿った全周それぞれ両端を圧接させて組み付けられる略円筒状の金属製のディフューザー45と、を備えて構成されている。
【0044】
本体部37は、コールドガスを充填させたストアードガスタイプとしており、後端37b側に配置される略円柱状の基部38と、前端(先端)37a側に配置されて、基部38より若干小径となる略円柱状の頭部39と、を備えて構成されている。そして、頭部39の先端39a側の外周面には、ガス吐出口42が配設され、頭部39の先端面に、エアバッグ装置M1の作動回路からの作動用信号を入力させるコネクタ52が接続されることとなる。なお、53は、リード線である。また、頭部39の元部39b側には、ディフューザー45を取り付けるための凹溝41が、周方向の全周にわたって配設されている。また、頭部39の先端周面にも、ディフューザー45を取り付けるための段差40が、周方向の全周に形成されている。
【0045】
ディフューザー45は、板金製の略円筒状として、先端(前端)45a側に内周方向に突出する鍔部46を備え、元部(後端)45b側に、本体部37の凹溝41に嵌合させるためのかしめ部47を備えるとともに、かしめ部47の前方側には、下方に突出する有底円筒状の凸部48が、形成されている。凸部48は、円錐板状として、インフレーター36の本体部37やディフューザー45の軸方向と略直交するように、下方側へ膨張用ガスを流出可能として、それぞれ、円形に開口した二つのガス流出口49・50を、備えている。さらに詳しくは、ガス流出口49は、車両搭載時に、斜め前下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部19の流出側部21の連通口21aを経て、エアバッグ11の膨張部14における供給路部15の前方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成され、ガス流出口50は、車両搭載時に、斜め後下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部19の流出側部21の連通口21aを経て、エアバッグ11の膨張部14における供給路部15の後方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成されている。
【0046】
このディフューザー45は、鍔部46の内側面にOリング44を配設させて、元部45b側から本体部37の頭部39に外装させ、そして、Oリング44を介在させて、鍔部46を段差40に当て、かつ、かしめ部47を凹溝41に嵌合させるようにかしめれば、前後両端45a・45bが、本体部37の頭部39に対して、シール性を確保して組み付けられて、その結果、インフレーター36が、組み立てられることとなる。なお、43は、凹溝41への傷付けを防止するために、凹溝41の外周面に配設される合成樹脂製のリングスペーサである。
【0047】
また、組み立てられたインフレーター36は、ガス流出口49・50を下方へ向けて、ディフューザー45をエアバッグ11の接続口部19における流入側部20に挿入させ、さらに、流入側部20の前後両端部20a・20cを、クランプ55によって、押えて、ディフューザー45の前後端45a・45bの外周面に圧接されれば、接続口部19と接続されることとなる。なお、この接続時、ディフューザー45のガス流出口49・50は、接続口部19の連通口21aの上方側で連通口21aと対向するとともに、膨張部14の供給路部15側へ向けて、配設されることとなる。
【0048】
クランプ55は、板金製の円環状として構成されており、一部を塑性変形させて、内径を狭めることにより、接続口部19における流入側部20の前後両端部20a・20cをディフューザー45の端部45a・45bの外周面の周方向に沿った全周に圧接させることとなる。
【0049】
取付ブラケット57は、インフレーター36における本体部37の基部38側に外装されて、基部38を挟持可能な保持部57aと、保持部57aから突出する取付部57bと、を備えて構成され、取付部57bには、取付ボルト58を挿通させる取付孔57c・57cが形成されている。各取付ボルト58は、ルーフサイドレール部RRの車内側におけるボディ1側のインナパネル2に螺合されるものである。そして、取付ブラケット57は、保持部57aによってインフレーター本体部37を保持した状態で、取付ボルト58を利用して、ルーフサイドレール部RRのボディ1側のインナパネル2に、取付固定される。
【0050】
このエアバッグ装置M1の車両Vへの搭載について説明をすると、まず、エアバッグ11を、平らに展開した状態から、図2の二点鎖線に示すように、順次、山折りと谷折りとの折目Cを入れて、エアバッグ11の下縁11b側を上縁11a側に接近させるように、蛇腹折りする。そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の図示しない破断可能なテープにより、エアバッグ11の所定箇所をくるむとともに、各取付部25に取付ブラケット33を取り付けておく。また、接続口部19における流入側部20の両端部20a・20cに、予め、クランプ55を外装させておく。
【0051】
なお、インフレーター36は、本体部37にディフューザー45を組み付けて、予め、組み立てておく。
【0052】
そして、既述したように、ガス流出口49・50を下方へ向けて、後端部20c側から、ディフューザー45をエアバッグ11の接続口部19における流入側部20に挿入させ、さらに、クランプ55・55を締め付けて、流入側部20の前後両端部20a・20cを、ディフューザー45の前後端45a・45bの外周面に圧接させれば、インフレーター36を接続口部19に接続させることができて、エアバッグ組立体を形成することができる。
【0053】
勿論、この時、ディフューザー45のガス流出口49・50は、接続口部19の連通口21aに対向させるとともに、膨張部14の供給路部15側へ向けて、配設させておく。
【0054】
なお、インフレーター本体部37には、予め、取付ブラケット57を取り付けておいてもよいし、ディフューザー45を組み付けた後に、取付ブラケット57をインフレーター本体部37に取り付けてもよい。
【0055】
その後、各取付ブラケット33・57をインナパネル2の所定位置に配置させてボルト34・58止めし、エアバッグ組付体をボディ1に取り付け、ついで、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びるリード線53を備えたコネクタ52を、インフレーター本体部37の先端面に結合させ、ピラーガーニッシュ4・6・7やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付ければ、エアバッグ装置M1を車両Vに搭載させることができる。
【0056】
エアバッグ装置M1の車両Vへの搭載後、インフレーター36が作動されれば、インフレーター36の本体部37のガス吐出口42から吐出された膨張用ガスGが、図2・3の二点鎖線に示すように、本体部37の外周面とディフューザー45の内周面との間を経て、ディフューザー45のガス流出口49・50からエアバッグ11の一つの接続口部19内に流入され、さらに、その接続口部19の連通口21aから、エアバッグ11の膨張部14内に流入される。そして、エアバッグ11は、膨張用ガスGを流入させ、膨張部14を膨張させて、窓Wの上縁側から下方へ展開することとなる。
【0057】
すなわち、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、インフレーター36からの膨張用ガスGが、一つの接続口部19を経て、エアバッグ11内に供給されるものであり、従来の二つの接続口部に対して、インフレーターの両端を接続するものでなく、一つの接続口部19とインフレーター36とを接続させればよいことから、インフレーター36と接続口部19との接続作業が容易となる。
【0058】
また、膨張用ガスGがエアバッグ11の膨張部14内に流入する際には、インフレーター36のガス流出口49・50が、接続口部19の下端の連通口21aに対向するとともに、膨張部14の供給路部15側へ向いて、配設されている。そして、ガス流出口49・50は、ディフューザー45の外周面に開口して、その軸方向を、インフレーター36の本体部37やディフューザー45の軸方向と略直交する方向としていることから、接続口部19の流出側部21における連通口21aは、その軸方向を、ガス流出口49・50と同様に、インフレーター36の軸方向に対して、略直交させることとなって、インフレーター36を挿入させた接続口部19の流入側部20が、連通口21aの軸方向と略直交する状態として、すなわち、流出側部21と略直交状態に屈曲するような状態として、車両Vに配設されることとなる。
【0059】
そのため、インフレーター36からの膨張用ガスGは、インフレーター36の本体部37やディフューザー45の軸方向と略直交する下方向に噴出して、流出側部21内に流入し、さらに、エアバッグ11の膨張部14内に流入することから、流出側部21が、膨張用ガスGの噴出力でインフレーター36から離れようと、下方側へ移動しようとしても、流入側部20の内周面、特に、内周面における連通口21aから離れた側の上部側内周面20eが、インフレーター36のディフューザー45の外周面における連通口21aから離れた側の上部側外周面45cによって規制されて、流出側部21のインフレーター36からの離脱が防止される。その結果、インフレーター36と接続口部19の流入側部20との接続構造を簡素化して、クランプ55・55の締結力を弱くし、接続強度を弱くしても、エアバッグ装置M1の作動時、インフレーター36自体が、その外周面の一部45cにより、接続口部19を保持することとなって、接続口部19のインフレーター36からの外れを防止できる。
【0060】
また、ディフューザー45におけるインフレーター36の本体部37への組付が、ディフューザー45の両端45a・45bをそれぞれ本体部37の外周面の周方向に沿った全周に圧接させる簡便な構造であっても、膨張用ガスGは、ディフューザー45のガス流出口49・50から、本体部37やディフューザー45の略軸直交方向の下方側に噴出することから、ディフューザー45の両端45a・45bにおける本体部37への組付力が弱くとも、ディフューザー45が本体部37から外れることは、防止される。そのため、ディフューザー45と本体部37とを組み付けるインフレーター36自体の組立も、簡便に行える。
【0061】
そして、勿論、エアバッグ11の膨張部14内へ流入する膨張用ガスGは、接続口部19を経て、膨張部14の前後方向の略中間位置に、流入することから、膨張部14の前後方向両端へ、迅速に到達でき、エアバッグ11の膨張部14における各縦セル16aの迅速な展開膨張を、確保することができる。
【0062】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、迅速なエアバッグ11の展開膨張を確保して、インフレーター36とエアバッグ11との接続構造を簡素化でき、さらに、インフレーター36自体の組立も簡便に行えることから、エアバッグ装置M1の組立工数や組立コストを低減することが可能となる。
【0063】
また、インフレーター36のディフューザー45は、両端45a・45bを本体部37に圧接させるように、本体部37に外装されて組み付けられることから、インフレーター36自体の軸方向の長さを長くすること無く、コンパクトに、インフレーター36を構成することができる。
【0064】
そして、第1実施形態では、膨張用ガスGが、ディフューザー45の二つのガス流入口49・50から、流出側部21の連通口21aを経て、斜め前下方向と斜め後下方向との二方向で、膨張部14の供給路部15内に流入する。そのため、膨張用ガスGが、膨張部14の前後方向両端へ円滑に到達できて、一層、エアバッグ11の迅速な展開膨張を確保することができる。
【0065】
特に、第1実施形態の場合には、膨張用ガスGが、エアバッグ11の上縁11a側で車両Vの前後方向に配置された供給路部15内に流入することから、一層、円滑に、膨張部14の前後両端の縦セル16aを膨張させ易くなって、エアバッグ11の迅速な展開膨張を、確保することができる。
【0066】
さらに、第1実施形態では、エアバッグ11の膨張部14が、エアバッグ11の下縁11b側に、車両Vの前後方向に沿うように、連通路部17を配設させて構成されているため、縦セル16abから連通路部17を経て、一層、円滑に、膨張部14の前後端の縦セル16aに膨張用ガスGを流入させ易くなることから、エアバッグ11の迅速な展開膨張を、一層、助長できる。
【0067】
また、第1実施形態では、エアバッグ11の接続口部19の流入側部20が、車両Vの前後方向に沿うように配設されている。このような構成では、インフレーター36が、その流入側部20に挿入されるため、インフレーター36を、エアバッグ11における膨張部14と平行な車両Vの前後方向に沿って配設させることができ、インフレーター36を、車両Vの窓Wの上縁側における厚さの薄いルーフサイドレール部RRに、容易に配設させることが可能となる。
【0068】
さらに、第1実施形態では、エアバッグ11の流入側部20が、前後両端20a・20cを、開口させるとともに、流出側部21の上部から前後方向両側に突出させるように、形成されて、流入側部20のインフレーター36へのシール部位が、流出側部21を間にする前後両端20a・20c側の二箇所で、それぞれ、ディフューザー45の外周面の周方向に沿って圧接されて、形成されている。すなわち、エアバッグ11が、流出側部21をT字の縦棒部とし、流入側部20をT字の横棒部として、接続口部19をT字状にする態様として、流入側部20のシール部位を、流出側部21を間にする前後両端20a・20c側の二箇所に、形成すれば、流入側部20の前後両端20a・20cのどちらからも、インフレーター36を挿入することができて、インフレーター36とエアバッグ11との接続作業の自由度を向上させることができる。
【0069】
そのため、実施形態では、接続時、流入側部20の後端20c側から、ディフューザー45の鍔部46を挿入させた場合を示したが、例えば、インフレーター36に、予め、リード線53が結線されているような場合、流入側部20の前端20a側から、本体部37の基部38を挿入させて、インフレーター36を流入側部20に挿入させてもよい。
【0070】
なお、上記構成では、流入側部20のインフレーター36へのシール部位が、流出側部21を間にする前後両端20a・20c側の二箇所に、形成されるものの、それらの二箇所のシール部位は、それぞれ、ディフューザー45の外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、形成されている。すなわち、それらのシール部位は、ディフューザー45のガス流出口49・50から下方側に噴出する膨張用ガスGの噴出方向と略直交する方向の周方向で、シール圧を確保するものであり、高いシール圧でなくとも、十分なシール性を確保できることから、それぞれ、塑性変形させるようにかしめて締結するクランプ55・55を利用する簡単な構成だけでもよく、シール構造を簡便化することができ、インフレーター36と接続口部19との接続作業性の低下を抑えることができる。
【0071】
つぎに、図5・6に示す第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2について説明する。この第2実施形態では、インフレーター66が第1実施形態と相違するとともに、エアバッグ11Aの一部が、第1実施形態のエアバッグ11と相違している。また、インフレーター66を車両Vに取り付ける取付ブラケット75・76が、二つ使用されている。
【0072】
なお、各取付ブラケット75・76は、ともに、縮径可能な円筒状の保持部75a・76aと、取付ボルト58を挿通可能な取付孔75c・76cを有した取付部75b・76bと、を備えて構成されている。そして、取付ブラケット75は、後述する本体部67の元部67bの外周面を保持部75aで保持して、ボルト58により、インナパネル2に取付固定され、取付ブラケット76は、接続口部19の流入側部20を外装させた状態で、後述するディフューザー70の先端70aの外周面を保持部76aで保持して、ボルト58により、インナパネル2に取付固定されることとなる。
【0073】
そして、エアバッグ11Aは、エアバッグ11Aにおける接続口部19の流出側部21が、エアバッグ11のものより、若干、上下方向に長く形成されている点を除いて、エアバッグ11と同様に構成されている。そのため、エアバッグ11と同様な部位には、インフレーター66を挿入させる接続口部19の流入側部20を含めて、エアバッグ11と同一の符号を付して説明を省略する。
【0074】
また、第2実施形態のインフレーター66は、図5・6に示すように、膨張用ガスGを吐出するガス吐出口68を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部67と、本体部67のガス吐出口68を覆い、かつ、本体部67の外周面の周方向に沿った全周にそれぞれ両端を圧接させて組み付けられる略円筒状の金属製のディフューザー70と、を備えて構成されている。
【0075】
本体部67は、略円柱状として、コールドガスを充填させたストアードガスタイプとしており、前端67a側の外周面に複数のガス吐出口68を配設させるとともに、前端67aの端面に、リード線53を結線させたコネクタ52を結合させるように構成されている。ディフューザー70は、板金製の略円筒状として、先端(前端)70a側に内周方向に突出する鍔部71を備え、元部(後端)70b側に、内周側に湾曲して本体部67の外周面の全周に圧接可能な湾曲部72を備えて構成されている。そして、ディフューザー70の後端70b側の下部には、インフレーター66の本体部67やディフューザー70の軸方向と直交するように、円形に開口する一つのガス流出口73が形成されている。このガス流出口73は、車両搭載時に、膨張用ガスGを下方へ流出させて、接続口部19の流出側部21の連通口21aを経て、エアバッグ11の膨張部14における供給路部15内に、膨張用ガスGを案内可能に構成されている。
【0076】
このディフューザー70は、鍔部71の内側面にOリング44を配設させて、元部70b側の湾曲部72を、本体部67の前端67a側から外装し、そして、Oリング44を介在させて、鍔部71側を先端67aの外周面に圧接させ、湾曲部72を元部67bの外周面に圧接させれば、前後両端70a・70bが、本体部67の外周面に対して、シール性を確保して組み付けられて、その結果、インフレーター66が、組み立てられることとなる。
【0077】
そして、組み立てられたインフレーター66は、ガス流出口73を下方へ向け、インフレーター後端66b側を前端20a側から挿入させて、ディフューザー70をエアバッグ11Aの接続口部19における流入側部20に挿入させ、さらに、流入側部20の前後両端部20a・20cを、クランプ55によって押えて、インフレーター66の前後端66a・66b、すなわち、ディフューザー70の前端70a近傍と本体部67の元部67b近傍との外周面の周方向に沿った全周に、圧接されれば、接続口部19と接続されることとなる。
【0078】
なお、この接続時、エアバッグ11Aは、第1実施形態と同様に、折り畳まれて取付ブラケット33が取り付けられた状態としている。また、この接続時、ディフューザー70のガス流出口73は、接続口部19の連通口21aの上方側で、連通口21aに対向するとともに、膨張部14の供給路部15側へ向けて、配設されることとなる。
【0079】
そして、インフレーター66を接続口部19に接続させた後は、取付ボルト34・58を使用して、エアバッグ11Aやインフレーター66を第1実施形態と同様に車両Vに取付固定すれば、エアバッグ装置M2を車両Vに搭載することができる。
【0080】
この第2実施形態でも、車両Vへの搭載後、インフレーター66が作動されれば、インフレーター66の本体部67のガス吐出口68から吐出された膨張用ガスGが、図5・6の二点鎖線に示すように、本体部67の外周面とディフューザー70の内周面との間を経て、ディフューザー70のガス流出口73からエアバッグ11Aの一つの接続口部19内に流入され、さらに、その接続口部19の連通口21aから、エアバッグ11Aの膨張部14内に流入される。そして、エアバッグ11Aは、膨張用ガスGを流入させ、膨張部14を膨張させて、窓の上縁側から下方へ展開することとなる。
【0081】
すなわち、この第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、インフレーター66からの膨張用ガスGが、一つの接続口部19を経て、エアバッグ11A内に供給されるものであり、従来の二つの接続口部に対して、インフレーターの両端を接続するものでなく、一つの接続口部19とインフレーター66とを接続させればよいことから、インフレーター66と接続口部19との接続作業が容易となる。
【0082】
また、インフレーター66からの膨張用ガスGは、インフレーター66の本体部67やディフューザー70の軸方向と直交する下方向に噴出して、流出側部21内に流入し、さらに、エアバッグ11Aの膨張部14内に流入することから、流出側部21が、膨張用ガスGの噴出力でインフレーター66から離れようと、下方側へ移動しようとしても、流入側部20の内周面、特に、内周面における連通口21aから離れた側の上部側内周面20eが、インフレーター66のディフューザー70の外周面における連通口21aから離れた側の上部側外周面70cによって規制されて、流出側部21のインフレーター66からの離脱が防止される。その結果、インフレーター66と接続口部19の流入側部20との接続構造を簡素化して、クランプ55・55の締結力を弱くし、接続強度を弱くしても、エアバッグ装置M2の作動時、インフレーター66自体が、その外周面の一部70cによって、接続口部19を保持することとなって、接続口部19のインフレーター66からの外れを防止できる。
【0083】
また、ディフューザー70におけるインフレーター66の本体部67への組付が、ディフューザー70の両端70a・70bを本体部67の外周面に圧接させる簡便な構造であっても、膨張用ガスGは、ディフューザー70のガス流出口73から、本体部67やディフューザー70の軸直交方向の下方側に噴出することから、ディフューザー70の両端70a・70bにおける本体部67への組付力が弱くとも、ディフューザー70が本体部67から外れることは、防止される。そのため、ディフューザー70と本体部67とを組み付けるインフレーター66自体の組立も、簡便に行える。
【0084】
そして、勿論、エアバッグ11Aの膨張部14内へ流入する膨張用ガスGは、接続口部19を経て、膨張部14の前後方向の略中間位置に、流入することから、膨張部14の前後方向両端へ、迅速に到達でき、エアバッグ11Aの膨張部14における各縦セル16aの迅速な展開膨張を、確保することができる。
【0085】
したがって、第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、迅速なエアバッグ11Aの展開膨張を確保して、インフレーター66とエアバッグ11Aとの接続構造を簡素化でき、さらに、インフレーター66自体の組立も簡便に行えることから、エアバッグ装置M2の組立工数や組立コストを低減することが可能となる。
【0086】
また、第2実施形態でも、インフレーター66のディフューザー70は、両端70a・70bを本体部67に圧接させるように、本体部67に外装されて組み付けられることから、インフレーター66自体の軸方向の長さを長くすること無く、コンパクトに、インフレーター66を構成することができる。
【0087】
さらに、第2実施形態では、インフレーター66のガス吐出口68が、本体部67の前端部67a側に配設されていても、ガス流出口73が、ガス吐出口68から離れた側におけるインフレーター66の軸方向の略中央側にずれて、配設されている。このような構成では、ストアードガスタイプのような、本体部67のガス吐出口68の配置されている端部67a(インフレーター66の前端66a)側に作動用のリード線53が配置されるインフレーター66、を使用する場合、リード線53の配置されるインフレーター66の端部66a側を、接続口部19の流入側部20の開口20bから露出させるように、リード線53の配置されないインフレーター66の端部66b側から、接続口部19の流入側部20に挿入させても、円滑に、ディフューザー70のガス流出口73を、連通口21aに対向させることができる。
【0088】
また、この第2実施形態でも、エアバッグ11と同様に、エアバッグ11Aの接続口部19の流入側部20が、車両Vの前後方向に沿うように配設されているため、インフレーター66を、車両Vの窓の上縁側における厚さの薄いルーフサイドレール部に、容易に配設させることが可能となる。
【0089】
さらにまた、エアバッグ11Aの流入側部20が、前後両端20a・20cを、開口させるとともに、流出側部21の上部から前後方向両側に突出させるように、形成されて、流入側部20のインフレーター66へのシール部位が、流出側部21を間にする前後両端20a・20c側の二箇所で、それぞれ、インフレーター66の外周面の周方向に沿って圧接されて、形成されている。そのため、塑性変形させるようにかしめて締結するクランプ55・55を利用する簡単な構成だけで、十分なシール性を確保でき、また、流入側部20の前後両端20a・20cのどちらからも、インフレーター66を挿入することができて、インフレーター66とエアバッグ11Aとの接続作業の自由度を向上させることができる。
【0090】
さらにまた、第2実施形態では、インフレーター66が、流出側部21を間にする前後両側の二箇所で、すなわち、実施形態の場合、ディフューザー70の前端70aの外周面と本体部67の元部67bの外周面とが、取付ブラケット75・76を使用して、ボディ1側のインナパネル2に取り付けられる構成としている。そのため、インフレーター66自体のインナパネル2への取付が、安定する。また、インフレーター66の作動時、流出側部21が膨張用ガスGの噴出力でインフレーター66から離れようとしても、流出側部21の上部で前後両側に突出するように配設された流入側部20に、インフレーター66が挿入されているため、インフレーター66自体が、流入側部20における流出側部21を間にする両端部20a・20c側で、その移動を規制でき、接続口部19を安定して支持することができる。
【0091】
なお、第1・2実施形態のエアバッグ11・11Aでは、接続口部19を車内側から見てT字形状として、インフレーター36・66と接続される流入側部20の前後両端20a・20cを開口させた場合を示したが、図7・8に示す第3実施形態のエアバッグ11Bの接続口部79のように、流入側部80を流出側部81からL字状に屈曲させてもよい。すなわち、この接続口部79は、エアバッグ11Bの膨張部14における供給路部15と連通する連通口81aを下端に開口させた流出側部81を備え、流入側部80が、流出側部81の上部から車両Vの前方側に屈曲するように、形成されて、流入側部80の前端80aに、開口80bが形成されている。なお、エアバッグ11Bは、接続口部79の構成と取付部26の配置位置とが相違するだけで、他の構成は、エアバッグ11・11Aと同様である。
【0092】
また、この第3実施形態のエアバッグ装置M3のインフレーター86は、第2実施形態と同一の本体部67と、本体部67のガス吐出口68を覆い、かつ、本体部67の外周面の周方向に沿った全周にそれぞれ両端を圧接させて組み付けられる略円筒状の板金製のディフューザー87と、を備えて構成されている。
【0093】
ディフューザー87は、先端(前端)87a側に内周方向に突出する鍔部88を備え、元部(後端)87b側に、内周側に湾曲して本体部67の外周面の全周に圧接可能な湾曲部89を備えて構成されている。そして、ディフューザー87の後端87b(インフレーター86の後端)側近傍の下部には、下方に突出する略半球状の凸部90が、形成されている。凸部90は、インフレーター86の本体部67やディフューザー87の軸方向と略直交するように、下方側へ膨張用ガスGを流出可能として、それぞれ、円形に開口した二つのガス流出口91・92を、備えている。さらに詳しくは、ガス流出口91は、車両搭載時に、斜め前下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部79の流出側部81の連通口81aを経て、エアバッグ11Bの膨張部14における供給路部15の前方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成され、ガス流出口92は、車両搭載時に、斜め下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部79の流出側部81の連通口81aを経て、エアバッグ11Bの膨張部14における供給路部15の後方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成されている。
【0094】
また、このディフューザー87は、インフレーター86を車両のインナパネル2にボルト58止めするための二つのブラケット93を備え、各ブラケット93には、ボルト58を挿通させるための取付孔93aが形成されている。
【0095】
このディフューザー87は、鍔部88の内側面にOリング44を配設させて、元部87b側の湾曲部89を、本体部67の前端67a側から外装し、そして、Oリング44を介在させて、鍔部88側を先端67aの外周面に圧接させ、湾曲部89を元部67bの外周面に圧接させれば、前後両端87a・87bが、本体部67の外周面に対して、シール性を確保して組み付けられて、その結果、インフレーター86が、組み立てられることとなる。
【0096】
そして、組み立てられたインフレーター86は、ガス流出口91・92を下方へ向けて、ディフューザー87の元部87bを、前端80aの開口80bから、エアバッグ11Bの接続口部79における流入側部80に挿入させ、さらに、流入側部80の前端部80a近傍を、クランプ55によって押えて、インフレーター86の前後方向の中央付近、すなわち、ディフューザー87の鍔部88と凸部90との中間付近に圧接させれば、接続口部79と接続されることとなる。
【0097】
なお、この接続時、エアバッグ11Bは、第1実施形態と同様に、折り畳まれて取付ブラケット33が取り付けられた状態としている。また、この接続時、ディフューザー87のガス流出口91・92は、接続口部79の連通口81aの上方側で、連通口81aに対向するとともに、膨張部14の供給路部15側へ向けて、配設されることとなる。
【0098】
そして、インフレーター86を接続口部79に接続させた後は、取付ボルト34・58を使用して、エアバッグ11Bやインフレーター86を第1実施形態と同様に車両Vに取付固定すれば、エアバッグ装置M3を車両Vに搭載することができる。
【0099】
この第3実施形態では、インフレーター86の作動時、膨張用ガスGが、ガス吐出口68から吐出されれば、本体部67の外周面とディフューザー87の内周面の間を経て、ディフューザー87のガス流出口91・92から噴出され、エアバッグ11Bの前後方向における中間付近の一つの接続口部79を経て、エアバッグ11Bにおける膨張部14の供給路部15内の前方側と後方側とに流れることとなる。そして、流出側部81がインフレーター86から離れようとしても、流入側部80の上部側内周面80cがインフレーター86におけるディフューザー87の上部側外周面87cに規制されて、流出側部81の移動が規制される。そのため、エアバッグ11Bにおける接続口部79の流入側部80が、流出側部81を間にして前後両側に開口を備えていない点を除いて、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0100】
さらに、この第3実施形態では、流入側部80の端部80a側におけるインフレーター86の外周面へのシール部位が、ディフューザー87の外周面の周方向に沿った全周に圧接される部位として、そのシール部位におけるディフューザー87の部位が、本体部67の外周面との間に、隙間Sを設けている部位としている。そのため、クランプ55を締結して、流入側部80をディフューザー87にシールするためのシール圧を所定以上に高くしても、ディフューザー87が、本体部67との隙間Sを狭めるように、撓むことができるため、シール圧を厳密に設定しなくともよくなり、接続口部79とディフューザー87との接続作業が容易となる。
【0101】
ちなみに、このような作用・効果は、図6に示すように、第2実施形態において、ディフューザー70と接続口部19における流入側部20の前端20a付近とのクランプ55による接続部位でも、本体部67の外周面とディフューザー70の内周面とに隙間Sが生じているため、得ることができる。
【0102】
また、第3実施形態では、エアバッグ11Bの接続口部79について、膨張部14から上方へ延びる流出側部81と、流出側部81の上部から前方側へ屈曲する流入側部80と、を備えて、車内側から見てL字形状とするものを示したが、接続口部79自体が、エアバッグ11Bとともに可撓性を有する織布から構成されるものであり、L字状でなくとも、例えば、膨張部14と連通させて、エアバッグ11Bの上縁11a側から真上に延びるように、接続口部を突設させたり、あるいは、エアバッグ11Bの上縁11a側から斜め前方若しくは後方に延びるように、接続口部を突設させ、車両搭載時に、L字状に屈曲させて、接続口部の膨張部14側を流出側部として、接続口部のインフレーターを挿入させて接続させた側を流入側部としてもよい。
【0103】
さらに、第3実施形態では、エアバッグ11Bの接続口部79について、車内側から見てL字形状として、インフレーター86の取付固定を、ブラケット93・93を利用して、インフレーター86の前端側で行うようにしたが、図9・10に示す第4実施形態のように、車内側から見てL字形状の接続口部79であっても、インフレーター96を、接続口部79の流出側部81を間にする前後両端で、ボディ1側のインナパネル2に取付固定してもよい。
【0104】
この第4実施形態では、エアバッグ11Cが、接続口部79の流入側部80における開口80bから離れた後端80d側を、閉塞させた状態で、流出側部81の後方側まで突出させている点が、第3実施形態のエアバッグ11Bの接続口部79と相違している。他の構成は、第3実施形態のエアバッグ11Bと同様な構成としている。
【0105】
そして、インフレーター96は、第2・3実施形態と同一の本体部67と、本体部67のガス吐出口68を覆い、かつ、本体部67の外周面に両端を圧接させて組み付けられる略円筒状の板金製のディフューザー97と、を備えて構成されている。
【0106】
ディフューザー97は、先端(前端)97a側に内周方向に突出する鍔部98を備え、元部(後端)97b側に、内周側に湾曲して本体部67の外周面の全周に圧接可能な湾曲部99を備えて構成されている。そして、ディフューザー97の前後方向の中間付近の下部には、下方に円錐台状に突出する凸部100が、形成されている。凸部100の傾斜面には、インフレーター96の本体部67やディフューザー97の軸方向と略直交するように、下方側へ膨張用ガスGを流出可能として、それぞれ、円形に開口した二つのガス流出口101・102が、形成されている。さらに詳しくは、ガス流出口101は、車両搭載時に、斜め前下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部79の流出側部81の連通口81aを経て、エアバッグ11Cの膨張部14における供給路部15の前方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成され、ガス流出口102は、車両搭載時に、斜め下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部79の流出側部81の連通口81aを経て、エアバッグ11Cの膨張部14における供給路部15の後方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成されている。
【0107】
このディフューザー97は、鍔部98の内側面にOリング44を配設させて、元部97b側の湾曲部99を、本体部67の前端67a側から外装し、そして、Oリング44を介在させて、鍔部98側を先端67aの外周面に圧接させ、湾曲部99を元部67bの外周面に圧接させれば、前後両端97a・97bが、本体部67の外周面の周方向に沿った全周に対して、シール性を確保して本体部67に組み付けられて、その結果、インフレーター96が、組み立てられることとなる。
【0108】
そして、組み立てられたインフレーター96は、ガス流出口101・102を下方へ向けて、ディフューザー97の元部97bを、前端80aの開口80bから、エアバッグ11Cの接続口部79における流入側部80に挿入させ、さらに、流入側部80の前端部80a近傍と後端部80d近傍とを、取付ブラケット76の保持部76aによって押えて、インフレーター96の前後両端、すなわち、ディフューザー97の前後両端97a・97b付近に圧接させれば、接続口部79と接続されることとなる。
【0109】
なお、この接続時、エアバッグ11Cは、第1実施形態と同様に、折り畳まれて取付ブラケット33が取り付けられた状態としている。また、この接続時、ディフューザー97のガス流出口101・102は、接続口部79の連通口81aの上方側で、連通口81aに対向するとともに、膨張部14の供給路部15側へ向けて、配設されることとなる。
【0110】
そして、インフレーター96を接続口部79に接続させた後は、取付ボルト34・58を使用して、エアバッグ11Cやインフレーター96を第1実施形態と同様に車両Vに取付固定すれば、エアバッグ装置M4を車両Vに搭載することができる。
【0111】
この第4実施形態でも、インフレーター96の作動時、膨張用ガスGがガス吐出口68から吐出されれば、本体部67の外周面とディフューザー97の内周面との間を経て、ディフューザー97のガス流出口101・102から噴出され、エアバッグ11Cの前後方向の中間付近の一つの接続口部79を経て、エアバッグ11Cにおける膨張部14の供給路部15内の前方側と後方側とに流れることとなる。そして、流出側部81がインフレーター96から離れようとしても、流入側部80の上部側内周面80cがインフレーター96におけるディフューザー97の上部側外周面97cに規制されて、流出側部81の移動が規制される。そのため、エアバッグ11Cにおける接続口部79の流入側部80が、流出側部81を間にして前後両側に開口を備えない点を除いて、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができ、さらに、インフレーター96を安定して車両Vに取付固定することができる。
【0112】
なお、インフレーターのディフューザーに設けるガス流出口に関して、図11に示すように、エアバッグ11Aの接続口部19における流出側部21側に、侵入するように配設させてもよい。このインフレーター106は、膨張用ガスGを吐出するガス吐出口111を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部107と、本体部107のガス吐出口111を覆い、かつ、本体部107の外周面に両端を圧接させて組み付けられる略円筒状の金属製のディフューザー113と、を備えて構成されている。
【0113】
本体部107は、コールドガスを充填させたストアードガスタイプとしており、後端107b側に配置される略円柱状の基部108と、前端(先端)107a側に配置されて、基部108より若干小径となる略円柱状の頭部109と、を備えて構成されている。そして、頭部109の先端109a側の外周面には、ガス吐出口111が配設され、頭部109の先端面に、エアバッグ装置M5の作動回路からの作動用信号を入力させるコネクタ52が接続されることとなる。また、頭部109の元部109b側には、ディフューザー113を取り付けるための凹溝110が、周方向の全周にわたって配設されている。
【0114】
ディフューザー113は、板金製の略円筒状として、先端(前端)113a側に内周方向に突出する鍔部114を備え、元部(後端)113b側に、本体部107の凹溝110に嵌合させるためのかしめ部115を備えるとともに、かしめ部115の前方側には、下方に突出する有底円筒状の筒部116が、形成されている。筒部116の底壁116aは、円錐状として、インフレーター106の本体部107やディフューザー113の軸方向と略直交するように、下方側へ膨張用ガスGを流出可能として、それぞれ、円形に開口した二つのガス流出口117・118を、備えている。さらに詳しくは、ガス流出口117は、車両搭載時に、斜め前下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部19の流出側部21の連通口21aを経て、エアバッグ11Aの膨張部14における供給路部15の前方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成され、ガス流出口118は、車両搭載時に、斜め下方向に膨張用ガスGを流出させて、接続口部19の流出側部21の連通口21aを経て、エアバッグ11Aの膨張部14における供給路部15の後方側に、膨張用ガスGを案内可能に構成されている。
【0115】
このディフューザー113は、鍔部114の内側面にOリング44を配設させて、元部113b側から本体部107の頭部109に外装させ、そして、Oリング44を介在させて、鍔部114を頭部109の先端外周面に当て、かつ、かしめ部115を凹溝110に嵌合させるようにかしめれば、前後両端113a・113bが、本体部107の頭部109に対して、シール性を確保して組み付けられて、その結果、インフレーター106が、組み立てられることとなる。
【0116】
このインフレーター106は、第1実施形態と同様に、クランプ55・55を利用して、接続口部19に接続され、また、取付ブラケット57を使用して、車両Vに、取付固定される。
【0117】
このインフレーター106を使用するエアバッグ装置M5では、第1実施形態と同様な作用・効果を得られる他、ガス流出口117・118が、接続口部19の流出側部21内に侵入して、エアバッグ11Aの膨張部14に接近している。そのため、ガス流出口117・118から流出する膨張用ガスGは、流出側部21の連通口21aを経て、斜め前下方向と斜め後下方向との二方向で、円滑に、膨張部14の供給路部15内に流入して、膨張部14の前後方向両端へ素早く到達できて、一層、エアバッグ11の迅速な展開膨張を確保することができる。
【0118】
なお、上記の点を考慮しなければ、ディフューザー113の下方に突出する有底の筒部116には、下方側へ膨張用ガスGを流出させるガス流出口を、一つ、配設させるように構成してもよい。
【0119】
また、各実施形態のインフレーター36・66・86・96・106では、コールドガスを充填させたストアードタイプを例示したが、勿論、本発明では、化学反応による反応(燃焼)ガスを利用するハイブリッドタイプ等のインフレーターを使用してもよい。
【0120】
さらに、各エアバッグの接続口部内や供給路部における連通口近傍に、ディフューザーの他に、膨張用ガスを、エアバッグの前後両側に流し可能な、あるいは、エアバッグの前後両側や下方側の三方側に流し可能な、可撓性を有した整流布を配設させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す車内側から見た概略正面図である。
【図2】 第1実施形態で使用するエアバッグ単体の正面図である。
【図3】 第1実施形態のエアバッグ装置におけるインフレーター付近の部分拡大断面図である。
【図4】 第1実施形態で使用するインフレーターの底面図である。
【図5】 第2実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの接続口部付近の部分拡大断面図である。
【図6】 第2実施形態のエアバッグ装置におけるインフレーター付近の部分拡大断面図である。
【図7】 第3実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの接続口部付近の部分拡大断面図である。
【図8】 第3実施形態に使用するエアバッグの接続口部付近の部分正面図である。
【図9】 第4実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの接続口部付近の部分拡大断面図である。
【図10】 第4実施形態に使用するエアバッグの接続口部付近の部分正面図である。
【図11】 第5実施形態のエアバッグ装置におけるインフレーター付近の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ボディ、
2…インナパネル、
11・11A・11B・11C…エアバッグ、
11a…上縁、
14…膨張部、
14a…車内側壁部、
14b…車外側壁部、
19・79…接続口部、
20・80…流入側部、
20b・20d・80b…開口、
21・81…流出側部、
21a・81a…連通口、
36・66・86・96・106…インフレーター、
37・67・107…本体部、
42・68・111…ガス吐出口、
45・87・97・113…ディフューザー、
49・50・73・91・92・101・102・117・118…ガス流出口、
S…隙間、
G…膨張用ガス、
W(W1・W2・W3)…窓、
M1・M2・M3・M4・M5…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. 車両の車内側の窓の周縁における前後方向に沿った上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    を備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    膨張用ガスの流入時に、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張して、前記窓を遮蔽可能な膨張部と、
    前記エアバッグの上縁側における車両の前後方向の略中間位置に配置されて、前記膨張部と連通するとともに前記膨張部から上方へ突出するように形成され、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部に案内可能な一つの筒状の接続口部と、
    を備えて構成され、
    前記接続口部が、前記膨張部と連通する連通口を下端に有し、前記膨張部に膨張用ガスを流出可能な流出側部と、該流出側部の上部から前後方向に屈曲するように筒状に配設されて、端部に前記インフレーターを挿入可能な開口を備えた流入側部と、を備えて構成され、
    前記インフレーターが、膨張用ガスを吐出するガス吐出口を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部と、前記ガス吐出口の位置の前記本体部の外周面の周方向の全周を覆うように、前記本体部に外装させ、かつ、両端を前記本体部の外周面の周方向に沿った全周にそれぞれ圧接させることにより、前記本体部に組み付けられる筒状の金属製として、膨張用ガスを流出可能なガス流出口を外周面に開口させたディフューザーと、を備えて構成され、
    前記インフレーターが、前記ディフューザーの前記ガス流出口の部位を前記エアバッグの接続口部の流入側部に挿入さて、前記ガス流出口を、前記接続口部の前記連通口に対向させるとともに、前記膨張部側へ向けて配設させ、かつ、前記流入側部の端部を、前記ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、前記流入側部とシール性を確保して接続されて配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 車両の車内側の窓の周縁における前後方向に沿った上縁側に、折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように下方へ展開して膨張するエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    を備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    膨張用ガスの流入時に、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張して、前記窓を遮蔽可能な膨張部と、
    前記エアバッグの上縁側における車両の前後方向の略中間位置に配置されて、前記膨張部と連通するとともに前記膨張部から上方へ突出するように形成され、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記膨張部に案内可能な一つの筒状の接続口部と、
    を備えて構成され、
    前記接続口部が、前記膨張部と連通する連通口を下端に有し、前記膨張部に膨張用ガスを流出可能な流出側部と、該流出側部の上部から前後両側に突出するように筒状に配設されて、前後両端に前記インフレーターを挿入可能な開口を備えた流入側部と、を備えて構成され、
    前記インフレーターが、膨張用ガスを吐出するガス吐出口を外周面に開口させたシリンダタイプの本体部と、前記ガス吐出口の位置の前記本体部の外周面の周方向の全周を覆うように、前記本体部に外装させ、かつ、両端を前記本体部の外周面の周方向に沿った全周にそれぞれ圧接させることにより、前記本体部に組み付けられる筒状の金属製として、膨張用ガスを流出可能なガス流出口を外周面に開口させたディフューザーと、を備えて構成され、
    前記インフレーターが、前記ディフューザーの前記ガス流出口の部位を前記エアバッグの接続口部の流入側部に挿入さて、前記ガス流出口を、前記接続口部の前記連通口に対向させるとともに、前記膨張部側へ向けて配設させ、かつ、前記流入側部の前後両端の一方の端部を、前記ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、他方の端部を、前記ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に、若しくは、前記本体部の外周面の周方向に沿った全周に圧接させて、前記流入側部とシール性を確保して接続されて配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記ガス流出口が、膨張用ガスを斜め前下方向と斜め後下方向との二方向に流出可能に、前記ディフューザーに二つ配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記ガス吐出口が、前記本体部の端部側に配設されて、前記ガス流出口が、前記ガス吐出口から離れた側の前記インフレーターの中央側若しくは端部側にずれて、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置。
  5. 前記インフレーターが、前記流出側部を間にする前後両側の二箇所で、車体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置。
  6. 前記流入側部における前記インフレーターの外周面への少なくとも一つのシール部位が、前記ディフューザーの外周面の周方向に沿った全周に沿って圧接される部位として、構成され、
    前記シール部位における前記ディフューザーの部位が、前記本体部の外周面との間に、隙間を設けている部位としていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置。
JP2001358093A 2001-11-22 2001-11-22 頭部保護エアバッグ装置 Expired - Lifetime JP3835264B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358093A JP3835264B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 頭部保護エアバッグ装置
US10/299,656 US6860506B2 (en) 2001-11-22 2002-11-20 Head protecting airbag device
DE10254453A DE10254453B4 (de) 2001-11-22 2002-11-21 Kopfschutzairbagvorrichtung
US11/028,302 US7040652B2 (en) 2001-11-22 2005-01-04 Head protecting airbag device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358093A JP3835264B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 頭部保護エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003160018A JP2003160018A (ja) 2003-06-03
JP3835264B2 true JP3835264B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=19169333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358093A Expired - Lifetime JP3835264B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 頭部保護エアバッグ装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6860506B2 (ja)
JP (1) JP3835264B2 (ja)
DE (1) DE10254453B4 (ja)

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3726722B2 (ja) * 2001-07-23 2005-12-14 トヨタ自動車株式会社 エアバッグ装置
GB2393692A (en) * 2002-10-01 2004-04-07 Autoliv Dev Air bag with reinforced apertures in gas duct
US20040150202A1 (en) * 2002-11-18 2004-08-05 Yuzo Goto Inflator for air bag
GB2406312A (en) * 2003-09-25 2005-03-30 Autoliv Dev Gas deflector
JP4175986B2 (ja) * 2003-09-30 2008-11-05 豊田合成株式会社 エアバッグ装置
JP4281644B2 (ja) * 2003-11-21 2009-06-17 豊田合成株式会社 インフレーター
JP2005178612A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Takata Corp カーテンエアバッグ装置
US7404571B2 (en) * 2004-02-26 2008-07-29 Automotive Systems Laboratory, Inc. Linear inflator and mounting clip
DE102004022732B3 (de) * 2004-05-07 2005-12-29 Trw Automotive Gmbh Baugruppe aus einem Gehäuse und einem Gasgenerator für ein Seitengassackmodul
DE102004044525A1 (de) * 2004-09-15 2006-03-30 Autoliv Development Ab Gassack
US20060208466A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-21 Takata Restraint Systems, Inc. Curtain airbag bottom fill
DE102005021371A1 (de) * 2005-05-04 2006-11-23 Autoliv Development Ab Gassack
US7789418B2 (en) * 2005-05-10 2010-09-07 Key Safety Systems, Inc. Curtain air bag assembly
US20070013178A1 (en) * 2005-07-15 2007-01-18 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Inflatable curtain with fill tube and quick connect coupling for optional third row curtain
DE202005016887U1 (de) * 2005-10-20 2006-01-19 Takata-Petri Ag Airbagmodul, insbesondere für einen Knieairbag
DE202005019013U1 (de) * 2005-12-01 2006-04-20 Takata-Petri (Ulm) Gmbh Gasstromverteiler für ein Gassackmodul
DE202005019014U1 (de) * 2005-12-01 2006-04-20 Takata-Petri (Ulm) Gmbh Gassackmodul für ein Fahrzeug-Rückhaltesystem
DE102006029295A1 (de) * 2006-06-23 2007-12-27 Autoliv Development Ab Gassack und Gassack-Einheit
DE202007003906U1 (de) * 2007-03-12 2007-07-12 Takata-Petri Ag Gassackanordnungen für ein Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem
JP4939276B2 (ja) * 2007-03-30 2012-05-23 日本プラスト株式会社 カーテンエアバッグ装置
US7909356B2 (en) * 2007-09-27 2011-03-22 Toyoda Gosei Co., Ltd. Airbag apparatus
CN101821137B (zh) 2007-10-30 2012-02-22 奥托立夫开发公司 车辆用安全气囊装置
DE202007015431U1 (de) * 2007-10-30 2008-12-24 Takata-Petri Ag Airbageinrichtung zum Schutz eines Fahrzeuginsassen
DE102007053101B4 (de) * 2007-11-07 2024-05-16 Zf Automotive Germany Gmbh Gasgenerator und Baugruppe mit einem Gasgenerator
DE102007056137B4 (de) * 2007-11-20 2015-05-13 TAKATA Aktiengesellschaft Gassack mit einem Einfüllstutzen und Gassackanordnung mit einem Gassack und einem Gasgenerator
DE102008026795A1 (de) * 2008-06-02 2009-12-10 Takata-Petri Ag Airbagmodul
JP5012726B2 (ja) * 2008-08-07 2012-08-29 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置
JP5203846B2 (ja) * 2008-08-08 2013-06-05 日本プラスト株式会社 エアバッグ装置
JP5414089B2 (ja) * 2008-08-29 2014-02-12 日本プラスト株式会社 エアバッグ装置
JP5435913B2 (ja) * 2008-08-29 2014-03-05 日本プラスト株式会社 エアバッグ装置
JP5131133B2 (ja) * 2008-10-03 2013-01-30 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ
US7963549B2 (en) * 2009-04-02 2011-06-21 Autoliv Asp, Inc. Inflatable airbag cushion assemblies with modified throat portions
DE102009033688B4 (de) 2009-07-17 2022-05-12 Zf Automotive Germany Gmbh Baugruppe und Seitengassack-Schutzeinrichtung
US20110025023A1 (en) * 2009-07-29 2011-02-03 Hatfield Mark S Inflator-airbag interface
US8196952B2 (en) * 2009-09-02 2012-06-12 Autoliv Asp, Inc. Integrated airbag closing and inflator mounting members for inflatable airbag assemblies
US8007000B2 (en) * 2010-01-07 2011-08-30 Autoliv Asp, Inc. Inflatable airbag assembly with an inflator bracket
JP5527534B2 (ja) * 2010-06-11 2014-06-18 スズキ株式会社 自動車のルーフ構造
US8408582B2 (en) * 2010-06-23 2013-04-02 Autoliv Asp, Inc. Inflatable airbag assemblies with heat shields
US8505963B1 (en) 2012-02-24 2013-08-13 Autoliv Asp, Inc. Airbag assemblies with strap clamps
JP6107685B2 (ja) * 2014-01-28 2017-04-05 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置
US9573549B2 (en) * 2015-06-30 2017-02-21 Autoliv Asp, Inc. Inflator device with integral clamp stop
JP6500274B2 (ja) * 2015-09-01 2019-04-17 豊田合成株式会社 エアバッグ
DE102018124250A1 (de) * 2018-10-01 2020-04-02 Trw Automotive Gmbh Gassackmodul
DE102019100262A1 (de) 2018-10-02 2020-04-02 Trw Automotive Gmbh Baugruppe aus einem Diffusor und einem Gasgenerator, Gassackmodul und Verfahren zur Montage einer Baugruppe
KR102641416B1 (ko) * 2019-02-07 2024-02-27 현대모비스 주식회사 승객간 충돌방지를 위한 에어백 장치
DE102019122987A1 (de) * 2019-08-27 2021-03-04 Zf Airbag Germany Gmbh Diffusor für einen Gasgenerator, Gasgenerator mit einem solchen Diffusor und Herstellungsverfahren für einen solchen Diffusor
DE102019122992A1 (de) * 2019-08-27 2021-03-04 Zf Airbag Germany Gmbh Baugruppe aus einer Abdeckkappe eines Rohrgasgenerators und einem Deflektorelement, Rohrgasgenerator und Verfahren zur Herstellung eines Rohrgasgenerators
DE102019122989A1 (de) * 2019-08-27 2021-03-04 Zf Airbag Germany Gmbh Deflektor für einen Diffusor eines Gasgenerators, Diffusor-Deflektor Baugruppe mit einem solchen Deflektor, Gasgenerator mit einer solchen Diffusor-Deflektor Baugruppe, Herstellungsverfahren und Montageverfahren
KR20210055288A (ko) * 2019-11-07 2021-05-17 현대모비스 주식회사 루프 에어백 장치

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9408908U1 (de) * 1994-05-31 1994-11-17 Trw Repa Gmbh Gassack-Schutzvorrichtung
GB2326384B (en) * 1995-02-20 1999-08-11 Autoliv Dev Improvements in or relating to a safety device
JP3395497B2 (ja) * 1996-01-10 2003-04-14 豊田合成株式会社 エアバッグ装置のエアバッグ
US6082761A (en) * 1997-01-24 2000-07-04 Toyoda Gosei Co., Ltd. Side airbag device
DE29702011U1 (de) * 1997-02-05 1997-06-05 Trw Occupant Restraint Systems Gmbh, 73551 Alfdorf Baugruppe aus einem Gasgenerator und einem Abströmrohr für ein Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem
DE29905770U1 (de) * 1999-03-29 1999-12-16 Trw Repa Gmbh Aufblasbares Schutzkissen für den Kopf- und Schulterbereich
US6293581B1 (en) * 1999-04-15 2001-09-25 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Occupant restraint device
JP3138816B2 (ja) 1999-04-15 2001-02-26 本田技研工業株式会社 乗員拘束装置
WO2000069690A1 (en) * 1999-05-17 2000-11-23 Autoliv Asp, Inc. Side impact inflator assembly with external gas cooling
US6439604B1 (en) * 2000-01-26 2002-08-27 Trw Inc. Side curtain assembly including fill tube
US6299200B1 (en) * 2000-07-18 2001-10-09 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Side impact air bag module with shroud
JP2002067868A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Takata Corp エアバッグ装置
DE20016717U1 (de) * 2000-09-27 2001-02-15 Trw Repa Gmbh Seitengassackmodul
JP3644401B2 (ja) * 2001-03-27 2005-04-27 トヨタ自動車株式会社 頭部保護エアバッグ装置
DE20105734U1 (de) * 2001-04-02 2001-08-30 Trw Repa Gmbh Gassackmodul für ein Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem
US20020175508A1 (en) * 2001-05-24 2002-11-28 Hess Travis B. Counter flow inflator
JP3835257B2 (ja) * 2001-11-12 2006-10-18 豊田合成株式会社 頭部保護エアバッグ装置
JP3700054B2 (ja) * 2001-11-12 2005-09-28 トヨタ自動車株式会社 エアバッグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE10254453B4 (de) 2008-10-16
DE10254453A1 (de) 2003-07-03
US7040652B2 (en) 2006-05-09
JP2003160018A (ja) 2003-06-03
US6860506B2 (en) 2005-03-01
US20050121884A1 (en) 2005-06-09
US20030094798A1 (en) 2003-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3835264B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3835257B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
US6739619B2 (en) Air bag device, production method of an air bag device, activation method of an air bag device and vehicle with an air bag device
JP3782793B2 (ja) 改良型のカーテンエアバッグ組立体
US7185912B2 (en) Knee protection airbag device
JP4887696B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP4061707B2 (ja) エアバッグカバー
US7077425B2 (en) Head protecting airbag device
US7168735B2 (en) Airbag apparatus
JP4175874B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
JP3718763B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3656156B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
JP5435913B2 (ja) エアバッグ装置
JP3858675B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3900787B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2001328505A (ja) エアバッグ装置
JP4453541B2 (ja) 頭部保護エアバッグ
JP2002316609A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP4254451B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4089550B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3689845B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
JP2005271774A (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP2004182026A (ja) 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ
JP2003011768A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2003048503A (ja) 頭部保護エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3835264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term