JP3747645B2 - 印刷情報設定装置、その方法および記録媒体、並びにコンピュータシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の印刷部に対して印刷のための各種情報を設定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタをコンピュータにつないで、コンピュータで作成した印刷データをプリンタに印刷しようとするとき、コンピュータにプリンタ用のデバイスドライバ(以下、プリンタドライバと呼ぶ)を組み込む必要がある。プリンタドライバは、プリンタの機能やインターフェース、フォント情報、制御コードなど、プリンタについての各種情報をコンピュータに設定してプリンタをコントロールするコンピュータプログラムであり、印刷しようとするプリンタの機種ごとに用意される。
【0003】
プリンタドライバにより設定されるプリンタの機能の一つとして、画像を印刷する印刷用紙上の領域を拡張する機能がある。これはプリンタの紙送り機構に起因して生じるものである。ここで、紙送り機構について図11を用いて説明する。
【0004】
一般に、プリンタの紙送り機構は、印刷媒体の供給側と排出側の2組のローラにより構成されている。印刷媒体の供給側のロータとしては、図11に示す給紙ローラ75aと従動ローラ75bがあり、排出側のローラとしては、排紙ローラ77aとギザローラ77bとがある。副走査における紙送り精度は、給紙側のローラまたは排出側のローラのいずれか一方で保証しているのが通常である。例えば、給紙側のローラで紙送り精度を保証しているものとすると、画像を記録するに十分に足る精度で副走査が行われるのは、給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bから印刷媒体の下端が外れるまでの間ということになる。
【0005】
これに対して、給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bから用紙の一方端が外れた後でも、排紙ローラ77aおよびギザローラ77bにより紙送りを行ないつつ画像を記録することは可能であり、この場合には、低い紙送り精度となって印刷品質が低下した。すなわち、印刷品質が低下するのを容認できれば、上記のように給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bから用紙の端が外れた後でも画像を記録することが可能である。これにより、画像を印刷する領域は拡張される。
【0006】
オペレータは、コンピュータを操作して、コンピュータに組み込んだプリンタドライバを起動して、各種情報の設定用の画面をモニタに表示する。この設定用画面には、各種情報についてのデータ入力欄が設けられており、そのデータ入力欄の1つに、上記印刷領域を拡張する機能の有無を指示する拡張モードと標準モードとを選択肢として用意した「印刷可能領域」のデータ入力欄がある。オペレータは、キーボード、マウス等の入力装置を操作することにより、「印刷可能領域」の中から所望のモードを選択することができ、この選択された内容が「印刷可能領域」についての指示データとしてコンピュータに設定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、「印刷可能領域」を標準モードから拡張モードに切り替えたとき、印刷品質が低下する不具合があるが、一般のオペレータは、印刷品質が低下することに気がつかないまま「印刷可能領域」を標準モードから拡張モードに切り替える設定を行なってしまう恐れがあった。この結果、所望の印刷品質を得られない設定の状態でプリンタによる印刷を行なってしまうことになり、印刷結果が無駄となる問題が生じた。
【0008】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、所望の印刷品質を得られない設定の状態で印刷が行なわれることを防ぐことにより、無駄な印刷結果の発生を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
このような課題を解決するため、この発明の装置は、
ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定装置であって、
印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定めるモード設定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記モード設定手段により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する警報手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記警報手段による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記警報手段による警報の発令を禁止する警報制限手段と
を備えることを特徴としている。
【0010】
ここで、上記印刷部は、印刷を行なう機能を持つ構成であればよく、プリンタ等の単独の装置であってもよいし、あるいは、特定の装置(例えば、ファクシミリ装置)に内蔵される印刷機構であってもよい。
【0011】
以上の構成の印刷情報設定装置によれば、第1の精度よりも低い第2の精度により走査を行なう第2のモードに切り替えがなされたときに、印刷に要する精度を変更しうるパラメータの内容に応じて、警報手段による警報の発令が許可または禁止される。このため、第2のモードへの切り替えがなされたときに、印刷に要する精度が高い場合、警報手段による警報の発令を許可し、印刷に要する精度が低い場合、上記警報の発令を禁止することが可能となる。
【0012】
したがって、この発明の印刷情報設定装置では、第2のモードを選択したことにより、走査の精度が低下して印刷品質が低下したとしても、印刷に要する精度が高い場合には警報が発令されるため、オペレータは印刷品質が低下することに気が付く。このため、無駄な印刷結果の発生を防止することができるという効果を奏する。また、この印刷情報設定装置によれば、印刷に要する精度が低い場合には、警報の発令を禁止していることから、第2のモードへの切り替えによって印刷品質が低下したとしても印刷品質が足る場合には、警報の発令を行なわずにそのまま情報の設定を行なうことができる。したがって、不要な処理の実行を禁止することで、情報の設定に要する処理手順の簡略化を図るという効果も奏する。
【0013】
上記構成の印刷情報設定装置において、警報手段は、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスを表示装置に表示する手段である構成としてもよい。この構成によれば、表示装置によってオペレータに対して印刷品質が低下する旨を知らせることができる。
【0014】
また、上記構成の印刷情報設定装置において、前記パラメータは、印刷する用紙の種類を示す用紙種類パラメータである構成としてもよい。この構成によれば、用紙の種類によって印刷に要する精度を知ることができ、この印刷に要する精度に応じて、非常の処理の実行を行なうか否かを定めることができる。
【0015】
上記構成の印刷情報設定装置において、前記パラメータは、印刷する画像データの質を示す画質パラメータである構成としてもよい。この構成によれば、印刷する画像データの質に応じて、非常の処理の実行を行なうか否かを定めることができる。
【0016】
上記構成の印刷情報設定装置において、前記パラメータは、前記印刷部における印刷ヘッドからのインク滴により形成されるドットの大きさを示すドットパラメータである構成としてもよい。ドットの大きさによって印刷の精度が変わることから、設定するドットの大きさの程度によって印刷に要する精度を知ることができ、この印刷に要する精度に応じて、警報の発令を行なうか否かを定めることができる。
【0017】
上記構成の印刷情報設定装置において、前記第1の走査手段は、前記印刷媒体としての用紙を給紙側のローラと排紙側のローラとによって送る構成であり、前記第1のモードは、印刷媒体上の印刷可能領域を標準に定める標準モードであり、前記第2の走査手段は、前記用紙を前記給紙側のローラから外れた状態で前記排紙側のローラによって送る構成であり、前記第2のモードは、印刷媒体上の印刷可能領域を拡張に定める拡張モードである構成とすることもできる。
【0018】
この構成によれば、排紙側のローラが外れた状態で画像記録が可能となることから、印刷可能領域は拡張される。したがって、この拡張された印刷可能領域で印刷を行なう第2のモードへの切り替え時において、無駄な印刷結果の発生を防止することができる。
【0019】
この発明の方法は、
ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定方法であって、
(a)印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶する工程と、
(b)前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定する工程と、
(c)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定める工程と、
(d)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記工程(c)により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する工程と
(e)前記工程(a)により記憶された前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記工程(c)による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記工程(c)による警報の発令を禁止する工程と
を備えることを特徴としている。
【0020】
この構成の方法によっても、上記発明の装置と同様に、無駄な印刷結果の発生を防止するとともに、処理手順の簡略化を図ることができる。
【0021】
この発明の記録媒体は、
ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して印刷のための各種情報を設定するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
(a)印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶する機能と、
(b)前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定する機能と、
(c)前記機能(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定める工程と、
(d)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記工程(c)により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する工程と
(e)前記機能(a)により記憶された前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記機能(c)による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記機能(c)による警報の発令を禁止する機能と
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
【0022】
この構成の記録媒体によっても、上記発明の装置および方法と同様に、無駄な印刷結果の発生を防止するとともに、処理手順の簡略化を図ることができる。
【0023】
この発明のコンピュータシステムは、
ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備えるプリンタと、
マウス、キーボード等の入力装置からの入力データに基づいて、印刷のための各種情報を設定する制御装置と
を備えるコンピュータシステムにおいて、
前記制御装置は、
前記入力装置からの入力データに基づいて、印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定めるモード設定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記モード設定手段により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する警報手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記警報手段による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記警報手段による警報の発令を禁止する警報制限手段と
を備えることを特徴としている。
【0024】
この構成のコンピュータシステムによっても、無駄な印刷結果の発生を防止するとともに、処理手順の簡略化を図ることができる。
【0025】
この発明の第2番目の印刷情報設定装置は、
ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定装置であって、
印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記選択肢から前記第2のモードを消失させる選択肢消失手段と
を備えることを特徴としている。
【0026】
この構成の印刷情報設定装置では、印刷に要する精度を変更しうるパラメータの内容に応じて、印刷に要する精度が高いと判別される場合に、第2のモードを選択する選択肢そのものが消失されることから、印刷の品質が不足する状態で誤って印刷することがない。したがって、無駄な印刷結果の発生を防止することができる。
【0027】
【発明の他の態様】
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その態様は、コンピュータに上記の発明の各工程または各手段の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。こうした態様では、プログラムをネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以上説明したこの発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1はこの発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの外観図である。このコンピュータシステムは、コンピュータ10と、周辺機器としてのCRTディスプレイ12およびプリンタ14を備える。コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボード18とマウス20を備える。なお、このコンピュータ本体16には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロッピィディスクドライブ24が搭載されている。プリンタ14は、インク滴を吐出することにより、用紙の表面にドットを形成する所謂インクジェットプリンタであり、キャリッジを主走査方向に往復動させつつ、用紙を副走査方向に搬送することにより、用紙への画像記録を行なう。
【0029】
図2は、コンピュータシステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。図示するように、このコンピュータ本体16は、中央演算処理装置としてのCPU31を中心にバスにより相互に接続されたROM32、RAM33、マウスインタフェース34、キーボードインタフェース35、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタインタフェース39およびI/Oポート40を備える。
【0030】
ROM32は、内蔵されている各種プログラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM33は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能なメモリである。マウスインタフェース34は、マウス20とのデータ等のやり取りを司るインタフェースである。キーボードインタフェース35は、キーボード18からのキー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフロッピィディスクコントローラである。HDC37は、ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハードディスクコントローラである。CRTC38は、必要なデータ等を表示するCRTディスプレイ12への信号出力を制御するCRTコントローラである。プリンタインタフェース39は、プリンタ14へのデータの出力を制御するインタフェースである。I/Oポート40は、シリアル出力のポートを備えており、モデム44に接続されており、このモデム44を介して、公衆電話回線46に接続されている。コンピュータ10は、モデム44を介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバー48に接続可能となっている。
【0031】
このコンピュータシステムでは、オペレーティングシステムはHDD41に記憶されており、HDD41のブートブロックに書き込まれたローダに従って、コンピュータ本体16に電源を投入すると、RAM33の所定の領域にロードされる。また、プリンタ14の機種毎に用意されるプリンタドライバは、フロッピィディスク22に予め格納されており、所定のインストールプログラムを起動することで、フロッピィディスクドライブ24からコンピュータ本体16にインストールされる。このインストールされたプリンタドライバは、HDD41に記憶されており、コンピュータ本体16に電源を投入したときに、オペレーティングシステムとともに、RAM33の所定の領域にロードされる。
【0032】
このプリンタドライバをCPU31が実行することによって本発明の各種構成要件は実現される。なお、このプリンタドライバのソフトウェアプログラムは、前述したように、フロッピィディスク22に格納されたものであるが、これに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。また、前述したソフトウェアプログラムは、外部のネットワークに接続される特定のサーバー48から、ネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、RAM33またはHDD41に転送することにより得るようにすることもできる。
【0033】
以上説明したハードウェア構成を有するコンピュータシステムによる印刷の様子について次に説明する。図3は、コンピュータ本体16が扱う画像情報から印刷が行なわれるまでの処理の様子を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ本体16の内部で動作しているアプリケーションプログラム51により、画像の処理を行いつつビデオドライバ52を介してCRTディスプレイ12に画像を表示している。また、このアプリケーションプログラム51が、印字発令を発行すると、コンピュータ本体16内のプリンタドライバ53が、画像情報をアプリケーションプログラム51から受け取り、これをプリンタ14が印字可能な信号に変換している。
【0034】
図3に示した例では、プリンタドライバ53の内部には、アプリケーションプログラム51が扱っている画像情報をドット単位の色情報に変換するラスタライザ54、ドット単位の色情報に変換された画像情報(階調データ)に対してプリンタ14の発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュール55、色補正された後の画像情報からドット単位でのインクの有無によりある面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモジュール56が備えられている。また、プリンタドライバ53の内部には、プリンタ14による印刷のための各種情報を設定する情報設定モジュール57が備えられている。印刷のための各種情報としては、印刷解像度、色補正等の基本設定に関するもの、用紙のサイズ、用紙方向等の用紙設定に関するもの等がある。なお、情報設定モジュール57で設定された色補正の情報は、色補正モジュール55に送られる。情報設定モジュール57は、ビデオドライバ52を介してCRTディスプレイ12に設定の内容を示す画像を表示している。
【0035】
また、情報設定モジュール57の内部には、パラメータ記憶部57aと、モード記憶部57bと、警報部57cと、警報制限部57dとが備えられている。ここでは、情報設定モジュール57を除いた各モジュールの動作は、周知のものなので、説明は原則として省略し、上記各部57a〜57dを含めた情報設定モジュール57について、以下に説明する。
【0036】
プリンタドライバ53は、その設定を変えることにより、プリンタ14による印刷を種々コントロールすることができるが、オペレータは、そうした設定を予め行なっておく必要がある。こうした印刷のための各種情報を設定する作業を実行するのが情報設定モジュール57である。ここでは、この情報設定モジュール57の動作によりオペレータはどのような操作を行なうかを先に説明する。なお、この説明に当たり、このプリンタドライバ53が動作するオペレーティングシステムとして、Windows95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明する。また、プリンタ14の名称は「PM−00」であるものとして説明する。
【0037】
オペレータは、まずコンピュータ10を次のように操作して、印刷のための各種情報を設定するダイアログボックスを開く。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリンタ]の操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを開く。次いで、そのウィンドウ上の目的のプリンタ、ここでは「PM−00」のアイコンをダブル・クリックして、そのプリンタについてのウィンドウを開く。その後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]の操作を行なって、そのプリンタについての各種情報を設定するダイアログボックスを表示させる。
【0038】
図4は、そのダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、ダイアログボックスDB1には、「情報」、「詳細」、「基本設定」、「用紙設定」、「レイアウト」、「ユーティリティ」の6種類のカードCD1,CD2,CD3,CD4,CD5,CD6が用意されている。「情報」のカードCD1は、プリンタのコメント等、プリンタについての情報を設定するためのものである。「詳細」のカードCD2は、プリンタが接続されているポート等、プリンタについての詳細な情報を設定するためのものである。「基本設定」のカードCD3は、印刷品質に関わる基本的な情報を設定するためのものである。「用紙設定」のカードCD4は、用紙についての各種情報を設定するためのものである。「レイアウト」のカードCD5は、用紙についてのレイアウト情報を設定するためのものである。「ユーティリティ」のカードCD6は、その他有用な情報を設定するためのものである。これらカードCD1〜CD6の内のいずれかが、オペレータによって、マウス20を操作することにより選択されて、ダイアログボックスDB1に表示される。
【0039】
図5は、「基本設定」のカードCD3が開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、この「基本設定」のカードCD3には、オペレータからのデータ入力を受け付けるデータ入力欄として、「用紙種類」、「インク」、「モード設定」の3つのデータ入力欄E1,E2,E3が設けられている。また、このカードCD3には、プリンタドライバの現在の設定の内容のうちのいくつかの情報を表示するデータ表示欄E4が設けられている。
【0040】
「用紙種類」のデータ入力欄E1は、用紙の種類を設定するもので、「普通紙」、「スーパーファイン専用紙」、「専用光沢紙」が選択肢として用意されている。「インク」のデータ入力欄E2は、プリンタ14に使用するインクの種類を設定するもので、「カラー」と「黒」とが選択肢として用意されている。「モード設定」のデータ入力欄E3は、基本的な設定のモードを選択するもので、予め決められた設定を自動的に行なう「推奨設定」のモードと、手動で詳細に設定を行なう「詳細設定」のモードとがボタンE31,E32により選択可能となっている。
【0041】
まず、ボタンE32がクリックされて「詳細設定」のモードが選択されたときの動作について説明する。この「詳細設定」のモードが選択されると、データ入力欄E33およびデータ入力欄E34がアクティブな状態となる。これにより、このデータ入力欄E33から印刷目的を入力することが可能となり、また、データ入力欄E34から手動設定を行なうためのダイアログボックスを開くことが可能となる。
【0042】
データ入力欄E33は、印刷する画像データのタイプを設定するもので、ワープロ、グラフ、写真等の選択肢が用意されている。
【0043】
図6は、データ入力欄E34から開かれる手動設定のダイアログボックスDB2を例示する説明図である。図示するように、「用紙種類」、「インク」、「印刷品質」、「ハーフトーン」、「マイクロウィーブ」、「双方向印刷」、「カラー調整」等についてのデータ入力欄E51,E52,E53,E54,E55,E56,E57が設けられている。
【0044】
「用紙種類」のデータ入力欄E51および「インク」のデータ入力欄E52は、「基本設定」のカードCD3上に設けられた「用紙種類」のデータ入力欄E1および「インク」のデータ入力欄E2と同一のものであり、後に入力された方が優先され、先に入力された方のデータ入力欄の表示は後に入力されたデータに従って変更される。「印刷品質」のデータ入力欄E53は、印刷する解像度を設定するもので、「ドラフト」、「ファイン」、「スーパファイン」の3種類が選択肢として用意されている。ここで、「ドラフト」、「ファイン」および「スーパファイン」は、順に、180×180[dot]、360×360[dot]、720×720[dot]の解像度を示すものである。
【0045】
「ハーフトーン」のデータ入力欄E54は、ハーフトーンの種類を設定するもので、「高速ハーフトーン」、「高画質ハーフトーン」が選択肢として用意されている。なお、このハーフトーンの種類の情報はハーフトーンモジュール56(図3)にて利用される。「マイクロウィーブ」のデータ入力欄E55は、マイクロウィーブの機能をオン/オフするものである。ここで、マイクロウィーブとは、プリンタ14に備えられる機能であり、異なるヘッドが同一のラインを走査することにより、印刷の品質を高めることができる。「双方向印刷」のデータ入力欄E56は、双方向印刷の機能をオン/オフするものである。ここで、双方向印刷とは、プリンタ14に備えられる機能であり、異なるヘッドが左右双方向から移動することにより、印刷の速度を高めることができる。
【0046】
「カラー調整」のデータ入力欄E57は、色補正に関わる各種の情報を設定するもので、「ドライバによる色補正」、「ビデオ/デジタルテレビカメラモード」、「ICM」が選択肢として用意され、その上で、明度、コントラスト、彩度の強弱が設定可能となっている。
【0047】
図5に戻り、「モード設定」のデータ入力欄E3のボタンE31がクリックされて「推奨設定」のモードが選択されたときの動作について次に説明する。この「推奨設定」のモードが選択されると、スライドレバー形のボタンE35がアクティブな状態となり、これにより、プリンタ14による印刷をどの程度の品質で行なうかが指定可能となる。
【0048】
詳細には、図5に示すように、ボタンE35として表示されるスライドレバーの両端には、「きれい」と「速い」の文字が明示されており、スライドレバーの部分をマウス20によりドラックすることにより、「きれい」と「速い」の内のいずれかを選択することができる。なお、このボタンE13による選択肢は、上記のように「きれい」と「速い」といったパラメータ値ではあるが、これは、「用紙種類」の入力欄E1,E51に「普通紙」が設定されているときのものである。これに対して、「用紙種類」の入力欄E1,E51に他の用紙種類が設定されている場合には、他の複数パラメータ値、具体的には、「よりきれい」、「きれい」、「標準」、「速い」の内から選択した任意の2つのパラメータ値が表示される。なお、ここで「速い」とは、印刷速度は速いが、印刷品質がやや劣ることを意味しており、この「速い」も印刷品質の程度を定めるパラメータ値の一種である。
【0049】
上記「よりきれい」、「きれい」、「標準」、「速い」といったパラメータ値は、印刷の品質の程度を段階的に定めるものであり、この「推奨設定」のモードで、スライドレバー形のボタンE35により一のパラメータ値が選択されると、このコンピュータ10では、その選択されたパラメータ値から印刷の品質を決定する各種品質情報を求める処理を実行している。図7は、この処理に用いられるテーブルTBLのデータ構造を示す説明図である。図7に示すように、テーブルTBLには、印刷品質の程度を段階的に表わす上記パラメータ値として、「よりきれい」、「きれい」、「標準」、「速い」といった4つの項目が用意され、各項目毎に、印刷時の解像度、マイクロウイーブの状態、ハーフトーンの状態が表形式に記録されている。コンピュータ10は、このテーブルTBLを上記パラメータ値をキーとして検索することにより、上記パラメータ値に対応する印刷時の解像度、マイクロウイーブの状態、ハーフトーンの状態といった情報を求める処理を行なっている。こうして求められる情報は、手動設定のダイアログボックスDB2における「用紙種類の」のデータ入力欄E51、「ハーフトーン」のデータ入力欄E54および「カラー調整」のデータ入力欄E57から入力される情報と同一種類のものであり、「推奨設定」モードによっても「詳細設定」のモードと同様の情報を設定することが可能となっている。なお、手動設定のダイアログボックスDB2におけるデータ入力欄E51、E54,E57は、上記テーブルTBLから求められた情報に従って更新される。
【0050】
データ表示欄E4について次に説明する。データ表示欄E4は、「用紙サイズ」、「印刷方向」、「レイアウトページ数」、「スタンプマーク有無」、「印刷品質」、「マイクロウィーブ」、「双方向印刷」、「カラー調整」についての情報を表示する表示エリアE41,E42,E43,E44,E45,E46,E47,E48を備えている。表示エリアE41,E42に表示される「用紙サイズ」および「印刷方向」の内容は、「用紙設定」のカードCD4を用いて入力設定されたデータである。表示エリアE43,E44に表示される「レイアウトページ数」および「スタンプマーク有無」の内容は、「レイアウト」のカードCD5を用いて入力設定されたデータである。なお、「用紙設定」のカードCD4についての詳細は、後ほど説明する。
【0051】
また、表示エリアE45,E46,E47,E48に表示される「印刷品質」、「マイクロウィーブ」、「双方向印刷」、「カラー調整」の内容は、次のようなものである。「モード設定」のデータ入力欄E1で「詳細設定」のモードが選択されたときには、上記表示エリアE45ないしE48には、前述した「手動設定」のダイアログボックスDB2で設定された内容のデータが表示される。即ち、データ入力欄E53に入力された「印刷品質」についてのデータ、データ入力欄E55に入力された「マイクロウィーブ」についてのデータ、データ入力欄E56に入力された「双方向印刷」についてのデータ、およびデータ入力欄E57に入力された「カラー調整」についてのデータが、表示エリアE45,E46,E47,E48にそれぞれ表示される。
【0052】
一方、図5に示すように、「モード設定」のデータ入力欄E3で「推奨設定」のモードが選択されているときには、「印刷品質」の表示エリアE45および「マイクロウィーブ」の表示エリアE46は、スライドレバー形のボタンE35により選択された品質の程度を示すパラメータ値から自動的に求められたデータが表示される。また、このときには、「双方向印刷」の表示エリアE47は、「オフ」といったデータが、「カラー調整」の表示エリアE48には、「ドライバによる色補正」といったデータがそれぞれ表示される。
【0053】
図8は、「用紙設定」のカードCD4が開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、この「用紙設定」のカードCD4には、「用紙サイズ」、「印刷部数」、「印刷方向」、「印刷可能領域」をそれぞれ設定するデータ入力欄F1,F2,F3,F4と、これらの設定内容をプリンタ14の3次元的な絵図でもって示す絵図表示欄F5とが設けられている。
【0054】
「用紙サイズ」のデータ入力欄F1は、使用する用紙サイズを用紙の種類と共に設定するもので、例えば、「A4 210×297mm」、「A4横 210×297mm」、「洋封筒 120×235」、「ハガキ 100×147mm」等が選択肢として用意されている。
【0055】
「印刷部数」のデータ入力欄F2は、印刷したい部数を設定するものであり、部数以外にも、その印刷順を部単位で印刷するか否か、正順もしくは逆順のいずれの順で印刷するかを、チェックボックスをクリックすることで指定することもできる。「印刷方向」のデータ入力欄F3は、用紙における印刷の方向を示すものであり、「縦」と「横」とが選択可能である。
【0056】
「印刷可能領域」のデータ入力欄F4は、用紙における印刷可能な領域を設定するものであり、「標準」、「最大」および「センタリング」のうちのいずれかが選択可能である。「標準」とは、図9の(a)に示すように、用紙Pの下端と右端とに大きな余白が空くように印刷可能領域(標準領域と呼ぶ)を定めたものである。「最大」とは、図9の(b)に示すように、標準領域の下端側に拡張領域を加えて最大の領域となるように印刷可能領域を定めたものである。「センタリング」とは、図10に示すように、用紙Pの上下左右の4方向に等しく余白が空くように印刷可能領域を定めたものである。
【0057】
図9の(a)に示した標準領域を定める用紙Pの下端の余白は、プリンタ14の紙送り機構に起因して生じている。また、この標準領域を定める用紙Pの右端の余白は、キャリッジリターンとなるために生じている。なお、図9の(b)に示すような拡張領域が定められるのは、プリンタ14の紙送り機構の用紙に対する係わりの変化によるものである。以下、プリンタ14の紙送り機構を説明して、標準領域と拡張領域の違いについて説明する。
【0058】
図11はプリンタ14における用紙Pを搬送する機構(紙送り機構)を示す側断面図である。用紙Pを搬送する機構は、給紙側に備えられた給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bと、排紙側に備えられた排紙ローラ77aおよびギザローラ77bとから構成される。これらのローラは、図示しない紙送りモータの回転をギヤトレインにより伝達することにより駆動される。図11に示す通り、最初、用紙Pは給紙側から給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bに挟持され、両ローラの回転により搬送される。用紙Pの上端が排紙ローラ77aおよびギザローラ77bに挟持されると、これらのローラによっても排紙側に送られるようになる。用紙Pには、プラテン76上にある領域にヘッド78により画像が記録される。
【0059】
このように給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bと排紙ローラ77aおよびギザローラ77bとの双方で紙送りされる場合が、上記標準領域を印刷する場合に相当する。これに対して、用紙Pの下端が給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bから外れた後でも、排紙ローラ77aおよびギザローラ77bによって紙送り可能であり、この場合が上記拡張領域を印刷する場合に相当する。なお、紙送りの精度は、給紙側のローラ75a,75bにより確保しているため、拡張領域を印刷する場合、用紙Pの下端が給紙ローラ75aおよび従動ローラ75bから外れることから、送り量の精度が給紙側のローラ75a,75bにより搬送される場合に比べて低くなる。すなわち、標準領域は、画像の記録精度が十分保証された領域となり、これに対して、拡張領域は、標準領域に較べて画像の記録精度が低い領域となる。
【0060】
「印刷可能領域」のデータ入力欄F4は、図8に示すように、詳細には、「標準」、「最大」および「センタリング」に対応した3つのボタンBT1,BT2,BT3を備えている。これらボタンBT1,BT2,BT3のうちのいずれかがオペレータによるマウス20の操作によりクリックされることで、所望の印刷可能領域が設定されることになる。なお、「標準」のボタンBT1が選択された状態から「最大」のボタンBT2がクリックされた場合には、図12に示すように、印刷品質が低下する旨を示すダイアログボックスDB9がCRTディスプレイ12の画面に表示される。これは、印刷可能領域が標準領域から拡張領域に切り替えられたことにより、印刷品質が低下することをオペレータに報知することを目的としている。この印刷可能領域の切り替え時の処理については、後ほど詳述する。
【0061】
図8における絵図表示欄F5は、前述したように、プリンタ14の外観を3次元的に示す絵図が表示される領域であり、プリンタ14による印刷の属性を表わしている。具体的には、次のような内容が分かるような絵図となっている。
▲1▼用紙の種類およびサイズ
▲2▼用紙のセットする向き
▲3▼印刷時の用紙の搬送経路
▲4▼用紙における印刷方向
▲5▼用紙における印刷可能領域
【0062】
前述した▲1▼〜▲5▼を示す絵図は、データ入力欄F1,F3,F4の設定内容が変更されると、その都度変更される。例えば、図8に示すように、「用紙サイズ」のデータ入力欄F1が「A4 210×297mm」に設定されているとき、絵図表示欄F5の絵図は、用紙がA4に対応した大きさでプリンタ本体に対して縦方向にセットされた状態となる。一方、「用紙サイズ」のデータ入力欄F1が「A4横 210×297mm」に設定されているとき、絵図表示欄F5の平面画像は、図13に示すように、用紙がA4に対応した大きさでプリンタ本体に対して横方向にセットされた状態となる。また、図8,図13に示すように、「印刷時の用紙の搬送経路」は矢印で、「用紙における印刷方向」は「A」の文字の方向で、「印刷可能領域」は用紙部分に描かれた破線の位置により示されている。
【0063】
次に、前述した印刷可能領域の切り替え時の処理について説明する。この処理は、プリンタドライバ53の情報設定モジュール57における所定の処理ルーチンをCPU31が処理することで行なわれる。この所定の処理ルーチンについて次に説明する。
【0064】
図14は、CPU31により実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはダイアログボックスDB1,DB2の各種データ入力欄から新たなデータが入力される毎に実行されるものである。図示するように、CPU31は、処理が開始されると、まず、ダイアログボックスDB1,DB2の各種データ入力欄から入力データを読み込む処理を行なう(ステップS100)。次いで、「用紙設定」のカードCD4上の「印刷可能領域」のデータ入力欄F4において、次のようなデータ入力の切り替えがなされた時であるか否かを判別する(ステップS110)。このデータ入力の切り替えは、「標準」のボタンBT1が選択された状態から「最大」のボタンBT2が選択された状態への切り替えをいい、ステップS110では、ステップS100で読み込んだ入力データからその切り替えの時であるか否かを判別している。
【0065】
ステップS110で、「標準」から「最大」へ切り替え時であると判別されると、CPU31は後述する切替時処理ルーチンを実行する(ステップS200)。一方、ステップS110で、「標準」から「最大」へ切り替え時でないと判別されると、CPU31は通常処理ルーチンを実行する(ステップS300)。通常処理ルーチンでは、ステップS100で入力された入力データを印刷のための情報として設定する通常の処理を実行する。ステップS200またはS300の実行後、「リターン」に抜けてこの処理ルーチンを一旦終了する。
【0066】
図15は、CPU31により実行される切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。上記ステップS200に処理が移行すると、この切替時処理ルーチンがCPU31により実行される。図示するように、処理が開始されると、CPU31は、まず、プリンタドライバにより開かれたダイアログボックスDB1の「用紙種類」のデータ入力欄E1に入力されたデータ(手動設定のダイアログボックスDB2のデータ入力欄E51に入力されたデータでも同じ)が、「スーパファイン」または「光沢紙」であるか否かを判別する(ステップS210)。
【0067】
ステップS210で、用紙種類が「スーパファイン」でも「光沢紙」でもないと判別されると、CPU31はステップS220に処理を進め、印刷時の解像度は720×720[dot]であるかを判別する(ステップS220)。この判別は、手動設定のダイアログボックスDB2の「印刷品質」のデータ入力欄E53の内容が、720×720[dot]の解像度を示す「スーパファイン」であるか否かから判別する。
【0068】
ステップS210で肯定判別されるか、ステップS220で肯定判別されるかすると、CPU31はステップS230に処理を進めて、ダイアログボックスDB9をCRTディスプレイ12の画面に表示する処理を実行する。このダイアログボックスDB9は、図13に示すように、「印刷領域が用紙の下端3mmまで広がります。ただし、用紙の下端において、印刷品質が低下する場合があります。」との文言が記されたものである。次いで、このダイアログボックス中の「OK」のボタンBTがオペレータによるマウスの操作によりクリックされるのを待って(ステップS240)、印刷可能領域を「最大」に設定する処理を行なう(ステップS250)。
【0069】
一方、ステップS220で否定判別された場合には、ダイアログボックスDB9の表示は行なわずに、直ちにステップS250に進み、印刷可能領域を「最大」に設定する処理を行なう。ステップS250の実行後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
【0070】
すなわち、以上のように構成された切替時処理ルーチンによれば、「用紙種類」または「印刷時の解像度」から、高品質の印刷が要求されているか否かを判別し、高品質の印刷が要求される場合に限り、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスDB9を画面に表示する。
【0071】
したがって、この第1実施例では、「印刷可能領域」を「標準」から「最大」へ切り替えたことにより、低い紙送り精度となって印刷品質の低下をきたしたとしても、その切り替えの操作時に、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスDB9が画面に表示される。このため、オペレータは印刷品質が低下することを承知した上で印刷を行なうこととなり、無駄な印刷結果の発生を防止することができるという効果を奏する。また、この第1実施例では、印刷に要する精度が低い場合には、上記ダイアログボックスDB9の表示を行なわないことから、印刷品質の低下によっても印刷品質が足る場合に、そのまま「印刷可能領域」の設定を行なうことができる。したがって、不要な処理の実行を行なわずにすみ、情報の設定に要する処理手順の簡略化を図るという効果も奏する。
【0072】
なお、この第1実施例において、情報設定モジュール57内のパラメータ記憶部57aは、用紙種類、印刷解像度を定めるデータ入力欄からデータを取り込む構成であり、CPU31とそのCPU31によるステップS100の処理等により実現される。モード記憶部57bは、「印刷可能領域」のデータ入力欄F4からデータを取り込む構成であり、CPU31とそのCPU31によるステップS100の処理等により実現される。警報部57cは、CPU31とそのCPU31によるステップS110およびS230の処理等により実現される。警報制限部57dは、CPU31とそのCPU31によるステップS210およびS220の処理等により実現される。
【0073】
次に、第1実施例の変形例について説明する。第1実施例では、印刷する画像データの質を示す画質パラメータとして「印刷時の解像度」を採用していたが、これに替えて、画質パラメータとして、データ入力欄E33から入力される「画像データのタイプ」を用いる構成としてもよい。すなわち、図16のフローチャートに示すように、ステップS210で「用紙種類」の判別を行なうとともに、上記ステップS220に替えたステップS320で、データ入力欄E33に格納される「画像データのタイプ」が「写真」であるか否かを判別する処理を行なう。ここで、「写真」であると判別されると、高品質の印刷が要求されたものとして、ステップS230に処理を進めて、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスDB9の表示を行なう。一方、ステップS320で、「写真」でないと判別されると、ステップS250に処理を進める。なお、この処理ルーチンにおけるステップ210,S230,S240,S250は、第1実施例と同一の処理で、第1実施例と同じ番号を付した。
【0074】
この変形例では、第1実施例と同様に、画質パラメータから高品質の印刷が要求されると判別された場合に、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスDB9の表示を行なうことができる。したがって、第1実施例と同様に、無駄な印刷結果の発生を防止するとともに、処理手順の簡略化を図ることができる。
【0075】
なお、この変形例のステップS420では、プリンタドライバから入力される「画像データのタイプ」の判別を行なっているが、印刷に用いる実際の画像データからその判別を行なう構成とすることが可能である。例えば、印刷の前によく行なわれるプレビュー表示の際に実際の画像データを判別する構成とすることもできる。
【0076】
また、第1実施例では、用紙種類が「スーパファイン」または「光沢紙」であるか否かを判別していたが、この判別に加えて、用紙種類が「はがき」であるか否かを判別する構成としてもよい。「はがき」の場合、下端が紙送り機構における給紙ローラ25aおよび従動ローラ25bから外れたとしても、撓むことがないことから、排紙ローラ27aおよびギザローラ27bにより紙送りを行なうことで、十分に高精度な副走査を行なうことができる。したがって、図17に示すように、ステップS210の前に、用紙種類が「はがき」であるか否かを判別し(ステップS505)、「はがき」であると判別された場合には、ステップS220による印刷解像度の判別を行なうことなしに直ちにステップS250に処理を進めて、印刷可能領域を「最大」に切り替える処理を行なう。
【0077】
したがって、この変形例によれば、「はがき」の場合には、印刷解像度等の他の条件の判別を行なわないで、直ちに印刷可能領域を「最大」に切り替えることができる。この結果、「はがき」の場合、不要なダイアログボックスが表示されるようなことがなく、処理手順の簡略化を図ることができる。
【0078】
次に、この発明の第2実施例について説明する。第1実施例では、用紙種類パラメータとしての「用紙種類」と画質パラメータとしての「印刷時の解像度」とからダイアログボックスDB9の表示を行なうかどうかを定めていたが、この第2実施例では、印刷ヘッドのノズルからのインク滴により形成されるドットの大きさを定めるドットパラメータからも上記の表示の有無を定めるようにした。この第2実施例で用いられるプリンタ14は、第1実施例と同じもので、第1実施例では特に言及しなかったが、印刷ヘッドのノズルから吐出されるインク滴により形成されるドットの大きさを、「大」、「中」、「小」の3段階にて制御可能となっている。
【0079】
上記ドットの大きさは、プリンタドライバによって設定する所定の情報の内容から定められている。具体的には、手動設定のダイアログボックスDB2の「用紙種類」のデータ入力欄E51から入力されたデータ(「基本設定」のカードCD3上の「用紙種類」のデータ入力欄E1から入力されるデータでも同じもの)と、「印刷品質」のデータ入力欄E53から入力されるデータとに応じて、ドットの大きさ(ドットサイズ)が定められている。図18は、ドットサイズを定めるテーブルTBL2のデータ構造を示す説明図である。図示するように、このテーブルTBL2は、「用紙種類」のデータと「印刷品質」のデータとに対応させて「ドットサイズ」のデータが記録されている。コンピュータ10は、データ入力欄E51から入力された「用紙種類」のデータとデータ入力欄E53から入力された「印刷品質」のデータとをこのテーブルTBL2に照らし合わせることで、両データから定まるドットサイズを求め、この求めたドットサイズをプリンタに対する印刷のための情報として設定する。
【0080】
図19は、この第2実施例で実行される切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、この切替時処理ルーチンは第1実施例と同じステップS210ないしS250を実行する。さらに、この切替時処理ルーチンでは、ステップS220で否定判別されたときに、ドットサイズが「大」以外のサイズであるか否かを判別する処理を行なう(ステップS625)。このドットサイズを判別する処理は、詳細には2つのステップから成り立っている。まず、データ入力欄E51から入力された「用紙種類」のデータとデータ入力欄E53から入力された「印刷品質」のデータとをこのテーブルTBL2に照らし合わせることで、両データから定まるドットサイズを求め、その後、そのドットサイズが「大」以外のサイズ、すなわち、「中」、「小」であるか否かを判別する。ここで、ドットサイズが「大」以外のサイズであると判別されると、高品質の印刷が要求されたものとして、ステップS230に処理を進めて、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスDB9の表示を行なう。一方、ステップS625で、ドットサイズが「大」であると判別されると、ステップS250に処理を進める。
【0081】
以上のように構成された第2実施例では、第1実施例と同様に、無駄な印刷結果の発生を防止するとともに、処理手順の簡略化を図ることができる。しかも、この第2実施例では、ドットサイズからも高品質の印刷が要求されたかを知ることができることから、より一層最適なときにダイアログボックスDB9の表示を行なうことができる。
【0082】
なお、前記第1および第2実施例では、警報部57cとして、印刷品質が低下する旨のダイアログボックスDB9を表示する構成としていたが、これに替えて、アラームを鳴らす構成としてもよい。この構成によれば、第1実施例と同様に、オペレータに対する報知が可能となる。また、警報部57cとして、「印刷可能領域」の「最大」のボタンBT2がクリックされた操作を無効とすることで、「最大」のボタンBT2の選択を不能とする構成としてもよく、この場合は、「最大」のボタンBT2の選択を不能とすることで警報の役割が果たされることになる。
【0083】
次に、この発明の第3実施例について説明する。前記第1実施例および第2実施例では、「印刷可能領域」のデータ入力欄F4に、「標準」、「最大」、「センタリング」の3つの選択肢が設けられているが、これに対して、この第3実施例では、「最大」の選択肢を、「用紙種類」、「印刷解像度」に応じて出現または消失させる構成とした。図20は、第3実施例における「用紙設定」のカードCD3の形成処理ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、処理が開始されると、CPU31は、まず図8に示した構成の「用紙設定」のカードCD3を形成し、CRTディスプレイ12に表示する通常の処理を行なう(ステップS710)。その後、第1実施例と同一のステップS210およびステップS220の処理を実行して、いずれかにて肯定判別されたときに、ステップS720に処理を進める。ステップS720では、「印刷可能領域」のデータ入力欄F4における「最大」のボタンBT2を消失させる。その後、この処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS210およびS220で否定判別されたときには、ステップS720のボタンBT2の消失の処理を行なわず、そのままこの処理ルーチンを終了する。
【0084】
こうした構成の第3実施例では、「用紙種類」または「印刷解像度」から高品質の印刷を望むような場合に、「用紙設定」のカードCD3から「印刷可能領域」を拡張させるボタンBT2そのものが消失することから、印刷領域を誤って拡張させて、無駄な印刷結果を発生させるようなことがない。
【0085】
以上、本発明の一実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができる。前記第1実施例では、プリンタ14がローカルなコンピュータ10と直接ケーブルに接続されたコンピュータシステムに適用されているが、これに替えて、LAN上のサーバに接続されたプリンタを複数のコンピュータで共有するコンピュータシステムに適用する構成としてもよい。あるいは、インターネットによりつなげられたサーバに接続されたプリンタを、インターネットを介してコンピュータでコントロールするコンピュータシステムに適用する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を適用するコンピュータシステムの外観図である。
【図2】コンピュータシステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図3】コンピュータ本体16が扱う画像情報から印刷が行なわれるまでの処理の様子を示すブロック図である。
【図4】プリンタについての各種情報を設定するダイアログボックスDB1を例示する説明図である。
【図5】「基本設定」のカードが開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。
【図6】「手動設定」のカードが開かれたダイアログボックスDB2を例示する説明図である。
【図7】スライドレバー形のボタンにより入力されたデータから各種品質情報を求める際に用いられるテーブルTBLのデータ構造を示す説明図である。
【図8】「用紙設定」のカードが開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。
【図9】「標準」と設定された場合と「最大」と設定された場合の印刷可能領域を示す説明図である。
【図10】「センタリング」と設定された場合の印刷可能領域を示す説明図である。
【図11】プリンタの紙送り機構を示す説明図である。
【図12】印刷品質が低下する旨を示すダイアログボックスDB9を例示する説明図である。
【図13】絵図表示欄F5の他の例を示す説明図である。
【図14】CPU31により実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】処理ルーチンのステップS200にて実行される切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】第1実施例の第1の変形例における切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】第1実施例の第2の変形例における切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】ドットサイズを定めるテーブルTBL2のデータ構造を示す説明図である。
【図19】第2実施例における切替時処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】第3実施例における「用紙設定」のカードCD3の形成処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…コンピュータ
12…CRTディスプレイ
14…プリンタ
16…コンピュータ本体
18…キーボード
20…マウス
22…フロッピィディスク
24…フロッピィディスクドライブ
25a…給紙ローラ
25b…従動ローラ
27a…排紙ローラ
27b…ギザローラ
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…マウスインタフェース
35…キーボードインタフェース
36…FDC
37…HDC
38…CRTC
39…プリンタインタフェース
40…I/Oポート
41…HDD
44…モデム
46…公衆電話回線
48…サーバー
51…アプリケーションプログラム
52…ビデオドライバ
53…プリンタドライバ
54…ラスタライザ
55…色補正モジュール
56…ハーフトーンモジュール
57…情報設定モジュール
57a…パラメータ記憶部
57b…モード記憶部
57c…警報部
57d…警報制限部
75a…給紙ローラ
75b…従動ローラ
76…プラテン
77a…排紙ローラ
77b…ギザローラ
78…ヘッド
Claims (10)
- ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定装置であって、
印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定めるモード設定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記モード設定手段により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する警報手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記警報手段による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記警報手段による警報の発令を禁止する警報制限手段と
を備える印刷情報設定装置。 - 前記警報手段は、印刷品質が低下する旨を記したダイアログボックスを表示装置に表示する手段である請求項1に記載の印刷情報設定装置。
- 前記パラメータは、印刷する用紙の種類を示す用紙種類パラメータである請求項1または2に記載の印刷情報設定装置。
- 前記パラメータは、印刷する画像データの質を示す画質パラメータである請求項1または2に記載の印刷情報設定装置。
- 前記パラメータは、前記印刷部における印刷ヘッドからのインク滴により形成されるドットの大きさを示すドットパラメータである請求項1または2に記載の印刷情報設定装置。
- 請求項1ないし5のうちのいずれかに記載の印刷情報設定装置であって、
前記第1の走査手段は、前記印刷媒体としての用紙を給紙側のローラと排紙側のローラとによって送る構成であり、前記第1のモードは、印刷媒体上の印刷可能領域を標準に定める標準モードであり、
前記第2の走査手段は、前記用紙を前記給紙側のローラから外れた状態で前記排紙側のローラによって送る構成であり、前記第2のモードは、印刷媒体上の印刷可能領域を拡張に定める拡張モードである印刷情報設定装置。 - ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定装置であって、
印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するも のである場合に、前記選択肢から前記第2のモードを消失させる選択肢消失手段と
を備える印刷情報設定装置。 - ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して、印刷のための各種情報を設定する印刷情報設定方法であって、
(a)印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶する工程と、
(b)前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定する工程と、
(c)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定める工程と、
(d)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記工程(c)により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する工程と
(e)前記工程(a)により記憶された前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記工程(c)による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記工程(c)による警報の発令を禁止する工程と
を備える印刷情報設定方法。 - ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備える所定の印刷部に対して印刷のための各種情報を設定するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
(a)印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶する機能と、
(b)前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定する機能と、
(c)前記機能(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定める工程と、
(d)前記工程(b)により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記工程(c)により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する工程と
(e)前記機能(a)により記憶された前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記機能(c)による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記機能(c)による警報の発令を禁止する機能と
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - ヘッドに対して印刷媒体を一方向に第1の精度で送る第1の走査手段と、前記印刷媒体を前記一方向に前記第1の精度よりも低い第2の精度で送る第2の走査手段とを備えるプリンタと、
マウス、キーボード等の入力装置からの入力データに基づいて、印刷のための各種情報を設定する制御装置と
を備えるコンピュータシステムにおいて、
前記制御装置は、
前記入力装置からの入力データに基づいて、印刷に要する精度を変更しうるパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記ヘッドによる画像形成時に前記第1の走査手段による走査だけを行なう第1のモードと、前記第1の走査手段による走査に加えて前記第2の走査手段による走査も可能とする第2のモードとを選択肢として用意して、オペレータにより操作される入力装置からの入力データに基づいて、前記第1および第2のモードの中から一のモードを指定するモード指定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされたとき、前記第2のモードを上記印刷部への設定用の情報として定めるモード設定手段と、
前記モード指定手段により前記第1のモードから前記第2のモードへ切り替える指定がなされてから、前記モード設定手段により前記第2のモードが定められる前までに、所定の警報を発する警報手段と、
前記パラメータ記憶手段に記憶されている前記パラメータが高品質の印刷を要求するものである場合に、前記警報手段による警報の発令を許可し、前記パラメータが高品質の印刷を要求するものでない場合に、前記警報手段による警報の発令を禁止する警報制限手段と
を備えるコンピュータシステム。
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