JP3717366B2 - Catvネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中央装置と複数の端末装置からなるネットワークシステムに関する。特に、予備の光ファイバケーブルを使用することにより各端末装置から流合される流合ノイズを低減させて送受信するネットワークシステム及びその中継装置並びにその端末装置に関する。
更に、通常のデータ信号の伝送に使用されている主線に対して、通常のデータ伝送には使用されていない予備線を効率的に配置することで、経路の何れかに断線が生じてもネットワークが遮断されない信頼性の高いネットワークシステムに関する。
本発明は、CATVセンターと各家庭あるいは各集合住宅を結ぶCATVシステムに適用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CATVシステムを利用したデータ通信ネットワークシステムがある。それは、一般にローカルエリアネットワーク(以下、LANという)と呼ばれ、市中に配備されたCATVの幹線ケーブルに複数の端末装置を接続し、端末装置間又は端末装置と中央装置との間でデータを送受信するシステムである。ここでデータは、例えば文字データ、映像データ、音声データ等である。
従来のCATVネットワークシステムを図8に示す。CATVネットワークシステムは、CATV局20に設けられた中央装置22、中央装置22に接続された幹線ケーブル25、幹線ケーブル25の所定個所に設けられた中継装置30、中継装置30から分岐された分岐ケーブル24、分岐ケーブル24に接続された集合住宅等の構内ネットワーク50および家庭内ネットワーク40から構成される。尚、CATV局はインターネット・インターフェース21を有しており、中央装置22はそれを介してインターネット網10に接続することもできる。
【0003】
構内ネットワーク50は、伝搬した高周波信号を双方向に増幅して送出する増幅器51、増幅器51で増幅された信号を分岐/分配する分岐/分配器55、分岐/分配器55に接続された端末装置52およびTV受信装置53から構成される。尚、通常構内ネットワーク50内では、複数の端末装置52およびTV受信装置53が接続されている。
又、家庭内ネットワーク40は、分岐ケーブル24を伝搬した高周波信号を分岐/分配する分岐/分配器41、分岐/分配器41に接続された端末装置42、TV受信装置43から構成される。両システムにおいて端末装置52、42には、高周波信号をベースバンド信号に、あるいはベースバンド信号を高周波信号に変復調するケーブルモデム54、44を備えている。尚、ここで端末装置52、42は例えばコンピュ−タ装置である。
【0004】
このCATVネットワークシステムで用いられる伝送方式は、高周波信号(RF信号)を周波数多重化して伝送するブロードバンド方式である。上り高周波信号には10MHz〜55MHz帯が、下り高周波信号には70MHz〜770MHz帯が割り当てられ、上記両帯域を用いてデータ信号が上り信号と下り信号で送受信されている。
【0005】
【発明が解決しようする課題】
しかしながら、従来のCATVネットワークシステムを用いたLANでは、CATV局20ヘの上り高周波信号に、加入者のTV受信装置42,53から点線で示すように、電気的ノイズ(以下、流合ノイズ)が混入する。この場合、通信回線としての品質が劣化し、符号誤りなく中央装置22にデータが伝送されない可能性がある。特に、構内ネットワーク50においてはTV受信装置数が多いため流合ノイズレベルが上昇し、場合によってはCATVインターネットサービスができない場合があった。
【0006】
又、現状のCATVネットワークシステムにおいては、例えば災害時にある個所で伝送路が切断された場合、それより下流の端末装置はデータの送受信ができなくなるという欠点があった。例えば、分岐ケーブル24がP点で切断されると構内ネットワーク50においてシステムが停止し、例えば幹線ケーブル25のQ点で切断されると、それより下流の家庭内ネットワークシステム40やそれ以降の幹線ケーブル25に接続されている端末装置はデータの送受信ができなくなるという欠点があった。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は既設の予備の光ファイバケーブルを使用し、その光ファイバケーブルを各端末装置まで延長することにより、高周波変調信号に起因する流合雑音をなくして高品質なLANとすることである。
又、他の目的は、既設又は新設の予備線の光ファイバケーブルで各中継装置を互いに接続、及び予備線の光ファイバケーブルで端末装置を複数の中継装置と接続して、データ信号の伝送経路を複線とすることでフェイルセーフを可能とするLANとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載のCATVネットワークシステムは、CATV局と、中継装置と、端末装置とを有するCATVネットワークシステムにおいて、前記CATV局と前記中継装置とを接続する第1及び第2の光ファイバケーブルと、前記中継装置に接続された同軸ケーブルと複数個の延長光ファイバケーブルを有し、前記CATV局は、中央装置と、当該中央装置からのTV信号である電気信号を光信号に変換して前記第1の光ファイバケーブルに出力するE/O変換器と、前記中央装置からのデータ信号である電気信号を光信号に変換して前記第2の光ファイバケーブルに出力するE/O変換器と、前記第2の光ファイバケーブルのデータ信号である光信号を電気信号に変換して前記中央装置に出力するO/E変換器とを有し、前記中継装置は、前記第1の光ファイバケーブルの光信号を電気信号に変換して、同軸ケーブルに出力するO/E変換器と、前記第2の光ファイバケーブルの光入出力信号と前記複数個の延長光ファイバケーブルの光入出力信号とを分配/統合するイーサネット仕様の光集配装置とを有し、前記端末装置は、その入力部に光信号と電気信号を相互に変換する光電変換器を備えて前記延長光ファイバケーブルに直接接続されるか、光信号と電気信号とを互い変換可能で、複数個の同軸ケーブルの電気入出力信号と前記延長光ファイバケーブルの光入出力信号とを分配/統合する、前記延長光ファイバケーブルに接続された光電ハブと同軸ケーブルにより接続され、TV信号は、前記CATV局から前記第1の光ファイバケーブルと前記中継装置を介して前記同軸ケーブルに伝送されるものとし、データ信号を、前記延長光ファイバケーブルと前記第2の光ファイバケーブルとを介して各端末間で双方向伝送可能としたことを特徴とする。
【0009】
従来、中央装置への伝送時、端末装置は所定周波数の高周波信号、例えば33MHzの高周波信号をイーサネット仕様の信号に基づくデータ信号で変調して幹線ケーブルに送出する。この時、TV受信装置等のアナログ装置から高周波ノイズが出力され、各需要家からの高周波ノイズが幹線ケーブルにおいて流合される。特に、多数のTV受信装置の数が多い、例えば集合住宅内ネットワークから送出されるノイズレベルの上昇が顕著である。
本発明では、TV信号は中継装置を介して主線の光ファイバケーブルから同軸ケーブルを介してTV受信装置等の各端末装置に伝送される。
又、データ信号は、予備線の光ファイバケーブルと中継装置から延長された延長光ファイバケーブルを用いて、光信号で伝送される。即ち、従来の様に同軸ケーブルを用いて電気信号(高周波信号)で伝送していないので、電気的ノイズの流合がなく、データ伝送が正確となる。
【0010】
又、TV信号とデータ信号は異なる伝送路に伝送される。よって、TV信号に周波数帯域を制限されることなくデータ信号を伝送できる。即ち、より多くのチャネルでデータを送受信することが可能となる。
従って、市中に既設の予備線の光ファイバケーブルを用いてCATVネットワークシステムを形成すれば、高品質な大規模LANが構築できる。尚、上記データは、映像データ、画像データ、音声データ、文字データの全てを含む。
【0011】
又、請求項2に記載のCATVネットワークシステムによれば、CATV局は光信号を分配/統合するイーサネット仕様の光集配装置を備え、それにより予備線の光ファイバケーブルを介してデータ信号を光信号がオン・オフされてベースバンド方式で送受信することを特徴とする。
中央装置はイーサネット仕様の光集配装置を備えて、それによりデータは光信号をオン・オフさせるベースバンド信号で送受信する。イーサネット仕様の光集配装置は、例えば従来の電気的集配装置の入力部と出力部に光電変換器を備えた装置である。よって、従来のLANで使用されるイーサネット仕様がそのまま使用できる。よって、安価で互換性に優れたCATVネットワークシステムが実現できる。
【0012】
、CATVネットワークシステムに用いられる中継装置は、TV信号を伝送するTV信号伝送装置に加え、イーサネット仕様の光集配装置を備える。
TV信号伝送装置は、例えば光電変換器とその光電変換器で変換された電気信号を増幅する増幅器である。これにより、TV信号が下流の例えばTV受信装置に伝送される。
これに加え、中継装置には上記光集配装置が備えられている。この光集配装置も、例えば従来の電気的集配装置の入力と出力に光電変換器を備えた装置である。よって、従来のLANで使用されるイーサネット仕様の信号がそのまま使用できる。よって、TV信号を伝達しデータ信号を送受信するCATVネットワークシステムを実現する中継装置となる。
【0013】
、CATVネットワークシステムに用いられる端末装置は、その入力部に光信号と電気信号を相互に変換する光電変換器を備える。
光電変換器は、光信号と電気信号を相互に変換する。これにより、予備の延長光ファイバケーブルから入力された光信号は電気信号に変換されて端末装置に受信される。逆に、端末装置から送信された電気信号は、その光電変換器によって光信号に変換されて上記延長光ファイバケーブルに送信される。そして、データ信号が上記中央装置に伝送される。
よって、CATVネットワークシステムを実現する端末装置となる。
【0014】
送路に光ファイバケーブルを使用した中央装置と複数の端末装置からなるCATVネットワークシステムであって、中継装置を介して中央装置と端末装置又は端末装置間でデータ信号が送受信されるCATVネットワークシステムであって、光ファイバケーブルは主線の光ファイバケーブルと予備線の光ファイバケーブルを備えている。
そして、主線の光ファイバケーブルの出力低下時には、データ信号は予備線の光ファイバケーブルに切り換えられて伝送されることを特徴とする。
この構成により、例えばCATVネットワークシステムの何れかの個所で例えば断線等の障害が生じても、中央装置と端末装置又は端末装置間では予備線の光ファイバケーブルを介して確実にデータが送受信される。
即ち、障害に対してもシステムが停止し難い頑強なCATVネットワークシステムとなる。
【0015】
又、請求項3に記載のCATVネットワークシステムによれば、第1の前記中継装置の出力と第2の前記中継装置の入力間に予備の光ファイバケーブルを有し、第2の前記中継装置は、前記第2の光ファイバケーブルの出力低下時には、第1の前記中継装置の出力である予備の光ファイバケーブルに入力を切り替えることを特徴とする
この構成により、例えばこの中継装置の上流の主線の光ファイバケーブルに断線があり、主線の光ファイバケーブルの出力が低下した場合であっても、この中継装置は伝送路を予備線の光ファイバケーブルに切り換えて、他の中継装置を介してデータ信号を送受信する。
即ち、中継装置上流の障害発生に対して、フェイルセーフが作動するCATVネットワークシステムとなる。
【0016】
又、請求項4に記載のCATVネットワークシステムによれば、第1の前記中継装置の出力と、第2の前記中継装置の前記延長光ファイバケーブルに接続された端末装置の入力との間に予備の光ファイバケーブルを有し、前記端末装置は、前記延長光ファイバケーブルの出力低下時には、第1の前記中継装置の出力である予備の光ファイバケーブルに入力を切り替えることを特徴とする。
この構成は、1つの端末装置が2つの異なる系統の中継装置と接続される構成である。これにより、主線の光ファイバケーブルの出力が低下した場合は、スイッチ装置によって予備線の光ファイバケーブルに切り換えられる。 即ち、例えば端末装置上流の伝送路(主線)が断線しても、その端末装置は確実に他の系統の中継装置を介してデータを送受信することができる。即ち、端末装置上流の障害発生に対して、フェイルセーフが作動するCATVネットワークシステムとなる。
【0017】
、中継装置は、その入力部に主線の光ファイバケーブルと予備線の光ファイバケーブルを切り換える光電変換器を有したスイッチ装置を備え、主線の光ファイバケーブルの出力低下時には、スイッチ装置によって予備線の光ファイバケーブルに切り換えることとしても良い。
上記光電変換器は例えば主線の光ファイバケーブルの光出力を検知する。光出力の低下を検知したスイッチ装置は、伝送路を予備線の光ファイバケーブルに切り換える。これにより、上記のCATVネットワークシステムが実現される。
【0018】
、中継装置は、その出力は電気信号であり、その少なくとも1つの出力は光電変換器と予備線の光ファイバケーブルを経由して他の中継装置のスイッチ装置に入力されることとしても良い
この中継装置は、例えば端末装置直前の中継装置であり、例えばコンピュータ装置等の端末装置と直接送受信される。
又、出力された電気信号の少なくとも1つは再び光電変換器によって光信号に変換されて、予備線の光ファイバケーブルを経由して他の中継装置のスイッチ装置に入力される。
即ち、他の中継装置の主線の光ファイバケーブルの出力が低下しても、この予備線の光ファイバケーブルでデータ信号を送受信させることができる。 即ち、端末装置直前の中継装置、例えば需要家のネットワークシステムの入り口に設けられた中継装置を介して、他の系統の中継装置にデータ信号を送受信させることができる。即ち、他の中継装置の上流に障害があってもフェイルセーフを作動させる中継装置となる。
【0019】
、端末装置は、その入力部に主線の光ファイバケーブルと予備線の光ファイバケーブルを切り換える光電変換器を有したスイッチ装置を備え、主線の光ファイバケーブルの出力低下時にはスイッチ装置によって予備線の光ファイバケーブルに切り換えることとしても良い
上記光電変換器は、主線の光ファイバケーブルの光出力を検知する。光出力の低下を検知した場合、スイッチ装置は伝送路を予備線の光ファイバケーブルに切り換える。即ち、端末装置上流に障害が生じても、他系統の中継装置を介してデータを送受信することができる。即ち、端末装置上流に障害があってもフェイルセーフを作動させる端末装置となる。
尚、請求項3〜4における予備線は、既設の光ファイバケーブルにおいて使用していない線の他、新たに敷設した光ファイバケーブルにおいて、通常のデータ伝送には使用していない線を意味する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
市中には、使用されていないCATV用の予備線の光ファイバケーブルがある。これは、実使用されている主線の光ファイバケーブルに加えて、将来の延長に備えて敷設されているものである。以下の実施例は、この予備線を使用する例である。
(第1実施例)
【0021】
図1に本発明の予備線の光ファイバケーブルを使用したCATVネットワークシステムを示す。図は、システム構成図である。本実施例のCATVネットワークシステムは、主線の光ファイバケーブル122を使用する従来のCATVネットワークシステムと予備線の光ファイバケーブル132を使用する予備線CATVネットワークシステムから構成される。
【0022】
従来のCATVネットワークシステムは、CATV局100に設けられた中央装置110、TV信号を光信号に変換して分配する光電変換器120、TV信号を伝送する主線の光ファイバケーブル122、その光信号を電気信号に変換する光電変換器140、そのTV信号を増幅する双方向増幅器143、増幅された電気信号を伝送する同軸ケーブル142、そしてそのTV信号を受信する需要家144から構成される。ここで、上記光電変換器140と増幅器143がTV信号伝送装置である。
尚、従来のCATVネットワークシステムは主にTV信号が伝送されるシステムであり、それについては既知であるので詳述しない。
又、CATV局100は図示しないインターネット・インタフェースを介してインターネット網に接続されており、他のエリアの端末装置と双方向に通信可能となっている。
【0023】
一方、本発明の主旨である予備線CATVネットワークシステムは、中央装置110からのデータ信号(電気信号)を光信号に変換する光電ハブ130、その信号を伝送させる予備線の光ファイバケーブル132、その光信号を集配する中継装置200の一部である光ハブ150、光ハブ150から分配されて延長された延長光ファイバケーブル152、構内ネットワーク160に設けられ光信号と電気信号を変換して集配する光電ハブ162、光電ハブ162から分配されて延長されたツイストペア線164、そしてそのツイストペア線164を介してデータを送受信するコンピュータ装置等である端末装置166から構成される。
尚、ここでは便宜上、電気信号を集配する集配機器を単にハブ、光信号を光信号で集配する集配機器を光ハブ、光信号と電気信号を相互に変換して集配する集配機器を光電ハブと呼ぶ。
【0024】
本発明の特徴は、上記光電変換器140と増幅器143からなるTV信号伝送装置に光ハブ150を備えて、中継装置200を構成したことである。そして、中継装置200を用いて、予備線の光ファイバケーブル132を延長光ファイバケーブル152により延長して新たにLANを構成したことである。
信号の流れに従って、各構成要素の詳細と機能を説明する。ここでは、構内ネットワーク160の端末装置166と他の端末装置167との通信を説明する。構内ネットワーク160の端末装置166であるコンピュータ装置は、所定の通信形式(10BASE−T)でツイストペア線164にデータ信号を送出する。そのデータ信号は、光電ハブ162で光信号に変換されて、延長光ファイバケーブル152に送出される。この時の方式は、光をオン・オフさせて伝送させるベースバンド方式である。この信号は、中継装置200の光ハブ150に入力され、予備線の光ファイバケーブル132に送出されてCATV局に送信される。
【0025】
CATV局100の中央装置110は、光電ハブ130を介してその信号を受信する。中央装置110は、その信号からアドレスを読んでそのアドレスに対応した光ハブ150aに、同じく光電ハブ130を介して光信号をベースバンド方式で送信する。光ハブ150aは、更に信号のアドレスを読み光信号で端末装置167に伝送する。端末装置167は、その入力部に光電変換器140を備えており、それによって電気信号のベースバンド信号を得る。このようにして、構内ネットワーク160の端末装置166から他の端末装置167にデータが送信される。
逆に、他の端末装置167から構内ネットワーク160の端末装置166に送信する場合は、信号はこの逆の経路を辿ってベースバンド方式の光信号で伝送される。このように、中央装置に光電ハブ、中継装置に光ハブ、端末装置に光電変換器を設けて、予備の光ファイバケーブルを接続すれば容易にLANが形成される。
【0026】
ケーブルモデムを使用した従来のCATVネットワークシステムでは、その高周波データ信号に流合ノイズが混入する。本システムでは、TV受信機を接続する伝送路とは別系統の光ファイバケーブルによる光信号によるベースバンド方式で、データ信号は送受信されているので、流合ノイズの影響が極力抑制される。
又、伝送路が光ファイバケーブルであるので、周辺からの電磁誘導によるノイズ発生もない。よって、従来のようにノイズによってデータの送受信が損なわれることはない。即ち、高品質なデータ通信が保証される。
従って、予備線の光ファイバケーブルをCATVネットワークシステムに適用すれば、従来より極めて広範囲に、また流合ノイズの多い集合住宅内でもLANを構築することができる。
【0027】
(第2実施例)
第1実施例では、予備線の光ファイバケーブルをCATVネットワークシステムの伝送路に使用して、流合ノイズのないLAN構築の例を示した。
第2実施例では、主線の光ファイバケーブルでLANを形成し、既設又は新たに敷設する予備線の光ファイバケーブルでそのLANのフェイルセーフシステムを構築する例を示す。尚、新たに敷設する光ファイバケーブルの場合には、予備線の意味は、通常は、データ伝送が行われていない線の意味であり、本実施例では、第1実施例における主線が予備線となっても良い。ここでは、中継装置より下流の光ファイバケーブルを延長光ファイバケーブル(主線)と予備の延長光ファイバケーブル(予備線)に分けて説明する。
【0028】
図2に第2実施例のCATVネットワークシステムを示す。図は構成図である。本実施例のCATVネットワークシステムは、CATV局100、主線の光ファイバケーブル122、予備線の光ファイバケーブル132、中継装置である光ハブ150、構内ネットワーク160、端末装置168及び需要家144から構成される。
このシステムでは、光ハブ150にスイッチ装置170を含んで中継装置を構成し、主線の光ファイバケーブル122の断線に対してフェイルセーフとしたことが特徴である。
更に、構内ネットワーク160、端末装置168の入力部にも伝送路を切り換えるスイッチ装置170を取り入れ、中継装置より下流の延長光ファイバケーブル152の断線に対してもフェイルセーフとしたことが特徴である。
尚、第1実施例と同等の機能を有する構成要素には、同一の記号が記してある。
【0029】
図3にスイッチ装置170を内蔵した光ハブ150の構成を示す。スイッチ装置170は、主線の光ファイバケーブル122に接続された光電変換器である光トランシーバ171、予備線の光ファイバケーブル132に接続された光電変換器である光トランシーバ172、両線を切り換えるスイッチ173から構成される。そして、光ハブ150は、このスイッチ装置170とブリッジ151と光電ハブ155から構成される。
【0030】
データ信号の第1の迂回方法として、次の方法がある。図2において主線の光ファイバケーブル122がA点で断線されると上記光トランシーバ171の出力が低下し、出力低下信号がスイッチ173に送出される。スイッチ173は、その信号により他方の端子に切り換えられる。即ち、伝送路が予備線の光ファイバケーブル132に切り換えられる。そして、予備線の光ファイバケーブル132を伝送した信号は、ブリッジ151、光電ハブ155を介して次段に出力される。
このように、主線の光ファイバケーブル122が断線してもCATVネットワークシステムは停止することはない。
【0031】
又、データ信号の第2の迂回方法として、次の方法がある。図2に示す様に、1つの光ハブ150の出力が予備線の光ファイバケーブル132で他の光ハブ150内のスイッチ装置170に入力されている。このように構成しても主線の光ファイバケーブル122の断線にたいするフェイルセーフとなる。例えば、主線の光ファイバケーブル122のB点で断線が起こった場合、データ信号は予備線の光ファイバケーブル132で接続された光ハブ150aを経由して送受信される。この場合も、CATVネットワークシステムは停止することはない。
【0032】
さらに、データ信号の第3の迂回方法として、次の方法がある。図2に示すように、構内ネットワーク160の入り口にメディアコンバータとしてスイッチ装置170を設けている。そして、異なる光ハブ150の出力を延長光ファイバケーブル152と予備の延長光ファイバケーブル154を介してそのスイッチ装置170に接続している。即ち、1つの構内ネットワーク160が2つの異なる系統の光ハブ150(中継装置)と接続される構成である。
【0033】
構内ネットワーク160の構成を図4に簡単に示す。構内ネットワーク160は、詳細にはスイッチ装置170とブリッジ161及びデータを選別するファイアーウォール162、電気的にデータを集配するハブ165そして端末装置166から構成される。
図2において、例えば延長光ファイバケーブル152のC点で断線した場合、データ信号は予備線の光ファイバケーブル154で接続された光ハブ150aを経由して送受信される。即ち、構内ネットワーク160内の端末装置166は、ハブ165、ファイアウォール163、ブリッジ161、スイッチ173、光トランシーバ172、予備の延長光ファイバケーブル154を介して送受信する。
【0034】
即ち、構内ネットワーク160内の端末装置166に対して、CATVネットワークシステムは停止することはない。即ち、延長光ファイバケーブル152での断線があっても構内ネットワーク160内の端末装置はデータの送受信が可能となる。
【0035】
同様に、端末装置168の入力部にもスイッチ装置170が設けられ、延長光ファイバケーブル152と予備の延長光ファイバケーブル154が入力されている。この構成によれば、1つの端末装置168に対してもフェイルセーフシステムを作動させることができる。
このように中継装置である各光ハブ、各構内ネットワーク、各端末装置にスイッチ装置を設け、予備線の光ファイバケーブル及び予備の延長光ファイバケーブルを接続すれば、断線等の障害に対して信頼性の高いフェイルセーフシステムが実現できる。
【0036】
上記の3種類の迂回方法は、全て用いても良いし、どれか1種類でも良いし、全ての2種類の組み合わせを用いても良い。
(変形例)
以上、本発明を表わす1実施例を示したが、他にさまざまな変形例が考えられる。
例えば、第1実施例では予備線の光ファイバケーブル132で構築されたCATVネットワークシステムにおける通信を説明したが、従来のCATVネットワークシステムの需要家とも通信可能であることは言うまでもない。 この場合は、端末装置166から送出された信号は、CATV局100の光電変換器120によって主線の光ファイバケーブル122に送出され、光電変換器140、増幅器143、同軸ケーブル142を経て需要家144に伝送される。
【0037】
又、第2実施例では各光ハブ150を予備線の光ファイバケーブル132で接続したが、図5に示すように、構内ネットワーク160のハブ165の出力の1つに光トランシーバ180を設けて、その出力を他の光ハブ150bのスイッチ装置170bに予備の延長光ファイバケーブル182で入力してもよい。この構成によれば、例えば主線の光ファイバケーブル122のD点で断線が生じても、データ信号は予備の延長光ファイバケーブル182、構内ネットワーク160、光ハブ150aを介して送受信できる。即ち、予備の延長光ファイバケーブル182によって主線の光ファイバケーブル122がフェイルセーフされる。このような構成としてもよい。
この第4の迂回方法を、上記の3種類の任意の1つの迂回方法、任意の2つの迂回方法の組み合わせ、及び3種類の迂回方法の組み合わせと共に用いても良い。
【0038】
更に、第2実施例では中継装置を全て光ハブ150で説明したが、図6に示すように光ハブ150に換えてスイッチ装置170を有した光電ハブ190を配置することもできる。この場合は、出力は電気信号であるので直接需要家144と送受信できる。又、その電気出力を光電変換器140で光信号に変換すれば、予備の延長光ファイバケーブル132で他の中継装置150aのスイッチ装置170に入力させることができる。これによっても、主線の光ファイバケーブルの障害に対するフェイルセーフシステムとなる。
【0039】
又、第2実施例では光ハブ150を並列に接続したが、図7に示すように直列に接続してもよい。この時、図の様に予備の延長光ファイバケーブル154を用いて、下流の光ハブ150の入力と上流の光ハブ150の出力を接続してもよい。このように構成しても、上流の障害に対するフェイルセーフとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるCATVネットワークシステムの構成図。
【図2】本発明の第2実施例に係わるCATVネットワークシステムの構成図。
【図3】本発明の第2実施例に係わる光ハブの構成ブロック図。
【図4】本発明の第2実施例に係わる構内ネットワークの構成図。
【図5】本発明の変形例に係るCATVネットワークシステムの構成図。
【図6】本発明の第2実施例の変形例に係るCATVネットワークシステムの構成図。
【図7】本発明の第2実施例の変形例に係るCATVネットワークシステムの構成図。
【図8】従来のCATVネットワークシステムの構成図。
【符号の説明】
100 CATV局
110 中央装置
120 光電変換器
122、132 光ファイバケーブル
140 光電変換器
142 同軸ケーブル
144 需要家
150 光ハブ
155 光電ハブ
152 光ファイバケーブル
160 構内ネットワーク
162 光電ハブ
164 ツイストケーブル
165 ハブ
166、167 端末装置
168 端末装置
170 スイッチ装置
190 光電ハブ

Claims (4)

  1. CATV局と、中継装置と、端末装置とを有するCATVネットワークシステムにおいて、
    前記CATV局と前記中継装置とを接続する第1及び第2の光ファイバケーブルと、
    前記中継装置に接続された同軸ケーブルと複数個の延長光ファイバケーブルを有し、
    前記CATV局は、
    中央装置と、
    当該中央装置からのTV信号である電気信号を光信号に変換して前記第1の光ファイバケーブルに出力するE/O変換器と、
    前記中央装置からのデータ信号である電気信号を光信号に変換して前記第2の光ファイバケーブルに出力するE/O変換器と、
    前記第2の光ファイバケーブルのデータ信号である光信号を電気信号に変換して前記中央装置に出力するO/E変換器とを有し、
    前記中継装置は、
    前記第1の光ファイバケーブルの光信号を電気信号に変換して、同軸ケーブルに出力するO/E変換器と、
    前記第2の光ファイバケーブルの光入出力信号と前記複数個の延長光ファイバケーブルの光入出力信号とを分配/統合するイーサネット(登録商標)仕様の光集配装置とを有し、
    前記端末装置は、
    その入力部に光信号と電気信号を相互に変換する光電変換器を備えて前記延長光ファイバケーブルに直接接続されるか、
    光信号と電気信号とを互いに変換可能で、複数個の同軸ケーブルの電気入出力信号と前記延長光ファイバケーブルの光入出力信号とを分配/統合する、前記延長光ファイバケーブルに接続された光電ハブと同軸ケーブルにより接続され、
    TV信号は、前記CATV局から前記第1の光ファイバケーブルと前記中継装置を介して前記同軸ケーブルに伝送されるものとし、
    データ信号を、前記延長光ファイバケーブルと前記第2の光ファイバケーブルとを介して各端末間で双方向伝送可能としたことを特徴とするCATVネットワークシステム。
  2. 前記CATV局は光信号を分配/統合するイーサネット仕様の光集配装置を備え、
    前記予備線の光ファイバケーブルを介して前記データ信号を前記光集配装置によって光信号をオン・オフするベースバンド方式で送受信することを特徴とする請求項1に記載のCATVネットワークシステム。
  3. 第1の前記中継装置の出力と第2の前記中継装置の入力間に予備の光ファイバケーブルを有し、
    第2の前記中継装置は、前記第2の光ファイバケーブルの出力低下時には、第1の前記中継装置の出力である予備の光ファイバケーブルに入力を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のCATVネットワークシステム。
  4. 第1の前記中継装置の出力と、第2の前記中継装置の前記延長光ファイバケーブルに接続された端末装置の入力との間に予備の光ファイバケーブルを有し、
    前記端末装置は、前記延長光ファイバケーブルの出力低下時には、第1の前記中継装置の出力である予備の光ファイバケーブルに入力を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のCATVネットワークシステム。
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